
総合評価
(104件)| 31 | ||
| 49 | ||
| 16 | ||
| 3 | ||
| 1 |
powered by ブクログチェスに、文字通り人生を捧げた4人の物語。 難病で入院中、チェスを知った少年。 難関校に進み、親の希望通りの官僚エリートコースかチェスの道に悩む少年。 親とも衝突し、藻掻く中でチェスを知った少女。 少年院を出てチェスにのめりこみ、ヤクザやマフィアといった裏社会とチェスで関わる青年。 チェスがなければ、きっと交わらなかったはずの人生が大会で交差していく。 何かに夢中になるという、きらめきを感じられる一冊。ただこういう物語で非行どころではない、マフィアなど裏社会がガッツリ絡んでくるのは、ちょっと珍しい気もする。 チェスがわからない人でも楽しめるし、最初の方はちょっぴり図解もあり。 なんだかちょっとチェスが気になって、軽くアプリを始めてみた次第……
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ人生をかけた盤上の戦い。難病・透,エリート晴紀,全盲冴理,不良釣崎。チェスワンGP。劣勢からステルメイト引分の戦術に戸惑う。「生きる事を諦めるな」最終戦,憎らしい程強い釣崎が透を叱咤するのが面白い。
12投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025/9/30 チェスの話。チェスわからない。 ヒール役の釣崎。憎たらしくてさ。 この世界のモブたちと同じように嫌ってた。 でも決勝前にマフィアの連れとしゃべってるときにもう終わりにしてほしいなぁみたいなこと思ってる場面で猛烈に怒りがわいてきて。 釣崎を搾取してきた諸々に。 不条理な世の中であることに。 ひっくり返してこいつを救えよ!マフィアとか潰れてしまえ!小説なんだから!!!とは思っていた。 でも思ってもいないひっくり返し方されてたまげた。 読者の私でさえ透の死は確定事項として受け入れていた。 神様が超強いフィクションの世界だけどそこは納得させられてた。 だから自然と透が釣崎を倒すことを祈っていた。 そこを返すか!釣崎という強烈な駒を使って! すごい! たぶんこれがチェスなんだろう。 私、どんでん返しの名作にはこれを挙げることにする。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログチェスの高みを目指す若者たちの話。チェスも将棋も出来ない私が読んで面白いのか不安があったが、登場人物たちそれぞれのエピソードに惹き込まれる。そしてチェスの大会を軸にだんだん交わっていくのだが、目線がどんどん変わるので飽きずに読んでいけた。辛く悲しい場面もあるけれど、何かに夢中になれる人生が羨ましくなる。読後、登場人物たちそれぞれの幸せを強く祈った
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログチェスに魅せられた者たちの人生を描く群像劇。なかなかおもしろかったです。終盤の伸夫のセリフはめちゃくちゃアツかったです。とはいえ、随所で安易に暴力的要素を入れ込んでくるところはあまり好きになれませんでした。【2025年8月13日読了】
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ読み終わって後味がよい、爽やかな小説だった。チェスに全てをささげた人たちが、全身全霊で勝負する様子は緊張感があり、人生をかけた勝負というものがどんな様子なのか伝えてくれる。勝つために生きる。そのために死ぬほど悔しい思いを、何度も乗り越えなければならない。ラストの釘崎がめちゃくちゃカッコよかった。自分にも「これしかない」と思うものが欲しいなと思った。
4投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログチェスを愛しチェスに出会うことで人生が変わった4人の主人公が交差する物語。 この私という一人称は誰の言葉だろう。 そんな不自由さも読み進めることで不思議とその人の声になって頭と心に響く。 5章はずっとハラハラドキドキ。 最終6章はずっとにこやかに清々しく読めました。 いい本に出会えたことに感謝です。
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ病院でチェスを通じて出会った透と輝と瑠偉。新しく出会った人をチェスに引き込みつつ大人になる。瑠偉はチェスの普及に力を入れ、透と瑠偉の中高の友人晴紀はグランドマスターを目指す。冴理、釣崎もチェスに魅せられていく。クセのある脇と思われた人物がとても強かったりと意外感もあり、楽しめる。
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
言葉どおり人生のすべてをチェスに賭けた人たちの青春。知的なゲームの物語のはずが、生々しさと疾走感があった。 チェスのことがわかる人が読んだら、棋譜や指し方で登場人物の性格とか分かるものなのだろうか。作中出てくるチェスの名手による名言がかっこよくて、一層興味が湧いた。 大会後の後日談は、読み手によっては出来過ぎ感があると思うかも??私はハッピーエンドが好きなので、平和な終わり方でほっとした。
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログオーディブルで聴いた。 チェスの話。 特にニューヨークのマフィアに入ったグランドマスターの話は波瀾万丈な人生すぎて面白かった。
7投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログボードに救いを求めた者には、駒たちがきっと応えてくれる。 人はその戦いを、──チェスと呼ぶ。 第12回ポプラ社新人小説賞受賞作。 チェスに人生を魅了された4人の若者たちに焦点を当てた連作短編集。 ある人は、幼い頃から病魔に身体を蝕まれながら、チェスに出会い生きる希望を見つけた。 ある人は、チェスに出会うことで、生涯の目標と伴侶を見つけた。 ある人は、生まれながらに全盲ながら、チェスと出会い人生に光を見出した。 そしてある人は、幼き頃より荒んだ環境で育ち、非行に走る毎日を過ごしていたが、チェスと出会い、チェスに全てを捧げた。 この4名にスポットを当てて物語は進んでいきますが、各章が時系列でリンクし合っているので、ドンドンとその物語に引き込まれていく。 チェスを題材にしていることで、多少のとっつきにくさはあるものの、チェスのルールがわからなくても全然楽しめる作品でした。 帯にもある通り『彼らの棋譜そのものが、生きた証なのだ。』まさにその通りだと思えるくらい、チェスに魅了され命を燃やした4人の物語だったと思う。 すごい没入感と心地よい読後感。いい作品だったなー。 ・ ・ ・ ・ ・ 難病のため小児病棟に入院している透。 夢と現実の間で揺れる名門進学校に通う晴紀。 母親と折り合いの悪い全盲の少女・冴理。 少年院を出たのち、アメリカにわたった天涯孤独な青年・釣崎。 世界有数の頭脳スポーツ・チェスと出会い、その面白さに魅入られた4人の若者たちの人生が、64マスの盤上で、ドラマティックに交錯する――。 全選考委員の絶賛を集めた、第12回ポプラ社小説新人賞受賞作!
1投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログチェスを巡る連作短篇。どんどん時間が進むし、人間関係も絡み合っていくし、青春って感じ。チェスのことは全くわかんないんだけれど、面白かった!
