
総合評価
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powered by ブクログオムニバスで進むストーリー。全て、こんな状況あり得へんな、と思う一方で主人公たちの気持ちや行動の趣旨にかんしては「こんな時、あるわー」と共感してしまう。なんだか不思議な感じの本です。
0投稿日: 2026.04.12
powered by ブクログ直木賞候補作で話題になっていたので読んでみた。 一見普通に見える人の裏側がこんなことになっていたら…。ちょっと怖いけど心温まる部分もあって。いろいろ予想を裏切られたな。個人的にはこれまであまりないような展開だったので面白かった。 ペットショップの話が一番印象的だった。ありそうでなさそうな?あったら怖いけど!
13投稿日: 2026.04.11
powered by ブクログ常緑町という架空の街で起きる 日常からちょっと逸脱したミステリアスな 3つの話。 最後の「占い師B」の二人のキャラが強烈で 途中まで面白く読んでいたが 最後が怖すぎて、引いてしまいました。 しかもちょっと意味がわからなかった。 3つともストレスフルな出来事から 日常を逸脱どころか 完全に一線を超えていて それが全くスカッとしない。 しかしイヤミスというわけでもない。 常緑町、治安悪すぎ!変な人、嫌な人多すぎ!!
23投稿日: 2026.03.31
powered by ブクログ一見普通の人がノーマルを逸脱してしまう3つのお話。 どのお話も不気味に感じた。 誰もがちょっとしたことで逸脱してしまうのかもしれない。
11投稿日: 2026.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・場違いな客 ・スタンドプレイ ・占い師B どれも面白かったですが、一番は「場違いな客」でしたね。爬虫類ペットショップの話でしたが、爬虫類ペットは哺乳類ペットに比べて設備や環境づくりにお金がかかって大変であると自分は思いました。同時にペットを容易に飼えることはできないと改めて感じました。 印象に残ったセリフがあります。1話目の「すべての人間は父親から認められたがっている」、2話目の「わざわざ加害に出て嫌いな人間のために自ら不利益を被る」が印象に残りました。
2投稿日: 2026.03.27
powered by ブクログ2025年173回直木賞候補作ということで読んでみた。 ノーマルを逸脱した中編3本の中編集。 3遍の共通点を探すとすれば、少し奇異な物語だということだろうか? ペットショップの話、高校教師の話、そして占い師の話、どれも話の途中で放り出される感があり、話に馴染むことができなかった。 やはり直木賞とは相性が悪く、ついていけなかった。
2投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログ2025年・第173回直木三十五賞候補作となった本作。デビュー2作目にしてこの作品群というのは印象的です。三編から成る中短編集。 どの作品もストーリー展開に捻りがあります。 タイトルの「N」に主題を求めたくなりますが、三作目まで読むと、ゆるやかな連作性があり、噂されている隣人かなと思いますが、「Normal」の逸脱としたい気持ちがあります。 「場違いな客」 “僕の夢のジェネリック”という表現が秀逸。ジェネリックという語の肯定性が、そのまま違和感を薄めて 日常に非日常が滑り込む。やがて何事もなかったかのように日常へ回帰する運びも含め、いわゆるイヤミスを想定させながら外してくる展開が貴重。 「スタンドプレイ」 導入の引き込み方がとても巧み。主人公の生い立ちを滲ませつつ、人間的な厚みを感じさせる一方で、スタンドプレイによって徐々に均衡が崩れていく。 トラブル自体は双方に協調性を欠くもの。 スタンドプレイ、そして噂は一人歩きする。 個人の逸脱が情報の逸脱へと連鎖する展開が貴重。 「占い師B」 有能な占い師と、霊能の才はあるがどこかポンコツな見習いという設定は魅力的。ただ、前二作と比べると、読者を「ずるっと」引き込むような違和感の持続や転調の鋭さは弱いかなと思います。 web発の作品らしいが、娯楽性あり イヤミス的な読後感あり ほのかなホラー性、さらには純文学的な気配も感じさせる。 次作でどの方向で書かれるのか 期待してしまう作家さんです♪
116投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログ3話がそれぞれの日常の中にちょっとの逸脱を描かれているように一見そう見えます。 最後読み終わり、変わった行動をする登場人物を追っていくと、なんとなく自分もそういうことあるなと感じるところもあり、自分も変わっているようにも思ってきます。 犯罪行為とはあくまでも人間社会が作り出した虚構に過ぎず、人に迷惑をかけないためにあるものであって、その紙一重な悪いことは、やはり人間みな考えろこともあるのではと感じます。 笑ってしまうところもあるんだけど、でもなんか、みんな可哀想にも見えて、寂しく、孤独でなんとも後味悪く、いつまでも残りそうなお話しですね。 経験が浅いからといって、アツシをいじめないでほしい まじめ過ぎるからといって、智子をいじめないでほしい 頭がわるいからといって、秋津さんをいじめないでほしい
14投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ「釈然としない」 逸脱はわかる。微妙に3つを絡ませてる、その絡ませ具合が気持ち悪いほどに微妙。絶妙ではなく微妙。 警察官どっか行っちまったよ。。。 くすぐったいくらいの本、痛いくらいのパンチが欲しかった。
0投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログ怖かった……。笑。 ずっとちょっとずれているような、どれも気味の悪いお話でした。 でも一気読みできました。場違いな客は意外と爽やかさが残る感じでした。 「一番退屈なのは人が見た夢の話」はめっちゃわかる!と思いました。 「変態の考えることは飛躍していてよくわからない」も好きでした。 占い師Bはぞっとする感じで、怖かったですが嫌いではなかったです。
12投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Nとはノーマルを示すとのこと。3編の短編が収録されている。「場違いな客」では、ペットショップでトカゲの命を救うためにお金を用意しようとした男の行動は常軌を逸脱したものだが、ターゲットとなった男はそれ以上の逸脱者だった。「スタンドプレイ」のストーカー&体罰先生の行動も大概のものだ。そして「占い師B」に登場する占い師とその弟子の女性との関係も普通ではない。そしてこの3作品は薄い関連がある。この関連を世間と考えるなら、ノーマルを逸脱した世界は案外身近に存在するのかもしれない。死を特別視しない人々が隣にいるのかと思ったら、結構怖い。
2投稿日: 2026.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025年上半期直木賞候補も残念ながら落選した作品。久しぶりに解釈が分からずアドレナリンが脳内に充満した!3作に共通するのは、「自分は普通」と思っている感覚が、他人からみたら不安定で異常であること、かな?なのでNはNormalの「N」だと思った。爬虫類を自分が買わないといけないと思う衝動、正義感で行動する教師、占いを信じる人。どれも一歩ずれると「N(Normal)」から逸脱してしまう。この作品の最大公約数が見えづらかった。この作品は、常緑町を舞台にした3つの独立した物語だが、そこの共通点はどういう意味?② 令和7年/2025年上半期直木賞候補選評 https://prizesworld.com/naoki/senpyo/senpyo173.htm
32投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログ逸脱…少し道を外れたかもしれない普通の人々のおはなし みんな結構きわどいトコロまで行ってしまうんだけど…なぜか結末が爽やか(笑) イヤミスっぽい展開なのにこの結末は意外に良いね~w
18投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館にて。 先日本屋に言ったら「二木先生」が平積みされていて、面白そうだったので読んでみたかったが、図書館ではすぐ手元に届かなそうだったので、先にこちらを読んでみた。 今まで読んだことがない、新しい切り口だなと思った。 「場違いな客」は陰鬱な前半からの希望の見えるラスト。そうなるのか!という驚きと、殺人や謎解きを扱ったミステリーとは違うさわやかさがあった。 ラスト作「占い師B」すごく良かった。だいぶ怖かったけど。
0投稿日: 2026.03.02
powered by ブクログとても不思議な本。どんなジャンルに入るのだろうか⋯?日常の中の非日常を体験しているような感じです。登場人物が若干サイコパスで全く共感できず不気味。 そんなモヤモヤさも含めて、全然読めない展開が面白かったです!
