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未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
苫野一徳/筑摩書房
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総合評価

43件)
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    信念補強型読書: 自分の信念に都合のいいように本を読んでいく 信念検証型読書 自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度 興味のあるテーマがあったり、好きな著者の本は、盲目的に信念補強型読書になりがちだと感じました。本書の内容は、まさに信念補強型読書を体現した内容、文章になっていてとても勉強になりました。

    6
    投稿日: 2025.10.04
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    10代に向けた哲学者による本の読み方、読書ノートの作り方。 「信念補強型の読書」と「信念検証型の読書」という命名(著者の師匠である竹田青嗣氏の言葉らしい)が分かりやすくてよい。読書だけでなくSNSなんかはまさに「信念補強型」の読み方をしちゃっているなぁと反省。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    『大事なのは、よい本をじっくり味わうことであり、また本当に自分のものにすることです。(68)』 気になる本がたくさんある。次々と発売される。読みたい本をその都度買っていた時期もあった。読破率は多分5%くらいなものだろう。 3ヶ月くらい前から、時間はかかっても良いから読み終えることを目標にしてみた。この本もだが、読み終わるって気持ちいい。完了の喜びを得て読書の喜びに繋げていくこともできるんだなと思った。 ゆくゆくは著者が書かれているように読者ノート(レジュメ)も作れるようになりたい。 あと、おすすめ図書も丁寧に紹介されているのでその本たちも読んでいきたい。

    0
    投稿日: 2024.11.20
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    読書の効用:クモの巣電流流し 道具としての知識 「勉強の仕方がわかったぞ」 境界を突破する 読書もまた1つの経験 言葉をためる、交し合う 構造をとらえる 市民としての読書 読書の方法:「投網漁法」から「一本釣り漁法」へ 読書会 図書の先生を大いに活用 知識は雪だるま式に増える 速読の問題 文学との出会い 読書を習慣に 信念補強型と信念検証型の読書 レジュメ(読書ノート)の作り方:1冊まるまるレジュメを作る レジュメは本を読み終えてから作る 電子書籍や電子ペーパーを活用する  次に読んでほしい本

    0
    投稿日: 2024.09.11
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    なぜ大人は本を読めというのだろう? 頭と目を鍛えるための本の読み方を伝授しよう。問題の解決に力を発揮する最強の武器に自分がなる!

    0
    投稿日: 2024.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書を続けていると、脳内の知識のネットワークの点と線が増えていく。増やせば増やすほど、複利のように指数関数的に発達していく。 →「クモの巣電流流し」(13) →・・・ネットワークに一筋の電流がほとばしり、泡緩知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがある(14) 学びたい内容を自分の興味関心に合わせていくのは無理がある気がする。 逆の方がうまくいきそう。自分の興味関心に合わせて、学ぶ内容をくっつけていくようにする。 確証バイアスを強くするような読み方(考え方)になりがち。 それよりもクリティカルシンキングを入れて、中立で複数の立場方読む方が、知識や思考のネットワークが広がる。 学ぶことを目的にするなら、後者の方がよりよい。実行するには承認欲求や自己肯定からは距離を取らないと多分難しい。自分を証明することは一旦棚上げマインドを身につけよう。 →「信念補強型の読書」自分の信念に都合のいいように本を読んでいくこと(86) →「信念検証型の読書」自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度(87) →「欲望・関心相関性の原理」竹田青嗣(91) 人は自分の興味関心、考え方、立場によって、同じ事実やデータでも解釈が異なる。 別に悪いことではない。解釈が異なるからこその多角的な視点が出来上がる。 同じ事実、データの異なる解釈を、それも一理あるなと受け入れられると、多角的な視点ができるようなる。

    0
    投稿日: 2024.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ本を読むのか? 「教養を積むため」 この本を読んで 教養とは 「物事を色々な見方ができること」 という答えを見つけました。 ⁡ 苫野さんの文が唸るほどに説得力があり美しい文で。 表現の仕方が正に教養のある人のそれ。 言葉が芸術であるなんて表現私には思いつかない。 ⁡ 驚いたのは苫野さんに鬱病を抱えていた過去があること。 聡明な方のイメージがありそのような経験があるとは思いもしなかった。 その頃、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に助けられたのだとか。 誰しも苦しさや抱えているものがあり、それがあるからこそ、その人の魅力にも繋がるのですね。

