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永遠と横道世之介 下
永遠と横道世之介 下
吉田修一/毎日新聞出版
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総合評価

145件)
4.6
99
28
12
2
0
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    もうすぐ四十の世之介の1年間。 世之介、前作とあんまり変わってない?と思ったりもしたけれど、前作の世之介と同じくらいの年齢の後輩への対応や、職場でトラブル解決している姿などを見ると、やっぱり大人の男になったんだなぁ、と感慨深い。 そして、今までの作品と何より違うのは世之介の内面をたっぷり読ませてもらったところ。 正直、今までの世之介はいいヤツなんだけど、受け身というか、来るもの拒まず去るもの追わず的な人に私には見えていました。今作でも恋人のあけみさんに『世之介のことは独り占めできない、褒めてるんじゃないからね、女からしたら最低のダメ男だって言ってるのと同じだからね』と言われてますしねw でも、あけみさんも世之介の心の中にある深い深い悲しみを分かっている。そして、その悲しみこそが、世之介をただのいいヤツだけではない男に変えていったんじゃないかな、と思います。 世之介は、運命の出会いをしたんだな。 〜大切な人を亡くしても、世の中は変わらずに動いていく。だけど、同じように見えてもやっぱり少し違う。その人がいた世界と、最初からいなかった世界とはやっぱり何かが違う。それが一人の人間が生きたということ〜 世之介の周りはやっぱり面白いし温かい。そして、やっぱりみんな、世之介のことが大好き。 きっと、世之介の眉間には皺とか寄ったことないんだろうな。いつもリラックスしているんだろうな。 世之介の名の由来、「永遠と横道世之介」のタイトルの意味、分かった時、グッときました。 あーーー もう、世之介には会えないのかー 寂しいなぁ。  ‥‥でも、待ちに待った「コンビニ兄弟3」が! 図書館の予約頑張るぞー(購入しろ!)

    89
    投稿日: 2023.08.26
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    常にリラックス、自然体の世之介は、周りをはっとさせ我に返らせる。二千花とのエピソードがほろりとさせる。ドーミーでの仲間との日常もホームドラマ調で読む者にやすらぎをくれる。

    2
    投稿日: 2023.08.22
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    3部作(今のところ)完結編。 世之介が事故死する前の1年間やそれに連なる過去が描かれる。 (当たり前だが)そうと知らない当の世之介は相変わらず飄々と、淡々と、のびのびと、でも真剣に世之介らしく「リラックスして」生きている。 なぜか人を惹きつけてやまない世之介の周りには老若男女雑多な人が集い、なんなら下宿屋を営む女性と事実婚までしてるし、その下宿屋で引きこもりになった男子高校生の面倒をみるし、写真家として独り立ちした世之介を慕う弟子/後輩とその恋人もいる。(ついには二人の間の子の名付け親にもなる) とはいえ世之介は数年前に1年半つき合った女性を不治の病で亡くし、しばらく(文字通り)泣き暮らし、今もその傷を引きずる。 作者も地の文でしつこく書くとおり、なんでもない人間のなんでもない日常や出来ごとがつづられているだけなのだが、なぜこんなに感情の奥底に響くのだろう。 「小説丸」でのインタビュー。 作者は「世之介の世界がどこかにあって、それを見聞きして書いている」という。すごくわかる。 「"少年世之介"もいつかどこかのタイミングで書いてみたい」ともいう。 おバカだけど素直で優しい世之介の長崎での少年時代。読みたいぞ。

