
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
納棺師 全く知らない職業で、この話がどこまで事実なのかわからない。 でも世の中ではたくさん、多種多様のご遺体が生まれてしまう。 最期の挨拶のときに「見ない方がいい」って顔を見ずに見送るのは悲しすぎるもんなあ。 かと言って、人生を共に送ってきた家族や大切な人が 傷ついた状態で人生の最期を迎えるのもつらいし、そんな姿を見られる自信もない。 すごく大変な仕事なんだと思うけど 納棺師の方々がいてくれるおかげで、亡くなった本人も旅立つことができるでしょう。 残された遺族も別れを伝えることができるでしょう。 作品の中では 「こんな仕事」といって、家族に反対されている場面が多くあるけれど 素晴らしい仕事だと思う。
2投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ25/08/25読了 神保町の三省堂で、帯やポップに惹かれて購入。あまり買うまでいくことないので珍しい。 語り手の納棺師たちが変わってゆく連作短編集で、1話1話を通じて各人のことを知っていく。それは種明かしでもあるけど、変化を知ることでもあって、安心感のようなものを連れてきてくれる。 ご遺体の状態が丁寧に説明されるのにその事情は余白が多い。そのバランスが、読み手にちょうどよい距離感を与えてくれたのかなと思う。 死による別れを、残されたあるいは残されていない体そのものを含め語る作品は初めて読んだ。
2投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(*注意* ネタバレ・過剰な表現が一部あります) 日本の葬儀会社の二課に携わる人たちのお話。 一課は葬儀全般を請け負い、二課は損傷したご遺体の復元を担当する。 以前見たドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(原作:佐々涼子 主演:米倉涼子)を思い出した。 日々の仕事に向き合うプロフェッショナル。悩みを抱えていたり身内を亡くしたりした過去があり、今を生きている。 エンジェルフライトでは故人に寄り添う話だったが、こちらは二課の納棺師たちひとりずつにスポットが当たる。 「有明の月」 「朝未き」 「入相の鐘」 「宵の明星」 「東雲の空」 有明さん、朝未くん、入相さん、八宵さん、東雲くん。 「薄明」にちかい時間帯をあらわす名前になっていて、それぞれの心情に重ねるようになっている。 薄明とは、日の出前、日の入り後の、空が白く明るい様子。朝でも夜でもない、それが薄明。 受け入れられない死や別れがある。 印象的だったのは『亡くなった人(もしくはいなくなった人)の「理由」をどれだけ探してもわからない。死人に口無しというように当人にしかわからない。』(的なニュアンス) 〇〇だったから、というのは残された者が納得するためにすぎず、本当の理由を知ることはできない。この真理を夫に先立たれた妻が何年もかけて、ようやくたどりついた。 女子高生の飛び降りSNS配信、なんていう事件があったが、文章で想像するにも、あっけなく、無常で、やるせない…… この少女も「この後」のことを想像したことがあっただろうか?それすらできないほど心が衰弱していたのか? 表紙のイラストはこの女子高生の施行だったのか、、(はたまた幼い姉妹かもしれない) 故人との最後の別れのために、二課の人はまさに手を尽くして…… 他のケースも受け入れ難い事案がいくつもある。 それでも遺族が別れをできるように、少しでも心残りが減らせるように、納棺師の方々がいてくれる。 現実的には「復元」というくらいだから、かなりの状態……。言葉を選ばず言ってしまえば、人間も生物で死んだら傷む腐る、、。交通事故や飛び降りなどでは原型をとどめていないことも。 ドラマはそんな状態を映せるわけなく、かなりきれいに見せている、それを文章だからこそハッキリ表現している。 ただきれいに感動的に死を扱うのではなく、死を向き合わせてくれる作品だった。 遺された者たちの思いを知る作品でもある。
17投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ昨年亡くなった妻のことを考えながら読んだので遅々として進まず。 自殺とか事故死ではなかったが、納棺師さんが着物を着せてくれたり娘達が死化粧したりして見送った事が昨日の事のように思い出されて寂しさ辛さがこみ上げてきた。