    1
    投稿日: 2024.05.28
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    35才、子どもが3人もいる大人の私が読みました。 学生向けに書かれた本でしょうが、大人の私でも学ぶ事が沢山書いてありました。学生の頃に出会いたかったなあ~なんて。 本を読むという事の面白さと大切さを、優しく伝えてくれる本です。

    2
    投稿日: 2024.03.30
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    中学生向けのシリーズだが、前半と後半で最適な読者が異なる内容に感じる。読書の意義は、読書を好まない子ども向けだろうが、その子にとって後半の読書レジュメの作り方はハードルが高すぎる。 悪い内容ではないが、どのような子に薦めればよいか迷う本。

    0
    投稿日: 2024.03.16
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    なぜ本を読むのか? シンプルだけど答えづらい問いに向き合う本。 自分をGoogleマップにするため、経験だけでは得られない知識を蓄えるため。 著者に学校の先生向けに講演会してほしい。

    0
    投稿日: 2024.01.16
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    1100 苫野一徳(とまの・いっとく) 1980年生まれ。兵庫県出身。熊本大学教育学部准教授。著書に『はじめての哲学的思考』(ちくまプリマー新書)、『勉強するのはなんのため?』(日本評論社)、『教育の力』『愛』(講談社現代新書)、『「学校」をつくり直す』(河出新書)など。 でも、そんな苦悩の中にあっても、もしわたしたちの頭の中に "教養"がクモの巣のように張り巡らされていれば、ある時突然、そのネットワークに一筋の電流がほとばしり、あらゆる知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがあるのです。 そうか、いま、自分はこんなふうに問題を解決すればいいんだ!こんな行動に出ればいいんだ!そんな答えが、突如として閃くのです。 わたし自身は、これからのより「自由で幸せな人間社会」をいかに構想するかという問題意識に動かされながら哲学を続けています。言いかえれば、この問題意識を中心にして、さまざまな知識をネットワーク化しています。 そのためには、哲学だけでなく、歴史学や経済学、人類学、社 会学など、さまざまな学問もまた勉強しなければなりません。 問題意識を中心にした学び(読書)にとって、学問の垣根はあまり関係がありません。 と、そんなわけで、「哲学、経済学、社会学、人類学、歴史学、その他諸々、とにかく、全部読むんだ」という竹田の言葉は、竹田の弟子たちみんなに共有されている勉強法なのです。 にもかかわらず、齢70にして、「わたしはやっと勉強の仕方がわかったんだ」だなんて、いったいどういう了見なのでしょう? それまでは上手にしゃべれなかった大学生が、読書を積むこと で、1〜2年後には見違えるほどの言葉の使い手になった例を、 わたしはたくさん見てきました。 とは言っても、社会のことに興味なんてない、考える余裕なん てない、という方も、きっと少なくないだろうと思います。何を隠そう、わたしも中高生の頃は、自分のことに精一杯で、社会の 問題などにはほとんど関心がありませんでした。 でも、この市民社会には、やっぱり成熟した市民たちが必要な のです。この社会をよりよいものにするにはどうすればよいか、 そのことを考え合える、成熟した市民たちが。 ノンフィクションだと、お手頃なのはちくま新書や岩波新書、 講談社現代新書のような新書版の本です。中高生向けの、ちくまプリマー新書や岩波ジュニア新書、また、本書がその第一弾であ るこの「ちくまQブックス」のようなシリーズもありますので、 中高生のみなさんにはぜひこうした新書を読み漁っていただきたいと思います。 ある分野の専門家が、一般の読者向けに比較的わかりやすく書いたものが多いのが新書の特徴です。歴史、哲学、文学、自然科学、社会科学など、諸学問における何らかのテーマや、その学問の全体像が理解できるような本も多いですし、環境問題や格差問題など、現代社会の問題の最前線について教えてくれるような本も豊富です。スポーツや音楽など、わたしたちの趣味を豊かにしてくれるような本もたくさんあります。 読書習慣のあまりない人は、まずは月に2〜3冊から始めてみ るといいでしょう。そのうち、週に1〜2冊、慣れてきたら、1 日1冊なんてこともできるようになるかもしれません。それくらい読めれば、きっともうグーグルマップまっしぐらです。

