
総合評価
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powered by ブクログ傷ついた少女が、人との触れ合いを経て前に進む物語 インパクトのあるタイトルが目を引きます。とにかく最初は謎が多いです。 杉森くんは何者なのか? なぜ殺さなければならないのか? これは、あらすじにある通り「どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という実践の中で、徐々に明らかになっていきます。 どうしてもネタバレになりそうなことが多いので、ここでは多くを書きません。 私がこの物語を好きな点は、主人公・ヒロの周囲の人たちが、みんな優しいということです。 ヒロが家族や友人に恵まれている様子に、心が温まります。 また、杉森くんのエピソードにはぎょっとしてしまいましたが、全体的に前向きな物語です。問題を乗り越えて前に進もうとするヒロの姿に、心を打たれます。 なお、この物語は高校生が中心ですが、大人の立場の一人として兄のミトさんが登場します。 終盤の彼の発言は、子を持つ親として身につまされるものがありました。
1投稿日: 2026.04.03
powered by ブクログ「杉森くんを殺すことにした」 読みやすさ的には児童文庫でもいいくらいのものだったが、内容的には大人だからこそわかるところがあると思う。 杉森くんの存在や、主人公の家庭環境、クラスメイトとの関係性など、子供社会の複雑さが上手く表現されているなと感じた。 「らしく」生きることの煩わしさ。 陰キャ陽キャコミュ障一匹狼、そんなグループがひしめく教室。どうして杉森くんを殺さないといけないのか。杉森くんはどうして殺されなくてはならないのか。 読み始めと読み終わりには印象が変わる、面白い作品だった。
1投稿日: 2026.03.31
powered by ブクログ中学生息子に勧められて読む。 思春期の頃の心の移ろいが懐かしい。大人になってしまったなぁ。悩みのある中高生にはとても心に刺さると思う。オタクっぽい言葉遣いがかわいかった。
1投稿日: 2026.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひりひりと痛い話でした。思春期、リストカット、自殺、助けを求めることの難しさがある。まわりのひとは気づきながらも放置してしまう、取り返しのつかないことになった時大きな喪失感と後悔に苦しむのだろう。それでも人は生きて行かなくてはならないし、過去と折り合いをつけていく。依存先、相談できる人は多い方がいい。孤独や絶望にのみこまれて自分を殺してしまわないように。
4投稿日: 2026.03.25
powered by ブクログ映画化されるというので読んでみました。 青春ですなぁ。 若者の悩みがぎゅっと詰まったようなストーリーでした。 思春期の人間関係は、とにかくグラグラ揺れる。 昨日仲の良かった子が、今日も仲がいいとは限らない。 人との付き合いって、感情だけではなく利害関係もあると思うんですよね。 「あのグループにいた方が得」とか、「あのグループの一員に見られたい」とか。 大人になるとどうでもいいことだったりするのですが、若い頃はそういうものに囚われてしまう。 (若い時はそれが重要だったりもするので厄介だったりする) そんな中で描かれる良子さんと塩野さんの関係は、一度は経験したことがある方も多いのでは?と思います。 塩野さんと距離を置く良子さん。 その良子さんと席が近いことをきっかけに仲良くなるのが、主人公・結愛です。 初めて声をかけるのって勇気がいる。 ましてや遊びに誘うとなると、断られる可能性もあるわけで。かなり勇気のいる行為だと思うのです。 それをカジュアルにできてしまう結愛。 これができる人って無敵だと思うのは、私だけだろうか。 そんな結愛にも、他人には言えない悩みがありました。 義兄との関係、そして幼馴染の杉森くんとの関係です。 まるで少女漫画のテーマになりそうな内容なのですが、この小説では意外と淡白に描かれています。 このテーマは深掘りしようと思えばどこまでも深掘りできてしまうと思うのだけど、(さすがくもん出版!)中高生が読んでちょうどいい刺激に抑えられている。 それでいて、きちんと考えさせられる内容でもあり、読んだあとには何かしら得るものがある作品でした。 そして、物語を読み終えた後は「解説」は絶対に読んだ方がいい。 杉森くんと結愛の関係について、小説を読むだけでは気づかなかった、一歩踏み込んだ関係性まで説明されています。 私はこの解説を読んで、下記のフレーズの解像度がより上がりました。 「でもね。いっぱい依存先もって、あちこちに相談できたら、それは自立っていうんだって」 相談するのって、一人に絞る必要はないんですよね。 何でも相談できる人が一人いることは素晴らしいことだけど、悩みのジャンルごとに話せる人を作っておくのもいいよね、と思いました。 一人の人に感情が集中しちゃうのもね。 その人に受け止めるだけの器がないと、潰れてしまうからね。 タイトルの「杉森くんを殺すには」の意味とは何なのか。 この“方法”って、理由はどうであれ、誰もがやっていることのような気がします。 そうやって私たちは、心の安定を保っているのだと思うのです。
43投稿日: 2026.03.19
powered by ブクログ身近な人を亡くした時、なんのダメージも無いなんてことはないんだなと。 気づかないうちに、周囲の人達にケアしてもらえていたのだなとつくづく感じさせてくれる話だった。 なにかしてあげれば、どうにかなったんじゃないか。 そう自分を責めてしまうのであれば、多くの人に助けを求めるようにしたい。
1投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログなかなか重い話。 一箇所だけに執着するのは依存。依存先をたくさん持ってあちこちに相談できてたら自立。
1投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SNSでタイトルを見かけて気になった一冊。 分類がまさかの児童文学でびっくりしたが、内容はそこまで子ども向けではないような気がする。文体は読みやすいがテーマは少し重く、難しい。悩んでいる人や、悩んでいる人が近くにいてどうすればいいのか迷っている人、寄りかかられすぎてしんどい人におすすめしたい。 トラウマ島の考えは知らなかったが、分かりやすくていいなと思った。 また、良子の「一か所だけに執着してたら、依存なんだって。わりとよくないことなんだって」「でもね。いっぱい依存先をもって、あちこちに相談できてたら、それは自立っていうんだって」というセリフが好きだった。
1投稿日: 2026.03.04
powered by ブクログ何かの書評で読んで予約。 久々の児童書。高校一年生が主人公だが、中学生で良かったかも。 自分の中で自分に語りかけてくる杉森くんや、その他の人々。そしてそれは勝手に自分の中でそう言うだろうと作り上げた彼ら。それは、時に良い影響があり、時に意味なく自分自身や相手を傷つけ意味のない誤解を積み重ねる。 1人に執着してたら依存だけど、何人かに頼ることができるようになることを、自立というのだ。 と、なんだか最近読んだ本たちにも、書かれていたなと思う。つまり、これらが、今私が気にしている点なんだろう。
8投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書好きの友達に勧められて読んでみた 序盤読みがら「私が殺さなきゃ」がどういう意味か分かってしまってそこからは主人公の心境を思って苦しかった 自分も友人を亡くしたことがあったからそのこととも重なった あの子が杉森くんみたいにもっと身近にいて、あの子ともっと多くの時間を過ごしていたら この主人公みたいに自分を責める気持ちでいっぱいになってた気がする 傷ついた人を救おうとする優しい作品だった
2投稿日: 2026.02.24
powered by ブクログティーンズ向けの本にしては物騒なタイトルに惹かれて購入。杉森くんとは誰なのか、なぜ殺さなければいけないのか。最初の方に感じるうっすらとした主人公への違和感とともに、だんだんと明らかになっていく。自分でも気付かないうちに心に深い傷を負っているヒロ。家族や友達との関わりのなかで杉森くんを殺す理由を繰り返し綴っていくうちに、少しずつ回復。思春期のぐらぐら揺れる不安定なメンタルを繊細に表現しつつ、軽快なやりとりもあり、読後感もよかった。
1投稿日: 2026.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
す、すごい、、、、 1年以上前から気になってて児童書だし後回しにするかーと思ってずっと読んでなかったけど、実写化すると聞いて読んでみた。 表紙とタイトルからして、クラスのいじめっ子の杉森くん(男)を殺したくなる話かと思いきや、まさかの女の子だしもう亡くなっていたとは、、、 作者の方の実体験なのかな?この小説を書いて、そして世に出していただきありがとうございます、、、、。めちゃくちゃよかったし、すごく心に響いた。杉森くんみたいな人は近年増加傾向だから、どう対処したらいいか書いてあって勉強になったし、今の学生に読んで欲しい本だった。主人公みたいに悩んでる人は絶対いっぱいいる。作者もそうだったんじゃないのかな。
