ガラの悪いボーイッシュな主人公が着の身着のままで異世界転移。ちっちゃな守護獣が与えられた事以外はなんにもなく、1人と1匹で四苦八苦しつつもどうにかして生活しようというストーリー。 　 読んでいてまず思ったのはキャラの良さ。 先述の通り主人公はボーイッシュな女性であり、可愛いではなく美人でカッコいいタイプのキャラクター。この手の作品にありがちな萌えやサービスシーンは一切なく、不快感なくすっきり読む事ができる。 そして主人公の相棒である守護獣は、なんと見た目がまんまハツカネズミ。しかも無駄に器用で礼儀正しいという、これまた個性的なキャラ付けがなされている。 　 内容的には悪い意味で典型的であり、異世界なのにスマホが機能して現実世界と通販したりとわりと荒唐無稽な内容になっているのだが、この1人と1匹のやり取りが非常に良く、本作一番の見どころになっている。画力も高く漫画としての完成度は文句無し。 この「美女と動物」というシチュエーションが好きな人なら買ってまず損はしないかと。