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少女には向かない完全犯罪
少女には向かない完全犯罪
方丈貴恵/講談社
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総合評価

102件)
3.5
18
23
40
7
2
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    方丈貴恵さんの初読み。 幽霊と少女が犯人を探していく話なんですが、途中話が二転三転し過ぎて、もう少しシンプルでも良いかなと思いましたが、ラストはスッキリして総体的には面白かったです。 大ボリュームですが、他のミステリーにはないストーリーで斬新な内容です。

    60
    投稿日: 2025.10.25
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    幽霊とバディになって、犯人を追いかけるって設定だけでも面白そうなのに、緻密な伏線と期待を裏切っていく展開でどんどん読めちゃいました。 あれ?真相解明したのに、ページ数がまだ半分あるの、どうするんだろうと思っていたら、、、流石の一言でした。 ドンデン返しの連続で最後の最後まで気が抜けなかったです。

    53
    投稿日: 2025.10.15
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    完全犯罪請負人として法で裁けない悪人への復讐代行業をしている黒羽は、何者かにビルから突き落とされ、幽霊として目覚める。 幽霊となった黒羽に復讐を依頼したのは小学6年生の少女、音葉。彼女の両親は黒羽の転落と同じ日に空き家で殺害されたのだが、その日に完全犯罪請負人と会う約束をしていたという。 幽霊と小学生の異色のコンビによる復讐ミステリー。 幽霊の黒羽は壁をすり抜けて色々な事を探り放題で『ズルくない!?』と思っちゃうけど、行動するのは子供の音葉だから物理的にも倫理的にもできない(させられない)ことも多くて一応バランスは取れている感じ。 そして事件の複雑さがすごい。多層構造というか。 前半は犯人を追ったり逆に追われたりとハラハラする展開が多くて、後半に入ると全てがひっくり返される衝撃が2回3回と続く。すごく読み応えがあった。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    マトリョーシカみたいに、真相の真相の真相が出てくる…! ん?それなに?と思ったところは、何かしらにつながっていて、おもしろい!

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    え?え!え?!えー?!という感じで、謎の3段活用 幽霊が出てくるのでファンタジー的なものと思っていたが違った 設定は面白かったが、時々混乱するので整理しながら読み終えた

    4
    投稿日: 2025.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    完全犯罪請負人こと黒羽烏由宇はホワイトデーの晩にビルから突き落とされ、気がついたら病室で幽体となっていた。両親を亡くした少女・音葉と出会い、消滅する7日後までの間、復讐を手伝うことに。自分はなぜ殺されかけたのか、音葉の両親を殺した犯人は誰なのか…。 面白かった。どんでん返しからのどんでん返し…という感じ。「インタールード」として差し込まれるエピソードが未来なのか過去なのか初めはわからない。最後まで読んでページを戻してみると、なるほどとなるところもあった。黒羽も音葉も前に進める形で終わっており、読後感もすっきり。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    途中で挫折しかけましたが3章の後半辺りから話が進み始めて何とか最後まで読むことが出来ました。 お話が面白いというよりかは作者さんに対してよくこんなに色んな推理、展開を思いつくなと感心しながら読んでた感じです。 登場人物に共感が出来なかったからかもしれません。

    15
    投稿日: 2025.09.21
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    私は好きだった。 最初から最後までトリックが隠されていて楽しく読めました。 主人公たちのキャラと関係が結構好きだった。 お話の展開は読めつつあるけど、その先をゆく感じで楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    ギミックにあふれた作品。どんでん返しに次ぐどんでん返しにお腹いっぱいになる。若いときならハマったかもだけど、今は過剰演出かなぁ。好きな人は好きだと思う。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おすすめされた一冊。小学生女子と幽霊男が、複雑に絡み合った事件を解決していくお話。幽霊だから割と何でもありか?と思わせておいて人間よりも不便な部分も提示したりと、一応それなりの制約があって面白かった。ただ逆に相棒の女の子があまりにも聡すぎるのでは?ってなった。小学六年生で名探偵でもある叔母を持つのならこれくらい出来ちゃうんだろうか。ただ伏線が逆に多すぎて少しこんがらがってしまった感じ。ダイイングメッセージをあの一瞬で作ったお父さん凄すぎだろ。面白くはあったけど、自分には合わなかったかなあ。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    完全犯罪請負人、黒羽がビルから突き落とされる。幽体離脱すると小6女子が自分を見ている。依頼人の娘、音葉。両親が待ち合わせ場所で毒殺。叔母、母の妹は刑事。捜査からはずされているが情報入手可能。犯人は逆殺人のサカシマ。黒羽が捕まえた殺人犯。監視カメラをさけ、整形手術。黒羽を狙っていた。音葉が復讐 幽霊化した黒羽が協力 寝たきりの黒羽の病室にサカシマ殺人鬼が現れる。音葉は起点をきかして殺人鬼を倒して窓から逃げる。殺人鬼は逮捕。逃走するが撃ち殺される。撃ち殺したのは、叔母の刑事。逃走を手助けしたのは、叔母だと気がつく。 叔母は、姉夫婦を殺したのは音葉だと思いそれを隠蔽、サカシマを殺害。飛び降り自殺をする。 黒羽と手がふれたせいか、幽霊化する。 サカシマが音葉の両親殺害の犯人でない。 真犯人は自分が学生時代、悪戯でやっていた完全犯罪請負人をしていた兄の弟。兄を殺したのは弟 黒羽は意識不明から復活。喫茶店をやっている 音葉がやってくるが、幽霊化した時の話はしない 両親殺害時は雪。足跡が家に入った2人分 犯人の足跡がない。犯人の足跡が残らないよくにカイロで溶かす。 青酸カリをウイスキーボンボンに仕込んで殺害 完全犯罪請負人を引き継いでいたのは弟 黒羽は殺人はしていない

    0
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の中で何度かどんでん返し要素が含まれていて、惹き込まれました。方丈さんの書く、少しSFチックなミステリー大好きです。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    面白かったです!各章ごとに展開が二転三転していくのでとても楽しく読むことができました。通常の推理小説として読むのではなく、多重解決を前提として読むことをお薦め致します。一つの殺人事件に対して登場人物達が各々で解釈をし、行動し結論づけていく。その積み重ねで真犯人に辿りつく展開は熱かったです。ご都合主義的展開もありますが、フィクションはこういうのが良いんです。

    10
    投稿日: 2025.07.23
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    幽霊になった完全犯罪請負人と、両親を殺された少女が挑む復讐劇。かなりの多重推理で分量も多めだけど、意外にすんなり読めた。 ただし設定はかなり難しいし、登場人物の思惑も複雑なので、結構理解するのは大変だったかも。

