
総合評価
(365件)| 83 | ||
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
館シリーズで名前が出てくるので気になって購入 冒頭の手記が長く理解し難い内容が続いたことと、京都に至るまでの道のりが長かったため手が止まりかけたけど、御手洗と石岡のキャラがコミカルでなんとか読み進められた 後半に2度目の挑戦状を叩きつけられたタイミングで、長かった道のりを今度はノリノリで読み返すもトリックは分からず、、石岡くん状態だった トリックは分かってしまうと確かになんで気づかなかったんだろ…と思う、図解もあって分かりやすく面白かった 時子の手記ではじまり、時子の手記で終わる構成も良かった、最後の母を思う遺書は少し泣けた 半分ほどは読むのが大変だったけど、読み返しは楽しかったから結局全部楽しめた!
2投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ当時停滞していた本格ミステリーの復活の礎になった作品。雪密室、一枝殺し、そして本作の目玉であるアゾート殺人の三つの事件を名探偵(躁鬱の変人)御手洗潔と助手の石岡君と共に挑むという本格ミステリー。四十年謎が解かれていないことや、計算し尽くされたそれぞれの犯行、そして御手洗&石岡君の捜査していく様子が丁寧かつ魅力的に描写されていてページを捲る手が止まらなかった。この作品から「十角館の殺人」を始めとした新本格ミステリーが誕生したかと思うと感慨深い。
3投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
御手洗と助手の掛け合いがラノベっぽさある とにかく長い 冒頭の手記がつまらなすぎる 事件と関係のない話題が多く、地の分があまり面白くないので途中でダレる トリックが有名すぎて途中で、あああれかと気づいてしまったのが余計につまらなくさせてしまった 読んだ感動がなかった
0投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ冒頭長く,コクコクしてしまったが アレが大きなミスリード?になっているのかなと 現在ではなく 過去の事件について取り組んでいる話だったので ちょくちょく眠くなってしまったが どう考えても謎ばかりだったので引き込まれました が、過去なので、やはり、中だるみしちゃった。 でも読んでよかった。
0投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ普通のミステリを何冊分も読んだような満足感でした。ただ、最初の手記部分が初見殺しというか読んでてキツい…石岡くんと御手洗の会話が始まってくれた時はホッとしました (あと今更ですが、某漫画のパクリ元とは聞いてましたがさすがにそのまますぎではと衝撃です)
1投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ冒頭の手記が長すぎて白目を剥きそうになっていたら、主人公の御手洗潔も「電話帳を読まされたみたいだ」と言っていて安心した。 長い手記の後には会話だけの文章で、主人公と書き手とのどちらのセリフだけで物語が進むので少々読みづらい気もするが、積極的に読者に推理を促す系のミステリだったので仕方がないかもしれない。 現実ではそこまでこと細かな手記なんてしないだろうとは思うが、犯行トリックや心情が仔細にわたり書かれているので読了後はスッキリできると思う。犯人の目星はつくのだが、トリックが全然わからなかったので私はスッキリした。
1投稿日: 2024.01.20
powered by ブクログ最初の事件にまつわる手記が長くて読みづらさがあったが、ストーリーが進み始めると気になってどんどん読み進めて行けた作品。御手洗と石岡の関係性がホームズとワトソンのようなキャラクターだったので2人のかけあいも良かった。 一見、サイコパスな殺人事件と見せかけてその裏側はシンプルで単純なトリックであったり、犯人についてもよく読んでいれば確かにこの人なんだなとなるようなヒントがちりばめられていたが、読んでいる最中は全くもって誰なのか分からなかった。
6投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ冒頭の手記で挫折してしまう人がいるそうですが、気持ちが分からなくもなかったです(占星術に関する記述は本当に「???」ってなります)。 ただ、それを過ぎると「どうなるの?」が上回って頁を捲る手が止まりません。
1投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログこれぞ本格ミステリ! 昭和56年(1981年)に発表された島田荘司さんのデビュー作です。 今後、シリーズ化する名探偵御手洗潔の一作目です。 あらゆる調査や推理がし尽くされた事件であり、それらを読んだ読者への挑戦状がでてきます。 私は、全くトリックが分かりませんでした(笑) ホームズ役の御手洗とワトソン役の石岡とのやりとりが面白かったです。
1投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ面白かった。 ミステリは基本受け身で読むので、トリック等々悪い評価になることは少ない。 動機はもう少し意外性が欲しかった。
1投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
出だしの手記といい、物語の言い回しや流れになかなか慣れず、読みにくいなと感じたけど、内容自体は面白かった。 正直言うと、手記の段階で本当に血の繋がった時子が女だらけの中にいて、普通いじめられないか?とか多恵と住まないか?とか考えてたけど、昔の話だから、って流してた。 だからこそ最後の手紙はなんかせつない気持ちになった。 また島田荘司の本を読みたい。
1投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログトリックは初見だとめっちゃ秀逸なトリックだと思うんだけど、いかんせん先に某名探偵の孫を読んでいたせいで、完全に楽しむことが出来なかったのが悔やまれる... 御手洗潔のキャラは面白かった。
20投稿日: 2024.01.02
powered by ブクログ2023年最後の本。読み終わってスッキリだけれども、なぜ年の瀬にドロドロとした本を選んだのか。個人的な感傷を抜きにすれば、面白かった。トリックならば一番と言われるだけある。
0投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログ他の方も書かれていましたが、最初の手記がかなり読みづらかったです・・・。 ただ、これが30年以上前に描かれた小説なのだと考えると、そこまで違和感なく読めるのが凄いと感じました。 「大衆次元への押し下げというやつだ。」 「日本の汽車から見える山々が、懐に飛び込んくるような気がしましたって言ってたよ、」
14投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ石岡の具合からアゾートは作製されたものとして読んでしまうというめちゃくちゃ簡単と言えば簡単なトリックだったけど、そんなんそう思うに決まってんじゃん!って思いました(KONAMI) 最後の手記で悲しい物語の悲しい殺人だったことを分からされる。 とても面白かったです。
0投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログ今となっては有名なトリックだが、誘導含めよく練られている。こんな殺人を計画、実行できるのは人間ではない。昭和の大作にしては読みやすい方か。
0投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログあまりにも評価が高い本書。 「これ以上のトリックは二度と現れないだろう」という声が多くあったので、読むのを躊躇っていました。 そんなに面白いのなら人生最後の一冊にしたいと思い、ずっと読むのを我慢していました。 しかしミステリーファンとして読みたい衝動を抑えられず、ついに読んでしまいました。 最高でした!! 作中で言われている通り、分かってしまえば実に単純なトリックでしたが、そこに至るまでの伏線やミスリードがとても絶妙で、見事に騙されました。 それなりに分厚い方ですが面白すぎて止まりませんでした。 最高の読後感です。 ネタバレを踏む前に読んでほしい。 確かにこれ以上のトリックはもう現れないかも…という気持ちになりましたが期待を超えてくれることを信じ、これからもミステリーを読み続けます。
17投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログ序盤は、読み辛さを感じるが、読後は傑作に出会えたと感動すら覚える。 3つの事件からなる作品。40年前の殺人事件をめぐり、探偵役が調査、推理を進めていく。 某漫画でトリックが流用されたようで、それを読んでなくて良かったと心底安堵しました。
