
総合評価
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powered by ブクログゆっくりゆっくり時間をかけて読了。 きっとこの日のこの事を一生覚えているんだろうなっていう瞬間がある。そうゆう一瞬を積み重ねて思い出が形作られていく。そんな毎日が綴られている。当たり前に過ぎていく1日がとて愛おしく感じられる1冊。 ー人生で1番大事な事はリラックスしていること
7投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ横道世之介の1作目を読んでからだいぶ立つが、その時から感じていたのは知り合いからこんな奴いるんだよって言う話を聞いてる感覚。 そんな世之介の話を久しぶりにあった友人から聞かされて、あー相変わらずだな世之介は、でもなんだかんだ色々経験してるんだな、自分もこの10年とかで色々あったなと振り替えさせられるような感覚。 人生で一番大切なことはリラックスすること、と本の帯にも書いてあった。帯を見たときは違和感があったが、世之介がどういう思いで誰に言ったのかを知ると、あー世之介はこういう奴なんだな、と思わされる。 人って変わってないようで少しずつ変わっていく、それが良いことどうかはわからないけど。 後になって思い出せる一日が自分にはどれだけあるだろうか。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻、長いからなかなか読む気しなかったが、読み始めればあっという間。 ずっと読み続けていたいような楽しくて幸せな時間だった。 「この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」 忘れないようにしたい。 「月の光というのはありがたいもので、こんななんの身にもならない会話を続ける世之介たちにもちゃんと降り注いでくれる。」 「夏というものは、夏真っ盛りの、そのど真ん中でとつぜん終わってしまうものなのかもしれない。」 この辺りの文章好きだな〜
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ「劇的なことは起こらないのが人生」「その人のいた世界と始めからいなかった世界は違う、それが生きるということ」「永遠を感じる瞬間を撮る」「リラックスして生きる」 これらの言葉が心に残った。 他の小説に記憶がないほど、普通の、ありきたりの、忘れてしまいそうな会話が続く。その一つ一つの積み重ねで人生が成り立っていること、人との関係ができあがっていくことを、いつのまにか感じ入る。時折顔を出す軽妙な、講談を聞いているような語り口も味わい深い。 実は自分の周りにも「世之介」はたくさんいるのかもしれない。日々普通に生きていること、他者が周りにいてくれること、その人達が生きてくれていることの意味を考えさせてくれた。おそらく心に残り続けるであろう読書体験だった。
0投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遂に読み終わりました三部作の最終巻。 読んでる途中で「国宝」の原作者と知って吃驚しながら読んだ「横道世之介」 続編があると知ってオチが決まってるのに何を書くんやと思いながら読んだ第二作「おかえり横道世之介」。登場人物がほぼ一新して、なるほどこーゆー描き方するんだーと感心して遂に最終作「永遠と横道世之介」。今までの集大成かと思いきや、前2作以上に話があちらこちらに飛び回り集中力が途切れそうな描き方。でも二千花さんが出てきたり、終生のパートナーっぽいあけみさんが出てきたり、永遠や一歩やエバや咲子ちゃんは、人生の終焉に相応しい賑やかな顔ぶれでしたね。 大円団でした。 最後の一瞬はとうとう描かれず仕舞いで、それはそれで良かったのかも。 15年後に皆が懐かしむシーンも嬉しい。 最後の最後はやっぱり手紙。しかも横道世之介からの手紙でエンディング。 最初はこんな日常を描いた小説が面白いか?と訝りながら読みましたが、最後は夢中になって読み終えました。オススメです。
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログあの列車事故のカメラマンの方を題材にしてたとは上巻では知らず、最後に知った次第。何気ない大切な人との触れ合いを異常な程大切に生きる世之介のスタイル、今の日本には居ないんじゃ無いかと羨ましい生き方。色々な伏線が走りながら、人が結びついて、世之介の周りの方は皆それぞれ幸せにつながってるみたい。 楽しかった。いつ終わるかも分からな人生を味わいたいもの。
0投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ横道世之介を読んだのはもう、随分前だけど、世之介のことがとても気に入り、吉田修一の中ではベストワンだ!と思っていた。しかし、内容を全く覚えていない。読み始めてもなかなか思い出せない。それもそのはず、世之介と彼を取り巻く人々の日常がほのぼのと綴られているだけの小説である。まるで、サザエさんやちびまる子ちゃんのように。けれどもこの小説にはそんな、普通と言われる人は誰も出てこない。けれども、彼らの織りなす1日1日がとても愛おしい。セリフの一つ一つに幸せを感じる。結局、普通の人々なんて、現実世界にも存在しない。それでも、世之介たちの日々からは幸せのカタチが見える。この世之介ワールドにいつまでも浸っていたい、、そんな読後感だけを私は覚えていたのだと、読み終わってから気づいた。
12投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログついに完結.... この最後のシリーズは読みたかったような読みたくなかったような複雑な気持ちで読み進めた。大人になった世之介は1作目当初の世之介とはまた少し違ったように感じられたから。でも最後まで読み切った今思うのは、やっぱり本当に素敵なシリーズだということ。世之助の魅力を堪能できて幸せな読書時間であったということ。完走してよかったということ。
2投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ〝初”横道世之介 初めての出会いにして終わり。 何も知らずに手に取ると私のようになります。 何も起きていないようで何かが起きている、そんな話だった。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ(2024/12/13上巻読了2024/12/19下巻読了) ラン仲間の読了投稿(Facebook)に釣られて読み始め。 軽快な文調と自然体な主人公の暮らしぶりが心地良い。何でもない日常的エピソードが過去にいったり現在に戻ってきたり、独特の(なかば強引にも感じる)場面展開をしながら、しかも大抵はたいしたオチもなく次々に語られながら時間が流れてゆく感じ。 僕の頭の中の「勝手に映像化ドラマ版」には主人公にオダギリジョーが。舞台である下宿屋“ドーミー〇〇"は、かの“めぞん一刻“の一刻館とどことなく被るところがあってパラレルワールドの関係。そこで音無響子さんにあたるのは「あけみさん」だけど、六本木あけみさんと名前が同じでややこしいではないか!…やっぱりちょっと違うかな。 シリーズものの3作目にして完結編のようで、ファーストシーズンから読まないと意味がないとラン友さんにアドバイスされたが、あまり気にはならずに楽しめた。 そして次に1作目を借りに行く予定なのだ。
7投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ吉田修一さん「永遠と横道世之介」 上巻に続き下巻も読了。 世之介シリーズ三部作、完結。 今回の作品は「ドーミー吉祥寺の南」という下宿のような寮のようなアパートが舞台。この舞台背景が凄く効いた物語であり、世之介がより世之介でいられる場所だと感じられる設定だった。 そこで描かれる人間模様。普遍的で飾らない暮らしの中にだからこそある生活の満足度、充実度が描かれている。 人と人との繋がりで構築されていく人間模様。その中心にいる世之介は正に最後に永遠が「一日みたいな人」と比喩した言葉がしっくりくる。 太陽みたいで…海みたいで…風みたいで… 人を大事に、言葉を大事に、空気を大事にしていた世之介。彼のその存在は皆の中で違いはあれども共通した「満たし」があったに違いない。その「満たし」が一日という表現なのだろう。素晴らしい表現力。 三部作通して読んでみて、その世之介が自分の中にも居着いてしてしまっている。 この世之介という人間の人間力に魅せられてしまって、自分も世之介亡き後、彼が差し出した手の数々のように自分も誰かのためにしていこうと強く思わされている。 世之介の言葉を借りるなら、自分にはまだその時間がまだ少し残っている気がする。 相手の目を見てお互いしっかりとリラックスして、お互いの考えをお互いの言葉で話していこう。 二千花、二千花の両親とのエピソードは本当に心が震えた。世之介自身が生と死を意識することで得られるその価値観が本当に素晴らしかった。 世之介…最高だった。 彼と出会えて自分も本当によかった。