0投稿日: 2026.02.19
powered by ブクログやっと、つわりが楽になってきました… 2ヵ月ぶりの読書。 丁度いいページ数で読みやすかった。 でも、Nって意味あったのか?とか最後の話が1番長かったわりによく分からず…
11投稿日: 2026.02.17
powered by ブクログ読書備忘録970号。 ★★★★★。 初読みの作家さん。 例の受賞者ナシ!の第173回直木賞の候補作の1つです。 ちなみに未読が残り3作あって、図書館順番待ち・・・。 タイトルのNとはなんなんでしょうね。 様々な解釈がありますが、数式表現のnということなのかな?と勝手に解釈しました。すなわち、nにそれぞれ主人公を当てはめるとそれぞれの逸脱が物語として紡ぎだされると・・・。 もっと簡単に言えば、Nの数だけ逸脱があると。 さてこの作品。 3作の中短編で構成されます。 3作に共通する舞台。都内架空の町。常緑町。最終作でゆる~く繋がる。 2本の短編で半分くらいのボリューム。残り中編1本が半分のボリューム。 それぞれのストーリーの逸脱を備忘しておきます。 【場違いな客】 主人公は爬虫類ペットショップ「レプタイルズ・メサ」のバイトくん金本篤。 店のオーナー喜屋武さんから言われていたことがある。 「明らかに爬虫類に関心が無いくせに○○○ライトを買っていく客は×××をしている」 そして、それに合致する客が訪れる。怪しすぎる! 一方、売り物のフトアゴヒゲトカゲを愛している。勝手にフトシと名付けて。 誰かに買われないと処分されてしまう。 オーナーが言った。「そろそろこのフトアゴヒゲトカゲは処分だな」と。 篤は言った。「だったら僕が引き取ります!」 「ばかいうな。爬虫類を買うのにどれだけ金がかかると思っているんだ」 「がんばってバイトします」 「だめだ!どうしてもというなら30万もってこい。そしたら考えてやる」 30万なんて無理だ。 どうするどうする。そんなとき、町で○○○ライトを買っていった怪しい男を見かける。 篤は逸脱した・・・。 【スタンドプレイ】 主人公は高校教師西智子。 両親に知的障害があったことをネットに曝され、生徒からの蔑み虐めを日常的に受けている。これはしんど過ぎる・・・。 加えて教師という職業の日常のストレス。 毎日仕事で満員の終電列車。 ぎゅうぎゅう詰めの車内で、硬いものが身体に当たる。痛い痛い! どうやら、横に立っている女のスマホだ。 あろうことか、その女の奥は空いている。もっと奥に詰めてくれたらみんなが楽になる。ちょっと押してみるけど頑なに詰めようとせず、硬いスマホを押し付けてくる。 ふざけんなぁ!全員殺す!皆殺しだ!絶対殺す! 頭の中で殺しのシミュレーション・・・。 そして最寄り駅に到着。 あれ?あの女。ここで降りるのか? 私とは反対の出口か。ふ~ん。 智子は逸脱した・・・。 【占い師B】 霊能力を使う占い師坂東イリス。ツールとしてタロットカードも利用。 人気の孤高の占い師。 占い横丁が賑わっているのはアタシのお陰。 そんなイリスのもとに秋津という女子が訪れる。 眼鏡を脂でてらてら光らせた眼鏡ボブの女。 自分はバカだけど天才だと言う。 時々頭の中にいろいろ落ちてくる。例えば5分後に小さな地震が起きるとかわかる。 自分を弟子にしてくれと言う秋津。 一切弟子は取らないポリシーのイリス。 ただ、ちょうど身の回りの世話をしてくれる業者を探していた。 イリスは逸脱した・・・。 最終話は、長編クラスの力があるね。どれも面白かったけど、占い師Bの二転三転するストーリーは特に面白い。 さらに、短編2作の爬虫類ショップオーナー喜屋武のお気に入りの女とフトシが。 智子の都市伝説「口裂け女」も登場。 ゆるく連作として完結。 作者のデビュー作「二木先生」もめちゃくちゃ評価が高い!積むことにした!
62投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ全3篇からなる短編集。各編の長さはバラバラで統一感が無い(おおよそ2:1:4)。 主人公含む登場人物達の行動が常軌を逸していて、予測不能。夢を見てたような、狐につままれたような、不思議な読後感。ミステリでもホラーでもファンタジーでもない、ジャンルの枠からも逸脱してる!? ◆場違いな客 ペットショップに訪れた場違いな客。店番の金本は処分されそうなトカゲを救うために一計を案じるが… 主人公の行動も不可解だが、そこから先の展開は思いもよらぬ方向に転がっていく。 ◆スタンドプレイ 生徒から罵倒されストレスを抱える高校教師。満員電車で隣に居合わせた女の取る行動に、冷静さを失い… これまた主人公の行動が不可解。1篇目に展開が似てるが、本篇の方が無駄のないスリムなプロットで好み。表題のNはNormalからきてると私は読み取ったが、いかに? ◆占い師B 人の過去と未来が見えるという女が、占い師に弟子入り志願するが… 占い師と弟子のバディが二人ともクセ強め。攻守交代が急に来る。前2篇とのリンク付けは、取ってつけた感。
31投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログ直木賞っぽい!と思ったのが正直な感想。この微妙にダークで、既定路線じゃない感じ。救われないし、救えない3作品。救われないけれど、おもしろく読めました。 2026/1/6読了
0投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログ初読みの作家。昨年の直木賞候補作。短編が3作で、そのうち「スタンドプレイ」に既読感。奥付け見ても初出は読んだことがない本。読み終わって作家を調べていたら、「オール讀物」の直木賞編で2回に亘って掲載されていた。記憶が微かに有り、ほっと一安心。 3作とも普通(N?)では無い内容。イヤミスのような筋。 「場違いな客」 爬虫類の店でバイトする主人公。処分されるトカゲを救おうと、店に来た客の家に強盗に入り、逆に捕まる。この客は死んだ人間を解体する夢を見続けていることから、主人公も絶対解体されると思ったら、、? 想定外の展開。客の職業も驚き。 「スタンドプレイ」 知恵遅れの夫婦から生まれた主人公。医者を目指したが果たせず教師に。この事実を知った生徒達から酷いイジメに。帰りの電車で困った乗客に出会い、ストーカーに。その後イジメの首謀者の女生徒の家に向かいビンタ。自分の2つの行為を警察と学校に通報。その後、主人公はどうなるのだろう? 「占い師B」 洞察力で当たると有名になった占い師の元に、何もできないが霊感がある娘が強引に弟子入り。占い師となって夢を叶えて、それで自殺しようとする娘。洞察力で自殺する場所を判断した占い師は強烈な引き止めに。物凄く怖い展開だった。
68投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログ26/02/01読了 読んだことのないタイプの本を久しぶりに読めた喜びがある。暴力的で嫌悪感もあるのになんだか健康的。、
0投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログすごい勢いで読んだ 二木先生がとても面白かったので期待して これも面白かった 普段読んでいるものとまた違った感じでこういうのはなんていうんだろうか? 3編収録されているうち1、2までは、逸脱、うんうん、と読んでいたけど 3つ目がやや難解で特にラストは怒涛の展開に頭がついていかず読後しばらく考えてしまった 人間、誰しも自分が主人公で、小説でも主人公だと思った人が主人公で、そこにはある種、謎の自信のようなものを持って信じて生きてるのに、急にその足元が掬われる感覚に何度もゾワゾワした
0投稿日: 2026.01.30
powered by ブクログ初めての作家。満員電車内でのスマホ攻撃、あるあるだけど、それ根に持ち、あとつける異常行動が「逸脱したかった」何のこっちゃ?3つ目の短編は何から逸脱?オチ理解出来ず。ポプラ新人賞作家にハズレなし神話が…。
1投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ読み始めて思ってもいない、あらぬ展開に進んでいくストーリーに戸惑いつつ、こんなに突飛な方向へ向かって大丈夫だろうか、と不安になったところで気づいた。これがタイトルの逸脱なのか!と。まあ、読み終えた感想としては、王道すぎてありきたりなのは面白くないのかもしれないが、あまり逸脱するもんでもないのかもしれない。あまり好みではなかった。
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ伏線が複雑すぎるのか自分の理解力が足りないのか、イマイチ楽しめなかった。Nが何なのかも分からず。最後の話は長かったけど彼女の行動の意味が全く分からなかった!