1投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログ冒頭で読む気が削がれ…しかし頑張って読み進めたのですが、やはり言い回しとか会話のところが昔の作品だから気になってしまった。 ちゃんと読むとなると、わたしには物凄い時間がかかるなと思いました。 わたしが苦手なだけなんですけど…。
4投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ謎を愛する名探偵とその助手たる作家という、ホームズ+ワトソン的なコンビが、横溝正史をもっと陰惨にしたような一族の鏖殺事件に乗り出す、しかも、犯人の手記や、簡潔で事務的な文章には、松本清張の影も感じさせ、エラリー・クイーンよろしく読者への挑戦状がつくフェアプレーミステリというもう好きな要素が全部詰め合わせになったような作品だった。 その上、謎解きはこの上なく鮮やかで、驚愕しながらも膝を打つ、清々しさすら感じるトリックに、ただただ脱帽してしまう。
0投稿日: 2023.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フェアなミステリ。遅くとも贋札のくだりで、犯人とトリックは分かると思う。冒頭の電話帳があまりにも苦痛。
1投稿日: 2023.10.20
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面白かったな〜…推理の材料とヒントが完全にそろうまでめちゃくちゃ長かった。 けっこう頑張って読んだけど、二人の調査の冒険や会話も面白かったし、テンポよく読み進められた。 御手洗の最初の印象は、ホームズとそっくりの情緒不安定で相棒と仲良くやってるところもそっくりだな〜という感じで、占星術師という肩書きがなんとなくオカルトちっくな怪しい感じだった。 でも中盤あたりでホームズを罵倒(愛がある)し、一週間で事件を解決する!と息巻いたところから、あれ?なんか面白い人だという印象に変わった。 ホームズとは違ってかなりとがった、人間くさい性格をしている。見栄をはったり石岡くんをからかったり嫌味を言ったり、でもそこが全然嫌な感じがしなくて、むしろ愛嬌があって魅力的だな〜と思った。 事件の顛末については、「あ、そう言われればそうだよな」ということが多かったし、そういった些細な事柄を自分が覚えていて、引っかかってもいたことに少し驚いた。 意外性はちゃんとあって、解決パートは読んでいてドキドキした。 御手洗が犯人と対峙する場面はとてもドラマチックだったけど、はやく解説してほしい!とヤキモキもした。 そして、最後の犯人の遺書でたまらなく悲しい気持ちになった。最初の手記で猟奇的な殺人事件という印象を強められた分、最後の遺書はその裏にあったつらさ、母への思い、娘たちへのうらみが感じられて、悲しくなった。 作者の後書きも面白かった。作中に出てくる地名が全て作者にゆかりがあるもので、作者が自分が持っている物ですべてでこの物語を書いたんだな〜と思えてよかった。 駒沢オリンピック公園になる前の場所での冒険や、給食の思い出はわたしにも子ども時代を思い出させてくれた。 今後も御手洗潔シリーズ読んでいきたいなあ。
2投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログ読むのにだいぶ時間がかかった。 トリックはさっぱりわからなかったが、ネタバラシされると「なんだそういうことか」って感じで悔しかった。
0投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく癖が強い御手洗の言動とそれに対する周囲の人々の想像についての描写は読むに堪えない感じがしますが、トリックや伏線の回収の仕方は流石だなと思いました。 1を2に見せる技術は複雑なようで単純なんだなって思いましたね。まあそんな器用なこと出来る自信はこれっぽっちもありませんが…
0投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなりの文字量で読むのにかなり時間かかりました。 だが死体を増やすトリックには驚かせれました。こんなトリック考えれるのがすごい。家族への恨みはとても深いと思い知らされました。
82投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログ現代ミステリーのまさに原点というべきか。 ミステリに限らず、過去に私が触れた作品で見られたトリックはこの作品が大元だったんだなと気付かされた。
9投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ2つの手記、主人公であるミステリマニアの目線で語られる約300ページのヒント探しと提示。 作者からの挑戦状は2度。 無意識に引き込まれて夜ふかしをしてしまう。 日曜日の熟読注意。
7投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログ久しぶりの長編ミステリーを読みましたー 島田荘司作品は初めてなのですが楽しく読みました 途中、読者にミステリーの解明は出来そうですかみたいな投げかけが有りますが、アタシなんかにはさっぱり判らず読み進めるしか無い状態でしたが、御手洗さんは凄い(^^) ラストの犯人からの遺書は圧巻でした…
13投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログ『占星術殺人事件』 島田荘司 著者のデビュー作であり人気シリーズ御手洗潔シリーズの第1作目。1981年刊行。2014年イギリスの有力紙『ガーディアン』で「世界の密室ミステリーベスト10」の第2位に選ばれた程の名作。今ではその伝説級トリックを流用した作品も数多く現代ミステリーの基礎を礎いた作品と言えます。 40年前二・二六事件が発生したその日、画家の梅沢平吉が、自宅の密室状態のアトリエで殺害、現場に残された遺書には怪奇な内容が記されていた。それは若い6人の処女から、それぞれの星座に合わせて体の一部分を切り取り、合成し完璧な肉体を持つ女性「アゾート」を作成するというものだった。その後、平吉の娘である6人の姉妹が全員殺され、それぞれ頭、肩、胸、腰、大腿部、下足部が切り取られた状態で日本各地から発見された。はたしてアゾートは作成されたのか? アゾートはどこにあるのか? 犯人は誰なのか? 幾多の謎は解かれることなく、占星術殺人と名づけられたこの事件は、やがて迷宮入りとなった。それから約40年後。飯田美沙子という女性が、亡くなった元警察官の父親・竹越文次郎の遺品を整理していたところ、手記を見つけたが、その内容が警察に持ち込むのはためらわれたため、探偵の才能もあると評判の御手洗の元に現れる。御手洗はこれをきっかけに事件解決に乗り出していく・・・・ 40年前の猟奇殺人を当時の事件調書や、関係者の手記を基に天才御手洗清が解明していく名作中の名作。内容はグロテスクな表現も含まれますがミステリー好きを名乗るのなら一読必須の作品です。雪降る夜の密室殺人事件のトリックとは、一見無関係に思える死後に性的暴行を加える強姦殺人との関連は?そして最大の謎である日本全国に散らばった体の一部を切り取られた連続殺人事件の真相は・・・・謎が謎を呼び関係者が殆ど殺害・又は寿命で無くなっている中で犯人はいったい誰なのか?死体の一部を接合して作った完璧な女子アゾートは今も存在するのか・・・その結末はおぞましくも悲しく、切ない内容となっています。個人的には長編なのでそのエピソード事件解決にそんなに関係ないからいらなくない?中だるみしてるやん!と思ってしまう部分もありましたが最後にはあなたへの挑戦状もあるので是非ご自分でトリックを暴いて犯人を的中させてみてください。読むなら、図解入りで内容も分かり易く精査されている「新装改訂版」を絶対的にお薦めします。はてさてこの難解な事件トリックと犯人を占星術で占って見ては如何でしょうか・・・占いの結果を信じるか信じないかはあなた次第です
14投稿日: 2023.09.19
powered by ブクログ1981年の作品だからか殺人トリックに時代を感じた。 悪い意味じゃないです。古き良き的な意味です。 40年以上も前だと何処かしらで見たことあるのも仕方ないし、お札のトリックも昔誰かから聞いたことある気がする。 ただそれはこの作品発の既視感なのかもしれない。 縁もゆかりも無いけど懐かしさを感じた。 「読者への挑戦状」文化を詳しくは知らないが、こういうの好き。図表が出てくるのも良い。 あとがきに本格とは何たるかの議論について少し書いてあったが、私はリアリズムより断然本格ミステリ派だと思った。
