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左近の桜
左近の桜
長野まゆみ/KADOKAWA
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総合評価

72件)
3.6
12
24
16
11
0
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    夢と現をさまよっているような独特の雰囲気、世界観がとても好き。玉子大好きな千菊がかわいい(2023.8.)

    0
    投稿日: 2024.02.12
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    何度も読み返したくなる作品。 文章が非常に艶めかしい部分だったり儚い部分があり美しい生き物を見ているのと同じ気分を感じる。 1番お気に入りは骨箱。

    0
    投稿日: 2023.09.04
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    久しぶりの読書、そして長野ワールド(勝手に命名)に酔いしれているうちに、あっという間に読み終えてしまった一冊。『左近の桜』シリーズは長野さんの本を読み始めたころから知っていたが、あえて手を出していなかった。なぜなら絶対ハマると分かっていたからだ。結果としてどハマってしまったわけだけど後悔はない。今後はゆっくりと集めていこうと思う。 長野ワールドでは必ずと言っていいほど青年が主人公にあてがわれるが、本作も桜蔵という青年がその位置にいる。男同士が逢瀬を重ねるための一軒宿である「左近」の長男である桜蔵はこの世のものではないあやかしに吸い寄せられてしまう体質を持っていて、この短編集では彼が巻き込まれる不思議な交わりを描いている。父の柾や交わるあやかしたちからは「女」と呼ばれ、それが生物学的な意味合いではないことを知り、微力ながら抵抗を続ける桜蔵のあまりの無防備さに読者は心配になりつつ、それでもずっと無防備でいてくれとも願っている。 話の内容としては生々しくなっても仕方ないとも思えるが、それを美しくまろやかに仕上げてくれるのが長野さんの魔法だ。解説にも記されているが、とにかく日本語が美しい。花の香りや情景が浮かんでくるような繊細な描写が内容の生々しさを中和してくれるからこそ、酔いが深まるのかもしれない。 個人的にはすべてを知りながら桜蔵を掌で転がしている柾というキャラクターがとても好きだ。桜蔵に明確な答えは与えないものの、手掛かりとなる言葉や逆に煽るような言葉をかけて彼に接している絶妙な立ち位置が心をくすぐる。 またエピソードとしては12章の海市の描写がお気に入りだ。

    0
    投稿日: 2023.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021/04/09 読了。 感想は某所のブログで書いたものの再掲です! ・長野まゆみは15歳と16歳の間には境界線があり、それは少年と青年の一線であると言っているらしい。おお、結構幼いところに境界線をしくんだな、と思った。 ・この世ならざるものを惹き寄せてしまう主人公の桜蔵くんは16歳であり、幻想と現実のあわいがぼやけるこの作品では、ずいぶん大きな意味を持った年齢なんだね。 ・私が少年だと認識するのは中学生~高校生くらいで、17-18歳くらいになったら青年の影が見えてくるな、と思う。少年と青年って厳密に言うとあまり違いはないのだけど、物語においてそのキャラクターが少年と呼ばれるか青年と呼ばれるかはだいぶ見方が変わる。 ・ひとくちに少年と言っても、13-14歳ごろの少年と言えるけどまだすこし幼い男の子、15-17歳ごろのまっとうな少年、18歳ごろの少年というにはおとなだけど青年と言うにはおさなさがある子、など、いっぱいあるよね…… みなさんはどうですか。少年と青年の境界について…… ・左近の桜はまだ続編があるので、まだまだ耽美を詰め込めるぞ。

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    エロチックだけど生々しくなく、登場人物が魅力的。桜蔵くんはほんとは認めたくないだけで、悪あがきしてるんだよね

    3
    投稿日: 2021.09.27
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    この世とあの世のあわいでまどろみのなかに見た夢のようなお話。長野まゆみさんの小説を読むのは久しぶり。どっぷり楽しみました。 本人自身その気がなくても、なぜか男を惹きつける 桜蔵(さくら)は「左近」という世間をはばかる逢瀬のための隠れ宿の長男である。父、母、弟がいるが 自分は血の繋がりがないような気がしている。それに兄弟は庶子、父には正妻がいる(「浮かれ猫」に登場するけどカッコいい) 桜蔵がひろってくる男というのがこの世ならざるあやかしのものたちばかり。成就のために男たちが引き寄せられてる感じで、そこには父の柾や父の友人、浜尾が仕向けた案件もあったり。 皆が桜蔵のことを「女」というのが、ちょっとうーむな感じですが… 鵺が出てくる「空舟」と、弟の先生関連の「天神さまの云うとおり」が好き。 流れるような文章に誘われて、浮かんでくる情景に陶酔させられます。

