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六百六十円の事情
六百六十円の事情
入間人間/KADOKAWA
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総合評価

117件)
3.9
26
41
28
5
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    ネットの掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」の一言に反応したそれぞれの人々の短編集。童貞、処女と憎まれ口を叩きあいながらも仲のよい高校生の2人が微笑ましい。食堂を始めた老人の話も心温まる話だった。

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    カツ丼から始まる群像劇。 ライトノベルだけあり、読み易い。 嫌いではない。星も甘めに付ければ4つでも良いのだが。 ちょっとつづ繋がる感じも良かった。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    食堂のアルバイトのコックと同棲しているニートの女性。毎日ジョージ・ハリスンの曲を駅前でかき鳴らすが、全く収入のあてがない。高校でモテないグループにいる少年は、同級生の食堂の娘が気になる。ギターの女性の向かいに同棲している男は、万引きの多発する近所の本屋の息子。交わることのないそれぞれの人生が、ネットの掲示板と北本食堂の660円のカツ丼を中心に交差をし始める。 この人の本は実は初めてで、続編シリーズだらけの中から、1冊完結のこちらを選んだが、あら驚き、2/3は仕事をするでもない人たちのなんてことのない日常を描いた作品だ。奔放というか刹那的に動くギターを弾く女性や、刹那的に万引きを重ねる少年など、やるせない何も変わらない日常と、なにか変われるのではないかという希望。 それが、北本の爺さんの章で無理やり束ねられ始め、ライトノベルらしい都合の良い結末へ引っ張られていく。だが、やはり本編はとりとめのないそれぞれの人生が描かれるのが本作の魅力であろう。ある意味、芥川賞的な純文学的な雰囲気も有るが、気取りもてらいもなく、こういう文が書ける人なのだなと感心する。ライトノベル特有の、主語のないちぎれた文は有るものの、ほとんどは主語述語も明らかで、丁寧に書かれていることがわかる。 家出少年少女の章はぼんやりと、北本老人の章はテンポが悪い。それでも十分楽しめる、純文学未経験者の入口としても使える一冊だ。 なお、少し前に読んだものとも重なるのだが、ネットを取り込んだ小説って、ネットにいる人がみんながみんな小さな街に集中しているのは、ご都合主義としてもちょっとないんじゃないのかな。

    0
    投稿日: 2024.03.28
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    "アタシの人生はいくつになろうと、まだまだこれからが信条なんで。" "人が変わるキッカケなんて、立派なことじゃなくていい。 大層な志とか尊い決意とか、そういうものでなくてもいい。 是非もなく、どうあってでも動きたいと思ったのなら、それに従えばいい。"

    0
    投稿日: 2023.09.29
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    While my guitar gently weeps アタシ/三葉由岐/『ギアッチョ』 中学時代の進路調査に主人公と書いた。成績が平均ぐらいの特徴のない高校に進学。 ギー子 高校のクラスの友人。 丹羽静 三葉の同棲相手。食堂で働いている。 地主のオッサン 生きてるだけで、恋。 竹仲/『河崎』 高校生。 北本 高校生。「北本食堂」をお手伝いしている。 パタパタパタ わたし/『ドミノ』 小学4年生。家出中。 竹仲君(弟) 竹仲『河崎』の弟,小学4年生。 愛とか祈りとか 各務原雅明/『各務原雅明』 無収入、無労働。 中家ソウ 無収入、無労働。 各務原父 経営各務原書店。 老人と家 私 北本の祖父(母の父)。 わたし 小学4年生。家出中。 Q.これはオフ会ですか? A.いいえ、カツ丼です

    0
    投稿日: 2023.07.13
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    人の決意は意外なほど小さなことから生まれるのではないだろうか。 それはもう、見つけるだけで奇跡のような。 などと言ったら青臭いだろうか。 平和な日常をもう少しだけ幸せに。 心が温まる短編集。

    0
    投稿日: 2022.09.07
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    これまで入間人間さんの本を読んだことはなかったが、気になる本がたくさんある作家だったため、まずは手始めにと本書を選んだ。 しかし、独特の文体のせいか、ところどころで文字を追う目の走りがつまずく。 そして、登場人物も考え方がやや特殊な人たちばかりなので、共感しづらい。 情景描写は多いが、人物の苦悩を描くことは相対的に少なく、彼らが前向きに歩き出す場面では「なぜ?」という疑問が浮かんできた。 「ふとしたきっかけで人は変わる」ということを示唆しているのだとは思うが、その出来事が引き金になりきれていない。 ニートやら万引き犯やらのくせに、恥じるでも苦悩するわけでもない人物が、よくわからないきっかけで突然走りだしたり水に飛び込んだりして、次の瞬間には前向きになっている。 私には恐怖だった。 ただ、これは感性の問題で、カエルが古池に飛び込むことやりんごが木から落ちることに何かを見出せる人間もいれば、そうではない人間もいる。 それに、いい面も確かにあった。 家出少女の視点からは、子供ながらの世界の狭さを体験できる。 幼い頃、親の帰りが遅くなったとき、私は何も食べずに待っていた。 食材は家にあったが、幼い私は自分に料理なんかできないと思っていた。 というか、料理するという考えすら浮かばなかった。 それとよく似た子供が、自分の「できること」を増やそうとする様子は微笑ましかった。 そして、ある人物の行動が他の人物に影響を与えるという、いわば「風が吹けば桶屋が儲かる」というような出来事が、多次元的に組み合わされている構成には素直に感心した。 不満も多かったが、たった1作を読んだだけで著者を評価することはできない。 気になる設定の本がいくつも発表されているから、とにかく同著者の違う本を読んでみようと思う。 それと、素直に楽しめなかったことが悔しいので、この本を読んでいい感想を持った方がいたら、どう感じたのかぜひ教えてほしい。

