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地上の記憶
地上の記憶
白山宣之/双葉社
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総合評価

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    生活の感覚。 普段読まない類の作品で、静かな話がならぶ。 それぞれの話は書かれた年代もモチーフも大きく異なり、作者の個性を作品に出すというより、 リスペクトする作品があって、その作品に使われる技術を徹底的に研究し、 我が手に宿した上で書かれているような感覚を受ける。

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    投稿日: 2018.12.17
  • 静かな余韻が心地よい短編集

    「陽子のいる風景」「ちひろ」「Picnic」「大力伝」「Tropico(前・後編)」の計5編を収録した短篇集。作者・白山宣之氏の遺作集とのこと。本作で初めて白山氏の作品に触れましたが、その絵の巧みさ・緻密さにびっくりしました。 収録内容は現代劇から時代劇まで様々。起承転結がはっきりしていない作品もありますが、逆にそれがいい。物語から受け取るイメージを膨らますための余韻を、読者に与えてくれている感じがします。 お気に入りはとある中学生少女の一日を描いた「ちひろ」。淡々と彼女の一日を描写しているだけなのですが、楽しいこと・辛いこと・苦しいこと、そして家族とのつながり・思いがじわじわと伝わってきて、何だか泣きそうになってしまいました。ショートムービーのような物語。何度読んでも色褪せない魅力があります。

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    投稿日: 2015.06.05
  • 遺作集

    作者は既に亡くなられているようで遺作集となっています。 劇画風の絵がとても綺麗で、ストーリーと共にひきこまれます。 淡々と展開して、余韻が残るような感じも、最近の作品には無いような斬新さを受けます 映画の一部になっても良いような感じも受けます。 個人的に短編集大好きで、大友克洋さん短編もよく読んでいました。 その大友さんがこの遺作集のカバーデザインを担当しているようです

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    投稿日: 2014.12.06
  • 一遍の映画のようなあじわい

    白山宣之という漫画家について何の知識もなしに読みました。 印象に残ったのは「陽子のいる風景」と「大力伝」。 「陽子のいる風景」に流れている時間は、なんとなく小津安二郎の映画に流れているそれと似た、たおやかさがあり、「大力伝」はおおらかさと力強さで黒澤明の映画を思い起こさせるものがありました。 あじわいが深く、記憶に残る、一遍の映画のような短篇集でした。 「ニューウェーブ世代の旗手」とはいうものの、漫画界のニューウェーブについても知らなかったので、かえって先入観なしに読めたのが良かったのかもしれません。 知己の漫画家、作家が白山氏に手向けた文章もそれぞれ趣深く、惜しまれて亡くなったという白山氏の人柄を忍ばせるものでした。

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    投稿日: 2014.01.06
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    名前のみ知っていたが作品をまとめて読むのは初。この世代の漫画家は、画力・シナリオ・構成・テーマなど現在ではほとんど分業化されている要素をほぼ個人で担っていた、それが当然であったことを再認識する。

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    投稿日: 2013.02.17
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    谷口ジローはじめ、錚々たる面子が誉めているので購入。シュールな作品群。何も起こらないが読み応えがある。

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    投稿日: 2013.01.27