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騎手の一分 競馬界の真実
騎手の一分 競馬界の真実
藤田伸二/講談社
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総合評価

96件)
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38
35
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3
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    藤田伸二のYouTube画像が気になって読んでみる。騎手の制裁、外国人騎手、エージェントなど、彼の不満の根底がJRAにはらんでいる事が理解出来る。流される人が多い中、流されずに抗っている姿勢は評価してもいいのかも。JRAも改善する気持ちがあるようならば、彼を採用してもいいのかもしれない。まずあり得ないけど。

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近は競馬をほとんど見てなかったけど、武豊があまりぱっとしていない理由がよく分かりました。また、藤田の競馬界への愛情もよーく分かったかな。結構好きな騎手だし、こんな状況で引退してしまうのは勿体ないなぁ。 #脚注に懐かしい馬の説明もあって楽しく読めました。

    0
    投稿日: 2023.12.04
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    発売時から話題になってたので内容はおおよそ聞いていたとおり。時代の流れに抗う職人の本。都合の悪い部分はスルーしているし、悪いのはJRAという結論ありきで書いているので説明にハテナがつくものも多い。 ただ、一時代を築いたこういう騎手がいて、こういう考えのもとでムチを置いた、ということが残されているのは大事なことで、その意味では非常に意味のある本。 余談だが、いちいち「先生」に「テキ」のフリガナをふる必要はあったのだろうか。

    0
    投稿日: 2021.10.10
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    1時間程度で読了。 藤田騎手の現役時代は知らないが、中身は面白く読めた。とにかくJRAが悪いとのこと…(笑)でもこれを現役時代に書いてるのだから凄いなと思った。

    0
    投稿日: 2021.01.16
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    趣味としての競馬に興味あり。面白さを垣間見れるのでは、と思い手に取った。レースに関する話だけでなくて、レースに至るまでの過ごし方、人間関係なんかも見えてくる。レースの裏側が見えて楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2020.08.26
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    藤田が喋った内容を誰かが書き起こしてまとめたと思われる内容。武豊等、先輩ジョッキーを褒めるのはよいが、岩田騎手をけなすのはどうかと思う。確かに素行も悪そうではあるが。競馬界の内情も少しはわかり、それなりには楽しめた。

    0
    投稿日: 2019.08.12
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    筆者は1991~2015年にJRAで活躍した騎手。引退2年前に競馬会に物申すという感じの本です。今の競馬界の問題を赤裸々に取り上げていて、おもしろく読めます。 難を言えば、対案が用意されていないので、単なる愚痴にしか聞こえないのが残念。組織批判は立派だけど、このままじゃ負け犬の遠吠えになっちゃうよ。

    0
    投稿日: 2019.05.03
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    藤田騎手かあ。昔、僕が競馬にはまっていたころに大活躍してたなあ、などと思いながら読む。 なんと、武豊が最近勝ってない、など最近の競馬事情がよくわかった。

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    投稿日: 2019.01.19
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    騎手として、競馬界の衰退に物申した本です。 著者のの言いたいことは、「競馬界全体が、目先のことしか考えていない」ということであり、「それを放置するJRAに問題がある」ということ。 JRAを徹底して批判しています。 引退を覚悟しているからここまで書けたと思います。 競馬を知ってないとわからない本です。

    0
    投稿日: 2018.12.30
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    JRAベテラン騎手 藤田伸二が、競馬に対する思いを綴ったもの。本人も言っているとおり、著者は勉強できない競馬しか知らない者である。だから学術的ではないし、口語体で書かれているが、内容は実に正直で競馬に対する思いを語っている。日本競馬の将来を危惧しており、原因はJRAにあると批判している。一般に知られていない内輪の話や、騎手の行動、考え方が詳細に書かれており、とても興味深かった。

    0
    投稿日: 2018.11.04
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    引退する=鞭(スティッキ)を置く 右手から左手への持ち替えの技 同じ強さでたたく カーブでは遠心力が働いていて、鞭を使っても無意味 馬、お金のない厩舎はニンジン買ってあげない 今はサプリやリンゴなど与えるところも エージェント制度、競馬記者らが乗る馬仲介 日本は高速馬場。馬のパンク心配 若手の芽を摘む、外国人騎手 大型ファームに勝ち馬集中 JRA批判 美しい騎馬、馬に安心して走ってもらう いかにレースを作るか

    0
    投稿日: 2015.04.12
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    現役の騎手がここまで書くか!という切り込んだ内容でした。競馬界の現状を、そのただなかにいる人が冷静に分析し、問題点をあらわにしている。競馬にそんなに興味があるわけじゃないけど、これを読んでから藤田騎手にちょっと注目するようになりました。

    0
    投稿日: 2014.11.04
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    (かつての)トップジョッキー藤田伸二による、JRAへの提言書です。 もうかなり以前から競馬に魅力を感じなくなっている自分に気付かされ、また、その要因に納得させられました。 多くの騎手について書かれていますが、「馬の「邪魔をしないこと」が大切」だということには共感できます。 それに対して、以前にEテレのSWITCHインタビューという番組で、「昔は馬の邪魔をしない騎乗が良しとされていたけど、今は違う。馬を動かしていかないと、海外のジョッキー達には勝てない」というようなことを福永祐一が言っていました。 私はその時に違和感があったのですが、本書にある、祐一は「人馬一体」とはなれていないとの指摘で納得できた気がします。 邪魔をしないことができない技術しかないのに、それを謙虚に見つめず、更に難しいことをしようとして、結果、重大な事故を起こす。 私自身や会社にも思い当たる節があるよなぁ…

    0
    投稿日: 2014.10.05
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    競馬への興味が薄れている原因が、克明に記されていた。 個性の消失、安易な乗り替わりにはゲンナリする。昔話をしたくはないが、かつては馬券の的中に関係なく、刺激的だったと思う。