0投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログあまり馴染みのないチェスというゲームに様々な人の人生を絡めながら各方面からストーリーが進んでいく。 最後に期待感を込めながら、この終わりもアリかなという展開。 面白かった。
4投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログチェスの醍醐味を知りたくて手に取る。期待していた通り読み易くて、個人的にはすごく満足度の高い本だった。 濃い。展開が濃い。これがエンターテイメントか~と思いつつ読了。何かに打ち込む熱量が、それぞれの登場人物視点で描かれていて、クライマックスに向けて畳み掛けるような終盤の展開が熱くて好き。 ヒールの釣崎のキャラクターが個人的に刺さった。ひとりだけ世界観違うんよ~と思って読んでいたら、チェスに対しての終始一貫した直向きな姿勢に惹かれて気づけば彼の行く末を見届けるべく一気に最後まで読んでいた。なんだこの登場人物は、と最初に思った時点で既に感情移入していたのかもしれない。
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログチェスに魅せられた波乱万丈の生き方をした人々の物語。チェスといえば知的で優等生のイメージがあるが、それを覆す熱い思いが伝わった。
11投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログ読了1話のみ。読みやすい内容で、その点ではおすすめなのですが、重病の小学生がチェスに出会うという設定があまりに悲劇演出のように感じてしまって私個人としては後続読み進める気持ちにならず。
0投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログチェスに人生のすべてを懸けた人々の物語。 波瀾万丈な運命を背負う登場人物たちが、チェスを通じて出会い、交錯し進んでいく。 ルールがわからなくても、こんなにも心を揺さぶられるなんて。
6投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「勝つために治せよ、絶対に」 小学生の透は、難病で入院生活を送っており、行きたかった遠足はもちろん、学校にも行けず癇癪を起してしまう。 そんなとき、小児病棟でチェスに没頭する輝と出会う――。 <年齢より才能より、大事なものがある。もうわかってるだろ?> チェス部の実力者である高校生の晴紀だが、マイナー競技ゆえにプロを目指すかどうか悩んでいた。 ある日、部長のルイに誘われた合コンで、昔好きだった女の子と再会し……? 「人生を賭けて、ママに復讐してやろう。」 全盲の少女・冴理は、母からピアノのレッスンを強要される日々。 しかし盲学校の保健室の先生に偶然すすめられたチェスにハマってしまい――。 「俺はただ、チェスを指すこの一瞬のために、生きている。」 天涯孤独の釣崎は、少年院を出たのち単身アメリカへわたる。マフィアのドンとチェスの勝負することになり……!? そして、彼らは己の全てをかけて、チェスプレイヤー日本一を決めるチェスワングランプリに挑むことに。
0投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ面白かった! チェスの話といえば小川洋子の『猫を抱いて』を読んだが、あれは不思議な話だった記憶が。 こちらはわかりやすい人間ドラマで、主人公達は皆チェスに魅せられ人生救われる。小児病棟は涙涙、大会はハラハラドキドキであった。
61投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ全く馴染みのないチェスをテーマにした珍しい作品。まあ、私にとっては囲碁も将棋もさっぱりなんでそこはあまり関係ないかしら。登場人物たち、それぞれ大きなマイナスを背負ってるんだけど、それを乗り越えて前に進んでいるのが読んでて気持ちいい。魅力的に書けている
1投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えて、チェスって人生なんだなと思った。優勢だと思っていた局面が不利に転じたり、その逆も然り。 この作品の中でも、登場人物たちは割と淡々と理不尽な目に遭っている。だけどチェスのように、持てる駒を最大限生かしてなんとか勝ちに持っていこうとしている。時には戦略的にドローを選ぶこともあるのが人生。様々な定石や戦法を知ってこそ、戦えるというのも。 そして、チェスというロジカルな題材の中に、釣崎のような破茶滅茶な人がいることで、いいアクセントになっている。まさかマフィアが出てくるとは思いもよらなかった。意表を突く展開も、もしかしたらチェスなのかも。 ルールが曖昧だったので、序盤のチェス盤が出てくるページは、各駒の役割と動きを確かめ、なぜ詰みなのかを理解しながら読んで、少し賢くなれた気もする。ちゃんとした盤と駒に触れて、チェスをやってみたいなぁ。
1投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ大好きな作家である綾崎隼先生が太鼓判を押していると聞き、いつか読もうと思っていた。 綾崎先生の出版した小説の中に、『盤上に君はもういない』と『ぼくらに嘘がひとつだけ』という二作がある。これらは将棋を題材とした作品だ。当時将棋にハマっていた私は、この二作をきっかけに読書にのめり込んでいった(将棋熱は半年で尻すぼみ。今はたまに友人と指すくらいだ)。 本作『エヴァーグリーン・ゲーム』は将棋と同じボードゲームである「チェス」を題材とした青春小説。敬愛する作家と大好きな青春小説というジャンル。そんな組み合わせに導かれるようにして読み始めた。 本作は決して明るいだけの物語ではない。チェスの素晴らしさとともに語られるのは、どうしようもなく生きづらい世界だ。 難病を抱える子どもたち、恋した少女がいじめの標的になっていた少年、生まれつきの障害から母親から蔑まれる少女、父親の家庭内暴力を発端として非行に走った青年。作中で登場した日本屈指のチェスプレイヤーたちの生い立ちは、同情せずにはいられないものばかり。 けれど、だからこそ彼らはチェスに夢中になり、生涯の友に、家族に、師弟に、宿敵になることをができた。チェスの楽しさを魅せられ、魅せられすぎたのだ。 奇妙な巡り合わせとチェスを愛する心が紡いだ縁は、きっと読者の心も穿つだろう。 2024年時点で将棋の人口は全世界で約1000万人。それに比べチェスの人口は7億人にも及ぶという。将棋というゲームを否定する気は毛頭ないが、いかにチェスが世界で愛され親しまれているか、比較するとよく分かると思う。 しかし物語の舞台はあくまでも日本。この島国では圧倒的に将棋の方が知名度が高く、プレイヤーの人口はわずか2万人。ゆえにチェスは将棋と比べマイノリティとされている。 取った駒を持ち駒として再利用できる将棋と、取った駒は二度と盤面に戻ってこないチェス。 「生き残った駒は、死んだ駒の命を背負う」。物語序盤で語られた透の決意の表現は、そんな日本人にとって馴染みのないチェスの面白さと本質を物語っている。 鮮やかな導入の後、まるで読者に十字架を背負わせるように、透の行く末を、盤上に残った駒の最後を見届けろと訴えかける。そんな展開に喉が干上がりながらも、ページを捲る指だけは止まることはなかった。 なぜもっと早く読まなかったのか。そう考えたのは久しぶりで、それほどまで熱中して読むことができた作品だった。
27投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログおぉー!!これは面白い! チェスのお話、最高だな。ちょっとマンガみたいな読み心地ではあるけれど面白かった。
7投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログチェスをテーマとして取り上げた小説は多くないと思います。将棋と比べて競技人口も少なく敷居の高いイメージのある競技です。 一通りの駒の動かし方は知っていましたが、試合での所作や定石、これまでの著名なチェスプレイヤーについての知識はほとんどなかったので、試合の場面で具体的な盤面が想像できませんでした。 きっとチェスの知識がもう少しあれば具体的な試合の展開を思い描くことができたのでしょうし、もしかするとこの本を読むことでチェスを始めて観たい、と思う人が増えるかもしれません。 いろいろな登場人物の視点から描かれる章が折り重なって一つの物語を作る連作形式で、闘病していたり、生まれつき目が不自由だったり、家庭環境が劣悪で非行に走っていたりとそれぞれに問題を抱えた登場人物たちがチェスと出合うことによって救われていく様子は、温かい読後感を与えてくれました。 登場人物の一人、晴紀が叫ぶ「本気で楽しいとか悔しいとかそんなこと一個でももってんのかバカ!」というセリフは状況も相まって感動的ですらありました。 自分の中で真剣に取り組みたいと思うことがある、というのは(その魅力に取りつかれているという面ではある意味で「不幸」なのかもしれませんが)幸せなことなのだと思います。
6投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログチェスを題材とした小説。私の中では同じくチェスを題材とした小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』を超えることができなかった。
0投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログチェスやってみたい!病気、犯罪、障害、、チェスをする人々をとりまく環境が違いすぎてどんどんのめり込んで読めた!死ぬのが怖くない釣崎さん無敵すぎた。ドラマ化されそう!
