
総合評価
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powered by ブクログ中国で世界最大規模の原発を建てるストーリー。 冒頭で、オリンピック開幕直前に原発稼働を止める訴えがあり、そこまでの経緯を日本、中国それぞれの主人公の視点で進められていくのが上巻。冬の嵐で多くの工員が亡くなったものの、稼働停止となるような大きなイベントはまだ出てこない。 天安門事件の映画撮影企画の話もこの原発建設にどう関わっていくか。下巻も楽しみ
13投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ官僚主義が蔓延り、汚職と権力抗争に明け暮れる中国の実相を、原発建設に絡めて描いた経済情報小説。 主人公は、紅陽核電の技術顧問となった日本人田嶋伸悟。 国家の威信を懸けた北京五輪の開会式に合わせ、世界最大の原子力発電を稼働させるべく、日本人技師の田嶋が技術顧問に起用される。 その開発責任者にと特命を受けたのが大連市党副書記の鄧学耕。 一方、映画監督の楊麗清が北京五輪記録映画の総監督に指名される。 この3人を中心に物語が展開する。 運転開始に向けて邁進しようとする田嶋の前に、鄧学耕が立ち塞がる。 中国内部の権力闘争と賄賂・汚職に翻弄されながら、様々な曲折を経て、田嶋と鄧学耕はお互いを認め合う間柄になる。 しかし、ナノテクレベルの技術と精度が求められる原発建設に次々と難問が・・・
5投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ不肖もコロナ禍前までは、短期出張ながら幾度も大陸に足を運んで、中国を体感して来ました。首都には足を踏み入れたことはありませんが、河南省や大連には何度も行き、現地の人達との仕事に携わり、円卓での交流も深めて貴重な経験をしてきました。この小説とは全く非なる仕事ではありますが、空気感や人間関係など、非常に共感できる部分も感じながらページを捲りました。
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ中国の北京五輪開催日に合わせて 世界最大の原子力発電所の建設が行われている そこに最高技術顧問として主人公が赴任する 原発事故は一度起きてしまうと放射能汚染により取り返しのつかないことになる。手抜き工事はもちろんのこと、一つのミスも許されない。中国で安全に建設、運用が出来るのか?
0投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログ2005-2007年頃、北京オリンピックの前の中国、建設中の世界最大規模の原発を舞台にして、日本人技師、中国の政治家の魑魅魍魎の世界と嫌の予感しかしない設定。勿論フィクションだけど、綿密な調査されたんだろうなあと思われる臨場感と、当時は予想だにしていなかったその後の現実に起こった東日本大震災とかも思いだされ、スラスラ読み進みました。下巻が楽しみ。
10投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想 中国の急速な成長、国内格差、都市と地方の差別など様々学べる。 また、安全絶対の原発にも汚職が蔓延して、実績のない企業を使ったり、本当に中国の原発大丈夫?と心配になる。腐敗と金儲け。安全や人命は二の次。怖気がする。 あらすじ 日本の民間の原発技術者である田嶋は、日本でのプロジェクトが暗礁に乗り上げ、北京五輪に合わせて大きな原発を稼働させる技術責任者として赴任する。 一方、共産党でのし上がろうとする若手の鄧は、共産党員の不正を次々と暴いて地位を上げていた。鄧は突然、紅陽市の副書記として核電の完成と、裏の仕事として紅陽市に蔓延る不正を暴くミッションを与えられる。 田嶋は赴任後、セメントや鉄筋の質の悪さ、核電の大事な熱交換器が粗悪な材質作られていることを問題視していた。鄧に協力してもらい、金儲けしか頭にない副首相夫人の李をなんとか説得する。
9投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログこの作品は2008年が舞台なので今から約15年前の設定だが、中国という国の官僚主義、拝金主義、原発の難易度の高さなどはほとんど変わっていないのではないか。変わったのは15年前よりも中国の国際的なステータスが上がった事だろう。 そういう意味ではこれから先は中国との付き合い方はもっと難しく重要になる。 この作品はそれらを題材にしながらも、根底には国家を超えた人間同士の信頼関係や絆を築き得るというメッセージが込められている。 蛇足になるが最後の終わり方は賛否両論あるだろう。私個人はもう少し最後まで書いてほしかった。
4投稿日: 2023.04.21
powered by ブクログ北京オリンピック前の中国を舞台に原発稼働に向けて奮闘する日本人技師、中国人政治家、中国人女性映画監督の話。 真山さんの作品には原発をテーマにしたものが多く、本作もフィクションではありますが原発についての学びがあります。
0投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログ2008年の北京が舞台。 もう忘れてしまった感じがありますが、オリンピックの前で高揚する中国の雰囲気を思い出しながら、そのあと日本で現実になる出来事と合わせてタイムマシンに乗ったかのような感覚が味わえます。 小説にここまで描かれていたことが、なぜ、簡単に起こってしまったのか。 喉元を過ぎ、原発に頼っていく「この道しかない」雰囲気になった今、もう一度あのときのことを思い出すのにいい時期なのかもしれません。
0投稿日: 2021.10.18
powered by ブクログ北京オリンピックに合わせ運転開始が計画される世界一の規模である原子力発電所建設計画。そこに技術顧問として赴任する田嶋は現地工員と力を合わせ運転準備を進める。 政治的妨害や権力争い、杜撰な中国人文化を乗り越え無事運転開始を迎えることができるのか。
1投稿日: 2020.02.01
powered by ブクログ政治のことも、エネルギーのことも このタイミングで読むにはあまりにもリアルな内容。 丁寧に取材して書かれたこと、 そしてかなりのボリュームで真実も含まれているであろうことを考えると 隣国が舞台となったフィクションとは思えません。 人物の描写もいきいきとしていて、 ぐいぐいと話に引き込まれます。 壮大なテーマのドキュメンタリーのようです。
0投稿日: 2019.09.26
powered by ブクログ「原発は我々に素晴らしい恩恵を与えてくれる。だが、人間の心に隙が生まれた瞬間、神の火は劫火に変わる」原発事故と五輪開催を通して中国という国の姿を描く本書。福島原発とほとんど同じ事故が描かれているため、中国のことだけでなく、今回の事故の本質、そして原発のあり方について深く考えさせられた価値あるサスペンス小説。
0投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログ重苦しい内容だが、驚くほど読みやすい。 登場人物の人なりもよく書かれていて、 キャラたちがわかりやすく、あれよあれよと言う間に 読み終えた。 ただ中身が面白いかと言われると、 ものすごく面白いわけでもなく、 ホントに普通ーーなかんじ。
0投稿日: 2018.05.31
powered by ブクログ東日本大震災以前の作品と思うとゾクッとする。 原発に関しての思いを深くした。 諦めや絶望からは何も生まれない、希望は努力して奪い取るもの。
1投稿日: 2016.11.17
powered by ブクログさすがだよ、真山さん... 北京での原発の話ですが、福島にそっくり置き換えられる。 これが東日本大震災前の小説とは...