128投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログよかった。 押し付けがましくなく、優しく爽やかに、生きることのすばらしさを教えてくれる小説でした。 生きることや死ぬことは文学のテーマとしてあり続けるものだけど、こういう形で描くのはけっこう難しいことなんじゃないかなあ。 生きることをポジティブに描いてもどこか説教臭くなることが多いけど、この小説は本当に爽やか。それがすごい。 けど、シリーズ初代の『横道世之介』のほうが個人的には好きでした。
3投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ評価なんてつけるの野暮 殿堂入り 横道と出会えてよかった 横道の1日をずっと見てきて 本作を読み終えて 今は自分もこの世界の1人になった気分 もうこのシリーズは終わりやけど 自分の人生が、1日1日は続いていく うまく言葉にできないけど その1日1日がこの本であったら嬉しい
10投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ上下読了。読みやすい。 変わらぬマイペースで時間が流れてます。リラックスと表現されています。私は日々とりつかれている様々なコトから解放されていると感じます。 なかなか解放されないから、このようなキャラクターには強く憧れます。スーパーでなくても自分の気の持ちよう、考え方、感じ方で、じわり幸福を感じる日々を送れそうな気分にさせられます。
1投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終わっちゃうのかー,と悲しくなりつつ読んだけど,やっぱり良かった。みなさん大好き。 ただ15年後は,想像するに任せて欲しかったかかなー,と。南郷さんが繋いでくれたんだろうなとか,いろいろ想像するけど,書かれてしまうと,そんなにうまくいく話でもないと思うんだよなとか思ってしまう嫌な人間なので。
1投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ図書館にて借りる、第650弾。 (京都市図書館にて借りる、第115弾。) 最高だった。 2023年のベスト、決定。 もうこれ以上の作品は今年は出ない、と思う。 横道世之介シリーズにハズレなしだが、本作はもう、満点とする。 滅多に満点なんて付けないのだが、本作の終盤、特にエバの娘が産まれる、ドーミーのメンバーのお百度参りのところ、涙が出た。最高だった。 そもそも世之介という存在がもう最高なんだが、周りの人達も皆良いのだ。 私もドーミーの一員になりたいと思いながら読んだ。 ラストの世之介の手紙も含め、最後の最後まで良かった。 語彙力の欠如から良かったしか出ないが、温かくて楽しい作品だった。 マジで二千花でスピンオフ、お願いします。 星は5つ。文句なし。 「この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」 「それ以外ないよ」
1投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ前作読んでるから、わかっちゃいるけど、終わらないで、8月の次は九月そして来年と続く話で良いのに。と読みながら思う良作でした。
1投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ上下巻の感想です。 以下の順番らしいですが、またまたやってしまいました。 ◯横道世之介→読んでない ◯続横道世之介→読んでない (文庫本は おかえり横道世之介 らしい) ◯永遠と横道世之介(上下巻)→読んだ 作品順に読まなくても大丈夫と本文に書いてあり、充分良い話しでしたが、やっぱり 永遠と横道世之介 は最後に読んだ方が良いです。 著者が場面を説明しながら進むスタイルなので、何だかちびまる子ちゃんのような。 内容は良い人の楽しい日常で、悲しい出来事もあるけど、総じて気持ちが晴れるような作品、女性が描いたような優しい物語です。 (吉田さんイケメンなおじさん。) 年始にのんびり読むのにちょうど良かった。
33投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログあぁ…こういう生き方良いな〜(*´∀`*)ゆる~いのに、一番大事なところはぶれない(゚∀゚)私もこんな風に生きていけたらなぁと思うけれど、なかなか…(-_-;)
5投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ世之介シリーズを読むと世之介が確かにこの世にいた、という気持ちになる。 読む前と読んだ後では、世界が少し優しく感じる。というか、自分が少し優しくなれる気がする。 人間の営みとはなんと愛おしいものか。 最終集ということで、これまでより、少し重いというか、真面目な感じがしたし、世之介を独り占めしてる二千花さんにすこしジェラシーを感じたり、あけみさんに同情したりした。(世之介はこれまで、成り行き的に付き合ってたけど、二千花さんだけは自分から好きになったんだね。)最後に一歩がベストセラー絵本作家になってるのも、ちょっと盛りすぎな感じもあった(自費出版、もしくは静かな広がりくらいでよかったけど、最後はわかりやすい社会的な位置付けをだすんだな、と) けど、ほんとに世之介いいんだよね。情景がいい。
8投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログ39歳になった世之介の1年間 つまり最後の1年間でもあり。 ドーミー吉祥寺という下宿屋の人々 仕事仲間やカメラマンの後輩 亡くなった恋人への想い。 世之介は最後までみんなに愛されたんだな。 普通の何気ない日々の愛おしさが詰まった1冊
6投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ読み終えるのがさみしかったです。 いっぱい笑って、いっぱい涙がでて、たまにいろんなことを考えさせられました。 ずっと世之介とあけみちゃんとニ千花ちゃんとドーミーのみんなと何気ない1日を過ごしているようで。読み終えちゃうと、その雰囲気の中から出てしまうのがとってもさみしかった。そしてとっても愛しい作品でした。 世之介って特別能力が高くはないし、というか小学生みたいなデリカシーのなさだし、二枚目というより三枚目だし、でもめちゃくちゃいいやつで、何も考えてないようで周りをよく見ているようで…どこにでもいそうで、現実にはなかなかいないような、つかみどころのない人。 つかみどころはないけれど、これだけははっきりしている。世之介に出会う人はみんな「リラックス」している。こっそりのぞき見している私もリラックスしていました。 だから惹かれるのだなあと、読み終わって感想を書いている今、気付きました。 舞台が平成真っ只中、私の青春時代がまさにこの時代というのも、この作品が好きな一つの要因かもしれません。やれコンプライアンスだの一億総監視社会だの言っている令和の現代は息がつまります。そんな現実をいきているからこそ、世之介の、ドーミーのみんなの生き方が羨ましく、なんともリラックスできたのかもしれません。 世之介が「なんとかなるよ」あけみちゃんが「まあ中入って」と声をかけてくれているような、決して普通とは言えない私のこれまでの人生を、肯定してくれるような気がしてくれたのです。 こころに少し余裕がないな、と思ったらまた読み返したい作品です。
9投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログとうとう終わってしまいました…世之介ロスです(ToT) 最後までゆるゆるな話でしたが、ほのぼのと癒されました。 題名に隠された意味に涙です… 私もドーミーで暮らしたいなー リラックスした人生を送ることがいいんですねー!