2投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこれが新人なの〜と驚き。 流れるような文章で、情景が浮かぶ。 私たちは、いろんなことに意味付けをすることに人生を費やしてしまいがちだけど、目の前をしっかりみて感じて生きていこうと思える本でした。 次作を楽しみにしています☆
6投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ初執筆作品だそうです マジか!Σ(゚Д゚) またひとり天才が現れたってことなんか! 困るわ〜 はい、お仕事小説と言っていいのかな? 出てくるのは納棺師と呼ばれる人たち 中でも【特殊復元処置衛生課】と呼ばれる部署 簡単に言うと特殊な状態のご遺体の顔を元通りに復元するお仕事 頭が半分ないとか、頭の中身が全部出ちゃってるとか、カピカピに冷凍されてるとか、様々な酷いご遺体が出てきます 普通の感覚から言ったら、うげー、なんでわざわざそんな仕事してるの?だ いやもうバリバリの職業差別だけど、どうしたってそう思っちゃうよね どうしたってそういう感情にとらわれちゃうよね だけどもうこの時点で、登場する納棺師たちが、それぞれに特別な事情を抱えていることが、スッと入ってくるんよな この心も体も疲弊しまくる職業を選んでる時点で、何かある人たちなんだってことが無理なく入ってくるんよ そして、自分を見失った人たちが、様々な「死」と向き合うことで、自分のまま生きることをやり直す物語でした 「死」の理由なんて残された者たちには分からんのよ 分かるのは、それでも「生きる」理由なんよ
65投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ亡くなった人の最後のお支度をしてくれるのが納棺師です。この本ではご遺体の損傷が激しい方たちの修復作業と、納棺師たち各々の事情が紡がれていました。 まず、登場人物たちの名前を目次に投影させていることに気づきました。 次に、思わず目を背けたくなるような修復作業の過酷さに向き合う読書になると思いました。 大切な人を失い、自分を生かしていくために作られたこの職場での逡巡する思いは、とても重いものでしたが、いつか自分も味わう思いであるかもしれないと思い、目が離せませんでした。 空の移り変わりと同じく、人生も一度たりとも同じではないということ、長いようで、あっという間に終わる人生の瞬間を紡ぎながら生きているということを語り合う場面がとても印象的でした。 大丈夫だとそのまま受け止めてくれる人がそばにいることは、明日への道しるべになると思いました。 この本は第19回小説現代長編新人賞受賞作品「薄明の先に」を加筆修正し、タイトルを変更して発行されました。新人賞でこの作品を生み出した朝宮夕さんの、今後の小説がとても楽しみです。 読んでよかったと思える一冊でした。 〈目次〉 0 有明の月 1 朝未(あさまだ)き 2 入相(入相)の鐘 3 宵の明星 4 東雲の空
59投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ第19回小説現代長編新人賞受賞作。 「有明の月」 「朝未き」 「入相の鐘」 「宵の明星」 「東雲の空」 葬儀関係のプロ集団・株式会社C・F・Cを舞台にした五話収録の連作短編集。 自殺や事件・事故などで損傷を負った遺体を扱う二課で働く五人の納棺師の喪失と再生の物語。 内容紹介である程度は覚悟して手に取った作品だったが、想像を絶する描写に目を背けたくなる場面が多かった。 納棺師達がそれぞれ抱える喪失も哀しく、人生のままならなさを痛切に感じた。 遺体修復という仕事に真摯に取り組み、残された人達の心を癒す納棺師に感謝の念が堪えない。
12投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログお話も良かったのですが、作中の言葉ではなく心情や景色等の表現の仕方が非常に綺麗で読みやすかったですし想像にも容易かったです。 お話としては少し苦しくなる場面はありますが、それでもそれぞれが成長していく過程であったり何なを抱えながら生きているということが分かりやすく書かれていて変な詮索をせずに読むことができました。
4投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