2投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログあれをしたらどうなるんだろう…と思っても出来ないものって沢山あるけれど、それを一歩踏み込んだ現場を少し見せてもらった感じ。 でも、そんなちょっとした逸脱も、 結局は日常の力に矯正されていくというか… 結局は日常は変わらず続いていて、その逸脱も何というかそれに埋没していって、当人の顔もちょっと薄れていくような…。安心するような、逃げられない絶望を感じるような…。
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ直木賞候補作 シュールな3作品。 どれもあまり読んだことのない作風で新鮮でした。 最後に物語がゆるやかに繋がり、噂話のオチで思わずクスっと笑ってしまいました。 https://opac.shodai.ac.jp/opac/volume/561495?current=7&q=N%E3%81%AE&total=306&trans_url=%2Fopac%2Fsearch%3Fbase_url%3Dhttps%253A%252F%252Fopac.shodai.ac.jp%26count%3D20%26defaultpage%3D1%26defaulttarget%3Dlocal%26order%3Drecommended_d%26q%3DN%25E3%2581%25AE%26searchmode%3Dnormal
0投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ何気ない日常からいつの間にか逸脱してしまう人々。 なんとなく気持ちは分かるがそこまでするか…という物語は、小説ならではの世界で楽しめる。
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3編、同じ街で起こる不思議なジャンルの物語。 最後の「占い師B」 なんだか最後まで全くよめない2人だったし、最後のオチもわかったようなわからないような・・・ そして、本のタイトルの「Nの逸脱」 この意味とは何なのだ・・・ と昨日からスッキリしない。これが狙いか? Pと9とN??
6投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ・場違いな客(金に困っているペットショップ(水槽系)店員) ・スタンドプレイ(見知らぬ他人の後をつける女教師) ・占い師B(本物の能力を持つ新人占い師) 3編ともミステリー仕立てで面白く読了。 さすが直木賞候補になっただけはある。 こんな感じで長編を描いたら受賞するんじゃないかな。 ペットショップ店員も、占い師も実際してたんじゃないってほどディテールのリアリズムがあってそこだけでも、裏側が垣間見られて面白かった。 でも、なんでポンコツだけど妙に鋭いとこのある新人秋津はなんで自殺しようとしやのか、そして師匠の坂東に手酷く締め上げられて死んだと思ったいたのに何故生きていたのかがいまいちわからなかった。 私がスルーっと読んでしまったからか、ちゃんと読めば納得いくラストだったのか…。うーんもやもやする。
1投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログなかなか読み応えのある3篇の作品を収容している作品でした。直木賞候補に挙がったも納得。本書のタイトルは3つのうちの「スタンドプレイ」の内容から付いているのかな内容的にも思いました。一番印象的だったのは「占い師B」、占い師の仕事をしている主人公のお話なのですが、ストーリー展開が想像を超えていて惹き込まれたし、作品のタイトルに関して個人的に2つの見解が浮かびました、合っているか分かりませんが…(^_^;)
11投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ二木先生がすんごくおもしろかったので 楽しみにしてたのに 買ったら読む気がしなくなって ずっと放置してた本 積読整理で読み始めたら すぐ読み終わっちゃって もうちょっと置いときゃよかったなー 好きなデザート食べ終わっちゃった気分 なんとなくつながってる3つのお話で どれもそこはかとない不穏さと 逸脱するんたけど ぬるっと日常に戻ってくる感じが とても好みだった ほんのちょっと爽やかな気持ちも 湧いてこないでもない 星、4つでもいいなぁと思うけど 期待しすぎたがゆえの星3つ
0投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログ通常逸脱しているが、でも完全悪とも言えない何ともモヤモヤした感じの一冊。 逸脱がテーマだけあって個性的なキャラ達でした。 それぞれが長編でも面白そう。 短編だからこそ、あのモヤさが引き立つのかな。
23投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ常緑町(じょうりょくちょう)に暮らすフリーター、教師、占師に関する物語り。連作短編というには各ストーリーの関連は薄いと感じました。世の中のネガティブさを皮肉ったような内容と感じました。先の読めない展開で面白いと思います。一方で私としては「それで?」という読後感もありましたが。星2つといたしました。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ日常の歪みを描いているけどあまり嫌な感じはしない。不思議な読書感。 ただ最終話は主人公の造形が最後まで分からず、物語の世界についていけなかった
1投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ「場違いな客」 正直、何が起きてるのかよくわからないまま終わった。 大麻を育ててる? それとも違う? 主人公の情けなさも印象的だったけど、それも「普通」なんだろうなと思う。 みんな、どこかで自分を守るために逸れているのかもしれない。 「スタンドプレイ」 教師って、ほんとに大変。 停学になるのも無理ないと思った。 あの日にあんなことがあって、肘でどつかれたら… 追いかけてしまう気持ちはわかる。 一度きりの「ストーカー行為」って犯罪なのか? 警察も言ってたけど、注意くらいで済むこともあるんじゃないか…と考えてしまう。 「占い師B」 イリスと、若いアキツ(アクツ?)のやりとりがなんとも不気味。 読んでいてモヤモヤが残る。 読み進めるほど、じわじわ気持ち悪さが広がる。 そして、ますます占い師という存在に不信感を抱いてしまった。
10投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いずれも狂気な一面を持った主人公の短編3作 いずれもとても面白かった ペットショップでアルバイトをしている主人公は、客の日常に踏み込んでしまい奇妙な体験をする 生徒からのいじめに悩む女性教師は、満員電車で隣り合った女性に固執するあまり、犯罪じみた行動を取る 占いの女性は風変わりな見習い占い師と命の駆け引きを行う いずれも狂気じみた主人公達だがある意味人間らしい一面を持っている 意外に近くに潜んでいる人たちかもしれない
