
総合評価
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powered by ブクログこれはこれで面白い。一作目の方が衝撃さを感じる人は多いかとしれないが。それにしても恐るべしは、城塚翡翠!
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ評価 2.5 途中で挫折 少しづつ小説を読んでみて分かったが、謎がややこしいのは向いてない。 言葉で誘導や言葉尻をとるやりとりも好きではない。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ楽しかった! 前作は最終章まで読み進めるのが非常につらかったけど、今作はすでに城塚翡翠のキャラクターを理解しているので、さすが城塚さん!と思いながらニヤニヤ読めた。コナンくんが子供じゃないとか古畑さんがただの変人じゃないって分かってるような安心感。特に2話目は犯人のイラつかせ方が古畑さんのようでとても楽しかったです。ドラマ版も見ておけばよかったなあ。
1投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
invert 城塚翡翠倒叙集 前作のmediumではあり得ないくらいひっくり返されたが、そんな城塚翡翠シリーズ2作目にしてタイトルがinvert(反転する)とは随分ハードルをあげたものだと思いながら読み始めた。 3話からなる短編集なのだが、1,2話目はそこまで…という印象だった。 倒叙集ということで最初に犯人がわかった状態で話が始まるのだが、犯人の動機に共感の余地が多くどちらかというと犯人側に肩入れしてしまい、その犯人を無慈悲にも叩きのめす城塚翡翠という構図があまり好きになれず。 ただ3話は非常に良かった。 最後まで読み終えた今となっては敢えて1,2話を薄い読み口にしたのではないかと思う。 それくらい3話目は良かった。これからも城塚翡翠シリーズは続けて欲しい。
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ読んだ時の衝撃度で言えば、mediumの方が大きかった。 しかし、今回は倒叙ミステリーで前回とはまた違った面白さがある。 倒叙は初めて読んだが、解説にもあるように犯人は当然のこと、動機なども開示されてしまっている状況でここまで面白いものが書けるのはすごい。 読者への開示内容もフェアであり、倒叙の面白さに気づけたので、invertⅡも読みたい。
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ城塚翡翠シリーズ第2弾 前作のmediumを読んでからの方が楽しめますね。 今回は倒叙集という事で、犯人があらかじめ分かってるコロンボスタイル。 翡翠の決めセリフ(?) 『探偵の推理を推理できますか?』 こういう視点で読むとより楽しめるストーリー。 もちろん今回も騙されました˙ᴥ˙
15投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古畑任三郎が大好きな私にはドンピシャな小説。 古畑任三郎の犯人と同じようなことしてて面白かった。 どの言葉でどの行動で分かるのか注意して読んでても分からなかった… 特に最後のは言われてみたらおかしいことに気付くのに言われるまで全然気付かなくて前作同様騙された。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ倒叙ミステリーが好き!! 「すべてが、反転」、そのとおり。 探偵の推理を、推理できるか(わたしにはできなかったが)、謎解きそのものものおもしろさに加えて、仕掛けにも驚かされ、主人公の語るミステリー論に深く頷き、エンターテイメント性の高い作品。 1作品目では、あまり見えなかったキャラクターの深みも垣間見えて、続きが楽しみ。
4投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログやっぱり面白かった。ドラマも観てたけどうろ覚えだったので解決編も楽しめました(ドラマの構成も好きだった)。 ところ、『invertⅡ』は文庫化しないのかな?
10投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログシリーズ2作目。 前作が衝撃的な結末を迎えてしまったせいで、装いを新たにして倒叙型ミステリとなっている。 ミステリとして良く出来ているし、城塚翡翠の魅力も変わらないが、前作と比較するとどうしてもインパクトが弱くなるのは致し方ない。
3投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ◯絶対に前作から読むこと。さもなくば1つ傑作小説のネタバレを早々にくらうことになる ◯タイトル通り、古畑任三郎好きな人なら
5投稿日: 2025.07.21
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前作から引き続き翡翠さんが可愛かったです。 倒叙(今作で初めて意味を知りました)ミステリーとしてかなり質が高いものではないかなと思います。犯人が分かっているのに、気になってどんどん読み進めてしまいます!
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログ倒叙小説というのはいわゆる刑事コロンボ方式。 私世代は古畑任三郎の方が馴染み深い。 最初に犯人が分かってるあれですね。 あんまり感想呟くと前作mediumからのネタバレをしてしまいそうだから、控えめにしときます。
0投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログシリーズ2作目。 1作目とは構成異なり、叙述トリックを真摯に描いた作品集。毛色の違う叙述トリックの作品が三作収録されています。 前作では上滑りして見えた一見苛立たせるような翡翠の言動や振る舞いも、コロンボや古畑任三郎的手法と理解して捉えてからは面白く読めた。 新しい探偵シリーズものとして定着するため、是非長く続けてほしいです。 最初のシステムエンジニアの話が好きでした。
7投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ前作の続編ですが、前作の性質上どうしても前作より評価が劣ってしまいます。 本作は倒叙型のスタイルをとっています。倒叙型ミステリーには刑事コロンボと古畑任三郎という傑作が存在していて、それら全てを観ている私としましては、二番煎じという印象が拭えません。本書もそれらを意識して、特に古畑任三郎を意識して作られていて、セリフや設定などそのまんまな部分が多々あり、真新しさにかけました。 それでも最終話に関しては面白かったです。
12投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログinvert!!反転なのねー 犯人目線だから、追われるドキドキがすごかった。翡翠に勝てる気もしないなー シリーズ3つ目の文庫待ち遠しいし、ドラマも見てみたい
0投稿日: 2025.05.23
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倒叙ミステリを書くのはほんとにたいへんだと思う。 しかもがっつり読みごたえある感じで。 今回は真ちゃんが大好きになっちゃったな。 真ん中のお話の先生は捕まってほしくなかった。 犯人を応援したくなるのはこのお話だった。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログすべてが、反転。 さあみなさん、mediumを読んだらこちらです。 なんならmediumを読まないと面白くないので読んでください。 私、mediumで衝撃を受けすぎて、続編のインパクトが薄れそう…って思ったんです。全くそんなことはありませんでした。 全部面白い。 細かいところだと「霊媒探偵城塚翡翠」から「城塚翡翠倒叙集」になっているのもいいです。 倒叙ミステリに目覚めましたねぇ…
4投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ犯人視点の小説。古畑任三郎パロディ。 じわりじわりと追い詰められていく犯人たちの様子にドキドキします。逃げ切って欲しいなーと犯人の味方をしたくなってしまいました。 特に最後の話がめちゃくちゃ面白かった! プログラムさんだの、偶然さんだの、翡翠がぶりっ子をするのは正直読んでいて結構イライラしました。それすらも翡翠の手のひらで転がされているのかもしれません。
1投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ倒叙ミステリだから犯人は誰か分かった上で読んでるのに毎回驚かされる! 文庫化した頃に買ってドラマから間をあけて読むために今になった。 買った当時は気づかなかったけど、表紙に描かれてる2人の意味に気づいて、そこでも驚いた
0投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
翡翠ちゃーーん!! 前作に続き、やっと読む事が出来た^ ^ 懐かしい古畑任三郎シリーズの様に最初から殺人シーンがあって犯人もどうやって殺したのかも丸わかりの状態から始まるミステリー。 鉄壁のアリバイにしらばっくれる犯人を追い詰めていく中でちょっとしたキーワードに『ちゃーらーん♪』と閃めく翡翠ちゃん。 スポットライトがあたり読者に向けて「さて、皆様にはわかりますか?推理を推理してみてください」みたいな感じで語りかける。 めっちゃ定番の展開だけど、やはり翡翠ちゃんのキャラが良い! アニメ化されたら鬼滅の刃の胡蝶忍さんの声の人がいいなと密かに思っているw
24投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログ倒叙ミステリーという言葉をこの作品で初めて知った私だ。恥ずかしい。最近の読者は、推理よりどんでん返しを求めているようで、叙述トリック好きの私はまさにそれなのだろう。What done it.