傷を負ったご遺体の描写が生々しくて痛々しい… でも他人事じゃない… 死ぬことと生きることについて、たくさん考えさせられる物語でした。 ご遺体に向き合う仕事をされてる方たちって本当にすごいんだなあと改めて思います。 2課メンバーたちの、過去に深い傷を追っているにも関わらず、死に向き合う仕事をされてるっていうのがつらくて、他人とはいえ亡くなった人を見たら自分の大切な人を思い出しちゃうじゃないですか? 目を逸らさずに向き合っていくっていうのが本当に強いなあと思いました。 そして弱い部分は仲間で支えあっていく… 温かさにも感動しました。 個人的に1番刺さったのが朝未さんのお話です。 綺麗なままで死ぬことを選んだご遺体が忘れられません。その後の朝未さんの「それができないのが人生で、限られた選択肢の中からできることと、やっても許されることを見つけていくんだろ」っていうのが苦しくて… ああ苦しいんだな、生きることってそういうことなんだなあって。読後もいろいろ考えてしまいます。
8投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ「人のことを話すのが嫌いなんだ。いつのまにか他人の価値観が混入した話に、真実なんてどこにもない。誰かの噂話なんて、存在しない都市伝説と同等だと思ってる」 本当にそう思う 自分の目で見て、耳で聴いて、自分が判断すべき
4投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログSNSで見かけて、一目で読みたいと思ったこの作品 佐々涼子さんのエンジェルフライトが心に刺さり未だ抜けない私に、この本は改めて死ということを考えさせられました 当たり前にあると思っていた日々は、ある日ある時に突然奪われるかもしれない 死を考えることは、生きることを考えることと同じことだ、と考えている私にとってこの本は素晴らしいものでした 私は未だに、綺麗なご遺体しか目にしていません でも毎日この世界のどこかで必ず人は亡くなっているし、それは医療の現場だけではない このような世界があると知ることは、大切なことだと思います 人の死を扱う仕事は、本当は大切な仕事で、誇るべきものだと思うのに、死という、見ることでしか経験できないものだから不吉で忌み嫌われるものとされるのはとても悲しいことです たくさんの人に知られてほしい本ですが、ご遺体の描写がなかなかなので、苦手な人は苦手かもしれません でもこれが、本当のことだと思うんです 目を逸らさずに、見てほしいです
4投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ納棺師という職業を題材にした物語。 一般的には馴染みの薄い職業ということもあり登場人物がこの職につく過去の経緯は描かれていたが、それと比べて現在の展開が薄く感じ物足りなかった。
5投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ朝宮夕さんの作品、初読みです。2025年初作家、43人目です。小説現代長編新人賞受賞作品でデビュー作です。 納棺師のお話しで、病院で普通に亡くなった方を納棺する一課と自殺や事故など遺体に損傷や腐敗がある方を納棺する二課。このうちの二課で働く人たちの話しです。 前に米倉涼子さん主演の国際霊柩送還師を描いたエンジェル・フライトを観た事があったので似たお話かなぁと思って読み始めました。エンジェル・フライトは毎話泣けてやばかったですが、このお話は亡くなった人の話しを深掘りするのではなく、その処置をする納棺師たちの内面を描くものでした。 みんなそれぞれ重い事情を持ちながら、仕事を通して成長していく姿を読めて良かったです。
17投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ損傷が激しい遺体のグロい描写とかあるけど、亡くなった人達の背景は割とあっさり。章を重ねるごとに、納棺師達の抱える喪失や苦悩の正体が見えてきて、こっちがメインなのねと。それぞれの痛みがじわじわ沁みてきて、個人的にはとても好み。 特に八宵さんの章は、ちょっぴり泣けた。
3投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ今、話題になっているので一気読みしました。 納棺師の話ですが、こういう仕事もあるんだなぁと驚きました。話は面白かったですが、ラストがもう少しかなと思い、星3にしました。 他にはない斬新な話で、オススメです。