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ「逸脱」していく3人の物語。 第173回直木賞候補作。 「場違いな客」ペットショップのトカゲを助けたい男 「スタンドプレイ」生徒から教師いじめに遭っている教師 「占い師B」弟子志願者に手を焼く占い師 の話。内容説明が難しい。 装丁で気になってたところ、直木賞候補作になり読みました。 この人達は普通でどこにでもいそうなのか…?(疑問は残りますが)、そういう人達が少しずつずれていくような話。後味の悪さがうっすら残る感覚。
1投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログもはや犯罪なんだけど、なんだかうまい具合に落ち着くというか、ハッピーエンドというか、不思議なおもしろさ。 こんなふうに日常から逸脱しても、なんとなく日常に戻ってこれる感じはいいな。 なんだか気が楽になる。
4投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔読んだ、短編小説の基本は、冒頭で高い塔に幽閉されたお姫様が出てくるとラストではお姫様を救う大きい鳥が出てこないといけないとか冒頭で猟銃が出てきたら後半では必ず弾が発射されないといけないとかあったが、この3つの作品はどちらの要素もあるが、主に後者を備えた作品と思う。 誰にでも起こり得る日常に潜む狂気と恐怖を描いていて、一瞬で被害者と加害者が入れ替わり、ギリギリの緊張感とイヤミス感でページを捲る手が止まらない。 例えると冒頭で鞘に収まっていた刀が、後半に眼の前で寸止めされたような… 特に最後の作品は、凡庸な努力家とおバカなのに天才の二人がときにドタバタ劇を演じて、助けているはずが… 作品をつなぐ「口裂け女」の挿話も楽しく、ヒット作の「仁木先生」も読んでみたくなりました。
31投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった。 2話目、3話目は特におもしろくあっという間に読んでしまったよ 性悪ガキを殴ったとか、暴力はいけないという風潮の中で教職が理不尽を許さなかったことは、まさに痛快。 やっぱり占いとか胡散臭い。でも洞察力はものすごくいい。人の顔色を見極めないと生きていけない、そんな過去を歩んできたからって、説得力ありました。
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ペットショップで働く男性がフトアゴヒゲトカゲのフトシを救おうとある行動を起こす『場違いな客』、 将来は医者になりたかった数学教師の『スタンドプレイ』、 占い師の坂東と弟子入りした秋津の『占い師B』 どれもみんな逸脱していて面白かった。 占い師Bだけ、面白かったんだけど終わり方がモヤモヤした。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ3つの短編 逸脱をテーマにしているそうだ 最終的に犯罪行為につながるのは分かるが、読後にモヤモヤ感が残る作品であった
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ文章の読みやすさとおもしろさで一気に読める3つの中短編集。それぞれの「逸脱」は意外でもあり有りそうでもあり、ちょっぴりシュール。特に教師の話は、あーなんか分かっちゃうかもその感じ···と不謹慎ながらも密かに共感してしまうところがありました。 「二木先生」で私が抱いたこの作家さんへの印象がいい意味で新たに上書きされた感覚。これからも作品を追いかけたい作家さんになりました。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ直木賞候補作なので、期待が大きすぎたのかもしれない。3篇の物語に共通する、主人公の底知れぬ陰湿さ。頁を捲るたび感情が沈む。感情移入が難しい逸脱感である。
2投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ1.2作目の「場違いな客」「スタンドプレイ」は短いが物足りなさもなく、面白かった。3作目の「占い師B」はちょっと理解不能な恐ろしさだった。
8投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ短篇集の評価は、なかなかムズいですね、〇を付けたい話、✕を付けたい話が混在していますから。 表題作(に近い)「スタンドプレイ」は〇評価ですが、他2篇が若干足引っ張って星4つです
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ3人の主人公が日常から逸脱した行動をしてしまう3話の短編集。 爬虫類ショップで働く金のない店員、生徒から嫌がらせを受ける女性高校教師、占い師のもとに弟子入りを志願する特殊能力を持つポンコツ女性と、訳ありの主人公がそれぞれトラブルに見舞われていく。 どの話も終盤にかけての盛り上がりがとても面白い。 おすすめです。
20投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ「二木先生」の夏木志朋さん作。「場違いな客」「スタンドプレー」「占い師B」の3つのお話。どれも殺人事件を思わせるような展開になるのだが、ギリギリ?で、そうはならない。普通の人からは「逸脱」してるが、犯罪者未満の人間たち。読み易く、ちょいドキドキさせてくれた。
0投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログaudible123冊目。 どの短編も日常にありそうな、でもありえないような、『世にも奇妙な物語』的な雰囲気があります。 だから続きが気になっちゃう。
2投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ1話脱落。可も無く不可もなくと言う内容。映像で見ればまた違った余韻を残す作品になるような気もしたが、それを表現しきれなかった作者の筆力もあるのか。
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログ前作の「二木先生」は表紙から厨二病な感じが漂っていて、君の膵臓をたべたい系の作家かと勝手に思ってたけど違いました。今回のは表紙も手に取りやすくて良かった。 良い人がひどい目に遭うんじゃなくて、登場人物はちゃんと性格悪くて、会話にユーモアがあるからじめっとしてなくていい!
1投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3つの物語に分かれていて、ひとつひとつの物語すべて特別おもしろいというわけではないけど何だか気になるというか読むのを止めれないみたいな感覚になってました。 次の物語迄後こんなけのページ数しかないのに大丈夫か!?ちゃんと終われるのか!?みたいな。でもしっかり気持ち良くしまっていた不思議。 最後の伏線回収気持ち良かったです。 夏木志朋さんの雰囲気全開のお話でした。
1投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログとても面白く読めた。 隣の普通の人も私もある日些細なことで日常を逸脱してしまうのかもしれないなぁ。気づいたら塀の中‥‥なんてことになってたらどうしましょ! ただ三話ともすぐ読めた代わりにラストをすぐ忘れちゃった! 占い師の弟子結局どうなったんやっけ?
