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うしろむき夕食店
うしろむき夕食店
冬森灯、イナコ/ポプラ社
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総合評価

108件)
3.7
25
34
37
5
2
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    細い路地を何度も曲がってやっとたどり着く「うしろむき夕食店」は、二階建ての洋館に一枚の絵のように続く左右のステンドグラスの嵌め込まれた観音開きのドアの店。ドアを開くと、「お帰りなさい!」と、はじけるような笑顔の女将の志満さんと孫の希乃香さんが着物姿でお客を迎えてくれる。自分の勝手な想像だが、廣嶋玲子さんのふしぎ駄菓子屋銭天堂のイメージが浮かんできた。名物「料理おみくじ」には、ちょっとした言葉と料理名が書かれている。相手を想って作られたその料理が、とにかく美味しそう。それがお客の迷いや悩みの背中を押してくれることになる。五つの物語とおまけの一話は、だんだん面白くぐいぐい引き込まれていった。それぞれの話の登場人物が、その後の話にも登場して、それをつなぎ合わせて色々想像するのも楽しかった。

    14
    投稿日: 2025.11.06
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    「願いととのうエビフライ」 コンペを勝ち取るため。 機材トラブルにパニックを引き起こさず、笑われてでも繋ぎ切ったことが評価の一つだったのだろうな。 「商いよろしマカロニグラタン」 断り一人で続けていた。 きっと出される条件は魅力的なものも多かっただろうが、自分の中で譲れないものがあったのだろうな。 「縁談きながにビーフシチュー」 勝負を受けてしまった。 認めさせたい気持ちがあるのであれば、せめて自宅に呼んで見てもらうようにした方がよかっただろう。 「失せ物いずるメンチカツ」 夢を追うか断ち切るか。 大きな選択をしなければいけない場面とはいえ、相談出来る相手がいるのであれば話をすべきだろうな。 「待ちびと来たるハンバーグ」 追いかけた先で出会う。 これだけ不幸を重ねてきたのだから、大きな失敗の後には驚くほど素晴らしい偶然があってもいいだろ。

    0
    投稿日: 2025.10.23
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    和服姿の祖母と孫が切り盛りする「うしろむき夕食店」には常連客に愛され、口コミで訪れるお客さんに気に入られる居心地のいいお店。近所にすむ農家の新鮮野菜がおいしそうすぎて私も常連になってみたい。 ※人生に失敗なんて、あるものですか。そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく巡り合わせ。仮に上手くいかないのなら、その場所は上手くいくための経由地なの。時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    美味しそう。ちゃんと食材を選んで、YouTube見ながらじゃなく、食べる人のこと思い浮かべてご飯作って、テレビ見ながらじゃなくてちゃんとご飯食べたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.09.09
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    あやごぜさんのレビューで知った本です。ありがとうございました。 この本の印象は、なんといってもハート型のエビフライ。イナコさんの装画に魅せられてしまいました。その他のお料理のイラストも思わず食べたくなるものばかりでした。 夕食店の店主、志満さんのお料理は、どれも気取ってないのにおいしそうなものばかり。彼女は、誰に対しても態度を変えない素敵な方でした。店員の志満さんの孫、希乃香さんが見送ってくれるときの「いってらっしゃい、明日もいいお日和になりますように」という言葉には、さりげない心遣いが感じられました。 おみくじでオーダーされた五つのお料理に込められた言葉は、その人のことをさりげなく後押ししてくれるものでした。最後の〈おまけの小皿〉の物語は、これからのうしろむき夕食店の始まりが描かれていて、みんなの笑顔が溢れていました。 うしろむきではなく、前向きにさせてくれるお店は、「相手を思うこと」で頑張っている人をそっと後押ししてくれていました。 とても優しい物語でした。 〈お品書き〉 一の皿 願いととのうエビフライ 二の皿 商いよろしマカロニグラタン 三の皿 縁談きながにビーフシチュー 四の皿 失せ物いずるメンチカツ 五の皿 待ち人来たるハンバーグ おまけの小皿