    5
    投稿日: 2025.07.05
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    はじめての作家さん。帯に「ロジックの名手。圧巻の最高傑作」とあったので、かなり期待して読んでみたけど、うーん、私的には全然だめでした。 お好きな方には申し訳ない。たんに私の好みに合っていなかったんだと思う。 あまりにあり得なさすぎる設定で、事件や人物たちがこのロジックのためのパイになっているにすぎず、こういうのはどうにもね…。 でも一つ、学ばせていただきました。 <多重解決ミステリ>というジャンルがあるんですね。ミステリ通を気取っていましたが、まったく存じませんでした。 ====データベース=== 「教えて?復讐のやり方を」 一人ぼっちの少女が頼ったのは、あと7日で消滅する幽霊。 伏線、伏線また伏線! 2年連続本格ミステリ大賞ノミネート作家による 終着点が心震わせる本格ミステリ ☆☆☆ なにもできない二人が、 逃げ、考え、罠にかける! 頭脳戦の楽しみに満ちた爽快な復讐譚! 黒羽烏由宇は、ビルから墜落し死につつあった。 臨死体験のさなか、あと七日で消滅する幽霊となった彼は、 両親を殺された少女・音葉に出会う。 彼女は、出会い頭に彼に斧を叩き込んで、言う。 「確かに、幽霊も子供も一人じゃ何もできないよ。 でも、私たちが力を合わせれば、大人の誰にもできないことがやれると思わない?」 天井に足跡の残る殺人、閉じ込められた第一発見者、犯人はこの町にいる。

    2
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/06/03 読了。 図書館から。 これでもかと多重解答の繰り返し。 よくこんなに思いつくなぁ…と。 唐津刑事の行いが、音葉のためとはいえ、 なかなかあそこまでは理解ができかねちゃうんだけど…。うーん…。 だいぶ厚いけれど、まとめて一気に読めてしまうかな。

    1
    投稿日: 2025.06.03
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    幽霊と小学生のバディという設定です。 伏線や設定等すごく手の込んだ小説でした。 こんな複雑な内容を小説にできる作者に脱帽です。 二転三転それ以上転がされたい人にオススメの一冊。

    25
    投稿日: 2025.05.30
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    小学校6年生の少女と幽霊が、事件の犯人を探す新鮮な設定だが、二人の成長物語でありながら、ストーリーが二転三転となり、ミステリー好きには面白い内容だった。

    13
    投稿日: 2025.05.23
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    果たして両親が殺されたのに、こんなに精神的にタフな小学生っているんだろうか? 普通だとメンタルを病みそうだけど

    0
    投稿日: 2025.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々詰め込みすぎかなとは思ったけど、個人的にはすごく満足! 主人公の黒羽烏由宇というキャラクターがとても良かった! 心境の変化によって一人称が変わっていく所も良かった。

    4
    投稿日: 2025.05.16
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    完全犯罪請負人の黒羽は、目覚めると病院のICUで人工呼吸器に繋がれた自分を見下ろしていた。黒羽は幽霊になってしまったのだ。思い出すのは3月14日にビルの屋上から何者かに突き落とされたこと。 その後、幽霊である自分が見える小学六年生の少女音葉と出会う。音葉は3月14日に両親を何者かに殺害されていた。 同じ街で同じ日に起きた二件の殺人事件。犯人は同一人物ではないであろうかと推測した黒羽と音葉は、協力し、犯人を探し始める。 といったあらすじ。 幽霊と小学六年生の少女がバディを組むなんて、今まで読んできた小説の中にはなかった斬新な設定でした。 幽霊ということで、警察署や建物の中に誰にも見つかることなく自由に出入りができ、警察の情報もいとも簡単にゲットできます。 犯人が導き出されたかと思いきや話は二転三転し、真犯人が誰なのか、真相を知りたくなり、途中からは一気読みでした。 音葉の父が残したダイイングメッセージには思わずクスッと笑ってしまいました。死に際にそんなことを思いつくなんて、凄すぎです。 「先入観」が物語の中でよく出てきました。先入観を持つと、それに捉われて、事実とは異なる答えに辿り着いてしまうことがあります。 推理小説では、その先入観を使ってミスリードに導かれることがあるので、「もっと客観的な視点を持たないといけないなぁ」とこの作品を読んで改めて思いました。

    55
    投稿日: 2025.05.12
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    おすすめ度 ★★★☆☆ 伏線度 ★☆☆☆☆ ちょっと長くて読みにくかった、話の展開としては 二転三転してて面白いんやろうけど んー、、、ってかんじ

    1
    投稿日: 2025.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「多重解決ミステリ」という言葉を初めて知った。一つの事件に対して、複数の推理が提示されそれらが並行して語られたり、対立し合ったり、さらに深い真相へと段階的に近づいていく。この物語はそのジャンルに属するらしい。 完全犯罪請負人の黒羽烏由宇は依頼人との待ち合わせ場所に行く前に、何者かに屋上から突き落とされ昏睡状態になった。小学六年生の三井音葉は両親が完全犯罪請負人と待ち合わせた空き家で、毒を飲まされ異常な状態で殺されているのを知った。四か月後、幽霊となった黒羽がかつての待ち合わせ場所に行ってみると、そこには手斧を振り回して襲い掛かってくる音葉がいた。 ここで、いろいろと誤解を解いて、音葉と黒羽は協力体制を取り、互いが追っている犯人を捜そうということになったのだが……という物語。 結論から言うと、あまりにも入り組みすぎていて、私にはちょっと合わなかった。どんでん返しが続くのはいいのだけれど、その前の推理が完全に腹落ちしていないうちに次の探偵がドヤ顔で登場してくるので、実はそうじゃなかったという説明だけがどんどん並べられる感じ。 また、ぽつぽつと違和感を感じる描写があった。 音葉はどうして四か月振りに現れた男が「完全犯罪請負人」だと思ったんだろう。四か月も経って初めて訪れた男。最初は何者なのか警戒するような気がする。瞬時に断定し、迷うことなく斧を振り下ろしたのはなぜ? また、黒羽を屋上から突き落とした逆縞は、もともとよく見えていなかった左目に野菜ジュースの紙パックがぶつかり、自分の血とか体液が付着したかもしれないと地上に落ちたパックを探した。よく見えてない左目にぶつけられたのに、それが野菜ジュースの紙パックだと分かったのはなぜ? それに、中身が飛び散るほど流出していたら、パックだけ持ち去っても中身が草の上に残ってるのでは? 不自然ではないか? そして、最大の違和感。 両親を一度に惨殺された小学生の女の子は、絶望している。きっと。誰かと会話している時も、ご飯を食べている時も、斧を振り下ろす時も。この話では、もっと純度の高い絶望が描かれていると思っていた。孤独な少女と孤独な幽霊が心をすり減らしながらも手を取り合い、闘う話だと思った。 笑いあり、スリルありのエンターテインメントになっていたので、そこが少し合わなかったかな。

    1
    投稿日: 2025.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    密室あり叙述あり多重解決あり5W1Hは全部盛りってくらいエンタメに振り切ったミステリ。話を通すために都合が良すぎることと偶然うまくいったことが多すぎたのと、実はこっちが黒幕だ!犯人だ!ってやられすぎて疲れた。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伏線盛りだくさん。 二転三転する内容で緊張感もあり 伏線もしっかり回収されたものの なぜか読みにくく なかなか読み進められなかった……

    1
    投稿日: 2025.04.24
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    両親を殺害された少女と完全犯罪請負人の成長物語。 最後にかけて真相解明が多重過ぎて少しお腹いっぱいかも。 ミステリというより登場人物の成長物語として非常に楽しめました。

