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なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか
なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか
二村ヒトシ/イースト・プレス
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総合評価

113件)
4.1
37
43
18
3
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    とてもためになった。自分に心当たりがありすぎて痛いところを突かれるようだった。また、恋愛に悩んだときに読み返したいと思う。また、この本は女の人向けだけど、男の人向けの、すべてはモテるためにある、という本も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    文庫版のためのあとがきで、言ってることが二転三転しててモヤモヤが残ってしまった、、、 でも男性でも十分勉強になったし、自分を認めてあげる、受容してあげるってすごく大事なことだなって思った。 彼女は相変わらず欲しいのだけど、自己受容した素の自分を受け入れてくれる相手ならいいな。

    5
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく自己受容をしなければ愛することも愛されることもできない。心の穴はふさぐものではなく形を把握するもの。そういう本だった。読んでいて何度も辛くなって泣いた。過去の色々な経験が頭をよぎった。ひとまず自分の感情をそのまま 感じきることから始めて、自己受容していきたい。それが難しいのだと気づいたけれど。 わたしは自己肯定できていると思っていたけれどできていなかった。かわいい自分なら好きだというナルシシズムしかない。自己肯定という言葉よりも自己受容という言葉の方がイメージしやすいな、と思った。 6/25

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    佐藤さんにすすめられて読んだ。 「心の穴」がなんだか分からないところではあるのだが、そうとしか表現できないような気もする、心当たりのいっぱいある本。中学生、高校生のときに読みたかった。友達と仲悪くなった経緯は、この本に書いてあることが関係している気がする。つらい。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    誰にだって心の穴があって、その穴は親の影響というのが興味深かった。自己受容しない限り自分にとってのいい人には出会えないのだと思った。

    1
    投稿日: 2025.07.23
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    自己受容がとにかく大切なんだとわかった。 心の穴が悪い所だけではなく、魅力でもあるという考えで気持ちが楽になった。だからなんであんな人を好きになっちゃったんだろうという疑問が晴れた。他人ではどんな素敵な人と付き合っても自分の心の穴は埋まらないから、自分の心の穴とどう折り合いをつけていくが大切なんだなとわかった。 本編が終わってからの展開も面白すぎたので一度は読んでみてほしい!

    11
    投稿日: 2025.05.18
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    恋愛系の本なのは間違いないけど、これは人間関係全般に共通する話だからぜひ色んな人に読んでもらいたい。 世にある自己啓発はいつも自己愛だの自己受容だの書くけど、結局それが具体的にどうなれたらそれになれるのか書いてなくてモヤモヤしてたけど、そこを論理的に落とした本だと思う。 だからその理論をちゃんと頭で分析して理解したい人向けかな。それを欲してない人にはただ説明してくる本に見えるかも。 好きな人に好きになってもらえる、がどういうことかわかる。 結局は我慢せずに自分の本当の部分を見せることだし、その勇気を出さないといつまでも本音でぶつかれる人に会えずに対等に扱ってくれなかったり長続きしない人を選ぶ。 全ては自分の在り方を変えればいいということがわかる良書。 心の傷こそ自分の魅力っていうのが本当によかったな。 だから傷ついても、次あなたが誰かに愛される時それは魅力となるってことだよね。

    3
    投稿日: 2025.04.20
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    本編が終わってからが本番。 事前情報で最後にどんでん返しがあると聞いてたけど本当その通りだった。 一応恋愛指南書(?)の体でどんでん返しある本って何? 男性向けの書籍『すべてはモテるためである』の時も思ったけど、思いやりのある人だけど愛情深い感じがあんまりしない著者だな〜と思ったけど、こういうことだったのか。 愛情深い人にある強さがあんまり感じないんだよな。繊細でおっかなびっくりというか……。ちょっと同族嫌悪かも。 でも正直で素直な人で、著者と読者という関係性ならあんまり嫌悪感はない。知人関係だったら一発アウトで嫌いになると思うけど笑 信田さよ子さんがきっぱりちゃんとつっこんでるから緩和されているな……。 でも本編後の文があることで「わかっているけど思ってしまう/やってしまう」っていうものの根深さが露わになって、インチキ自己肯定を乗り越えることの難しさを感じられた。 この本は至る所で"女は大変"話や理論が展開されていて、シス女としては頷く場面も多いんだけど、多くのシス男性はどんな反応をするんだろうな〜って思う。

    2
    投稿日: 2025.04.17
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    後半はちょっと理屈っぽいので難解さもありましたが、全体としてはなるほどと思わされる内容で一読の価値はありました。 内容は女性の恋愛についての分析とアドバイスで多くの女性を見てきた著者の経験に基づいています、著者が男性なので「実体験」ではなく「周囲の視点」で女性を分析しているのが面白いと感じました。 AV撮影の裏話とかは書いてないです。

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    なぜ自分が恋をしたのか、なぜ悲しい恋に終わったのか、すごく腑に落ちた。 恋は自分を知るためにするものだとしたら、失恋した分自分を知れたということ。 自分の心の穴を知って、受け入れて、相手の心の穴も受け入れられるようになりたい。 自己受容ができたら次はきっと愛し合える相手に出会えるはずと思えた。 考えずに自分を受け入れることが、きっとモテなんだと気づいた。

    3
    投稿日: 2024.11.13
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    タイトルを見て、自分のための本なんじゃないか、と惹かれて購入しました。 愛してくれない人を好きになることで苦しんでいるわけではなく、それは自分に原因があることは腑に落ちていたので、興味津々でした。 本を読む前に、タイトルの答えを頭に浮かべてから読みました。 今まで、ぼんやりこうだろうな〜って思っているが、怖くて言葉にはしなかったことがすべて言語化されていました。 マクドナルドで読書をしていたのですが、半泣きで読んでました。 自分を肯定できないことに悩んでいる人に読んで欲しい。 私にとって、お守りのような本になりました。

    4
    投稿日: 2024.10.27
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    色々思い出して正直読むのが辛い。 縫いが甘い傷口に塩塗られてる。 結婚は「愛の成就ではなくて、制度で責任を持つ体系」。 思考が揺らぎながら色んな論を受け止める器の大きさが二村さんの魅力だ。 芯があるのかないのか一見分からないところに、女は守りたいと思うのだろう。 二村さんの制作AV見てみよう。

    1
    投稿日: 2024.07.28
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    「心の穴」をきちんと知ろう。 (こういう状況だと、こういう気持ちになる。こう行動してしまう。という感情や考え方のクセ)

    1
    投稿日: 2024.07.04
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    ここ最近恋バナした人全員にオススメしてる。 好きな人、恋人は自分の弱さや寂しさを埋めるものではなく、自分を自分として受け入れることを肯定してくれる存在。 お互いに弱い部分も受け入れ合うのが愛なんだなあと気付かされた。

    2
    投稿日: 2024.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    編集中 自分の歪さをまるっとそのまま受け入れることの大事さが書いてあった。 自分の心の形が、少し視覚化されるような本だった。私は「人はどう生きるか」を読んだ時と近い感覚になった 人にやってもらったことの形が、自分の想像していたものと違ったとしてもそれをありがとうと受け入れて、言葉にする。120%で喜ぶ。自分が知っている、自分に自分にやっている形でしか認識することができないので自分を愛することができていなければ、人が自分を愛してくれていることにも気づくことがない。 怒りがある時や感情が触れる時は自分の気持ちと向き合い、どうした時自分の感情がそうなるのか知ること、向き合うことでパートナーや近くにいる人との関係性がより深まることとなると分かる

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    AV監督による、恋愛論というより、心理学や精神分析や社会学的な、コミュニケーションの心構え 「心の穴」というキーワードを基に様々なことをよみ解いている。 ナルシシズムなどのインチキ自己肯定でなく、自己受容が大切と説きながら、 終盤の章で自身の心の穴に新たに気付くという面白展開。

    1
    投稿日: 2024.02.21
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    私はこの本を読んで救われました。大号泣した。二村さんはどうしてこんなに私の気持ちが分かるんだろうと思うほど。この本と出会ったから、今私は幸せに過ごすことができています。

    3
    投稿日: 2024.02.20
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    人間関係で行き詰まりを感じた時に、今まで何度か読んでいる。「インチキ自己肯定」という概念は、(恋愛に限らず)付き合っていく人を見極める必要がある時に非常に役に立った概念。「どういう形であれ、人は他人に心の穴を開けてしまうから、だからあなたも子供を持っても大丈夫。」という趣旨の一言に安堵した。

    1
    投稿日: 2024.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなかすごいタイトルではあるが、男性目線でなぜダメな男に引っ掛かるのか、などを解説している新しい切り口の本。 著者は「心の穴」と言う言葉で、自分ではコントロールできない感情や考えが湧き出る場所を表現しており、それは本来的に埋められないものだとしている。その穴を認めることが自己受容であり、それを無理に埋めようとすると相手に執着したりしてしまう、という内容。 個人的には末尾に収録されている特別対談「信田さよ子×二村ヒトシ どうして女性学はあるのに「男性学」はないんですか?」がおもしろかった。 特に特別対談内の信田さんの言う、「父の娘」という考え方がとても自分にしっくりきた。 父からの性的な視線は一切なく(=女ではない)、ただ男でもない。そして教育投資がされた結果、今の自分が形成されていると思う。 親とも仲が良く、特に不満に思ってきたことはないが、自分が恋愛的に踏み込みきれずに恋愛を楽しめないと感じる時があるのは、これが理由なのかもしれないと感じた。そしてこれが私の「心の穴」の一つかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.02.07
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    本書はセックスレス研究の一環として手に取ったのだが、直接的にその課題に触れられていたわけではなかった。 ただ、セックスレスという一つの人間関係における表層的な課題よりも、一段階抽象度が上がったところにある視点で重要な示唆、セックスレス改善につながるソリューションへのヒントが読み取れた。 セックスレスにおいては、そもそも相手が自分を受け入れていないが故に起きているわけであるが、その裏で自分が相手を受け入れていないという事実が本書から読み取れる。 自分がパートナーを選ぶ段階で、既に人は自分の心の穴をふさぐために相手に恋心を抱いてしまっている。 そういった不完全な関係性から始まったとしても、本書で書かれているような思考を知ることで、良い関係性に直していくことが可能だ。 自分が相手を受け入れていること、そして自分が相手を受け入れていることを相手が知ること。 相手も自分自身を見つめ直し、私を受け入れようとすること、さらには相手が私を受け入れたことを私が理解すること。 これらの自己受容フィードバックの関係性が築けたとき、本当の意味でパートナー関係は安定し、幸せな生き方で歩んでいける。 セックス自体は心の穴を一時的に埋めたような気になれるもの、と著者はいう。 果たしてセックスレスという現象が起きているときに、自分と相手は自身の心の穴に向き合えているだろうか。 相手へ要求ばかりを突き付けているとき、そこには相手を受容する気持ちがない。それは相手にも伝わってしまっている。 逆に、相手はこちらが不満を持っていることを見て見ぬ振りし、それによって自分の心の穴を守ろうとしたり、塞ごうとしている。 鶏と卵の関係性のように、どちらが先という問題になってくる。 つまり、どっちが先に相手を受容するか。 関係性に火がついてしまっているときは、先に相手を受容したら負け、のような感覚に陥ってしまうように思う。 しかし、自分は自分自身の振舞いを変えることは可能な一方で、人の心を操作することはほとんど出来ない。 自分が相手を受容し、そのことを伝えられたら、相手は罪悪感であったり、安心感であったり、なんらかの心理的な変化を感じるだろう。 それによって相手が自発的に思考や行動を変えていくほかは、本当の意味での関係性の進化は望めない。 仮に自分が相手を受容したとしても、そこには損はない。 むしろ、相手を受容することによって自分の心の穴の取り扱い方法を理解することが出来、自分自身が柔軟でポジティブに生きていくことが可能になる。なので相手を受容することは自分を受容することと表裏一体であって、そこでは既に十分な報酬を得ているといえる。 それでも相手がかたくなに自己受容せず、また私を受容しない場合、これは人間関係として既に対等ではないとみていいんじゃないだろか。 そのタイミングで、新たなパートナーとの出会いを求めるか、根気よく相手の変化を待つか、はたまた変化しない相手を都合よく転がすかは人それぞれになる。 本書では後半に行くにつれて著者の二村氏の心の穴の問題が持ち上がってきていって面白い。 そのため、女性向けでありながらむしろ男性にとって大きな学びがある本だと思う。 かつての彼女や一目惚れして告白して玉砕した経験などを思い返して、相手への強い申し訳なさを感じたり、自分自身がどれだけ未熟であったかを思い知らされた。 『すべてはモテるためである』と『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』の2冊と併せてお薦めしたい。

