
総合評価
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powered by ブクログ近未来のオーストリアを舞台に児童福祉政策により四肢を機械化された少女たちの戦闘の日々を描くバイオレンスアクション。 最初聞いた時は「それ何てガンスリ?」だったんですがガンスリとは大分イメージ違います、ある意味対極です。二番煎じの心配なし。 三人娘の中でも一番純粋純情で熱血肌の黒犬・涼月、 狙撃の名手にしてクール&ニヒルな赤犬・陽炎、 いつもお気楽極楽な鼻歌を絶やさないムードメイカーの白犬・夕霧。 拳が唸り銃弾飛び交いワイヤー舞う過激なアクションとキャラクター同士のユーモラスな掛け合い(副長いびり、もとい三者三様の副長いじりに注目)が絶妙のテンポを生み最後まで読者をぐいぐい引き付けて離さない。 犯罪が多発し悪党どもが闊歩し策謀が蠢く壊れかけの街で、絶望と背中合わせになりながらも仲間とともに死線をくぐりぬけていく少女たちの苛烈にして鮮烈な生き様に惹き込まれる。 不安定な心の揺れを抱えた少女たちをサポートする大人たちもとても魅力的に描かれている。 陽炎の「この人なんだかんだ言いつつ最後まで聞いてくれるんだな」の雑感が端的に表しているように、やりたい放題の三人娘に振り回され時に多大な損害を被りながらも、胸の内では彼女らの身を真摯に案じ、部下が喪心した際は本名を呼んで叱咤する副長の人間臭さは絶品。 こんな上司がいたらいいなあ。最前線すぎるのはどうかと思うけど(笑) 「スクランブル」や「ヴェロシティ」が好きな方ならハマると思います。
1投稿日: 2017.08.25
powered by ブクログラノベというほどにライトでもなかった。キャラ設定やある程度定型化したやりとりを続けるあたりはラノベっぽい。しかし、子供が闘う話はやはりどこか痛さを感じる。
0投稿日: 2017.07.14
powered by ブクログ冲方丁ってこんな文章を書く人だったのか。。。 カドカワ祭りで安くまとめ買いしちゃったことを早くも後悔気味? 舞台が架空のオーストリアですが、無理くりドイツ語の読み仮名をふっていて読みづらいことこの上ない。 もう少し文章力とかある人なのかと思ってたけど、その他の技巧も非常に読みづらいし、イラっとする。 中2かよ。 あとオーストリアに対して恨みでもあるのかなという位酷い描写が続く。。。皮肉や風刺の域を超えてるんじゃない。 やたら暴力的で猟奇的でネトウヨ的で、グロを狙った中学生向け。というか、これを意図して書いたなら、むしろ中学生に失礼じゃないかと。。。
0投稿日: 2014.11.06ライトノベル、である。
ライトノベルである。 しかしこの作品は軽くはない。 悲惨な境遇にある少女たち。 どうして彼女たちがこのような境遇に陥ったのかは、それぞれのエピソードで焦点が当てられていくが内容は実に重い。 暗澹たる気持ちになる。 少女たちに蹴散らされる悪党ども。 命はきわめて軽い。軽すぎて笑ってしまうほどだ。 重厚感のあるディストピア的な世界観。 何が善で何が悪なのか、この世界では判然としない。 文章から伝わってくる雰囲気は暗く、重い。 だが文体は実にライトノベルをしている。大変平易で読みやすい。 この軽重の妙を是非味わってもらいたいと思う。
0投稿日: 2013.12.13これぞまさしく冲方丁
冲方丁といえば、『天地明察』『光圀伝』が有名ですが、隠れた名作としてこのシュピーゲルシリーズを推したいです。 シュピーゲルシリーズ最大の特徴は、「/」「+」「=」を駆使した、無駄を省いた独特の文章表現。一般的な小説の物とはまるで違うので、最初は面食らうかもしれませんが、慣れてしまえばむしろ普通の小説よりサクサク読めます。 ストーリーも非常に硬派。一言で言ってしまえば、「ISの皮を被ったメタルギアソリッド」。 様々な勢力や国家の思惑や政治経済が絡む重厚なストーリーは完成度が高く、特に4巻以降はそれが顕著になります。 キャラクターもしっかり作られており、一癖もふた癖もある美少女が大量に登場。 姉妹作である「スプライトシュピーゲル」のキャラとのクロスオーバーも楽しみの一つです。