52投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ2作続けて新人作家さんのデビュー作です。著者の朝宮さんは、本作で小説現代長編新人賞を受賞、単行本化にあたり加筆修正・改題したそうです。 読みながら、佐々涼子さんの『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』、滝田洋二郎監督の『おくりびと』を思い出しました。本書も「死とどう向き合うか」がテーマで秀作でした。 小さな葬祭業会社の納棺部・二課(特殊復元処置衛生課)は、特殊業務ゆえ万年人手不足でした。数年ぶりに新人が加わり、誰もが必ず迎える最期に寄り添う人の存在と彼らの生き方・矜持を描きます。 葬祭業への偏見や職業差別もある中、遺体から汚らわしさ、疎ましさなど忌み嫌う気持ちがあれば決して務まらない仕事です。ご遺体への敬意を忘れない納棺師の姿に頭の下がる思いでした。 章ごとに二課の面々にスポットを当て、明かされるエピソードが物語に深みを与えています。抱えている事情があるからこそ(みんな重かったけど…)、各人物の輪郭が際立ち、読み手の心にじんわり沁みてきます。 特殊復元措置で再生させるのは、亡くなった方の顔や身体だけではなく、遺された人たちでもあり、突き詰めれば自分自身でもあるのですね。納棺部二課は途切れた人生をつなげる場所なのでした。 あまり考えたくなくても、「死」はやはり他人事ではなく自分事です。感謝を忘れず、日々を大切にしようと思わせてくれる好書でした。
85投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく良かった 情景の描き方が綺麗 納棺師という職業についても良く描かれてたと思う 読み終わって、カバー外してみたらまたそれも良かった
3投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ納棺師、それも訳あった亡くなり方をした方々を送り出すための二課と呼ばれる場所。仕事内容、人間模様、悩み、葛藤、辛さなどが丁寧に描かれ引き込まれた。お仕事小説だがそれにとどまらず、読了後余韻を残す。読んで良かった。知らなかったことを知ることのできる一冊。
11投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ納棺師という葬儀に向けて故人の身支度を整えて棺に収める仕事。その仕事は、病院で最期を迎えた人だけでなく、様々なケースに対応することになる、そんな仕事に従事する人々の物語りでした。著者の実体験なのか、取材力なのか、想像力なのか、ライブ感のある生々しい描写があり、また、併せて登場人物たちの人生観のようなものが上手く表現されているようで好印象読了しました。星4つ評価といたしました。
4投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログCL 2025.8.3-2025.8.4 損傷の激しい遺体を復元する納棺師たちのお話。 連作短篇集で、亡くなった人ではなく納棺師たちに焦点を当てて、それぞれの登場人物の視点で語られるそれぞれの事情。 深い話だったけど、わたしにはいささか情緒的すぎたかな。
6投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ納棺師 二課 事故、自殺など損傷の激しい遺体を無惨な状態から生前の面影に復元する 最期の姿を見れるように それによって、残された人たちが少しでも 前を向くきっかけになるように そこで働く人達の話 遺体の詳細について書かれておりグロい描写が 多々ある 人生はあっという間 薄明、マジックアワー 残された側が理由を決めていい この作品がデビュー作ということで次の作品も楽しみ
14投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ---------------------------------- 第19回 小説現代長編新人賞 受賞作 5人の納棺師たちは 全力を尽くす。 最後に顔を見てお別れを言えるように。 ---------------------------------- 帯に今村翔吾さんや塩田武士さん、凪良ゆうさん等の 錚々たる方々のコメントが連なっていて、 思わず手に取りました。 事故で突然日常を奪われる。 自ら命を断つ。 損傷したご遺体をなんとか修復し、 遺族がちゃんとお別れができるようにと 手を尽くす納棺師たち。 連作集になっていますが、 各話に登場するご遺体の状態が様々で、 こんな風なのかと驚きました。 本当に知らない世界でした。 そして登場する人たちが、 苦しさや悲しさ、 喪失感を抱えていて、 それでも死と向き合う姿に 読み進める手が止まりませんでした。 ブックカバーを外して読んでいたのですが、 中のデザインがとても素敵で綺麗でした。 登場人物全員の過去や悩みが明かされたわけではなく、あれ?もう少し続くのかな、と思わせてくれました。 ぜひ、続編を読みたいです!