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ文庫本買って再読。翡翠シリーズやっぱりいいなあ。 Invert IIと単行本未収録作品を合わせて文庫化してほしいです。
9投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ2025年1月読了。 城塚翡翠シリーズ第二弾。前作mediumから必ず読みましょう。今作は倒叙形式で犯人の視点で描かれる。この形式は犯人が最初から判明しているということで犯人当てが好きな人には物足りないかもしれないが、探偵がどの時点で推理を完成させたのかという視点で読むと面白い。今作ではさまざまな犯人の視点から城塚翡翠の魅力や恐ろしさが描かれていて良かった。 特に好きなのは城塚が見せるわざとらしい仕草に対するそれぞれの反応の面白さだ。特に同性から見る城塚が印象悪くて笑える。
0投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ倒叙ミステリというジャンルを初めて読みました。 犯人が分かった上でロジックを紐解く様式は新鮮で面白かったです。一つも当てることはかないませんでしたが… 解答編の内容も論理的で引き込まれました、主人公の性格に癖があるため、前作を読んでいる方にはおすすめです。
1投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一作目ほどの衝撃はないものの、私は二つ目の話が好きだった。ここの感想でも他の方が言われているように、古畑任三郎を思わせる。古畑が大好きで今でもDVDで時折見返す私としては、信念を持って完全犯罪を成し得たと思っている犯人を、飄々とした探偵が追い詰めていく描写が楽しくてどんどん読み進められた。でも翡翠のキャラクターがやっぱりラノベ感が抜けず、そこは好き嫌いが分かれるだろうなと。あんまり私も、現実にいたら得意ではないかも、と二つ目の話の犯人と同意してしまったのは少し笑ってしまった。一つ一つのトリック、読者を騙す仕掛けはさすがで、読み応えは抜群にあると思う。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ短編のような形で三つのお話が書かれている倒叙ミステリー。古畑を匂わせる文は少し笑えた。 相変わらず翡翠のぶりっこさはあまり好きではないが観察眼はさすがだなと感心してしまう。 一作目のメディウムほどの衝撃はなかったが、作品としては面白かった♪
9投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ1作目ほどの驚きは無かったが、楽しく読ませていただきました。 古畑任三郎の若い女性バージョンという感じでした。 私は小説→ドラマ化という流れが苦手なのですが、この作品に限っては映像版でも見てみたいなと思いました。
0投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第20回本格ミステリ大賞受賞等、様々なミステリランキングで1位を獲得した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の続編。目次に、「この作品は、『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の結末に触れています。未読の方はご注意ください。」とあるように、前作のネタバレが含まれる。 そのそも、前作である『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、一見、霊能力者である城塚翡翠が霊能力で見つけ出した犯人を、探偵役の香月史郎が論理的に謎を解き明かす…という構造をして、実は香月史郎が真犯人の殺人鬼でした!というオチのミステリと見せかけ、さらにその裏に、実は、城塚翡翠は霊能力者でなく、より早く、より論理的に事件を解決し、霊能力者のフリをして香月史郎を騙し、香月史郎の正体を見破ったというミステリだった。霊能力者である美少女、城塚翡翠のキャラクターが反転する最終「 VSエリミネーター」には驚愕したものである。 今作は、城塚翡翠があざとい探偵であることを前提としつつ、倒叙ミステリとして犯人側の視点から犯罪が描かれ、犯人のミスを城塚翡翠が暴いていく。 倒叙ミステリとしてはオーソドックスでありつつ、古畑任三郎のパロディめいた部分もあり、作者の遊び心が伺われる。倒叙ミステリで肝心な部分は、一見、犯人が完全犯罪を成し遂げたと見せかけ、思わぬほころびから決定的な証拠を見つけられ、犯人が敗れるという展開となることである。犯人の犯罪が杜撰なものであったり、探偵からの指摘にいくらでも言い逃れできそうなのに、犯人があっさり諦めるのも興ざめ。探偵対犯人という構造を簡単に作れるため、サスペンスフルで読んでいるときは面白く感じる作品が多い一方で、最後まで読んでがっかりすることも多いジャンルでもある。 1作品ずつ掘り下げた上で、最後に感想を述べる。 ● 雲上の晴れ間 システムエンジニアの狛木繁人が、自身が勤務する会社の社長・吉田直政を殺害する。柏木と吉田は中学校時代の同級生でもあり、柏木は吉田に負い目を感じていることもあって、吉田に利用されていた。犯行があった時間。急遽発生したバグの調査を会社で行っていたというアリバイ工作をする。 柏木の隣家に、城塚翡翠が引っ越してきて、翡翠は柏木に接近しつつ、犯行の証拠を探る。 invertの1作目で、倒叙作品としての形が示される。犯人の身近な人物として翡翠が犯人と接する中で、犯人のミスを誘うというもの。翡翠の仕掛け、犯人のミスは以下のとおり 翡翠曰く、稚拙な犯罪のくせに、幸運に恵まれ、指紋やDNAなどの証拠を残さず、たまたま監視カメラや人の目にも留まっていない犯行とのこと 犯人のミスは以下のとおり ・浴室の位置を知っていることがバレる。 ・「水が流れる音」を「水が注がれる音」と言ってしまう。 ・(会社内と見せかけるために)ホワイトボードを動かしたことが見破られる。 ・ペットボトル(炭酸水)にキャップが開けられていた。 ・被害者の眼鏡のレンズに不自然に掌紋の跡が残っていた。 ・被害者のPCのデスクの指紋がふき取られ、誰かが利用したように見える。 ・煎じ薬が黒いと知っていることがバレた。 ・コンロの火を消してしまった。 ・キャップが空いていたのに指紋がないペットボトル。犯行現場に第三者がいた。 そして、この作品のポイントとなる部分。柏木はどのようにしてアリバイを確保したのか。また、デスクに残っていたCが示す物証とは何か。 柏木のアリバイ工作。吉田のデスクを利用し、会社にいるように通信相手に見せかけた。バグは自分で用意したミス。あらかじめ修正したものを用意しておき、23時まで吉田のマンションにいて、1時間かけて会社に戻り、会社で修正した。 デスクのCは、ノートパソコンの底のゴムの滑り止め。この部分に漢方薬の成分が残っていた(物証)。 エピローグ。千和崎真は、翡翠がノートパソコンの底のゴムに物証を偽造したのではないかと疑う。もしかすると、翡翠には本当は霊能力があるのか。翡翠の闘い方はつらくなのか…。 城塚翡翠という人間の存在そのものを一変させるという大がかりな仕掛けを施したmediumから、倒叙モノに切り替えるその最初の一編として、オーソドックスな倒叙モノに仕上がっている。アリバイトリックは、いわば、自らトロイの木馬を仕掛けておくという、「すべてがFになる」に通じるようなトリック。これはむしろ、ありがちと感じる。犯人が犯行を認めるノートPCの底のゴムの滑り止めの件は、エピローグで千和崎真の口からも語られるとおり、これが本当に決定的な証拠になり得るか、リアリティにはやや欠ける。もっとも、倒叙モノとして、しっかりとした物理的な証拠があるものは少ないので、十分及第点である。 【印象に残る一文】 プログラムは思ったとおりに動かない、書いたとおりに動く。 