1投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログヒロの倍くらいの年齢だからなのか?高校生にしては幼い感じがした (中学生くらいに思える)ものの、誰もが思うような心の葛藤が素直に描かれていて、スッと物語に入っていけた。 徐々に杉森くんが何者なのかが明らかになってきて、謎が解ければ割と単調ではあるものの、大事な事が書いてある本である事は間違いない。
1投稿日: 2026.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さっくり読める面白い小説。 良い短編を読んだなあという感じ。 あらすじ 杉森くんを殺す計画を持った主人公の話。 杉森くんと主人公は友人同士だった。しかし杉森くんは既に自殺しており、その責任は自分にあるという意識が主人公にはある。 そのため、杉森くんは自分が殺したということにすることで、心の整理をつけていくというストーリー。 展開としてはかなり想定通りに進むが、文章が楽しく短いので、息抜きにちょうど良い読書体験だった。
1投稿日: 2026.02.19
powered by ブクログ自立するとは依存先を増やすことってよく聞くけど、まさにそうだよねって考えさせられた 他者から見て悪いことしてないとしても、本人としては罪悪感を抱えてしまう。何もしてあげられなかった、なんで気づかなかった、ってずっとループしていくとどんどん視野が狭くなっていく。だから誰かに頼るってことも立派な強さ
1投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログ『自立とは依存先を増やすこと』 最後に届けられたメッセージはとても納得できるものでした。 一人にだけ依存するのはとても危険だけど、いろんな人に少しずつ依存して、依存しあって生きていくのがいいんだよねと思えるお話でした。
12投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログすごいよこれ。ほんと、リアルな、生身な若者がいた! 中学生くらいの子を持つ親にも読んで欲しい。 柔らかめのboxティッシュとゴミ箱は近くにあった方がいいよ。
2投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ題名にドキっとしてしまう。 でもその理由はそんな物騒なものではなくて。そうしなければならない理由があった。 段々とわかってくるその理由。 主人公ヒロの少しずつ変わっていく心の変化がとても繊細。 ヒロの周りに、ヒロを大事に思ってくれている人たちがいて良かった。本当によかった。 難しい題材ですが、解説も込めて丁寧に問題に向き合っていてとても好感が持てる。 映画になるとの事なのでそちらも楽しみ。
2投稿日: 2026.02.14
powered by ブクログ友人の自殺ほどショッキングな出来事は経験したことはないけれど、それでも心が折れそうなほど落ち込んだり悲しんだりした事は私の人生でも何度かあった。その度に悲しみから目を逸らして逃げ回った結果 モヤモヤした引きずった感情だけが残るという記憶があったので、作中の「私は私の人生を生きていく」というヒロの言葉が、悲しみとしっかり向き合い自分の人生を取り戻してこれからも生きていくんだというヒロの強い決意に逞しさ感じてとても感動した。また自分とのコミュニケーションの時間を作る大切さを改めて知ることが出来た作品だと思う。 本書では杉森くんを殺す理由をリスト化して自分の内面を整理していたが、日々の生活でもモヤモヤしたことがあったらリスト化して自分の内面と向き合って、客観的に見ればおかしいと思われるような解決法が閃くかも知れないが、それも心の整理をする為にはとてもとても大事な事だとこの本を読んで感じたので、もっと自分の心と向き合って行けたら楽しく自分の人生を歩んでいけるかなと思いました。
4投稿日: 2026.02.12
powered by ブクログ子供に限らず大人も読んで欲しい。自傷行為をする人が身近にいる人に読んで欲しい。この立場の人には、想像以上に心へ負担がかかっていて、ケアが必要ということが読むと分かるから。
12投稿日: 2026.02.12
powered by ブクログ題名からくる印象とかなり違い、自殺した大切な友達への罪悪感とどう向き合うかを描いている。物語の中でいろいろ行動するヒロを見守る家族や友人達がいてくれて本当に良かったです。
2投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログやばい、子供(中高生くらい?)用の本だと思って軽い気持ちで読み始めたら、だいぶすごい。これは(自分みたいに)本屋大賞などが好きな人は読んでみても良いのではないでしょうか。しかも、すぐ読めますし。 杉森くんを殺したいヒロは、捕まってから動機をきちんと伝えられるよう、その理由を順番に考えていきます。「杉森くんはずいぶん乱暴な嫌なヤツなのかな」と思いながら読み進めていくうちに、感じる違和感。徐々に真の理由は、ヒロ自身の心の問題の解決のために必要なのだと分かってきて、胸がギュッとなりました。 未だに周りの人にどこまで素を出すのがちょうど良いのか不安な私は、普段、大人の仮面をつけて無難にやり過ごして生きています。杉森くんのこともヒロのことも自分ごとで、読み進めるにつれて、心の奥に沈殿させてきた感情が箸でグルグル回されて浮き上がってくるような心境になり、仮面は所詮、仮面でしかないことを久しぶりに自覚しました。ヒロが良子さん達と仲良くなれたように、私もそういう人間関係を諦めないでいたいです。
6投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ序盤でなんとなく想像はついたけど そこからの流れをどう持っていくのかが 気になり一気に読めました ただ明るいけど暗い雰囲気もあるので 元気のない時には読めないかも^_^笑 でも読んでよかった本です!
1投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
杉森くんを殺すことは、リトル杉森くんを殺すことであり、つまり自分もあとを追うことなのではないかと思ったけれど、結局主人公は周りの人と共に生きていくことにした。 身近な人を亡くすことの心情を軸に描いている。また、ティーンエイジャー特有の青い空気感や人間関係も含めて、決して特別な出来事が描かれているわけではない。しかし、読み終えた後で何かが私たちの中に残るのである。 そして私たちにもリトル◯◯がいることを教えてくれる。
1投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
涙腺が弱いので泣きました。 インパクトのあるタイトルからは考えもしなかった繊細な物語でした。この本が必要な人がいると思うので、そういう人に本当に届いて欲しい。 ひとつの所に頼るのは依存、たくさん頼る所があるのは自立。なるほど。仲良しだった子とたくさんの楽しかった思い出があるのに、歳が大きくなって関係が変わってしまうのって辛い。年齢は全然違うのに、色々と考えることがありました。子供だけじゃなくて、周りの大人も考えなきゃいけないなと思わせてくれた最後の兄の言葉も響きました。
3投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルには驚かされた。 そうか、殺すってそういう意味か。 すごい話だ。 なかなか正面切って取り組める問題ではないが・・・ 主人公は高校1年生か、文章的にはもっと小さい子でも大丈夫だが、中身はやっぱり高校生だなあ。 いい話だった。 モーニングワーク、グリーフケア ぎりぎりのところで生きている人たちの助けになればと思う。
3投稿日: 2026.02.06
powered by ブクログめちゃくちゃ良かった! 文章的にヤングアダルト?高校生が主人公だけど少し幼く感じる。中学生っぽい。 でも自論なんですが、ヤングアダルト作品って大人が読んでも、むしろ大人ほどギャーーーン!と矢を放たれたみたいにストレートに、素直に刺さってくる表現があると思うんだよね。 なんでこれ読んでみようと思ったのか忘れちゃったんですが、死が身近に感じることがあったり、日々そう感じてしまいがちな方向けの本にも思えるけど、全然誰でもグッとくる話だと思うし、なんか救われるし、人が多かれ少なかれ抱えていることを振り返るきっかけにもなるし救いにもなると思った。 これは手元に置いておきたい。
5投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログKODOMO新聞にもオススメされていました。 題名は少し怖いけれど、高校一年生ならではの色々な事情があって面白かったです。
1投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログ読売こども新聞で紹介されていたので、 子どもに読ませようと思って まず自分が読んでみた。 児童書とはとても思えないような、 深く考えさせる良書。 読後は、泣きたくなるような、 なんとも言えない気持ちになる。 子どもに読ませるかどうか、 いまは少しためらっている。
3投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログ児童書コーナーで見つけ、タイトルに惹かれて読書。杉森くんをなぜ殺さなければいけないのかが、主人公とその友人や家族の視点から徐々に明かされていき、ハラハラしながら読みました。主人公の心の動きの描写が緻密に描かれていたところや、文字も大きく、難解な言葉もないので読みやすいです。