    0
    投稿日: 2014.08.13
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    最近の競馬にあまり魅力を感じなくなってきた、なんだか遠い存在になってきた、そう漠然と感じていたことの理由が、藤田くんのこの本を読んではっきりした。外国産馬や外国人騎手ばかりのレースをわざわざ日本でする意味があるのか?1レースの半分がディープの子って異常じゃない?それと、馬券の種類、あんなに必要?WINSでバイトしてた時は、それぞれの売り子を贔屓にしてくれてるおじさんたちがいて、一言二言交わす言葉が休日のささやかなコミュニケーションになってた時代、今は殺伐とした機械的なWINSと競馬場。つまらない。でも、競馬も馬も変わらず好きだから、競馬を諦めたくない。と、思いました。

    1
    投稿日: 2014.08.07
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    競馬関連の本を読むのは初めてだったんだけれど、想像以上の内容で最後まで面白く読めた。 次のページ次のページとどんどん読み進めていける本だった。 武豊がなぜ勝てなくなったのか。 競馬会の今をトップジョッキー藤田伸二の目線から語られてるところがとても面白い。

    0
    投稿日: 2014.07.01
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    藤田騎手の話題になった一冊。 今の競馬界に関して様々な提言をされていて、馬からみた騎手の騎乗スタイルやエージェント制度のことについて語られている部分が多く、なぜ武豊騎手が勝鞍が少ないかなど非常に外からみてわからない事がたくさん書かれていると感じました。 フェアプレー賞をほぼ毎年受賞され、2,000勝に近い成績を収めてるトップジョッキーですが、確かに近年乗鞍が減っていたり、ラフな騎乗で騎乗停止になるジョッキーも多く(それでも降着にならず)藤田騎手辛いしたら報われないなと感じてたのですが、読んでここまで騎手という仕事に対して冷めてるとは思いませんでした。 田原騎手の話は色々ありましたが、やはり本当に凄い天才的な騎乗をしていたんだなと感じました。 確かに岡部騎手や南井騎手、河内騎手がいた頃は職人というイメージが強く本当にいい時代だったと思い、 その下の世代である武豊騎手や著者の藤田騎手、四位騎手、横山典騎手などが最後のイズムの継承者ということも感じました。 確かに提言されているJRAの体質に関しては一理あるとは感じましたし、このままいくと本当に競馬人口が減少し、ファン離れも深刻になるとも感じました。 日本は馬券収入だけで成り立ってる部分もあるので非常に今後の競馬産業を考えていくうえでも現役ジョッキーの貴重な意見が書かれた一冊だと思います。

    0
    投稿日: 2014.06.18
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    これから、友人たち一口馬主に挑戦する前ということもあり、手に取った一冊。これまで、馬券を買うことや競馬を見ることはなかったけれど、競馬をとりまく様々なことが良く分かる本だった。 著者は生き様や書きっぷりがなかなか豪快なので、いろいろと批判もある人なのだろうけれども、真っ直ぐで現状に危機を感じて堂々と主張している姿にはとても気持ちの良いものを感じた。

    0
    投稿日: 2014.05.31
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    現競馬界の危機的状況を掘り下げる興味深い内容が非常に読みやすい口語体で語られる。肩の力を抜いて楽しく一気読みできる本。特定の騎手に対しては厳しい批判も書かれている。競馬本の中では推薦本。

    0
    投稿日: 2014.04.15
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    藤田伸二騎手が憂う日本の競馬界。 その頑強を運営母体であるJRAとし、その問題点を指摘する。 個人的にはあまりよく競馬のことは分からないが、 競馬界を引っ張ってきた著者だからこそ、責任の重さを感じ、 それが嘆き・怒りに向かっていることがよく分かった。 これは企業においても言えること。 中堅以上の立場になり、後輩や会社の将来に向かって、 何が責任であるのか?今一度考えたくなる本。

    0
    投稿日: 2014.03.24
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    最近は有馬くらいしか競馬やらなくなったな。 藤田は好きな騎手。 よくここまで書いたね。 JRAは面白くないだろうな。

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    投稿日: 2014.03.22
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    競馬界もお金儲けが根底にありながら、表面上はスポーツの世界のようにきれいごとで覆い、優等生的な冒険をしないものになってしまったようだ。藤田氏は競馬界に残ることを捨てて、このような本を出しJRAに苦言を呈している。勇気のいることだと思う。

    0
    投稿日: 2014.03.12
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    競馬ファンには衝撃的な内容で、素直に面白かった。筋の通った騎手が最近少なくなってきている中、JRAに対する警鐘を鳴らしている。特にエージェント制度は疑問。ファンあっての競馬であって欲しいと思うし、騎手の腕をもっとみたいです。

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    投稿日: 2014.03.02
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    競馬界について、ジョッキーの立場から見た様々な現状が書かれてあった。 競馬には興味はないけど、著者の価値観とかがすごく書かれていたので面白かったと思う。

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    投稿日: 2014.02.18
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    「競馬界の裏事情を綴った一冊」 騎手の乗り方のうまい下手、武豊が勝てなくなった理由、競馬会批判。騎手視点で内情を描いているいところは面白い。

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    投稿日: 2014.02.17
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    シルクジャスティス、ツルマルツヨシ、あんまり強くないのに好きになる馬はだいたい藤田伸二のお手馬だったなぁ。 海外生活が長く競馬とは大分離れてしまったが、自分がみていたときと大分様子が変わってしまったようだ。

    0
    投稿日: 2014.02.11
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    騎乗方法についてとても興味深かった。競馬界の問題点を知ることができてよかった。エージェント制について知ることができてよかった。競馬に夢がなくなってきてしまっている状況はとても残念である。

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    投稿日: 2014.02.01
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    最近はめっきり競馬に興味が薄れてしまったけど、やっぱり同じオーナーや馬主の馬ばかりが勝っても何にもおもしろくない。藤田騎手が言っているように仕組みの在り方を今一度考えてほしい。藤田騎手こそ騎乗が荒いと思っていたがそうじゃないことに驚いた。

