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ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~
ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~
三上延/KADOKAWA
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総合評価

553件)
3.8
103
216
148
17
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ここからが読んでいない話。太宰治に関する話。あついの復活。ただ大輔との関係とかはちょっと無理があるし、そんなに簡単には進まない気がする…。

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    シリーズの中で1番暗かった感じがしました。 襲い襲われの展開はやっぱ読んでてきついものがありました。

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    太宰治は読んだことあるかなー??うーーん。くらいの読書初心者なので、ちょっと太宰治とか読んでみようと全集を借りてきた。よく分からんけど読んでみよう。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    <目次> 略 <内容> 今回は太宰治の話。古書でそんなに命かけるのかわからないけど、高価になるのは何となくわかる。ついに大輔くんも被害者に。そして登場人物がつながっていく。古書店と大衆食堂を接点に…

    7
    投稿日: 2025.07.31
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    古書店店主の篠川栞子と過去のトラウマで長時間読書ができなくなってしまった バイト店員の五浦大輔とが、古書が絡んだ事件を解決していく物語の第6巻。 毎回、文豪や大作家の本をめぐっての事件だが、今作では1巻に登場した、 文豪の本とそれに絡んできた犯人等いろいろ長い年月のわだかまりなどを 解決していく。 この文豪の作品はいまだに、知名度1・2を争う作品しか読んでいなかったので、 タイトルを言われて、短編集のタイトルか1作品のタイトルかが判断が付かなかった ということは、残念であるが重要なことにはならないので、6巻を読もうと 思ってる人は、同じ境遇であっても気にせず楽しめます。 知っていた方がより楽しめるので、先に読んでおくと・・・、と言っても ネタバレになるのであえて言いません(笑)。 5巻を読んだ人なら分かる2人の関係に、ある人物のおしゃべり好きが ある意味迷惑なことになって、そこも絡んでくる展開に!? そういうところも楽しみつつ読んでみてください。

    1
    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    血縁関係、人間関係、複雑過ぎやしないか。 晩年を探す過程で明かされる事実が濃すぎる。 田中嘉雄さんはもう居ないけど何があったのか分かってよかった。 後悔は残るけど憎んだまま終わるのは嫌ですからね。 田中敏雄に五浦大輔と従兄弟だと伝える事になるとは。 従兄弟だから、血が繋がっているから、似ているから、田中敏雄は五浦大輔が何処までも追いかけるという言葉を否定しきれない。 久我山寛子は窃盗を古書好きになるために是としているようで、田中敏雄は古書の為なら窃盗もやむを得ないようで。 とんでもないですね。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~ 著者:三上 延 --- **あらすじ** 累計600万部突破、驚異のミリオンセラー! ビブリオミステリ第6巻。 太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年が、今度は依頼者としてビブリア古書堂に現れる。彼の求めるのは、署名はないが太宰の自筆と判明しているという、別の『晩年』。 その探索の過程で、二人は四十七年前に起きた稀覯本の盗難事件にたどり着く。なんと、それには二人の祖父母が関わっていたという。 過去をなぞるかのような不思議な巡り合わせ。果たしてそれは偶然か、あるいは必然か——。 --- **感想** シリーズ第6巻では、「過去と現在」「家族と記憶」「運命と選択」といった重層的なテーマが、太宰治の『晩年』という実在の文学作品を軸に丁寧に編み上げられていきます。 神奈川県内の古書店というニッチな舞台設定が、かえって物語に静かな重厚感を与え、物語の奥行きを深めています。栞子と大輔が本を追いかけながら辿る過去の足跡は、予想もしなかった人物同士のつながりを浮かび上がらせ、読者の心を揺さぶります。 とりわけ印象深いのは、本という「モノ」を通して、過去の記憶や感情、そして因縁までもが現代に影響を与えるという構造です。今巻で明かされる祖父母たちの物語は、まるで過去が再演されるようで、どんどん引き込まれていきました。 また、栞子と大輔の関係も徐々に深まりつつあり、単なる依頼と解決の繰り返しではない、人間的な成長や絆の描写も見どころのひとつです。しかし、過去の因縁がこの先の二人の関係にどのような影を落とすのか、次巻への期待が高まります。 次巻が最終章と銘打たれているだけに、物語の終わりが近づいているという実感もあり、読者として心して見届けたい気持ちになります。

    21
    投稿日: 2025.05.27
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     過去の事件で因縁のある相手から受けた「以前のものとは違う『晩年』を探してほしい」という依頼と四十七年前に起きた太宰治の古書を巡る盗難事件が繋がっていき、この一連の出来事は偶然かはたまた必然か探りながら読み終えた。次巻で最終巻なので楽しみ。

    1
    投稿日: 2025.03.30
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    2014年出版。シリーズ第6巻目。太宰治の古書と、ドロドロ渦巻く欲望と策謀。本格的ミステリー?っぽい物を好む訳では無いので、少し疲れたが、やはり面白かった。

    0
    投稿日: 2025.03.20
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    シリーズ6作目。 中盤ぐらいまでなかなか話が進まなかったが、後半一気に急展開を迎えた。 しかし、欲深い人間の思考はこうも理解できないものなのか。 登場人物の血縁関係がややこしくなってきてもうわからない笑 次がラストのようなのでそこらへんもハッキリしてくるだろう。

    18
    投稿日: 2025.03.20
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    読み始めたら、いきなり五浦君が入院しているので、どうしたんだー、また田中か?と思いつつ読み進めると、まさかの展開。「走れメロス」の実体験が発端となった太宰治と檀一雄の話し面白かった。太宰さんそりゃあヒドイよ! 本に夢中になって電車降りるの忘れそうになった。7作目読むまでの「待つ身も辛い」

    2
    投稿日: 2025.03.01
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    2025/2/10読了。何年越しに読んだかわからず、記憶も曖昧なため正確な評価は出来ないが、そもそも文体がライトすぎてあまり好みではない。 キャラクター描写についても今ひとつ共感できず。

    0
    投稿日: 2025.02.10
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    いよいよ真相に迫ってきた感じですね。 にしても、みんな痛い思いしてて...古書にこんなに固執してここまで暴力的になるのか、と怖くなりますね。

    9
    投稿日: 2025.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久我山の妻に嫌われてるのは智恵子さん関係だろうなとは思ったが、そういうことか 最初にくれって言わずに暴力なのは悪意100% 田中はヤバいけど甘いところがあって嫌いになれない。俺騙されてる。 血縁がストッパーになると良いんだけど 久我山ファミリーはヤバいしヤバい 鶴代さんが可哀想でしょ!

