
総合評価
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powered by ブクログ2007年初版刊行。 ISLの創設者である野田氏と、組織心理学と経営学を専門とする神戸大学名誉教授の金井氏による共著。 本書では、リーダーシップを「旅」というメタファーを使い、著者らが考えるリーダーのあるべきスタンスを説明する。 実践と理論の両方に精通し、リーダーシップというものを考え尽くした著者らだからこそ、本書で語られる内容には重みがあり、個人的にとても納得できるものだった。 久々に繰り返し読みたい本に出会うことができた。 本書ではまず、「マネジメント」と「リーダーシップ」を区別する。 マネージャーは、既存の組織の成員に対して、権威と権限をもって働きかけ、コントロールしようとする人たちを言う。 一方、リーダーは、「見えないもの」、つまり新しい世界を掲げ、人々の内在的な意欲に基づく行動を誘発し、同じ方向に歩みを共にする。 その上で、リーダーシップの発生を旅に例え、三段階に分ける。 ①lead the self 自らをリードする 何のために行動するのか、何のために生きるのか、についての自分なりの納得感のある答えを明確に持つ。 ②lead the people 人々をリードする フォロワーの共感を呼び起こす。自分の夢が周囲の人たちに伝播し、周囲のみんなが、リーダーが見る「見えないもの」を見ようとして、自発的に動き始める。 ③lead the society 社会をリードする 「我々の夢」となった段階の後で、その夢は社会のために、次世代のために、意味のあるものを残すという世代継承性というテーマが見えてくる。 その他、リーダーに必要な資質や、経営組織論に基づく理論などが豊富に解説されており、短い本でありながらも読み応えがあった。 また、後半では「日本の最大の問題は、「エリート」の不在」だと警鐘を鳴らす。 近代以降、人類の絶え間ない努力によって、我々は自由という最大のギフトを手に入れた。 しかし、個人が全員、自由を自分のためだけに謳歌すると、自由を支えている社会は維持できなくなる。 個々人の自由を守るためには、誰かが自分の意志で、社会に対する責務を果たさなければならない。 社会に内包されたこのジレンマに耐え、責任を負う個人がエリートであり、リーダーシップの旅を歩き続け、リーダーになる人である。 そしてリーダーの旅を経て得たものを再び社会に還流させていく。 それが、「ノブリス・オブリージュ」だと。 この一連の主張に、私は強く共感を覚えた。 現在の日本では、恵まれた家庭環境に育ち、良い大学を出て、一流と呼ばれる企業や官庁で働く人たちでさえ、まったく主体性に乏しい。 世間的には一流と称される企業で働いている自分だからこそよく分かる。 自分のビジョンがなく、上司や周りが言うことに流され、保守と既存エコシステムのメンテナンスに専念している人が多い。 厄介なのが、彼らが無自覚的だということだ。 自分のビジョンと保身を天秤にかけ、葛藤と苦悩の末に保身を選んでいるわけではなく、視野が狭く、視座が低い故に自分のビジョンがない。 本書で言えば、①lead the self すらできていない状態だ。当然、リーダーシップの欠片も持ち合わせない。 とはいえ、この状況の全責任が彼ら自身にあるわけでははい。 同じようにグランドデザインを欠いた日本の教育、オールドメディアの洗脳の影響も当然ある。 だから、今やるべきことは、一刻も早く、一人でも多くの強いリーダーを日本から排出できる環境を整えることだ。 リーダーシップの素養がある若い人をスクリーニングし、彼らに学習と挑戦の舞台を与える。 そして、無能と嫉妬によって若い有能なリーダーの足を引っ張る老害を排除する。 官民の両方がこれに取り組まなければならない。 この不安定で流動的な時代において、日本の復活のためには、変革と創造を取り扱うリーダーを一人でも多く増やさなければならない。 この想いを強くさせてくれた良書だった。
16投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログリーダーシップとその人のキャリアとが関係している、という内容は腹落ちした。 「見えないもの」を見せるためには自分軸をぶらさず「自分が何をしたいのか」を明確にする必要がある点で、キャリア理論と親和性が高い。 実際にマズローやユング、レビンソンなどキャリア理論家とも呼べる有名人の名前が頻繁に登場する。リーダーシップは後天的なものであると何度も本書に出てくるが、自らを内省しそれを他人に表現できる人が人を惹きつけるリーダーたる存在になる。
6投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ初版が2007年で古いけど今読んでもささるキーワードが多かった。リーダーシップとマネジメントの違いから旅の道筋となるセルフ・ピーブル・ソサエティの3つ。信頼貯蓄やアクティブノンアクション、意志力の重要さ、知行合一など今の自分にはなかなか良い刺激になる一冊だった。
0投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ「リーダーとは、フォロワーを導く人でなく、振り返ると人がついてくる人」という言葉が印象的でした。周りがついて行きたくなるような環境を作ることがリーダーの役割だと理解しました。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リーダーシップとは何か、マネジメントとの違いは何かが明確となった。夢や志を持って大きな絵を描いて、自ら進んでいく、結果的にそれはリーダーとなっているということ。まさにいい子ちゃんで、自分の信念は特に持たず、組織の為に頑張っていて、不毛な忙しさに囚われている自分にとってとても耳の痛い内容だった。 ただ、大企業で官僚的な会社においてそのリーダーシップを発揮しようと思うと非常に難しい。まさに本書で述べられている信用の蓄積が目的になってしまっている。 重要なのは立ち止まって自分を振り返ること。一皮剥けた経験は?そこに自分が本当に望んでいたものがあるかどうか、見つけられれば夢や志を持つことができる。 そしてリーダーシップを発揮する為には特に意志力・基軸力が必要。 さらに、自分のために始めたリーダーシップの旅が、人のためにと同一化することで昇華する。
0投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログどんな人でも組織に入るまでは、「あれをしたい」「これをしたい」という希望をもっている。会社に入ったばかりの新人や若い社員たちは、多少なりとも自らの「内なる声」に耳を傾け、個の論理に従って生きようともがく。しかし、組織の中で生きるうちに、そのことを忘れてしまう。内なる声は何と叫んでいたのか、自分という個は本当は何をしたかったのか 第二章 なぜリーダーシップが必要なのか を忘れ、与えられたポジションにおさまって組織のために働くようになる。そんな人たちが皆さんの属する組織にはたくさんいるのではないだろうか。 人はいったん組織の論理に従って生きる様を身につけてしまうと、いつの間にか慣行に従い、みんなと同じものを見るような生き方に染まってしまう。なおかつ組織は、個に同化を強烈に求めてくる。職場では自由にポジションを選べないし、人事異動にも簡単には逆らえない。いっそ会社を辞めようかと悩んでも、失うものが大きすぎるからそれも怖い。そうこうしているうちに、組織にとって正しいことが自分にとっても正しいことと言い聞かせるようになり、いつの間にか、組織の成功が自分の成功と無意識に思い始める。 ここで、読者の皆さんには、もう一度、沼地のメタファーを想起してもらいたい。 じめじめした沼地を渡り、深い森を抜けて、青い空を見たいという思い(夢と志)がリード・ザ・セルフ、旅の出発点となる。もちろん沼を渡ろうとする前に、ある程度の深さぐらいは推測した方がいい。装備もそろえた方がいい。いざと言うときにおぼれないためには、体力を鍛え、水泳法もマスターすべきかもしれない。知識やスキルはあるに越したことはな い。 しかし、知識やスキルだけでは、決して沼地は渡れない。最初の一歩を沼地に踏み入れなければ、何も始まらないからだ。そして、その時に絶対やってはいけないことがある。それは打算た。このまま村に残り、村人たちの信用を得るような行動をとり続ければ、いずれは村長の類と結婚でき、そうすれば村の中でそれなりの地位を確保できる、うまくいけば、次の村長になれるかもしれないといった計算だ。沼を抜ける喜びと、現状のまま用を積み重ねていけば後で手に入りそうな喜びとを天科にかけてしまうと、もう旅には出られなくなる。 前者は不確実性とリスクに満ちているし、後者はこれまでの実績による裏づけがあるからだ。 天科は、必然的に後者に傾く。 人生はいくつもの選択肢によって構成されている。意識していようが、無意識だろうが、私たちは無数の選択を繰り返しながら生きていく。小さな選択が転機となり、結果的に人生を大きく変えてしまうことだってあるだろう。 目の前にいくつものドアがあり、私たちはそのうちのどれかを選んでいるとイメージしてもらえば、分かりやすいかもしれない。どの大学に行って何を専攻しようか、いつ結婚して子供をもとうか、会社を辞めるべきか残るべきか。どのドアを選ぶかによって、私たちは人生を自ら形づくっている。
1投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ生成AIとのやりとりの中で推薦されたもので、たくさんある読みたい本からではなかったが、想定以上に良かった。 もう一回通読する。
0投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログ見えないものを見る力がリーダーシップには必要 沼地を渡る際、打算せず知識やスキルはあればいいけどなくてもよく、目の前のドアを開け、後ろのドアを閉じる決意。 泰然自若
0投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログリーダーシップを深いところまで言語化した名著。一言で言うとまだ見ぬ景色を自らを奮い立たせて歩むことかと。結局この一行に尽きるけど、それを何度も何度も訴えてくる。辿りつかないかも知れないけど、立ち向かう勇気。最近よく思う、いくらロジカルにノウハウを言っても、結局は気合いと根性。でもこの本でも同じこと言ってた、フォロワーはその人の人間性を見てる。 そんなことを著者お二人の深い経験で語ってくれる。何度も紹介があったアルケミスト、読んでみよう。
0投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログリーダーって何?と考えていたので読み始めた。 リーダーシップの旅は進むうちに大きく広がり成長していく。まずは自分を率いていく。 印象的だったのは徳を身につけること。 あと、本の中で何度も出てきたアルケミストも読んでみたい。
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログリーダーの資質の側面から・マネジメントとの対比からリーダーシップの本質を掘り下げる本。プラクティショナーの野田さんとアカデミアの金田さんがそれぞれの視点で書簡のようにリーダーシップを語る構成が面白い。 本書で記されているリーダーシップの定義を私なりにざっくり要約すると、『リーダーシップはフォロワーを生み出すプロセスであり、リーダー(自分)の生き様そのもの』である。私が本当に成し遂げたいことは何だろう?を考えさせられた。 ★-1:全体的にやや冗長な印象を受けた。
