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サクッとわかる ビジネス教養 脳科学
サクッとわかる ビジネス教養 脳科学
加藤俊徳/新星出版社
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総合評価

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    トレーニングして脳を成長させたいです。 ⭐️学んだこと •前頭葉:思考や意思決定の中枢 頭頂葉:物体や空間認知の中枢 側頭葉:聴覚情報や記憶の中枢 後頭葉:視覚情報の分析の中枢 •記憶はシナプスのつながりやニューロンの活動パターン、つまりシステムとして保存されている。 •海馬で保管された記憶の仕分け作業が行われ、大脳に送られる。 •特定の分野に関与する脳番地が未発達な場合、その領域を鍛えることで新たなスキルを開花させることも不可能ではない。 •思春期の不安定さ(理解系脳番地が発達している一方で、思考系感情系脳番地が未発達)は脳の成長順序のせい、後→前へ • BDNF(脳由来神経栄養因子)脳細胞の成長や修復能力の向上を助ける物質。 有酸素運動を取り入れることで、酸素供給とBD NF分泌が促進され脳機能が活性化する。 ⭐️TO DO ○脳の健康保つ食材や食べ方習慣を実践する •ブドウ糖→玄米や大豆など低GI食品を選ぶ。 •カルシウム、ヨウ素→乳製品、海藻類などから摂取 •脂質→オメガ3脂肪酸(DHA EPA)は神経細胞の膜を強化し、認知機能や記憶力を向上させる。青魚、アボカド、ナッツ類 •ビタミンB群→神経伝達物質の合成に不可欠。ビタミンEは、抗酸化作用。 緑黄色野菜や果物、卵、豚肉 •意識的によく噛む •夜7時までに済ませる •料理で脳番地をフル活用 ○思考系脳番地の鍛え方 •足腰のツボをマッサージする •自分の意見に対する反論を考える(物事を多角的に見る力と、論理的な思考力を鍛える) •その日、嬉しかったことや良かった出来事を短く記録する •寝る前に3つのことを記録する、その日の出来事や感謝したいこと(脳がポジティブに情報整理しやすくなる) ○伝達系脳番地の鍛え方 →話すと聞くの両方を意識する •団体競技に参加する •おもてなし料理を作る •相手の口癖を探しながら話を聞く •相手の話に3秒の間を開けて応じる(話をしっかりと理解し、自分の考えを整理する習慣が身に付く) ○理解系脳番地(情報を整理)の鍛え方 思考系脳番地(活用)の相棒 自分の理解力が最も伸びていた時期を思い出す(学生?)→当時どんな気持ちだったかどんな行動していたか?(部活、いろんなバイト、ルーチンではなかった) •自分のプロフィールを作る •部屋の整理整頓、模様替えをする(脳が情報を整理しやすくなる、新たな視点) •ボランティアに参加する(新しい視点や価値観に触れる) •普段読まない本を黙読する ○感情系脳番地の鍛え方 強い感情を伴う出来事は、脳に深く刻まれやすい。 ポジティブな体験を意識的に増やす •褒めノートを作る •楽しかったことベスト10を決める •植物に話しかけてみる •新しい場所やサービスに挑戦する。 ○運動系脳番地の鍛え方 ここから伸ばすのが◎ •聞き手と反対の手で歯磨きをする •歌を歌いながら料理を作る •日記を手書きする •階段を1段飛ばしで降りてみる ○視覚系脳番地の鍛え方 •雑踏を歩くとき、空きスペースを見つける •鏡を見ながら、毎日10種類以上の表情を作ってみる •自分の顔をデッサンする •映画やドラマのキャラを真似てみる ○記憶系脳番地の鍛え方 • 1日20分の暗記タイムを作る •新語、造語を考える •日曜日に翌週の予定をシュミレートする •前日に起きた出来事を3つ覚えておく ○聴覚系脳番地の鍛え方 記憶系と相性が良い •相槌のバリエーションを増やす •自然の音に注意を払う •ラジオを聴きながら寝る •会議中の発言を速記する