    22
    投稿日: 2021.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    常世の男と関わりを持ってしまう美青年の話。 話のパターンは大概同じだが、情景描写などの文章が美しく、また、妖しく描かれていて心が惹かれる。 序盤の主人公は美青年という事を除いては普通の青年だが、話の中で様々な常世の男と関わるにつれ、男でありながら女としての魅力も徐々に増す。中学生という子供ではなく大人とも言い難い微妙な年齢の主人公だからこそ、耽美的な作品に仕上がっている。

    1
    投稿日: 2021.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桜蔵 昆先生は酔うと人が変わる 質屋の望月15-8=7 紙の単位をしらず馬鹿にされる 彼女の魂が米粒に

    0
    投稿日: 2021.01.20
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    BL。 短編なんだけど、前に出た話が後で出てきたり、関わってくる。わかんなくても問題ないけど。 私が読んだのはハードカバーなので表紙は、アートちっく、というか、縄文風味。 BLじゃなくても、面白いの作れそうなのに、BL入れないと駄目かな。まぁ、あっちこっちで出てくるけど。 相変わらず、知らない言葉が多く出てくるし(調べても分からないままの言葉もある)、漢字と平仮名の割合が美しい。(この文字平仮名なんだ、とか。) 読み直さないと理解出来ないし、何なら読み直しても理解出来てないかも。 箪笥の中って言葉が出てきて、関連しないよね?とか。 勧酒が出てくるの多い。

    0
    投稿日: 2020.04.05
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    長野まゆみさんの文章のファンなので、読む麻薬だと思う。文章そのものが読んでいて心地よい。 どこか妖しさの漂う美しい描写、核心に触れず行間を探り合う軽妙な会話。好き。 ただ、以前の自分であれば何も考えずに楽しめたのだと思うけれど、親世代の年齢となってしまった今では桜蔵くんを取り巻く大人たちの無責任さに苛立ちを感じてしまい駄目だった…。単に自分が読者層から外れてしまったというだけのことで作者に非はないけれど、こんなこともあるのだなあ。

    1
    投稿日: 2019.07.01
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    短編集ですが、同じようなパターンの話が繰り返されるので、途中で退屈に感じてしまいました。 耽美な話の雰囲気はいいなと思いました。

    0
    投稿日: 2019.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。美しく不思議な世界を細やかな描写で紡いでいく。どの男も魅惑的で、危ういようでしたたかだ。つかみどころのない魅力がある一冊。

    0
    投稿日: 2018.12.16
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    続編「さくらうるわし」から入った左近の桜シリーズ一作目。ようやく読めました。 手軽に読める短編集で、相変わらずの妖しい雰囲気が長野まゆみさんらしくて素敵。どの作品通しても世界観や人物が端正で静謐で、物語に惹き込まれた後の余韻が凄い。 だいたい主人公が人ならざるものに狙われて巻き込まれてあれこれされる短編集。 設定から描写まで、しっかりBL要素が入っているので注意。

    0
    投稿日: 2018.09.20
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    耽美な雰囲気と妖しげな展開が気になってすっかり作品の世界観に魅了されてしまいました。 不可思議な現象や風景の描写がとても綺麗で良かった。 全部語らないことで感じる余韻や、狐につままれた気分になるのが逆に癖になりそうでした(笑) 長野まゆみさんの作品は初めて読んだのですが、他の作品も読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2018.04.27
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    これを読んで一発で長野さんにハマった作品。 友人に長野さん勧めるときは大体これから。 文体が程よく読みやすいけれども、長野さんらしい独特の浮世離れした空気感が伝わって来る一冊。 表紙もイメージに合っててとても好き。 そしてなにより柾さんがかっこ良さすぎてもう

    1
    投稿日: 2017.07.20
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    だいたい同じパターンに引っかかる主人公がうかつだなぁとしか思えなかった。 しっとりとした雰囲気が好きな人にはハマる作品。

    0
    投稿日: 2017.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人から勧められて読んだものです。 いわくありげな連れ込み宿の子である桜蔵(さくら)が、人ならざるものとの縁を結んでしまう(いろんな意味で)という短編集です。 ほんのりとすべての物語がつながっていて、さくさく読めました。個人的には「骨箱」が好きです。オカルト系は苦手と思っていたのですが、これはそのいわゆる悠連さんたちがとても生身の人間のように書かれていたので、自然に読めました。 全体的な描写がとってもしっとりとした雰囲気を感じさせていて、最初時代小説か?と思ってしまうほどでした。 父親である(血のつながりはない)柾や、店の常連の浜尾などのおっちゃん(?)がいい味出しております。 直接的な話法は無いのですが、ああ、”した”んだな。っていうのが言外に香ってきて、情緒がある感じでした。 長野まゆみ先生の本は本屋で見かけたことはあったのですが、読んだのは初めてです。 勧めてくれた友人曰く「好みが分かれる」とのことでしたが、自分的には嫌いではありません。 もっと、柾や浜尾について突っ込んでくれたらなお楽しかった…とは思いました。

