Reader Store
軍医が見た戦艦大和 一期一会の奇跡
軍医が見た戦艦大和 一期一会の奇跡
祖父江逸郎/KADOKAWA
作品詳細ページへ戻る

総合評価

3件)
4.7
2
1
0
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    戦艦大和に乗り組んでマリアナ沖とレイテ沖の作戦に参加した軍医中尉の体験談。 三千人が乗り込む大和で軍医が(歯科医含めて)五人というのは少なくて意外。大学を繰上卒業してすぐ短期間の訓練でその責任を負うのだから専門職はさすがだ。 四年前の本だけど,著者の祖父江逸郎氏は現在も御存命のようで驚いた。今年で98歳だから百寿者まであと少し! 何だか日野原重明氏みたい。 理事長あいさつ | 公益財団法人 長寿科学振興財団 https://www.tyojyu.or.jp/zaidan/about-zaidan/aisatsu.html

    0
    投稿日: 2017.11.23
  • 自分の弱さ、小ささを恥ずかしく思わざるを得ませんでした

    現代の平和な時代に生まれ育った自分には想像も出来ないような環境の中で、大変な使命感を持って医療に従事しておられた事を考えると、敬服するしかありません。 戦時の中、辛い、悲しい思いなど数えられない程されたと思いますが、それらを体全体で受け止めて、前を向き、自分の使命にする強い意志を感じ取り、自分の弱さ、小ささを恥ずかしく思わざるを得ませんでした。

    1
    投稿日: 2013.11.14
  • 先達として、医師として心よりご尊敬申し上げます。

    祖父江逸郎先生、そのご子息もまた医師・大学教授としてご活躍中。ご子息と一面識ある、いち勤務医として、また戦記・戦史に興味ある いち読者として、タイトルに心をわしづかみにされ、手にとった一冊。 壮絶で、圧倒的な戦争体験。そのただ中にあって、負傷兵である患者さんのために、医師として誠実に、常に最善を尽くしてこられた逸郎先生。 蒸し暑い戦艦のなかでの、外科的治療、疫病治療。それでも、淡々と職責を全うしようと奮闘された姿勢に、同じ医師として打ちのめされる。 患者さんを選んでいる暇などなかった、と。更には、そうした経験も一期一会のかけがえのない体験であったと感謝さえ述べられる氏の語り口に、 感動する。もちろん、戦艦大和で過ごされた日々も詳細に綴られており、大和にある種、畏敬の念を抱いているであろう 読者層をも揺さぶる内容である事間違いなし。 逸郎先生の希有な人生経験を共有させて頂くという、この上ない贅沢な時間を、是非ひとりでも多くの方に。

    6
    投稿日: 2013.11.02