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死にがいを求めて生きているの
死にがいを求めて生きているの
朝井リョウ/中央公論新社
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総合評価

399件)
3.9
107
159
91
15
2
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    螺旋プロジェクトの「海族山族」の軸が、 ファンタジーとは縁遠く淡々とした平成時代に 自然と組み込まれいて流石だな…と思った 章ごとに異なる主役が「雄介」(と、その近くにいる智也)を各々の視点で語っていく構成が面白かった 平成と令和の「オンリーワンでも良い時代(ただし自己責任)」特有の葛藤が文字化されていて、 苦しくも救われる読後感でした 浅井リョウさんの作品に多い気がするが、 自分は苦手な登場人物へのヘイトを貯めながら読むことが多いので、 苦手な雄介の危うさ、脆さが徐々に見えてくる この話は最後まで動揺を楽しみつつ読み終えられた

    3
    投稿日: 2023.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あなたの「生きがい」はなんですか? そう聞かれても答えがみつからない(•ᴗ• ;) まず「生きがい」とはなんぞや?と調べてみた。何を生きがいと感じるかは人それぞれで解釈の範囲も広いのね。 ざっくりとだけど 「はりあい」「やりがい」「すき」に「生きていく喜び」を感じる人。「必要とされたい」「使命感」「生きていく価値」を見出したい人。 じゃあ、「生きがい」がなかったら? 『自動的に、運ばれていく。今日と変わらないどこかへ』友里子は、仕事場と家。日常的な患者の死。あらゆることがただ繰り返される日々の中で、働くことの原動力ややる気、患者の死に対する感情を失い、未来に、生きていくことに何かしらの希望を持ちたいと焦りを感じている。 「生きがい」に生かされているとしたら? 「おまえ今、何してるの?」 「どれだけ注目されてるの?」 「社会のために何かしてるの?」 「価値のある人間なの?」 『手段と目的が逆転してるよな』与志樹は、「生きがい」だと思っていたレイブの活動が、いつしか「注目を集めたい」「きらきらしている自分を見せたい」ことが目的になっていて 中身がまったく伴っていない自分に気づき愕然とする。 ホームレスを冬の寒さから救う活動をしているめぐみは言う『生きる意味のある人間でいたい』『この人生には価値があると思いたい』 雄介は常に何かと対立し自分の位置を確かめている『自分のためにも 誰かのためにも やりたいことがない。その時で立ち向かう相手を捏造し続けるしかない』 「生きがい」のない人生もさみしい 「生きがい」に縛られる人生も苦しい ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 普段あまり朝井リョウさんの作品は読まないのだけれど、これは『螺旋プロジェクト』の1冊ということで手に取りました。 前半 うっすらと 智也と雄介の身体的特徴には触れているけど、急に後半からガッツリと「海山伝説」の話に突入。もし『螺旋』を知らずに読み始めていたら 急な方向転換に少し混乱したかも…。 ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 智也「生きがい」「それってなきゃいけないの」 雄介「生きてるだけでいいなんて言ってる奴は、その状態には絶対にならねえんだよ」 ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 図書館いついっても 乾ルカさんの『コイコワレ』が貸し出し中〜( ; ; )

    17
    投稿日: 2023.02.28
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    刺さる部分はあったけど冗長にも感じた。自分の価値を求めてよくわからない社会問題にもどんどん口を出していく、あたりはリアル。だけど、やらずにぐちぐち言ってるよりは、偽善でもやった方がいいんだろうなぁとは今でも思う。

    3
    投稿日: 2023.02.27
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    それぞれの登場人物に少しずつ自分と重なる部分があり、自分の恥部と向き合うような気持ちで読みました。現代を生きる人が抱えている不安が的確に表現されていると思います。

    3
    投稿日: 2023.02.23
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    毎日の繰り返される日々に何を生きがいにして生きればいいのだろう 漠然と繰り返される毎日 そんな日々では…と思いつつも動けていない そんな日々を過ごす中とったこの一冊 主要登場人物は南水智也と堀北雄介 その他4人の登場人物の多角的な視点で描かれている 特に安藤与志喜が他人のように思えないほど、嫌なほど身近に感じた 承認欲求の塊でいつも特別な何者かになりたがっている 特段興味あるものがないが、他人からどういうことをすればすごいと思ってもらえるかを熟知し他人の期待のためだけに動く 嫌だね、自分そのものだ やりたいことなんで何もありゃしない 堀北雄介が言った “今日が何か変わる前日だと思おう 明日は絶対に出会える、その次の日は出会えるって クッキーの生地みたいに命を引き延ばしていこう“ 初めはなんて良い言葉なんだと感じた 読み進めると堀北雄介の異常さや考え方が次第にわかり少し怖くなる 親友を看病するという存在価値に満足しその立場を少しでも長くいようとしているだけに過ぎない 生きる意味を求め 自問自答する日々が続くそんな中、絶対的指標を取り払われた“平成生まれ”の自分が自ら“絶対的指標”を作らないといけない その指標をはっきりと作っていきたい 今は無理でも徐々に作りたい そう思えた一冊だ

    5
    投稿日: 2023.02.19
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    好きな作家さんの本でタイトルが気に入って買った。 競争をしないということは自分で自分が劣っていることを理解しないといけない。 という部分がなんとも刺さった。 正欲の時のように現代へのアンチテーゼ的な部分もあり、読んでて深く染み入った。

    4
    投稿日: 2023.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    智矢が目覚めたら雄介はまた迷走するのか?退院できるまでは見舞いに通うのか? 途中から登場したのに最悪の退場したテレビディレクターが一番インパクトがあった。同じ苗字の同僚に嫉妬してあげく会社に放火して逮捕って。

    2
    投稿日: 2023.02.18
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    朝井リョウ3作品目 朝井リョウが手掛けるキャラクターのお母さん世代ゆえ、 共感、、、とはまた違う感覚で楽しませてもらってます ストーリーとしての山あり谷ありは穏やかであまりないんだけど、若者が敏感に感じてしまうあれやこれやが濃厚につまっている(しかもどの作品も) 若者を一括りにする浅はかなことはしたくないけど 私世代のころよりいろいろと抱えてしまっちゃってる感じ 実際に大学生の息子がいるんで、育て方の問題だと言われればいろいろと考えてしまうところはある 螺旋プロジェクトとはいえ、ちゃんとルール通りなのに めちゃめちゃ朝井リョウカラーが出ていて、期待通りといえば期待通りだけど ちゃんと若い時に読んでみたかった 今だと、心は打つけど応用できないっていうか 俯瞰で見てしまうんで 智也の(一部抜粋) 「集団の中にあるグラデーションを見逃さないようにしたいなと思う」 という感覚を、薄皮みたいな厚みでいいから みんなが持っていればいいと思う 人がひとりで1パターンあるという感覚 とか、そんな風にいろいろと考えてしまっちゃってるじゃん ちゃんとハマってるって

    3
    投稿日: 2023.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    螺旋シリーズ5冊目。 100ページ超えても全然螺旋要素が出てこなくて、自分が間違ったか、作者が何か間違ったかしているのではと思ったがようやく目が青いかも、みたいなのが出てきた。 と思ったら後半で一気に海族山族の話が出てきて、むしろそればっかりになってくる。よくあるトンデモ話みたいに、誰も特に信じてないけど聞いたことある、くらいの有名な話に。 うーん、全体的に、他の螺旋シリーズと各要素の使い方がだいぶ違う。まあ、正解はないんだろうけど、それにしても違いすぎる。 これまでは割とささやかな使われ方をしており、各螺旋シリーズがスターシステムのように思える感じだったが、この作品だけはスター感なかった。 それよりなにより一番問題だったのが、どのキャラクターにも愛着を持てないということ。海族の二人と、最初に出てくる前田くらいが普通。テーマが対立というのがあるにしても、他はどいつもこいつもクソ人間で、ストーリーの続きが気になると言うより、早くこいつの章が終わってほしいという思いで読み続けることになった。そういう感じに読み続けてたら終わった。 一番大きいミステリーである、最初の章で出てくる堀北と、それ以降の堀北像が違いすぎるという話で、実は植物状態になったのが掘北で、南水が堀北のふりをしているという展開…?とか色々考えたが、単にクソな思惑があって元親友を心配していたんですよ、ということだった。 うん、おもしろくはなかったな… 消化不良〜。

    2
    投稿日: 2023.02.15
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    分厚いなぁ〜と思って読み始めたけど1週間で読めた!途中から夢中で読んでた。ちょっとスリルもあって朝井リョウやっぱりすき

    2
    投稿日: 2023.02.13
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    大学生達の生き方にすごい共感しました。 同じような歯がゆさを持ってしまいます。 海山伝説一冊目なので全巻コンプリートするのが楽しみです。 ゆるく世界観が繋がっているシリーズは想像の余地が多く大好きです。 ストーリーの芯と余白がどちらもあるので、様々な人におすすめです。

    3
    投稿日: 2023.02.08
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    平成の抉り方唸る〜。集団の中にあるグラデーション、手段と目的の逆転、三種類の人間、対立を求める人、オンリーワンの痛み、存在し続ける背景・・・噛みしめたい表現の嵐。なんやかんやで結局どうせ歩き続けるしかない、のラストと付録も痺れる

    3
    投稿日: 2023.02.08
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    「死にがいを求めて生きているの」20230208読了 タイトルから受けた印象とはまた違った「生きたい」ひとたちの人生や生まれつき持つ違いや対立に対する葛藤を描いてました。人は生きてるだけ、ありのままの自分でいいという言葉って確かに無責任にも感じますね、そんな本です