    0
    投稿日: 2020.10.07
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    初めましての作家さんです。 これは・・・何だ? 別に事件が起きるわけでもないのに、ワクワクもドキドキも ハッキリ言ってないのに、何故か気になって読んでしまった。 町のコミュニティーサイトに「カツ丼つくれますか?」という トピが立ち、たまたまそれを見ていた4組の登場人物の 日常の話なんだけど、なんか緩くて温かくていいのですよ。 どうでもいいような事を時に真剣に考えてしまう時があって、 暇なときほどひとりよがりの脳内論争をしてしまう。 そんな何気ないアルアルが楽しかったです。 色んな事が妙な形で印象に残ってしまいました。 楽しかったです。

    0
    投稿日: 2019.12.11
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    毎年夏がくると読み返してるなあと。 入間人間さんの著作で一番好き。 各キャラクターののんびりさと、ゆるくてすてきやなーと思える空気感が最高です。私もカツ丼は好きです。

    1
    投稿日: 2019.01.07
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    なんともほのぼのとする小説、 日常の中で普通にある普通の出来事だけど、なぜか心が温かくなって、皆一生懸命生きていて・・ そんな人たちの物語、最後の章ははやられた!の一言につきます。

    0
    投稿日: 2018.10.28
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    群像劇が大好物なのです。 この作者の本を読んだのは初めてで、ちょっと不安もあったが、後半につれ、どんどん面白くなっていった。 やっぱり群像劇好きだからこそ、思ったのだろう。

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    投稿日: 2018.10.27
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    定職とニート、学生と学生、子供と子供 ニートとニート、それから…。 題名の660円は、かつ丼の値段。 それに対して、の動きですが、全てが 5話目に終結されます。 この生き方が悪いのか、突き通すべきなのか。 悩んでみたり、先送りしてみたり。 年齢がばらばらなので、いくつになっても 悩みから解放される事はないんだな、と。 それが子供の事、になったら、さらに、ですし。 一番潔いのは、最初の話の主人公。 今のまま、を選択しましたから。 いいよ、と言ってくれる人がいるのなら そのままでも大丈夫、です。 突き当たってから考えれば。 遅いか遅くないか、は知りませんけど。 しかし小学生の女の子の家は、楽なのは分かりますが なぜ3食同じもの? 焼きそばとチャーハンはともかく、かつ丼って 結構面倒なような…。 カツ部分は惣菜、ですか?

    0
    投稿日: 2018.06.13
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    日常を描いている小説だった。 熱やきらきらしたように描く青春物語とは違って 誰にでも訪れる、当たり前のこととして さらっと描いてしまっていた。個人的にはよかったと思う。

    0
    投稿日: 2017.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前からどのような作品を書くのか気になっていた作家さん。今回初めて手に取ってみた。カツ丼がキーワードになる短編集。ただ、それぞれの短編同士でつながりがあり、最後に一つの話としてまとまる構成。個人的には2話目の食堂の孫といけないと思いつつも本屋で万引きを繰り返す高校生の恋の話が良かった。5話~最後の語り部になる、食堂のお爺さんの言葉遣いが年寄りらしくないのがちょっと気になったが、概ね楽しみながら読むことができた。この方の他の作品も見つけて読んでいきたいと思う。

    0
    投稿日: 2017.02.27
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    「While my guitar gently weeps」 主人公になりたくて。静と由岐のお話。 逃げるだけ逃げて向き合うための勇気を溜めてから、もう一度立ち向かうのもいいんじゃないかな。 ただやりたい事だけをして生きていけたら、どれだけ楽なことだろうか…。 「生きてるだけで、恋」 積み重ねてきたツケを清算する時。竹仲くんと北本さんのお話。 全てを知った上で彼に久しぶりと声をかけていたとしたら、あの店主はとても寛大な心を持っているのだろうな。 ただ彼のツケた金額は思った以上だったので、返済するのにすごく時間はかかるだろうな…。 「パタパタパタ」 家出の計画とバラバラの家族。わたしと竹仲くんのお話。 いくら本人がよくてもさ誰かに食べさせるものであるのなら、さすがにもう少し献立は考えたほうがいいと思うな…。 結局この子はお小遣いをもらった後に、家出を実行したのだろうか。 「愛とか 祈りとか」 二人のニートのカップル。各務原雅明と中家ソウのお話。 全てなんとなくで済ませていたとしても、さすがに適当すぎだろ…。 でもまぁ、遅かれ少しずつ動き始めた二人に今後はどうなるのやら。 「老人と家」 家出少女に問いたい事は一つ。私のお話。 まず気になった事は、これは誘拐の一種にならないのだろうか。 本当に家出してしまった少女を心配している親がいるのに伝えず、長期に渡り一緒に過ごすというのは少し問題な気がした。 「Q.これはオフ会ですか? A.いいえ、カツ丼です」 とある食堂に集まった顔見知りの人たち。カツ丼のお話。 お爺さんが全てのHNの主がわかっていたからこそ、成功したオフ会だろうな。 家出少女にとって良い経験になるだろうけど、親としてはこれきりにしてほしいことだろうな。

    0
    投稿日: 2016.12.21
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    何とも不思議なテイストの、 でも最高に面白い「小説」である(^ ^ ある日、地元の情報限定の掲示板に書き込まれた 「カツ丼は作れますか」という謎の問いかけ。 それを見た人々が、不思議なご縁でニアミスし、 最後はリアルに絡んでいく。 連作短編集であるが、すべての登場人物がイイ!!(^o^ 特に第二章の「童貞!」「処女!」と罵り会う 高校生の二人が魅力的(^ ^ 登場人物が、みな「lovableだ」と 英語で表現した方がしっくりくる感じ。 子供は子供なりに、若者は若者らしく、 そしてお年寄りはお年寄りとして、 悩み、自問し、「成長」して行こうとする。 本作の登場人物は、その全てが「まっすぐ」な印象。 まっすぐ悩み、まっすぐ自問し、 ひねくれ方だって「まっすぐひねくれてる」(^ ^; 現実に「いるいる、こういう人」と思わせる一方、 同時に「いねぇよ、こんな奴」とも思える。 とにかくキャラが素晴らしく、心象描写が共感でき、 会話が楽しくて、読んでてついニヤニヤする(^ ^; 何の予備知識も無く、ブックオフの100円コーナーで発掘。 この人の他の作品も、ぜひ読んでみたい(^ ^

