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総合評価

215件)
3.5
33
70
75
14
7
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    もし自分の家族や身近な人が「心神喪失者」に殺されてしまったとしたら。刑法39条と彼らに対する無意識の差別や偏見。この本はそういったものを深く考えさせてくれました。単純に善し悪しだけで語れるテーマではないですね。

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    投稿日: 2009.02.04
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    こーわーいー!! いや、ほんま吐き出してしまいたくなるほどグロテスクな描写が続くページがあるのでスプラッタ苦手な人がよした方がいいです。 お医者様が書かれているだけあって手術描写の緻密さは残酷といってもいいほど冷徹。 でも面白いので読んでしまって休日の予定がすっかり狂ってしまいました。 舞台が神戸なだけにリアルに怖かったです。 「自分は才能在るのに周りの人間が邪魔する」という自己愛が肥大したダメ人間の描き方が容赦なく、その醜さにすこし気分が悪くなるほどでした。 医療、犯罪、自己の生き方・立ち方など色んなことを考えさせてくれる一冊と思います。

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    投稿日: 2009.02.01
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    タイトルからして犯人がわかっちゃうっていうね。違うかなーって思ってたけれど、やっぱりそうでした。その点があまりにもストレートすぎて残念だったけれど、まぁ犯人当てを重視する話ではないので。けっこう厚かったけれど一気読みできてしまう面白さですし。あと残念だったのは主役であろうはずの為頼さんが思ったより活躍しなかったこと・・・。白神ともっと絡むのかと思ってました。それに久坂部さんが医者だから故のグロイシーンが・・もう想像も尽かない痛さ。終盤らへんになると無痛症のイバラが怖くて怖くて・・その怖さはもうホラー。人間は痛さを感じてこそ人間なのだと、イバラの存在でよくわかる。白神が理想とする患者に苦痛を与えない治療も、それが人間にとってはたして良いことなのかもわからなくなる。とにかく、久坂部さんの他の本を読みたくなった!今から積読している『破裂』を読みます!

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    投稿日: 2009.01.29
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    外見だけで症状が分かってしまう医者 一児の母で精神障害児童の施設で働く臨床心理士 その元旦那 手腕の医者 刑法39条に疑問を抱き、殺人犯を追う刑事 神経症の少女 そしてこのタイトルでもある、「無痛」症の男性 ある町で起きた一家殺人事件にこの人たちがどう関わっていくのか。 そしてその真相は。 読めば読むほど惹きつけられていく物語。 刑法39条、痛みを知る事とは、臨床心理士のあり方など考えさせられるテーマが多く詰め込まれてる。 本当に外見だけで症状が分かる医者がいればどれだけ今の医療は素晴らしくなるのだろう。だけどそれは本当にいい事なのだろうか。 作者自身も医者なので、ところどころ描写が生々しくて読み飛ばしてしまったページもあるほど。 個人的なことだが、最後の飛行機で海外に飛んだシーンで出てきた unitedの890便L.A.行きと全く同じ飛行機に乗りながらこの本を読んでいたという偶然に驚いた。

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    投稿日: 2009.01.26
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    凄惨な殺し方で教師一家4人が殺される。そのあまりの犯行の残忍さに犯人の精神状態が正常か疑われる。刑事早瀬は刑法39条によってこんな悲惨な殺人を犯した犯人が無罪になることを恐れる。一方神戸の町医者為頼は、外見の兆候だけで病気とその治癒するかどうかを診断できる特異な能力があった。その診断力で偶然通り魔から高島奈美子親子を助けたことから事件に巻き込まれる。まず最初の殺人現場の場面の描写に恐ろしいというか、気持ち悪いというか。以前読んだ本「深紅」(これは結末は忘れてしまったのに冒頭の現場の部分は結構覚えている)や「家族狩り」(これもそのシーンは読めなかった)とかにも凄惨な犯行現場が書かれていてそのおぞましさにそれらの作者の想像力が恐ろしいと思ったが、この作者は医者という事でそうなった場合の人間の状態を目の当たりに見ることも多いのだろうから見たものをそのまま書いてしまうとこうなるのかもしれない。それでも、このミステリーを読んでしまう。これも作者の実力なのだろうか。以下はネタバレバレなので未読の方はご遠慮ください。途中のイバラの手術シーンや佐田の変質者ぶりも読んでいて気分が悪くなり思わず目をそらすというか飛ばしてしまった。ここまで書かなくてもいいじゃないという気がするんだけど。ここでも刑法39条が問われる。しかし何故か痛みを感じない。刑事早瀬を通してその必要性やそれによって生じる歪のようなものが描かれているのだけど、後半のイバラの存在によりそれらはただの物語の伏線に過ぎないと思われてくる。精神障害者や心神喪失状態の人が犯してしまった犯罪、それを罪に問わないという刑法39条。殺人という犯罪が果たして冷静で普通の精神状態の人間に行えるものなのか。「計画殺人であっても殺人という事に心を奪われとらわれてシマッタ心神喪失状態」と書いてあったのは誰のミステリーだったろう。覚醒剤常習者のような人間が殺人をしてもその罪が問われない、それがいいのか。刑事早瀬の苦悩は誰もが感じること。しかし、ほんとうに精神を病んだ人が罪を犯したときその罪を問えるのか。この難しい問題はこれからもずっと問われ続けるのだろうなあ。刑法39条を利用し犯罪を犯しても無罪になるために詐病しようとする佐田。「必要な情報はインターネットの中にすべてあった。」こうやって情報を仕入れて罪を逃れた人がいるのだとしたらやりきれない。為頼と白神、同じ様に外見の兆候だけで病気が診断できる彼らの対峙が面白い。片方は厭世的になり片方は神になろうとする。後半、やっと白神がイバラに何をしていたのか、それが判ってくる頃になると妙に腑に落ちないような気がする。白神はイバラという特異な存在を利用するが、まだ隠れた目的があるのではないかと想像してしまう。それなのにこの終わり方は何か不本意だ。イバラが「先生が壊れていく」と畏怖する部分が在る。それほどの狂気を含んだ白神なのにただ今回の事件を企んだだけというのはなんだか惜しい気がする。この続編はないらしいが、何か続きがかかれそうな気がする。そのときはまた読むのだろうなあ。