    0
    投稿日: 2014.01.21
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    正月も暇なので、読んでみました 去年でた本で、比較的話は新しいです。 藤田らしく、言いたいことはなんでも言うという感じ。JRAへの批判が痛烈です。

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    投稿日: 2014.01.02
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    自由化・グローバル化が競馬をダメにした。それをシステム化し、放置しているJRAは罪人である。という問題提起はよいのだが、実体験をベースに生々しい実態が赤裸々に綴られている点は評価したいものの、個別具体的な話が多く、暴露本、愚痴本になってしまったのは残念。騎手に詳細な論考を要求する事に無理な話だし、スポーツジャーナリストが取材を重ねて書くべきテーマなのだろうと思う。

    0
    投稿日: 2013.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近競馬を見てもかつてのような魅力がなくなってきたなぁと思っていたが、その理由の一端が垣間見える本だ。騎手目線から見た競馬会の裏側を見せてもらい、興味深かった。エージェント制度、外国人騎手への安易な乗換を許すJRAが現在の競馬をつまらなくしていると語るその発言はやんちゃで偉そうにも見えるが、何度もフェアプレー賞に輝き、勝利数も歴代10位以内に入る実績に裏打ちされた自信ゆえの発言であり、説得力もある。面白かった。

    0
    投稿日: 2013.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    騎手の立場から現在の競馬会を憂い、JRAを批判する一冊。 エージェント制度という仕組みと、それに伴う外国人ジョッキーの騎乗の増加、日本人ジョッキーの減少が問題として、そのような状況を野放しにしているJRAを批判している。 レース以外の場で、騎手は何をしているのか、レース中に騎手はどのようなことを考えて騎乗しているのか、など競馬を観戦しているだけではわからない内容も数多く、興味深い。 騎手や調教師の個人名を多く挙げているため、自由な文章に少し不安になる反面、とてもイメージが沸く。注釈が多いため、競馬に明るい人でなくても多少は読み易い内容となっている。 ・欧米の競馬では、同一馬主の馬がワンツーゴールした場合は併せて一着として三着が繰り上がって二着となる。 ・エージェント制度―騎手と契約した競馬専門家の記者などが、騎手に代わって厩舎回りをしながらいつのレースのでどの馬に誰を乗せるか決める仕組み。 ・調整ルーム―土日の競馬に備えてJRAの騎手なら必ず入らなければならない宿泊施設。各競馬場に併設されていて、八百長などを行わないよう外部との連絡を絶ったり、コンディションを調整したりすることが目的。

    0
    投稿日: 2013.12.15
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    予想通りの内容ではあったものの、☆は1つ。 (後日加筆)制裁点数0点は今年も。この点と書内の考え方はなんといってもほめられるべきもの。捉え方では交通事故にも共通するものがあり、リスクとの関連を考えているコアの部分は重要。

    0
    投稿日: 2013.12.11
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    藤田騎手は、競馬ファンから「番長」と言われているくらい個性の強い騎手だが、この本を読むと渾名とは違って至って真面目な感じを受けた。毎年のようにフェアプレイで表彰され、重賞もデビューから20年も継続して勝っており、騎乗技術もモラルも実績にも自信があるから、このような本が書けるし、競馬ファンの間で評判になるのだろう。 この本では、競馬システムの紹介、現在の競馬興行の傾向、騎手仲間のことや騎乗技術のことを思いつくままに?褒めたり批判したりしているけれど、総じて批判の矛先はJRAの不合理な制度に向けられているようだ。 JRAの制度批判は、馬主からも競馬記者からもあるが、所属する当事者もいろいろな問題を抱えながら騎乗を行っているようだ。騎手減少の問題、若手騎手育成の問題、乗り替わりの多さ、エージェント制度、調整部屋の問題など、将来の競馬興行に関わる懸案について、自身の見解や不満を述べている。 率直な感想として、彼の不満もよく判るし、競馬をより良くしたい気持ちもよく判る。でも本文中に何度も書いているが、「俺はいつでも辞められる」というスタンスで物を言っても、何も変わらないような気もする。もし競馬興行が利益を求めないボランティア事業であれば、彼の意見を取り入れた制度にできるかもしれないが、ギャンブルでは、誰もが利益重視であり、興行主のルールに従うしかない。もし彼が本気でJRAの制度を変えたいのなら、JRA組織の頂点に立って提言するしかないのでは、と思った。 それはともかく、騎手の裏事情がよく判って、一競馬ファンとしては面白く読めました。

    0
    投稿日: 2013.12.05
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    競馬がつまらなくなった―大手クラブや外国人騎手がGIレースを総ナメするようになって、レース自体も凡庸なものが多くなっている。薄々感じていたことが、ジョッキーの目線からも明らかにされていて、これはJRAを覆う構造的なデフレスパイラルなのだと理解した。 藤田伸二といえば、武豊と並んで関西のトップジョッキーとして1990年代から2010年代まで活躍してきた超一流だが、彼の2013年の勝ち鞍は50勝足らず、あの武豊ですら100勝に届いていないという有り様だ。 彼らが衰えたのかといえば、そうではない。武豊の日本ダービーやマイルCSでの騎乗はまさに豊マジックの真骨頂だし、むしろ近年の乗り方は年間200勝していた頃よりも凄みを増しているように思える。 http://number.bunshun.jp/articles/-/764085 問題は、田原成貴の不祥事などで競馬界が萎縮して、これまでの徒弟制度や義理人情で動いていた騎乗依頼をエージェント方式にして、官僚的なマネジメント構造を導入していったJRAにある。 結果として若手騎手を育てようといった余裕のある調教師や個人馬主は減っていき、システマチックに強い馬を効率よく勝たせるレースが増えてきた。つまり、大穴もあり得るようなギャンブルとしての競馬の麻薬的な魅力が薄れ、体系化されたスポーツとしての純化を図っていった結果、今の競馬界の低迷が起こっているのだ。 果たして競馬が再び人気を取り戻すのかどうか、それは分からない。極論してしまえば、今やコンピューターゲームの中でもある程度の操作を加えれば、システマチックに競馬を運用できてしまう現実がある。 それでも競馬を観たい、と思わせるようなめちゃくちゃ強い馬の登場だったり、個性的なジョッキーの活躍を、我々競馬ファンはまだまだ望んでいるのだ。

