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光待つ場所へ
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辻村深月/講談社
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総合評価

263件)
3.8
52
110
71
13
1
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    やっぱり大好き 辻村深月さん。 優しい気持ちになって何故か読んでて泣きたくなる。 大好きな人物たちのその後。 もっともっといつまでも読んでいたい。そう思える本をありがとうございます!

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月先生の初期作サブキャラクターたちの織りなすスピンオフ集。本編でも煌めきを放った彼らの魅力をもう一度。 個人的には、青春を絵画に捧げる少女、清水あやめの長い長い失恋と大恋愛を描いた「しあわせのこみち」がとてもとても良かった。孤高の天才であり、故にどうしようもなく不器用な若者たちの言葉には、一つ一つ鮮烈な光が宿る。これが若さか。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何作目かわからなくなったけど、わかる範囲で出版順に辻村深月作品を読んでいる。 講談社の作品で楽しみなのは、他の作品で登場したキャラクターの時系列を追えること。 特に気に入っているのはふみちゃん。 『名前探しの放課後』で登場したときはテンション上がった。 こんなに元気になって、と。フィクションなのに。 今回は中学生だったから、名前探しよりも前。 秀人との関係性や性格はすでに高校生と変わらない。 どのように頑張って回復したのか、他の作品で読めると良いな。

    0
    投稿日: 2025.07.12
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    久しぶりに辻村さんの作品を読んでみました。やっぱり私が読書にハマったきっかけの小説家の1人でもある辻村さんの物語はいつも私にマッチしてくれます。 特に面白かったのはチハラトーコの物語です。主人公は題名にもなっている千原冬子。冬子は世間で言ういわゆる「嘘つき」でした。実は私にもそういうことを言う人がいるのですがその人はなんで嘘をつくのかという気持ちがわかったような気がしました。

    70
    投稿日: 2025.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    樹氷の街が1番好きだった。名前探しの放課後が好きだからってのもあるかもだけど、やっぱこの学生の感じが好き。合唱コンクール懐かしい。樹氷の街、動画で観てみたけどこりゃ難しい!さらっと弾ける松永くんはさすがやし、梢ちゃんには荷が重いなと思った。 ついにすごろく終わりましたー!!(VTR飛ばしたけど)全部読むつもりなかったけど、途中からは完全にハマって読んでた。辻村さん最高すぎる!ほかの作品も読みたいけど、読み終えちゃうのもさみしいから一旦他の人も読もうかな。

    1
    投稿日: 2025.06.19
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    凍りのくじら、名前探しの放課後が大好きなので、彼らの新たな物語が読めたのが何より嬉しい!そして過去作品であまり深堀りが行われなかったキャラクターたちのその後が知れたのもよかったですね。いい作品集でした。 物語全体としては、10代、20代のときの、周囲に置いてかれるんじゃないかと焦る気持ち、世間への焦燥感などがありありと思い出されて、かなりダメージくらいました。相変わらずこちらの心が見透かされてるんじゃないかと思うほど、人間の内面を描くのが上手い。さすが辻村先生、最高でした。

    9
    投稿日: 2025.05.31
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    良かった。 通り過ぎた若かりし頃や幼かった頃を思い出し、あぁそんな事を想ったよな、あったあったとジンと来た。今子どもである者たちに接する時に忘れずにいたいと思います。 辻村深月さんは、あの頃を忘れずにいられるのが、今でも想像できるのが凄い。 そしてあの作品のあの人やあの人や色んな人に再会できるのが楽しかった。 ・樹氷の街 クラスの中でこんな事あったよなぁ。 そしてこれは大人になってからの集団でも同じ事がある。 心当たりありすぎる。成長出来ていないのか、人間が集まればこうなるのは仕方ないのか。 それでも若い時の方がちゃんとぶつかれた気がするな。う〜ん、若さっていい! 登場した人たちを含めて一番好みの短編でした。

    3
    投稿日: 2025.04.28
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    多分登場人物の何人かは読んだことのある本に出てきてたと思うんだけど、もう何年も前なので残念ながらその子たちとの感動の再会とはならなかった。 もったい読み方しちゃったかなー。 普通に短編集としては楽しめたんだけどね。 「しあわせのこみち」が一番好きだな。

    68
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村さんすごろくで読みました。 しあわせのこみち 清水あやめさんが田辺さんとの出会いを通じて自分を見つめ直す話 天才ならではの考えに、すごいなぁという感想でした。 アスファルト 昭彦さんが色々考える話 チハラトーコの物語 ここでスロウハイツの住人に繋がるのかー!という感じ。環さんもまた出て来て嬉しかったです。 冬子さんが書いた小説を環さんが読んでどんな感想を抱くのかなぁ?と思います。 樹氷の街 郁也さんも多恵さんも理帆子さんも…天木さんも秀人さんも椿さんも…! すごろくで出て来たたくさんの人が出て来て、前後はしますが、過去や未来がこうして繋がっているんだなぁと思いました。 以前読んだ登場人物が出てくるとより愛着が湧いてより感情移入して読めます。 冷たい光の通学路 スガ兄が頑張って仕事をしているんだなぁというのが伝わって来てよかった。 しかも小学生のような狭い世界にいる時には2人で仲良しだとその相手が休んだ時にはとんでもなく不安になる気持ちもわかります、スガ兄はそれも汲んで、みんなが参加できるものにしれっとするところがとても感動しました。

    1
    投稿日: 2025.04.02
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    5編からなる物語。 過去の辻村先生の作品に出ていた登場人物のその後の話。 双六をやっていて良かったと思える内容。短編なので、長編と異なり怒涛の伏線回収はないが、過去に登場してきた人物が現在何を思い、過去に思いを馳せながら人生をどうにか生きていくというところが良かった。 お気に入りは、しあわせこみちと樹氷の街 前者は、清水あやめの天才が故の苦悩。田辺も同じ。そして、この2人の関係性を見ていることが、青春的で読了後もスッキリしていてとてもいい。天才はこんな感じ方をするのかは知りませんが、いろんな考えを持った方がいる。 後者は、郁也と多江さんとの関係が本当にほっこりするし、感動する。凍のくじらを読んだ後に、これを読むと郁也の成長と周りの環境の変化を見ると、今まで長い文章読んできた甲斐があったなと感じる(笑) アスファルトは、読解略がなくて分かりませんでした… 最後に、みんなそれぞれ過去があり、過去に意識が引っ張られながらも、不完全のまま成長していき、徐々に大人になっていく。 過去の出来事はどうすることもできないし、今思えばなんであんなプライドを張っていたのか、こだわっていたのかわからなくなる時もある。 それも踏まえて人生を刻んでいくことが、人生の醍醐味だと感じる。 生きていくこと。特に人と関わる中で生きていくことは刺激的で楽しい。 以下読書メモ 119 田辺 『友達の定義は…友達が成功したときにそれを素直に喜べるかどうかが、俺にとっての友達だ』 134 高島 『私は天才じゃないけど、天才のことがわかる秀才ではある』 238 幸村マネ 『人生は短いよ、トーコ。この際、欲望の名前をはっきりさせなきゃ』

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    この短編集も彼らの「道の先」。道の先が「光の待つ場所」だなんて、素敵すぎる。 これまでの作品は謎とき・仕掛けを期待しながら読んでいることもあったが、この作品は、気づけばストーリーをただ楽しんで読んでいた。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    スピンオフ作品です。 講談社文庫から発売されている辻村作品をすごろく通りに読み進めていかないと、楽しみが半減する作品かと思います。 特に好きな作品は『チハラトーコの物語』。 嘘をつくことが当たり前になってしまったトーコが、虚構と現実の境目がわからなくなってしまうというストーリーです。現実に引き戻してくれるきっかけをくれるのが、あの作品のあの人。 変わらずカッコいい姿に惚れ惚れしました。 あと、『樹氷の街』という作品では、私の大好きな『凍りのくじら』の郁也・理帆子・多恵さんと再会できたのも嬉しかったです。 10代の頃の言葉にできなかった感情が、この作品で気付けたような気がします。

    16
    投稿日: 2025.01.24
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    短編集ではあるのですが、ひとつひとつの物語に熟考しながらゆっくり読む感じでした。 生きづらいなと感じる事が私自身も多くて、今の環境が辛い、逃げ出したいと感じる日々を送っています。 私と違う誰かとの人間関係に悩んでしまうのですが、私と違うからこそ、そこから学べる機会はある。 いつか時がたった時に、良いことも悪いことも自分の経験にしたい。 この本を読んで、そんな気持ちになりました。 「チハラトーコの物語」と「樹氷の街」が好みでした。

    11
    投稿日: 2025.01.23
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    読んでいて心が痛い。思い出したくない過去が記憶の中から現れてきて大変でした。 短編小説とは思えないくらい、深く深く掘り下げられ、容赦なく丸裸にされていく…

