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総合評価

(96件)
3.5
13
27
35
9
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    印象に残った一節 『島村には虚しい徒労とも思われる、遠い憧憬とも哀れまれる、駒子の生き方が、彼女自身への価値で、凜と撥の音に溢れ出るのであろう。』 島村が駒子のひたむきさをたびたび「徒労」と表現しており、「徒労」という言葉が、蔑みではなくて駒子そのものの価値として崇高なニュアンスで使われているのが印象的だった。報われるかどうかとは関係なくその行為を続ける駒子の生き様に、島村は純粋な美しさを垣間見たのだろうと思った。 それに対して島村は、作為的で虚無を抱えた人物であり、そうした冷めた傍観者だからこそ、駒子のひたむきさがより美しく映ったのだろうなと思った。島村との対比によって、駒子の美しさが一層際立っていた。 語り手の島村にあまり人間味が感じられないので、島村が主人公の小説というよりも、駒子という人間を浮かび上がらせるために、島村という視点が必要だったのだと思った。徒労を不毛なものとして捉えるのではなく、その中に美しさを見出せたのは、島村が旅人であり、駒子の徒労を引き受けなくてもよい立場だからこそなのだろうなと思った。 冷たく美しい冬景色と、駒子の生の熱量と、旅人として通り過ぎる島村が重なりあって、「雪国」の独特な世界観が形作られていた。

    0
    投稿日: 2026.08.25
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    日本語って綺麗だー!アンビエントを聴いているときのような気分になった。川端康成は初めて読んだけど、今まで読んだ本の中でセリフがいちばんイキイキしていた。駒子が本当に魅力的!個人的には終わり方もとてもいいと思った。

    0
    投稿日: 2026.07.25
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    有名な最初の一文が読めて嬉しい。風景と女性の描写がきれい。特に前半が面白かった。後半は話の流れやモチーフが少しばらついているように感じた。

    0
    投稿日: 2026.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    純文学というものなのか。にわかだが読んでみた。 主人公の男ははっきりとした言葉と意志を持っている。だがどこか心ここに在らずふわふわとしている。そんな男に恋したのは駒子、芸者のような女。いい女だと島村は言うが、私には可哀想な女としか思えない。叶わぬ恋を島村に寄せ、大切な人間が亡くなっていく。虚しさや侘しさを全面に散りばめたような雰囲気だ。所々の場面の描写がとてつもなく綺麗でよくもまあこんなに言葉が思いつくなと思った。

    1
    投稿日: 2026.05.16
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    難しかった 駒子の様子は島村視点で繊細に描かれているが 時代背景が異なることや 私が慣れていないからか あまりわからずだった。 ただ、その時に時代を風靡した小説を知るという経験はよかったと思う

    0
    投稿日: 2026.05.09
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    ごめんなさい、難しすぎて読解不能部分が多いです…勉強します…。でも過剰なくらい繊細な情景描写。これの理解でにる人間になりたいです。

    0
    投稿日: 2026.04.12
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    日本語の美しさをすごく感じられた。 登場人物の誰にも共感などはできないどころか、気持ち悪さも感じられたけど、それも含めてこのくらいの時代の小説の面白さかなと思った。

    0
    投稿日: 2026.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    寂寥感が漂っていて、もののあわれを感じられた。そして、登場人物が全体的に若く、瑞々しさも感じられる。 三島由紀夫や太宰治、芥川龍之介と比べると、舞台設定が現実に即していて、至極一般人の感性から語られるので、読者が置いていかれることが少なく、スッと入ってきやすい印象。 雪国は試しに英語版も軽く読んでみたが、正直日本語版を読んでる身からすると、良さが伝わっていないような気がして大変もどかしい。最初の「トンネルを抜けたら、そこは雪国だった。」はもう言わずもがなの名文である。しかし、英語だと、雪国の景色が目前に突然現れる情景を読み手に思い起こさせるまでには至らないと言う印象。 最近だとAI翻訳の発達で語学学習の必要性を問われることは多いが、土着の言語でしか表し得ない世界観や空気感は絶対にあると確信した。さめざめとした〜とか伝わりませんよねこの感じ。。文化輸出の際には、文学より映画や音楽形式が選択されやすいのも納得。海外の翻訳作品においても、母語の読者と比較すると、理解には雲泥の差があるんだろうなと感じて、少し悲しくなった。  また、近現代の恋愛文学においては、男性視点にも女性視点にも立てない(なぜなら現代の女性とあまりに乖離しているため)ので、常に彷徨える魂として作品鑑賞に参与していて、それはそれで最近は面白くなってきた。醒めた目線でボケーっと観察している。 最後の結末はよく分かりませんでした。 最後の事故は何を表しているんだろうか、何が起こっていたのか、最後の一文はどういう心情?? 私は大体考察サイトを読みにいってしまうんですが、今回はグッと堪えて、あと20-30年後ぐらいに読み返すときの自分に託しました 苦笑 私がグッときたのは、作品を通しての島村と駒子の主導権の静かな取り合いだ。時代や職業の影響もあって、島村と駒子は完全に対等な関係ではなく、概ね島村が優位だと思う。しかし、それがステレオタイプ的に断罪されるべき男女の不均衡な関係が結ばれているかと言うと、そうでもない。じっと目を凝らしてみると、両者がその時々でうまくパワーバランスを調整しているように見えて、人間って複雑で奥深いなと改めて思わされる。 作中で、何回か、島村が駒子の生命力や徒労に圧倒されて、畏敬の念にも似た感情に駆られて呆然とする場面があったように思う。そこでは、無意識に駒子が関係のうちで優位にあり、島村はなすがまま何もできない状態に置かれる。男性が上、女性が下!もしくは男女平等!のような白黒ついた関係はこの世には存在しなくて、現実では男女間ではもっと複雑で緻密に力関係の調整が行われている。そこを描けているのがリアリティがあると感じた。

    0
    投稿日: 2026.03.27
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    駒子の愛情は彼に向けられたものであるにもかかわらず、それを美しい徒労であるかのように思う彼自身の虚しさがあって、けれどもかえってそれにつれて、駒子の生きようとしている命が裸の肌のように触れて来もするのだった。彼は駒子を哀れみながら、自らを哀れんだ。そのようなありさまを無心に刺し透す光に似た目が、葉子にありそうな気がして、島村はこの女にも惹かれるのだった。