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    投稿日: 2009.01.24
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    いきなりショッキングな始まりに、話に引き込まれたものの・・・序盤で犯人の察しがついてしまったので、 あとはただただグロイだけで、その部分は全部飛ばしてしまった・・・だって苦痛なんだもん(無痛ではなく苦痛・・・) ランキングされてる話題の本ですが、これで完結なのならば登場人物各自の設定も殺戮にいたる意図もなにもかも中途半端な気がします。 そして終わり方も思ったとうりでした。 ただ・・刑法39条については考えさせられます。

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    投稿日: 2009.01.16
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    これに限らず、女性が重要な役割をするような医療ミステリを読むと、それを書いた作者の理想の女性像が判るような気がします。

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    投稿日: 2009.01.02
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    見るだけで症状がわかる医師、痛みの感覚を持たない男。。。 そして犯人は精神障害児童の施設にいる14歳の少女? 刑法39条 心神喪失者、刑事未成年者の不処罰、心身消耗者の刑の軽減によって犯人を罰することができるのか・・・ 描写が読んでいて怖くなるほどリアルな感じでした。 内容が盛りだくさんな感じでした。

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    投稿日: 2008.12.03
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    大阪の飲み屋へ行ったら、この作者が行きつけだった記念で購入した本。 想像したよりも、内容があって素敵でした。かなり楽しめた。 医療系+刑事系 という新ジャンルといってもいいかもしれない。 見ただけで、患者の状態がわかる医者が主人公。 この主人公が、どのように事件に関わっていくのか?と読み始めたが、 刑法39条 精神異常者は、犯罪にはならないという テーマがキーワードになっています。 そういった意味では、すごく考えさせられるテーマであり、 勉強にもなった。 そういう小説って最近あまりないよな。 最後が、しっくりこない。 これは続きものなのか? いや、まだ続きは出ていないとのこと。

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    投稿日: 2008.12.02
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    あおぽこ日記 http://ameblo.jp/kaeru-511/entry-10157498166.html

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    投稿日: 2008.11.29
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    現役の医者が描く医療ミステリーと言うことで、かなり評判になっている作者だが、感想は、簡単に言えば、「不快」 読んでいて、気分がかなり悪くなった。 何度も途中で止めようと思ったけど、最後には救われる部分があるのかと一縷の望みを持って、完読したが、真面目に吐きました。 タイトルの意味もよく分からないし、事件の謎を主人公が追い詰めている気配はあんまり感じられず・・・ 結局、この作品で作者は何を言いたかったのでしょうか? 「第三十九条」? すっごく評価の高い作家だと思っていただけに、すっごいがっかり・・・

    2
    投稿日: 2008.11.15
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    ん〜・・・・ 結局は刑法39条について考えてる本かな。 この作者さん、医者なんですね。 医者が書いた本だと思って読むと、とんでもなく読む気がうせます。 もう、この方の本は買わないな・・・

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    投稿日: 2008.11.10
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    面白かった!経験則で人の顔から病気を読み取る先生VS先天性の痛覚無男。脳男と似てないでもないが話はこちらの方がよくできてます。医者兼作家って海道尊が有名どころですが、この人もそう。ちなみに帚木蓬生もそう。なかなか展開がハードなのでハンニバル・レクター博士とかそういう展開がOKな人にはおすすめです。

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    投稿日: 2008.10.25
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    ジャンルは推理小説にしましたが、ホラーなのかも知れない。 推理小説じゃないのかな。ないような気がするな。 サスペンスではあるんだろうけど。

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    投稿日: 2008.10.18
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    http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-146.html

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    投稿日: 2008.10.08