    2
    投稿日: 2025.01.06
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    辻村ワールドすごろくを知らないで読んだことがあってそのときも、面白いと思った作品。 すごろくの順番通りに読んだ後に、このスピンオフ作品を再読してみると、この話、あの小説に登場したあの人の話だったんだ!と、なかなか楽しめた。 すごろく知らないで読んだとき、「しあわせのこみち」と「チハラトーコの物語」が印象に残ってたんだけど、その人物をもう知っているので今回はさらに面白く、暖かい気持ちで読むことができた。 辻村さんの作品は、こうやってまえの小説で登場した人物の話を書いてくれるので、キャラを大事にしているんだなと勝手に嬉しくなってしまう。 まるで昔の友人に久々に再開した時のような、そんな気持ちにもなった。

    3
    投稿日: 2024.12.09
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    何事にもキッカケってのがあるんですよね 後になって気がつくんだけど 卑屈にならず 傲慢にならず 前向きにチャレンジしなきゃ、と思います

    8
    投稿日: 2024.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ん~… 過去作品のスピンオフ作品を集めた短篇集だからなのか、 (そしてその作品たちを未読状態) 私があと10、15歳若かったら違ったのか、 あまり刺さらなかった。 せっかく文庫を新品購入したのにこれは悔しい。

    0
    投稿日: 2024.09.19
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    単体ではなんとも言えませんが、辻村ワールドすごろくの流れで言えば、最高です。 すごろく初期のスロウハイツ、氷のくじら、から僕メジャ、名前探し、冷たい校舎まで 見事なスピンオフ。 もうすぐ辻村ワールドすごろくも終わります。 順番に読むことで格段に魅力が増す辻村ワールドすごろく。 オススメします。

    1
    投稿日: 2024.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「スロウハイツの神様」の赤羽環とチハラトーコのその後、「凍りのくじら」の松永くんの話、「冷たい校舎の時計は止まる」の時の高校生(名前出てこなかった)のその後が読めて嬉しかったです。 個人的にはチハラトーコの物語が1番好きでした。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「努力もしないで、何もしないでただ地位だけ欲しがったり、いつか自分が何者かになれると確信したり、その逆で始めてもいないのに諦めてる人たちが世の中にはたくさんいる。それは知っているよ。俺の考えが、徹底的に傲慢で高飛車なことも知ってる。でも、考え方は変わらない。手に入れないといけない」この頁は色々諦めてた僕の胸に刺さりました。本の人らみたく変化する日を待ち続ける。

    5
    投稿日: 2024.08.05
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    登場人物の心情が細かく描かれ、予想していなかった展開と相まってその世界にとても引き込まれて、一気に読んでしまいました。 辻村さんの既読の本の登場人物がチラチラ出ていたけど、時間が経っていて詳細を思い出せず、ちょっと残念でした。

    0
    投稿日: 2024.08.04
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    辻村深月さんの短編集。 『冷たい校舎の時は止まる』の登場人物、『僕のメジャースプーン』『名前探しの放課後』の登場人物の中学校時代のはなし。 さいしょと最後の『彼女』が誰だかわからなくてモヤモヤ…ま、いいか。笑

    4
    投稿日: 2024.07.22
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    どれもよかったけれど、「しあわせのこみち」が一番心に響いた。冷たい校舎〜を読んだときは、清水あやめのことは正直あまり好きではなかったが、この作品は泣いた。いつもながら、こういう誰にでも身に覚えのある、あまり直視したくない感情を、ここまで書き切れるのがすごい。

    0
    投稿日: 2024.07.19
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    人間関係に疲れてる時に読んだので、ちょっと辛かった。 皆、悩みながらも成長していく。 私も成長するのだろうか。 でも、自分の考えは曲げたくないし、間違った事はしたくない。甘えて生きていきたくない。 チサトせんせいの最後の言葉が胸にささる。

    8
    投稿日: 2024.06.08
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    スピンオフ作品だと読み終えた後に知る。 一番好きだったのが、樹氷の街。 元になった作品を読んだ後、また読み返したい。

    1
    投稿日: 2024.04.28
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    スピンオフやったとは知らず。 元ネタも読みたい。刺さるシーンがたくさんある。後から思えば体験してないようなことも、自分ごととして気持ち丸ごと思い出すような。

    0
    投稿日: 2024.04.02
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     辻村深月の作品に登場していた人物達のオンパレード。大好きな彼らが織りなす物語。深く感情移入できて、惹き込まれた。  凍りのくじらの郁也君。その後、成長した彼に出会えて感激した。あんなに儚げな彼が周りから頼られ、人間性を認められ、嬉しくて仕方がなかった。

    21
    投稿日: 2024.03.07
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    しあわせのこみち、チハラトーコの物語、 樹氷の街に出てくる登場人物は、過去の 辻村作品の登場人物とリンクしていると いう情報込みで読破。 樹氷のーは、名前探しの放課後。 チハラトーコは、スロウハイツの神様。 とピンと来たが、しあわせのこみちは、 冷たい校舎の時は止まると分からなか った。(読んだのがだいぶ昔だった) そのことがあったのか、しあわせのー は、あまり印象に残らず。 アスファルトも、あまり乗らなかった。 しかし、チハラトーコと樹氷の街は、 引き込まれた。 登場人物の性格や生き方、考え方が、 とても上手く描写されていて、それぞ れの人間性が伝わってくる。 辻村深月は、ミステリーより青春もの の方が良作が多いと思う。

    17
    投稿日: 2024.02.21
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    大好きな辻村作品ですが、今までの辻村作品に出ていたいろんな脇役たちによるスピンオフ作品でした。 辻村ファンには、まさに宝石箱! 色んな話を思い出しながら、楽しく読ませていただきました。 もちろん、もとの作品を知らなくても十分楽しめると思うけど、知ってたら倍増する楽しさです。 『冷たい校舎の時は止まる』 『名前探しの放課後』 『氷のくじら』 『ぼくのメジャースプーン』 『スロウハイツの神様』 『子どもたちは夜と遊ぶ』 『ロードムービー』 それぞれから大好きなキャラが出てきてて、なんか嬉しかったです。 ロードムービーはそれ自体スピンオフ作品みたいなものだから、中に入れていいか迷うとこだけど。 それぞの本編をまた読みたくなりますね。 私は中でも、松永郁也の物語が好き 読めて幸せでした!

    2
    投稿日: 2024.01.31
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    過去の作品の登場人物が出てくるのですね。順番間違えたけど、楽しめました。でも、読んでからの方が良いかもです。

    6
    投稿日: 2024.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良かったです。スピンオフ短編集という事で、懐かしのあの人やこの人に再会できた喜びや、あれから後の未来を少し覗く事のできた感慨に胸が詰まりました。特に『樹氷の街』。郁也と多恵が大好きで、今回もまた2人に泣かされました。なんでこんなにも優しくて暖かいんでしょう。もっとずっと見ていたくなります。でもこれ、過去の作品知らない人はどんな感想を持つんでしょうか?面白さ半減してしまうんでは??そういう意味では辻村深月ファンブックって感じがします。もちろん私はファンなので大満足でした。

    9
    投稿日: 2024.01.23
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    辻村美月さんの過去作、全然知らずに手にとってしまったけど読み進める手が止まらなかった 感情の描写がものすごく繊細で、身に覚えのある感覚があったりちくっと刺さる一文があったり、いろんな共感や記憶が呼び起こされる感じ 辻村すごろくというもの、スタートさせたいと思いました。 しあわせのこみちの田辺の言葉が好きだったけど、 個人的にはアスファルトの昭彦に共感 何もかもめんどくさくなることもあるんだけど、なんだかんだ人が好きなんだよなあ

    0
    投稿日: 2023.12.22
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    他の辻村深月作品に出てきた登場人物が出てきていて嬉しくなった。 「しあわせのこみち」が一番好き。 絵のセンスがあり、それを自負している優等生、清水あやめの苦悩や葛藤、自分に圧倒的な敗北を味合わせた田辺に影響を受ける姿がとても良かった。 終わり方も心が温かくなるような終わり方で良かった。

    0
    投稿日: 2023.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月ワールドを初めて感じた!なんか見た事ある名前なんだよなぁって思って調べてみたらビックリ!お前あそこにいたやつじゃん!ってなって興奮が止まらない。前に見た辻村深月作品を再読したくなった。今まで読む順番を気にしてなかったけど、順番大事ですよ。

    5
    投稿日: 2023.12.13
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    この作品に出てくる登場人物の関連作品を一つを除いてほとんど読んでいたため、本当にグッとくる作品だった。鈍感すぎてそれぞれ読んでる途中で、あっこれあの人だ!!というように気づいたので、関連作品ももう一度読んでそこからまた読み返したいと思った。