    49
    投稿日: 2025.07.03
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    ハート型のエビフライに目が釘付けとなって、手に取った本書。 女将の志満さんと、孫娘の希乃香さんが切り盛りする〈夕食店シマ〉・・通称〈うしろむき夕食店〉を巡る連作五皿(話)&おまけの小皿が収録されております。 〈うしろむき夕食店〉なんて呼ばれていますが、決してネガティブな意味ではなくて、そのレトロな外観と居心地の良い内装で昔を振り返る気分になるから・・という意味でついた通称との事。 内容的には、"ハートウォーミング系料理店もの"ならではの、悩みを抱えていたり人生に行き詰った人達が〈うしろむき夕食店〉を訪れ、温かい接客&とびきり美味しいお料理に癒されて元気をもらう・・という安定の流れで、ある意味期待通りのほっこり展開でございます。 面白いのは「料理おみくじ」なるもので、白木の三方に積み上げられた"おみくじ"を引くと、そこには料理名とともにひとこと添えてあるというもの。 「願いととのうエビフライ」 「商いよろし、マカロニグラタン」 等々・・ なんて、ちょっとワクワクするオーダー方法ですよね。 (あ、ちゃんと"普通のオーダー"もできますので、ご安心を!) 勿論、お料理描写もめっちゃ美味しそうで、私も〈うしろむき夕食店〉を訪れて「料理おみくじ」を引きたくなっちゃいました~。 ということで、タイトルに「うしろむき」なんて入っていますが、前向きな気持ちになれるストーリーでございました。 因みに、「二の皿 商いよろし、マカロニグラタン」で、紅谷先生が"駒込のうまいカツサンド・・"と言うていたのって、同著者の『縁結びカツサンド』の"あのパン屋"のことですよね?! こういう"こっそりリンク"を見つけると、やたら嬉しくなって、また冬森さんの別の著書を読みたくなってしまうんですよね・・てか、これってまんまと戦略に嵌っているってこと?( ゚д゚)ハッ!

    36
    投稿日: 2025.06.18
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    仕事や日時生活で躓いた時に、ふと出かけたレストラン『うしろむき夕食店』で食べた料理やレストランのスタッフ達とのふれあいで、前に進むことができ事態が好転していく。 ひとつひとつは短編なんだけど、登場人物達が後の方の物語にも顔を出し、最終話にはオールスター勢揃い。 この本には限らないんだけど、最近の小説は登場人物達の名前の読み方が難しくて、一度では覚えられず、登場人物が多くなると頭の中が大変なことに。^^; そんなに難しい名前にする必要あるのかな?と頭の中が疑問だらけになり、物語に集中出来ない。 それならそれで、フリガナをずっと付けて欲しいと思う。

    11
    投稿日: 2025.06.14
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    遊園地ぐるぐるめもさっき投稿。 そして同じ感想だけど、 こういうオムニバスが好きで、 最近よく手に取ってるからか、 いいんだけど、特に残らずさらっと終わってしまう。 物語だから、やっぱり最後はいい方に進んでいくのが 現実って、そんなに甘くなくね? とか思ってしまうのは 読む側の自分がちょっと疲れてて 荒んでるからかな… なんか否定してしまったけど、 人物設定もかわいいし、読みやすいし、 よい作品だとは思います

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    心温まる5つのお話ご書かれている。 店主と孫のお店に行ってみたいなぁと思うほど、素敵な店主とお客様。 とても読みやすくて面白い本でした。 『全てが巡り合わせ』いい言葉です。 心に染みる本でした。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    雰囲気からして勝手に『縁結びカツサンド』の続編的なものだと思ってたら違った。こちらも食を題材にしてはいるけど全然舞台は違った。

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    うしろむき食堂の常連さんのお話が短編で描かれています。お客さん同士が、うしろむき食堂以外の場所で少しずつ絡んでいて『世間は狭い』とはこういうことを言うのだなと思った。 皆いい人で個性的。 人生上手くいかないことも、通り過ぎてからふと振り返ってみると、それがあったからこその今なのだ,無駄じゃなかったじゃないか、ってなるよなぁとしみじみ。おばあちゃんと話せるお店,いいなぁ。