0投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ作者さん新人!?しっかりとした筆力と素直な心理描写でサクサク読めた。 章ごとに主人公が変わって、それぞれのチェスにかける思いと負けられない理由を知った上で物語が進んでいく展開が上手い。 読後も爽やか。チェスって面白そう、やってみたいな、と思った。
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
みゃんまおさんの投稿を見て知り、ブクログ見たら4.0超えてたから 30 治るって信じなきゃ失礼 33 生きる目的 35 生きることは楽しいな 43 勝った負けたのいらない、特別な場所にいてほしい 50 日本でチェスがもっと広まるまで、生きていたい 52 美しいとはこう言うこと 63 ぼくは、ぼくの体を肯定する。 76 才能があるって言って欲しいのか? 105 チェスは引き分けが多いから 106 チェスが終われば、キングもポーンも同じ箱に 113 哀れみを受けるみじめさも恐ろしい 122 本気で行きてえんだよおれも! 126 キングは戦う駒だ、動かせ。 127 僕はチェスが好きだ 145 おもしろそう よかった、難しそうって言われなくて 148 満ち足りて、孤独な時間 160 きっと、チェスを通して、この世界と繋がろうとしていたのだと思う 170 見返してやる、と心に誓う。 生き残ったポーンは、やがてクイーンになれるのだ 174 人生で1番辛い時に助けてくれたから 183 勉強になった?とんだ勉強だ。 186 生きているのは、チェスのおかげだ 189 これは芸術だなって 287 勝ってくれ。俺を殺してくれよ 318 違う。こいつはチェスが好きで好きでたまはないのだ 321 いきたい 334 チェスと命と、どっちが大事かわからないの? おまえこそわからないのか?チェスがこいつの命を支えてるんだよ
0投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログチェスを題材にした小説。 初めて読むジャンルでしたが、スッと入ってきてストーリーの面白さもありながらチェスの魅力も伝わる作品でした。
0投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログチェスに脳を焼かれた若者たちの話。いくつかの短編があって、最後は各章の主人公たちが総当たり戦を行なう話になってた! どの章の主人公も負けられない理由があって、一度の負けが死ぬほど悔しくて。 まさに、人生を賭けたチェス勝負が繰り広げられていて、めちゃめちゃあつかった!! チェスのために、チェスがあるから、死にたくないと思えるみたいな。とにかくチェスを通してでしか得られない大切なものを抱えてる。 生の熱さが詰まってると思う!!
0投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ読み応えのある1冊だった チェスの知識は全くなかったが、ストーリーを理解できた それぞれの登場人物がチェスに対する熱い思いと背景を持っていて、チェスを通してその人物が関わりをもっていく展開も面白かった 命をかけてまで1つのことにのめり込めるって、うらやましいなと思える
0投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログチェスのことは全然知らないけれど、チェスを取り巻く人間模様の描き方が見事で、あっという間に読んだ。 夢中になれるもの、それを好きだと言えることってすばらしい!
1投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこれは……! 面白いよ! それ、面白い?って聞かれて うん、よくわからないけど面白い!! って言って、相手を混乱させました よくわからないのは、チェスのルールを知らないから 面白いのは、チェスの攻防や、その時に全てをかけた一戦を見ることができるから 確かに世界的に見たら将棋よりもチェスの方が競技人口多いんですよね 日本で流行らないのは将棋があるからかな、と思いますが駒は圧倒的にチェスの方が綺麗で格好いいですよね
0投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログチェスが人生を変える、 生きることをあきらめたくないと思わせる そんなチェス自体を私は全然知らない だからルールもよくわからなかったけど、試合に臨む熱量とか、相手に対する思いとかが伝わってきた きっとチェスじゃなくても、夢中になれるものに出会えることが幸せなんだろうな
0投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログチェスに人生を捧げた4人。最初は学生大会の話なのかな〜と気軽に読み始めたら、結構血なまぐさいシーンもあって意外だった。 チェスは本当に馴染みがなく、でも駒がとてもかっこいいな〜くらいな印象。日本では将棋の方が圧倒的に多数だが、世界的にはチェス人口が多い。 AIとの対戦ってニュース見た気がする。 チェスで生きる4人それぞれに美しさを感じた。
6投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ\\2022年ポプラ社小説新人賞受賞作// 『エヴァーグリーン・ゲーム』 ◆チェスが紡ぐ、熱い青春物語◆ 静謐な知的ゲームと思われがちなチェスだが、この小説は違う。まるでスポーツ小説のような熱量で、読者を興奮の渦に巻き込む。 ✴︎作品の魅力 本作の魅力は、チェスのルールに詳しくない読者でも、登場人物たちのチェスに対する情熱が鮮明に伝わってくる点にある。 作者の巧みな筆致により、キャラクターたちの内面が生き生きと描かれ、彼らのチェスへの熱意が読者の心に響く。四人の若者たち―難病を抱える透、プロを目指すか悩む晴紀、全盲の冴理、そして天涯孤独の釣崎―が、チェスを通じて自らの人生と向き合い、成長していく姿は、胸を熱くせずにはいられない。 この熱の源泉は、自らの命さえもチェスにかける登場人物の姿勢に表れているように思う。終盤のシーンで、透が「僕にはチェスしかないんだ」と語る台詞には、彼の切実な思いが込められており、久しぶりに小説で泣きそうになった。 そして、本作は単なる青春小説にとどまらず、現代社会における若者の価値観を問い直す作品とも捉えられる。チェスという競技を通じて自己実現や人生の選択について考える場面も多く、純粋で激しい情熱を満ちた人間ドラマとして我々の心を揺さぶってくる。 ✴︎読者の心を動かす力:個人的な影響 この小説の影響力は、単に感動を与えるだけではない。というのも、私自身がチェスを始めるきっかけになったからだ。 また、チェスへの関心が高まり、『クイーンズ・ギャンビット』というドラマに出会えたことも収穫だった。この作品は、チェスという一見地味な題材を通して、人間の可能性と限界、そして成長の物語を描き出すことに成功している。 ✴︎気になった点と総評 本作の優れた点として、キャラクターの心理描写の深さと、チェスの試合展開の緊迫感が挙げらる。一方で、気になった点としては、一人称の書き方が少し分かりにくかったことだ。「俺」が二人いるので一瞬、混乱することがあった。三人称で書くという選択肢もあったはずだが、著者が一人称のまま書くことを選んだのは、感情移入のしやすさを重視したからかもしれない。三人称で書いていたらここまで感情移入できなかったので、結果としては一人称で正解だったと思う。 ✴︎まとめ 『エヴァーグリーン・ゲーム』は、チェスという競技を通じて人間の情熱と成長を描く新しい形のスポーツ小説として位置づけられる。従来の将棋小説や囲碁小説とは異なり、国際的な競技であるチェスを題材にすることで、文化面や歴史という観点からも、より広い視野と多様な人間模様を描くことができることを示唆している。 この作品は、今後の日本文学におけるチェス小説の先駆けとして、新たなジャンルの扉を開いたと言えるだろう。この作品に出会えたことに感謝し、今後も多くの読者の心を動かし、新たなチェスファンを生み出していくことを願っている。
2投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログSNSで見かけて購入しました。 世界的ボードゲームでありながら日本では競技人口の少ないチェスを題材にした物語。 読んでもチェスのルールは全然分かりませんがその内容はとても熱くて面白い。日本一のチェスプレイヤーを決めるチェスワン・グランプリに挑む若者たちの、チェスの出会いから大会に挑むまでを描いています。内容は王道ストーリーでありながら、チェスという題材の目新しさも加わってどんどん読み進めれました。命をかけて挑めるものがあるということは、これ程までに素晴らしい事なんだと再確認できた物語です。
