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名探偵のままでいて
名探偵のままでいて
小西マサテル/宝島社
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総合評価

192件)
3.7
37
72
60
16
2
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    主人公の楓と祖父、楓と同僚の岩田、岩田の後輩の四季との会話が心地よい。このミス大賞作品。 2巻目「名探偵じゃなくても」も読みたい!

    0
    投稿日: 2025.11.04
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    認知症の祖父、しかもリアルな幻視が見えるとされるレビー小体型認知症を患っている。 しかし、その祖父は元小学校の校長でありミステリー好きであるという事。 そんな祖父の影響を受けて、幼少期より見たものから物語を作る遊びからミステリー作品にのめり込んでいく主人公楓。 何気ない日常のちょっとしたミステリーを深掘りして、解決に導いていく祖父。 途中はドキドキする展開が待っていたが、祖父の柔らかな口調と、幻視による認知症への現実を行き来しながら話は進んでいく。 各章ごとに完結しているが、実につながっており、文の表現が柔らかくて「優しい物語」 「おじいちゃんのゴロワーズ」どんな香りか分からないが、甘く懐かしい香りのような気がしながら想像するのも楽しかった

    7
    投稿日: 2025.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全く刺さらなかった。 推理というか妄想?? 論理の飛躍が目立った。 あとトリックが雑な印象を受けた。 居酒屋の廊下で犯行のところ、居酒屋が騒がしかったとしても誰1人気付かないのは可笑しくないか? 何かしら悲鳴とかあげるだろうし… あとジョギングしていた女性がアル中という推理も、口を手で隠していたことを根拠として述べられていたが他の理由は考えられないのだろうか? 祖父が認知症だという設定も特に生かされていないように感じた。 それと、ヒロインの楓が地雷級だった。 男が苦手なのに男相手に自己紹介で「もうすぐ紅葉が綺麗な木の“かえで”」って言うところとかキツすぎる。

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学校教師の楓は定期的に、元校長の祖父の元へ通う。話術巧みで頭の切れる祖父だったが、レビー小体型認知症を患い、幻視があらわれるように。 そんな祖父に身の回りで起きた「謎」を話すと、祖父は生き生きと語りだす。 購入した古本に挟まれた訃報記事の謎、緋色の脳細胞 行きつけの居酒屋のトイレに現れた刺殺死体、居酒屋の密室 学校のプールから消えたマドンナ先生、プールの人間消失 楓のクラスで起きた不思議な出来事、33人いる! 同僚の岩田が巻き込まれた殺人事件、まぼろしの女 彼女の周りに現れる不審な影の正体は?ストーカーの謎 話題の本だったけど、どうも表紙を見て手に取るのを躊躇っていた。いえやって感じて読んだら、するすると読めた。 穏やかな安楽椅子探偵ものと思っていたら、読み進めるうちにだんだんと不穏な空気になっていく。 各章のタイトルも、楓たちが語るミステリ談義もなるほどと思いニヤニヤしつつ。 チリチリと感じる違和感がやがて楓の事件につながって、なるほどなあ。 だんだんと、どこまでが彼の幻視なのか、という不安もあって。 最後はほっと息をついた。

    2
    投稿日: 2025.10.30
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    今更ながら読了! 後半ハラハラした〜! 主要な登場人物が皆魅力的で、やり取りや物語の中でそれぞれの優しさが垣間見える所がすごく好き。 温かい気持ちになりながら読めました 次のやつも楽しみ!

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は謎解きばかりで単調だったけれど、主人公の生い立ちや祖父に対する想いがわかってから、引き込まれた。それは、自分の大切な人や空間に対して共感ができるようになったからだと思う。小説内で出てくるミステリー小説のように、決まりきった台詞や行動で、謎解きが始まる。最後は読者に委ねるというのも、主人公がどちらの男性に惹かれているのか委ねられている気もする。ただ、文章を読むにあたって四季だなあと思っている。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めた途端、グイグイ引き込まれて、やめられなくなってしまった。日々の生活とのバランスをうまくとりながら、読書を楽しみたいと思いながらも、なかなかうまくいかない 楓の祖父(71才)の口癖「世の中で起こるすべての出来事は物語なんだ」 強靭な意志の力で「恨みには流されないという物語」を選択した祖父。すごい人だと思う。香苗を殺し、楓をもストカーしていた犯人に対しては、いくら恨んでも飽き足らないであろうに。 とりあえず、犯人が逮捕されて一安心だ。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    本作の安楽椅子探偵であるレビー小体型認知症の祖父のキャラクターが素晴らしく、探偵としてキャラが抜群に立っている。知的でお洒落でありながら「煙草を一本くれないか?」という推理をやるスイッチとなる名台詞がありながら、一連の推理はあくまで筋道の通った解釈であり「物語」として扱うのも面白い。探偵というキャラクターにありがちな独善性や奇抜な振る舞いがなく全体的にスマートなのがとてもよかった。推理を絵として浮かび上がらせるのが認知症の幻覚という設定も、本作を映像化したときに映える設定だなと思いつつ、その幻覚自体が万能に見える祖父の弱点かつ不安要素になっている点も上手い。利点と欠点を表裏一体にして設定として落とし込んでいるあたり作者の手腕が光っている。それ以外にも要介護である行動制限がかかった探偵というのも映画の『ボーン・コレクター』のようでとても良かった。 肝心の謎は最初の謎は非常にシンプルなものでやや肩透かしであったものの、取り扱う謎が日常の範囲でありながらも多岐に渡っており、単純な日常の謎ではなく殺人事件やストーカー事件などの闇が深く非日常的なものも含まれていたのが読み飽きない意味でもとても良かった。認知症の介護、という不可逆な設定がそれに上手く噛み合っており、この謎解きで行う祖父とのコミュニケーションは楽しくも時間としては有限であり、いつかくる終わりが見えているからこそ、そのやりとりには優しさだけでなく切なさも孕んでいる。本作で何度も繰り返し語られている通り、本作は単なる推理モノというだけではなく、一個の物語、ヒューマンドラマとしても読み応えのある作品だった。 余談だが、ミステリとプロレスは似ているというエピソードがあったわけだが、その中で往年の名レスラーに混じってカール・アンダーソンが唐突に出てきたのは笑ってしまった(笑)

