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総合評価

85件)
4.0
26
31
19
1
1
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    まさか、そこで終わり!? あとがきが2010年3月ということもあり、その1年後に福島の原発事故。 先見の明どころか、まるで未来を見てきたかのような終盤の展開。 映画、小説にもなったフクシマ50の話と、かなり酷似している点があり、鳥肌が立つ内容だった。

    18
    投稿日: 2025.12.24
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    工事人の質の問題や地元の権力者の横やりなどで遅々として進まぬ上巻に対し、下巻は北京五輪開会式に合わせた原発の稼働というクライマックスに向けて一気に盛り上がり、頁を繰る手が止まらなくなる。 が、最終の終わり方に消化不良の思いも少々。 紅陽核電の技術顧問田嶋、核電運転開始責任者鄧学耕、それに映画監督楊麗清のそれぞれの視点で話が進む。 記録映画のメインにしようと楊の企画により、この3人が一堂に会する場面がある。 そこで楊は二人を繋いだ絆は?と問うと、田嶋は「希望」と答える。 「紅陽核電から始まるエネルギー新時代への希望であり、中国人民が心を一つにしたいと願う希望」と。 中国での原発建設を描いたこの小説に通底する言葉は「希望」、その他の場面でも様々な人物により語られる。 「誇りと希望です。あなたは、人民にそれを与えることが出来るはずです」 「そうだ。希望とは結果じゃない。信じること、追い求めることなんだ」 二人の絆を謳いあげる一方で、巻末の参考文献に加え著者の綿密な取材に基づいたこの小説、現代中国の裏の姿をも記している。 「そもそも我々は、日本人を憎むように国家から教育されてきたんだ。ごく最近になってようやく、軌道修正しようとはしている。しかし、国家から指導された反日行動を、党の要人が否定するなんてことはあり得ないんだ。・・・」 「中国人は絶対に謝らないし、自己批判もしない」 北京五輪の開会式当日に原発の稼働を迎えるが、技術顧問の田嶋は一抹の不安を覚え、かんと化して稼働を止めようと図る。しかし、中国は彼の指摘を抑え込み、強引に稼働を進める。そして田嶋の不安は的中し、原発内での火事に爆発。まるで、福島第一原発の事故を予感させるような事態に。 過去の事故で命を落とした田嶋の親友の言葉として語られる「原発は、我々に素晴らしい恩恵を与えてくれる。だが、人間の心に隙が生まれた瞬間、神の火は、劫火に変わる」 東電関係者が、この小説をしっかりと読んで対策を怠らなかったら、あの事故は防げたのではと夢想してしまう。

    6
    投稿日: 2025.07.03
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    一つの目標に突き進んでいく異国人の心の葛藤と心の繋がりを巧みに紡ぎ出す内容であった。勧善懲悪のエンディングを活字で読むことを期待したが、大連市長のその後や施設内の結末、鄧と朱の恋模様が読者の想像になってしまったことは残念である。

    0
    投稿日: 2025.06.28
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    2008年8月8日8時pmに北京五輪が開催された。そこに合わせて、世界最大の原発も運開された。原発という巨大建造物を建てることに命をかける主人公たち、中国中枢の権力争いの物語、が並行して繰り広げられる。 絶対安全といえども人為的なミスにより事故が起きる

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    後半のスピード感は真山さんの著書ならではの感じ。日本人技師田嶋氏の愚直さや準主人公?である鄧や秘書朱の少しずつ表に出てくる人間味が好感持てました。原発の仕組みや事故に至るプロセスが綿密な取材調査の元に書かれた事がよくわかります。東日本大震災の事故の前にこれ読んでいたら、震災現場で起こっていそうな事が良くわかったのだろうなと複雑な気持ちになりました。最後は賛否両論ありそうですが、ハッピーエンド好きな私としては、皆が幸せになるとこを見られず残念か、悲惨な結末になるのを見ずにすみ良かったのか、、、。悩ましいが、これはこれで良しですかね。

    6
    投稿日: 2025.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想 えっ!?ここで終わり?事故後の処遇やそれぞれの安否など気になること満載過ぎて、えーー? エピローグがかなり気になった。。。 あらすじ 中国紅陽市の建設中の核電で働く田嶋と、党から派遣された鄧は、利権を貪る輩との戦いに明け暮れていた。IAEAからは核電が事故を起こした場合の悲惨な予測がしめされ、田嶋と鄧は愕然とする。 また、核電が耐震基準を全く満たしていないなど問題は山積みだ。そうこうするうちに鄧の義父が北京で自殺したと連絡を受ける。汚職がバレて責任を取らされたのだった。鄧は党上層部より、核電の運行、大連市長の汚職の摘発をお題に挙げられる。 いよいよ迎えた五輪の前日、非常用発電のエラー率30%、非発の軽油が盗まれる、工事用電線が盗難に合うなど問題満載で当日を迎える。 田嶋は核電の停止を主張したが、大連市長命令で警察に拘束される。そんな時、停電が起きる。持ち込んだラジオが原因で配電盤で火災を発生させたのだ。それに続いて非発でも爆発が発生する。田嶋と鄧は事故被害を最小限に抑えるため、奮闘する。

    11
    投稿日: 2024.04.07
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    ベイジン 真山仁 2008年の北京オリンピックに合わせて、中国が世界最大の原子力発電所の運開を目指す。そんな中で、日本の技術者と党本部規律検査委員会の役人が、それぞれの役割を全うしながら、想いを胸に同一のミッションに進んでいく。原子力発電所の光と闇に、3.11の前にこれだけ切り込んでいる真山仁の慧眼にさすがに舌を巻く。同時に、本書は他の真山仁の作品と比べても主人公が青臭く、セリフが熱い。何度も名シーンと呼ばれる部分があり、その度に感涙するほどの良いシーンがたくさんある。 また、本書とは関係が薄いが、真山仁は「関西人のおっちゃん」が好きなのだろうなと最近思う。ハゲタカシリーズの飯島、コラプティオや標的、売国の東條、そして今回の門田。門田は今回良い役柄ではなかったが、飯島と東條は毎回真山仁の小説に一癖二癖加えるトリックスターだ。どちらもコテコテの訛りと、とにかく品性の欠片もない物言い、それでいて勘が鋭く、頭はとにかくキレる。作中で、妖怪と呼ばれるような形で、幾度となく基本的なストーリーラインを邪魔するのだが、どうも完全な悪人ではない。だから恨めないという絶妙なキャラクター。元記者の真山仁にとって、東條のような人間は実際に近くにいたのかもしれないが、毎度、ストーリーに出てくるこうしたタイプのキャラクターに、真山仁の愛を感じる。