    0
    投稿日: 2026.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな話だったっけ? 冒頭から約割語の嵐で憤怒。読むのに難儀した。これだけ長いこと読まれて名作と言われているのだから、この憤怒の向こうにきっと何かあるはずとも思い、フェミニズムの人に嫌われているとも聞いていたのでその視点はあえて取り払って読んでみようと頑張ったが。どの登場人物にも感情移入出来ないし、細かい観察がどちらかというと気持ち悪く思えてしまって。フェティシズムというものは実に個人的なんだな、とつくづく。描写や比喩はところどころものすごく美しい。

    6
    投稿日: 2026.02.14
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    確かに情景描写は凄いかもしれないけど、正直この文章に日を感じる感性が自分にはないのかもしれない… なぜ島村は既婚子持ちの無職おじさんなのに、駒子から行為を寄せられてたんだろう… あと島村と葉子の関係性もよくわからない…

    0
    投稿日: 2026.02.02
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    さすがノーベル文学賞を受賞した川端先生。文章が美しく、ページを捲る手が止まらなかったし、気付けば読み終えていました。 個人的にはもっと話の展開の落胆がある方が好きなので、読み終えた時に「あっこれで終わりなんだ」と思いましたが小説の世界に潜り込めて本当に楽しかったです!

    0
    投稿日: 2026.01.19
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    美しい情景描写。雪はすべてを覆い隠して真っ白にするのに、雪景色ってこんなに多彩に表現できるのか。外の寒々しさと対照的な温泉宿の温かさ、そこで聴こえてくる音、視覚だけでなく温度感や聴覚も文章だけで伝わる。もし、これだけの語彙力と表現力を多くの人が持っていたら、ビデオカメラは発明されなかったかも。 それはそうと、この島村という男のどこにそんな魅力があるのかが疑問だった。島村目線でしか語られないから、駒子がどうしてそんなに惚れ込んでいるのかが分からない。超絶顔が良いとか? それでも私が駒子の友だちなら「そいつはやめとけ」と言いたくなるタイプ。彼女に見送られて電車に乗り込んで、物理的な距離ができた途端に、「遠く感じる」とか言ってのける薄情さ。彼女の気持ちを徒労だと叩きつけることで、彼女の思いの純粋さを眺めようとする、自分本位な傲慢さ。 駒子の気持ちは、他者にやめとけと言われるほど燃えそうではあるけど。 ただ、恋愛が楽しむことそのものを目的とするものであるなら、駒子のようにいつ来るか分からない男に翻弄されて、乱れた心をそのまま明け渡してしまう恋も悪くないのかも。 苦しければ苦しいほどその人を好きだと実感する。返ってこなかった愛ほど一生もの。 駒子の叶わぬ恋を、頭ごなしに"不幸"と決めつけることはできない。 だけどやっぱり解せない。個人的にはちゃんと返ってくる愛が良いし、やっぱり友だちなら止めたくなる。幸せなんてみんな自己満足だけど、自分についた傷を愛でるような幸せはなんかちょっと違うよ、と言ってやりたくなった。

    9
    投稿日: 2026.01.17
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    美しい話だなーと感じました。 正直、漢字が苦手で辞書を引きながらの読書で時間がかかりましたが、日本語の美しさみたいなものに惹かれました。 登場する女性たちの言葉が綺麗(現代に生きる女性の話し言葉とのギャップ?的な)だったり、仕草の温かさだったり、想像する作中の情景が雪国で…日本家屋で…静かで…という東京育ちの私にはあまりにも現実離れしすぎた「THE・NIPPON」文化の設定で、憧れみたいなものを感じつつ読んでいました。 また読みなおしたい!心の奥底の、目を閉じた先に微かに見える憧憬のワンシーンとして刻みたい!そんな小説でした。

    0
    投稿日: 2026.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    情景が目に浮かぶ、艶かしい作品だった。 自分用メモ:東京のお金持ちのおじさんが、湯沢温泉まで旅行に行って駒子という19歳くらいの芸者を特別気にいる。あまりに清潔で美しいから性的なことはしないでいたが、女の子の方が惚れ込んでしまう。だからもう来るのやめよ、って思って終わり 蜻蛉トンボ

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    2年前から、#雪国リトリート というプロジェクトをお手伝いさせていただいております。関わり始めて以来、何度となく、”国境の長いトンネル”を抜けて雪国に行っております。 湯沢あたりでは、そこかしこで「川端康成」の面影を感じており、いつか読んでみようと思っていた、こちらの名作。 私自身、純文学というものにあまり馴染みがなく、どういう気持ちで読んだら良いのか、まだ掴めないでおります。ただそれでも、登場人物それぞれの人間らしい弱さは、すぐそこに感じるようなリアルさがあり、胸を締め付けるものがありました。 そして、どこか醸し出される情景や心情の雪国らしさ。南国のような突き抜けた優しさではなく、どこか一歩引いた奥ゆかしい優しさが感じられます。それが太陽の優しさと雪の優しさの違いなのでしょうか。 作品中、”縮(ちぢみ)”や”雪晒し(ゆきさらし)”についての記述があり、ちょうど塩沢紬について話を聞いた後だったので、新潟と着物文化がまた少しつながった感覚がありました。 おそらくまた読み返したくなる気がする、そっと本棚にしまっておこうと思うようなそんな小説でした。

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    水のようにスッと入り、音楽を奏でるような文章。やっぱり、私は川端康成の文章が好きだ。 ただ、内容はあらためて読むと、なんだこのおやじ、という感はある。

    0
    投稿日: 2025.11.12
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    久しぶりに純文学を読んで、ああ読みにくいなと思った。面白くないということではなくて、一文一文を咀嚼するのに時間がかかるという意味で。むしろ味はしっかりとある。日頃食べやすく切られたSNSや動画ばっかり消費していたんだなと気づかされた。難しいなと思ったのはセリフ回し。駒子や島村ら登場人物たちの発言には目的語や詳しい説明が語られないことが多く、いかにも日本語らしい。解釈の余地も大きい。翻訳者は苦労するだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    主人公の何をしているかわからない日常と、その割に奥さんをほおって温泉宿で浮気をしている生活にどうにも感情移入ができないと思って、人に話したら、それが「高等遊民」というもんだと説明された。この時代のあるインテリ男子の憧れの生活スタイルだったようだ。それが学べる小説とも言える。

    10
    投稿日: 2025.09.16
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    謎。けれど「わからない」という感覚そのものを肯定的に受けとめたい。描かれず、ただ仄めかされる余白を読み解きたいと思ったが、自分にはまだ力不足。いつか英訳と照らして読むことで、いつかその景色が少し違って見えるのでは、と期待している