13投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ児童書コーナーを通りかかったら、衝撃的なタイトルで目につき、立ち読みし、購入した。 児童書とは思えないくらいしっかりした内容で、ストーリー性もしっかりしてた。 ルビがついてるので、読みやすい。ハートフルなストーリーで純粋な気持ちになって読むと、入り込めていいと思う。
8投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ主人公が過去の過ちから徐々に立ち直る過程を描いた作品。ヤングアダルトに分類されるが、年齢を問わず心の弱った人に読んでもらいたい。若干叙述トリックが入っているのも面白い。
2投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ難しい話 読み終わったら泣いてたし友達も自分も家族も大切にしようって思えた! とても素敵な本!!!題名を見て怖いのでかな?っと思ったんだけど感動(T ^ T)(怖いの苦手で) ぜひみんなにオススメしたい
1投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログ身近な人の死を受け入れることは誰にとっても難しい。ましてや、子どもが向き合わなければならないのはとてと辛い。
19投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ児童書なのに攻めたタイトルと書き出しに惹かれて手に取ったんだけど、予想以上にセンシティブで深い内容だった。これは多感な時期に読むのと大人になってから読むのとでまた感じ方が変わるだろうな。 人生に疲れて病んでる本人はそりゃもちろん大変だけど、そういう人に依存される側の大変さを痛感できる話だった。依存先増やすのって難しいけど大事。
3投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の「ヒロ」は高校1年生の女子高生。 一文目は杉森くんを殺すことにしたから始まる。そのことをミトさんに話したところ、やり残したことをやること、殺さなければならない理由をまとめるよう言われ、やりたかったことリスト化し行動に移す。 各章ではミトさんに言われたもう一つの杉森くんを殺さなければならない理由がひとつづず書かれている。 最初は杉森くんに問題があったのではとなり、読み進めるといや、ヒロのほうがとなった後で、二人とも普通の子供でただの友達同士だったとわかる。 それと同時に杉森くんは自殺しまっていて、何とか折り合いをつけようとしていることがわかり、そこからヒロが前に進んでいくまでのが描かれる。 この本の感想を書くのは難しいと思う。 単に自殺はよくないとか、友達とは仲良くしたほうがいいとかいうのは簡単。でもいろんな悩みとかを抱えていて、そんな単純なものじゃないしなぁと。 作中でも色々悩んで、何とか答えを出したり折り合いをつけているのをみるとホントにそう思う。 作中で書かれている「人って、一か所だけに執着してたら依存になるけど、いっぱい依存先をもって、あちこちに相談できたら、それは自立になる」この一文はすごいいい言葉だし、年代問わずこの言葉は刺さると思う。 大小問わず一人で悩んでも簡単には答えは出ない。答えというか折り合いがつくまでに何年もかかることもある。無理して抱えるんじゃなく、逃げてもいいということ。ほかの依存先に逃げてもいい、そうやって折り合いをつけて道を開いていくことが大切なんだとおもった。
2投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ「杉森くんを殺すには」という殺伐とした物騒なタイトルに反して、繊細な本だった。 最後の方、何がなんだかわからず、涙してしまった。カタルシスだった。 私も今年の下半期に、大事な人を失った。死別ではなく、実質縁を切られたみたいな形なんだけど、今もその傷を引き摺っている。これに対してどう向き合おうか、と考えていた時にこの本に出会った。 (積読チャンネルありがとう) https://youtu.be/kMUTmSV27Cs?si=hbC9kG-5X_ch4Jqt ちなみに積読チャンネルを見てからこの本を読むと、より内容が刺さる気がしているのでぜひ読んで欲しいです。 誰かを失った悲しみとどう向き合うかが分かる物語だった。こんな物語を中高生で読めたら、とても幸せだと思う。
3投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ第62回野間児童文芸賞 受賞作品 『杉森くんを殺す』 タイトルがあまりにも強烈。なのに、表紙絵はとってもかわいい。何だろうこのギャップ。 読み始めると、漫画みたいスイスイ読める。だからといって内容が軽いわけではない。文章がおもしろい。高校生の心情がよく伝わってくる。例えば、男子と女子の距離感の表現。 “わたしの中学では、男子と女子のあいだにはマリアナ海溝くらい深い溝が存在していて、おなじクラスでもめったにしゃべったりしなかったから。” まさに自分の中学時代が、この表現にドンピシャだったのでビックリ! 主人公のヒロは、高校1年生。親友だった女の子(呼び名が杉森くん)を自死で亡くしている。 これだけでも重い内容。それなのに、 すでに死んでしまった友人を“殺さなければならない”と決定づけるにいたるヒロ。ヒロの心の叫びが辛すぎた。 殺す理由を、ヒロが自分で一つひとつ明らかにしていく中で、立ち直るすべを見出していく過程を読んでいると、人間って強いんだなと感じられた。しかしそれは、1人ではできなかった。家族、教師、友達の存在がなければ。 “自立とは依存先を増やすこと”ヒロの友達が発したメッセージは、全世代に通じると思う。 自分の頑張りも、もちろん大切だけれど、自分がダメにならない前に、上手に助けを求めること、ホント必要。自分のSOS、周囲の人のSOSに気づけているか、あらためて考えさせられた。 2024年、子供の自殺者数最多という悲しい現実がある。この作品が世に出されたこと、とても意義深い。 本書が話題になっていたということ、知りませんでした。koba-bookさんのレビューが、読むきっかけでした。ありがとうございました。
35投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ心の傷と自分の中で折り合いをつけるためにどうしたらいいのか、知らぬ間に会得していたことだが言語化されていることで自分のやり方は間違っていないとこの年齢になってわかった
2投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログかなりショッキングなタイトルだけど、児童書という括りを超えて話題になっていたので気になっていた本。 読む前は杉森くんのことをどうして殺したいのかな?憎いから?それともそうしないといられないくらい好きだから?って考えてた。 それは部分的正しくて、部分的に間違ってた。 全てヒロの視点で描かれているので、客観的な事実は分からない。ミトさんが言ったみたいに「間違いも正しいもない」のかもしれない。 でも、ヒロはいろんなことを飲み込んだ上で「杉森くんはこうすべきではなかった」という結論に、確信を持ってたどりつけた。そのことが救いだったな。
11投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リアル本にて。 積読チャンネルで紹介されていて、自分は買うまでには至らなかったのだが、妻には紹介が刺さったようで、珍しく欲しがったのでバリューブックスで購入した。 その経緯から妻が先に読んだのだが、最初にビックリしたのは妻が一息(二時間ぐらい?)で読んでしまったこと。普段読書しないのに、この本はすらすら読めたとのこと。 それならということで私も続いて読んでみた。確かに読みやすい。特に杉森くんの現状について明かされるまでの前半は、読みやすさと先が気になることとで、どんどん読み進めてしまう。一方で、後半にはヒロの感情の不安定さを理解できるようになり、前半部含めて改めて咀嚼したくなる。 相談するにせよ、依存するにせよ、相手を絶対的な存在としてしまうことは、自分の普段の行動を鑑みてもよくある。しかし、相手もただの人間。この小説では依存される存在、そして限界を迎える存在が高校生だが、大人であっても何歳であっても、ただの人間であることに変わりはない。プライベートでトラブルを抱えていれば、平常時と同じように相談に乗れないだろうし、例えほかのことが順風満帆だったとしても、強い依存に耐えられないことはあるだろう。少数に強く依存するのではなく、多数に少しずつ依存することで相談先に対して配慮しなければならない。そのためには、弱く依存できる人間関係を広くもつ必要がある。そんな打算的に人間関係を構築できるものではないだろうが、少なくとも家族だけに強く依存することしかできない、という状況は避けなければならない。また、歳をとって自分が相談先になることも徐々に増えてきたが、裏返しで、自分一人で受け止めることに固執せず、適度に受け流す、あるいは、ミトさんのような外部に頼らなければならない。もっとも避けるべきは共倒れ。 そう考えると、女性のおしゃべり文化は複雑な人間関係を形成する社会での生存戦略として、非常に合理的に見えてくる。男性はそのような行動が苦手な人が多い気がする。少なくとも自分は苦手だ。