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ何気ない日常から《逸脱》していく3人の物語。 一つ二つ目はハラハラドキドキの展開で 面白かったが……………… 三つ目の話(占い師)は………………ん〜 直木賞っぽくは無いかなぁ。。。。。。。。 あくまで俺には合わなかっただけですけど(^_^;)
10投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ本作は三篇の短編集。 場違いな客: 爬虫類ショップで働く青年が、一匹のトカゲを救いたくて仕掛けた策が、思わぬ方向へ転がっていく。 スタンドプレイ: 日々のストレスに押し潰された教師が、帰宅ラッシュの電車で出会った女性を衝動的に追いかけてしまう。 占い師B: 占い師と、どこかズレた弟子志願の女。二人の奇妙で不器用な関わりが、不穏さとユーモアを漂わせながら広がっていく。 夏木志朋さんの本を読むのは初めて。普通に見える人たちが、ちょっとしたきっかけでドミノ倒しのように逸脱していく姿が面白くて怖い。誰もが持っているはずの「普通」が、あっという間に壊れていく異常さに引き込まれた。 物語はどれも意外性があって、サスペンス的な緊張感も加わるからページをめくる手が止まらない。特に「スタンドプレイ」の電車内の緊迫感は圧巻で、追う側も追われる側も狂気を孕んでいて息が詰まる。一方で「占い師B」には笑える場面もあって、人間のズレや奇妙さそのものが楽しめる。 「普通」のすぐ隣には狂気が潜んでいる。隣人もまた逸脱者かもしれない。そんな視点にゾクッとした。タイトルの「N」はNormalでもNeighborでも読める、多義的で含みのある一文字で、本作のテーマを見事に象徴している。 全編が「常緑町」という架空の町を舞台にしているのもいい。物語同士が微妙につながり合っていて、読み終えたあともこの町にはまだ知らない逸脱が潜んでいるような気配が残る。 「普通」は本当に普通なのか。自分だって、ふとした拍子に逸脱してしまうのかもしれない。そんな問いを胸に残す、余韻の深い短編集だった。
6投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログやや物騒なやりとりが絡み合う3つのお話。 どれも面白かったです。特に「スタンドプレイ」では主人公が疲弊していくヒリヒリ感がリアルで、ちょっと読むの辛くなりつつ。 一方「占い師B」は、面白い一方、秋津があまりこちらの想定を超えてくるのでなんでなんでと思ううちにふんわり話が終わってしまった印象です。もう少しちゃんと読むべきだったかも。
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ3つの短編集。 最初の2つが好みでした。 各物語で「逸脱」を味わえる。不気味な感じで楽しめました。
14投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ夏木志朋という作家を知った。 その喜びを感じる。 ブルーの印象的な表紙に惹かれて手に取った。 中編が3つ。 マニア向け熱帯魚店でバイトする若者 事情のある両親のもと育った女性高校教師。 人間観察スキルを武器にする占い師と、ふと現れた女性。 ありそうでなさそうで、どこかですれ違っていそうな気もするが、ちょっと自分の世界とはずれた世界にいる。 なんとなく俯瞰した、テレビの中のドラマを見ているような そんな読後感。 別の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三編とも先が気になる内容でおもしろかった。 特に占い師Bは、坂東イリスが賢くて、でも口が悪くて別に優しくもなくて好きだった。 インチキ霊能者でなく名探偵だよ… 自殺しようとする秋津に、償えって言い始めたときは、あ〜まあ結局小説だしこういう展開に落ち着くかーと思ってたら全然違う方向に転んで意味わからなかった良かった。
5投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ「場違いな客」傑作!めっちゃ好き。展開が面白い。 「スタンドプレイ」「占い師B」とだんだん長くなるが、その分間延びした印象。
7投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ3作ともどことなく不穏な雰囲気の話し。登場人物はわりと普通の感覚の持ち主で、それでも訪れる気の迷いとかふとした暗転を経て日常に戻る様を描く。タイトルは2作目のみに呼応しているなかな…
1投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ「普通」から逸脱する短編集。 どの話も、自分が想像した展開にさらにもうひと展開があって面白かった。 危ないことには首を突っ込まないこと。知らない人の嫌な態度とかに衝動的に仕返ししたくなる時は確かにあるけど、絶対にやめた方がいい。 『スタンドプレイ』の話では、誰でもプツンと何かが切れてしまう時、カッとなってしまう時はあるし、誰もがいつどんな些細なきっかけで形で道を逸れてしまうかわからないなぁと思った。冷静になったらしないことも、たまたま色んなことが重なって、自制心が保てなくなってしまうことって怖いけどあるだろうな。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログNって誰なの?と思いながら読んでいたが、帯にもある「隣人」ってことなのですかね? 3つの短編作、どの登場人物も確かに「逸脱」している。 と言うか、私たちは皆誰かにとっての普通の隣人であり、誰もが、常識や道徳や、そういったものから「逸脱」してしまう可能性と隣り合わせなのかもしれない。 だからこそ、登場人物たちの異様さが怖いし、自分は、ちょっとくらい常識からはみ出ることがあったとしても、ぎりぎり踏みとどまりたい、と思ってしまう。 特に智子に関しては同情してしまう部分も多く、こんな環境にいたら、自分も逸脱してしまうのではないかと怖くなってしまう(いや、ほんと、全く同じようなイライラを通勤電車ではしょっちゅう感じるんだもん・・)
1投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ平凡な日常のボタンを一つ掛け違えたらどうなるかーー。人は誰しも「逸脱」の欲望を持っているものだと思う。私も、高いところではそこから落ちる(あるいは飛び降りる)想像をする。電車の中でマナーの悪い乗客に思い切り言い寄るとしたらどんな言葉をぶつけようかと考える。そうして、「普通」とはちょっと違ったパラレルワールドに進んだ自分のことを思う。そんな逸脱欲を満たしてくれるような危険な物語で、とても面白かった。最終話「占い師B」で、それまでの「場違いな客」「スタンドプレイ」との若干のつながりが示唆されたが、それはなくてもいいように思った。
1投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ面白かった!最後の占い師の話は会話のテンポ感が良かった。全体的にミステリーとかサスペンス的な展開になりそうな雰囲気がありながら、想像と違うヒューマンドラマ的展開になっていくのが面白かった。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ「逸話」ってけっこう大人になるまで嘘話のことかと思っていて、まるで『占い師B』に登場する秋津並みのおバカさが恥ずかしい。「いつわ」と「いつわり」とを混同してたんかもしれん。ま、タイトルに絡んだそんなこたぁどうでもいい。爬虫類が好きなんだかそうでもないのか金本篤、芯が強くてよい教師になれそうで弱っちく世間知らずなところがある西智子、占い師としてはかなり能力も知識も技術も備えているのに自己評価が冷めてる坂東イリス。3人とも面倒くさい輩に関わり自分を見失うものの、結局はそれなりにいい方向に収まった、のだろうか? PS えー…そもそもタイトルは「逸脱」であって「逸話」ではないと指摘あり。ますますお恥ずかしい。