    0
    投稿日: 2025.04.05
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    悩んでいる時に、おいしいものを食べると 心がほっとやわらかくなる。 気持ちがきゅーっとなってる時に、 読み返したい一冊。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    隠れるような分かりづらい場所で営業しているレストランに、なんらかの悩みがある人が立ち寄り、美味しいご飯とお店の人の言葉に勇気づけられる系のお話 前の話の人となんらかの繋がりがある人次の話のお客さんで、なんやかんやみんな顔見知り、みたいな感じの、わりとよくある話 おみくじで料理を選んで、そのおみくじの言葉がきっかけってところが独自性かな? 必然より偶然の巡り合せがテーマっぽい お料理は凝った料理ってより馴染みある系で美味しそうだった

    0
    投稿日: 2024.12.07
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    「うしろむき夕食店」というなんとなくマイナスイメージのタイトルと、装丁の柔らかさとのギャップが気になり読んでみた。 サプライズもあり、前向きになれるお話の数々に温かい気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2024.11.30
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    温かくて美味しそうなお話でした。 それぞれみんな、 いろいろ人生につまづいたり、 迷ったりした時に、美味しいご飯と温かい会話があれば、 少し進む道が見えたり前向きな気持ちになっていたりするものです。 この本のお料理は、本当に、 とても美味しそうで、出来たてのにおいが漂ってくる感じが食欲をそそります。 おみくじの言葉の後押しもみんなの気持ちをほんの少し温かく灯してくれて…。 登場人物も個性豊かで、魅力的な人ばかり。 隠れ家的なこういうお店に私も出会えたらいいなぁと、心ほんわかじんわり温まりました。

    29
    投稿日: 2024.10.12
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    こんなお店が近くにあったら絶対通うなあ どのお料理もお酒も美味しそう 悩んだ時はうしろむきになって、自分の歩んできた道を信じようと思う 幸せは自分でつくるもの!

    0
    投稿日: 2024.08.27
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    “うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。きりりと白髪をまとめた女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。 お店の名物は「料理おみくじ」。 今宵の食事も人生も。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。(あらすじより) ---------------------- 料理が出てきて、読みやすくて、でも奥行きがあって、ストーリーがしっかり組み立てられている、まさに私好みの1冊。 短編ごとに主人公は違うけれど、みんなが繋がっていて伏線になっていて、最後はハッピーエンドという流れ。 心穏やかに読みたいときにぴったり。

    0
    投稿日: 2024.06.19
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    一見さんは何故かなかなか辿り着けず不思議な何かに導かれる、悩みを抱えててもおみくじ料理を食べれば前向きになれる「後ろ向き夕食店」。 何事も考えようってことに尽きるんだけど、美味しそうな料理と少しずつ前向きになる様子は、実は私たちの身近にある日常に他ならない。 家族にもっと美味しいものを作ってあげたい、それが少しでも元気の栄養素になったら嬉しい。今日はいつもより心を込めて夕食を作ってみよう。そんな気持ちになりました。 「縁談きながにビーフシチュー」の話が一番好きだった。

    1
    投稿日: 2024.06.17
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    うしろむき夕食店は人生に躓いたり挫けそうになった人々がそこのお食事を食べることで前向きになっていくという優しいお話でした。幸せというのは誰かから与えてもらうのではなく自分で作り出すものというメッセージが響く。

    11
    投稿日: 2024.06.10
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    うしろむき夕食店? なに? どんな本なの? と、???な気持ちで手に取った。 読後感 なかみは後ろ向きではなく、前向きでした。 美味しいものを食べると、人は幸せになるんだね もちろん美味しいだけでなく、料理を作る人の心がこもっていることが大事ですがね。

    1
    投稿日: 2024.03.24
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    しあわせは、自分でつくるもの。 人にしてもらうものじゃない。 印象に残った言葉です。 どんなときも、食べることは続けなくてはならない。料理がほんとに美味しそうに感じる本です。