    1
    投稿日: 2023.10.31
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    『未来のきみを変える読書術』 著者 苫野 一徳 ちくまQブックス 2021年 新進気鋭の哲学者である苫野一徳さんによる本を読むことに関する本です。 この本の主張は至って簡単で、「読書をすることによって、脳内のネットワークに電流が走り、あらゆる知恵や思考が1つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が導き出される」というものです。それに付随する形で、本を読む方法、読書ノートの作り方が書かれています。 この本の一番面白いところは「欲望・関心相関性の原理」と呼ぶものを読書に適用した上で、その読書の役割を狭めるのではなく、あえて広げているところにあると考えます。 「欲望・関心相関性の原理」とはこの世に絶対正しいと言えるものはなく、それはいつでも僕達の欲望(こうなってほしい、こうでありたい)と関心の色を帯びているというものであり、これを読書に適用すると、自分は正しく本を読んでいるつもりでも、それはきっと自分自身の欲望や関心を過大評価して読んでいるということです。(現にこの文章がそうです。ほかにも注目すべきところはたくさんありますが、私はこの事柄を選んだのは私の関心がこれに向いているからに他なりません) しかし、だから読書をしても意味がないと捉えるのではなく、それをさらに発展させて著者が書いてあること以上を読み取ることだってできるというのが本書で書かれていることです。 この本を読んで、読書に対して改めて考えさせられた。本を読むという行為自体、今はほとんどの人間がやっていないのではないかそう思わせるほどに、今の時代日常的に本を読む人を見つけるのは難しくなった。もちろん、本を読むことが全てではないが、本を読まないと生きていけないという人に出逢おうと思ったらどれだけの人と出会えばいいのか? そんな中で、本を書いてそれを受け取り、本を読むこの行為は非常に気高く、そして卑しい。 どこか人の欲望に似ている。そういうものであり、そういうものでしかないのだと思う。下手に絶対視しない。上手に相対していくことが重要なのだと考える。

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    投稿日: 2023.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「苫野一徳」月間、3冊目 はからずも「読書は僕たちをグーグルマップにする」的な読み方をしている私 そもそもこのブクログもレジュメ(読書ノート)とまでは言えないけれど、記録のために始めたもの これからは新書も積極的に気にかけて手に取ってみよう

    0
    投稿日: 2023.10.10
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    本は編集者、校正者、作者の合作。 熟成度が高い。 本を構造的に捉える。背景も含めて。 問いは何か。どのような方法で解こうとしているか。答えはなにか。

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    投稿日: 2023.07.13
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    中高生くらいの若者向けの読書論。読書をすることでどんないいことがあるのか。どのように本を見つけて読んでいけばよいのか。本から得たものをどのように残していくのか、という三つの章で展開していく。 本を読むことの意義として、最初に語られるのが「クモの巣電流流し」だ。バラバラだった知識が、ネットワークのようにつながることで、新しい閃きが生まれることを表現した比喩だ。そのため、著者は、本を読むにあたって、広く多読することを重視する。 また、知識というのは、いつでも何かための「道具としての知識」で、わたしたち自身の興味や問題意識の大切だという。ただ、この自分自身の興味や問題意識を見つけることこそが、実はけっこう難しいのではないか、とも思った。どうしても、「知のネットワーク」ができるまでの道のりは、そこそこかかるし、それまでの全く分からない期間を乗り越えるには、それなりの忍耐やこの先にもっといいことがあるという期待感が必要のように思う。 本書は、全体を通して、そうした個人の持っている知的好奇心を信じた展開だったように感じる。 面白かったのは、「信念補強型の読書」と「信念検証型の読書」のところだった。本を読むときの態度として、自分が初めから考えていたことを確認するための読書と、それを本当にそうなのか、と揺さぶるための読書があるという話だ。 どうしても、自分の考えていたことを肯定してくれる話を読むことは心地よいものだ。好きな著者の本や、好きな分野の本ばかりを読み漁ったりすることの楽しさは、自分の考えを狭めることの原因になることは、経験的にも思うことだ。だからこそ、「自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度」(P87)は、大切な態度だよな、と思う。 ただ、これもけっこう高い意識を必要とする態度なのではないかとも思う。 全体を通して、本が好きな自分にとっては、うなづけることがたくさんあった一方で、本を読むこと、学ぶことに対して、ストイックになれる人向けの本であった。