    1
    投稿日: 2025.01.30
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    コレまではどちらかというと横の繋がりでしたが、とうとう縦の繋がりまで沢山出てきてもう大変 人物相関図を自分の手で描き起こしたくなります 栞子さんも素敵ですが妹の文ちゃん可愛いですね もっと沢山出てきてほしいです

    2
    投稿日: 2025.01.07
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    '24年12月19日、AmazonAudibleで、聴き終えました。シリーズ6作目。 今回も、長編でした。内容は、とても面白かったです。しかし…僕的には、短編の方が好きです。 太宰にまつわる話、とても面白かったです。中学生時代に、夢中で読んだ記憶がありますが…改めて、これから読んでみよう、と思わせる話でした。 いよいよ、次がラストか…なんだか寂しいなぁಥ⁠_⁠ಥ

    17
    投稿日: 2024.12.19
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    怒涛の6巻でした。 登場人物が増えすぎて、これ誰?と何巻か前を確認したりもしました(^_^;) 今回は大輔の祖父のことが分かってきて、1巻と話がつながっていました。 最後の7巻でどう締め括られるのか、楽しみです!

    5
    投稿日: 2024.11.07
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     第1巻で、太宰治『晩年』を手に入れるために栞子を襲撃した田中敏夫が本作で再び登場。しかし、今回は『晩年』を奪うためではなく、依頼人としてビブリア古書堂に訪ねる。第6巻では、太宰治にまつわる作品を取り扱い、それと同時に大輔の祖父母に関する衝撃的な事実を目の当たりにする。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    やっぱり、ビブリアシリーズは読んだ後に何か苦いものが残って… 読んだ直後は、読み返したい箇所があっても、ちょっと時間がたつと、そのなんだかわからないけど苦いものが残った印象が強くなって読み返すのが億劫に…。 特に今回は…苦いだけでなく毒を感じました。 (著者に対してでなく、物語そのものに対する印象です) でも、シリーズとして気になるので、次巻も読むと思います。

    0
    投稿日: 2024.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    太宰治の「晩年」を巡る戦い?古書を手に入れるために手段を選ばない者たちと栞子と五裏の戦い。だが最後に栞子の新たな血縁に関する新情報が発覚し展開が急に加速した。

    51
    投稿日: 2024.09.21
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    一巻丸々太宰治づくしで色々知れる部分があった。周りの狭い世界で色々な事がドロドロと繋がり合う感じ。折角思いも繋がった事だし最後良い方向で丸まってくれることに期待。7へ

    0
    投稿日: 2024.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の1巻の話が、この巻で完結した。 読みながら一緒に推理するタイプではないので、読み進めながら「なるほど!」と驚いてたんだけど、黒幕はこの人だったのかと意外だった。 また田中が大輔を従兄弟と認識したうえで、唯一の血縁者だからと攻撃の手をやめるところとかは、血が繋がりの大事さを感じた。 そしめ大輔が気付いた栞子さんのルーツにはマジか…となってる。そんなところで繋がるのか、世間は狭い

    0
    投稿日: 2024.06.21
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    ある古書を巡る謎が明かされる展開は、読み応えがあった。そして、ますます複雑になる人間関係は、続編へ期待が膨らむばかり。栞子さんと大輔のちょっとしたやり取りも読んでいてキュンとした。

    36
    投稿日: 2024.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想 古書を巡る壮大なストーリーだが、本がいくら好きでも本を巡って命のやり取りをするなんてどうなのだろう。 あらすじ 田中敏雄が祖父の持っていた太宰治の晩年の稀覯本を手に入れる依頼を栞子にする。栞子は田中の祖父について調べるため、当時を知る人間をあたる。47年前にある事件が起こっており、その真相を暴くことに。それは奇しくも栞子の祖父がかつて解いた謎であった。

    8
    投稿日: 2024.05.12
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    同一の著者に関する古書を取り上げた、長編系の2冊目です。一冊をかけて、著者とその著作のことを時間軸として深く掘り下げつつ、物語を編み上げているのが印象に残りました。

    5
    投稿日: 2024.04.22
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     6巻は太宰治。1巻で死守した『晩年』の初版本が再び狙われる。このシリーズを読んでいると、古書マニアは皆コレクションの為なら犯罪も厭わない危険な人種という偏見が助長されそうな程、狂った人間ばかり出てくる。田中敏雄も保釈中なのにさらに犯罪を重ねようとするが、そこまでする魅力が稀覯本にはあるのか。一般人には理解できない。文香が栞子と大輔の関係を鎌倉中に広めまくっているのが面白かった。彼女が唯一のまともな人間に感じるのは気のせい?

    2
    投稿日: 2024.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな形で、田中敏雄と和解?共闘するようになるとは、意外だったな。 栞子さんの祖父は、お母さん寄りではなく、栞子さんと同様な考えて、依頼を解決していた方で良かったです。 次は、いよいよ最終巻。次も楽しみです。

    1
    投稿日: 2024.01.27
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    シリーズも6作目となりましたが、ますます面白くなってきました。 今回は、シリーズ1作目に登場した太宰治の「晩年」とそれにまつわる人が再登場します。 太宰治の秘密にも迫っていて、長編として楽しめました。 栞子と大輔の関係にも注目です。

    3
    投稿日: 2023.11.17
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    うーん、クライマックスに近づいてる感じがする。 正直ミステリーは自分で解こうなんて微塵も思ってないから、登場人物によって解かれていく様を見るのが好きで読んでるんだけど、入り組んでいけば行くほど話についていけなくて、訳わかんなくなってくる。 とにかくビブリア古書堂が終わりそうな気配だけは感じる。とか言って、もう終わってることも、続編やスピンオフなんかも出てることは知ってる。 ブックオフの中古本しかイメージが無かったけど、古書ってそんなに凄いものなんだなぁ、そんな世界があるのか、なんて新たな発見にはなった。 前回のあとがきでビブリア古書堂を書くに至ってどんどん本が増える、と書いてあったけど、こんなに実在する本がバンバン出てくるならそれもしかたがないよなぁ、なんて妙に納得した。

    0
    投稿日: 2023.10.16
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    まるまる一冊太宰治についてのお話です。 ミステリーとして読むと、この巻が1番自分には面白かったです。 太宰治の「葉」の一文 お前はきりょうがわるいから、愛嬌だけでもよくなさい。 お前はからだが弱いから、心だけでもよくなさい。 お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい。 が凄く心に響きました。 太宰治の本もそのうち読みたいと思います。

    5
    投稿日: 2023.07.13
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    なぜ大輔は怪我をしているのか?それに関わった事件を解決していくお話し。 太宰治の「晩年」がまた出できたので栞子にも危険が迫るのではと心配にもなりました。 お話しの始めの頃に、紙で指示を出している所や随所に伏線があり、ミステリーとしても、大輔と栞子の二人の関係にも楽しめるお話しでした。 このシリーズは読み進めていく程に面白くなっていくなと感じましたが、昔の登場人物が出てくるので、自分の記憶力のなさに呆れてしまう感情も出てきて、読んでいて、良いのか…悪いのか…複雑な気持ちです。