1投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ図書館で借りました。 YAの書棚から。 表紙の絵は可愛らしい感じなのに、書名は少々恐ろしい感じがします。 内容は、なかなか重くて、さらっと簡単には感想は書けそうにありません。 ただ、主人公の広瀬結愛が親友を失くした悲しみや救えなかったという自責の思いから、少しずつ立ち直っていく様子は、ほっと安心しました。 解説の方も書かれていましたが、もし、自分の居場所がなくて苦しい人は「助けて」とSOSを出してほしいです。出来るだけたくさんの人に。 そして、言われた人も一人で抱え込まないでSOSを出してほしいと思いました。 正直、そういう人の思いを全部受け止める勇気と覚悟が持てるかどうかはわかりませんが、何人かの人たちとなら、辛さや痛みを分け合って支えることはできるように思えました。
29投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
■読んだ動機 積読チャンネルというYouTubeで紹介されているのを見て、図書館で見つけたので手に取った。 動画は内容の紹介があるようなので、見ずに本をまずは借りることにした。 ■あらすじ 始めのうちは、読んでいて混乱する場面もあった。 「杉森くんを殺すことにした」という主人公の高校一年生のヒロ。よっぽど恨みがあるのだろう、と読み進めていると、時折不思議な文章に出会う。「杉森さんじゃないよ。杉森くんだよ。」と。 なんだこの気遣い?は、と読み進めていくと、徐々に杉森くんと主人公ヒロの関係性がわかってくる。 杉森くんは中学時代に自殺をしていた。 杉森くんが辛い時期に、ヒロは杉森くんからたくさんの相談をされていた。杉森くんの頼る先だったのだ...いわば依存をしていた。 ヒロは、それに耐えきれず、LINEをブロックした。 が、その後杉森くんは依存先がなくなり、自殺を選択してしまう。ヒロはその後悔から、私も罪を被りたいと、殺すという選択肢を取りたいという。悲しみと、後悔と、怒りなどがずっとある。 最初は特に怒りと向き合うが、友人やミトさん、母親や美術の先生など人との付き合いがちょっとずつ広がる中で、ヒロの悩みの吐き出し先が増えていき、ヒロは杉森くんへの悲しみや怒りや後悔を整理していけるようになる。 ■感想 「杉森くんを殺すことにした」という主人公の言葉から始まったので、はじめはちょっと変な主人公の話だと思っていた。しかし、読み進めていくと、主人公は杉森くんに憎しみだけがあるのではなく、いろいろな感情があり、純粋に友達が自殺で亡くなってしまったので、どうしていいかわからない普通の高校生の話だとわかってきた。 大人もどうしたらいいか分からないことがあるし、高校生なら尚更どう気持ちの整理をつけていいかわからないと思う。その気持ちの機微が一緒に味わえる良い作品だった。 依存先が一つにならないようにする、それは本人にとっても、依存されている人にとっても大事なことだ。 ■以下よかった文章 人は一か所に執着したら依存。いっぱい依存先もって、あちこちに相談できたら自立という。
1投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログあまりにもストレートすぎるタイトルにどういう話なんだろうと気になる。 高一になったヒロが、ミト(父の再婚相手の連れ子で大学生=義兄になる)に「杉森くんを殺すことにしたの」と宣言することから始まる。 ミトは、「いまのうちに、やりのこしたことやっとけよ。後悔しないように」とそれと杉森くんを殺さないといけなかったのはなぜか、自分のなかでちゃんとまとめて日記を書いておくのがいいと言うのだ。 それからヒロは、アドバイスに従い①やりのこしたことをやる。②杉森くんを殺さなきゃいけない理由をまとめておく。 ヒロは、思いのままやりたいことをして、杉森くんのことも理由その一、そのニと正確に記していく。 次第にヒロと杉森くんの関係性がわかって、「殺す」というのがどういうことかも理解できた。 ヒロがこういう感情になったのがわかるし、杉森くんのしたことで罪悪感をいつまでも抱かせるというのが逃れきれない問題となっているのが苦しい。 だけど①によって信頼できる友だちができ、②で自分のなかにも理由があることの気づきに繋がっている。理由の十五でヒロの気持ちが最初のころよりも変化しているのがわかった。 「殺す」ということで罰を受けようとするほど追いつめていたヒロの心をときほぐしたのは、ミトや良子さん、野崎くん、矢口くんという繋がりが支えとなったのだろうと思う。 良子さんが、人って一か所だけに執着してたら、依存だけどいっぱい依存先をもって、あちこちに相談できたら、それは自立だっていうんだと言ってたのがとても安心できることだと感じた。
71投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログくもん出版だから小〜高校生向けのかる〜い本かなと思ってたけどそんなことはなかった 軽めトーンでさらさらと読み進められるけど、中身は重め 慮ってちゃんと読み込まないといけないやつ なんか、私はこんなふうに優しくなれないなと思ってしまった 嫌なことをされたら特に悩むことなくあっさり離れてしまう 利己的に。 だからどこか他人事のように、そうなんだねーと深入りすることなく読了した感ある どちらかというと、主人公ヒロが高校入学後に仲良くなった友達たちとの心の繋がりに感動したな ああいう関係っていいなあって
13投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ「杉森くんを殺すことにしたの」という刺激的なフレーズから始まる物語。読み進めるうちに"殺す”が何を表した言葉なのかとか、主人公の葛藤が分かってきてその姿を追いながら"生きる”ことについて考える。生きていると、様々な人達と出会って、すれ違ったり別れたりもある。そんな楽しかったり苦かったりする経験も人生には付きものだ、と割り切ったつもりの(笑)大人にも、響くものが多い、心の機微に寄り添ってくれる物語だった。たくさんの子ども達に、この本に出会って欲しいな。
4投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログ刺激的なタイトルに惹かれ、手に取る。 前半はタイトルの謎を解き明かしていき、後半はメインテーマに迫っていった印象。 主人公が年齢に対してやや幼すぎるように思ったが、高校生はこのくらいなのかもしれない。 心情を丁寧に描写しており、共感はできなかったが、自然と主人公を応援できた。 多くの人に読んでほしい作品。
14投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログちょっと本筋とはずれるかもだけど。友達と微妙な時にどう距離を空けるかって、思春期には難しい問題だったよなーと。私にも離れてしまった友人がいるけど、タイミングややり方が違えば今も友達だったんだろうな、とちょっと切なくなった。
3投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こども新聞におすすめで載っていたので読んでみました。40代の主婦ですが子供もいるのでためになりました。 リストカットに気付いたときは、冷静にケガの処置をしてどうしてこんなことしたの?と聞くこと。 依存先は複数持って相談すること(自立)が大事だということ。 大好きな杉森君が杉森君を殺したのが受け止められなくて自分が殺したことにしたこと、なんとなく分かるような気がします。
2投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ杉森くんを殺したい理由が前半と後半で徐々に変わっていき心の機微が感じられた。主人公と杉森くんの関係はかけがえのないものだし本当に大切な存在なんだと読んでいて心を打たれた。家族や友人との触れ合いの中で心が解放されていく主人公、ラストにむけて改めて杉森くんの存在の大きさに気付かされました。とても良い本でした。
3投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ話題性と題名に惹かれて読んだ。 シンプルに杉森くんを殺すにはどうするべきかという内容だが読んでいくうちに展開が読めてしまい、個人的は刺激が足りなかった。 だが、自分の中で相手がこう言っているんだろうなという幻影のような考え方になってしまうのは自身も経験がある(というかよく起こる)のであるあると思いながら読めた。 本書の中で良子さんが放った、 依存をするなと言われることが多いが、依存先を増やすことは大切だ。 という言葉を見つけた時にハッと気付かされるものがあった。 「依存はだめだ」というこの言葉を嫌なほど聞かされ続けていたし、この言葉で自分を締め付けていたからだ。 YA向けの本と聞いていたので核心に迫るような、新たな視点からの言葉が並べられていて舐めていた自分が少し恥ずかしくなった。 そして普通に良子さんが素敵すぎる人間だった。