    1
    投稿日: 2023.08.06
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    (上下巻合わせてのレビューです。) 真山さん久々の文庫本。 予想通りというか期待通りというか、 750ページを超える長編なのに 続きが気になって気になって仕方ない感じ。 寝る間を惜しんで、あっという間に読みきってしまった。 特に後半からのラストスパートはお見事! 話は、原子力発電開発を支える日本人技師と 中国人エリートの物語。 中国国内の腐敗の様子や気質等、 日本では味わえないことがたくさん疑似体験できる。 改めて、世界の価値観は多様性に富んでいると感じた。 中国に興味のある人、もっと知りたい人は 是非読んで下さい。

    4
    投稿日: 2022.10.10
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    特に下巻の後半がスピード感があり面白い。感情をあまり出さなかった鄧の人間らしい行動、朱のたくましい凛とした行動に熱くなりました。 印象的なフレーズ、 「諦めからは何も生まれない。希望とは自らが努力し、つかみ取るもの。」

    2
    投稿日: 2022.10.02
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     登場人物が一気に絡み合い、周囲の思惑や時代の流れや、澱のようにたまっていた思惑や欲望が一気に渦のように終盤に向かって加速していきます。  一人ひとりの人物像がとても鮮やかに描かれていて、引き込まれる音が聞こえるほどです。気が付くと原発の建屋の中にいるような感覚に陥るかもしれません。  警鐘や警告は、いくら鳴らしても、現実に起きるまでは杞憂として扱われます。オオカミ少年なのか真実の語り部なのかは、大きな出来事があって初めてわかるです。  今もテレビで、ネットで語られるさまざまな言説の中に登場人物のような人々も、生きているのかもしれません。  その先がどうなるのか、続編のないラストシーンならではの苦しさがたっぷりと味わえます。

    1
    投稿日: 2021.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時は2008年、所は中国。北京五輪開幕直前。世界最大級の原子力発電所では北京五輪開幕と同時に運転開始をするのを今か今かと待っていた。若き中国共産党幹部・登はこのセレモニーの責任者だった。しかし実際の現場を預かる日本人技術顧問・田嶋との軋轢が。中共幹部の腐敗、モラルの低さ、技術的な遅れ…その他様々な要因が重なり、大惨事が起きてしまう…。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのかー。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou23411.html

    1
    投稿日: 2021.09.27
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    2020.6.21 60 中国、原発、 東日本大震災を思い出す。コロナの大変さの中で、東日本大震災後と重ね合わせられて、中国の最近の動きも踏まえて、いろいろ考えさせたれた。面白かった。

    0
    投稿日: 2020.06.21
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    なんじゃこの中途半端な終わり方は。 何の解決もないままブッツリ終わって もーワケワカメ。 それに映画撮っていた女監督はなんで この話の中に出てくるのかサッパリわかんね。 この作家、ハゲタカ以外当たりがないのは 私のヒキがわるいせいかなー。

    2
    投稿日: 2018.06.01
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    東日本大震災の後の原発事故を予測していたかのような描写に驚きを隠せない。 中国人の考え方、行動が、今なおここに書かれたものの通りなら、原発を稼働させようとしているなら、こんなに怖いことはないと思う。 真山さんが背景をものすごく勉強されて書かれているのがよくわかって、臨場感溢れる書きぶりにページを捲る手が止まらなくなってしまった。

    0
    投稿日: 2016.12.27
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    北京オリンピック開会式までに世界最大級の原発の運転開始の使命を受けた日本人技術顧問・田嶋は運転直前になり様々な異常を発見し始める。絶対安全を保証できない以上、運転開始延期を求める田嶋の声は黙殺され、不安を抱えたまま運転開始されたが案の定、事故が起こる。。 読んでいて凄くテンポが良く、ハラハラドキドキするのですが、最後が。。。

    2
    投稿日: 2016.06.22
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    読み応えがあったな。中国なら「そうかも」と感じてしまう、恐怖がある。とともに、いずれ日本は途上国クラスになるのかなと考えさせられた。

    0
    投稿日: 2016.06.11
  • 元新聞記者ならではの情報の質と、ストーリーのうまさ。

    ハゲタカで大ファンになりました。本作を読んでいたので、震災のときは、息子と冷静に全電源喪失から起こることを話し合っていました。 直ちに原発をやめろとはいいませんが、小説で描かれる事くらいは対応策を考えてほしいな。 エネルギー問題については、真山先生のマグマも読んでいただきたい。 人と人が信頼し、目的の為に命がけで挑むのは、小説の中だけにしてほしかったけど、実際に1Fで対応にあたった東京電力の方たちは、本作の登場人物と同様の覚悟を持って対応されたのだろうと思います。二度とあのような結果にならないように、知恵を絞って安全を確保されるよう祈りながら、多くの人に読んでいただきたい。

    3
    投稿日: 2016.05.19
  • あらためて原子力発電を考えさせる、極上のエンターテインメント小説

    この小説が『あのフクシマ』以前に書かれたものであることに驚嘆する。原発事故に至る背景は、本小説(場所は大連、人為的ミス)とフクシマで全く異なるが、2008年当時は原発に対して思いっきり追い風が吹いている時だけに、この小説を出筆した真山氏の先見性に脱帽。こんな感想を書くと、科学実証的で無味乾燥な小説を想像されそうだが、主人公である田嶋と鄧の信頼関係ができるまでの描写や、中国独特の人間関係(策略・術策を講じるすべは中国人の方が遥かに長けている)が良く書けており、スリルあり、サスペンスありの上質なエンターテイメントが満喫できる。原発賛成派・反対派・容認派のいずれの方にも読んでほしい小説。