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    認知症の祖父が事件を解決する安楽椅子探偵ミステリー 探偵役の設定が斬新だが、舞台装置感は否めない作品かなと思った。とはいえ、物語の描き方が非常に良くて読みやすく、大賞を取るのも分かる作品でした。 ミステリーの連作短編集、最後は伏線が回収されるという形式はオーソドックスながら、読み応えがあって素晴らしい。 ただ、散りばめられた謎を解決するのに必要な前提知識のレベルが高過ぎて、雑学ものを読んでいるような気分でもあった(そこが醍醐味でもあるんだけど)。読者への挑戦状のような要素もあったので、短編ごとに趣向は変えていたとはいえ、そこは惜しいかなと感じました。 しかし題材とキャラクターの魅力は素晴らしい。 わりと今の時代皆が直面する認知症を1つのテーマとしていながら、探偵役としての能力が衰えないレビー小体型認知症を選んでいるところも秀逸だと思った。 賞レースの大賞作、ということで評価を下すような感想になったけど、良い作品だと思う。続きがあるのが惜しいような嬉しいような…笑 読後感を大事にして、ちょっと時間をおいて読みたいなと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の主人公は、27歳の小学校教師・楓(かえで)。 彼女は、かつて小学校の校長として尊敬を集めた聡明な祖父と深い絆で結ばれています。 しかし、祖父は現在71歳で、幻視や記憶障害、パーキンソン症状などを伴うレビー小体型認知症(DLB)を患い、介護を受けながら東京・碑文谷の自宅で暮らしています。 この病気により、祖父は日常的に幻覚を見たり、記憶が途切れたりする一方で、時折驚くほど鋭い知性を発揮します。 楓は、ミステリー小説を愛好する祖父の影響を受けて育ち、自身もミステリー好き。 そんな彼女が、仕事や日常生活の中で遭遇する「日常の謎」(密室殺人や人間消失、幽霊騒動など)を祖父に持ち込むと、祖父の知性はまるで昔の名探偵のようによみがえり、鮮やかに謎を解き明かしていきます。 祖父は、動くことのできない「安楽椅子探偵」として、書斎でゴロワーズの紫煙をくゆらせながら、楓や周囲の人物から提供される情報をもとに、論理的思考と豊富なミステリー知識を駆使して事件を解決していくのです。 物語は連作短編形式で進みます。 楓が職場で遭遇した不可解な出来事を祖父に相談。 祖父は、認知症の症状を抱えながらも、鋭い観察力で謎の核心をつきます。 このエピソードでは、祖父の推理力と楓の信頼関係が描かれ、レビー小体型認知症の特徴も丁寧に描写されます。 学校や楓の周囲で起こる一見不可能な犯罪や奇妙な出来事が登場。 祖父は、古典ミステリーのオマージュを交えながら、論理的に真相を解き明かします。たとえば、ハリイ・ケメルマンの『九マイルは遠すぎる』やジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズを思わせる趣向が盛り込まれ、ミステリーファンを楽しませます。 物語が進むにつれ、楓自身や彼女の周囲の人物(同僚教師の岩田や、劇団員の四季など)が抱える個人的な悩みや過去が明らかになります。 やがて、楓の人生に深く関わる重大な事件が浮上し、祖父と孫娘の絆が試される展開に。 この事件を通じて、祖父の認知症という現実と向き合いながらも、彼の知性と愛情が楓を支える姿が感動的に描かれます。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーが読みたいという人には物足りないかもしれないが、ミステリーと心温まる家族愛を掛け合わせたものとしてはすごく成功しているように思う。基本的には登場人物がみんな心優しく、人と人との繋がりを描いている作品であるため、読後感はミステリーではない。推理も少々強引さを感じられないでもないが、おじいちゃん可愛いから許そうみたいな気持ちになる。また、孫を気遣う推理とその斬新な手法のどちらともが、見捨て感を薄めているのだが、薄まりすぎないのがいい。 最後の謎解きの部分は相棒で見ていた知識があったので、だいぶ気になってはいたのだが、やはりそうだったかという感じ。知らなかったらもっと感動しただろうが、有名な話なんだろうか。

    7
    投稿日: 2025.09.10
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    09月-02。3.5点。 レピー小体型認知症の祖父を訪問する、小学校教師の主人公。謎を祖父に相談し、解決していく。 小気味よい感じ。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    謎の真相が強引で入り込めなかった。 でもとにかくおじいさんがカッコいい。 10年後、福山雅治主演でドラマ化してほしい。

    0
    投稿日: 2025.09.02
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    短編ミステリー集ではあるものの、全体を通して登場人物等に一貫性があり一つの物語として完成していた。各章ごとに読み進めることもできるので、すごく読みやすく、ミステリーのどれもが些細なことから推理していく(一部超能力?みたいなものはあったものの)流れをとても綺麗に感じた。 肝心の内容は、前半のミステリーに比べて最後の章は物足りない感があった。なぜどうしての部分がすごくあっさりしすぎているように感じた。加えて、個人的には被害者も犯人ももっと何かしらの背景があるほうが読み応えがあって好みというせいもある。この作品は短編が集まっており、なおかつ全体の物語の進み方としてそうするほうが自然ではあるものの、あまりにもあっさりと終わるものだなと思った。 ここから先はネタバレの可能性あり ↓ 個人的に思うことは、祖父は病気ということさえも偽ってるんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。 幻視のことを自分で理解してるし、なにより煙草吸うだけであんなにぽんぽん推理されたら普通に怖い。 あまりにも鮮やかすぎて、じつは病気じゃないんじゃないの?と思ってしまった。 かりに本作に倣って、病気じゃないという物語を紡ぐなら、この本の読者はどんな風に紡ぐのかな、、 自分なら、楓は最後のシーンで「初めて好きな人ができた」なんて言ってたくらいだから、精神的にすごく弱くて子どもなんじゃないかなと思う。よく言えばおじいちゃんっ子。父と母に十分に甘えることができなくて、そのまま育って、もし仮に祖父が優しい祖父のままでいるなら、楓は祖父に依存しちゃうんじゃないかな?だからこそ祖父は、あえて病気を装うことで、楓に自立させようと、なにより、楓自身に過去を乗り越えてもらいたかったんじゃないかな。なんて考えることも、本を読み終わった後の醍醐味。こんなことを話せる友人はいないので、もしこれを見てくれた誰かに、こんな見方もあるんだなぁって思って欲しいと思ってここに書いておきます。 改めて、とても素敵で、なによりミステリーとしての流れが綺麗な作品でした。 ここまで見てくれた人もありがとうございました。