    0
    投稿日: 2023.06.05
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    本を読んでグーグルマップになろう。 わかりやすく面白い読書術。本を読んで得るもの、本の読み方、読んだ後のレジュメ作り。特にノンフィクションや学術書を読む時の足がかりとなるあれこれが示されます。 10代の頃に知りたかった。いや今からでも!

    0
    投稿日: 2023.05.11
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    もともと本に関する本を読むのは好きなんだけれども、ここのとこ、またさらになんで人間には本が必要なのかということを考えている。というわけで、もう知らぬうちにひとつ答えが出ちゃったのだけど、考えるために読んでいる、本を。本当に考えたいことは、自分の頭だけでは深まっていかない。 読書離れや本屋さんがなくなるなんて話が巷にあふれているけれど、本は、ピアノを弾くよりプールで泳ぐより、YouTubeを見るより実はずっと気軽なもの。なんせ図書館があるのだからお金がかからない。鍵盤も水着もスマホも持ってなくて大丈夫。それはだって、本を読む権利が誰にでもあるから。考える権利があるから。でもそれだけじゃない、本を読む理由はもっともっとたくさんあって、人それぞれで、本を読めば、何かしら、ああ、本を読んで良かった、と思うことがあるはずなのだ、誰にでも。ピアニストにも水泳選手にも、YouTuberにもなれなくても、「読者」には誰でもなれる。 あら、この本のことを書こうと思ったのに、ちょっとつらつら違うことを書いてしまった。「なぜ本を読むのか?」ってことが、とても簡潔に書いてある本だった。中高生向け?にしては3章がそうかしらん、と思ったけど、ぜひ大人も。てか、本に対象年齢などないのだ。

    0
    投稿日: 2023.04.13
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    中高生向けの読書術であったが、逆に優しく読めた。 私も、読書ノートはつくっているが、手書きかWordかで迷っている時期であったため、これからもWordでレジュメ作成しようとおもう。

    0
    投稿日: 2023.04.01
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    「速読家の知識は、単なる脂肪である」という平野啓一郎さんの言葉の引用に、ギョッとした。本を読み終わったらちゃんとメモや目次を見返して、知ったこと、学んだことをメタ認知して、「無理のない多読」にしていきたいです。それにしても、ちくまのこのシリーズは良いですね。

    2
    投稿日: 2023.01.28
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    哲学書を読むときに必要なこと 1.この本の問いは何か? 2.どのような方法でその問いを解こうとしているか? 3.答えは何か?

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    投稿日: 2023.01.14
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    読書しない人に読書の意義を伝えるのが困難な中、本書はかなりわかりやすく読書の意義を説明してくれます。

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    投稿日: 2022.11.21
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    中高生向けに分かりやすく作られている。 が、社会人でも何故本を読むのか、説明するのは難しいのではないか。 電子書籍でレジュメ作成容易化など参考になった。

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    投稿日: 2022.11.12
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    読書のカタチは色々あるけど何はともあれ本を読みはじめなければ始まらないですね。 本との出会いが未来を変えることは十分起こりうる。 今の私も様々な本との出会いが無ければ無かったと思うので。

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    投稿日: 2022.11.04
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    速読家の知識は、単なる脂肪である 一冊の本をじっくり味わう経験が貴重である。 →ビジネス文書は、すべてに目を通す必要はないが、習得した知識を脂肪とさせるのではなく、筋力として、有効に使うべきである。さらさら読んでしまうことが多いので、自分の中に定着させられるように、意識して読みたい。

