乙女小説日本人転生悪役令嬢破滅回避作品。 内容自体は良い意味でオーソドックスな悪役令嬢物。あまり個性や派手さはないが、それ故に王道としてすらすら読む事ができる。ありきたりではなく安定した面白さといったところ。 ただ、画力・演出・表現等はちょっと物足りない出来。酷いってほどではないが、もっと上手い人が描いてくれてたらなぁと思うのは贅沢かな。

小説で読んだリディアは、兄の婚約者の主人公をいじめて、その罪で処刑される悪役令嬢。そのリディアに同情して眠りについたらリディアに転生してしまった！ 内容はわかってるから処刑ルートを避けようと心がけていこうと意気込む日々。 しかし、あまりのリディアの変貌ぶりに今まで冷たかった騎士や兄たちや婚約者がリディアを好意的になってきて…。 意気込んだときに拳を高々と上げるリディアが可愛いです。 それにすぐ赤面しちゃうのも、悪役令嬢のときとは別人だろうなぁ。喪女だったそうだから仕方ないけど(笑) しかしメイクと格好だけでこうも違ってくるのか(笑)目つきとかきつめメイクだったじゃん、もとが悪役顔って訳じゃないのね。 そんなリディアに常に一緒にいる護衛の騎士イクスは笑い上戸なのかリディアの行動にツボってふるふる笑いをこらえているのも可愛い。セクハラされ続けた毎日から解放されたら次は笑い地獄ね。 婚約者のルイードはなんていうか…おまけマンガを見る限り、思春期まっただ中だな！いいね！ 兄たちは優等生タイプの長男エリックと、次男で騎士のカイザはまだ節度を持ってリディアを可愛がってるけど、もっと独占欲丸出しにして欲しいな(笑)でもそうしたらイクスを解雇しちゃいそうだからこのままがいいかな。 個人的にカバー裏がツボです。なるほど、本来はこういう力関係なんですね。っていうかリディアはもはや別人では？