    0
    投稿日: 2016.04.10
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    原発というものが神の火ではなく悪魔の火であることがよく理解できた。未だに電力会社に飼われている家畜やカネに目がくらみ放射能産業に群がるハイエナどもに読ませてやりたい。震災よりはるか以前にこの本を書かれた著者に敬意を表したい。この本が福島の原発大爆発よりも前に書かれていたということの意味を日本国民には考えてもらいたい。この本のタイトルはベイジンではなくフクシマでもおかしくはない。

    0
    投稿日: 2015.12.27
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    中国と日本の人間性違いは、大元ではあまり違いがない。 日本にも偽装問題があるし、 利己主義なところがいっぱいある。 日本人と中国人は個人ベースでは、 信頼できるパートナーになりうる。 そんな小説だった。

    0
    投稿日: 2015.10.22
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    中国で原子力発電所を舞台に、エンジニア、官僚、映画監督を主人公として展開される。3.11を予期しているかのような克明な描写があり、続きが読みたくなる。中国でのビジネスの難しさを読みながら考えることができる。

    0
    投稿日: 2015.03.10
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    2015/3/3読了。Kindle版。 東方地方太平洋沖地震があった2011年よりずいぶん前、2007年6月から、週刊誌での連載により始まったこの本の内容に、まず驚く。 福島原発の事故と、ついついリンクして読んでしまう。 中国の複雑な政治情勢、国民性にからめて、世界最大の原発を中国国内に建設し、運開する、日本人原発技術者の奮闘、そして彼と中国側の責任者との友情などがとてもうまく描かれていて、原発の構造や技術用語など、少し戸惑ってしまうような難しさも気にならず、純粋に楽しめる。 特に下巻の最後の方は、文字通りドキドキハラハラ、ついページを飛ばしたくなるほどの、緊迫感に満ちている。 ただ、上下巻通して読み終わった今、楽しく読めはしたが、「思ったより軽かったな」という印象が残る。 「原発」を扱っているだけに、もう少し、重量感のある、どっしりとした重厚な作品をどこかで期待していたのかも。 その辺りが、星が一つ減ってしまった理由かもしれない。 「諦めからは何も生まれない。希望とは、自分たちが努力し、奪い取るものだ」という一節は、とても心に響いたけれど。

    0
    投稿日: 2015.03.03
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    中国北京五輪開催と同時に、世界最大の原発を立ち上げるも、その直後に事故が起きる。日本人責任者が、原発を止めるべきだと言ったにも関わらず、中国は止めようとしなかった。そのせいで、大事故が起きる。責任者達は必死に原発を止めるべく、手を尽くすも、手抜き工事や杜撰な体制が浮き彫りとなり!あり得ない事づくし。中国の腐り切ってる状況が目に浮かぶ。最後、果たして原発を止めることが出来たのか?ハッキリしない所で物語は終わる。日本人の努力により、止めることが出来たと思いたい。

    0
    投稿日: 2014.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い、読む手が止まらない。中国オリンピックの開幕にあわせて稼働した世界最大の原子力発電所。しかし、そこで事故が起きる。そして、それに立ち向かう人々、面白いんだよ、面白いんだけど、結末が。。。。仕方がないのかもしれないけど。フィクションなんで、それを書かずにどうするの?という思いがある。

    0
    投稿日: 2014.04.20
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    下巻最後の方の切迫した空気がたまらない。予測不可能な状況下での仕事にプライドを持つ人間たちの決断がかっこいい。そこには、人種や民族性を超えた結束があるのだと思う。

    0
    投稿日: 2014.03.31
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    北京五輪開催式と同時に稼働させる予定だった世界最大の原発。 中国の闇と現実を描き、その中で「希望」を見いだし生きていこうと突き進む人たち。 全く違う場所で、違う環境で、違う目標に向かって生きていた3人の人たちが、交わり、共に突き進んでいく姿がとても自然に、上手に描かれていた。 やっぱり真山仁はすごい。 ベント、蒸気爆発など、福島第一原発を予言しているようなこの内容にも本当に驚きます。 真山さんは、二酸化炭素削減のために全世界が「原発推進」の姿勢を取り、原発建設ラッシュになっていることに不安を抱き、本作を作ったそう。 その不安が、悲しいことに的中してしまった。 真山さんは今、一体何を考えているんだろう。 「原発は、我々に素晴らしい恩恵を与えてくれる。だが、人間の心に隙が生まれた瞬間、神の火は、劫火に変わる。」

    0
    投稿日: 2014.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ○真山仁氏の著作。 ○中国における原子力発電所建設を主テーマに、原発の安全性、共産党の権力闘争、中国人の貧富の格差、中国人の仕事の姿勢など、現在のエネルギー施策や対中政策の課題等を明らかにした作品。 ○細かい場面展開に、ハラハラするとともにグイグイ引き込まれてしまった。 ○結末の展開は、意外だった。読み応えのある一冊。

    0
    投稿日: 2014.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    福島原子力発電所の事故とほぼ同じ状況を描いたこの小説には驚きを感じた。ただ、最後の終わり方は賛否両論だろう。

    0
    投稿日: 2014.01.13
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    鄧学耕が 朱克明のもとに 組み込まれていく。 政治的な力学が つねに左右する。 中立や無関係は存在しない。 無口で余分なことを言わない鄧学耕。 『希望とは 自分たちが努力して 奪い取るものだ』 と 鄧学耕はいう。 希望とは 世界で最大級の紅陽原子力発電所を 稼働させることであるが、 ラジオが 発電所内に持ち込まれて、それが問題を起こす。 そのラジオは 大連市長が経営している会社のもので、 原子力発電所のスタッフにプレゼントされたものだった。 オリンピックの開会式に 発電を間に合わせることに 成功するが、そのあと ブラックアウトとなる。 一方で 大連市の市長をターゲットにして 中紀委が拘束しようとするが 中紀委の書記の寝返りで果たせなかった。 つぎつぎに 発電所内で 火災が発生し 爆発をおこす。 鄧学耕と 田嶋はこの危機を どうのりきるのか。 中国という国を 中紀委 という視点を入れて 眺めたことが この作品の特徴であり、優れたところである。 田嶋と言う 優れた日本人が 描かれているが 鄧学耕は スーパーエリートであるが,柔軟性もあり, このような中国人が本当にいるのか と疑わざるをえない。 あまりにも,日本人的な思考力である。 それでも,いい作品であることは確かだ。