    0
    投稿日: 2016.04.25
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     ここにいるだれもが、素敵な老人になれることを祈った。  名前も知らない方々と、そして私も含めて。  心から、心から。 (P.352)

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    投稿日: 2016.01.13
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    一杯のカツ丼。実際には主要人物分、ですが。 オムニバスで語られる登場人物たちが一つの物事で繋がって終章で集う、舞台を大学でなく地方都市のある地域にしたぼっちーズのようなパターンの老若男女の群像劇。 MW文庫ということからわかりそうですが内容は一般文芸寄りです。登場人物たちは風変わりな個性を持っていますが魅力を感じないと読み進められないかも。 ぼっちーズが友達論なら、こちらは人生論とでも言うのか。年齢は小学生から老人まで職業は学生から無職から年金受給者まで様々に取り揃えた人物たちが(続

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    投稿日: 2015.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かつ丼がとっても食べたくなりました。 ドミノさんのお子さんが、自分でごはんをつくることに決めたところはとても心打たれました。じいちゃんナイスアドバイスだなあと思いました。

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    投稿日: 2015.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さらさら読める。 ネットの書き込みを媒介として、そこからある市の人々を描く。人の繋がりの素晴らしさや、人が変わる瞬間も描かれている。 ただ惜しむらくは、作家と相性が悪かったのか、あまり印象に残らないということか

    0
    投稿日: 2014.12.11
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    【『六百六十円の事情』『ぼっちーズ』のコンビが贈る、青春小説】  世の中には、いろんな人たちがいる。男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。そして爺ちゃんや婆ちゃんとか。その中には、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。  あるところに、年齢も性別も性格もバラバラな「ダメ」と「しっかり」な男女がいた。それぞれ“事情”を持つ彼らが描く恋愛&人生模様は、ありふれているけど、でも当人たちにとっては大切な出来事ばかりだ。そんな彼らがある日、ひとつの“糸”で結ばれる。  とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに。入間人間が贈る、日常系青春群像ストーリー。

    0
    投稿日: 2014.12.10
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    初めての入間一間の書物。みぃちゃんとかパラッとは読んだことあるけどそのへんの作風とは違って言葉そのまま日常の物語。オムニバス形式で、キャラの言葉の掛け合いが面白い

    0
    投稿日: 2014.06.27
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    繋がってる物語は久しぶりで新鮮だった。でもダラダラした感じだった。でもそれは登場人物が人間らしくてそう思ったのかも笑。入間人間さんの作品の中ではあまり好きではないかもしれないか、生きてる感じがした。

    0
    投稿日: 2014.03.24
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    章ごとの主人公それぞれの悩みを支えていたり、応援してたり、解決するのはまわりの登場人物。ほとんどの章が一人語りで進むけれど、全体を通して人との繋がりを楽しむ作品でした。 個人的には一章目のWhile my gently weepsがとても好き。 全て読み終えて思ったことは、悩みは抱えているけど焦っているけど、ゆるゆると生きているように見えるものなんだな、人は。でした。(14/1/25)

    0
    投稿日: 2014.01.26
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    六百六十円、それは生きる意味。 全部がつながったときの、微笑ましさ。大方善意で出来ている優しい世界。何者にもなれない若者が、何者かになろうと決意するきっかけが、六百六十円のカツ丼。大人と子どもの間にいる人へのエールである作品。でも、カタルシスとまではいかないのが惜しい。 カツ丼に限らないが、料理を作る、つまり何かを自分の手で作り出せるというのは、自己肯定のために必要な行為なのだと思う。それが、誰かのために作るものであれば、なおさら。

    0
    投稿日: 2014.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    六章あります。 最後に繋がるんですが、一章一章の主人公の自問自答な感じです。 まぁ、ぶっちゃけ、読みづらいです(笑) それでも、心に響く部分が多くあったので、★四つです。 北本食堂の元店主、北本のおじいちゃんがネットに「カツ丼作れますか?」のトピックを立てたところから始まり~ 一章はニートで駅でギター弾いてる姉ちゃん、ギョアッチョの話。 二章は、北本と、北本の同級生竹仲の話。竹仲は各務原書店の本を常習的に盗んでいて、ある日北本の出前のカブを盗もうかと邪な考えを抱きながら、北本と一緒にいることで、良心が芽生えたのか、各務原書店で盗んだ本、総額六万七千二百円を北本食堂でバイトすることで返済するお話 第三章は、両親が共働きで、母さんがカツ丼、焼きそば、チャーハンしか作ってくれないから家出する。っていうドミノの話。そこに二章の竹仲の弟登場。 第四章は、各務原書店のニート息子の話。せっかく竹仲がバイトして返済した六万七千二百円を各務原は落とした。 第五章は、北本のおじいちゃんの話。この老人の奥さんが亡くなったことで、老人は食堂を離れたんだけど、娘が切り盛りしてて、私の居場所は食堂にはないんだ…。的な感じで、家出小学生、ドミノに出会ってドミノからスーパーで働く母親を見てきてほしいと頼まれ、そこにはドミノの母親に怒られながら各務原が働いていました。老人と各務原は散歩友達だったので、各務原が「七万近く落としたんですよね~」なんて話をし、ドミノに助言してドミノは帰ることになりました。ドミノは各務原の落とした六万七千二百円を拾っていて、それを宿泊代だと言って渡しました。 第六章は、みんなでオフ会です。

    0
    投稿日: 2014.01.04
  • ほっと心が落ち着く作品

    ダメ人間、いっぱい出てきます。 でも彼らはみんな、愚痴を零しながらも生きることに一生懸命。 読んだ後、明日はちょっとだけ頑張りたいなと思えるような作品です。 小さな勇気をくれる、変人だらけの群像劇。

    1
    投稿日: 2013.09.25
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    短編の登場人物が、それぞれどっかで繋がっていたという連作小説 こーゆーのは結構好き ま、他の小説にくらべたら文体もライトのベルよりは普通の小説に近い ご都合主義とかリアリティの面で不満はあるけど 最終的にはキレイにまとまっていていいと思う 好きなエピソードは高校生のカップルの話し ああ、あんなに言い合える同級生が欲しかった・・・(笑)

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    ひとつひとつの短編が最後につながる構成。読み終わったあと、むしょうにカツ丼が食べたくなった(*^o^*)心温まるストーリーが好きな人にはオススメ!

