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サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福
サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ、柴田裕之/河出書房新社
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総合評価

136件)
4.3
56
55
17
1
0
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    社会という絶対も実体もないものを作り上げ 宗教や階級など虚構のストーリーを生み出し 区別し認知や認識をしていきながら後付け理論をしていく。約20万年前に誕生したとされてる原生人類ホモ・サピエンス、彼らは私たちである、そして辿ってきた道は今と何ら変わらないサイクルなのではないのか、とさえ読んでいて思った

    0
    投稿日: 2024.04.06
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    人間として生まれたからには、人間の歴史や役割、自分よ生きる目的・役割を考えさせられる名著。 難しい話も多いが、この本を読まなければ考えないであろう、人間の見つめ方を学び考える契機となった。

    1
    投稿日: 2024.03.26
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    文書は難しいがゆっくり読み進めれば面白くて気づきが溢れている本。 目から鱗で、教養の幅がかなり広がった。

    1
    投稿日: 2024.03.23
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    歴史書なのに小説のようにワクワクする! 歴史が好きだし、歴史の新たな視点を見せてくれる文書が大好きだから読んでいて楽しかった。 気になったのは、著者が人々はホモサピエンスが唯一の人類であることを望んでいるような書き振りだったこと。私からすると、ホモサピエンスの血の中に他の人類種が混ざっているとしたら妙に納得がいくような気がするし、人種間の肌の色などの違いも説明できるような気がしてとてもロマンを感じてしまうのだけれど、、。ホモサピエンスが唯一無二の存在でありたいと願うのは西洋的なのかなと勝手に思った。 あとは「虚構」の言葉のチョイスが気になった。嘘のニュアンスが強い気がして、空想とか神話とかの方がしっくり来る気がした。(どうでもいいかもしれないけれど笑)

    0
    投稿日: 2024.03.21
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    文章のレトリックが素晴らしい。読みながらメモすることが多すぎて、いい意味で全然読み進められない。学びの多い本である。 カトリック司教のことを「カトリックのアルファオス」と呼ぶのは面白い表現だと思った。性行為という感ではチンパンジーのアルファオスと対照的な存在であることがわかりやすいからである。 様々な学説が紹介されるが、それに対する反論として持ってくる例が上手すぎる。例えば、「男は女よりも力があり、力仕事をしてきたから権力を持っている」という説に対しては、「ではなぜ男が体力がいらない聖職者になって、女ばかりが畑作業のような労働作業をさせられることが多いのか」といった例え話を持ってくる。

    0
    投稿日: 2024.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思った以上に衝撃をうけた。ただの歴史書、説明文かと思ったら、ある意味哲学書だな、これ。 結構今までの価値観を覆された項も多かった。 サピエンスの誕生から狩猟ー農耕ー文明までの流れは知識として知的好奇心をくすぐられる内容であり、推察の部分についても納得感ある流れ。 虚構という概念については本当に衝撃的。 宗教なんて全て虚構、人種差別も虚構だし、逆にそれが平等で人権を尊重すべきという考え方も虚構、金も会社も帝国も全部虚構。 虚構があるからサピエンスは覇権をとれた。 なるほどねぇ。そういう風にも考えられるのかと、納得した反面、半分モヤモヤ。 下巻が楽しみです。

    3
    投稿日: 2024.03.11
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    認知革命 虚構のストーリーを持ってダンバー数を克服し他種族に勝利してきた 農業革命 人類は農業によって未来に意識を向けることが強まり、穀物種の奴隷となった 人類の統一 歴史的に大きな流れで見ればグローバルな統一に向かって進み続けている 帝国主義は過去をみても安定した政治体制であり現代の基礎としてあり続ける 最強の征服者は貨幣である なぜならこれまで考案されたもののうちで最も普遍的で、もっとも効率的な相互信頼の制度である

    0
    投稿日: 2024.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分たちの今見えている世界がどのようにして作られてきたのか。 色々な進化の過程を経て、今の世界ができあがっている。 今となっては生態系のトップに位置しているが、ヒトもただの動物だったのだ。 過去には今では想像もできない世界があり、未来にはさらに想像できない世界になっているだろう。 自分たちの生きている今は、歴史の中でなんと少ない時間なのだろう。 狩猟採集民から農耕民族に変化していくあたりが一番面白かった。