    3
    投稿日: 2023.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物の視点から、生きづらさや息苦しい現代を描写していくのでずっとどこか力が抜けずにいました。 雄介と智也の関係がずっと見てて苦しく、その割にダラダラ長いため早くどっちか諦めないかな~とちょっと退屈しました。でもこういう人間関係って現実にはゴロゴロしていますね。しかし雄介の救いようのなさというか、しょーもなさには呆れました。 最後に大きな展開があり救済されるとかはないです。ただ単に長かったかな…。

    5
    投稿日: 2023.02.08
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    螺旋プロジェクト。 私が読んだ順番では6冊目。 といってもシーソーモンスターがこの作品をまたいだ2つの時代なので、5冊半目か。 あるようでない対立、深層に潜むような対立が少しずつ浮き彫りになるような作品。 平成という時代背景を軸に、その時代らしさも浮き彫りに。 普段読むことのない作家の本に出会う機会になるのはこのプロジェクトの本当に良いところ。 さて、次はシーソーモンスターに戻ります。 ※評価はすべて3にしています

    2
    投稿日: 2023.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終える時にはできればサッパリしたかったけど、でもうーん、このなんとも表現しにくい感じを伝えたいのかなぁとも思った。 共感やわかる部分がありそうな無さそうな。 グラデーションの話が印象に残った。

    5
    投稿日: 2023.02.06
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    他人から評価されなければ 自分の価値が見出せない… ナンバーワンじゃなくていい あなたはあなたのままでいい 平成のその教育が生み出した人間の葛藤 無理やりに生きがいをつくり 自分はこれに命を注いでいると 周りに注目させることで存在の意義を確認している 「ドリンクバーのように注がれる命」 そんな男に反発しつつも 自分の中にも同じ気持ちがあると気づく男 その二人が海族と山族の伝説にからめて描かれている 朝井氏は 人の心の内にある見栄とか自尊心とか劣等感とか 巧みな表現力で洗い出すよね

    5
    投稿日: 2023.02.06
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    仲の良かった友人が転校となりふさぎ込んだ弟や、寝たきりとなった友人を見守る堀北雄大を見て、感情を揺り動かすようなものや繰り返しの人生を送るだけでない “生きがい” があることを羨ましく感じる白井友里子の話から話がスタートする。 いくつかの登場人物が中心となる堀北雄大との関わりとの中で出てくる。その中でも中心となる堀北は、他者との比較の中でしか、自分が生きている・自分が正しいと思えていない。 解説や付録でも書かれているが、この満たされた日本という社会の中では、対立を極力排除された結果、みんな自分の好きなように生きればいいと言われる。その結果「ありのままでいい」と言われても、その生き方が正しいのかを実感を持つことができない。 自分で自分の生きがいを作れる人であればいいのかもしれないが、みんながみんなそういうようには生きられない。その場合には、話の中で出てきた雄大のように、わかりやすい生きがいや、周りから認められるようなストーリーを求めてしまうのかもしれない。 今まで生きてきた中でそうやってきれいなストーリーを求めようとする人も見かけてきたように感じるし、自分自身の中にもまだそういった自分を感じることがある。どうやったら自分の決めた自分の人生を歩めるのか。これは自分でも簡単に答えが出せない問だと感じる。

    3
    投稿日: 2023.02.06
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    効率や有用性、生産性がますます重要な物差しとして機能し、人間にとってあらゆる点において便利になっていく世の中で『ありのまま』でいる精神状態を保つことは、とても難しいということをすごく納得させてくれる本だった。寝食を忘れて、体力ギリギリまで何かに向かって努力しているときよりも、何も目的がなく『ただ生きている』頑張れていない状態のほうが辛いように。 『自分のためにも誰かのためにもやりたいことなんてないんだから、その時々で立ち向かう相手を捏造し続けるしかない。何かとの摩擦がないと、体温がなくなってしまう。』と言う雄介が、年が近いこともあり、まるで私を見ているように感じた。自分のいま置かれている状況をこんなにも物語として表現されている小説に出逢えて良かった。 言葉になることで、自分で自分の気持ちを理解し、やり場のない感情が救われることを知った。他の作品も読み、こういった言葉たちに沢山出逢って、自分の気持ちを理解していきたい。

    4
    投稿日: 2023.02.05
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    「螺旋」プロジェクトの3冊目。最初に読んだ「シーソーモンスター」の二つの話に挟まる平成の時代の話。 冒頭、植物状態のまま病院で眠る智也と、それを献身的に見守る雄介の姿が描かれる。 そこから過去に遡り、彼らの周りにいた小中学校や大学の同級生(転校生の男子、智也と同じ水泳部の女子、主宰する活動で注目を得ようとする男子学生)などとの関わりを通じて、二人の関係が描かれていく。 冒頭の描写を見ていると、常に競ったり比べたりすることで自らの存在をアピールし続ける雄介とそれにつかず離れずで付き合い続ける智也の姿には違和感が漂い、これらが冒頭の話へどうつながっていくのかを知りたくて頁をめくる。 登場人物の目の色や耳の形に、海山伝説の風評なども織り交ぜられた、このプロジェクトならではの趣向が施され、通常とは異なる楽しみもあり。 読み終えてしまえば、巻末の『特別付録』で作者が言う、「対立」を排除してきた平成という時代とその闇がよく表現されていたことが分かる。 私らの若い頃は色んな順位付けがあったが故に自らの得意不得意、他者との位置付けが認識でき、自ずと目標とすることが形成されたように思う。 「自分らしさ」よりも「男らしさ、女らしさ」が求められる世界の中で、ランク付けの結果それぞれに与えられたポジションで生きていくのは、それはそれで大変なことではあったのだが、比べてみれば、なるほど、順位付けのない社会では、他者との比較を自ら客観的に行わなければならず、色んな選択肢の中から自分であるべき自分を見つけていかなければならないのもなかなか難しいことだと思える。 分断による線引きで自分の存在を主張したり、社会や他者に対して攻撃的になりがちなのもむべなるかなと思えるが、それでも、違いで線を引くのではなく、別々なものとして共に生きて生きていくためにはどうすればいいのかを考えたい、という作者の考えに首肯する。

    38
    投稿日: 2023.02.05
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    8作家による壮大な文芸競作企画「螺旋」プロジェクトの一作で、平成を題材に書かれた作品。 とりあえず社会の敷いたレールに乗っていれば不安のない時代から、自分で人生の意味を見つけ出す”自己責任”社会に変わっていく中で、もがく人、動けない人、うまく変化できない人など、社会にとりのこされそうな漠然として不安を抱える人々が描かれる。社会が多様化する中(多様化しろという中)で、昭和の時代には求められなかった”自分らしさ”を探して、もがいて、時には絶望する。 作中の登場人物が「生きがい」について語る中、別の人物が問う。『それって、なきゃいけないの?』。たぶん問うた方は意識せず「生きがい」を持っている。そんなやりとりは残酷でさえあるけど、現実社会でもそこかしこにあるものだなと思う。 「螺旋」プロジェクトの一作なので、テーマとなる対立構造や象徴モチーフが登場するが、その部分はプロジェクト作品を通貫するおまけみたいなものかなと思う。ただ、その構造もしっかりと作品の中に取り入れつつ、「対立」が見えなくなった平成をモチーフに、その時代に翻弄されてきた30~40代にはなかなかに刺さる作品。

    3
    投稿日: 2023.02.01
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    平成ど真ん中世代かつよく知る大学も出てきて、自分の生きてきた世界の暗闇を見たようでゾッとした 死ぬ時俺の人生最高だった!って言って死にたいんだよって言って、大学を辞めた同級生思い出した 雄介がぶっ飛びすぎてかなり不気味な気分になったけど確かに対立を作りたがる人は社会とかSNSにもいるなあ 自分の存在を見せつけたいのか こういうぶっ飛び対立マンとは極力かかわりたくないけどどうかそういう人たちが大衆を動かしたり経済を動かして大きな対立を作らないことを祈る 与志樹の心情の変化はとても共感できる 大切な人ができると普通の生活が何よりもかけがえのないものになる 世の中のぶっ飛び対立マンも早くそうなって欲しい 生きがいって生きる意味でしょう 生きる意味って特になくていい気がするけどいつの間にか求めてる その点は雄介と智也の掛け合いにとても共感した 朝井リョウさんの人間の陰の部分の深掘りは色んなことを考えさせてくれますね 読後感がちょっと辛いけど..

    5
    投稿日: 2023.01.30
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    伊坂さん発起人の「螺旋シリーズ」の一冊。 『シーソーモンスター』と同じ設定なのに、描く人が変わるとこんなに別の作風になるのか…と当たり前のことに感動。 さすが朝井さん、一見ファンタジックな設定を朝井ワールドに落とし込むのが本当にお見事。 山族VS海族の対立から、「あえて自分から対立に飛び込むことで自分の存在価値を感じられる人」という現代人につなげるという発想。さすが… 後半のヒヤヒヤ感で一気に読み進めました。

    3
    投稿日: 2023.01.29
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    心理描写が上手すぎて、ひたすら圧巻。やっぱり朝井リョウの書く文章が好きだとつくづく思った。いろんな視点から同じ人を見る、というのは惨いほどに色んなものが見えるなと思ってしまったし色々考えさせられすぎて頭が痛かった。

    5
    投稿日: 2023.01.29
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    「螺旋プロジェクト」の一冊。 2/3くらいまではとてもおもしろく、朝井リョウという人は群衆の中における自分の立ち位置みたいなものを書くのがほんとにうまいと唸りながら読んでいた。たとえ螺旋プロジェクトの他の7冊の読破を挫折したとしても、この本に出会えたことは貴重だとまで思っていた。でも後の1/3くらいは、もうなんだかねー。そもそも海族山族って何よ。どうでもいいし(これを言っては元も子もない)。 智也が眠り続けている原因も、なんだか変なミステリーみたいで納得いかない。