    3
    投稿日: 2023.08.21
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    空気のようなと言うには本当に誰にも愛される存在の世之介。最初の本で亡くなったところからスタートしているので、読み終わった瞬間から世之介ロスが始まっておりました。そして続・横道世之介が出て狂喜乱舞。素晴らしい作品に仕上がっていて読んだ後またしても世之介ロス。 そして本屋で見てまたしても狂喜乱舞の本作でした。好きすぎて小説としての出来とか仕上がりとか知らん。とにかく素晴らしく切なくて面白くて馬鹿馬鹿しくて愛おしい作品に仕上がっています。 馬鹿正直な世之介がそのまま39歳まで生きていた姿を見ることが出来て(目で見ているような気分になります)とてもうれしかったし、惜しい人を亡くしたと心底思いました。 この書きっぷり、吉田先生絶対世之介の事大好きだし、書いてて楽しかったと思うし、そして切ない気持ちになったんじゃないかなあ。 続刊を手に取る人ってそんなに多くないと思うけれど、全4冊、是非広く読まれて欲しい名作だと思います。高良健吾も悪くなかったけれど、若かりし大泉洋かなあやっぱり。最近、大泉洋で思い浮かぶキャラクター多すぎて反省。でもぴったりだと思います。

    13
    投稿日: 2023.08.21
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    上巻に伏線とかは無いと語っている箇所がありますが、このタイトルに込めた作家さんの思いが最後の最後に伝わり個人的にはこれは伏線だったと思いました。横道世之介のらしい人生だったなぁ、と。穏やかで優しい気持ちになりました。また過去の作品を読み返し、横道世之介に会いたい気持ちになりました。

    2
    投稿日: 2023.08.19
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    リラックス。 啓発本でもないのに、生きていく上で大事なことが散りばめられたお話でした。 押し付けがましくない、心にスッと入ってくる感じ。 精霊船を送る爆竹を聞きながら読み終えられたのも我ながらびっくりです。

    7
    投稿日: 2023.08.16
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    これほど、情景が浮かびながら読み進めた本に出会ったのは、久しぶりです。 一気によみました。 最高でした。

    8
    投稿日: 2023.08.16
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    世の中の人を助けるで横道世之介かぁ。 どこにでも居そうだけど、ホッとさせる人も世知辛い現代では中々居なくなってね。 相当前に読んだので記憶が不確かだった「横道世之介」は確か列車事故で亡くなったのにと思いながら読み進めたが、最後に繋がった。

    2
    投稿日: 2023.08.13
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    読み終わるのが惜しいほど良い物語でした。読み終わった後、また世之介に会いたくて前作、前々作を読み返しました。 世之介のような物事をフラットに見られる人になりたいなと思いました。

    3
    投稿日: 2023.08.11
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    最後はもう顔を覆って嗚咽したよ。 世之介、すごい。 世之介、好き。 登場人物がみないいね。 ぼくの心に永遠に生きていく。 吉田修一さん、すごい人物を生み出したな。

    5
    投稿日: 2023.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なるほど「リラックス」かあ。 前作までは、みんな、世之介を置き去りにして飛び立っていったんだと思っていた。でも、違うんだ。世之介と過ごしたことで、肩の力が抜けて、スッキリとそれぞれの道を進んでいっただけ。 世之介を見捨てたわけでもない。だって、日常なんだから。いつでもそこにあるんだから。 だから、世之介のことを語る人はみんな笑ってた。黒歴史どころか、心ほぐれる思い出だ。 そして、次のステージが他の人とは違ってた二千花さんだけは、だからこそお互いに特別な存在だった。 世之介がどんな人だったのか、永遠ちゃんが見つけた答えが示される。それは読者も含め世之介を知るみんなが、納得してしまうような答え。 きっとそれ以上の表現はないと分かっていてもなお、私はこれからも横道世之介ってどんな人だったのかって考えてしまうに違いない。それが「生きるっていいですね」のキーになるような気がするし、それは自分で見つけなくちゃいけない気がするからである。

    7
    投稿日: 2023.07.29
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    過去作品同様に読み易くて面白いしホッコリもホロリもするけれど、主人公が天然イイ奴リア充すぎて現実感無いのを純粋に楽しめない自己嫌悪と闘いながら読んだ

    1
    投稿日: 2023.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ※ネタバレ※よ、よ、よ..。世之介~。泣き崩れてしまいそうな気持ちと前を向いて生きていけそうなポジティブな気持ちがない交ぜに。それにしても世之介は二千花のことが生涯で一番好きだったのだな。祥子推しとしては一抹の寂しさと、何よりあけみが不憫に思ってしまうがこればっかりはしょうがない。下巻はグッサグサと心に刺さる言葉が散りばめられていた。リラックスして生きていくことの大切さ、そして『永遠と横道世之介』の本当の意味。世之介はいなくなってもいなくならない。世之介が振りまいた幸せの種は皆の心に育ち続けるのだ。感動!