    0
    投稿日: 2013.12.01
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    なるほどー。 競馬の世界も商業主義、効率主義が蔓延っているということですね。 と、納得してしまうところ、自分も歳を取ったということでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.11.26
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    ここまで書いても大丈夫なのか?と少し心配になるくらい、はっきりモノを言う藤田騎手らしい本。 引退までに一度、自分の馬に乗ってもらいたいと願う。

    0
    投稿日: 2013.11.19
  • 知らなかった

    現役の騎手が、競馬界の現状と問題点を語ります。 ここ数年競馬から遠ざかっていて、たまにテレビ中継を見るくらいだったので、面白く読むことができました。 昔の事から最近の事まで色々な話が語られており、脚注の説明も豊富で、競馬をあまり知らない人でも楽しめると思います。

    0
    投稿日: 2013.11.13
  • 人間と馬の人生模様

    1秒でも速く走るように訓練される馬とその馬に関係する多くの人々。 JRAという組織が抱える問題を明確に提示した本です。 競馬ファン以外でも楽しめます。

    1
    投稿日: 2013.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなにはっきり書いちゃって競馬界で生きていけるのかしらと心配になるほど、実名で書かれてます。 ちょっと俺様キャラがにおうけど、はっきりとものいう人も必要かも。

    0
    投稿日: 2013.11.04
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    自分にとっては、いろいろな意味で身近な存在な「競馬」、 馬券はあまり買わなくなりましたが、春秋のG1はチェックしています。 ちなみに一番力を入れて観ていたのは大学生の頃、 エアグルーヴやグランワンダーの全盛期の時代でした。 確か、著者・藤田さんがデビューされたのもその頃で、 世代的にはほぼ同世代なんですね、、ふーむ。 こちらは、そんな藤田さんが、今の競馬界、、 特に“JRA”に対してモノ申した一冊となります。  “JRAが「国際化」の意味を履き違えた結果が、こんな事態を招いている” 売上ベースで言えば、オグリキャップの頃がピークで、 その後はほぼ前年比マイナスで推移しているそうです。 その後、ディープインパクトの頃にやや復調しましたが、 あくまで一過性のもので、、状況はあまり変わらずのようで。  “職業としての騎手の魅力が失われかけてきている” 昔と比べて選択肢が劇的に増えているのも理由としてはあるでしょうが、 もっと根源的なところで間違っているのではないか、と。  “エージェント制度の導入や外国人騎手の多用によって、   長期的な視野で騎手を育てようとする風潮がなくなっているけど、   このままでいいとJRAは本気で思っているのだろうか” 騎手は、大けがをするリスクも高く、下手をすると命にも影響します。 そのリスクをとってまで、なりたいと思う職業ではないのは、、 国内の若い世代を育てようとする気概が失われているから、 また、今の若い世代にとっての憧れとなる騎手がいないから、なのでしょうか。 私たちの世代は、武豊騎手や岡部騎手、柴田騎手に憧れて、 藤田騎手や武幸四郎騎手、横山騎手にシンパシーを感じた覚えがあります。 また、以前は1000勝で調教師試験免除だったそうですが、 その仕組みもなくなって、現場の騎手にとってはそれも厳しいようです。 ここ数年、ルールメイカーとしてのJRAの姿勢が問われていると思います。 競馬を盛り上げたいのか、既得権益の塊にしたいのか、の岐路に立っているかと。 そして、ここ数年の競馬学校の入学者の減り具合が壊滅的でもあるようで、 近々、久々に女性ジョッキーが誕生するそうですが、活性化の一つになってほしいですね。 世代を問わず、同世代のヒーローがいなければ、共感は厳しいかなと。 “人馬一体”の美しさは、競馬の醍醐味の一つと思うのですけどね。。 そして、その“一体”は場外でのつながりも決して無縁ではない、、と感じています。

    2
    投稿日: 2013.10.29
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    口述筆記だろうが、とても読み易い。 その上に、ここまで言っちゃうのか、と少々感嘆するほど、競馬界の内幕を赤裸々に明かしてしまっているから、読み物として実に面白い。 決して素行が真面目とはいえないが、男気を備え筋は通す藤田伸二という男が、恐らくは熟慮の末に辿り着いてしまったJRAに対する底なしの諦念が、一冊を通じて貫かれているのが、ちょっと物哀しくもある。 言っていることは至極真っ当なんだが、真っ当なことが必ずしも罷り通るわけではない現代社会の一つの標本が、普遍的な例として示されているだけ、と受け取ることもできる。 不良のイメージが強い藤田伸二騎手だが、特別模範騎手賞を2回、フェアプレー賞を17回獲得していて、どちらも歴代1位だとは恥ずかしながら知らなかった。

    0
    投稿日: 2013.10.24
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    時代の変化を許すことができなかった頑固な騎士が、『おれらが若い頃は良かったのに』と昔を懐かしみつつJRAへの不満を言う。 現状を変える為になんかする気がないのに愚痴ばかり。騎士の一分なんてどこにあるんだ?