2投稿日: 2013.10.04銃弾のように、突き刺さる文章
ライトノベルでしか許されないような文章表現が、特徴のひとつ。一方で内容はかなり重い部分もあるが、登場人物の明るさで吹き飛ばしている。有名な天地明察とは違ったテイストの本作品もおすすめです
0投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1巻は、もう一つの話と同じくキャラ紹介。 なんか荒んでる。 もう一つの3人とは違う悲惨さ。 コマーショル用に前面に出ていてコスプレがビジュアル的にいいけど、ストーリーはスプラッターで画面的に無理かも。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログ心に深い傷を負った可愛くも凶暴な三人の機械化少女たちの物語。 文体が"/(スラッシュ)"を多用した実験的な試みで、少々読みにくかった。 何度も「あとどのくらいで終わりかな?」と残りのページの厚さを確認するくらい。 読みにくいというよりは、文章を感じ取りにくいというべきかな。 やっぱり記号は記号。脳内にそう意識付いてしまっている気がする。 表層的にはキュートでポップだけど、中身はへヴィーで悲劇的。 彼女たちの感情には見るものはあるけれど 社会的な問題をただ片っ端からばら撒いて安売りしている感は否めませんでした。 ただ、聖書と引っかけてあるのに意味はあるのか。 それが気になるので続きも読んでみようと思います。
0投稿日: 2012.09.02
powered by ブクログごろのいい文が結構いい。 話自体はラノベっぽいけど、主人公達が悲惨すぎる気がする。 まぁ、結構面白かったしいいか。
0投稿日: 2012.06.23
powered by ブクログスプライトシュピーゲルを読んだのでこちらも。スプライトとは別の色彩を帯びているけれど、世界観と根幹は同質。真実と闇により近そうなこの作品が、次巻のリンク部分をどう描いて展開されていくか楽しみです。
0投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログ近未来のオーストリアを舞台に、3人の少女たちが織り成すSFアクション。1巻はキャラクター紹介でストーリーが大きく展開するのは2巻からです。表紙とライトノベルというジャンルとは裏腹に、内容はストーリーが進むごとに凄くハードです。
0投稿日: 2011.02.20
powered by ブクログ2010 10/24読了。WonderGooで購入・・・? @sakstyleたちと飲んでてラノベ談義をした際に話にあがった本。7月に飲み、8月には買っていたのに読んだのが10月ってのは積み過ぎだろう自分。 はじめは独特な文体というか表現に慣れなかったが、だんだん読めるようになってきた。 この巻は主要人物3人の紹介と導入部って感じか? 既にどういう文脈で話題にのぼったのかもよく覚えていないが、とりあえずオイレンシュピーゲルとスプライトシュピーゲルはそれぞれ全巻買ってきたのでこれから読んでいく。
0投稿日: 2010.10.24
powered by ブクログ生きることを選んだ少女たち。 だが、何のために生きるのか。 何を求めて生きるのか。 自らの存在理由は、自ら見つけ出すしかない。
0投稿日: 2010.10.08
powered by ブクログ体を機械化された美少女警察官3人組の近未来チックな物語。 サクサクした文体で、最初から映像化を意識して書かれてるような気がします。 白犬ちゃんが無邪気で狂暴で好きかな~。
0投稿日: 2010.08.01