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    登場人物ひとりひとりにスポットが当たっていき、登場人物が最後に一同に会する群像劇。こういう群像劇はたまらない。

    0
    投稿日: 2012.12.07
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    きっと根拠なんかないその楽観的な意見に、 あっさりとやられてしまうのだった。 (While my guitar gently weeps/生きてるだけで、恋。/パタパタパタ/愛とか祈りとか/老人と家/Q.これはオフ会ですか?A.いいえ、カツ丼です。/What a day)

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    投稿日: 2012.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    畜生面白かった。 もっとカツ丼入ったギャグっぽい感じなのかなーと思ったら、しっかり青春、そして老人(笑)の話だった。 読んでよかった、前向きになれた、気がする。

    0
    投稿日: 2012.11.05
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    H24.10.18 最初読みにくいかなって思ったけど途中からすらすら。 こういう繋がってく感じのは面白くて好きです。

    0
    投稿日: 2012.10.18
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    ずっとというか1年半ぐらい積んでた入間人間「六百六十円の事情」読了。 連作短編の最初のやつがあんま面白くなかったんで一旦読むのやめちゃったんだが最後までちゃんと読んでみたらこれがなかなか、読後感抜群のエンディングに到るまでの持って行き方が良かったです。

    0
    投稿日: 2012.10.02
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    なんだか明るい話を読みたいなぁと思い手に取った一冊。 作者は「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の入間人間氏。 「みーまー」では想像もできなかったような こんな可愛くてほっこりなお話も書けたのねとちょっと安心(←誰)。 文体好きだなー 癒されました。 また別の作品も読んでみます。

    0
    投稿日: 2012.10.01
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    他人にとってはどうでもよく、しかし本人にとっては大切な人生の一部分をテーマとするオムニバス。 誰もが年齢や境遇によって異なる人生観を持っていて、そしてそこには当然当人にとっては抜き差しならない問題があって、悶々と悩みながらも最後は一人一人が答えを見出し小さく成長する。 触れ合っても重なりはしない主人公達が紡ぎ出す小さな日常群像劇。 登場人物の個性の書き分けがうまいと思った。比喩表現が多く、良い喩えもあれば正直これはどうなんだという意味不明なものもある。ぐちゃぐちゃしてて読みにくかったりもする。時々地の文で呟いたり処女だの童貞だのはやめて欲しかった。満足不満は多々あるにせよ、それは作者の個性ということで、まあ良し。

    0
    投稿日: 2012.09.29
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    最初はとにかく読むのに時間がかかった。 主人公たちの思考が突飛で、感情移入できなかったのと、そんな彼らにも素敵な恋人がいるということへの嫉妬があったからだろうか。 読んでいくうちにこれが「若い」ということか、私には描けない世界だなと納得しだすと、下品な言葉でも眉をひそめつつではあるが、受け入れられるようになった。 後半、お爺さんと少女の話は読みやすく感じた。 なにより、少女相手にも丁寧語で語りかけ、ちょっとお茶目なところもあるお爺さんに好感が持てたからだろう。 ラストは一章の彼女の夢がちょっぴり?叶う。 にくい終わり方だと思った。 読み終えてみて、「上手く繋げたもんだなぁ」とぎゅうぎゅう詰めの表紙絵を見て思う。 地元コミュニティが出てくる時点で狭い世界の話なのは想像できたものだが、ここまでぐいぐい繋げられるとは思わなかった。 これぞ「今時」の小説だと思う。

    1
    投稿日: 2012.09.20
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    懐かしいような、爽やかな感じがたまらない。 新鮮でもある。 どーでもよくて、大切なそれぞれの気持ちに感動 読み終わった時のスッキリ感と、 読み終わっちゃったのかっていう切なさ 満足感もあったんだけどね カツ丼食べると毎回思い出すんだろーな カツ丼食べに行ってきます

    0
    投稿日: 2012.09.08
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    読んだ後にすっきりとした気持ちになって、肩の力をぬいてもう少し頑張ってみようかと思えた。 お話ごとに主人公カップルが変わって、それが最後のお話でつながる感覚が好きだった。

    0
    投稿日: 2012.08.27
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    ちょっと読みづらいかもだけど、全体的に青春ー!て感じでよかったです。 登場人物は小学生からおじいちゃんまでの広い年齢層だけど、行動がみんな思い切ってて楽しかった。何かを変えるための思い切りっていいなあと。

    0
    投稿日: 2012.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある掲示板の一つのスレッドに書き込んだ人たちの話。ちょっと非現実的なこともあるけど(掲示板に書き込んだ人たちの近所具合とか)、のほほんとした青春小説だった。基本的に登場人物は仕事をしておらず、この小説の話の中で「よし、仕事しよう」みたいな心構えになっていった。

    0
    投稿日: 2012.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯にあるように本当に「どうでもよくて、とても大切なそれぞれの事情」がある。 ただそこにカツ丼の作り方というものがあるのならば、食事を共にするのは大切だと思う。それぞれの事情があるにしても、皆がお互いに集って食べることは大事なことなのだ。 爽やかな気持ちになると同時に、改めて気持ちのよい気分になった。 美味しい物を食べる。 ただそれだけで、なんとなく相手を敬えるのだ。