    3
    投稿日: 2023.07.23
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    世之介のエバへの手紙に感涙。『がんばれ!』『絶対に大丈夫だから』エバだけでなく読者も前向きになれるのは世之介だから。連続のカタルシス。世之介、ありがとう。

    4
    投稿日: 2023.07.23
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    やっぱり世之介は世之介だった もうほんとに 時間は皆んなに平等に過ぎてゆく 一緒に居た時間とか生きた長さよりも 中身の濃さというか、穏やかに過ごせた時の記憶の断片のようなものが、時が経ったあとにふと思い出して、その瞬間に幸せがあるのかも 関わった人たちが世之介のことを思い出す度にクスッと笑顔になるのだろうな

    4
    投稿日: 2023.07.19
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    前半に引き続き、谷尻くんの恋愛話。咲子の妊娠。二千花の思い出が中心。 それにしても室田が言ってたように世之介はもてる。 ぶっとんだお嬢様の祥子 元ヤンシングルマザーの桜子 芸者の孫で料理上手なあけみ 名前忘れたけど、高校時代の彼女 それに二千花。 ずっとタイトルは読み違えていたんだなぁ。 自分も普通のその日、その日を楽しく生きれる人間になりたい。 もう会えないんだろうけど、また世之介に会いたい。

    4
    投稿日: 2023.07.19
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    「横道世之介」シリーズ完結編。 ついに最後となった世之介の物語。 最後の最後に蘇ってくるのは、最愛の人ニ千花と過ごした楽しかった日々。 印象に残ったのは、「この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」とニ千花が言ったことである。 リラックスできてるってなかなか出てこないことば。 だけどピッタリとはまるのが世之介なんだと改めて感じ、彼の大きさに今さらながら納得する。 「ドーミー吉祥寺の南」の下宿人である礼二さんと世之介の死を覚悟した転落騒動から始まった今回は、谷尻くんの恋愛事情もあったり、引きこもりとは思えなくなった一歩くんのことだったり…。 そして、後輩カメラマンのエバと咲子のカップルが新しい命を授かったことも大きな出来事。 回想するのは、ニ千花のことだけでなくお互いの両親の出会った頃のこともある。 大切に繋がっていく、紡いでいく想いを感じこの完結編は、とても濃厚で一行とも無駄にしたくないと思った。 『永遠と横道世之介』のタイトルに頷ける。 十五年後が、また最高に素晴らしい。 まだまだ世之介を感じられる。 それは、永遠に思える。

    54
    投稿日: 2023.07.18
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    大好きな横道世之介シリーズの新作にして完結編。 また世之介に会えた喜びと、終わってしまう寂しさ。 お気楽で暢気でとびきり優しい男。 相変わらず人が良くて飄々としていて、あぁーこのゆるさ、世之介は変わらず世之介だ、と嬉しくなる。 季節の移ろい、何でもない日々の煌めきがまぶしくて、ずっとこの物語の世界に溶けこんで一緒にいたかった。結末が分かっているからか、尚のこと愛おしく切なく感じる。今もこの世界でへらへら笑って生きてそうな気がする世之介。 すでに一作目から読み返したくなっている。 また世之介に会いたくなったら、本を開けば会えるのだ。 素敵な人生、素晴らしい完結編だった。 いつか世之介少年編とか、登場人物のスピンオフとか書いて欲しいな、、、

    4
    投稿日: 2023.07.16
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    何気なく過ごしている時は、全く気にとめてないのに、過ぎ去ってから振り返ると、キラキラして見える とても愛おしくなる 思い出そうとして思い出すんじゃなくて、ふっとよみがえる記憶 それを小説にしたら、こうなるのかな 悲しいけど優しい温かい気持ちで満たされる読後感でした。