5投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2013/8 初読 2022/4 再読 読んで今作程に衝撃を受けたトリックは今のところ無い。占星術に狂った人物がアゾートを作ろうとしていた、と言う猟奇的ストーリーが見事な目眩ましになっている。中学高校の時に読んでいたら、本気で推理作家になろうなどと、職業選択を誤ったに違いない、ちゃんと大人になってから読んで良かった、と初読時につくづく思ったことを思い出した。
5投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭の手記は目が滑る感じですが数ページで終わります。メタ読みでいらない情報だと思っていたためワトソン役の放浪が少し冗長に感じました。某マンガを先に読んでいたためなんとなく読めてしまいましたがトリックは斬新でおもしろかったです。
0投稿日: 2023.09.01
powered by ブクログ某推理マンガがトリックを拝借したという前情報の上でスタートしたので、トリックと犯人の想像をしながら読みつつ、どこが知らないところかと思ったら…ずっとそのまま… 京都編とかどのくらい必要だったんだろうか。 会話の掛け合いは皮肉がきいた言い回しが多くて、味の濃いホームズという感じがして楽しんだ。
1投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
御手洗潔シリーズの1作目。 冒頭の堅苦しい文体に面食らったが、ずっとそのままというわけではなく一安心。 アゾート殺人のトリックには本当に驚かされた。1万円札詐欺の話からアゾート殺人の死体も同じように…という流れには鳥肌が止まらなかった。 御手洗清のキャラクターも非常に魅力的で良い。 ミステリ史に残る傑作という評価にも納得。
0投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログ近代ミステリの名作かつ島田荘司のデビュー作にして代表作。 デビュー作ということもあって、正直読みづらく感じる部分や細部で腑に落ちない所もあるが、派手な内容と有名なメイントリックは非常に印象的で個人的には充分楽しめました。
0投稿日: 2023.07.24
powered by ブクログ日本を代表する作品だから読めてよかったけど、時代ありきだったり物語や推理の進め方がまどろっこしく感じちゃってページ数分(かそれ以上)の疲労感はちゃんと感じた。ほぼ1日かけて読んだ笑 トリックと犯人はお札で気付けたけど、一枝のとこは違かった。 御手洗のキャラは好きでこのシリーズは読みたいけど、長さに不安…笑 まさか北上と花巻温泉がでてくるとは!
0投稿日: 2023.07.14
powered by ブクログ再読(正確には、以前読んだのは改定完全版ではなくて、文庫版オリジナルだが、ほとんど覚えていないので、まあいいでしょう)。 しかも二十年以上前なのは確かであり、当時二十代だった私は、島田荘司さん自ら旗頭となった(と記憶している)、“新本格”という言葉にときめき、彼の推薦した推理作家の作品を(綾辻行人、歌野晶午、法月綸太郎等)、片っ端から読みまくり、それくらい島田さんに心酔していた頃があった。 その根拠は、日本でも、こんな面白い推理ものを楽しめるんだといった気持ちが強く(今になって思うと、井の中の蛙の典型ですよね。恥ずかしながら)、いつも解けないくせに、次こそはと挑戦したくなる魅力的な謎と、そこで待っていた予想の上を行く、衝撃のトリックや大どんでん返しにやられた喜びは、当時の鬱屈していた私の数少ない楽しみとなり、その虜となっていったが、あまりにたくさん読み続けるにつれて、最初にあった挑戦意欲は次第に失せていく反面、今度はどんな驚きを見せてくれるのかといった、解答へのハードルを上げてゆく期待ばかりに目が行くようになってしまい、後に私が、一度推理ものを離れた理由は、ここにあります。 そして、今回の再読ですが、おめでたい性格をしている私は、なんと解答編に入って、やっとトリックの全てを思い出すといった、いちばん最悪のパターンとなってしまい、当然、新鮮さは無いわけだが、それでもこれは凄いと思い、何故かというと、トリックの内容そのものだけではなく、それを形成するために数多くある、考えに考え抜かれた伏線と、それに反して、そこに至るまでの過程に見られた大胆さや弱さも含めた人間味が、ふとすると、狂気性も窺えそうな残虐性のある犯罪なのに、決して悪い印象ばかりを抱かせない犯人像を描いている、そこに感じさせる人間らしさであり、物語で、探偵役の御手洗も言っていたように、『そんな単純なものじゃない』のが、人間が人間たる所以だと思うからである。 それから、せっかく名前が出てきたので、御手洗の事を少しだけ書くと、当時は、もっと怖いくらいに狂気的でエキセントリックな奴だとイメージしていたのが、今回再読したら、「あれっ、こんなにいい奴だったっけ?」というのが正直なところで、おそらく、これは今の私が人間の様々な一面を、様々な本で知った事で、御手洗も一人の人間だということを、やっと実感出来るようになったからだということと、私の中での好きな探偵の要素の一つに、相手の気持ちを慮ることの出来ることがあり(たとえ探偵自身がどんなに奇矯に思われても)、本書ではこれがあったことで、どれだけ犯人が救われたのかを鑑みると、当時は斬新なトリックばかりに目がいっていた私が、今では物語の中の人間の心情を、慮ることが出来るようになった嬉しさもあって、本格推理ものには、こうしたシーンも合わさる事で、より深く感じ入るものが出てくるのではないかと再実感したことに、改めて島田さんは人間を描いていたんだなと気付く事が出来たのが、私には最も嬉しかった。 そして、それは勿論、人間の一つの面だけではない奥深さを描いた事でもあることと同義であり、御手洗にしても、普段の言動から思いもかけないような奥ゆかしさを持っているのだから、これはやはり、考えて書いているのではないかと思わずにはいられないのと共に、島田さんの作家以外の素の一面を見た思いがした。言葉だけにすると、何のことやらかもしれないが、これがまた、御手洗の色々な気遣いを感じさせる、いい言葉なのですよ。 『劇的な場面で堂々と名乗りをあげるには、あまり向いてない名前だから』 私に再読するきっかけをくれた、 ひまわりめろんさん。 ありがとうございます。
46投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ本作のメイントリックを流用した作品を既に読んでいたため、解決編でさほど驚けなかったのがとても残念。何も知らない状態で読みたかった……。
1投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ#読了 2023.6.19 1981年に発表された島田荘司デビュー作。(本作はその改訂完全版の文庫)名作ということで手に取ったがその通り素晴らしい作品だった◎ トリック自体も「これぞトリック!」という文句なしの真正面からトリックが用意されていて驚きやスッキリ感があったし、登場人物のキャラクターも曲者で愛着が湧く。本作は御手洗シリーズ第一弾にあたるが、このシリーズが人気なのも頷ける。 本格ミステリー的なものはほとんど読んでないから、私はトリックがまったく分からず、素直に楽しめました。wikiとか見ると、界隈ではオマージュしたり言及したりよくされるみたいなので途中でトリック分かっちゃうと構成的に逆に疲れる作品かも。 ---ここからネタバレ--- 構成もとても良かった。読み始めは「まさか、この小難しい文章で進むんか…?」と思ったら40年前の手記だったりして、でもこれがめちゃ大事で。平吉やべえ奴と思うよね。で、終始理詰めな話があーでもないこーでもない進んで。読者も一緒になって「こうじゃない?」「あ、違うかぁ」ってひとつずつ仮説を潰していく作業してる感じで。(よく分からんから流し読みしちゃった部分はあるとして笑)そして、途中で大きなヒントが出てきて、行動開始するターンかと思いきや、真相には迫ってなくて、すでにその前の情報で解けたのか!っていう驚き。そして、ちゃんと最後にはスッキリとした結末と心動く構成になっている。すばらしかった。 途中で作者のメッセージが入るのも斬新だった。 犯人の心情はとても切なかったけど、だいぶおおがかりなトリックだから1人でほんとにできるか?(物理的にも精神的にも)とは思うし、そこまでのことをするのにしては動機が弱いというかその動機で動く人物にしては品が良過ぎるというか人間性がまともそうという気がするけど、本人はそこまでしてしまうほど辛かったと言ってますし、まぁそこはそういうことにしましょう笑 改訂完全版で追加された作者本人のお話も、作者の人柄が滲み出ていてよかった。 ◆内容(BOOK データベースより) 密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?名探偵御手洗潔を生んだ衝撃作の完全版登場!