殺人鬼と恋愛ごっこをすることでスリルと快感を得る変態ドS探偵 ● 泡沫の審判 卑劣な盗撮犯、田草明夫を、脅迫されていた女性教師末崎絵里が、3階からの転落死という事故に見せかけて殺害する。 警察の初動捜査では、「小学校への不法侵入を試みた人間が、校舎の三階から転落した事故」と思われたが、城塚翡翠は、田草が灯りを持っていないにもかかわらず、軍手をするという灯りとなるスマホを操作できない状態で死んでいたことから、殺人事件だと考える。殺人事件があったとすれば、当日残っていた教職員のうち、3階に教室がある2年生の末崎絵里が犯人だと考え、スクールカウンセラーの「白井奈々子」として小学校に潜入する。 田草明夫が盗撮のために小学校に忍び込んでいたことが分かり、小学校を取り巻く状況は一変し、教師はより過酷な状況に追い込まれてしまう。 城塚翡翠は、スクールカウンセラーの「白井奈々子」として、末崎絵里と面談し「霊感がある。」と偽って犯人だと疑っていると示唆したり、話しかけるなどして苛立たせ、犯行を裏付ける証拠を固めていく。 教師が残っている時間帯であれば、教師にさえ会わなければ盗撮したカメラの映像の回収は容易であるにもかかわらず、教師が帰ってから侵入し、防犯システムに引っかかったという点がそもそも不自然。末崎絵里が、盗撮のカメラが仕掛けられていた3階のトイレを使わなくなっていること、末崎絵里と一緒に犯行当日、残っていた古茂田という教師が、田草が忍び込んだ理科室の窓の鍵を20時に占めていたという証言、20時に競馬新聞を買った田草が、1時間48分の時間を過ごしてから、21時48分に不法侵入を試みたのは不自然。むしろだけかと待ち合わせをしていたと感がる方が自然といったことから、末崎絵里の犯行を裏付ける外掘りを埋めるが、起訴に至る決定的な証拠が見つからない。 白井奈々子(城塚翡翠)は、取引現場にカメラが仕掛けられていたいう嘘で罠にはめ、末崎絵里を更に追い詰めるが、決め手とはならない。 城塚翡翠と千和崎真の会話の場面が描かれ、「メレンゲが甘すぎるのは、味を整えるのが目的ではなく、泡を安定させるため、」というヒントから、城塚翡翠は事件の決定的な決め手となる「砂糖の入ったシャボン玉液」の存在に気付く。 解決編では、城塚翡翠は、対峙する末崎絵里に、まず、田草の死が殺人事件だと考える理由として軍手の存在があることを伝える。 次にトリックを暴く。このトリックは、ハムスターのタンジが脱走し、防犯システムに引っかかったというもの。21時48分に、タンジが防犯システムに引っかかったことと、田草の死をむすび付け、末崎絵里はアリバイを偽装するだけでなく、田草の死が不法侵入の末に事故死したのだという印象を強固にしようとしたと指摘 決めてとなる砂糖の入ったシャボン液。二年になってから転校してきたという小池大地が、1年生の9月に行われた末崎絵里のシャボン玉のことを知っていたことが伏線となる。小池大地は、放課後、こっそりシャボン玉で遊び、シャボン液をこぼしていた。田草明夫は、そのシャボン液を踏んでいた。教室に入ったはずのない田草明夫の足から、シャボン液の成分が検出されたこと。これが決め手となる証拠となった。 城塚翡翠は、「自分が正しいと思えば人を殺してよいと生徒に言えるか。正しいと思ってころしたという殺人鬼には、大切な人を殺されても仕方がないと言えるか。」と末崎絵里を追い詰め、自首させる。 小学校教師のブラックな実態や犯行の動機から、犯人である末崎絵里に同情の余地があり、非常に読後感の悪い作品。一方で、倒叙ミステリとしては読み応えがある。殺人事件であり、末崎絵里が犯人だと断定するロジック、そして、犯行を認めさせる証拠。犯人の明確なミスというより、不運の部分もあるが、倒叙ミステリとしての納得度は高い。傑作といっていい1編だと思う。 【印象に残ったセリフ・描写】 「シャボン玉が弾けるみたいに、呆気なく、命は抜け落ちる。」 →殺人の場面での何気ない描写だが、この事件の決定的な証拠である「砂糖の入ったシャボン液」を示唆している。 「…それとも金色の自転車で来た方がよかったです?」 →古畑任三郎を連想させるセリフ ● 信用ならない目撃者 冒頭で、政治家に対し恩を売る探偵としての姿が描かれる。 雲野泰典による曽根本の殺害。ビルの3階のベランダに目撃者らしい人物がいたように感じたが、万が一目撃されたとしても、まさか殺人をしているとは考えず、通報もされないと考え、偽装工作をする。最後に、カーテンを閉めるために、干されてる状態から床に置き、血がついてしまった靴下を現場から持ち去る。 涼見梓は、向いのマンションに拳銃を持った強盗がいたという目撃情報を母親に電話していた。 警察の岩地道と蛯名が城塚翡翠のふりをした千和崎真と会う。「はわわ」ではなく「あわわ」と言っているのは伏線。「城塚翡翠」と名乗り、目撃者がいたことを告げる。 シーンが変わり、千和崎真と城塚翡翠の会話。これは叙述トリック。雲野泰典に会ったのは城塚翡翠のふりをした千和崎真だったが、城塚翡翠が会っていたかのように読める書き方をしている。このとき、雲野泰典が目撃者に接触するかどうかを賭ける。 雲野泰典は、涼見梓の家を訪れる。対応したのは涼見梓のふりをした城塚翡翠。次の場面で、涼見梓から城塚翡翠に電話があるというシーンがあるが、これも叙述トリックで、まるで、雲野泰典の訪問を受けて、涼見梓が証言を変えたように見える。 雲野泰典と城塚翡翠のふりをした千和崎真の対決シーン。わざと警察にバレるように備考をさせたり、下手なコールドリーディングをする。靴下についてのやり取り等をするが、決め手に欠ける。ここでは、雲野泰典が、このやり取りに勝利したかのような描写がされている。 以下、特別な注意がない限り、城塚翡翠のふりをした千和崎真を翡翠、涼見梓のふりをした城塚翡翠を涼見とする。 雲野泰典と、涼見が食事をしている場面で、翡翠が現れる。スマートウォッチの脈拍と、靴下の話をする。このやり取りの後、運野泰典が圧力をかけ、尾行や監視が中断する。実際は、これまではわざと下手な尾行をし、これより後は慎重に尾行・監視がされていた。城塚翡翠と千和崎真がマジックショーに行き(このショーが、バー「サンドリヨン」で、演者が西乃初のように見えるのも粋な演出)、時計のやり取りからヒントを得て、解決編に結び付く。 城塚翡翠からチケットをもらったという形で、雲野泰典と涼見はマジックショーに行く。そこで、マジックのショーの演目を利用し、涼見が記憶を取り戻す可能性があると、雲野泰典に感じさせる。 涼見梓のマンションに、雲野泰典と涼見が訪れる。涼見は、事件の夜を再現し、目撃した犯人の顔を思い出したふりをする。そこに、翡翠が登場。涼見との間で一芝居をうち、雲野泰典から時計を奪う。犯行時もしていた時計には犯行の痕跡があるはず。雲野泰典は、時計から証拠が出ようが出まいが、家宅捜索をされれば失脚すると考え、城塚を撃ち、涼見も撃つ。しかし、実際は城塚翡翠の手で弾は抜かれておっり、涼見は、「んふっ、ふふふっ、ふふふふっ」と笑い出し、自分こそが城塚翡翠えあると告げる。 警察が踏み込む。城塚翡翠は雲野泰典を犯人だと確信した、「秘密の暴露」に当たる発言を告げる。それは、「拳銃を手にした不審人物」の目撃情報を聞いたとき、「それは拳銃を手にし躊躇っていた曽根本自身だった可能性は否定できないのでは?」と言った点。通常であれば、不審者が夜道などを歩いているところを目撃したと思うはずである。ここから、城塚翡翠は、雲野泰典が犯人だと確信した。 雲野泰典が目撃者の自宅を知っていたことを明らかにしたのも失敗。犯人しか知り得ない情報であり、そもそも警察は目撃者がいたことすら知らなかった。城塚翡翠は、目撃者の目を隠すために洗濯物を外してカーテンを閉め、戻そうとしたが血が気が付い靴下を持ち去ったことから、目撃者がいると考えた。しらみつぶしに探し、涼見梓を探し当て、涼見梓になりすましていたのだった。 自殺でなく、殺人であるとすれば、これだけの偽装ができる人物は限られる。現象を成立させることができる人間が限られているというロジックから、城塚翡翠は、当初から雲野泰典を疑っていた。 亡き妻への思いを口にする雲野泰典に、城塚翡翠は、「人間は、死に取り憑かれるものです。