11投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ納棺師の仕事は以前、佐々涼子さんの「エンジェル・フライト」で読んでいたので知っていた。 二課は訳ありの人が集まってくるようだけど、みんな色々抱えてるから、互いの苦しみも分かるけど、必要以上に踏み込まない。 死と向き合う、しかも事故や事件、自死でご遺体も相当傷んでいる。 それを出来るだけ生前の時の顔に近い施行をして、最期に遺族と向き合ってもらえるよう納棺師もご遺体に向き合う。 出来るだけ情を持たないようにしないと、後々自分が縛られることになる。 ストーリーにも出てくるが、葬儀社を忌み嫌ったりと、現代でも差別があるらしい。 我が亡き母親も死をまるで汚いもののように思っていたように思う。我ながら恥ずかしい。 なかなか読みがいのあるストーリーだった。
11投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ●小説現代 4 2025 Apr. 第19回小説現代長編新人賞受賞作『薄明のさきに』抄録 として掲載された時に読んだ感想 ︙ 葬祭業の中でも特殊な部類の仕事。「湯灌」や、損傷の激しい遺体の「特殊復元処置」等、そういった仕事があることを私は初めて知った。 『最期を見なかったことで、残された人の心に大きな蟠りを作ることがある。だから、最後に顔を見てお別れできるようにしたい。それが、残された人たちにとって、少しでも前を向くきっかけになるように。(中略)残された人が、大切な人を失った自分たちが、これから先も生きていけるようにと。』 『ご遺体に対して、余計なことは考えない。ただ目の前の現実を受け入れ、最後に寄り添う。それ以上のことはなにもいらない。』 受け入れ難い現実を、喪失を、故人本人や遺された人々に寄り添い想いを寄せてくれる人がいる。そのことに少しだけ救われる思いがした。 特殊復元処置衛生課(通称二課)に所属するメンバーのキャラクターも全て魅力的。一人一人が何か重たいものを抱えているのが分かる。それがこれから少しずつ紐解かれていくんだろうけど、それを「知りたい」と強く思える魅力が全員にある。 本作の全編が7月刊行予定の単行本に収録されると書かれていて、とても楽しみにしていた! タイトルが変更されたのにはちょっとびっくり。 個人的には、無理におしゃれぶったカタカナにするよりも、『薄明のさきに』というタイトルのほうが、作品の雰囲気に合っている気がして好きだな〜。 絶対に買う!と決めていたし、これは久しぶりに星★5の予感!と思っているので、早く全編を読んで、作品全てを通して感じた気持ちを綴りたいと思う。
6投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログん、いい内容なのか、ミステリーなのか、なんなのか…前評判から期待してただけに、ちょっと残念かも… ただ、僕にはわからないのか…^_^
12投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログまず最初にグロ注意。 何時読むてを止めようと考えたか…。 ただ、グロイだけじゃなく、人の死について考えさせられ、納棺師とはどんな仕事で、どんなふうに向き合っているのかを知れた。 死にいい事なんてないと思っていたけど、この物語を通じて、この仕事を通じて救われる人がいることは確かである。 生きていた人が、大切な人が、生と死の意味を。自分を含め改めて考えさせられ、向き合うきっかけになる。 最後に、この本は自分のメンタルが落ち込んでいない時にしか読めないし、読まない方が良いです。自分で読めるタイミングを自分と相談してください。
9投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ納棺師の話。 納棺師の仕事の大変さは充分理解できるのだが、仕事を通しての成長や父親との確執などもっと深掘りしてもよかったのではないか。 仕事紹介の小説に過ぎない気がする。
4投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ考えられた構成で、一気読みでした。 「人が死んだ理由なんて見つからないんだよ」 「理由なんて生きている人間が決めることなんだよ」 納棺師、有明さんと八宵さんと入相さんと朝未くんと東雲くんのお話が交錯する。いい人たちばかりが登場する。 「死」というテーマは、なんにしてもつらい物語なのだけれど、次に変化するものへ少しばかりの光があるよねってことで、私には、原題「薄明のさきに」の方がしっくりくる気がした。