    0
    投稿日: 2013.10.20
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    競馬のことは良く判らんが、どの業界も大変だな。 現役の騎手がJRAを批判してるのも凄いのだが、そこはちょっと中途半端で、色んな話の中でJRAがいかんと言う話が絡んで来るくらい。 後輩騎手にも批判びしびし。 判らん人用に、馬のエピソードか殆どのページに挿入してあって、逆に情報量少ない感有り。 競馬好きな人はもっとおもしろんだろう。

    0
    投稿日: 2013.10.16
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    期待した内容とは違ったが、元競馬ファンとしては十分に楽しめる内容だった。 前に同じ著者の本を読んだ時よりも愚痴っぽく感じられるところはあるが、思うところがあって、よかれと思って思いを活字にしたのだろうと思う。 二度読みはしないかな。

    0
    投稿日: 2013.10.13
  • よく書いた!>藤田

    最近は競馬をほとんど見てなかったけど、武豊があまりぱっとしていない理由がよく分かりました。また、藤田の競馬界への愛情もよーく分かったかな。結構好きな騎手だし、こんな状況で引退してしまうのは勿体ないなぁ。 #脚注に懐かしい馬の説明もあって楽しく読めました。

    0
    投稿日: 2013.10.09
  • 暴露本?

    伸二君はテレビのトーク番組などにもたまに出ていますが、やんちゃ少年がそのまま大人になった感じ。自分でも言ってますが狭い競馬界である程度実績を残すとこうなるのかな。地方競馬はどんどん解散。中央も売り上げは減少。この先競馬界はどうなるのやら。彼の思いが伝わり発展すればよいのだが。 内容は彼の不満が中心。軽く読めてまあ面白いです。

    0
    投稿日: 2013.09.28
  • 新事実

    作者は現役のベテランジョッキーです。 しかし、この本で書かれている制度があったなんて知らなかった。 作者本人は真顔で面白い事言ってくれる、ユーモアたっぷりな方です。 これからも、若手ジョッキーの指導宜しくお願いします。

    0
    投稿日: 2013.09.26
  • 久々の競馬本

    久しぶりに競馬本を手に取った。 競馬からも遠ざかっていた。 自分の中の空白の時間が少し埋まった気がした。 岩田を見る目が変わった。 エージェントってなんだ。 遠ざかっていた理由がわかる気がした。 そんな本。

    0
    投稿日: 2013.09.25
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    藤田騎手の本は「特別模範男」「競馬番長のぶっちゃけ話」に続く3冊目になります。 いままでと違っておちゃらけた文体でなく、物凄く真面目な内容となっています。 騎手としての立場から、競馬サークル内の立場から、ファンの目線にも立った立場から競馬界の危機に書かれています。 発売当初は前に2冊読んでいたんであんまり読む気がなかったんですが、一般書を含めても売れていたんで気になって手に取った次第でした。 藤田騎手には悪いけど、ここまで真面目な文を書けるのに驚いています。 しかも恐ろしいほどに自分が思っている競馬に対する考えと一致しているのもなんかすごく面白かったですね。 実績をあげている騎手だからこそ響くものがあるんだと思いました。 現在の競馬環境をホントに考えて書いているんでちょっとでも競馬に不満がある人はスゴクお奨めできる1冊です。

    1
    投稿日: 2013.09.23
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    ボリュームも適量でさくっと読み切れました!問題の本質をきちんと突いたブレない話になっており、藤田伸二の競馬界に対する並々ならぬ愛情を感じる一冊でしたね。 他のスポーツ界もそうなのかもしれませんが、現場を分かっていない一部の偉い肩書きの素人が、自分たちにとっては都合の良い、現場無視の悪しき業界のルールを決めており、結局、そのルールがスポーツをダメにしていっているのだなぁと改めて感じさせられました。 なんとかこういう現場の声をきちんと反映した改革というのをJRAには期待したいものです。

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    投稿日: 2013.09.21
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    藤田騎手が今の競馬会と自分自身について思うところを綴っている。 競馬に真剣かつ自由に立ち向かってきたからこそ、自信を持って語れる話なんだと思う。

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    投稿日: 2013.09.20
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    騎手からみた中央競馬界の問題が面白かった。 売上が下がる中、効率化してはいけない部分も確かにあるよね・・・

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    投稿日: 2013.09.12
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    中央競馬のジョッキー、藤田伸二がいま思っていることを書き連ねた本。 いやー、しかし藤田がこんなまじめな本を出すとは思わなかったし、それが本屋での売り上げ上位に入るなんて、想像も出来なかったなぁ。 で、内容はというと、半分は現状に対する不満。特に、エージェント制度が導入されてからの騎乗依頼のやり方に対する不満を書き連ねている。たしかに自分もJRAの考えるエージェント制度のあり方には非常に大きな問題があると思っている。ただ、だからといってその制度に適応できずに騎乗馬が集められないのであれば、それは本人の努力が足りていないという風にも言えるのではないだろうか。 結局、古いやり方に慣れてしまった自分を変えることが出来ず、うっぷんがたまってるだけなのではないかと思ってしまった。 とはいえ、いまの外国人騎手を偏重する流れとか、簡単に乗り変わりをしてしまうやり方って言うのは、自分もどうなんだろうかとは常々思っている。馬というものは生き物だし、ジョッキーとの信頼関係によって成長している部分もあると思っているので、いくら外国人を配して一発勝てたとしても、屋根がころころ変わっていては長い目で見た時に能力を最大に引き出すことが出来ずに終わってしまうのではないだろうか。 個人的には藤田は好きなジョッキーだし、藤田がほめてるジョッキーって言うのは軒並み優れたジョッキーなのは間違いないので、彼の視点から優れたジョッキーには何があるのかということが語られているのは本当に面白かった。 ちなみに藤田の好き嫌いが非常にはっきり出ている本なので、たとえば岩田とか福永とか、彼の嫌いなジョッキーのファンの人は、読まない方がいいかもしれない。

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    投稿日: 2013.09.08
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    悪の根源はJRAというのが結論。 読む限り、たしかにそういう面もある。でも、わかっているのであればなぜ動かない?そこが最大の疑問で読み終えました。

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    投稿日: 2013.09.06
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    競馬好きな人にとっては面白い話しなのかなぁ。なんにしても、JRA がどうにかならないと競馬界は衰退していくのかもって。

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    投稿日: 2013.09.03
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    藤田伸二にはまだまだ第一線で活躍してもらいたい。正しいことを正しい、間違っていることを間違いだと言えるジョッキーは他にいない。