    0
    投稿日: 2013.12.31
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    中国で原子力発電所を設立するまで様々な障害を乗り越えていく中で生まれる日本人技術顧問と中国人責任者。 しかし汚職はびこる地方行政の影響で、原発の環境は著しく悪くなり、ついに。 2008年に書かれたこの本。あたかもフクシマの原発事故を見たかのように生々しく事故が書かれていく。 事故が起こって、どのようになっていくか・・・ というところで終わってしまい、物足りなさを感じた。

    0
    投稿日: 2013.05.25
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    3.11と尖閣問題の後となった今、改めて文庫本で読んだ。やはり真山仁はスゴい!! 改めて日本人と中国の難しさと原発の恐ろしさを感じる。これは今こそ必読。

    0
    投稿日: 2013.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3.11を経験したいま、 物語後半の紅陽核電のSBO(Station Black Out)は、 FUKUSHIMAを思い起こさせます。 怖い。 でもねぇ、そういう終わり方ですが。 「希望」を浮かび上がらせようという手法なんですかね? 私は、最後までキッチリとして欲しかった。

    0
    投稿日: 2013.04.17
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    (ネタバレ)原因は違えど原発の電源消失→炉心融解を完全に予期した内容。真山仁の調査は深く、小説はとても示唆に富んでいる。また、この小説はハゲタカ続編のレッドにも繋がっていますね。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    燃え上がる五輪、原発、そして中国。人は国家と組織を乗り越えられるのか。最後まで希望を捨てずに生きようとした先に見えたものとは-? 現代の暗部を容赦なく抉る社会派エンターテインメント驚愕の結末。 中盤以降は怒涛のストーリー展開を見せる。ただ物語の面白さと裏腹に人物の描写が希薄になっていった。特に主人公のはずのひとり、中国人女性の存在感の薄さが際立った。結末も物足りなかったのも残念だった。 (C) 2012年の読書もこれで終わり。121冊読んでA評価は9冊、B評価で★5つが6冊でした。

    0
    投稿日: 2012.12.28
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    やっぱり真山仁はよい。上巻はいつも以上に背景を認識するのに時間がかかった。多分中国人の名前を頭に入れるのに苦労したから。★5にしなかったのは、ラストが途中で終わっていたから。このあとを勝手に想像せよというのは、ちょっと乱暴じゃないですか? それにしても、本書も震災の前に書いていたというのは、なんだろ、予言者かも。ただ、震災の影響で今後書きづらくなるような。そこは素人考えでプロはうまく現実を小説に取り入れるのを期待しちゃいます! しっかり続きを書いてください!!!

    0
    投稿日: 2012.11.28
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    ★2012年10月26日読了 ベイジン(上、下)真山仁著 評価B+ 中国の大連に世界最大級の原子力発電所が建設されることとなる。 その技術指導に日本の原子力発電所のプラント会社から田嶋が派遣されるが、完成の日程は、北京オリンピック開催日と決められ、その政治的日程の制限と地元大連の有力者、市長、遼寧省長などが権謀術数を駆使して自らの勢力拡大に火花を散らす。 結果的に、オリンピック開会式に発電所の開所は間に合わせるのだが、、、、、、というストーリー。ハゲタカを書いた真山らしく、迫真の物語は、中国駐在経験の私にも面白く、中国に住んだことのない筆者がよく関係者への取材でここまで本質を捉えて、中国人の精神構造、政治構造を描いたものだと感心させられました。また、原子力発電所内部での様々な葛藤は、今となってはその後に起きた福 島原発の惨状を描いたと思えるほどの出来栄えであり、予言的でさえある。 平日にたった3日で読み通させる程の力をもった作品(文庫約760ページ)だが、惜しむらくは後半の展開が急ぎすぎ、中国人女流映画監督や大連市特命副書記、その秘書などが十分機能しきっておらず、あと100ページは必要だったのではないかと思わせる点で、評価はAを付けられない。

    0
    投稿日: 2012.10.26
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    ハゲタカシリーズの真山仁が週刊誌への連載に初挑戦した一冊。 原発事故の後の今読むとものすごくいろんなことがしっくり来るとともにいろんな空恐ろしさがやってくる。 舞台を日本にしたら書けなかったというのもすごい納得がいく上、中国を舞台にしているのもよいスパイスが効いている。 ハゲタカほどの勢いはないものの、筆力が上がっているので読みごたえが十分。エネルギー系のほうがこの人、いい話書くんじゃない?とか思ってしまった。 今の日本の原発の話を知るにも、良い一冊だと思います。

    0
    投稿日: 2012.10.14
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    いつもの如く後半は一気に読み切りました。やっぱり面白い。他の作品も絶対読みたいなと思いました。 中国の“人民龍”の話あたりは、最近のニュースを思い出しながらホントにそうだなぁと実感しました。 終わり方は賛否両論出そうですが、私は良かったと思います。最後まで読み切った瞬間はなんとも言えない感じがありましたけど、最後の章読み返して、で次に上巻から読み返して(飛ばし読みですが)、なんてしてたらやっぱりここで終わるのがいいのかなと思いました。

    0
    投稿日: 2012.09.24
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    2008年、北京オリンピック開催に合わせて、世界最大の原発を 中国が稼働させようとする話。 登場人物が多く、中国人の登場人物など混乱しそうで、早く読みたいのに 読めないジレンマがあった。 上巻は、伏線が多くいまいち面白みに欠けた部分があったが、 その伏線を下巻で解き明かし始めると、一気に最後まで読みたく なった。 中国社会や中国人の気質が本当にこの本に書いてあるとおりなのかは わからないが、沢山の取材や参考文献をもとに書いてあるようなので あながち作り話とも思えない。 ひとたび、原発で事故が起こるとどうなるかは、この本の最後の部分に 書かれていた。 福島原発で起こったことは、原発を知っている人にとっては「想定内」の 出来事であったのだと思える。 小説内では中国の原発で起こった事故のことが書かれてあったが、数年後に、日本でこのような事故が起こることは作者も想定してなかったと思う。 最後が尻切れトンボのように終わっていたため、願わくば、続きを書いて ほしいと思う。 全ての伏線についての回収が行われていないのが残念! きちんと悪を暴いて、原発事故を収拾させて、主要人物の生死をはっきり させて終わって欲しい! そうでなければ、頑張ってきた人物が可哀想だと思う。