0投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ同僚のおすすめ本として紹介があったので購入。 【ざっと内容】 次世代リーダー輩出に取り組み、至善館の理事長を務める野田氏と金井氏の対談形式でリーダーシップについて語られた一冊。リーダーシップとは何か?マネージャーと何が違うか?どのようにリーダーシップは育まれ、発揮されるか?等が語らえる。 【こんな人におすすめ】 ・全会社員 ・グループにおいて誰かを率いている方 ・グループにおいて影響力を発揮したいと思っている方 【感想】 ここ最近で一番蛍光ペンを引いた一冊になった。30代になると、会社から管理職を意識した研修や昇格試験が求められる機会が増えてくると思うが、正直どれもピンと来ておらず、「会社としてやることはやったので、あとは現場で適当にやってください」と言っているようにしか私には見えず、リーダーとして尊敬される人は昔から尊敬されているし、ひどい人は研修前後で何も変わらない。 本書を読んで明日からチームに何ができるか?を議論し、行動宣言して、それをチームでフォローアップした方がよっぽど効果的と感じた。それほどにリーダーシップを日本語でうまく言語化できていると思う。ぜひ、ご一読ください。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ名著であると聞いて読んだ。読み始めればあっという間である。ただ、過剰に期待して読んでしまったかもしれない。記憶には残っていない。
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ100人の社員に対して何を言えば良いのか。迷う。何が正解なのか分からない。すごいことを言って、惹きつけなければならない気がして。私にはそんなことできない気がして。 ◯すごいリーダーシップ、というのはない。幻想。結果論としてのコアコンピタンスはあるかも知れないが、結果論に過ぎない。 ◯リーダーシップのフェロモンは、能力やスキルではなく、人が自分自身の魂を磨く旅をする時に他の人を感動させる何か。どうしてもやりたいと感じ、できると感じる何か。 ◯沼を渡ろうと決断するるのは自分一人だが、やがてリーダーの背中を見て人がついてくる。リスクを冒してまで行動しようとする人の背中に、フォロワーはエネルギーを感じ、自発的についていこうと思う ◯本当に本気なのか ◯支配される側が、何を正解だと感じるか ◯会社を舞台にして、どうやったら自分自身が大きくなっていけるのか ◯個の論理が組織の論理に先立つ ◯自分とは何か、自分には何ができるのか ◯自分一人ではできないようなスケールの大きな絵を描いてみる ◯キャリア・アンカー 自分が1番自分らしいと感じられるキャリアのよりどころ ◯人生を順繰りにかえりみていって、どうしてもここだけは犠牲にしなかった、という部分が見つかれば、それがその人のキャリアの拠り所。キャリア・アンカーである可能性。 ◯私には夢は特になかった。が、幼い頃から松永真里でいたかった。ー自分が自分として生きる ◯自分をリードする、その経験と思いが、人を率いる起点となる ◯信用貯蓄を切り崩して新しいことをやる ◯これまでとは違うやり方、革新的提案への期待が形成されていく ◯その人らしい、個性的で・特異なもの ◯見えないもの、が、どんなふうに見えるか、を、感性で感じる力 ◯リード・ザ・セルフ リード・ザ・ピープル リード・ザ・ソサエティ
0投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログ思っているより自己啓発的要素が多いが、リーダーシップを持ちたい場合の1歩のハードルを下げてくれる。リーダーであるためにではなく、結果としてリーダーとなる。内省、つまり1日の振り返りを行う事は、自動的に成長を促してくれる手法だ。大きな絵を描き、1日の振り返りを行い、周りの信頼を構築していく。これを基本として生活していけば良いのである。
0投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログリーダーシップとはなにか?自分をリードし、周りをリードし、社会をリードする存在。 天賦の才でなれるリーダーはない。 課題を見つけ、誰もやりたがらないことを率先してやるからこそ自分を超え、周囲がついてきて、世の中が変わる。 気の持ちようによるところもあるが、なぜそれができるようになったのか、の分析はないので、どうすれば想像のような存在になれるのか?は答えがない。
0投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログマネジメントとリーダーシップの違いを教えてくれた良書だと思った 気にいったフレーズには赤線を引きなが読むが、かなり赤線を引いた。(書き出せないぐらい) マネジメントを勉強する機会も研修も数多有るが、リーダーシップを気付かせてくれる機会は少ない 人生に影響を与えてくれた。 ■気付き リーダーシップとは「見えないもの」を見る旅 その人が実現に向けて行動を起こす 旅はたった一人で始まる(桃太郎は鬼退治をやってみようと一人で決断した) リーダーシップはフォロワーを前提とするものではない、フォロワーを生み出すプロセス フォロワーは旅の途中で現れる。リーダーと出会い、一緒に旅をする いつしか、フォロワーの目にも、見えないものが見え始める リーダーシップは後天的に身につくもの リーダーは「結果としてなる」もの 英雄が旅に出るのではなく、旅に出てから英雄になる リーダーは辛い時こそ皆を元気づけるために前向きに振舞うもの 偉大なリーダーとは、自分の夢を皆の夢であるかのように言い換えられる人 リーダーは「見えないもの」を見て、見ようとして、新しい世界を作り出す マネージャーは「見えるもの」を分析し、問題を解決して行く リーダーは辺境(傍流から)から生まれる リーダーとして磨かれるのは「修羅場」体験をした時 「修羅場」の条件は、最終意思決定者が自分自身であること ■気を付けること 社長、部長、課長、という地位自体はあくまでも組織内のポジションにすぎない 「部下」は「部下」であって、喜んでついてくる「フォロワー」ではない 貯金(貯めた信用)は、おろして使う、または捨てる、ことも大事 (前のドアを開けるためには、後ろのドアを閉めなければならない) ■そのために意識すること 基軸を持つ、ぶれない ①リード・ザ・セルフ ②リード・ザ・ピープル ③リード・ザ・ソサエティ
0投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログマネジメントとリーダーシップの違いが明確にかいてある本。 リーダーと聞くと、カリスマや憧れの存在をイメージして「自分は違う」と感じてしまうことが多いけど、リーダーシップの旅はアポイントやエマージェントという始まりもあり、結局はそこで自分がどうしたいか、どう振る舞うかで変わってくるのだろうと感じた。
0投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ◾️リーダーはなろうと思ってなるものではなく、結果としてなるもの この本を読むまで、自分もまさに「すごいリーダー像」を描いており、リーダーはもともと素質がある人がなるものであり、リーダーに向いていない人もいると思っていた。しかしこの本を読んで、誰にでもリーダーになることはできると価値観が変わった。 また、最初からリーダーとして存在するのではなく、自らの行動の中でフォロワーが現れ、結果としてリーダーになるという一節を読み、リーダーシップは一部の限られた人のものではないことを学んだ。 ◾️リーダーになるのに3つのプロセスがあること リード・ザ・セルフ→リード・ザ・ピープル→リード・ザ・ソサエティという3つの段階がある中で、リード・ザ・セルフに目を向けずに、旅の途中からの段階に目を奪われすぎている人が多いという一節を読み、まさに自分もそうだったのでハッとした。リーダーと言えば人を惹きつけて、社会を牽引していくというイメージがあったが、本当はまず自分自身をリードすることが一番大事なんだなと新しい発見があった。 ◾️リーダーシップとマネジメントの違い これまでマネジメントをする上でリーダーシップが重要という考え方を持っていたので、この部分も価値観が変わった。リーダーシップとマネジメントの違いについて読み、自分が以前の職場で課長を経験した時はリーダーシップを発揮できていたのか?あれはマネジメントだったのか?と振り返るきっかけになった。同時に、リーダーとマネージャー、それぞれ向いている人はどんな人なのだろう?と思った。 ◾️旅の一歩を阻むもの 第三章を読んで、「自分が積み重ねてきたものを下ろして使う、ある場面においてはそれをおろすくらいの勇気がなければいけない」「目の前のドアを開けるために、後ろのドアを閉めないといけない」という言葉がとても印象に残った。リーダーシップの旅を歩むために大事なこととして書かれているが、人生においても大事なことだと強く思う。毎日に忙殺されていると、つい日々を何となく過ごしてしまい、「アクティブ・ノンアクション」の状態になりがちだが、定期的に立ち止まって自分の来た道と将来を考える時間は必要だなと思った。
4投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログマネージャーに昇格してから、なかなか上手くいかない。というモヤモヤ感を持っている中で上司に紹介されて読んでみました。 他の人も書いていますが、あくまでもリーダーは生まれながらにしてリーダーなのではなく旅を経てリーダーになるのだということ。 この旅というメタファーが秀逸で、何かにチャレンジして、達成して、生還して来るということが必要だと言う意味を含んでいます。(逃げちゃダメだということですね、反省です。) また、リーダーとマネージャーとは何が違うのか、リーダーにはどのような成長段階があるのか、リーダーの要件(構想力·実現力·意志力·基軸力)とは何か、リーダーになった際に気をつけるべきことは何かということが学べます。 時間をおいて読み返して見るときっと別の気付きが得られると感じられる非常に勉強になる本です。
0投稿日: 2023.10.20
powered by ブクログリーダーはすごいという先入観がリーダーシップから遠ざける諸悪の根源になるため良くない。リーダーになろうとしてなる人はおらず、見えないものを見ようとしてあるビジョンを信じて突き進んだ結果、フォロワーがついてリーダーになっている。リーダーシップ論は後付け要素も多い。リーダーはインナーボイスに従順に動く一人称視点が原動力。フォレスト・ガンプの例えは分かりやすかった。(映画の結果としては、突然ガンプは疲れたと言ってフォロワーを置き去りにして家に帰ってしまうのだが…まあそこはリーダーになっていく像の例えとして、納得。)リーダーシップ(見えないものを見ようとし創造と変革を扱う)とマネジメント(見えるものを見て管理し現状維持と少しずつの前進を扱う)は別物。世の多くの企業がビジネスモデルの変更を求められ、創造と変革に取り組むリーダーが必要とされている。一方、ある程度成熟した組織内で大きな非連続変化を起こそうとするリーダーほど軋轢や抑制にあって疲弊し、与えられた仕事をこなす人ほど元気になるという矛盾が加速する。
0投稿日: 2023.10.05
powered by ブクログ大好きな先輩に教えてもらい読んだ本。新しくない本だけれど、リーダーシップの本質に触れられて、心が熱くなった。 学びがとても多く詰まっていて書ききれないけれど、一番大事なのは誰しもがリーダーになれる素質をもっていことだと感じた。 社会は複雑性が高く、マックスウェーバーも示唆してたように高度に複雑化した社会では歯車となる人間が必要であるが、それは「脱個人」であり、いわゆるマネージメント機能が高く求められる。 そんなマネージャーに求められる能力とは一線を画している力がリーダーで、いわば会社に必要な人材というよりも、会社の理念とは無関係に内発的なエネルギーをもっている。 そのリーダーの成長は ①リード・ザ・セルフ ②リード・ザ・ピープル ③リード・ザ・ソサイエティ と3段階あるが、最も重要なのが自分であり、上っ面の言葉ではなく心の底から湧き上がってくる自分のしたいこと、自分らしさが大事なのだ。 その自分らしさは最初から存在するのではなく、社会での関係性を通して、築かれる。つまり、信用を積み重ねるうちに自分が見えてきて、その貯めてきた信用を使って自分らしさをはっきしていく人こそリーダーなのだろう。