    7
    投稿日: 2023.07.16
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    なんでもない一日の話ばっかり なんでもない秋の一日、なんでもない冬の一日が上巻で終わって下巻ですw 下巻はなんでもない春の一日、なんでもない夏の一日 だけど、下巻は少しずつ涙が出てくる… 世之介と亡くなってしまった元恋人の二千花の思い出に… エバと咲子と赤ちゃんの頑張りに… ページをめくるたびに世之介との別れが近づいてくることに… そして、最後に分かる『永遠と横道世之介』のタイトルの理由に… 下巻はゆる〜い中にもグッとくるものが詰まっています 読めばきっと世之介にまた会いたくなる一冊

    54
    投稿日: 2023.07.16
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    なぜ、また今になって世之介の続編が出るのか、不思議だったが、本作を読んで、改めて、まだ終わってない話だったのだと痛感。 様々な人の、それぞれの1日がどれだけ普通であっても、その普通が幸せであることを改めて感謝。 15年後も良かったが、ラストのエバへの手紙が素晴らしかった。

    3
    投稿日: 2023.07.16
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    このシリーズの不思議なところは、横道世之介や彼をとりまく人たちの物語をみながら、なんとなく自分自身の学生時代の友人だったり、昔つきあっていた人だったり、家族だったりを思い起こしながらみているというところ。そしてその人たちに無性に会いたくてたまらなくなること。 今作ではとくに家族に焦点が当たっていて、特に子供に対する親の何にも代えがたい想いがもう痛いほど色濃く描かれていて。とりわけ世之介が生まれてくるシーンは久しぶりに本を読んで涙が溢れて止まらなかった。 そしてそれが自分の家族との思い出にも重なって、もうぐちゃぐちゃな感情にさせられて。 落ち着いたら久しぶりに両親に電話でもしてみようかと思う。

    2
    投稿日: 2023.07.15
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    ああ 世之助が終わってしまった 人を思いやり 自分に素直で 誠実に生きる それが尊い人生なのだと それが世之助なのだと あなたが居た世界と 居なかった世界とは やっぱり少し違う そんなあなたになりたし 僕にとって世之助もあなた 素晴らしい人生でした

    2
    投稿日: 2023.07.11
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    読み終わると、世之介マジックで優しい気持ちになれる。そんな不思議な世界観。横道世之介、特別なことをするわけじゃないのに特別な存在。人を大切に思う気持ちが自然に備わってるのだろうな。 ちょっぴり可笑しく、ほろりと泣ける。 幸せ感に浸れる読書体験でした。

    2
    投稿日: 2023.07.09
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    やはり横道世之介はいい。大好きなシリーズ。 上巻は、ゆるゆるとした日常をフフフと笑いつつ和みつつ読んでいたけれど、下巻はもう何度も涙が…。世之介の言うこの世で一番大事なこと、なかなか実際難しいのだけれどね、思い出すようにしたい。また1作目、2作目も読みたくなった。

    2
    投稿日: 2023.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    15年後、そう来るか! いろいろ伏線を潜ませながら、見事な結末です。 そして、最後のお楽しみも。 優しい気持ちで読了しました。 なかなか世知辛い世の中、日本の原風景を見るような。 昭和のホームドラマ全盛期が懐かしい。

    7
    投稿日: 2023.07.05
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    世之介が亡くなるまでの最後の春から夏の話。 何気ない一日自体が世之介を現していると作中にあったがその通りだと思った。 あらすじは、同居人の恋話や世之介自身が雑誌のグラビアページを持つに至ったこと、友人の出産に関わる話など。 割とニ千花との思い出話が多かったので、最後の春から夏にかけて世之介の人生をゆっくりとした走馬灯でおさらいした感じ。 何気ない人ながら15年経ってもみんなの心の中にいる。それが世之介。