    1
    投稿日: 2017.01.26
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    美しい日本語が並んでいて、死と生が交わるこの不思議な世界観に引き込まれてしまった。 柾さん、すき…。

    3
    投稿日: 2016.10.25
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    骨董の話ではないけれど、雨柳堂夢咄に似た雰囲気。BL風味なのが私にとっては残念でした。しかもたまに、ではなく一つ一つの話全部というのもなんかなあ。

    0
    投稿日: 2016.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好みが変わってから、長野まゆみのこういう作風のを読んだらどう思うんやろうと思って何となく手が出せないでいたのを、古本屋で見つけたので読んでみたよ。 やはり10年ほど前にはときめきながら読んでただろうにぜんぜんなんとも感じなかった…トシか。ううむ。 (猫道楽とかも今読んだらだめやろなー。白昼堂々シリーズは最初から苦手やったんやけど) とは言いつつ、むこうの世界との邂逅はなかなか妖しくてよかったと思う。蜃はいいねー古典やん(貝は苦手だからぜったいうまくないんだけど美味しそうにみえたわ) 境界が睡眠ばっかりていうのはあれだが。 あと、主人公の出生のひみつ?みたいなのも分からんままなのか?続編読んだら何か分かるのか? あとココアが美味しそうだった。なんて現実味のない作られ方をしているんだろうか。最初から現実味なんかないんだけども。

    0
    投稿日: 2016.04.22
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    桜の咲く季節に再読。 ❀ ❀ ❀ 主に男同士の逢瀬に利用される隠れ宿「左近」で暮らす高校二年生の左近桜蔵。 駅頭で見知らぬ男を拾ったのをきっかけに、度々得体の知れない男を拾うことになる。 全部で十二の短編。どのお話も丁度良い長さで、文の締め括りもテンポが良く、とても読みやすい。短編どうしで所々話が繋がっているのもあったりで面白いです。 昔から桜蔵に御伽話を語り聞かせていた父親の柾。会話の口調からも感じられるんですが、とっても格好良い。医師でもあり、物腰の優しそうな、けれど隙のない感じがとってもすきです。言葉の端々や些細な動作からも色気が出ているようで、様々な人を惹きつけているのも納得…。 『秋草の譜』では桜蔵を助けたり、なんやかんやで優しい一面がある。『瓜食めば』で泥水に飲み込まれた桜蔵を抱きしめたのは、もしかして柾なのかも…なんて思ったりもしました。桜蔵が男を拾ってくるのを承知で頼みごとをしているあたり、柾は何かしらの事情を、ある程度知っているんだろうな。そんな柾の思惑にまんまと嵌められていながらも、彼に片想いしている桜蔵も健気で可愛いです。 毎回、事あるごとに男を拾っては、相手に一方的にされるがままになっている桜蔵は少し不憫に思える。…けれど、意識が途切れたり、朝起きたら裸だったなんて描写もあって、相手を思いっきり拒絶している感じもあんまりない。体は男だけど、タマシイは女…(?)タマシイの方が欲望に従いやすいのかも…。 そして、そんな描写も決して直接的に書かずに、ぼやかして、少し匂わせる程度に描かれていて長野まゆみさんの語彙力には圧巻。隠語や皮肉も艶っぽさが出ていて美しく感じる。まるで、曇りガラスを通してこの「左近」の世界を覗いているようで、ドキドキしながら読んでいました。 個人的に『海市』が一番のお気に入りです。まるで、浦島太郎になったような、蔵の中で賑やかな宴会に迷い込み、いつの間にか桜蔵も着物を着ている。盃から溢れる酒が桜の花びらとなって桜蔵を包み、埋もれていく。満開の桜の下で弥と交わした会話。めまぐるしく変化する場面描写や夢と現が曖昧で幻想的な世界。解説のお話でもありましたが、初期の頃の『少年アリス』や『天体議会』とはまた違った長野ワールドを存分に堪能することができました。 ❀ ❀ ❀ この、『左近の桜』の続編にあたる『咲くや、この花』もまた読み返したい。

    0
    投稿日: 2016.04.04
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    ほんとに情景描写が秀逸。言葉数は少ないのに、ぱーっと情景が目の前に現れる。相変わらず、不安定で危うい感じがするんだけど、その感覚に身を任せていたくなる笑 物語は、この世とあの世の境に住む者を知らず知らずの間に”拾って”しまい、関わりを持ってしまう桜蔵。次々と桜蔵の身に起こる不思議な出来事の物語。桜蔵を取り巻く人たちも当たり前の事のように接していて、何だか曰くありげ。一癖ある面々だけど、なかなか素敵な人達です。いろいろ伏線も張ってあるようなので、続編が楽しみ。この雰囲気にどっぷり浸かって読みたい。