0投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログエマージェントリーダーの観点から 1. リードザセフル 2. リードザピープル 3. リードザソサエティ へとつながっていくリーダーシップの旅の紹介 リーダーは「結果として「なるものであるということがこの本の一番言いたいことである。 またリーダーとマネージャーの違いが言語化されており、霧が晴れるような感覚になった。 マネージャー - 見えるものを扱う - 地位に基づいて働きかける - モティベートする →現状維持 リーダー - 見えないものを扱う - 人として働きかける - シンクロする →創造と変革 アクティブノンアクションに陥ってしまうリーダーは多いと思うが、ぜひ人をマネジメントする側に立った人にはおすすめしたい一冊。良すぎてAudible版も買っちゃいました。何度も読み、聞き返したい
0投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログここで語られている内容は、「リーダーたるべき心構え」だということで解釈しました。 状況に応じでどのようなLDSを発揮すべきかといった”取るべき行動”としては、科学的なOB的各種理論(コンティンジェンシー理論、パスゴール理論、自己決定理論など)が明らかにされている中で、それらを使いこなすための素地となる考え方なのだと読み取りました。 リード・ザ・セルフやエマージェントリーダーという言葉から得た第一印象は「主人公感」でした。 ”気がついたら周りにはフォロワーたち”がいた、という状態はまさに、ジャンプ的主人公のようで、まるで、海賊王になるべく、仲間はもとより他の海賊たちや街の人達を味方に惹きつけながら偉大なる航路を旅する海賊の青年のように思いました。 キャラクターで例えてしまうと「すごいリーダーの幻想」のトラップに掛かってしまう気もしますが、「意志力」だったり「やり抜く力」など必要な要素はそこに凝縮されていると思います。 リーダーシップの発現というのは、「見えないもの」のために行動するプロセスを経て、共振現象として姿を現すとのことでした。その原動力たる「見えないもの」を自分の中でどう見出すか?という点に尽きますね
0投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログリーダーシップが注目される理由はつまるところパラダイムシフト、読めない世界が訪れているから。 だからトップの人だけでなく全人々が必要なことであることがこの本を通して書いてある。 学生を卒業するこのタイミングで、人生を今一度考える時間で読めたのはとてもタイムリーでよかった。いいことめちゃくちゃ書いてあった。 ただリーダーシップがまとってる周りを章ごと分けて伝えているが、結局のところ何なの?というのはあった。要素の詳細は書いてあるが、帰納された「リーダーシップ」の結果の結論については弱いしザックリ、というかもはや書かれていない?とも思えるほど。 それほど今の時代においての「リーダーシップ」はまとまっておらず、作者でさえ完結には言えない。そう思うと人によっては残念な新書ともいえる。この本で即戦力得たいと思って手に取った人からしたら酷すぎる内容。 「WEB3.0」もそうだけど、「リーダーシップ」の言葉でさえ、言葉だけ先行して沢山使われている状況があるんだなと読んでいて汲み取れた。 そういう世の中だからこそ僕は色々とチャレンジしていきたい、というのはこの本と対話して自分に言い聞かせたことだ。
0投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ「リーダーシップは個人の資質ではなくプロセスだ」と喝破したまでは良かったが、その後は論旨一貫せず、何を言いたいのかまったく判らない。会社の研修の課題図書で読まされたのだが、これを選書する講師も酷いが、これを出版する編集者も酷い。まったく、光文社新書でまともな本を読んだことがないな。
1投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ・リーダーとは、見えないものを見る旅。メンバーを型に当てはめて管理するのはマネージャーであり、見えないビジョンを描けるのがリーダー ・リーダーとマネージャーは何が違うのか。部下や後輩がついてきてくれるのは、命令や服從、肩書ではないか。リーダーには、何も言わなくても振り返れば後ろに仲間がいる。 ・自分がいなくても回る組織をつくるのが優れたマネージャーであり、自分が自ら引っ張って行くのがリーダー
0投稿日: 2023.01.24
powered by ブクログマネジメントとリーダーシップは違う。選ばれたリーダー、任命されたリーダーは程度は異なれどトランザクショナルなリーダーで、それよりエマージェントリーダーを1つの理念型として分析することも重要。リーダーはマネジャーが見えるものを見るのに対して見えないものを見て、地位に基づいて働きかけるのに対して人として働きかけ、モチベートするのに対してシンクロする。リーダーは創造と変革を扱う。組織の論理に埋もれてしまった人は個の論理に立ち返り、自立した個が社会へと大きく目を向けた時にリーダーシップの旅の第一歩が始まる。現実に向き合いながら初心、夢、志を抱き続けることができるか。毎日忙しいが真に意義があり充足感をもたらしてくれる何かは全く達成できていない状態をアクティブノンアクションという。コンテクスチャルインテリジェンスで時代を読み、リードザセルフによって内なる火を点し他の人々をとらえていく。利己と利他が同一化した状態。自分とは何か、何をするために生まれてきたのかを問い続けることの重要性。
0投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログリーダーシップ教育を行うNPOの運営や至善館の創設者である野田さんと金井さんの共著ということで非常に期待していたが、思った程ではなかったかな。リーダーシップ開発を旅に見立てることや実践家の野田さんと研究者の金井さんがそれぞれの視点で幅広く話題を提供するという構想は面白いが、全体としての軸が弱いというかバラバラとしているというか。あとがきで金井さんは野田さんに前面に出てもらったと書いているが、もう少しきっちり役割分担した方が良かったのでは。リーダーシップの本なのに船頭多くして…という印象だったのは残念。
0投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログリーダーシップを身につけることを旅のメタファーで捉えて論じた本。心に響く言葉がいくつもあった。 以下、備忘としてその一部。 ・何かを見たいという気持ちがあれば、可能性は無限に膨らむ。自らが選択し、行動することで、人は結果としてリーダーと呼ばれるのだ。 ・吹っ切れたリーダーはフォロワーを導くのではなく、巻き込んでいく。 ・リーダーのより大きな役割は、自らタスクをつくり出すことだ。状況に反応するのではなく、時代の流れを感じながら行動する。 ・リーダーは創造と変革を扱う ・「見えないもの」を見て、その実現に向けて人々の価値観や感情に訴え、彼らの共感を得て、自発的な協働を促す。 ・自分探しに明け暮れるよりも、今の場所にとどまり、現実と向き合って、自分にとってのハードルを一つ一つ乗り越えていくことが必要ではないだろうか。 ・心からの熱い思いがあり、何か実現したいと夢や志を真剣に語る人に、周囲の人々は喜んで手助けをしてくれる。
0投稿日: 2022.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・リーダーシップのは三段階 1.リード・ザ・セルフ 2.リード・ザ・ピーポー 3.リード・ザ・ソサエティ ・リーダーにはなりたくてなるのではない。人生を懸けてまで成し遂げたい夢を掲げ、それに向かって走りだすこと(=リードザセルフ)があって初めて結果としてリーダーになる。 ・自分はそのような生き方(リードザセルフ)をしたいかどうかが大切でリーダーになりたいかどうかは大切ではない。 ・リーダーが見る「見えないもの」がフォロワーにも共感され、いつしかフォロワーの目にも「見えないもの」が見え始じめる。自分の夢が皆の夢になる瞬間が来る。 ・組織は個人の夢を実現するべく出来てはおらず、同化圧力に屈してしまいがち。 ・一方で、リーダーとしての一歩目(リードザセルフ)を組織で実現しようとする際には、組織での信頼獲得が大切となり、信頼の貯金を貯めに奔走する場合がある。夢をかなえるための信頼の貯金をしていたのに、いつしか信頼貯金がゴールとなることがある。⇒貯金を捨てるタイミングが必要。前に進むには、後ろのドアを閉じる必要がある。 ・リーダーに必要な力は「構想力」「実現力」「意志力」「基軸力」。構想力は夢を描く力。見えないものを自分の中に描く。実現力は、実力、他人を巻き込んでいく力。意志力が一番大切。やるといったら絶対にやる。逃げない。最後まで背中を見せない力。基軸力はブレない力。軸を元に判断をしていく。
0投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログリーダーシップとは見えないものを見る旅である リーダーシップとマネジメントは全く別の概念 社会人生活で繰り返し読みたい本
0投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログアクション・バイアスからの流れで読みました。アクティブノンアクションについての理解が深まって良かった。セットでおすすめです。
0投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リーダーシップの本は、ボクはあまり読んでこなかったけど、興味がわいたので読んでみた。 スゴいリーダー像があるために、リーダーシップ論が、一般人の心に響かない。 しかし、リーダーシップ論は、全ての人が対象だ、という。 つまり、この本は、心に響かないリーダーシップ論とは、一線をかくすということだ。 ここが、素晴らしいと思ったので、5つ星をつけた、といっても過言ではない。 リードザセルフ→リードザピープル→リードザソサエティ、と進んでいくと。 そして、リードザソサエティに至るには、利己と利他のシンクロと社会性が必要と。 利己と利他のシンクロとは、要するに、情けは人の為ならずということか? 自分は、今、ある意味、リーダーみたいになる必要性があるために、この本を読んで良かったなー、と感じた。 書評ブログを書き始めたからだ。 だって、書評ブログが、フォロワーを増やすには、ある意味リーダーシップが必要でしょ? そういう意味で、良いタイミングで、この本に出会ったな!と感じた。
0投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログリーダーシップとは一体なんなのか。 結局同じ人間同士でも、いかに動くか、何を伝えるのか。 そこの違いはやはり大きい。
1投稿日: 2022.04.26
powered by ブクログリーダーシップは旅のようなものである。 最初から素晴らしいリーダーなどは存在せず、長い旅路を経て偉大なリーダーとなる。 自分にとってのリーダーシップを見つけるヒントを見つけられる本。
0投稿日: 2022.03.11
powered by ブクログリーダーシップとは、 なろうとしてなるものではなく 進んできた結果にできるものであると感じた 他の人が見えないものを見て絵に描き それを先頭に立って進んでいく それに賛同した人々がいつしかついてくる。 藤原和博さんは 夢ではなく信頼を大切にしてきたという言葉を 残している。 たしかに信頼がない人がいくら夢を描き 語っていたとしてもついて行きたいとは思わない 信頼も大切であると感じた 松永真理さんは 松永真理でいたかったという言葉を残している それは自分が自分として生きること。 組織に属していながらも自分という個人を忘れない 結果としてリーダーになった人は私が私でいる という自負が比較的強いのではないか と書かれていた 自分は一体何がしたい人間なのだろうか こんな自問自答を続け、頭だけではなく心から納得した時、意志の力が生まれると分かった
1投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログリーダーシップの旅路は誰もが歩むことができる。自分だけの理想・夢をしっかりと描き、それを追い求めて日々妥協せずに行動を重ねていこうと思った。歩んだ道を振り返った時に、誇れる奇跡が残っているはず...!