5投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⚪︎全529p ⚪︎御手洗潔シリーズ第1作目 ⚪︎フェア ⚫︎某漫画を未読の為、完全初見 ⚫︎挑戦状が出てきた時点で、犯人は死んでいるはずなのに生きている女に違いないから一枝だ…!と思い見事に外す ⚫︎よくよく考えたら顔のない死体なんて犯人候補NO.1にも関わらず、それでもすっかり騙されてしまったのは根底にあるアゾート制作計画により、死体を分割するのが必須ゆえ顔がなくても当然、という疑わない状況を作り出すのが上手い ⚫︎アゾート制作にいかにも関係しそうな人形師や占星術的情報をさんざ並べておきながら(石岡くん視点ではアゾート殺人を解明しようと奮闘し調査していた為、至極当然である)、そもそも本書冒頭のアゾートの手記自体が世間が信じてしまった虚構という罠 ⚫︎答え合わせを見てみれば、先の頭部のない死体の件、妙の晩年に遺産を相続した者が現れた件など随所に存在が感じられていた ⚫︎本書ラストの遺書では全ての犯行が明らかにされるが、スッキリする部分もあれば腑に落ちないような部分もある ⚫︎石岡くんも気にしていた薬品の入手方法については概ね納得したが、平吉殺害の死因が窒息死だった点、男物の靴の照合をしなかった点など、なぜ捜査によって行われなかったのか?時代背景(作中でも出ているが死体の照合方法の技術的進歩など)もあるのかもしれないが、当時の警察の捜査によっては大きく変わっていた点もあるのでは ⚫︎虚構のアゾート手記により平吉を狂人と思い続けていたが、遺書を読む限りでは実の娘を信頼していた様や嬉しそうにしている様を見るにやりきれないような気持ちにもなる…身勝手な父親であったには違いないが、他の女達と同じく怨恨ではなく犯行計画の前提として殺害してしまった点も含めると尚のこと ⚫︎母を幸せにしようとして結局間違ったこと、それを抱えて生きてしまったこと、報われなかったことの多い犯人を思うと、御手洗によって最期に解放されたのではないかと思う
0投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ500ページ越えだけどこれは読んで欲しい。謎解き中は盲点をつかれ悔しいはずなのに、何故かさっぱりした気持ちになるこの読了感は癖になった。 約40年も解けなかった謎を、あなたは解けるのか?
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東西ミステリー国内版第3位の本作です。 金田一少年の事件簿の異人館を知ってしまった状態で読んだのでもし、初見だったらどうか?と言う前提での評点です。 このトリックはやっぱり凄いです(トリックを知っている以上、途中の京都のくだりがダルく感じちゃいましたが、それは島田先生の責任ではないですね)。 本作を期に新本格ムーブメントが花開いたとの事です。綾辻行人さんの十角館の殺人を読んで、叙述トリックが新本格だと思っていましたが違うみたいですね。 映像化可能なら、時間が無い人はむしろ金田一を見た方が時短になるかもしれません。
1投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログお堅いミステリーの時代をひっくり返した、現在まで続く新本格ミステリーの祖となった作品。 デビュー作とあって、文章も構成も上手いとは言えず、登場人物にはあまり魅力がない。しかし、それを補えるほどのトリックと犯人の物語がある。 未読の方は、是非このミステリー界の記念碑的作品を読んでほしい。
0投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログ島田荘司のデビュー作であり、御手洗潔が誕生した記念すべき作品。デビュー作にて、これだけ尖った、衝撃的で緻密なトリック、作風、登場人物とまさしく傑作と言うべき作品だ。 しかし、僕が出会ったのは、有名なエピソード、「とある漫画」の後だったため、全くの初見であればこの作品のトリックはあらゆる既存のミステリーと比べて独自性を持った、「そして誰もいなくなった」に出会った時と同等の感覚だったのでは。と思う程の出来栄えだが、かなり残念な気持ちになってしまった。(既視感がうまれてしまったんだ) (当時、全く知らなかったが、トリックの解明後、あれと思い調べたら・・・) 冒頭、恐ろしい程異質な文章からスタートする為、難しさを感じてしまうかもしれないが、これも島田荘司には欠かせないエッセンスの一つだ。 御手洗と石岡のコンビは僕にとってホームズ、ワトソンを超える、唯一のバディになっていくが、出会いは残酷であり、叶うのであれば全く何もないまま、この作品に出会いたかったと今でも悲観してしまう事がある。 占星術師として登場する御手洗は、余りにも異質な存在でしたが、彼の多才さと様々な能力がシリーズを通じて変遷していく(成長という表現ではないと思う。)中で人物像が研ぎ澄まされ、魅力的になキャラクターになっていく。 僕は現在に至るまで御手洗シリーズは大好きで是非、シリーズを頭から楽しんで欲しい。 漫画の話もぼかしているのはネタバレになってしまう為。
0投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログトリックは見事なものだと思ったが、単純に読んでいて楽しくない。もっと読者を惹きつけるようなストーリーが欲しかった。
0投稿日: 2023.05.18
powered by ブクログ何度も挫折しました… 平吉の手記がとにかく読みにくく、とても苦労した。その後、名探偵役の御手洗潔が登場するが、事件の概要を深く掘り下げられるため、ここもまたあまりテンポよく読むことが出来なかった。登場人物が多いことや3つの事件がいずれも関連のある事だったために、読み返すのが本当に大変。 読者への挑戦という形はとても面白いけど、情報量が多すぎて自分には難しかった。もっとミステリー作品を読み込んでからこの作品へ挑むべきだったと思う。 真相が明らかになった時は確かに感心して、素直に凄い!と驚嘆したけど、自分のライフはゼロになっていた。 ミステリーは本当に一気に読んだ方が良いと改めて実感させられた本でもあった
0投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
凄かった…!! あの大胆かつ大掛かりな犯行はこういうことだったのか! 作者からの挑戦が2回も出たから自分なりに考えたかったけど無理だった笑 普段推理しながら読むってことをあまりしないけど、出てくる情報をちゃんと紙にでもまとめて整理しながら考えれば最後がより一層鳥肌ものだったろうなと思うと勿体無いことしたなぁ…(-_-;) 序盤の手記が読みづらいけど、以降はほとんどセリフの応酬続きでその掛け合いが面白かった。 「人間は罪を重ねて死んでいく」ってセリフが印象的。 最期が犯人の手記で終わるのもまた哀しくて切なくて良き。 多恵と時子親子来世は絶対幸せになって欲しい… 次も楽しみ!