4投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログやはりラストは変わっていなかったのだ。何気ない日常を描いたヒューマンコメディ。読み飛ばしてしまった2作目も読まねば。
8投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ世之介をとりまく人々、またその人たちをはぐくんできた人たち、たくさんの登場人物がでてくる。 世之介の父母の出会い、世之介と事実婚にあるあけみちゃんの芸者だった祖母。。。 それらは、今を生きる世之介やあけみちゃんが語るのではなく、その当事者たちの時代に戻るためそのたび読者は時代を行き来することになり脳が忙しくなる。 どのエピソードも特にドラマティックではないがあたたかくやさしさにあふれている。 特に、世之介の父母の出会いの話が好き。 多恵子(母)が結婚前に洋造(父)の母に初めて会う場面。 長く漁師町で働いてきたのちに姑となる母の手で握られた多恵子は「ここが私が幸せになる場所だ」と確信する。「ウチは男親がおらんけど、私が多恵子さんのことは守りますから」ってまるで 天皇陛下の言葉じゃないか。(涙) そして、その多恵子が世之介を出産するシーン(これは、第1巻で都会に出てきた世之介が故郷に電話した時に母が難産だった話をオイオイ涙ながらにしたことを思い出す) 洋造は叫ぶ「人の半分しか生きられないんだったら私が人の二倍、この手でその子を抱きしめます。1日しか生きられないとしても一生分その子の名前を呼び続けます!」 世之介という名前はこの父が世の中の人のためになるようにと名付けたものだ。 そのとおり、世之介は人助けで命を落とす。 最初から世之介は人助けのために自らの命を落としてしまうことを知っているため どれも、例えば、南郷さんの母に会いに行く世之介も、どういうわけか、元気のない桜を見分けてしまう世之介も余計に切なくなってしまう。 世之介が亡くなる場面は一切描かれていない。 その時、どんなふうにみなが慟哭し、その後の日々を生きてきたのか、空白期間があり、最後は、引きこもりがちだった一歩が夢だった絵本作家となったところで締めくくられる。そして、「永遠」をテーマにして写真を撮っていたことがエバへの手紙で明かされる。 この手紙の中のことばと、祥子ちゃんや咲子ちゃんのことを「自分と世界が同じ大きさ」と評したことがリンクする。 それから、単行本の表紙絵が、顔ははっきりと描かれておらず楽し気な後ろ姿だったりするところがまた物語に深みを与えているような気がする。 この世の中で一番大切なのはリラックスできてること。 世之介はちゃんと、知っていたんだなぁ。 いとこと親戚の子で自閉症の子について話す場面。 人と違うとどう接していいかわからなくて怖い、といういとこを世之介は、 つまらないことを言うね、と笑い飛ばし、「そういう時は相手の目だけをじっと見てやるのだ」という。外見や様子が違ったって目を見てりゃそう自分と変わらないから、怖いなんておもわない、暴れても大丈夫だって抱きしめて呼吸合わせりゃいいんだよ、といとも簡単に言う。 これは、エバの妻咲子が出産で苦しむ病院で、咲子の兄に対してつい語気を荒げるエバに「人ってホントにそれぞれなんだ、心配の仕方、喜び方怒り方悲しみ方、そぞれなんだ、お兄さんたちを悪く思っちゃだめだ」ということと同じ度量。 これはみんな頭でわかっていてもなかなか現実に受け入れられない場面は多い。でも世之介はごく自然に自閉症のこどもにも、考え方の違うひとのことも受け入れるんだ。 リラックスしていないとなかなかできることじゃない。リラックスしているときは恐怖心がないってこと、 こんな強い男、なかなか、いないなー
4投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ遂に…本当にこれでおしまいかぁ…!!一気に読んだけれど、長いとは感じなかったです。 「ドミー吉祥寺の南」の住民たちと、世之介の元カノである二千花、仕事の後輩に当たるエバ…世之介が関わってきた人たちは(前作・前々作の登場人物も含めて)、みんな素敵な人たちでしたっ! 善良な世之介と関わったことで、みな善良になれたのかな…この世で一番大切なことはリラックスできていること、世之介らしいなって感じました。なんでもない一日みたいな人が世之介…こんな風に誰かの心に残る人になりたいなぁ…! あぁ…読み終えてしまった…!評価は通して、☆4に読み終えたときのインスピレーションでしているけれど…☆5でもいいよなぁ〜と、心の声がしました。もし、再読したら多分☆5にすると思います(*^^*)
64投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログ下巻は主にあけみちゃんが切り盛りする下宿屋の下宿人や、世之介の後輩など、世之介を取り巻く人たちにスポットがあてられている。 何事にもゆるく、肩ひじ張らない世之介だけれど、根はやっぱり誠実? だからあけみちゃんも見捨てないし、みんなが世之介を慕ってくる。 仕事に行き詰って泣きついてきた先輩に掛けた世之介の一言「リラックスしてください」一気に肩の力が抜ける気がした。 春のある1日、夏のある1日、秋のある1日、冬のある1日、あ~今日はいい1日だったなぁ、と思えるような暮らしでいい、そんな毎日でいい、というようなことを世之介が言う。 世之介の生き方。 最後はえっ!?てなるんだけど、これって・・・ カメラマンといい、結末といい、なんか既視感があるんだけど。 やっぱり、最初の世之介再読します。
5投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ横道世之介っていう人。関わっていく人たちを笑顔に変えてくれる人。あったかいなにげない一日の話。永遠を撮ってるなんてかっこよすぎた。最初にこの上下を読んだけど、一、二作目も読みたくなった。
2投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ復習読書で「二千花」問題もクリアし(出てなかったことを再確認しつつ、小岩の人情を堪能)、いざ下巻。 世之介の善良さとおおらかさがパワーアップ! しかし、そんなドラマチックな一目惚れってあるのかね~ 世之介ならあるんだろうな... 世之介の生きた時は、ほんの少し前のことなのに、 スマホの登場、コロナの蔓延などで、人と人との距離感がすっかり変わってしまったなぁと感じる。 実際は見えているのに、見て見ぬふりをして過ごしてしまっていることが多くなった。 何でもない日常の風景の中に、世之介に気づかされることが多い。 2024.3
25投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログこれといってすごいエピソードはなく、なんでもない日常なんだけど、毎日忙しく生活する中、その「なんでもない一日」ってのが大切なのかな? って思った。 世之介さんが亡くなったと聞いて、涙が出て止まらなかった。。
1投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ途中から、噛み締めるようにしっかりと読みました。 もう、この作品で世之介の物語は終了なのでしょうか。 もしそうなら、寂しい。もっと世之介の日常を読みたい。世之介を知りたいと思う作品です
4投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何気ない一日の積み重ねの永遠の意味がここまで深く物語に関わってくるとは。 胸が熱くなって、世之介さんが紡いできた時間はドーミーの住人たちや周囲の人たちに深く刻み込まれたのだろう。彼が二千花さんのために過ごした時間も、亡くなってからの時間も全てが愛おしく、この物語がラストまで、ただ悲しい物語になることはなく、優しい暖かさで包まれた、みんなの日常であったことが素晴らしい。ラストの手紙が泣ける。。。 三部作、最初から読もうと思う。