1投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログ心から熱い思いがあり、何か実現したいと夢や志を真剣に語る人に、周囲の人々は惹かれ、喜んで手助けしてくれる その中で、自分の夢が、みんなの夢になる 自分が人を活かされるのではなく、人に自分か活かされていることを知る そして、そのことによって、自分がさらに行動できるようになる リーダーシップという、人生のたったひとつの旅をあゆむための教科書です リーダーは生まれつきでも、リーダーになろうとしてなるでもなく、結果としてなるもの そんな自信が生まれてくる一冊です
1投稿日: 2022.02.09
powered by ブクログリーダーという概念に対する疑問から始まり、それを深掘りしていく。 リーダーはなろうと思ってなれるものではなく、人生の色々な経験や修羅場を乗り越えて、気づいたらなっているもの。 ただ、そのリーダー達が意識していることや、自分の在り方や直感を大切にすることなど、リーダーであろうとなかろうと、自分が生きていく上で大切なことを学べる本だと思った。
0投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログリーダーというのはカリスマでもスキルでもない。ポジションのことを指すのでもない。 他人が気づかないものに気づき、そこに向けて歩み出そうと決意し、行動している人のことを指すのだ。 他人には見えない島や道を渡ろうと吹っ切れた心境の人。 戦略的思考とかコミュニケーションスキルを磨く前に、魅力的な人間であること、リーダーシップはこれに尽きる。 人間力を磨く上で大切なことは、「人の営みに対しての理解と尊敬の念をもつこと」
0投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログリーダーシップって、特別な人だけがなるものではなくって、 旅を続けた結果、リーダーになっていた…というもの。人の生き方…ともいえる。 歴史的な偉人がリーダーであって、自分には関係ないって思いがちなんだけど、そうじゃないよ、と説いている。 私は、本を読む前、リーダーシップには興味がなかったけれど、人に勧められたので読んでみた。 読んでみて良かった。 リーダーシップと言われると、自分には遠いもの…のような感じがする。でも、(生き方)と言われると、私もそんな生き方(自分は何のために生きているのか、何ができるのか…を思い描いて、それを目指す旅をする)をしたいな、と思った。 自分の生き方を模索したいと考えさせられる本だった。
0投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログリーダーシップとは、リード・ザ・セルフ、リード・ザ・ピープル、リード・ザ・ソサエティの結果として身につくものである。リーダーは創造と変革を扱う。リーダーは見えないものを見ている。すなわち、非連続性を飛び越える存在である。
1投稿日: 2021.12.24
powered by ブクログ深い抽象表現が沢山あり、リーダーシップの難しさなり、示し方が難しい事を改めて知る。 何方のリーダーシップも真似は出来ないし、自分の世界観を作り引っ張って行くこと、大きな絵を描き、説明し、ワクワクさせ、付いていこうと思われることかな?
0投稿日: 2021.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文字数が多く、疲れてしまった。内容はかなり難しいと思う。ミーハー読書好きにはかなり厳しい。引用が多いが、結局何が言いたいんだ?となること多め。 ●リーダーはなろうと思ってなるのではなく、気づいたらなるもの、その通りだと思う。その結果、あの人はリーダーシップを持っているね、となる。肩書きに囚われず、自分の道をブレずに進んでいけば人はついてきて助けてくれる。 ●リーダーは創造と変革を担う。今会社に必要なのはコロンブスの卵が立てられる人だ。 ●強い思いを持っていても、組織に染まってしまうことがある。今まで上手くいっていたのなら、前例踏襲で挑戦することを恐れてしまうかもしれない。 ●アクティブノンアクションは、ほとんど全ての人に当てはまるのではないだろうか。仕事、子育てを言い訳にせず、自分のやりたいことは何か改めて自問自答したい。 ●私はリーダーシップの旅の中では、意思力を大事にしたい。1番難しい一歩を踏み出す勇気、自分は何が出来るのか、やりたいことなのか。心から納得できるよう、自分の中で答えを見つけたい。 ●強い思いがあってこそ、人は協力してくれる。それに感謝していけば、想いは一つになりさらに強固なものになる。結果、リーダーシップの旅は終わりリーダーとなる。
0投稿日: 2021.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リーダーというのは、なんとなく掴みづらい。 例えば、社長になると、リーダーなのかというとそうではない。 社長でも周りの社員がついてきてくれなければ、リーダーになりえない。 他にも、部長や課長といったマネージャーはリーダーかというとそうではない。 マネージャーは管理であって、リーダーではない。 では、リーダーは何かというと、今はない見えない世界を、自分の夢をみんなの夢として語ることができ、周りの人を巻き込むことが(結果として)でき、結果としてリーダーになった人のことと定義される。自分の信念を持ち、I will go, come with me.という気持ちこそが、リーダーたる資質であり、これは誰でも持つことができるものである。
0投稿日: 2021.07.17
powered by ブクログ誰でもリーダーになりうる、その熱意を失ってはいけない、というような熱量が文章から感じられた。目新しいことは多くなかったけど、リーダーとマネージャーの違いは「なるほど」と思わされた。
0投稿日: 2021.06.05
powered by ブクログリーダーシップとは何か、がよくわかる。 リーダーたらんとする人が辿る、リード・ザ・セルフ(Lead the Self)から始まり、リード・ザ・ピープル (Lead the People)、そしてリード・ザ・ソサエティ(Lead the Society)へと繋がる旅。 英雄になるのは、『冒険の旅→困難→成功→帰還』というパターンで、世界中どこでも同じという話が面白い。
0投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リーダーシップは得ようとするものではなく、何かを目標とする過程で志を同じくするサポーターが集まってくる過程
0投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログリーダーはその立場を与えられた瞬間になれるものじゃないという話。旅に出て経験を経てフォロワーがついたときにリーダーになるという考え方。好きですね。
0投稿日: 2021.03.01
powered by ブクログ複数の人が本書を薦めていたため読んだ。 私自身リーダーシップは全くなく、求められる場面も少ない。リーダーシップは発揮しようとするものではなく、リードザセルフから自然に発生するものならば、まずはリードザセルフからスタートしようと思えた。 真のリーダーシップがある人と仕事をすると楽しい。その人が見ようとしている青い空を一緒に見たいと思うし、見られると思うからなのだと思う。1番のリーダーにはならなくても、そのリーダーについていくうちに、2番目3番目のリーダーになっていることもあるのかもしれない。 不毛な忙しさに囚われていないか。内省すること、いつかは死ぬことを自覚すること。などについても書かれている。「リーダーシップ」に興味はなかったが、読んでみると学びがあった。
0投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リーダーになりたくてなった人はいない。 結局この言葉が前提意識すべきで すごいリーダーというイメージを作りがちだが、自分がなりたい姿を具現化していく過程でリーダーシップはできてくる。 自分が見えないものを見たいと考え、心の底から願い行動していくことが結果的にリーダーシップを発揮している
0投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログリーダーとはなんぞや?という本。 具体的に何をしたらリーダーになりえるかというより、「リーダーとはこういうもの」という哲学的な要素が多い。まあこの本を読んで、自ら今何をすべきか考えられる人間になれれば良いのかな。 リーダーとは、選ばれしものがリーダーになるわけではない。 自分の内なる声を聞き、「見えないもの」を見ようとし率先して進む中で周りの人がついてきて結果的にリーダーになる。 忙しい毎日でも立ち止まり、内省することで内なる声が聞こえてくる。 また、人がついてくるのは結局のところ人間力によるところが大きく、人間力とは教養を身につけることが大事である。 マネジメントとリーダーは別物。 ページ数の割に内容が薄いな〜というか自分の求めてるものとは違ったかな。
0投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ会社のクソ上司にぜひとも読ませたい一冊。 リーダーとははじめからなるものではなく、結果としてなるもの。はじめは、ひとりのビジョンや志からはじまり、その志に人がついていくから、結果としてリーダーシップが生まれる、という考えに納得。つまり、はじめから、偉大なリーダーなんかいないんだと。マネジメントとの違いもあり、リーダーシップは、権限や役職の力を行使することなく人がついてくるもの。企業のマネジメント層は、その部分を勘違いして、リーダーシップとマネジメントを混同しがち。大企業病じゃないが、今の大きな組織には圧倒的にリーダーシップが欠けていて、マネジメントしかできないことにより、結果として、成果を残しづらい環境があることも感じた。 まずは、とにかく、偉大なリーダーなんてゆーことに怯えずに、まずは、自分の志やビジョンをみつけていくことをやっていかねばと思わさられるような書籍。
