勇者として召喚された主人公は能力がオール1であることが原因で城から追放されます。しかし、主人公には疲れることなく歩くことができるウォーキングというスキルがあり、そのスキルは歩いた歩数で経験値が上昇し、歩いている最中に持っているものは重さがなくなるとんでもスキルだったのです──という王道なろう作品ではあるが、俺TUEEEではなく冒険者として活動を始める中でコツコツと経験値を貯めながら、冒険者としてであった仲間と成長していくストーリーになっており、王道なろう作品としては良作な内容となっています。

よくある「勇者召喚→主人公だけショボいスキル→追放→実は…」というタイプの作品。例によってスキルだのレベルだのステータスだのもがっつりあり。 ただ、よくある無能追放タイプとは裏腹に「折角異世界に来たのだから隅々まで世界を見て回りたい」というストーリーであり、意外にも癖がなく健やかで明るい内容に仕上がっている。 これは面白いとはっきり言えるような内容ではないが、明るく前向きなストーリーが良い、程よくそつなくな作品といったところ。2巻以降でどうなるかな。