    3
    投稿日: 2023.01.29
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    雄介をはじめとする「こじらせさん」の大集合に、途中読むのがしんどくなった。ただ最初の章で何故智也が眠り続けることになったのか。という疑問と、登場人物たちがたびたび疑問に思う、何故雄介と智也が一緒にいるのかという二つの答えを見つけるために読み進めた。 何を生きがいに生きているのか。。。難しい問題だけど、智也が眠りながらも到達した(?)その思いが、まさに生きていくことなのかなぁ。。。と。 螺旋シリーズ「平成」から、作中ちょっとでてきた「原始」に戻り進める(?)としようか。。。(ちょっと自信がないが汗)

    3
    投稿日: 2023.01.28
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    朝井リョウは本当に若者の心情や時代の機微を掴むのが上手い。学生時代の頃を思い出す。読み手に結論を委ねる形で締め括られる終わり方も、答えは自分で決めていく、という人生の意味を突きつけているようで個人的には好きだった。強いて言うのであれば、螺旋プロジェクトの絡みでの山族・海族の設定によって、少しリアリティーがなくなっていたのは惜しいように思った。

    3
    投稿日: 2023.01.26
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    図書館にて。 螺旋プロジェクトの中の1つ。 リアルな学生生活と、その底流にある海山伝説。 もしかしたら私の生きる生活でも、 海族・山族にわかれてるんちゃう? そう思わせるリアルさ。

    1
    投稿日: 2023.01.26
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    めちゃくちや面白かった… 「俺、人間は3種類いると思ってる」のところは納得した 弓削さんはなんで火事を起こしたんだろう 2週目するときにもっとしっかり読み込みたい。 あと螺旋プロジェクト原始から読みたいなー

    2
    投稿日: 2023.01.25
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    何か生きがいを持って毎日を必死に輝いて生きている人ってどれくらいいるのだろうか。 生きがい、死にがいって何だろう・・・ 誰かと比べる、競うことでしか自分を証明できない雄介とそんな彼を傍で見守っている智也。 全く似ていない二人はどうして一緒にいるのか・・・ 読了後にタイトルにある「死にがい」の意味が分かったような気がしました。 生きがいないなら、死にがいを求めないと自分という存在・価値を見失ってしまう。 どちらも自分の存在価値を示す指標にはなるが、 そもそもそんな大それた指標なんて必要なのだろうか。 生きていく上で大切なことは生きがいや死にがいを求めることではなく、 自分の存在は自分が認めて、自分で価値を見出すことではないのか・・・ とか綺麗事を言って自分を納得させ、結局は全て妥協や甘えなのかもしれないと思う自分もいます。 ですが、今はその不安定な現実を自分が認識している、 受け入れようとしているところまでで充分なのかのとも思います。 そんな風に思えたこの本は自分にとって大切な一冊となりました。

    58
    投稿日: 2023.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    南水智也と堀北雄介の対立についての話。 2人に関わるひとの視点で話がすすんでいく。 8人の作家さんが海族と山族の対立というテーマで小説を書くという「螺旋プロジェクト」のひとつ。 朝井リョウさんが、平成を舞台に書いた作品。 登場人物のセリフや考えが、自分と重なる部分が多く、客観的に自分の生き方⁇について考えながら読んだ。 同じ螺旋プロジェクトの、伊坂幸太郎さんが書いたシーソーモンスターも読みたい。 螺旋プロジェクト第2弾も決定しているらしいから楽しみ。

    8
    投稿日: 2023.01.22
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    螺旋プロジェクトの1つ。 平成が舞台。 南水と堀北の幼少期から、南水が植物状態になるまでを他者視点で描く。 人は皆生きがいを求めて生きて、生きがいがないと、他者を攻撃してまでも生きがいをつくる。 そうゆう事だろうか? 螺旋プロジェクトの海と山の対立を元にしないほうが、話としてはすんなりしていた気がする。 海と山の対立を、平成の世の対立が隠された社会から描こうとするから、曲がりくねって理解し難い感じになってる。 時代の流れを持ってしても、海と山の対立は収まらないのか…

    1
    投稿日: 2023.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心理描写が上手い。心を抉るような浮き彫りにされる。 自分もそんな感情を抱いた時が必ずあった。 対立や分断、自分らしく生きるが叫ばれる令和にも刺さる物語だと思った。 作中台詞 本当に立ち向かうべきものがあるとしてそれは目の前の誰かではなく、向かい合う2人の背後に広がる歴史のほうなんだよきっと。

    1
    投稿日: 2023.01.18
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    螺旋プロジェクト(私の中で)1冊目。 螺旋プロジェクトのテーマだけ見た時、普段の朝井リョウの作風とは少し離れてる気がして、これをどうやって物語に組み込んでくるのか興味が湧いた。結果、こう来たか〜と感心してしまった。 相変わらず心理的な描写をえぐるように描くのは朝井リョウらしい。自分の周りにもいる(いた)堀北や与志樹、礼香らと重ねながら読んだ。 登場人物の子供の頃からの20代までが描かれているので、時に自分の学生時代のこと、今育てている子供のことと重ねながら読んでしまった。その時その時のリアルな感じ方、時を経て成長するにつれて起こる変化やものの見え方、そういうものが生々しい。 読んだ後はありのままでいいって何だろうと考えさせられた。 一方で、螺旋プロジェクトとして他の物語とどう交わっているのか、私はこれがまだ一冊目なので楽しみだ。プロジェクト関係なしにこの本単独で読んでももちろん楽しめる。

    6
    投稿日: 2023.01.14
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    「螺旋プロジェクト」なるものをまったく理解せずに購入。 なんでも「螺旋プロジェクト」とは複数の作家さんたちで「海族」と「山族」の対立をえがくというものらしく、朝井リョウさんの作品は「現代」にフォーカスをあてた作品とのこと。 ↑こういう背景を理解せずに読んだので、途中までは「なんの話やねん」と思っていたが、登中後半あたりから登場人物たちの「摩擦」が強まってきて、ぐっと面白くなっていった。 本作は三人称でえがかれているので、朝井リョウさんのエモい文章を求めている人にはちょっと物足りないかも。 一方、本作は山族と海族の対立をメインテーマに据えながら、人間の根元的な欲求(たとえば、誰かに認められる何者かになりたい)についても鋭いタッチでえがいているので、過去作『何者』が刺さったという人には間違いなく刺さるはず。

    3
    投稿日: 2023.01.14
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    各章で、登場人物が南水と堀北と、同級生、詐欺師の撮影、看護などの様々な理由で接点を持つが、2人が正反対の性格を持つのに、なんで親密なのかという問いかけで各章は終わる、終始不穏な雰囲気に包まれる物語。最後は、第三者目線から南水と堀北の当事者の独白で終わるという、「何者」と似た構成で、人の矮小な自我や不安定な人間関係について描くのが上手い朝井リョウらしい作品でした。 全体を通して人の価値がテーマであり、共感する部分も多かった。特に堀北の「人間には三種類いる。他者貢献、自己実現、生きがいのない人」では本書の登場人物はいずれかに当てはまる上、自分を含め多くの友人が頭に思い浮かんだ。どれになるべきというのはなく、自分がどういう人間なのか自認し、自分に合った生き方をするのが大事だと思う今日この頃。 2023-1-13

    3
    投稿日: 2023.01.14
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    読み終わる前に次の螺旋プロジェクトの本を買ってしまった一冊。螺旋プロジェクトとは、複数の作家があるテーマに沿って書くコラボプロジェクト。他の本も気になってしまうくらい設定が魅力的です。読書量を一気に増やしたい方はおすすめです。もちろん、一冊でも十分成り立っているので、どの作品から読んでもついていけると思います。 ●北海道大学の描写がすごすぎる 2010年代に北海道大学に通っていた方は風景がありありと見えて驚くと思います(経験談)。朝井リョウさんは早稲田大学卒なのに、何で「肉チャー」の事知ってるんですか?!この食べ物は本書のキーワードでも何でもないのですが、そんなところもしっかり調べられていて作家の情報収集力に感嘆しました。大学祭の模擬店の配置も実際と同じだったり、食堂の描写だったりストーリーをほったらかして、懐かしい気持ちに浸ることができました。 ●少し朝井リョウさんらしくないところがある ちょっと朝井さんらしい流れではない違和感を感じる部分がありました。それはプロジェクトの条件を入れているからかなと思います。 実際、特別付録にある著者インタビューに朝井さんには螺旋プロジェクトのテーマである「対立」が思い浮かばず、落ちこんだという記述があります。そこからどう考えを発展させていったかはとても面白いです。 ●全部自分のため NPOの活動とか、一見、人のためになっていそうなことも、突き詰めると「自分が生きているのを感じるため」(=生きがい)という場面が多く出てきて、ハッとさせられました。「他人がいないと自分がいない」という言葉が思い浮かびました。 ●そのあとどうなった?! めちゃくちゃ展開が気になりました。対立し続けるのか、適度な距離を保つのか・・。

    12
    投稿日: 2023.01.14
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    結構なボリュームなのにどんどん読めてしまう。止まらなくなって大変なので1章終わるごとにふぅ、と休憩を入れながら読んだ。 後半の雄介と智也の掛け合い。勢いがすごい。 そこに弓削の視点が交錯して、ものすごく読み応えのあるクライマックスだった。 きっと誰しも若いうちに一度は「生きがい」を求めて、「死にがい」を求めて、もがくよね。

    87
    投稿日: 2023.01.14
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    この話を読んで刺さるものがあった人は、過去に雄介になってしまった経験を持つ人なのかな、と思う。 見ていて"痛い"と思う行為は、自分を良くみせたい気持ちが、他者の"目につく"の基準を超えてしまったときに発生する気がする。 私たちは、人と関わって生きていく以上、この基準と自分の虚栄心とのバランスを探りながら過ごさなきゃいけないんだな、と改めて感じた。 智也みたいに、内面的な「生きる意味」を持てる人は、他者の"目につかない"上に、ここが満たされている分自分をよく見せることに貪欲にならずに済むから、生きるのが上手なのかもしれない。 他者の評価以外の、自分を満たして、律することができるような、自分の柱になり得るようなものを私も見つけたい。