0投稿日: 2016.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時は2008年、所は中国。北京五輪開幕直前。世界最大級の原子力発電所では北京五輪開幕と同時に運転開始をするのを今か今かと待っていた。若き中国共産党幹部・登はこのセレモニーの責任者だった。しかし実際の現場を預かる日本人技術顧問・田嶋との軋轢が。中共幹部の腐敗、モラルの低さ、技術的な遅れ…その他様々な要因が重なり、大惨事が起きてしまう…。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのかー。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou23411.html
0投稿日: 2016.06.02
powered by ブクログ北京オリンピック迄に世界最大の原子力発電所竣工させる指令を受けた田嶋は紅陽核電の技術顧問として中国に赴任した。そこで田嶋を待ち受けていたものは中国という巨大な闇と欲望だった。。。技術顧問として絶対の安全を追求する田嶋と国家の威信をかけて無理やりにでも原子力発電所を稼働させようとする中国政府。田嶋はこの危機をどう切り抜けるのか!?
0投稿日: 2016.05.29
powered by ブクログ中国の原発建設にまつわるフィクション 日本での事故後読むと原発の恐ろしさと中国の恐ろしさが解るが本当にありそうな物語。
0投稿日: 2016.05.09
powered by ブクログ20160403読了 今2つのストーリーが交互に進んで行く 時系列が結構前後する 今後どうなるってところで上巻は終わった 中国のあの制度の中で原発を作るのは恐ろしい 対岸の火事で済まない
2投稿日: 2016.04.03『フクシマ』以前に書かれた仮想原子力発電所クライシス : 面子にこだわる中国での核電危機は人為的か?
中国:技術力を伴わず面子だけで成立している国家が、2008年北京オリンピック開催と世界最大の原子力発電所・紅陽核電の運転開始を同時に成立させるべく物語は進捗する。中国産100%の原子力発電所を作れない中国は、技術力不足を補うために日本から技術顧問・田嶋を招聘するが、彼の前に様々な問題が降りかかる。地震は無いと言い放った中国側権威の発言とは裏腹に、建設地には2匹もの龍(地震帯)が蠢いている。はたして中国は矛盾を抱えたまま建設を強行し、運転開始までもっていくのか?そして、このリスクは中国のみならず、朝鮮半島・日本を直撃するのか。この小説が書かれたのは東北大震災前であり、あの『フクシマ問題』もなかった。はたして、真山氏は中国を舞台に日本の原子力行政をも批判したかったのだろうか?下巻へ
0投稿日: 2016.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館に予約しておいた本。 今作は、中国でオリンピック開会式に合わせて世界最大規模の原発の運転を開始するため、日本企業が協力してプロジェクトに当たる話。 そこに、中国国内の権力争いが加わり、一筋縄ではいかない中国でのビジネスが描かれる。 著者は綿密な取材をすることで有名だが、本作で描かれる中国は容赦ない。もし映画化する際は、中国に配慮した脚本に書き直さないとダメだろうから大変だ。 『裏切り、密告は当たり前、人を蹴落としてでも利を手に入れ、それを元手に権力者に媚びる。それこそが、チャイニーズ・ドリームに繋がるーー』
0投稿日: 2016.02.18
powered by ブクログ下巻に期待!と感じるくらい、スピーディーによめた。原発や中国の政治闘争の内幕とかが詳細に描かれており面白かった。
0投稿日: 2016.01.16
powered by ブクログ中国での原子力発電所を建設する話。上巻では映画監督や中国の政治の話が多く、全体から考えると導入部分が多い。中国での常識や政治腐敗がわかりやすく描かれている
0投稿日: 2015.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の中での、中国人の認識がまだまだ甘い事を強く認識させらた、アジアという一括りでもやはり中国人は思想そのものが違う、日本にだってしがらみ、利権争いはある、が中国はそれを上回る得体の知れなさがある、そして原発、ゴフマンモデルは余り良く分からないがこれだけは言える「最悪を想定しない」嫌、想定した上で無視する、どんな国であれ国家権力程嫌悪するものはない。
0投稿日: 2014.11.27
powered by ブクログ大作。そして傑作。 上巻は読み進めることがつらくなるくらい苦しい。 理解できない文化の違い、と一言で表していいのか躊躇うほど、 中国という国へ対しての不信感、嫌悪感が掻き立てられていく。 ほとんどの登場人物を嫌いになるのではないかと思うほど。 それがだんだんと、 すでに出来ている文化の在り方や、そこで育まれた人々の性質を 自分の価値観に照らし合わせてただ厭わしく思うということは、 知らないものをただ闇雲に恐れているということなのかもしれない、 という感覚にも似たあいまいな考えが、自然と自分の意識に染み込んでいった。 この国についてもっと知りたい、好きになりたいとも思った。 なだれこむようなラスト。 この先にあったのは、絶望なのか希望なのか。 できれば後者であって欲しいとひたすら願う力を与えてくれる作品。 読み終えたあとの興奮は、今までの作品では出会わなかったもの。 誰かに薦めたくなる作品。
3投稿日: 2014.08.12
powered by ブクログ中国で原発が暴走するフィクション。FUKUSHIMA以前に書かれているのは注目スべきだ。構想はよいのだが、全編にサラリーマン小説っぽさがあふれていて胸焼けした。「島耕作」みたいな。
0投稿日: 2014.08.02
powered by ブクログ中国に世界最大の原発を作るお話。中国の杜撰な業者や賄賂など、政治的な要素が強い所がよく出ている。日本の管理者が行くが、話や施工が中々進まない。下巻でどうなるのか楽しみです