    0
    投稿日: 2023.11.28
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    客観的な視点で述べてくれてる内容は非常に為になったけど、作者の主語が自分になった途端、自分のセオリーの押し付けが凄くてイライラした。 とりあえず、男性のホモソーシャルな世界線での正義がいかに一般的な正義とズレているかと言うことを女性を代表して伝播していこうと思う。

    0
    投稿日: 2023.10.27
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    わかりにくい部分もあったけどすごい面白かった。 こころの穴っていう的確な表現が心に刺さった。 親から作られたこころの穴を埋めるために恋愛をするっていうのも心にささった。 もう一度読み直したい

    0
    投稿日: 2023.06.23
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    核心をついつるなぁ〜と思うところが多かった どんな恋愛の悩みにも効くんじゃないかと思う (むしろ悩みの根っこの部分は同じという感じ) 悩むと読みたくなる本

    0
    投稿日: 2023.06.09
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    感想 他者の他者性を受容する。自己の存在の確立を外部に依存しない。自己肯定感を高めるために己の清濁を共に呑み込む。心理的ブレーキを知る。

    0
    投稿日: 2023.06.01
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    生き方の本だった。恋愛から心の穴を考えるということに焦点を絞って書かれているおかげで、自分の心の穴(ラカンのいうファンタスムに近いものだと思う)について具体的にいろいろ考えることができた。おかげで自分でこれまで想定していた自分の形が崩れて、新しく見たくない醜い自分の形が見えてきた。けどまだまだ醜い自分の大部分は、綺麗な形に覆われてるんだと思う。 著者自身も、対談を通して自分の心の穴に気づいて狼狽する様子が掲載されていて、印象的だった。 完全に心の穴を知ることなんてできないのだということを、体感を持って知ることができた。それでも、自分と向き合い続けて、見えてきた部分から順番に受け入れられたらいいなと思う。

    0
    投稿日: 2023.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きになる人に感じる魅力は、自分が自己受容できていない部分。 相手の魅力はいずれ憎しみを持つ部分に変わる。 自分が惹かれる人は、自分のことを変えてくれそうな人。 なるほど、となった。 幸せになるためには自己受容することが必要だけど、なかなか時間がかかりそう。 本編を読んだからこそ分かるのかもしれないけど、本編よりも最後の対談が面白かった。

    0
    投稿日: 2023.04.21
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    恋愛真っ最中でうまくいってない時に読みたかったけど、恋してない今でも充分勉強になった。 自己受容と心の穴の形を自覚し、認めることが鍵であり要だということが分かる。 サラッと読んでしまったけど、悩んでいる時にまた読み返したくなる一冊。

    1
    投稿日: 2023.03.05
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     親友が突然貸してくれた。 「最初は薄っぺらいな〜と思って読んでたけど後半すごいの!一気に深くなるの!!」  とのこと。いや、けっこう前半からなかなかいいこと書いてるなあと思ったよ。笑  恋愛のことだけじゃなく、心の穴の存在、心の穴ができてしまう過程、穴を埋めようとするんじゃなくその形を理解することでネガティブな感情を抱かなくて済む/折り合いをつけられるようになるのだとか。結局、根本的に満たされないものを他人に求めても無駄ってことよね。自分自身で折り合いをつけないと。  結婚する前、まだ彼女もわたしも恋愛市場に首までズブズブに浸かっていた頃、一緒にこういう本を読んで、あーだこーだ考えて迷って悩んで右往左往して、って一緒にやってたら楽しかったかなあ。わたしは結婚が早かったから、この本みたいな理性的な大人の恋愛は経験しなかったような気がする。若い頃の恋愛もしんどかったけど、とっとと結婚してなかったら、大人になってからの恋愛もしんどかったのかなあ〜しんどかっただろうなあ〜

    6
    投稿日: 2022.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

     なぜ現代の社会というのは、こんなに「やらなければいけないこと」が増えちゃったのでしょう?  そもそも、社会というのは、かつて男たちが作ったものです。  そのころの社会は、男たちのためだけにあり、女には「女だけの社会」があったのです。  しかし時代の移り変わりとともに、男の社会に女性も加わるようになり、今では「女が、外で仕事をすること」はあたりまえになりました。  別々だった「男だけの社会/女だけの社会」が「男と女の社会/女だけの社会」になった。女性は両方の社会に属さなければならなくなったため「やらなければならないこと」が増えてしまったのです。  女性たちは自己愛しにくい状況だからこそ、愛されることを求めて恋をしてしまうのかもしれません。でも、そこでもやはり苦しい思いをすることになってしまう。  八方ふさがりーーこれが今を生きる女性たちの現実です。 「自己愛できなさ」は、あなただけの苦しみではないのです。  恋するということは「欲しがること」ですから、苦しいけれど刺激的で、楽しくもあるでしょう。  愛するということは「欲しがること」ではなくて、自分や相手の心の穴を「見ること」です。もしかしたら、それほど楽しいことではないかもしれません。 「見る」とは、正しいか正しくないか、よいか悪いかの判断をせずに、おたがいの心の穴を認めて、受容することです。目の前にあるものを大事にするということです。  それは、何かを「あきらめること」でもあります。  あきらめる、っていうと悪いイメージがありますよね。「あきらめたら負けだ!」とか「あきらめたら、そこで終わり」とか。  でも、じつは「あきらめる」という言葉がネガティブな意味で使われるようになったのは最近のことなんだそうです。 「あきらめる」は、もともと「あきらかにする」と同じ言葉で「本当のことを知る」という意味がありました。 「欲しいけど手に入らないもの」をしぶしぶあきらめるんじゃなくて、 「自分を苦しめるものは、本当は自分には必要じゃないものなんだ」ということを知って、あきらめる。  そして「別れて人のことを、あきらめる」だけじゃなく、 「この人を愛する」「ずっと、この人を愛しつづける」ためには、やはり、あなたの中の自分に向かっている何かも、あきらめなくてはならないのです。  恋の相手なら「理想の相手」かもしれませんが、愛の相手は「あなたと同じで欠陥もある、生身の人間」なのですから。  その時は、暗い部屋の中で沈んだ気持ちであきらめるんじゃなくて、明るい光のほうを向いて、あきらめる。  いま求めているものは手に入らないかもしれないけれど、もっと自分にしっくりとくる、別の明るいものがあるということを信じて、あきらめるんです。  恋を失いそうな時、相手に執着したくなる自分の気持ちに気がついたら、こう思ってみてください。 「自分にできないことは、やらなくていい」  愛すること愛されることが、できそうなのに、やっぱり何かをあきらめきれない、逃げ出したくなってる自分に気がついたら、こう思ってみてください。 「もうそろそろ『もっと! これ以上』って思わなくていい」  手に入らないものを手に入れようとする「努力」が「あなたを苦しめる」なら、それは欲しがらなくていいものなのです。

    3
    投稿日: 2022.11.03
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    どうなんだろう…と思ったけれど面白かった!! 恋愛には自分にないもの、確かに求めちゃうし、それが自分にないからこそ辛くなる。 自己受容ってほんとに難しい。まだまだ自分を否定しちゃうしダメだって思うけれど少しずつでいいから受け入れていけたら。

    2
    投稿日: 2022.09.21
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    「はじめに」の見開き2ページですでに泣いてしまった、あまりにも痛いところを突かれたので。。。本書は全体的に図星過ぎてしんどかった。その分気付けたことがたくさんあったので、この本に出会えてよかったと思う。 自己受容、難しい。確かに理想のタイプって自分にない要素を持ってる人だなぁ。その人で自分の心の穴を埋めようとしていたのか。付き合う人は自分の鏡なんていうけど、その通りだなとしみじみ実感した。

    0
    投稿日: 2022.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    岸田奈美さんがおすすめしてていつか見つけたら読んでみようと思ってたものを発見(恵文社) これ、タイトルが中身を言い当てて妙はそうなんだけど、でももったいないとも思う。このタイトル、手に取りづらそうだもん。でもおすすめしたい! これ、恋のノウハウとかそういう小手先のことではなくて、恋人、夫婦に限らず、人間の心理学的なことが書かれていて、 心の穴 と 自己受容がキーワードになっていて(!)自分を愛しましょう本のわかりやすい版みたいな。 (自己肯定より自己受容、という表現も個人的には好き) AV監督が書いている本なだけあって、そういう系の話もかかれているけどなかなか興味深い。 _φ(・_・ みんな誰しも心に穴があって、その穴が何か、に気づきやすいのが恋をすること そして心の穴に触れてもらうことが気持ちのよいこと。あとは、手に入らないものを手に入れようとする努力があなたを苦しめるのならそれは欲しがらなくていいもの。 セレンディピティをたいせつにすること