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    投稿日: 2013.08.30
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    最近競馬から遠ざかっていたけど、こういうことだったのねー、と。 藤田騎手、四位騎手とか青春時代の思い出になりつつある。。 あの楽しかったころの競馬が懐かしいな。

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    投稿日: 2013.08.18
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    競馬ファンとしていいたいことを書いてくれた。藤田伸二は昔から好きだけど、好きになる理由がわかる。競馬に対する価値観が自分と似ているからだ。やっぱり美しい馬に、美しく乗って、美しく勝ってもらいたい。藤田が高く評価している騎手たちはみんな美しいスタイルだし、やっぱり僕も好きな騎手ばかり。武や四位やノリ、そして藤田にはもっと頑張ってもらいたい。

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    投稿日: 2013.08.08
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    藤田騎手の本音が語られている本。ここ数年、あまり競馬は真剣に取り組んでなかったけどこんな事になってたんだな〜。確かにリーディング見てても違和感感じるところはあったし。騎手や生産者などプレイヤーが減る組織に将来性は無いと思う。なんか巨人に依存するプロ野球のようだ…

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    投稿日: 2013.08.04
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    JRAよ、ここに書かれているのは藤田騎手の競馬愛ですよ。 愛ある告発を無駄にしないためにも、頼む、変わってくれ!

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    投稿日: 2013.08.02
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    ここ15年くらい競馬を見なくなっている間の出来事がなんとなくわかった。 藤田は華のある、ヤンチャなイメージだったが、本からもそれはよく伝わってきた。個人的にはおもしろかった。

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    投稿日: 2013.08.01
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    競馬を全くやらない僕にとっては全く知らない世界。藤田さんの想いが詰まった一冊だと思う。競馬の衰退の責任はJRAにあると藤田さんはおっしゃっている。現場を知らない人たちが定めたルールによって,ファンのみならず,これまで競馬を支えてきた騎手のやる気まで削がれるのは残念でならない。 もし競馬をやる機会があるならば,藤田さんに賭けてみよう。

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    投稿日: 2013.08.01
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    「競馬衰退の原因のすべてはJRAにある」という著者の考え方は理解できる。 競争馬も騎手も馬主も個性的な人・馬がいなくなったのはでかいと思うよ。

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    投稿日: 2013.07.22
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    男藤田の気持ちが伝わる作品でした!!! JRAの責任といいつつ、言いたい事が伝わってきます!! 最高の作品で、競馬ファンの皆さんにう読んでもらいたい作品です。

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    投稿日: 2013.07.21
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    現役なのにここまで書いていいの?って思いながら読みました。 競馬ファンが思っているであろうことと同じことを思っていてくれたんだなって、少し嬉しくなりました。 『なぜ武豊は勝てなくなったのか』 これについては、ネットとかでもいろいろ情報を目にしたけれど、藤田騎手が実際目の当たりにしていることをそのまま書いてくれているので、“勝てなくなった”理由にようやく納得できました。 藤田騎手のような人には、もう少し頑張って続けてもらいたいと思いました。

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    投稿日: 2013.07.20
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    武豊の騎乗数が減った事件について実体験をもとに書かれていて、ここまで暴露していいのかと思うほどでした。 藤田騎手の競馬に対する真剣な思いが詰まった本です。

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    投稿日: 2013.07.18
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    なんとなく読んでみた。よく知らん世界をのぞく枠。 ゲームのプレイヤー間でのパワーバランスを整える大事さがよく分かる。聞いたか、加藤良三。 ただ、著者自体のすごさは数字の上でしかわからないし、豪語してることが正しいのか、過去とか本に逃げて自慢してるだけなのかは判別つかぬ。

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    投稿日: 2013.07.17
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    書店にて一時間ほど立ち読みして読了。 個人的には著者の視点から語られる各騎手についてのエピソードが興味深かった。優等生武豊、天才アンカツ、エンターテイナー&アーティスト田原、まだまだ下手糞な福永・岩田…。四位が初期の頃、己の実力にうぬぼれた天狗だったと書けるのは、同期として凌ぎを削り合ってきた藤田しかいないのではと思う。またテイオーの有馬、トップガンの春天時の田原のエピソードも興味深い。 競馬衰退の原因のすべてはJRAにあると断言する著者。当然一理あると思う。過剰なまでの馬場の高速化や、安易な騎手の乗り替わりなどは、ファン目線からしても問題だとずっと前から思っている。 ただし、競馬人気の衰退(入場者減、新規競馬学校入学者減)は世の流れ的な問題も当然ある。著者が騎手を志し、デビューした時期はまさにバブル前後の時代。世に金が溢れ、若者も多く、競馬に投資する余裕は今よりはあった。 今はどうか。東京競馬場の入場者数ピーク('90年日本ダービー、20万人)だった'90年に比べ、サラリーマンの平均年収は'97年をピークに下降。出生率低下により若者人口も減るから競馬学校志願者数もパイ自体が減る。その他も、'90年にはなかった個人PCやスマホ、SNSなど新たなメディアが出現してたり、巨大ショッピングセンターなど大型商業施設が登場したり、休日の過ごし方の選択肢は桁違いに増えてたりする。 人々は所得が減り、しかしその生活の中で競馬以外に楽しめるコンテンツが爆発的に増えている。こういった社会背景もある訳だが、それもふまえJRAはより競馬を魅力的なものにするための施策を行い続けなけらばいけない。当然やっているんだろうけど、本書のような意見が出るようならまだまだ成功しているとは言い難い。現場と本体が一致団結して、魅力的な日本競馬をつくっていってほしいと思った。

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    投稿日: 2013.07.15
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    20130713 キチンとやってきた人だからかける本。競馬は知らないけど機会があったら藤田でかけてみたい。

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    投稿日: 2013.07.13
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    デビューからずっと見ていた騎手、男藤田の快心の一冊。 ここに書かれてある、ひとつひとつに納得。 そうか、もうすぐ辞めるのかーーー。