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    投稿日: 2022.10.04
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    本を読むと、頭の中に知識のネットワークができ、僕たちをグーグルマップにしてくれる。 解決したい問題に出会ったとき、頭や目が威力を発揮して、進みたい道へ、自由に歩き出せるようになる。 本当にやさしく、でも本質を突いた、本の読み方を紹介してくれます。 今まで読んだ読書術、読書論の中で、一番良かった本です。 日本語で”教養”と言うと、実生活には大して役に立たないけれど、知っているとちょっとかっこいいたくさんの知識、というようなイメージがあるかもしれません。 でも、哲学――物事の”本質”を深く考え抜き洞察する学問――の世界では多くの場合、この言葉は、わたしたちがより「自由に生きるための知恵や知識」を意味します。ドイツ語のBildung(ビルドゥング) が、一般に”教養”と訳される言葉ですが、この言葉には、わたしたちをより自由にしてくれる、精神的、人格的成長をもたらすもの、という意味が込められています。さらに、そのことを通して、この社会もまた、より自由で幸せなものになるように、という意味も。 ー 10ページ

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    投稿日: 2022.10.03
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    教養を積むために読書をしていきたいと思えた本。 手当たり次第でいいから、まずは新書シリーズなど、気になる本を見つけて読んでみようと思う。 著者が、ゲーテの本を読んで自分の思いが表現されてると感じたように、文学を読んで自分の思いが表現されている、と感じる体験ができたらいいな。

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    投稿日: 2022.09.26
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    大量の読書経験をつむことで、頭の中にクモの巣状の知のネットワークができ、Googleマップように自分の生き方進みかたを示唆してくれるようになるという。様々な分野の本をどのように読み、どうやって自分の血肉にしてゆくのか、著者の方法が記されていて、興味深い。たくさんの本を読みたくて、そわそわしてくる。

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    投稿日: 2022.07.24
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    良い言葉がたくさん詰まった一冊。 異なる他者との間により深い了解関係を築くには、十分な言葉があればそれがなし得る。そのためにも、言葉をためる 必要がある。言葉をためるって表現がいいなぁ。 加藤先生の 文章をなめるな もあらたな気づき。 自分を開いて、傷ついて、何度も何度も書き直す、それが文章をかくということなのだ。 謙虚な姿勢で、文章にのぞみたい。 自分の信念に都合の良いように解釈するのではなく、信念検証型の読書で、教養のクモの巣 を張り巡らせ、いつか ヘウレーカ! の感覚を手にするぞ。

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    投稿日: 2022.07.08
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    大学で哲学を教えている苫野先生が書いた本。 沢山の読書体験を積み、Googleマップになって欲しい、 蜘蛛の巣電線流しによって、膨大な知識から瞬時に情報を引っ張ってこれるようになって欲しいと。 中学生でも読める文章で、読書初心者の私にはちょうど良かった。 私はアイデア力が自分に足りない、もっと欲しいという思いから効率のよい読書術を期待して、この本を手に取った。 結果的に急がば回れであることが分かった。 大量の知識をコツコツ積み上げ、いつか自分の脳内でスパークする日がくること夢見てがんばろうと思った。

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    投稿日: 2022.07.02
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    蜘蛛の巣や漁法など楽しい比喩を使いながら読書を勧めてくれる本でした。 学生向けですが、読書初心者の私にもとても参考になりました。 洗脳されちゃうんじゃないの?紙じゃなきゃ本って言わないんじゃないの?みたいな偏見が心の隅にあったのですが、そういう些細な心配についても対処法や様々な見解を示してくれる本でした。 電子書籍派は読書のすすめ的な本だと少し肩身が狭い気持ちでしたが、著者さんが電子書籍も本ですと言ってくださって、自信を持てました。ありがとうございます!