    1
    投稿日: 2015.07.04
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    死んだ男を拾ってくる桜蔵の話。 死んだ男たって、死体じゃなくて幽霊ね。 夢なのか現実なのか・・ そこはかとなく怪しい感じがずーっと漂っている。 どきどきしちゃう本でした。

    0
    投稿日: 2015.05.26
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    男同士がしのんで足を運ぶ宿「左近」の長男・桜蔵をめぐる物語 ただよう妖しい大人な雰囲気と、純粋な桜蔵くんのいじらしさがたまらない 美しい日本語で紡ぎ出される季節のうつろいとふしぎな逢瀬に酔いしれる  (桜蔵くん総受けバンザイ!)

    0
    投稿日: 2015.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文字通り、世界が違うのだなぁと思いました。 そういう世界観なのだと受け入れてしまえば、BLというジャンルに嫌悪感が無ければ浸るのは容易いかと。 ただ桜蔵くんはちょっと貞操観念が薄いというか、もうちょっと危機感持ってもいいと思います……受け入れすぎです…。 そういうものを惹きつける存在であることを疎ましく思いつつも、、自身がそういう存在なのだとどこかで思っているのだとすれば、少し納得。 さらさらとキレイな文体ですっと読めました。

    0
    投稿日: 2014.10.06
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    夢か現か――。ぬくもりだけが残ってる。 人目を忍ぶ宿「左近」の長男・桜蔵(さくら)は、何故か不思議な体験ばかりをする。それが彼の性質だという大人の話を馬鹿馬鹿しいと思う反面、また彼は思いもよらぬ出来事に巻き込まれていく。 久しぶりに長野ワールドに浸りたいと思い読了。描写が美しい言葉で飾られ、一気に艶っぽい世界へと引き込まれていく。長野まゆみ作品を読んだことがない人には進めにくい、同性愛的な描写もあるが、そこまで露骨に最初から最後まで書かれていないので、二作目くらいに読むのが適当かもしれない。あくまで受け取り方次第だと思うので、毛嫌いせずに少しでも多くの方に楽しんで欲しい。

    1
    投稿日: 2014.09.28
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    短編が淡々と続いていくので、長編が苦手な人には向いた作風かもしれない。 長野まゆみ作品はこれが初めてだったが、BLへの理解があっても本当にそれで良いのか……?という思いから星二つ。 言葉一つ一が綺麗。故に少し残念。

    0
    投稿日: 2014.02.26
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    隠れ宿「左近」の長男桜蔵が遭遇する妖かしたちとの奇妙な出来事を書いた連作短編。 なんとも日本語が美しい。 言葉遊びや精緻な伏線が単なるホラーテイストファンタジーではない深味を感じる。 基本的に桜蔵が悪霊や憑き物に酷い目にあわされる展開。ワンパターンと言えばそれまでだけれど短さの割にひとつひとつの話が丁寧で深いので、展開が多少読めても飽きずにいられる。 http://www.horizon-t.net/?p=914

    0
    投稿日: 2014.01.16
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    長野さんならではの設定はともかく、異界の人を拾ってくるストーリーは気に入った。ずっと教師との関係かと思ったらあやしい大人がたくさんでてくる。

    0
    投稿日: 2014.01.13
  • 淡々と広がる透明感

    深入りしない余韻の残る展開が良いですね 意図しない拾い物にも、自分に対する大人からの扱いにも思うところは在れど、桜蔵の表に現れるのは学生らしい素っ気なさで、よけいに心惹かれました。 桜蔵の成長(?)を楽しむ男達も秀逸です。

    3
    投稿日: 2013.12.02
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    妖怪もののお話ですね^^ 「夏目友人帳」のような、心温まる妖怪と人間のお話か? と思い買っちゃいました★^^ 現世と異世界のあいまいで不思議な世界観が面白かったです^^ しかし、「妖怪」を期待していたのですが 「幽霊」に近いような、人間臭い「この世のものではないもの」と 主人公の少年(青年?)のお話だったわけで… しかも、びっくりしたのが これBLですやんっ! ああぁ、びっくりした(笑)

    0
    投稿日: 2013.11.28
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    何だこのエロ小説。舐められたり、チンコ掴まれたり、何なん?何なん!?と思いつつ読んだ。綺麗な日本語沢山で嬉しいし、キャラクターも素敵だし(特に大人勢)、色々言っても満足だった。ただ人には勧めずらい。