    0
    投稿日: 2023.07.12
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    このシリーズの中ではザ・ミステリーな長編。 太宰の作品は私も有名どころしか読んだことがないが、好みか好みじゃないかがはっきり分かれるのも なぜか妙に惹かれる魅力があるのも分かる。それを全部栞子さんが代弁してくれた。 太宰治の『晩年』『駆込み訴へ』を巡るお話。とても惹き込まれました。

    2
    投稿日: 2023.05.23
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    何世代かに渡って書かれたミステリーは頭がゴチャゴチャしてくるけど古書の話だし着いて行くのは楽しかった❣

    2
    投稿日: 2023.04.29
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    これまでは、日常のミステリーに近かったが、前回に田中敏雄が出てきたかと思わせた時から、日常に収まらない本格的なミステリーな感じになった。今までよりもずっとドキドキして、先が気になる展開となっていて面白い。栞子の母親の背景についても少しずつ分かってきて、より興味をそそるものになっている。

    0
    投稿日: 2023.03.28
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    6巻、大変面白かった! 最後の方まで全然犯人がわからなくてドキドキしながら読み進められた。 物語はやや複雑な動きをするので、何度も前を見返したけど。 本が好きな所以、本の中に出てくる本というのはかなりの大好物。 ビブリア古書堂シリーズはどの作品にも必ず古書が絡んでくるので、自然、近代文学周辺の作品が出てくる。 私は日本文学に関してはだいぶ不勉強で、でも興味はあるので、とっても良いガイドブックにもなっている。 ところで個人的には栞子さんと五浦くんの恋愛模様は不要なんだよなぁ…ミステリにドキドキしてる最中に恥ずかしいドキドキ描写は要らんのよ…あとこの本を手に取るときに引っかかるのはこのターゲット不明な表紙の絵…あと目の裏にチラつくランチパック(剛力彩芽)…キャスティングって切実に大事。

    0
    投稿日: 2023.02.28
  • 母親の謎が明らかになったら・・・

    ここに来て第一巻の話の続きがあるとは思わなかった。太宰治、再びです。私が読んだ太宰治は「走れメロス」「人間失格」「斜陽」だけですが、それでも知ってる作品が登場すると親しみが沸きます。それにしても栞子さんの母親は謎だらけですね。ひょっとしたら母親の謎が明らかになったら、この物語は終わるのかも。

    0
    投稿日: 2023.02.05
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    #読了 今回は再び太宰治の著書にまつわる長編。巡り巡って大輔の祖母の秘密にも言及されたり、栞子さんの家族の過去や秘密が明かされたり、めまぐるしい。 美女が古書にまつわる謎を解いていくホンワカ解いていく心温まるシリーズかと思って軽い気持ちで手に取ったら大間違い。まあ最初から栞子さんが何者かに襲われて入院中っていうシリアスっぷりだったからすぐに考えは改まったけど、この巻は特に古書への執着が強く、人の道を踏み外しまくる人が多くてぞわぞわした。

    1
    投稿日: 2023.01.16
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    栞子さんシリーズ6作目 登場人物多し、展開も右往左往して結構複雑で正直分かりにくかった それでもラスト付近のどんでん返しにはびっくり

    1
    投稿日: 2022.11.30
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    ストーリーとしてはいろいろと展開があった巻ですが、"軟弱とか女々しいといった批判に晒されてきました……" の太宰をちゃんと読んでいないな、と思いましたし、その後に「セレクトブック」で『道化の華』を読んで、やっぱり面倒だな、、と思いましたが、よいきっかけになりました。

    0
    投稿日: 2022.10.29
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    6巻も内容はいつも通りおもしろかった。ただ、この巻ではかなり多くのキャラクターが出てくるので、誰がどういうキャラだったのかを読んでる途中に忘れてしまったりすることが多かった。ビブリアやその他の読んでみたい本を読み終わった後にまだ気力があれば、もう一度読み直してみようと思う。太宰治に関する知識が豊富に詰まっていたのは良かった。

    0
    投稿日: 2022.09.19
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    本の紹介とエピソードを読むものだと割り切れば読めないことはない。 話自体はマンネリの極みな上に複雑化の一途を辿っているのでおすすめはしない。

    0
    投稿日: 2022.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~ 三上延 ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ 太宰治編 ★「走れメロス」 ★「駈込み訴へ」 ★「晩年」 とうとう付き合うことになった2人の事を周り中が知っている。文香ちゃん最高。 「走れメロス」は国語で習った。待つ身が辛いか、待たさせる身が辛いか。私的には、裏切られるかも知れないと疑う待つ身よりも、人の命なり人生を預かってる待たさせる側が辛いと思うのだけど。 「駆込み訴え」は短いのでパッと読めた。とりとめのない感じがしたけど、五浦くんでもちゃんと読み込めてた。 「晩年」の「自殺用」の書き込みについては、何でも記録したい私にはちょっと分かる。衝動的なら分からないけど、普段から日記を書いてる人でも辛いことを吐き出すために書いてるっていう人に近いかな。って思ったことをつらつら書いてると「駆込み訴え」みたいになることない? 太宰治はメンタル弱めな人が好むのかもしれない。本を読んで共感出来るとその作家さんを好きになること多いし、弱い所を剥き出しにしてるのを知ると母性が働いたりもしそう。 調べる毎に親戚増えていってないか? 私だってアンカット破りながら読みたい。 太宰はKindleで無料で読めるんだけど、やっぱり本で読みたいなぁ。 2022/07/25 読了(図書館)

    0
    投稿日: 2022.07.25
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    太宰治の「晩年」の2種類の初版本をめぐり、栞子さんと大輔にまつわる人の過去が明らかになる。古書を手に入れるためにあらゆる手を使う人が誰なのかがわかったときに、登場人物の繋がりの複雑さがまた露見する。次の巻ではどんな結末が待っているのか楽しみだ。

    1
    投稿日: 2022.07.13
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    太宰の「晩年」再び。 古書を巡る物語は祖父母の時代から続いていた。 紙にでも書かないと人間関係がよくわからなくなってくる。 現実でも身勝手な理由で他人を傷つけても平気な人や謝れない人が増えた気がする。 いつでも心を占めるのは自分のことばかり。相手にも心があると言うのに。 暗い気持ちの時、せめて本の中では心温まりたい。