0投稿日: 2023.05.10
powered by ブクログトリックが最高すぎる 最後わかった瞬間鳥肌たった こういう長編のミステリーをちょっとずつ読むのが大好き これがデビュー作なんてほんとに信じらんない すごい人もいるんだな世の中には
1投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1987年発行 1979年に 御手洗(西洋占星術師.ホームズ)と 石岡(ワトソン)が 四十年以上前の「梅沢家.占星術殺人事件」の 真相解明を依頼され犯人を見つけ出す 御手洗は変人中の最上級クラスの人で (半狂人の友達と文中に書かれている) 謎を解いた時の覚醒は "おーっ”となって 読んでいてとても面白かった 長い事件の考察や調査 見当違いの推理から 犯人の謎解きに入ったあたりからは 格段にワクワクして ..読むのが楽しくなった 猟奇事件の犯人と対面した時の 茶屋での突然の大雨 (大声でなければ会話もできない程の)や 春雷..閃光..なんかの場面は 凄く綺麗に感じた 猟奇的なバラバラ殺人事件なので 映像とかで見たら 気持ち悪く感じるけれど.. 活字で..最初から"普通じゃない殺人事件” とわかっているので グロいものが苦手でも 安心して読めた 面白かった
0投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映像やCGがそこまでじゃない昔の映画を見ているような、そこはかとない不気味さを感じる1冊でした。 普段は先が気になりすぎて自分で推理しながら読むことをあまりしないのですが、作者からの挑戦が2回も出てきたので考えつつ読みました。 犯人と1番大きなトリックが全てで、あとの細かな疑問は説明されないのかと思っていましたが、最後の犯人の手記でその辺りも動機も全て回収され、綺麗な終わり方だったと思います。
0投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ名作と名高いものを読んでいくフェーズには欠かせないかと思い読破。挑戦状に挑戦するぞ!と意気込めない、ちっとも分からなかったです。御手洗の解説を聞いてもすぐには理解できず…少し悔しい気もしますが、日本中が40年間分からなかったんだもん、仕方ない。御手洗潔という探偵は他の探偵とはまた違う個性というか、特性があっておもしろかったです。
0投稿日: 2023.04.22
powered by ブクログ実現可能性は置いといて、これだけ大がかりで大胆なトリックを考えついて、一つの作品として書ききったのは率直にすごいと思いました。トリックのネタバラシの直前でアッと気づいた時の感動は、他の作品ではなかなか味わえないものでした。主人公の御手洗潔はかなり癖がありますが、読み進めるごとに文字通り癖になってくるキャラでした。
3投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログ日本ミステリーの傑作ということでずっと興味があった。 冒頭を乗り越えるのが大変、ということだけ知ってたけど……いや本当にこの事前情報がなかったら挫折してたと思う…… 手記の部分はまじめに読んだら頭おかしくなるんじゃないかなと思った(笑) トリックも見事だし面白かったけど、結構昔の作品ということもあり、クセが強かった。 ------------------------------------ 密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版!
2投稿日: 2023.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
序盤〜中盤が登場人物が多くて、読みづらかった。 アゾートのトリックはこの作品が元ネタなのか! どこかで見たことはあっても、解けなかったけど 殺人の動機なんてものは、傍から見ても分からないもんだなぁと思った。
1投稿日: 2023.04.13
powered by ブクログ序盤は内容が入ってこずかなり苦しかったです。 これまで目にしてきたレビューの通りだなと思いました。それはもちろん後半にかけて面白くなるというものもそうです。 トリックも流石で、私自身は理解するのに何度もページを行ったり来たりしました。
1投稿日: 2023.04.09
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面白かった。 最後の時子の手記が切なくなる。 見つけてほしかったのか、見つからずにいたかったのか… ※42ページまでは地獄でしたが、その先に面白さがありました。
2投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ職場の先輩に勧められ購入。 自身初のミステリーであった訳だが、こいつのせいでその後読む"ミステリー"に対するハードルが明らかに高くなったと言わざるを得ない。 度々物語の本筋から脱線する様な会話があるが、それ自体をも楽しみながら読めたのは、"御手洗潔"というキャラの魅力あってこそなのだろう。 「ホームズ?ああ!あのホラ吹きで、無教養で、コカイン中毒の妄想で、現実と幻想の区別がつかなくなってる愛敬のかたまりみたいなイギリス人のことか?」
6投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログ金田一を読んでいてトリックの肝の部分がわかっていたので大体予想はついてしまったが面白かった 時代が時代なので個人情報がガバガバなのが不安になった
1投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログトリックやキャラクターなど一部では隔世の感は否めないがそれでも読む価値がある。 この作品があったからこそ今の日本の豊かなミステリがあると思える。やはり強烈な個性を持つ探偵や旅の側面を持つ捜査などの要素はミステリの醍醐味だ。
1投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ「占星術殺人事件」が別の推理小説で註釈で出てきたので気になったから読みました。皆さんおっしゃるように最初の手記が理解できず諦めかけましたが、最後まで読んで本当に良かった!時代を感じる捜査内容や思いもしないトリックで面白かったです。 御手洗潔シリーズも読んでいきたいと思います。
1投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ苦手だったかなあ… トリックと発想はかなり面白かったけど、最初の手記が頭に全く入ってこないのと、御手洗と石岡のやり取りが脱線しがち。笑 石岡の捜査も凄い方向に行ってしまうし… あと、関西弁コテコテすぎん…??笑 「東京弁の」とかわざわざ言わなくても分かるのになあ…とか結構突っかかってしまうところがありました。
2投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログ会話文が多くて、あれ?これどっちの台詞だ?ってのが何回もあり…読解力がないもので。さすが有名なだけあって内容は面白いんだけど、読んでると眠くなって寝落ちもしばしば笑 でも最後の方は感情移入して泣きました。読み終わった後の満足感半端ない
0投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