0投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログチェスというほとんど知識のないテーマでありながら、王道バトル漫画のような熱さと感動、そしてキャラクターの魅力で一気に読み進めることができた。 ちょっと内容を詰め込み過ぎていること、登場人物が天才だらけなこと、一部登場人物が嫌な奴過ぎて救いがないことが気になった。
0投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログ完全なジャケ読み チェスはあまり知らないが丁寧に描かれていた 話が転々としてうーんと思ったが すべてまとまっていてよかった チェス好きに悪い人はいない
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ全然わからないけどチェスの駒を触りたくなった。序章の病院での話が個人的にピークだったかな〜 樽山に彼女ができる過程の、公衆トイレのくだりとか全体的にかなりわざとらしいシーンが多いのが気になった 盲目の子のエピソードはよかった
0投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全員がチェスに没頭し命をかけ、そして生かされていた。 『勝つために治せよ、絶対に。』 全てはこの一言に詰まってる。
0投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログチェスは物語だ。 本気で何かに夢中になり、人生を全うしたい。 チェスを題材に、主要人物ごとに場面が変わるストーリー。 短編集かと思いきや、所々で伏線が貼られ、絡み合い、中盤以降で集結。 そこからの展開が熱狂的で、のめり込んで最後まで駆け抜けました! 盤上に懸けた思い、プライド、人生。 それぞれ背景は違えど、チェスと真摯に向き合ってきたことは共通。 主観的視点と客観的視点が交錯し、勝負の緊迫感も、観客が味わう白熱も体感できます。 とくに私は序盤で涙し、終盤でも胸が熱くなってホロリと…。 このストーリー構成で、最終章に「オープニング」を持ってきたのも納得です。 なるほど、チェスは物語だ。
0投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログ本当に好きなものは、気づいたら好きになっている。その好きなものが、いろんな人を結び付けて、奮い立たせて、人生の支えになる物語でした。 フィクションながらここまで人を惹きつけるチェスの魅力と恐怖が文字で伝わり、登場人物の熱い思いに少なからず共感し、気づいたら読み終わっています。 全くチェスのルール知らなかったので、ネットでは無く、実物を手に取ってプレイして、再び読みたいと思います。
2投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログチェスをする人間たちのオムニバス形式の物語。 チェスをしたことはないが、とても面白かった。 どのパターンで始めるか、どのように展開してゆくか、相手との心理戦、自分との闘い。 難しそうだけど、やってみたい。 また、それぞれの登場人物の人生もとても興味深かった。 チェスとの出会い、魅了され、命をかけるまで。そして、その人物たちの繋がり。 ここまで夢中になれるものに出会える人生に、憧れる。
1投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チェスの話 チェスに生きる人達が世代を超えて繋がっていく なにか1つの事に命を燃やせるっていいよなぁ 自分にはできないことをやってのける人達に、励まされるし元気をもらえるし、自分もちょっと強くなれる気がする、そんな本。 持病持ちで幼い頃チェス好きの親友を亡くした透 生まれつき目が見えずピアノの道を捨てたことで母親から疎まれている冴理 不良でどうしようもないけど誰にも負けないくらいチェスが好きでとにかくチェスでしか生きられなかったロシアマフィアファミリーでもありグランドマスターでもあるシノザキ
0投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログチェスの物語です。日本ではまだマイナーですが、世界規模では競技人口が多いのだそう。知力・体力の限りを尽くす戦いは、とてもエキサイティングとか(私には分かりません‥)。 主な登場人物は4人。全6章のうち4章で、この4人の生育歴、チェスとの出会い、没頭の仕方等が描かれます。チェスに対する思い、戦術も異なる4人が少しずつ重なり、チェスワン・グランプリでぶつかることになります。4人の共通点を挙げるとすれば、過酷な過去があるという事実でしょうか。 主人公を一人に固定せず、群像劇のようにした構成が、特定の誰かを応援する読み手感覚を超越し、独特のチェスの世界へ引き込みます。寝食を忘れ、一つのことに熱中・没頭した経験のある人ほど、興奮させられるのではないでしょうか。 逆に、トーナメントに4人の他に一癖も二癖もある人物が更に登場しますが、人物描写がやや機微に欠けて中途半端に感じました。 本書のタイトルは、過去の伝説的なチェスの試合とのことですが、元々エヴァーグリーンとは、「常緑」から転じて、決して色褪せない「不朽の」という意味らしいですね。 なるほど、特に決勝戦の展開は、ある意味命懸けの闘いで、綺麗すぎるほど不朽の試合と言えるものでした。ゲーム好きにはたまらない?
60投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ好きな人がお薦めしていて、レビュー評価も高かったので、ワクワクして読みました。 多くの人がこの話に何かしら胸を打たれたのに、私は響かなかった… 私の心が汚れてるのかなぁと、悲しくなってしまいました。 何が苦手だったか…キャラクターかなぁ。 こんなに何かに夢中になって人生捧げて、人生変わって、、というのが、何だか、綺麗すぎて眩しすぎて、受け入れられなかったのかも…悲しい! またいつか読みたいと思える日がきますように。
1投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログチェスの話 チェスに魅入られてチェスを始めた人たち 始まりは難病で歳の近い少年たちがチェスをしていたのを見て同じ病院にいた人たちで初めて成長していく 少しづつ話がつながっている 生きる理由となって人生を賭けて夢中になれること
0投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログまったく想定していない物語 チェスのルールを読み終えてもわかってないけど 寝ること、食べることを忘れて冒頭できる(人生を賭けて)って 幸せなことであり、生きる証明にもなる 最初の章は子供時代とは思えない 生きてみせるんだ(思考が大人、それで親からすると涙なくして読めない)子供の力強さがとても 感動してしまった 涙 (るい、あきら、とおるの出会いが素敵) 章がかわる度にチェスの向き合う登場人物の変化も面白かった 釣崎も全然嫌いではなく チェスに生かされてるところは 透と一緒で、正直もう少し戦いを見たかったです 終盤の戦いがあっさりで、後半もっと盛り上がってほしかった (勝手に脳内で釣崎が声優 津田健二郎になってw) 1番好きなのは 多川冴理がきわだっててよかった 盲目の少女で、強くなる(大人になっていく)姿がなんか親近感がわいて、応援したくなる存在でした ⭐️4は、どうしても最後か綺麗な終わり方すぎて 物足りなかった印象、なぜか。。。 珍しく物語前半に面白さのピークがある (勝手にそう感じてしまったのかも) チェスを買って家族でルール覚えて やりたいと思います 技と打ち手の名前がかっこいいのも良いところです(息子がポケモンの技みたいに覚えてくれたらいいなw)
5投稿日: 2024.05.24
powered by ブクログAudibleで読了。 みんながチェスに真摯に向き合ってるのが熱い。 ルールを知らなくても熱くなれるのは、 ヒカルの碁を連想しました。 それに登場人物、ストーリーが 『友情•努力•勝利』って感じで 良くも悪くもジャンプ感が強い作品。
6投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読後感がとてもいいです。 チェスによって人生が変わった人達のお話。 チェスの知識がなさすぎて、試合運びが???となったところもありました。 ルールがわかればもっと楽しめそう。 釣崎かっこいい。 ずるいなー。 こっちはギャップに弱いんだから! まんまと泣かされました。
40投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログうわー面白いな!と思いながらどんどん読んだのだけど、読み終えると、なんか、イマイチだった後味がのこるのはなぜだろう。
1投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログチェスのルールもわからないのに没頭した。一人称が目まぐるしく入れ替わりながら物語が繋がっていくスリルとテンポが心地よい。最終章で透が出てこなかったが無事なのか?