    4
    投稿日: 2023.01.12
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    読み終わって、茫然としているところ。 年末から時間をかけてゆっくり読みました。 南水智也と堀北雄介という2人の若者の幼少期からを、周りにいる人々の目線でそれぞれつづられていく作り。最初の「白井友里子」の章で感じた堀北雄介像が、章が進むにつれてどんどん変化し、一方、対照的な南水智也の好印象も、章が進むにつれて微妙に変化していく。 そこに加わっていく(伊坂幸太郎さん発案である)螺旋プロジェクトの「海族・山族」の話、お話が何層にもなっていく感覚。 螺旋プロジェクトにかかわる小説という意識なく読み始めたので、これはこれでおいておくとしても、朝井リョウさんの心理描写、きれいなものも汚いものもぐっとつかんで表に出す感じは、本当に素晴らしいし胸苦しくもある。たぶんそこに善悪はないのだろうなとも思う。 登場人物と同世代のころに朝井リョウさんの小説を読んでいたら、今とはまた違った刺激を受けるのだろうなぁ、とも。生きがい、ってなんだろう、とかね。手段と目的が逆転することって、若いときだけでなくてもありそうな気もする。少し間をあけて、必ず再読したい本。

    5
    投稿日: 2023.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった、新幹線で集中して読むのに良かった。 朝井先生は、人の感情のあまり触れてほしくないところをえぐり出すような作家さんだな、と思う。 誰しもが幼少の頃から何処かに持っているヒーロー志向というか、誰かに認められる自分でありたいと、思っている。承認欲求。無い人もいるのかな。 それをおいてこれた人に、「痛いやつ」と思われていきるらなんとなく肩身の狭さ。 結局智也も、海山を、無意識のうちに生きがいとしてしまって、それに執着してるんだな、と、最後に思った。 記者の弓削の追いつめられようとか、怖かった。 あの人だけでスピンオフ一冊かけそうだ。 螺旋プロジェクトとは知らずに読んだがほかも読みたくなった。先生すごいな。

    1
    投稿日: 2023.01.11
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    "死にがい"という言葉が気になって手に取った作品。 螺旋プロジェクトというものを知らなかったので最初は設定に戸惑ったけれど、あの括りの中でこれだけのものを書くことができるなんて…作家さんって、朝井リョウって、すごい。 作中には"生きがい"を探し求める色々な語り手が登場する。 その全員の生きづらさというか、追い込まれている感じがリアルで、途中で読んでいるこちらが息苦しくなった。 そしてどのパートでも出てくる、主要人物。堀北雄介。 痛い、と思うけど、自分の中にも何パーセントかは堀北雄介がいる気がする。雄介の言っていることがわかってしまう。 『○○があるから生きたい』ではなく『生きたいから○○をする』。順序が逆と言われても、そうしないと生きていけない人は確かにいるよなぁ、と。 ほかの螺旋プロジェクトはどんな感じなんだろう。

    6
    投稿日: 2023.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    螺旋プロジェクト 平成 1 白井友里子 2 3 4 5 6 7 8 9 10 特別付録 本作と螺旋プロジェクトによせて 解説 清田隆之

    0
    投稿日: 2023.01.05
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    螺旋プロジェクトの1冊目として読みました。 生きがいってなかなか難しい。 私自身は今までこれと言ったモノもなく過ごしできたように感じます。きっとこれからも。 ただ、学生の時は人との比較、というか何らかの勝負を密かに行っていたような気もします。 今でも相対評価はされていますが、コレは絶対無くならないだろう。何かを決める時はやっぱりある物の中でそれらを比較して優劣をつけてるので。 さて、雄介と智也について、なんで相反する性格のようなのにずっとくっついているんだろうと。実際には自然に離れて行くんだろうけど、離れない関係にモヤモヤしながら読み進め、最後のほうで智也の体が不自由になり、もどかしさが募りました。 智也にはホントに元の体に戻って欲しい。 さてさて ホントはどの順番で読めば良かったのか? 次はシーソーモンスター読みます。 しばらくは螺旋プロジェクトです

    8
    投稿日: 2023.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    危険な運動会の競技や成績順位の公表がなくなり、多様性とか、ナンバーワンよりオンリーワンが謳われる平成の世で、人間は自分で自分を値踏みし、自分が価値ある人間なのか問わなければならなくなった。自分には生きる価値があると認めるために必死で、そのために対立や争いや攻撃を誘引してしまう堀北雄介には、現代の若者の自意識過剰性や極端な自己否定と自己肯定を行き来する自意識が表されている。一方で、世の中をグラデーションで捉え、流されることなく自分の立ち位置を貫く南水智也は、多様性の時代の象徴そのものでありながら、父の学説を否定するという目標の元、その生きがいのために生きている点で、堀北と大差ないと自覚する。 平成の時代に生まれた、同世代の心理を鋭く描いていてとてもよかったけど、海族山族のファンタジー要素が(目が青いとか)余計で、それは異質な他者を排除するとか反目するということの象徴としてはいいのだけど、そこだけ現実離れしているのが残念だった。

    2
    投稿日: 2023.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きだなあ、朝井リョウ。 人間と人間のゾッとするほどのリアルな感情を表現するのが本当に上手。 見て見ぬ振りをしている、、自覚もあるがそこから抜け出せない若者たちを描いていて わかるなあってうんうん頷きながら読んだ。 以下ストーリー。 雄介と智也という2人の友達を軸に、幼少期から大人になるまでの様々な場面で、別の他の人の視点から、その人自身の葛藤や雄介・智也の様子を描いた小説。 正反対に見える雄介と智也がなぜ仲がいいのか、本当に仲がいいのか?という疑問がどの人の視点でも描かれながら、話が進んでいく。 雄介はクラスでも目立ち求心力がある存在だったが成長するにつれ、目立ちたいだけで中身がない異質な存在だということが浮き彫りになっていく。 ある章の主人公の話にもあったが、目的と手段が逆転している。本来なら何かをやるために、手段を選び取るのに、雄介はその手段そのものをやるためにやっている、という空回りをしている。 それはひとえに何者かになるため、熱中して、目立って、他の人より優れているものを証明するためだった。 生きがいを作る必要があるのか?とそんな雄介の友人の智也は嗜める。 ただ、智也自身も雄介や自身の父親の意見を否定しながらも、否定する、ということを生涯を通じて成し遂げることで生きがいを得られているのであった。 最終的には智也は怪我をして植物状態になってしまう。雄介は智也に怪我をおわせたのは自分のせいだとして悲劇のストーリーを作り上げ、唯一の友人を生涯看病するという健気な青年、という生きがいを見つける。 ただ、実はその様子を聴覚だけ復活した智也はずっと聞いていた。 智也の出した結論は、雄介や父親を否定しながらもその存在があることで生きがいを得ている自分を否定しない。 ただ、それでも何者かになるために必死に生きがいを見つけるのは間違っていると主張する。 違いがあるもの同士が対話を続ける、大きな世界という文脈に抵抗することこそ生きがいにしないか?ということだった。 差異があること、同一ではないことは孤独を意味しない。違いを見つめ合おうとすることが他者同士の共通点になり、私たちは1人ではないという証拠になる。 しかし、この結論の背景はプラスの気持ちからではなく生に対する諦めからとも感じた。 どうしたってこの状態を作りだす世の中からは逃げ出せないのだから、対話しよう、というロジックは少し寂しいなと思った。(人間らしいということかもしれないが) タイトルの「死にがいを求めて生きてるの」は、雄介の姿を表している。 生きがいではなく、どうせ生きてるのだから、死ぬまでの時間を有意義にしたいという、死を前提にした諦めの気持ちが発端になっているのが生きがいとの違いなのかなあ。 朝井リョウの作品を最近よく読むけど、傾向がわかってきた。 自分が特別な存在かもしれないと思いながら、実は何でもないということを直視できず 周辺からは特別な存在の話が多く流れてきて 葛藤をしながら生きる若者がテーマになっている気がする。

    1
    投稿日: 2023.01.01
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    自分を否定しなくてもいい状況に身を置くこと 私は生きがいがあるのか、死にがいがあるのか 何かしらの役割ねえ、今のところ学生とか何かしらあったけどこれからどうなるんだろう でもある程度は自分のことを認められてる気がする

    1
    投稿日: 2023.01.01
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    『平成』とは競争や対立が取り除かれた時代だったのか。 ゆとり世代と称される自分。 個人が尊重され始めた世代。 恵まれた時代に生きていても、何故か“生きづらさ”を感じてしまう。 その理由に気づかせてくれる作品だった。 “自滅”と“生産性”という表現はぴったりすぎる。

    3
    投稿日: 2022.12.31
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    タイトルに引かれて購入。 平成に生きてきた世代。この時代の持つ歪さをテーマに絡めてよく表現されていた。対立を最初から無くしてしまうのではなく(全部無くすのなんて無理だし、どうしたって比較は生まれるし)、対立からどうするのか、を考えないと人間は前に進めないのかも。

    2
    投稿日: 2022.12.30
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    螺旋シリーズ「シーソーモンスター」を読んでから この作品を読みました。 まだ螺旋シリーズ2作目ですが なるほど作者によって題材の切り口も随分変わるものですね。朝井リョウさんらしい若者っぽい文章と素直な構成で読みやすかったです。 個人的にはひねくれてる伊坂作品の方が好きですが。