    0
    投稿日: 2022.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トラウマとも違う、すべての人が開けられた「心の穴」、「自分のままでいいんだ」という「自己肯定感」を「自己受容」という、より多くの人にわかりやすい言葉に置き換える筆者の表現力に感銘を受けた。 自分に向けている意識のようにしか相手にも振る舞えない 自分の欠点を認めないことの方が周囲に迷惑をかける 自己受容とは「私は、このままでいい。無理しなくても生きていける」と、 ありのままの自分を認めて受け入れる ことです。   ナルシシズムが「自分への恋」 だとすれば、 自己受容は「自分への愛」 だと考えると、わかりやすいでしょ ほんとは「欠点そのもの」よりも、あなたが 自分の欠点について抱いてる劣等感や罪悪感といった自己否定の気持ちの方が はるかに他人にとって迷惑だし、しばしば 人を(とくに「あなたに恋をした人」や「あなたを愛してる人」を) 傷つける の でも、これは 自分に恋をする男性を「つまらない」と感じながら、より「いい女」になることを目指してがんばりつづける女性たち と同じ精神構造なんです。ヤリチン男たちは女と「やる」ことで、高慢な女たちは男に「させない」ことで、相手の心の穴の中に入りこもうとし は「女性から愛してもらえるのを待っている」人たちです。草食系男子というよりも、むしろ 弱虫系男子 と呼び 「弱虫系男子」は、愛され ため「相手の恋を受け入れて結婚、出産をして自己受容していく」のではなく、男と同じく「恋をすることで自己肯定しようとする」ようになっていったの 今の社会は「自己受容のシステム」が壊れて 女性には「女から見た、女の美しさ」が理解できるし「男が作った、男のための、女性の美しさ」もわかる。メディアの中の女性を「自分と比べる」ことをやめれば、両方を楽しめるんじゃないでしょう 男にとって「他人のチンコ」は敵。女にとって「他人のおっぱい」は 男性の「心の中の女」は、彼に対して甘いのです。その男性が「絶対になれないような男」には憧れません。  ところが女性の「心の中の男」は、その女性を平気で傷つけるし、すきあらば「その女性本人を支配しよう」とし 「心の穴」というのは、自分でもコントロールできない もしくは、自分でコントロールできてると思っていても実際にはそれに操られてる「感情や行動のクセ」であり、その人の欠点や魅力のみなもとだと説明しました。 「生きづらい」という感覚があるとしたら、それがあなたの「心の穴」 心の穴は、あなたがまだ幼く心がやわらかいころ、自我が固まる前に、あなたの「親」または「親がわりに育ててくれた人」によって、あけられたのです。  心の穴から出てくる、生きづらさを感じるネガティブなもの、つまり「自己受容できなさ」の原因は、さまざまなかたちをとってあなたを苦しめますが、一度、シンプルに考えてみましょ あなた自身を苦しめる感情は、 「さみしさ」か「不安」か「怒り」か「罪悪感」か「劣等感」の、どれかです。  その原因は、幼いころの親との関係にあります。 ◆幼いあなたは愛してほしいぶんだけ愛してもらえず、さみしさや不安を感じた ◆あなたを否定したり、さみしさを感じさせる親に、腹を立てた ◆あなたが「したこと」あるいは「しなかったこと」が親を悲しませて、罪悪感をもった ◆親があなた以外の誰かを褒めたり、あなたより愛したりして、あなたは劣等感を持っ なぜなら 恋愛関係とは、幼いころの親との関係(ひずんだ愛情)を「くりかえす」ことで「やりなおし」ていることが多い からです。   恋愛は「親子関係」を、くりかえして、やりなおして 幸せだと不安になる原因は「愛の違和感」か「母親の あなたが苦しみつづけることも、親を憎みながら生きていくことも、親への「復讐」には、なりません。  むしろ「ずーっと(自分が死んだ後も)支配されつづけていてほしい」と願う親(の心の穴)の、思うツボです。  しかも、あなたの親がどんなに「悪い親」だったとしても、それは親自身のせいではなく「親の親に あなたのおじいちゃんやおばあちゃんに あけられた、親の心の穴」のせいなのです。   親を疑ったことがない人も、親を憎みつづけている人も、自己受容できなくて恋愛で苦しんでいるとしたら「自分の心の穴のかたちが見えていない」 という点では同じ

    1
    投稿日: 2022.06.04
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    面白かった〜やっっぱり自己受容できてないなと思う。 それでもダメじゃない、自分のせいじゃないって言うスタンスはとても気が楽になった。どうしても自分のせいだと思いがちだけど、仕方ないというか、それはそういうもので必然、というのは救い。やっぱりなんとかしなきゃなと思いながらもずっと抱えている、きっとこれからも抱えていく自己否定の気持ちを和らげる本。 二村さんも最後まで悩みながら一緒に考えているようで、また印象がいい。

    0
    投稿日: 2022.04.04
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    この本は女性向けだったということだが、男性向けに書いたという「すべてはモテるためである」より面白かった。 「インチキ自己肯定」はようやく理解できた気がする。つまりは他者や社会による評価をつかって自分を肯定するということだと解釈した。他者や社会の評価にとらわれずに自己を承認するということが「自己受容」ということだと理解した。 自分は確かに他者による評価を求め、自己受容をしてこなかったのだなと思うし、それが生きづらさの要因だったのだなと思う。一方で単独でなりたつ自己受容はやはり不可能だと思う。自分の固有な価値観も、社会的な評価と自己の特性があいまって形成されるものなので、自己受容のためには社会からの評価は必要不可欠なものであるからだ。だからそもそも、他者からもでも自己からでも価値ということから逃れて、自己受容する瞬間みたいなものが必要なのだろうけれども、少なくともそのきっかけには社会的評価は必須だよなと思う。 「心の穴」という表現はやはりよくわからなかった。トラウマと言ってしまえば理解できると思うのだが、筆者はそう言いたくないらしい。もう少しポジティブな面があるということのようだが。

    0
    投稿日: 2022.03.20
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    題名、オビを見て…ちょうど苦しい気持ちを抱えていた私は、素直に読んでみたい!と思いました。 結果、なるほど…と。 これは、世の男性にも読んでほしい…そして、知ってほしい…女性の気持ち。

    0
    投稿日: 2022.03.04
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    大好きな岸田奈美さんがおすすめしていて、読んでみたかった本。 全体的に、私には刺さらない単語や言い回しが多くて、バイブル!とはならなかった。 あと、全体的に「恋」について語られていたので、「愛」を知りたい私にはまた違ったのかも。 でも、自分の生き方に関して、あぁそうかもなと思う言葉や考え方はあったので、読めてよかった。 ・・・・・・・・・・・・ 恋するとは、相手を求め、自分のものにしたがること。つまり欲望 愛すらひとは、相手を肯定すること 損得感情とは関係なしに。 耐えることは、愛じゃない。 頑張ってないと、普通になれないという呪い 「あなたの欠点そのものが人を傷つけたり迷惑をかけたりしてることって、じつは(あなたが思っているほどには)そんなにない。 「人間は、自分で自分をあつかっているようにしか、他人からもあつかわれないのです。」 「感情は、考えないで感じきる。」 「自分の「未来」を忘れてみる」 何歳までにこうなっていたい、なっていなければならない、それは未来じゃなくて、予定か強迫観念 手に入らないものを手に入れようとする「努力」が「あなたを苦しめる」なら、それは欲しがらなくていいものなのです。

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    投稿日: 2022.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「心の穴」の形を知り、自己受容するということ。 でも、恋愛して傷つくことでしかその形を知る術はないのだろうか? 著者は「誰かに何かを言われて傷ついたり怒ったりしたことはないか」と言う。 他人との接触や関係の中から自分の「心の穴」の形を見出していくしかないのだ。

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    インチキ自己肯定(自己受容)、ナルシズム、嫉妬が自分の内からどのように湧き上がり、どのように相手を傷つけるのか、また自分がどれだけ傷つけられていたのか(開けられた穴の話)、考えるきっかけになる。 いかに自分というものを受け入れられないか問題な気もする。 人は自分の道具じゃない。 男として、戒めにしようと思ふ。

    0
    投稿日: 2021.12.14
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    もうタイトルのまんまの気持ちになったから読んだよね。 自分を愛することがそこまで大事だったとは。 自己受容とインチキ自己肯定との違いが難しいわ。

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    投稿日: 2021.10.08
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    恋愛指南にみえるが、素晴らしい心理学の本だと思う 対談などで、ぶった切られているところからも学びがあり勉強になりました。 まともな男はいない んだろうな。。 女だってそうだろうから

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    投稿日: 2021.09.27
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    人間は皆幼少期に様々な形の「心の穴」を開けられ、そこから弱みや個性が生まれる。 その「心の穴」を異性に触れられることによって恋に落ちるが、自分でその穴を埋められるようにすることが重要である。

    0
    投稿日: 2021.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前著「すべてはモテるためである」を立ち読みして興味を持ったけど結局購入するのに躊躇してしまっていました。 上野千鶴子氏の絶賛帯や信田さよ子氏との対談とか、これは読まなくちゃと購入しました。 途中思い当たるところが多すぎて付箋だらけになりました。 心の穴という表現でその人の引っかかっているもの、特に罪悪感に焦点を当てているのは納得できました。 そのまなざしは優しいのでえぐられるというよりも癒される体験となりました。 インチキ自己肯定が許容される男性に比べて、女性はそれができにくいという現実の指摘も鋭い!と思いました。 つらい恋愛に悩んでいたころの自分に読ませてあげたかった。 引用 あなたは「負けず嫌い」か「じつは、とてもガンコ」か「めんどくさい女」じゃないですか?それも、あなたのナルシズムなんです。 心の穴を埋めるために恋愛をしていると、かならず「しっぺがえし」をくらいます。 あなたの魅力も欠点も、心の穴から生まれている 恋愛関係とは、幼いころの親との関係(ひずんだ愛情)を「くりかえす」ことで「やりなおし」ていることが多い 計画していた未来や「こうありたい」自分の欲望にこだわらない

    9
    投稿日: 2021.04.17
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    また、叶わなさそうな恋をしてると気づいた時に読みました。 私は本当によく、思わせぶりな優しさの人に惹かれてしまいやすく、その結果なにが得られたのかわからないような関係で終わっていく、、、みたいなことが多く、今回もまたどうせと思っていました。 この本を読んで、冷静に自分と相手のどこに惹かれているのか考えることで腑に落ちて楽しめそうです。 自分を受容した上で相手のことも受容して、楽しく気持ちの良い関係に変われたらいいな。勇気に変わりました

    1
    投稿日: 2021.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性性・男性性や、歴史と性のあり方、家族関係の自己受容の関係性に興味がわいた。信田さよ子さんの本を読んでみたくなった。 二村ヒトシさんの本を読むのは男性読者向けに書かれた「すべてはモテるためである」に続き2冊目。1冊目とは違い、こちらは女性向けに書かれている。 過去に「男の趣味が悪いと思ってたけど、あなたは何故か幸せになれない方に自分で突き進んでいってない?」とひとから言われたことがあったことから、タイトルに惹かれて本作を手に取った。 ________ 「愛してくれない人」を好きになるのは、自分に、そして自分を取り巻く環境に起因する。当初大学3年生だった私は目から鱗が落ちた。 「恋愛下手・趣味が悪い・ダメ男を引き寄せる」 恋愛に関して悩んでいたことの原因の根本は、自分で自分を受容できていないからだったのか。 それまで何度聞いてもピンと来なかった''自己肯定感が大事'' ''自分を大切に''なんて言葉たちが、読了後腑に落ちた。 昨今、「メンヘラ」という言葉で人としての面倒臭さを片付けてしまいがちだが、「メンヘラ」が生まれるのは現代の日本の中で、男性女性ともに立場や在り方が変わる中で、自然なことではないのか。 自らを蔑んで「メンヘラ」と読んでしまうのも、面倒な相手にそのようなラベルを貼って片付けるのも、どちらも楽だ。 また、自分自身にラベルを貼ることで安住できる地を見出している人は「メンヘラ」という言葉が自己受容につながるかもしれない。 しかし、そんな言葉が生まれてしまっている時点で 時代・家族・教育・価値観、変わるものと変わらないものの中でほつれが生まれているのではないか。 女性、そして男性もこの変わりゆく時代の中で自分を受容できること、その方法を知ることは生きていく上で必要なキーの1つだと思う。そのことに気づくきっかけの一つとして、タイトルのような事象に悩んでいる女性には特に読んで欲しい一冊だ。 ▼以下気になったキーワードやメモなど ・「自己肯定」と「自己受容」 ・誰かを使って自分の心の穴をふさがない 自分の心の穴のかたちを知る、かたちを変えていくことはできる ・自己否定してばかりいる人のことは、周りの人も肯定する気が失せていく ・女性が自己受容しにくい現代 ・完璧にこなせない自分を何かが欠けていると感じる=減点法でしか自分を見ることが出来ていない ・「母親の呪い」 ・幸せだと不安になる原因 ・支配/被支配の関係  