    0
    投稿日: 2025.08.29
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    居酒屋での密室殺人、プールからの人間消失、誰からも認識されていない幻の女。彼女の周りで起こるさまざまな謎を“名探偵”の祖父が解き明かす。エンターテイメント性に富んだ明朗快活なミステリーに、素直に身を委ねて楽しませてもらった。 紫煙の向こうに祖父が見た光景が人間味あふれる優しく美しいものばかりで、心が温かくなると同時に悲しくなる。「名探偵のままでいて」というタイトルが楓の切実な想いを物語っていて、胸が締め付けられるようだった。それでも読後が心穏やかなのは、きっと作者が最後に託した謎のせいだろう。続編もぜひ読みたい。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    これ感想書いた気がするんだけど…消えちゃった。 忘れちゃったけど、推理面白かった!! おじいちゃんのお膳立てしてる感じだけちょっと気になった。と思う。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    短編ミステリーの詰め合わせで読みやすい一冊。 古き良き推理小説のように、問題解決までの流れに“形式美”があって心地いい。

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    放送作家だけに読みやすい。初めてミステリー小説を読む方にオススメ。 ミステリー小説ファンにとって、作中に作家や作品が出てくるのが嬉しいね。知らない作品が出てきて、思わず検索しました(笑)。 25/08/07 31冊目

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    おじいちゃん素敵すぎ…っ✨️✨️ 最後の1文読んで、思わず満面の笑みを浮かべてしまった 人は死ぬものの、とても優しいお話 岩田も四季も好青年なので、女か虎か?の結論が気になりますね

    1
    投稿日: 2025.07.17
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    ただ単に謎解きをしていくだけではなく、人と人との繋がりやいろいろな愛の形が感じられ、とても心温まる優しいお話だった。 過去の衝撃的な事件や楓のトラウマ等、徐々に明るみになっていく様子にはドキドキし、辛い別れでは無念な思いがひしひしと伝わり、話としてとにかく退屈しない。 また、主要3人のそれぞれの個性だったり、心境の変化がうまく描かれていたなぁと。岩田と四季、最初の印象と終盤とではがらりと変わる。そんなところもどんどん物語に惹きこまれる一因なのだろう。特に四季の告白シーンは印象に残っており、とびきり素直で素敵だった。続編のほうも気になるので読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.07.15
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    オムニバス形式 かつて校長先生で人格者だった祖父が 年老いて幻覚を見たりして 心配で何度も様子を見にくる主人公。 謎を祖父と解く。

    1
    投稿日: 2025.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    推定初めて読んだ安楽椅子探偵 解説にもあるように様々なミステリー作品について言及があるので、この作品をブックリストに未読作品を読みたいと思う 第5章での「女」がアルコール依存患者であることや被害者が大麻の売人であることなど、強引では…?と思ってしまう点もあったが、これが安楽椅子探偵ものの醍醐味…なんですか?見識が浅いため判断がつかないが、「おじいちゃん」の魅力の前には霞むので、ご愛用の煙草を献上したい 読者への問いかけ「四季か岩田か」、四季を推したいところだが、続編で是非確かめたい なぜ四季を推すか、理由はいくつかあるが、まず真っ直ぐに楓に好意があると伝えているところ好ましい、加点。楓も初対面から四季の造形描写に暇がない、一目惚れじゃん、加点。語りが上手い祖父をもつ孫、べらべら一人で語れる男のこと気にならないわけがない、加点。四季、応援しているぞ

    1
    投稿日: 2025.07.12
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    安楽椅子探偵ものは初めて読んだが、話を聞いただけで事件のストーリーを組み立てていく過程が新鮮で面白かった。裏をかかれる展開もあり、最後まで楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.07.08
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    伏線の張り方と物語の終わり方が非常に素晴らしかった。 読みやすい本でもあったので、万人にお勧めできる作品だと思います。

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    アレとコレがそうつながって、こう展開して。 登場人物が少ないけど、良い意味で複雑化してて、でも読みやすくて、知的好奇心をくすぐらせて、心もあったまる。言うことないっす。

    1
    投稿日: 2025.06.11
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    いわゆる安楽椅子探偵のミステリーでしょうか。 かつては切れ物とうたわれた祖父は、今は、特殊な認知症を患い、介護生活を受けていた。 しかし、孫の楓が持ち込む不思議な謎に、たちまちかつての切れ物の変貌を表す。 そして、楓の人生を大きく変える重大な事件の影が,,, 続編も読みたいですね。

    19
    投稿日: 2025.06.08
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    作品の空気感がとても優しく穏やかで浸っていたくなる。 登場人物たちが嬉しそうに語るミステリー古典作品が謎解きのヒントになるが、作品を知らなくとも楽しめて、成る程ねと思わせる面白いミステリー。

    0
    投稿日: 2025.06.06
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    全体的に甘味の強いミステリ。 メインの登場人物はみな善人で心が清く、そこがさわやかで優しい読み口になっているが、逆に人間みがなくて絵本の中の登場人物のようにも感じた。 終章のストーカーの行動も、「おじいちゃんのかっこいい言動をヒロインに見せたい」というストーリーの都合が先行して不自然に感じた。なぜそこにヒロインを? 全体的に作り物感が強い。 特にプールに消えた女の話など、全てが「謎めいた状況」を作るためだけに動いているようで、動機も方法も強引すぎて不自然だった。 ただ、そのファンタジックな優しさが、何かに癒されたいときに読む本としては向いているのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.06.05
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    ミステリの知識があったらもっと楽しめたかもしれない。 おじいちゃんとのやり取りが心あたたまる。あっさりおじいちゃんが謎を解いてしまうのが少し物足りないかも。

    0
    投稿日: 2025.06.05
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    こんなにも暖かいミステリーに出会えて幸せでした 無理があるんじゃ、、っていう推理もあったけど、結局は疑問点が出るたびにおじいちゃんが一つ一つ丁寧に潰してくれるから、納得できたかな 第三章 プールの人間消失 続編読みます

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    切れ者の祖父はレビー小体型認知症を患っており、幻視や記憶障害が現れる。 孫の楓は祖父と同じく学校の先生となり、自宅で介護生活を送っている祖父を見舞う。 そんな時、身近で起こった謎を話すと、ミステリー好きな祖父は病気とは思えないほど、イキイキとした表情と衰えを感じさせない推理力を見せる。 そして、その推理は当たっており、楓を喜ばせた。 しかし、そんな楓に危険が迫る。 楓に関わる過去と取り巻く環境が、切ないながらも心に響く。 2025.6.2

    8
    投稿日: 2025.06.02
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    ミステリー小説としては物足りなかったかな…先が気になるって感じにならないので眠くなっちゃって先に進まなかった。 紫煙で全て見えてきちゃうおじいちゃんに入り込めなかった… 大好きなおじいちゃんとのお話と思えばいいのかな。