    5
    投稿日: 2025.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読みの作家さん。何かの雑誌で見て読みたいと思ってた本。出だしの幽霊と子どもの組み合わせでダメかも、と思いつつ最後まで読んだけど、やっぱダメだった。苦手というか、私には合わない。帯に『伏線、伏線、また伏線!』とあったけど、こういうどんでん返しが続く系の話は苦手なのかもしれない。推理についていけないんだよなー。なんかこじつけっぽく感じちゃうし。こんなサイコパスな人達ばっか嫌だよ。いくら姪が殺したと思わせないようにしなきゃ、と思ったからと言って、こんな大がかりな変なことしないでしょ。まぁフィクションですけど。結局音葉が新しい家族とうまくやれていると分かったのは良かったけど。

    0
    投稿日: 2025.04.18
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    タイトルにやられたなぁ、、、。 内容は、、、色々盛り込み過ぎで読み進めるのに疲れるし、ちょっと無理矢理後付けトリックやなぁ、と感じてしまった。

    5
    投稿日: 2025.04.14
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    完全犯罪請負人を自称する黒羽の霊と、両親を殺害された小学六年生の少女。異色中の異色である探偵ペアの犯人探しが二転三転どころではない展開をひろげていく。 正直その設定と話の流れに疲れてしまった。ミステリとしてこのオカルト的な特性(まぁ上手く使われている)やIT・AI的なトリックも小説として許されるんか疑問は湧くのだが、実際にAIを使った犯罪は起きているし仕方ない(ほんの5年前だったら駄目だったか)。 しかし流石このミスの上位に入るのも当然の面白さではあった。 でも個人的にはもうあまりこれ以上斬新な設定をミステリに入れて欲しくは無い。本当に疲れてしまうので。

    0
    投稿日: 2025.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 完全犯罪請負人として活動していた黒羽烏由宇。しかし、ビルの屋上から突き落とされて殺されてしまう。病院で目覚めたと思ったら幽霊になってしまっていた。そんな時幽霊が見える音葉に出会う。音葉の両親そして、烏由宇を殺害した犯人を2人で追う話。 まず設定が面白い。完全犯罪請負人というのがまず唆られるし、幽霊になってしまうのもいい。幽霊という設定のおかげで事件を調べる時にストレスが少ないのもいい。見えないお陰で色々なところに侵入したり盗み見たりと何かと便利。音葉が小6なのも新鮮。こういう作品だと助手側がポンコツだったりしてストレスになったりするけど音葉が幼いおかげでそれが少ないし、小6とは思えないほどしっかりしていて飲み込みも早いから、むしろどんどん好きになっていく。2人の掛け合いが読んでてすごい面白かった。烏由宇は師匠だけどからかわれたりしてて仲睦まじい。 あとは、目的のために烏由宇に教えを乞うところだったりレッスン◯◯みたいなのがスティールボールランのジョニーとジャイロを彷彿とさせる。 ストーリーも面白かった。全体を通して前提を疑うという事が大事だと描かれている。 多重解決が用いられていて、一見正解に見えた推理が実は違っていたとういのが何回もあってその都度しっかり騙された。逆縞に見つかってしまうシーンとか、病室で対峙するシーンなんかはめちゃくちゃドキドキした。物語が進むにつれて色々な事が分かってどんどん読み進めたくなった。音葉が作ったホットチョコレートや唐津が遺品を捨てたがっていたり、冥銭など伏線も多くて良かった。 音葉がどんどん成長していって嬉しくもあり寂しいような感じがあった。烏由宇目線だからってのもあると思う。 最後は烏由宇自信の成長も見れてハッピーエンドで良かった。 面白かった。

    2
    投稿日: 2025.03.23
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    完全犯罪請負人の黒羽は、ある日誰かに突き落とされ瀕死の重体になり幽霊になる。両親を殺された音葉と共に真相を追う。伏線に次ぐ伏線と謳っているだけあって、二転三転の謎解き。いろいろ無理矢理感は否めないが、映像化には向いてそうだと思う。犯人が案外 ペラペラ話しちゃうなぁとも感じたが、まとまっている推理ものでした。

    13
    投稿日: 2025.03.21
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    中弛みも感じず、読み応えは十分あります…が、 最終盤の、あのSF的展開は頂けない。主人公の幽体離脱は大目に見るとして、(まぁ、主人公が五体満足な状態に戻すとは言え)「謎の治験」なんて手を使うのは、どうかな〜??

    0
    投稿日: 2025.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たまたまちょうどホワイトデー近辺で読めてよかった。 最近やっぱり多重解決もの流行ってるのかな、けっこう好きです。いちいちきっちりどこが伏線だったかを振り返りながら説明してくれるのが文体も相まってセリフがカチコチすぎると感じるけど、わかりやすさではかなり助かるので一長一短。

    0
    投稿日: 2025.03.16
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    この小説の重要な日付の2025年3月14日金曜日に読了。この偶然、ちょっと嬉しい 小学生と幽霊のバディーが猟奇殺人の謎を追う一風変わったシチュエーションが画期的 第四章からは二転三転とめまぐるしく変わる真相にページをめくる手が止まらない 非常に緻密な構成で面白いストーリー、ラストの余韻も良かった 余談ですがタイトルがホリー・ジャクソンの「自由研究には向かない殺人」と似てるなぁと思っていたら、途中に自由研究というワードが出てきて意図的?なのかなとも思った

    1
    投稿日: 2025.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幽霊と共に事件を推理していく点が非常に面白いと思い手に取った本作。多重推理の連続で最後まで誰が犯人か分からず、一気に読み進めました。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了、79点。 総評は作者の作風を煮詰めすぎ、かつこのオチにせんがための設定が多すぎといったところ。 昨年の本格ミステリで評価が高かったらしく、何よりも『時空旅行者の砂時計』が特殊設定ミステリとして非常に楽しめたので期待高く読み進めました。 で結果で言うと面白くはありますが手放しで良かったとまでは言えない作品といった感想。 主人公が幽霊という特殊設定、主人公が犯罪者を裁くために自ら犯罪を請け負うという設定、多重解決もの と好みの要素てんこ盛りですが、読み終わって少し振り返ると無理やり感を強く感じます。 一番大きな瑕疵は真犯人がどうやって三井夫妻と主人公の約束を知り得たかが不明なこと。不明なこと自体はともかく主人公が罠に嵌められている状況を察知できないのは作品の土台にぽっかり穴が開いているように見えてしまう。 あとは悪い意味でのご都合展開が多いというか、 三井夫妻と主人公の関係性を把握せずに会おうとする主人公、最初から活動が透けていた偽物の犯罪請負人、わざわざ同日に事件を起こす必要性などかなり首をかしげたくなる部分が多かったです。

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    洋物推理小説のパロディのような題名で損をしている 殺害された夫婦の娘(小6)と死にかけ男の「生霊」のタッグ 雪の上の足跡のトリック 320ページ位で終わった?と思ってから まだ150ページも続く推理合戦

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    あと7日で消滅する霊と、小学生の少女が、少女の両親を殺した犯人に復讐を狙う 真実にたどり着いたかと思えば、さらに隠された真実が明らかになる多重構造が複雑 最後のシーンで救われた気持ちになる

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    完全犯罪請負人の“幽霊”と少女のコンビで、少女の両親を殺した犯人を完全犯罪で復讐を行おうとする物語。 真相が二転三転し、どんどん別方向へ向かっていく多重解決感を味わえます…がちょっと疲れるくらいどんでん返ります(汗) バディ物、多重解決好きな方にはもってこいの作品!