    0
    投稿日: 2013.10.10
  • 美しい日本語、幻想的な世界観

    連れ込み宿「左近」の息子・桜蔵(さくら)はその美貌ゆえか常人には見えないものをよく「拾って」しまう。あの世とこの世の狭間をさまよう妖しい男たちの物語を美しい日本語で読みたい方、ちょっと現実を離れて耽美な世界に浸りたい方にオススメです。 「骨箱」というお話がよかった。古道具にまつわる話や言葉遊びが面白い。

    5
    投稿日: 2013.09.24
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    文句言うのは読んでから! さあ読んだぞ言うぞ。 道具仕立ては長野さんらしくて好き。 でも品がない。 主人公にその気がなければ、それで良いのか。

    0
    投稿日: 2013.09.03
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    不思議なことが起こっているが、それを否定するでも不思議に思うでもなく受け入れ、しかしその手の話題は「まともに耳を傾ける話ではない」と言う主人公の内心。 生々しい行為は匂わせるがその一切をしきりの向こうに置く長野まゆみらしさ。 すべての話でちらつくどころではない父・柾の影。 つまりはそういうことなのだと。

    0
    投稿日: 2013.08.05
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    普賢象という桜があるのを始めて知りました。いつか見てみたい。 文章は言うことなく綺麗です。色っぽすぎるぐらいでくらくらします。

    0
    投稿日: 2013.06.13
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    読むのが後先になってしまいました。 人物関係がやっとクリアに。 本人は不本意ながらも、いろいろとやらかしちゃう子、桜蔵くん。でも、かわいいから許す! そして、妖よりとらえどころのない男、柾。 柾で一本書いていただきたいな。 シリーズ化して、続編をせつに希望いたします。

    0
    投稿日: 2013.06.06
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    妖しくも不思議な雰囲気がいいです。 さくらくん可愛い。 でもさくらくんが好きだからこそ次々と厄介事がふりかかってもうやめてあげてってなるところも…。 続編は気が向いたら読もうと思ってます。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    初の長野まゆみさん。 主人公がもはや女だろ?ってつっこみたくなりました。男の子を女の子みたいに書いてあるのは苦手みたいです。

    0
    投稿日: 2013.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わーーー表紙がまず色っぽいですね 学ラン大好きだし好みなので何回も表紙見てにやけてました 桜蔵君の色気が生意気さと交わってて読んでてにやけてました にやけてばっかですいません 状況描写も幻想的で綺麗ですね お風呂の桜とか背中の蝶々とか最後あたりの盃から花弁がうんたら とか読んでて綺麗に書く人だなぁって思いました 千菊がかわいかったです 先生好きすぎだろお前ーーー パターンは毎回同じなんですけどなんだか先が気になるかんじで めっちゃ面白い!!って感じじゃないんですが なぜか惹きこまれました 私がアレなせいでもあるけどね 時代設定があんまり想像できなかったので 何回も読んでて躓きました  ただ単に私の妄想癖がひどいだけですね また読みたいと思います

    0
    投稿日: 2013.01.20
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    いわゆる同性愛ものだけど、BLと括ってしまうにはちょっと違う。しっとりと妖しくて、でもどこか怖い。読み終わった後もしばらく余韻が残る不思議な感覚。

    1
    投稿日: 2013.01.05
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    友達から借りました。美少年と美少年がキャッキャウフフ。・・・作者が楽しんで書いている作品はこちらも読んでいて楽しいのだとひしと感じました。好きな話は骨箱。

    0
    投稿日: 2012.11.22
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    なんかえろかったです…桜蔵くん何者… 文章は全体的に美しくてうっとりしました 続き文庫化してから読もうと思います

    0
    投稿日: 2012.10.01
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    長野まゆみさんの作品らしい作品。 つまりホモ。 文体と妙にあってるんだよなあ、彼女の世界観とか、少年(この本では青年)像とかが、すべており混ざって、なまめかしくて、あざやかで、きらっとして……、で、ホモ。 長野さんの中では、結構色っぽい本のほうなのではないかしら。

    0
    投稿日: 2012.09.18
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    長野さんは本格的にこっちのほうに移行したのかしら。 なんていえばいいのか、いわゆるBLなんだけれど。あからさまな場面を描かないBLというか。 ただ、描こうとしている精神は、やっぱり「長野ワールド」なんだろうなぁとは思う。 良い意味でどこか現実感のない、作中のモチーフとしても使われている蛤の蜃気楼のような、お伽噺のような空気感。