4投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『アフターブルー』 第19回 小説現代 長編新人賞 初めまして 朝宮 夕 さん♪ 新人賞ということで なんと こちらの『アフターブルー』が 小説初執筆なんですって!! もう 驚いちゃう♪ このお話の舞台は… 納棺師、生花装飾技能士、遺品整理師… 葬儀関係のプロが集う小さな会社 「株式会社C・F・C」 その中でも 事故、事件、自殺など 損傷の激しい遺体を専門に扱う 「二課」という部署がある 正式名称は【特殊復元処置衛生課】 無残な状態から… 生前の面影を復元するのが 二課の仕事 毎日、運ばれる遺体は轢死だったり… 交通事故、飛び降り自殺、他にもたくさん その「二課」の納棺師たちは それぞれに過去の自分に向き合いながら 生きるために微かな光を見出していくの 連作短編のような 納棺師 五人 の現在だったり過去だったりを 描いているのだけれど なかなかの読み応えでした 「ご遺族の中には、突然のことで受け入れられない人や、悲しみに打ちひしがれてしまう人がいる。そして、残された人の人生はその後も続いていく。どんなに頑張っても消化できない感情を抱えながら、この先何年、何十年と生きていかなくてはいけない。」 これは 有明さん という二課を立ち上げた人のことばなんだけど…グッときちゃいました こういうグッとくる言葉が多いんです こういう生と死という… 光と闇の部分 決して 無いことにはできない 重いテーマを しっかりとした筆致で描いているってことに 感心してしまいました 納棺師というお仕事も深く知らなかったし… 特殊復元処置? このような職業があるということも知らずにいて…とても勉強になりました 朝宮夕さん 次回作も楽しみだなぁ…って 思わせてくれる作品でした♡
56投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「死」はすべての人に必ず平等に訪れるものではあるが、その旅立ち方は決して平等とは言えない。自分の望む場所で望む形で家族や大切な人に見守られて静かに逝く人もあれば、事件や事故によって突然断ち切られることも、あるいは何日も気付かれず朽ち果てた姿で見つけられることもある。眠ったままのような安らかな顔を撫でながら見送られる人もいれば、身体が欠けたり腐敗してしまったため、人目を避け隠され蓋をされたまま葬られることもある。「死」や「喪の作業」には平等という概念はないのかもしれない。 映画「おくりびと」や、笹原瑠以子著『おもかげ復元師』で納棺師や復元師という仕事を知った人は多いだろう。復元師は不完全な状態の遺体を少しでも完全な形に近く復元し、特殊メイクをして遺族にきちんと見送られるようにするのが仕事だ。それは人間の尊厳に寄り添う、とても尊い仕事であるにもかかわらず周りから「そんな仕事」と言われがちだ。怖い汚い気持ち悪いというイメージが強いのは、人の生活から「死」が遠ざかり、それを穢れと受け取ってしまうからなのだろうか。 この小説の舞台、株式会社C・F・C(コフィン、フラワー、クリーン)は特殊な業務を請け負う葬祭会社だ。その中でも二課は特に状態の良くない遺体を扱う部署だ。万年人手不足の二課に珍しく四人の新人が入社。これはその中でも特異な大学新卒の東雲くんと、二課の社員4人の物語だ。 それぞれに夕暮れ時から夜明けまでの空を表す名字を持つ5人は、心の傷なんて言葉では言い表せないほど深く大きな個人的問題も抱え込んでいる。かれらは二課で働くことで、人間の最期の尊厳を取り戻すための手伝いをすることで、自分の抱える問題と向き合っていく。見ないふりをしていたこと、飲み込むことも吐き出すこともできずに口の中で転がし続けていた何か、それらをきちんと自分の中で消化していく姿に読みながら何度も涙がこぼれた。二課の仲間が言ってくれた言葉、ずっと欲しかったその言葉に掬いあげられ、それぞれに救われていく5人。彼らの仕事は、無残な遺体となってしまった人や遺族の途切れてしまった人生を繋げると同時に、彼ら自身の人生も、そして読んでいる私たちの未来も紡いでいくのだ。 アフターブルー。薄明の先に、なにを見つけるのか。