    2
    投稿日: 2023.11.27
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    5編の短編集。 若い世代の登場人物が、「光待つ場所へ」と、階段を1歩踏み出す話が連なる。 どの話も過去作とのリンクが強く、具体的には、 「冷たい校舎の時は止まる」、「ロードムービー」 関連が3話。 「スロウハイツの神様」関連が1話。 「凍りのくじら」、「ぼくのメジャースプーン」、「名前探しの放課後」関連が1話。 (「ぼくのメジャースプーン」をより楽しむのに「子どもたちは夜と遊ぶ」)という感じ。多分。 最初の話「しあわせのこみち」は、単体でも楽しめるが、それ以外は関連作の読了後に読むべき作品。その方が、この作品をより深く堪能できるから。 多恵さん郁也と理帆子、椿や秀人、環たちにまた会える喜びや優しさが満ちていました。 …スゴロクもあと1作品を残すのみ。

    9
    投稿日: 2023.09.16
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    1つ1つの話に全く入り込むことができず、物足りなかった。 他の辻村深月さんの作品を1作しか読んだことがなかったので、他の話とのつながりもわからず残念。もう少し辻村作品を読んでからまた読んだら感想が変わってきそう。

    2
    投稿日: 2023.09.14
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    辻村さんの作品をまだ多く読めていなかったため各作品の登場人物の未来を描いているこの本はまだ自分には早かった。 もっとたくさん読んだ上でもう一度この本を読むと抱く感情が違うのかもしれない。

    1
    投稿日: 2023.09.08
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    『辻村深月すごろく』通りに来ないと、これはなかなか… 『冷たい光の通学路』小学校教師として、再出発した榊が… 子供たちと雪合戦をする榊の新聞記事を見たのは… 彼女はどうしたのか⁇と思っていたが。 よかった、小学校の教師をしてたんだ、サトちゃん。 『しあわせのこみち』 T大生になった清水さん。『普通』になれない清水さん。 勉強、絵画、で、圧倒してきた清水さん。 そんな清水さんが圧倒され、初めての敗北感を味わう。 それが…へと。 T大生となった鷹野も登場。 深月も間接的に登場。 『アスファルト』 昭彦がベルリンへ。彼女と訪れるはずだったのに… やっぱり深月と鷹野も登場。 昭彦がいうように、ふたりはずっと一緒にいるんだろう。 結婚もするし… 『チハラトーコの物語』 チハラトーコ⁇ どこにでてた⁇ 赤羽環の登場で、謎が… 加々美梨里杏だったのか… 『樹氷の街』天木、秀人、椿ちゃんに、松永、芦沢理帆子、多恵さんが。 登場人物のその後がわかるのはいいなぁ。 なんかうれしくなる、なんだろう、親心だろうか? ほんとに『すごろく』通りに読んでないと、面白さが半減。 『スロウハイツの神様』『凍りのクジラ』『ぼくのメジャースプーン』『名前探しの放課後』『冷たい校舎の時は止まる』は読んどかないと。 チハラトーコのスロウハイツ時代が気になるので、『スロウハイツの神様』、もう一度読もうかと。

    12
    投稿日: 2023.08.19
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    他の作品にでてくる登場人物がでてくるので辻村深月作品が好きです。 特に樹氷の街が好き。他の作品ももう一度読みたくなる。

    2
    投稿日: 2023.07.24
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    読了。五編の短編集だが、辻村深月スゴロクとして読んでくると、色んな作品の番外編になっていて、めちゃくちゃ良かった。忘れているものもあって、もう一回読まなきゃっていう気にもさせられた。特に樹氷の街が好きでした。

    3
    投稿日: 2023.06.29
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    「樹氷の街」を読んでから「凍りのくじら」へ。 前は何とも思わなかったけど、理帆子が「姉」として認識されてるのがすごく、良いなと思った。

    0
    投稿日: 2023.06.07
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    辻村さんの過去作品の登場人物たちが再登場してて、物語のその後だったり、過去だったりが知れて良かった。 『僕のメジャースプーン』組が個人的には好きなので、「樹氷の街」は特に良かった。 こういう短編読むと、過去作もまた読み返したくなる。

    2
    投稿日: 2023.06.06
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    「島はぼくらと」の赤羽環、「凍りのくじら」の理帆子、松永郁也など、他の物語で出会った彼らがその後を生きていて感慨深い。

    0
    投稿日: 2023.06.01
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    「冷たい校舎の時は止まる」の清水あやめと藤本昭彦、「スロウハイツの神様」の加々美莉々亜、「僕のメジャースプーン」と「名前探しの放課後」の間の秀人、ふみちゃん、天木、松永くん、その他大勢の人たちが出てくる。もとのお話ではどちらかというと脇役だった彼や彼女らが主人公として、その後だったり、二つの間を繋ぐ話だったりで、もとの話を思い出したりして楽しめた。榊先生とサトちゃんまで。 これで初期のすごろくのは大方読了。

    2
    投稿日: 2023.05.12
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    小学・中学生の頃を思い出した あまりいい思い出はないけど、こういう形で思い出すことがかけがえのないことなのかな

    0
    投稿日: 2023.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悲劇のヒロインや、わざと分からないふりをして天然を醸し出す人たちが周りにいたなー。どの作品も面白かった

    1
    投稿日: 2023.04.18
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    背表紙に「清水あやめ」という文字を見つけ、『冷たい校舎の時は止まる』を読んで日が浅い私は嬉しくなりました。 他にも辻村ワールドで覚えのあった登場人物が結構出てきます。これがかなり嬉しくて、出会う度に「元気してたー?!」って言いたくなります。逆に、これを辻村深月読みたい人の1冊目にオススメはしないかも。 「樹氷の街」は読んでて学生時代の事を思い出さずにはいられない。思い出すというか、フラッシュバックというか、記憶が無理やり掘り起こされて登場人物と一緒に物語を追わずにはいられません。

    4
    投稿日: 2023.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    “辻村ワールドの強み” 「スロウハイツの神様」と、「名前探しの放課後」と、「天木・秀人・椿」の話。 初めはロードムービーの続きかと思っていたが、 「チハラトウコ」がかすかに引っ掛かり、振り返ればそれはスロウハイツの世界。 〆は天木・秀人・椿・松永。 スロウハイツの神様を読んでから半年が経っていた。 それでも、千原冬子の存在に気づけた。よかった。 天木グループの話は、どこかほっこりする。名前探しと比べて。 リアル味が強いからなのだろうか。 最初と最後の、榊とちーちゃん。 すごく短い文章の中で、彼らの現在と過去の想いがわかるすばらしさ。 彼らのがっつりした物語を見たい気持ちもありつつ、 これが見れただけでも満足のような、そんな感じ。 ロードムービーと似たような感じだが、 こっちの方が好き。 登場人物が好み。 ああ、キャラクターに恋してる。

    1
    投稿日: 2023.02.23
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    辻村深月の過去作品登場人物が各短編で登場します。昔読んだ作品の彼らにまた出会えるのは、嬉しさと懐かしさがあります。特に最後の樹氷の街は凍りのくじらからの繋がり、彼らの成長に泣けました。 それにしても辻村作品の繋がりっぷりはすごい。 他の作者でもスピンオフやその後の話などありますが、辻村作品ほど各作品で登場人物の過去未来がつながりあう作品は知りません。それぞれ独立した話だったはずなのに各話の登場人物たちが話を超えてつながり、リンクしていくのはものすごく不思議な感覚です。 もちろんこの短編だけで読んでも面白いですが、スロウハイツの神様、冷たい校舎の時は止まる、凍りのくじら、ぼくのメジャースプーン、名前探しの放課後、ロードムービーあたりを読んでからだとなお楽しめると思います。(こんなに繋がってる!)

    3
    投稿日: 2023.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彼女彼らのエピローグでありそれぞれの新たな物語の始まり。樹氷の街はちょっと違うかな。清水さんと昭彦はほんとに懐かしい。「冷たい光の通学路」が一番嬉しかった。

    0
    投稿日: 2023.01.08
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    絵画教室に通っている女子大生、芸能活動をしている嘘つきの少女、合唱コンクールで伴奏者となった女子高生など。 今の自分に何かしらのもどかしさや空虚さを抱えている人たちが新たな一歩を踏み出す。 読後、ちょっと清々しい気持ちになりました。 特に好きだったのは「樹氷の街」 校内合唱コンクールでの伴奏をする倉田さん。立候補したのに上手くピアノをひけずにもがき、これまで関わってこなかった人と繋がり周囲の人にも変化があらわれていく。 とても良かった! 昔、学校での合唱コンクールを思い出し懐かしい気分になりました。 絵画教室に通う少女が感じた初めての敗北感とその後を描いた「しあわせのこみち」も良かった。 作品を通しての繊細な心理描写やいくつものシーンが心に残りました。 ラストはしんみり優しい気持ちになった。 そして、こちら解説が朝井リョウさん。 解説もまた良かったなぁ。 たくさん共感したし、その言語能力を少し分けて欲しい…としみじみ思いました。 以下、抜粋します。 『「日々は、繋がっていく。世界は、広がっていく」 私だけだ、と思っていたことが、ある文章に触れることで、ふ、と突然ふくらんで、どんどんどんどん広がっていく。』