そこから再び歩みを進めることは、一人きりでは、とても難しい。」と告げる。 千和崎真と城塚翡翠のやり取りがエピローグ。今回の事件は、城塚翡翠が生理でダウンしていたから、千和崎真が初動捜査を代わって行った。警察にも雲野泰典を快く思わない者は多く、自殺でも他殺でもどうにか逮捕するという方針。城塚翡翠としては、靴下が持ち去られている可能性から目撃者を探し出し、その証言から他殺を確信。偽装工作ができる人物として、雲野泰典を犯人と目して捜査に当たった。 城塚翡翠は千和崎真まで騙すことで、雲野泰典を騙し、自分を撃たせて犯行を暴いた。千和崎真はどこまでが計算か、どこまでが本性か、城塚翡翠をつかみきれない。いったいどれが本当の城塚翡翠だろう。全てが幻…といった作品。地の文で、城塚翡翠、涼見梓と描写されている人物が、それぞれ、千和崎真、城塚翡翠である部分もあり、ややアンフェアに感じる。読者を驚かす作品を書こうとする現れのように思う。そうすると、作中で城塚翡翠に語らせている、一般の推理小説読者批判も、かえってこの真相から目を背けさせるトリックのようにすら思える。 城塚翡翠が千和崎真だったことはともかく、涼見梓が城塚翡翠だった点は、驚くというより混乱してしまった。分かってから読めば後につながる伏線もあるが、理解するまでちょっと間を要してしまい、その分、驚きより困惑があったのは残念。もっとミステリに慣れていない時期に読んでいれば、間違いなくほれ込んでいた作品。構想も描写も上手いと思う。★4かな。 【印象に残ったセリフ・描写】 真ちゃんの方こそ、ブラックで飲めないと子どもなんて、まさしく子どもの論理じゃないですか。 推理小説は、推理を楽しむより、驚くことが目的となって読まれているじゃないでしょうか。 城塚翡翠のふりをした千和崎真が「サンドリヨン」を注文するところは、「午前零時のサンドリヨン」を思い起こさせる。 あの変態殺人シスコンクソ野郎は人間の心を持っていないので、まったく尻尾をつかめずに苦労しましたが…。あなたはごく普通の犯罪者です。人間の心を持っている。 【気になった点】 第三者視点の地の文章で、千和崎真のことを、「翡翠」と書いたり、涼見梓のふりをしている城塚翡翠を「涼見」と書いている場面があり、若干アンフェアに感じる。 ● トータルの感想 3編を通しての仕掛けはなく、独立した倒叙ミステリとして楽しめる。倒叙ミステリは難しいが、少なくとも東川篤哉の「魔法使い」シリーズよりは完成度が高い。大倉崇裕の「福家警部補」シリーズにも当たりはずれがある。石持浅海の碓氷優佳のシリーズは良作ぞろいと思っており、それに匹敵する完成度だと思う。 キャラクターとしての城塚翡翠をそこまで好きになれないのが難点。碓氷優佳もそこまで好きではなく、この点も共通している。倒叙ミステリとしての完成度の高さと、特に「信用ならない目撃者」の読者を驚かせようとする姿勢を評価し、★4で。
0投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ今回もすっかり騙されてしまいました。 翡翠の人間味も感じられて、好感がさらに持てました。 形式的には、ドラマ古○任三郎を思わせます。 面白いです。 短編が3つ掲載されていますが、特に最終話が濃密で最初の2編は最後の編のために用意されていた様にも感じられる程です。 次巻も楽しみです☺︎
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前の作品mediumも衝撃を受けましたが今回の作品も面白い。最初から犯人がわかっている中で犯人の心理描写とそれを追い詰めていく過程がとても斬新で読み応えがありました。 2025年1月4日読破
4投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ霊媒師を名乗る美少女探偵とその助手が、自殺・事故に見せかけられた3つの殺人の真相を追究する中編倒叙ミステリー。 最初に読者に犯人及び犯行の様相を提示すると同時に、探偵役にもまた真っ先に犯人が分かってしまう構成によって、いきおい我々は、探偵役が犯人を追い詰める足る物的証拠を抑えるまでの道程・犯人との攻防を見ていくことになる。犯人・犯行の動機というミステリーにおける最大の謎ではなく、なぜ探偵役は真っ先に犯人を特定できたのか、攻防の末発見出来た物的証拠とは何かという、斬新な角度からの命題を読者に問うているのである。この推理が高度かつ明快で、その新鮮さも相まって、読者の頁を繰る手を絶え間無く動かすのだろう。3篇目が特に面白く、前2篇とはレベルの違う犯人との激しい攻防に惹き込まれ、更に最後に明かされる今までを根本から覆す大仕掛けには衝撃を禁じ得ない。この小説の高い評価を有するのにも首肯できる。 強いて言えば探偵役の演じる抜けたキャラが前作よりも強調されて少し読み辛くなった感が否めない。そして探偵役の、所構わず(例えば助手の前であっても)自分の行動を計算だと嘯く曖昧なキャラ付けが、本来の姿は誰にも分からないある種のミステリアスさを引き出したかったのかもしれないが、ただ計算高いを着飾る痛いだけの女に見えないこともなくて、やはり、犯人の前では抜けたキャラを演じ助手の前や推理シーンでは一転何者にも劣らぬ冷徹な天才であるなどキャラ付けが明確であった方が、この作品の面白さを更に増長させられていたのではないかと勘ぐってしまう。
2投稿日: 2024.12.20
powered by ブクログ前作に続いて、今作でも騙されてしまった…笑 読み応えがあって、すごく充実した読書の時間を過ごせたなぁと思う 翡翠と真ちゃんのやり取りが、読んでいて楽しくて、すごく好きだった! シリーズが続いていけば、真ちゃんが翡翠の元で働くようになったきっかけも知れるのかな、その辺りも気になるところ。
1投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログあなたは探偵の推理を推理することができますか? と言うことで要所で事件に関する謎が提示され、それについて考える内容。 この形式のせいか、答えを導けるよう描写されている為、わかりやすく衝撃が少ない印象だったかな。 (作中で衝撃よりも論理を...みたいな記述があるので、作者としてはそちらを重視したいのかな?) 城塚翡翠のキャラが少しくどく、読者に対して挑発的な為、好み分かれるかも
5投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ第2弾 短編3つ。 コロンボ形式やな!知らんか… なら、古畑任三郎形式や! 犯罪を犯してから、それのネタばらしをしていくパターン。 倒叙ミステリーってヤツ! これ作る方は、難しいらしい。そら、ネタバレしてるんやから、大変やな。大どんでん返しとかも、しにくいしな。 翡翠ちゃんの推理が光る! この子って、霊能者とかを売りにしてるけど、ロジックの固まりやからね。 でも、超能力とも言える凄いチカラというか閃きが、あるんやな。 一瞬にして、ある事象から、その先のゴールまでの道筋が見えるみたいな。 ずっと、その部分だけ、光の道が続いていくような感じなんかな? しかも、美人←ここ大事! 犯人は、あっさり特定できるけど、後は納得させるだけの証拠!どういう作戦を立てるか! 一番面白いのは、 「信用ならない目撃者」 かな。 元刑事を相手に大掛かりな仕掛け! でも、犯人に特定された元刑事、さすがに手強いか! って読んでたけど、実は、完全に掌コロコロが、爽快で良かったわ! とはいえ、翡翠ちゃん、何者かサッパリで 謎が多すぎて! ミステリアスで…… 好き!!!♡
111投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ凄く面白く、500ページ近くも数日で読破。解説を読んで納得しました。成程自分は倒叙が好きみたいで、コロンボ、古畑確かによく観てました。ここに翡翠のキャラクター。星5つです。 今更ながらドラマ化されてるみたい。生翡翠が楽しみです。演者さんもさぞかしプレッシャーの事だったろうて。なんせ絶世の美女からの「はわわ」ですもんね!