2投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログ上巻を読み終えていよいよ最後の半年。終わりが分かっているから切なさが増してきます。 ドーミー吉祥寺の南の下宿人は、元芸人の営業マン礼二さんに書店員の大福さん、大学生の谷尻くんに引きこもりの一歩。空き部屋もあるようでたまにゲストも泊めている様子が何気にいいです。あけみさんの作る料理は美味しそうだし、近所のお婆さんも野菜おすそ分けしてくれて、以前の下宿人からもカニとか届くようだし。 なんでもない日常がずーと続くと思いがちなんですがいづれ在宅か不在かの札を外すときがくるんだと思うと、どれもがかけがえのない瞬間で愛おしくなる。 全編を通して、世之介の人付き合いの良さには感心します。 どれだけ面倒ごとを背負いこんでもストレス感じずに鷹揚でいられる姿は柳の枝のようで、ある時は竹を割ったように潔く、そばにいるだけでほっとする存在。元婚約者の二千花が亡くなってから6年経つとゆうのにずーと心の1番目に置いてるとか、信じられないくらいの愚直ぶり。 世之介をひとり占めできないと割り切っているあけみさんとは無茶素敵な夫婦に見えるのですが、あけみさんはこのままでいいのだろうかと思ってしまう。すっきりしない事が多すぎるけどそんなことひっくるめて、ゆっくりと時間が流れる中で大切な思い出になっていく。スクラップブックを見ているようなノスタルジックな時がすぎていく。 思い出の中に引きこもっちゃって在宅なんてリモートじゃないんだからまだまだジタバタしてほしいって思ってしまうのですが、この作品のっけから回想シーンが多くって後向きがデフォなんですよね。
94投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログ2023年初版。横道世之介3部作読了しました。お人好しのお気楽中年の主人公。人柄の良さから周りには、いつも人がいる。いつのまにか中心にいる。結末は最初からわかっていていますので、辛いなあと思いながら読み進めますが、主人公が本当にいい男。本気で愛した女性を亡くして今も立ち直りきれていない。人のことばかり世話を焼く。そんな主人公のことを周りの人がみんな好きなんですよね。ラストが悲しい終わり方でなくて良かったとホッとしました。是非、著者には世之介の長崎時代のこと、彼の少年時代で書いていただきたいと切に望みます。リラックスを心がけたいと思わせてもらえた作品。読んでみてほしい作品。
31投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログ横道世之介シリーズ3冊目の下巻。 上巻から続き、ちょっとした何かは起きつつも何気ない日常が続く…かと思いきや、序盤にいきなり事件チックなことが発生!するも、その後はまぁ上巻と同じ感じが続きます。 上巻では武藤夫妻が登場していた割合が下巻ではエバ家族になっていたかな〜という感じです。 あと、過去回想の二千花話と世之介両親のストーリーが多めに差し込まれていました。
2投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一作目からの読者は主人公がもうすぐ死ぬことを知っている。 しかし、事故のエピソードは描かれず、直前の「なにげない日々」が描かれていく。 「なにげない日々」がいかに大切かをかみしめながら読者は読み進める。 「一番大事なことはリラックスできていること」とさりげない主人公の言葉に深い意味を汲み取ってしまう。 本作は、これまでと違って時空が行き来して、これまでに描かれなかった世之介の誕生や二千花との毎日、さらには二千花の誕生などのエピソードがちりばめられている。 すべてが「なにげない日々」の中の「特別な日」で今に繋がっているのだろう。 世之介がいなくなった後のエピソードも日常的でよいが、エバに渡した手紙の全文開示は不要かな。
0投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログ「ドーミー吉祥寺の南」で暮らしている世之介。 ドーミーを切り盛りしているあけみは二番目に好きな女性だ。 一番好きな二千花は病没した。 ドーミーでの生活は、それなりに色々あるけれど日常の範囲内だ。 住人たちはドーミーでの生活を楽しんでいる。 けれどその日はやってくる。 代々木駅のホームで線路に落ちた女性を助けようとして、世之介は命を落としてしまう。 読者はそれを知っているから、なお世之介を愛しく思うのだ。
1投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ40才前後の世之介。人生で大切なものはリラックス。誰にでも優しく、自然体。そんな世之介がみんなは、大好きだ! 死生観とか、切なくて、悲しくて泣きました。日常なのに、いい話だなぁ…
2投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログついに終わってしまった。寂しいのう。永遠は子どもにつけた名前だったのね。タイトルにも納得。一人の人生を通して、いろんな人生観を学べる素敵な本だったなあ・
1投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても良かった。 二千花が特に良かった。 途中から30代の頃の話がメインになってた気もする。 けど少しわざとらしさが過去作に比べて出ている気がした。 この主人公はこんなにやりすぎなくてもジーンと来ると思う。
1投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログめちゃくちゃよかった。 世之介はやっぱり二千花ちゃんのことが忘れられなくって、 下巻は2人の話が多かった。 礼二さんの志村けんさんの話しがよかった。 最近知ったんだけど、実際志村けん、吉祥寺に住んでたんだよね。 武蔵野市のフリーペーパーか何かで知ったきがする。 印象に残ってたのは、自閉症の子に対し、大きくなったら暴れ出したりしたらどうすれば良いかと相談を受けた世之介の対応が、 最近で言う、人生何回目ですかと思った。 清志兄ちゃんは偏見とかではないけど、人と違うことでどう接して良いかわならないときがある。 そう言うときは、相手の目を見て、自分と一緒だと認識して、もし暴れ出したら、ぐっと抱きしめて、落ち着け、安心しろ、大丈夫と呼吸を合わせるんだって。 世之介さんって、気が抜けてるようで、どこか夢のようなこと言って、その夢のようなことが本当に現実になる力を持ってる人のように感じた。 こんなふうに言ったら失礼かもしれないけど、 物語は自由に書けることの楽しさを読書が感じれるとても良い作品だった。 「この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」
3投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログあったかい気持ちになった 人それぞれのいろんな形の幸せを共有できた 死の悲しみをクドクドと描かないのがいい 楽しさと日々の喜びを小さく、でも後半は大きく描いているのがいい 世之介はみんなに必要にされてる。安心感、わかる
2投稿日: 2024.05.17
powered by ブクログ「永遠と横道世之介」下巻読了。 横道世之介の物語の最終章。読み応えがありました。 いやいや、特別すごいことが起こるわけでもない1年なのですが、横道世之介という人が、本当に居たような、そして、居てほしいと思えるような、そんな物語でした。 最後は、涙なくしては読めなかった…。 途中までカフェで読んでいたんですが、最終章になるあたりで、これはいかん、絶対に泣く、と思って、自宅に帰ってから読み終わりましたもの…。 「横道世之介」「おかえり横道世之介」「永遠と横道世之介」を読んで、世之介という人に、いろいろなことを教えてもらえた気がします。何もかもを受け入れて、全てを前へ前へと押し出してくれるような、そんな不思議な人。これだけたくさんの人を愛した世之介だから、転生した世之介は、世界中の人から愛される人になっているに違いありませんね。
16投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
単体というか、シリーズ通しての星5。 何気ない日常が実は一番大切!という筆者の思いが一貫してたこと、世之介が愛すべきキャラクターだったことが何より良かった。 初期段階で世之介の最期を提示したのも、1つ1つのエピソードを噛み締めて欲しかったが故でしょう。正にその通りの読書になりました。 シリーズ読み始めの頃、ラストは世之介の最期が描写されるんだろうと思っていたけど、趣旨からして必要無かったですね。最後までそのままの雰囲気を貫いてくれたおかげで、暖かい気持ちで読み終えることができました。
17投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半は泣ける。 タイトルの意味が、ようやくわかって、泣ける。 なんでもない幸せな1日のような人。 そんな日常が愛おしくて大切で、その象徴である「横道世之介 」というキャラクター。 最後のエバへの手紙が、また泣ける。
3投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログいろいろな時間軸の日常を波打ち際みたいにいっりきたり。読み終わったら、そんな日常がきらきらととても尊く感じられました。世之介ありがとう、そしてニ千花に気付かされた本当の贅沢をしよう!