    4
    投稿日: 2022.12.01
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    「冷たい校舎の時が止まる」を読んでいたので、あの時の登場人物達のその後を読むのがとても嬉しかったです。 大学生になり、みんな自分が分からなくなって、迷ってもがいて足掻いて、考えて感じて前に進んでいく。 新しい出会いで挫折も味わうけど、その分強くもなれる。 辻村さんは、個性が強くてクセがある人を描くのもとても上手。 その登場人物の独特な雰囲気や世界観を、頷きながら想像できる。 他にも読みたい辻村作品が多々ありますが、最近皆さん高評価の「傲慢と善良」を購入しました。 これは、読むのとても楽しみにしているのです。 (о´∀`о)

    40
    投稿日: 2022.10.21
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    あまりに好きすぎて単行本、ノベライズ、文庫本の3冊買ったけど、なんでこんなにもいいんだろうか。 これまでの辻村作品を読んだうえで読むことをお勧めするのだが、清水さんの物語の心理描写が秀逸。他のみんなにも再び会える幸せよ…。 ちなみに3冊、収録作品が少し違うのがニクい。

    2
    投稿日: 2022.10.16
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    ふみちゃんや秀人、天木、郁也、里帆子、たえさんにまた会えたのは嬉しい。 チハラトーコと赤羽環にもね。 鷹野とか清水あやめの話は、やっぱり冷たい校舎を読んでいないから分からない部分があって、 やっぱり冷たい校舎に再チャレンジしなきゃなあーと。 読んでから再読したい。 途中から公式やすごろくによる 読む順番を意識してきたけれど、 私としては、これらの作品より もっと感動の大きい作品があり、 それを読んでいたからこそ、 辻村深月さんが大好きになって、 上下巻に渡る大作であっても 読破できてきたのだ。 だからこそ、 私はこんな順番で、勧めたい。 マイ辻村深月すごろく ツナグ ※ かがみの孤城 ※ オーダーメイド殺人クラブ ※ サクラ咲く ※ 朝が来る ※ ぼくのメジャースプーン ※ 子どもたちは夜と遊ぶ 凍りのくじら 名前探しの放課後 ※ スロウハイツの神様 冷たい校舎の時は止まる ロードムービー 光待つ場所へ 太陽の座る場所 傲慢と善良 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ まだ読んでない作品もあるので、 それを省いていますが。 辻村深月デビューが凍りのくじらとかスロウハイツとかではのめり込めないんじゃないかと思う… ちなみに※マークつけた作品がめちゃくちゃ感動するやつ。

    15
    投稿日: 2022.10.09
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    スピンオフ短編集 本編の小説を読んだ後にどんどん記憶が曖昧になってくる登場人物たちや物語が、再び鮮明になってくるので何だか懐かしい感じ。 ずっと会えていない同級生や親戚が今も元気にしてます、活躍してます、って言う報告を聞いて昔を思い出してほんわかする感じ?

    4
    投稿日: 2022.09.10
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    日々は繋がっていく。世界は、広がっていく。 文庫版の解説朝井リョウ良かった。 今まで読んできた辻村深月作品の登場人物が少しずつ重なりあっていく感じがとても好き。

    1
    投稿日: 2022.08.30
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    辻村深月〜!また短編集でした。 冷たい校舎やスロウハイツや名前探しやらのスピンオフでもあり、短編だけで読んでもふつうにおもしろい。いよいよ登場人物が錯綜しすぎて脳内整理に限界がきて、ネットで調べるようになってしまいました。。笑 最後のチサトとかまじで誰〜ってなった。でもその分、あああこんな人いたいたって思い出すのも込みで楽しい。 しあわせのこみち 冷たい校舎のあやめちゃんの話。辻村深月あるある、才能がある側の悩み。死ぬほど爽やか青春で良かったな。すきですで終わる感じね。 アスファルト 藤原くんだれ?ってなったけど冷たい校舎に出てきてるらしい。短編として楽しんだ。海外旅行に一人でいきたいな。ドイツ映画見ようとおもう。 チハラトーコの物語 スロウハイツのカガミリリアのサイドストーリー!スロウハイツめっちゃ好きでめっちゃ嬉しかった。カガミリリアってスロウハイツでは悪役?よりだけど、過去のエピソード知れてちょっと好きになった。スロウハイツでも出てきたエピソードみたいなのがあって懐かしんだ。トーコの嘘のつき方論が興味深かった。 樹氷の街 いちばんすきだった!氷の鯨の郁也!名前探しの天木!メジャースプーンの椿ちゃんとぼく!名前探しで高校生として一瞬どけ天木と郁也が友達みたいなの出てくるけど、この4人は中学の時こういうふうに関わってたんだね。。よいね。。ほっこりした。。 プロ、エピローグ 榊先生だいすき、チヒロなつかしい お話の感想というよりは、どうしても昔読んだ話の登場人物の過去とかその後が知れて嬉しい、という感想になってしまうね。でもまあそういう感情が溢れてるのが事実なのでこれはこれでいいかなと。 浅井リョウの解説が読みやすく親しみやすく共感できて本当にいい。浅井リョウすき。 そしてここまで自分の作品をつなげて、人と人を関わらせ影響し合わせてワールドを広げていく辻村深月本当に本当にすごい、すき。

    2
    投稿日: 2022.08.29
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    短編集で、どの話もすごく読み応えがありました。 辻村さんの有名な作品にも登場しているというのを知らないまま読んでいたので、その作品たちもぜひ読んでみたいです!

    5
    投稿日: 2022.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4作品+αの短編集。 短編だけど他の作品で脇役で出ている子のスピンオフなので短編という短さを感じず、かつ、脇役だからこそ抜きん出た個性はないもののどことなく共感できる話が多く、そう思う時も一度はあったなぁと思わせる話。 樹氷の街は凍りのくじらがmustだけど、他の作品はこれが初でも楽しめるかな。 伏線がある作品が多いけど、こういう普通の話もよい。やはり学生ものは辻村さんの得意分野!こんな、脇役にもストーリー作れるなんてすごっ!細部覚えていすぎて作者の記憶力がこわい。。 しあわせのこみち…冷たい校舎にでてくる清水さんのその後。絵画の腕がありつつも秀才止まりで自分の才能に酔うところはあるがどこか自身をもてない。そんな彼女が天才に出会い、その天才も誰かを追う立場になりたいともがいている様子をみて自分の殻を破る決意が出た。 →朝井リョウの作品に少し似ていた。天才がゆえに自己分析に走るのではなくふんわりと分析する描き方がよかった。文学のよりどんどんネガティブになるのが苦手なのでお洒落な感じでよかった。ストーリーとしてはこの中で一番でした。 アスファルト…八方美人気味の男子大学生が卒業旅行で1人ドイツに旅して、自分を見つめ直す話。 →これが一番共感できるのが多かった。これも冷たい校舎に出てきた昭彦の話だけど、すっかりこのキャラ忘れていた。それだけ目立ったキャラがなかったこの子をフューチャーしたのがよかった。多分また忘れるキャラだけど。 他人に対してそこまで興味なく上部で付き合える自分に気づき周りを遮断するけどまた復活できる。こんな子で溢れているのかも。ストーリーの起伏はないけど、この中で一番好きな作品でした。 ・英語が初めて実体を持った言葉と知識に変わった ・世界の当事者になんかならなくていいと思った ・気がついてから思った。気がつかなければ良かったと思った。あの居心地のいい闇には戻れない チハラトーコの物語…好きなスロウハイツの中に出てた脇役。嘘つきだけど自慢ではなくみんなを幸せにする嘘しかつかないと自分の美学を持っている。こんな自分にプライドある子がまさかオタクの先生を好きなんて。なんかほっこりした。 樹氷の街…これは凍りのくじらを読んでいたから、タエさんが倒れた時は涙もの。郁也はやっぱりいいね。音楽会に向けた青春ものとしては薄めだけど、背景があるからこそ良さを感じる作品。 冷たい光の通学路..冷たい校舎読者にむけたオマケ作品。榊とサトちゃんのその後の話。

    1
    投稿日: 2022.08.13
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    5編からなるお話しだが、どれも続きがとても気になって仕方がないので、星2つにしました(後に他作品のスピンオフとわかり納得)。登場人物の気持ちを理解するのが、とても難しいと感じた作品達でした。「しあわせのこみち」の一文…「相手が幸せになったとき、それを心から喜ぶのはすごく難しい」私が自分を嫌いな一面が文字として書かれていて、驚きと発見と納得と反省と…星2だけど私に星5の打撃を与えた作品でした