4投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ高校1年生のヒロは決意する。杉森くんを殺す、と。 義理の兄に相談し、後悔しないためにやりのこしたことをやっておくことと、なぜ殺さないといけなかったのか裁判で話せるように理由をちゃんとまとめておくことを杉森くんを殺すまでにやることとして、高校生活を始める。 衝撃的なタイトルながら、その決意を聞いた大人たちの反応に違和感を感じながら読み進め、だんだんと全容がわかってくると、思春期が蘇ってきた。 今の子たちはきっとわたしの時代よりも複雑化した人間関係の中で生きているんだろうなあ。 大人になってからも思うけど、居たくないところに留まる必要なんてなくて、逃げることは悪いことでもなくて、ここじゃないと思ったらどんどん自分で環境を変えてみたらいいんだよね。
8投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ児童書の棚に並ぶ本の中で、ショッキングな題名が目を引き手に取った。野間児童文芸賞受賞作品とは後で知った。 おそらく中学生から高校生を読者として想定しているのだと思うが、文章はやさしいようでいて、抜き身の刀のような張りつめた緊張感を感じた。 いじめや生きづらさを抱える生徒を主人公に据えた物語は少なくない。しかし本作は、その生徒のすぐそばにいる人たちに焦点をあて、「その後のフォロー」や「傍にいる人はどう受け止めればよいか」といった点を大きなテーマとして描いていて、独自の視点が強い印象を残した。 杉森くんを殺す理由は、再読すると全然印象が違ってくる。 読み手によって受け止め方が違うと思うが、臨床心理士・公認心理師の高橋恵一氏の解説も合わせて、中高生にとっては一読の価値が十分にある。大人も含め、人によっては胸に突き刺さるような内容だと感じた。 トラウマのドーナツ島と自分を傷つける人への声のかけ方は、この物語と併せて覚えていようと思った。
3投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ妻が本屋で見つけた本でした。 辛くて悲しいけれど最後に光が見えました。 面倒くさいことをやらなければ楽しいことも見えて来ないという主人公のセリフが印象的です。 とても素晴らしい作品でした。
4投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
杉森くんを殺すには 長谷川まりる ∞----------------------∞ 可愛い表紙と相反した強烈なタイトルにひかれて思わず手に取った。 殺す相手である杉森くんはヒロの親友だったけど、ある時自ら命を絶った。杉森くんはヒロやカウンセラーに悩みを打ち明けてたし、ヒロもミトさんに杉森くんのことを相談してた。それでも杉森くんのことは守れなかった。 こういうのって大人が気付いてあげなきゃいけなかったのかなと思うんだけど、気付くって難しい。 だからこそ自ら助けを求めるって大切なんだってことを強く言いたい、って本なのかなと思う。 この本には相談先のリストも載ってる。相談したいことのある人がちゃんとこの本を手に取ってくれるか分からないけど、だからこそこの強烈タイトルなのかも。 話の内容としては高校生なので友達とか恋愛の話題が初々しくて可愛いけど、高校生としての生活をしつつ困った時の対処方法をさりげなく教えてくれるような親切な小説だった。 2025/10/19 読了(図書館)
7投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ私は、杉森くんを殺すことに決めた。 高校生のヒロは、意地悪で嘘つきで、ヒロに依存しすぎる杉森くんを殺すことに決める。 喪失感からの再生の物語。 * なんて悲しく、そして希望に満ちた物語だろう。 私自身もかつて杉森くんのような状態になったことがある。 自分だけが苦しいと思い込み、その苦しみから逃れたいと近くの人に過剰なまでに依存してしまった。 結果、その人は私から離れていった。 もし私が逆の立場であれば、同じように行動しただろうに。 人は決して一人ではないんだ。 繋がっていないようで繋がっている。 もし私が今ここにいなくなってしまったとしたら、誰かの生活にほんの少しでも影響を与えることは間違いない。 一人で苦しんでいる人、一人だと勘違いしているすべての人に、この物語を読んでほしい。 心のどこかに、何かが引っかかるはず。 素晴らしい児童文学だ。
27投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ若い時って自他境界が曖昧なままだから、自分の中でどう決着をつけるか難しいよね。 お墓参りに行ったことで、外側に杉森くんの居場所があると認識できたところがとてもよかったし、ある意味外側に存在してくれてることで受け止められる安心感も芽生えたんじゃないかな、と、他人ながらもヒロのことを暖かい眼差しで見つめている。
3投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ主人公がミトさんとか良子ちゃんを頼るときに、自分が杉森さんと同じように負担を掛けてないか、杉森さんを助けられなかったのに自分は助けを求めて良いのか、自問してるところがよかった。リアルというか、確かに主人公みたいな状況に置かれたらそう思っちゃいそう。 あと良子ちゃんは本当に良い子。
6投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ杉森くんは、躁鬱を持っている彼女のことを思い出す。少し重なるところがあり、杉森くんのようなことにはしてはいけないと感じた。 200ページくらいで読みやすく、子供にも読んで欲しいような本だと思う。「たくさんの依存先をもって、人に相談できていたら、それは自立」これは刺さった。
3投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
児童書としてはぎょっとするタイトルですが、ホントに「杉森くんを殺すには」という内容でした! 中盤に主人公が爆発した後、新しくできた友達が離れていったら辛かった……でも、そこは救いあげてくれてよかった…。ちゃんと児童文学や地方演劇系にみられる類型だった……。 周囲の人が、いい人ばっかり! 一緒に墓参りまで行ってくれて! 杉森くんが既に死んでいることは予想できましたが、実は女の子で、ただ、中身男の子とかじゃなくて『性別が決めつけられることに違和感を感じる』というのは、そこまで掬いあげてくるようになったんですね~と膝を打つ感じです。令和! 心が落ち切っている最初の方から、だんだん回復してくるにつれて、杉森くんの良かった面、大切な思い出、親友だった気持ちを思い出していくのが良かったです。 解説のカウンセラーさんの『ヒロは、誕生日のろうそくを一本ずつ吹き消していくかのように、「殺す理由」をまとめていきます。』という表現が素敵。ちょうど15歳のヒロの年齢と同じ数というのも、気付かなかった着眼点。 自分の中の『他者』を殺さず、生きていくという結末はとてもよかったです。 殺さないと、罪の意識で潰れちゃいそうになったところから、悲しみと経験を自分の一部として受け止められるようになったということだと解釈しました。
5投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ子供に勧めたい作品です! 最初は衝撃的なタイトルが気になって読み始めました。 ふんふん、杉森くんは嫌なやつなのね、だから殺したいのねと思っていたのに、読むにつれて様子が変わってきてあっという間に読んでしまいました。 とても大事なことを伝えてくれる本だと思います。
4投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログまさにエヴァンゲリオンの最終回 自分の中のAさん、他人の中のAさんは同じだけど違う、良子さんが「自分の中の相手のイメージと現実がどんどんかけ離れちゃって相手の一挙手一投足が目障りになっていく」自分の中の感情や声を聞けるか言語化できるかが重要だなと。 それができるように最近日記を始めてみた 最近身近に知ってる人が病気などで亡くなることがあったので死とは何か、生きるとは何かみたいなことを考える機会が増えた コミュニティが多い人の方が幸福度は高いという話しを聞いたことがある、最近仕事しかしてないけどいろんなコミュニティに顔を出していろんな場所の「自分」を置いていければと思う
6投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ最後の方、理由が明らかになって涙が出ました。杉森くんが男性ではなく女性で、既に亡くなっているというのが中盤で明らかになります。 主人公が杉森くんの事をずっと考えています。