    13
    投稿日: 2025.02.21
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    とても作り込まれた作品でした。展開を予想しながら読みましたが、何度も裏切られました。 読後感は良かったけど、この長さならもう少し違う結末でも良かったような…。

    7
    投稿日: 2025.02.17
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    最近のミステリーはトリックや展開だけでなく設定が凝ってますね! 殺されて幽霊になった完全犯罪請負人と両親を殺害された少女のタッグで真相を突き詰めていく。 話の展開と残りページ数の感覚が全然合わなくて後半の展開に驚かされました!!

    0
    投稿日: 2025.02.15
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    特殊設定もののミステリー。 完全犯罪請負人と復讐に燃える少女がタッグを組んで事件を追っていくんだけど、ずいぶん早く復讐始まるなぁと思いながら読んでいたらそこからあっちいってそっちいってって感じでどんどん結末の方向性がわからなくなっていって最終的に結論まで辿り着いたときには本当にこれが結論なのか疑心暗鬼になっていた笑。 ハラハラドキドキしながら読めるので読んでいて楽しかった。

    1
    投稿日: 2025.02.10
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    黒羽烏由宇は、ビルから墜落し、臨死体験の中、あと七日で消滅する幽霊となってしまう。 そんな中、両親を殺された少女音葉に出会います。 復讐を誓う音葉は、烏由宇に助けを請います。 幽霊も子供も一人じゃ何もできないが、力を合わせれば、誰にもできないことがやれる。 二人の復習が始まります。 伏線、伏線、伏線、そして多重解決の妙。 結末がどこに行くのか、最後まで気が抜けません。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    特殊設定ミステリーの女王、方丈先生の新作が出たので図書館で予約して読んでみました。 幽霊になってしまった裏稼業の男性と両親を殺された少女がタッグを組んで仇撃ちをすると言う話。本の紹介にはこんな感じのことが書かれていて、え?何その設定??と言うのが最初の印象で、本当に面白いのだろうか…と半信半疑で読み始めました。 他の方も書かれてますが、少女が相当な無鉄砲で最初のうちは少々イラッとしながら読んでましたが話が進むにつれて成長著しいので途中からは安心して読めました。 多重解決というのを初めて読んだのですが、本の半分も行かないうちに犯人と思しき人物が特定されて、これで話が終わっちゃったら残りはどうするんだろうと余計な心配してましたが、そこからがどんでん返しに続くどんでん返しでした。 各章の合間にインタールード(幕間みたいな意味みたいです)と言う、短い文章が挟まっていてホワイトデーの日の主人公の男性の行動が時系列で書かれているのですが、全部読んでみて後から読み返すと、あーなるほど。と腹落ちしてスッキリしました。読後感が悪くなくてホッとしました。 面白かったですが、個人的には竜泉家シリーズの方が登場人物のキャラが好きなので、そっちの方が好みです。続編だしてくれないかな。。

    25
    投稿日: 2025.01.24
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    ビルで突き落とされて生死を彷徨っている男が幽霊となり、それと同じ日に両親を殺された少女と共に事件解明に挑む。 はじめの方は、この少女の無鉄砲というか、怖い物知らずでやりたいように突き進む感じが苦手だったが、とにかく読み進めてみた。犯人らしき人物が捕まったのにまだ半分くらいのところ。まだまだこの先いろいろ出てくるのだ。 そしてこの少女、成長力が凄まじい。観察力、推理力など一週間で大幅アップ。そして心に残るのは少女の叔母の存在。姪をとても大切に思っている。その気持ちの強さゆえにこの事件も複雑になってしまったのだが、それは書かずにおこう。

    0
    投稿日: 2025.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今流行りの特殊設定&多重解決モノ。力作であることは分かるが、後半の推理パートにあまりエレガントさがない。また、主人公が幽霊であるという特殊設定もあまり活かされていない感じがした。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    ☆感想☆ 主人公2人組が異色のコンビ過ぎてコミカル的。 460ページと長編物なので、私の精神がこのストーリーに耐えれるか…。 ミステリーは好きなのですが、なんせ小学生6年生なのに、考え方が大人びていて、どうも話が入ってこない。 コナン君のような設定ならまだしも。 あまりにダラダラと進展が見えず第二章後半で降参してしまいました。 最後まで読めなくて、自分でも情け無い。 頭がスッキリしている時に、もう一度読んでみようかなー。年明けで頭がボケてました( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) ☆概要☆ 伏線、伏線また伏線! 2年連続本格ミステリ大賞ノミネート作家による 終着点が心震わせる本格ミステリー。 幽霊と小6の少女がタッグを組み犯人探しに挑む。

    12
    投稿日: 2025.01.14
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    方丈貴恵さんの作品初めて読みました。2025年初作者6人目。 これでもかとどんでん返しをしてきて、ドミノ倒しみたいだった。 でも、親が殺されて、叔母が自分の為と悪さをして自殺したら子供は立ち直れないんじゃないかなぁ? と、考えると一種のファンタジー。

    1
    投稿日: 2025.01.14
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    どんでん返しが何度もあって、かなり構成練ったんだろうなと思いつつ、 少し話の転がり方が都合いい気がするのと ややこしくなり読んでて頭が疲れた。 ヒロインは小学生だけど、やり取り読んでると途中で時々言葉遣いとかが中高生くらいじゃない?って思ってしまう。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    架空設定もなかなか受け入れがたいのであるが、とりあえず人が話したきに「ダウト」とか声高に言ってしまうのは人としてイカンであろうに。

    1
    投稿日: 2025.01.06
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    どんでん返しに次ぐどんでん返し。 新たに解き明かす謎により、それまでの解釈が根底からひっくり返される。 謎解きを逆にたどると、作者がどれだけ緻密に構成したかがわかる。 が、テクニックに走りすぎているきらいがあり、物語そのものの魅力はさほどでもない。

    0
    投稿日: 2025.01.04
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     どうも、自分は話をひっくり返されることが苦手なようで、エピローグが長く感じてしまった。そこは気づかなかった、を楽しめば良いのだけれど、動機が疎かにされている気がするし、全てがこじつけのように思えてしまう。  特殊詐欺を撃退するプロローグをひっくり返す入り方、幽霊が少女の復讐をアシストする設定は面白かったのに残念。自分には向いてないようだ。

    16
    投稿日: 2025.01.04
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    ビルの屋上から突き落とされた完全犯罪請負人の黒羽は、同じ日に両親を殺された小学6年生の音葉と真犯人を探す。 と、まぁこれが幽霊の登場となったり、細かいゴチャゴチャした事をこねくり回し実に面倒くさい本だった。 後出しジャンケン的な突拍子もない筋立てに、読むのが辛い469ページだった。

    1
    投稿日: 2024.12.26
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    何者かにビルから突き落とさた完全犯罪請負人こと黒羽烏由有(くろば うゆう)は、気がつくと幽霊になっていた。普通の人からは姿が見えないが、なぜか自身の姿と声を認知できる少女・音葉(おとは)と出会う。音葉は、両親を何者かに殺害されていた。二人はバディとなり、黒羽の殺人犯と音葉の両親の殺人犯を追うが… 幽霊が主人公の話だと「ゴースト」「シックス•センス」、少女と成人男性のバディものだと「レオン」といった名作映画が頭にちらつきつつ、読み進めた。作者の方丈貴恵氏といえば“特殊設定ミステリ”の書き手として有名だが、本書では幽体離脱という超常現象設定を活かしつつ、多重解決に挑んでいる。あまりにも入れ子構造過ぎるこの“多重っぷり”はツッコミどころも多くて賛否が分かれるだろう。私はこの野心溢れる攻めた力技に敬意を表し、★一つ加算。“天井の足跡”“毒入りチョコレート”“雪密室”など過去の名作へのオマージュに、作者の本格ミステリへの深い愛を感じた。 週刊文春ミステリーベスト10 9位 このミステリーがすごい! 4位 本格ミステリ・ベスト10 7位 SRの会ミステリーベスト10 7位 ミステリが読みたい! 5位