    11
    投稿日: 2024.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題名の通り、ホモ・サピエンスの全歴史について。 前提として、地球の歴史上、人類が私たちホモ・サピエンスだけではないという事実を理解することが重要である。 人類=私たちであるが、私たち「だけ」ではない。 ネアンデルタール人や他のホモの冠を持つ人々も彼らではなく私たちなのだ。 ホモ・サピエンスに雑多な人種が存在するのと同じように、つい数万年前には別の人類が存在していた。 しかし、現在ではホモ・サピエンスしか残っていないため、人類は特別であるという幻想に囚われてしまっている。 ホモ・サピエンスに認知革命が起こり、空想を言語化しストーリを編むという虚構を生み出したことで、神や権力、貨幣という目には見えない新たなシステムが誕生していった。 本書は、ホモ・サピエンスの繁栄に沿っての歴史が描かれており、狩猟採集時代から農耕時代に移ったことは、人類にとって成功だったのかを問う内容となっている。                                   

    0
    投稿日: 2024.02.26
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    宗教も、社会の仕組みも、考え方も全て虚構で、人類は虚構の中で生きていること。虚構の中を生きてるなんて、自分が今までそんなこと気にとめてなく生きてきたのが少し怖くなった。ホモ・サピエンスの歴史というかホモ・サピエンスの考え方の歴史という感じがした。

    2
    投稿日: 2024.02.23
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    認知革命 唯一生き延びた人類種/虚構が協力を可能にした/ 狩猟採集民の豊かな暮らし/史上最も危険な種 農業革命 農耕がもたらした繁栄と悲劇/ 神話による社会の拡大/書記体系の発明/ 想像上のヒエラルキーと差別 人類の統一 統一へ向かう世界/最強の征服者、貨幣/ グローバル化を進める帝国のビジョン/ 以降下巻へ続く 目次を見て怖気づく。漢字が多くて硬そうだから… 作者が気になっていたので少し立ち読み。(本屋さんごめんなさい) 漢字は多いけれど、読みやすいしお面白いじゃない!! ふーん へー そうかも そうともいえる etc.

    8
    投稿日: 2024.02.23
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    他のサピエンスがいない原因は交雑なのか虐殺なのかという点や、なぜどの共同体でも男性優位なるのかなど気になる点が多かった。

    0
    投稿日: 2024.02.18
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    歴史を通じて、人間が、人間社会がいかに発展してきたかを辿るドキュメンタリーを観ているよう。 原始時代のヒトが火という手段を獲得したこと、言語や文字を生み出したこと、貨幣経済を作り出したこと、それら全ては、人間という肉体の拡張性並びに人々が作り上げる社会の拡張性の基礎となったのだろう。 それが人類に幸も不幸ももたらした。多数の人間が言語コミュニケーションや貨幣経済などに基づく協力体制を築き、人間一人の肉体では成し得なかったことも簡単に出来るようになった一方で、人間や民族、国家間に格差が生まれた側面もある。 船や自動車、コンテナで物流網が広がり、インターネットによって情報網が広がった現代の先にある未来とは、どのような様相を呈しているのだろうか。

    0
    投稿日: 2024.02.17
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    読んでませんけど、柴田裕之さん翻訳の本はどれもいいよね。ピダハン族のイビピーオって、認知革命以前ってこと?それがカルペディエムってこと???それが悟りってこと?????

    0
    投稿日: 2024.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評判に違わず、目から鱗、今までなんて浅いところしか見ていなかったのか…こんなに心を揺さぶられる歴史書って何? まだ上巻しか読んでないけれど、何かに迷ったときに戻ってきたい。

    0
    投稿日: 2024.02.15
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    内容が興味深く、思わず読み進めてしまった。 私たちが普段の生活で当たり前、普遍に感じているものがよもすれば悪だとすればどう感じるだろうか。 一面的なものの見方ではなく、その成立の経緯に迫るとまた違った見方をすることができることに気づかせてくれる内容であった。

