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powered by ブクログ流行ってるものを分解して、どの仕組みや理由を開設してくれているありがたい本。 軸ずらしの考え方や、新商品のアイディア出しにはいいと思う。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログインフレ時代に勝つ!「高くても売れる」ために必要なたった一つの視点 「高くてもバカ売れ」の裏側には、必ず物語がある こんにちは、植田仁です。 「高いから売れない」 「値上げしたら客が離れる」 そんな言い訳が通用しない時代が、ついに来ました。 物価も人件費も上がる。 それでも価格競争に巻き込まれない会社だけが、生き残る。 川上徹也さんの 『高くてもバカ売れ!なんで? インフレ時代でも売れる7の鉄則』は、 この厳しい時代を生き抜くための、まさに“生きた知恵”が詰まった一冊です。 「高い」ものが売れる理由 日本人は昔から、値段を下げて売るのが得意です。 僕自身、メーカー営業時代は「値引き」ばかりが武器でした。 でも今は、安いだけのモノなんて、どこにでもある。 ネットを開けばすぐに代わりが見つかる。 だからこそ大事なのは、「なぜ高いのに買うのか?」 川上さんは、たくさんの事例を挙げて、その理由を具体的に教えてくれます。 「物語」が人を動かす 印象に残ったのは、何度も出てくる「物語」の力です。 どんなにモノが良くても、説明が上手くても、 買う理由が弱ければ売れません。 逆に、「物語」があると値段の高さが逆に武器になる。 例えば、僕が好きな日本酒でも、 ただの「純米大吟醸」じゃ売れない。 「杜氏が米作りから仕込むこだわりの一本」 「小さな蔵が雪深い村で代々守ってきた伝統の味」 そういう背景があって初めて、「この値段でも飲みたい」と思わせられる。 「値引き」という麻薬に溺れない 起業してから痛感したのは、 値引きは最も簡単で最も危険な武器だということ。 安さで選ばれたお客様は、もっと安いところが出てきたらすぐに離れます。 川上さんの本では、そんな落とし穴をわかりやすいエピソードで教えてくれる。 価格でなく「価値」で選ばれるブランドをどう作るか。 その答えが、この7つの鉄則に集約されています。 今の時代に一番必要な経営者の覚悟 本を読みながら、 「自分の会社はどうだろう?」と考えずにはいられませんでした。 ・商品にストーリーはあるか ・その価格に自信を持っているか ・スタッフ全員が同じ物語を語れるか 物が良いだけじゃもう足りない。 言葉にできない強みがあって初めて、「高くても売れる」。 だからこそ、経営者自身が一番覚悟を決めなきゃいけない。 「買う理由」を作るのがプロの仕事 この本を読み終えて、改めて思ったのは、 僕らの仕事は「物を作る」ことじゃない。 「買う理由を作る」ことなんだということ。 商品開発、接客、販促…すべてに通じる考え方です。 僕がやりたい「高くても売れる」商売 植田仁として、これからも心がけたいのは、 「物語で人を動かす」こと。 お客様の心を動かす商品には、必ず人の情熱や地域の誇りが詰まっている。 僕はこれを、全国の生産者や地域の人と一緒に作りたい。 例えば、同じトマトでも 「この農家さんがどんな想いで作っているか」まで一緒に届けたい。 それこそが、価格以上の価値になると信じている。 「高くても売れる」は誰でも作れる 最後に。 川上さんはこう書いています。 「高くても売れるのは特別な人だけの技ではない。 物語を語れる人なら誰でもできる。」 これは本当にその通りです。 値下げして苦しむより、 物語を磨いて価格を上げて、お客様に感謝される商売を。 そのヒントを、この一冊で学べました。