    1
    投稿日: 2025.09.14
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    うつくしい 文体が麗しく心地よかった うつくしい日本語に触れたいときにとても良い 日本語ってきれいなんだなあ

    8
    投稿日: 2025.09.12
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    30歳を手前に古典文学を改めて読みたいと思い拝読。 日本語の美しさを感じる文章で、感性を刺激された。ただ最近の作品を多く読む自分には、文脈や言葉がスッと入ってこない部分もあり、やや苦戦しつつ読破。個人的には縮の表現が美しく、実際に見てみたいと感じた。 また歳を重ねてから雪国で読み直してみたい。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    国境の長いトンネルをぬけるとそこは雪国であった。 ここしか知らない「雪国」。学校では作者とタイトルと有名な一節を丸暗記して終わっていたが、もったいなかった! 特殊な状況や登場人物は登場しない、ありふれた人物のやり取りや心情が、情景とともに流れ込んでくる様子に、飽きる事なく一気に読めてしまった。

    17
    投稿日: 2025.05.17
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    川端康成は日本語が美しいと、ずっと以前に先生から伺っていたのを、ようやく読了。 確かに一読しただけだと、最後の火事のシーンは唐突にも感じられたが、巻末の解説を読み、再度読み、また再度読み、この場面に無駄な言葉が一つもないことがわかった。清潔とでも、やはり雪国ならば言うべきなのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.04.22
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    意味がわからない。情景描写は上手い。 美しさを大義名分にした女好きの主人公と精神が不安定な女性達が蹴った転んだ等々。 だけど、はっとつかれるような情景の描き方は確かにあった。注釈が多く、何これ?と思う言葉も多々あったが文体は鮮やかで若い。 でもわからない。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    生きていることの儚さとか意味のなさとか、そのなかでの虚ろな戯れの美しさを感じる物語。曇天の北海道旅行には最適な本だった。日本語の繊細さを噛み締めにまた戻ってきたい。

    1
    投稿日: 2025.04.04
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    とりあえず読んでください。 情景、心、感覚全てを言葉で、理路整然とそうあるべく所に置かれるように説明されている。 幾何学的な美しさを持つ文章でありながら、あまりにもある種人工的な美しさの文章でありながら、確実に僕らの中に経験があるクオリアの種みたいなものを精密に描写されることで他人事ですまさない、一人称的な読み方をさせる書き口。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    登場人物の心情と特定の状況、景色をマッチさせて綺麗に文章化されてて読み応えがあった。駒子の純粋で繊細な心と島村、、気持ちはわかるけどもさぁ……と。わがままですよ、わかってるならケジメつけましょうよ、と。終盤は少し展開が早くて理解が追いつかなかったが、再読しようと思う。モデルになった湯沢温泉にも是非行きたいですね。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤の、汽車の場面の描写がとても良かったです。寒さで曇った窓ガラスを手で拭くと、向かい側の席に座る女性の顔が反射して浮かび上がり、窓の外の風景と重なり合う。その顔に野山の灯火が映し出されたところが美しかったです。 中盤〜後半も随所にある風景描写は好きでしたが、全体的に時代設定や雪国の文化に馴染みがなく想像しづらい部分があり、難解に感じました。 川端康成の他の作品も読んでみようと思います。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    島村と駒子の愛が切なく語られる。終始2人の心情と行き来のやり取りが語られるが、最後のドラマチックな場面と天の川の美しさが交互に描かれる部分が壮大だった。

    9
    投稿日: 2024.07.20
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    これがあの雪国か 昔の日本の服装や住まいや、男女の関わり方など知られてよかった けど最後急に終わりすぎてな〜、解説頼むって感じ

    2
    投稿日: 2024.06.18
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    図書館の借りている本に追われ中盤は飛ばしました。 ラストはちゃんと読んでいて良かった。 終わり方が秀逸。

    16
    投稿日: 2024.06.13
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    初読。課題本。 タイトルと冒頭と粗筋は聞いたことがあったが、思っているのと若干違う話だった。正直近代文学は表現を追うのに必死で話が入って来ながち。 主人公である都会人の富裕層島村と、若い温泉芸者駒子、そして美しい声の娘葉子が中心人物。 島村は本人も言っている通り親の遺産を食い潰して無為徒食の日々を送っているとの事だったので、対照的に温泉街で必死に生きる駒子や葉子を俯瞰するには丁度良い位置なのかもしれない。文中で頻繁に出て来る、駒子に向けた 離れている時は恋しく思うのに、近付いた途端突き放すような言動は、彼が「バレエの論文を書いていながら、バレエを直に見たことがない」という人物像に象徴されていると思う。 クライマックスである火事のシーンはやや唐突気味であるが、それまで再三描写されていた雪国の非日常的に静かな美しさと、そこに日常生きている人々の生々しい騒々しさとを対比させることで、雪国での非日常が終わる=島村と駒子の関係性が終わることを暗示しているのでは?と考えた。 あと女性の肉感的な描写が執拗なくらいあるわりに嫌な感じはせず、寧ろ綺麗なように感じさせるのは作者の妙だなーと思う。 考えさせる余地があり、文脈を読み取らないと筆者の真意が分からないあたり、文学だなーといった感じ。ただ、解説でも駒子が純真ながら自堕落で~みたいなこと言っていたが、どっちかと言うと仕事もせずに妻子放って温泉街で女はべらせてる島村の方がよっぽど自堕落ではないか?と思った。

    0
    投稿日: 2024.04.02
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    非現実と現実の狭間のような世界を持っていて好き。駒子の言葉には強い生命力とか弱い女の部分とが入り交じっていて、何とも人間臭くて惹かれた。

    2
    投稿日: 2024.01.28
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    当時の時代の常識などが今とかけ離れすぎてて理解に苦しんだ。また、人物の動きも不明。ただ、言葉のセンスは良い。

    1
    投稿日: 2023.12.22
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    1回目は全く理解できなくて数年ぶりにこの本をとって読んでみました。日本語ってこんなに綺麗なんだなと思わせてくれる文章でした。どうやって生きたらこのように描写や感情を美しく言語化できるのでしょうか。 ただ相変わらずストーリーが面白いかと言われるとよく分からなくて、何がオチなのかなと疑問です。

    2
    投稿日: 2023.12.18
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    傑作でした。名文の冒頭部分は言うに及ばず。自然に対する深い洞察があまりにも綺麗で耐えられません。どうやったらあんな文章書けるんですかね、、、