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    投稿日: 2013.07.12
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    素直に楽しく拝見させてもらったよ。 藤田が調整ルームで一人で飯食ってるなんて 思いもしなかったなぁ。 同期の四位辺りと仲良くやったらいいのに。 似た者同士で逆に合わないのかな。 俺も競馬歴20年の同世代なんだけど お互い皆年取ったよなぁ。 なんか寂しいよ。

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    投稿日: 2013.07.09
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    JRA騎手・藤田伸二が現在の心境を赤裸々に綴っている。「日本競馬の凋落の原因はJRAにある」と、JRAが諸悪の根源とまで言い切っている。特別模範騎手賞を2度も獲得したことのあるトップジョッキーでもあり、納得する部分が多かった。ここまで言い切っているので騎手としての未練はもう無いようだが、1鞍でも多く乗ってもらって華麗な手綱捌きを堪能したい。

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    投稿日: 2013.07.07
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    「社台の運動会」と化した中央競馬の現状を批判して話題の本。禿同。そして面白かった。現役騎手たちへの藤田の評価や、田原成貴の秘話なんかもアリ。たしかに藤田も言うとおり、エージェント制度、同一馬主の出走頭数制限、高速馬場の廃止などは検討すべきかも。「全ての元凶はJRA」と結論づけているけど、ここまで書くならハッキリ吉田一族って書いちゃってほしかったかな。

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    投稿日: 2013.06.30
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    著者の本のなかで一番面白かった。内容も濃い。ここまで書いて良いのかと思ったぐらいだ。藤田伸二の覚悟を見た気がする。競馬ファンは好き嫌いを別にして読むべき本かも知れない。

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    投稿日: 2013.06.25
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    この本を読んで藤田伸二騎手の人柄に惚れたとかいうわけではなかったが、あるひとりのベテランジョッキーの視点からの今現在の競馬の見方ということについては、とても参考になったかなと。

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    投稿日: 2013.06.24
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    良くも悪くも、この本のことが競馬ファンの中でも物議を醸している模様。読んですっきりしたことも沢山ありました。 http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage175.htm

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    投稿日: 2013.06.23
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    現役トップジョッキーの藤田騎手が競馬界の現状を批判的に書いた本。外国騎手や地方出身騎手に席巻されている現状に対する強烈なアンチテーゼである。騎手はほぼ実名で、オーナーや調教師もほぼ誰かわかるような書き方をしているので、競馬ファンとしては面白い。 中央競馬はエージェント制度が導入されて以来、武豊に有力馬が集まらなくなったことをはじめ、明らかに騎手の優劣が変調した。ファンがなんとなく噂していたその理由を、騎手の立場で事実として告発したのは意義深い。 しかし、冷静に考えなくてはいけないのは、これはあくまでも藤田騎手の主観であり、うがった見方をすれば騎乗機会に恵まれなくなった著者が角度をつけて書いた可能性もある。名指しされている、JRAはもちろん、騎乗スタイルを何度も批判されている岩田騎手や武豊を干した原因をつくった馬主(アドマイヤ)の意見も聞くべきだろう。 武豊を全面的に擁護している内容ではあるが、もしかしたら武豊もこのような形での応援は迷惑かもしれない、そう思うくらい現体制への批判が行われている本である。 面白かったので★4つにしたが、新書らしからぬ、週刊誌の延長と思って読んだほうがよい。

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    投稿日: 2013.06.21
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    最近の競馬の違和感というか、ん?と思う部分が、この本を読んだことで解決された。切ないなあ。一度出来上がってしまったものを作り直すのは難しい、ということだなあ。

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    投稿日: 2013.06.17
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    男・藤田の競馬界における暴露本。 総論として,今の競馬界の低調の原因はルールを作ってるJRAだということ。仕事ができるやつは仕草,姿勢がカッコいいということ。

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    投稿日: 2013.06.12
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    なかなか面白かった。 武豊が勝てなくなった理由 ずっと競馬をみてきて最近疑問に思う事の内情などよくわかりました。 世知辛い世の中になってきたってとこかな... でも今年のダービーは武豊が勝って良かったと改めて思いました

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    投稿日: 2013.06.08
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    かなりぶっちゃけてます、藤田伸二。 こんな本出しているから引退しているのかと思っちゃったよ、最近存在感薄いし。 結論は、JRA が悪い!

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    投稿日: 2013.06.08
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    JRAのトップジョッキーの一人である藤田伸二のいわゆる暴露本。 藤田伸二だからこそ、書ける内容なのではないだろうか。 完全に競馬素人を置いてきぼりにする突っ込んだ内容ではあったが、 巷の噂が噂通りだったと裏付けるものはあったが、 これと言って新たな真実というものは無かったかなという印象。 しかし、内容には目を見張るものが多々あった。 特に騎乗フォームに関しての項目は面白いものがあった。 そして彼が心の師と仰ぐ天才・田原成貴の話しも彼ならではのもの。 現状を憂う気持ちは競馬最盛期を体験してきた我々と同じもので 安心したというか、だからこそ何とかしてほしいという気持ちもある。 若手が長い目を見て育てる風潮が無くなったと嘆く、 それは競馬会に限ったことだけではないのかもしれない。 武豊に次ぐ、次代を担うスターが今の競馬会にはいない。 そんな武豊ももうベテランの領域に突入している。 武豊だけでなく、ノリや藤田といった競馬最盛期を支えてきた男たち 彼らの意志を受け継ぐ次世代のスター不在。 これが日本競馬界が抱えている最大の危機ではないだろうか。

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    投稿日: 2013.06.07
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    なぜ武豊は勝てなくなったのか、のキャッチコピーに惹かれて読んだ。人気が陰っている競馬界の現状と問題点を、一騎手を超えた目線で単刀直入に危機感を持って訴えているが、果たしてJRAに届くのかが見もの。