    1
    投稿日: 2021.01.31
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    性の哲学者といっていい。國分功一郎さんが著書「哲学の先生と人生の話をしよう」で絶賛されていたので手に取った。男性(やりちん)目線のトッピングが強く、本質を濁らせている?エンタメに寄りすぎている?ような気がしたので星2つ。

    0
    投稿日: 2021.01.16
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    読んでいる最中にぐいぐいメンタル持ってかれて小爆発!友人との新春お茶会を一時間遅らせてもらう始末。 筆者はアダルトビデオの監督。女性が自分の意志で積極的にエッチなことをするAVを撮っているそうだ。そんな筆者が「男性から愛される」ことばかりに注目しがちな女性誌に疑問を持ち、「愛される」ことだけでなく、「愛すること」に注目して描いた作品。「自己受容」と「心の穴」をキーワードに、親子関係、ジェンダーの潮流、セックスについて、相手をしっかり見ることで、ダメな恋愛から脱出するヒントを教えてくれる。 20年以上前の名曲「愛されるより愛したい」が流れてくる。 自己受容、これは現代社会のブームだし様々な媒体で様々な定義がなされている。ここでは、「自分を受け入れて、愛してあげる」こと、とされていて、これ以上のことは具体的には描かれていない。 大切なのは、たぶん「心の穴」のほうにある。 作品の中で定義づけがされているのだけれど、全体を通して定義づけるとこんな感じ。 心の穴:誰しも、親にあけられたもの。全員が抱えている。罪悪感、寂しさ、怒り、悲しみ等。自分ではコントロールすることができない感情が湧いてくる場所。親も、その親から空けられた一人の人間。親もその穴に苦しみながら子育てをしていた。埋まるものでも埋めるものでもなく、それがどんな形をしているのかを知ること、つまり「なぜ今こんな気持ちになったのか」「どういう状況で何を言われるとどう感じるのか」を知り、自分の心の穴の形を知る。自分の心の穴をなんとかしていくのが自分の人生。不思議なことに、その人の魅力もここから湧いてくる。 この作品の肝はここだと思う。誰しも心の穴を持っていて、それに向き合っていく作業。それが自己受容にもつながるし、「愛される」のを待つのではなく「愛すること」ができるようになる。相手の「痛み」をきちんと知る、ということなのかな、とわたしは思ったのだけれど。 少し、いやだいぶ長くなりますが、10章の「女性読者のお悩みに答える」風に、Q.ではわたしが、A.では著者である二村さんに答えていただくスタイルで、作品のまとめを書いてみました。 Q.なぜ私は「愛してくれない人」を好きになるのでしょうか。好きになった人が自分を好きになってくれない、というあれ。これは一体どうして発生しているのでしょう? A.それは、「自己受容」ができていないから。(P22)心のどこかで自分を「ダメな女だ」と思っていると、あなたのことをなかなか受け入れてくれない男性や、あなた以外のことに夢中な男性が、とても魅力的に見えることがあります。「私に、何かを教えてくれそう」、そんな気持ちに心当たりはありませんか? Q.あります!!!ではなぜ、「好きになった人」を好きになれないのでしょう? A.(P26)「好いてくれた相手を、好きになれない」のには、2つのケースがあります。「見下し型」と「怖がり型」です。 Q.「見下し型」と「怖がり型」? A.(P26)見下し型は「この程度の男に好かれて、つきあうなんてイヤ!私は自分よりも立場が上の男が好きなのに」と相手をバカにしてしまう場合。怖がり型は「好きになってくれたのは嬉しいけど、この人が好きになった私は、たぶん本当の私じゃない」と相手の好意に向き合うことを怖がってしまう場合。見下してしまうのも、怖がってしまうのも、根本は同じ。「自分のことが嫌い」だからなんです。 Q.じゃあ、自分を好きになればいい、ってこと? A.(P37)じつは「自分を好き」という言葉には正反対の2つの意味があります。それは「ナルシシズム」と「自己受容」です。 Q.え!詳しく教えてください。 A.(P39)「私は自分が好きなのに、『同時に、すごく自分が嫌い』と思ったこと、ありませんか?あなたが「自分を好き」なのはナルシシズムの意味で好きなのだし、「自分を嫌い」なのは自己受容できていないという意味で嫌いなのです。そして(例外もありますが)たいてい「自己受容していない人ほど、ナルシシズムが強い」です。 Q.当たってます(泣)。めんどくさい自分が大っ嫌いで、でもそういうどうにもならなくてサブカルに傾倒する自分が大好き。ではどうずれば、上手に自己受容ができるようになるのでしょう? A.(P40)自己受容とは「自分を受け入れて、愛してあげる」こと。自己受容できるようになると、ナルシシズムにとらわれず自分のことも相手のこともちゃんと見えてきます。自分には最低限「何が必要なのか」が分かるから、他人にも自分にも「求めすぎない」でいられるんです。ナルシシズムも必要なだけ持ちながら自己受容しているのが「生きていきやすい人」です。 Q.うーん、なんとなく理解はできますが、まだまだできません。どうして私は、「今の自分」を愛せなくて、好きになってくれる人を好きになれないのでしょう? A.(P43)それは、あなたが「今より、もっと幸せになりたい」と願い続けていることに原因がありそうです。自分の気に入らない部分(容姿や性格や、現在の生活など)を受け入れられないあなたは、「理想の彼の隣にいる、未来の自分」に憧れているのではありませんか?あなたが恋している男性は、彼が「あなたを愛さないでいる」かぎり、理想の男性であり続けるでしょう。つまり、あなたは自分の「理想とする男性像」を、実在する「自分を愛してくれない男性たち」に投影しているだけなのです。「その彼と一緒にいる、未来の自分」を求め続けるナルシシズムが、今のあなたを苦しめている犯人なのです。 Q.うわ、すごい勢いで刺さってきました。確かに、東京で一人暮らししているのに給料は安いし友達と比べると明らかに生活の差を感じます。そしてそれを「でもやりたいことやってるから」で正当化してる。本当はコンプレックスなのに。彼の隣にいる私は経済的な苦労なんて知らないくらいに笑顔で幸せそう…でも、これは幻想なんですね。そんなもの存在しない。あるのは常に「今の自分」。※ちなみに性格も悪い。 A.そういうこと。じゃあ、「今の自分」を苦しめている、自己受容できなくさせているものの正体、これを探っていきます。端的に言うと、「心の穴」です。 Q.「心の穴」? A.(P54)自分の心のまんなか、あなた自身の中心に「ぽっかり、穴があいている」のをイメージしてみてください。あなたの「生きづらさ」や「さみしさ」、劣等感、不安、嫉妬、憎しみ、罪悪感といった、自分ではコントロールすることができない感情や考え方が、その穴から湧いて出てきているのを想像してみてください。それが、あなたが埋めようとしている穴です。心の穴を埋めてくれる相手は、どこにもいない。 Q.結局自分じゃないと「心の穴」は埋められない、ってこと? A.ちょっと違います。(P59)穴を「ふさごう」とせずに「かたちを知ろう」とすること。心の穴の「かたち」というのは「こういう状況だと、こういう気持ちになる。こう行動してしまう」という、感情や考え方のクセのことです。コントロールできない感情・行動だけでなく、自分でコントロ―ルできると思ってる部分も含めて。恋愛の場面にかぎらず、自分は「どんな目にあうと、どんな気持ちになるのか」「どんな人から、どんなことをされると、どんな反応をするのか」を、見つめてみましょう。かたちがわかってくれば、やがて心の穴は、あなたを以前ほどには苦しめなくなっていくはずです。 Q.苦しい作業です。なんだか欠点ばかりのような気がして。「そんな風に捉えてしまう自分が嫌」とますます自己受容から遠ざかっている気がしてきます… A.(P61)自分の欠点だと思うところはむりやり直そうとしなくていいんです。(P57)あなたの魅力も欠点も、心の穴から生まれているんです。ほんとは、「欠点そのもの」よりも、あなたが自分の欠点について抱えている劣等感や罪悪感といった自己否定の気持ちの方がはるかに他人にとって迷惑だし、しばしば人を(とくに「あなたに恋をした人」や「あなたを愛している人」を)傷つけるのです。 Q.うーん、確かに。そんな風に思っている人を好きな、相手に対して失礼ですよね。でもじゃあ、開き直ればいいということ? A.それは違います。(P62)わざと無神経に「心の穴」を押し付けるような迷惑を周囲にかけるのは「自己正当化」といって、インチキの自己肯定です。 Q.じゃあ、欠点は一体どうすれば? A.そもそも「欠点を直したい」という思いだって、「嫌われたくない」「見捨てられたくない」というナルシシズムが、もとにあるんです。ただ「ああ、私の劣等感や罪悪感や自己正当化って、ナルシシズムなんだな」ということを、わかっていればいいのです。(P64)そして、あなたに心の穴があるように、もちろんあなたが好きになった「彼」の心にも穴はあいています。 Q.「嫌われたくない」って、ナルシシズムなんですね!っというか、「心の穴」って、そもそもなんですか?一体誰が私の心に穴をあけたんですか? A.「生きづらい」という感覚があるとしたら、それがあなたの「心の穴」です。心の穴は、あなたがまだ幼く心がやわらかいころ、自我が固まる前に、あなたの「親」または「親がわりに育ててくれた人」によってあけられたのです。 Q.やっぱり結局は親。 A.次の中に心あたりはないですか?(P111)親の望み通りになれなかった劣等感、愛してほしい分だけ愛してもらえなかった悲しさ、あなたを否定した親への腹立たしさ、あなたがしたこと・しなかったことに対する罪悪感。もしそういう記憶がなかったとしても、どんなに「いい親」だったとしても、これらの感情のいくつかを味わわされて、心の穴の「クセ」をつけられたのです。自分の意志で親とは違う生き方を選んだつもりでいても、それは親から植え付けられた心の穴にまだまだ支配されて続けているということ。 Q.確かに、劣等感、寂しさ、罪悪感は当てはまっています。そして、親と違う生き方を選ぶことで親を超えたような感覚になることがありますが、違うんですね、まだまだ支配されているんですね。 A.(P109)すべての「親」は子どもの心に穴をあける。(P115)恋愛関係とは、幼い頃の親との関係(ひずんだ感情)を「くりかえす」ことで「やりなおし」ていることが多いからです。あなたに生きづらさを感じさせる「心の穴」があいてしまったのは、あなたの親たちにも心に何らかの矛盾があり、親も「心の穴」を抱えていたからです。 Q.この「心の穴」のせいか、幸せすぎると不安になることがあります。なぜかいつも、自分のことを貶めたり、わざと不幸に飛び込んでしまったり。先日友人に「それは自傷行為と同じだ」と言われました。 A.幸せすぎると不安になってしまうということは、「自分の喜び」を受け止めきれないということで、つまり自己受容していないからです。(P116)原因としては、①幼い頃の「愛情不足」または「過剰な愛情」が心の底に刻まれていて、それとは違う感情に、違和感を覚えてしまう。②あなたのお母さんが、「あなたの心に、うえつけた」罪悪感。 Q.②かもしれません。母は私が生まれてまもなく離婚して、その後も再婚することなく、仕事に集中していました。専業主婦になりたかったにも関わらず。だから、私も仕事は絶対続けなきゃいけないし、離婚した母より幸せになる=結婚をする、ということに罪悪感を持っているのかもしれません。 A.(P121)とりあえず、一回ぜんぶ親のせいにしてみよう。まず、あなたが「さみしい」ことや「恋愛が苦しい」ことを、劣等感や罪悪感に振り回されて「自分が悪い」と思わないことです。それは「あなたのせい」じゃないんです。「あなたの心の穴のせい」なんです。次に、あなたを苦しめている「恋の相手のせい」にもしないことです。自分が「なぜ彼に恋してしまうのか」を考え、自分の心が「どんなかたちをしているのか」をしっかり見つめていきましょう。そこに「あなたの心の穴が、どうしてそういうかたちになったのか」の手がかりが、かならずあります。 Q.そういえば、二村さんはAVの監督をされていますよね。セックスについてはどんな風に考えていらっしゃるんですか? A.(P134)セックスというのは、ただ体が接触するだけではなく、「心の穴に触ってもらえて、それを一瞬ふさぐことができたような気がする」ものです。自分の心の穴をふさごうとする代わりに、相手の心の穴に触ろうとしてみてください。こんなことはないですか?「魅力のない自分のなんかの体では、満足してくれないだろう」とイジけてたりしながら愛されるのを待っています。「愛されたい」ということは、「自分の欲望を満たしてもらいたい」ということでしょう。しかし、彼女は「相手の心の穴に触ろう」とはしていません。本当に気持ちのいいセックスとはお互いの「肉体」と「心の穴」を肯定しあい、受容しあうセックスです。(P172)セックスの時は、相手の目を見る。「目を閉じてする」ということは、相手を無視して自分の世界に入り込み、相手の体を使ってオナニーしているのと同じになってしまいます。また、女性が「イッたフリをする」のもオナニーと同じです。気持ちよくないのにイッたふりをして、それに悩むくらいなら、イクことにこだわらないことです。もしあなたが相手の目を見てセックスするのが怖いんだとしたら、それは相手が「私を愛していないこと」が伝わってきたり、自分が「相手を愛していないこと」に気づいてしまったりするのが怖いからかもしれません。 Q.「イッたふり」やめてみますね(爆)。最後に、こんな私にメッセージを。 A.(P176)今のあなたが「できないこと」や「思わずしてしまう、やめられないこと」に罪悪感や劣等感をもたなくていいのです。そして「未来の自分が、できるようになりたいこと」ではなく「今の自分が無理なく(がんばらずに)できること、やりたいこと」と、「人に頼まれなくても、放っておかれてもしてしまうこと」をどんどん、していってください。(P178)「愛されたい」という気持ちが強いあまり、人に愛してもらうことを求め、自分からは「相手を愛する」ことをせず、愛されるのを待っている。だから愛されない…、という悪循環で苦しくなってしまうことに問題があるのです。「自分が人から好かれるとか嫌われるとかいうこと」に無頓着になってみてください。それができた時、つまり自分で自分を受容した時に初めて「人から愛される」ようになるんです。(P184)恋の本当の目的は「相手を得る」ことではなく、自分を「わかる」ことにあるのです。(P194)相手の心の穴が、自分の心の穴の「どんな部分に、どのように反応したのか」を考えるんです。どっちが「正しいか、まちがってるのか」「良いか悪いか」で判断することをやめましょう。