    1
    投稿日: 2024.03.11
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    古内一絵さんのマカンマランを彷彿とさせる美味しいご飯と生き直しのお話し。ご飯ものが増えたね。おみくじと話しのつながりがやや弱いか。

    1
    投稿日: 2024.01.26
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    大きな特別なきっかけを与えるわけではなく、お店を訪れた人達が縁やタイミングを自分で感じ選び取って良い方向に向かって行く。周りの人との繋がりが温かいし、美味しそうな料理の描写もあわせて終始ほっこりと読めてとてもよかった。おみくじで料理を選ぶなんて素敵。

    4
    投稿日: 2024.01.13
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    安心して読める一冊。 美味しそうな料理と優しい人々。 五つの短編はうしろむきになってる人が、最後にはうしろむき夕食店のおみくじのように幸せになってくれる。 ほっと一息したいときに読むと良いかも。

    3
    投稿日: 2023.09.06
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    この店に通っておみくじ料理引きたい。出てくる料理とその絵が美味しそうでお腹が空く。人との繋がりが温かくて、読んでてほっこり。うしろむき、って悪い言葉と思ってたけど、そうじゃないな、私には私の進んできた道があるからそれを振り返るのも悪くないって思えた。

    5
    投稿日: 2023.08.07
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    お仕事小説、短編集って感じ。 お仕事に疲れたときに 立ち寄りたくなる食堂、 ってコンセプトなんだろうけど、 仕事の描写が多すぎて でもあまり惹き込まれなくて、 途中で読むのをやめました。

    0
    投稿日: 2023.06.19
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    うしろむきというネガティブなタイトルと優しい挿絵のギャップに惹かれて手に取る。放送作家の彩羽は真面目で努力家その長所も過ぎると上手くいかない。飲食店なのに曲がったエビ。不格好だけど完璧じゃないからこそ親しみを感じる。放送中のトラブルを音痴な歌で乗り切った。 多忙な医師を相手にするMR。全く会えない医師を訪問する日々で努力は実を結ばない。売り上げ目標の前に良い関係を築くこと。想像力を働かせ仕事に心を載せること。何にもないからこそなんでも入る。特異な折り紙が縁をつなぐこともある。交際相手の母は妻は夫を立てるものという考えを譲らない。お手並み拝見の家事手伝いでは大失敗。いろいろな具がありそれぞれの味わいを楽しむ煮込み料理。新しい家族を作るのも煮込み料理のようなもの。枠を外し線引きをしないことは美味しい料理と同じ。もし合わなかったら別の方法を探せばよい。

    1
    投稿日: 2023.05.22
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     手にしたきっかけは、なんと言ってもこのおいしそうな表紙ですよね!エビフライがハート型なのも、ビールが添えられてるのもたまらないっ!( ^_^)/□☆□\(^_^ )  都心から私鉄で20分、最寄り駅から徒歩10分ほどの場所にある「うしろむき夕食店」…その素敵なお店の雰囲気、提供されるお料理とお酒、お料理のおみくじ、そして来店者を「おかえりなさい」と迎えてくれると評判のお店。ここを訪ねるお客さんとお店を営む志満さんと孫娘の希乃香ちゃんのストーリー。  こんなお店が近くにあったらいいなって、この手の作品読むと必ず思いますね…!おいしいお料理食べたあとってみんな笑顔になって、幸せな気持ちになって、よし明日からも頑張ろうって思えますもんね♪  作中の志満さんの『人生に失敗なんて、あるものですか。そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。仮にうまくかないのなら、その場所はうまくいくための経由地なの。時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。アタシはね、ひとの未来はすべてしあわせにつながっていると信じていますよ。』この言葉、いいですよねぇ…!登場人物だけでなく、読んでいるこっちまで、ポジティブになれる作品だと思いました。