金田一少年の事件簿でトリックを知っていたのでなんとなく避けていた作品。 斜め屋敷の犯罪を読みたくて、シリーズ最初の作品として手に取ってみた。 読み始めると、同じトリックなのに、こんなにも異なる作品に仕上がるのかと驚愕した。 この作品はトリックも秀逸だがそれ以上にプロットが素晴らしいと思う。 金田一少年の事件簿は好きな漫画の一つだが、同一トリックのストーリーとしてはやはりオリジナルのこちらの作品のほうが上で、それも想像以上にさがあったので、次作斜め屋敷の犯罪もすごく楽しみだ。 しかし、金田一少年のせいで読まず嫌いになってたのは惜しい、もっと早く読めばよかった。
0投稿日: 2023.02.01
powered by ブクログ最初の手記が読みにくくて2.3度止めようかと思ったけど、それ以降がずっと面白い。 これから読む人はどうか我慢して読んでほしい。 御手洗と石岡の掛け合いが面白いし、トリックが秀逸。読んでよかった。
1投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログ不幸な出来事により読むタイミングを逸していた名作。これがあれか!となりつつも、やはり面白い。ああ真っ白な状態で読みたかった。 冒頭に延々と事件の説明があり驚いたが、ひとつの核を覆うように装飾され物語を彩る。これぞ本格ミステリの魅力。
2投稿日: 2022.12.16本格ミステリー
著者の作品は初めて。 冒頭の手記の部分が読みづらく、ボリュームのある作品なのでどうしようかなと思っていたが、事件の40年後の謎解きに入り、特に事件に加担させられた警官の手記が明らかになってからは、惹き込まれた。 ミステリーの傑作と言われるのも納得の本格ミステリーだった。
0投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログミステリー好きだからこれは読まないとなと思って読んでみた\( ˆoˆ )/ 最初は何を読んでるのかさっぱり分からなくて、やっぱり読書家とまではいかないわたしには早かったかな?と思いながら。でも伝説のミステリー、わたしも読んでみたくてその一心で読んだ(笑) 半分以上は根気で読んだ気がするけど最後まで読んで良かった!!
0投稿日: 2022.12.07
powered by ブクログ超名作中の名作を今更読了 御手洗と石岡の掛け合いが面白いのはもちろんだが、石岡君が自分の思ってることをそのまま代弁してくれているのも面白かった そして何より事件全体のトリックの数々 読者への挑戦状が突き付けられているが、はてさて❓さっぱりわからんかった! 言われてみれば、なるほどな〜となるがそれでも理解度は半分少々かな それぐらい緻密且つ丁寧に作られた作品なのであろう なによりラスト数十頁がなんとも泣ける
5投稿日: 2022.12.06
powered by ブクログ1981年発表、御手洗潔シリーズ一作目にして島田荘司の伝説的デビュー作。2013年刊の改訂完全版。 冒頭の手記がかたい文章でやや読みにくいが、本作の主人公・御手洗潔&石岡和巳が登場すると、とたんにフラットで読みやすいノリになる。定番のホームズ&ワトソン的な空気感をさらにカジュアルな雰囲気にした二人のキャラクターがイイ。おかげで猟奇的な事件を扱っているにも関わらず、凹まずに推理ロジックに集中することができた。 ミステリーは門外漢の自分にとって、読者への挑戦状ともいえるトリックは解く気力もない。ワトソンよろしく石岡君の驚きに同調するしかなかったけれど、目からウロコが落ちるような謎解きは感動ものだ。「あ、そんなことかぁ」と解けたかもしれない感(自分には絶対ムリだけど)のあるトリックが絶妙。 対決とタイムリミット、友情と旅情、犯人の動機など、謎解き以外の要素も味わい深く構成されていて、最後の一行まで面白く読めた。このコンビの次の冒険もぜひ読みたいと思わせる、最高の読後感。
1投稿日: 2022.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
密室トリックより、死体の数についてのトリックがハマりました。 お札の例もいいですね。 御手洗潔との出会いの場でしたが、その奇人っぷりに面食らいながらも解決に動こうと決意したシーンはかっこよかったです。 ホロヴィッツのホーソーン刑事とも少し似ていると感じました。
3投稿日: 2022.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ミステリーベスト10」「驚いたミステリー10選」などにほぼ必ずと言って良いほど登場する本作。 そもそも島田荘司作品を読んだ事なかったため購読。 まずは率直な感想。 そこまでの驚きは無かった。 そもそも犯人を想像しながら読むタイプでもないので、真相が明かされた時は「そう来たかー」とは思ったが。 驚きが少なかったもう一つの要因としては、金田一少年の事件簿で似たような(むしろ金田一の方がパクった、もとい、オマージュとした)内容を読んでいたからであろう。 切り刻む=総数をゴニョゴニョする、という発想が頭の中に残っていたために「やっぱりか」みたいな気持ちになった。そこは残念。 ただ登場する御手洗潔という探偵役の魅力はなかなかに捨てがたい。 頭はキレるがほぼ変人であり、石岡は苦労が耐えなさそうである。でも魅力のある人物ではあるのでどっかでちゃんと信じてるって言うのも良い。 物語としては真犯人があのような壮大なトリックおよび行動を問題なくこなせたのが、少し都合良過ぎかなと感じた。 あの手記の知識は犯人のものなのか、平吉の受け売りなのか。 第二の事件はあまりにも無謀すぎないか。竹越文次郎が強い正義感を持ち全てを明かしたら失敗したのではないか。(失敗した所で犯人がやりたかった事はほぼ終わってるので良いのかもしれないが) あと、小説として御手洗と石岡の会話のみで進むところが多いのだが、途中でどっちが話してるのか分からなくなる部分もあった。 などなど、イチャモンつけ始めたらそれなりに出てはくるが、竹越文次郎の手記が登場して以降はかなり夢中になって読み進めていた。 その事実からも分かる通り、この作品はトリック含めて「名作である」のは間違いないと思う。 小難しい単語など気にせずに読んで欲しい一冊。
5投稿日: 2022.10.22
powered by ブクログ本格ミステリの巨匠であり、国内のみならずアジア各国で「ゴッド・オブ・ミステリー」の異名を持つ、島田荘司氏のデビュー作。 昭和11年、密室のアトリエで殺害された画家が遺した手記通り連続殺人が決行され「梅沢家・占星術殺人事件」と大々的に報道された。多くの素人探偵が解決へと乗りだすも事件は迷宮入りし43年後、新たな証言が明かされる。占星術師の「御手洗潔」を探偵役に、友人の「石岡和巳」を語り手・ワトスン役に据え事件はトリック解明へと動き出す。 難解な序章から一転、御手洗・石岡の登場でいっきに物語に引き込まれる。2人の軽快なやり取り、事件の概要と考察、解明へと動き出すもミスリードの波状攻撃が読者に謎解きを促す。読者への挑戦を諦めた時、犯人・トリックそして動機が明らかになる。秀逸なロジックは古さを感じさせない。事件当時の警察や鑑識の精度、時代をも伏線とし、そして回収へと繋がる。推理と共に旅情、古都の情緒を楽しめ飽きさせない。 まさに「新本格ミステリの夜明け」がここに始まる。 ★★★★★ 5.0