    1
    投稿日: 2023.11.23
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    大傑作 鏡を使うなどの視覚描写の巧みさは言わずもがな、 台詞における引き算の美学も大好き。 さながら極寒で無機質な雪国が魅せる自然の美しさのよう、過酷な状況で逞しく生きる女たち。 男に熱があまりないのが、よい比較になっている。 主要な4名の具体的な描写があるわけではないが、関係性や台詞や行動で、感情が浮かび上がってくる。 このように余白が私たちに妄想を促してくれるので、読むのが楽しくなる。

    3
    投稿日: 2023.08.18
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    「駒子の愛情は彼に向けられたものであるにもかかわらず、それを美しい徒労であるかのように思う彼自身の虚しさがあって、けれども反ってそれにつれて、駒子の生きようとしている命が裸の肌のように触れて来もするのだった。彼は駒子を哀れみながら、自らを哀れんだ。」 「そう言って、気のゆるみか、少し濡れた目で彼を見上げた葉子に、島村は奇怪な魅力を感じると、どうしてか反って、駒子に対する愛情が荒々しく燃えて来るようであった。為体の知れない娘と駈落ちのように帰ってしまうことは、駒子への激しい謝罪の方法であるかとも思われた。またなにかしら刑罰のようであった。」 雪国の温泉旅館に通う主人公の藤村と、駒子・葉子という二人の女性を描く。駒子は藤村に深い恋慕を抱いていて、それは藤村も理解しているのだが、藤村には駒子とどうこうなろうという気はない。これは駒子を愛していないから、というわけではない。その描写が上記した文の引用であり、この複雑な心情の機微がこの物語の一番の魅力なのだと思う。 葉子はどこかミステリアスな女性として描かれており、感情を表に出す駒子とは対照的だ。藤村は葉子にも惹かれているのだが、それは駒子に対しての感情とは全く別物であり、むしろ葉子を通じて駒子を見ている、とまで言えるのかも知れない。これは二つ目の引用で描いている。 藤村の心情は、理解不能なようでとても共感できる。彼の達観した諦念のようなものが、上品に心に響いた。

    1
    投稿日: 2023.08.15
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    名著と言われているから読んでみたが、 物語の内容としては平坦で少し退屈に感じる場面もあった。 だが、それを許容して読み進められるほど、描写、特に情景の描写が丁寧かつ美しく、雪国出身の自分にはありありと想像できて旅の哀愁を感じられて心地よかった。

    1
    投稿日: 2023.06.30
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    正直、物語はよく分からなかったのですが、悉く表現が美しく情景が綺麗なので、こんなにも雪が美しいものだということを、初めて知った一冊になりました。 いい感じに物語がよく分からないから、余計にいいのかもしれないとか、思います。

    1
    投稿日: 2023.06.18
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    雪国 川端康成 物語の舞台は新潟県湯沢温泉 無為徒食の男「島村」と雪国で芸者をしている「駒子」の物語。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。…」の一文で始まる有名な作品ですが、初めて最後まで読みました。 駒子が自分に好意を寄せているのを知りながら、最後まではぐらかし続ける島村。物語が進んで、関係が近づけば近づくほど、結びつかない二人の描写は読んでいてヤキモキしました。芸者という駒子の設定から少し大人びた表現もありますが、心情や動作、周囲の情景の変化などを文字だけで描写する川端康成の表現力に、文学の奥深さを感じました。 学生時代に授業か何かで読んだ時はよく分からず食わず嫌いをしていましたが、改めて読むと名作といわれるものは、やはり名作なんだと再認識です。 また自分がこういう作品を多少は味わえるようになったことに少し感動しました。

    1
    投稿日: 2023.03.22
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    読むのに難しい本でした。 途中まで読み進めて、なんとなく消化できず、もう一度最初から噛み砕くように読んでみました。 ところどころ登場人物の感情がむき出しになり熱量が上がる場面はあれど、物語としては終始淡々としていて、主人公たちの心理描写と同じくらい(もしかしたらそれ以上に)風景の描写が挟み込まれるので、どちらかというと小説を読むよりは絵を鑑賞するという感覚に近かったです。 というか、当たり前にさらっと書かれてるけど主人公が嫁と子供を置いて何日も旅館に泊まり掛けるのとか、今の感覚じゃ普通じゃないよねー。笑 いつか機会があれば物語の舞台である湯沢町に行ってみたいと思いました。 p85 「君が東京へ売られて行く時、ただ一人見送ってくれた人じゃないか。(中略)その人の命の一番終りのペエジに、君を書きに行くんだ」 このセリフ好きです。

    0
    投稿日: 2023.02.26
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    文学的評価が定まっていて、さらにノーベル文学賞を獲っているから読み通せたのだけれど、もしこれが無名の作品だったら、きっととてもではないが最後まで読み通すことはできなかってだろう、と思う。 「結局この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている~この指だけは女の触感で今も濡れていて~鼻につけて匂いを嗅いでみたりしていたが」この箇所は色々な人が取り上げているけれども、こういった清潔な色っぽさの描写にはっとさせられる。他にも、「人間は薄く滑らかな皮膚を愛し合っているのだ」「島村は死骸を捨てようとして指で拾いながら、家に残して来た子供達をふと思い出すこともあった」「そうして駒子がせつなく迫って来れば来るほど、島村は自分が生きていないかのような苛責がつのった。いわば自分のさびしさを見ながら、ただじっとたたずんでいるのだった」という表現に、ああ、こういう表現もあるのか、と、感心した。 どこかで感じたことがあるような、名状し難い感情の揺れ動く瞬間、しかも数時間も経てば忘れてしまうような感情の僅かなさざなみに、こうも的確な言葉を与えられるのかと思うと、その表現手法に驚いた。 あと、駒子と葉子の話しぶりや身振りや台詞回しが妙に生々しく、確かに男女の会話ってこんな感じだよなあ、と思わせられる部分が多かった。そういう男女の交わりを品格を損ねないで描ききるのはすごいな、と思った。 けれども、じゃあ、話として面白かったかと言われると、別にそうでもない。いや、別に不倫がダメとか、主人公がクズだから嫌だったとか、人格者ぶりたいわけでもなく、ストーリーラインがずっと平坦でなだらかで気怠い感じがどうも性に合わない感じがした。