    2
    投稿日: 2022.12.30
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    繋がっている感じが面白かった。朝井リョウさんは大学生らへんを書くのがうまいんだなあとつくづく思いましたね。

    2
    投稿日: 2022.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    巻末の特別付録を読み、購入した。 今の心境にマッチする本を探して見つけた。 自分の意義や価値、内側から腐っていく痛み、自己否定の先にある「自滅」などの言葉に、胸を抉られより深く読みたいという欲求に駆られた。 他人からは理解されない感情や価値観をどのように処理すればよいか分からず、この本に一旦委ねてみた。 対立、葛藤、悩みなどと、自分がどう向き合っていくのかを考える上で、様々な登場人物の心情は参考になる。 特に気に入ったのは、安藤与志樹-後編-の「今なら生きる意味とか、生きがいとか、そういうのなくても、生きていけるかも」という場面。 非常に共感した。 また、最後の場面で、互いの〝違い“が〝対立”を生み、そこから”対話”の必要性に迫られることで〝違い”こそが、大きな繋がりをもたらすという考え方にも感銘を受けた。 生きている以上、誰かと繋がってしまう。 そんなつもりはなくても、自分が立っているだけで人間ひとり分の進路を防ぎ勢いを削いでいるかもしれない。 それがこの時代を生きる全員で何かを乗り越える一筋の光になることもあるのかもしれない。 何もわからないけど、大きな唸りのなかで、それでもただ生きていく。

    1
    投稿日: 2022.12.27
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    ちょっとファンタジー。 気づかないふりをしてるけど自分も他人と比べて最終のベクトルは自分に向いた状態で自分が満足するのうに生きている、ということをまざまざと突きつけられてしまう

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    螺旋プロジェクトの他の作品を読んでいないのでなんとも言えないけれど、この企画のねらいと縛りの中で平成という時代をこれほど象徴する作品に仕上げてるの、めちゃくちゃすごいことなのでは?と思いました。しかも、面白いんです。 朝井さんとは同い年で色々とドンピシャなので朝井さんが平成を描くなら読むしかないと思い手に取りました。 まさに、平成を生きる若者の話でした。 競争や相対評価をなくし、表向きにはナンバーワンよりオンリーワンと言われる時代。 でも、完全に他者や世間の価値観から解放されることは不可能で、他者と比べた評価という拠り所が見えづらくなってもしっかり実力主義な社会のなか、自分で自分に価値を見出すことがどんどん苦しくなっていく...。堀北雄介をはじめとする登場人物たちのそんな姿が印象的です。 本書の堀北雄介の滑稽さをどう捉えたらよいのか、難しいところでした。 雄介を嘲笑う自分。雄介を嫌悪し軽蔑する自分。雄介を憐れむ自分。 でも、そうやって自分はバランス感覚のある人間だと信じ、雄介と自分は違う、と分断していくことの危うさも本書には書かれているのです。 だれの心の中にも雄介になりうる部分があるはずで、智也だってそうなっていたパラレルワールドがあるのだという描き方がすごく逆説的で、冷静だった智也の立場が揺らぐところが個人的にぐっときました。 思えば、自己肯定感という言葉が言われ始めたのも平成です。 "何者でもないまっさらな自分"を肯定しろって言われても、周りと比べなくていい、そのままでいいって言われても、つい比べて落ち込んだり優越感に浸ったりしてしまうのが人間なんですよね。 朝井リョウさんのファンなので単体で読むつもりでしたが螺旋プロジェクトの他の作品もちょっと読みたくなってきたところです。

    4
    投稿日: 2022.12.25
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    初読みの作家さん。 6人の人生の中に堀北雄介という人物を登場させながら、それぞれの生きがいに向き合い、絡みあっていくストーリー。 文章は巧みだし、テーマも自分事に引き込んで考えさせるような描写、これが朝井リョウさんなんですね。久しぶりに重厚感を味わいました。 蛇足 印象に残った堀北雄介の言葉 人間は3種類いる 1つめは、生きがいがあって、それが家族や仕事、自分以外の他者や社会に向いている人。他者貢献 2つ目は生きがいはあるけど、それが他者や社会に向いてない人。自己実現人間。 3つ目は、生きがいがない人。 つらくても愚痴ばかりでも皆とりあえず働くのは金や生活のためっていうよりも、3つ目の人間に落ちたくないからなんだろうな… 3種類に分ける感じに違和感がある。生きがいがない人に落ちたくないという感覚が、そもそもマジョリティなのかな。自分が自分のためだけにまず存在できていることがすごいことだと思うよ。雄介くん 生きがいや人生の目標って必要なひともいるだろうけれど、必要ない人だっているんじゃないかな。

    22
    投稿日: 2022.12.25
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    筆者インタビューにあった 平成時代の「内側から腐ってしまう痛み」 が、印象的だ。 競争を無くしてきた代償として積もっていく自己否定 周りからの評価がなくなって、「代わりに自分自身を自己評価しなければならない地獄」と筆者が言うように、自分が何者であるかに悩まなくてはならなくなった時代 6人の同世代が抱える平成の闇が、対立を無くそうとした時代にある「対立」として描かれている。 生きがいがない地獄との向き合い方

    11
    投稿日: 2022.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは痛い。身に覚えがありすぎる。もともとこの作家との相性が悪く、痛いところをグリグリと、いやそれだとツボを押しているような感覚で足りないな、もっと擦りむいてジュクジュクの傷を撫でさするような酷さをいつも味わうことになる。しかし小説だからこそ、それを噛み締めて自分に叩き込む感じ。 「ドリンクバーぐらいすぐ命注ぐんすよ」 どこで拾ってくるんだこんな台詞。 しかしこの「螺旋」プロジェクトの1冊目がこれで、他の小説を読もうか迷う。この小説自体では何も終わっていない。

    3
    投稿日: 2022.12.20
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    平成を当事者として生きた上に 同じ北大で生きている私には響きすぎる1冊 均されて、そのままでいいと言われ育ったわたしは 大人になって自分の譲れないものを掴みきれずにいる この本は、そんな人達にこそ読んで欲しい 対立をテーマにいろいろな歪さをあえて言葉にしたすごい本

    1
    投稿日: 2022.12.20
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    競争や対立を排除された平成を生きる人々の生きづらさを描いた作品。成績が相対評価から絶対評価へと変わったようにナンバーワンよりオンリーワンであろうとする風潮。競争心を煽るものがなくなってしまったことでやりがいや生きがいを失ってしまう。いきがいというのは達成されれば消えてしまう。死ぬ時に自分の人生はいい人生だったと無理やりにでも言えるように必死になっていきがいを繋いで(創り上げて)生きている。これが「死にがいを求めて生きてる」ということ。「誰とも比べなくていい」そう囁かれたはずの世界はこんなにも苦しい。

    1
    投稿日: 2022.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話が重い。が、共感できるところが多数ある。他人と競争して目立つことで生きがいを見出している雄介が、かつての自分と重なった。 この物語のなかでは雄介は悪者として描かれているが、誰しも心の中に雄介の一面を持ち合わせていると思う。だからこそこの小説は とても自分に刺さった。雄介の世の中の人間の3分類は腑に落ちたし、一番目、二番目の分類になりたいと思う。 智也の「ただ生きているだけでいいんだよ」という点も素直に受け入れられないのも確かだ。 だけど、手段と目的が逆転してはいけない。自分が何をやっているのか、何のために行動しているのか、そこを見失わないようにしたい。 そこを見失ってしまっては、ただの自己満足になってしまい、自分や他者を高める方向にベクトルが向かなくなってしまう。 そればかりか、思想が過激化するにつれて対立をあおることになってしまいかねないと思った。 この小説はゆとり世代、とくにいまの20代の若者にとても共感を得られる内容だと思う。今、この小説を読んでおけてよかったと非常に思う。

    1
    投稿日: 2022.12.16
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    タイトルを見て、即買った。「死にがい」という言葉が、その時の自分の考えをそっくりそのまま表していたからだ。 私は色んなことにやりがいを感じて生きてきた。その一つ一つが生きがいだと信じてきた。でも、そのどれも達成したつもりになればすぐに消えてしまうものばかりだった。 次のやりがいを見つけて、それを達成するよう奮闘することでどうにか時間を繋いでいる感覚に気づいた。生きる意味を探した時、それが分からなくなった。この2つの経験から、自分の生きる意味はないということ。でも、死ぬことは決まってて、死は自分で決められない(決めたら、人生がそのまま止まって残された人の中で腐っていく)ということに気づいた。だから、自分の人生は死ぬまでの暇つぶしで、いい人生だったと死ねるように、どうにかやる事を見つけて、やりがいをつくって繋いでいると考えるようになった。 それが「死にがいを求めて生きてる」ことだと思った。だから、与志樹の章を読んだ時、就活で話した学チカのバカバカしさに胸が苦しくなった。 『ボランティアサークルで、ひとり親家庭の子どもたちに勉強を教えていました。この活動では、ひとり親家庭で経済状況が芳しくない事で塾に通えない子たちのために、無料で勉強を教えています。また、ひとり親という事で淋しさを抱えている子にとっての居場所づくりをすることも目的としています。勉強に集中できない生徒の学習意欲を向上させるために尽力してきました。子どもたちが勉強を楽しく思えるように、積極的に話しかけて生徒の特性や関心を掴み、それと課題の共通点を見つけて生徒自身が課題に興味を持てるように促しました。』 ー1日に3千円の交通費という程の給与が出る。勉強がきちんとできる子もいる。むしろ、私たちが話しかけることで邪魔していることもある。ひとり親でも余裕のある子も多く、大半はスマホ片手に塾の課題をやっている。ひとり親でも家族仲が良い子も多く、よく家族の話をしてくれる。参加者の1/3は大学生同士で話している。その一方で、1人で黙々と勉強する子どもがいる。だいたい大学生と仲良くなるのは自分の話をたくさんする子で、大学生はその子に勉強ではなく恋愛相談をする。その話し声が勉強する子を邪魔することもある。子供達の振り返りも大学生ではなく担当の職員が1人で全生徒を担当している。結局、大学生がやっていることはお金をもらって生徒とおしゃべりするだけ。 『サークルで、熊本地震の被災地で農業ボランティアをしました。2020年からは現地での活動ができなくなりましたが、現地で被害の大きなを目の当たりにしたことから、この震災被害を風化させてはいけない、この教訓を次の防災に繋げたい、と考え、オンラインでの震災の語り部と防災学習の企画を立ち上げました。現地で語り部をしているサークルと共同で実施し、15名の学生が参加しました。その多くから、この企画を通じて熊本地震の被害を初めて知った、防災について考えるきっかけになった、との声をもらいました。』 ー「現地の語り部サークル」には被災した者はほとんどおらず、代表が飛んで活動が立ち行かなくなっている。コロナが明けても、現地でのボランティアを経験した代が引退しているため活動再開は見込みがない。前任者の企画を縮小したものに、コロナ禍でも活動を続けたという体裁を付け加えただけ。 私が就活で話した「ボランティアサークルでの学チカ」は、そうする事で自分が頑張っているように見えるもので、実際に目的が達成されたことはほとんどない。そうやってやりがいっぽいものを見つけて、命を繋いでいくんだと、思った。 おんなじことの繰り返し。でも、かたつむりの螺旋のように少しずつ広がっていく。ぐるぐる回る軌道が同じ道を辿らず、輪が拡大していくのは「違うもの」と対話をするからできることなのではないか、最後の章で思った。 自分が最近感じていた、「違うもの」との関わり方の一つの答えが、対話だとわかった。そしてその対話が螺旋のように人生を拡大させることを知って、死ぬまでの暇つぶしに少し希望ができた気がした。