5投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログ読書備忘録823号。 ★★★★★。 これもオモロかったぁ! 小説だからこその予定調和!大団円のエンディング! 気持ちよく最終ページを迎えられました! 読者の気持ちが良くお分かりで!笑 この作品と作家さん。ブクログの評価高いし、皆様の感想も大満足が多かった。やっぱブクログ始めて出会う作品、作家さんは総じて満足感半端ないですね! 改めて私が偉そうに語る必要もないし、そもそも表紙絵が(駒の)キングですからチェスです! 登場人物は皆一様に問題を抱えている。健康、家庭環境などなど。 そんな彼らがチェスに出会い、チェスと共に抱えている問題を乗り越えていく。 まさにエヴァーグリーン・ゲームです。 物語は、チェスワングランプリ(またM-1をパロッたか!)という大会での手に汗握る戦いが山場ですが、大会に至るまでの登場人物のバックグラウンドが物語となる。 大会の準々決勝からはページを捲るのももどかしい位の興奮。感覚の近い作品として恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。芳ヶ江国際ピアノコンクールの興奮と近かった! そして決勝はまさに命を懸けた戦いだった。 主要な登場人物は大会の準々決勝に残る4人と、あと2人。4人(プラス2人)を簡単にご紹介しましょう。 望木透(と西口瑠偉)。 全身型特発性神経不全症(身体が突然動かなくなる)という200万人に1人の難病。小5の時入院した病院で同学年の少年からチェスを教わり、チェス界の頂点GM(グランドマスター)を目指す! 病院で一緒だった少年は西口瑠偉。白血病で入院していた。病を克服して開化学院を経て東大に。起業家となり、チェスワングランプリを企画する! もう1人、ジェフビッチ症候群という難病で入院していた輝くんがいる。重要なキャラだが割愛!笑 樽山晴紀(と白井真妃)。 名門開化学院と玲桜女子の合コンで知り合う。晴紀は開化チェス部の部長。部員に瑠偉がいる。晴紀は負け癖がついている。実は透がライバルだけど一向に勝てない。イマイチ覚悟が足りない。 真妃は晴紀からチェスを教わるが、同級生の女子から嫌がらせを受け、その女子の企みで不良男子に襲われる。晴紀は真妃を守り切るが、その時に不良男子のリーダーがチェスに目覚めるキッカケを与えてしまう!それはないやろ普通という感じでちょっと笑えた。笑 ただ、晴紀もこの事件がキッカケで覚悟が決まる。チェスで頂点を目指す!と。 多川冴理。 生まれつき目が見えない。毒母に、目が見えなくても有名になれるピアノを強要される。それを拒否し母に捨てられる。学校の保健室で盲人用のチェスに出会う。 (次に紹介する)釣崎がGMになったことでに日本にもチェスブームが到来。チェスが出来る喫茶店があることを知り、そこに通い始める。そして喫茶店のマスターと奥様に手ほどきを受けめきめきと腕を上げる。マスターと奥様は晴紀と真妃。 実力を付けた冴理は母親を見返したくてチェスワングランプリに。 まあこの毒母は、自分の娘が有名になるのは自分を飾るアクセサリーとしか思っていないのでチェスでも良いんでしょう! そして釣崎信生。 真妃と晴紀を襲ったグループのリーダー。崩壊した家庭で育つ。父親は母親に殺されて、母親は刑務所で首を吊って死んだ。 勉強は得意ではないが記憶力が半端ない。学校の教室の壁に貼られていた2万桁の円周率を数日で記憶しきる。 晴紀と真妃への暴行で少年院に収監されるが、そこでチェスを学ぶ。 記憶力が半端ない信生は、世の中の棋譜を全て記憶していく。そしてとんでも無い実力を身に着けていく。そしてアメリカに渡りチェス好きのマフィアのボスに気に入られファミリーに。 しかしあろうことかファミリーメンバーに嵌められ、命か100万ドルかの選択を迫られ、チェスワングランプリ(賞金1億円)への参加を決める。 この時には既にチェスの実力は日本人初のGM。 そしてチェスワングランプリ。 決勝に残った2人。この2人、この戦いに真に命を掛けている!そのヒリヒリ感が凄まじい! イーブンで迎えた最終対局。死力を振り絞る2人。リザイン(投了宣言)せずに、最後のチェックメイト・・・。熱い熱すぎるぅ! 最終章「オープニング」。 ここから始まる大団円でした! 最後にもう一回。おもろかった! これで、GWを挟んだ3週間の神戸帰宅用に持参した6冊中5冊終了。来週火曜日、品川までの新幹線で大切に大切に残り1冊を読了する予定!
35投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログおもしろい。読むのが止まらん。チェスは知らない。知らなくてもおもしろい。ウォルター・デヴィスの『クイーンズ・ギャンビット』も同じチェスだったけど、すごくおもしろかった。チェスの魅力なのか?