    7
    投稿日: 2023.07.01
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    上巻とは打って変わって、お別れが近いからか、ほっこりエピソードも、悲しいエピソードも、すべて切なくなる。まるで、楽しい旅行の最終日のような。 でも素敵な旅行のような、嫌な日常を全て忘れてはしゃぐような読書体験をさせてくれた世之介に感謝したい。 自然体で生きること。長さや短さ、濃さや薄さに違いはあれど、人と比べることなく満足して一生を終えられることが素敵な人生なんだなと感じた。世之介や、二千花のように。 ★5.0

    148
    投稿日: 2023.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あぁ…読み終わってしまった… ここ数日どっぷりと 世之介ワールドに浸っていたせいで 寂しくて仕方ないです。。。 でもとても素敵な時間を過ごせました(^^) この先どういう展開になるのか気になって 早足で読んでしまったのが とてももったいなく感じながらも でも先が気になって読んでしまいました 内容が分かった上で もう一度じっくり読みたい。。 (図書館から予約本が二冊も待機してるのは見えないフリしてもいいかな) ◯ここからネタバレあります◯ 一作目から気になってたのは 世之介はどういう気持ちで最後を迎えるのか。 事故の様子が描かれるだろうと思ってました。 またニ千花との別れも 当然描かれると思っていました。 でも具体的には何も描かれてませんでした。 そこが、本作っぽくて とてもよかった いくらでもお涙頂戴な感じで書けるのに そうはしなくて、 あくまで日常を切り取っていて。 世之介が、ニ千花が、どう生きていたか。 残されたものがどう生きているかを 伝えてくれていました。 しんみりしすぎることのない感じが 日常ってこうだよな、 生きるってこういうことだよなと思いました。 それにしても世之介は 人を素にする力がありますよねー 世之介といると自然体でいられるんでしょうね そしてどこにでも、誰にでも波長を合わせられる いや、合わせてるというより、 誰もいても変わらなくて、 相手が自然と変わっていくんですかね 歴代の彼女たちとも、 付き合った年月は短いのに ずっと一緒にいたかのような関係になれるのは そのせいかもしれないですね どの人との関係もとてもいい関係ですよね あと、あけみさんがいっていた 世之介は独り占めできないっていうのは すごく納得しました みんなが世之介を呼んでる。 頼りないと思ってるのに、頼りにしてしまう。 そんな人ですね にしてもあけみさん。 ずっと心にニ千花さんがいて 二番目と明言されていて どんな気持ちで一緒にいたんだろ。 こうやって書くと なかなかな物言いをする男だけど そんな感じではない横道世之介 不思議な男だーーー ああ書き出すと止まらない 他にも永遠ちゃんのこととか 南條さんのこととか 沢山学ぶことがあったし 語りたいこともあるけど 長くなりましたのでこの辺で。笑 さてもう一回読もう!

    64
    投稿日: 2023.06.28
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    カメラマン世之介38歳、吉祥寺の下宿であけみさんと、大学生や書店員らと共に暮らす。亡くなった昔の恋人二千花の思い出あり、その他雑多な身辺雑記風小説。 面白かった。上巻はあまりドラマティックなことはないが、下巻にややドラマあり。基本的にいい人で、リラックスしていて多くの人に好かれる世之介から学ぶこと多し。

    4
    投稿日: 2023.06.27
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    1番好きな小説が完結してしまった。寂しいな〜〜 劇的な事件が起こる事もなく、主人公がヒーローのように活躍する訳でもない、本当になんでもない日々を綴っただけの小説なのに、全部がとてつもなく愛おしい。 どこかでまた世之介に会えますように!