    5
    投稿日: 2022.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    競争が排除されても分断は無くならない。でも諦めない。違いは溝を生むけど、違いこそが大きな繋がりをもたらすから。。くらくらするほど途方もない話だけど、その誠実さの端っこをがんばって握っていましょうね、と思わせてくれました。 中盤の「革命家」たちがマウント取り合う様子が生臭くておもしろかった。まぁ、こういう奴いっぱいいるよな〜と思うけど、社会貢献に自己実現をガッツリ重ねて何が悪いの、大いに結構じゃありませんか。あまり関わりたくはないが。 終盤、智也が結局自分にだって立ち向かう何かが必要だっただけじゃないかっていうアイデンティティクライシスに陥りかけるところ、智也の葛藤<著者から読者への説明っぽくてちょっとスベってる感じがしてしまった。 雄介は確かにやべぇヤツだし父親は確かにやべぇ思想の人かもしれないけど、昭和中期生まれくらいの世代の親戚とかと話す機会あれば競争社会に適応した価値観に触れてメタ認知のジャブは済ませられるよね。たまたま今が「そういう時代」ってだけで、わずか30年くらい違っていれば、雄介こそ好ましく、智也は疎ましく受け止められがちだってだいぶ明白でしょーが。まぁでも若者の意識って同年代にしか向かないからな。 朝井氏の表現したいことに螺旋プロジェクトのお題をうまく絡めてると思うけど、やっぱり『正欲』の研ぎ澄まされっぷりと比べると雑味のように感じでしまったかも。

    1
    投稿日: 2022.12.16
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    私が死んでも誰も悲しまない、生きてる意味ってなにって病んでたときに読みたくなった本。 こーゆう人いるいるってなった。今の若い人は多いんだろうな。生きがい、じゃなくて死にがい、間違いない。死にがい求めてるわ、私も。

    0
    投稿日: 2022.12.14
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    私は小中高、大学と今日なにやったっけ、このままでいいのかなーと思って生きてきました。この気持ちって社会人になり、働いてお金を稼いでいけば無くなると思っていたが、全くなくならない。ほんとにこのままの人生で終わるのか、終わっていいのか、なんとも言えない気持ちになる。何が生きがいなんだろう。 この本のなかでも出てくるが、生きがいって必要なの?別にそんなものなくてもそのまま生きていけばいいじゃない、と言う人がいる。ほんとにそういう人は黙ってほしい。そういう人は私から見たら自分では実感していない生きがいがある。ほんとに共感した。

    14
    投稿日: 2022.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝井リョウさんのエッセイや小説は何冊か読んだが、この本にはあまり注目していなかった。 螺旋プロジェクトのシーソーモンスターをよんで、この本も読もうと決めた。 集団のグラデーションとか、集団になると問題の核が分からなくなるとか、すごく納得。 最後は、この終わり方になると思わなかったな。

    1
    投稿日: 2022.12.07
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    自分はどうなんだろうって改めて考えさせれた。子どもができたらまた新しい自分になっているはずなので読んでみたい。新たな自分の答えが見つかるはず。

    1
    投稿日: 2022.12.05
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    主役二人を第三者の視点で描いていくのが面白く、二人の成長をさらに遠い第三者として見てめていく感覚が面白くてどんどん読んでしまった。 題名だけが、ピンとこないなぁと思っていたら、最後に集約されていてゾクゾクした。

    4
    投稿日: 2022.12.01
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    何かに向かってないと存在意義が感じられない。と自覚してもなお突き進む雄介は、まわりから見るとバカやつだと感じるかもしれませんが、誰しも気づきたくないことに一番向き合っている人物なのではないかと思いました。

    5
    投稿日: 2022.12.01
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    読み進めるのが辛くて、でも読まずにいられない、そんな物語。 誰もが一度は経験するような、心の奥底がさらけ出されるシーンのなかで、頭の中でリフレインされる語り部の独白が心に刺さる。辛いな… できるなら、あのキラキラの方へ向かって歩いていたい。若くてエネルギーと時間を持て余してる時はそう思っていたし、キラキラしてる人みたいに自分もなれるはず、いや、ならなきゃいけないって思ってた。大した努力もしてもいないのに、転職すれば、住処や環境を変えれば、って思ってた。 でも、振り返ってみると、その時その時の目の前のことで精一杯で、思い描いていた自分にはなれてない。これまでも、そして今も、ちょっとした虚栄心と居心地の良さに満足する自分。キラキラはしていない、変われない自分。 この歳になって分かったのは、「目の前の人のクマが消える」ことが生きる意味で良いんだってこと。若い自分に教えてあげてください。それでも、やっぱり変われない気もするけど。 Life is not about finding yourself. Life is about creating yourself.

    5
    投稿日: 2022.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂さんのシーソーモンスターで螺旋プロジェクトを知って、こちらも読みました。 同じテーマを用いているからこそ、作家さんごとの違いがよくわかって凄いと思いました。 伊坂さんはフィクション感があるお話が多いので、海山伝説も違和感がありませんでしたか、朝井さんの世界観で海山伝説を書くというのは、少し不思議な感じがしていました。 しかし、海山伝説の話が普通の世界に自然と入り込んできて、気が付いたら海山伝説に振り回されていて、驚きました。 智也と雄介、それぞれの時代でそれぞれの人生があって、いろいろな人に影響を与え、与えられ、生きていくことの辛さも多く描かれていましたが、この先2人が自分の"生きがい"を見つけて前を向いて生きて欲しいと思いました。

    1
    投稿日: 2022.11.24
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    それぞれの時代にそれぞれの生きづらさがあるのだなと思った。その生きづらさを言語化できる筆者はすごい。 今まで朝井さんのエッセイばかり読んでゲラゲラ笑ってたけど、もっと小説も読みたくなった。

    4
    投稿日: 2022.11.24
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    社会に貢献しないと生きる意味がないと私も若い時は思っていました。だからこそ福祉の現場で頑張っていた。でも今は違う。平成真っ只中生まれの娘達を育てていて思う。その人が存在することに価値がある。どんな活動していようが、その人の価値は活動では決まらない。周りの人を愛して愛される人に成長していく姿を見て母は嬉しい。 どんなに距離を置いても関わり合ってしまう螺旋状態。お互いが気持ち良く過ごせるようにというのはいつの時代も課題。

    19
    投稿日: 2022.11.24
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    朝井リョウの作品は、今大学生の自分としては、共感する部分が多い。一つ一つの感情は、簡単に分析できる。虚栄心、自己承認欲求、嫉妬心など、人間の普遍的な悩みである。それを、現代の出来事で表現している。なので、共感しやすい。読んでいると、普段感じ、考え、乗り越えようとしている実存的な悩みについて、一緒に考えている気になる。 その中でも、外から傷つくことは減ったが、内から傷つくことが増えたというのは、面白かった。昔は、ネットがなく、外から傷つくにしても、比較対象が、学校の中とか職場内にしかなかった。しかし、今はネットでいくらでも、自分の上位互換を探すことができる。多少頭が良かったところで、医者で弁護士でみたいな人を、YouTubeで見れば、自分に自信を持つことはできない。そうなると、自分は不十分なのだと考えてしまう。 そこで、重要なのは、「うぬぼれ」だろう。三島由紀夫は、「できるだけ自惚れろ」と言っている。自らに惚れる。別に、実態を伴わなくて良い。周りに勝つために努力にするのではなく、自惚れるために、精神的に努力する。