3投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ1作目で完全燃焼かと思いきや… 特に最後の作品は面白かったです 私の勝手な思い込みですが、読み終わった後の感覚は忘却探偵に通じるものがあるように思われます
2投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログメディウムが良すぎたというのは前提としてあるかも。最後の元刑事との対決は、一捻りあってとてもよかったです。
1投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログ倒叙ミステリーを久々に読みましたが、極上でした。古畑リアルタイム世代の人間なので、小ネタも刺さりました。
5投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ何方かも感想で書いてらっしゃいましたが 一作目程の衝撃は無かったです。 ですが、短編でしたので気軽に楽しめました。
9投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログミディウムの続編ということで即買い。 短編集という感じで、ミディウムほどの驚きと衝撃は無かったが、最終章の仕掛けはやっぱり騙されて大満足。
8投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
城塚翡翠の正体は前回で知ったので、また違った視点で読むことができた。 最後の事件の翡翠がいつもと様子が違うと思ったのは、入れ替わっていたからだった!
3投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ毎話痛快! 犯人側の視点からみるので、翡翠からどんどん攻められる感じが体験できてゾクゾクした。 翡翠のようになりたいなとつい思ってしまった笑 次巻も買います。
0投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログ霊媒探偵 城塚翡翠シリーズ第二弾! 1作目のmediumを読んでから、こちらを読むことを強くお勧めします。 3編からなる中編連作ストーリ。 倒叙って何だ?って思っていたら、最初から犯人が分かっていて、犯行の一部始終を我々読者に見せたうえで、探偵がその綻びをついて、犯人を逮捕するというもの。 ということで、どれも、犯行が明確になっている中で、翡翠と犯人のヒリヒリするやり取りがポイントとなっています。 ■雲上の晴れ間 プログラマが社長を殺害。完全犯罪と思いきや翡翠がボケをかましながらも追い詰めていきます。 ■泡沫の審判 女教師が男を殺害。巧妙に隠ぺい工作していたが、やはり翡翠が追い詰めていきます。 本作からは殺人事件の犯人に対する翡翠の意志が感じられる物語です。 ■信用ならない目撃者 元刑事の殺人事件。元刑事Vs翡翠ということで、翡翠が苦戦しますが、これはやられた! またしても、やられてしまいました。 後半、あれ、どうなっているの?って混乱するぐらいひっくり返されます。 この作品が一番面白かったです。 ということで、第1作目同様、見事に騙され大満足。 とってもお勧めです!
108投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ前作medium でしっかり騙されているので、その世界観が下地になった上で本作を読み進めると、なるほど、倒叙にしたのは本作ふうに言うならば、天晴れさんです笑 主人公のキャラが生きますね。 千里眼で鋭い推理をする主人公vs完全犯罪を目論む犯人の構図。倒叙だからか、ダメなんだけど少し犯人を応援したくなる不思議な感覚。手に汗握るヒリヒリとした展開を楽しめた。 それにしても古畑任三郎感がハンパない。 ウンザリしている被疑者に対して、しつこく事件のことを聞くところなんて任三郎やん!ってツッコミ入れたくなった。解決編に進む前のくだりなんかも意図的?と思ってしまうくらい。 前作があまりに衝撃受けたので、今作はハードル上げすぎたかも。面白かったけど、ラストの展開が読めてしまって、正直そこまでの衝撃は無かったかな。シリーズ1作目って、なんでもそうだけど偉大だなぁ。
35投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ城塚シリーズの第一弾です。 プロローグで犯人語りがあり、それが誰かわからぬまま、 違う事件ペアで事件を解決して行く話が短編で続きます。 最終章ではそれらを振り返りながら、オチがあります。 多くは語らないですが、ミステリー好きな私には好きな作品でした。 続編(INVERT 2)は、この本の設定(背景)がわかった前提で進みますので、 かならずこのINVERTから読んでください。
1投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログこの手の倒叙ものって、犯人視点での物語になるので読者としては犯人側の心情に沿って話が進むわけで。それを突き崩す探偵役は言ってみれば敵役なわけですよ。だから他の形態のミステリに比べるとより探偵役に魅力が必要だと思うんですが、城塚翡翠さんはどうも力不足が否めない。ただただ探偵役に魅力がない。口調ややり口が犯人を苛つかせてその尻尾をつかむ端緒としようとしてるのはわかりますが、読者が苛ついちゃったらそれはまた別の話なんじゃないのかと。 名作ドラマであるコロンボ古畑任三郎あたりは彼ら自身が愛されてるがゆえに名作だと思うんですが、城塚翡翠さんはただただ嫌な感じが否めない。それら先人のオマージュ的な、探偵役がちょっと抜けてるみたいな描写もないでないですが、それもまたとってつけたようなあざとさで癇に障るなあ。これならそんなしょうもないコメディ要素なんてなしにただただ冷徹に追い詰めるほうが物語を楽しめたかもしれない。 文章だからなのかな?ドラマ化されたそうですが、映像で見たらまた感想が違うのかもしれませんけども・・・
4投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ倒叙。それ自体は面白い構成だと思うし興味深い。 でも、この本は終始今一つという印象。謎解きのみで自分が好む、人間心理の裏をかくようなスリリングなやり取りや駆け引きなどは感じられなかった。 何故か? 多分翡翠のキャラが自分の中でしっくり来なかったからだと思う。随所に見られる「あざとさ」がどうにもこうにも自分は苦手。 テレビドラマ化されるのはすごく分かる。本よりドラマの方が合っている内容だと思う。 先に読んでしまったが、近いうちにこの前作?に当たるmediumも読んでみようとは思う。でも、翡翠のあざとキャラがまた全面に出てくるような内容だと辟易しそう笑
7投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ超絶美女の探偵物語 令和版古畑任三郎ってとこでしょうか 清原果耶ちゃんと小芝風花ちゃんピッタリイメージ通り!