    2
    投稿日: 2022.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〇児童・生徒や読書から離れてしまった先生に伝えたいなあということが言語化されてた 〇読書会のレジュメ作りは参考になる。これからは作ろう…。いつも、喋ってる間に訳がわからなくなってたから…。読書会…。 〇違いますねん。ホントは一冊ずつゆっくり読みたいですねん。でも、職業柄数もこなさんとあきませんねん。いつかゆっくり読める日まで! でも、読みたい本も 読み返したい本も 多いし…悩ましい ・読書はぼくたちをグーグルマップにする  大量の読書経験が、自分の中に自分専用のグーグルマップを作る  自分の人生を導いてくれるマップ  →教養を積む ●読書の効用  クモの巣電流流し  教養のクモの巣  知識のチャンク化  知のネットワークを編む   →私たちの興味や関心や問題意識  境界を突破する    ←壁を作らない、取っ払う  “豊かな経験”   →読書も経験の1つ    直接経験の世界を読書によってひろげることかできる  一般化のワナ   →読書で一般化の壁を壊す   →読書経験は自分が無知であること、未知に取り囲まれていることを知る体験  十分な語彙を持つことで、異なる他者との間により深い了解関係を築ける可能性が高まる  ネットじゃだめなの?   著者と編集者との戦い:本   文章は練り上げていく   ネットだと知の構造を手に入れることは難しい  構造をとらえる   ※哲学書の読み方    1著者の問いは何か    2どのような方法でその問いを解こうとしているか    3答えは何か  市民としての読書…民主主義社会の担い手として ●読書の方法  投網漁法から一本釣り漁法へ  読書会  図書の先生の活用  知識は雪だるま式に増える  速読と精読(スロー・リーディング)  文学との出会い  読書を習慣に  信念補強型の読書と信念検証型の読書  欲望・関心相関性の原理   様々な解釈・考えを持つ人通しの共通了解の可能性   絶対的な本の解釈はない   著者の思惑を超えることも ●レジュメ(読書ノート)の作り方  ノートに記録することで、本のエッセンシャルオイルを記憶に定着させる  一冊丸ごとのレジュメ   全体像が分かるように、骨格を浮かび上がらせる   読み終えてから作る  電子書籍や電子ペーパーを活用する ☆成長の欲望を燃え上がらせろ  

    3
    投稿日: 2022.03.12
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    〈自分だけの「グーグルマップ」をつくろう!〉 哲学者・教育学者である筆者が、自身の経験を混じえながら、(主に専門書や実用書の)読書の良さや読書術について記している一冊。 筆者は、膨大な量の読書量によって、自分の中に「グーグルマップ」をつくることができると言っています。つまり、知識や物事を上から見下ろし、目的地までの道順を知ることができるようになるということです。 そして「クモの巣電流流し」が起こる瞬間があると。 「クモの巣電流流し」とは何でしょうか?このことについて、以下のように書いています。 "クモの巣電流流し? 聞きなれない言葉だと思いますが、これは文字どおり、頭の中に"教養"のウェブ、つまりクモの巣状の知のネットワークを張り巡らせ、そこに"閃き"の電流を流すことです。"(p.14) 読書を通じて、知識を蓄え、結びつけて知のネットワークを張り巡らせることで、閃きが起こる瞬間があるということです。 私自身、これまでの読書経験を通して、筆者の言う「クモの巣電流流し」が起こったことは何回かありました。一見無関係の物事が自分の頭の中で結びつき、まさに電流が走った如く閃く時がありました。おそらく、読書経験を積んだ方なら似たような経験はあるかと思います。 筆者は読書によって「言葉をためる」ことができると言っています。 自分の気持ちや考えを相手に正確に伝えるために、たくさんの言葉をためる必要があるということです。 他には読書術として「投網漁法を経て一本釣り漁法へ」、「信念補強型読書より信念検証型読書をしよう」と紹介されています。 例えをうまくつかっているので、読書術として分かりやすいです。 苫野さん自身の読書経験や師匠の竹田青嗣氏の言葉、その他哲学者などの言葉を引用しながら説明しているので、イメージもしやすいと思います。 「ちくまQブックス」シリーズは10代のノンフィクション読書のために立ち上げられたレーベルで、二色刷りでイラストが多数のため、他の本も読みやすいです。 自分の関心のある分野について知のネットワークを広げる手段が載っているオススメの一冊です。