11投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログAmazonの紹介より 納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。 とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。 事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女ーー 二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のおもかげを復元していく。 愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。 第19回小説現代長編新人賞受賞作。 納棺師にスポットを当てた5人の群像劇。 納棺師というと、映画「おくりびと」が最初に思い浮かぶのですが、この作品は、同じ納棺師でも、遺族に帰すために、遺体をなるべく本来の姿に戻すための施しに重点的に描かれています。 その中でも、轢死や自殺など損傷が激しい遺体を専門に扱っているということで、その描写は激しいものばかりでした。 運ばれる遺体の描写は想像すると痛々しく目を覆いたくなるようなものばかりでしたが、日常茶飯事のように淡々と描いている印象があって、読んでいるうちに慣れてきた印象でした。 損傷が激しくても、なるべく生前の姿に戻すという作業。 一般的に完成された姿しか見ることがなかった分、それまでの工程を知ることで、改めて納棺師の仕事に感銘を受けました。 それにしても、損傷が激しい遺体を目にすることがなく、ドラマというフィクションの中でしか見たことがないので、いかに実際がより激しいものか、想像しただけでゾワっとしてしまいます。 それでも、それまでは生きていたということで、不思議な気持ちにもなりました。 物語の進行としては、納棺師の5人にスポットを当て、それぞれの章が変わるごとに主人公も変わります。 どんな理由で、納棺師になったのか描かれているのですが、理由はバラバラで、意外とディープだったことに驚きと戸惑い、胸が苦しいなと思ってしまいました。 ちなみにふと思ったのが、納棺師って、遺体を元の状態に戻す行為は免許が必要なのかという疑問がわきました。 調べてみると、解剖とは違い、「修復」するという解釈で、遺体を整える行為に免許はいらないそうです。 エンバーミングという言葉もありますが、納棺とは意味合いや目的が違っていて、こちらは免許が必要だそうです。 それぞれの納棺師の苦悩を探っていくと、その背景はなんとも心が痛く、それに寄り添いながら、納棺師として頑張る姿にグッとくるものがありました。 どんな形であれ、最後の最後まで「人」として遺族に送り届けてくれることにもグッとくるものがありました。 これがデビュー作ということですが、新人とは思えないような文章や構想があって、今後が楽しみです。
15投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
想像以上、だった。 読み始めから面白そうだなとは思っていたけれど、こんなにも心が揺さぶられるとは思っていなかった。 納棺師という仕事やその環境自体、自分にとっては普段の生活に関わることがないものなので、知らないことだらけで興味深く、すごく勉強になった。 でもそれ以上に、その仕事に携わる5人の生き方や価値観にとても惹かれた。特に東雲くんのお話は、とても苦しさを感じ、そして温かな優しさに包まれていて、何度でも読み返したい。 それぞれが何かを抱えながらも、決して人や環境のせいにすることなく、自分の力で、自分の人生を生きていること。そして、会社の仲間以上、友情や恋愛では表せない5人の関係性。それぞれが優しさを持ち寄って、それぞれが弱くて脆くても、支え合っているような関係。とても素敵で、眩しい。抱えるものは重いけれど、前を向いて、明日も生きようと思わせてくれる本だった。
8投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