    1
    投稿日: 2022.07.20
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    久しぶりの辻村作品。 やっぱり好きだなぁ〜。 内容ももちろんだけど、文章とか、雰囲気とか。 今回は、青春的な事が多く、そうだったなぁ〜と思う反面、まだまだその気持ちが抜けきれていないと思ったりもした。 才能とか、天才とか、選ばれた特別感。  自分だけは、みたいな想いがどこかにあって…。 そんなもの、無くたっていいし、逆に誰しも持っているものでもある。 そんなちょっと痛々しい想いをずっとこれからも抱えながら生きていくのかな。

    2
    投稿日: 2022.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月短編集。 僕のメジャースプーンや凍りのくじらや名前探しの放課後のキャラクターが出ているので読んだ。 が、うーん、意外とイマイチだった。

    1
    投稿日: 2022.05.22
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    自分を特別だと思っている人が、「その他」の人たちと関わって、成長していく物語 短編集 樹氷の街は少し毛色が違ったかな 主人公は松永郁也かな?凍りのクジラで出てくる郁也 松永郁也は他の物語の主人公と違って、自分に酔っている感じではない この物語だけは、自分の秀でた能力を使って「その他」の人たちと繋がりを持つ話かな

    11
    投稿日: 2022.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    しあわせのこみち 清水あやめ T大学文学部二年生。 鷹野博嗣 T大学。 田辺颯也 T大学法学部二年生。 高島翔子 都内の美大二年生。 内藤絵画教室。 内藤章吾 内藤絵画教室の先生。画家、美術教師としても有名。 内藤周太 内藤章吾の息子。 里村メグミ 自主開催の絵画展の受付 屋代 自主開催の絵画展 アスファルト 藤本昭彦 チハラトーコの物語 千原冬子(チハラトーコ)、二十九歳。加々美莉々亜 リディア 十九歳、日本人。洋服のデザイナー。 ヒロコ チハラトーコの同僚。 幸村 チハラトーコのマネージャー。 三原ヒサシ 若手俳優。 重森 三十歳。司書教諭。 赤羽環 映画『女子・迷宮白書』の脚本家。 古野アヤカ 女子・迷宮白書の主演。 磯山ミオ 公園で撮影会。三原ヒサシの元恋人。 樹氷の街 倉田梢 楽譜の持ち主。音楽コンクール伴奏者。 天木敬 指揮者。江布北中生徒会長。 長尾秀人 筒井美貴 三年二組委員長。 原野朝子 椿史緒 隣のクラスの伴奏者。秀人の彼女。生徒会長 副会長。 松永郁也 多恵さん 松永純也の家政婦。 芦沢理帆子 写真家。 冷たい光の通学路 チサト 菅原榊

    1
    投稿日: 2022.05.13
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    スピンオフは嬉しいんやけど一個一個のお話の深さもうちょっとあってもよかったかと 解説の朝井リョウが思ってたことをさらっと書いてくれてて素敵◎

    1
    投稿日: 2022.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月さんの過去の作品に出てきた脇役がメインのスピンオフ的な短編集。 1話目の「しあわせのこみち」は、「冷たい校舎の時は止まる」に出てきた主要人物の中で最も影が清水あやめが主人公。2話目の「チハラトーコの物語」は、「スロウハイツの神様」に出てきたほぼ唯一の悪役の「加々美莉々亜」が主人公。3話目の「樹氷の街」は、誰が主人公という感じでは無いですが(強いて言えば生徒会長の天木??)、「凍りのくじら」「ぼくのメジャースプーン」「名前探しの放課後」に出てきた主要人物のオールスターの話でした。 「スロウハイツの神様」「ぼくのメジャースプーン」「名前探しの放課後」はかなり好きな作品だったのでそれなりに楽しめましたが、それら作品が未読の人が読んでもさほど面白くは無いかも^^;。とは言え、辻村深月さんの作品にしてはさほど面白くないというだけですし、とりあえず上記作品が好きな人は読んでみる価値はあると思います☆

    1
    投稿日: 2022.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「しあわせのこみち」★★★ 「アスファルト」★★★ 「チハラトーコの物語」★★★ 「樹氷の街」★★★ 「冷たい光の通学路」★★

    1
    投稿日: 2022.03.28
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    若者たちの自我や自意識との葛藤を描いた短編小説集。どの話の登場人物も今までの辻村深月の作品に出てきた人物ばかりで、いろいろな作品のスピンオフ小説集といった感じ。 私は今までに多少は読んでいたので「あれ?この人って…」というのがいくつかあり、最後の「樹氷の街」は知った人ばかり。これ、まったく知らない人が読んでも面白いのかな?わかってないと「?」ってならないかな?と少し気になる。 「樹氷の街」に出てきた人たちは私の好きなお話からだったため、一番面白く感じる。「しあわせのこみち」や「アスファルト」は、若者の「自分は特別。他がバカに見える」という痛々しい部分が切り取られていて少し苦しい。ちょっと朝井リョウ作品と似たものを感じる。 スピンオフならスピンオフとどこかに書いてあればいいのに、そしたら順番に読んだのに、と少し残念。

    1
    投稿日: 2022.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★きっかけ 友人A(辻村先生愛強め)にお薦めされて。 ★感想 前情報なしに読んでいて、チハラトーコの物語を読んでいて、スピンオフ作品という事に気づく(笑) 環さま!!笑 久しぶりの辻村先生作品で、あんまり冊数も読んでいないので登場人物にピンと来ることがなかったけど、読了後解説を漁ってなるほどなぁと。 感情移入はあまりできずでした。 メジャースプーンのぼくとふみちゃん!! 懐かしい…大きくなったなぁとか。笑 アスファルトに出てきた、ふとした瞬間に「やっぱり人間が好き」って思う瞬間あるなぁと共感。 もう面倒い、1人の時間が欲しい、って思うのも人と関わっているからであって。 そういう揺れ動く感情も大事にしたいよね。

    1
    投稿日: 2022.03.10
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    この作品の登場人物は、他作品の主要人物である彼らたち。⁡ もちろんそれらを読んでいなくても楽しめるが、読んだ後だとまた違う読後感を得られると思う。⁡ ⁡ T大学文学部二年生の清水あやめが、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わい、自分の気持ちと折り合いをつける「しあわせのこみち」。⁡ 大学の卒業旅行直前で彼女と別れた藤本昭彦が、ベルリンの地で自分自身と向き合う「アスファルト」。⁡ 幾重にもなる些細な嘘で自分を塗り固めた千原冬子が、三十路を手前にして決意を固める「チハラトーコの物語」。⁡ 合唱コンクールの練習を通して、とあるクラスメートの一面を知った天木が、彼の心の扉を開くべく同級生と奮闘する「樹氷の街」。⁡ そして、ふたつの異なる小学校の風景を通して、とある人物のその後の話が描かれている「冷たい光の通学路」。⁡ ⁡ 「しあわせのこみち」から、朝井リョウさんの「何者」を想起した。 ⁡ (そうしたら、解説が朝井リョウさんで本当に驚き。笑)⁡ ⁡ "私は何になりたいのだろう。どこへ行きたいのだろう。"⁡ "努力もしないで、何もしないでただ地位だけ欲しがったり、いつか自分が何者かになれると確信したり、その逆で始めてもいないのに諦めてる人たちが世の中にはたくさんいる。"⁡ "この年になって、ようやくわかることがあると思ったよ。俺も、周りも。自分が何者なのか。……何者になれるのか。諦めないといけないのか。諦められるのか。"⁡ 自分は何者なのか、何者になれるのか。これはきっと普遍的なテーマであって、就活間近の大学生には特に切り離すことのできない悩みだと思う。⁡ もちろん私も、そうだった。⁡ きっと、辻村深月さんは、『あぁ、そんなことあったよね』と誰もが心の中に思い当たるちょっとした"イタさ"を書くのが上手いんだなぁ。⁡

    2
    投稿日: 2022.02.05
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    辻村深月ファンはたまらない。 今までの作品のスピンオフ集。4話+プロローグとエピローグ的に分かれた1話の全5話。 『冷たい校舎の時は止まる』〜3話、『スロウハイツの神様』〜1話、『凍りのくじら』と『名前探しの放課後』合算〜1話。 あの作品の登場人物と再び会え、それぞれの成長を知ることができた喜び。 また、前日譚【樹氷の街】には涙が…。特に好みは【チハラトーコの物語】。 みんな悩み、自分を見つめ、前に進んでいるんだなぁ。もう、気持ちは保護者です。

    11
    投稿日: 2022.01.29
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    全編スピンオフ。「冷たい校舎…」のメンバーの他にも“懐かしい”面々が登場。記憶を呼び起こしながら読むのが楽しかった。物語同士が繋がって広がり続ける辻村ワールド…これがあるからファンをやめられない。的を射た朝井リョウさんの解説もよかった。

    6
    投稿日: 2022.01.20
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    小説が心を抉る深さは、時々嫌になるほど奥深い。 だからちゃんと読みたい、でも寝っ転がって、煎餅食べながら読みたい。そしてページをめくっていると、ふとした瞬間にストレートパンチを喰らって餅を落とす、そんな感じ。