    0
    投稿日: 2012.06.27
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    小さなコミュニティの掲示板に書き込まれた 「カツ丼は作れますか?」 という一言によって、 沢山の人たちが 見えない糸で繋がっていく 青春連作短編集。 初めて読む作家だったけど カツ丼をめぐる群像劇という モロ自分好みの設定と、 ビートルズの名バラードが 一章のタイトルになっているのを見た時に 無条件にこれは読まねばと ハート撃ち抜かれました(笑) 主人公になりたいと 願い 畑でギターを弾く 女ストリートミュージシャンと、 食堂で働く イケメンの彼氏。 書店での万引きが習慣化している 男子高生と、 家業の食堂を手伝う女子高生。 両親に憤慨して家出を計画する、 小学生の男女。 なんとなくニートな いまどきカップル。 カツ丼の書き込みをした 家出中の老人。 タランティーノの映画や 伊坂幸太郎の小説のように、 微妙にシンクロし ニアミスする 各章ごとの登場人物たち。 一章の主人公たちが 二章では脇役になったり、 さりげにすれ違ってたり(笑) 一度読んだ後に どこに誰がいたのかを 探しながら読む楽しみがあって 二度美味しい♪ 自分自身 夢見がちな夢追い人なので、 現実と夢の狭間で それぞれが もがき苦しむ姿は 深く共感しました(^_^) しかし、 髪は三角巾、制服の上にはエプロンを着け 出前用のうす汚れたカブで 家業を手伝う 颯爽とした女子高生の姿は、 ウブな男子高校生やなくとも 間違いなく 恋に落ちると思います(笑) とりたてて何も起こらない ありふれた 小さな出来事を描いただけの話です。 それぞれの登場人物たちが 悩み苦しみながら 自分たちなりの自己改革をして、 あくまでも 劇的にではなく 「一歩だけ」前に進むストーリー。 そこがいいのです(笑) 漫画的予定調和の世界と ほんの少しのリアリティが ちょうどいい塩梅で、 自然と微笑んでしまう。 ただ、軽いととられかねない文体や、 独特な言い回しが クドく感じる部分が多々あったので、 その点は 人を選ぶ小説なのかなぁ〜(^_^;) 実際生きてりゃ ツラいことの方が てんこ盛りな人生だけど、 お腹を満たして、 地面を強く蹴って、 夢は捨てずに、 夢を担ぎながら、 前へ歩く人たちは カッコいい。 カツ丼に導かれた 諦めの悪い挑戦者たちを 自分は断然支持します(^O^)

    8
    投稿日: 2012.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    静の人柄が好きすぎて…! 静とギアッチョさんの関係を見ていたくて、読み進めた。 好きな登場人物ができたら一気に読める。できなかったら、つまんないだろうね。

    0
    投稿日: 2012.06.09
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    最初は話に入り込めなかったけど、多い登場人物が少しずつ繋がっていくのが面白かった。 「老人と家」辺りから止まらなくなり、一気に読んでしまった。 不思議~な話だけど、不思議と身近にも起こりそうで。 入間さんの作品は初めて読んだけど、いつもこんな作風なのかな? よく言えば、自由で堅苦しくない。 でも若干読みにくい。妄想族のように考えがあっちこっち行くので落ち着かない。文章のひとつひとつで何を言いたいのかわかりづらい。 ちょいと文章がくどいかな。

    0
    投稿日: 2012.06.06
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    「カツ丼」を中心に廻る日常系の物語。 タイトルに魅かれ手に取りました。 もっと笑えるかなぁと思ったけど・・・。 買ってから入間さんの作品だと気が付いたので仕方なし・・・。 真面目な文体で自分には合わなくて最後まで読まなかったけど、面白いようにまとまりそうな感じがした。

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    投稿日: 2012.06.04
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    ネット掲示板の些細な質問を通して、様々な人が結ばれる連作短編集。 表紙にあるように登場人物はわりと沢山居るけれど、話に必要ない人は誰も居ないというのが凄い。直接的に、或いは間接的に、出てくる人たちが次々と繋がっていく様が面白かった。 個人的には高校生ズが可愛くて良かった。青春って良いねえ。

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    投稿日: 2012.05.22
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    これぞ日常系青春群像物語(ほろ苦くてたまに優しい)。 こいつら何気にリア充だぞ(笑)。 入間人間のこういう作風は好きですな。

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    投稿日: 2012.05.10
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    表紙に描かれたキャラクター全員の話が詰め込まれています。 それぞれ年齢・性別・職業などが異なり 小学生から老人まであります。 自分に近い年齢の話には共感できるものがあるかもしれません。 とある町内のお話なので、前の話の登場人物が別の話に出てきたりして つながりを感じる本です。 世界は狭いですね。 入間人間さんの作品はこれしか読んだことが無いので他の作品はわかりませんが 文体がフリーダムで面白いです。 ややくどい。

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    投稿日: 2012.04.30
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    カツ丼から始まった何気ない日常話。 広いようでいて実は狭い世界でそれらは繋がり、収束していく。 「生きてるだけで、恋」と「老人と家」以降の話が特に好きです。 終わらせ方もすっきりしていて良かった。 一周回って同じ‥‥ようで違う。 読了後、なんだか爽やかな気分になれた。 何気ない日常っていいなあ。

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    投稿日: 2012.04.27
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    人のつながりのあっけなさ。思いのほか小さい世界。なんだかいろいろ考えてしまった一冊でした。この話を読むと、案外世界ってちっちゃいものなのかなぁとついつい思ってしまいました。そんな小さい世界だからこそ、知らない間に関係が生まれて、だれも知らないまま関係は続いていく。そう、人と人が言葉を交わすまで。大人になったとき、自分が社会をどう思うのか、ちょっと楽しみになりました。

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    投稿日: 2012.04.26
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    最後に話がまとまっていくのは面白かった。 でも、そういう系列の話は浅田次郎や伊坂幸太郎が大好きで読んでいるので、どうしてもくらべてしまう。 浅田次郎のように最後に泣かせてくるわけでもないし、伊坂幸太郎のように目の前の霧が晴れていくような爽快感があるわけでもない。 なんとなくだらだらゆるゆると収束していく。 けど、こういう空気もたまには良いかも。