2投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログタイトル通り、杉森くんを殺すことにした女の子の物語 以下、公式のあらすじ --------------------- ――「杉森くんを殺すことにしたの」 高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。 傷ついた心を、取りもどす物語 --------------------- 最初はヒロが自殺を考えているのかと思った ミトさんの反応が、それ程慌てたり焦ったりしていなかったし、ちょっと違和感を覚えたので あと、二重人格やイマジナリーフレンドの可能性も考えた そのうち、お父さんの言葉により、杉森くん実在する人とわかったが、それと同時に「既に亡くなっているのは?」と察することもできた 序盤に、大きな音がしたからと言って義母が様子を見に来るのも、そのせいとわかるし 授業中に好き勝手やっても教師がそこまで踏み込んでこないのもそう 杉森くんは、べつにトランスジェンダーのような違和感ではなく、ただ単に息苦しさを感じてただけのように思える そんな人から一方的に助けを求められる立場 うーん、とても大変だろうなぁ…… トラウマ島の例え話 島の外からは中の湖は見えない 湖の中にいる人はぶくぶくとあぶくを出している 山の上からは見えるが、助けようと思って湖側によりすぎるとすり鉢状になっているので、自分も湖に落ちてしまう 多分、私の場合は湖の存在に気づかない 気付いて頂上から見たとして、落ちる危険性を察知して島から出る気がする 依存先にされるしんどさは想像できるので…… 自傷行為を見かけたときの行動 適切な姿勢としては外科医の反応 冷静に治療をする 感情的にならない そして、自傷行為がエスカレートする前に精神的なケアを行う それは知識としてはわかるけど、果たして実際にその場に居合わせたら冷静に対応できるだろうか? そもそも、そんな状況に立ち会うからには、それなりに親しい人なわけで もしかしたら感情的になってしまうかもしれないなぁ ミトさんの後悔 義理の妹から杉森くんについての話を色々と聞いていたようだけど 立場的に、そんな相談をされても、ミトさんも決して大人という状況でもないしねぇという思いもある もし自分が、娘からそんな友達がいるという話を聞いてたらどうしただろう?とも考えた 冷たいようだけど、その友達に深入りはしないように諭しただろうか? それとも、娘の意思を慮って応援しただろうか? まぁ、何にしても、それはもう「大人の対応する領域である」事は伝えただろうな どんな立場であれ、関わった人は「自分にも何かできていたのでは?」という自省をする事になるだろうし 結果的にどうあれ、何が正解だったのかなんてわからないものだし その時々で最適と思う行動をするしかないんだよね いや、ホントに難しいなぁ…… 帯の言葉が金原瑞人さん 娘さんは金原ひとみさんで この方も生きにくさを感じていた人だし その親としても感じるものがあったのだろうな 児童書に分類されているけど、大人も読んでおいたほうがいい 特に子を持つ親 あと、物語の枝葉末節として 杉森くんが自死したという情報だけど ド田舎だとしたら、噂がすぐに広まるだろうし 容易に遊園地に行こうと思えば行けるという環境なので 舞台となっているのはそこそこ都会なのだろう そんな環境も物語に関係しているような気がしないでもない むしろ、ド田舎だったらこんな結末にならなかったかもね
4投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログサクッと読めるが感動させられる本でした なんか何気ない一言の「ほんとどうするんだろうね」という文字でうるっと来てしまった もう手がないけどやらないといけないし…自分で納得の落としどころはどこなのか…考えてしまうとダメですね〜涙腺が… というわけでよかったです!
5投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ少しずつ心が回復していく様が丁寧に描かれている。 誇張でもなくこのくらい重いんだろうなぁ。 そして青春!
2投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログたぶん、この本が書店に並ぶとしたら児童文学のコーナー。でも、ぼくは、この本がふだん児童文学コーナーに行かないひとたちにも、届いてほしい。そして、たくさんたくさんのひとに、読んでほしい。この本を読んでもらうために、どういう勧め方をしたらいいのかさっぱりわからない。ネタバレになったらつまらないし、かといって余計な期待を高めてハードルをあげまくっても仕方ない。書店で、たとえば平積みで並んでる本を見て、なんとなく読んでみようかな、と思うときってあるけど、そういう出会い方がいいのではないかと思う。そしたら、余計な先入観をもたずに、本を読み始められる。【2025年6月17日読了】
6投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ一文が短くてわかりやすい言葉が並んでるから、するするするすると読めた。 主人公はちょっと単純で周りの言葉に影響を受ける(言い換えれば素直)けど、一方で自分の信念を強く持ってて、その信念が強いが故に自分を縛り付けてた。 それが周りの温かい人の支えによって柔らかくなってく様に、私の心も温かくなった。 佐藤さんと塩野さんが離れた理由とか、大切なものを無くした悲しみに共感したり、高校生の心の動きにときめいたり、とても素敵な時間だったな、、。 生きるのが少ししんどくなった時に読みたい一冊。
2投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ「自立とは依存先を増やすこと」 「自立」と「依存」は一見すると相反する言葉かと思うけど誰かに相談できる場所を複数持てるということは人と人との繋がりがあるということだから「自立」になるのかなと思った。 それにしても良子さん、男前でカッコいいね!
2投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ▼高校生女子・ヒロが主人公で。杉森君、というのはヒロの中学生までの親友(女子)。その杉森くんは、どうやら高校に入っていろいろとうまくいかず。ヒロとの間も、ぎくしゃくして親友ではなくなり。孤立した杉森くんは、自死してしまった。 ▼・・・というここまでの段取りは、はじめは分からない。冒頭はいきなり、主人公ヒロが「杉森くんを殺すことにした」という決意から始まります。 追々とわかってくるんですが、この時点でもう、杉森くんの自死から暫くたってるんです。つまり、杉森くんはもう死んでいる。だけどヒロは、杉森くんを殺すことにした。 ▼私は杉森くんを殺すことにした。となると私は殺人者、殺人罪にやがて問われる。だからふつーの?高校生活はもうどうせ送れない。だからやりたかったことをとにかくやることにする・・・。そうしてヒロの、ちょっと型破りな日々が始まる。 ▼つまり、ちょっと風変わりな鋼のマイペースメンタルを持った女子高生の青春物語・・・かのように見せて、徐々に事情と経緯がわかってくる趣向。岡本喜八監督の「ああ爆弾」みたいな・・・?。の、ようにみせて、実は「かつての親友が自死してしまった。死ぬとは思っていなかった。私もその人を追い詰めた責任がある」という喪失感と心の傷から、若者が恐る恐る、がむしゃらに、あちこちにぶつかり転がりながら、結果的にそこから立ち直っていく・・・というか受け止めて生きていくというお話です。 ▼もちろんものすごくデリケートな題材で、それそのような経験を実際にした人からしたらどう思われるのか分かりません。けれどそれに敬意を払いすぎると、「完全なる私小説しか価値がなくなってしまう」ことになる。ということを踏まえて、未成年の自死を社会問題としてどう解釈していくかということは棚に上げて、小説としてとても気が利いているし、読ませる素敵な本だと思いました。 ▼もちろん、フィクションですから。主人公ヒロの周りの、半径5mを彩る高校生たちが、結果的にすごく素敵な人物が多い。素敵な人物であることが見えてくる。そのステップが読ませます。そこンところが<ぬるい> <興ざめ> という感想を持つ人もきっと多いと思います。自分もひょっとして20年前30年前だったらそう思ったのかもしれません。表現は渡す人と受け取る人の間で、その行為の数だけの成立をするものでしょうから。自分は好きでした。こういうのはニヒリズムの闇に落ちていくか、フィクションとしての救いを描くかの分かれ道に立っていますから。どちらでも、小説なら小説として良いとか悪いとかではなく、つぶあんが好きかこしあんが好きか、みたいなところもあります。 ▼後半で、ヒロが、<自分と杉森くんの間の関係の変遷>を振り返るくだりがあります。そこでは、依存、共依存みたいな危険性が平易な言葉で語られます。そういう「見方」というか「視点」というか「ことば」が差し出されるだけでも、ひとつなにか、具体的なココロの格闘が描かれて、そこに直視する勇気と受け止める勇気と、わかったような言葉で、あるいは分かったような沈黙でやりすごさない勇気があると思いました。 ▼なんにつけですが、下の世代の営みをネガティブにとらえることは、けっこう自己肯定の甘い香りです。それはそれでそういう安定剤が必要な局面もあるとは思いますが、もし本当にそうならば、一年一年、自分が加齢して生きていくこともつらいことになってしまいますね。いろいろと風情やツールは変わっても、10代は10代、20代は20代で、小学生でも幼児でも、難儀なことも多いでしょう。いつの世でも自覚的かどうかはともかくとして、未来に向かう人は「君だけで行け」なんでしょう。そのときに沿道で応援する人にはなりたいものです。きっと応援された人は、応援する人になると思いたいですね。しかし、適切に応援するのは難しいでしょうし、今あるいはこの先それができるという自信もありませんが。それができる知恵や力のあるオトナになりたいものです。素敵な本でした。
11投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログなるほど!そういうことか! 依存傾向っていうとアレかもしれないが、現代を生きる子どもたちには他人事じゃないよなあ…。