    0
    投稿日: 2012.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻から一気読み。 不気味な隣国、中国の内情が少し理解できた。 小説の醍醐味は現実では体験出来ない世界を擬似体験でき、様々な人物の考え方や生き方を発見できることだと思う。 この作品ではその醍醐味を一気に味わえました。

    0
    投稿日: 2012.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中国に大型原子力発電所を建設し、2008年の北京オリンピック開会式当日に 発電を開始する・・・。 原子力発電所建設の利権をむさぼる業者、それを規制する中国政府の役人。 原子力発電所の建設に派遣された日本人技師が直面する人種の壁・・・。 正直、この小説で作者が伝えたいことが何なのかいまいちわからない・・・。 主要と見られたら3人の話が出るのですが、その内のひとりは別に細かく書く必要があったのか? と思いたくなってしまいました…。 ページ稼ぎ? うーん、ハゲタカシリーズに比べて、ちょっと捻りが無いような感じです。 暇つぶし程度に読むならお勧めしますが、ハゲタカシリーズの痛快さや 緊張感のある場面展開は期待出来ません。 残念です。

    0
    投稿日: 2012.06.21
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    これは・・・・ Truth is stranger than fiction.:George Gordon Byron

    0
    投稿日: 2012.06.15
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    原発の運用が開始する。開始まで、そして開始後に数々の問題に直面する。 上巻を呼んでいる間は登場人物のことが全く好きになれなかった。下巻では数々の問題を乗り越え、結束力を固めた田嶋と澄の絆は、人種などを越え、思わず感動してしまう。

    0
    投稿日: 2012.06.03
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    原発の報道について、一義的な態度しか見せない政治とマスに疑問をもったから、原発を支える人たちの心意気にも触れたくて読んだ。 加えて、今何かと話題の中国という組織が生み出す人間性を垣間見た。 それまで理解不能だった中国の姿が少し腑に落ちた気がする。 原発を経済の柱の一つとして進める政治と、それを知らずにただ出来上がった社会構造と「神の火」にぬくぬくしていた一人として、見過ごせない課題のひとつだと感じた。

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    投稿日: 2012.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中国を批判的に書いたつもりが、2012年の現在、それは日本のことになってしまった。笑えない。恥ずかしい。日本は今まで、何をやってきたのか。経済大国は、砂上の楼閣か。 結末が中途半端という意見もあるが、これでいい。今の時代、希望が未来につながると強くいえるのか。むしろ希望を飲み込む闇を強調した作者を誠実と言いたい。策は尽きた、後は自分次第だ、とそれでも希望をつなぐ登場人物たちに、深く共感する。

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    投稿日: 2012.04.08
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    中国人は2011、世界で一番嫌がられている旅行者である。そんな事実を裏付けるような話がゴロゴロしている。 コピー商売に罪悪感を持たず、マトモなモノを作ることに誇りや価値を見い出さず、自分も得するのでなければ指一本動かさない。 中国は広い国である。言語も多数、民族も数多ある。中国人というのは誰を差していうのだろうか。漢民族?北京の中枢関係者? 最悪の旅行者であるあの人たちは(いや実際、絶対同じホテルに泊まりたくない)、中国のどこから湧いてくるんだろう。 それでも隣人なので頑張って付き合っていきましょう。

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    投稿日: 2012.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この小説は原発事故以前に書かれていたモノとは思えない程、実際の事故と共通点が多くあり正直驚いた。 建屋爆発や地震による事故の可能性など、丁寧に原子力発電について調査したのだと感心した。 また最近では新聞で中国の記事の中で『双規』や『太子党』、『共青団』、『文化大革命』などの言葉を多く目にし、この本を読んでいた為非常に背景を理解できた。 小説の結末はあそこで終わりで、あれからどうなったのかはわからない。 読み終わった直後は安否やその後の中国の様子を知りたかったので、描いていて欲しかったなと思った。 しかしあの続きはこれから実際の生活で、自分の目を通して見ていけば良いし、見ていくものなのだと感じた。

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    投稿日: 2012.03.23
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    中国、原発という2つのテーマが交錯して展開する小説。 現代日本のホットイシューてんこ盛り。 特に原発問題は、それが我々につきつける問題をまるで先取りするかのような。 とりあえず、これはやばい面白いから読め!と珍しく言いたい。真山作品の中でも特にオススメに入る。 2008年8月8日。この日は北京オリンピックの開会の日だった。オリンピック開催という「先進国の仲間入り」イベントに盛り上がる中国は、国家プロジェクトとして世界最大級の原発の開発を大連で進め、開会式に併せて運開することとした。 そのために中国政府は日本人技師の田嶋を技術顧問として招聘する。 田嶋は、共産党幹部候補の鄧や現場の作業員などとの文化の違い(という一言で済ますには、あまりに矮小化しすぎであろう!)に悩みぶつかりながら、原発の開発を進めていく。 実際のビジネスでもありそうな設定だが、物語の内容はアツい。特に最終章は本当に圧巻。終わり方はちょっとあっけなくて、その後の展開が気になる所ではあるが。 日本と中国という近くて遠い国、その中に生まれた、国境を越えた人間ドラマを克明に描き出した傑作。

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    投稿日: 2012.03.12
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    良書だが、これでは未完。 ちょっと前に「オリンピックの身代金」を読んでいただけに、日中それぞれの対比が興味深かった。しかし、原発を舞台にしたクライマックスに進むにつれ、やはりそこに引き込まれた。福島第一でもこんな状況があったんだろうかと感極まる場面も。また、本当なら分かるはずのない専門的な用語や描写が、今や全てリアルにわかってしまう。そういう意味で、3.11以降、本書のラストは小説としても全く未完としか言えなくなってしまった。