0投稿日: 2014.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Kindle版が安く売られていたので購入してみた。しかし、この人の作品は初めて読んだが、面白い、何だろう、多分入念な取材をして書いているのだと思うが、フィクションだけど、リアリティが感じられるような書き方。巨大プロジェクトをやるということはこういうことかと少し思った。
0投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログまるで、福島第一原発事故を予測していたかのような内容。 真山さんの社会問題を取り上げて読者に突き付ける書き口は、やっぱり見事だしすごい。 いろんなことを思うけど、確かなのは、原発の問題はものすごい政治的で、簡単に決められるものではないということ。 原発大国フランスでも、日本でも、中国でも、同様なのだと思う。 原発って一国だけの問題じゃないってことを、多くの人が見落としてる。 途上国はエネルギー不足で原発を建設したい。でも技術がない。そうなれば、原発大国のフランスや日本、そしてアメリカなんかの力を借りることになる。 原発は巨大な利権施設でもあるわけだから、技術を持ってる国は原発建設したい国と契約を結びたいわけで。 そこから巨大な利益が生まれるし、国家同士の結びつきになるから、どうしても政治的な話になってくる。 石油同様、国際的な関係が絡む複雑で繊細な問題だと、個人的には思ってる。 慎重に議論をして、迅速に決定を下していかなければならないと感じます。
4投稿日: 2014.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ハゲタカなどの金融業界と違って、原子力関連の片隅に所属する私にとっては言葉がわかりやすい。 想定上の会社も変換できるので、読みやすい。 それにしても、なぜだか中国絡みの本ばかり読んでいるような気がするなぁ。
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
○真山仁氏の著作。 ○中国における原子力発電所建設を主テーマに、原発の安全性、共産党の権力闘争、中国人の貧富の格差、中国人の仕事の姿勢など、現在のエネルギー施策や対中政策の課題等を明らかにした作品。 ○具体的な場面における人間関係の描写が細かく、いつもならがに、著者の丁寧な取材の成果が現れていると感じた。
0投稿日: 2014.02.06中国人の生理をこれほど的確に描いた小説はないかもしれない
本書のモチーフとなっているのは北京オリンピックと原発。なんといまの日本と似通った話題なのだろうか。この本は、たびたび話題となってきた。まずは発売当時、次は福島第一原発の事故、そして東京オリンピックの決定の時。そして2020年、原発問題にどんな進展が見えているのかわからないけれど、またこの本を肴に話しが再燃しているかもしれない。 北京オリンピックの開会式で中国が誇る技術と威信をかけた原発稼働を生中継するという、国威発揚や世界への先進国アピールの意味を含んだ、政治パフォーマンスは、かつてのヒトラー時代のドイツを思い起こさせる。 理解できないとよく言われる中国人の生理や考え方を、当の中国人が褒めるほどにしっかりと描いた小説は少ないのではないか。裏切りと信頼、偏見、粛清、そうしたネガティブな言葉の先にあるのは、著者が最後に残した希望だった。パンドラの箱に残された希望は、どんなかたちで示されるのだろうか。
5投稿日: 2014.01.31
powered by ブクログプロジェクト運用が非常に難しい中国でのプラント事業と原子力発電所の運用、今一番旬な話題を満載の小説。なりより書かれてのが、原発事故の前であるのが、著者の先見の明があるところですね。中国人の役人との駆け引きは、結構うなずけるところばかりです。
0投稿日: 2014.01.25すぐ隣の巨人の姿
仕事をする上で中国はカントリーリスクを考慮してもなお避けては通れない巨大市場であるが、その仕事の様式、国民性、生活習慣などは大きく日本から乖離している。 本著の、 「あの国は、狂っているんだ。まともな人間が仕事をする場所じゃない。おまえ、殺されるぞ。そうだ、絶対に殺される!」 「いいか、田嶋。おまえ、本当に後悔するぞ。俺みたいになるな!」 これらのセリフから不気味さを感じるのは私だけではないだろう
0投稿日: 2014.01.03
powered by ブクログ中国の実像をとらえるには むつかしいとおもう。 二人の主人公 日本人の技術顧問としての田嶋。 特命副書記 鄧学耕。 『切れすぎる刃物は、切れない刃物より使いにくい。』 というが、二人は 切れすぎながら 切れないような見事なキャラクター。 田嶋は 先頭に立って 行動する現場主義者。 中国人と融合して,中国人の面子も守りながら,根回しする。 鄧学耕は 情報収集能力があり、分析力や局面判断が巧みだ。 そして,クールでもある。規律もしっかり守る。 このような 中国人がいること自体が おそれおおい。 2008年に オリンピックがあり、 それに会わせて,世界最大級の原子力発電所をつくると言う。 ズサンで,手抜き工事が多く,品質を問題としない 同時に 安全という概念がない中国での日本の技術者の悪戦苦闘。 上から目線や中国人への蔑視がある日本人は,叩きのめされる。 それを 『希望』 という言葉で,深く結びつこうとする 鄧学耕。 遼寧省の書記 朱克明 は 李克強。共青団 大連市市長 趙凱陽 は 薄煕来。解放軍に力があるオトコ。 がモデルになっているのかな。 李寧寧という 紅陽市の女帝が どんな風になるのか? それにしても 鄧学耕は、信念のオトコであり, 妻に罵倒されようと ただひたすらガマンする。 中国人的ではないような気もするが。 物語の幅を ひろげている。
0投稿日: 2013.12.30