    0
    投稿日: 2024.02.14
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    我々人類が狩猟から農耕に移ったことで、DNAの本能と現場での生活が異なりはじめ、また、想像することでコミュニティの広がりをもたせることを可能に出来たことを知った。 一方で、曖昧な記憶整理のために二度目の読書となったが、エビデンスに欠ける論調、不明瞭な言い切りも多かったと感じたことは意外な発見だった。(つまり、一説でしかなく、今後の発見で主張は変わる可能性がある)

    0
    投稿日: 2024.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学校レベルの歴史を知っていれば、面白く読める本だと思った。 ホモ・サピエンスが集団行動をできるようになったのも「虚構を信じる力」があったから。単なる言語の発達というよりは、物語の創造や物への価値づけによって、人々の社会はできあがっている。この認知革命を皮切りに農業革命、科学革命へと展開してゆく。現代の社会はまさに虚構で作られているなあとも改めて感じた。 また、ホモ・サピエンスは農業革命によって小麦の奴隷になったという話はとても面白かった。たしかに、農業の発達によって、農業中心の生活スタイルが確立されたのだろう。

    0
    投稿日: 2024.02.10
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    人類の進化の歴史について描かれた本だが、科学の本というよりは哲学書のような内容である。人類史を深く考察すると哲学的にならざるを得ないのかもしれない。 まず、人類が他の動物と違う生物たり得たのは、虚構を信じることができるようになったからである。宗教やお金、未来等、存在しないものに対する感覚を身につけたことは認知革命と呼ばれる。 その後、農業を習得し、人類は大幅に個体数を増やし、生物的な成功を収める。同様に家畜や小麦も数を増やした、という意味では成功者であり、他方、人類によってとてつもない数の動物が絶滅させられる。農業革命は、一部の生物に対して、大きな成功を与えたが、成功した種の個体としては幸せになったとは言い難い状況も生んだ。 歴史上、人類の文化は帝国が推進してきており、今後も統一に向かって、帝国的な思想が人類を導くであろう、という示唆で上巻は終わり。 かなり刺激的で興味深い内容。売れたのがよくわかる。生物の見方が大きく変わる内容である。

    1
    投稿日: 2024.02.05
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    サピエンスは虚構により発展してきた。 正義も宗教も価値観も虚構だと思うとなんかやるせなくなってきた。だけど、言われてみればそう。

    0
    投稿日: 2024.01.28
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    人類の誕生を基本に文字、貨幣、文明など幅広い話題の発生原因や弊害など深く考察されており、非常に面白く、勉強になる内容。

    0
    投稿日: 2024.01.26
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    ここまで長いスパンで歴史を知るものをこれまで読んでこなかったからか、衝撃的だった。 特に自分たち、ホモ・サピエンスが勢力を伸ばしたきっかけとして、共通幻想を持つようになったことをあげていて、それはなるほどと思った。 よくよく考えると、口座の残高見てニヤついたり、神社で神さまに手を合わせたり、日本はやばいとか国のことを言ったり、 全部実体のないものだし、そんな実体のないものを、多くの人が共通して信じられるって、 不思議。 文字を通じて、経験や知識が積み上げられるのも、戦争や差別がなくならないのも、いいも悪いも含めてこの幻想を持つことが、ヒトをヒトたらしめていると思った。

    0
    投稿日: 2024.01.22
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    生物学的視点で我々人間(ホモサピエンス)について語る。そこから幸せとは何か、善悪とは何か、など後半部分は終始客観的な視点で描かれている。 我々が当たり前だと思っている価値観は想像上の秩序であり、生物学的な合理性には全く紐づいてないという事実を初めて認識させられた。

    0
    投稿日: 2024.01.18
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    思いの外、時間がかかったが面白かった。さまざまな生き物がいた中で、なぜホモ・サピエンスだけが生き延び繁栄を続けてきたのか、その鍵は「虚構」にあるーという説。

    0
    投稿日: 2024.01.16
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    少し難しい内容ではあったが、人類を動物の中の一つと考えることや、世界の縦(時代)のつながり、横(地域)のつながりを感じることができた。もっと世界史を勉強したくなった。