    65
    投稿日: 2021.01.03
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    恋愛本としては評価低い方もいらっしゃるようですが、この本は人の愛についてモヤモヤしていた分からないところを言葉にしています。 恋人との愛だけでなく、親子の愛も勉強になります。 腑におちるところが多すぎて驚いています。 子供ができても読もうと思います。 私のバイブルです。

    2
    投稿日: 2020.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なるほどと思ったし、目から鱗だったけど、、、 じゃあ自己受容ってどうやってしていけばいいんだ? ってところをもう少し詳しく書いてほしかった

    2
    投稿日: 2020.03.14
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    恋愛と親子関係のところは、「こういうことも言えるのか〜」と思いつつ「ん?」とも思った。 男目線からなので価値観の違いを感じたかなあ

    0
    投稿日: 2020.01.18
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    これは名著。遊び人のAV監督に何故このような視点が持てたのかふしぎだ。首がもげるほどうなずきまくりで読んでいてかなり辛かったほど。巻末の対談では二村さん自身の自己欺瞞も明らかになるなどなかなかトリッキーな本だった。男女関係に悩む人悩まない人、いろいろな人に読んでもらいたい。

    0
    投稿日: 2019.10.28
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    自己受容とナルシズムの話。 昔なら激痛だったであろう本。 今読んでも余裕だった。 少しは自己受容出来始めているのかな。 そして自己受容しようとしてる人が、最近は近くに居てくれているからかな。 被害妄想や自己否定から抜けられない女性に読んでほしい。できれば嫌われる勇気とセットで。

    4
    投稿日: 2019.05.24
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    楽しいはずの恋愛が苦しく、つらいものになっている人たちに贈る「なぜ」と「どうしたら」の本。 基本的には女性向けに書かれた本ですが、男性が読んでもほぼそのまま当てはまると思うので、男女関係なく読む価値ありだと思います。 特に恋愛に関して苦しさや劣等感を持つ人が読むと、ヒントがあるかもしれません。 本を読んで思ったのは異性恋愛関係なく、自分を大切にしたうえで善き人であれということかなと思いました。 拘りたくなる時こそ手放さなくてはいけないのかも。

    5
    投稿日: 2019.04.16
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     この本は、自己受容について書かれている本である。  人を愛する前に自分を愛せと著者は説く。しかし、著者自身も自己受容ができていないのではないかと不安になっている。  この本を読んで、自己受容を深く考えないことが自己受容につながるのではないかと私は考えた。ありのままを受け入れ、自分を低く見積もりすぎず、ある程度の自信を持ちながら日々を生きていれさえすればいいのだ。それでいいのだと私は感じた。

    0
    投稿日: 2019.01.12
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     「自己受容」出来ていない女性は「インチキ自己肯定」している男性に惹かれてしまう。 自己受容できたらそこから抜けられる。  自己受容は自分の「心の穴」と折り合いをつけることで得られるが、どんなにいい親でも子供に穴を開ける。  後半の対談で、監督自身のどろっとした部分が開陳されている。  強力すぎる母親に抑圧されて、女性像が、聖母と恐母にスプリットしている感じでした。  ヤリチンが「多くの女性とセックスできる自分が好き」というナルシシズムで心の穴を埋めようとしているように、自己受容していないオタクは「モノや概念が好きな自分」「それについて他人より詳しく知ってる自分」が好きで、そのナルシシズムで心の穴を埋めようとしているのです。  つまりオタクはその対象が「女性」に変わるだけで簡単にヤリチンになるのです。ヤリ珍とは、要するに「セックスおたく」のことなんです。    モノや概念に熱中することで「苦手な人間関係から逃げている自分」を認めていないオタクも大勢います。そういうひとが「キモいオタク」と呼ばれます。

    1
    投稿日: 2018.12.22
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    恋がくるしい時のお助け本。 恋愛の苦しみはあなたが悪いわけじゃないけど、誰かがなんとかしてくれるわけじゃない。だから一緒に恋のしくみを見直しませんか。そう著者は呼びかける。 キーワードは5つ「恋」「愛」「ナルシシズム」「自己受容」そして「心の穴」。これらの概念の関係からみえてくるのは、例えば「なぜあなたは愛してくれない人を好きになるのか」という謎。 キーワードを理詰めで考えているのにもかかわらず、どきりとする具体例が散りばめられていて自分を振り返るのに役立つ。自分と相手との関係を見つめるのに役立つ。しかも、自我が芽生える前の親との関係まで振り返る。 恋が破れるか、恋が愛に変わるか。恋は必ずそのどちらかのしかたでおわる。 まだ見ぬ愛の関係はきっと誰もが本当に望んでいる関係だ。

    4
    投稿日: 2018.11.09
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    タイトルがずっと気になっていて、ようやく読みました。 もっと早く読んでいればよかった、というくらい、目から鱗が落ちました。 面白かったです。 先日読んだ新書とごっちゃになっているかもしれないですが、自己受容は大事なことです。 自分の弱いところを突きつけられた気がします。「心の穴」を見つめ、少しずつでも受け入れて行きたいです。

    0
    投稿日: 2018.08.29
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    恋愛と一口に言うけれど、恋は欲や所有であり、愛はありのままを認めること(存在)である…… エーリッヒ・フロムの『生きるということ』を読んだ後だったので、フロムの「持つこと」と「あること」についての議論のひとつのバリエーションとして読んでいた。 本を通して、自己受容(自分をありのまま認める)ことができないから相手を所有したがるのだという、まあ、ありきたりと言えばありきたりな話が語られ、後半はではどうしたら自己受容できるようになるのか、に主題が移っていく。 どちらかといえば退屈な読み物だと思っていたのだけれど、終盤の二村ヒトシとB子さん・信田さよ子さんとの対談で今までの「実にまっとうに思える」主張が反転し、実は女性解放を願っているという作者が最も女性を所有したがっているのでは、という疑惑をそのまま放り投げて文庫化までしてしまっているというところにこの本の凄味がある。 もはやこのどんでん返しは上質なミステリー小説にも匹敵すると思うのだ。 これは常々思っていたことだけれど、ヤリチンってミソジニスト(女性蔑視者)でなければできないんじゃないか、と。そのところ、B子さんは「ヤリチンのことを語れ」と作者を詰めるところがエライ。この作者にはヤリチン心理こそを語ってほしい。 信田さち子氏の「男には反省がない」発言も、そう言われれば確かに……と。 最後まで読んで、もう一度読み返すとさらに面白いかもしれない。

    3
    投稿日: 2018.07.07
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    ・人間は、自分で自分を扱っているようにしか、他人からも扱われない ・自分で「私は運がいい」「人生、快調」と本気で思えている人は、今目の前で起きていることを楽しめて面白がれる人。計画した未来ではなく、現在の「起きた出来事」の中に、幸せや新しい価値を発見する能力を持っている。そういう能力や感覚のことを「セレンディピティ」という ※おすすめしていただいた本

    1
    投稿日: 2018.06.09
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    二村ヒトシさんの『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』、タイトルに心当たりありすぎて気になってはいたけどチープな恋愛指南本は嫌だなと思って読まずにいたところ、千野帽子さんの『人はなぜ物語を求めるのか』で紹介されてたので読んだ。結果、読みごたえがあって良かった。 男も女も"自己受容"(notインチキ自己肯定)が大切ということを恋愛だけじゃなく生い立ち、家族関係からも論じてて説得力あるのだけど、最後の最後で信田さよ子さんや女性編集者に著者がフルボッコにされてるのもきちんと載ってて、そこが良い。みんな未熟で足らなくて、そこには男も女もないなぁ。 きっとこの問題って消えないのだけど、男も女も時には間違いながら、それでも共生していくものだな、と思う。