    0
    投稿日: 2025.06.02
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    ミステリマニアの女性教師(ワトソン?)と認知症を患う祖父(探偵)の短編集。 コミカルで読みやすいが、乱暴、ご都合な推理だと感じた。現場状況を聞くのみの安楽椅子探偵ならもう少しトライアンドエラーがあってもいいと思うが全ての話において、1ラリーで答えを言い当てるのが気になりました。 特にヒューマン要素で訴える描写もあまりないので、推理小説でいうと自分には合わなかったかも、、

    4
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ·色んなミステリーの小説が登場していて、いつか読んでみたくなった。 ·主人公の楓と、岩田、四季の3人の掛け合いがコミカルで楽しかった。物語を通して少しずつ打ち解けていく、さりげない描写が個人的には印象的だった。続編では、3人の関係がどうなるか注目。 ·ぼぇーと読むにはもったいない、自分でも推理してみたくなる小説だったけど、ゆっくり読む時間がとれなかった。続編は1章ずつ吟味していきたい。

    1
    投稿日: 2025.06.01
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    このミス大賞 元小学校校長でミステリ愛好家の祖父は、 レビー小体型認知症を患い体が弱っていき幻視や記憶障害に悩まされながらも、体調が良いときは幻視も事件解決に役立てる名探偵 孫娘の楓がもってくる難事件を見事な物語(仮説)で解決していく プロットはおもしろい 幻視で仮説をイメージ化するなど 変性性認知症の特性を推理に生かすとは 作家は放送作家だけあり構成がうまい けど、ちょっと都合がよすぎるかな

    1
    投稿日: 2025.05.29
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    孫娘が持ち込む謎をたちどころに解き明かしてしまうおじいちゃん、かっこよすぎる。レビー小体型認知症を患い様々な病状を抱えながら、謎を前にするとたちまちかつての理知を取り戻して語られる、謎解きの鮮やかさ。こんなおじいちゃんが身内にいたら大好きになってしまうなあ。

    0
    投稿日: 2025.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    レビー小体型認知症を患っているおじいちゃんが孫娘:楓の話を聴いただけで事件を解決する、といった発想は非常に面白いと思った。 随所随所で在宅介護のことやリハビリに関することなど一見分かりやすく表現されているものの、現実の在宅介護現場を知っているとやはりおじいちゃんの状態の落差が激しく、現実離れしている感はあった。 そういったことを度外視してストーリーだけを楽しめば謎解きなどはリアリティを感じた。

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    おじいちゃんっ子の方にオススメ。認知症のおじいちゃんが推理の時だけ正気に戻って謎解き。(そんなわけないじゃ〜んと思うと入り込めない)難解なものはなく日常にありそうな謎解きでした。

    6
    投稿日: 2025.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特殊な認知症の祖父を持つヒロインの教師。 ミステリ好きだが、不幸な過去を持つゆえ幸薄い雰囲気を持つ。 安楽椅子探偵の祖父が事件のヒントを解く間に、ヒロインは事件に巻き込まれて… 「日常の謎」ミステリと、がっつり「本格ミステリ」の ハイブリッドのようなお話。 美貌のヒロインをめぐる物語はどこに帰結するのか…? オムニバス形式ミステリが一つの真実に収束する過程。 ほのぼの日常ミステリと思って読んでいると、結末にぞっとさせられる。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本格的なミステリーでびっくりした。 おじいちゃんの推理がすごすぎる。 短編だけど、ちゃんと話は続いていて 最後は一気にいろんなことが分かった。 岩田先生みたいなキャラは、やっぱり恋が報われないのか。 続きも知りたい。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    個人的にはお祖父さん以外のキャラにあまり好感が持てなかった。ヒロインの一人暮らしもなんだか中途半端な感じがするし、正直家に戻ればよいのでは?と思う。なんで孫が介護?と思ったら最後に色々と事情が判明されたけれども、他に身寄りが居ないなら猶更家にいればいいのにと思ったり。 ヒロインにちょっかいだしてる二人もなんか今一つさわやかさが足りないのでどうなの?という感じ。まぁ彼らの好意を知って、選びきれずにどうしようか悩んでるヒロインも、そんなことしてる場合なのか?とは思いますが。告白された訳でもないからそんなものなのかな。

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    ★5でなく★10にしたいくらい! 最後のページで胸がじわっとなりました。 最後、〇〇〇ストーリーになってるところがまた…くぅ…! 「絶対にイヤミスでない」と保証された温かストーリーって 自称・あんまり好きじゃない…だったけど 大好きでした!! 知念実希人さんの「優しい死神の飼い方」シリーズで …もしや私って… ってうすうす気づいてはいたんだけど… 誰か!もっとこんな系の作品教えてください!!

    1
    投稿日: 2025.04.08
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    第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。安楽椅子探偵ものだけど、普通の探偵ものと違うのは、探偵役であるミステリ好きのじいちゃんが認知症を患っているということ。 じゃあ、どうやって謎解きを? と思うかもしれないけれど、これがまた格好良い。 冒頭「今朝は青い虎が入ってきたんだ、と楓の祖父は言った」と始まるように、レビー小体型認知症の特徴は幻が見えること。虫が蠢いているのが見えたり、ベッドの下にカワウソがいると言ったり。幻視かどうかは自分でわからない。 しかし、ミステリ好きの爺ちゃん、教師をしている主人公・楓が身に起きた謎を話すと、「煙草を一本くれないか?」とせがみ、脳内で謎が解けると目をはっきりと開けて推理を披露する。爽快感ハンパない!面白い。自分の推理を口にしてみて、さらに矛盾点に気がついて新たな真相に辿り着いたり、かなり楽しませてくれた。 楓が持ち込む謎もさまざまで、日常の謎から密室殺人、人間消失、幽霊騒動までたくさん。 「鮮やか」という形容詞が似合う作品だった。

    3
    投稿日: 2025.04.03
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    ナイナイのオールナイトニッポンがきっかけで買った一冊。短編集で読みやすい。この本がきっかけで読書を始めた。

    0
    投稿日: 2025.03.28
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    ミステリに触れたことがない方にお薦めしやすい本だと感じました。謎の題材にはとっつきやすいものが多く、文章を平易です。トリックそのものには若干無理があるのではないか(フェアではない)と感じるものもありましたが、そこを楽しむ作品ではないなかなと。 なによりタイトルがよいです。惹かれました。