3投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「場違いな客」 爬虫類ペットショップでバイトする男。父親に裏切られ、店長からお気に入りの売れないトカゲを処分されそうになる。ある日、妙な買い物をした男性が自宅で大麻を栽培しているのではないかと疑い、脅迫して金を譲ろうとするが、、 「スタンドプレイ」 医者になりたかったけど、数学教師をする女。クラスの生徒から陰湿なイジメを受け、ある日自暴自棄になった彼女は、満員電車で嫌な思いをさせられた女を自宅まで後をつける。その後、イジメの主犯格の女子生徒を殴るも本人の希望通り職場は異動となる。ある日、電車の中で家まで後をつける気持ち悪い女“口裂け女”の噂を聞く 「占い師B」 セコセコと仕事をする占い師のもとに、弟子にしてくれと客を装った女が現れる。その女は頭も悪く容量も悪いが、ある日異質な能力で他人の過去を当てたりする。弟子にすると相当変な女で、なんとか占い師に仕立てあげて職場まで斡旋する。 ただその弟子は初日に仕事を辞めようとする、理由は占い師になる夢が叶ったから。本当は若い時に祖母を死なせてしまった罪に苛まれ、夢が叶ったら自死をする予定だった。そんな弟子を占い師ら救うのか、裏切るのか。
0投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ直木賞候補でしたが、すでに受賞作は無く、期待値を下げて読みました。 初めて読んだ作家さんでしたが、なんだか伊坂幸太郎さんを意識した作品のようでした。 三つの話のうち二つは割と良かったのですが、そこでまた期待値が上がってしまい、最後の話は残念でした。 もうちょっと短めの話にすれば面白いまま終えれたかもしれず、勿体なかったです。
1投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ※ 場違いな客 スタンドプレイ 占い師B 各話それぞれ、ヒヤリとさせられる暗部と 転じて力みを削ぐ解放感があった。 一時詰んで絶望に打ちひしがれても、 それだけでは終わらない強かさから、 くすりと笑わせる抜け感が重さを相殺する。
7投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日常生活からの逸脱して新しい道を歩き出す物語たち 逸脱していく描写はとても奇妙で見事だとは思うが、昭和の逸脱世代なので今ひとつ心が煽られなかった 1話のネグレクトな親を持つ青年は強盗を"たたき"と呼ぶ時点でかなり逸脱した人生を生きてきたはずだ 大麻を育てているかもしれない人の家に押し入り強盗を企てるが、強盗を「たたき」と呼ぶような人間にとって、その行為は逸脱なのか?違う。 押し込み強盗をする事で新しい軌道に逸脱できたのだろう。 青年の道の先にある未来が明るいものであれ。 そしてサイコパスイ警官の方がキャラ立ちして彼の物語を読みたくなってしまった。 表題につながる二本目のスタンドプレイ 現代の教師は本当に大変な仕事だろう。 しかし気に入らない人の跡をつけたからなんだと言うのだ 怖い思いをさせたから?犯罪ですか? これが逸脱? あまりにも不愉快な生徒を殴ったからなんだと言うのだ 昭和に学生時代を過ごし、先生に殴られる記憶が当たり前の世代にはとって、これは逸脱ではない。 暴力や体罰を認定するつもりはないが、あんな生徒を社会に出す現代の教育システムは本当に問題だと思う。 日本の教育の方が逸脱して軌道修正して欲しいものだ。 現代の逸脱からの軌道修正のリアル物語立だと思えばありですが、昭和の逸脱世代なので物語としては全体的に何かか物足りなく、昭和の逸脱世代には刺さらなかったのが残念。
3投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ短編集。登場人物は薄く繋がっていた。基本独立した話。ミステリー仕立てだけど、文芸寄り。直木賞候補作だもんね。世間の★評価はやや低めっぽいですが、読後感も悪くなく、文芸よりなのに読みやすいのと、ちょっとイカれた人が出てきて私は面白かったです。★5寄りの★4。 「場違いな客」 爬虫類ショップを訪れる客があるものを現金で買っていったら間違いなくアレだよ、と店長から言われていた金本篤のところにその通りの客が来た。 そして、たまたま金が欲しいことができた彼は...。 爬虫類ショップや飼育の描写がとてもちゃんと書けていて、満足させられた作品でした。購入者が何買ったのか、すぐわかりましたが、その後の展開は破滅的っていうか、理解不能でした。 「スタンドプレイ」 高校の数学教師の智子は一部生徒と上手くいっておらず、抑圧された精神状態でなにやらやらかしてしまったらしい。住宅街でタクシーをびくびくしながら拾う。 「占い師B」 坂東はタロットカードを使う占い師。とてもよく当たり人気がある。しかし占いの能力ではなく、極度に人を見抜く力で占い業をやっていた。そんな彼女のもとに、癖のある性格の秋津が占いを教えろと押し掛けてくる。
6投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ話の展開からバッドエンドを予想しましたが、以外にもちょっと爽やかな読後感。 読み終わって、「Nの逸脱」なるほど。 (決別でも、あるのかな。)
38投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ話しはおもしろいんです。 優しいんですね、来るぞ来るぞ来るぞ! 来たー‼️が、あんまり来ないのさなぁ
3投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イヤミスの短編という言葉が適切な本だった。 絶妙に社会から逸脱しているけれど、何となくわからなくはない。 悪くはないけど面白いかと言われれば難しいというか、特質してる点も特にない気がして、評価が難しい。
3投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログAmazonの紹介より 何気なく開けてしまった隣人の扉、「フツウ」の奥に隠されていたものは―― 爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で手が出ない。「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるのだが、自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込んでしまう……(「場違いな客」)。 生徒たちにいたぶられ精神的に追い詰められていた高校数学教師・西智子は、深夜の満員電車で非常識な若い女と遭遇する。冷静になろうとするが高ぶる感情が抑えきれず、駅で降りた見知らぬ若い女を追尾し始めて……(「スタンドプレイ」)。 占い師・坂東イリスのもとに、弟子にして欲しいという若い女性がやってくる。一見、優秀そうにも見える彼女は、やることなすことズレていて、失敗ばかり。クビにしようとしてもしつこく食い下がり、ぜひ自分を占い師にしてくれと訴えるのだが……(「占い師B」)。 追う者と追われる者が入れ替わり、善と悪が反転していく予測不可能な展開――隣の人たちが繰りひろげる3つの物語。 直木賞候補作ということで読んでみました。 異なった3つの物語でしたが、共通しているのは、タガが外れるかのように、前半と後半とでは別の「顔」をさらけ出してます。 この人はこんな人なんだろうと思っていたはずが、本性を曝け出すと、予想以上の狂気さに驚きとシュールさがありました。 大声とかで威喝するのではなく、普通にジワジワと相手を攻めていくので、より粘着質や持続的な恐怖さがありました。 最初は、ちょっと変な光景かもしれませんが、そこまで異常ではなかったのに、何かをきっかけに深みにハマるにつれて、変な世界へと誘っていきます。 日常から一変、窮地に堕ちた時の恐怖と気持ち悪さが何とも言えないあとを引く面白さがあって、独特で不思議な世界観がありました。 その一方で、どの物語も最後は含みを持たせるかのような結末だったので、モヤモヤの残る余韻でした。 この人は結局この後どうなるんだろうといった疑問をもったまま終了するので、もう少しその先を描いてほしかったなとも思いました。 衝動的な興味本位から始まり、そこから一歩はみ出しすぎたために起きた人間の豹変さに圧倒されました。
14投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ精神的に病んでいるような、夢を見ているような、何かが抜け落ちているような不思議な世界観の短編で、最後まで計算されていた内容でした。
1投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログどこかの書評サイトで絶賛されてたので期待が大きくなり過ぎたなぁ。 決して面白くないわけでないんだけど、いかんせん期待値が笑 「普通」からズレた人達のなんとも言えない感性がちょっと怖かった。
14投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