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    投稿日: 2012.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが真山仁。いつものように圧巻の内容だが、2008年に福島第一原発事故を予言しているとしか思えない程、原因以外酷似しているため、今読むと現実と内容が二重写しとなる。 五輪開幕に沸く北京。メインスタジアムに中国の威信をかけた世界最大の原発から光が届く。それは絶望の光だった。 「冷却水が減少し続けると炉心が崩壊、メルトダウンが起きる。」「消防車の高圧ポンプを使って海水で冷やせ。」「事故が起きれば、世界中の原発に安全確認が求められ停止せざるを得なくなる。」それ自体は調べれば分かることだが、今となっては生々しい・・・。

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    投稿日: 2012.02.14
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    2012/02/08 こんなところで終わるのか。。。 結果を知りたい!! 福島事故はわかってたんだ。何をミスればそうなるってじゃなくなくて、ミスった場合あーなるってことを。 恐ろしい。。 経済成長したものは、経済成長を否定できない。日本に中国は否定できない。

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    投稿日: 2012.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原発の内容が図も無く理解できてしまう。昨年の事故が反芻している感じを覚えた。なんか、物語の内容が実際に起きたってことかな。権力者の考え方はどこも同じ。

    0
    投稿日: 2012.01.14
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    緻密な取材を元にしながらも中国人と日本人の友情についても書いている。中国進出を目指す、日本企業の人間も参考に読むべき。

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    投稿日: 2012.01.10
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    原発の仕事のお話。 なんといっても福島の事故前にこのテーマを書いたのはすごい。 どんな取材しても もう原発事故をテーマにしちゃう時点で協力してもらえなくなるでしょう。 原子力の専門家は自分の能力の市場価値を高めるために原発の存在が必要ですよね。全廃したら再就職先どーなるんでしょ。機械の専門といっても限られますし、現在ほどのニーズはないですよね。 自分の市場価値についても考えねば。

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    投稿日: 2012.01.09
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    世界最大の原発建設に命をかけた男達の矜持を描いた一級のエンターテイメント作品。舞台は北京オリンピック時の中国北部。この作品の面白い所は中国共産党の政治色たっぷりの世界と原発マンに北京オリンピックをからめた所。前半は少し退屈な感じで進んでいくが後半は名作ホワイトアウトを彷彿させるスピード感とスリル。共産党の幹部と日本人の原発マンを結びつけたキーワードは心に響いた!

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    投稿日: 2012.01.08
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    中国で最大の原子力発電所をつくる。 2008年にかかれたようだが、その後、中国の鉄道の事故や原発のことなどあり、そうとは思えない警鐘になっているような。 2010年とかに読んでいたらどう感じたんだろうか。 スピード感があり、ぐいぐい読ませられた。 特に後半最後の展開はすばらしかった。 それから、「希望」や「仕事をプロとしてする」、そんな記述があり、そんな部分も、自分を見つめ直すものとしてよかったのではと思いました。 …が、ラスト。ここで☆マイナス一つ。 読者の想像に任せます、とかなのだろうかな? それでも、ひとつのラストがみたかったな。 ストーリー終盤にさしかかり、展開を想像して残りのページの少なさに不安を覚えてたら、その不安的中。ちょっと消化不良です。

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    投稿日: 2012.01.08
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    激しい展開に引き込まれる。描写がうまい。エンディングの後、どのような結末を迎えたのか、読者によって受け止め方は様々だろう。ただ映画監督のくだりはどういう意味があったのかわからない。

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    投稿日: 2011.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この人の書いた本のドラマは、(事件をベースにしているからということもあるけれど)実際に起こるからなんだか恐ろしい。「ベイジン」を「フクシマ」に読み替えて読んでしまった。 この本の結末は、終わりが始まりのパターン。フクシマも終わりが始まりで、その終わりが現在見えていない。この本にも終わりはないのではないかと思ってしまった。 折しも先日、中国で原発従事者が不足する事態になりそうという新聞記事を読んだ。原発建設ラッシュで技術者が大量に必要なのに、相当の知識を持った人材の育成が間に合っていないとのことだ。原発は人間の手におえない巨大な力だと今回の震災で思い知らされた。それを支える人間の小さな手さえもない状況で、この先どうするのだろうか。 原発は一度作ったら終わりのないゲームに突入してしまう。「ベイジン」が実話にならないように祈るばかりだ。

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    投稿日: 2011.11.21
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    日本人の技術者が設計した中国の原発が爆発するというSFでした。福島の事故の前に書かれていたようですが、電源を失うなど福島の事故に似ていて面白かった。終わり方が尻切れで、え?終わり?という感じではありました。

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    投稿日: 2011.10.31
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    やっぱりダイレンの話。映画監督の話を減らしてでも、中国共産党幹部と日本人原発技師の交流をもっと書いて欲しかった。

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    投稿日: 2011.09.28
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    原子力の専門家として北京五輪に合わせて紅陽核電を巡る、技術顧問・田嶋と中国側(郭をはじめとする)の物語。最後に海水注入という手段を講じるのは福島第一と同じ状況であり非常にリアル。メモ。諦めからは何も生まれない。希望とは、自分たちが努力し、奪い取るものだ。

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    投稿日: 2011.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2011/9/9読了。 環境とエネルギーを専攻し、その中で原発についても触れる環境に身をおいている私にとって、非常に勉強になる1冊であった。 原子力に追い風が吹いていた2000年代後半に、バブルとも呼べるほどに世界中を包み込んだ熱気に対して危惧を抱いていた冷静さと、どれ程の取材を行ったのか想像もできないほどの原発に対する正確な知識と認識には、恐れ入ったの一言。執筆時点、日本で原発が内包する真の危険性を認識していた人がどれだけいただろうか、そう考えるだけで著者の優れた先見性が理解できる。 もちろん、小説としての出来も素晴らしい。テーマを絞り込まず、あれもこれもと欲張ったものは大抵の場合陳腐に仕上がってしまうものである。しかしこの本は、中国,人種,原発と近年の大きなトピックが詰め込まれているにもかかわらず、全体のまとまりは全くといっていいほど損なわれていない。 また、登場人物それぞれがトピックに関連のあるバックグラウンドを持ち、彼ら彼女らのストーリーがリンクし集約していくことで生まれる、終盤の緊迫感とスピード感に手に汗握ること間違いなしである。 今作では全くと言っていいほどエピローグが描かれていないのだが、そこには、答えは与えられるものではなく自分で考えて出すもの、というメッセージが含まれているのだろう。また結末に限らず、本の至る所から溢れだす著者の強い想いを感じたのは、私だけではないはず。