    5
    投稿日: 2022.11.24
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    初めての朝井リョウ作品。 タイトルや背表紙の作品紹介等から、当初は読むつもりは無かった。 けれど伊坂幸太郎のシーソーモンスターを読了後、『螺旋』プロジェクトを一通り楽しむことにした。 朝井リョウさんの作品は、物語の濃淡が完璧だった。 初めて触れる朝井リョウ作品に対して、私はそのタイトルから、読み進めるのにこちらが苦しい思いをするのでは?と警戒していた。 けれど、第一章白井友里子はサラリとした読み心地で、展開もゆっくり。 やや不穏な空気が漂うものの、読みやすい文章でホッとしながら読んだ。 続く前田一洋も、次の坂本亜矢奈も、安堂与志樹も、 其々のキャラクターにイライラしたり、モヤモヤしたりしながら、驚くほどサクサク読めた。 でも、弓削晃久の章を読み進めるうちに気が付いた。 サラリとした印象だった内容は、いつの間にか、じわりじわりと濃さを増していた。 「なるほど。取り巻く人々目線で、海族山族である南水と堀北を炙り出す書き方ね」なんて余裕で構えていたけれど、そんなもんじゃなかった。 登場人物たちは南水と堀北を眺めながら、リアルさを持ってこちらに様々な問題提起をしていた。 物語の中で時が流れ、別章の人物が再び現れては繋がり、絡み、影響し合う。 気付けば、始めは距離を保ってゆったりとした関係性だった登場人物たちが、物語の本髄(中心)が近付くにつれ、重なりあう程に近付き渦を巻いていた。 カタツムリの殻皮の『螺旋』のように。 さらにその渦は、南水智也の父親、いやもっと先代から始まっていると語られ、果てしない歴史と巨大なカタツムリの終わらない螺旋模様にゾッとした。 海山の対立というだけでなく、個々の人物たちが繋がって絡んでゆく見事な『螺旋』だった。 それを、現代社会で私達が日々感じている「様々なモヤモヤ」や「生きづらさ」に落とし込みながらストーリー展開してゆくのも見事だった。 登場人物たちにおける個々の事例にも、沢山沢山思うところあるのだけれど、それを述べ始めたら私個人の考えに偏りすぎて読書レビューからズレていってしまうだろうから、止めておこうと思う。 ただ、浅はかな方法で不自然に平和に成るよう整えられた現代社会は、いつかどこかでシワ寄せが現れる。 そのシワ寄せ、もう現れてるなと思う。 巻末の特別付録を読んで、物語の中なんかじゃなく、現実のものとして怖くなった。 さて、「死にがいを求めて生きているの」は1つの作品として楽しめたし、朝井リョウさんの凄さも堪能出来たし、ますます今後の『螺旋』プロジェクトが楽しみだ。 【蛇足】 様々な本を読んでいると、不思議な感覚に襲われることってないですか? 全く別の作家さんの作品なのに、先日読み終えた小説の主人公の名前を、今日読み始めた小説の冒頭で見つけたり。 ふと本を開いたら、私自身のちょっとした悩みに対しての答えが書かれていたり。 こういう感覚も、パレイドリアの一種なんでしょうかね。 偶然とは分かっていながらも、自分だけの特別な啓示のようで、こういう感覚が訪れた瞬間が楽しい。 で、「死にがいを求めて生きているの」を読み終えた翌朝、読み掛けだった木下龍也さんの歌集を開いた時、それが訪れた。 「生きてみることが答えになるような問いを抱えて生きていこうね」 「死にがいを求めて生きているの」を読み終えて、暫くあーだこーだと考えを巡らせていた私にとって、全く別の角度から優しく助け船を出されたようで、あたたかい気持ちになった。 【追記】 伊坂さん→朝井さんの順で読んだら、当初書こうとしていた内容が1つ飛んでしまった 笑 もしこれから伊坂作品を読まれる方がいらしたら。 「目覚めない南水を見舞う堀北」この構図が、伊坂作品で、「別の人物たちが違った思いを持った見舞いの形」として回収されます。 勿論、その人物たちも海族と山族です。

    29
    投稿日: 2022.11.22
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    螺旋プロジェクト、2冊目。他の人が作った枠で書くってどんなかなーーって思ったけど朝井リョウ全開って感じ。最初はちょっと長いというか、章ごとに視点が変わっていくのに対して、この人の話どうなる?ってなった頃に終わってまた知らない人の話が始まるので乗って来てはブレーキみたいな、、、ち読むのめんどくさくなりかけたんだけど半分すぎくらいから、出てきた新しい人さっきの人と〇〇で関係ある人じゃん!ってなって徐々に読みやすくなった感じ。とはいえちょっと長いかな、、、、もうちょい纏めた方が読みやすかったな、、、でもラスト一章はとても良かったです。あーーーそっちかーーってなる感じ、、、ただ螺旋プロジェクトとしては、山族海族対立の設定は伊坂幸太郎先生のが上手く使えてたかな、、?やっぱ発案者だもんな、、、正直その設定なくてもよかったなーってなっちゃう部分もあった。でもトータルとても満足です。

    1
    投稿日: 2022.11.17
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    植物状態のまま眠る青年と見守る友人。二人の間に横たわる?歪な真実?とは? 平成に生まれた若者たちが背負った、自滅と祈りの物語。〈解説〉清田隆之

    1
    投稿日: 2022.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝井さんの作品、本当にヤバすぎる。 生きていてみんなが一度は通るだろう自分の生きている意味を問う瞬間。それを深く考えてしまうタイミングが思春期である。しかし、正直その間に答えが出るか出ないかは人によるだろう。 そこまでは、よかった。 この話は、そこで終わらない。 その答えを出して、それに向けて走り出している人たち、走り出せなかった人たちに向けた(すなわち全人類)君は死にがいを求めて生きているのでは?と強烈な倫理的問いかけを深く長くされる作品である。 結局、生きる意味とは。対立する意味とは。生きがいとは。生きがいを見つけることが生きるということなのか。しかし生きがいだけを目的として生きることは幼い考え方なのか。 この作品の答えは、人はどうしても一人として同じ人はいないから対立も起きるだろう。しかし、それを原因として誰かを傷つけたりしてはいけないというものだった。つまり、対立を消そうと立ち向かい、誰かを傷つけるのが幼い考えであり、対立は起きてしまうものだから上手いことやっていくしかない。そうやって世界は回っている。 ということであるとこの作品は述べているのではないかと思った。 考えさせられる作品で、物語がどんどん進むので大作であるが読み切ることができた。

    6
    投稿日: 2022.11.15
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    コテンラジオの構造主義(レヴィ=ストロース)回を聴いていたところ、なんとなく本作と重ねて理解できるところがあったのでめも。 ・二項対立は本質的でなく、グラデーションをある一定の箇所で切り分けただけ ・ある対象の定義は文化圏によって異なりがあり、対象そのものを指し示す言葉は存在しない(極論)

    2
    投稿日: 2022.11.15
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    生きがいを求めて生きている、いま何をやっているのか説明できる人でないと、生きていてはいけないのか、こう思って焦る気持ちがよくわかる

    3
    投稿日: 2022.11.15
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    何ものにもなれない自分、嘘でも自分の存在が特別な者であると認めてもらいたい自分。 そんな登場人物に同情や嫌悪感、そして共感も覚える。 でも認めてもらった先には自分の事を自分は認める事は出来るのかな。 安心が欲しい、生きている意味が欲しい、死ぬ時に自分の人生はこれで良かったのだと思いたい、どれなんだろ。 認めてもらうってどういう事なんだろう。

    22
    投稿日: 2022.11.14
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    これは『螺旋プロジェクト』という競作企画の作品の平成バージョンだということを抜きにしては語れないと思います。 朝井さんの著者インタビューによると、平成では『螺旋プロジェクトで課された「対立」が個人間でも、国を挙げての「対立」も時代を象徴するものが、どちらもなかなか思い浮かばなかった。あるとき、平成はもしかしたら「対立」を排除してきた時代なのかと思ったそうです。 国が豊かになり、ナンバーワンより、オンリーワンという空気のもと、わかりやすい「対立」はなくなった。でも不思議と生きやすくなったわけではない。このあたりのアンバランス感が気になってきたそうです。 そして、インフラが整っていない国の人たちからすると「何が生きづらいの?」ということになると思うんです。だけどなぜか、人は「生きている」というだけでは満足できない…云々と続きます。 それでタイトルに『死にがいを求めて生きているの』という言葉がでてきますが、この物語の青年たちが求めているのは「生きがい」です。 『螺旋プロジェクト』で対立している海族と山族ですが、山族と思われる堀北雄介は海族と思われる植物状態にある南水智也の看病に通っています。 どうしてそういうことになったのかが、この作品の内容ですが、私がこういう作品を読み慣れていないせいか、読んでいて面白いというより非常につらかったです。 彼らは北海道大学の学生でしたが、しきりに「生きがい」を探していました。 雄介が「生きがい」について語るシーンが443Pにあるのですが(長いので端折りますが)、 一つ目は生きがいがあって、それが社会貢献につながる人。 二つ目は生きがいがあるけれどそれが社会に向いてない人。 三つ目は生きがいがない人。 に分けています。 私は自分が二つ目に属すると思います。 でも「生きがい」がまるでなかったら生きるのはつらいと想像しますが、一つ目の社会貢献につながるほどの「生きがい」がなくても程ほどで生きていけるんじゃないかな。そんな風に「生きがい」「生きがい」って毎日探すより、毎日の方が「生きがい」の中のどこかに存在していると考えられないかなと思いました。

    112
    投稿日: 2022.11.14
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    朝井リョウさんの人の心情の書き方が本当にリアルだと思う。自分の知っている感情が沢山ある。それが本当に好きです 人は誰しも生きがいに縋り付いてないと生きていけないほど弱いし、対象の背景を見てしまうのも他者を排除していく人間の自己肯定感の作りなんだと思う 現代には限らず今までも今もこれからも雄介のように死にがいや対立を求める沢山いると思うし、自分もそういう面はあると思った

    1
    投稿日: 2022.11.13
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    螺旋プロジェクトということで手に取った本。 うーん、とにかく疲れる。 雄介と関わる人間が、自分自身のイタイ部分にに気づいてしまった葛藤を描いた短編集みたいな感じで、とにかくモヤモヤした気分になり、最後に伏線があってスッキリ終われるわけでもない。 あまり好きになれない作品でした。