    3
    投稿日: 2023.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんでもない一日のような、 春の、夏の、秋の、冬の 一日。 「時間をかければすべて思い出になっていくのだ」のあたりでは号泣。 初めから世之介の運命を知っていたということも善し悪しだなとつい思ってしまうけれど、 私の読書人生の中で横道世之介という人間に出会えたこと、感謝のひと言につきません。 風が吹き渡ると必ず思い出してしまうでしょう。

    11
    投稿日: 2023.06.26
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    上巻を読み始めてからの3日間、先が読みたくてたまらない、でも読み終わるのが惜しい、そんなままならない思いを行き来しながら、とうとう下巻も読み終わってしまった。 吉祥寺の外れにある下宿屋「ドーミー吉祥寺の南」。オーナーのあけみちゃんとそのパートナーの横道世之介、そして個性的な下宿人たち。彼らの何ということもない平凡な日々。 「人生というものは、人の一生から、その派手な物語部分を引いたところに残るもの」と筆者が書くように人生そのものを描く物語。 世之介38歳の秋から、世之介人生最期の一年間。 気の置けない仲間と共に過ごしたキラキラとした日々。 人がそこにいた世界と、最初からいなかった世界は何かが違う。それが、一人の人間が生きたってこと。 二千花も世之介も生きて、確かに周りの人間に何かを残した。人が生きることの意味をしみじみと思う。 世之介と会えてよかった。

    9
    投稿日: 2023.06.23
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    良いですね~世之介。 物語の最初の方で、突然と筆者が顔を出し、こんなことを語ります。 「この物語、筆者自ら言うのもあれだが、シリーズを通して、ほとんどストーリーらしきストーリーがなく、もっと言えば、起承転結はもちろん、伏線があって最後に回収などという手の込んだ仕掛けもないのである。簡単に言ってしまえば、第一作の『横道世之介』は、この物語の主人公たる世之介が、大学進学のため、故郷長崎から上京してきた一年間を描いた物語であり、二作目の『おかえり横道世之介』では、せっかく大学は卒業したものの、バブル景気の波に乗り遅れ、就職もできずにバイト暮らしを送っている二十四、五の世之介の、なんてことのない一年が綴られている。 そして、今作『永遠と横道世之介』だって、おそらく起承転結もなければ、気の利いた伏線その回収もなし、なのだから、どうぞ、このまま安心して読み続けていただきたいというの乱暴な話ではあるが、たとえば写真アルバムにしたって、何も生まれた時から、幼稚園、小学校、中学高校、成人式と、順を追って見ていかなくても、たまたま開いた一年のうちに腹を抱え笑えるような面白い写真が見つかったりもするものである。」 で、今回”たまたま開いた一年”は、2008年の秋に事故死する世之介の2007年9月からの一年間です。世之介、38歳、売れっ子カメラマンの助手やスーパーの宣材や修学旅行の撮影など下っ端カメラマンとして生計を立てていた世之介は、機会を得て雑誌の連載を持つまでに飛躍を果たし、私生活では「ドーミー吉祥寺の南」という下宿屋を営むあけみちゃんと同棲し、多彩な下宿人たちとワイワイと暮らしています。それと並行して、前作『おかえり横道世之介』の後、31歳の時に巡り合った恋人・二千花との思い出が語られます。 筆者は「なんてことのない一年」なんて言うけれど、2年の余命宣告を受けていた二千花と世之介の出会と交際も、一番大切な人には成れないと知りつつ「死んだ人には勝てないよ」と世之介に寄り添うあけみちゃんの思いも、矜持を捨てた売れっ子カメラマンの行動も、とてもじゃなく「なんてことのない」なんて言えない事態なのだけど、そこを当意即妙な会話と軽妙な文体で、どこか明るくさらりと描いて見せます。ニコニコと笑わせながら気付かぬうちにズシリと染み込んでくる。見事なものです。もっとも最終盤の切迫早産になった後輩カメラマン夫婦の覚悟は少し重くなりましたが。 さらに言えば、全体にしっかりした構成で、二千花との思い出と現状が見事なフラッシュバックで描かれ、伏線回収など無いと言いながら全てが綺麗に収まって行きくところも見事です。 それにしても世之介は魅力的です。どこか抜けていて頼りがいも無いのだけれど、いつも周りの人から世之介、世之介と声を掛けられ、愛される。そうした主人公の信条、「永遠」とか「リラックス」というキーワードも素晴らしく。