2投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ子どもたちが中高生になったときに読んでほしい本。 良子さんが人生8周目くらいか⁉︎ってくらい悟っていらっしゃる。
2投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テーマは重いものの、かわいい表紙、柔らかい文章、優しいキャラクター達のおかげで辛くなりすぎずに読むことができました。 学生時代の友達への依存について、どちらの立場も身に覚えがあったので今の子もそうなんだなと思いました。、 最後の精神科の先生のページが優しく、読者の子供たちへの配慮が感じられて良かったです。
2投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ良子さんは本当にいい子だなと思った。 1人称だけれどちょっと主人公から距離がある気がする。妙にサッパリしている。
2投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ愛があるからこその心の反応。いきすぎた友情って案外簡単に生まれてしまうものだとしみじみ感じている。あなたのことは大切に思っているから頼って欲しい。でも、わたしだって人間。わたしにも限界がある。そんなことをお互いがわかっていないといけない。
2投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログ大人だけどためになった。 ミステリーの形式をとったバウンダリーを学ぶ本。 当事者だけじゃなく、周囲の大人にも読んで欲しい本。 主題とは別で、細かく思春期の悩みごとが書かれていて、学生生活真っ只中の若者には、何かしら気づきがあるんじゃないかな? 学生独特の、夏休みを挟んで、クラスのグループ編成が変わる感じとか、 オタク友達が、高校デビューして付き合い悪くなる感じとか懐かしい〜と思いながら おばさんは読んでました。 ★明日の私に 公認心理士の監修が入っていたり、 巻末に参考文献が書かれていたり、 信頼できる本だと思われます。 ★私的な関連本 「わたしはわたし、あなたじゃない」鴻巣麻里香 「モヤ対談」花田菜々子 「言葉を失ったあとで」信田さよ子、上間陽子
19投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログすらっと読める本なのに、内容は充実しててよかった。 小さなセリフや性格の一つ一つが考え込まれているなあと感心した。
2投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ号泣や〜 辛いことが起きた時の心の変遷が上手く物語に落とし込められていた。 タイトルしかり、最初は?と思っていたけれど、全貌が見えてくる中で登場人物全員がとても愛おしい気持ちになった。 頼る先が一人だけだと共倒れしてしまうというところと、お兄ちゃんの謝罪とトラウマ島の話が特に響いた。 教師やカウンセラー、悩んでる人はすべからく読んでほしい
7投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前からタイトルが気になっていて、たびたび話題にもなっていたので購入。 プロローグから漂う不穏な雰囲気から物語に引き込まれ、ページをめくるたびに見える世界が変わっていくような読書体験ができた。 「杉森くんを殺す」という言葉の意味が変わっていくというストーリー面の読み応えはもちろんだが、それに加えて児童書ながらとても考えさせられる内容だった。 自分の中に「リトル○○」がいるというのは非常に共感できる感覚で、それをめぐって主人公が悩むのとともにいろんなことを考えながら読んでいました。
7投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログどうしても、いい年の本読みになると構成も目新しくないしネタの予測がついてしまうのだけど、中学生には良かったようだ。
1投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み友さんのおすすめ。激しめのタイトルとポップな表紙絵のギャップ。注意書きがあるから、その手のものかと予想はつく。自殺によって、残された人たちは傷ついている。一番傷ついている本人はもちろん支援が必要だけれど、その周りの人たちだって支援が必要だし、傷ついた人をどう支援するかで、専門家に相談することは必要なんじゃないかな。本人だけの問題じゃないと思うんだよ。そしてこのお話に出てくるようなすばらしい友人たちは、現実にはいないんだよ。って、わかりやすい拒絶反応。
7投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ夏休みに読書感想文の宿題が出されている子どもたちも多いと思う。 本屋さんに行くと、課題図書やおすすめの本がたくさん並んでいた。 その中にあった本書。 児童文学にしてはなんとも印象的なタイトルだ。 そして本を開くと、一文目は 「杉森くんを殺すことにしたわたしは、とりあえずミトさんに報告の電話を入れた」 え、いきなり殺人予告? ミトさんって誰? と疑問符いっぱいの始まりなのだ。 もうすでに引き込まれてしまっている。 でも次第にわかってくる。 杉森くんはどんな人なのか、ミトさんは「わたし」にとってどんな人なのか、「わたし」とそれぞれの人との関係性… この話は物騒な物語ではなく、もっと深刻な話だ。 今まさに、「わたし」や杉森くんと同じようなことを感じながら生きている人には少し説教っぽく感じるかもしれないけど、そんな人たちにも、大人にも読んでほしい。
13投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ大変読みやすく 途中であれ?やっぱり?など推察できたが どうして?の部分はゆっくりと理解して行った 高校生の多感な時期の主人公の気持ちになりつつ 成人後の自分の周りにもいる子を思い出しながら やっぱり自分にできることはないけれど 幸せを願おうと思う
3投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ児童書としてはなかなかヘビー。ミスリードを誘ってあとから「そうだったのか!」と思わせるような書きぶりが多く、ワクワクしました。 読後もすっきり。面白かったです。
3投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ久々に紙の本で小説を読み終えました! 児童書なんだけども、ずきずき刺さってきて、私が10代のときにこれに出会っていたらどんな風に感じたかなぁ。夏なのでこれで読書感想文を書きたくなる。 解説を臨床心理士公認心理師の方がされていて、そちらもよかった。
5投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ読みやすかったし、挑発的なタイトルの割にストーリーはきちんと児童生徒向けで清楚だった。大人向けとは言い難いが、精神的にこどもから脱したくなる時期の児童生徒にいいかもしれない。
3投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログただのお話として読むだけではなく、自分が主人公と同じ状況になったら、と考えて振り返ると、また違う風景が見えてくるかもしれません。
2投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
友達を自死でなくすことはつらい。 そんなことは、実際に起きてからじゃなくてもわかるが、そうはいっても、夜中にくるメールや体調悪化のお知らせにすべて対応することはできない。そんなことをしたら自分も苦しくなってしまう。朝起きて来ている長文のLINEがとても怖かった。 でも、死んでしまったことがわかったら、やっぱり自分を責めてしまう。 もう少し優しいメールすればよかった、あの時ちゃんと向き合えばよかった。 せめて、茶化したようなメールではなく、目を見てあなたが居なくなって欲しくないとはっきり言えば良かった。 友達がいなくても生きていける。 でも欠けた友達の代わりはいない。 自死の知らせを聞いて、やっぱりか、と思ってからの、気持ちの遷移がよくわかる。 私は一瞬だけ友人からからくる体調悪化のお知らせメールが来ないことに安心してしまった。それから、とても理不尽なことをされた気持ちになった。そして自分を責める気持ちが沸いた。 この本を読めて良かった。 きっと一生気持ちの整理なんてできないけど、この本を読めて良かった。
6投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログまず、タイトルがショッキングです。 表紙の絵はなんとも可愛らしいのに。 そして、表紙を捲ると、本文の前に『もしもあなたが悩みや不安を抱えてこまっているときには、相談できる場所があります‥‥』となっていて、巻末には相談窓口が列挙されているのです。 そして本文は『杉森くんを殺すことにしたわたしは‥‥』から始まる。 本文を読んでいくと、杉森くんがいわゆるイタイ子なのかな?という印象。けれど、これはあくまでも主人公ヒロの言葉。読み進めていくと、やっぱりイタイ子はヒロの方‥‥。 ‥‥でも、もっともっと読んでいくと、二人ともただの普通の女の子、普通の親友同士なのだということが分かります。 この物語は特別な人の話ではない、誰にだって起こりうるのだ、ということが分かってきます。 実際、私は何度か胸がキュッとなりました。これ、私のことだ‥‥と。誰だってイタイのだと。 杉森くんを殺すことに囚われていたヒロは、新しい友達に救われていくのですが、正直こんなに上手くいく?とは思います。でも、これは救いの手はあらゆるところにある。だから“助けて”と言ってほしいという、作者からのメッセージなんだろうと思います。 作者の長谷川まりるさんの言う救いの手とは大人のことです。大人にこそ読んでもらいたい一冊です。 読後、表紙の絵の意味が分かると、子どもを守ってあげたいと改めて強く思いました。