    1
    投稿日: 2022.11.11
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    始まったぜ、私の螺旋プロジェクト。 一作目は「死にがいを求めて生きているの」 朝井リョウは地元が同じ岐阜のもあって本当に本が好き。めちゃくちゃ面白い。語彙力なくなるほどに。 朝井リョウのすごいところは、色んなものを撒き散らして回収してるのに最後の答えは読者に委ねるところだ。 そしてぐちゃぐちゃにされる、私の中の持論と概念。 人間は一つの言葉を、自分が最も納得がいく答えで覚える。それはポジティブな捉え方でもネガティブな捉え方でも。 その結果、私はそうは思わないが溢れて誰とも一緒になれない時もあれば、わかるわかる!と二つ返事の時もある。 朝井リョウはその凝り固まった言葉や概念をもう一回はてなに変えてくれる人だ。 検索エンジンに打ち込んで出てきた諸説にまた新しい可能性をくれる。 その感じが心地よく私の心の目を広くさせてくれる。 伊阪幸太郎さんが発案の螺旋プロジェクト。 朝井リョウを加えたのは絶対正解。 二極化する民族とその血を受け継いでいく現代の人間たちは余りにも答えをたくさん含んでいる。 だからこそ朝井リョウのような第三の辞書になってくれる作家さんがいるこのプロジェクト、本好きなら絶対に面白い。 (直訳:オススメですのでぜひ…)

    9
    投稿日: 2022.11.11
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    朝井リョウさんの本は買う!精神でたまたま買ったら、「螺旋」シリーズとのこと。同時に買った伊坂幸太郎さんのシーソーモンスターと同シリーズという偶然☺️わくわく。平成を担当する朝井さんは平成の対立を描こうとして、平成はとことん対立を無くそうとしていることに思い当たったそう。 物語は海族山族にまつわる対立の言い伝え?を軸に小学生〜大学生まで堀北雄介に関わった人物の視点から描かれる。 どこかに対立を生もうと、諍いに首を突っ込もうとする雄介。 どこかにいそうだなあという感じがする。 朝井さんは物語の中で、平成の世の生きづらさを描いている。朝井さんは物語で伝えたいことをビシッとストレートに伝えてくるイメージ。本作も最後の章の南水智也の脳内での語りは朝井リョウのメッセージ!!感が強かった。このメッセージ感は好き嫌いが別れそうだけど、わたしはとても好ましく感じる。みんなでもやもや悩んでいこうよ。

    3
    投稿日: 2022.11.11
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    朝井りょうさんらしい、少年期~の内情が細かく綴られた作品でした。 「螺旋プロジェクト」という事で、以前「シーソーモンスター」は読んだのですが、もう内容は忘れてしまっていて、繋がりなどは分かりませんでした・・・

    1
    投稿日: 2022.11.11
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    螺旋プロジェクトの2作品目(私にとって) 本作品の海族は南水智也、山族は堀北雄介! そして、舞台は北海道! 昏睡状態の南水智也を献身的に看病する堀北雄介!? 螺旋プロジェクトを知っている人にとっては何故?かと思う事、必至!!! 本作品は南水智也が昏睡に至るまでの半生と堀北雄介の関係を彼らの周囲に存在する人々の視点で描かれていく・・・ 白井友里子:南水智也の担当看護師、死に向き合いすぎている自分の仕事に疲れを感じ始めている。感受性の強すぎる弟を心配に思う 前田一洋:転校生、小学生の南水智也と堀北雄介の友人、帝国のルールが好き!堀北雄介が苦手 坂本亜矢奈:智也たちの中学の同級生!智也と同じ水泳部で智也に引かれている!堀北雄介が苦手 安藤与志樹:レイブの代表者!北海道大学の学生!次世代最北端のメンバーに堀北雄介と共に選ばれる 弓削晃久:番組制作会社のディレクター、凄腕の後輩と鳴かず飛ばずの自分に苦悩している中年男性! 安藤くんや弓削さん、そして堀北雄介の生き方は非常に疲れる。 何者や何かに憧れるのを辞めて楽な仕事を選べばいいのにと思ってしまいながら、昔の自分が一時期、努力しないで、何か成し遂げる人に成れないかと思っていた事を思い出した!

    21
    投稿日: 2022.11.11
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    雄介にゾッとする反面、自分を重ねたり同情したりしてて、もう うわ〜!って感情ぐちゃぐちゃになった。難しかったけど言い表せない感情が癖になりました

    1
    投稿日: 2022.11.08
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    8組の作家による「螺旋プロジェクト」の1作。 1作品目なので本プロジェクトの面白さはまだ 感じることができていませんが、1作品としても「螺旋」状に話が進んでいるのを噛み締めながら楽しめました。 一人の人物をフォーカスした短編の集まりでありながらも、全編にわたり絡んでくる堀北雄介と南水智也の動きを追う展開は螺旋状にぐるぐる回りながら話が進んでいく様で面白い構成でした。 内容は「生きがい」や「対立」について論じ過ぎていて、ストーリーがどこかちぐはぐでこじつけているように感じてしまいました。

    1
    投稿日: 2022.11.07
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    生きる目的と手段が逆転してるというテーマ。10年前に読んでいたら刺さったかもしれないが、今はもう抜け出したかな。

    1
    投稿日: 2022.11.07
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    中公文庫の企画である螺旋プロジェクト、このルールに縛られすぎてて物語が退屈なものになってる感がある。

    1
    投稿日: 2022.11.06
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    雄介には嫌悪を抱くけれど誰しもが雄介になりうる一面を持っており、生きがい?を求める登場人物達の苦しみに心が抉られるような思いでした。 螺旋シリーズなので元も子もないですが、海山伝説が出てこない本作が見てみたいと感じました。

    6
    投稿日: 2022.11.04
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    作家さんが違うと同じテーマでも全く違う話になるんだなぁ。。 うーん。 正直あまり好きでないなこの話。

    2
    投稿日: 2022.10.31
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    ある程度年齢を重ねると、生きがいと死にがいの差異が無くなるような気がする。生きがいの成就が転じて死にがいとなるような。 その死にがいを朝井さんがどんな風に書かれたのだろうと思っていた。ちょっと、内容が違った。 小説の冒頭には、読み急ぎたくなるストーリーがある。植物状態となった親友に寄り添う若者の姿。 そして、そこから、彼らが小学生から大学生まで過ごした平成という時代が丹念に書かれる。各時代の連作短編の構成。ラストは、植物状態と思われていた青年の意思が動き始める。...そして、次の近未来に繋がっていくのだと思うのですが。 「小説BOC」の螺旋プロジェクトの平成を描いた一冊との事です。プロジェクトの中の小説とは知らず読んでしまったので、途中、朝井さんぽくないなとか、ちょっと変わった挿入話に、無理するな〜。とか、迂闊な感想。共通のルールがあるんですね。 素晴らしいメンバーのプロジェクトですので、全部読んで、全作品が繋がる瞬間を味わいたいなと思います。

    59
    投稿日: 2022.10.31
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    朝井リョウの小説は現代を生きる人の内面をうつしだしてていつも共感するがこの本もしかり読んでいて痛いところをつかれたような気持ちになった。 雄介は友達想いの人物かと最初思ったが、南水との比較の様子から、何かの役割目的がないと生きていけない、注目をあびたくてしかたない様子がなんだかさみしくなった。 目的と手段が逆転している。生きがいを探している。何してるの?は何かしていなきゃいけないってことでしょ。というようなストレートな言葉がささった。 正反対な南水と雄介の関係性が一冊を通して分かり、どのフェーズでも雄介は変わらない存在で、南水は山海の対立説に縛られて生きているのは、生きるってなんだろう、生きがいと死にがいについて考えさせられた。

    2
    投稿日: 2022.10.31
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    「生きがい」(または「死にがい」)をテーマとした朝井リョウらしい作品。他人と比較することでしか生きがいを感じることのできないというSNSが普及した現代を風刺している感もある。小説として客観的に見ているとその滑稽さが良く分かるが、現実ではSNSを駆使して無意識に他人よりも優れているところを探していることに気づきゾッとすることがある。日常で感じるなんとも言えない感情を巧みに言葉にする力に関して朝井リョウは抜きん出ていると思う。

    3
    投稿日: 2022.10.29
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    んーーー、朝井リョウ好きだから、一生懸命読んでみた。 息子たちがザ・平成世代なので、組体操とか成績順位張り出し案件等々、あー、たしかに平成だー、、、おーそうだったそうだったと懐かしい思いを巡らせたけれど、北大の学生運動や過激な思想には、なんだかいつまでも違和感が残り、 巻末の特別付録に、 「社会とのつながりの糸がなかったら、他者を傷つける行為に走らなかったと自信を持って言えない」とあり、、、えーーー、、、、、、、、、という感想を持ちました。

    7
    投稿日: 2022.10.27
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    朝井作品を読んだのは「何者」に次いで2作目ですが、衝撃に打ちのめされて毎回言葉が見つかりません。え?!うそ?!ああ!!と、感嘆詞しか出てこない自分の語彙力と表現力のなさがツラいです。 はじめは変わったタイトルだな~位の気持ちで読み始めましたが、最後にすとんと胸に落ちました。 でも、もどかしさや諦めや抗いたいわずかな希望が自分の中に残っていて、まだ複雑な気持ちです。 この複雑さが病みつきになりそう…。

    14
    投稿日: 2022.10.25
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    感想 平成が抱えていた光と闇。大きな進歩もあったが裏では病理が蔓延していた。変化は人を振り落とす。彼らはどこをさまようのか。今はどこにいるのか。

    2
    投稿日: 2022.10.18