4投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大号泣 にちかが余命を告白する時にまず落涙。 エバの子供に御百度参りはもう号泣。 最後の章(15年後)で一歩が作家になってることにまた泣けて、そうだ世之介はやっぱり死んじゃってるんだと思うと、どの文章も琴線にふれてしまい、どんどんページが少なくなってきて、エバに書いた手紙は?いつ出てくるの?まさか出てこないの?と思って読み進めるとラストに… もう滂沱の涙。 ほんとにもう大好きなんだよこの世界観。 きめ細やかだよなぁ、登場人物全員に愛がある。 リラックスね わかったよ世之介。 人生でいちばん大切なことはリラックス。
3投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログ横道世之介シリーズが終わってしまった...寂しいけど、終わりかたは素晴らしい。人生の時間は自分だけのために使うにはちょっと多くもらってて、それは誰かのために使うための分がちゃんとあるって素晴らしい思考だと思う。大切な人や困ってる人に使えることで人生の時間が埋まってちょうどの人生、生まれ変わったら自分が優しくした人が優しくしてくれるっていうのも素敵。
13投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログ横道世之介の1番好きなところは、作者が自ら説明までしてくれているように、あまり何も起こらないというところ。小説で「なんでもない1日のような」話を書くってとても難しい事だと思うし、だけど、僕を含めほとんどの人の毎日は「なんでもない1日」の積み重ねでできているから、そういう話で楽しませてくれる第一作は特に好きだった。 という意味で言うと、今作は彼女の完治しない病気や子供の問題など、ちょっと物語的な話が多すぎて、逆に普通な作品になってしまったように思う。 特に最後の手紙は個人的にはかなり蛇足。わざわざ言葉にせず、今まで通り、飄々とした姿のままで、その生き方で読者の想像を膨らませる世之介であってほしかった。 それから第一作でそもそも思ってたけど、やっぱり「なんでもない1日」は、主人公の死で終わってほしくない。人生はそういうものかもしれないけど、物語の中では、世之介にその毎日を永遠に生きていてほしかった。
3投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ世之介の二千花への思いが詰まっていた。 二千花が世之介に余命宣告されてることを告白した時、二千花は付き合ってるわけでもない世之介にいきなり深刻な話をしてしまったから、慌てて茶化す感じに持っていく。 その時の世之介の言葉が 「どういう風に過ごしたい?」 真剣な顔で笑いもせずに聞く。 あーだから世之介が好きなんだ。やっと分かった。 結婚式場のオープン記念の写真撮影に行き、ウエディングドレスとタキシード姿で撮影場所の海岸に向かう2人。その途中で二千花が世之介に言う。「ごめんね」「・・・・・こうなれなくてさ。ほんとごめん」 涙なしでは読めない 世之介が死んだ時、橇を引いて迎えに来てくれたのかな。 なんでもない一日が、どれほど尊いのかを気付かされるシリーズでした。
137投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ本書でも述べていますがただの日常 しかしそこには日常のなんてことない一コマを周りと楽しく共有できる世之介 本人がリラックスして楽しんでいるので周りも気付かぬうちにリラックスしている それは人生を謳歌する上でとても大切なこと 世之介がいなくなった後も周りの人の心には移っている 多分読者の中にも
4投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログとても名残惜しいですがこのシリーズをとうとう読了してしまいました。日曜日に一人で日なたぼっこしながら読み終えましたが、これが通勤電車の中でなくてよかった…。世之介の過ごした何でもない一日の愛おしさと、運命の時が近づいていく切なさに涙が止まりませんでした、、
11投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログそばにいるとホッとする、なんでもない1日のような人っていうのが、すごくいいなあと思いました。 永遠と横道世之介って、タイトルの意味も最後に分かって良かったし、静かに読み終えることができました。
52投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻は序章と云っていい位、最高でした。 一番は二千花が世之介に自分の余命を 告白する場面。 これはグッときました。 礼二が志村けんに会って、興奮して とんでもない話をする場面。 あるあると思ってしまいます。 あけみちゃんが墓参りの後、 世之介を独り占めできないと 本心をいう場面も大好きです。 とにかく、どの場面も大好きですし これが最後だと思うと本当に寂しいです。
42投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ心地よいリズムでリラックスしながら読み進めていくと、たまにハッとするようなフレーズで目が覚める。世之介ならこんな時どうするんだろう。と考え、行動できたとしたら、今より少しだけ自分を好きになれそう。
5投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログはい下巻も一気に読みましたよ。1冊目からwずいぶん時間が経って、コロナや外国での戦争や思ってもなかったことが頻発しているけど、特に何もない1日をありがたく過ごして、一緒に過ごす人たちを尊敬して楽しんで、今の殺伐とした時代だからこそ一層身に染みる連作になりましたね。他人に手を貸した分次に返ってくる。人のために灯を灯せば我が前明らかになるが如し、という言葉が腑に落ちます。
5投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ上下巻あわせて読み切った! 目を閉じて私なりのドーミーの間取りを考える、イメージできる、食卓に住人皆が集うところが。美味しそうな料理、気のおけない会話。私も住人になったような気分になれる。 物語は場所や時間が交錯しながらの展開だけど混乱することなくスッと読める。みんなが世之介を慕っているのがよく分かる。陽だまりのような?そよ風のような? シリーズ完結、もう一回最初の横道世之介から読みたくなる。
3投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログ満足。 なんやかんやで世之介3作目。 これが完結編とわかって読み始めてみると、 ちょっといつもの世之介が鼻につくように感じた。 が、そんなふうに思ったのも束の間、 すぐに鼻につかないいつもの世之介を取り戻していた。 なんでもないような1日、1日を、 愛おしく思えるような、 ええ話のようでなんでもない話。 満足。
0投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わった後の多幸感がすごい。 咲子ちゃんの出産の件は本当にドキドキハラハラした。みんなでお百度参りしたり、ものすごくみんなの願いが鬼気迫るものがあった。世之介もそんなこんなを経てこの世に生を受けた人だと思うと、我々は誰しも五体満足で生まれてくるわけでなく、生まれたからと言って病で早くに亡くなる人もいるし、障害を抱えて生きていく人もいるし、日々何事もなく暮らしていくことの大切さをしみじみと感じる本だった。 一歩君がドーミーにきたのも、世之介が修学旅行に帯同してムーさんと出会ったことがきっかけなわけで、人の縁というものはどこでどういう繋がるかわからないものだ。 映画の影響で終始、世之介は高良君で再生してしまう。
9投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ世之介の普通の毎日その後です。 世之介がどうなるのか?かなり前からわかっていて。だからなのか、普通の毎日が尊いものに感じました。 テーマも、普通の毎日だと思いました。 普通の男性の普通の毎日。当たり前の毎日がこんなにいいものなのだなぁと思いました。
12投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世之介は、人に対してとにかく優しい。 人に対する偏見がなく、壁もなく、全ての人を受け入れてくれる優しさがある。それがとても自然だから、この人が近くにいたら周りの人はとても安心するだろなーと思う。 ニ千花との話も、エバと咲子さんの話も全て良かった。 世之介の最後が、切なくも世之介らしすぎるだろーと思った。
3投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何でも無い一日、春、夏、秋、冬 リラックス ドーミーの和やかの中に、自分も一緒に過ごした気分 家族では無いけれど、寄り添う優しい皆さん お花見良かったな 自分に素直に ぽかぽか陽だまりの様な2冊 ほっこり、クスッと笑えて、 彼らの中に溶けこんでいる自分がいました このシリーズ好きだったな
5投稿日: 2024.01.24