納棺師のお仕事はコミックの「死化粧師」などを読んでいて、知識としては知っていました。 また今月家族を亡くしており、アフターブルーでいうとおそらく一課の方にお世話になったところです。たまたま一課の方でしたが、亡くなり方が少しでも違っていたら二課の方でお世話になる可能性は高かったな…と読んでいて考えさせられました。 私が気になったのは序盤に出てきた霧生さんです。自分の限界を理解したという発言。私は昔から親しい家族が亡くなった時、そのご遺体に触れることができません。お顔も綺麗にしていただいて決して汚いなど思っていないのに、どうしても触れることができないです。亡くなったと認めるのが怖いのかもしれません。 なので自分の限界という言葉にすこし救われました。 わたしは納棺師さんというお仕事をすごく大事なお仕事だと思います。私には出来ないお仕事だけれど、とても必要なお仕事だと感じていますし感謝しています。 そんな納棺師さんたちのお話を読めて良かったです。 たとえどんな死に方になってしまっても、綺麗にしようとして下さる方がいるのは幸せなことだと思いました。
6投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
①第19回小説現代長編新人賞受賞作且つデビュー作ということで、興味があり、読んでみた作品でした! 今後の朝宮先生の活躍が楽しみになりました! ②前に、「ほどなく、お別れです」を読んだ時に、葬儀をする際は、葬祭プランナーという方がいて、お客様の納得する理想の葬儀を執り行うための仕事があることを知りました。 本作では、納棺師という仕事をこの本を読んで、初めて知りました。 特に、納棺部二課(特殊復元処置衛生課)は、顔の復元や特殊メイクをする。主に、状態が良くないご遺体に対応する課である。 事故や自殺などで、亡くなった人の遺体が復元を行ったらはじめて、葬儀を行うことができる。 このことをはじめて知り、納棺部二課の人たちの仕事の重要性を知ることができた。 ③ 納棺部二課のメンバーそれぞれに闇があり、それをメンバーで支え合いながら、仕事に向き合う姿に感動した。 明日から、「また仕事を頑張っていこう」「また頑張って生きていこう」というそっと背中を押してくれる。また、明日への活力となるような作品でした! 私は、こういう作品が大好きなので、是非、多くの人に読んでほしい作品です!
4投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログリアルな描写が苦手な方は 結構しんどいかもしれない 自分は苦手だったので ぐぅうってなりながら読んだ なので 人は死んだら 簡単に肉体が崩れるってことと 人の肉体は丈夫そうで案外もろい ってことと …そればっかり印象に残っちゃった ほんとはそうじゃないんだろうなぁ とは思うけど テーマ読み取るの下手くそだから ちょっとよくわかんなかった でも知らないことしれたので 星は3つ
2投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ第19回小説現代長編新人賞受賞作にして朝宮さんのデビュー作である。まったくおそろしいほどの才能で、とてもデビュー作とは思えなかった。 特殊な部類の葬祭業の会社が舞台で、新卒で納棺師として採用された東雲くんが狂言回しとなる。配属されたのは納棺部二課(特殊復元処置衛生課)。事件や事故、自殺などで亡くなった遺体の復元処置を行っている部署だ。 これまでいわゆる“特殊清掃”を扱った本(ノンフィクションや小説)は何冊か読んだが、遺体のその後を扱ったものは初めてだった。当然ながら、遺族がいれば葬儀もあり、遺体の復元という業務も発生するのだろう。納棺師を扱ったお仕事小説としても読み応えがあった。 二課のメンバーもそれぞれ内面に抱えるものがあり、人間ドラマとしての厚みを増していた。 ★刊行日: 2025/07/14、NetGalleyにて読了。
9投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
故人を棺に納める前に、身だしなみを整え、化粧をする納棺師たちの物語。お客様たちの死というとものに向き合っていく中で、納棺師たちの身近な人の死や人間関係を見直していく。周囲の人たちに寄り添ってもらい、ゆっくり受け入れていく。そんな関係性に心が温まった。さらに、空や死体の表現がとてもすごい!これから朝の光が訪れるか、夜の闇が訪れるか空が曖昧になるブルーアワー。その時間を潜り抜けた先には何が待っているのか。この物語で確かめてください!
4投稿日: 2025.06.20