2投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ真っすぐな作品だなぁ。 以前、羽生さんの趣味がチェスだとどこかで聞いて、そんなに頭使って大丈夫かと変な心配をしたことを思い出す。 外国のなんか格好いいゲーム、というイメージだったが、将棋のルールと比較してくれることで、理解が深まった。 キャラとしては釣崎氏が抜群にいい。
0投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想 チェスに全てをかけた人達の熱いお話。自分も将棋は馴染みあるが、チェスは馴染みがない。でも、確かに世界的にはチェスの方がメジャーだよな。 ルールはよく分からなかったけど、色々な戦略があること、すぐに終わることもあること、子供でも世界チャンピオンになる可能性があることなど意外性のあるゲームなのだと思った。 あらすじ 小学五年生の透は、身体の一部が急に動かなくなる病気で入院していた。何度目かの入院で絶望していた透は、向かいで入院していた輝と出会い、チェスを教えてもらう。別の病室にいた瑠偉と3人で必死にチェスを勉強する。そんな二人も病気を治して、透も病気を治し、中学生になった。輝は事故でこの世を去っていた。 高校生になり、瑠偉が所属する高校のエースの樽山はプロを目指すか迷っていた。彼の前に立ちはだかるのは透だった。透に負けたら引退しようと決めた樽山は、負けるが、彼女の真妃に励まされて、チェスを続ける。 全盲のサエは、小さい頃から母親に期待をかけられてピアノをやってきたが、ある日嫌気がさして辞める。母親からはピアノを辞めた日にあなたは終わったと告げられる。そんな時、チェスに出会う。祖母に樽山がやるチェスカフェに連れて行ってもらい、没頭する。チェスで有名になり、母親を見返すと誓う。 釣崎は、不良の時に樽山に出会い、彼がかけるチェスへの熱い想いを知って、チェスを学び始め、紆余曲折はあったものの、日本人初のGMとなる。アメリカでイタリアマフィアの仲間入りをしたが、仲間に嵌められ、大金を稼ぐ必要にかられる。 日本では、瑠偉が賞金1億円のチェス1グランプリを開催し、盛り上がる。決勝は、癌で余命いくばくもない透と、負ければ死が待っている釣崎との文字通り命をかけた闘いになる。
8投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログチェスに命をかけた人々の熱い話。 ルールも知らないチェスの世界を垣間見ることができた。 終盤のトーナメントの展開が早すぎて少し残念。AIとかロシアの少年とか面白そうな試合がいつの間にか終わってしまっていた。 とはいえ主要キャラたちはとても魅力的で、終わり方も爽やかで気持ちよかった。
1投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ幼少期から重い持病、いじめ被害者、全盲のハンディ、家庭環境崩壊と、チェスの頂点を志す登場人物の背景に事情がありすぎだった。チェスより、むしろ、それぞれが抱える事情の方に気持ちが向く。 結果、チェスのことは無知でも最後まで読むことができたが、チェスに興味が掻き立てられる感じを期待したので物足りなかった。
15投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログ読後感がとても清々しい。 チェスを巡るいろいろな人間模様。その中で、粗野で単純で常に崖っぷちな釣崎の生き様、不快に思いながら強く惹きつけられた。釣崎の正反対のキャラの、透の繊細で清廉で潔い生き方もとても切なくて。彼らの未来が明るいものであれと願った。
1投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ今年一番の本だった。 チェスはしなくてもワクワク感が魅了させてくれました。 登場人物が最後戦い合う場面で再開するのもすごくよくできた構成で感心させられました。 作者の分筆力と構成力にやられましたね。 早くチェス以外の本も読ませてほしいです。ずっと会いたい作家さんに出会いました。 とにかく面白かったです。
1投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ一言:『チェスのウェキペディア』 感想:現代はまだマイナーであるチェスを通して人とのつながりを広めている物語。チェスという稀有なボードゲームだからこそチェスプレーヤーとの出会いは感動的なもので強固なものになるのだと感じた。また、チェスには奥深い物語があり、その点も魅力的であった。
1投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ30代はじまりの本何にしようか、誕生日を迎える数日前から考えていた。 これは、チェスの虜になった彼らのあちー一話。 あの子はピンク、あの人は緑、ちょっと憎たらしいあいつはトゲトゲの赤。 駒の色だってもっと鮮やかでいいはずだ。 他にもたくさんの音がする。 緊張や興奮。彼らの鼓動。沈黙と静寂。 この美しい本と本屋さんで目が合ったら、ぜひ買って読んでみてください。
1投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ私は将棋よりチェスが好きなのでチェス小説は何冊か読んできたけれど、現代日本を舞台にしていて幅広い読者が楽しめそうな小説だと感じました。 第一章の完成度が高く、もうこれで本を閉じてもいいと思える満足感を味わえたので、中盤以降は少しダレました。 YA小説ぽいかなと思ったら釣崎が登場するし(私は好きになれない)、いろいろ盛り込んで狙いすぎな感はあったけれど、がっかりすることなく読み終えることができました。 『たったひとつの冴えたやりかた』が唐突だったけど、使いたかったんだろうなとか。
0投稿日: 2024.03.22
powered by ブクログ本屋さんでお勧めされていたこと。また、将棋が好きでチェスにも興味がある息子と一緒に読めたらいいなと思い手に取った一冊。 第1章でこれは面白い!と思ったのだが、第2章からあのシーンはなくても良かったんじゃないのか?と違和感を覚える箇所がいくつかあり、それが最後まで引っかかって物語が終わってしまった。登場人物が多数いて、一人称で俺、僕、わたしと語られるのだが誰のことを指しているのかすぐに判らず、専ら私の読解力不足なのだが感情移入できなかった。 息子にも読んでもらって感想を言い合いたかったが、内容も少し大人向けなので今回はやめておこうと思う。
0投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログ不良アウトロー上がりの天才チェスプレイヤー釣崎が良い所持っていきやがった。ラストマッチ後の熱い激励怒号叫びは潤む物があった。 作者はデビュー作だが一章の主要キャラの小学生パートは、小学生目線の文章にしていて大人は見るのがキツい印象で正直ハズレ作品かなって思ったし、全盲の少女冴理の母親の描き方や痴漢など正直うーんとなった。釣崎登場章から作者の文がノリだし32人集めたトーナメントではチェスに熱くなったチェス素人の自分が居ました。作者の今後に期待!
1投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログとても面白かった! 何かに本気で取り組み人生を賭ける。今からでもそうしたいと前向きになれるストーリーでした。 とりあえず、読んだらみんなチェスを始めたくなります。
1投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ面白かった。 チェスで人生を変えた人々のお話 細い糸をつなぐような展開が 青山美智子さんの作風に似ていますが、 最終章のたたみかけはお見事。
11投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チェスのルールをあまり知らない私でしたが、ページをめくる手がとまらず一気に読み終えた作品。好きなものに熱中することの尊さと、どんなに劣勢でも勝利を諦めない登場人物たちの胆力に心を掴まれました。特に決勝戦後の釣崎のセリフ、、、ぐっときました!
0投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ2024-017 チェスに限らず、何か人生をかけるものを見つけられるって素晴らしいね。 チェスについては日本ではまだまだマイナーだけど、広がると面白いかも。 まぁ、でも俺はやはり将棋の方が好き 笑
0投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ石井仁蔵さんの作品 初めてチェスがテーマの小説を読みました。チェス自体に興味が湧くような書きぶりもよかったんですが、読み手の視点が章毎に変わる作品でした。 尚且つ、時間の経過もあって書かれていない部分を想像させちゃう工夫もよかったです。
0投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ私も少しチェスができる。 もちろんお遊び程度だけど、駒の動きなどはなんとなくわかって、家にあるチェスボードを出してきてストーリーに出てきた駒の動きをやってみたりして。 けど、駒の動きにあんなに難しい名前がついているなんて全然知らなかった。カタカナがいっぱい。 そしてプロの世界で高みを目指すプレイヤーは、もちろんその難しい名前も駒の動きも全部頭に入ってて、尚且つ今までのゲームの棋譜も全て暗記していて。異常なまでの記憶力!そんなある意味狂気ともいえる世界だけど、根底にはチェスが好きで好きでたまらない、そう思えるものに出会えた喜びに溢れている。 寝食忘れて没頭できるものに出会えたら、どんな時でも強く生きていけるのだろう。 そういうものに出会えたら、いろんな意味で人生が豊かになるのだろう。 そこまでのものが自分にあったらと、この物語を読んで憧れた。
2投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログエンターテインメントとして優れた、とてもおもしろい本でした。 登場人物の造形がよく、ストーリー展開もスリリングで、そしてチェスにはまってしまった人達の世界が美しく表現されていてよかったです。
0投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログチェスに出会った人たちのそれぞれの人生を描いた作品 冒頭から結末まで自分の時間を全部この本を読むのに使いたいと思えた作品 チェスを知らなくても楽しめたけど知ってたらもっと楽しめたと思う 夢中になれるモノはその人の心の支えとなり人生をも変える
2投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログ面白い チェス知らなくても問題なし。 試合中の駆け引き、緊迫感、各々のバックグラウンドや関わりに引き込まれっぱなし。 エンターテイメント系でおススメ本聞かれたら、この本を私はススメます。
2投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログチェスの知識は全く無かったですけど、全然読めました!それ以上にそれぞれのチェスに賭ける想いが心揺さぶらた!