    20
    投稿日: 2024.12.26
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    幽霊になった完全犯罪請負人と、両親を殺害されて復讐をしたい小6女の子の異色バディ 設定がもう面白いですよね。 真相に迫る多重解決と、複雑な胸中。 楽しく読めました。

    5
    投稿日: 2024.12.14
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    幽霊の完全犯罪請負人と復讐を誓う少女のアツいバディもの!!!!! 冒頭の2人が出会うところは、なんか色々都合良すぎじゃない?大丈夫?ラノベなのこれ? と心配になりましたが、その後の怒涛の多重解決は圧巻でした! 命をかけて子供を守る大人ってかっこいいな〜

    6
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幽霊の完全犯罪請負人と依頼人。推理の末に真実がどんどん変わっていく。どの真実が本当か?本当真実の残酷さに驚愕した。最後は完全犯罪で終わって感動した

    53
    投稿日: 2024.12.07
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     完全犯罪請負人、黒羽の元に依頼が入る。ただ、この依頼が少し変わっていて、依頼人は小学生の女の子、音羽。依頼されたのは幽霊の黒羽。  完全犯罪請負人の黒羽が何者かにビルの屋上から突き落とされ、同じ日に音羽の両親も殺された。  幽霊となって音羽の前に現れた黒羽。この2人がタッグを組んで凶悪な殺人者と対決するわけだが・・・。  設定がまずびっくりだが、犯人を推理していく過程で次から次へと犯人が変わっていくのは圧巻!  推理やどんでん返しも楽しめたが、なんとなく全体的に軽い感じだったかなぁ。

    22
    投稿日: 2024.12.06
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    ビルから落ち死へと向かう幽霊となった黒羽と両親を殺された少女が、バディとなり真相を追求していく。 大人びた少女・音葉と黒羽が徐々に本音を曝け出していく様は面白くもある。 音葉の成長も見られたり、黒羽の感情爆発的なところもあったりと楽しめるが、何度も何度も伏線があっていったい誰が…とわかりにくいだけに少々苦戦してしまい、2日ほど日を跨いでしまったのでより深く入り込めなかった。

    45
    投稿日: 2024.12.06
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    何重にも重なった入れ子構造のミステリ 面白かったけれどちょっと情報が多過ぎて頭の中で整理しきれなかった ラストはスッキリ

    1
    投稿日: 2024.12.04
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    少女と幽霊のバディもの、って初めてだ。 間違いなくジャンルはミステリーだけど、ひと夏の冒険ファンタジーとか少女の成長物語としても楽しめそう。 加えて、よくもまあこれだけの多重推理を思いつけるなあと感心してしまう。 強いて言うならマトリョーシカみたいな作品だったな。 ホント最後まで振り回してくれる。

    2
    投稿日: 2024.12.03
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    ※ 一人になった少女が頼ったのは幽霊。 そして、その幽霊はとんでもない裏の顔を 持っていて、事件の謎に深く関わっていた。 謎の果てがどこにあるのか分からないぐらい、 何重にも入れ子構造になっていて複雑な長編。

    10
    投稿日: 2024.11.30
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    ビルから突き落とされた主人公黒羽が霊的な存在となって小学生音葉に出会う。両親を殺された音葉。「子供と幽霊」二人でそれぞれの死の真相を探る。 特殊ミステリの旗手による新作。幽霊が捜査に加わるのがまあ特殊といえば特殊ですが、いつもに比べると特別な設定とかはそんなになかったような。でもだから面白いか読みやすいかと聞かれると、ちょっと微妙。なんでだろうな?それなりに大変な状況であるにもかかわらずなんとも悠長な感じが緊迫感を薄れさせて・・なのだろうか。消滅まで7日しかないのにのんびり談笑とかレッスンとかしてる場合じゃないと思うんですけどねえ。 もちろんそういう部分が後々伏線になったりもするんですが、逆にそんな状況なのにやってることが物語的に伏線になるんだろうなというメタ的に気づいてしまう感じになってしまってもいるというか。 「伏線」と「真相が二転三転」ということに重きを置きすぎてストーリー自体の描写がすかすかしてしまっている印象でした。

    2
    投稿日: 2024.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の女の子と今にも死にそうな意識不明の体の幽霊が復讐のためタッグを組む。都合の良い展開もそこは幽霊という存在でねじ伏せ、話はサクサク進んでいく。次から次へと覆されていく真実が後出しジャンケン的な気もするし人が死にすぎるが、靴跡のトリックは面白かったし、収まるべく収まって守りたかった少女は守られたことで、まあハッピーエンドかなぁ。

    1
    投稿日: 2024.11.21
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    まぁよくできた推理小説(言い方古いかな。今ならミステリ)は、「起承転結・転」って感じ。 この本は「起承転結・転・大転」って感じでした。 一読をお勧めします。

    11
    投稿日: 2024.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    法で裁けない犯罪者を罠に嵌める「完全犯罪請負人」を称する黒羽烏由宇。新たな打ち合わせに向かう途中、何者かにビルの屋上から突き落とされ、瀕死の重傷を負う。気づくと霊体になっていた。彼の姿が見えるのは、小学生の少女・音葉だけ。彼女は黒羽の依頼者だった両親が殺害されたため、その復讐を望み、黒羽に協力を迫る。 推理が二転三転して面白い。どれもどこかに無理やり感があり、真相も完全に納得とはいかないが、ラストの対決場面は予定調和とはいえすっきりした。音葉の今後の成長に一抹の不安が残るが。

    8
    投稿日: 2024.11.12
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    嫌~な気持ちで終わるのか、と思ったが、まだまだページは続いている。一体どこまで行けば真実が見えてくるのかちょっとぐるぐるしたけど、落ち着くところに落ち着いて、ホッとした。 読み返したいけど借り物なので、時間がないのが残念。

    0
    投稿日: 2024.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒羽と音葉の属性(ステータス)の組み合わせは目新しい。ミステリじゃなくて恋愛物だったら映画とかでもたくさんありそう。地道な捜査をして、ロジックもしっかり組み立てていくうえでは仕方がないのだけれど、前半がちょっと長いと感じた。ちょっと真面目すぎるのかもしれない。足跡問題は、後半のページを見ないように気をつけながら読む必要があるけれど、解決は、その手があったかと膝を打つ。物語後半の展開はどこに行くのは予測できず楽しめた。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    多重解決―真相を掴んだと思ったらその裏にはまた別の真相…。真犯人は一転、そして反転、と状況がめまぐるしく変わり 充実の読後感。 幽霊の黒羽と賢い少女、音葉のバディもgood