    1
    投稿日: 2022.01.18
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    1.しあわせのこみち 芸術的才能を持つ学生たちのお話。 主人公のあやめは、人との関わりに苦手意識を持っていて、現実を悲観的に見てる。現実逃避で美しい非現実的な世界を描く。 そんなあやめが出会ったのは、絵を描きながらも、人とも器用に付き合って、人の中で生きていく田辺。 彼も彼で、自分の才能にまぎれもない自信があって、どこか他人と線引きしてしまってるところがある子。 なんかあんまり登場人物に惹かれなかったんだよなぁ。 2.アスファルト ああ俺、人間が好きなんだ。唐突に気がついた。 この世界には、たまに理不尽なひどいことがたくさんある。目を背けたくなるくらい、嫌なニュースもたくさんある。その中で生きていく。自分がそうしたいと思っていることに、気がついてしまった。 泣きたいくらい、それは切なくて苦しい気持ちだった。 3.千原トーコの物語 些細なこと。物語の嘘は全て、本当に些細なことでしかない。 それが、たかが嘘にできる範囲だ。私の愛する世界は私に何も残さず、いずれ、私を置いていく。 幸村と社長が飛び上がって喜んでいて。私はたかがこんな役一つで大騒ぎされる自分の現実がどれだけどうしようもないかってことを思って、またげんなりする。 嘘つきの千原トーコの話。 スロウハイツのリリアの話。 4.樹氷の街 すごくよかった! 中学生の合唱コンクール前後の話。 天木からの注目を浴びたくて、伴奏者に立候補した倉田が、自作自演で悲劇のヒロインになりきるシーンから始まる。 生徒会長であり、指揮者でもある天木の、松永くんへの思い。なんだ、こいつ、いいやつじゃないか。そう思う瞬間の光景があたたかかった。 天木と小学生の頃からの友達の椿ちゃん。 1番魅力的な子だった。人とのコミュニケーションが得意な子だなって思った。松永くんのお姉ちゃんの電話番号を聞いた時に、彼氏の秀人がセキュリティ大丈夫か、って言うんだけど、教えてくれたんだから文句言わないのって言うの。あとは、松永くんのお姉さんに、松永くんのこと何かあったら連絡くださいね、って頼まれた時に、その代わりに今度海外のこと教えてくださいって素直に頼めるの。そういうところいいなぁって思った。 松永くんが、徐々に自分を出して人の中に馴染んでいく様子もよかったな。

    1
    投稿日: 2021.12.28
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    ★★★ 短編集。冷たい校舎のメンバーがまた出てきた! 最後の方の話に出てたというのもあり、ふみちゃんと榊先生が印象的。 ふみちゃんは冷たい校舎の中には出てないけど... 別にふみちゃんが主人公ではない。 それでも何て良い娘なんだろう!と思ってしまう。 榊先生も、教え子達と雪合戦する姿がほっこり。 短編集とかきっと私は苦手なんだけど、サックリ読めました。 そして樹氷の街。YouTubeで聞いたけど素敵な合唱曲でした。

    1
    投稿日: 2021.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月の過去作品の脇役たちのその後を描く短編集。 元ネタは、『冷たい校舎の時は止まる』『ぼくのメジャースプーン』『名前探しの放課後』『スロウハイツの神様』『凍りのくじら』。 「冷たい光の通学路Ⅰ、Ⅱ」 これは、榊とサトちゃんか! あれ、榊って、最初は小学校の先生だったんだっけか。 サトちゃんが、どんな人生を経てそこに至ってるのか気になる。 「しあわせの小道」 清水あやめが主人公。 清水って鷹野が好きなんだと思ってたけど違った、って、『冷たい校舎〜』を読んで思ったけど、やっぱそうだったんかーい!てなった。 告白の行方が気になる。 「アスファルト」 藤本昭彦が、卒業旅行で訪れたベルリンでの一コマ。 結局、別れの明確な理由はよく分からない。 「チハラトーコの物語」 チハラトーコってあの!?って、目次を見た時から気になって仕方ないやつ。 あの、チハラトーコでした。 キャラメルの舞台版が素晴らしかったので、木村さんで脳内再生された。 「樹氷の街」 これだけ、他作品の未来でもあり、過去でもある話。 理帆子は、松永くんたちと住んでるのか。 多分、母を亡くしてからずっと? 『凍りのくじら』のラストで出す写真展よりは前、かな。 松永くん、まだ中学生だし。 そして、『名前探しの放課後』の脇役たちの中学時代の物語でもある。 うまく名前を出さずに、関連をぼかしてるのが素晴らしい。 (先にこちらを読んで、『名前探し〜』の最大のネタバレにならないための気遣い) 辻村作品読んでると、年表作りたくなるな。

    1
    投稿日: 2021.11.23
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    よかった。 「しあわせのこみち」と「樹氷の街」が印象的だった。 辻村深月を読むのは久しぶりだったので、「しあわせのこみち」を読み終わったときは「辻村深月ってなんでこんなに学校の目立たないおとなしい女子の心理を書くのがうまいんだろう…そしておとなしい文学女子が好きなシチュエーションをドンピシャで書けるんだろう…」と考えてしまった。 「樹氷の街」は『凍りのくじら』が大好きなので、また理帆子と郁也と多恵さんに会えて本当に嬉しかったし、このひとたちの優しさが好きすぎて涙が出た。 『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』を読み直したくなった。 ここで他の方の感想読んでびっくりしたけど、「しあわせのこみち」も他作品の登場人物の話なんだ…全然普通に読んで面白かったよ…

    1
    投稿日: 2021.11.17
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    短編青春小説。 アーティスティックな才能をもつ人たちの葛藤、殻を破って現実と向き合うまでのお話。 どれも爽やかな読後感。尖ってる時期の心の揺れを思い出す。

    1
    投稿日: 2021.10.18
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    5編の短編…どれもすごく良かった。 主人公の考え方がリアルで共感出来る一方で、私もこんな考え方が出来たらと羨ましくもある。 樹氷の街が1番ささった。各々違う立場なのだけど、登場人物全てに羨望の気持ちがおおきい。こんな中学時代を過ごせたら、今の私は色々違ったかもしれない。結局、幼かったんだろうなと思う。

    9
    投稿日: 2021.09.15
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    樹氷の街がすき。 辻村さん読むのがちょっと久々で 最初入っていけないかと思ったけど 読み始めたらさっくさくだった。 読んですぐに樹氷の街を聴いた。 いい曲。

    5
    投稿日: 2021.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今までの辻村さんの作品の登場人物たちがたくさん出てくるので、ファンとしては嬉しくなる。清水あやめに千原冬子、倉田梢たちは最初はとっつきにくくて読んでいても好きになれないタイプなんだけど、読み進めると愛着がわいてキャラクターが好きになってくる。特に最後の「樹氷の街」が好き。凍りのくじらの郁也や、名前探しの秀人や天木、椿の中学時代の物語。郁也が名前探しにも出てくるってことは、留学はせずに多恵さんと暮らすことを選んだのだなぁと嬉しくなった。

    1
    投稿日: 2021.06.09
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    3.9 懐かしい面々がでてくる 辻村深月先生の作品の楽しみの一つ ただ、やはり辻村深月先生は、綺麗なだけじゃなくて、その時々のリアルな感情の描き方抜群にうまいと思う

    1
    投稿日: 2021.06.06
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    初期?辻村ワールドに浸かっている人なら誰もが懐かしく、共感できる話達です。 チハラトーコを好きになれたこと、「樹氷の街」では中学時代を思い出せたこと…心温まる短編集でした。 皆悩んで頑張って自分の人生を生きてる。…子供のような感想ですが笑

    2
    投稿日: 2021.03.09
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    3.9スピンオフが誰かわかるともっと楽しいと思う。5編の短編の中身だけでも心に迫る物語。どうしようも無い人生も天才の人生も同じ重さのなかなかにある。

    1
    投稿日: 2021.02.05
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    他の作品に出てきた人たちのもう一つの物語。 改めて他の作品も読み直したいなあと思えた作品。 やっぱり辻村さんの作品は、日常に散らばってる誰しもが感じる少しの違和感とかつまづきを上手に物語にしたり文章にするなあと思った。 「友達って定義には色々あるだろうけど、友達が成功したときにそれを素直に喜べるのが、俺にとっての友達だ。」

    2
    投稿日: 2021.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの話も良い。未来だったり、過去だったりが知れて…でも、『チハラトーコの物語』がなかったら、星3だったかもしれない。 ここで加々美莉々亜に会えると思ってなかった。あんなやな奴をそのままにしておかない辻村深月…すごいなー。 そして、赤羽環はやっぱり素敵すぎる。 大好きな話になりました。