    3
    投稿日: 2023.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無為徒食でニヒルな島村と、不器用だが素直で純粋な駒子との愛のかたちが描かれた本。 徒労を嫌い蔑み、虚無でもあり事実をそのまま受け取るような島村と、熱を帯びた情念で素直に生きる芸妓の駒子の対比が、特に最後の火事の場面において印象的に書かれている。 「徒労とは」 人々は無駄を嫌うが無駄をしない人などおらず、駒子のような徒労を続ける、続けることができる強い人間を逆説的に肯定している作品だと感じた。

    1
    投稿日: 2023.02.04
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    難しい・・・。文学とは物語のドラマチックさではい別の何かで魅せるものだというが、この作品はそういうものだった。日本語ならではの曖昧な表現の妙味とか、愛や生活の無常さとか、それらが寂れた景色に沈んでいく様とか、そういうのなのかなぁ?巻末の、英国人による解説が秀逸だ。作品についての講義でも受けないと、魅力を知り尽くすのは難しそうだ。

    0
    投稿日: 2022.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    駒子に対する島村の細かい感情の描写が秀逸。というか島村自身が文学的。これこそ耽美だわあと思わされる。雪国って寂しいんだよなあ。でもそこで火が起きた時の力強さとのコントラストはすごく良いね。分からない単語がたくさんあって、読み進めるのに結構時間がかかってしまった。駒子、迫りすぎ感は否めないけれど彼女の気持ちを考えると切ないー。島村もうやめてえー

    0
    投稿日: 2022.08.17
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    純文学。妻子がいながら、雪国の温泉宿で芸者の駒子と過ごす主人公。さらに葉子にまで興味を持つ。色に乱れたシーンは無いが、内容はエロに近い。うーん、よくわからない。

    6
    投稿日: 2022.07.01
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    面白くはなかった。文は綺麗だと思った。語り手に景色がどう見えるのか、それにしかなしえないイメージの伝え方があるのだと思った。漫画や映像では表現出来ないもっと原初的な思い出に則したイメージだ。物語はあまりよく分からなかったというのが正直な感想だが、時代背景や風俗をもっと知っていれば楽しめたのかなと思う。省略が唐突でイメージを追い遅れたが、島村にとって大切でない場面がまるまる切り取られているのだと解説を読んで納得した。

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    主人公の考え方にひどく苛々して一度放り投げたのですが、三ヶ月寝かせて読了しました 苛々と掻き乱された時点で作者に圧倒的に敗北したと思ったし、明確な美しいものを描いてはいないのに、一抹の美をかんじてしまう後味が怖かったです

    0
    投稿日: 2022.05.28
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    高橋一生と奈緒のドラマ『雪国』を見て読んでみようと。 情景描写が美しい。日本語、言葉が美しい。うつくしいなあ、だけでも読んでいられる。 雪国という別世界で、徒労感や無力感やある種のあこがれを持って(つまり優しいような、でも、どこかシラーっとしたような目で)、情熱や必死さ哀しさを、ただみてる。 乾いて言ってしまうと、情熱や主体性を取り戻したいと思ってる男の話?

    0
    投稿日: 2022.05.05
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    白息まで伝わるような風景描写に、昭和初期の艶かしさ溢れる大人の人間模様が浮き上がる。過ごした事の無い古き日本の情景なのに、どこか懐かしさを感じる。

    1
    投稿日: 2022.03.08
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    川端康成、雪国。 この作者、作品名は知っていたけれど初めて読了。 景色や空気感に透明感があり、描写が美しい。 内容や話の展開、これって言って特に響かず。 美しい日本画を見ているような作品。

    1
    投稿日: 2022.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米津玄師のorionに、真白な陶器みたいな声という歌詞があるが、雪国の白い陶器に薄紅を刷いたような皮膚というのを連想させた。 スキィ、ヴェエル、ポスタア、ウィスキィ、カアテン、クリイム、ストオヴ、大正や昭和初期らしい表記で、宮沢賢治感もあって、好き。 濃深縹色、玉蜀黍(とうもろこし)色、檜皮(ひわだ)色、桑染(くわぞめ)色、紅葉の銹(さび)色、、、日本の伝統色による表現が多かった。 表現がこれまで読んだどんな作品よりも深くて素敵で驚いた。読んでよかった。

    0
    投稿日: 2022.02.09
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    有名な冒頭以外に一度も読んだことがなかったので今更ながら読んでみました。ストーリーとして云々よりも描写が美しくて忘れられません。芸者駒子のか弱さと強さを共に持ち合わせたひたむきな生き様が静かに深く胸に染み渡ってくるようでした。しかしながら最初から最後まで駒子の情熱に対してしまむらは冷静すぎて、なんと罪作りな男のだろうと腹立たしくも感じました。妻子ある島村が何故に駒子に惹かれたのだろうと思うとそれはまさしく雪に晒すとより白くなる縮と同じで、彼は駒子を通して自分の中の濁った部分を浄化しようとしてたのではないか?と思います。駒子はそれを知って泣いたのでしょうね。ラストシーンが冒頭に増して良かったです。

    1
    投稿日: 2022.01.18
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    この年で読んで良かったと思わされた。 愛の虚しさ、報われなさを突きつけられ、切なく、苦しい気持ちになった。 印象に残った文→p131 ほんとうに人を好きになれるのは、もう女だけなんですから 愛だけでない。人生はどうしても虚しく、つらいと思ってしまう時がある。そういう厳しさを、雪国の寒さでむしろ和らげているかのような小説だった。 川端康成の文章は何が起こるということが大事なのではない。淡々とした日々の中に、静の中に刻々と動が流れていて、諸行無常の人生の哀愁を淡々と描いているのである。

    1
    投稿日: 2021.12.29
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    雪国の温泉宿で芸者遊びをする男女の話。といえばそうだけれど。 その行為が褒められたものではないにせよ、背徳的な行為とまでは言えない時代、ひとつのカルチャーだった頃の話。 芸者遊びというにはあまりに透明で退廃的。そして雪の清潔さと炎の美しさが色を加える。 物語は衝撃的な結末を迎えるが、その結末はどんな形であってもよかった。 最初から読者も、主人公たちも知っていた結末であったことが読み終わるとわかる。

    0
    投稿日: 2021.11.26
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    kindle unlimited にあったので読んでみた。 情景などがパっとイメージできるのだが、なぜだか入ってこない文章だった。

    0
    投稿日: 2021.05.16
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    好きな小説トップ10に入る。 最後の「あの子、気が違うわ。気が違うわ」的なセリフ(細かい言い回しは忘れた)が忘れられない。小説で「狂気を残しつつフェードアウト」する描写って結構難しくないですか、最高難度とは言わないけど…書く側で想像したら卒倒しそう。(限りなく透明に近いブルーとかも狂気のフェードアウトだったかも) 「透明」「不安」「恍惚」「死」「陰影」このあたりの表現が神がかってる気がする。好きすぎる。