0投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ各人のメンバー紹介からの大会に至る構成はありきたりも、人物描写、ストーリーとも良くチェスの知識無いけど面白かった。素人向けにもう少しチェスのルールとかが分かりやすく解説されてたら嬉しいなぁ。
0投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログチェスに魅せられ、チェスと共に生きる人達。 チェスを通して人として強くなったり、優しくなったり。競技人口が少ない狭い世界でそれぞれが出会い、良きライバルになり、成長し認め合う。 どの世界でもその人にとって生きるすべてになりうるくらい魅力された人はそうではない人にはわからない価値観があってそれを覗ける幸せな読書体験でした。 書店で見つけてパラッと読んで「これは好きだぞ」って一目惚れ。この感覚が間違ってなかった一冊。こういう出会いはリアル書店でしか味わえないのでやっぱり書店は大切な場所だなぁ。
1投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ#エヴァーグリーン・ゲーム #読了 興味本位で手に取った、全く知識の無いチェスの物語で、こんなにも熱い気持ちにさせられるとは全くの想定外だった。 自分がこれだと思うものに心血を注ぎ、全力な主人公たちの熱量はエヴァーグリーンそのもの。 #石井仁蔵 #ポプラ社 #ポプラ社小説新人賞
0投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログ視点を変えながらチェスの魅力に取り憑かれた人々の人生を描いて、チェスのことは全く知らなかったけれど、試合場面ではワクワクしそれぞれの生き様を応援しながら読了。GMのツリザキ氏の波乱万丈な人生にはただ唖然!
0投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログチェスによって人生が変わった4人のチェスプレイヤーのお話---熱かった! ネトフリの「クイーンズ・ギャンビット」が好きで、ワクワクしながら読み始めた。 どの登場人物たちも推したい。 プレイヤーのゲームに対する本気度がめちゃ伝わった。 読みやすくてYA向けかなと思いきや、意外にも途中で大人向けな内容が出てきてびっくり。 サブキャラも印象に残るし、丁寧に人間関係が描かれていると思った。チェス駒も魂あるみたいな描写でかっこよかった。泣けた。 情熱を感じるような物語を読むのは「熱源」(川越 宗一さん)を読んで以来かも。
14投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ始めは(病気をかかえてはいるものの)少年の甘酸っぱい青春モノかと思っていたが、裏社会まで出てくる展開に。少し出来すぎ感はあるが、各話つながり大団円へ。チェスの知識も楽しかった。
0投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログチェスに全てをかけた4人の若者の物語。 凄く胸が熱くなるお話でした。正直釣崎さんの話は無くしてもっと他の人の読みたいと思うところもありましたが、最後にああくるとは…。なんと胸熱…。それに世の中ヒールはいて、その人にも人生はあるからと思い直しました。 まったくルールも分かりませんが、それでもここまで楽しめたのでルールを知ってたらより楽しいだろうなと思いました。 とりあえず、読んでよかった!
4投稿日: 2024.01.20
powered by ブクログ話がテンポよく進んで読みやすい。 チェスに人生をかける人たちの生き様が美しく描かれている。 人生を捧げて熱中できることがあるというのは、とても素敵なことだと思った。
0投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログよくよく考えてみるとチェスを題材にした本は初めて読んだかもしれない。 全6章からなる連作集。主要人物がそれぞれの章で絡まり合うかたち。細かなルールとかまでは分からないけれども疾走感と読後感はとても良い。(重厚感があってどんでん返しがあるタイプの本ではない) そのため一冊わりとさくっと読めます。 この本読むとチェスやりたくなるな、と思う私はわりながらちょろいな 蛇足ですが、全体通してまぁ満足ですがあの母親だけはひっぱたきたくなりました。
9投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログ文学書評 読書レベル 中級 ボリューム 358頁 ストーリー ★★★★ 読みやすさ ★★★★ ハマリ度 ★★★★ 世界観 ★★★ 知識・教養 ★★★★ 読後の余韻 ★★★★★★! 一言感想: チェス好きな方、主役が切り替わる構成が好きな方、感動するストーリーが好きな方にオススメの一冊です。 全6章で編成されており、各章で人物の視点(主人公)が変わりますが、そこが良かった!各章でそれぞれの主人公が、どのような気持ちでチェスを愛し、チェスをさしているのか描かれた後に、クライマックスとなるその主人公同士が対戦するチェス大会!とにかくアツい戦いにラストは一気読みでした。そして、清々しい読後感も最高でした。 ちなみに、実在するチェスプレイヤーや戦術が数多く登場するので、チェス好きな方が読むときっと相当面白いと思います! ただ、欲を言えばですが、5章と6章は淡々と進んでしまったなーという感じで、物足りなさを感じました。もう少し深く描いて欲しいキャラ(ロシア少年、AI、プロ棋士とか)もいましたし。また、5章以降の「釣崎」のキャラ設定にも違和感を感じました。いやいやいや、そんな性格じゃなかったでしょ、、、みたいな。読後感は非常に良いのですが、、、終わりよければ全てよし!って感じがしてしまいました。
39投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログチェスの小説、初めて読んだ! 言葉どおり、命削ってチェスする登場人物たち。 ある意味、この人たちもアーティストだな。
0投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生の頃、一時期チェスにハマってたことを思い出してまたやりたくなった 良作には違いない、ただママだけは…娘の心に深い傷を残しておいてお咎めなしな点が正直気に入らない 一読者としてはやっぱり復讐されてほしかった。冴理への無礼を後悔してほしかった
2投稿日: 2024.01.12
powered by ブクログスリルあふれるエンターテイメント。チェスを知っていたらもっと楽しめたと思う。チェスに魅せられた人達のチェスへの愛情と人生が交錯していて、後半になればなるほど楽しめた作品です。
7投稿日: 2024.01.12
powered by ブクログ#読書記録 2024.1 #エヴァーグリーン・ゲーム チェスの魅力に取り憑かれた若者たち。5章構成で各章で主人公が異なる。 登場人物は皆気持ちのいい連中で、彼らがチェスならではの、熱くスピード感あふれた戦いを繰り広げるよ。スカッとしたい時にオススメ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了 #チェス
2投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チェスワンに参加することになるプレイヤーたちの話。チェスのルール覚えられない私でも読みやすかった。 ただ、正直胸糞悪い部分もある。 樽山夫妻が出てきた時は思わずよかったねえと呟いてしまった。 冴理母に関しては私は許せない。ばあばと妹が居てくれたことが救い。 それぞれの話で登場する人物が繋がっていくこと、チェスの技法が大切なシーンでまた生きてくる展開に胸が熱くなった。釣崎戦の冴理のステイルメイトには鳥肌。 麻井善くんの話も読みたいな。
1投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ岡田将生がストーリーですすめてたから、下心をもって読んだら、青春激アツストーリーだった これだけのめりこめるものがあるって素敵
1投稿日: 2024.01.02
powered by ブクログページを開いた途端、すぐに惹き込まれて夢中になって読み進めた。実に面白い一冊だ。 チェスに魅せられた人々、彼らはそれぞれの境遇やハンディーキャップを乗り越えて無我夢中でのめり込んでいく。 群像劇の形式で描かれる破格のエンターテインメントだ。この物語は語りかけてくる。 大事なのは才能などではない。いかに夢中になり、のめり込めるかだ、と。必読!