0投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おすすめのミステリーとTwitterでみて、図書館で借りた。 最初、犯人の小難しい自白ノートからはじまったから、読みにくいし、犯人最初にわかってるタイプのやつ!? て思って少しつまらなかった。 でも、読んでいくうちに違うとわかった。 途中に手紙が入るのが面白かった。 推理の部分が同じことが何回も出てきてくどい感じがした。 犯人は殺された6人のうちのひとり時子。 動機は平吉に捨てられたら母が可哀想ということ。母のため。 あと、義母や娘たちにいじわるされていたから。 死体を分解してアゾートをつくる てことにして、死体を組み合わせて(ない部分をひとりずつずらす)自分は生きている。 読んでるとき、推理は全然わからなかったけど、ネタバレしたとき、 あれ?金田一?と思った… こっちがさきなんだろうけど。 それともよくあるトリックなのかなぁ。 事件を解いていく、御手洗と石岡のコンビにとくに魅力を感じなかったけど、このふたりでシリーズ化してるの? 魅力感じないというか、御手洗がどういう人なのか、よくわからなかった。 頭がいい変人? 途中からは、早く犯人やトリックが知りたくて読むのまどろっこしいかった
1投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログ素晴らしいミステリー小説。 ずっと気になっていた小説。始めの書記は難しい単語も多く一瞬挫折しかけたが、それを乗り越えれば非常に面白い。 ストーリーやトリックもだが、御手洗さんのキャラクターが大好き。憎めない。 結末はネタバレになるから詳しく書けないが、終わった時は少し悲しく、寂しい感情を抱いた。 作中では四十年未解決の事件となっているが、その歳月は人の人生においては大きすぎるものである。 最後の手紙を読む前から御手洗さんはなんとなく結末も分かってたんだろう。 難しい用語とか言葉も多いけど、それでも読んでよかったと思える作品。
1投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ面白く読みました。 初の島田荘司さんでしたが、御手洗潔と言う魅力的な探偵に出会うことが出来て良かったです。
5投稿日: 2022.09.21
powered by ブクログ最初のアゾートの話でこれは難しそうな話だなと感じました。しかし、その後話にぐいぐい引き寄せられる展開。わくわくがとまらずすぐに読みきりました。金田一少年の作品を読んでいたのでオチに気づいたときに、少し残念でした。 …(金田一を知らなければもっと魅了されたはずだった。もったいない) この後の、御手洗シリーズも読んでみたいと思います!
0投稿日: 2022.09.21
powered by ブクログボディーブロウを喰らいまくってガードをお腹に集中したところで、アゴにパンチをくらいノックアウトされた様な印象。 例のトリックは金田一耕助の孫の話で知ったが、元祖も読めて良かった。
0投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログ冒頭の手記で撃沈すること10回。ようやく手記を読み終え軌道に乗るも、最後の最後まで眠気に襲われる本だった…。 本格ミステリーの中では、私としては読んでおかなければならない作品ではあったし、そして楽しめた。最近のでよくある、登場人物が奇抜すぎて鼻じらむ…というようなこともなく。しかしいかんせん有名すぎて、昔いつかどこかでこの作品のトリックを聞き齧ってしまっていたようで、途中で種がわかってしまったのが残念だった。有名すぎるとそのようなこともあるのか。
0投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログミステリーの名作ってことで読んだけど30年以上前の作品のせいか、かなりとっつきが悪くて読了するのに時間がかかった。半分すぎるまでが辛かったけど後半は一気に読んだ。トリックがびっくりだけどその後の金田一少年の事件簿とかに使われてた気がする。
0投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ単純なトリックなんだけど、それを見過ごさせる仕掛けが壮大で終盤まで本当に分からなかった! 会話のテンポも良くて読みやすいし、2人のホームズとワトソン感が面白かった
0投稿日: 2022.09.01
powered by ブクログ星5個では足りません。これ以上に衝撃を受けたトリックはありません。前知識なく読めて本当に幸運でした。
1投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログ冒頭の画家の手記、探偵・御手洗と友人・石岡の掛け合いは、残念ながらいずれもやや冗長に感じてしまった。 だが、それら汚点を無力化してしまうのは、幾重にも入り組んだ難事件の魅力、簡潔かつ鮮やかなトリック、2人の男主人公と犯人が向かい合う場面の静謐さ、そして西洋占星術に彩られた終章の余韻。 文学的な深みというより、本格派推理小説の醍醐味を存分に感じさせてくれる傑作だった。 ヒントがあちこちにちりばめられていたのに、また御手洗が言うように、完全犯罪をそれらしく見せているのは例えれば「一本のピン」だったのに…。 推理小説を読むのが趣味の人にはもしかしたら犯人が途中でわかって物足りないかもしれないが、僕のような初心者ならば簡単に騙されて深いショックを受けるでしょう。 これを当時30歳そこそこで書いてしまうなんて。脱帽です。
1投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長かった… とは言え、あれこれ考えさせられて、とても深い時間ではあった。 一番大きな謎が解けたときには、思わず声が出た。もちろん、現在では、通用しない手口ではあるが、感心せずにはいられなかった。 『推理小説』を堪能した…
2投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ新本格ムーブメントのきっかけとなった作品としていつか読みたいと思っていたが、ようやく手に取った。 事件の鮮やかさはもちろんのこと、名探偵御手洗潔のキャラクターにも非常な好感を持った。常識という偏見を排除して事実を語るところ、特に女性についてと自殺についての一言は現代の感覚でも全く古さを感じない。 アゾート殺人事件のトリックが第一の挑戦の時点で解けたのは嬉しかった。オマージュと思われる、ある作品を思い起こしたためではあるけれど。
0投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。やっぱり最高。5人の死体を6人分に見せていたトリックが好き。手記やら手紙やらが長くてしんどいけど、それを上回る感動。
0投稿日: 2022.08.08
powered by ブクログ読み終わったとき「面白かった〜〜!!」と思える本ってなかなかないが、この本は読みながら既に★5つだなと思っていた。 読者に挑戦する、と作者から突きつけられた時はもう早く答えが知りたくて推理するのも放棄した。
0投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログ島田荘司さんの衝撃のデビュー作。日本ミステリの傑作。密室殺人。六人の処女の肉体を組み合わせる完璧な女、「アゾート」を作り上げようとする犯人。ひょんなことから事件解決に挑む二人の若者。 四十年のときを経て、その衝撃のトリックが明らかとなる。ドキドキワクワクして手に取ってまず衝撃を受けた。冒頭40ページは何者かの生前の「遺言」であるが、まるで電話帳を読まされたような気分になる程、訳のわからない話が展開されており、 「これが...ミステリの傑作…恐るべし...挫折しそう」 と挫折寸前でしたが、その後は非常に読みやすい展開に。 狂人の名探偵「御手洗」とそれに振り回される「石岡」の会話は見応えがあり、クスッとする場面も多々あります。これがデビュー作とは恐るべし。 「私は読者に挑戦する」 みなさんも島田荘司さんからの挑戦状に挑んでみてはいかがでしょうか。