    0
    投稿日: 2022.07.10
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    太宰治はやはり好い、と思わせる一冊だった。 淀野隆三の名前が出てきたので驚いた。 「走れメロス」の元となった一件、作中では師・井伏鱒二のところからなかなか帰ってこない太宰を檀が見に行ったところまでしか本書には書かれていない。が、その後金を借りたいと井伏に言ったが、井伏も金が足りず、師・佐藤春夫の元へ行くがこれも金が足りず、結局複数人から金を借りて宿代を返したーーその中に淀野もいたと記憶している。 年代としては太宰の先輩に当たるはず、いや、淀野は仏文翻訳をしていたから、帝大仏文科の太宰にとってまさに先輩だったのであろうと思う。 淀野は文学者でなく翻訳家であり、梶井基次郎の全集を生涯にわたり刊行し続けた出版者・編纂者であるから、淀野の書いた文章をまとめた本というものがない(はずである)。淀野が書いた『晩年』についねの随筆、ぜひ全部を読んでみたいと思った。

    0
    投稿日: 2022.07.09
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    怪我をして大船にある総合病院に入院している大輔。 6月に入ってからのことを、傍らにいる篠川智恵子に語り始める。 いったい何があったのだろうか。 栞子さんから太宰治『晩年』の貴重な初版本を手に入れようと付け狙い、石段から突き落として足に怪我を負わせてしまった危険な男、田中敏雄が再び現れます。 田中の祖父が持っていた、あの時のとは別の、署名がないのに書き込みがあるという『晩年』を探してほしいと二人に頼みます。 47年前、大船の撮影所の近くで、大輔の祖母絹子が切り盛りしていたごうら食堂には、ロマネスクの会と称する読書サークルの仲間が集まっていました。 田中敏雄の祖父田中嘉男と、虚貝堂の店主杉尾さん、小谷次郎さんの三人。 大学教授の富沢博さんと娘の紀子さん。 栞子さんの祖父は、久我山書房という店に住み込みで修行していました。 そして、紀子さんは久我山家と親しく交流があって…。 二人の祖父祖母の時代から太宰の稀覯本を巡って、さまざまな謎が渦巻いていました。 大輔と栞子さんの結びつきは、ただの偶然ではないような気がします。 まだまだ複雑な事情が絡んでいそうです。 ようやくここまでたどり着いて、この物語の真相が早く知りたいような、まだ終わってほしくないような、複雑な気持ちでいっぱいです。

    31
    投稿日: 2022.05.28
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    2022/05/26読了 #三上延作品 古書にまつわる日常の謎解き。第6弾。 栞子さんにケガを負わせた保釈中の田中敏雄から ふたたび太宰の「晩年」を狙う脅迫状が届く。 それとは別に太宰自家(殺)用の「晩年」の存在が 明らかになる。 2冊の「晩年」をめぐる3代に渡る争奪戦。 過去に遡り、相関図がいきなり複雑化してきた。 栞子さんと母親の確執が溶ける感じがしないんだが このままエンディングに向かうんだろうか。

    19
    投稿日: 2022.05.26
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    ビブリア古書堂6巻。 それぞれの登場人物が自分の心の闇を抱えて生きていて、隠しているそれを写し鏡のように見せつけてくる人から逃れることができない。 黒い。 関係性が対でないのが、また黒い。濃淡。同じ存在であることは理解してしまうゆえに、後戻りできないとこまで踏み込んでしまうという深さ。互換であることが許せず、上位であろうとする。ただただ上位でありたいという情の強さ。 黒いなぁ。古書にまつわる人情ミステリはどこへ。

    0
    投稿日: 2022.05.17
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    太宰治の『晩年』を奪うため、ビブリア古書堂の店主に危害を加えた青年が、再びの二人の前に。 しかも今度は、依頼者として。 依頼された書籍を追うと、そこには二人の祖父母が関わっていました。 第1巻からの伏線が、どんどん回収されていきます。 この物語がどこへ向かうのか、楽しみです。

    0
    投稿日: 2022.05.12
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    第六巻は丸々全編、太宰治です。家にあった日本文学全集の太宰治の巻は、けっこうハマって読みました。高校生の時です。何にハマるかと言うと太宰の文体ではないでしょうか。今の若い人たちにも、若いうちにハマってほしいと切に願います。そして、こっち側へ帰って来て欲しいです。帰って来られなかった人達が、この第六巻の登場人物達だと思うので。当然、物語は超ダークです。

    7
    投稿日: 2022.05.01
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    栞子さんに怪我を負わせた田中から 太宰の別の『晩年』を探してほしいと依頼があった。 気が進まない僕に対して 彼女は「その持ち主を守るため」 探し出した方がいいと言う。 調査を進めたところ 太宰研究家の富沢教授宅で47年前に起きた 『駆込み訴へ』の盗難事件と 何らかの関係があるとわかる。 教授の勉強会に足繁く通う 太宰愛読者の青年3人のうち もっとも怪しいと思われていた田中の祖父だったが 保管されていた蔵から本を 持ち出すことは不可能な状況だった。 彼が本当に犯人なら、どうやって持ち出したのか? 他に犯人がいるのなら誰なのか? 僕と栞子さんは当時を知る人物と接触するが…。 ふろしきを閉じにかかってますね。 当時の事件に栞子さんの祖父がかかわっていたり 五浦君のおばあちゃんも 3人の青年と付き合いがあったり いろいろと複雑な事情があるようですな。 しかし、太宰治の人生って インパクト強いなぁと改めて思いました。 愛読者や研究者が絶えないわけだ。

    2
    投稿日: 2022.04.04
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    人が多いのと関係が複雑で難しかった・・・笑 でも太宰治の作品がここまでたくさんの人を色々な意味で魅了するものなんだってわかったストーリーでもあった。 ほんと、純文学とか古典とかも読めるようになりたいな。 毎回恒例の「謎」も今回は複雑で苦笑関係図とか書きながら読めばよかったなぁ笑 ただ、やっぱり最後に犯人が分かるところとか、その後にふと気づく重大な事実と下でハッとして終わる読後感がやみつきになる~

    1
    投稿日: 2022.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めていくごとに複雑に絡まっていく謎が読み進めていくごとに明らかになっていき、ゾッとしたりスッキリしたりと今巻も面白すぎたの一言です、、、、!一巻で晩年については終わったと思っていたのでこんな展開に繋がるとは思っていませんでした!そして、寛子さんの栞子さんへの言葉に少しだけ共感出来ました。(勿論犯罪行為は許されませんが)栞子さんの圧倒的な知識量、ルックス、主人公の存在はとても眩しく見えます。二人の違いは古書への愛だなあと感じました。最後のゾッとした終わり方もいつもとは異なりとても良かったです、やっぱり智恵子さんは色々怖いなあ