    0
    投稿日: 2024.01.14
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    最も長く存在した人類種はホモエレクトスの200万年である。ホモサピエンスは誕生して20万年に過ぎない。わずかな期間で生態系の頂点に立ったそれは、まるで小国の独裁者であり、生態系はその速度に順応していない。ヒトは恐れと不安から残忍で危険な生物となった。 ネアンデルタール人のDNAは中東欧米人にわずかながら残されている。遠い過去ホモサピエンスとネアンデルタール人が交配した証拠である。 人類史における三つの重要な革命、言語コミュニケーションに関する認知革命、農耕革命、そして科学・産業革命である。 農耕革命は人類の進歩とされるが、そうではない。それ以前に比べ労働時間は長くなり病気や飢えのリスクも高まった。農耕革命は史上最大の詐欺である。小麦はわずかな地域にしか生息していなかったが、栽培化により生育地域を爆発的に広げた。人類が小麦を栽培化したと同時に、小麦が人類を家畜化したともいえる。 増えたヒトがひとまとまりになるには、進化の年数が足りていないから争いが起き政治が必要となる。政治の基礎となるのは神話や法律という虚構である。ハンムラビ法典にも合衆国憲法にも客観的正当性はない。想像の産物であり、その方が世の中がうまく収まるような気がするというだけである。 中世の政治は博愛思想であるキリスト教と名誉のためには暴力を厭わない騎士道思想との矛盾を解消することであった。近世以降、個人の自由と平等の矛盾の解消が政治となった。しかしこれらの矛盾は永遠に解消されない。 世界は統一に向かっている。モンゴル帝国が崩壊したのは一時的に路線が切り替わったにすぎず、長期的に見れば同一の価値による支配が広まっている。神よりも王よりも強力な征服者、それは貨幣である。貨幣とはもっとも普遍的かつ効率的な信頼相互の制度である。 帝国とは他民族の征服と同化である。帝国的支配方法は今日通用しないとされているが、過去最も安定的な政治システムである。悪の権化と見做されがちだが、我々はみな帝国の遺産で暮らしている。

    0
    投稿日: 2024.01.13
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    人類の歴史を振り返る本 前半では認知革命、農業革命、帝国や貨幣というテーマについて論じている。 一部族40-50人が限界でそれ以上は何らかの制度や思想によって成り立っている。 家畜は人間が飼い慣らさない場合は10-20倍の寿命を持つことができた。 女性と男性の関係性でこれまでは男性優位になるような状態だが、それが生まれた背景は遺伝子から考慮しても理解できていない。 私達と彼等という概念が貿易商人や征服者、預言者によって生まれ、貨幣経済や帝国制、宗教によって広がった。

    0
    投稿日: 2024.01.13
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    ホモサピエンスに焦点を当ててる本。印象的な部分はホモサピエンスはもっとも危険な種で生息地域を拡大していくにつれそこにいた多くの種を絶滅に追いやったいたことや、生物学的観点からいくと人間が小麦を家畜化したというよりも小麦が人間を家畜化したと言えるところ。狩猟採集民族の時はその日生きるのが精一杯ではあったもののそこまで働く必要はなかったが農耕へ移行したことで結果的には汗水垂らして働くことになったのは意外だった。

    1
    投稿日: 2024.01.10
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    教科書では得られない、面白さと共に、考察しぬいた歴史が学べる。人類の誕生から狩猟採取、農業革命を経て、統一に向かう過程を予測する。現在の問題は紛争であれ、気候変動であれ、国が単独では解決できない。団結が必要であるとする答えには賛同する。

    0
    投稿日: 2024.01.06
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    自分はどちらかというと、古生代や恐竜の時代の方が興味あるので、前半のホモサピエンスの初期の繁栄の話は興味深かったが、後半は人間の世界史に近い感じだったのでいまいち乗れなかった。 しかし、とても勉強になった。 下巻も執念で読了したい。