119投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
杉森くんを殺す、その意味がわかった時、 世界は反転する。 結愛は、ただひたすらに、 ターニングポイントを探していく。 この時、こうすれば。 あの時、ああすれば。 よくあるかと言えば、よくはない。 でも、読んだ人はなんとなく想像がつく、 思春期の頃の、あのざらっとした感覚。 一か所だけに執着してたら、依存。 いっぱい依存先もって、 あちこちに相談できてたら、それは自立。 良子さんの言葉に、ぐっときた。
2投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ痛みがあったことのみが分かる。 それがどのように痛かったのかなどの具体的しんどい場面があまりなく、読んでるこちらもしんどくない。ただ感情移入するかと言われるとそれはしなかった。 おさつさんの絵がかわいくて買った。まりるさんの新刊も期待。培さんの絵がかわいいから。
1投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルをみて気になっていたのと児童図書と知ってますます気になり手に取りました。 学生時代の多感な時に読んでいたらまた違う感情になっていたと思います。 今はこういった本を手にとって救われる子たちがいればいいなと大人の目線から思いました。でも大人も一緒かもしれませんね。これからもこういった本が増えていけばいいなと思いました。自分もいつかまた読み返してお世話になる未来もあるかもしれません。素敵な本でした。
4投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ読んでいくうちにそういうことだったんだぁと主人公の気持ちがわかっていきます。 周りに自分を受け入れてくれる人がいるって幸せだなぁと思いました。そしてそういう人がいるって気づける自分も。
9投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ残酷なタイトルと裏腹に、生きづらさを抱える人に手を差し伸べてくれるような優しい作品だった。読み進めるごとに話全体の解像度が高くなっていって状況が少しずつ理解できる。ヤングアダルトらしい内容の本だった。
8投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「杉森くんを殺すことにしたわたしは、とりあえずミトさんに報告の電話を入れた」という強烈な一文から始まる本書は、わたし、ヒロの日常生活を綴った青春小説である。ミトさんのアドバイスに従って、なぜ殺したいのか、を一つ一つ書き出して行くヒロ。同時にやり残したことを少しずつ達成していく中で、自分の心と向き合っていく。 話が進むに従って、当初感じていた違和感が解明されていくという意味においてはミステリーと言えなくもない。杉森くんを殺したい理由が段々と変化していくところが、ヒロの心が癒され成長していく様子と重なって面白い。悲しみを悲しみとして受け止めることができなかったヒロ。周囲の優しさにうっすら気づいていながらも、それを受け止めることができないほど無意識に心を閉ざしていた。ただ、いきなりそれほど親しくもない良子さんを遊園地に誘う等の突飛な行動がSOS発信のように思えた。杉森くんの手を振りほどいた自分が誰かに救いを求めていいのかという葛藤、それは度々頭をもたげる良子さんへの依存への恐れという形で表れているように感じた。 細部にわたって考えさせられるこの小説。読者層として中高生を想定していると思うが、実は大人こそ読んだほうがいいと思った。ティーンの繊細な心の動きと強さと弱さを思い出し、悩みを抱えた子どもを見守ることができるような気がする。
3投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログネタバレなしで感想を述べたいので、若干ふわふわした文章となっています。 話題になっていたので気になって読んでみました。 最初の印象は、言葉がイマドキすぎる、若いなぁ、ちょっと馴染めない?読むの止めようかなぁと思ってしまいました。 でも、結果読んで良かったです。 この内容をこのボリュームで収めているのに軽々しく感じない。いや、これ以上のボリュームにしていまうと、本当に重々しくなって、苦しくて途中で読むのをやめていたかもしれないです。 最初の入り口は、ん?や、どういうこと?と思う点が多かったです。でも読み進めるうちに、ああもしかして、や、そういうことか、、!となりました。 登場する人と行動がすべて心情や情景と繋がっている感じも印象的でした。 軽く読めてしまうけど、わりとインパクトはある、そんな一冊でした。
5投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログ図書館で借りた本。 タイトルを見て、殺すとは?と疑問。読み始めてから、殺すとはどう言う意味なのか考えた。 読み終わって、ざっくりそういう事?と思ったが、本当に理解はしていないと思う。
1投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ阿賀沢紅茶先生の漫画『氷の城壁』が好きな方は、この小説も好きだと思う。その逆も然り。思春期の心の機微の解像度の高さに通じるものを感じた。 以下、タイトルの意味を先に知りたい方向けの軽いネタバレ。 ↓↓↓ 杉森くん(自殺してしまった親友)を(悲しみを受け入れるために自分の中で)殺すには
9投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ最後まで興味深く読んだ。 タイトルがキャッチーだけど、内容はとても考えさせられるもので、本当に辛い思いでこの本を手に取った人たちにも、救いになるかもしれない。 たとえ、1人に救いを求めて拒絶されようとも、次の人はもしかしたら助けてくれるかもしれない。 たった一度で諦めずに、何人か、もしくはいくつかの場所に助けを求めて欲しいと私も思う。 でも、ほんとにしんどいときというのは、助けを求めることがそもそも難しく、「何度も」とか「何人も」とか「いくつも」なんて、かなりハードルの高いことではある。 元気なときに依存先(もしくは助けを求められる先)を見つけておかなければならないのだと思う。 他にもいろいろ思うことがあった。 また読み返せれば…と思っている。
3投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
――「杉森くんを殺すことにしたの」 高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。 傷ついた心を、取りもどす物語 かなり衝撃的なタイトルと可愛らしい表紙の絵。全くこの二つが合ってないように見える。そして、主人公のヒロは高校一年生で杉森くんを殺すと決心。それを義兄のミトさんに報告をする。この義兄、少し変わってるのか、義妹が人殺しになるというのに、捕まったら裁判で犯行理由を言わないといけないから、なぜ殺すことにしたのかを考え、そしてやり残したことはないか考えろという。 不思議だ。普通、大人だったら止めるだろって思ったけど、読み終わったあとだと「なるほどね」と思ってしまった。杉森くんと向き合い、そして杉森くんに囚われない自分の人生を歩むためだったのかと思った。 最後にヒロの友だちの良子さんが「依存先をたくさん作っておくといい」と言う。ヒロは今は、友だちの良子さんや野崎くん、そしていい感じになってきた矢口くんと学校の友だちがいる。だけど、それまではミトさんに電話して話を聞いてもらっていた。それって、たぶんミトさんに依存していたんじゃないかなぁって思ってしまった。だけど、今は友だちもいて、木彫りをたくさん作ってなかなかの腕前になってきた。依存というほどではないけど、いろんなものに興味があるのはいいことだもんね。 ミトさんが言っていたみたいに、杉森くんのことはヒロだけが抱えることではないかった。周りの大人が声をかけて、杉森くんもヒロも救ってあげるげきだったんじゃないかな。ヒロは、杉森くんが助けを求めるのが下手くそって言っていたけど、周りの人から声をかければ、きっとヒロみたいに別の友だちとかできて、こんなことにはならなかったのではないかと思ってしまった。 ヒロ、本当にいい友だちに出会えて良かったね。たくさんの依存先やヒロの中のリトル誰かの声を聞きながら、助けを求めながら楽しく自分の人生を歩んでいってほしい。 あと父の再婚相手のお母さんが、すごくいい人で良かった。良子さんがヒロの家に遊びにくるとわかったときの反応とかすごく良かった。ヒロのこと愛してるのか分かる。 2025.6.15 読了
3投稿日: 2025.06.15