33投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ城塚翡翠シリーズ第二弾 前作を読み驚かされ、ドラマを観て関心し、今作はと言うと。。 いい意味でドラマの翡翠と真のイメージが強く残り、頭の中では明確に映像化されてる感じでなんか変な感覚になりながら読みました。 どの章も読み易く、間違いなくおすすめです。 映像の続編は厳しそうなのかもしれませんが是非またいつかシリーズの映画化お願いしたいです! 第三弾読んだら楽しみが終わってしまうのでまだまだ読めなさそうです笑
8投稿日: 2024.05.09
powered by ブクログ城塚翡翠シリーズ第2弾で、倒叙ミステリ中編集。 前作が短編集に見せかけた長編どんでん返し系だったのに対し、今回は最初に犯人や犯行が分かっているタイプ。どうかなーと思って読み進めていったのですが、、相沢沙呼さん…なんて底知れないミステリー作家なんだ…!倒叙ミステリでどんでん返しなんてできるのですね…?! ミステリを読み慣れている人だと「まこと」の名前が出てきたら反射的に警戒してしまうクセみたいなものがあると思うのですが、今回もまんまと騙されました。ありがとうございます。 キャラクターものとしても面白いし、人気出るの分かるなぁ。 次のinvert Ⅱにも期待。
5投稿日: 2024.04.29『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の続編
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の続編。前作は城塚翡翠自体が謎の存在だったのに対し、今作では正体が分かったうえで、そのキャラを生かした倒叙ミステリー。前作のようなどんでん返しはなくても、話に惹き込まれたし、十分楽しめた。
0投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログドラマでちゃんと見ていたエピソードだったのね〜全然わからんかったw そして、面白かった。 最初の1・2話については、なんとなく見覚えあるな〜くらいの感覚で、それでも話を辿っていくって感じだったんだけど、3話目はドンピシャ。めちゃ好みの仕掛けだった。 こういうのが読みたい!って感じの、スッキリはっきりさっぱりな物語だったな〜。
5投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログ今回は最初に犯人と犯行が分かるコロンボ、古畑任三郎タイプの進み方 構成はいいんだけど、翡翠があざとすぎてイライラ(苦笑) つくってるって分かってるけど 犯人からしたらあざとかろうがしっつこく殺人事件として付き纏われたら、そりゃイヤだろなぁw
3投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログmediumの続編。 城塚翡翠のキャラは分かってるのに、それでも心配になる。 せっかく心配したのに・・・!
4投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログシリーズ2作目。面白かったです。1作目は中盤からラストにかけての疾走感ラストの衝撃が素晴らしかったですが本作は、城塚翡翠のキャラクターが分かった上で読むことが出来たのでストーリーを楽しめました。今回は真ちゃんの登場も多く良かった。
11投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ衝撃的な前作と異なり、今作では犯人側からの視点で描かれていた。 犯人が誰か分かった状態で、読者は城塚翡翠の推理を楽しむスタイル。 殺人は確かにしてはいけないことなのだが、中には殺されても仕方ないと思えるような人間も紛れており、全てを白日の元に晒すのが正しいことなのだろうか、とも思った。 それは作中で、城塚翡翠も悩んでいたことだったが。 謎解きの場面は前振りから古畑任三郎を思わせる演出もあり、それも読者を楽しませる要素になるだろう。
3投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログ城塚翡翠シリーズの2作目。コロンボ、古畑任三郎好きならたまらない一作。読者には犯人が分かっているなか、探偵がどうやって推理するか。非常に読みやすい。
6投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完全犯罪ってやつはとかく難しいものらしく、、、 城塚翡翠をホームズとしたこの作品群では、犯人がワトソン役を演じなければならず 自分が完璧にこなしたと思ってた犯行を、事細かに看破されてく様は罪を犯したとはいえ哀れですらある 「探偵の推理を推理する」レベルに達するまで、どれだけミステリを読み込めばいいのか、、、先は長い
4投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ前作同様楽しませてもらいました。相変わらず城塚翡翠のいいキャラクターが好き。倒叙集なので古畑任三郎や刑事コロンボのような展開で、なかにはオマージュといえるシーンもあったりしていろんな楽しみ方ができた。
6投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログ前作ですっかり虜になったのでとっても期待して読みました。読み応えがあるのにコミカル。読みやすいのに決して軽いわけじゃないさすがの作品でした。 ただ前作があまりに素晴らしすぎたせいか、私が翡翠なら何かやっているだろうなと頭から全てを疑ってかかっているせいか後半の驚きはそこまでではありませんでした。 でもやっぱり最近の中では圧倒的に好きなシリーズなので今後も楽しみにしています。
3投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ文庫派なので待ちに待った作品。 漸く録画して観るのを我慢していたドラマも鑑賞できる。 倒叙もの…と言ってわからない人は、わかるようになるまで読まないで欲しい。 倒叙の良さがわかっている人が読んで、更に驚く仕掛けが施されている作品と感じたので。 作中明かされていない手がかりや仕掛けもたくさん残っているの、それを見つけて悦に入るだろう読者へのけん制までされているの。 余りにオフザケレベルでコロンボや古畑のパロディ的な描写やコナン君的な「あれれ」もあるけど誤魔化されてはいけない。 読者への挑戦も。
6投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログinvertは反転という意味。倒叙集と書いてあるとおり犯人視点からのものだった。前作に続き城塚翡翠が主人公。つまらなくはなかったが、主人公が同じであるためどうしてもmediumと比べてしまう。評価が低いのはそのため。
6投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
城塚翡翠シリーズ2作目。倒叙ミステリ。前作の衝撃と比べてどうかな?とか感じていたが面白かった。 古畑任三郎とは違って、容疑者を特定した根拠もしっかりしているし、推理を読んで納得できる。でもこの推理は推理できそうにない。 殺人鬼と恋愛ごっこすることでスリルと快感を得る変態ドS探偵の活躍は次も読みたくなる。
25投稿日: 2024.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったー! 犯人視点なので、何だか哀れに思えて追いつめられていくのがしんどかったけど、1話目も2話目も、翡翠の「人殺しだけはダメ」という強い思いが伝わってよかった。 3話目はほんと爽快。またやられたーという気持ち。 そして、人の心を持っていない変態殺人シスコンクソ野郎との対決をまた読み返したくなった。翡翠の内心を想像しながら読んだら、また違った楽しみがありそう。
5投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ解説が大倉崇裕さん。なるほど倒叙集ですもんね。刑事コロンボは、TVで頻繁に放送していた頃に楽しみながら見ていました。去り際の一言を発する場面などは、ビジネスの場でも活用でしそうな手法ですね。 3話中の3話目は城塚翡翠シリーズの真骨頂でした。冒頭の場面の詳細な情景描写は犯人目線で細部にわたり証拠隠滅を徹底した様は、どこから崩そうかと自らが悩んでしまった。
10投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ純粋100%叙述トリック これだけ主人公を派手に仕上げるなら 対戦者もかなりの曲者でないと、読みごたえが…。 たとえば「爆弾」のスズキタゴサクみたいなのはいかがでしょう。
7投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01426097
0投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の続編。冒頭に犯人が殺人を犯し、その犯人を主人公がいかに追い詰めるかを描くいわゆる倒叙ミステリーである。完全犯罪をもくろむ犯罪者たち。彼らに霊能力者を装って忍び寄り、その直感と論理で犯罪者の嘘を暴いていくのが、主人公城塚翡翠である。それでは、翡翠はなぜこれほどまでして犯罪者に立ち向かうのか。珍しく、翡翠が感情をあらわにして叫ぶシーンがある。 「たった一度だけ!たった一度だけ!わたしたちの命は、とても儚く脆いのです!だからこそ、わたしはひとりよがりの殺人を赦しません!人を殺してはいけないという社会を守り続けることでしか、人の命を奪う暴力を除外する術はないのです!大切な誰かを護るためには、人を殺したら必ず報いを受けるのだと!罪を償うべきなのだと!そのルールを徹底して知らしめることでしか、わたしたちは殺人という暴力から命を護れないのです!」 もちろんこれも本心なのか演技なのかわかりはしないが、「どうして人を殺してはいけないか」という議論は結局ここに帰着するのだろう。 ところで、事件解決の糸口をつかんだ時、翡翠がヴァイオリンの弾き真似をしながら口ずさむ「ちゃーらーん」は一体何だろうか。シャーロック・ホームズが下手なヴァイオリンを弾くのは知っているが、そのメロディまではわからない。なので、脳内ではいつも火曜サスペンス劇場のアイキャッチ「ちゃかちゃか、ちゃかちゃか、ちゃーらーん」の「ちゃーらーん」だけが響いている。
5投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
城塚翡翠シリーズ第2弾、中編3作の倒叙集。 前作の肝が使えなくても充分楽しめた。信用ならない目撃者の人物の入れ替わりを読んだ後は他の作品は替わってないよな?と不安になったり良い意味で振り回される。 3作の中で好きなのは泡沫の審判、犯人に同情の余地があると難しく考えてしまうので尚更に印象に残る。 翡翠が超人過ぎるので苦戦する話も読んでみたい。
5投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全三編からなる倒叙ミステリー集。 先に犯行のシーンが描かれているので、犯人はわかっている。主人公の城塚翡翠が、犯人を追い詰めていくところが爽快そのもの。 前作の『medium』とは構成がかなり変わるが、読んでいて面白いのはさすが。 個人的には2作目の『泡沫の審判』が、1番刺さった。小学校教員のブラックっぷりが鮮明に描かれ過ぎていて……笑
6投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ前作に引き続きおもしろかった。個人的には前作の方が好みだったのと、ドラマを見てしまっていたこともあり物足りなさを感じてしまったかな?(それでも十分に楽しめた) 3つの短編で構成されていて、どれも読み応えがある文章。探偵の推理を推理することは出来なかったけど、ページを捲る手が止まらない程楽しませてもらえる作品だった。
12投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ前作mediumの展開が素晴らしかっただけに、本作は物足りなさを感じてしまった。3つの短編で構成されているが、最後の「信用ならない目撃者」は予想外の展開で、読み応えがあった。犯人達の視点で描かれている点は、新鮮だったが、やっぱり読者の立場としては、犯人探しをしたいのが本音。前作も含め、久々に読み疲れた。
25投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログmediumを読み、ドラマを観て、そして本書の文庫化を楽しみに。 ドラマの絵が先にインプットされてて、一話目二話目は原作通りだったんだな、と思いながら、三話目のトリックはドラマとは異なり(ドラマでは原作通りは無理やね)あっと騙された。ドラマの続編は無理っぽいけど、INVERTⅡの文庫化は楽しみに待ちたい。
14投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ「知っているからこそ、繰り返しだからこそ、わたしたちは魔法の只中に迷い込んでいる……」いやまさにコレ。 読者が既に城塚翡翠を知っている状態で2作目どうするのかなと思っていたら倒叙集!なるほど!