0投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ読みやすいが、中身はそこまで厚みがなくどこか物足りない気分に リーダーシップに関する授業を大学で受け、その講義内容とかぶっていたこともあり新鮮味がなかったのかもしれない。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログなかなかの読み応えだった。 リードザセルフ、リードザピープル、リードザソサエテイ、このプロセスは自分がもらったギフトを世の中に役立てる、重要なプロセスである。 今からでも遅くはない。自分の人生を歩んでいこうと決めた。
0投稿日: 2020.12.09
powered by ブクログこれまでリーダーシップに関する本を何冊か読んだが、どれも自分の中に入ってこなかった。この本を読んでその理由がわかった気がする。 私自身が多くのリーダーが「すごいリーダー」として生まれていると思い込んでいたからだ。そうではなく誰にでも当てはまり、最初から上手くいかず、そういった土着なものがリーダーシップなのだと感じた。
0投稿日: 2020.12.03
powered by ブクログリーダーシップを獲得することを「旅」と捉え、リーダーシップをどのようにして獲得するのか、を2人の著者が代わる代わる語っていく本ですね。 「リーダーは、なろうと思ってリーダーになるのではなく、旅の結果、帰還、生還した時に結果としてリーダーになる。」という言葉が、この本の要諦かと思います。 なんにせよ、リーダーシップとは何なのか?リーダーシップを得るにはどうしたらよいのか、を知りたい人は読んで損の無い本だと思います。
0投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログマネジメントとリーダーシップの違い、利己利他の話、などなど。各企業で求める人材のコンピテンシーに反映されている項目の背景を知る事ができた。
0投稿日: 2020.04.21
powered by ブクログリーダーシップの旅 野田智義 前半が特に良かった、アツイ。むしろ後半はワードを盛り込み過ぎ感もあったな… 金井先生との往復書簡的な構成で、アツイのは特に野田さんパート。一人称の旅。三人称(フォロワー)による帰属でもなく、社会による公認でもなく。自分が「見えないもの」を見たいと頭で考え、心の底から願うこと。印象的だった箇所のひとつ、トランスフォーメーショナル・リーダー、“社会の転換期に「見えないもの」を見て、志と目指すものの崇高さゆえに、飴やムチを使わずに大変革を成し遂げた人”。通常のマネージャーや責任者の多くはトランザクショナル・リーダー、取引的なリーダー。報酬やエサで釣るタイプ、というより仕組み上、そうならざるを得ないのだと思う。 以下、惹かれた箇所など。 p21, リーダーシップは「見えないもの」を見る旅だ。 旅はたった一人で始まる。 フォロワーは旅の途中で現れる。 p50, リード・ザ・セルフ、リード・ザ・ピープル、リード・ザ・ソサエティ p53, 本当に必要なのは、旅に出たいと思うかどうかだ。 私たちはまず「頭で」考える。 …なかなか一歩が踏み出せないことがある。それは「心」が旅に出ることを渇望していないからだ。 「頭」と「心」を一致させること、旅に出ることが大事だと考え、頭の中でできると信じ、心の中でどうしてもやりたいと感じること。そういう「吹っ切れ」がなければ、リーダーシップの旅は始められない。 W・ベニス「リーダーは内なる声(inner voice)を聴く」 自分とは一体何なのか。何のために存在し、何を大切に思っているかを自身の胸に深く問いかけなくてはならない。 三人称のフォロワーによる帰属でもなく、社会による公認でもない、一人称で、自分が「見えないもの」を見たいと頭で考え、心の底から願う気持ち。 p54, 旅、偉業、生還 p69, トランスフォーメーショナル・リーダー p197, エクスキュート、4Es(Energy, Energize, Edge, Execute) p232, 構想力・実現力・意志力・基軸力。中でも意志力・基軸力が重要。
3投稿日: 2019.08.19
powered by ブクログ上司からのお勧めで読んだ。リーダーについてのこれまでの考えが変わった! ----- 序章「リーダーシップ」はなぜ心に響かないのか 第一章 リーダーシップの旅 ・「リーダー」=「すごい人」の誤解 ・「リーダーシップは見えないものを見る旅だ」 ・1989年の天安門広場で戦車を止めようとした白いシャツの中国人男性 第二章 なぜリーダーシップが必要なのか ・「リーダーシップの旅」 =「リード・ザ・セルフ(自らをリードする)」 =「リード・ザ・ピープル(人々をリードする)」 =「リード・ザ・ソサエティ(社会をリードする)」 ・映画『フォレストガンプ』 失恋し、全米を走りつづける。 そのうち「いっしょに走っていいかい。何か走る理由があるんだろう」 ついてくる人があわられた。。。大勢の人々がついてきていた。 ・著者尊敬の中国人女性:張 麗玲(チョウ・レイレイ)さん ドキュメンタリー『泣きながら生きて』 ・日本イーライリー "liadership begins with liadership" →全社員がリーダーシップを自分たちの問題としてとらえる。 第三章 旅の一歩を阻むもの ・大人にとって、夢や志は意味を持っているのか ・元リクルート営業マン:スーパーサラリーマンの藤原和博さん「よのなか科」←教育改革 ⇒「何よりも信頼を大事にしてきた」 ・「リーダーシップ」と「キャリア開発」は車の両輪 ・「キャリア・アンカー」=自分が一番自分らしいと感じられるキャリアのよりどころ ・目の前のドアを開けるには、後のドアを閉じなければならない。 ・1995年阪神淡路大震災での転がった遺体を見た、楽天三木谷、興銀やめた。 「人生って有限だったんだ。」やってする後悔をえらぶ。 ・「私は永井真理でいたかった」:iモード開発者 第四章 旅で磨かれる力 ・あなたが、リーダーシップの旅の歩みを開始するのに必要なものとは何ですか? そうした力を育もうとするには、どんな機会や場所、経験がふさわしいですか? ・日本で初めて、すべての取引をインタネットに切り替えた、老舗の小さな証券会社 を婿養子として継いだ、松井道夫さんに聞いた「時代の変曲点をどう読むのか?」 →「変曲点なんて読めない。ものすごい葛藤、血反吐を吐くような思いの中、 不安にかわれながら決断するんですよ。」 →「唯一の方法は、歴史から学ぶこと。自分が生きている今という時代を歴史の 流れの中でとらえ、未来に思いを馳せるのです。」 ・筆者は、日本人は、基軸力が弱いと思う ラグビー日本代表の元監督 平尾誠二さん、娘へのおみやげは、わざと様々なタイプの ケーキを買ってきて、選ばせる。そのうえで、わざと「一番安いケーキだなぁ」などと 言う。すると、だんだんと「自分が判断するために必要な情報を聞くようになる」 → トレードオフ。どちらかを選んだら、もう片方はやらせない躾。 ・小林陽太郎が会長の「日本アスペン研究所」→ 人間力をみがく 第五章 返礼の旅 ・徳とは何か。「自己の最善を他者に尽くすこと」 ・映画『スパイダーマン』:主人公の叔父 「大いなる力には大いなる責任が伴う」 ・リーダーは、「結果として」なるものだ。 エピローグ ・黒澤明監督の『生きる』 市役所の職員が、ガン宣告されてから、町のために奮闘する物語 ・リーダーシップとは、「生き様」の問題 -----
0投稿日: 2019.05.04
powered by ブクログ「社長になろうと思って社長になった人はいても、リーダーになろうと思ってリーダーになった人はいない。」というコピー。 ヒエラルキーによってではなく自然とフォロワーが追随するような「リーダーシップ」について、どうやって生まれどう育っていくのか? を研究者と実務家が往復書簡のような形式で語っている本です。 リーダーシップをいくつかのステップに分けて説明されており、特に最初の一歩である「リードザセルフ=自分とは何か、自分には何ができるのか」は美意識であり、ビジョンドリブンのビジョンであると思われるので併読すると面白いかもしれません。 (結局内省に尽きるという結論ですが) そして悲観しているわけではなくわきまえなきゃいけないなという意味ですが、それを発揮「させる」教育だの研修だのというのは「結果としてリーダーになる」ような行動を自ら選択するうえでの環境を提供すること、そのためのきっかけを作り出すことでしかない。あくまで本人。 また、「美意識」本ではガチャ騒動などのアモラルなビジネスに対して倫理的美意識を鍛えることが必要、とありましたが本書では「人についてきてもらったという経験が、リーダーの原動力を利己から利他へと転換させる。より正確に言えば、時間が経過する中で利己と利他がシンクロナイズしていく。」とあり、ケースによりけりですが事実に近いのではないかと思われました。 会社で使われている主体性とか、オーナーシップとか、社会課題とか、Willとかは意味は分かるけど、その持ち方はほとんどどこにも書いてありません。そんなことをモヤっとしたときにどうぞ。
0投稿日: 2019.04.18
powered by ブクログhttps://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334033897
0投稿日: 2019.04.09