    0
    投稿日: 2024.11.07
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    幽霊と少女のバディが鬼アツ!次々と謎解きが繰り出される多重解決ミステリ #少女には向かない完全犯罪 ■あらすじ 完全犯罪請負人である黒羽烏由宇は、ビルから墜落してしまい瀕死の状態であった。臨死状態のさなか彼は幽霊となり、自らを突き落とした犯人を捜し始める。さらに両親を殺された少女の音葉と出会い、両親を殺した犯人にも復讐することになり… 幽霊として現生に残れるのは七日間、限られた時間の中、幽霊と少女が共に手をとりながら仇を討つ物語。 ■きっと読みたくなるレビュー パワフルな本格ミステリーですね~。方丈貴恵先生が多重解決を繰り出すとこうなります、という作品。 最初から最後まで、様々な課題を提示をしてすぐに謎解き、さらに課題提示が提示されて謎解き…の繰り返しです。そもそも幽霊モノの特殊設定だったのを忘れるくらい謎解きが濃いんですよ。 もちろん前に解かれた謎をひっくり返されることもあり、はぁ?!という驚かされる場面もあり、まぁ凡人だと間違いなく脳みそがパンクします。よくもこんなにもロジック尽くめのストーリーを作りましたね、先生の鬼才ぶりを堪能できます。 ストーリーもバディものとして読み応えがバッチシなんすよ。完全犯罪請負人ながらも幽霊である烏由宇と、両親の復讐に燃える小学生女子の音葉、この凸凹コンビが最高。 本気なのか冗談なのか分からないような会話の掛け合いが楽しいし、お互いを支え合いながら犯人たちを追っていく姿が愛おしい。親子でも友人でもない互いの利益のためだけの奇妙なコンビだったはずが、少しずつ理解し合うことによって、共に成長を遂げていく。 特に中盤あたりから烏由宇の背景が変わってくるんですが、ここからが二人組の真骨頂なんすよ。烏由宇はより優しく、音葉はより強く変化してくる。幽霊モノのドフィクションにも関わらず、ついリアルに手に力を入れて応援しちゃうんすよね。 雪の足跡、天井に残された足跡、ダイイングメッセージといった本ミスファンが悦びそうな仕掛けもたっぷり。謎解きや犯人提示に至っては二転三転、次から次へと解法が出されるんですが、単に謎解き合戦ではなくストーリーに即する形で解法の上書きがされていくんですよ。なるほどなぁ~ そして終盤は鬼アツの展開になるんですが、最後の最後までロジックがこねくり回される。頭を捻りながらも泣けてくるって、どゆこと?! これまで繰り返し謎解きを読んできた者にしか得られないという衝撃が訪れます… ぜひ体験してください。 ■ぜっさん推しポイント 二人の成長物語、ここが最大の読みどころです。自分を犠牲にできるっつーのは、本当に強く成長した証ですよ。カッコイイ。 私には家族がありますが、いざというときに逃げ出さず守ってあげられるか自信がありません。彼らのように相手への思いやりの強さが肝心なんすよね、自分の弱さに負けないように生きなきゃと思ったのでした。

    91
    投稿日: 2024.11.07
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    どんなラストになるんだろう?と想像しながら読んだ。話の速度がどんどん早くなって、想像するラストがどんどん入れ替わって、そして最後のフィナーレがいい感じ。 伏線だらけだし、伏線好きとしてはたまらない一冊。登場人物達の掛け合いもいいんだよね。

    0
    投稿日: 2024.11.01
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    あと7日で消滅する幽霊の黒羽烏由宇と、復讐を誓う少女・音羽の特殊設定ミステリ。途中、現実離れした展開や設定に醒めかけましたが、講談社作品だしこの世界観を楽しもうと再び本の世界へ。 後半の謎が謎を呼び、何度も真実が覆されていくのは読みごたえがありました。黒羽と音羽が互いの無力さを補って、バディとして成立していくのもよかった。

    2
    投稿日: 2024.10.31
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    少女と幽霊のバディによる特殊設定な本格ミステリで有りまして、非常に読み応えたっぷりでした。 終盤に掛けて行われる多重解決は、非常に素晴らしくて、事件の真相と犯人に凄く驚きましたよ。

    2
    投稿日: 2024.10.29
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    復讐のため!小学生と幽霊がタッグを組んだ!? 『完全犯罪請負人』の名を持つ黒羽烏由羽(30歳 男)。依頼者の関与も自分の関与も警察には疑われることのない、いわゆる完全犯罪によって悪を裁くことを生業としていた。 しかし、目覚めるとICUでたくさんのチューブに繋がれた自分がベッドに横たわっている姿が目の前に-。 何者かにビルの屋上から突き落とされ、幽霊となった黒羽。 そんな黒羽の前に現れた『幽霊の見える』小学生 音葉。音葉の両親は『完全犯罪請負人』との待ち合わせ場所で奇妙な遺体となって見つかったという。 黒羽がビルから落とされた日と 音葉の両親が殺された日は同じ日。二つの事件の犯人は同じ人物なのでは?! 「幽霊も子供も一人じゃ何もできないよ。でも、私たちが力を合わせれば、大人の誰にもできないことがやれると.....『最強の二人』になれると思わない?」 「私に正しい“復讐のやり方を教えて!”」 幽霊である黒羽の「観察・思考」 生者である音葉の「行動・実行」 決して交わることのないはずの、生者と幽霊の手が重ねられた ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 特殊設定×多重解決ミステリーだそうです。 音葉ちゃんが言うには、霊体化した身体は七日で消滅しちゃうらしく。 一週間というタイムリミットの中で 二人は犯人に辿り着き その手で復讐を果たすことは出来るのか! アチコチに伏線らしきものが散りばめられている匂いはプンプンしますが、私の頭ではそれを組み立てて解決にまで導けないので放ったらかしで読み進めました。小学生の音葉ちゃんにも危険は迫るし !なんか悲しい結末になりそうな展開にもなるし! 最後の最後の種明かしでホッとなったり ほーーんとなったり出来ればそれでOKですദ്ദി ˃ ᵕ ˂ )あと子どもの頃から2時間サスペンス観てきたので、「こいつ絶対あやしい!(根拠はない)」を見つけるのは得意!ソイツが犯人だった時にニヤっとするのが好きです。 こういう話の時 いつも思うのが、音葉ちゃん小学生じゃなくて中学生ならもっと入り込めたのに…って思っちゃいます。こんな頭良い小学生いるー?って。んーでも冷静に考えて、音葉ちゃんが天才なんじゃなくて、小学生の頃の私が恐ろしくおバカだった可能性の方が遥かに大きいので良しとしましょう。 幽霊黒羽と 復讐に燃える小学生音葉 二人の行く末は… うんうん、なかなかいいバディなんじゃないかな ( ᐕ)人( ᐙ )

    35
    投稿日: 2024.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SF的特殊設定+多重解決しかも本格ミステリ 両親を殺された少女と、ビルから突き落とされて幽霊となった青年。二人がタッグを組んで目指すのは「真犯人への完全犯罪」。 無力+無力の最弱バディが練りに練った完全犯罪。 何度も繰り返される「真実」。本当の犯人は、誰。あの日、何が起こったのか。 伏線が幾重にも織り込まれた美しき復讐劇。 読後、このボリュームに愛おしささえ感じるだろう。真犯人に目星がついてさえも、最後の最後まで謎解きを楽しめる一冊。