0投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ商品・サービスの付加価値を上げるために必要な要素は何かを学べる本です。 近年、物価高が話題になりますが、実は、もともと本来はもっと高い値段をつけるべきだったものも多く見られます。 お客様のためになるべく安く、という考えは当然大事ですが、自社の存続に関わるような我慢をすべきではありません。 本書は、売り方やターゲットの設定次第で、価格の壁を打ち破り、無理なく値上げできることを教えてくれます。 「なかなか価格を上げると言い出しにくい」とお悩みの方などが読むと、これならやってみようという方法を見つけられそうな1冊です。 【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】 「商品を『プレゼント用』にすることで、買う人の判断基準は大きく変わる。自分用は価格や味という『理性的価値』が優先するが、『プレゼント用』は相手に喜んでほしいという『感情的価値』が優先される。安さより『それなりの値段』であることも重視されるので、高価格帯で売りやすい。」 「誰かを応援すると、疲れが癒される、嫌なことが忘れられるなどと感じる人は多い。かつての『オタク』は限られたマニアックな人という印象だったが、最近は『推し活』という言葉とともに、性別、年代問わず幅広く普及している。共通しているのは、『推し』のためなら少々の出費は厭わない心理。」 「ニッチすぎるアイテムでも、本格的なもので、心から愛するマニアや専門家の『正直なレビュー』という後押しがあり、それをSNSを介して広く伝えることができれば、新たな需要を喚起できる。何でも揃う時代だからこそ、専門的、本格的であれば、多少高くてもお金を払う気持ちになる。」 【もう少し詳しい内容の覚え書き】 ・新時代のヒット商品の共通点を極力シンプルに表現すると、感情が動く、気分がアガる、テンションが高くなる。人は自分の気持ちを高揚させるものにはお金を出してしまう。だから高くても売れる。経済的な余裕がない時は合理的な消費行動をとりがちだが、それだけでは満たされない。 ◯気分がアガれば商品は売れる ・人は気分がアガる場所、商品、サービスには「理性的価値(コスパ)」を度外視して、高くても利用したくなる。店頭で顧客のテンションが上がると売れやすい。オンラインやバーチャルでも気持ちがアガる仕掛けを作りたい。 ・初回で「アガった」顧客が、2度目以降も「アガってくれる」とは限らないことに注意。現状維持でなく、常に商品やサービスをアップデートし続ける意識と姿勢は必要。 ◯贈答用に変えれば売値は変わる ・商品を「プレゼント用」にすることで、買う人の判断基準は大きく変わる。自分用は価格や味という「理性的価値」が優先するが、「プレゼント用」は相手に喜んでほしいという「感情的価値」が優先される。安さより「それなりの値段」であることも重視されるので、高価格帯で売りやすい。 ・買い手に「感情的価値」を感じてもらうには、パッケージの高級感や商品を開けた時のワクワク感の設計が不可欠。普通に考えるとプレゼント用やギフト用に不向きでも、買い手の「感情的価値」を揺さぶれば贈答用の高価格商品を作ることは可能。 ・通常は安価な商品の場合、特別にこだわったその分野での高級品を開発することでプチギフト用商品にできる。高くても売れる新商品は、「体験+商品」とできるかが鍵。 ◯カラダをいたわるためならいくら出してもいい ・ストレスフルな世の中で、誰もが何かで疲れている。人間にも「メンテナンス」が必要となった。最近は自分メンテナンスのためなら、多少高くてもお金は出すという人が増えていて、コロナ禍でその傾向に拍車がかかった。その視点で開発・訴求・販売すると「高くても売れる」可能性がある。 ・健康や栄養は気になるが「おいしくない」ものは食べたくない。おいしくて「自分メンテナンス」に繋がるなら、多少高くても買う。今まで高かった場合は、思い切って余計なものを省いて価格を下げて別ブランドを作るのもあり。「食と医療」というコンセプトも、今後可能性がある。 ◯自分へのご褒美なら、プチ贅沢しても「ま、いいか」 ・インフレ下の節約志向に疲れて、「プチ贅沢ご褒美」で生活に彩りや潤いを取り入れたいと思う人が増えている。特に、お金に対してシビアで、タイパ意識が極めて高いと言われるZ世代にとっての「プチ贅沢ご褒美」は、時間のゆとり、気持ちのゆとりを作ってくれるものを買うことかもしれない。 ◯応援や推しにお金を使えば心が満たされるのはなぜ? ・誰かを応援すると、疲れが癒される、嫌なことが忘れられるなどと感じる人は多い。かつての「オタク」は限られたマニアックな人という印象だったが、最近は「推し活」という言葉とともに、性別、年代問わず幅広く普及している。共通しているのは、「推し」のためなら少々の出費は厭わない心理。 ・熱い気持ちを語り、売り手と買い手の感情的な結びつきを伴う「応援消費」において、スキャンダルの影響は深刻。嘘・偽り・不正があると取り返しがつかない。促進する側は、常に透明性と誠実さを保つ必要がある。 ◯「エモい」感情が生まれると「利用したい」「買いたい」が生まれる ・共感、感動、切ない、懐かしい、ノスタルジックなど、「エモい(うまく言葉に表せないけれど感情が動いた時)」という感情が生まれると、人は多少価格が高くなっても「利用したい」「買いたい」という気持ちが芽生える。 ・ずっと販売してきたロングセラーの商品も、リブランディングによって消費者に「懐かしいのに新しい」と思わせることができれば、従来とは異なる客層へとリーチを広げることができる。自社商品をそんな形で返信させることができないか考えてみたい。 ◯本物にだったら人はお金を出す ・ニッチすぎるアイテムでも、本格的なもので、心から愛するマニアや専門家の「正直なレビュー」という後押しがあり、それをSNSを介して広く伝えることができれば、新たな需要を喚起できる。何でも揃う時代だからこそ、専門的、本格的であれば、多少高くてもお金を払う気持ちになる。 ・多くの商品は万人受けを狙って失敗するが、100人に1人に刺されば十分という考え方で商品開発することで、予想外に売れるということもよくある。 ◯価格の壁を打ち破る ・想定価格を上げる、付加価値をつける、名前を変える、見た目を変える、売る時間・場所を変える、売る相手を変える、定義を変える、という7つが、価格の壁を「今すぐ」打ち破るための原則。自分が扱う商品サービスでも応用できないか考えてみたい。
0投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ売れるヒントが分かりやすくまとめられている。 具体的な事例が載っているので、知らない分野のヒットについて知るきっかけになった。
0投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログイチゴを一粒1000円で売る方法とは? と聞かれて以外とあっさりした答えだと思いましたが、結局、人の心理的な面が作用している。シンプルであることは大切なことだと思う。 コロナ禍の巣ごもり消費で広かったプチ贅沢。カルピスやカップヌードルの様な身近な商品を上品にしたり、また、体メンテナンスと言うことで、高級なドライヤーやシャワーヘッドが流行る。 一方で昭和時代のレトロなポットが売れる。 改めて物の価値というのは、時代や環境により左右されるものだと思う。当たり前の考え方を払拭することで物の価値はいくらでも変化する。技術革新も大切かもしれませんが、眼の前の商品やモノの本来の姿を見極めることも大切だなと実感。
1投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログ今の時代ヒットしているものの理由を知りました。ときには視点を変えると、人に受け入れてもらいやすくなることを学びました。
0投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログ1章 なぜ、コロナ禍に「リップモンスター」はバカ売れしたのか?―気分がアガれば商品は売れる キーワード アガる 2章 イチゴを1粒1000円で売る方法を考えなさい―贈答用に変えれば売値は変わる キーワード プレゼント 3章 なぜ、私たちはYakult1000が欲しくなるのか?―カラダをいたわるためならいくら出してもいい キーワード 自分メンテナンス 4章 なぜ、ゴディバはローソンやマックで商品を売るのか?―自分へのご褒美なら、プチ贅沢しても「ま、いいか」 キーワード プチ贅沢ご褒美 5章 廃棄寸前の真鯛が6300匹も売れた理由―応援し推しにお金を使えば心が満たされるのはなぜ? キーワード 応援消費 6章 今、なぜ昭和レトロ家電が売れるのか?―「エモい」感情が生まれると「利用したい」「買いたい」が芽生える キーワード レトロエモい 7章 ガチ中華が魅力的に感じるのはなぜ?―本物にだったら人はお金を出す キーワード ガチニッチ 8章 今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則
0投稿日: 2024.02.27