    1
    投稿日: 2025.03.28
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    時々、読み手が想像できないような謎解きか出てくるのが気になったが、全体的にはおもしろかった。 続編も読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の楓のトラブルを籠ってあえる祖父が解決するスタイル。 流石に楓経由やレコーダー経由の情報のみで、事件を解決するっていうのは、少し無理がある気もする。 楓から伝えられる短編の事件を、祖父が解決するのだが、その間に入ってくるヘルパーなどの話は本質的ではないと流し読みしてしまった。一方で最後の犯人はそこにつながっていたことを考えると、流し読みしてはいけない部分だと思う、そのフィードバックは良かった。 ストーカーに関してはもう少し早い段階から、ちらばめていれば良いと思う。 楓と香苗の関係もすれ違いから気づきやすい。

    1
    投稿日: 2025.03.23
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    元校長先生の博識かつダンディな祖父をもつ主人公。 その祖父が安楽椅子探偵のお話。 主人公の話を聞いただけで謎を解き明かしてしまうのだが、認知症により体調に波があり、他に身内もなく祖父のことが大好きな主人公の気持ちがせつない。 上品で知識も経験もある大人でさらにユーモアもある、理想の祖父象だと思う。

    1
    投稿日: 2025.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日常の謎×安楽椅子探偵短編連作集。 切なくて暖かい文章に読んでて涙ぐんでしまった 登場人物みんな魅力的だし、何より探偵役であるおじいちゃんがかっこいい。 ぽかぽかする穏やかさがあると思えばハラハラする展開もあり、引き込まれて一気に読んでしまった。 古典ミステリへの愛溢れるオマージュが多く、読んでいてとても楽しい!! 作中に登場する作品を読み返したくなったし、未読のものに関しては読みたくなった。 終盤の展開も好き ※ここからネタバレ 最後の余韻を残す終わり方大好き!!! その推理私ら(読者)にも聞かせて〜〜〜〜!!!!ジタバタでもそこを読者に委ねるからこその余韻だよね〜〜〜!!!ジタバタ

    2
    投稿日: 2025.03.20
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    キャラが魅力的。レビー小体型認知症のおじいちゃんが推理をするという設定がすごく面白い。展開や主人公の設定がラノベ的であまり好みではなかったが、こういうのが最近の流行りなのだろうと思った。 ラストが粋ーーーツ!!

    4
    投稿日: 2025.03.14
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    5つの事件それぞれにその後に起きる最大の事件のヒントが散りばめられていた。 さらっと読み進めてしまった…失敗!油断してた…あの時のアレがそういう事だったのか… おじいちゃんが最初に1つの仮説を検証し、矛盾が生じると言い、次の仮説に進むというのも良い流れだった。 続きも読みたい!

    12
    投稿日: 2025.03.12
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    そにかく祖父がかっこいい作品。 祖父の認知症と主人公の心情には考えさせられるものがあり、終盤の祖父の幻視や行動には目頭が熱くなる思いがあった。 主人公と周囲の登場人物との関係性や設定には特別性はなく、どこかに既視感があった。 ミステリー性も特に驚くような展開はなく稚拙に感じた。

    0
    投稿日: 2025.03.11
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    後半の章に入るにつれ物語に引き込まれていった。まるで登場人物と一緒に推理している感覚になる。物語で出てくるミステリー小説も気になる。

    3
    投稿日: 2025.03.09
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    認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、孫の楓が持ち込んだ様々な事件を解決する。名作と言われるミステリーの作品へのリスペクト、オマージュもあり、著者は相当のミステリマニアだということがひしひしと伝わってきた。また、楓と岩田と四季の掛け合いもテンポやノリがよく楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.03.06
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    とても良かった ・ストーリー ・登場人物のキャラクター ・読みやすさ どれも満点に近い作品だった さすが「このミステリーがすごい!」大賞作品 続編も読んでみたいと思いました

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    安楽椅子探偵はじめて読みましたが、続きが気になる程面白く、あっという間に読んでしまいました。 続編も積読しているので読みたいと思います。 碑文谷さんの〝物語”を語る時の和術にはワクワクしながら読み進めました。

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    先日、初めて子どもと一緒に葬儀に参列した。子どもといたことで、より一層「老い」について思いを巡らせてしまう。そんな感情に引きずられて、積んでいたこの本を読むことにした。 典型的な安楽椅子探偵なのだが、探偵役の祖父はレビー小体型認知症を患っている。一進一退する体調と幻視とに揺すぶられながら、孫の楓が持ち込む大小さまざまな事件を解決に導いていく。 祖父と孫そろってミステリ好きということで、古典の引用やオマージュがふんだんに盛り込まれている。萩尾望都先生『11人いる!』まで出てくるなど、カバー範囲も広くて楽しい。形式をあえて踏襲することで、この作品ならではの着地となっていたように思う。 そして何より、キャラクターが魅力的すぎた。ミステリ好きの楓と、それを取り巻く岩田先生と四季の3人の楽しさよ。初登場時は嫌なやつだな、と思わせられた四季だけれど、楓の気付きと合わせるととんでもないツンデレだ……と一気に好感度が逆転した。岩田先生もバックグラウンドの開示から存在の奥行きが増した感じ。重い過去を背負う楓と、最後の事件を経ての、3人の関係性の変化……が気になるのにリドルストーリーに落とし込まれてぐぬぬ……と唸らざるを得なかった。 あと、やっぱりおじいちゃんの知識の深さと謎解きのルーティンが、この物語をたまならなくワクワクさせている。煙草の紫煙も、碑文谷のあの家の情景も、全部の雰囲気が好きだなあ。老いてなお、認知症を発症したあとも、家族との関係性や周りの思いについて、じんわりと考えさせられたのもよかった。

    13
    投稿日: 2025.03.01
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    「このミス大賞」受賞ということで大いに期待して読んだが、この作者の初作品だからか、プロットやトリック等のテクニックに走り過ぎている(特にミステリーあるあるの傍点表現)のが鼻について、しかもその文章が幼稚に感じられて耐えられなかった。 「レビー小体型認知症」で介護施設に住む祖父が孫娘の持って来る「事件」を話を聴いただけで推理し解決するという設定は典型的な安楽椅子探偵パターン。「私はミステリー(特に古典)やファンタジーものをよく読んでるんですよ」感が随所に感じられ、また現実感のないトリックばかりで、なぜこれが大賞なの?このミス大賞の選者大丈夫?と不思議に感じた。 私は現場主義の刑事物の方が好きだ。

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    自分のおじいちゃんを思い出す。 父方86歳、母方91歳で亡くなった。 認知症にはならなかったけど老いて調子が悪そうにしてるのは切なかったな おじいちゃんが悲しむと悲しい。 自分が認知症だとわかるのは悲しい。 タバコを吸う人の中でも1番素敵なのでは