    1
    投稿日: 2021.04.22
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    「なんとなく好きで、その時は好きだとも言わなかった人の方が、いつまでもなつかしいのね。忘れられないのね。」 「人間は薄く滑らかな皮膚を愛し合っているのだ」 綺麗な日本語であるが故に難解だけど、どこか心に響くものがある

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    めちゃよかった 情景描写と心情描写が丁寧で世界観がしっかりしてた 最後にはは入り込んでて大きな動きはないんだけど一つ一つのセリフが心にくる

    2
    投稿日: 2021.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すべてを文にして語らない、それが川端康成の作風だと思うし『雪国』ではそれが特に顕著だと思う。 寒々とした風景の描写はひたすら美しい。 星空の描写が特に好きです。 自分にとっては意味の内容なことが他人からすると生きていく理由になるというのは今でも通じるテーマ。 小説なのに、文豪なのに『書かないこと』を徹底して必要最低限な言葉で構成された作品なので、一から十まで説明してほしい人からすれば読み取るのが難しい。 文章からいかに『察する』かが求められる。 すべてを咀嚼できているとは思えないのでまた時間を空けて読んでみます。 駒子は一生懸命で哀れでかわいい。

    4
    投稿日: 2021.01.10
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    島村には虚しい徒労と思われる、遠い憧憬とも哀れまれる、駒子の生き方が、彼女自身への価値で、凛と撥の音に溢れ出るのであろう。 日頃無駄だと思われることも、積み重なればその人の生き様、価値になるのだと感じた。 景色の、特に星空の描写が臨場感があって素敵だと思った。 駒子がうざったく感じた。 2人の会話が難しくてすごく考えてしまったりした。話が前後で全く違ったり、飛び飛びで理解するのに苦労した。

    1
    投稿日: 2020.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生々しい心理描写に、ドキッとさせられた。駒子にも、葉子にも、惹かれてしまった島村のどうしようもない姿に、何とも言えない気持ちになった。

    0
    投稿日: 2020.07.06
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    難しい。大筋は単純な話ではあるけれど、何度か読み込まないと、理解できないな。ただ描写は本当に綺麗。風景描写が美しい。

    6
    投稿日: 2019.12.31
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    雪国を舞台に、温泉芸者と無為徒食の男の恋愛が描かれている。その雪国の描写や電車から見える風景の描写が繊細に美しく描かれており、またそれが主人公の心模様と重なるのがとても美しく、傑作だと感じた。駒子の不幸な境遇ながらもいきいきと生きていこうとする様子と、島村のどこか空虚でふらふらしている感じが対照的に描かれており、それがより一層駒子の一途さを引き立てるようであり、読んでいて引き込まれていくのを感じた。

    0
    投稿日: 2019.09.29
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    『雪国』読了。 藤村と駒子の会話が素敵だったなぁ。 飾らない日常会話が昔の情景を浮かぶようで。節々に垣間見える男と女の思考の違いが絶妙で。昔の人々は不安定ながらも気丈に振る舞っていたのかなと現代を生きるわたくし達と似通っていながらもその違いが浮き彫りになっていて面白かった。 2019.3.8(1回目)

    0
    投稿日: 2019.03.08
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    トンネルを抜けると、雪国であった。の書き出しがとっても有名だけれど、お話自体はぼんやりとしか知らなかったので。雪国のほの暗い雰囲気と、それをおこす描写はほんとうにきれいで、うっとりするのに、どうしても空虚な感じがするのは、島村と駒子のなんともつかない関係のせいかなあ。心情についての描写は多くないので台詞で推し量るしかないのですが、日本語ならではというか、そういう曖昧なぼんやりと含みのある言い方がすきでした。わたしは葉子さんのもうどうしようもない、そういう雰囲気に惹かれていたので、島村ももしかしたらこんな気持ちなのかなーと勝手に考えてみたり。駒子も葉子もふらっと雪に消えてしまいそうな、そんな儚さをかんじる美しさでした。

    0
    投稿日: 2019.02.04
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    伊豆の踊り子からの雪国でした。 何故、雪国がノーベル文学賞じゃないのか…。 芸者とあり、出てくる女たちが警戒しているのか、それとも駆け引きなのか、判別が付きにくい。 が、冷たく読者までも振り回されるの必須。 私には少し難しかったです。 でも、景色の描写の美しさ、しいんとしていて底冷えする感覚は、もの凄く伝わってきました。 また読み直したいです。

    1
    投稿日: 2019.01.16
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    純文学はほとんど読んだことがなく、難しく感じました。しかし、自然や人物(心情)の描写は巧みで、これが海外にも通じる名作である理由はよく分かりました。美しい文章ですね。

    0
    投稿日: 2018.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雪国が舞台の作品 * 一面真っ白な世界に頬を真っ赤にした黒髪の女性。という描写がなによりも美しく感じました。 冬の凍えるように寒い早朝。空気がツーンと張り詰めているような雰囲気が心地よく感じられる作品。かと思えば、時々燃えるような夕陽が鮮やかで、文章の中の風景にどんどん惹かれてしまう。 主人公の男は妻子持ちではありつつも、毎年冬の時期に、この雪国を訪れては「駒子」との逢瀬を楽しんでいた。一時的な感情で、将来性は無いものだと二人ともわかってはいるものの、「駒子」は徐々に男と離れ難くなっていく。 そんな「駒子」の知り合いである「葉子」もこの作品にとっては重要な人物であり、美しく透き通った声に男はいつのまにか意識を向けるようになる。 1人の男性と2人の女性を巡るお話。 どこか楽しげで、けれども寂しげな、 無色の風景の中で、人々の色んな感情が渦巻いて 色彩を放っているような作品でした。 * 最後のシーン、燃える火事の現場と、落ちてくるような天の河の描写がとても印象深いです。この『雪国』という作品が終わる。彼女たちの甘い夢想も消えてしまう。すべてが崩壊していく場面が、残酷なほど美しく表現されていて、思わず何度も読み返してしまいました。