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    投稿日: 2025.10.08
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    はじめに:脳の仕組みと個性を理解する 本書は、私たちの思考や行動の根幹をなす脳の仕組みを解き明かすことを目的としています。記憶力や集中力の向上、感情制御といった脳に関する様々な疑問に対し、「脳番地」や「脳の枝ぶり」といった独自の概念を用いて、個々の脳の特性に合わせたトレーニング方法を提案します。また、発達障害に関する脳科学的知見や、「脳は10%しか使われていない」といった一般的な俗説の真偽も科学的に検証し、脳への理解を深める一助となります。 脳の基本構造と専門家集団 脳は、大脳、小脳、脳幹という主要なパーツから構成され、それぞれが連携して複雑な情報処理を行っています。特に大脳は、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの領域に分かれ、思考、記憶、感情、運動制御といった多岐にわたる機能を担います。また、大脳辺縁系は記憶や感情、行動を司り、脳幹は心拍や呼吸など生命維持に不可欠な機能を制御します。脳の基本的な情報伝達は、ニューロンとシナプスが電気信号と化学信号を用いて行い、神経伝達物質がその情報の種類に応じた役割を果たします。 脳の広大な担当領域と高次脳機能 脳は、知覚、意識、思考、記憶、感情、ホルモン制御、生命維持機能など、広大な領域をカバーしています。五感で捉えた情報は脳内で初めて認識され、内臓感覚と脳の繋がりである「脳腸相関」も注目されています。複雑な運動制御や、情報分析、記憶を用いたシミュレーション、全身の筋肉への正確な指令といった働きは「高次脳機能」と呼ばれ、ヒトの知的な活動の基盤をなします。記憶はシナプスの繋がりやニューロンの活動パターンとして保存され、感情は神経伝達物質の分泌と深く関わっています。 脳の個性と成長:脳番地と枝ぶり 動物の脳の形がそれぞれの生き様を反映するように、ヒトの脳もまた、個人によって異なる個性を持っています。特に、脳内の情報伝達ネットワークである「白質」の発達具合は、まるで樹木の枝のように人によって異なり、「脳の枝ぶり」と呼ばれます。この脳の枝ぶりの発達は、個人の経験や活動によって大きく変化し、脳の「可塑性」を示しています。現代の脳科学では、大脳皮質を機能別に細かく区分けした「脳番地」という概念が提唱されており、脳番地と脳の枝ぶりを組み合わせることで、個人の得意・不得意を科学的に理解し、最適な脳のトレーニングを可能にします。 生涯にわたる脳の成長と最適化 一般的に脳の成長は若い時期に止まると思われがちですが、実際には成人後も脳の成長は続きます。特に脳の枝ぶりを構成する白質は40代まで増加することが確認されており、これは大人になってからの学びや経験が脳に大きな影響を与えることを示唆しています。50代以降は「最適化フェーズ」に移行し、刺激の多い脳番地の枝ぶりは維持され、より専門的な情報処理に特化した脳へと変化していきます。これは、まるで盆栽のように、残すべき枝に栄養を集中させることで、「なりたい自分」に近づくことができるという考え方です。 脳を育てる:健康習慣と脳番地トレーニング 脳の健康は、体の健康と密接に相互作用しています。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動といった健康的な生活習慣は、脳のパフォーマンスを高める鍵となります。特に、脳と腸の繋がりである「脳腸相関」や、睡眠中の脳の休息と修復の重要性は強調されています。また、本書では、思考系、伝達系、理解系、感情系、運動系、視覚系、記憶系、聴覚系の脳番地ごとの具体的なトレーニング方法も紹介されており、自分の脳の強みや弱みを理解し、複数の脳番地を組み合わせたトレーニングが効率的であると説明しています。 脳の謎と未来:俗説の検証と科学の可能性 本書では、「脳が大きいほど頭が良いのか?」「脳は10%しか使えていないのか?」といった脳に関する一般的な俗説の真偽を科学的な視点から検証しています。さらに、うつ病や発達障害といった「心の病気」と脳の異常の関係、そして「高次脳機能障害」が心や体に与える影響についても深く掘り下げています。脳は自己修復・補完作用を持つため、損傷を受けても他の部位がその役割を補うように発達する可能性を秘めています。未来の脳科学では、脳深部刺激療法(DBS)のような治療法や、脳オルガノイドの培養、脳の神経回路をデジタルで再現する「ブルーブレインプロジェクト」など、脳をコントロールし、理解を深める様々な試みが進行中です。

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    投稿日: 2025.05.23