    28
    投稿日: 2023.12.30
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    文庫版で出たので読みました。 自分の整理として書きます。 ホモ・サピエンスの進化は大きくわけて2つの大きな飛躍によってもたらされた。 ホモ・サピエンスはまずは言語、とりわけ噂話をすることが出るようになることでより大きな集団の秩序を保つことができるようになった。これが概ね120人程度であり、これはダンバー数と呼ばれる人間が安定的な関係を構築することが出来る人数と合致することが面白かった。 その次の大きな進歩が、想像上の秩序を共有することでそれより大きな集団に成長することに繋がった。 想像上の秩序とはキリスト教、資本主義、ハンムラビ法典、現代のモラル、人権、平等といった実際には物理的には存在しないが、多くの人が信じることで社会としての安定を保つことに寄与するもので、会ったことがない人とも同じ集団として秩序を保つことが可能になった。 特に後者はDNAによる何万年もかかる突然変異による進化を待つことなく、私たちが考えを変えるように、行動パターン、社会の形態を簡単に変えることができるようになった。これにより生物史の中で爆発的な速度での進歩がホモ・サピエンスは可能になった。 あとは帝国の定義とその善悪についての章はめちゃ面白かった

    1
    投稿日: 2023.12.30
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     単行本は読んだのだが、文庫本で再読してこの本の素晴らしさに改めて感動した。7万年前の認知革命によって、ホモサピエンスは虚構を信じる能力を身につける事によって地球の支配者となった。  ホモサピエンス以外の人類が絶滅して、我々だけが生き残ったのは伝説や神話などの虚構を信じる事によって、より大人数が協力できるようになって、史上最も危険な種となり地球を支配する事になったのだ。  しかし我々は、大人数が協力できる能力を持っていながら、これから「自分たちは何になりたいのか」どころか「何を望みたいのか」さえ共通のビジョンを持っていないのだ!

    28
    投稿日: 2023.12.23
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    人間の歴史を、ホモサピエンスという生物的な観点と、社会的な観点という両面から進化をたどっている。 昨今LGBTQについての考え方や啓蒙活動が進んでおり、人種差別や偏見についても、依然として残ることはあれど意識的には変わってきたように思うがそれも自然な進化の一部だという。 線虫のような私たちの先祖に栄養摂取のために口が生じたわけだけれど、今やその口は、言語を話したり表情を作ったりキスをしたり手榴弾のピンを抜いたり、いろいろな事に使うが、それは自然なこと。当初の目的として生殖のために男女が別れてはいるが、太古の昔に発生した目的にしか使われない器官はもはやなく、同性愛もトランスジェンダーも自然なことなのだ。 歴史は繰り返す、という。今までさまざまな帝国が人類の統一、世界平和を掲げて設立されたが、達成されたことはいまだかつてなく、いまも戦争や核兵器の問題は解決されない。 これからの未来はどこに向かっているのだろうか。下巻では明るい展開への示唆を期待する。

    12
    投稿日: 2023.12.17
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    サピエンスの現在までの歴史を様々な角度から紐解いていく内容だった。特に目から鱗だったのは、現在残っている文化で、全く当時からまっさらな状態で残っているものはないという内容だった。世界史を今まできちんと学んだことがなかったため、人類の足跡や文化などを深く知ることができて非常に勉強になった。

    0
    投稿日: 2023.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ユヴァル・ノア・ハラリによる人類の歴史を述べている本。今作で人類の過去について述べ、『21lessons』では、現在を、そして、『ホモ・デウス』で未来のことを考察している。 認知革命によってホモ・サピエンスが他の人類や動物たちを押しのけ、食物連鎖の頂点に立ったと考察している。そして、認知革命とは、国家や国民、企業や法律、人権や平等といった概念や宗教までも含めた「虚構」を信じるようになったことである、と言うのが面白かった。 その虚構によってホモ・サピエンスは集団として協力できるようになった。という。 さらに、貨幣という発行者への信頼、という虚構もまた最大の征服者であると言うのも面白かった。

    7
    投稿日: 2023.11.27
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    東アフリカに現れた最初の人類 アウストラロピテクスから色々進化していく.生き残ったのがホモサピエンス 私たち自身である。ホモ・サピエンスがどうやって食物連鎖の頂点に立つことになったのかが面白い。史上最も危険な種であるサピエンスが全世界に広がっていくにつれて数多くの動物種が絶滅していくのは興味深い。牛や豚や馬など「家畜」の悲惨な状況などこんな見方もあるのかと考えさせられます。2023年11月17日上巻読了。

    0
    投稿日: 2023.11.17