    4
    投稿日: 2024.10.19
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    特殊設定 多重解決ミステリだが、それ以上に黒羽と音葉の掛け合いが心情の変化をよく表していて心地よい。 ミステリとしても、小説としても楽しく読めた

    1
    投稿日: 2024.10.19
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    幽霊となった黒羽と、霊が見える小学生の音葉が主人公のミステリー。頭抜けた思考力とスキルを持ちながらも幽霊の為手足がでない黒羽に助言されながら動く音葉が面白い。中盤がくどい感じがした。

    7
    投稿日: 2024.10.15
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    ビルから突き落とされ幽霊となってしまった「完全犯罪請負人」の黒羽と、両親を殺害された少女、音葉。二人はタッグを組んで殺人犯を追う。最初は頭脳戦の罠の掛け合いがテンポも良くて展開が早い。後半に入り二転三転のどんでん返しが続いていく。真犯人はそうだよね、と落としてくれました。面白かった。

    0
    投稿日: 2024.10.11
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    紹介では「幽霊と少女のバディもの」っぽいけど、そこまでバディもの感はなかった 全体的にごちゃごちゃしてて読みづらいなぁという印象だけ残った

    0
    投稿日: 2024.10.08
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    完全犯罪請負人として悪名を馳せる黒羽は、屋上から突き落とされ死に切らないままに幽霊となってしまう。自分を殺そうとしたのは誰なのか探ろうとした彼は、幽霊が見える小学六年生の少女・音葉に出会う。音葉の両親は黒羽の最期の依頼人であり、そして黒羽が突き落とされた直後に何者かに殺害されていた。両親を殺した犯人に復讐したい音葉は黒羽に協力を求め、二人は事件の真相を探ることにする。 聡明で行動力もあるもののまだまだ子供の音葉と、知識と思考力は高いものの実体を持たないため何も行動を起こせない黒羽。この二人が協力することでスキルは格段に上がり、ぐんぐん捜査は進みます。幽霊が消えるまでの期限が7日間というタイムリミットサスペンスの感もあり、読む手が止まりません。だけれど読み進むごとに不吉な予感しかしないのはなぜなんだろう……音葉が頼もしいと同時に、とても危うい印象。どれだけしっかりしているように思えてもまだまだ子供だもんね。 真相へ向けてのラストはもう圧巻、としか。途中ではあまりの残酷すぎる予感に、もう真相を知りたくない気にさせられてしまうほどでした。だけど大丈夫、しっかり最後まで読んで損はありません。

    2
    投稿日: 2024.10.08
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    〈完全犯罪請負人〉黒羽烏由宇は何者かにビルの屋上から突き落とされ瀕死の重傷を負う。意識が戻らぬまま4ヶ月後に生霊となった黒羽が出会ったのは、彼の最後の依頼人だった夫婦の遺した一人娘・音葉。2人は結託して黒羽を落とした犯人と音葉の両親を殺した犯人を突き止める…。真犯人が解明したと思ったらまたその裏に、という驚きの展開でもう…長かった!だけどエピローグまでなんとか辿り着いて、読んでよかった〜面白かった〜と思えた。読了後に読み返しちゃうな、これは。

    2
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幽霊と小学生コンビが面白く良かった。 事件の犯人や真相が二転三転していくのも、事件が複雑過ぎるけどワクワクしたし、最後、本当に犯人が黒羽かと思ったけど、違って良かった。しかも生き返るなんて! 黒羽と音葉ちゃんは、探偵になった方が良いんじゃない?と言う推理力の持ち主だね。

    5
    投稿日: 2024.10.06
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    語り手が幽霊という特殊な設定で初めの頃はどうなのだろうと思っていたが、物語が進むにつれ、どんでん返しがたくさん詰め込まれていてワクワクしながら読み進めることができた。

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    事は、1年前の3月14日に起こった2つの事件から始まる。そして読み進めて行くと読んでいるこちらが思わされていた事が、複雑に絡んだ糸のように幾重にも重なっていることがわかる。 とにかく二転三転どころの話ではない。幽霊と少女のバディもの。というのも悪くないなぁと思った。 そしてタイトル通りのラストが、読了後、心穏やかにさせてくれる。(私だけかも??)

    0
    投稿日: 2024.10.04
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    終わったね、やっと…。 二転三転するので、理解が追い付かなかった。 複雑。 幽霊の黒羽と小学生の音葉のコンビは良かった。 読み終えて、疲労感はあるけどもすっきりする気持ちもある。 最後はこうでなくてはね、と思っていたからかな。

    12
    投稿日: 2024.10.04
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    真相まで二転三転する内容でかなり複雑。着いていくのに大変だったけど、ここまで色々な推理を詰めこんでもらえたのはかなり嬉しい。

    16
    投稿日: 2024.09.29
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    完全犯罪請負人の黒羽烏由宇、30歳が何者かにビルの屋上から突き落され、あと七日間だけ期限つきの幽霊になります。 完全犯罪請負人の黒羽は殺した人間を『逆さま、あべこべ』に装飾する猟奇殺人犯でした。 そして黒羽は三井音葉という小学六年生の両親を殺された少女と出会います。 音葉は父母の復讐の為に完全犯罪請負人を雇うことにします。 しかし、タイムリミットは七日間。 果たして二人は音葉の両親の復讐を遂げられるのか…? 幽霊と子どもが手を組み『最強の二人』として活躍する本格ミステリーです。 最近、自分の本の好みがわかってきました。 この作品のような幽霊が出てきたりする、ファンタジー色のあるものや、登場人物の心情より謎解きをメインとする本格ミステリーは苦手です。 好きなのは心情メインの社会派ミステリーです。 この本は図書館で予約1番で借りられたのでもったいないので読みましたが、幽霊が出てきて謎解きするのがつらくて、何度もリタイアしようかと思いましたが、最後まで468ページ読みました。 後半四分の三あたりで、犯人がわかる展開で「ちょっとわかるのが早すぎない?」と思ったのですが、そこから二転三転ではなく、三転四転します。 謎解きとエピローグは面白かったけど、ファンタジーの本格推理だとわかっていたら、この本は選ばなかったと思います。

    119
    投稿日: 2024.09.28
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    これまでに読んだことのない作者だったが、ブクログのおすすめに出てきたのと、タイトルに惹かれて読んでみることにした。 かなりの長編でトリックの部分などは結構込み入っているのでなかなか理解できなかったが、総体的には最初から最後まで面白く読めた。 犯人が二転三転してどうやって終わるのかとハラハラしたが、希望が持てるラストは良かったと思う。

    7
    投稿日: 2024.09.26
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    次から次へと展開が変わり、全く予期しない方向へ。 「これからどうなるんだろう?」という期待しかなく、次から次へと読み進めてしまう、作者の戦略にどはまり。 読み応えもあり、面白かった。

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごくボリューミーなのに、気づいたら一気読みしていた! すべての伏線が綺麗に回収されていく様が気持ち良かった! 本家毒入チョコレート事件も多重解決ものだったからリンクしてると気づいてさらに驚き!