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく素敵な祖父さんのファンになりました。 一人称「ぼく」がたまらなく刺さります。 最後に楓先生が選んだのはどちらなのだろう。 続編も楽しみにしています。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    おじいちゃん探偵のカッコ良さ、これに尽きる。そして病気のせいで完璧じゃないところも魅力の一つ。 本調子の時と幻肢に惑わされるときの落差も不謹慎ながら物語のアクセントとして活かされている。 楓が相談に行く時ばかり調子がいいのは都合がいい様に感じたがそれは御愛嬌か。 一話完結のドラマのように毎度の決め台詞がくどいなと思えてくるのだが、最後楓の気持ちまでもを事件として活用するのが粋だ。 高齢の男性が一人称を僕というのはどうしてこんなに格好いいのだろう。自分も近い将来使っていたいものだ。 今まで全く読んでない海外古典ミステリーにも関心が高まった。

    21
    投稿日: 2025.02.18
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    凝ったミステリー小説を求めてる方には刺激が足りないかもしれないです。 私には探偵(ここでは祖父)の格好良さや、テンポ感のある展開、読み終わった後に満足感がありました。様々なトリックに挑戦しているので、ビュッフェのように読めます。ゴロワーズの煙草を探しましたがもう廃盤でした。。

    0
    投稿日: 2025.02.14
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    面白かった。 中々無い設定に引き込まれて しまった。 中々の佳作。 続編も出てるらしいので そっちも楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    娘視点で情報がもたらされ、読者も推理し立案する。しかしそれを覆す視点が祖父から示される。なるほどなあの安楽椅子探偵シリーズ。

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    素晴らしかった この作品はストーリーが面白いのも、さることながら各登場人物のキャラクターが特徴的で面白く、作品の質を何倍にも高めていた。 ぜひ、続編を読みたいものだ。

    11
    投稿日: 2025.02.09
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    このミス大賞は面白い。 1冊の中にぶつ切りの短編がいくつも入っているミステリは苦手だが、本作は主人公のストーカー話の軸に沿っていくつかの日常的な謎が提示され、その謎の中に軸の話のヒントが組み込まれているので長編ライクに楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    名作ミステリーの要素をふんだんに詰め込んでいるものだったので、あああもっとミステリーの知識が私にもあれば、もっと面白く読めたのに...!とちょっと後悔が残りました。 笑 ですが、知識がなくても説明が所々入るのでちゃんと面白く読めると思います。 そして、博識の祖父が難病を抱えながらも筋道立てて謎解きをしている姿に尊敬を覚え、最後には家族の愛に感動します! おじいちゃんっ子だった私は、なんだか自分のおじいちゃんに少し重ねて読んでいた部分もあり、最終話は本当に涙が止まらず。笑 とても良かったのでおすすめしたいです!

    1
    投稿日: 2025.02.02
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    ミステリーものを初めて読みましたが、初心者にも分かりやすく定番トリックやジャンルを説明してくれて面白かったです!主人公と祖父の関係性が温かく、二人が紡ぐ物語に惹かれる本でした。続きを読むのが楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.01.28
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    レビー小体型認知症を患う元校長の祖父のもとに  孫娘 楓が謎を持ち込み ともに推理していくという連作集 昔よく読んだ萩尾望都さんの11人いる!!が頭を過った

    7
    投稿日: 2025.01.28
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    連作短編調で優しさ溢れるミステリーといったところでしょうか。 ストーカーの件は出来過ぎ感はありましたがそれまでの伏線が回収されパチっとハマりました。 「女か、虎か」までの切迫感はありませんが最終的に楓先生はどちらを選んだのでしょうね。 リドルストーリーはあまり好みませんが、この終わり方は良かった。

    28
    投稿日: 2025.01.27
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    安楽椅子探偵は元校長先生。 周りからの信頼も厚く、イケオジで人たらしだった素敵な70代おじいちゃん…半年前にレビー小体認知症を発症している。 孫娘:楓が頻繁に実家に通いながら、聡明で知的好奇心旺盛の祖父の脳を刺激する『謎』を提示する。 レビー小体認知症の最大の特徴は『幻視』だそうで、青い虎やベッドの下のカワウソ親子など、本人には本当に見えるらしい。 祖父と孫娘の愛、家族の秘密、ミステリーとしての面白さと3拍子を味わえた♡ 「幻の女」本棚にあるかも?探してみよう。 楓が岩田と四季のどちらを選ぶか⁈続編も楽しみ

    16
    投稿日: 2025.01.25
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    連作的な 展開で、古典をはさみながらの謎解き 登場人物に善い人が多く、優しいミステリーだと思う。 登場人物の今後を見守る気持ちで、続編も読んでみようかな。

    2
    投稿日: 2025.01.22
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    楓、煙草を1本くれないか。 この台詞が祖父から出る度に、この物語も終わりかぁという、なんとも寂しい気持ちにさせられた。 女か虎か?を思わせる最後の物語を祖父はどう紡ぐんだろう?

    0
    投稿日: 2025.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このミスの名に恥じぬ、超王道ミステリー。 レビー小体型認知症なる、幻視を伴いやすい病気を患う聡明な祖父とミステリ好きの楓による物語。最初にひとつふたつ、小さな謎を解いて、さて本題…という流れが私の思う王道そのもの。 実在するミステリの表題を引用するシーンが多いため、若干の置き去り感は否めないがストーリー自体には大きく影響しないので全然楽しく読めた。 肝心のトリックもどれも面白いとは思ったものの、小説だけど図説ありきっぽいのはいかがなものかとは思う。 締め方が「女か虎か?」の形式を取ってエンディングな辺り作者のやりたかったことが詰まった作品なんだろうな、と思う。

    2
    投稿日: 2025.01.21
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    このミス大賞受賞作だから期待して読んだ。認知症老人が探偵っていうのは史上初なのでは。正直この設定だけで読みたくなるでしょ。 中身も面白いし、古今東西のミステリ蘊蓄もたくさん出てきて、作者のミステリ通ぶりが伺えるのも良い。 初めはいわゆる「日常の謎」ばかりを扱うのかなと思っていたら、途中から殺人事件も絡んできて、深くは語れないけどラストはおおっという感じ。 同じく聡明だった自分の祖父のことを思い出して個人的に少ししんみりしつつ、読後感はとても良い。続編も読みたい。 個人的には、いつも登場人物の名前を覚えるのに苦労するので、ほぼ名前が出てこない(主人公ですら下の名前しか出てこない)のが割と助かったかも。登場人物はそれなりにいるんだけど、メインキャラ以外はあだ名や職業(ヘルパーさんとか)で呼ばれてたり、おじいちゃんも最後まで「おじいちゃん」だったり。 ミステリって基本的に人物が多くなりがちで、それを整理して読むのが少なからずストレスなので、そこを軽減してくれるのは親切ですよね。