powered by ブクログ舞台は2008年中国。建設中である世界最大級の原子力発電炉は、北京五輪開幕に重ねる形での運開を計画していた。技術顧問として日本から派遣された田嶋は、日本とかけ離れた文化・体質に苦悩しながらも、原子力発電炉の安全運開に向けて奮闘するが… 福島第一原子力発電所事故を髣髴とさせることから、物語の後半に発生するシビアアクシデントに目を奪われがちですが、あくまで描くのは、中国社会の光と影です。 光が、物語で頻出する「希望」であるとすれば、影は中国が抱える「現実」といえるでしょうか。この光と影を北京五輪と原子力発電炉を題材に畏れることなく、描ききった著者に賛辞を贈りたいです。 北京五輪と原子力発電炉を題材にするのは巧妙ですね。 北京五輪が中国社会を発展に導く希望であるとすれば、世界最大級の原子力発電炉は、現在でこそ福島事故により世論の後退が激しいですが、当時は世界のエネルギー問題を解決する希望であったでしょう。そんな光の強い両者だからこそ、影の部分がより鮮明に写ります。 そして、この中国社会の影を知ることがとても面白かったです。 たとえば、「いつ使うか分からないものは、いま必要な者が使う。それが、中国なんだよ、田嶋さん」 これは、度重なる所内の窃盗に対する原子炉運転開始責任者・鄧の見解ですが、なんともリアルな表現ですね。 また、光と影のそれぞれに二面性を感じます。 北京五輪も希望といいつつ、結局は中国共産党の面子を保つだけの虚飾であったり、一方の影の部分では、汚職文化に飲み込まれず信念を貫く者がいる。こういった単なる光と影ではなく、それらに深みを持たせる描き方が、より中国を知れるきっかけとなりました。 さて、賛否両論のラスト。 物語としては尻切れに終わってますが、あえて描く必要がなかったのでしょう。「希望を勝ち取ってよ」という麗清の言葉を借りるならば、彼らが希望を勝ち得たのか、それは個々人が現実の中国をみて判断せねばなりません。
5投稿日: 2013.09.08
powered by ブクログ2008年に発刊されたこの小説は二つの大事件を予想してしまっている。 北京オリンピックの開幕に合わせ大連の原発を稼働させる。そのトラブルに立ち向かう日本人技術顧問と中国人責任者。 この小説が取り上げたのは原発の全電源喪失と言う有り得ない事態。もはやフィクションではなくなってしまったのだが。 もう一つの事件は中国政府の権力闘争。明らかに李克強と薄熙来がモデルとわかる人物が出ている。 原発建設現場の無茶苦茶っぷりは笑えない。実際に建設中の橋が落ちたりが頻発しているが、それが原発だったらと考えるとしゃれにならない。 モデルになった大連の紅沿河原発は今年の2月に稼働を始めている。
0投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログ中国が北京オリンピック開催と同時に世界最大級の原子力発電所を稼働させるというプロジェクトが立ち上がり、日本人の原子力発電所の技師が技術顧問として赴任。中国の地方汚職や対日感情などさまざまな問題を抱えつつ、進んでいくお話し。
0投稿日: 2013.05.25
powered by ブクログ物語は、『起承転結』で言うところの、 『承』あたりまで進んでいます。 福島がFUKUSHIMAになる前だったら、 この物語の話も、「あぁ、中国なら有りそうだよね」と 素直に思えたんでしょうけど、 3.11以降、中国というところを日本に置き換えても 成り立ちそうな事に、愕然としてしまいます。
0投稿日: 2013.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.11の前に書かれたが、FUKUSHIMAを彷彿させる。「中国人のメンタリティを理解するために読むべき本」とどこかに書いてあったが...
0投稿日: 2013.04.11
powered by ブクログ2008年8月8日午後8時、北京オリンピックの開会式と世界最大の原発が同時にスタートする。それは終末のはじまりなのか-? 五輪、原発、そして中国をテーマに、絶望と諦観を希望に変える闘いを描いた問題作。 原発と地震、日本人と中国人の関係が主人公3人を軸にテンポよく描かれている。何より本書が東日本大震災の前に書かれた、と言うだけで凄い。真山氏は「ハゲタカ」の作者で、私は「ハゲタカ」は読む前に映像を先に見て感心した経験があるが、本書の映像化は難しそう。観てみたいけど…。 (B)
0投稿日: 2012.12.28
powered by ブクログハゲタカシリーズの真山仁が週刊誌への連載に初挑戦した一冊。 原発事故の後の今読むとものすごくいろんなことがしっくり来るとともにいろんな空恐ろしさがやってくる。 舞台を日本にしたら書けなかったというのもすごい納得がいく上、中国を舞台にしているのもよいスパイスが効いている。 ハゲタカほどの勢いはないものの、筆力が上がっているので読みごたえが十分。エネルギー系のほうがこの人、いい話書くんじゃない?とか思ってしまった。 今の日本の原発の話を知るにも、良い一冊だと思います。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログおもしろかった。 間違いなく今年読んだ小説ベスト5に入る作品。 「中国に世界最大級の原子力発電所建設」 このプロジェクトを、技術監督として送られた日本人エンジニアとその発電所建設を統括する中国官僚、二人の視点で描かれている。 テーマは発電所建設だが、「中国」という国に重点が置かれている。中国という国、政府、そこで暮らす人々について、北京オリンピックという国の威信をかけたイベントに絡ませて細かく描写している。裏のドロドロした部分が多く、興味をそそる。 読んだのが香港旅行の最中であったこと、尖閣諸島の事件があったこと、そして自分がエンジニアとして中国で働く可能性も関係して、本当に没頭して読めた。 日本人エンジニア・田嶋の悲観は何も生まない、どんなときも笑ってやるっていう姿勢やもう一人の主役・鄧の「希望とは、自分で努力し、奪い取るものだ」といった言葉など、心打たれる言動が各所にちりばめられている。 うまくおもしろさを表現できないが、壮大なテーマに強い意志を持って取り組む男達を描いた小説であり、そのような作品が好きならば一度は読んでみてほしい。
0投稿日: 2012.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さすが真山仁!巨大原子力発電所建設の裏側でうごめく政治的な駆け引きや人間関係を見事に描き切った傑作です。ちょっとだけ残念なのは、なんか途中で終わってしまった感が漂うほど唐突な終わり方と関係者が全員ハッピーエンドじゃないねと思うほど希望のない終わり方だったことですが、全体でみると、さすが真山仁ですね!