    0
    投稿日: 2017.10.22
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    AV監督である著者が、恋に悩む女性たちに向けて書いたエッセイです。 「心の穴」や「自己受容」といったキーワードは著者独自のものですが、精神分析が論じてきたことと重なり合うところも多く、いわゆる「恋愛指南本」とは一線を画する内容になっています。 巻末の信田さよ子との対談では、著者自身が女性に「菩薩」を求めてしまうことが暴露されて厳しいツッコミをもらっていますが、これだけ鋭い恋愛論を展開している著者が、そうした彼自身の女性観の「身勝手さ」に無自覚であるとは思えません。むしろそのことを自覚しているからといって、容易にそれを克服できないところに、一番のむずかしさがあるような気がします。 著者のいう「インチキ自己受容」は、自分のことを振り返ると思いあたるところが多いのですが、それを克服することができるようには思えず、それを自覚することであまり世間の迷惑にならないように折りあいをつけていくほかないのかな、と思っています。著者も、本書で告白しているプライヴェートでの「ヤリチン」的な振る舞いについて、おなじようなスタンスをとっているのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。

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    投稿日: 2017.07.26
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    つらい恋の原因は、「自己受容」できていないことにある。自分を受け入れられていないから誰かを求め、その人を使って自分の「心の穴」を埋めようとする。お互いを愛し合える理想的な恋愛とは、お互いの心の穴の存在を認め、お互いのそのままの存在を認められることである。これが本書の大まかな内容である。 どんな状況で自分がどういう気持ちになるのか、どうして自分はいま苦しんでいるか。こうした問いに真摯に向き合うことで、自分の「心の穴」の形を知ることができる。そうしてその存在を受け入れることが自己受容であり、相手の存在をそのままで認める(愛する)ためには、まずは自己受容することが必要である。 恋をすることは素敵なことに思える(あるいはメディアによってそう思わされている)が、その根底には、現状の自分に満足しておらず、足りないものを相手に求めようとする心理が働いている。これが、人が誰かに恋をするメカニズムだと著者は言う。そのため、2人の間ですれ違いや支配・被支配の関係が生じて苦しくなるのだ、と述べている。 この本の中で一番印象的だったのは、「お互いがお互いの存在を利用して自分の心の穴なり承認欲求なり自分の自信なりを埋めようとしている関係性でするセックスは、どれだけ甘い言葉を投げかけていたとしても、他者の体でオナニーしているにすぎない。」という二村氏の言葉である。この言葉は、恋人同士の2人が、実は相手を本当に愛せているわけではなく、相手の存在を使って自分の欲望を満たそうとしている関係性を端的に、そして皮肉を込めて表していると思う。

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    投稿日: 2017.07.08
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    哲学書のような内容を、分かりやすい言葉で噛み砕いて書いてあるのでとっつきやすかった。本編で「自己受容」と「心の穴」を中心に、恋愛と生きることに身構えてしまっているフィルターを緩和する鍵がたくさん書かれていると思います。 ところが女性読者との対談で、著者自身の「自己肯定」の面、信田氏との対談では「心の穴」が見えてしまい、戸惑いながらも著者が受け入れようとしていく姿がありのままに書かれており、読者と同じ目線になっていたのが良かった。 なぜなのか?という表題の本って、著者のナルシシズムで一方的な説教のようになってしまう残念な本も多いので。

    1
    投稿日: 2017.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分のコンプレックスは両親からきたものであり自分に責任はない、自分を受け入れ、同じく自己受容ができている男性と幸せになりましょう? 男ですが、読んでいて疲れてしまった。 頭に、こんな人はここを読みましょうという索引が有り、個人的には状況別にそこを見るのが良い気がした。

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    投稿日: 2017.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <メモ> ・心の穴は親にあけられたもの(どんなにいい親でも) ・インチキ自己肯定と自己受容の違いは? 1.なぜあなたの恋は「うまくいかない」のか? ・自分を嫌いだから「愛してくれない相手」に興味を持っちゃう ・恋愛をつらくしてしまう原因は「自分は女として人間として価値が低いんじゃないか」と心の底で思っていることにある ・「好いてくれた相手を好きになれない」2つのケース 見下し型と怖がり型、根本は同じ「自分のことが嫌い」 2.「恋する女は美しい」は、嘘。 ・自分を好きには2種類「ナルシシズム」と「自己受容」 「もっと美しくなりたい」向上心の源もナルシシズム、自分への恋 「私はこのままでいい。無理しなくても生きていける」ありのまま自分を認めて受け入れること、自分への愛が自己受容 ・負けず嫌い、頑固、めんどくさい女、全部ナルシズム 自分が好きなのに嫌い 3.恋しても「心の穴」は埋まらない ・自己受容してない人は恋愛の相手を使って自分の心の穴を埋めようとする ・心の穴からは欠点だけじゃなく魅力もわいてくる ・穴を防ごうとするのではなく、形を知る 8.自分を受容できるようになるための7つの方法 ・感情は考えないで感じきる →ネットではなく自分しか見ないノート気持ちを吐き出す 親との関係でうまく処理できなかったものを、今の恋の相手との関係で「再び感じる」ことで乗り越えようとしている ・するのが「うれしい」ことだけをする ・自分の「未来」を忘れてみる →「何歳までにこうなっていたい(なければならない)」は未来ではなく、予定か強迫観念 →現在の起きた出来事の中に幸せや新しい価値を発見する能力(セレンディピティ)があれば、事態をよい方にとらえて意味を感じ受け入れることができる →計画していた未来や「こうありたい」自分の欲望にこだわらない ・女らしさで悩まない いくつになっても美しくありたいのも、男にもてるために喜ぶことをするのも、女らしいのではなく「女であろうとしている」 ・自分が人から感謝されていることに気づく →今の自分が無理なくがんばらずにできること、やりたいこと、人に頼まれなくてもしてしまうこと、をどんどんやる ・愛されようとすること、をやめてみる

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    投稿日: 2016.09.10
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    良質なやわらかい哲学書を読み終えたときのような読後感。 この本の背後には、広くて深い人間への洞察があるにちがいない。恋愛指南から、ここまで本質へつきつめてゆけるとは。 読み終えてもますます、本書が喚起する対話的思考は汲めども尽きせないようだ。 それほど、魅力に満ちた素晴らしい本。 自己受容とインチキ自己肯定は似て非なるものだね。

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    投稿日: 2016.09.02
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    自己啓発本ならぬ自己受容本 本編もわかりやすくグサッとくる内容だったが、後半の対談とあとがきの筆者のグダグダ感(褒めています)が最高

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    投稿日: 2016.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    20代の頃よりはだいぶ自己受容できてきたと思う。昔はとにかくネガティブ・自信がない・何もできない性格だったけど、お付き合いや別れを経験したり、色々本を読んだり…開き直りでもないけど「まあ、良くも悪くもこれがワタシだ」と受け入れられるようになったかな。 自己受容できていなきゃ、そりゃあ相手と深い関係を築くことは困難。 セレンディピティは全く自分の中にない。小心者でせっかちで、計画立てないと動けないから。 でも人生何が起きるか本当にわからない。近年は自然災害も多いし。。。セレンディピティを意識して、未来の心配をしすぎないようになればもっと気楽に人生楽しめそうだ。 1章 なぜ、あなたの恋は「うまくいかない」のか? 1-1 冷たくされると、気になっちゃう? 1-2 彼の「ダメ出し」は愛のムチ? 1-3 追いかけられると逃げたくなる? 1-4 恋と愛って、どうちがうの? 1-5 「愛すること」って、尽くすこと? 2章 「恋する女は美しい」は、嘘。 2-1 女性誌が女に「恋をさせよう」とする理由。 2-2 「自分を好き」には2種類あります。 2-3 てことは、私も「ナルシスト」? ◇自分が好き?自分が嫌い?~ナルシシズムと自己受容~ 2-4 つらいのは「今の自分を受け入れていないのに、ナルシシズムが強すぎる」から。 2-5 「さっさと結婚して子ども産んじゃえば、幸せになれる」も、嘘。 ◇「産めば幸せになれるよ」の意味 2-6 って言われても、恋って「しちゃう」ものですよね。 3章 恋しても「心の穴」は埋まらない。 3-1 自己受容してない人は、恋愛の相手を使って「自分の心の穴」を埋めようとする。 3-2 心の穴からは「さみしさ」や「欠点」だけじゃなく「あなたの魅力」も湧いてくる、のに。 3-3 心の穴は、どうあつかえばいいの? 3-4 「自分の欠点」は直さなくていい。むしろ「罪悪感」が相手を傷つける。 3-5 彼にも、心の穴がある。 3-6 自己受容していない人にとって、恋と憎しみは同じである。 3-7 フラれたとたんに、追ってくる彼。 3-8 あなたが「本当に求めている」こと。 3-9 あなたが「愛されるか、愛されないか」は、なんで決まるか。 4章 ヤリチンとオタクだらけの男たち。 4-1 彼に「恋をしている」あなたには、彼のヤリチンは、なおせない。 4-2 ヤリチンは自己受容していない女(の心の穴)が大好物。 4-3 オタクの男は、モテはじめると簡単にヤリチンになる。 4-4 草食男子の中にひそむ「弱虫系」に気をつけろ。 4-5 まともな男と、なぜ出会えないの? 5章 「女は、しんどい」社会のしくみ 5-1 男は「インチキな自己肯定」が、できる。 5-2 しんどい女性は「やらなくちゃいけない」と思いこんでることが多すぎる。 5-3 かつて、女は恋をしなかった。恋は「男がするもの」だった。 5-4 「男目線」を持ってしまったことで苦しむ女性。 5-5 「あなたの心の中の男」の支配に、ご注意。 5-6 あなたは「男のインチキ自己肯定」に、だまされなくていい。 6章 すべての「親」は子どもの心に穴をあける。 6-1 親は、どうやって子どもの心に穴をあけるの? 6-2 「悪い親」も「普通の親」も「良い親」も。 6-3 あなたが「幸せすぎると不安になる」理由。 6-4 母親は、なぜ「娘に呪いをかける」の? 6-5 とりあえず一回ぜんぶ親のせいにしてみよう。 6-6 親への愛と、子どもへの愛。 7章 いいセックスをするために。 7-1 なぜ「好きな人とセックスしている」のに、苦しいの? 7-2 なんのために、セックスをするの? 7-3 「めくるめくセックス」なんてものは、ない。 7-4 飲み会とかで「あたしMなんです~」と言うのは、やめたほうがいい。 ◇遊びのセックス、セックスの遊び 7-5 「ネガティブなヤリマン」と「ポジティブなヤリマン」 8章 自分を受容できるようになるための7つの方法。 8-1 感情は、考えないで感じきる。 8-2 するのが「うれしい」ことだけをする。 ◇媚びるフェラは「ヤリチンまぐろ」な男を生む 8-3 自分の「未来」を忘れてみる。 8-4 「女らしさ」で悩まない。 ◇「女らしい」ことと「男らしい」ことは、同じ 8-5 セックスの時は、相手の目を見る。 8-6 「自分が、人から感謝されていること」に気づく。 8-7 「愛されようとすること」を、やめてみる。 9章 運命の相手は、どこにいるのか? 9-1 あなたは、なぜ「恋をしてしまう」のか? 9-2 執着してくる相手を愛することは、できない。 9-3 「甘やかすこと」と「受容すること」は、ちがう。 9-4 恋人とのケンカのしかた。 9-5 「なかなおり」の方法。 ◇ケンカと恋の、支配関係。 9-6 別れの方法。 ◇「あきらめる」という言葉の意味 9-7 理想のカップル。 9-8 あなたを幸せにする相手の見わけかた。 10章 女性読者のお悩みに答える 10-1 A子さん(26歳)の場合~彼氏がオレ様だった~ 10-2 B子さん(35歳)の場合~彼氏がヤリチンだった~ 特別対談 信田さよ子×二村ヒトシ どうして女性学はあるのに「男性学」はないんですか?