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    投稿日: 2013.06.07
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    自分が熱中した時代とは明らかに変わった競馬。元々は嫌いな騎手だが、同じ想いを持っている同志に感じた。この人はやはり競馬の本質、本来の姿を理解している人なんだと。こういう騎手がいま少なくなってきている事が競馬に魅力を感じなくなった最大の理由なのかもしれない。

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    投稿日: 2013.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

     生産からレースまで一括したビジネスを展開する大手クラブの台頭と、規制緩和からなし崩しに押し寄せる外国人騎手。なにやら自由市場・自由貿易の名の下のTPPにかぶる。  馬主と騎手、調教師と騎手、騎手における先輩後輩。成果主義を礎としたシステム構築の前に風前の灯となった徒弟制度。  競馬は血のロマンであり、歴史の上に成り立つドラマである。ドラマの一要素として「師弟」「恩人」「友情」はつきものだ。キズナが勝ったダービーには、近年少なかった幾重にも交錯したドラマがあった。  この閉鎖的なムラ社会の抱える問題を、「漢」藤田はよくここまで書いてくれた。彼はもはや、この競馬界を去る覚悟はできているのだろう。しかし、この本は単なる暴露本ではない。競馬と真剣に向き合ってきた彼だからこその重い告発である。引退まで応援を続けようと思う。

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    投稿日: 2013.06.06
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    読み易くて一気に読んでしまった。こんなにストイックな人だとはしらなか。内容自体は特別目新しくはなかったものの、現役一線の騎手だけに説得力があり、危機感が伝わってきた。あと騎手の技術論はとても興味深かった。

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    投稿日: 2013.06.06
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    現在の競馬界は一部のサラブレッド生産者やクラブ馬主たちに金と権力が集中し過ぎ、彼らの言いなりにならざるを得ない調教師たちはビジネスライクな厩舎運営を余儀なくされている。その結果かつての馬主、厩務員、騎手のヒューマンタッチな信頼関係は失われ、ひいては競馬人気凋落に繋がっていると言及している。 悪いのはその生産者やクラブ馬主たちではなく、彼らを黙認し増長させて来たJRA(日本中央競馬会)そのものであると看破。JRAに対する痛烈な批判と問題提起に満ち溢れてる。 プロフェッショナルであり続けた藤田伸二ならではの騎手生活の引き際が、競馬を愛するがゆえの競馬界からの訣別であることを知り、少し悲しい。

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    投稿日: 2013.06.06
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    藤田伸二のような騎手をもっとJRAは大事にしたほうが良いでしょう。このままで終わらせるにはもったいない人物です。彼の言わんとすることは、私自身も感じていたことです。現在の競馬システムは確かにロマンの香りがしない無機な物語になりつつあるようです。新たな処方箋が必要なことは間違いありません、さぁJRAどうする?

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    投稿日: 2013.06.04
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    ・おそらく本書のクライマックスは第4章「なぜ武豊は勝てなくなったのか」であろうが、内容は巷の噂とあまり変わらず、競馬ファンには目新しさはないかもしれない。 ・個人的にはむしろ第2章を興味深く読んだ。名指しで他のジョッキーを批判することも含めて、縦横無尽に技術論を語ることができるのは、今の競馬界には藤田伸二しかいないのではないか。競馬ファンの大半は馬に乗ったこともない素人なのだから、こういう場で騎乗技術を語ることには大きな意味があるだろう。それによって、われわれ競馬ファンにとっては競馬を見る楽しみが一つ増えるのだし、頓珍漢なレース批評をする競馬ファンも少なくなってくると思う。

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    投稿日: 2013.06.03
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    現役騎手藤田伸二が日本競馬界の欠陥について痛烈に批判するという内容。エージェント制度による関係希薄、大手クラブ台頭により立場が弱くなる調教師、外人騎手への乗換えなどを例に挙げ、JRAが作った制度に対して一石を投じている。競馬に携わる人について簡単に知ることもできる。年々売上や競馬学校の応募が減っているという現状ではあるが、本書の内容がJRAの耳に届き競馬界が再び脚光を浴びる時がくることを切に願う。

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    投稿日: 2013.06.02
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    出張の移動中に一気に読了。あの「男 藤田伸二」らしい語り口の文章で読みやすかった。ベテラン騎手の目線で書かれていて、現在の競馬界の抱える問題点をズバリ言い切っている辺りが、じつにあの藤田らしい。事実上の引退声明ともとれる渾身の一作として、競馬ファンには面白い内容だと思うし、今後類を見ないであろう現役騎手のJRA痛烈批判である。

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    投稿日: 2013.05.30
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    面白かった!テレビを通した藤田騎手はただヤンチャなイメージだったけど、競馬に対する思いが強く、情に厚い人なんだなぁと。競馬界もエージェント制度の導入があって、騎手や調教師にとってはなかなか厳しい状況にあることも分かった。このような状況はJRAが悪いって結論に終始してたけど、ほんとにそうなら改善に動いてほしいもんだ。

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    投稿日: 2013.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第四章 何故武豊は勝てなくなったか が気になり読みました。 特に真新しい内容はなかったですが、今の競馬が何故盛り上がらないのかわかる気がしました。

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    投稿日: 2013.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この著者はタイトルの通り騎手なわけだが、過去にも執筆しており文章の書き方は変わっていない。話しかけてくるような文調で読みやすい。 内容は昨今の競馬界をとりまく情勢を嘆き、主にJRAを批判しているという体ですすめられている。 内容自体は競馬を知っている人なら目新しいことはないかもしれない。例えばエージェント制度の話や調整ルームの話、あるいは馬主と調教師、騎手の関係、外国人ジョッキーの来日、若手騎手の育成など・・・ 著者と武豊騎手のある馬主との確執の裏話や、リーディング上位騎手を当の騎手である著者がどう思っているのかなどは興味深かった。

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    投稿日: 2013.05.24
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    有名騎手の競馬会への警笛を含む、 騎手の世界を知れる本。 武豊さんの話などもあり、 おもしろかったです。

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    投稿日: 2013.05.22