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    投稿日: 2012.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    入間人間さんの作品は初めて読んだのですが、 とても面白かったです! 人間とは何か、何のために生きているのかを、 考えさせられる一冊でした。 最後のオフ会ですべてがつながったとき感動しました。 いい話でした。 入間人間さんの作品もっと読んでいきたいです。

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    投稿日: 2012.02.26
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    うちはかつどん作られへんえわ・・・まぁ作ろおもたらできるやろうけど、作っても食べられへんしな... 六百六十円の価値あるかつどん作れるのはやっぱかつどん好きな人にしかできひんことちゃうかな? 六百六十円の事情めっちゃおもろいわけではないけど、おもらないわけでもないし普通ってのはあってないし・・・とにかく入間人間さんワールドな作品やったわ。

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    投稿日: 2012.02.09
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    とても読み応えのある作品でした。 人と人とのつながりって気が付かないうちに勝手にできるものかななんて思ったりしました。

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    投稿日: 2012.02.05
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    私は六百六十円頂いてもカツ丼が作れない。食べたかったらきっと食べに行く。 下らない事みたいで、すごく深い、自分が人の為に出来ることってなんだろうって考えさせられる本です。

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    投稿日: 2012.01.04
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    入間人間さんの作品は二冊目でしたが、非常に面白く読ませて頂きました。 登場人物一人一人の台詞は多く無いながらも、その頭の中で考えることから読者に性格を想像させる表現がとても上手いなぁ、と思います。 物語自体はよくある(と言ったら失礼かもですが)オムニバス形式なのですが、そんな中でも一人一人の個性と心境の変化を上手に書いている、技ありの一冊だと思います。 ただし、作者独特の言い回しや多少長い情景描写などが苦手に感じられる人もいるかと思うので、-1して星4つで。

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    投稿日: 2011.12.27
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    ずっと後回しにしてましたが、ようやく読み終わった。 最初はなんだかよくわからなくて、つまんねって思ったけど。 すっきりまとまって、後味良かったかな。 漠然とした不安とか焦りとか、あるある。 カツ丼食べたくなったー

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    投稿日: 2011.12.10
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    全体を通してお話は普通。 普通に面白い。入間人間好きです。 人とかコミュニティとかの話。 風景描写として岐阜が登場するので、岐阜駅周辺の人必読に推薦したい。 岐阜駅の大きなデッキの下り、カルコス書店、大縄場大橋から見る景色(そんなのんびりみたことないわ)とかとか。 登場人物が本当に存在するんじゃないのかしらと考えたくなる。 あと各章のタイトルが、色んな小説からのオマージュで、そういうの嫌いじゃないですよ。

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    投稿日: 2011.11.19
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    カツ丼はつくれますか、という掲示板の書込をきっかけに展開されてゆく群像劇。 何気ないけどちょっと痛くて でも割とさっぱりした読後感。 このカツ丼にはお吸い物がついてるんじゃないかな。 お爺ちゃんいい味。

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    投稿日: 2011.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は、それぞれ違う主人公の話が徐々につながっていき、最終的に一つの話になり、とても考えられた作品でした。 奥田陸さんの「ドミノ」に近い構成のようにも感じました。 今回、入間人間さんの作品を初めて読みましたが、とても面白かったので、他の作品も読んでみようかと思いました。 因みに、私はカツ丼を作れます(笑)。

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    投稿日: 2011.10.24
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    入間人間さんは本当に1人で書いているの?と思うほど色んな視点から見た話しが読める。読んでくうちに話しに引き込まれてページをめくるのが楽しかった。 また表紙やカラーページのイラストも素敵です。

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    投稿日: 2011.10.08
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    読んでいてカツ丼が食べたくなり、ついには作ってしまいました。 ・・・どうやら私もお爺さんに教えて貰ったほうがよさそうでした。 形式としてはグランドホテル形式で、各章ごとに主役とパートナーが入れ替わるような形になっています。 時間は丁寧に順番に作られていて、各章の主役と周囲の変化がそのまま次の章にバトンタッチされるよう。 「カツ丼は作れますか?」という地元コミュニティサイトへの書き込みを見た若者たちの反応とその一言から始まる各章のお話。 一章での話がとても心に残りました。 「あなたは何をしてるんですか?」「カツ丼は作れますか?」と自分の価値を問われるギターを野外で弾いて過ごしていた女性の話。 恋人は660円のカツ丼を食堂で作って働いている。660円に見合う価値のカツ丼を恋人は作れる。自分はそういう何かが出来るという自身への価値が見出せず悩む。 対価を支払って貰えるだけの何かが出来る。 自身の働きが対価を支払って貰えるだけの価値がある。 なんだか、自分の仕事への価値観を問われるものがありました。

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    投稿日: 2011.09.28
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    入間さんで初めて読んだ物語。日常系青春群青ストーリー。 「どーでもよくて、たいせつな、それぞれの事情」 たまにはこういうのもいいかなぁ。

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    投稿日: 2011.09.26
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    グランドホテル形式。ちょっと町がミニマム過ぎるのと、経済がてんてん。でもメルヘンとしてはごちそうさま。

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    投稿日: 2011.09.24
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    序盤を読んで、私はもうラノベ卒業かな、と思っていたら そうじゃなかったです。読了感がさっぱりしてよかったです。 ただちょっとこの表現はどうなの?と引っかかってしまう箇所が 多々ありました。せっかくいいお話なのに 言葉選びで損をしているような気がしました。 まぁそこは久しぶりのラノベ、という事と、好みの問題でしょう。