    0
    投稿日: 2018.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭の一節があまりも有名すぎる傑作「雪国」。 極寒地の宿場町での旅人と芸妓との恋。 恥ずかしながらきちんと目を通したのは初めてなのですが、私自身が新潟県出身なので「雪」というものに馴染みがあり情景の美しさが手に取るように伝わってきました。 作中では明言されていませんが舞台が新潟県湯沢町ということで、冬場は2階から出入りしなければならない程の雪深さや、苗場や谷川岳などの山脈が雪で白く染まる様を思い出しました。 島村と駒子、2人共愛を願いながら愛し合えないという複雑な感情でいて、終盤の「いい女」という言葉に対するすれ違いでとうとう別れるべくして別離してしまう。 火事の最中落下する葉子の姿が、冒頭の列車の中で流れゆく景色の中で葉子の瞳に見た焔と重なり、 島村と駒子の恋が、矢継ぎ早に流れる焔のように一瞬のものであったのだろうと思うと切なくなりました。

    0
    投稿日: 2018.10.06
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    島村と駒子、そしてちょこっと出てくる葉子の物語。未だに理解できていないのが、駒子がいい女だと言われたのを何と聞き違えて怒ったのかということ。多分ここが理解できない限り雪国を理解したとは言えないんだろう。 かつて読んだことがあったようだけどまったく記憶ないまま読み終えてしまった。

    0
    投稿日: 2018.10.03
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    「国境の長いトンネルと抜けると雪国であった」から始まるこの台詞は有名なフレーズとなっている物語。雪国の美しさ、雪の儚く、美しい純白な繊細な雪の粒が文の端々から感じられるものである。男女の三角関係が描かれているのだが、雪国の美しい情景と相まって、女性ふたりの美しさや清廉潔白な様子が伝わって来る。温泉街の趣溢れる情景と男女の関係が絵となっているなと感じるが、美しさの中に女同士の外には見えないドロドロした関係や嫉妬が渦巻いていたり、男性が想いを寄せているのはどちらなのか、決めきれない思いもあるだろうと感じる。

    0
    投稿日: 2018.08.19
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    川端康成の本を読んだことがなかったので読んでみた。 うーん。あんまり理解はできなかった…。 でも線路向かいの人と話そうとして、間を列車が駆け抜けて行った…、など、繊細な描写がうまい。美しい日本語だと思った。 主人公の島村に全く共感できないので、あんまり最後まで読んでも??って感じだったのだけど。島村が振り向くことはないとわかっていつつも無邪気に島村を愛する駒子にはちょっと共感できたかなあ。

    0
    投稿日: 2017.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

     有名すぎる冒頭。  白い夜の底。窓ガラスに写る少女。顔にともる野山のともし火。美しいー。言葉だけでこんなに美しい情景を描けるのがすごい。  しかし、この忙しい現代人にはなかなか難しい物語。すぐに答えを求めてしまうのは悪い癖ですね。行間にこめられた意味に思いを馳せてこそ、この小説の楽しみが分かる気がします。行間案件。

    0
    投稿日: 2017.08.24
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    国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。 川端康成の「雪国」です。 はじめて読んだのですが、まさかこんな大人の恋愛小説だったなんて! 美しい比喩や情景描写は言わずもがな、日本語としての音律のようなものも心地良く、何気ない会話文でさえ詩的に感じられました。 無為徒食で気ままに生きる島村と、雪国の温泉宿で芸者として身を削る駒子。 島村を待つことしかできない駒子の心情が切なかった。 酔って部屋に押しかけるくだりが何度もでてくるのですが、そのときの駒子の若干精神不安な言動が愛おしい。 なんか他人事のように思えなかった…。 その2人の間に葉子も絡んできて、結末はやるせない。 燃え盛る火事の炎と、夜空にひろがる雄大な天の河がそれと対比するかのようで、いっそう美しかった。

    0
    投稿日: 2017.01.31
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    川端康成さんの長編を読むのは初めてです。情景描写は綺麗でしたが、登場人物たちをどう捉えたらいいのか、難しかったです。駒子も葉子もくるくると言っていることが変わるので…。島村もなんだかぼんやり。まだわたしには長編は早かったようです。いつか、味わえるようになるのかな。

    0
    投稿日: 2017.01.07
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    風景の描写が美しい、と友人に勧めてもらい読んでみた。読むのすごい時間かかってしまった。風景描写ももちろんだけど、言葉のやりとりの中にひそむ言葉に出てこない感情表現、まさに行間を読むといった奥ゆかしさを強く感じた。そう、奥ゆかしさを感じました。純文学をほとんど通っていないので、掬いきれてないところたくさんあるんだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2016.10.08
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    トンネルの向こうは雪国か異世界か。冒頭部分のフレーズは有名すぎるほど有名で。だからこそ、知ったような気になるが、よくよく考えれば初読。そして、昔の人だと思ってたら昭和31年発行で意外と新しいのね。と、びっくり。は、さておき。島村を端的に表現すると「ズルい男」で気の多い男。対する駒子は「めんどくさい女」そんな男女の恋模様は思いの外、淡々としていて生ぐさくもなく。ああだから純文学なのか。と、妙に納得。どことなく渡辺淳一の匂いもして、あ、そうか、こっちが先か。と、思ってもみたり。「胎内くぐり」の話が印象的。

    0
    投稿日: 2016.08.10
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    純文学の好きなところは 感情を説明しすぎないところで 今この人物はどんなことを考えているんだろう どうしてこういう行動をとったんだろうって 自分で想像してみるところだと思っています。 「君はいい女だね」 たったその一言が、 別れを代弁する言葉になったり 感情を説明しないことが 一番忠実に伝わる説明になることを 雪国をよみながらしみじみと感じました。 なんといっても雪国は文章や、 登場人物のセリフが美しいです。 最後、別れの予感が二人の頭によぎりながら その真上に輝く天の川。 風景はその時見る人の気持ちや 誰と見るかでその美しさをかえる。 あの天の川は二人にとってもう二度と見ることのできない刹那の美しさ。 はじまりがあって、必ず終わりがくる。 終わりがあるから一瞬一瞬が輝いて なんとも言えぬ気持ちになりました。

    5
    投稿日: 2016.04.11
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    上野から上越新幹線に乗ってトンネルを過ぎた時に一面雪景色が広がったときに「ああ、川端康成だな」と思ったことが鮮明に思い出される。川端康成のような重たくも丁寧で真摯で重厚な美しい日本語の小説は二度と出てこないんだろうなと思う。

    1
    投稿日: 2016.04.04
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    一つ一つの描写が独特で儚い印象を持つ。そこに隠された意味を理解したり、この物語を面白いと感じるにはまだまだ自分は子供なんだろうと思った。「夜の底が白くなった」