    0
    投稿日: 2022.02.19
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    シリーズ6作目。今回も太宰治が全編のテーマ。 栞子さんの持つ貴重な古書のせいで、今度は大輔まで事件に大きく巻き込まれる。 栞子さんのおじいさんの過去や、最後には智恵子さんの知られざる秘密も暴かれかける。

    7
    投稿日: 2021.11.30
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    今回は太宰一色。以前『晩年』で一悶着ありましたが、この本にはまだまだ複雑なエピソードが残ってたんですね。栞子さんの母・智恵子の謎にかなり迫ったような気も。それにしても世間って狭い。次回で完結だそうで、少し寂しい気もしますが続きが楽しみです。

    0
    投稿日: 2021.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回は主役の五浦さんが大活躍?な印象でした。 今まで本とは無縁な傍観者で、栞子さんの付き添いのような位置関係だったのに。 (外堀を埋められて当事者にならざるを得なくなってきたのかも) 本の謎解きをめぐる人間関係が、実は血縁まで巻き込んでいた、という展開が巧妙です。 最終巻はどうまとまるのか(まとまらないのか(笑)?) 楽しみです。

    0
    投稿日: 2021.10.23
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    頑丈。 「本が好き」にもいろいろあるのよね。 本が好きだからって読書が好きとは限らない。 司書にもありますよ。 司書が本好きとは限らないって。 そして別にそれは責められることではない。 なんだけどさ。 好きが執着になって、手段を選ばなくなったら、それは好きとはもう違うもののような気がしますね。

    0
    投稿日: 2021.09.26
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    徐々に栞子さん達の因縁が解き明かされていく。 それにしても祖父さん世代の隠し子多すぎかも。 普通は無いと思う。 太宰治はあまり好きでは無いけど、もう一度読み直したくなった。昔とは違う感想を持つかも。

    0
    投稿日: 2021.07.05
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    6巻目だけをいただいたのでシリーズだが6巻目から読む。私に限らず読書家は、本を通して世界と出会い人と出会うのが楽しくて読書する訳だが、このお話はまさに本を中心に物語が展開する。意図せぬ所で、繋がりたい人、繋がりたくない人とも繋がる。さて、私は次は何に繋がるのだろう…。

    0
    投稿日: 2021.06.20
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    謎が複雑に絡んでいたり、「実はこうでした!」という展開だったりでちょっと頭が混乱したけど、やっぱり面白い! 古書、というより人の執着心の怖さを見た気がします。 それぞれがそれぞれの執着するものを求めた結果、人を傷つけたりしてしまう…。 でも、誰もがもしかしたら、気づかない内にしてるのかも。 誰だってやっちゃう可能性があることかも。 読んでてそう、思いました。

    1
    投稿日: 2021.04.20
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    関わっていく人に実はつながりが…がすごく多い。あらゆる方向で。 血縁関係に混乱してしまい、最後のオチで「あれ?栞子さんと五浦くん、実は血のつながりが…?」と勘違いしてしまいましたとさ(笑) 次で終わっちゃうんだ、ちゃんと完結する安心感はあるけどちょっと寂しい。

    0
    投稿日: 2021.04.08
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    「私達は古書を愛している。ただそれだけなのに。。」 ビブリアシリーズの6巻。 今回は太宰治を題材としたミステリーとなっている。1巻との繋がりが明らかになりとても面白い。太宰作品を読みたくなる内容。 印象に残ったセリフ 「人と古書は繋がっているから。」

    0
    投稿日: 2021.03.09
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    古書好きの人って不思議! 今まで本は読んだら終わりって思っていた、太宰治の晩年を巡る栞子の祖父が大輔の祖父を脅し取った話、栞子の祖父久我山尚大(本は読まない古書堂売買にたけた人 )の妻や孫が栞子の邪魔をする

    0
    投稿日: 2021.03.02
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    シリーズ6作目は太宰治作品をベースに進む。 過去の事件、因縁。 祖父母の代からの出来事と現代との繋がりに少し混乱。 内容的にミステリーとサスペンスが融合した感じで。 全体像はまだ掴めてはいないけど、今後のクライマックスへの序章。 そんな印象を持った今回の作品でした。

    12
    投稿日: 2021.02.25
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    今回は太宰1本。 『お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい』 「晩年」を追ううちに、47年前の盗難事件から関係者が繋がっていく。 今までの伏線も回収されてきて、オーラスに向かっていく中で、人間の欲、醜さが露となったラストに新たな謎が!! 太宰の読んだことない作品を読みたくなりつつ、感想としてはやっと付き合ったかー栞子さんと大輔くん!

    0
    投稿日: 2021.02.19
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    ここまでの人間関係の偶然が重なるかって感じ。 読書が好きじゃない小説家が実際存在するくらいだから、本を読まない古書店主がいてもおかしくないか。 大輔くんには、本を読めないトラウマに甘えずに、精進しろと言いたい。

    0
    投稿日: 2021.01.29
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    ずっと中古で買ってきたが、刊行スピードに追い付いたので新刊で購入。 お金がないとはいえ、気に入った作品くらいにはお金を使わなければ。 今作は人間関係が複雑であるが、登場人物たちが抱える感情もまた複雑である。 その感情の複雑さが、この作品をただのミステリに終わらせないでいる。 作中では太宰治が取り上げられているが、彼がもっていた「弱さ」というものが今作のテーマだと思う。 登場人物たちは時に理不尽な行動を起こすが、そこには誰もが一度は感じたことのある人の弱さが見て取れる。 ただ、その複雑さのため、すっきりとした読後感のあるこれまでのシリーズとは違う印象を受けた。 あとがきによれば、あと1巻か2巻で終わるということなので、爽やかな結末を迎えるといいなあと思う。

    0
    投稿日: 2020.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんと今回は、1巻で語られた、栞子さんの「晩年」を奪おうとした田中敏雄が再び姿を現した。しかし今回は依頼者として……。依頼内容は、栞子さんの持つ「晩年」ではなく、別の……本当に祖父が持っていた「晩年」を探して欲しいということだった。 タイトルの「巡るさだめ」……まさしくその通りだと感じた。 「晩年」を巡り、五浦と田中の祖父が過去に関わった事件が明らかになり、その事件に関わった人々と五浦が運命に導かれるように出会う。そして栞子さんの祖父も事件に関わっていた。そしてなんと………五浦の祖母までも。 古書が呼んだのか。 この古書にまつわる運命の糸をほどくように謎を解く栞子さんは、やはり今回も美しかった。そして、話がクライマックスに近づいていく。最後まで栞子さんと五浦の紡ぐストーリーを見届けたいと思った。

    0
    投稿日: 2020.09.21
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    今更ながら、このシリーズの構成、すごい。終わった問題だと思っていたことがどんどん繋がっていく。シリーズものでこんなに上手に繋げられるのは、後付けじゃなくて最初から考えていたんだろうな。 栞子さんが好意を自覚するとすごく可愛い。