powered by ブクログリーダーシップを一つの言葉で表すなら、「信頼」 × 人を束ね、進むべきベクトルを決め、率いること。 ○ 「見えないもの」を見て、人を巻き込んで、自発的に動いてもらう。 実践と行動を伴い、経験と接合して学ぶ。自分なりの持論をもつ。幻想からの脱却。「後付け」に彩られている。コア・コンピタンスという語。 第三者的な説明や理論づけを聞いても、 どうもピンとこない。 感情をかきたてられないし、心が動かない。 Q.なぜ、心に響かないのか? フォロワーや社会からの三人称の視点で語られるから。一人称で語るようにする。 第三者的に要素分解することではなく、自分がそのように生きたいかどうか。 第一歩を踏み出した原動力は何か?、歩みの継続を支えたものは何か? 自分と対峙し、自分がどう生きたいのか?何を見たいのかを改めて考える。 リーダーと聞いて、どんな人をイメージするか?それは、なぜか?あなたとそのリーダーは、どこが違いますか? 起点とプロセスの視点から捉える。 この世界に生まれ、すべての人が見るのと同じ景色を見て暮らしながら、多くの人とは違う何かを感じ取って行動を起こした人が、行動を続けるプロセスでリーダーと呼ばれるようになる。 「他の人が見ない何かを見てみたい」という意志をもつあらゆる人の前に、リーダーシップへの道が開けている。「フェロモン」や(自分の意見;「香り」) 生き方の問題であり、一人一人の人間、自分自身の中に発見するもの。 「見えないものを見る」(大きな絵を描く) リード・ザ・セルフの力の源は、何のために行動するのか、何のために生きるのかについての自分なりの納得感のある答え。 心の中で自分自身が「吹っ切れる」ことが行動と継続を支える。 「頭」と「心」を一致させること。 英雄の三要素:「旅」「偉業」「生還」 夢の共振現象、シンクロナイズ 「内省的実践家」 学者の理論 〈 実践家の持論 行動や経験、持ち味を含むリーダーのトータルな魅力。 リーダーには、時代の変曲点を感じ取る力が必要。自らタスクを作り出すこと。 リーダーシップとマネジメントの違い 権限で人を動かすマネジメントと、影響力の一形態としてのリーダーシップは違う。 「見えるか」「見えない」かの違い。 「人としての働きかけ」か「地位に基づく働きかけ」か? 「シンクロする」か「モティベートするか」 マネジメントとは、目標達成や問題解決のために手順を組み、経営資源を配分すると同時に、人員を配置し、進捗を監督すること。権限で統率し、組織を統制していくこと。 ヒエラルキーな組織や社会。 フォロワーを生み出すプロセス。 リーダーは、創造と変革を扱う。マネジメントは、組織の安定性や持続性を維持する。 達成した後には、当たり前に見えるが、その前には到底不可能と思えること。 便利な世の中ゆえに自分の軸を保ちづらくなっている。技術や社会の進歩と逆行するように、ありふれた情報に振り回されてる。 現代社会を覆う過剰流動性(入れ替え可能) 深みのある「自分探し」の為の「キャリアアンカー」 蓄積した信用など、貯め込んだものが捨てられなくなると、人は旅への一歩を躊躇してしまう。 信用蓄積は、有能性と同調性の証拠の集積からなるファンドである。 自分の前のドアは、後ろのドアを閉めないと開かない仕組みになっている。だからこそ、悩み、苦しむ。 企業のきっかけ 人生を後悔するという最大のリスクを回避している。 キャリアとは、たった一回限りの自分の人生を運ぶもの。馬車の後に残る轍が語源。 その足取りをみて、これからどう歩むべきか、違う旅に向かうべきかを垣間見れる点で大切。 アクティブ・ノンアクション 不毛な忙しさの核心は、本当に意義があると思われること、本当に必要だと思われることを避けて通ってしまうこと。 淵源は、哲学者セネカ 「怠惰な多忙」 自分が自分として生きること。組織に属しながら、自分という個人の存在を忘れない。 人生は幾重にも扉があるもので、次々に扉を開けていかなければ、本当の自分など見えてこない。 リーダーに求めれる資質を敢えて要素分解すると、「構想力」「実現力」「意志力」「基軸力」の4つ。 生きている時代の脈絡を読み取る知性。 時代の変曲点をみる唯一の方法は、歴史から学ぶこと。 背景に広がる奥深さに目を向ける。 率先垂範。気づいても、自ら行動を起こさないのが問題。 知行合一を実現する意志力は、自分自身との真摯な対話から生まれてくる。 4Es(フォーリーズ) energy energize edge execute:最後までやり抜く力 トレードオフ 一方を追求すると、他方を犠牲にせざらるをえないような両立しない関係 場の匂い、名刺を捨て、肩書きではなく人として世間と接すること。座学は触媒にすぎず、苦しい修羅場体験をしないと磨かれない。 自分にとって必要のないものを削ぎ落とすと、最低限必要なものが形を持って現れる。 リーダーが人として持つ魅力。「人間力」4つの要素を底辺で貫く力。 究極の資質「人間力」 奥行きの深い概念。 人の営みに対しての理解と尊敬の念をもつこと。人類が築き上げてきた英知である教養を学ぶ。 自分が他人を支えているのではなく、他人が自分を支えてくれている。 シンクロニシティ(共時性) 普通の因果論的思考では理解するのが難しいような不思議な時空間の布置。 サーバント・リーダー(奉仕型指導者) 究極の利己は利他である。 特性 1. 率先して示すべきものがある 2. 何がやりたいのかが分かっている 3. 傾聴と理解 4. ある種の先取り能力、先見性 5. 控えることを知っていること 三隅二不二 パフォーマンス、メンテナンス理論PM理論 リーダーシップは、暗黒面を合わせ持つ。 (正義とは何か今一度考え直してみる。) 大いなる力には、大いなる責任が伴う。 社会に対する責務を果たす。 幻想エリート、健全な世間の論理と組織の論理によって生きる人。 ギフトを社会に返す。(徳を積む) リーダーシップ、それは生の意味を問い続けること。死生観を持つ。 参考図書: 『指導者の条件』PHP研究所 松下幸之助 『千の顔を持つ英雄』人文書院 ジョゼフ・キャンベル 『アルケミスト』角川文庫 パウロ・コエーリョ 『モモ』 岩波文庫 ミヒャエル・エン
0投稿日: 2019.03.04
powered by ブクログ仕事の研修の課題図書で読みました。 難しい。 でも、リーダーという、やはり、とてつもなく大きな幻想を解きほぐしながら、前に突き進む自分の思いから、人を巻き込んでいく。その形が大なり小なり。諦めや現状維持を選択した時点で、フォロワー(周囲の仲間や部下)に見放される。 大きなことは最初からはできない。その過程の中で、結果としてリーダーになることを様々にリフレインしながら教えてくれました。
0投稿日: 2019.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リーダーシップ論は世の中はびこっていて、成功者のものがリーダーシップと言われたり、それも定量性がなかったりでふわふわしている。 その中において、この1冊は「Lead the self」から始まるのだ、というのがシンプルでよい。 【リーダーシップというのは「結果としてついてくる」もの】 桃太郎はいつ・なぜリーダーになれたか?という話から、リーダーは旅に出て、苦難に出会いながらも何事かを成し遂げて、生還し、結果としてリーダーとなるという一説がある。ここから導かれるのは「プロセス」が大切だ、ということ。 そのプロセスは「Lead the self」を起点とし、「Lead the people」、更には「Lead the society」と巻き込む輪がでかくなること。 最初の「Lead the self」は、「志」を持つ(I have a dream.)ことから始める。 【リーダーシップの第一の必要条件】 志を持つ以上に大切なことは、戦略的思考でもコミュニケーションスキルでもなく「魅力的な人間」であること。答えはでないがその1つに「人の営みに対しての理解と尊敬の念を持つこと」ではないだろうか?と閉じている。 これはわかるようでわかりきれてない。自分自分では見向きされなくなってしまうということ?一つ納得なのは、「受け入れられると受け入れる」という返報性の法則は多くの人で起こること。そのことをさしているのかな??
0投稿日: 2019.01.21
powered by ブクログめちゃめちゃ参考になった。 働いてからまた読み直したい。 以下メモ書き ーーーーーーーーーーー リーダーとフォロワーの相互接触にリーダーシップは帰属する→フォロワーの成果をリーダーのおかげとするとき、リーダーシップが把握される。 英雄の骨子→旅、偉業、生還 自分の夢を皆の夢であるように言える人 リーダーシップ→エマージェンシーリーダー、トランザクションリーダー リーダー→人としての働きかけ、見えないものを見る、シンクロする マネージャー→見えるものを見る、地位に基づく働きかけ、モティベートする 個人が成功するために組織が存在している 信用はとても大事だが、それが目的にならないように。 信用→積立貯金、貯金を下ろす必要がある。 人生を後悔するという最大のリスク 活動に後から意味付け モータリティーへの自覚 仕事→マネージャー プライベート→リーダーはどう?? リーダーに必要な要素→構想力、実現力、意志力、基軸力 問題を解決ではなく、見つけるのがリーダー 二者択一を選ぶ経験 奉仕型指導者→イニシアティブ、何がしたいかわかっている、傾聴力、先見性、控えること 利己と利他の境界が消える エリート意識、責任、もらったものを返すという意識 リーダーは結果としてなるもの
0投稿日: 2019.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
- リーダーシップとは、砂場で遊ぼうと皆を引き連れる子供のように誰にでも備えているもの。 - リーダーシップとは、想像と変革ある人がみえないもの、を志し高く見て、ブレずに突き進む。後ろを振り返ればフォロワーが賛同してくれている結果論である。その後、志したい利己は利他として同化していく。 - マネージメントと違い、肩書きと権威でなく、自然発生的なフォロワーがいる。組織の中での持続と安定ではなく、創造と変革がある。リーダーは、会社に多く存在する多忙や不毛=アクティブノンアクションからの逸脱をしてる意志力と貫くexecute力がある、 マネージメントとの比較で有名かもしれないが、リーダーシップとは何か?自分の働き方でまだリーダーシップが足りている部分を見返す本としてかなり優秀。 サラリーマンで見えにくい、想像と変革ある人には見えないもの。これから起業する人にもかなりオススメ。
1投稿日: 2018.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学生の頃に読み、10数年ぶりに再読。 むしろ、今の方が理解が深まる。 若干、評論ちっくなところもなきにしもあらずだけど、 表層的なところではなく、ぐっと深いところを言葉にしてくれていて、味わい深いと思う。 「死生観を持つこと」-黒澤明の「生きる」を例示していたのが、ぐっときた。 自分なりの使命感。周りの権力欲やらネガティブな感情やらは脇においても、自然に心がやりたいことに従うこと。 from lead the people to lead the society I will go, come with me. follow your heart.
0投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログ大学という組織で必要とされるリーダーシップが見えてくる。マネジメントとリーダーシップの違いは、基本中の基本だが、はき違えている人が多いのでは?