    8
    投稿日: 2023.06.21
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    下巻には素敵な言葉が散りばめられています。結末がわかっているだけに、胸がいっぱいになり、立ち止まってはこれまでの世之助の人生に思いを馳せました。 また大学生の世之助にも会いに行こうと思います。

    7
    投稿日: 2023.06.19
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    他の本のレビューにも書いたような覚えがありますが、著者の吉田修一さんは日本で五本の指に入る小説巧者だと思います。筆が達者すぎます。 ユーモアのある場面と緊張感のある場面の切り替えが絶妙に上手いです。 鳥肌が立ちそうになる文章も何か所かありました。 (P313、6行目~7行目とか、P343、13行目、P345、10行目) 引用したいのですがネタバレなしで書きたいので引用はしません。 ドーミー(下宿屋)で暮らす人たちと、亡くなった元婚約者の二千花、世之介の日常が交差しています。 もうすぐ父親になる同僚のエバと妻咲子。 好きな女の子のためにサーフィンを始める谷尻くん。 芸人になりたかった礼二。 引きこもりの一歩。 世之介の今の恋人のあけみちゃん。 二千花の両親の正太郎と路子。 世之介の両親の洋造と多恵子。 世之介はいいます。 「この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」 他にも書き留めておきたい言葉を記します。 P349より きっと世之介の言う通りなのだろう。 思い出になるには時間がかかるのだ。 そして逆に言えば、時間をかければ、すべては思い出になっていくのだ。 P374より 「…その人はね、きっと、この本、に出てくる一日、みたいな人だったんだよ。 なんでもない一日。 春の、夏の、秋の、冬の、 そんななんでもない一日みたいな人」 書いていて泣きそうになりました。 横道世之介よ永遠に! とてもよい物語でした!

    100
    投稿日: 2023.06.17
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     今作は様々な登場人物の誕生の場面が数多く描かれており、命の尊さを感じると共に死生観について深く考えさせられた。私はこれまで、生と死について考える事に漠然とした不安があった。しかし、世之介の日常を追っていくうちに、向き合う事で日々の幸せに気づいたり大切にしたり出来るのかなとしみじみと思った。人の一生についての和尚さんの語った言葉が素敵である。  作者の伝えたいテーマが物語の色々な箇所にちりばめられており、再読である今回はそれを一つ一つ掬い上げていくような発見があった。私も〝誰かのことを思える〟幸せを胸に抱いて、そのとき感じた喜びの中に永遠を感じられる瞬間があったら良いなと思う。頑張れ!ってすごく愛のある言葉だなと感じた。

    5
    投稿日: 2023.06.14
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    あ゛あ゛あ゛あ゛、 読み終わってしまったぁー。 日ごろからすると、ゆっくりペースの牛歩戦術で、一文字ずつ味わいながら読み進めていったのですが、それでも読み終わってしまったぁ。 また世之介に会えたと喜んだのもつかの間、もう(また)お別れが来てしまった。 後半からは、もうなんだか涙が止まらない・・・。 こうなったら、かくなる上は、「復活編」とか「エピソードゼロ」とか、どうにかなりませんか?

    7
    投稿日: 2023.06.11
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    シリーズ完結はとても残念だけれど、読み終わってとても心地いい余韻に浸れる。横道世之介が暮らす下宿「ドーミー吉祥寺の南」での日々。数年前に亡くした婚約者を思いながら、現在のパートナーとの日常を生きている。そこにある複雑な感情と、人を想う気持ちとか、誰かが一緒にいるということの尊さとかが伝わってくる。世之介の人柄、人に対する深い愛がそのまま物語を愛おしいものにしている。長く続くシリーズではないことはわかっていたけれど、本当に素敵な作品でまだまだ読んでいたくなるような大切な物語。