    2
    投稿日: 2020.08.11
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    全編、太宰治がテーマ。複数の作品、一つは複数の稀覯本(きこうぼん)が登場して、ボーッと読んでると、話が分からなくなったので、途中で整理し直して読んだ。作者あとがきによると、この本のために調査して、もともと古書に詳しいわけではないとか。 シリーズ冒頭に登場した田中敏雄が再登場、栞子さんの母、智恵子の影もチラチラ。そして、登場人物のルーツや過去にまつわる謎も。シリーズが佳境に入ってきた感じがする。

    6
    投稿日: 2020.08.02
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    登場人物が次々に増え、しかも以前の話から尾を引く形で再登場する人も多いので、最初からまとめて読んでいても誰が誰だったか混乱する。新刊で次を待ってたら、私の頭ではそのつど読み返さないと無理そう。 でもこの話で一話完結で連作の形を続けたら、またそのパターンか、となるだろうし、微妙なバランスなのかな。

    0
    投稿日: 2020.08.02
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    太宰治には全く思い入れがないので、読み物として読むだけになったが、まあそれなりに楽しみました。さて、どう落ち着かせるのかなー。

    2
    投稿日: 2020.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田中が改心したと思いきや悪い奴だった。刑務所にはいるの可哀想とか思ってたのに… 人間関係ややこしくなってきたけど、大輔さんと栞子さんには昔からの因果関係があるらしい。大輔さんは栞子さんに、このことを伝えるんだろうか…

    1
    投稿日: 2020.03.09
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    太宰治の朗読をNHKラジオで聴いていた時期とシンクロして、何か、自分の中で、太宰ブームが今更ながらに起きている。

    0
    投稿日: 2020.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回の事件の真犯人は太宰の『晩年』のアンカットにものすごくこだわっていて、死ぬ前にページを全部切り取って、読んでから死にたいと言っています。私はそれほどの太宰ファンではありませんが、太宰作品の中では『晩年』を読んだ回数が4回くらいで、最も太宰作品の中で読んだ本なので、この作品にこだわる人の気持ちは、少しはわかる気がしました。 プロローグ 智恵子が大輔の病室に現れて、「あなたたちの身に何が起こったのか詳しい顛末を離してくれたら、あの日深沢で何をしていたのか話す」と言って去ります。 第一章 『走れメロス』 大輔は一年前栞子さんに重傷を負わせた男、田中敏雄に会います。 そして田中に「前に奪おうとしていたのとは別の太宰治の『晩年』の稀覯本を探して欲しい」という依頼を受けます。 調べていくうちに、田中の祖父の田中嘉雄、虚月堂という古書店の店主だった杉尾の父親、そしてビブリア古書堂を訪れた小谷次郎という鎌倉の撮影所に昔勤めていた男三人が、大輔の祖母の絹子が働いていた「ごうら食堂」で、昔出会い、太宰の『ロマネスク』に登場する男たち三人だったことから、『ロマネスクの会』という会を結成していたことを知ります。 第二章 『駆込み訴え』 『ロマネスクの会』の三人の恩師である富沢博の娘である富沢紀子から、太宰の月曜荘版『駆込み訴え』の限定版である幻の一冊を父が、太宰から贈られたのを盗んだのは誰か突き止めて欲しいと栞子は依頼されます。 1964年のその日書庫に出入りができたのは紀子の父と母以外は田中、小谷、杉尾の三人だけだったと言います。栞子は犯人がわかってきますが、なぜ、犯人が盗みをしたのか理由を言うのをためらいます。 第三章 『晩年』 47年前、栞子の祖父が勤めていた久我山書房の久我山尚大は、二冊の太宰の稀覯本に目をつけていました。自家用の砂子屋書房版『晩年』と月曜荘版『駆込み訴え』。そして久我山尚大は古書マニアの女性と結婚しています。 大輔の家に田中敏雄が忍び込み、大輔はスタンガンで田中に撃たれます。田中は栞子が燃やしたふりをした『晩年』のアンカットを大輔が預かっていることを知っていました。そして、大輔は機転をきかせ窮地を何とか逃れ田中とは和解します。 田中に本の取引を持ち掛けた相手に会い、その相手を救うために大輔はまた、大変な怪我を負います。 栞子は、この事件の黒幕である人物を言い当てます。 エピローグ 大輔の病室に現れた智恵子に、大輔はこの十日間で起きたことの顚末を話しました。 「五浦くんは久我山さんのお宅で太宰の自家用『晩年』を見たのよね」と言い残して智恵子は消えます。 大輔は重大な栞子さんの出生の秘密に気がついてしまいます。

    33
    投稿日: 2020.03.02
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    第1巻で栞子さんを襲った犯人である田中敏雄が再登場。 太宰の「晩年」をめぐる話で、大輔の血筋と、栞子さんの身内が複雑に絡まる事件が浮かび上がってきます。 この話で初めて、古書が人の手に渡っていくことの実感が湧き起こりました。 一度は太宰の手にあったものが、たくさんの思いを経て人の手に渡る、新しい本にはない魅力が理解できた。

    0
    投稿日: 2020.02.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2度目の読了。 これまでの比べると人間ドラマに重きがおかれたかな。その分、少し謎解き要素は薄め。ただし、動機の部分のドロドロ具合というか、時代を超えた欲望の連鎖みたいなものはなんともすごい。 そのせいか、結局だれのどの動機で誰が何をしたのか、ちょっとよくわからなくなっちゃった。あわせて家系図もあれこれと(笑)。家系図というか相関図をしっかり理解できればある程度は話もすーっと入ってくるんだろうな。 ---- 1度目:2015/11/10

    0
    投稿日: 2020.02.20
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    6巻は、再び太宰編。 仲が悪い母子でも、不思議とプライベートの話は知られているし隠しもしない、これはやっぱり家族だからかもしれませんね。 栞子を石段から突き落とした人物と大輔との意外な関係、そして祖父母との関係など、あまり愉快ではない話が明らかになってきます。 最終的に、スタンガンを押し当てられるまでになる展開。 たかが本、されど本。値打ちのある本は、ここまで人を狂わせるものなのでしょうか。 それにしても、栞子と同じ石段から大輔も落ちるとは。 今回の事件は、とうとう民事を超えた、刑事事件となってしまい、後味のよくない結末となりました。

    0
    投稿日: 2020.01.21
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    I like books, but I don't feel much charm with old books.