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    完全に好みの問題だけど、 ……と見せかけて〜が多くてまどろこしく感じてしまう 文庫本で上下2巻とかで読んだ方が楽しめたかも

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    少女と幽霊の異色コンビが繰り広げる推理と完全犯罪! 二転三転のミステリー。 面白かった。オチもよかった。

    1
    投稿日: 2024.09.21
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    今回は本格ミステリじゃないのかと思って読みはじめたのだが、思いっきり本格ミステリだった(笑)。中盤から意外な展開がてんこもりで楽しかった。女の子と犯罪者の男のコンビも好き。 タイトルは桜庭一樹「少女には向かない職業」が元ネタなのだろうか。

    1
    投稿日: 2024.09.18
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    Amazonの紹介より なにもできない二人が、 逃げ、考え、罠にかける! 頭脳戦の楽しみに満ちた爽快な復讐譚! 黒羽烏由宇は、ビルから墜落し死につつあった。 臨死体験のさなか、あと七日で消滅する幽霊となった彼は、両親を殺された少女・音葉に出会う。彼女は、出会い頭に彼に斧を叩き込んで、言う。 「確かに、幽霊も子供も一人じゃ何もできないよ。 でも、私たちが力を合わせれば、大人の誰にもできないことがやれると思わない?」 天井に足跡の残る殺人、閉じ込められた第一発見者、犯人はこの町にいる。 これで真相は終わり⁉かと思いきや、次々に真相がひっくり返っていくので、読み応えがありました。 いかんせん、一つの要となる音葉の両親の殺害事件が最後の方まで、意外と長く引き伸ばしている印象があったので、ちょっと疲れたかなとも思いました。 ただ、方丈さんならではの非科学的要素や完全犯罪などが面白く、特に完全犯罪では、推理していくにつれて、そういうことなんだといった発見が意表をつかれるので楽しめました。 非科学的要素では、幽霊の黒羽が推理していくということで、また新たな方丈さんのアイデアが凄いなと思いました。 人と接触する部分では、音葉がカバーして行動していくのですが、本当に小学生⁉と思うくらいの行動力と精神力、推理力が凄かったです。 しかし、両親が殺害されたということで、失ったことへの怒りや悲しみを発散する場面では、心苦しかったです。 タイトルの通り、復讐のために奔走する音葉は果たして復讐を遂げることができるのか? そして犯人は誰なのか? 最後の最後まで、真相が覆されていくので面白かったですが、何回も覆るので、もうちょっとコンパクトに収めて良かったのでは!?と思うほど、長く感じました。 完全犯罪も実行しては破られ、また実行しては破られるので、犯人も凄ければ、推理する方も凄いなと思いました。 最終的に犯人の正体は意外な人物で、もうお腹いっぱいでした。 時々挟む、誰かはわかりませんが、ある人物視点のモノローグがメインの物語に繋がったときの驚きは良かったですし、繋がったという爽快感もありました。 ちょっとしたトリックが仕掛けられていて楽しめました。 黒羽と音葉のコンビは凸凹ながらも、お互いをカバーしていくので、相性は抜群でした。

    11
    投稿日: 2024.09.16
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    「教えて?復讐のやり方を」 一人ぼっちの少女が頼ったのは、あと7日で消滅する幽霊。 伏線、伏線また伏線! 2年連続本格ミステリ大賞ノミネート作家による 終着点が心震わせる本格ミステリ ☆☆☆ なにもできない二人が、 逃げ、考え、罠にかける! 頭脳戦の楽しみに満ちた爽快な復讐譚! 黒羽烏由宇は、ビルから墜落し死につつあった。 臨死体験のさなか、あと七日で消滅する幽霊となった彼は、 両親を殺された少女・音葉に出会う。 彼女は、出会い頭に彼に斧を叩き込んで、言う。 「確かに、幽霊も子供も一人じゃ何もできないよ。 でも、私たちが力を合わせれば、大人の誰にもできないことがやれると思わない?」 天井に足跡の残る殺人、閉じ込められた第一発見者、犯人はこの町にいる。 確かに、フラグの回収による回収だった。ちょっとした話で出てきた内容が、意外なところで伏線になっていて、最終的に回収されていた。そして、音葉ちゃんの両親を殺害した犯人は、最終的に候補が4人出てきて、どれも納得の推理だったけど、最終的にはちゃんと真犯人がいてくれて良かったと思った。そうしないと、たぶんモヤモヤしたと思う。 「時空旅行者の砂時計」や「孤島の来訪者」と同じように、少し特殊なミステリーだった。今回は、幽霊と小学生の女の子のペア。ひとりだと何もできないけど、2人なら最強のペアってかんじで、幽霊と小学生は、事件の謎に挑んでいく。 この幽霊になってしまった黒羽を屋上から突き落としたのは誰なのか、音葉ちゃんの両親を殺害したのは誰なのか。二つの謎が出てきて、それぞれに納得のいく推理で話は進んでいくんだけど、少しなんだか飽きてしまうというか、眠くなってしまうところもあった。とにかく、長いってのが理由かもしれない。たぶん、緻密なストーリーになっているので、やはりそこは長くなってしまう。それが、「面白い!」って思えるのか、「眠い…」って思えるのかじゃないかなぁとか思ったり。私は、正直眠かった。 だけど、最後にちゃんと制裁が下って良かったとも思った。やはり、正義は勝つじゃないけど、真犯人がまんまと逃げ切ってしまうのは、読んでいる私からしたらモヤモヤするしなぁ。音葉ちゃん、ちゃんとした大人になって欲しいな。辛い境遇だけど、まぁ黒羽さんいるし、大丈夫と思いたい。 2024.8.14 読了

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    完全犯罪請負人(幽霊)と復讐に燃える少女のバディミステリ。少女が残酷さに立ち向かうジュブナイルとしては良いが少し多重推理をこねくり回しすぎていた気がする。あと一段階構造を下げて妥当なところを狙ってもよかった気がします。 人権を害することへの怒り、性的指向の多様性(はっきり無性愛者と言葉で出てくる)、子どもへの優しい視点、など過去作でも感じられた作者の思想は今回もきちんと出ていてそのあたりは

    0
    投稿日: 2024.09.09
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    幽霊になった完全犯罪請負人と小学生の少女が復讐のためにバディを組んで犯人を探すミステリ。 YAとかジュブナイルっぽい。読後感も良いので、中高校生にもおすすめしたい。 多重解決というか、事件の推理が二転三転して最後だいぶ目まぐるしかった。 方丈さんらしい、パズルのように伏線が組み合わされる謎解きの応酬でお腹いっぱいになりました。架空の街を舞台にしているので、完全犯罪請負人とか被害者を逆さまにする方法で殺害する殺人鬼とか、現実離れした設定をすんなり受け入れられる。

    1
    投稿日: 2024.09.05
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     家族を殺され一人ぼっちになった少女と何者かに殺され幽霊になった男が互いの目的のために完全犯罪の形で復讐を企てる本格ミステリーで、真犯人を暴くための推理が何回も覆される過程を経て真相が明らかになった時「あぁ、最高だった!」と感嘆した。

    4
    投稿日: 2024.09.04
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    最初から最後までほとんどずっと推理してた。 事件の真相も二転三転して、最終的には予想外の人が犯人だった。 改めて推理って難しい… 音葉と黒羽のコンビはいいコンビだった。

    4
    投稿日: 2024.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この人の作品は裏切らないなぁ。 二転三転して面白くて一気に読んでしまった。 真犯人はあの人か!と思いきや、まさかの人だった。結局犯人はサイコだったというかとか? 動議がひどい。 ラストはとても良かった

    10
    投稿日: 2024.08.29