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    投稿日: 2011.09.15
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    カツ丼作れますか?という書き込みではじまる物語だってあるかもしれない。 カツ丼ではじまり、カツ丼で終わり、カツ丼のためにお金を稼いだり、カツ丼をつくれるようになりたかったり、カツ丼が嫌いになってたり。 カツ丼を作れるかどうか?その問い掛けになんの意味があるのか。 要するにカツ丼は660円らしい。 一言でいってしまえば、相変わらずバカップル。 僕の小規模な奇跡でも思ったけど、よく知る感情がいっぱい落ちてる。あの頃の僕そのものがいたりする。 世界はこんなにもうまく綺麗にまわりはしないけど、日々の努力かこんな風に連鎖していくならば、ちょっとがんばろかなって思う。 おおげさじゃないかもしれないけど確かにつながってるはず。 どんなに脇役でも自分の生活してる世界の主人公はどうやら自分自身らしいです。自分が死んでしまえばそれと同時のこの地球はなくなってしまうようなものだ。

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    投稿日: 2011.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今にも失われていく時間を実感して苦しくなった。何の説明書きもなく「コミュニティ」「トピック」といったSNS用語が頻出して、それが違和感なく浸透している事に強く同時代性を感じる。個人的なハイライトはやっぱりラストの「ギアッチョ」さんの下り。。背景に潜む強力な「主人公」の気配に胸が熱くなった。後にブレイクする事となる彼女の歌はCD「幻想の在処は現実」のボーナストラックで聴けます。

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    投稿日: 2011.08.21
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    だらだらと読むのにいい 通勤電車で読んでたらニートに恋い焦がれた ゆるい雰囲気が好きな人におすすめ

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    投稿日: 2011.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりにラノベを読んだ。 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんで有名な入間人間先生の短編連連作風の群像小説です。 おもしろかったですが、今の私にグサグサ来る問いも多かったです。(笑 でも、なんというか、ランダムにお題が出されてそれに合わせて描いたような本気でなさが感じられたような気がします。 何様だといわれそうですが… さらっと楽しめる一冊です。

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    投稿日: 2011.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「カツ丼作れますか?」という書き込みがきっかけで、それまで関わりのなかった人たちがつながり、それぞれの人生を見直し始める。入間さんらしい小説だなぁと思います。群像劇という構成をうまく生かした作品で、読み終わった後に自分の生き方を考え直してしまいました。

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    投稿日: 2011.07.26
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    描写が独特だった。話の進行はその独特な描写がほとんどで、一人一人の人物像がなかなかハッキリと掴めないまま最後まで進んでしまった。面白い2歩手前ぐらい。でも嫌いではない、かな。

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    投稿日: 2011.07.25
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    入間人間の描く、ちょっとひねくれた青春群像劇。 この人は登場人物をわーっと出してそれぞれのストーリーを組み立てて纏めていくのが上手。 いつもラスト100頁くらいから一気に楽しくなる。

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    投稿日: 2011.07.24
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    読んでる最中の「ここまで思考を膨らませやがって、畜生、こいつら頭良いな、、、!!」感は、ハンパなかったです。(ただ私がお馬鹿なだけかもですが。) 最後のまとめかたは、好きな部類でした。すっきり〜。

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    投稿日: 2011.07.13
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    意外と読みやすかったー 会話や文章が電波な気もしますが・・。 あとやっぱり同じ世代なので・・ドラゴンボール世代なんですねな、ネタも分かって良かったわ(o´∀`)

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    投稿日: 2011.07.12
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    いろんな意味で本当に自分に合う作品。そして最高の時期に読めた。特に恋愛面ではこういう関係っていいなと思えたし、深く考えさせられるセリフもあった。さらに全体としてすがすがしい雰囲気が流れてて、自分の中で一番の小説と言えると思う。最高。

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    投稿日: 2011.05.27
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    2011 5/6読了。WonderGooで購入。 『電波女と青春男』以外で初めての入間人間。 この人が書く老人話はなかなか好きだ。 あと処女と童貞が実の祖父の前でそう罵り(?)あっているところとか、登場人物ニート多いなとか吹いた。 あー、カツ丼食べたい・・・。

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    投稿日: 2011.05.06
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    この本いい!というより、いい感じの本だなぁ。って感じた。ちょっと(たくさんじゃない笑)元気をもらえて、一歩前に進んでみよう、そんな気持ちにさせてくれる。設定時期が夏だったので、文章から夏の暑さを感じた。もうすぐ訪れるだろう夏が、楽しみになってきた。なにが起こる、いや、なにを起こそうか。

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    投稿日: 2011.05.05
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    男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。爺ちゃんと婆ちゃん。世の中には、いろんな人たちがいる。そこには、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。それぞれ“事情”を持つ彼らが描く恋愛&人生模様は、ありふれているけど、でも当人たちにとっては大切な出来事ばかりだ。そんな彼らがある日、ひとつの“糸”で結ばれる。とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに。日常系青春群像ストーリー。 (´ω`*)ほのぼの。

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    投稿日: 2011.04.30
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    面白かった…!どうでもよくて、大切なそれぞれの事情。まさにこの言葉がぴったりな作品でした。タイトル通りカツ丼が大きなキーワードになっているのが面白い。お爺さんの言葉にはいろいろ考えさせられます。私も一歩踏み出してみようかな。 個人的に高校生コンビが可愛すぎてもだもだした…!あの2人の話もっと見たかったなあ、なんて(笑)。

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    投稿日: 2011.04.29
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    ほのぼのとしていて面白かった。 ストーリーの起伏を求めてしまえばつまらなく感じてしまうかもしれないけど、こういう物語として認識した上で読みすすめられるのであれば、何も得られないかもしれないけど「ホッ」とできる時間だけは与えてくれるかもしれない。そして、自分はそれだけでも十分に読む価値のあるものだと思えた。

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    投稿日: 2011.04.27
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    カツ丼に関する群像劇。 ネットのSNSで知っている人が街でよく見かける人だった。 そんなの現実にねぇーよと思いつつも、 部分的に関わり合う群像劇はよくできていると思った。 ただ、登場人物で似たような人がいたので、そこは差別化して欲しかった。

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    投稿日: 2011.04.04
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    最後のほうはいい話と思いました。 カツ丼がどう絡んでいくのかとワクワクして読んでたのですが、ワクワクした分だけ残念な気持ちになりました。 ただ普段の景色をよく見ることで、こんな楽しい出来事に出会えるかもしれませんねー。カツ丼を中心ではなくても、桜が咲いたでも親子丼でも…きっと身近にあると思う。 そんな出来事に出会いたい!!