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    投稿日: 2011.09.09
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    希望や誇り、そういう青臭い、胡散臭い言葉が、芯に響いてくる。 私も仕事に対して、もっと真摯にならねばと思いました。

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    投稿日: 2011.09.05
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    2011/08/22-2011/08/27 北京オリンピック開会を前に国家の威信をかけて建造した世界最大の原発「紅陽核電」。しかしその崇高な希望とは裏腹に、言葉足らずを承知で端的に中国人の国民性を捉えれば、「強い個人主義、自分の得にならないことはやらない。得になることは汚れてもやる」ことにあるだろう。 残念ながら日本人とは相入れない「価値観」がある。

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    投稿日: 2011.08.26
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    神の火、ときいて何を想像しますか? 原発は、人間の手には負えない代物なのかもしれない。 だからこそ、完璧に設計をして、運用して、点検して、 最悪を想定して、「絶対安全」という概念を捨てなければならない。 この本を通じて、そんなあたりまえのことが頭によぎった。 原発に関わる人へ、「こんなことやっているよ」と鼻で笑われそうだけど、 一度読んでもらいたいとおもう。 こんな時期、時代だからこそ、余計にそう思う。

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    投稿日: 2011.08.16
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    友達とこの本の話をしていたら、何と庁舎の売店で運命の発見! 友達がその場で買ったので、後から借りて読みました。 上下まとめてレビューします。 題名、「ベイジン」というより「ダイレン」じゃないのか…? ちょうど福島のことがあったばかりだったので、 背筋が寒くなるくらいのリアル感でした。 そして、このレビューを書く(7月末)少し前には、新幹線の事故もあって、小説とダブりました。 その上、大連では現実にも原子力発電を建設中なんですね(紅沿河原子力発電所)。 革新的な技術は、使い方を誤ればものすごい凶器になること、 小さな小さなミスが思いがけない結果につながることの怖さ。 危険の大きさを認識している者と、していない者との落差に愕然としました。 これから!ってときにラストを迎えたのは少し残念。 残された部分は、想像力で補うには大きすぎます・・・ 終わりの方で、ラジオの持ち込みを許可したことを悔やむ田嶋に対して、 朱鈴がかけた言葉が印象的。

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    投稿日: 2011.08.10
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     下巻では中国の巨大原発が電源喪失してメルトダウンの危機に陥ります。    福島原発でもこんなことが起きていたのだろうかと怖くなる描写が多々あります。   というかメルトスルーしてしまっただから、これよりひどい状況に追い込まれているのですが…  最後は尻切れとんぼみたいに終わりますが、これ以上書いてもという気持ちがどこか作者の中にもあったのではないでしょうか。    これ以上の最悪の事態は当時はほとんどフィクションの世界だったのかなと思います。    現実にこれ以上のひどい状況にある福島原発の被害は怖すぎて想像もできません。

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    投稿日: 2011.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めも ・諦めからは何も生まれない。希望とは、自分達が努力し、奪い取るものだ。 ・やればできるのではなく、やらなければできない。

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    投稿日: 2011.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北京オリンピック開催と同時に、世界最大規模の原子力発電所の稼働を目指す中国政府の役人。その安定稼働に向けて尽力する日本人技術者。それを取り巻く切迫した環境の描写が面白かったです。 オリンピック開催と同時に稼働を開始するも事態は最悪の展開に。メルトダウンンを防ぐべく冷却水を入れようとするも、非常用電源が働かない。ついに海水を注入し廃炉への道をたどる。 小説の中には最終的にどうなったかの記載は無いのですが、福島原発で起こっている事態と重なる部分が多く、その事態が原子力発電所で起こる事象の中では最悪の事態であるということが良く判ります。 今の日本の状況を詳しく理解するために、是非読んでみることをお勧めします。

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    投稿日: 2011.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原発の展開がなんとも。 というのも、最終局面でストーリーは、 原発で停電→発電機動かず→炉心の冷却が出来ず→海水注入、 というまさに、今の福島。 これがどういう事かと言うと、今福島で起こっているのは原発の最悪のシナリオである事。 簡単に炉心溶融とか言ってるけど、それは原発ではあってはならないことで、 世界最高峰の日本の原発で上記のような事故が世界の原発事情に与える影響は僕らが思っているより大きい。 小説としては、終わり方が気に入らないけど、面白い上に、現状を理解する助けになったということで、気になった方はぜひ読むことをお勧めします。

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    投稿日: 2011.04.17
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    衝撃的な事故シミュレーションを突きつけられた田嶋と〓(とう)は、徹底的な補強工事を決意し、最大の障壁である政府の実力者を失脚させることに成功する。不和を乗り越え、“希望”を手に突き進む二人の夢―世界最大の原発から、北京五輪開会式に光は届くのか?中国の暗部と現実を描き、共に生きる希望を謳い上げる一大傑作エンターテインメント。

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    投稿日: 2011.03.06
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    本作の名言。「やればできるではなく、やらなければできない」「前にすすむより、立ち止まる方が勇気がいる。」真山仁の作品って、メッセージ性が強い。読むとパッションがわきます。 ただ、皆さんの感想同様にラストがなぁ。。

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    投稿日: 2011.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻で散らばっていた伏線が 原発を軸に一本にまとまって行くが、 どうも結末が竜頭蛇尾というか。。。。 個人的にはその後が知りたかった所。