    1
    投稿日: 2025.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    レビー小体型認知症を患うおじいちゃんが、孫娘・楓が持ち込んでくる謎を解く、安楽椅子探偵モノ。 四季くんが言う、登場人物の名前が難しいってのもあって笑、たくさん出てくる古典ミステリと自分は縁遠め。 好きな人にとっては、それが分かった上で読めるから、その側面が加わってより楽しいかもしれない。 安楽椅子探偵は現場には行かない、事実から事実に行き着く過程を考えるから、確かにスッキリ!!感はない。 少々、展開・流れに強引さも感じられるかなあ。 ただ、起きた事=事実はひとつで、でも、真実は人それぞれだからわからない。 この本の中で起きたことだけでなく、日々の事実の中には、自分なんかの考えが及ばないたくさんの人の真実が当然ながら絡み合ってることを、再確認されられた気がした。 書いてある事、話された事だけが全てではない。 そう考えると、岩田先生が「女か?虎か?」にするどい考察をぶっ込んでくるのが、魅力的だった。 それまでの、野球少年がそのまま大人になったような、単純!明朗!快活!運動!筋肉!(全部いい意味で)な人の翳りというか。 だから人っておもしろいのかもしれない。 母親の事件から男の人が怖かったという楓先生が好きになった人、多分、伏線回収上、男性だと思うけど、そうなると四季くんか、岩田先生か? 続編があるようなので読んでみたい。 本書のタイトル、「名探偵のままでいて」。 変わらないことを人が願う時って、切ないよね。

    8
    投稿日: 2025.01.19
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    認知症患者とその家族、悲しみももちろんありましたが、それよりも心が温まるミステリー小説でした。 登場人物の会話で出てきた作品も読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.01.18
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    安楽椅子探偵物。ロジックメインで、動かぬ証拠がある訳ではないので、本格ミステリを期待してると肩透かしを食らうかも。 でも優しいストーリーと個性的なキャラクターは好きだった。続編読むかは考え中。 読了 1月16日

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    推理小説として、事件解決の爽快さはイマイチだけれど、設定の妙と全編に漂う穏やかさは心地よくて、登場人物たちの続きのお話が読みたいと思った。

    2
    投稿日: 2025.01.10
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    3.3/5.0 歴代の名作ミステリーへの愛が感じられる安楽椅子探偵もの。 登場人物のキャラクター像など個人的にはあまりハマらず…

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    私にはあまりはまらなかった、、、 楓の話し方は今時珍しい古風すぎる感じだし、 クラシカルなミステリーもいかにもって感じで現代にそぐわないし、 事件もありえなさすぎて想像し難いし。 終わり方は 女か虎かを伏線回収してる感じておもしろかった。

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーとしてのハラハラ感はあまり感じなかったけど、楓と祖父のやり取りが優しくてほっこりしました。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    孫から聞く話から謎を解いてしまう認知症持ちのお爺さんとのやり取りが幻視で謎を解いていく様はすごいと思いつつ、思考と幻視がリンクすることなんてあるんだろうかと疑問もありつつと言った感じだった。 ただ人との関わりを苦手としている主人公が3人でのやり取りを心地よく思い出したりだとか主人公の変化が見れたのは良かった。 個人的には変人だけどいい人な四季さんを応援したい笑

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    導入部分は入り込みにくかったが中盤以降は楽しめた。おじいちゃんがいい。登場人物みないい。 シリーズ続きを読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かつて小学校の校長だった切れ者の祖父が、幻視や記憶障害を発症するレビー小体型認知症に悩まされながらも、孫娘楓の持ち込む謎を解決する安楽椅子探偵もののミステリー。 楓が持ち込む日常の謎を祖父が解決するだけの短編集なのかと思っていたが、様々な箇所に伏線がはられていた。 最後には、すべての伏線が回収され、楓に関する大きな謎が解決する。 ミステリーの内容も難しいトリックがある事件などではないので、ミステリー初心者でも気楽に読める作品だと感じました。

    4
    投稿日: 2024.12.22
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    レビー小体型認知症を患う祖父はときおり幻視や記憶障害を発症するが、調子のいい時は名探偵ばりに聡明で、孫でミステリーマニアの楓が持ち込む謎を生き生きと解決する。 安楽椅子探偵による日常系の謎解き短編集で、楓と祖父、友人の岩田や四季とのやりとりが面白い。 ミステリーとしては軽い印象だけど最終話はハラハラすると同時に祖父の幻視が切なくてうるっとした。

    1
    投稿日: 2024.12.20
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    レビー小体型認知症を患う祖父が孫娘の身の回りで起きる謎をタバコの煙をくゆらせながら物語を紡ぎ解いていく姿が格好良い。こんな症状もあるのかと勉強になった。1番最後のお話が、意外な犯人で面白かった

    2
    投稿日: 2024.12.19
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    祖父とその孫娘・楓の優しいミステリー。祖父は半年ほど前に「レビー小体型認知症」という病を患ったことにより、「幻視」(≒幻覚)が症状として現れるようになりました。そしてそれは、ただの“症状”のみならず、「安楽椅子探偵」としての能力を手に入れ、楓が持ってきた謎を解決するようになります。 読んでいて気づいたことがあります。 大抵の小説は新しい場面に移り変わるなどしない限り、「。」があっても文章は続けますが、この本はすべて「。」が出てきたらそこで改行しているのです。(セリフ以外)これにより、物語に儚さを感じます。 また本書には、現実でもある有名なミステリ作品の名前もたくさん出てきます。私はあまり古典的な海外ミステリを読んだことがないので、ピンとこない物もありましたが、ミステリ好きにはたまらないかと思います。 ラストで楓が言っていた「好きな人」は、岩田先生と四季君、どっちだろうな。 私としてはどっちでも嬉しいですが、四季くんのことを指してるのかな?と予想しています。(なんとなくなので根拠はありません…)続編もあるので、そこで書かれているのかな? ミステリーには様々な種類がありますが、こちらはすごく温かい話だなぁという印象を受けました。とにかく温かい。 唯一期になったのは、ラストの展開が若干無理矢理感あるとは感じましたが、全体的に好きなので問題なし。 コミカルな部分もあり、とても良い作品でした。☆4設定にはしてますが、4.7くらいはあります。 続編もぜひ読みたいです。