powered by ブクログかつて「ウィーン」と呼ばれた街――2016年の国際都市ミリオポリス。その治安を守るMPB遊撃小隊<ケルベロス>の三人の特甲少女たちが機械の躰と最強の武器を手にして、凶悪な犯罪者たちへ襲いかかる! 「文化委託」された日本の『漢字名』を名乗る3人の少女――涼月・陽炎・夕霧、3人のそれぞれを主役とした短編集。 『マルドゥック・ヴェロシティ』のような"/"や"="を多用した文体で、アクションシーンを疾走感全開で書き上げたエンターテイメント/シリーズ第一作。
1投稿日: 2010.06.20
powered by ブクログ【全シリーズ含めて】ライトノベルでは一番好き。 実験的な文体も面白いくらい頭に入ってくる。 テスタメント・スプライトも読んでますが、キャラクター・内容共に一番好きなのはオイレンだな、ということで。何気に年相応な乙女たちが可愛い。
0投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログとりあえずシリーズは全巻持ってる。 対テロの秘密兵器が戦闘用の義手義足をつけた十代の少女で、 と言うわりかしえげつない設定だけど面白い。 こっちは皆主人公の少女の名前が駆逐艦。 オイレンシュピーゲルの方を先に知ったけど、 このシリーズはオイレンとスプライトどっちも面白いし、 どっちも本編なのでやっぱりどっちも交互に読んでるといい気がした。 好みで言うと生活感と普通グレてもおかしくない環境で普通に斜に構えてるけど根が曲がりきれない涼月さんがいるのでこっち。 ミハエル隊長早く陽炎娶って引退しちゃえよ!幸せになっちゃえよ!
0投稿日: 2009.12.07
powered by ブクログ漫画を少し見て原作を知り、これは小説のほうが面白いだろうと手を出してみた。 冲方の小説は初めて。独特すぎる文体に最初かなり戸惑う。でもすぐ慣れた。 映像の脳内補完がやりやすいので、これはこれでありかと。 近未来のどうしようもない感じや、それぞれのキャラの魅力全開で面白かった。 続きも読もう。
0投稿日: 2009.08.23
powered by ブクログ冲方さん・犬・機械化のキーワードに惹かれていたこの本、やっと読みました。 相変わらずの言葉遊びが面白かったです。 最初慣れるまでは、箇条書きっぽい文章に苦戦したけど、慣れたらその独特リズムが逆に読みやすくてサラッと読めました。 この巻、第1巻は主人公の少女3人それぞれにスポットを当てた短編が3つ入っています。 なので、まだ序章の登場人物紹介といった感じ。 世界感も登場人物も好みだし、絵も綺麗なので次の巻も読んでみたくなりました。 第2巻から長編になるみたいなので楽しみ。
0投稿日: 2009.04.22
powered by ブクログ文章のリズムが掴みにくいSF小説。 記号を使った文章は読みにくく、過多な体言止めにもうんざりだった。内容も、各話、目立った山場がなく退屈なところも多々あった。 これは、次巻以降のためのキャラクター紹介なのかもしれない。 正直、読み方、楽しみ方がわからなかった。 次巻も読もうと思うが、スプライトシュピーゲルにも期待。
0投稿日: 2008.08.17
powered by ブクログ近未来のオーストリアを舞台に、警察組織・MPBの飼い犬たる3人の特甲少女たちが、銃弾吹き荒れる街を駆け抜ける。独特の文章構成は慣れるまでちょっと大変ですが、個性的な少女達の物語にハラハラドキドキ。併せて富士見の『スプライトシュピーゲル』もどうぞ。
0投稿日: 2007.11.18
powered by ブクログ硝煙と流血。ビミョーにソフティケイトされているとはいえ、よくライトノベルレーベルでこういう作品が出せたもんだ(苦笑)。それ自体が作者自身によるオイレンシュピーゲル(悪ふざけ)なのか。
0投稿日: 2007.02.25
powered by ブクログ活字野郎の新作です。ちょっと過激にでも優しい少女達が世界を救っちゃうお話しです。メカ少女、アクション好きにはお薦めです。合わせてスプライトシュピーゲルも読むと面白さ2倍ですw
0投稿日: 2007.02.18