独特な世界観の短編3編。 どれも、どこか掴みどころのない登場人物ばかり出てくるので、誰にも共感しづらく全てが怪しく思えてくる。 自分には身近とは思えなかった。 読みやすくさくさく読めたが、いまいちピンと来なかった。 みんなが理性をなくし内面をぶちまけたらこんな世界になるのだろうか…? 個人的には、これが直木賞候補??という感じ。 ⭐︎2.5ぐらい
1投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ3つの短編集のため、サクサクと読むことができました。読了したての感想として一言で表すと、言葉にするのが難しい「気持ち悪さ」。 特に、占い師の話の後半には予想斜め上をいく急展開。読み進めるにつれ、自分の心拍感も高まっていき、奇妙な気持ちになる作品でした。
1投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ二木先生が結構面白かったので本作も読みたいと思っていたところ、直木賞にノミネートされたということでようやく手に取った次第です。 本作は短編集なのですね。読みやすく良かったです。 内容も相変わらずの独特な嫌らしさで溢れていて、すごく不快になるのにやたらと爽やかな読後感を得るという何とも奇妙な読書体験ができます。 私はこの作風が好きです。 難しいことが一切無くサラッと軽く読めるところも結構気に入っています。 ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀ 第173回直木賞候補作!! 何気なく開けてしまった隣人の扉、「フツウ」の奥に隠されていたものは―― 爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で手が出ない。「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるのだが、自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込んでしまう……(「場違いな客」)。 生徒たちにいたぶられ精神的に追い詰められていた高校数学教師・西智子は、深夜の満員電車で非常識な若い女と遭遇する。冷静になろうとするが高ぶる感情が抑えきれず、駅で降りた見知らぬ若い女を追尾し始めて……(「スタンドプレイ」)。 占い師・坂東イリスのもとに、弟子にして欲しいという若い女性がやってくる。一見、優秀そうにも見える彼女は、やることなすことズレていて、失敗ばかり。クビにしようとしてもしつこく食い下がり、ぜひ自分を占い師にしてくれと訴えるのだが……(「占い師B」)。 追う者と追われる者が入れ替わり、善と悪が反転していく予測不可能な展開――隣の人たちが繰りひろげる3つの物語。
3投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログなんでしょ?灰色のお話が3つ 占い師Bすごい!坂東と秋津の師弟コンビ なかなか予想外の展開に面白かったなぁ なんだかんだ弟子の人生、気にしとんやん! その後もいいコンビになっていきそう 最初の話、大麻栽培の警察?ヤバい設定ですが思った以上にヒューチャーされなくて、結局ペットショップの男もいい人になって、あれっ?って感じです あの話ってとうなった?口裂け女の尾行犯が通報した警察が大麻の男? 最後、微妙に繋がったけど、繋ぐ必要あったんかな?って、、、んで?って感じ 直木賞候補かぁ、、、
34投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ“人殺し”との距離感……みたいな短編3本。かなり好き。主人公が、私普通ですが?って顔してるのが良い。どれも面白いんだけれど、1番展開が予想できなかったのは「占い師B」。占い師にしかなれない才能をこう書くのか。精神的に追い詰められる新任教師の「スタンド・プレイ」は辛すぎる。
1投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ●読前#Nの逸脱 第173回直木賞候補作なので読むことは決まっている。芥川&直木賞、本屋大賞に比べれば楽しめない作品も多いが、それは僕の問題で、楽しめないことも読書の味わいと思っている。内容紹介にはおもしろそうな感じを受けたので、当たっているか確かめてみたい https://amzn.to/4kRPAPC ●読後#Nの逸脱 潜在的になにも意識することなく読みだして読み終わった感想は、「うーん、それほどおもしろくもないなぁ」。他の方の感想を読み、タイトルの「逸脱」を意識して振り返ったら、「そっか、そうゆうことね」とおもしろさを若干感じられ、自分の感性の低さを実感 https://mnkt.jp/blogm/b250122c/
12投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログタイトルにあるように逸脱してしまった3人の人間にまつわる短編集。 どれも予想ができない展開で話が進んでいき、それぞれの主人公について変だな、逸脱しているなと感じた。十分面白かったが、それぞれの話にもう1つ展開があれば文句なしに面白かったと言える本だった。
1投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログ直木賞候補作品、ということで手にとりました。直木賞…ってこういう作品が候補になるの?と少しイメージとは違いました。
1投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ世の中には様々な小説が溢れているけど、こういう流れだったら次の展開はこうだよね、という暗黙の了解のようなものが作家と読者との間で共有されているものが多い気がする。特にエンタメ作品で。 ところが本作は、一癖も二癖もある登場人物たちの自由すぎる振る舞いによって次の展開がなかなか予想できず、何だか読んでいるこちらが翻弄されているようで楽しかった。 中編3作が収録されておりどれも良かったけど、ベストを一作挙げるならやはり「占い師B」か。ミステリの探偵役でも使えそうな鋭い観察眼を持つんだけど胡散臭さ満載の占い師坂東イリスと、坂東に弟子入りしようとする自称「天才」秋津のズレた掛け合いとブラックな展開がGOOD。 もう少し改行を減らして畳みかけるような地の文にすればもっと盛り上がった気がするけど、これだけ書ければ問題なし。デビュー作もいつか読んでみよう。 ひとつだけよく分からなかったのは「N」の意味。日常のNなのだろうか?それともNovelとかNormalとかかな。いずれにせよタイトルだけは一考の余地ありだと思う。
2投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ直木賞候補作。「占い師B」がお気に入り。秋津と坂東先生のコンビをもっと見たい。 坂東が人のどこを見るのか、なるほどなぁと。3編とも主人公の心境の変化を追体験するが、「そっちに変わるのか!」という意外感で、感情移入するとは違う違和感体験。
1投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ直木賞候補や帯の文言につられて手に取ったけど、あえて読まなくても良かったかな…が感想。 読み終えても、誰かにオススメしたい本ではない(薦めたら、何で薦めたのか人柄を疑われそう…) --------------------- 短編3話あるが、ボリューム感に差があり、占い師Bがやたら長かった。 登場人物、どれも初めから少し逸脱している感があり、あるキッカケを元に更に落ちて行くようなストーリー展開。あまり救いもない。 『場違いな客』で酒鬼○○…の名前が出てきたが、例え話で用いるにはパワーワードだし、驚いた後にイラッとした。正直、物語で使わないで欲しい。
15投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログ3つの短編集。 どれも何かがおかしい。 ちょっと何かズレているような…。 けっして普通などとは感じない人なのである。 奇妙であって、怪である。 何度も⁇と感じたり、想像力が必要。 「場違いな客」〜爬虫類のペットショップであるものを買った客を強請ろうとするが…。 「スタンドプレイ」〜女教師が怒りの果てに行き着いたのは…。 「占い師B」〜占い師になりたくて挙げ句に…。