3投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ犯人の視点から描かれる倒叙推理小説集。 美人の霊媒探偵の城塚翡翠が犯人を苛立たせながら追い詰めてゆく。 「泡沫の審判」は犯人である女教師を応援したしたくなるほど城塚翡翠はイライラさせる。 「信用ならない目撃者」は強力な頭の良い冷静な犯人に主人公は勝てるのかと思いましたが、あっと驚く仕掛けが用意されていました。 叙述ミステリーです。 2024年1月26日読了。
5投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相沢さんの書き方が本当に好きで、表現や翡翠ちゃんたちのやり取りの台詞などが可愛くて読んでていつも楽しい。 そして、1巻でネタバレされたもののどう2巻に繋げるんだろうと思ったら、なんとその視点でこの分厚い一冊全て書き上げたのね〜〜!!と読み始めてから驚いてしまう設定で、マジックのネタバレ後も安心してまた違った楽しさを十分に味わえました!
3投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作がアレなだけに、続編は難しいと思ってただけに続編あるだけで嬉しい。 三作とも変わった趣向で面白かった。前編通して前作読んでるのと読んでないのでは受け取り方がだいぶ違うんだろうと思うけど、基本は前編読んでる前提なんだろうね。 一作目は、犯人がだんだん可哀想だった。最後にひっくり返されるのが分かってるだけに。 二作目は、逆に犯人応援しちゃう系だねぇ。見破られるのは分かってるけども何とかならないかなーと。 三作目は、やられた。同じパターンでくると思いきや最後にそう仕掛けてくるとは。。。前作に続き知ってる前提で二度読みしたくなる作品でした。
10投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1「雲上の晴れ間」 翡翠の魅力が無くなった。 前作は翡翠が作中の大部分で演技をしていて、読者も演技に気づかないから1人の人物像として受け入れられたし魅力的だった。 そして、それが演技だと判明することが叙述トリックのように働いて面白かった。 今作は演技をしているとわかっているので、それは翡翠でもなければ誰でもない、無個性な人物になってる。 翡翠が素で話しているシーンもたまにあるけど、そんな程度で人物像は描けないし、魅力も感じない。 読者への挑戦については、アリバイと水滴の2つが問題。 アリバイはプログラミングに触れたことがあるかで難易度が変わりそう。自分はちんけなトリックに思えた。知識がないとアンフェアに感じそう。 水滴は、感覚的に腑に落ちない。 作中の答えが唯一の解として成立する状況は、あまりにも非現実的で無理がある気がする。 安いミステリーを読んだ感覚 3「信頼ならない目撃者」 第一編のクオリティにより、穿った目で読んだことは間違いないが、やはり気に食わない。 読者への挑戦はフェアに行われている。倒叙ならではの大胆なヒントが出されている。 しかし、まともなミステリー作品になっていたからこそ、叙述トリックが邪魔だった。 叙述トリックなどの読者への裏切りは、その意外性や驚きという体験ゆえに、それまでの読書を虚構に葬ることを許されるのだと思う。 本作は必要性もなく、ただ騙すことが主目的のように感じる。 あとは、描写が説明っぽく、読んでいて楽しくない。 私は城塚翡翠というキャラクターが苦手だと分かった。
6投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログミステリーって、探偵役を好きになれないと読むのが苦痛だってことをヒシヒシと感じました。 古畑任三郎は大好きなんだけどなあー。
4投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログタイトルの意の通り、犯人がわかった状態からスタートする倒叙ミステリーの短編集。 第一話のみ読了。 犯人が探偵であることを隠して近づいて来た翡翠に、殺人のヒントを少しづつ引き出されて追い詰められていく様子は少し見ていて辛いものがあった。詐欺にあう人を見てるようで、いたたまれない気持ちになってくる。 一話以降の犯人はもう少し強敵なのかな?