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    投稿日: 2022.03.07
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    初挑戦のQシリーズ。でもこれ、プリマーとの住み分けは?それよりも更に読み易く、ってことかな。短いし、イラストもふんだんに使われているし、確かに読み易いことは間違いない。まずは自分の好物たる読書論を読んでみたけど、本シリーズの他作品にも是非あたってみよう。

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    投稿日: 2022.02.21
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    読みやすかったです。 電流蜘蛛の巣流し、確かにあるなぁと思いました。今後、それがまた起きるような読書を続けていきます。

    0
    投稿日: 2022.01.05
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    なぜ本を読むのか、本を読むと自分にどんなことが起こるのか、どんなふうに読むのか、そんな問いにこたえてくれる一冊。本を読むと広い視野を持つことができる。本を読んで“言葉をためて“いくと、他者との間に深い了解関係が生まれる。進みたい道へ自由に歩き出すために、本を読もう。司書の活用法もありますよ。

    2
    投稿日: 2021.11.08
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    #未来のきみを変える読書術 #ちくまQブックス #苫野一徳 哲学者苫野一徳さんの本。ご自身の豊富な読書経験からか、「レジュメを作るのに値しない本」と表現されていたのにはひっかかった。どの本もきっと作り手が一生懸命世の中に送り出したものなのに。価値を決めるのは個人。これが一般化のワナ?

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    投稿日: 2021.11.08
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    図書館で借りてきた本、子供向け。 「なぜ本を読むのか」という副題がついている。 私自身はそれが楽しいからに尽きるが、本書では知識を得る楽しみ的な結論。 まぁ、知識欲を満たすという楽しみはあるが、小説などはまた違うのではないか。 「なぜ本を読むのか」に関してはむしろ小説家の桜庭一樹の答え、「それが快楽である」の方がしっくりくる。 小説だけでなくたまには実利的な本も読もうと思いました。

    5
    投稿日: 2021.11.01
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    読書経験を積むことでできる俯瞰して見える感覚を、グーグルマップと表現しています。 ものなどの財産は奪われることがあっても、知性は奪われないですからね。 基本は高校生向けなので表現は丁寧で、わかりやすい表現でサクサク読める。 厚さも薄いので、1日あれば読み切れました。 私はほどほど本を読みますが、自分の部下は読まない人が多数派。 この本に書いてあった「ネットじゃダメなの?」という考え方は強そう。 部下にも本を読んで欲しいのですが、なかなか改善されず。。 この説明なら興味を持ってもらえそう。 読書は何歳になっても豊かにしてくれるものですが、この本を渡して本を読んでもらうなら20代までかな。 https://jinseilog.com/chikumaqbooksreading/

    1
    投稿日: 2021.10.31
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    【子どもから大人まで】 著者の作品はどれも読みやすく、わかりやすくものが多い。その中でも本書は、中高生向けなので、より読みやすい。 読書がなぜ必要なのか。 読書の仕方や、読書ノートの勧めなど。 面白そうなものはチャレンジしてみるのもいい。

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    投稿日: 2021.10.31
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    中高生にこの本を読ませるのは勿体無い! むしろもっと対象を広げて大人でも、社会人でも本を読まない事を自慢している全ての方に読んでもらいたい!

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    投稿日: 2021.10.12
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    学生向けに簡単に書かれている本だった。 その分読書を通して得られるものなどがわかりやすく表現されていた。 ◯自分の人生を導いてくれるマップを手に入れること ◯知の構造を手に入れる 梅棹忠夫 知的生産の技術 竹田青嗣 中学生からの哲学超入門 ゲーテ 竹山道雄訳 若きウェルテルの悩み

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    投稿日: 2021.10.10
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    知のグーグルマップを手に入れるための、最短最速の方法は、特別なテクニックではなかった。まさに「学問に王道なし」 著者の師匠である竹田青嗣先生の 「哲学、経済学、社会学、人類学、歴史学、その他諸々、とにかく、全部読むんだ。」 という言葉が全てを語っている。

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    投稿日: 2021.09.27
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    多種多様な読書術本が出版されているが、本書が最も本を読みたくなる読書術本だと感じた。 読書の効用と方法が中高生向けに平易に書かれているが、内容は社会人にとっても非常に重要だと思う。

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    投稿日: 2021.09.23