powered by ブクログ最後の「十五年後」の章を読んでるとき、世之介のことが出てくると堪らなく泣きそうになっちまった… 最後に吹き抜けた風はおそらく世之介なんだろうけど、やっぱりもう一度、どこかで逢いたいな、この人に。 リラックスが一番、人生で大事なことってニ千花に話したその言葉、なぜだか胸に刻まれたなあ。 この本、やっぱり買おうかな。
5投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ世界で一番大切なのは、リラックスしていることです。 39歳カメラマンの横道世之介は、あけみさんと共にドーミーイン吉祥寺という下宿を運営している。 そのドーミーイン吉祥寺にも歴史がある。 かつてあけみの祖母が下宿を始めるまでの物語がある。 元芸人営業マンの礼二さん、書店員の大福さん、大学生の谷尻君がいて、そこへ知り合いの教師の引きこもり息子を半ば押し付けられたかのような一歩君。 先輩カメラマンも、後輩カメラマンもいて、その中心に世之介がいる。 まるで、毎日がなんでもない一日かのような世之介。 そんな彼が突然いなくなった一年間の日常を描く。 世之介が突然にこの世を去る一巻を分かっているからこその寂寥感。 世界一大事なのは、リラックスしていることという、なんともとらえどころない考え方が、すとんと腹落ちする。
3投稿日: 2024.01.09
powered by ブクログ誰にとっても同じ一日、だったら、楽しい方がいいよねと、何でもない一日を大切に、春夏秋冬、最高だなぁって言う日が、一日あれば良いよね。 思い出になるには時間がかかるけど、時間が経ってみないと分からない。初めて、その愛おしさを知ることに… 下巻も、至って普通の日々が流れる中、ゆっくりと季節が移ろう。ドーミー吉祥寺の南のメンバもそれぞれの時間を過ごしつつ、時折、みんなで過ごす時間がいいですね。彼女との回想も織り交ぜながら、読み手も、感慨深く(笑) そんなとき、身重の後輩の妻の容態が一転し… やがて、運命の日がやってくる。。。 すっかり忘れてました(・・;) 3作目になることもあり、結末は、分かっていたのに…。最後の最後も幸せでした。 ありがとう、横道世之介
2投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログいや、もう、ラストはわかって読んでるんだけど、なんでこう世之介に惹かれるのか。登場人物と同じ気持ちにさせられるというか。 二千花ちゃんの両親の馴れ初めあたりもすごくよかったし、世之介の両親もいいし、家族、幸せって何だろうっていう答えのない答えっぽいものが詰まってる感じが好き。
4投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「こうやって美味い卵焼きやおにぎりをみんなで食べていると、来年も再来年も、いや、もっといえばこの先ずっと春になれば、このメンバーで井の頭公園にやってきて、今日と同じように満開の桜を眺めているのではないかと思う。そうなったら幸せだなー」 世之介ー! 結末は分かっていたけれど、やっぱりこの時を迎えるとなんとも言えない気持ちになった。 飄々としながらサラッと素敵なことを言う世之介に、ちょっと悔しいけれどキュンとなった。 「この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」 この言葉は世之介が言うからいいんだよね。世之介だから受け手の気持ちも自然とほぐれてくる。世之介の人柄が、その存在が、みんなを救ってくれる。 「世の中の人たちを助けてあげられるような、そんな大きな人間になってほしい」 ご両親から託された名前通り、いつも周囲の人たちを全力で助けた世之介。あなたが生きた証はずっとずっと消えることはない。世之介と出逢った全ての人たちの心の中にいつまでも在り続けるに違いない。 二千花ちゃんは約束通りトナカイの着ぐるみを着て橇を引いて世之介を迎えに来てくれただろうか。 空からシャンシャンと鈴の音を鳴らして笑顔で迎えに来た二千花ちゃんと、そんな二千花ちゃんを見て嬉しそうに微笑む世之介の姿を想像しながら、横道世之介シリーズ完結編を、切なさいっぱいに読み終えた。
38投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ何気ない1日が愛おしく感じられるようになれる、そんな素敵な本に出会えてすごく嬉しい気持ちになりました。困った時に、世之介だったらどうするかなって考えてしまいます。 誰かのために生きたり、誰かのことを思える時間を持てたりする人生を歩んでいきたいと思いました。
23投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログ上巻に比べていろんなことが急展開。その中で、礼二さんがなんだか癒やしの存在でした(笑)せっかく完結とのことなので、もう一回読み直したいなと言う気持ちと、もう一回映画化してくれないかなと期待。 2023/10/26読了
1投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログ「なんでも、ない一日の話ばっ、かり。なんでもない、春、の一日。夏、の一日。秋、の一日。冬、の一日の話だけ。」 それがこの作品の良いところ。
4投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ上巻ののんびりとした時の流れと世之介に油断してた。下巻は涙涙。ニチカさんとの思い出からエバさんの子供、引きこもりの一歩さん、そして世之介の誕生シーン等、どの場面をとっても泣ける泣ける。どんな時も世之介は世之介以外何者でもない。最期を知ってるだけにまた涙が溢れてくる。
12投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ついに完結。 世之介は、最初から最後まで、横道世之介だったなぁ、と思った。 聖人君主でもなければ、大金持ちでも極悪人でもない。世之介は世之介だった。 いい加減で、情に脆くて、真っ直ぐで。 私も、世之介に出会えてラッキーだった。 これで最後と思うと寂しくもあるけれど。。 世之介が生まれ変わって、大好きな人とまた巡り会えているといいな。
2投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ読み終わった後で、何とも言えない良い気持ち、すごく温かい気持ちになる。そして、世之介のように生きていけたらと思う。
2投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログ読み終えて今とても幸せな気持ちに包まれている。 世之介の関わる世界では、彼は皆に愛され必要とされる「みんなの世之介」で、ドーミーはその幸せの象徴だ。今作ではタシさんの輪廻転生観がジャストフィットだったこともあり、世之介の人生観が明確に示される。「何でもない一日のような」世之介が心から愛おしい。 1作目を読んだのが随分前で、内容を忘れてしまっている。第2作はおそらく読んでいない。今更ながら前作を読んでみたいと思っている。
4投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔のニチカとの出来事 世之介に週刊誌の連載の仕事がくる 東北の風景を撮影 アシスタントのエバが結婚。奥さん出産。 生死をさまよう。赤ちゃんは障害児。 奧さんは福祉の勉強後、客員教授 エバは週刊誌のグラビアアイドル撮影 一歩は世之介の死後、南郷の紹介で絵本作家となり成功 絵本のタイトルが永遠と横道世之介 永遠トワは、世之介が名付けたエバの障害児の名前。車椅子生活。会話がスムーズでない 一歩に、この本は売れない。世之介がどんな人だったのかわかる 元カノ、にちかニ千花との出会いは鎌倉お寺に撮影にいった時。そこで働いていたのがニチカ 世之介が弱った桜を見つけ、ニチカに桜を植木屋さんに枝を見てもらうように頼む 用もないのにやってくるカメラマン世之介 尼さんからクリスマスのボランティアを一人でやるニチカを手伝いを世之介は頼まれる 中々、告白できない。 告白前に余命2年をニチカがいう ニチカが病院をバイクで抜け出してきた 江ノ島までいく 定期的にニチカの両親に会いに行く 結婚式場の無料体験で羽織袴で写真撮影 故郷の長崎でニチカの両親と精霊流し ドーミー仲間と鎌倉にBBQ ニチカの墓参り あけみは墓に残る ニチカは出不精だから、出てこない イチカが世之介を好きになった理由は 世之介の一番大事なのはリラックス ドーミーで世之介の名札は在住ミドリ 誰がそうしたのか不明 一歩のインタビューをドーミーで記者がしている 風のない真夏日に玄関から風が通り抜けた
1投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログとうとう終わってしまったという感じです。世之介の好きな人と世之介を好きな人がたくさん集まって、ドーミーも素敵な所ですね。
5投稿日: 2023.11.03
powered by ブクログ図書館で予約したら下巻が先にきちゃいました。 読むか悩みましたが、読んでみたら下巻きらでもすんなり入れて、そこには素敵な日常の物語がありました。 すっきり完結。 再度1作目から読み返したい気分になりました。 その前に昨日届いた上巻を読み始めます。
