本屋さんで見つけて帯のヒロイン？とヒーロー？に惹かれて買った一冊。 婚約者のフィニスが好みで推しな令嬢セレーナは、自分をかばってフィニスもろとも亡くなったのをきっかけに死に戻りし幼少期から再スタート。 今度は守られる令嬢ではなく、推しを守れる騎士になることを目指してフィニスの騎士団に入ります。 時々？叫んだり悶えたり瀕死になったり(萌えすぎて)するセレーナを見ていると本当にエネルギーに溢れていて生命力強めなのがわかり、元気をもらえます。 同担のザクトとも仲良くできてるみたいだし、二人してフィニス推しの「わかるっ！」が面白くてコンビで好き。 団長のフィニスが意外とぽやんとして天然なんだよね、可愛い。雄鶏とか、うん。わかるけどもっとこう…。 冷静な副団長のトラバントもツッコミ役として貴重な存在です。一番普通の感性を持ってる人(笑)ボケばっかりで収集つかないよね、頑張れ。 それにしても「長髪美形が髪をほどいたらそれはもう全裸でしょ！！全裸より全裸でしょ！！」と叫ぶセレーナはもう…君って人は…。令嬢なのにえろいとかえっちとか言わないで(笑) そんな反応を間近で見てるトラバントが何回も「なんかもう君気持ち悪い」と言いたくなるでしょう(笑) それが不意にシリアスをぶっ込んできたラストの話と、セレーナへのこれからの事を語ったフィニスの言葉は強く心に残りました。

ジャンルは男装物+タイムリープ物。騎士団団長と婚約するも結婚の直前に二人とも暗殺、そして産まれた瞬間にタイムリープ。誰よりも好きな婚約者を守ろうと、2回目の人生は男装して騎士団に…というあらすじ。 女性向けコミックながら恋愛描写は少なめで、代わりにギャグ・コメディ描写が非常に多い内容。とにかく主人公が姦しくて賑やかで、女性向けコミックらしからぬノリが素晴らしい。作者も原作者も楽しんで描いてるなぁというのが伝わってくる。 欠点らしい欠点もなく、漫画としての完成度も水準以上。とても笑える内容なので、このノリが受け入れられる人、ギャグが好きな人なら是非。