3投稿日: 2012.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中国に大型原子力発電所を建設し、2008年の北京オリンピック開会式当日に 発電を開始する・・・。 原子力発電所建設の利権をむさぼる業者、それを規制する中国政府の役人。 原子力発電所の建設に派遣された日本人技師が直面する人種の壁・・・。 正直、この小説で作者が伝えたいことが何なのかいまいちわからない・・・。 主要と見られたら3人の話が出るのですが、その内のひとりは別に細かく書く必要があったのか? と思いたくなってしまいました…。 ページ稼ぎ? うーん、ハゲタカシリーズに比べて、ちょっと捻りが無いような感じです。 暇つぶし程度に読むならお勧めしますが、ハゲタカシリーズの痛快さや 緊張感のある場面展開は期待出来ません。 残念です。
0投稿日: 2012.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
舞台は北京オリンピック前の中国。世界最大級の原発建設という中国の国家プロジェクトに日本企業の社員が挑戦する話。 面白かった点は、中国でビジネスを行うことの難しさが臨場感たっぷりに伝わること。 中でも拝金主義で汚職まみれの状況や己の利益のためだけにしか行動しない人々の様子を見ると、いかに中国でビジネスをするのが難しいかが伝わる。はたして、原発建設は無事に完成出来るのか!?下巻が楽しみ。
0投稿日: 2012.06.18
powered by ブクログ中国でオリンピック開会に合わせて世界最大の原発施設建設を巡る話。 謙虚で職人肌の日本人、建前と権力が全ての中国人、上から目線の欧米人、ときっちりキャラが描き分けられている。本当にそんなステレオタイプの分け方で良いかは疑問だけど小説なので。
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログ中国の原発が舞台で、福島の原発事故以前の作品。実際の事故後に読むと自身の失敗談を振り返っているようでつらい。まだ俯瞰できる心境にもなく最後まで読めなかった。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
たまたま本屋で見かけた「コラプティオ」を読み、他の作品として、ペイジンも読んでみました。 原発を描いた作品で、北京オリンピックに合わせて、世界最大の原発を、作って世界にアピールしたい中国と、汚職にまみれた中国政治の中で、徐々に使命に燃え、素晴らしい原発を作るために奔走する日本人原発技術者と中国政治家を描いています。北京オリンピック初日のお披露目の日に、原発事故が発生し・・・ 現場の人々の壮絶さに、ハラハラしながら読み進めてしまいます。 個人的には「コラプティオ」「ハゲタカ」「ペイジン」の中では、これが一番好きです。
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログ北京オリンピックに合わせた巨大原発建設を題材に、隣国中国の人たちを描く。大惨事となった福島の事故で、原発の構造などがアホでもわかるよう何度も図解説明された今、内容理解に臨場感がある。 ここに登場する原発技術者と、それに影響されていく管理者は「絶対無事故」を目標にあげつつ、人間のすることに完璧はないと危機管理意識も高い。しかしこれだけ核を神の火としていながらこの長い作品中一度も、原発しか出さない特殊な産業廃棄物に言及しない。 これだけよく調べいくつもの発電所を訪ね、多くの原発関係者を取材したと思われるのに、小説に盛り込もうとするほど放射性廃棄物に触れる機会がなかったということは原発関係者にその意識がなかったということだろう。残念なことだ。 原子力を発電に利用しよう発想はあってもいい。実用化した優秀なはずの頭脳集団は全員ゴミ処理が機能しないビルは廃墟になる「タワー」というゲームをするべきだったのだ。これを解決していれば、万が一事故が起こっても地球規模で何万年単位の災害にはならないのだから。それまで実用化をするべきではなかった。
0投稿日: 2012.03.30
powered by ブクログ日本と中国の共同による原発建設、事故の物語。登場人物の描写が素晴らしく物語に引き込まれる。事故のくだりは福島第一を予見していたよう。物語の先が気になる。
0投稿日: 2012.03.23
powered by ブクログ中国の国家プロジェクトである世界最大の原子力発電所の運転開始を北京オリンピックの開会式の日に中継に合わせて日本人の技術顧問である田嶋が奮闘する。 日本と中国、中国政権と中国国民、富裕層と貧困層、先進国と発展途上国、平等と格差、安全と危険など様々な観点から原発運開に向けてそれぞれの立場に立った考えが描かれている。 中国に限らず、外国で仕事をする際などの価値観の違いというものはこれほど壁になってくるのかと感じた。 日本では当然とされている事が全く通用しなかったり、文化として受け入れられなかったり。そしてその逆もまた然り。 下巻の展開が気になる。
0投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログ中国、原発という2つのテーマが交錯して展開する小説。 現代日本のホットイシューてんこ盛り。 特に原発問題は、それが我々につきつける問題をまるで先取りするかのような。 とりあえず、これはやばい面白いから読め!と珍しく言いたい。真山作品の中でも特にオススメに入る。 2008年8月8日。この日は北京オリンピックの開会の日だった。オリンピック開催という「先進国の仲間入り」イベントに盛り上がる中国は、国家プロジェクトとして世界最大級の原発の開発を大連で進め、開会式に併せて運開することとした。 そのために中国政府は日本人技師の田嶋を技術顧問として招聘する。 田嶋は、共産党幹部候補の鄧や現場の作業員などとの文化の違い(という一言で済ますには、あまりに矮小化しすぎであろう!)に悩みぶつかりながら、原発の開発を進めていく。 実際のビジネスでもありそうな設定だが、物語の内容はアツい。特に最終章は本当に圧巻。終わり方はちょっとあっけなくて、その後の展開が気になる所ではあるが。 日本と中国という近くて遠い国、その中に生まれた、国境を越えた人間ドラマを克明に描き出した傑作。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログ出張にもって行くがあまりに面白くて行きの飛行機に乗る前に一気に読んでしまいそうになる。3.11を予言したかのようなストーリー。下巻が楽しみ。
0投稿日: 2012.02.21
powered by ブクログ2012/02/05 まだ展開読めない。 中国と言う国、原発というもの。 関係者の思惑。混沌。 頑張れ田嶋さん!