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    投稿日: 2016.08.19
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    慶應中退のAV監督という異色の経歴の人による本。 人は誰しも親にあけられた「心の穴」があり、それを埋めるために誰かを求めるとのこと。 自分を大切にしてくれないヤリチンを何度も好きになってしまう女性の心理を喝破していたりと、AV監督ならではの表現でなかなか痛快。 ロジックが禅問答っぽい。

    0
    投稿日: 2016.05.30
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    よく女性の言う「さびしい」という感情は何なのか、厳密に言うと「寂しい」とはちょっと違うよなぁ、と思い、資料として読む。 「心の穴」というキーワードで語られていく心理の動きや行動パターンは、なるほど、と納得がいった。 「インチキ自己肯定」をしている男ほど他人を「支配」したがる、というのは、ほんまそれ。会社とかにもごろごろいる。 あと、別々だった『男だけの社会/女だけの社会』が『男と女の社会/女だけの社会』になり、女が両方の社会に属さねばならず、やることが増えたから、できない自分に劣等感を持ち苦しくなる、というのは大いにうなずいた。 書かれていることは、たぶん多くの人が漠然と感じてはいるんだと思う。 けど、(自分自身のことだからというのもあって)わかりやすく言語化できていないし、因果関係も明確に整理されていないし、冷静になれない。 だから、一度こういうふうに、同じ目線で、わかりやすく解きほぐしてくれる本はありがたい。 実生活でも創作物の中においてでも、その行動の源となった心の動きをわかっているのといないのでは大違いなので、とても勉強になった。

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    投稿日: 2016.05.08
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    お友達の紹介で読んだ。 著者はなかなか分かっている。 但し、著者もしれまだまだ成長中。 自分の“植え付けられた思い込み(信念)”にむらひとし気づき、“そこ”から自由になることが大切だと思った。 本には書いていないが、内省、瞑想、コーチングは効果的だと思う。 早く皆んな“そこ”から自由になって先に進もう。

    0
    投稿日: 2016.03.23
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    【内容】 心の穴は「ふさぐこと」はできないが、かたちを変えていくことはできる。 【感想】 友人が結婚も考えていた人と別れるのが決まったというメールを受け取り、相談された時、『あれ?』と疑問に思った時に出会った書。 心にすとんと落ちる内容だった。

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    投稿日: 2016.02.27
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    「心の穴」がこの本のキーワード。良い意味でも悪い意味でも結局人間は1人で生きていかなくてはならない。自分を愛してあげられなければ他人を愛すことなんてできない。というまあ普遍的に語られてきたことなんだけど、とても優しく分かりやすく説明してくれる。こんなおじさまが恋愛の相談相手として友達にいたら最高だなあ。

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    投稿日: 2016.02.12
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    今まで呼んできた恋愛について書かれた本の中で 一番しっくりくる内容だった。 「自己受容」が出来ていないから 自分を愛してくれる人を信じることが出来ない。 ずっともやもやしていたものを 言葉にしてくれた本。

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    投稿日: 2016.01.04
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    自分が苦しんで苦しんで、やっと少し見えてきたものが丸っと言葉でまとめられている本だった。答え合わせをしている感覚。 苦しんだことのある人でないと、理解出来ない本なのかもしれない。

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    投稿日: 2015.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    メンヘラなら知ってる内容だった。 自分の心の穴を好きな人に見出してるのは知ってる。それをお互いに補完し合えるのか、傷口をえぐり合うのかで結末が変わるのも理解してる。 それでも恋を追うことができる人向け。 好きな相手を傷つける可能性がある以上恋愛なんてできないと思うことはないのだろうか。 二村さんがフリーな思想の人だからこそ恋愛至上主義のように血眼になって恋人を作れ!の呪縛から解く章は読んでいて気持ちが良かった。でもフリーになりたいなら恋なんてジャマになりません?

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    投稿日: 2015.10.23
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    自分が意外とナルシズムな人間なことに気づかされました。 明確な方向性は書かれてませんが、なんとなく自分のことがわかった気になれる本。 媚びではなくて純粋な気持ちで男性に料理をふるまえるようになりたい!

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    投稿日: 2015.09.23
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    結局、確たる答えが明記されているわけではないけれど、いろいろえぐられる内容。 恋すること愛すること=人とのコミュニケーション、原点は親との関係に至るのは当然なのかもしれないけれど、 全てのコミュニケーションが自分の中の問題、心の穴に起因し、結びついていく。 思い当たることばかりで胸に迫るものがあった。

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    投稿日: 2015.09.17
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    なぜ恋をするのか?「相手に自分を受け入れて、認めてほしいからでしょう。じゃあなんで振り向いてもくれない人を好きになるのか?それでは恋をする意味がない。」社会学と心理学の面から、恋愛を考察した本です。 いい恋愛をしている人は、自分の心の穴を自覚し、その場所とそのカタチを認識している。だから、相手の負担にならない。一方で、いつもちゃんとした恋愛を選べない人は、自分に向き合えないことが相手の負担となり、自分を見失ってしまうのだそうだ。自己受容できているか。だめな自分もまるごと愛せれば、心から相手を愛せるはず。

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    投稿日: 2015.07.03
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    女性向けみたいですが面白かったな〜。男が読んでも全然おもしろいし、勉強になります。 自己受容できない=現状の自分に満足できず、上昇志向を持ち続けている=ナルシシズム、という図式には強く共感。 少し話は逸れますが、自己研鑽を積みすぎて変にハードル(他者への要求)が高まった人が周りにも結構いる。 (例:プレゼントでもらった品のセンスについて文句を言ったり) 結局BO●YSHOPの化粧品でも何でも、素直に喜んでくれる女の子が一番モテたり早く結婚したりしてる印象。 でも、いざ失恋したら自己受容なんてできんですよね。 絶対「今の自分じゃダメだ。もっと修行しないと」ってなりますよね。 後半、著者自身も対話を重ねていく上で自己が揺らいでいくのも面白い。やはりこの話題にゴール地点なんてないんだろうなあ。

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    投稿日: 2015.06.20
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    『すべてはモテるためである』が熱狂的な支持を受けたAV監督二村ヒトシの著作。前作は男性向け、本作は女性向けとのことだが、私にはこちらの方がずっと分かりやすかった。少なくとも前半までは。 恋と愛(恋は「欲望」愛は「相手を肯定すること」と明確に区別されている)を「心の穴」「自己受容」という2つのキーワードを軸に解析していく内容で、大いに納得出来ること、目から鱗が落ちること、これまで目をそらしていたことなど、様々な指摘がなされている。少なくとも第三章までは実に見事な恋+愛論であり、心理学のサブテキストとしても読むことが出来る。 しかし後半に行くに従って、同じ事の繰り返しや焼き直しがダラダラと続くようになり、本質的な部分がかえって見えなくなってくる。この雑多で未整理な感覚は、『すべてはモテるためである』と非常によく似ている。前作と本作の大切な部分を抜き出して3分の1くらいに要約してから合体させれば、桁違いに素晴らしい本になったと思うのだが。 しかし最後に収録された信田さよ子との対談は凄い。本文で書かれていたことを容赦なく否定するかのような、予定調和の対極にある対談。ここまで来ると、一体どれが本当の自己受容でどれがインチキ自己肯定なのか、禅問答的な境地に達してくる。 いろいろと勉強にはなったが、やはり「恋も愛も果てしなく難しい…」と言う嘆息が、最も正直な感想だ。ただ「心の穴」と「自己受容」は、男女関係だけでなく、全ての人間関係や行動心理に当てはまるキーワードなので、その指摘だけでも大いに読む価値はある。

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    投稿日: 2015.05.15
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    ナルシズムも必要なだけ持ちながら自己受容しているのが生きていきやすい人 自己受容してない人は恋愛の相手を使って自分の心の穴を埋めようとする 魅力も欠点も心の穴からうまれている 心の穴は塞げない。だけど形を知ることで以前ほど苦しくなくなる 欠点そのものより欠点について抱いている劣等感や罪悪感といった自己否定の気持ちが他人にとって迷惑 心の穴は親にあけられる めっちゃ自己受容ブームだなぁ。自己受容の先にあるものはなんなんだろうと思ってしまう。また嫌われる勇気読み直そかな。

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    投稿日: 2015.05.06
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    ああ、めっちゃ深かった。すくなくとも、深く思えた。「こういうときってあるでしょ?それって、あなたのこういうところが原因です」みたいな書き方がされていて、自分のドロドロした部分を突かれるようで、ドキッとする。 全体をとおして、わかるところもあれば、ふんふん、というところもあり。恋愛弱者のわたしには、そうなのかぁ、と遠い話のようです。 でも、恋愛のときだけでもなく、人間の本質的な話だと思うので、これは何度も読みたいと思う本。

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    投稿日: 2015.03.09
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    古本屋さんに、と思ったのだけど、パラ読みしたら、「そうなんだよねぇ…」と合点の行くことが多すぎで、積み上げ本にまた戻った。 読んだのは半年以上前。その時も本屋でパラ見していて、あまりにも腑に落ちるところが多くて購入してしまったのだった。 そうなんだよねぇ…、という部分が確かにある。

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    投稿日: 2014.12.30
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    自分のことを知らない人から、自分のことを見透かされたような、そんな気がした。 私、ナルシシズムかもしれない。 そして、ぜんぜん自己受容できてないや。 いつだったか、上司から「お上品に仕事をやりすぎだ、もっとアグレッシブに行け」と言われ、今の自分を否定されたようでしんどかったとき、同僚から「今のままでいいと思いますよ」と言われ、とても救われた気分がしたことを思い出した。 自己受容できる人、そして、相手のこともそのまま受け入れることができる人、そんな人になりたいな。

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    投稿日: 2014.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同作者の『すべてはモテるためである』を読んだので、 女性向けのこちらを購入→読みました。 個人的には男性向け(実際には全方向対応)の前作の方が 実用的だし理解しやすく面白かったです。 本作は具体例がなくてもやっとしたたとえ話が多い印象、 結局自分に当てはまるのかそうでないのか よく分からないワタクシでした。 ただ、再発売版なので加筆された最終章および対談で 作者の二村さんの自問自答を経た上での理解、 という展開はアツい!ここがあったので★4でござます。

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    投稿日: 2014.11.27
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    巻末の【特別対談】信田さよ子×二村ヒトシ と、文庫版のためのあとがきが面白い。本文も納得して読み進められたが、監督の女性とのやり取りを通じて、「ここまでのことが書ける人でも深層心理では断絶している部分があったのか」と、読者も監督自身も突き付けられるのが良かった。