    1
    投稿日: 2019.12.03
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    決着がどうなるのか気になるけど、登場人物が誰一人好きじゃないと読むのしんどい(¯―¯٥)なんかなあ。ラノベって設定から話の進め方まで、手取り足取りなの?それに着いていけないと、ほんとにしんどい。

    3
    投稿日: 2019.11.15
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    「ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~」 立て続けに読了。 第5巻に続き、忘れないように纏め読みである。太宰治の「晩年」を奪うために栞子を襲った青年・田中が、五浦と栞子の前に再び現れる大事な巻であり、丸々一冊太宰治を題材にしてる点からも肝になる巻だ。アグレッシブな栞子の派手な事件の題材になった太宰治だからなのか、今回は、なんだろう事件の質がちょっとミステリーらしい。犯人の動機だったり、なんだろう、行為そのものに犯罪性がある。今までは、なんだかんだ言っても隠された想いがちょっと暖かかったりした。 また、自作についてあまり語ることが無かった太宰治。今回栞子達が解き明かすことになった太宰絡みの事実以外にも、きっとたくさんの興味深い話があったに違いない。 太宰治と同じくらい長く読み続けられ、且つ好き嫌いが分かれる作家は多くないに違いない。文中では、若い頃は弱さ丸出しの太宰治が好きであっても、大人になるとその弱さにどこか情けなさを感じ、公に好きと言い難くなっていく、といった会話が登場する。これはなんとなく分かる気がした。 自殺未遂の事件を始め、太宰治には世捨て人じゃあないけど、常人には理解しがたい葛藤か苦悩故の行動がある。そんな葛藤や苦悩が小説に投影されていて、その姿に人間の本質的な弱さがあったりする。それを分かる分かる、と言えておしまいの頃から、分かるけどダメなもんはダメでしょ、になる。年を食っていく中で変わっていく。「人間失格」はそれで、若い頃と年取った後では響き方が違う。どちらにせよダメな部分はあるけど、ダメの味が違う気がするのだ。でも、太宰治は嫌いになれない(ちなみに好きなのは「グッドバイ」)。 そんな稀有な太宰治シリーズなのだが、本を追う内に、まさかの五浦の祖母に纏わるエピソードが出てくる。第4巻までに、祖母のこの秘密でてきたっけ?なのだが、その秘密には更なる重大な秘密が隠されていたのだ。 もう五浦と栞子は、イチャイチャが露骨になってきたので、もはや放置することにして、この秘密は本作でお役ご免になるのか、はたまたあの人がひっかき回すのか。五浦と栞子の身近なキャラには謎を齎らすのはいなくなった感があるので、そろそろあの人との完全決着(とは言え、仲良くなってる?)を残すのみに思える。前回からすると、どでかい試練やひっくり返しはなさそうに綺麗に終わりそうなんだけどな。

    1
    投稿日: 2019.08.22
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    栞子さんにとって因縁の古書、太宰治「晩年」の行方を追って過去と現在が激しく交錯するサスペンス&ミステリーの完成度が今迄で一番の出来と自信を持って断言できる最高傑作の6冊目です。本書を読んでいると「五浦と栞子さんが付き合っている」という情報を北鎌倉の住人の8割以上が共有しているんじゃないかとマジで確信しましたね。と言うのはまあオーバー過ぎる冗談ですが、でも実はこれは単なる笑い話でなく伏線の一部だと後で知って正直びっくり仰天しましたし、こんなに複雑な二転三転のどんでん返しの本格ミステリーが読めて幸せでしたね! あまりの偶然の一致に愕然とさせられた個人的な体験ですが、この本の2冊前に読んだ「出版禁止」に太宰治の心中未遂事件の事が書かれていまして、読書をしているとこういう事も普通に起きるんだなあと改めて感心しましたね。さて、本書の三上さんは真剣にミステリーの神様が乗り移った様な鬼気迫る鋭い筆致で、密室状況からの盗難・意外な犯人・オマケに五浦と栞子さんのラブラブなノロケ話までも利用して手掛かりにする巧妙さで本当に心から恐れ入りましたね。そしてエピローグでの篠川智恵子の疑惑の仮説が薄気味悪くて夏なのに一瞬震えましたね。

    1
    投稿日: 2019.07.15
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    シリーズ6巻目読了 太宰治の『晩年』に纏わる過去の田中は、なんと大輔の親戚という衝撃の過去も判明。栞子さんの明晰な謎解きは、いつもながらの感嘆にあたいする。 物語としても楽しかったが、何よりも、途中途中に出てくる妹の文香の告げ口が愛らしくて微笑ましかった。 気になったのは、あとがきに書いてあったこのシリーズも終わりが近いということ、楽しみであり少し寂しい。

    1
    投稿日: 2019.07.06
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    実家から借りていたまま忘れていた本。 前巻まで読んでいたはずだが、全く話を忘れていたけどなんとか読む。 太宰は苦手なので、ほぼ知らない。 まあ今後もほぼ手にとらないと思う。作中の小谷氏と同じ理由だ。 ラストまで読んでいろいろびっくり。 関係者みんながどんどん親戚同士だと明らかになる展開。 まるで戦国大名の家系図。 次の巻を読むまで覚えていられるか、自信がない。

    0
    投稿日: 2019.06.22
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    ここへきて再びまるまる太宰。太宰ファンにはたまらないでしょうね。私自身は知らないことばかりでいろいろと新鮮でした。真剣にしっかりと太宰を読んでみたくなります。毎回思いますが古書マニアというのは凄いですね。いやマニアというものは古書に限らずこんなものでしょうか。特にこのシリーズでは女性がえげつない気がします。さて、いろいろと気になっていたことが一本に収束しつつあるのがわかります。あとがきによるとラストまであと少し。長く引っ張るのもどうかと思っていたのでちょうどいいかもしれません。収束を楽しみに待ちます。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた田中。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。 今度は依頼者として。 違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。 本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。 それには二人の祖父母が関わっていたのだ。 過去と現在、まるで再現されるかのような奇妙な巡り合わせに、薄気味悪さを感じる二人。 それは偶然か必然か? 深い謎の先にある真実とは?  47年前、久我山書房の店主・尚大は2冊の太宰の稀覯本目を付けていた。 田中嘉雄が虚貝堂の杉尾から買った太宰の自殺用−いや、自家用の『晩年』と、富沢博が太宰から贈られた『駆込み訴へ』。久我山は五浦絹子との関係をネタに嘉雄を脅し、富沢家の書庫から『駈込み訴へ』を盗ませた。  それを持ち主の元に返したのが栞子の祖父・聖司だった。謝礼として富沢博はアンカットの『晩年』をビブリア古書堂に売った。それが栞子が持っている『晩年』の初版本。  事件から7年後、金に困った嘉雄は、久我山書房に自家用『晩年』を安値で売った。その際に一部を切り取りアンカットでない状態にした。  その後久我山が保有し死んだ。それを妻が引き取った。妻は栞子に嫉みを思う孫の寛子に指示し、栞子『晩年』奪取を企てるが失敗。  これらの騒動の中五浦はある推測を立てる。尚大には愛人とその娘がいた。その娘が栞子の母智恵子の可能性がある。その智恵子がなぜ聖司の息子と結婚し、ビブリアで働いたのか?  次号以降の展開に関係!?