0投稿日: 2012.02.05
powered by ブクログかなり中国、原子力発電を勉強しているのが読み取れる。ただ映画のように場面が突然切り替わるので少しよみずらいかな。ただ内容は面白い。後半に期待!
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ著者:真山仁氏のWebサイトで掲載されている発言集 http://www.mayamajin.jp/hatugen/index.html
0投稿日: 2011.11.30
powered by ブクログ原発事故後に読んだからこそ理解できる部分が多い。原発の安全性にかける技術者の気持ちは伝わった。中国が舞台だからこそ、小説の世界が生きており、中国のパワーを感じた。
0投稿日: 2011.11.20
powered by ブクログ原発のような少しでも手違いがあると大きな問題のあるものを、物事が思う通りに進まない中国でやると… といった話だけど、今読むとすごく皮肉だなぁ 考えてみたら他の国を笑っていられないくらい日本もしょうもない
0投稿日: 2011.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原発と言う一大ビジネスを通して、中国の国民性を炙り出す。 様々な利権を巡るせめぎ合い。そして、それと戦う男のドラマ。 登場人物、それぞれのキャラが際立っており。絵が浮かぶよう。 原発について改めて考えさせらる一冊です。
0投稿日: 2011.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ハゲタカ2を読もうかと思っていたのだが、ベイジンもすごく面白いと聞いて早速読んでみた。 2008年に書かれた本作は、中国でのずさんな原発建設を指摘したもの。発売当時に読んでいたら「怖い~!中国!」で終わっていたと思うが、3.11を経た今、それが最高の原発技術を持つと言われていた日本で起こっているという皮肉な事実を受け止めなければならないと思った。中国の方に「見栄と賄賂が横行し、ずさんな工事をする中国で原発なんて危険だから!」と言ったら、「国に守られて放漫経営体質から抜け出せないT社を抱える日本に言われたくないわ」と反論されそうだ。 フクシマの件も人災が指摘されているが、人間の手におえないものを持つ危うさを改めて実感。原発のしくみなどをおさらいするためにも、読んでおいて損はない一冊。下巻の展開が気になる。
0投稿日: 2011.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原発が抱える問題を2008年の時点で克明に綴った作品です。今の日本が置かれている立場を考えれば、背筋が寒くなるような話でしょう。 世界最大、最新鋭の原子力発電所をつくる—そんな中国の国家プロジェクトの技術顧問として、日本の重工メーカーの技師が大連周辺の紅陽核電に赴くところから物語はスタートします。 相次ぐトラブル、政財界が入り交じった癒着、そしてオリンピックを控えた狂乱が紅陽核電を舞台に未曾有の事態を引き起こしていきます。 そして驚くべきことは舞台を日本の福島に移して、よりリアルな危機が起こっているという現実に、我々は直視し続けなければいけません。 事実は小説よりも奇なり。まさに、この本を読んだ感想です。
0投稿日: 2011.09.05
powered by ブクログ(上下巻合わせてのレビューです。) 真山さん久々の文庫本。 予想通りというか期待通りというか、 750ページを超える長編なのに 続きが気になって気になって仕方ない感じ。 寝る間を惜しんで、あっという間に読みきってしまった。 特に後半からのラストスパートはお見事! 話は、原子力発電開発を支える日本人技師と 中国人エリートの物語。 中国国内の腐敗の様子や気質等、 日本では味わえないことがたくさん疑似体験できる。 改めて、世界の価値観は多様性に富んでいると感じた。 中国に興味のある人、もっと知りたい人は 是非読んで下さい。
4投稿日: 2011.08.21
powered by ブクログ友達とこの本の話をしていたら、何と庁舎の売店で運命の発見! 友達がその場で買ったので、後から借りて読みました。 上下まとめてレビューします。 題名、「ベイジン」というより「ダイレン」じゃないのか…? ちょうど福島のことがあったばかりだったので、 背筋が寒くなるくらいのリアル感でした。 そして、このレビューを書く(7月末)少し前には、新幹線の事故もあって、小説とダブりました。 その上、大連では現実にも原子力発電を建設中なんですね(紅沿河原子力発電所)。 革新的な技術は、使い方を誤ればものすごい凶器になること、 小さな小さなミスが思いがけない結果につながることの怖さ。 危険の大きさを認識している者と、していない者との落差に愕然としました。 これから!ってときにラストを迎えたのは少し残念。 残された部分は、想像力で補うには大きすぎます・・・ 終わりの方で、ラジオの持ち込みを許可したことを悔やむ田嶋に対して、 朱鈴がかけた言葉が印象的。
0投稿日: 2011.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お借りした本。 東日本大震災の原発問題があっただけに、ものすごく身近な問題として読んだ。 原発の仕組み、国際的な環境、日本の技術など知らないことがたくさんあった。 福島原発の事件は恥ずかしながら、大雑把にしか知らない。あの時、そして、今も現場でいる人の経験からなる手記がそう遠くない将来に出てくるのではないかと。その時は、今我々がえられる情報以上のことがありそうで怖くなった。 とても引き込まれる小説だったが、続きが気になるので、残念ですが減点。
0投稿日: 2011.07.20
powered by ブクログ2011/06/20- 勤務先から石油を盗む従業員 儲けるために原材料費を削る建設会社の役員 要人の親族が運営する財閥 何のためにそれほど儲ける必要があるのか 私腹を肥やすための手段しかない公共施設建設 2011/07/24