    0
    投稿日: 2012.09.11
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    ものすごく久しぶりに長野まゆみを読んだ。高校以来だ。昔はあのきらきらした言葉に魅了され、ほのかな雰囲気に酔わされたがあのころと作風が変わっていると感じるのは読み手としての自分の変化だけではないように思った。事実、解説にもかつての長野まゆみと現在の長野まゆみには意識的な解離があることが記されていた。そしてこの変化は好ましかった。私も中高生のころは古いことばや漢字を多用した文章を好んで書いたが徐々にだれもが読みやすいやわらかなことばを意識的に選ぶようになった。私ごときを長野まゆみと比べては失敬にもほどがあるが親近感をいだいたことはたしかだ。 そしてこの物語は決して直截には描かれないが明らかで艶かしい。とてもエロティックだ。これが少年ではなく青年の物語だからだろう。ほのめかされることは表現される以上に想像をかきたてる。悪くない再会だった。

    2
    投稿日: 2012.06.03
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    長野さん、 「紺極まる」に続き二作目。 前回の主人公が少年なら、 今回の主人公は青年だそうで。 男が男を、 なんて書くとゲロゲロしたくなるけど、 長野さんの文章は 日本語が綺麗なので現代版の古典みたいです。 浮世離れというか 実際物語のなかの主人公・桜蔵は 源氏のような男たちの逢瀬や情事に使われている 隠れ宿「左近」の息子。 桜蔵の意思とは関係なく、男を惹きつけてしまう。 この世に想いを残している あやかしという男たちをひろってしまう。 結末や伏線などではなく、 曖昧で強引な終わり方も素敵です。 交わるって感じです。 それが嫌味ではなくて、 ふわーっとしている感じです。 桜とか菊とか、 和、死、静、寂、情、交、古、気とか 漢字や言葉が響きが 1ページが綺麗な一冊です。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長野まゆみさんを久々に読んだけど、作風がかなり変わっていておどろいた。前より読みやすくなったかな? 相変わらずきれいな文章だけど、個人的には初期のが好み。

    0
    投稿日: 2012.05.08
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    この方の作品ははじめて読みました。 古本屋さんで見つけて、裏表紙のあらすじに惹かれて勢いで購入。 それを読んだ時点で想像していた設定とは結構異なり、 「あ、ひょっとしてやっちゃった?」 とも思ったのですが、読みすすめていくうちに、どんどん世界観に引き込まれていきました。 文体がものすごく好みですし、すごく幻想的な雰囲気が漂っていて、魅力的でした。 何より柾さん(主人公の父)がすごくかっこいい! 大人の男として、ものすごく魅力的でした。 そのほかの大人も、ものすごく素敵な人が多いです。 幻想的な感じのものが好きな人や、かっこいい男性キャラが好きな人にオススメしたい本です!

    2
    投稿日: 2012.03.31
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    隠れ宿「左近」の長男・桜蔵(さくら)と、彼に惹かれたあやかし達との短編集。 男同士の云々がテーマなので、ひとを選ぶとは思います。この方の作品は初めてでしたが、とても綺麗で品のある日本語でした。 桜蔵の放つ、危うい色気が凄い。何度表紙を見返したことか。あやかしや大人の男達との対比も素敵です。なされるがままの頼りなさが、散るのみの桜と絶妙に合ってる。

    0
    投稿日: 2012.03.27
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    最近の長野さんの作風は正直アレでしたが(笑)、この桜蔵くんはなんだか好きです。千菊くんも、白昼堂々シリーズの正午みたいで可愛いし。 それより何より、単行本で読んだ私はこの文庫本の表紙に驚いた!綺麗!!ジャケ買いしちゃいたいくらいです。

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    投稿日: 2012.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一話目の入浴中に天井から桜が舞い落ちてくるシーンは鳥肌が立ちました。目に浮かぶ幻想風景があまりにも綺麗にありありと想像が出来るのはさすがの手腕です。言葉が綺麗過ぎて本当に鳥肌が立ちます。 長野作品ドラマでも見たいなと思いつつ、「映像化は無理」な作品でしょう。もちろん下手にそんなことされたくないですが。 長野作品としては随分俗っぽいなと感じました。 ここまできたら直接的表現があってもいいですね。(嫌な方嫌でしょうが) 主人公・桜蔵の人間性が掴めないというか、翻弄される様がちょっと、だったんですが、そういう流されるところが「女」である所以なんでしょうね。 羽ノ浦先生の正体が気になる所ですが、他の方のレビューを読む限り続編があるんです…かね?是非読みたい。 あと気になるんですが浜尾にもされてるんですか?桜蔵君…(笑) 文章としては読みやすくなったなぁと思いましたが、今までの長野先生の文体に慣れていると逆に違和感もあり、すんなり読める所とそうでないところが浮き彫りになりましたね。 どの話も冒頭の状況説明が読んでいて好きです。