70投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログ啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50395425 他校地の本の取り寄せも可能です
0投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ普通に生活しているはず?の登場人物たち それぞれ確かに少し(?)逸脱している。 3本目の占い師の話が非常に人間臭くて面白かった。
6投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ捏ねが足りないというか、生煮えというか面白くなりそうな雰囲気だけで盛り上がらないまますべての中短篇が終わる。登場人物もただ配置された駒のようで顔が全然見えてこない。
2投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログなかなかに難しかった。(特に、3つ目のが) 常軌を逸脱してしまう、という系の話で、最初のペットショップが舞台の「場違いな客」やストーカーな「スタンドプレイ」は、ふんふん、と楽しく読めたのですが、3編の中で物理的に一番長編な「占い師B]はストーリーが頭に入ってきませんでした。 直木賞はちょっと厳しい感じかな~
0投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログ直木賞候補作品ということで本作を手に取りました。どんでん返しというよりも、嫌なサプライズを受けているような感覚で、個人的には好みだったかなと思います。 本作は3編からなる短編集で、日常ホラー?みたいな作品でした。タイトルの通り、逸脱した感情によってもたらされる、後味の悪さや薄気味悪さに飲み込まれるような感覚がありました。感覚としては芦沢央さんのイヤミスに近い作風かなと思いました。
63投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ常識や正義感を一歩こえてしまう瞬間… 人間の卑屈さ、下衆さ、醜悪さを力強く描いた作品集 #Nの逸脱 ■きっと読みたくなるレビュー 起承転結のあるエンタメですが、純文要素のつよい作品集ですね。負の感情をパワフルに描いていて、登場人物と一緒に闇に落ちそうになります。 人間の最も墜ちている瞬間って、何故こんなにも心が揺さぶられるのか。喉の奥がぎゅるぎゅると鳴いてしまう。どの作品も線を一歩こえる瞬間が読みどころ、人間ってつくづく弱い生き物だよなーと痛感させられます。 ■各短編の簡単レビュー ●場違いな客 爬虫類専門のペットショップに勤務する篤。ある日、買い物来た客に注目する。一見サラリーマン風の男は爬虫類に興味がない、しかし飼育に必要なブラックライトを大量に買っていくのだ。篤はかつて先輩から聞いたことがある、ブラックライトは大麻を育てるのに便利ということを。 卑屈さ、下衆さ、醜悪さが、絶妙の湿度で漂う作品。人間を人間らしく描いていて潔いですね~、なかなか酷いお話ですが結構好き。 ●スタンドプレイ 高校の数学教師である西智子は、一部の生徒から嫌われ、人格や名誉を傷つけられていた。満員電車で帰宅途中、苛立ちが限界を迎えた智子は犯罪ともいえる行動を起こしてしまう… イラつかせる描写が上手ですね。我慢のシンギュラリティを迎える智子、人格が破壊される瞬間が痛々しくて見てらんない。たしかにこんな先生いたよな、なんとなく空気が重いというか、低気圧な感じがするんすよね。彼女の支えになってくれる人を募集したくなる、ただ幸せはかなり遠そう。 ●占い師B 占い師の坂東は霊視ができるという売り文句であったが、実は詐欺まがい観察眼によるもの。ある日、その坂東に弟子入り希望の秋津がやってくる。彼女は常識と能力がなかったが、霊視する能力はもっていた… 師匠と弟子の距離感が不思議、凸凹コンビっぷりが興味深いなー。ぜひ映像化で見てみたい。飾り気のない本音のやり取りがゲスくてイイ! タロットカードをモチーフにストーリーをまとめ上げるところもGOODでした。 ■私とこの物語の対話 最近のニュースは酷いのが多い、学校の先生が性犯罪に手を染めるとか、到底理解ができません。 人って誰しも聖人君子ではないので清廉潔白である必要はない。でも自分の性癖が異常だと気づき、教え子や職場に迷惑をかける可能性がありそうなら、職を辞する選択をすることはできなかったのでしょうか。 きっと彼らにも良心の呵責はあったんでしょう、しかしある時、常識や正義感を「逸脱して」しまったんだと思う。間違った方向にハンドルを切ってしまうキッカケってどこに潜んでいるのか、本作ではその瞬間を垣間見たような気がしました。
117投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
逸脱。みんな少し逸脱してる。篤。トカゲのフトシ 。大麻。警官。教師。感情的。智子。コート。口裂け女。占い師。つられた男。すうじの9。秋津。
0投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ173回直木賞候補作ということで、『Nの逸脱』を読んでみました。 帯には「日常の奈落へ、ようこそ」とありますが、正直、登場人物たちが自分とはかけ離れていたせいか、あまり“日常感”は感じられませんでした。 収録されている短編は、以下の3作品。 「場違いな客」:爬虫類を扱うペットショップの店員 「スタンドプレイ」:高校教師 「占い師B」:占い師 どの登場人物も、私の普段の生活とは縁遠い職業ばかり。そのためか、全体的に少しファンタジーっぽいというか、現実離れしている印象がありました。 対照的に、同じく直木賞候補作である芦沢央さんの『嘘と隣人』は、登場人物の存在がより“身近”に感じられて、他人事とは思えない緊張感が終始漂っていたのが印象的でした。 とはいえ、『Nの逸脱』にも心惹かれるポイントはありました。 なかでも「占い師B」に登場する、占い師・坂東のキャラクターには、どこか自分と重なる部分があって、楽しみながら読むことができました。 坂東のセリフで印象的だったのが、こちら: 「霊視のあとは必ず吸うことにしておりますの。受けた気を外に出さないと体がもちませんから」 これを読んだ瞬間、「あ、わかる……」と心の中でうなずいていました。 私自身、コミュ障気味なせいか、人と接するだけでグッタリします。 たかだか週1の出社でも、どっと疲れる。 たぶん、私たちは普段から、人と会ったり話したりするだけで、何かしらの“気”を受け取っているんだと思うんです。 特に“エネルギーバンパイア”と呼ばれるようなタイプの人と接すると、その消耗は尋常じゃない。 以前、そういう人と数時間一緒にいただけで、回復に1週間かかりました……。 だからこそ大事なのが、「リセット」の方法。 この小説を読んで、「人と会って何かしらの気を受けたとき、自分はどうやってそれをリセットするか?」をいくつか用意しておくといいなと思いました。 例えば、部屋にお香を焚くとか、軽く体を動かすとか。 方法は何でもいいけれど、とにかく“受けた気”を溜め込まず、こまめに外に出すことが大切なんですよね。 そして、どうしても接触せざるを得ない相手が“強烈なエネルギーバンパイア”だった場合は、できるだけ接触時間を最小限に、省エネモードで対応するのが得策です。 余談ですが、占いの世界では「悩みを話すと相談者の気を占い師が吸い取るので、相談者は軽くなる」という考え方もあります。 作中の坂東も霊感はないけれど、“人の気”を敏感に感じ取るタイプ。 見えないものの影響って、やっぱり侮れないと思わされました。 そしてもうひとつ、占い好きな私としては「吊られた男」というタロットカード1枚から、ここまでストーリーの広がりを持たせる構成に感心しきり。 物語を通して、占いの新しい視点も得られました。 ……読後、また占いがやりたくなってきました。
36投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ直木賞候補作。 3つのお話が入った短編集。 特に最後の占い師の話が引き込まれた。 終わり方も綺麗。 二木先生がとても好みの話だったので、直木賞候補に入っていて嬉しい!!
12投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログちょっとしたきっかけで日常から逸脱していく人々を描いた3編が収録されていました。 人が追い詰められた時の心理を描いていて、不穏な空気が漂いますが、読後はイヤミスな感じではありません。 占い師の話だけ、何が言いたいのかなんかあまりよくわからなかった。。
8投稿日: 2025.06.26