1投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下宿人谷尻君の恋のため鎌倉でサーフィンを教え、後輩エバと咲子に新たな命が授かり、名付け親にと頼まれる世之介。 そんな生活が続いていくと思っていた世之介。 世之介がいなくなってもみんなの近くには世之介がいて何時でも帰ってくるような気がしているんだろうな。 みんな世之介にありがとうと言っているんだろうな。 と思っている。
2投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ世之介、ありがとう。リラックスが大事。一緒にいてがんばらなくていいって思える人がそばにいるのって大事。
19投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログ横道世之介のお話は大好きで、だから毎回必ず読んでいるのだけれど。 本作もとても素敵だったのだけれど。 結局、泣けてしまうのだけれど。 うーん、ここまでくるとやりすぎの感も否めず、かなあ。
3投稿日: 2023.10.20
powered by ブクログ世之介がどうなるのか知っていながら 読んでしまい・・・ なるほどのタイトルに納得 世之介はトナカイの迎えがあったのかな?? もう一度 「横道世之介」を読んでみようと思う
2投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログ楽しい読書でした。これで世之介は終了でしょうか?今回はイロイロ話が切り替わって、世之介が関わった世界が俯瞰できるような構成でした。個人的には、最初の1冊だけでよかったかなと。
2投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ苦しいときあの頃は良かったと思い浮かべるシーンは案外何でもない日の風景だったりする。そうやって思い浮かべるあの人この人の記憶にいつも世之介は居るのだろうなと思う。 世之介、ありがとう。 また人生の折々できっと君を思い出す。
2投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログ「たとえば、今。この瞬間だけでも、もうおつりがくる」(195ページ)なんていうのをさらっと言ってみたいものだ。
2投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ「世之介とついにお別れか…」ということが、読み終えた後の率直な思いでした。線路に入った時、ニ千花がきっと迎えに来たんだろうなあ。世之介と友達になりたい、世之介のような周りの人たちを温かくさせるような人になりたいと願わずにはいられませんでした。生きるって素晴らしい、自分のため、他人のため、この人生の限られた時間を有意義に使おうと思います。
9投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ読み終わってしまった… 噛み締めながら読んだ下巻、本当に本当に心に沁み渡った。 世界で一番大切なのはリラックスすること、という世之介の言葉が心に響く。 吉田修一さんが、作家になって世之介に出会えたことが一番の幸せとおっしゃってるインタビューを読んだことがあるが、読者の身としては、吉田先生、世之介と出会って私たちに紹介してくれてありがとう、と言いたい。 肩肘張って生きていくのではなく、世之介に、いいね〜リラックスしてるね〜、俺がいうのもなんだけどリラックスしすぎじゃない?と言われるような生き方を少しでもしたい、なんて考えてしまった。 きっと数年に一度、読み返すのだろうな、私。
8投稿日: 2023.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻からの読み始め。。所謂シェアハウスに住んでいるよう。 現在と、また過去の思い出を振り返る日常。 1冊目は大学時代の若者が描かれていて、ラストは直接描かれていなかったので(本作もだが) ラスト迄の大人となった主人公の物語が読めて嬉しい。 ひょろりとしていて、ラフな格好で、とクラスや部活に一人はいそうなキャラクターなのに なぜこうも人気なのか 本作では主人公の言動の魅力が存分に楽しめる。 ・自閉症の親戚との接し方 ・大丈夫だよ という手紙 ・彼女がふらりと来て、ひょっとしたら色々と予定があるかもだが、全てに付き合う姿勢。 鶏が先が卵が先かじゃないが、常に付き合ってくれるのは暇だからか、隣人との付き合いがあるから身軽な生き方なのか。。 絵本作家となったかつての同居人と永遠という少女のセリフで、なるほど横道世之介という人物はそういうキャラクターか、と改めて。 和尚さんのセリフが印象深い。 『でも、もうあなたになら分かるでしょ?同じように見えても、やっぱり少し違う。二千花ちゃんがそこにいた世界と、最初からいなかった世界ではやっぱり何かが違う。それがね、一人の人間が生きたってことですよ、』 前作では主人公の関係した人が結構有名となっていて、でも彼らの人生に主人公が絡んだ事は決して無関係ではないと感じたけれど 本作では主人公は写真として遺したものがあるのだな、と。 どんな感じの写真を撮ったのだろう。 また別のエピソードや、まだ登場していない人との長編など、横道世之介氏の物語に触れてみたいと思った。 長崎のお盆の風景は以前テレビで見たことがあるが、本当に派手で驚く。 お葬式は遺族が忙しい方が、というような事を聞いたことがあるが、長崎のお盆の用意と当日は偲ぶ、という感じでは無いので不思議。。
1投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログ何にも起こらないのに読後感いい。『私の人生なんて平凡な方だと思うけど、でもそんな中に今日みたいな日があったと思ったら、きっと満足だな。自分の人生に大満足。そんな1日かも。今日は』
1投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログ39歳の世之介もたくさんの人に囲まれて暮らしていたのだなあ。嬉しい。 完結なんて嘘でしょと思うけど、知りたいことはもう無いのかもしれないな でも大好きな友達ともう会えないなんて!という気持ち。
4投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログそうか、【えいえん】でなく【とあ】なんや!って。 誰かのことを思える時間を持てるって、何より贅沢なことだって。 こんなに悪い人が一人も出てこなくて、何もない日常だけで、こんなに揺さぶられる物語りはないって。
2投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ読み終えるのが惜しい。いつまでもダラダラ読み続けていたいと思っていたのに…こんな形で…。心地良く余韻に浸りたい場面でも、ホニャニャーンと次々場面切り替え。深刻で危機的状況でも笑みがこぼれてしまう。「この世の中で一番大切なのはリラックスできること」「頼りないし、お調子者だし、聖人君子なんかじゃない。でも、そばにいると、ほっとした。あの人は一日みたいな人だった。なんでもない一日。だからこそぼくらはそんな一日がひどく平凡に見えて、大切にできなくて、でも失って初めて、その愛おしさを知った」世之介のような生き方、肩肘張らずリラックスしていきたいもの。
5投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ世之介。。亡くなることを知って読んでいるのに、もしかしたらそれは嘘で、このままドーミーで平和な毎日を暮らして行くのでは、と期待してしまう。 上巻で、二千花の次にあけみが好きと言ったとおり、下巻で多く描かれる二千花との思い出には、何気ない1日の積み重ねを、2人が大事に過ごしていたことが伝わる。 すごくグッときたのは、志村けんに会った礼二さんの話。憧れの人に会って興奮する礼二さん、その話しぶりを静かに微笑みながら聞いてる志村けん。実話なのかなと思える、自然で素敵なエピソードに泣けてきた。 人生で大事なことは、リラックスすることだと言い切る世之介。リラックスして、自然体で、素直でいれることが大事だと。 一日いちにちを大事に生きていきたいなと思う。 これからも、世之介を時々思い出すんだろうなー。
7投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ読者はもちろん、作者である吉田修一さんが ものすごく楽しんで書かれているのが伝わってくる。 「楽しい、楽しい」で1日が終わってしまうことなんて それほどある訳ではない。 でも世之介は間違いなく楽しい人生を歩んでいるのだろう。 シリーズの終わりは何でも寂しい。 個性豊かな下宿人の番外編は? 読みたいような、読みたくないような。 (いい思い出だけ抱きシリーズを終わらせる。それもありかな)