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    投稿日: 2011.01.03
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    世界最大の原発を中国につくる。その中国の威信をかけたプロジェクトに技術顧問として派遣された田嶋。彼は、「絶対安全」という品質を自身で譲れない物差しを持ち、その上で現地のスタッフとの絆を築き、反日感情も強かった現場の中で自らの使命を全うすべく奮闘する。 使命を全うすることに全力を傾けることと、その結果紡ぎだされる絆の強さが羨ましい。 また、本書の中では、中国人と日本人が互いに互いを恐れつつ軽蔑している様が描かれており、半年後には中国に行く自分としては興味深かった。 仕事を通して語れる内容というのはおそらく世界共通であり、理想を持ち、それに邁進することの大切さ、素晴らしさを思い出させられた。 元日に読んだこともあり、全力を尽くす、成果を出す、理想を求める、その姿勢をしっかりと持とうと感じさせられた。

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    投稿日: 2011.01.01
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    中国人のことをここまで書いていいのかなぁと思うが、あとがきの作者の弁ではどうしても書きたかったのそうだ。 五輪前のダルフール問題や、中国の事情がリアル。

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    投稿日: 2010.11.09
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    中国に建設する原子力発電所の技術顧問として現地で活躍する日本人と、中国共産党幹部が確執を経て強い友情で結ばれるようになり、世界最大の原子力発電所を北京オリンピック開会式までに完成するために、様々な課題に立ち向かっていく。 日本と中国との商習慣や人間関係、政治と産業との関係、労働に関する常識などの違いが活き活きと描かれていて、興味深い。中国に進出する日本企業の苦労が想像される。 また、後半の原発事故への対策の様子はアクションドラマのようで、エンターテイメントとしても惹き込まれる。

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    投稿日: 2010.08.09
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    下巻の序盤を過ぎる辺りから、怒涛の人間ドラマの展開になっていきます。 このあたりにくると、上巻を読むまで感じていた中国人に対する嫌悪感はあまり無くなっていて、ドン・シュエグンに至っては共感すら出来る有様。 田嶋とドンの信念と生き様が、最後の危機的状況でリンクしていく様相には感動を覚えました。 最後の最後で、「うおっ、これで終わりかよ!?」という終わり方。これはもう、続編が出ることを期待するしか無いでしょう。 この本は、是非とも手にとって読んでみて貰いたいだけに、レビューにはあまりシナリオがわかるような事を書いてません。きっと買って後悔はしないと思うので、この傑作を読んでみてください。おもしろいですよ!

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    投稿日: 2010.07.25
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    中国産ハリボテ原発の欠陥モグラ叩きは尽きることなく、ついに盟友の更迭まで追いやられる。一方、原発を舞台に中国腐敗幹部の権力抗争の中から、わずかながらも希望の光も芽生えだした。 結末がどっちに転ぶのかハラハラしながら読み進めました。いくぶん肩透かし気味ではありましたが、なんとも心憎いエンディングではありました。 (2010/6/21)

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    投稿日: 2010.07.02
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    ◆あらすじ◆ 衝撃的な事故シミュレーションを突きつけられた田嶋とドンは、徹底的補強工事を決意し、最大の障壁である政府の実力者を失脚させることに成功する。 不和を乗り越え、”希望”を手に突き進む二人の夢───世界最大の原発から、北京五輪開会式に光は届くのか? 中国の暗部と現実を描き、共に生きる希望を謳い上げる一大傑作エンターテインメント!

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    投稿日: 2010.06.20
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    中国の実情がよく書かれていると思います。中国人が読んだらどう思うでしょうかね?ただ中国の実情を書いただけでなく、大きなテーマ「希望」。ラストは少々物足りないが、それでも十分楽しめた。

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    投稿日: 2010.06.16
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    上下巻の下巻。中国共産党でエリートの階段を上ろうとしていたキャラクターが、日本人原発技術者であり、中国で建設中の世界最大の原発建設のプロジェクトマネージャーとの関わりあいの中で、物事の考え方が変わっていく様が面白かった。 この本を読んで、建設という一連のプロジェクトの中で、「関係者の気持ち」が技術と同程度に重要であると感じた。 戦後の日本を凌ぐ勢いで経済発展を続ける中国の原動力は、共産党の強烈なリーダーシップと、世界の一流国たらんという強い思いであり、共産党にマインドコントロールされている13億人の市民の底力なのかもしれない。 2010年6月15日 読了18(11)

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    投稿日: 2010.06.16
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    技術的なことはわからないが、読めば読むほど北京オリンピックの開会式の中で運転開始を披露することは無理だと思った。 国家の威信をかけたプロジェクト。 失敗は許されないが、安全のために延期することは少しも恥ではないと思う。 しかし、この国は違った。 たとえ、まがい物であっても体裁さえ整えば良いのだ。 起こるべくして起きた事故。 国民性の違いから最初は対立していた若き党幹部と日本の技術顧問。 苛立、対立しながらも二人の間に「希望」でつながれた絆が生まれていた。 この二人の男たちが、何としても最悪の事態を避けるべく力を合わせる。死をも覚悟した極限の状況下で。 しかし、事態は刻一刻と最悪の事態へ向かう。 おそらく原発を安全に止めることは不可能だろう。 奇跡が起こらない限り。 でも私は信じたい。 まがい物ではない彼らの絆はきっと奇跡を起こす。 最後に残るのは「希望」なのだ。

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    投稿日: 2010.06.13
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    真山仁さんは中国の取材に三回くらい行かれてこの本を書かれたそうですが、さすがに中国の真の姿をしっかりと捉えられています。 「大地の子」「ワイルドスワン」等は中国を知るための必読書ですが、 この「ベイジン」もその中に入りますね。 とても読みやすいので手っ取り早く「今の中国とはどんな国か」を 学べる格好の入門書のような気がします。

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    投稿日: 2010.06.04
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    山田さん所有 →10/05/09 南井レンタル→10/06/27返却 →10/06/27 片野さんレンタル→10/08/01返却(浦野預かり)→10/09/26返却

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    投稿日: 2010.05.10
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    上下巻一気に読んでしまった。 主人公の一人、ドンがどんな境遇に陥ろうとも へこたれないところにカッコよさを感じた。 ただ最後、「これで終わり?」という印象。 田嶋、ドン、そして原発の今後を読みたいと思った。

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    投稿日: 2010.04.30