1投稿日: 2023.12.28
powered by ブクログそれぞれ人生に苦闘する登場人物たちの共通点はチェス。ストーリーが進むにつれて登場人物たちの関係はどんどんと繋がりをみせていき、終盤には熱い展開がみられてとても盛り上がります。終わり方も自分的には好み。チェス、とは言わないけれど、自分にとって大切なもの・熱中できるものがある人っていいなぁ、と実感できる本。
1投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログこれはまた、全く新しいエンタメ小説。 「チェス」をテーマにした作品ってほぼ無いですよね こんなに夢中になれるものだったのか! チェスは食事で狩猟で格闘で言語。 作中で語られてますがあまりにも的確…。 4人の若者たち、それぞれの想いを背負って チェスの大会、大舞台に!! それぞれの視点でまず語られる1〜4章。 群像劇って面白いよなぁ少しずつ繋がりがある。 そして大終盤の5章は言葉通りの死闘。 ここ読み始めたらもう止められないです!! そしてラスト6章はこれまでの仄暗さも熱量も すっかり削がれて爽やかな締め。 こういう新鮮なお話が読めるから、全然知らない世の中を知れるから小説読むの辞められない………。
3投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログああ、俺は群像劇が好きなんだな~ と思わせられた一作 誰もが主役で 自分たちの物語を持っている 今回のお話はチェス マイナーなスポーツとか趣味とか 小馬鹿にしてしまうことがあるけれど 知れば知るほど奥深い光景を見せられるのが好き つまり、この作品は俺好みだったんだよな どストライク 楽しめました
6投稿日: 2023.12.06
powered by ブクログ話題になっていたので読んでみた。 望木透→全身型特発性神経不全症。この病気にかかるのは200万人に1人らしい。 チェスの定跡の名前がかっこいい!カタカナで長い。アニメの必殺技のよう。 エヴァーグリーンゲーム→名局。アンデルセンとデューフレンの150年以上も前の対局。 ずっと色あせないという意味。 IM→インターナショナルマスター GM→グランドマスター 樽山晴紀→進学校のチェス部。 彼が釣先にチェスの存在を教えたんだね。 多川冴理→生まれつき目が見えない。 チェスは、競技人口が少ない。女性は特に。 視覚障害者用のチェスがあることを初めて知った。画像で検索。なるほど差し込むタイプで触っても倒れないようになっている。 毒親なんだと思う。 釣先信生→マフィア。アメリカで修行をし強くなった。 チェスの大会。 賞金は一億円。 命を賭けた戦いの迫力がすごい。圧巻。 すごい。激アツ!
19投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログまだ世間にあまり知られていない作家さんを積極的に読んで新たなお気に入りを見つける「発掘王への道」の#6です 久々! なかなかフィールドワーク(という名の図書館棚巡回)が出来ていないので、2022年の第12回ポプラ社小説新人賞の本作をチョイスです 権威主義! はい、作者の石井仁蔵(いしいじんぞう)さんは、1984年生まれ(39歳?)、新潟県出身で東京大学文学部卒とのこと なんか最近東大出身の作家さん多くない? 塾講師をしながら20年以上小説を書き続けてデビューを目指していたとのことで、今回その執念が見事に花開いたわけですね うーん、やっぱりそういう苦労人は応援したくなるね〜 物語は薩摩示現流の達人たちが凌ぎを削る群像劇となっておりますてそれはチェストー! 薩摩弁の気合を入れる時の掛け声チェストー! チェスです 駒の動かし方くらいは知ってますが、そんなにちゃんとは分かってません だけど本作を読み終えて、チェス、やってみたいな〜、面白そうだな〜って思いました うん、それってこの作品が面白かったってことの証拠だと感じました 以下、ご本人のコメント ”本作はチェスに打ち込む若者たち、チェスに救われた者たちの物語。 チェスがいかなる面白さ、奥深さを持つものか、多くの人に伝えたいと切望しています。 そして、私が描きたかったのは、もうひとつ。 何かひとつのことに打ちこめれば、人生はきっと実りあるものになるということ。 私自身も約20年、小説の投稿に明け暮れた人間です。「初めて書いた小説で受賞してデビュー」というような、スマートなあり方とは程遠く、光の見えぬ沼の中を這いずり回ってきた人間です。今もなお新たな小説を書きたいともがく、この生き方に呪われた人間です。分野や境遇や生き方は違えど、そんな風に何かに取り憑かれたやつらはきっと、沢山いると思う。私は、そんなやつらを肯定したいと思う。 この小説が、そんなやつらに届くことを願っています。” うん、今後も応援したい 発掘王とはもがきながら小説と向き合う人間たちの応援隊長でもあるのだよ (なんか奇麗にまとめた!)
67投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チェスで心が熱くなったのは確かでした。青春っていい。 が、文章が読みづらい、、特に一人称の違い(僕、俺、私、私(女))で登場人物を読み分ける必要があって、特定のエピソード以外は今誰が主人公だ?ってのが途中わからなくなる時がありました。特に透は僕と私を使い分けてたからかなりわかりづらかった。 結局エヴァーグリーンゲーム、は出ない、っていうのは狙ってなのかな。ありきたりですが個人的には最後のノビーと透の一戦で出ると思いきや出なかった。 でも、その時は輝の言葉、勝つために治す、を忠実に守った友人愛みたいなのを優先したのかなと思うとまあいいか、と思えました。
3投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログチェスの魅力に取りつかれた登場人物たちが、まさに命をかけて、チェスの大会に挑む物語。将棋しか知りませんでしたが、チェスの詳しいルールがわからなくても十分に面白かったです。 それぞれのキャラクターのもつバックグラウンドが様々であり、個性がクリアに描かれています。当然それぞれの凹凸がありますが基本的には善人であり、読んでいて安心感があります。また、この作品では主に4人にスポットがあたって物語が展開していきますが、それ以外に出てくるチェスプレーヤーでもスピンオフができるのでは、と感じるほどでした。 チェスと似た印象で日本ではよりメジャーな将棋でもなく、同じボードゲームのオセロでもなく、アジアで人気の囲碁でもなく、少ない競技人口で戦略的なチェスが作品のテーマに据えられていてしっくりきます。 読後、とにかくチェスをやってみたくなりました。
6投稿日: 2023.11.17