8投稿日: 2022.07.28
powered by ブクログ名探偵・御手洗潔の初登場作であり、島田荘司さんのデビュー作。 事件・トリック・キャラクター、どれをとっても魅力的な1冊でした。 https://gomago-gomago.com/mitarai-kiyoshi1/
1投稿日: 2022.07.28
powered by ブクログシンプルにトリックが素晴らしかった。 読者への挑戦を直球で投げてくるのも良い。 読了後に振り返ると動機や細かいトリックに何故気づけなかったのかと思えるのだが、読み進めている時には気づけないよう巧いこと紛れている。 そのため犯人は何となく予想出来たが、明確に犯人と指摘出来る合理的な説明を考えつかなかったのが悔しい。 一方でイマイチな点は最初の手記。 多くのレビューで触れられているが、この部分の読みづらさは尋常ではないので覚悟が必要。 それ以外だと読者の推理を邪魔するノイズとなる情報が少し多すぎて冗長に感じた。 振り返ってみるとあのシーンや情報は丸々要らなかったのではと思う部分がある。
2投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログかなり有名で読む前の期待値が高かった作品。初めの手記で難しくて分かりにくい作品かなとおもったが、読み進める内になんて面白く、奥行きのある作品なのかと驚いた。御手洗という人間を生み出した島田さんに感謝。
1投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログトリックには震える。挑戦状に負けじと、スマホのメモ帳で犯人探ししてみたものの手も足も出ず…。 ほぼ事件のあらましの説明だけで半分以上を使う構成は決して良い点ではない気がするが、それでも読ませる不可思議な事件の描写の上手さ。また、逆に謎解きに特化した骨太な作品を読まされたなという感もあり、満足。
1投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログ前評判がとても良かったので期待して読んだけど、期待し過ぎてしまった感。 トリックはなるほどなぁと感心。 情報量がものすごく多いのと、文体が読みにくかった、、、面白くなるまでが長くれる無駄が多い気がして、、、 読み始めた時に疑問に思っていた部分が真相だったので、わたしは名探偵になれるかもしれません。
0投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログ密室で殺された画家が遺した手記に書かれた計画。 その後、彼の六人の娘たちがその計画通りに一部を切り取られた惨殺遺体となって発見される。 四十数年未解決となった事件の解明に挑む、御手洗潔シリーズ一作目。 トリックや構成が秀逸! 読者への挑戦状等、ミステリ好きにはたまらない。
0投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーーん、めっちゃ面白かった トリックがとても綺麗だった 平吉の書記から始まって、全部これなの?辛い…って思ったけど導入だけで安心したと同時に、探偵と助手のやりとりになり(みんなセリフ長い)、先が気になって仕方ない話の進み方だった!! どうも御手洗君も石岡君も好きになれなかったけど、ただトリックが素敵だったので★四つ。 解きたい!というより、早く解答教えて!!って石岡君と一緒に思ってしまう物語 解こうと思っても解けなかっただろうなぁ… 偽札犯も頭いいな?! 平吉の書記に小さなミスがあったことも、全然気づかなかったな〜内容が退屈すぎて、細かなところまで読もうという気にならなかった。まんまとやられた! 謎解きが終わった後、時子さんの遺言で終わってるのも、読後感スッキリでよかった 他の作品も気になるけど、とりあえずこの本が素晴らしかったので、ちょっと間を空けてから読んでみようと思う!
1投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログ読了です。トリックなどは金田一少年の事件簿を読んで知っていたので、なかなか手が出ませんでしたがやっと読んでみました。 前半が難しい話が続き、とても読みにくかったです。何回か戻って読んでみたのですが、わけわかんなくて「…?」って浮かべながら読みました。 でも中盤にいくにつれてどんどん物語に引き込まれていき、気がついたらあっという間に終わってました。 トリックは先程言った通り知っていましたが、内容は全然違うので先がとても気になりました。設定など昔ならではの作品だと思います。面白かったです。
0投稿日: 2022.04.13
powered by ブクログ二二六事件(昭和11年2月26日)の前夜、30数年ぶりの大雪に見舞われた帝都東京を舞台に、自由奔放に生きてきた老画家(梅沢平吉)の撲殺事件と異母姉妹7人の猟奇殺人事件は、占星術師・御手洗潔(みたらい きよし)探偵の登場によって、40数年間未解決のままだった怪事件の真相が明かされていく・・・島田荘司さんのデビュ-作となった本作は、本格ミステリ-の譜系から跳躍した度肝を抜く奇想天外なトリックと、幾重にも張り巡らした不可能犯罪を陳列し、読者に堂々と挑戦した改訂完全版。 満腹の読後感に浸る。
1投稿日: 2022.03.25
powered by ブクログ島田荘司さんのデビュー作の改定完全版。 40年までの「梅沢家・占星術殺人事件」は多くの者たちが解き明かそうとして、できずにきた難事件でした。しかし御手洗と「私」はある依頼を受けたことから、この事件の謎に迫ることになります。 序盤の画家の手記部分が読みにくかったり、足跡や鍵の部分では「ええと……」と、追いつくのに時間がかかったりと、珍道中みたいな時間でした。時々、アクの強い御手洗やワトソンポジションの石岡のやり取りなどに引っ張ってもらい、ついて行きながら、最後まで踏破。 メインのトリックに「ほんとだー!」と、衝撃を受けて(昔、某ドラマ観たのに)、序盤を乗り越えてここまで読んで良かった、としみじみ思いました。鮮やかなトリック、作者からの2度にわたる挑戦に、「これが今の“本格ミステリー”の祖と言われる作品かあ」と、始終、旅行者みたいな気持ちで満喫しました。 弥彦、十日町、長岡など新潟の地名が出てくるのも嬉しい。
0投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログ手記がもうほんっとに読みづらい!! 女性を軽視しているような表現、自分都合の思考の男に胸糞が悪いと思った(そこは本質じゃないんだけど)「ただのクズ男なのに前妻に上から目線で憐れむとか何様?」って思っちゃった。 手記を過ぎれば読みやすくはなってくる。占星術や星座は詳しくないから流し読みづらいしちゃった。 凄く複雑に思えたこともシンプルだったんだなと思いました。最後の遺書のおかげで分からなかった所の答え合わせができて良かった。
0投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログ満を持しての島田先生!メフィストが面白かったので、積読から連れてきました。 期待を裏切らない面白いさ。トリックもうわぁ……ってなるけど、個人的には御手洗&石岡のペアが好きすぎる!!これはもうシリーズ読破しなくては!!
0投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログアゾート殺人というテーマも良かったし、トリックも意外とシンプルで面白かった。情報量は多いけどきれいにつながっている。動機や結末も納得感がある。
0投稿日: 2022.02.18