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログ北京五輪の開幕に合わせて、超巨大原発を稼働させて、中国の威信を世界に示そうと言う計画のもとに、日本人技術者、中国人技術者、政治家、官僚などの利害が絡み合いながらストーリーが展開していきます。 ハゲタカほど面白くはありませんが、それなりに面白いです。 日本でさえあんな原発事故が起きたのに、中国が原発をつくったらどれだけ危険なんだと怖いくなる本です。 たぶん中国人が読んだら怒りだすか、もっともだと納得するかのどちらかです。
0投稿日: 2011.06.21
powered by ブクログ北京オリンピックに向けて、中国政府が世界最大規模の原子力発電所の建設・稼働開始を目指すお話です。原子力発電所の建設に向けて尽力する中国の役人と、安全稼働を重視する日本人技術者のやり取りの描写が素晴らしいです。 あまり小説は読まないのですが、この本は一気に読みました。上・下巻セットでお勧めします。
0投稿日: 2011.05.12
powered by ブクログハゲタカの真山仁氏の中国、原発、オリンピックを素材とした小説。福島原発事故の情報を知っているからこそ分かるリアリティー。是非 ご一読あれ。
0投稿日: 2011.05.11
powered by ブクログ月間の文藝春秋2011年5月号の300ページに、東北の震災のあとの特集として「われらは何をなすべきか」というのがあり、そのなかの論者の一人として著者による文章がある。その文章を読んで、文庫本(上・下)を買ってきた。なかなか読み応えがありました。
0投稿日: 2011.05.04
powered by ブクログずっと読もうと思っていてなかなか手をつけていなかった作品。 ハゲタカファンとしては見逃せない。 あらすじは、北京オリンピック直前の中国で原発建設の指揮をとる日本人と、その責任者の中国人の話。 トピックとしては、主に原発と中国の政治。 前半は、中国で人を扱うのが以下に難しく、その中で重要な物はなにかというヒューマン的要素が強かった印象。 序章として原発の予備知識やら、付箋がたくさん出てくるので、サクサクどんどん読みました。 内容等の評価については下巻のレビューで。
0投稿日: 2011.04.17
powered by ブクログこちらも原発を題材とした小説。舞台は中国。北京オリンピックを背景にした作品です。真山仁ファンの方はこちら!
0投稿日: 2011.03.20
powered by ブクログ中国の威信を賭けた北京五輪の開幕直前。開会式に中継される“運転開始”を控えた世界最大規模の原子力発電所では、日本人技術顧問の田嶋が、若き中国共産党幹部・〓(とう)に拘束されていた。このままでは未曾有の大惨事に繋がりかねない。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのか―。時代の激流と人間の生き様を描く著者の真髄が結実した大傑作。
0投稿日: 2011.03.06
powered by ブクログ・中国と日本の違い ・命をはってまで打ち込める仕事はあるか? ・原子力 ・「あんた死ぬ気だね」 ・真山さんの作品は面白いけど、大体キャラが一緒になる
0投稿日: 2011.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
年始1発目として購入。 所謂中国の腐敗政治の裏側と、 原子力発電産業について分かりやすく描写されていた。 反目し合う2人が困難を乗り越えながら徐々に認め合う構図は 何となく福井晴敏作品に通じるものがあった。
0投稿日: 2011.01.03
powered by ブクログ大地の子を連想させるようなストーリーだが、登場人物ごとのストーリー展開が乱立していて少々読みにくい。 クライマックスは盛り上がるのに・・・結末が中途半端でもったいない。ハゲタカには劣る。
0投稿日: 2011.01.03
powered by ブクログハゲタカと比べてしまうが、上下を読みきると最後にガツンとくる。 「レッドゾーン」でも中国が描かれていた。 映画「ハゲタカ」は「レッドゾーン」をベースに作られている。 そういう意味で、真山仁と中国に違和感はない。 北京五輪と原発をテーマとし、徹底して中国文化や中国人を描く。 原発や中国人のことがよくわかる。
0投稿日: 2010.11.09
powered by ブクログ中国ってこうなんだよな~と、ちょっと仕事を思い出したりして読みました!読んでるうちにどんどんハマっちゃう。
0投稿日: 2010.08.18
powered by ブクログ北京オリンピックを契機に、先進国入りを強調する中国。 その中国が国家を挙げて推進する原子力発電所の建設。 国の面子を掛けて、北京オリンピックの開催日に稼動させようとする中国側と、原子力発電所の立ち上げに参画させられた日本人技術者達による壮絶な奮闘を描く小説。 真山仁氏は「ハゲタカ」で代表される社会派の小説家である。 「ハゲタカ」シリーズはフィクションながら登場する会社や経済背景などは現実に近いものになっており、エンターテイメント性もさることながら非常にリアリティの高い物語となっていた。 虚構の中に非常に高い現実性を持たせていたことがベストセラーとなった要因だと考えている。 そう考えた場合に、本作品も綿密な取材の下、現実にある組織や人間をモデルとしその中でうごめく事件・陰謀を上手い具合に小説化したものだと想像出来る。 原子力発電所の物資の横流しや、信頼性の無い中国メーカー部品の採用など、中国ならありうる話である。 これが単純に中国国内のみで販売される製品であれば、中国がどの様に対処しようと我々には影響なく、対岸の火事的に傍観できるのだが、今回の”製品"は原子力発電所である。 事故が起こるとその被害の甚大さは推して知るべしだが、それ以上にこの事件は中国だけの問題にならない。 韓国や日本にも大きな影響を与える可能性のある一大事となる。 フィクションと分かりつつ、こんなことが有ってはほしくないと切に思う一方、小説としては大いに惹かれながら読み進めている。