    1
    投稿日: 2021.01.26
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    以前の作品に登場した人物達にフォーカスした スピンオフ的短編集。 冷たい校舎… より、菅原&さとちゃん、清水、昭彦にフォーカスした作品。 スロウハイツ…より、チハラトウコにフォーカスした作品。 名前探し…より、天木、秀人、環、松永の中学時代の話。 どれも、別作品のキャラが生き続けている感じで感慨深かったです。

    1
    投稿日: 2021.01.07
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    過去作の登場人物のその後や過去を描いた短編集。完全に存在を忘れてた人もいた(藤本昭彦くん、ゴメンナサイ)。でもその彼が出てくる“アスファルト”が好みかな。表と裏、光と影、集団と孤独...。「世の中のシステムに、いちいちダメージを受けている自分が大嫌いだ。」 また、他の人物の短編をゆっくりと待つことにいたしましょう。

    7
    投稿日: 2020.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村さんの他作品たちのサイドストーリーだと知っていたなら、まだ読まないでとっておいたのに…。でも、それを差し引いても十分に楽しめる短編集でした。 「冷たい光の通学路」 冷たい〜の後日談。ピアスは何か意味があったんだよな…。読んだのが随分前で忘れてしまった。惜しい。 「しあわせのこみち」 現実を生きていいんだ。憧れることを全うしていいんだ。自分を天才だと思っていた秀才たちの話。 自分だけが優れた感性をもっていたと勘違いしていた。ずっと勘違いしていたかった。 「アスファルト」 彼女に振られた男が旅行に行く話。人間が好きだと気づいてしまったからそこで生きていくしかない。 「チハラトーコの物語」 これこそ他作品を読んでからじゃないといけなかったようです。おっしゃる通り、嘘つきです。 「樹氷の街」 合唱コンクール。天才ピアニスト。好きとか嫌いとかヒエラルキーとか。松永くんは好きになっちゃうキャラクター。

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    投稿日: 2020.12.13
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    なつかしさを感じつつ、学生当時の悩みや辛さ、苦しさが表現されている。その中でもほっこりとした暖かさも感じた。あの小説のあの子が久々出てきたなんて、その後も知れて楽しく読めた。

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    投稿日: 2020.12.09
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    しまった、、、これは、ちょっと、読み方間違えた!と、読み終わってから、しっかと気づいた本でした。読み方を間違えた、、、 全く何の前知識も無しで、あらすじも一切読まずに読み始める。できれば、小説内の、各章のサブタイトルすら、最初に全部読むことをしたくない、ってのが、いつもの自分の読書スタイルなのですが、いやあ、、、この本に関しては、前もって「短編集である」という知識だけは、知っておいて読み始めた方が、絶対良いのでは?と思った次第です。 まず、一番最初のプロローグ的な物語 冷たい光の通学路―Ⅰ で、女性教諭?と、新聞記事内の男性教諭?の二人が、描かれるやないですか。で、サブタイトルが「彼女のその後」やないですか。 で、次の「しあわせのこみち」が始まるんですが、自分は、この「冷たい光の~」で登場した女性教諭が、ここから登場して、その女性教諭の成長物語?みたいな長編小説が始まるんだろう、って思って、読み始めてしまったんですよ。ま、平たく言うと、「清水あやめ」が「その後の彼女」であり、「田辺颯也」が、新聞記事にでていた地方の小学校の男性教諭であり、「……くん」だとね、思っちゃったんですね。 だから、ほうほう、あの二人にはこういう学生時代があったのね。これからどういうように二人は成長していくんだろうなあ~?って思ってたら、 「アスファルト」 では、いきなり主人公は藤本昭彦という人物になってるし、 「チハラトーコの物語」 では、チハラトーコって人物が主人公になってるし、 頭の中はもうね、?の連続ですよ。「???あれ?これ、登場人物、どーなってるの?誰がどこで、どのように人間関係交錯するの?なんなのこれ?」ですよ。 さすがに「樹氷の街」まで来た時には、「ああ。これ、短編集だ。各章は、繋がってないんだ。そうなんだ。多分そーゆーことなんだ」ってね、理解できました。 で、冒頭と、ラストの「冷たい光の通学路―Ⅱ」だけは、繋がっている、んですね。そーゆーことなんですね。 でも、、、それなら、、、なんでそんな変わった構成の短編集にしたんだろう?辻村さん、そこが分かりません。なんで?なんでなの? それともそれとも、この短編集の各話は、やっぱプロローグ~エピローグと密接に繋がっていて、それを解き明かすヒントが各章にちらばっている、という凄く壮大なトリック小説で、俺はそれを見抜けていないのか?読解力が浅いのか?どうなのか?という。 そんな迷宮組曲ミロンの大冒険アレの曲マジで名曲ばっか!って話がそれた。そんな、まるで迷宮で迷子になってミノタウロスに追いつかれちゃう!みたいな不安な気持ちになっちゃう。そんな小説でした自分にとって。コレって、絶対読み方、間違えてるよなあ?ある意味もったいないよなあ?ってね、思った次第ですね。 朝井リョウ氏の解説を読むと、この小説内の各話の登場人物は、ほかの辻村さん作品に登場する人物ばかりみたいだそうです。そりゃそうだろう。なんせこのプロローグとエピローグの男性教諭の榊先生と、女性教諭のチサト先生が、他の小説の登場人物でなかったら、意味不明だよこの小説は。二人の過去にいったい何があって、なんで二人は今は別々の場所にいて、なんで片方ずつのピアスを分け合ってるのよ!?それにはきっと深い意味がある筈だろうにこの小説では全然それがわかんねえよ!って話ですよ。他の小説で、この二人をきっちりと書いてくれてないと、困るよ全くプンプン、って話ですよ。 で、ということは、この小説は、辻村小説ワールドでの、スピンオフ作品、ということなのだな。他の小説を読んでいないと、しっかりと楽しめないということか。いやあ、やっぱ俺、読み方、間違えてるじゃん!って話ですね。 この小説を読んでいて理解できたのは、 「アスファルト」の主人公の藤本昭彦は、「しあわせのこみち」の主人公の清水あやめの同級生で、高校二年生に金木犀の香る家の前の道で「この季節好き」って言った人物、ってことと、 「チハラトーコの物語」で、赤羽環が脚本を書いた映画「アマノ・イワト」でアマノウズメ役をやったのが「太陽の坐る場所」の登場人物の女優「キョウコ」だろうな、ってこと。おお、クロスオーバー という点でしょうか。他は、、、すみません、、、分からんかった! という訳で、うう。勿体ない読み方をしてしまったな、って本でしたね。他の辻村作品をあらかた読みつくしてから、この本に辿り着きたかったなあ~、という思いが、とにかく強い。ああもう。もったいない。 あ、ちなみに、一番好きだったのは「樹氷の街」です。ちょっと、こっぱずかしくなるくらいに、青春ド真ん中!な短編ですね。くっさいわあ~こっぱずかしいわあ~、って思うんですが、やっぱこういう話、好きです、うん。見事に書き切ってるな!って感じですね。

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    投稿日: 2020.10.20
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    2010年のハードカバーでの初読以来。 7月にスロウハイツを再読したので、その後日談である「チハラトーコの物語」だけ、やや遅れ馳せながら再読。 他の作品は、元の長編を再読したあとでいつかまた読みたい。 約100ページ、29歳になった加々美莉々亜こと千原冬子のお話。 ひとから見た環は本当に超人だなあ、とややもすれば呆れてしまう。トーコとは同い年なのに、めちゃくちゃ高みにいらっしゃる。 つよい彼女がイヤなわけではないし、実際スロウハイツの再読では結果的に、素の部分にがんがん踏み込んだ下巻よりも まだ完全には晒し切っていない上巻の時点での方が、彼女をすきだと感じていたくらいだけれど(ちら見せ感?奥行き感?) こちらでは、何だかむしろトーコに入り込む。 主人公だからぜんぜん良いんだけど、嬉しいんだけど、環がすきだと認識しているからほんの少しだけざんねんにも思う。わがままー。 トーコの虚言癖は、聞き手の反応のひどさとセットで書かれるものだからつい、そこまでご大層に責め立てられなければならないようなものではない気もしてしまう。 とはいえ視点から離れると、他人の不幸を利用したりもふつうにしているので、彼女的には割り切っているようでその理屈を理解はするけれど、柄にもなく、いや、感情が……となる。 その辺りはスロウハイツでちゃんと責められていたというか、さくっと筋を通されていた筈。 さておき やさしさも、突き詰めた先の気弱さも、感覚が違いすぎる他人を呪うことにもぜんぶ、たぶん著者の愛がある。 その辺りのトーコのひどさは、ただの親近感だ。 美学のあるひと、信念のあるひとは格好良いし、それでいて「懲らしめられている」磯山ミオを助けちゃうところは、もう!いいこなんだから!って頭をぐりぐりしたくなった。まあ迷惑! ラストシーンがかわいすぎて、結末の在り様があったかくて嬉しい。 環の、書いてみたいという気持ちがすきだという揺らがない価値観も愛で、それは著者の愛でもあるのだろうし、とても共感をする。 創作世界というものがわたしもだいすき。 自分が、誰かが、大切にしているものを、削られない世界であったら良いのにという希望は、スロウハイツは勿論、同著者他作品にも散見していた気がする。……たぶん。スロウハイツとこれによる印象だったりする? だからたとえば、学生時代とかくらい若い頃の?著者とも、重なる気がしてしまう。 トーコは諦めて尖っているけれど、ひっそりと育んでいるけれど、環は笑って、果ては読者に向けても、言外に大丈夫だと言っている気がする。 おとなになるってすごいな。 それにしても環の作品は、何だか相変わらず明け透けなようである。 懐かしい。 めちゃくちゃストレートで、作り込むのが好きで格好付けなトーコとは本当に正反対なんだろうな。 ご本人はふつうに、何ならトーコよりも、格好付けたがりなのにね。 ……病気、の扱いは、ちょっと不満。 お前はおかしい、病気だ、と言われること。言う側の問題も勿論だけど、それより、受け手の不安、屈辱、抵抗。 こういうものを読むといつも少し立ち止まってしまう。ふつうと偏見の狭間で、うーん、ってなる。 でもまあ痛い風に削られるような筆致ではないからせーふ。良かった。 言うこともやることも何もかも一切すべて、まともに相手にはして貰えなくなりそうだから、抗うのだろうか。 病んでさえいなければ、そういう扱いを受けずにいられるのだろうか。 ……確かに、あちこちで、いろんなひとがいろんなひとに、勝手に烙印を下して理由にしているのかもしれない。