0投稿日: 2018.11.01
powered by ブクログいままで読んだリーダーシップ関係の本では、かなり上位。非常によく整理されている。マネジメントとリーダシップの違い。「アクティブ・ノンアクション」の罠(行動しているようで、実はなにも行動していない)。信用蓄積理論。など納得感あるものが多かった。読んで損なし。お薦め。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ2007年の出版ではあるが、日本語で書かれたリーダーシップ論の古典として、引き続き読まれるであろうという予感を感じさせる一冊。 個人的には、ただでさえ再現性が低い経営学の領域におけるリーダーシップ論というのに学問的な興味は一切ないのが実態ではあるが、プラグマティックな位相でリーダーシップというものの重要性は当然認識している。このようにひねくれた私のような読者にとっても、プラグマティックな位相を重視する野田氏と、それでも学問的な再現性を重視する金井氏との叙述のバランスは非常に良い。 本書の中で、リーダーとはそれまでに積み重ねた信頼を用いて破壊的な創造に向かう存在である、という記載があるが、これにはハッとさせられた。数年前に、前原誠司氏の講演を聞いた際に「内閣の支持率というものは、その高さを利用して、国民にとって短期的には痛みを伴う改革を実行するための礎である」ということを語っていて、非常に感銘を受けたのだけれど、それとまさに同じことがリーダーの役目として明文化されており、自分の中で事なrう概念が繋がる刺激を受けた。
0投稿日: 2018.10.07
powered by ブクログ文句無しの超名著。 何かに挑戦しようとしている人、したい人、には是非にでも読んでいただきたい。 巷のリーダーシップ論やハウツー本とは全く違います。 自分の声と向き合う、勇気を持ってそれが未来につながると信じて行動すること、シンプルですが、その大切さが語られていきます。 勇気が湧きます。
0投稿日: 2018.10.07
powered by ブクログヤギさん郵便方式。リーダーシップとマネジメントは異なる。リーダーはリーダーになろうしてなるものではない。リードセルフからリードピープル。emergentleader。
0投稿日: 2018.07.06
powered by ブクログ「リーダーシップ」という上滑りしがちな概念を、丁寧に2人の著者が紐解いていくという、知的な意味でも表現的な意味でも非常に面白い本だった。 「自分は何故ここにいるのか?」「自分は何になりたいのか?」という問いかけをすることは、自らの弱さと対峙することになり、とても不安だし怖い。しかし、その不安や恐怖と真摯に向き合い、自分の内なる声に従いながら、歩んでいるうちにフォロワーがついてきて、その者たちのおかげでリーダーになっていく。 「そもそもリーダーシップとは何か?」「それを阻むものは何か?」「必要な要素は何か?」などなど初めから終点まで「旅するように」記しているのが何とも面白い。 キャリアや生き様、あり方に悩む人に、面倒くさくて辛いかもしれないが、読んでほしい本。時機を選ぶ本ではあるが、本当に素晴らしい。
0投稿日: 2018.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リーダーとなった人の特性や行動を分析するのではなくて、どのようにリーダーとなっていくのか過程をみていく。 いくつかに分けることができるリーダーの種類の中でも、リーダーの本質を探るために、エマージェント(自然発生的)リーダーについて分析している。 本筋とは関係ないが備忘のため引用『組織は活動を効率的かつスムーズに進めていくために、ある環境を一定のものと捉え、その環境への適応力を高めようとする』
0投稿日: 2018.05.01
powered by ブクログリーダーはなろうとしてなるものではなく、気付いたらなっているもの。フォロワーがいなくても自分が動き出すこと。
0投稿日: 2018.01.03
powered by ブクログリーダーシップ、自分には ピンとこないなぁ。 あえて必要だと思う資質は 楽しむことができる 本気になれる これかな。 誰でも一人一人 リーダーシップを持っていて それが発揮できる環境か そうじゃないかだけだと思う。 その環境を作る人がリーダーなのかな。
0投稿日: 2017.10.16
powered by ブクログ世界中の神話は、ほぼ同じ原型らしいです。「主人公が旅立ち、何か大きな事を成し遂げ、帰還してヒーローになる」、そのプロセスと、リーダーシップを絡めて説明する考えはとても気に入りました。独りで始めて段々フォロワーが増えてくる、まずは、自ら始めましょう。
0投稿日: 2017.09.11
powered by ブクログまず個人的な感想を2点述べて、その後印象に残ったことを。 •現在、自分はサーバント型のリーダーシップの方に特に興味があり、そこに触れられていないのは残念であった。良くも悪くも、先頭を引っ張るリーダーとは、リーダーシップとはについてのみ書かれていた。 •リーダーとはということと、リーダーシップとはということが文脈の都合上混ざっていることがあり、要素がどちらに属するかわかりづらい面もある。 これらの前提を踏まえた上で印象に残ったのは •リードザセルフ、リードザピープル、リードザソサエティの順に結果的に起こるのがリーダーシップの旅というものである。(つまり、基本的に自分を知り、自分にのみ見えているビジョンを追い求めて、振り返った時にフォロワーがいるという状態) •リーダーは、この世界に生まれ、全ての人が見るのと同じ景色を見て暮らしながら、多くの人とは違う何かを感じ取って行動を起こした人が、そのように呼ばれるのではないか。 •リーダーはマネージャーと違い、創造と変革の要素を持つ。特に今の変化が著しい時代だからこそ、こういった変化に柔軟に対応していくこともリーダーの素質であると解釈した。 •サーバントリーダーシップは基本的に、究極の利己は利他であるという考え方がベースにあると言える。しかしサーバントだからと言って受け身ではいけず、5つの要素がある。 ①イニシアチブをとって、主体的に行動する。 ②自分が何をやりたいかがわかっている。 ③傾聴と理解が出来る。 ④先見性も必要である。 ⑤控えることを知る。 •
0投稿日: 2017.06.03なるほどと感じる内容でした
リーダーシップとは最初から持っているものではなく、自身の覚悟の問題という点が非常に参考になった そして旅の最後にすべきことという点については、自分自身将来そういう境地に立っているか今から考えていかないといけないことなのかもしれない
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログリーダーシップ 自分の内なる声に突き動かされる(1人) 見えるものに対して協同を促すのは、マネジメント。 見えないものに対して協同を促すのが、リーダー。 組織の中だと、自分の内なる声ではなく、組織の同化によって声がかき消されてしまうことがある。 内なる声に耳を澄ませた意志力・構想力・実現力・基軸力(ぶれない・やり遂げること)が必要。 やっていくと、自分のゆめが、みんなのゆめになり、自分一人ではなく、みんながいることで自分がいることを感じ始める。そうなっていくと、まわりが巻き込んだ環境になっており、かつ自分の見えないものに対して、みんなで向かっていくというリーダーになっていく。 なんでも、修羅場的経験はそれに役立つ。
0投稿日: 2016.07.26
powered by ブクログリーダーをエマージェントリーダーとサーバントリーダーに大別すると、前者について述べている。リーダーシップを身近に感じさせることを意図。組織の論理から個の論理に引きつけるために、死を身近に感じることと、内省(内なる声に耳を傾けること)が必要。
0投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログ・リーダーになろうと目指すのでなく、リーダーは結果としてなるものだ ・行動や発想なら学べる ・学ぶならば、座学より経験を通じて経験と接合して学ぶのが良い ・役立つ理論があると信じて ・研究から出た理論と実践家の持論を基に ・最終的には自分なりの持論をもつことが大切 ・結果としてリーダーになる、プロセスにおいてフォロワーが現れる ・正直な、前向きな、ワクワクさせてくれる、有能な ・リードザセルフ(自らをリードする) ・リードザピープル(人々をリードする) ・リードザソサエティ(社会をリードする) ・自分の夢がみんなの夢に(セルフ〜ピープル) ・リーダーがフォロワーを動かし、フォロワーが付いてきてくれる重みによってリーダーがその思いを強め高めていく。こらがリーダーシップの共振現象。 ・リーダーはリーダーシップの旅を歩む中でフォロワーの共感を呼び起こす。自分の夢が周囲に伝播し、やがてその夢は彼らの夢となる。彼らはリーダーの見る"見えないもの"を見ようとして自発的に動き始める。 ・トランザクショナルリーダーとトランスフォーメーショナルリーダー ・リーダーとは旅に出るまでリーダーではなかった。リーダーとはフォロワーを導く人ではなく、振り返ると人が付いてくる人のことをいう。 ・一般的な会社や組織において、部下がトップについていくのはリーダーシップを発揮した結果ではなく、"ヒエラルキーによって"だ。 ・リーダーとマネージャーは異なる、①見えないものを見せることと見えるものを見せること。②人としての働きかけ(価値観感情パーソナル)と地位に基づく働きかけ(権限権威ポジショナル)③シンクロナイズ(それぞれの夢をシンクロ)とモチベート(動機付け) ・リーダーとは創造と変革を伴う ・コロンブスの卵、できれば当たり前となることもできること自体が難しくそれが創造と変革になる。 ・"事前のあまりにも高い不確実性"と"事後には当たり前だと受け入れられる常識性" これは創造と変革の共通点。 ・マネジメントの進展による、"組織のイナーシアとリーダー待望のジレンマ" ・前の扉をあけるとうことは、後ろの扉を閉めるということ ・前に進むということは今と過去を捨ててチャレンジを続けること。成功体験や余韻に浸らず前だけを向いて進むこと。(自身解釈) ・快楽主義(ヒードニズム)でなく冒険主義でありたい、とともにやらない後悔視点を常に持っていたい ・構想力/実現力/意志力/基軸力 ・歴史は繰り返す、過去の出来事物事の進化変曲点を今と未来に転換して考えてみる(構想力) ・エナジー/エナジャイズ/エッジ/エクスキュート(4Esフォーリーズ-意志力) ・木を見て森を見ず ・死生観をもつ ・内なる声を聴いて歩くすべての人の前にリーダーシップの旅は開けている
0投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログリーダーシップとは生き様である。自身が絵を描き、それについてきてくれる人がいたら、そこにはリーダーシップが存在する。
0投稿日: 2016.01.03