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    投稿日: 2014.10.16
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    國分㓛一郎繋がりで読む。 想像以上に今の自分に実践的に役立ちそうな本だった。。 自己受容、心の穴、をキーワードに、色んな角度から恋やら愛やらの考察がされている。 そして、文庫版に加えられた部分も本編を補完する形となり 絶妙。 完璧な人間はいないよなーと改めて思う。 出会った人との繋がり大事にしたい。

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    投稿日: 2014.09.29
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    もっと若い時に読みたかった・・・・。 「いいとこ取り! 熟年交際のススメ/西原理恵子」を併読すると、「なぜあなたは『愛してくれない人』を好きになるのかの」の実例書のように読めるでしょう。 「わたし恋をしている。 (角川文庫)/益田ミリ」と読み比べても面白そう。 しばらくは女性の恋バナを読むたびに、「なぜあなたは『愛してくれない人』を好きになるのか」の説が当てはまるかどうか考えながら読むことでしょう。 そして恋バナの語り手たちに、まあこっちの本を読んでご覧よ。著者は男性でAV監督だけど、女性の恋をほんっとによく知っているんだよ。とお奨めしたくなります。 著者が、男なのに女性の恋心をよくわかっているのは、もともと恋は男がするものだったから。 だからこの本は男性が読んでも他人ごとではありません。男の恋も女の恋も、実は同じらしいですよ。

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    投稿日: 2014.09.13
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    國分功一郎さんの「ブックガイド 2014年の日本を生き延びるための30タイトル」に載っていたので気になり購入。タイトル見て「私のことやん・・・!」とギクリとした人はとりあえず手に取ってみたらいいんじゃないでしょうか。 キーワードは何度も出てくる「自己受容」です。あらゆる問題の突破口がここに集約される。 確かに、私も自分のことを好きな人を軽蔑するフシがある。というのもやっぱり自分のことを軽蔑してるからなんですよね。 自分のことは好きだけど嫌い、これもあると思います。この矛盾も「ナルシズム」「自己受容」に分類して論じているのでスッキリ。そういうことだったのか、と。 名言だなと思ったのは「全ての親は子どもの心に穴をあける」。そしてその心の穴を見つめることが自己受容につながるのだと。(必ずしも穴を「埋める」ことではないのがポイント!) 冗談抜きに、心が少し軽くなるよ。いかに自分が自分の心を縛っているのかが見えてくる。恐れず言うなら、フロム『愛するということ』の現代版ってとこ。

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    投稿日: 2014.08.31
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    前作「全てはモテるためある」が男性向けに書かれた著書であるとするなら、本書は女性向けに書かれた本。 本書は女性が陥りやすい(と思われる)アンチパターンから話を始め、そもそも恋をするとはどういうことか、 ナルシズム(恋)と自己受容(愛)、心の穴についてを主軸として論を展開していく。 「自分の心の穴は、受け入れて折り合いをつけるしかない」 「心の穴は魅力の源泉」 「親はどんなに良い親でも子供に心の穴を開ける」 「ナルシズムは恋、自己受容は愛。恋と愛のバランスが大切」 などなど、心理学の本と見間違うようなテーマを、前作から引き継いで更に掘り下げている。とはいえ、前作からの著者の軽妙な語り口も健在で、一気に読める(ただし、きちんと理解するためには繰り返し読むことが必要)。 「第七章 「いいセックス」をするために」はAV監督としてセックスの現場に立ち会ってきたからこそ書ける内容であり、凡百の自己啓発書とは一線を画している。 「心の穴」は本書全体を通して出てくるフレーズだが、これは女性だけでなく男性にもある穴のため、心の穴への対峙については繰り返し読みたい。 心の穴の形を知ること、自己受容をすること。そうしないと「好きと憎しみが同じ」になってしまう。 本書は間違いなく女性にとって有益な本。男性の都合のいい内容はおそらく無い。事実、著者自身が対話の中で、 「第十章 女性読者の恋の悩みに答える」、特別対談「信田さよ子×二村ヒトシ」、「文庫本のためのあとがき」で著者は女性読者B子さん、信田さよ子さん、ライター丸山さんからしっかり(?)ダメ出しをされている。その意味では、本書の価値は著者の洞察だけでなく、編集者を初めとした女性関係者の力によるところも大きい。

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    投稿日: 2014.07.22
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    どんな恋愛本よりも(そんなに読んでないけど )ためになった。 テクニックではなく、考え方、生き方の問題。 恋をしたことには理由がある、っていうので、考えてみた。 本当にそうだと思った。 過去の自分の恋愛がなぜうまくいかなかったのか、自分の心の穴は何なのか、少しずつ振り返ってみようと思った。 次の恋愛は自分が納得する恋愛になるような気がしてきたからすごい。 しかし、私自身にちょっと手遅れ感があるのは否めない。

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    投稿日: 2014.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「「ナルシシズム」と「自己受容」」 「自分が好きで、でも自分を愛していない」 恋愛に視点を置いているけど、心理学に近い気がした。カウンセリングみたいな。 「ナルシシズム」を持っている人は比較的多いと思う。でも「自己受容」できている人はどれくらいいるのだろう? この本がわざわざ再編されて発売されるということは、私も含め、それだけ生きづらさを感じている人が多いのだろうな。 私は以前「自己受容」が全く出来ていなかった。 あの時なら、見向きもしなかったかも知れない本。 少しずつ出来るようになってきた今だから、本当に染みた。 パートナーが居ない人はもちろん、パートナーがいるけれど、何だか居心地がよくないとか、パートナーはとくに必要としていないけれど、何だか生きづらい時があるとか、そういう人たちは、一度読んでみるといいかも。

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    投稿日: 2014.06.11
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    凄く「深い」本だと思いました。思春期に携わる職業としても、個人的にも、うなずくところ、多数です。途中まで読んで中断して、など、3回読み直して、ようやく、読んだ気になったので、今の登録にします^_^; 中学生、高校生への講演でも使えますし、何より、、今の自分に痛感するんですよ(-_^:)

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    投稿日: 2014.06.10
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    「すべてはモテるためである」を読んでからこれを読んでみた。だいぶ話のトーンは穏やかなんだけど、どこから読んでも、おお、そうだよね!って思うような事が書かれていて、面白いです。少しバレしますが、「愛してくれない人を好きになる理由は自分のことが好きではないからです。」これですね。よくよく考えてみると、そういう人そこかしこにいます。これは男性も女性も読んでみると面白いし、発見があると思います。

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    投稿日: 2014.06.07
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    めちゃくちゃ面白かったです。本の内容自体はまあまあでしたが。何が起こったのかきいてください。 まあ…この手の本を買うのはちょっと抵抗がありますよ。そして読みはじめると最初は「わかるー!自分を肯定できないから他人のことも……うんうん、これってまさに私のことだわ!」とかベタに共感していました。しかし、どうも話がふわっとし続けているので「うん、心の穴の形が〜っていうのはわかったけどじゃあ具体的にどうしろっていう話なの?」と若干もやもやしてきて眠くなってきました。しかし、 筆者が女子の悩み相談に答える、というページから雲行きがかわってきたのです。いや、途中までは「恋に悩む頭の悪い女子」と「解決法をやさしく説くアドバイザー」の構図だったのが、ヤリ捨てに悩む女子に対し二村さんが「浮気論」みたいのを話し始めたところで、その女子が「理屈はいい!お前がなんで浮気するのかをきいてるんだ!」と逆上して二村が狼狽えたことで形勢が一気に逆転し、そこから怒涛の展開になっていくのです。 続く信田さよ子との対談がまた一手一手がプロの棋譜を読むようにスリリングな展開なんですが、信田が「こんなに深いことを書いた素晴らしい本はない」と絶賛しながら「女には菩薩のような存在でいてほしい。そうすれば男がフラフラしていてもおさまる」という主旨の二村の発言を受けて「あんないい本書いておきながら最終的に出てきた本音がそんなにださいものでいいの?がっかりだよ」とタコ殴りにされて終わり、対談式のあとがきで「もうこれどうまとめればいいの?」と弱腰の二村に女性担当編集が「調子にのってるなと思ってた」と追い討ちをかける、という、 いや、モテ本でこんな展開、見たことないよ。っていうありえない事件が起きてます。最後に全部ひっくり返して終わる、って、乾くるみの「イニシエーション・ラブ」以来の衝撃。恋愛指南本とか自己啓発本にそんなトリックが待ってると思わないじゃないですか。 そしてそんな筆者と読者のウジウジ感を笑い飛ばすような湯川玲子の明るい解説で本は終わります。 実際すごい深いテーマを捉えていると思うので、ほんとにいい本だし、フェミ界の著名女子がコメントを寄せるのも納得。 私自身が読んで感じたこと。二村さんは「世の中にはいい恋愛(自己受容)と悪い恋愛(インチキ自己肯定とナルシシズム)の二種類があるので、いい恋愛ができる相手といい恋愛をするようにしよう」と訴えていて、一見「そうだな」と思うのですが、具体的に今までの恋愛を思い起こすと、「この人とはいい恋愛だった」「この人との恋愛はナルシシズムに満ちた悪い恋愛だった」ということはなく、常にどちらの側面も持ち合わせているものではないか。自分自身も「驚くほど俗っぽくダサい感情」から「自分が消えてやさしさのかたまりになるような瞬間」までを常に行き来しているし、相手もそうだと思うし。だし、その清濁の混じり合いが醍醐味なんじゃないのかなー。などと思いましたが、さて。

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    投稿日: 2014.06.05
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    p61 自己受容→結婚して子ども産んで母親になれるってこと? p94 p102 p152 p160 セレンディピティ p168 見返りを求めないことが男、女らしさ p176 できないことに罪悪感を持つな p178 自己受容できるための方法(これ彼や) p274 心の穴にタッチしてきた人にしがみつく p288 自分は人を愛せないから菩薩のような女を求める ラク p291 「なぜ」愛せないのか 自分に問うてもしょうがないよねっていう 相手をみてよ p293 あとは選ぶ ゆっくり

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    投稿日: 2014.05.27
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    これまで散々人を愛するにはまず自分を愛さなきゃとか、自分に自信を持ってないと人を好きになれないよとか言われて続けてどうにも腑に落ちなかったのですが、「自己受容」「心の穴」という表現がとてもしっくりきて救われました。 巻頭のフローチャートにそって読んでみると当たりまくっててびっくり(笑) なんだか自分、恋愛体質過ぎてダメじゃない?って感じた人、感じてる人におすすめです。

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    投稿日: 2014.05.24
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    本文よりも、あとがき以降のがおもしろいかも。 ためにならないことはない。といったところ。 恋愛本かと思いきや、女性が不幸にならないために、どう男性と関係を築くべきか、自分自身とどう向き合うべきか書いてある 湯山玲子さんのあとがきも秀逸✨

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    投稿日: 2014.05.24
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    女性のためのモテ本だが、課題設定は男女両用。自己受容についてここまで深い洞察もなかなか読めない。巻末の信田さよ子との対談が超オモロ。著者がボコボコにされていて可哀相になった。女性に菩薩を求める心理は判るだけに。

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    投稿日: 2014.05.13