    0
    投稿日: 2016.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭の一文しか知らなかったので、そういう話なのね、と。 若いのになかなか難しい女性像でした。。(共感できないばかりか、行動の理由すら原因が分からない。。40代未亡人とかならそんなものかなぁと思うのですが) とつとつと時間が進んで、起承転結の真ん中は無い感じ?まぁ現実なんてそんな感じ? 系かと思っていたので ラストに あれ?!! と驚きました。 そして解説を読むまで結末のその後が分からなかった。。 澤野久雄氏 E・G・サイデンステッカー氏 花柳正太郎氏(劇)

    0
    投稿日: 2015.09.08
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    表現がとても美しかった。指で覚えているという表現を覚えている。ただ、あまり手が進まず、途中でやめた。この本は、もっと歳をとってから読むべきなのかもしれない、正直、表現が美しかった、ということ以外に印象に残らなかった。

    0
    投稿日: 2015.05.07
  • 雪国

    「悲しいほど美しい声であった。高い響きのまま夜の雪から木霊して来そうだった。」 冒頭のあまりにも有名な「トンネル~」よりも二人のヒロインの一人、葉子が登場するこのシーンが鮮烈な印象で心に残る。「悲しいほど美しい声」とは、どんな声なのだろうかと読了するまで想像してしまう。 一気に書き上げられた長編ではなく、小出しで色々な雑誌に掲載し完成するのに13年かかったらしく時系列が時々変になるが、お話よりも新潟県の温泉町の情景と美しい日本語を楽しむ作品。

    0
    投稿日: 2015.02.01
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    川端康成さんの『雪国』といえば冒頭の一文、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」がとても有名です。この文は今まで自分がいた世界から非現実的な世界にやってきたようなことをにおわせます。この雪国での体験が島村の夢の中の出来事だと言われても私は不思議に思いません。そしてあまりにも有名な冒頭の文ですが、私は締めの一文も素敵だと思います。「踏みこたえて目を上げたとたん、さあと音を立てて天の河が島村のなかへ流れ落ちるようであった。」 ノーベル文学賞を受賞するにあたって日本語から外国語に翻訳されてこの本が読まれたと思います。しかし、この作品での日本女性の美しさや雪国の描写は日本語でしか表現できないものだと強く感じます。

    1
    投稿日: 2015.01.18
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    年をとってから、この本を読んだが、後の方が、読んだ後がすばらしかった。誠実で、頭がいいがあまり、将来の見えない雪国の女性のこの透明な美しさが、雪国の清冽な寒さとマッチする。

    0
    投稿日: 2014.11.29
  • 穏やか〜な時間を過ごすのには良い作品

    妻子持ちの東京人の島村が逗留先の北国で芸者と過ごす日々の物語。 淡々と語られるその様に激しい愛情などは表出せず、只々穏やかに、芸者への哀れみを通じて自らへの哀れみを見るような感情なのだとか。 その仄かなかがり火に手をかざすかの様な淡い情愛を浮かび上がらせるのに、雪国という景色が効果的だった気がしました。 ただ結末で、それらを捨て帰らねばならぬ島村に、未練を残させるかの如き唐突な出来事で物語を締めねばならなかったのは何故なのか。 最後の最後で水面に一石投じた感じ。 総じては穏やか〜な時間を過ごすのには良い作品でした。

    4
    投稿日: 2014.10.02
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    人に愛情を傾けるという行為に欠陥がある男と、 人に愛情を傾けると周りが見えなくなる女と、 得体のしれない情熱と清廉さをもった女の話だと感じた。 ちょっと悪い男とか、ちょっと手の届かない男とかに 惹かれた経験のある女性は、多かれ少なかれ駒子に共感するのでは。

    0
    投稿日: 2014.08.08
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    何を書いても、この話を伝えるのに相応しくない気がしてならない。 言葉はまして、情景の美しさとしんとした激しさに、とうに忘れたはずの父方の故郷が目の前に浮かぶようだった。 激情に動かされながらも時の止まったように、どうしようもなく胸に迫るのは、雪国だからこそか。

    1
    投稿日: 2014.02.12
  • あらためて感じる日本の良さ

    「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の始まりはあまりにも有名ですが、他にも、読む人の心を掴んで一気にその風景の中に連れていってくれるような描写が本作品にはたくさんちりばめられています。そしてそのどれもが哀しく美しい。 主語や時間・場所の描写が曖昧で、一見、難解で何が言いたいのか分からない気がしないでもないのですが、でもよく読んでみるとその曖昧さが故に感じることができる情景というのがあります。これが分かった時、「ああ、日本って良い国だな」ってつくづく思いました。

    0
    投稿日: 2014.01.15
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    絶対自分のもとからいなくなってしまう島村への駒子の強くて熱い気持ちが今の自分にはグッときました。共感できました。 島村の世間離れしたような坊ちゃん気質と勝手さにはイライラしました。 火事のあたりの美しい情景描写は素敵でした。当時の常識がわからないところもあり、情景が浮かびにくいところもあって残念。

    0
    投稿日: 2013.11.30
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    おなじみのトンネルからの回想シーンと、突き抜けるようにどこまでも白い景色が鮮明に記憶にとどまる作品。 主人公と駒子がどこまで行っても調和することのない互いに一方通行さが、より物悲しい。 それぞれが内に秘めたる暗闇と一緒に、自分の内で個々に生きているような印象を受けた。

    0
    投稿日: 2013.11.05
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    学生時代、留学生の子が読んでて自分を含めた日本人の殆どが読んでなかったので、こらいかん!と恥ずかしさを覚えて手を出しました。 とりあえず自分の首の後ろのお肉が気になって仕方ありませんでした。作者、うなじフェチ? また、海外小説と違って婉曲した表現 が多く、日本人の小説だと思うと同時に、大人じゃなけりゃ分からない話だとしみじみ思いました。ティーンエイジャーの頃読んでも分からなかっただろうなあ。 日本語学習にはつきものの冒頭の名文はやはり素晴らしかったですが、個人的には次文の「夜の底が白くなった」が大変好ましかったです。

    0
    投稿日: 2013.09.29
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    綺麗な文章。 よくわからないままに読み終わってしまった。ぼかされた表現がまたよいのだろうけれど、ぼかされたところまで読めない自分の読解力のなさが身にしみた。 底っていう表現が好きなのかな。雪の底、夜の底。 次は伊豆の踊子を読みます。

    0
    投稿日: 2013.07.10