あいも変わらず達者極まりない第一巻 構成はややはっきりしないところあるけれど 主要キャラクタの魅力提示という点において 全少女女子向けライトノベルにみならってほしい巧みさ この作者作品ではファンタジー要素のない作品を読みたいかも

生まれ育った里を追われて、知り合いの頼って 都会へ状況した主人公。 探そうとしてすぐに再会した『兄』は、師匠となった。 鬼とはいえ、何だかそう怖いものではないような？ 知り合いになってしまえばこそ、やもしれませんが。 そんな鬼を嫌う兄は、主人公を歌わせようとするわ 周囲からの評判は散々だわ。 俺様系かと思ったのですが、俺デレ？ 主人公がですます口調なので、ひたすら差が激しい。 というか、兄の突っ走り具合と言うか 思考回路具合が中々すごい。 シリアスなのに笑ってしまいましたｗ 初恋こじらせると、誰しも恐ろしい状態に…。

最初は時々「ん？」ってなるところもあったが、最終的にオビトが可愛いので何でもいいわと微笑む境地に至った。我ながら気持ち悪い。 確かに酷い男ではあるが、愛情のベクトルを全てただ一人に注いでいればああもなろうと納得もした。愛い奴め。

前半は珍しく誰の作品かとおもうほど可愛らしい娘で好感。 もちろん、黒いものを抱えてます。病んでる思考のズレた女子(しかも正論)を書かせたら一級品な、宮野美嘉様らしいお話でした。 読み切りとしてスッキリまとまっていて、乙女ノベルらしい素敵な作品です。是非、一読。 やっぱり、増田メグミさんの絵との組み合わせが一番しっくりくるね。 http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3381.html

宮野美嘉 先生作の幽霊伯爵シリーズが大好きな私です。 今回もちょと特殊な主人公ということで興味があり購入いたしました。 そして今回もまた負けず劣らず？の特殊ぶりの二人の織り成す物語が素敵にできあがっていると感じました。 ただ幽霊伯爵シリーズほどまだ引きつけるものがない・・・というか文章にあまり魅力が足りない気がしてなりません。 今回はどちらかというとヒーローのほうがちょと特殊かもしれませんね～あれをツンデレと表現していいものだろうか・・・。でも今後続編が出るのであれば購入して読みたいほど二人の今後はきになるところです。

おお、これは面白い。小説では歌、文字といったものは、神と人間をつなぐ神秘とされることがよくあります。この手の話は自分は割と好きなんですね ストーリーは自分を表現するのが下手な男と、自分の心に気付かない少女の恋愛物語です。「幽霊伯爵の花嫁」シリーズのヒロインは真逆に近いです。どっちもちゃんと描けてるのに感心します。作者は随分器用ですねえ。強いて言えば両方とも意志が強いかな。ニブイ系のヒロインはシリーズ物だと鼻についたりしますが、単巻作品なのでそのあたりも程々になっていて実に良いですね。 たまに読み返したい佳作でした