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    投稿日: 2020.10.02
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    大好きなお話のその後が知れて楽しかった! 松永くんは絶対聞いたことある……だれだっけ……ってなってて理帆子ちゃん出てきた瞬間うわ!!!!凍りのくじらだ!!!となりました、大きくなったね……

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    投稿日: 2020.08.26
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    あぁ、あの時の私だ。 美しい映画を観ているような、それでいて自分を思い出させるような気分になる。 それがこの人の本だと思っている。 それは巻末の浅井リョウ氏の解説が的確に指摘している。 自分の中にある空洞に、言葉がどんどん投げ込まれてきているような感覚。 こんなところにあったんだ、というような自分の中の空洞に、ぽーん、ぽーん、と、いとも簡単に言葉が投げ込まれてくる。小さくて狭い空洞の中で、辻村深月の言葉はぼこぼこと跳ね返る。 まさにそんな気分にさせられる。 自分の小ささに気づいた瞬間だったり、 誰かの感情に気づいた瞬間だったり。 久しぶりに昔の小説を読み返そうかなぁとも思った一冊でした。

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    投稿日: 2020.07.04
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    冷たい校舎のスピンオフ、と感じながら読みました。 講談社の辻村さんの本はどれも世界観がリンクしているというか、同じ時を主人公たちが生きているので、読んでいて懐かしい気持ちになります。

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    投稿日: 2020.06.11
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    新型コロナ感染症で大学、バイトもないから本を読もう、と思って気になる小説を数冊買った中の一つ。辻村さんの作品ははじめて読んだ。1つの長編じゃなく、5つの短編集だったのは誤算だったけど、どの物語も入りやすかった。一番好きだったのは、一作目の「しあわせのこみち」自分の感性に絶対的な自信を持つ、清水あやめが、授業で紹介された一つの作品に、圧倒的な敗北を感じるところから始まる。「特別な何かになりたい」「何者かになりたい」誰しもが感じたことのある泥くささがありのまま、飾ることなく書かれている。 「自分の体の中にある空洞に、言葉がどんどん投げ込まれてきているような感覚」朝井リョウは辻村作品を読む時に抱く感覚をことばにするならこんなイメージらしい。あぁ、そんな感じだ、と納得した。自分とは全く違う立場・性格であるにもかかわらずするすると自分の中に物語が入ってくる。いつのまにか共感している。懐かしんでいる。才能がある芸術家の根底は、技術や技法が優れてるのではなくて、ありのままや泥くささをそのまま表現できるとてつもない正直者なのかもしれない。

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    投稿日: 2020.05.01
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    -ジャケ買い-という言葉がありますが、私にとってこの作品はまさしくそれにあたります。辻村さんの作品の中でもかなり最初に買った作品でした。ただ、この作品は辻村さんの-奥の院-的一冊。これを読むには上下巻もの含め10〜12冊の事前読破が求められます。読むのをずっと我慢。今日ようやくここまで辿り着いて読むことができました。 6つの短編から構成されていますが、全体の3分の1を占める〈しあわせのこみち〉に夢中になりました。「冷たい校舎の時は止まる」の清水あやめが登場します。絵の世界に生きようとする者たちの心の葛藤が描かれていきます。『画家になりたいのではない。私には、なるしかないのだ。』と自らを鼓舞するあやめ。全てをかけて絵に打ち込むあやめ、でも結果が伴って来ず、気づいたら交友関係も上手く築けず孤独の中に佇む日々。そんな時に見えた背中、『歩く自分の目の前に、薄く影ができた。影を踏みつけようと少し早足になる。けれど、絶対に追いつけない。』という表現などなど、確かに主人公は「冷たい」のあやめですが、辻村さんの表現の仕方があの時代からずいぶんと変わったことにも驚きました。そして、あやめのもがき苦しみが、嫌というほどに伝わってきました。 もう一つあげるとすると〈チハラトーコの物語〉でしょうか。この作品はこの副題だけで主人公が「スロウハイツの神様」のトーコだとわかります。『私は、千原冬子。おっしゃるとおり、噓つきだ。 』から始まるこの作品。『観客のいない嘘はつまらない。話した相手を楽しませることができてこそ、嘘話には初めて意味が宿る。』という一節からもわかるとおり、嘘と共に生き、嘘が彼女の生き様とも言えるトーコの人生を深く切り取って行きます。これはもう『スロウハイツ』を読んでいないと見えるものが全く違ってきてしまうと思いますので、読む順番は守りましょう。 そして、この作品では、『新しい光』『瞳の中の光』『非難するような光』と、全ての短編の中で『光』が色々な表現を使って描かれていきます。ピアノの奏でる旋律さえ『現れる端から消えてなくなり、集める端からこぼれる光か水のように、音が流れる。』というようにとにかくこの作品には光が溢れています。でもその光のある場所に辿り着くのは容易ではない。そこに見えていても簡単には辿り着けない、掴めない光。 それぞれの作品世界を力強く生きた彼ら、この作品でそんな彼らに再開できたことはとても嬉しかったです。みんな元気だった。それぞれに成長していたけれど、あの時代の彼らそれぞれが持っていた個性はそれぞれに面影として見ることができました。でも彼らもまだまだ大人になる途上にいます。誰もが通る苦難の時期の到来。『この年になって、ようやくわかることがあると思ったよ。俺も、周りも。自分が何者なのか。…何者かになれるのか。諦めないといけないのか。諦められるのか。』でも彼らならその先へ、その先の光待つ場所へきっと向かっていけるだろうと思います。 辻村さんの作品は「冷たい」も「スロウハイツ」もそうですが上下巻もあってとても長いです。人によっては辟易するような読書量を求められます。でもその分、一人ひとりの掘り下げ方がとても深い。まるで現実世界で他人との出会いから友情を深めていく過程を辿るかのように彼らを深く知っていきます。深く知り合ったからこそ作品の終了とともに別れた彼らのそれからが気になります。だからこそ、こうして再開できた時に、大きくなったなぁ、相変わらずだなぁと、懐かしい気持ちいっぱいになれるのだと思いました。こんな再会の機会をありがとうございました。 みんな、元気で!またいつか会える日まで! (ベタな締め方ですみません…)

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    投稿日: 2020.02.25
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    なんと懐かしい。いつかどこかで出会った彼らにまた会えたこと。ここで繋がって新たな物語が生まれたこと。感謝感謝。 やはり一番共感できるのは昭彦だった。 私も世の中のシステムに、いちいちダメージを受けている自分が大嫌いだよ。「私が死んだら誰か泣くかな」って考えたことあるよ。英語がただの紙の上の文字じゃなくて、相手に伝わる自分の言葉だって実感した時の気持ち、何とも言えないよね。 いやあ、それにしてもみんないい子だ。

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    投稿日: 2020.02.13
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    短編小説だけどいずれも1人の登場人物の内面的な話。 誰もが抱いてるけど決して他人に共有することのない超個人的な部分。 自分に対してのプライド、他人とは違うという特別感や優越感。 自分が可愛いが故にダメな部分を認め向き合い受け入れることは難しい。 しかしどんな自分も認めて素直な自分になれたとき清々しく光さすような世界が待ってる、そんなふうに感じた。

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    投稿日: 2020.02.01