2投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ倒叙ミステリーによる短編2本、中編1の3篇で構成。 倒叙ということで、前巻とは異なり、犯人が分かっている中で、犯人との心理戦が繰り広げられます。 特に3つ目はお互いに相手の裏をかく点は読み応えアリ! そして、最後に騙された。。 次も倒叙みたいですが、読もうと思います。
2投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作で本性表してから2作目でどういう展開に持ってくるのかと思ったが、前と同じぶりっ子キャラで売ってくるとは、、少しきつい、、 読みやすさは◎!ライトな短編集。 読者への挑戦がメタ発言っぽいのと、犯人がほぼ翡翠ちゃんに恋しちゃうっていう設定?が一辺倒と感じた。 いつか探偵側に負けてほしいなあ。笑
8投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前回作品で、主人公のある程度の立ち回り方やキャラが分かっていたため、どのように書かれているのかとても興味があった。それでも最後にはおぉぉっ!と思えたので、やはりさすがだなと思った。一作目ほどの驚きは無いものの、安定的な面白さがあった。ドラマで言えば、相棒やコロンボ、古畑任三郎(意識して書かれている部分もあるが)のような、推理の仕方を推理すると言ったパターンでの展開で、コミカルなテンポ感も読みやすさに繋がっている。
12投稿日: 2023.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリランキング5冠 (このミステリーがすごい!1位・本格ミステリ№1・2019ベストブック1位・2019ベストミステリー1位・SRの会ミステリー№1)受賞作medium 霊媒探偵 城塚翡翠 最初に読んだときの衝撃が大きくて、相沢沙呼の作品を追ってしまったkitanoです 本書のinvert 城塚翡翠倒叙集(シリーズになり第2弾) 倒叙物といえばコロンボ刑事、犯人が犯したミスを視聴者と別の角度から気づき・追求する手立てを考える 作中の「解決編です(略)あなたは探偵の推理を推理できますか」が問われるわけです ①雲上の晴れ間・・・モテないオイラに接近してくれるなら犯人になりたいと思った、②泡沫の審判・・・小学生になりたいと思った、③信用ならない目撃者・・・もうアニメ声(脳内印象)最高! さて、信用ならない目撃者ってこんなに手間取るもんですかね、神の如き推理と悪魔の如きやり口からすれば苦戦した意味がわかんない
3投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログ叙情ミステリはほぼ読んだことないんだけど傑作と言ってもいいんじゃないだろうか。ドラマからこのシリーズにハマったわけだけど本当に面白い。またドラマもやってほしい。
3投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログ本作は最初から犯人が解っているところからスタートするという流れは中々新鮮でした、どうやって追い込むか?みたいな展開が少し新鮮かなぁ。 前作の方が好きですが、コレはコレで…って感じです でもこの城塚翡翠さんって、全ての行動や言動が仕組まれたモノみたいで、友達としては遠慮したいですネ
13投稿日: 2023.12.11
powered by ブクログ相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』講談社文庫。 ミステリランキング5冠を獲得した『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』に次ぐ、シリーズ第2弾。 倒叙物と呼ばれる『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』に代表されるような事前に犯人による殺人計画に基づく犯行の様子が描かれ、その犯行を探偵が暴くという形式の作品集。 『雲上の晴れ間』『泡沫の審判』『信用ならない目撃者』の3作を収録。いずれの作品もレベルが高く、特に最後の『信用ならない目撃者』の急展開には度肝を抜かれた。 完璧な殺人計画に基づく犯行。まるで少女マンガの主人公のような美人で少しドジな探偵、城塚翡翠が巧みに犯人に近付き、僅かな綻びからその鉄壁な殺人の全てを暴いてみせる。 定価1,089円 ★★★★★
76投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログすごく読みやすいし、続きが気になるしでサクサク読める。 前作ですごい仕掛けをして来たから、今回翡翠さんがまた登場するとなるとどうなるんだろう?と思っていたら、なるほど倒叙かぁ。 金色の自転車で来た方が良かったですか?って思い切り古畑のネタを入れて来て笑ってしまった。 読み終わって、またすぐに頭から読みたくなる作品。 表紙がなんで???と思ってだけど、最後の作品読んで納得。 ドラマは見てなかったけど、ちょっと興味が出て来た。
3投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ短編2作と長編1作の内容。 短編の方はこんな感じかと少し残念な気がしたけど、長編の方は最近のミステリーにありがちではあるけど最後ドンデン返しありで納得、って感じでしたねー
2投稿日: 2023.12.08
powered by ブクログ城塚翡翠シリーズ第2巻がようやく文庫化。待ってました!早速購入して読んだ。内容は、短め2編と長め1編のそれぞれ独立した3作品。どれも面白くて満足しました。 なるほど。 こういう形式を『倒叙』というのか。私個人では勝手に『刑事コロンボ型』と呼んでた(笑)それ以前に私が知っていた推理物は、ほぼ『犯人探し』だったので、刑事コロンボには大いにハマった。画期的だと感じた。 そして本作は『倒叙推理物』としてよく考えられていると思う。…と褒めておきながら、「刑事コロンボほどの感動(感心?)が無い。何故だろう…。 それは、"犯人への同調性の有無"にあると思う。刑事コロンボの犯人は、大多数がロサンゼルスに住むセレブたちだ。スキャンダルを揉み消したい政治家•自分だけ利益を独占したい経営者•浮気がばれて夫婦関係が破綻した芸能人など、基本的に"犯人の動機には同情する気持ちになれない人"がほとんどだった。その人達が物語冒頭に出て来て、一見完璧な殺人を犯す。その後で風采の上がらない刑事が完璧と思われた犯行の失点を見つけ突き崩す。 この違いは大きい。 特に本書では第1編と第2編では、倒叙で描かれるが故に"犯人の動機に同調したい気持ち"が芽生えてしまうこと甚だしい。さらに、本書の主人公はその美貌も含めて、"全てを持っている感"がハンパない。ヨレヨレのコートを着た冴えない風貌のコロンボと、ギャップという点では相通じるのかもしれないけど…。コロンボは"ハニートラップ"的な捜査はしないし。あ、出来んか(笑) いずれにしても、"後味が悪い"感じになってしまうのが残念なんですよね。以前見た映画の「容疑者Xの献身」でも感じたこと。「これだけの能力があるなら、もっと巨悪と闘ってよ!」という気持ちになってしまう。もちろん一民間人殺しも"巨悪"なんだけど、ちょっと違うのではないかと。 …以下蛇足 第2話の舞台は小学校。非常によく取材して書かれていると思います。現代の『小学校教諭ブラック勤務の描写』は、100点満点で…まぁ80点以上あげてもいい。それくらい正確。合格です。でもね、これを物語の中の出来事としてそのままにしておいたら、この国の未来はないと思いますよ、マジで。
39投稿日: 2023.12.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作の最終話が驚きの展開だったので、今作はどんな仕掛けが?と期待していた。倒叙ミステリーというのは新しい基軸だが、なんとなくそれだけか?と思っていたら、ラストで驚きの仕掛けが。 期待を裏切らない作品だった。
3投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ『あなたは、探偵の推理を推理することができますか?』 前作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』から一転、倒叙ミステリで語られる作品となった本作は、主要メンバーはテレビドラマのキャストで脳内転換されて、読み進みました❗ 全三編中、『雲上の晴れ間』と『泡沫の審判』は余り刺さる作品ではありませんでしたが、最後の『信用ならない目撃者』で、この作品の印象がガラッと変わりました❗カバー装画の意味も納得の1冊でした✨ 城塚翡翠恐るべし❗
19投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログぐっ、、またもや推理できなかった。 medium以上の驚きはないだろと読み進めていたが、最後やられました。 新米探偵もっと勉強します。。 読みやすくて面白い本なのでおすすめです!
17投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ倒叙ミステリー。 前作のmediumとはまた違った趣きで面白かったです! 自分は古畑任三郎シリーズが大好きなので 古畑が好きな人にはぜひオススメしたいです。 続編も早く文庫化されないかなー笑
47投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ城塚翡翠シリーズ第2弾 文庫化待ってました!あの衝撃の第1作の続編と楽しみに期待していた一方で、あの驚愕のトリックを使えない続編がどこまで面白くなるだろうかという不安もあり、ドキドキしながら読み始めましたが、お見事!と言わんばかりの傑作倒叙ミステリーでした。invert2は流石にもう騙されるわけないと思いつつも、楽しみに待ちたいと思います。
3投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
倒叙ミステリを小説で読むのはほとんど初めてだったが、小説ならではの細かい感情描写のおかげで、犯人が追い詰められていく様子がより臨場感を持って感じられた。また、翡翠の演じるぶりっ子キャラが前作と変わらず健在であり、かつ今作では演技の裏側も描かれるため、その差を楽しむこともできた。最終話は小説ならではの叙述トリックも用いられており、ミステリとしての完成度も素晴らしかった。
2投稿日: 2023.11.27
powered by ブクログドラマを観た後でも驚かせられる倒叙推理小説は、初めてでした。ドラマの脚本に原作者が関わっていたので、なるほどと感心しました。原作を読んでからドラマを観ても、ドラマを観てから原作を読んでも楽しめると思います。何度でも両方が楽しめるのは、さすがです。
5投稿日: 2023.11.27
powered by ブクログ前作が面白かったので待ちに待った続編 今作は倒叙ミステリ んー 期待し過ぎたかも 次作も既刊なのでそちらに期待
2投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログ古くは刑事コロンボ、古畑任三郎を思わせる倒叙推理小説。探偵の推理を推理する?相変わらず城塚翡翠には振り回されます。1作目ももちろん面白くて豹変ぶりに驚いたけど、これもなかなか、面白かった。うーん、このシリーズハマりそう。
11投稿日: 2023.11.24