powered by ブクログ職場の先輩から薦められた本。 読むと背筋が伸びる本。 リーダーシップとは何か。 リーダーシップがなぜ必要なのか。 リーダーシップはどのように身につけるのかについて書かれている。 自分の中で”リーダーシップ”という言葉の概念が少し変わったように思う。
0投稿日: 2015.12.26
powered by ブクログ単なるリーダーシップのノウハウ書ではありません。 リーダーシップの本質を探り、リーダーシップとは何かを、旅のメタフォーをもとに、深く探っていきます。 「リーダーを目指してリーダーになった人はいない」という言葉も印象的でした。 リーダーとは、他の人にはまだ「見えないもの」を見て第一歩を踏み出し、行動する中で確信と賛同者を得る。そして「結果として」人はリーダーになるという部分が、リーダーシップの本質を表しているのだと思いました。
0投稿日: 2015.11.10
powered by ブクログ大切なものは目にはみえない。他の人が見ない何かを見てみたいという意志をもつあらゆる人の前に、リーダーシップへの道がひらけている。
0投稿日: 2015.10.04
powered by ブクログ・リーダーの影響力が行使されるには、フォロワーが「喜んでついてくる」ことが不可欠の条件となる。そう考えると、少し変な言い方になるが、リーダーシップはかなりの程度、フォロワーの側にあるとも言える。 ・「リード・ザ・セルフ」で目覚め、旅が始まり、「リード・ザ・ピープル」で「我々」というレベルの夢を抱き、そして「リード・ザ・ソサイエティ(社会をリードする)」という段階になると、この世界に、そして次世代のために、意味のあるものを残すという世代継承性(generativity)のテーマが見えてくる。 ・リーダーは「見えないもの」を見て、あるいは見ようとして、新しい世界を作り出すのに対し、マネジャーは「見えるもの」を分析し、それらを受動的もしくは能動的に対応しながら、漸進的に問題を解決していく。 ・「人としての働きかけ」か「地位に基づく働きかけ」か。 ・「シンクロ(同期化)する」か「モティベートする(動機づける)」か。 ・リーダーは創造と変革を扱う ・リーダーだけだと、大規模で複雑なシステムをなす組織の業務はうまく回らない。せっかく操業しても、ある段階をすぎれば、しっかりとしたマネジメントの仕組みがないと、経営が足踏みしたり、成長が止まったり、場合によっては会社が潰れてしまうこともある。 ・変革型のリーダーは、まずはポジションに基づく権限をうまく使いながら、「ともかくついてこい」といって、部下たちを動かす。と同時に、自分が信じる変革への道筋につながるマイルストーンを設定し、人々の感情や価値観に訴えながら、仲間を増やしていく。 ・たった一度の人生やキャリアという航海の節目で、残りの障害、自分に開かれている様々な選択肢のうち、これをやらなかったらどういう後悔があるのかという観点は、悔いのない人生を送る上で重要だろう。 ・組織に属していながらも、自分という個人の存在を忘れない。 ・「問題を解決する」のがマネジャーの得意技なら、「問題を見つけ出す(でっち上げる)」のがリーダーだ。 ・基軸力とはやり続けること、やり遂げること、そのために、ぶれず、逃げないことだ。 ・リーダーのありがちな問題点 ①自分を知らないこと ②リーダーシップそのものの自然な姿を知らないこと ③コミュニティ、国家、研究分野、方法などいつも分断する概念にとらわれ、我々の同語のつながりを表す概念に焦点を合わせないこと ④世界と自分の相互依存に無知で、世界全体を意識する気持ちに乏しいこと ⑤価値観を問わないので、いつも「なぜ」「なんのため」を問い忘れること ⑥変化を起こし、今までと違うことが起こるようなチームを創造する方法を知らないこと ⑦いろいろなステークホルダーの大切さ、多元主義の重要さを十分に意識していないこと ・究極の利己は利他である ・リーダーシップがそこに存在するかどうかを見定める基準として「喜んでついてくるフォロワーがいるか」「フォロワーが自律的な判断を失うことなく、喜んでついていっているか」 ・リーダーシップの暗黒面や失敗したリーダーを三人称で評価することではなく、「自分なら」という一人称で受け止める ・何らかの絵を描き、それを面白いと思った人が喜んでついてくるようになったら、そこにはリーダーシップが存在する
0投稿日: 2015.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
安定を志向する組織を変革する難しさを感じていたのですが、組織ってのはそういうものだ、もっと自分を見つめてみることだ、ということを改めて認識させてくれました。
0投稿日: 2015.09.25
powered by ブクログ『私たちが欲しがっているもの、信じようと思うもの、私たちが可能だと思うこと、愛すると決めたもの、私たちが自分は絶対にこういう人間なのだと思っているもの、それが自我だ。 だが、あまりにもちっぽけな自我は、私たちを釘付けにする。社会や組織から与えられたものが、自分たちにとっての生き甲斐の中核となり、さらに人生そのものになってしまうと、私たちは心の叫び、「内なる声」を聞くことができなくなる。 冒険譚の英雄は竜(=自我の殻)を打ち破り、退治することによって世界に生気を与える。』 野田さんと金井さんの考え方は好きで面白いのだが、交互に書いているのでどっちがどっちの主張なのか分からなくなる。 全体としては繋がっているので面白いのだが、分けて読みたかったなぁ〜。 でも、良かった。
1投稿日: 2015.05.09
powered by ブクログ※個人的に読むのが早すぎた...。もしかしたら★4かも。 【リーダーシップとは?】 ・結果としてついてくるもの。まず「Lead the self」を起点とし、「Lead the people」、更には「Lead the society」というプロセスを踏む。 ・「Lead the self」とは、志をもつ(I have a dream.)ことである。 ・戦略的思考とかコミュニケーション力を磨く前に、「魅力的な人間である」こと。リーダーシップはこれに尽きるといってもいいかもしれない。 キーワード:リーダーは「人の営みに対して理解と尊敬の念を持てる人」
0投稿日: 2015.05.09
powered by ブクログアクティブノンアクションということばを知人から教わり、それがぐるぐると頭のなかにいたので読んでみた 「すごいリーダーシップ幻想」を取り払うべきという流れは理解できたが、幻想は取り拭えなかった これは読み手側の問題か
0投稿日: 2015.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非常に読みやすく共感するところも多く、何か元気づけられたような読後感のあった本である。本書の冒頭でも書いてあったが、どうしてもリーダーシップといわれると、何か歴史の偉人や有名な経営者のことで自分には縁遠いという「すごいリーダーシップ幻想」を抱いてしまう。 本書ではリーダーシップは得ようとして得られるものではなく、結果として周りがついてきてくれるなどして得られるもので旅にたとえられている。最初は見えないものを見ようと自ら先陣をきってリスクをとって何かを始め(リード・ザ・セルフ)、結果としてフォロワーがそのあとをついていく(リード・ザ・ピープル)、最終的に何かを達成し、それが社会的にも影響を及ぼすものとなり、帰還した結果リーダーになっている(リード・ザ・ソサイエティ)、というようなプロセスである。 その他いくつか印象に残ったポイントをあげると ・会社組織は複雑性に対する安定と持続性を保つためのマネジメントが主となるため、必ずしもリーダーシップをはぐくむ環境ではない ・アクティブ・ノンアクション:組織の忙しさにうもれて、自分の本当にやりたいことの一歩が踏み出せていない。組織にいながらも自分個人としてのありかたを内省する機会が大切。 ・旅を歩むにあたって必要とするもの、旅を歩むことでみにつけるものは構想力、実現力、意志力、基軸力があげられ、特に意志力、基軸力が重要。またこの旅は人間力を磨く(人の営みに対する理解と尊敬をもつ) ・リーダーシップの旅において最初は利己的かもしれないが、ついてきた人をみて、利己=利他とシンクロナイズする
0投稿日: 2015.03.28
powered by ブクログリーダーシップについて書かれた本。マネージメントではなく、人を引っ張っていくリーダーシップについて書かれた本。社長やイノベーションを起こす先頭に立つ人の性質について書かれていると思った。しかし、人の上に立つ人はみんなこの視点を持っていると一味も二味も違うリーダーになれるのではないかと思った。色んな気づきを与えてくれ、やる気も起こさせてくれる超良書。 本の中ででてくる「コロンブスの卵」の話や、映画「生きる」の話は感動する。 この一冊をきっかけに考え方を変えさせられ、意識がかわった。読んで本当に良かった本。
2投稿日: 2015.02.06
powered by ブクログリーダーシップについてかかれた本。読むのに時間がかかってしまったけれど、1つ1つの文章に重みがあり、すぐに考え方を修正したいと考えさせられる本でした。 スパイダーマンと生きるの映画も観たくなります。
0投稿日: 2015.01.02
powered by ブクログリーダーになるには? →リーダーには行動の積み重ねの結果としてなるもの 心の中で自分自身が吹っ切れることが行動と継続を支える リーダーシップは創造と変革を扱い、見えないものを見て、その実現に向けて人々の価値観や感情に訴え、彼らの共感を得て自発的な協働を促す 自分の軸を見失ったまま、迷路をさまよい続けても所詮本当の自分は見えてこない 立ち止まり自分を振り返ること、なりたい自分への刺激と挑戦への気概を喚起させられるような場に身を置くこと、個の論理に自分を引きつける
0投稿日: 2014.10.06
powered by ブクログ理論より実際の起業家や政治家の話が多く読み物として面白かった一方、その分あいまいで自己啓発チックな文調になることも多かった。要点だけ拾おうとするとその傾向は強くなる。 きっとこういった類の本は、体系立てて頭に入れようとするのではなく具体的ノウハウを覚えていられる範囲で頭に拾っておくのがベターだろう。
0投稿日: 2014.08.29
powered by ブクログマネージャーとリーダーの違いを考える中で自分の上司の顔がいくつか浮かんでくる。自分が目指すロールモデルが何か大変考えさせられる。 そして、自分にとっての「沼地」「描く絵」を常に意識して、一歩を踏み出そうと思える良書です。
0投稿日: 2013.12.31
powered by ブクログリーダは「見えないもの」を見て、あるいは見ようとして、新しい世界をつくり出すのに対し、マネジャーは「見えるもの」を分析し、それらに受動的もしくは能動的に対応しながら、斬進的に問題を解決していく。
0投稿日: 2013.11.10