    2
    投稿日: 2024.12.15
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    前半単調だったけどラスト4分の1あたりがかなり秀逸で終わり方も秀逸。自分が気づいてないだけでもっと伏線回収というか小ネタ回収ありそう

    1
    投稿日: 2024.12.13
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    読みやすかったです。 終盤の手に汗握る展開は読んでいてドキドキしました。 ただミステリーとしてはイマイチ。疑問に思う点が多く説得力がない。 この作者さんのミステリーではない作品が読んでみたいなと思いました。

    1
    投稿日: 2024.12.12
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    とある認知症の祖父と孫娘の推理ゲームチックな物語。 孫娘が持ち込む謎を認知症の祖父が解き明かすストーリーから後半は当事者が事件に巻き込まれてハラハラしていく中で、スッキリとほのぼのハッピーエンド。 推理ゲームは少し無茶振りもありますが、物語がしっかりしていたので、読後に爽快感を感じましたよ。

    1
    投稿日: 2024.12.10
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    最初はたんたんと物語がすすんだので、途中で数ヶ月読まない期間があった。 ラスト1/4くらいから先が気になって一気に読んだ。ミステリの考察が面白い。 事実が少しずつ分かっていくと、切なかったけど、病気だけれどクレイバーなおじいちゃんかっこいい。

    0
    投稿日: 2024.12.06
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    終わり方が素敵。ドキドキしたり、わくわくしたり、可愛かったり、ほほえましかったり。胸がギュッとなるところも多かった。

    2
    投稿日: 2024.12.06
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    最初は事件簿って感じで だらだら進むだけなので 挫折本かと思った。 後半、 登場人物たちが絡んでいって ようやく続きが気になった。 事件内容もトリックも 興奮はしなかったけど 話次第はまとまってるし 終わり方も良かったし 次作も気になりはしてる。 最初つまらん!って思ったけど もう一回読み返したい。

    1
    投稿日: 2024.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    謎一つ一つにどういう物語になるのかを考えながら楽しめるストーリーと思いました。 孫娘の話をきいて、祖父が解いていく。 祖父の謎を解く話を聞いて、謎がスッキリとけて読んでいて楽しかったです。 全部で6ストーリーの話があり、個人的に居酒屋の密室とまぼろしの女のストーリーは色々な謎があり読んでいてわくわくしました。 他にも名作の作品名とセリフが出てきて、読んでみたいと思いました。

    1
    投稿日: 2024.11.30
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    ほっこりしつつも、物悲しい気持ちになるミステリ。 認知症で幻視が時折見えてしまう祖父も、不思議な話を聞かせるとたちまち聡明な意識で謎を解く。短編なのが読みやすくて良かった。 続編もあるようなので読みたい!

    4
    投稿日: 2024.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になっていた本。 買ったはいたもののずっと読めてなかった。 この本を読んでいる時は優しい気持ちになる気がします。内容も文体も量も重すぎずどちらかと言うと軽めで、読みやすい。むしろ、物足りないって人の気持ちもわかる気がします。でも、なぜか泣きたくなる感じ。読み終わったら一回本抱きしめたくなる感じ。 そして、はたまた出てくる本が全て実在の小説なのもとても好み。たんぽぽ娘も瀬戸川のミステリー談義もぜひ読んでみたい。積読が増えちゃうな、、、

    0
    投稿日: 2024.11.25
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    ずっと読むのを楽しみにしてたけど、半分まで来て挫折してしまった スローテンポで、本文でも想像の飛躍がすぎると言っていたようにこじつけを感じて萎えてしまった 逆に小学生とか読書初心者さんだとすごく楽しめるんだと思う

    0
    投稿日: 2024.11.21
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    【2024年208冊目】 認知症を患った祖父。彼は大のミステリ好きで聡明な人だった。幻視を見ることもあれば、意識がはっきりと戻る時もある。そんな時、孫の楓は祖父に謎を問いかける。紫煙をくゆらせる安楽椅子探偵は果たして事件を解決することができるのか。 このミスシリーズは結構博打だなと思ったりします。好きな方には申し訳ないのですが、ちょっと期待しすぎたな〜という感じでした。連作短編集なので、テンポよくは読めるのですが、大体の真相は「えっ、そんな感じなの?」みたいなちょっと不服さを覚えるもので。面白さよりも「えー」という感じでした、伏線は貼られているし、しっかり説明もするのですが、なんかこう、腹落ちしない感じで。ちなみに一番腹落ちしなかったのは御百度参りでした。いや、見舞いは行くでしょうよ…。 非通知もブラシも「いやいやいや」と思ったり。 著者は無類のミステリー好きであり、放送作家であり、実際にお父様が認知症を患ってらしたという、実体験や経験を元に物語を紡がれたようです。私としてはもう少し、ひとつひとつの事柄を掘って欲しい感じでした。短距離走ミステリーです。 ―― と、ここまで書いてから違う本に取り掛かるも、「なぜ本作にハマれなかったのか」が気になってしまい、いろいろと考えていました。その理由としては、考えついたのは虚構感がすごかったこと、かもしれません。もちろん小説は虚構の物語なのですが、どこかでリアルを感じたいと思ってしまいます。登場人物の感情を、物語の風景を、匂いを。ただ、本作においては全てがツクリモノの匂いしかしなかった、のかもしれません。それでいいじゃないか!何言ってんだ!と思う方も多いと思いますが、多分これが理由です。

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    投稿日: 2024.11.20
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    レビー小体型認知症(以下DLB)は珍しい。 介護職員になって早15年、多分500人位の高齢者と関わって来たが、DLBの罹患者は二人だけだった。 医療関係は詳しくないが、このDLB、確定診断は難しいのだと思う。脳にレビー小体という異物ができる病気だが、頭を開くわけにもいかないし、DLBで特異的に上下する数値も多分ない。 ①認知機能の低下、②パーキンソン症状、そして③幻覚などから総合的に判断するようだ。 作中にもある通り、DLBの症状は体調によって重くなったり軽くなったりする。またDLBの罹患が必ずしも知性の減退を意味しないし、幻覚に自覚的な患者もいるようだ。 探偵役は主人公楓の祖父。DLBにかかっている。そしてDLBの特徴が深く物語に関わっている。謎解きの手並みが鮮やかなこと、作中の大きな謎、またそこはかとなくタイトルに漂う寂しさにも。

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    投稿日: 2024.11.20