0投稿日: 2010.08.08
powered by ブクログベイジンって、北京の事だったんだなー、と。読み始めてから知った次第です。真山作品は見かけると問答無用で手にとってしまうんですよね・・・。 まあ、それはおいといて。 今回は原発マンのお話。舞台は中国。 主人公の田嶋が中国でのプロジェクトの為に、現地へ到着してから現場へ馴染んでいく過程で、漠然と自分が中国に抱いていたイメージがそのまま描かれています。その為、現場の中国人作業者に苛立を隠せない田嶋にとても感情移入してしまい、フラストレーションも併せて感じますが、奮闘の甲斐あって田嶋と中国人が段々と打ち解けていく様が感動を呼びます。 また、中国・中国人に対して世界中が抱いているであろうイメージがそうズレたことではなくても、彼らの事情の一端でも知ることで、彼らに対するイメージもこの小説を通して変わる人もいるのでは。 原発についても丁寧に描かれていて、相変わらず一般人には縁遠い世界の事情を理解しやすい形に仕上げています。
0投稿日: 2010.07.25
powered by ブクログ◆あらすじ◆ 中国の威信を賭けた北京五輪の開幕直前。 開会式に中継される”運転開始”を控えた世界最大規模の原子力発電所では、日本人技術顧問の田嶋が、若き中国共産党幹部・ドンに拘束されていた。 このままでは未曾有の第三次に繋がりかねない。 最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのか───。 時代の激流と人間の生き様を描く著者の真髄が結実した大傑作!
0投稿日: 2010.06.20
powered by ブクログ三菱重工(小説内ではダイア重工業)の技術者が、中国で世界最大の原子力発電所を建設するため孤軍奮闘する物語。 原子力プラントではないが、来年度から石油化学プラントで働くので興味深い。 それにしても、中国の内情に驚かされる。党との癒着は当たり前、日本の常識は全く通じないよです。 さて、diversityの世界の中で人をまとめるには、どうすればいいのだろう?と思う作品でした。 ハゲタカもそうだったが、真山仁の作品は綿密な下調べの上に出来上がっているので非常にリアルだが、どうも小説としては間延びしている(長い)ような感じがする。 2010年6月13日 読了16(9)
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログ『ヘゲタカ』ですっかりファンに。今回も楽しく読ませてもらった。早く下巻へ!!しかし中国って国はどうしようもないな。先進国に仲間入り?冗談でしょ?(笑)
0投稿日: 2010.06.09
powered by ブクログ海を隔てた隣りの国はなんと強大で恐ろしい国なのか。 昨今、テレビや新聞で食品の毒物混入や偽装、あらゆるものの模造や劣悪な品質が報道されているがこれは氷山の一角でしかない。 汚職は文化だと、汚職が蔓延、党の幹部は自分の名誉と財産を守ることしか頭にないそんな国で世界最大級の原発の建設がはじまった。 記念すべき運転開始を北京オリンピックの開会式で中継するという。 実現すれば、これほど先進国としてこの国の巨大さを世界各国へアピールするものはない。 しかし、現実はそうではなかった。 ひとたび事故が起これば核兵器以上の大惨事をもたらす原発に対し危機感がまるでない。 土地選びにから耐震補強、あらゆるパーツに使用される素材の材質、何一つ基準以下のものばかり。 新たに日本人技術顧問として派遣された田嶋のもとに明るみになる事実、事実、事実。 見た目は原発らしいが中身がともなっていないこの現実。 予定通りオリンピックの開会式で華々しく運転開始ができたとしてもいつ事故が起きてもおかしくないこの状況。 日本ならきっと、安全優先できっと運転開始時期をずらすだろう。 これは勇気ある決断だと思う。 ただし、今回は日本ではないのだ。 運転開始をずらすことは国の恥だと思っているこの国を相手に勇気ある決断ができる、いや通るのだろうか。
0投稿日: 2010.06.06
powered by ブクログ中国で世界最大規模の原子力発電所の建設計画があり、北京五輪の開会式に合わせて運転を開始する。国家の威信をかけたプロジェクトに要請された日本人技術顧問と、若き中国共産党幹部が、建設に絡む汚職にまみれた企業グループに対して苦難の戦いの連続。 権力上層部は、原発で事故が起きたら・・・という想像力欠如。国家の威信という看板だけが頼り。誰かがなんとかしてくれる。失敗しても責任転嫁は大得意。それが中国というお国柄。まぁ、あくまでフィクションということですが、中国は本当に大丈夫なんだろうか?・・・というのがひしひしと伝わってきてしまいますねぇ。 (2010/5/31)
0投稿日: 2010.06.06
powered by ブクログ山田さん所有 →10/05/09 南井レンタル→10/06/27返却 →10/06/27 片野さんレンタル→10/08/01返却(浦野預かり)→10/09/26返却
0投稿日: 2010.05.10
powered by ブクログ仕事にかける情熱を呼び覚ましてくれる作品だと思う。 時に仕事に妥協を考えてしまいがちだが この本の主人公達は妥協なく、合目的的に進んでいく。 仕事で二進も三進もいかなくなっている状況で読むと 不意に涙がこみ上げてくる作品だと思う。
0投稿日: 2010.04.30
powered by ブクログ北京オリンピック開幕と同時の運転開始を命じられた世界最大規模の原子力発電所の建設過程のストーリーを中心に、中国社会の裏と表を描いている作品。 原発内部の話は細かいところまで理解しにくいが、それぞれの人物それぞれのキャラクターがたっているので、順調に読み進めた。 主役級の登場人物たちの一本筋の通った感じがとてもいい。
0投稿日: 2010.04.18