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    投稿日: 2012.03.12
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    和風ファンタジーだよね、もう。単行本持っているので、ある意味再読です。折角文庫版も買ったのに、あとがきが著者様じゃない(涙)と思ったけど、裏話的なネタが読めて興味深かったので、全然ありでした。でも個人的に、表紙は単行本の方が好き…。

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    投稿日: 2012.03.11
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    艶めかしく妖しい、という言葉が似合いの作品でした。 宿屋「左近」が男同士の逢瀬の為であることもあって全体的に淫靡な雰囲気で 登場する男性はみな魅力的・・・ あやかし(男)に妙に好まれる主人公桜蔵も16歳という微妙な年頃の危うさが半端ないし桜蔵の父親の柾も,左近の常連の浜尾も”大人”の男の色気が半端ない 官能小説のように直接的な表現は無いのだけれど至る所から耽美かつ淫靡な雰囲気が溢れてる無性にゾクゾクとさせられた作品。 布石というか気になる事が沢山あって堪らないです あと・・・桜蔵は結局毎度毎度美味しく頂かれちゃってるん・・・だよ、ね? 目覚めて裸だったって・・・どんだけ隙だらけなの桜蔵・・・笑

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    投稿日: 2012.02.29
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    面白かったです。途中から「この人もまたアレなんでしょ」と思ったら、100%当たってしまったけどw 個人的に長野まゆみ作品に限っては、人物のイラストを入れないで欲しいといつも思ってしまう。いやな絵ではないのだけど、自分の中でイメージしたいタイプの少年といつも違うから。

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    投稿日: 2012.02.24
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    長野さんの美しい日本語にあてられて幸せでした。桜蔵くんのガールフレンドが出てきたときは、おやっ!?と思わず身をのりだしてしまいましたが。ふふっ。 『天鵞絨』を『ビロード』と読ませる長野さんも恋しいですが、ひらがなの使い方や登場する物、風景、人の名前やしぐさなどで、こんなにも雰囲気が出せるんだなぁ、やっぱり長野さんワールドだなぁ、とうれしく思ったのでした。

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    投稿日: 2012.01.23
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    表に出てるタイプのBL小説。 それでも長野まゆみらしい現実と夢を行き来するような話ですんなり読めました。 最後まで桜蔵は男だと言い張ったけれども実は女性なんじゃないかと最後まで思ってしまう終わり方でした。

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    投稿日: 2011.11.14
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    武蔵野にひっそりとたたずむ一軒の古屋敷。そこは、世界をはばかる逢瀬のための隠れ宿「左近」である。十六歳になる長男の桜蔵は、最近どうも奇妙な男にかかわることが多い。生まれながらの性質なのか、その気もないのに、この世ならざるあやかしたちを引き寄せてしまうのだ。彼らは入れかわりたちかわり現れては、桜蔵を翻弄するのだが……。これは夢か現か、人か幻か――。生と死の境をゆきかう、いともかぐわしき物語。

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    投稿日: 2011.11.14
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    解説にも書かれていましたが、読みやすい文体になっていた感じがします。 長野ワールドはあらゆる意味で変わらずですが、取っ付きやすくなった分だけ軽くなったと思う人もいるかもしれません。

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    投稿日: 2011.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに新刊コーナーで長野まゆみを見つけ、表紙とタイトルに惹かれて購入。 少年の話が多かったイメージの作者だが、しばらく読まなかった間にそこから離脱したらしい。 同性愛関係がちらほら出て来る(なにせ主人公の家の家業が連れ込み宿である)ので、苦手な人は注意。 とはいえ、昔から作者の本を愛読している方には無用な注意か。 夢と現、この世のものならぬ存在が自然と絡まり合い読後感はフワフワしている。さすが。 タイトルに桜が含まれているが、秋の夜長に読むにもうってつけ。

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    投稿日: 2011.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近の作品。 『カルトローレ』とはまったく違う類いのお話。 本作のほうが、彼女の好みに近い登場人物がでている気がする。 (柾はちょっと『白昼堂々』の千尋っぽいし、桜蔵は凜一っぽい) けれども。 こんなに男色が強い作品を書くようになっていたとは。 あとがきにある15歳と16歳の境目(少年と青年の境界線)への作者の意識がそうさせているのかわからないが、これまでの作品だと、もっとオブラートというか、繊細という名の靄に包まれていた気がするのだけれど、本作はかなり直接的にその色をアピールしているように感じた。 (文章が艶っぽい。そして、嫌いじゃ無い) 魅力的なのは人間よりもむしろ桜蔵を喰おうとする(喰ってしまう)あやかしのほうで。 『骨箱』の望月が放つ色気には中てられた。 ふいに読み返したくなる作品。