    3
    投稿日: 2023.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わってしまった…。 これで世之介とは永遠のお別れです。 また世之介と会えた!と思って喜んだのに数日でのお別れ、悲しいです。楽しい数日でした。 あらゆる小説の主人公の中で一番好きかも。 吉田修一の人生観が今回は世之介の言葉として語られていたように思う。その分世之介が老成されてしまった感があるけど、世之介の言葉を欲してたから、ありがたい。あんまり100%天然でもねえ。これくらい見据えた人生観を持ってる世之介でよかった。 リラックス、リラックス。 そう唱えながら過ごしていこう。 障害を持った子の親としては、永遠ちゃんって存在を描いてくれたのはとってもうれしいです。永遠ちゃんを真ん中にして、うるさいくらいにぎやかな家族。こういう家族って結構普通にいるものです。普通の家族はサザエさんやちびまる子ちゃんの家族だけじゃない。 吉田修一っていい作家だなあ。

    24
    投稿日: 2023.06.07
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    <2023.6読了>感想は上巻にまとめて。 <2025.7再読> 世之介と二千花は小さい頃に会っていた? 週刊誌の連載で日本の地平線を撮ることになった世之介。 震災前の東北の海の姿が描かれていてぐっときた。 二千花から余命のことを聞かされた世之介の “「どういう風に過ごしたい?」” は素敵すぎるな。 子供が生まれるシーンはだめだー泣いちゃう。 世之介が生まれる時も、エバの娘が生まれる時も。 ラストは手紙でしめくくり。 3作全部、手紙が最後にあるんだ!前回読んだ時気づかなかった。

    3
    投稿日: 2023.06.07
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    横道世之介シリーズの完結編、下巻。 泣いた、ここ数年で一番というくらい読んでいて涙が止まらなかった。 リラックスしなきゃ。

    4
    投稿日: 2023.06.05
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    【人生ってさ、自分のためだけに使っても時間が余るような気がするんだ。誰かのためにその時間を使えるなんて、そんな幸せな人生はない】 一番好きな小説の最終章。 いままで、世之介は馬鹿でもあほでもなく、ただのんきな優しいやつだと思った。けど、出生の話とあけみちゃん、二千花との関係を見るとどこか芯があってしなやかで強い人間に映る。 大人になるにつれて社会のこととか見えてきて、色んな複雑なこと考えなきゃいけなくなってくる。ただ世之介は自分の目の前の人に100で向き合い続けてる。 半径5メートルを全世界だと思って生きている人。孫悟空とアラレちゃんと一緒に、筋斗雲に乗れる人。 世之介見習って人に優しくするために、自分に余裕を作ってあげる努力をしたい。 そうめんにみょうがを入れる余裕、たまには金麦じゃなくてプレモル買ったり、古本屋で文庫本大人買いしたり。 初めて世之介に出会ってから10年くらい。横道世之介、映画横道世之介、続横道世之介、永遠と横道世之介。自分の青春時代を一緒に過ごしてくれてありがとう。 また会いに来ます

    8
    投稿日: 2023.06.04
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    世之介読者なら知っている、「その日」のこと。 それでも世之介のその日までの一年間に、世之介がどうやって過ごしていたのかは知らない。 世之介が、その周りにいたたくさんの人たちの心の中に何を遺していったのか。 そのひとつひとつを丁寧に丁寧にたどっていった。もしかすると、「その日」が来ない世界線なのかも…なんて思いながら。 18歳だった世之介が、大人になり、38歳を超えて、何を抱え、何を思い、どこに向かっていたのか。 昨日と今日と明日が続く何気ない時間。自分の中でも重なっていくそんな時間の中で、世之介と過ごした思い出が私に教えてくれる。 「大丈夫、生きるのは最高だ」と。

    10
    投稿日: 2023.05.27
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    もうとにかく横道世之介と言ったら奇想天外、摩訶不思議な人物である。人がやっていけない事を平気でやってしまう様な性格、そして「ドーミー吉祥寺の南」の人達がおもしろいったらありゃしない本当に心置きなく読んでしまった。世之介の死んでしまった元恋人の恋話なんかおもしろいおかしく読みました。ラストのエバへの手紙も感動したし、題名の『永遠と横道世之介』の深い意味を読んで理解しました。あなたもぜひおもしろい感動作を読んで見て下さい。

    5
    投稿日: 2023.04.16