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    投稿日: 2011.04.03
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    こんな構成の連作短編は基本的に好きなんだが…。 これをやるには作者の筆力足りてない印象。 作者とキャラの年齢が近いほど、キャラが饒舌になるのはどうもなぁ。 それでなくても描写が冗長で読みづらいのに。 凄く企画倒れな感じが残念。

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    投稿日: 2011.04.02
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    地域のコミュニティサイトに書き込まれた「かつ丼作れますか」のコメントから始まる話。 六百六十円のかつ丼を通じて様々な人が繋がる話ですが、読んでいると題名とおり頻繁にかつ丼の話が出てくる為、無性に食べたくなる作品です。

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    投稿日: 2011.03.20
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    2010/07/12読了 これは面白かったなあ カツ丼でこうまでリンクするなんてなあ 爺さんがめっちゃいい人でした。登場人物も全員魅力的な人だし しかし静さんがどうしてもオードリーksgに見える 中身は全然違うけど お金の行方もよかったし。これは楽しい。 個人的に高校生二人組みが好きだ。もう付き合ってしまえ 所々気になるワードがあってそれも面白かった

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    投稿日: 2011.03.05
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    カツ丼作れますか?という掲示板の一言から繋がる人々のストーリー。最終的にみんな繋がっていくのは面白かった。それぞれ話も分かりやすくて読みやすかった。

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    投稿日: 2011.03.04
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    それぞれの日常と、それぞれの事情。 変化のない日々の中で、考えること。 掲示板の「カツ丼作れますか?」の書き込みをきっかけに、動き出す。 すれ違う人々の日常が、些細なきっかけで繋がっていく。 わくわくはしないけど、彼らのどーでもいい日常の中に、ああそうだよねって思えることがある。

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    投稿日: 2010.12.14
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    けっこう前に図書室で発見、後にお気に入りに決定。 入間人間さん独特の会話の応酬がいい。 けっこう気に入ってるし、何度読んでも飽きない。 と思う。これは個人の感想だしねぇ…。

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    投稿日: 2010.11.27
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    連作短編集。だらだらっとした文章なのに読ませるのがリアル。人物像もリアル過ぎて自意識過剰な青少年には刺さる。そこがまたいい。

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    投稿日: 2010.11.19
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    カツ丼で回る人の縁。いやはや、なかなか乙でした。 この方の作品初めて読んだけど、読みやすいですね。短編連作なのもあり。そしてカツ丼好きだからね。 ほんわりほのぼの一歩前進、そんなお話。

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    投稿日: 2010.10.16
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    初入間。入間人間というと私の中ではどうしても「病み系」の作家というイメージがあったのですが、この作品はなんとも清々しいストーリーでした。読後感がさわやか。素朴ですが繊細で味のある文章で、ちょっと入間さんのイメージが変わったかも。

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    投稿日: 2010.10.11
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    この作品、中盤から終盤にかけてのお話はすごく面白いんです。 「みんな青春してるんだ」とすがすがしい気持ちになった。 けれど残念。 はじめのほうと終わりのほうが好きになれなかった。 はっきりいってあんまり面白くないと感じました。 なんでかな? しょっぱなが働かずに結局ギター弾き続けるだけの ニートの話だからか?それとも、締めが意味のないハッピーエンドのように感じちゃったからか?それはわからない。

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    投稿日: 2010.10.07
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    「カツ丼を作れますか?」と言う不思議なインターネットの書き込みで、結びついていく人たち。 それぞれに悩みがあって、それでもその人その人の方法で決着をつけて、前に進んで行こうとする。 老人の「私」が自分的にははまりました。自分もあんな風に、若いころの自分を忘れないように、年をとっていきたいと思いました。

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    投稿日: 2010.09.08
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    なかなか面白かった! SNSに書きもまれた一つのスレから巻き起こる というよりも日常の中にある糸をほどいてみたら こんな感じになってましたみたいな感じ 人によって変わるかもしれないけど 自分は最後のほうのストーリーは不要かなと思った。 謎解き編みたいなのはない方が好きなのかも もちろんあったほうがいいかもしれないけど

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    投稿日: 2010.08.31
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    ローカル掲示板に書かれた「カツ丼は作れますか?」という書き込みを巡る、ローカルな偶像劇。連作短編の形と採っていて、それぞれのお話が少しずつ次の話に繋がっていくような作りです。なんとなく、書きたかったのはラストシーンの1文だったんじゃないかなとか思いました。 ある駅周辺を舞台にしたローカルでどうでもいいストーリーではありますが、後読感は悪くないです。カツ丼が食べたくなるかもしれません。

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    投稿日: 2010.08.29
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    読んだ後、かつ丼食べたくなった。 第一章のパンチがハンパない。 面白いよっ!   全然関係ないんだけどこの作品の中に、 『ロックスターは27歳で死ぬ』 とかいう、文章があるんだけど、そのあと何週間かして、映画の20世紀少年1で同じようなこと言っててびっくりした。 続くことは続くんですね。

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    投稿日: 2010.08.23
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    北本食堂にてカツ丼一杯分のいろんな青春を。老人がどうしても老人のコスプレをした青年にしか見えなくって仕方ないったら。

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    投稿日: 2010.08.18
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    入間人間は青春作家としての地位を、この作品で確固たるものにしたような気がする。映画のようにシーンでつながっていく群像劇。

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    投稿日: 2010.08.09
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    面白かった! 無関係のようでいて、それぞれの登場人物がどこかで関係してる。 みんなに共通する「カツ丼660円」

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    投稿日: 2010.08.06