    0
    投稿日: 2019.05.13
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    面白かった!色々なつながりが明確になってきた…!途中で誰が誰の娘で、、などの繋がりが分からなくなりかけましたが笑 中盤から一気に読み進められた!

    1
    投稿日: 2019.04.23
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    面白かった。ビブリアも6冊目になるが、なかなか飽きることなく楽しませてくれます。最後の盛り上げ方がうまいですね。中盤以降は一気に読み終わりました。

    3
    投稿日: 2019.04.03
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    知り合いの知り合いは皆知り合いだ。物語で繋げよう知り合いの輪♪年末年始の暇潰し読書に最適です 追記 ブログで批評したとき星4つにしてました ちょっと甘すぎる気もするけど、何か琴線に触れたのかな

    3
    投稿日: 2019.03.30
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    『晩年』再び。。。 この本を巡ってのしがらみに、大輔君と栞子さんは出会うべきして出会ったんだと、乙女チックな感想を持ってしまう!(笑) 田中さんとのこれからも、楽しみじゃない!?もう、出てこないかな??

    3
    投稿日: 2019.03.07
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    太宰については、内容に関する話ばかりで、技法について誰も指摘しなかったのは、残念だった。 誰にも秘密があって、思うところがあって、でも言えなくて。待つ身がつらいか、待たせる身がつらいか。知らずにいることも、後で知ることも、つらい。でもやっぱり、知っていたいと思うのだ。真実を。

    1
    投稿日: 2019.02.24
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    読了。シリーズ6冊目。以前、栞子さんにケガを負わせた太宰マニアの青年が再び登場し、「晩年」を巡る問題が再び繰り広げられる。問題は母親も巻き込み複雑な展開へ発展する。栞子さんと五浦くんの仲も少しずつ前進。一気に読んでしまった。そして次が早く読みたい。

    0
    投稿日: 2018.12.16
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    太宰治の「晩年」を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年が、ビブリア古書堂の2人の前に依頼者として現れる。本を追ううち、2人は太宰の稀覯本を巡る盗難事件に辿り着く。それには2人の祖父母が関わっていた…。 いろんな話が繋がってきたようで。 さて,これからどうなる!?

    1
    投稿日: 2018.11.28
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    "今回の古書は太宰治さんの「晩年」。おもしろかった。 まだまだ続けてほしいシリーズですが、古書にまつわる話を作るには、相当の調査が必要なのだろう。"

    1
    投稿日: 2018.11.06
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    太宰治の晩年の初版本を栞子から奪おうとした田中、彼は現在公判の身である。 そんな折り、彼は、店員であり、恋人でもある五浦の前に現れる。 しかも依頼者として。 田中は、自分の祖父が所有していたもう1つの晩年を探しており、その行方を探す行為を ビブリア古書堂に持ち込む。 署名ではない、しかし、太宰自筆とわかる珍しい書き込みがあるとの情報。 本を追ううちに2人は衝撃の事実を知ることになる。 47年前にあった太宰の稀覯本をめぐる事件 そこには栞子の祖父と五浦の祖母のかかわっていた。 真犯人は誰か、衝撃の結末が。。

    0
    投稿日: 2018.10.28
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     今まで疑問だった人物の謎が明かされる。それも古書を辿ってだ。このシリーズを読んできて一番面白かったと思う。ストーリーの強さは今まで通りだが、人物の不気味さや怖さがあり、話の流れが良かった。古書を通じて人の綾を紐解いていくというこのシリーズの設定を一番現していた巻だったと思う。  この巻で今まで謎だった大輔の祖母の恋人や、栞子の祖父なども明らかになった。積み重ねがあってのカタルシスもあると思う。それでもこれだけ書けるのであれば、なぜ今までな毒にも薬にもならないことを、つらつらと書いていたのかと不思議に思う。自分で書いていてどれが面白いのか分かっていないのだろうか。  真犯人だった久我山真里の、もう死を目前にして何も感じていないのだが、本を読みたいという欲望が真っ直ぐで、だから不気味だった。孫や知り合いが死ぬかもしれないのに、それをなんとも思わない。しかも真相を暴かれた後にも、本をくれないかと催促する精神はよかった。  田中敏雄が許されそうな雰囲気を醸し出しているが、それは良くないと思う。犯罪は犯罪なのでちゃんと裁かれるべき。今回も暴行はしているわけだし。  ラノベ作家なので栞子と大輔のイチャイチャが微笑ましい。そういうのの方が本来は向いているのかな。もっと怖さを出して欲しいところでも、いまいち踏み込みが少ないしな。  あまり贅沢は言えないが、次巻もこの調子で行って欲しいな。

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    投稿日: 2018.10.25
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    シリーズ6作目。 読み始めた時は、様々な古書にまつわる短編なのかと思っていたのに、1作目からずっと話が続いていて、前作から少し時間を空けて読んだら、少し話が見えなくなってしまった。 今作では、1作目に登場した田中が再び登場。全編、太宰の稀覯本にまつわる話が展開する。 ただの偶然でビブリア古書堂で働くことになったと思っていた大輔の過去も、複雑に絡んで来て、あと1作で完結と言うことだけど、果たして全ての伏線が回収出来るのか、気になるところ。 想像してた以上に、本格ミステリーで、これからシリーズを読む人へは7作続けて読むことをオススメ。

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    投稿日: 2018.10.24
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    今回の太宰にしても、これまでのものにしても、しっかりと読んだことがあればもっと楽しめるんだろうなあと思う。作品の持つ魅力の半分くらいしか受け取れていない気がして、それでもその半分を、何だかんだで追ってしまうシリーズである。

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    投稿日: 2018.10.17
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    どうも今回はさまざまに因縁が絡み合った展開だな。太宰治の本を取り上げた。あまりにも絡み合いすぎたようだ。あと一回か二回でこのシリーズも終わりだそうな。

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    投稿日: 2018.10.11
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    自分で買って積読してあった本。のわりに、一気読みしてしまった。 太宰治は教科書レベルでちゃんと読んでないのだけど、テレビや映画などで取り上げられるので、ざっくりとした生涯は知っている気がする。 なので、そんなところでも読んでいて、楽しめた。 まあそれ以上にじいさんたちの話やら誰が晩年を狙っているのかなどでハラハラドキドキしてついついページをめくっていたのだけど。 早速、7巻も買ってきたので、最後はじっくり味わいながら読んでみようかと思う。

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    投稿日: 2018.10.10