3投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログ『横道世之介』が世に出たのは2009年、第2作が『続横道世之介』(おかえり横道世之介)として2019年に上梓、本書は3作目になる。1作目で世之介はすでに”帰らぬ人”となっている。世之介が40歳で駅のホームから線路に落ちた女性を助けようと飛び降り、電車にはねられた。彼がすでに死んでこの世に存在しないことを私は知っている。読むのにとても勇気が要った。彼を失った悲しみを二度と味わいたくないから・・・。 しかし、『続横道世之介』も辛さを堪えて読み、彼の良さをさらに知り得たのだから、ここは踏ん張るしかないのだと、世之介のファンである私は覚悟してページを開いた。 上下巻を読み終えた後で吉田さんのインタビューに納得がいった。『本作では、亡くなり方というよりは、誰かが亡くなった時の乗り越え方を伝えたい気持ちがありました。世之介は大切な人が亡くなった後こうでした、ということの方が書きたくなりました』。そうなのだ、世之介が亡くなるのを何だ畏れなくてもいいのだ。自身が若い時分に大病を患い、生死に早くから敏感なのは仕方ないのだが、人は生まれたからにはいつかは死ぬという自明の理を、なかなか今でも受け入れられない。二千花が余命宣告を受けているに、彼女と婚約したこと。あまりにカッコよすぎる世之介はいったいなんなのだ。しかも、つきあっているあけみちゃんに、「自分にとって2番目にしか愛せない」と断った上で、あけみの経営する「ドーミー吉祥寺の南」の住人たちと暮らしている。 本作には色んな言葉が出てきて心を揺すぶられる。世之介は『この世の中で一番大切なのはリラックスできていること』と言う。目から鱗が落ちたような思いだ。世之介は40年の短い生涯だったが、気負いもなく自分に忠実に生きた人だった。きっと悔いはないに違いない。 ドーミーに一時期滞在したブータン人のタシさんの印象的な言葉も残った。 〈私が誰かに生まれ変わる。そしたらその生まれ変わった誰かは、きっと今、私が愛している人たちの生まれ変わりにとても愛されるんだと思います〉 そうやって紡がれていくのかもしれない。そう信じると穏やかに生きていけそうな気がした。 著者の吉田さんは、3作の中で本書を一番リラックスして書かれたのではなかろうか。
22投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログ世之介に出会えて幸せです。 読者と登場人物という関係での出会いでしたが、どんな関係性でも関わりたいと強く感じました。 表現が難しいですが、世之介のような人は、親、兄弟、子供、友人、仕事仲間、恋人、どのような関わり方だとしても、間違いなくそこにいなくてはいけない人になっているのだと感じます。 自分もそんな姿を目指して、関わる全ての人から世之介のように思われるよう生きていこうと思います。
10投稿日: 2023.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルの意味。 楽しみにしていた最終章の『十五年後』 ラストのエバくんへの手紙は堪えきれません。 二千花ちゃんとの溢れるエピソードはどれもすごくよくって。 その周りのその家族の想いが重くなく世之介節での表現も、ものすごくいい。 アタシもみたい世之介桜 もしかして?あの芸者さん?って⁉︎ ホームパーティーとコップで一番笑ったかしらん。 鎌倉迎賓館 「今、もっと好きになった」 リラックス 大切な、大切な本。 これから、何度想い出し再読するのかと。 読了後、すぐ今から思う次第。
3投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ飄々とかつ一生懸命に人生を楽しむ男、横道世之介。 現在は東京郊外にある下宿屋「ドーミー吉祥寺の南」で、家主のあけみや4人の店子たちと共同生活を送っている。 暮らし向きが豊かでないのは相変わらずだけれど、やはり毎日が楽しそうだ。 世之介不惑の歳までの約1年間を描くシリーズ最終作。下巻は、後半の半年間の物語。 ◇ 世之介は39歳を迎えた。カメラマンをしながら東京郊外での下宿屋暮らし。大家で妻のあけみと、気心の知れた3人の店子たち。そんな平和な空間にやってきたのは引きこもり男子高校生。名を一歩という。 一歩は世之介が仕事で知り合った中学教師の一人息子で、誰ともコミュニケーションを取ろうとせず、不満があれば下宿中に響く爆音で音楽を流したりする。 両親ですらお手上げ状態の一歩なのだったが、下宿屋のユルい空気の中で徐々に変化が訪れる。 また、世之介やその周囲でも、人生に新たな希望が芽生えはじめていた。 全7章で「三月」から「八月」までをひと月ごとに描いた本編と、エピローグとしての「15年後」からなる。 * * * * * 下巻の中心になるのは世之介の溢れる人間味です。適宜挿まれる二千花との日々。もう涙なくしては読み進められませんでした。 まず、世之介の好意を察知した二千花が余命2年を告げるシーン。世之介のリアクションがいかにも世之介で、安堵の笑みが漏れます。 結婚式場でのウェディングドレス体験に゙二千花が応募する話もいい。タイムアップのときが刻々と迫る人生を精一杯生きようとする姿が美しい。また、彼女を懸命に支える世之介のふわっとした優しさがよかった。 そして、海辺での2人のシーン。もう言葉にならないほどです。 世之介のよさは、二千花の余命をカウントダウンしながら彼女に接する、ということをしないところです。 世之介が見ているのは目の前にいるいま現在の二千花だけ。だから二千花も、その時の体調に合わせた過ごし方を世之介に伝えるだけ。瞬間瞬間をきちんと生きようとする2人が胸を打ちます。 心が繋がっているような密度の濃い2年間でした。 また、世之介の両親の出会いから世之介誕生の日のことまでの描写も印象的です。 「世之介」命名の意味もストンと腑に落ちました。「名は体を表す」のことばどおり、まさに世之介の生き方そのものだったからでした。 あとは運命の日に向かって物語が盛り上がりを迎えていきます。 世之介の日々は明るく希望に満ちた展開であるだけに、読んでいて却って辛くもなります。 ブータン人のタシさんの言葉。 〈私が誰かに生まれ変わる。そしたらその生まれ変わった誰かは、きっと今、私が愛している人たちの生まれ変わりにとても愛されるんだと思います〉 目の前の人を愛する。助ける。でも決して押しつけない。誇らない。得意にならない。まことの愛は輪廻転生を越え永遠に受け継がれていく。 世之介にはタシさんのような確固とした哲学はないと思います ( 偏見です、ごめんなさい )。けれど、本能というか根っこのところで、世之介にはタシさん同様の行動原理が備わっている気がします。そんな天然の「愛の使徒」っぽいところに人は惹かれるのだろうと思いました。 世之介と関わった人たちは皆、素直で優しい愛でもって周囲に接するようになります。その展開の心地よさこそ本作のかけがえのない余韻なんだと思います。 * * * * * 世之介は、宮沢賢治さんの詩「雨ニモマケズ」を体現したような人だなあと、ずっと感じていました。亡くなるその瞬間まで世之介は、「サウイフモノ」だったと思いました。
61投稿日: 2023.09.01
powered by ブクログ後日談みたいな内容でやっと読み終えたって感じ。 あまりのリアリティのなさに世之介が 嫌いになりそうに。 単行本はコスパ悪いので今後購入はやめると決意。 東野圭吾と伊坂幸太郎の新刊は予約したから それで単行本はラスト。 文芸のマーケットは激減するだろうな。
1投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログもうすぐ四十の世之介の1年間。 世之介、前作とあんまり変わってない?と思ったりもしたけれど、前作の世之介と同じくらいの年齢の後輩への対応や、職場でトラブル解決している姿などを見ると、やっぱり大人の男になったんだなぁ、と感慨深い。 そして、今までの作品と何より違うのは世之介の内面をたっぷり読ませてもらったところ。 正直、今までの世之介はいいヤツなんだけど、受け身というか、来るもの拒まず去るもの追わず的な人に私には見えていました。今作でも恋人のあけみさんに『世之介のことは独り占めできない、褒めてるんじゃないからね、女からしたら最低のダメ男だって言ってるのと同じだからね』と言われてますしねw でも、あけみさんも世之介の心の中にある深い深い悲しみを分かっている。そして、その悲しみこそが、世之介をただのいいヤツだけではない男に変えていったんじゃないかな、と思います。 世之介は、運命の出会いをしたんだな。 〜大切な人を亡くしても、世の中は変わらずに動いていく。だけど、同じように見えてもやっぱり少し違う。その人がいた世界と、最初からいなかった世界とはやっぱり何かが違う。それが一人の人間が生きたということ〜 世之介の周りはやっぱり面白いし温かい。そして、やっぱりみんな、世之介のことが大好き。 きっと、世之介の眉間には皺とか寄ったことないんだろうな。いつもリラックスしているんだろうな。 世之介の名の由来、「永遠と横道世之介」のタイトルの意味、分かった時、グッときました。 あーーー もう、世之介には会えないのかー 寂しいなぁ。 ‥‥でも、待ちに待った「コンビニ兄弟3」が! 図書館の予約頑張るぞー(購入しろ!)
89投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ常にリラックス、自然体の世之介は、周りをはっとさせ我に返らせる。二千花とのエピソードがほろりとさせる。ドーミーでの仲間との日常もホームドラマ調で読む者にやすらぎをくれる。
2投稿日: 2023.08.22