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    投稿日: 2011.10.19
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    美しい日本語と幻想的な雰囲気が素敵でした。 その中で漂う妖しい官能にずぶずぶと惹き込まれる。 特別に面白い!という訳じゃないのに目が話せなくて、いつの間にかページが物凄く進んでいたりしました。 妖しいものは妖しいまま、完結の形で終わらないので最後までモヤモヤです。続きがあればいいのに。

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    投稿日: 2011.10.16
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    タイトルにつられて買ってきた一冊。この人の作品初めて読んだけど、この世界観すごく好き。 時間と空間の間にたゆたっているような、描写される花の香りまで漂ってきそうな、幻想的でやわらかくて穏やかなのに、どこか危うい空気感。 言葉選びも、綺麗。 和テイスト満載なのも好きなところなんだろうな。 私、普段こういうファンタジーっぽいのってめったに読まないんだけど、これは良かった。 久しぶりに☆4.5コあげたい感じです。

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    投稿日: 2011.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「BL」みたいな作品を書くようになられたのだなぁ…と、寂しい気持ち。和の雰囲気は好きだし、硬質な質感も美しいとは思うのだけれど、今ひとつ世界に入りこみきれなかった。妖艶さについてくる生々しさに中途半端さを感じてしまった。

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    投稿日: 2011.09.23
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    持て余してしまう。 拾ってくるのが、妖しでよかったものの。 「白昼堂々」らにあった、淡いものがない。

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    投稿日: 2011.08.29
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    「あめふらし」などと似た感じの、この世ならぬものと現世の、時間と空間が“糾える縄のごとく”に交わった世界。 BL世界は嫌いではないのですが、“この単語は好きではない”というのがある。 それが出てくると少し嫌悪感を感じるのですが、全体的には好きな世界。 解説にあった『柾パパは人気』という記述… これにも少し嫌悪を感じます。 萌えを他者と分かち合うのは、実はそう簡単ではない。 多数派でなければお付き合いできない、という同人的世界には、少し面倒なものを感じます。 普通、小説はそういった読まれ方はしないのでしょうが、この作者の作品が含む男色的要素が、そういったファンを呼び寄せているのでしょうか… 私は、自分一人で楽しむだけにとどめたいと思います。

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    投稿日: 2011.08.19
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    相変わらず日本語が美しい。妖の類にいつも翻弄され、事の後に適当な場所に放置されてる桜蔵にちょっと笑った。

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    投稿日: 2011.08.15
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    最初の方は、なんとなく乱歩っぽいな、と思いながら読んでいた。黒蜥蜴とか、妖しい雰囲気がそれっぽいかなと。読み進めたら全然違ったけど。 短編集が苦手なので、買ってから失敗したなと思ったけど、なかなかだった。平たく言えば本人無自覚な男娼(仮)の話なんだろうけれど、直接描写が無かったから、変に気をとられずに、普通の文学作品として読めた。

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    投稿日: 2011.08.15
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    槙が良い男過ぎて、主人公・桜蔵と本題そっちのけで、父だけを見てしまう(苦笑) 単行本で、3巻が出ればいいと思うが…、大学生は書かないだろうなぁ。

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    投稿日: 2011.08.09
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    「新世界」を読んだとき、ハミがなんなのか、どんな仕組みになっているのか、さっぱりわからなかったんだけど、不思議な色気があったのが印象深かったけど、この物語も不思議な色気?があると思う。 まさに奇譚そのものという雰囲気は結構すきかな。

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    投稿日: 2011.08.07
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    さいきんあらすじざっと読んで本文読んだらほもだった!ってことが多い^^;何度もいうけど嫌いじゃないからいいんだけど・・・ 内容としては左近っていうお宿のこの桜蔵くんが幻の男の人たちに妙に好かれてとえっちな展開になっちゃうってかんじ(桜蔵くんは女の子のほうが好き) なんかねーあんまり好きじゃなかったというか文がよくわかんなかった・・・

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    投稿日: 2011.08.01
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    あー…長野さんの作品の中で一番好きかもしれない… 猫道楽ほどは生々しく描写はないけど、猫道楽的なノリ。男色一直線。 妖みたいなものとよく交わる青年のお話。世にも奇妙な物語みたいな感じがする。 柾や浜尾がいいキャラだなあ…桜蔵に色々ちょっかい出す大人たちいいわ… あと設定が素敵相変わらず。宿の息子とか古風な雰囲気とかいいなー。 嫌う人はとことん嫌いそうなお話だけど、長野さんにしてはめちゃくちゃ解りやすくて、色っぽくて、楽しかった!

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    投稿日: 2011.07.27