    46
    投稿日: 2023.05.21
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     都心から少し離れた場所の少し分かりにくい路地裏にある「夕食店シマ」。別名は「うしろむき夕食店」。  そんな隠れ家的なこぢんまりしたレストランを舞台にしたヒューマンドラマ。  本編が「一の皿」から「五の皿」までの5話と、エピローグにあたる「おまけの小皿」の計6話からなる。           ◇  店主は志満さんという高齢の女性。志満さんは元芸者だけあって客あしらいが上手く、出てくる小料理もしゃれていて見事だ。 給仕を担当するのは、希乃香という20代の女性。志満さんの孫娘で明るく元気で店のムードメーカー的存在だ。  ひとときの安らぎを求め、今夜も悩みを抱えた人が引き寄せられるように店を訪れる。        * * * * *  路地裏のわかりにくい立地。  迷いつつもなんとか近くまで行くと猫が案内に立ってくれる。  気の利いたちょっとした料理やさり気ない店主のことばで、行き詰まりを感じていた客の気持ちがほぐれていく。 という設定で、古内一絵さんの『マカン・マラン』によく似た雰囲気です。各話で主人公が違い、その主人公が店での食事をきっかけにして悩みを乗り越えていくという展開も同様です。  全体的に悪人は登場せず、それぞれが互いに少しずつ思いやりながらうまく融和していきます。だから、読んでいて安心できます。  そして物語を動かす重要な小道具が、店のオススメである「料理おみくじ」。  おみくじにはなにげないひと言と料理名が書いてあり、それを客が自分で解釈することで悩みから解放されていきます。  青山美智子さんの『猫のお告げは〜』でも使われていた手法で、読者に思わず展開を考えさせてしまう、うまい手だと思います。  気に入った話は第2話。こういう流れが大好き。それに第5話の収拾のつけ方も好みにぴったりでした。  最後に作品タイトルについて。  悩んだときは、自分の歩んできた道を振り返りましょう。これまでの自分ができてきた多くのこと。それを見返してみれば、悩みから抜け出す何かが見つかりますよ。  だから「うしろむき」は悪いことではありません。その姿勢は1日のなかでも大切なことなのです。  作品を貫くそんなテーマがよかった。常に前しか向かないというのはしんどいと思います。

    16
    投稿日: 2023.05.07
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    「縁結びカツサンド」がよかったので、同じ作者の本を探してみた。わかりにくい場所にある料理店が舞台で、料理おみくじというものが出てくる。料理名が入ったおみくじ。 雰囲気は似た感じだけど、私は「縁結びカツサンド」の方が好きかなぁ。

    3
    投稿日: 2023.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと不思議な食堂「うしろむき夕食店」が舞台の連作短編集。 「うしろむき」はネガティブな意味ではなく、レトロなお店で昔を懐かしんだり、過去を振り返って歩んできた道を確かめたりして、前に進む力をくれるお店。一日の終わりに、「おかえりなさい」と迎え入れられて、「いってらっしゃい」と送り出される。 各ストーリーの主人公は別々の人だけど、直接または間接的に少しずつ繋がってる人たち。それぞれ仕事で悩んでいるなど、人生に帰路に立っている。 どのストーリーも主人公が初めてお店を訪れるところから始まる。一人称で語られるストーリーで、お店の構造や調度品の説明がされるけど、みんな同じものを見ているのにそれを表現する言葉が違うのが面白かった。例えば、磨き込まれた赤茶色の木の家具を「うなぎのタレを思わせる色」「みたらし団子」「紅茶みたい」など… 「乾杯」のグラスがぶつかる音やお酒の香りの表現も、それぞれの主人公の思いが込められていて、印象的だった。 一日一日を大切に生きて、それが積み重なれば、うしろを振り向いた時に、自分にしか歩けなかった人生が見える。 一日の最後に食べる夕食や、寝る前の一杯の飲み物が、その日を生き抜いた証となるように… 夕食店店長の志満さんの言葉に、頑張って働いた一日の終わりの過ごし方を豊かにしたいと思った。

    0
    投稿日: 2023.04.30
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    「いらっしゃいませ」ではなく「おかえりなさい」と迎えられ、「ありがとうございました」ではなく「いってらっしゃい」と送り出される、志満さんの美味しい夕食店。お客さんたちの繋がりも微笑ましいけれど、中心になっているのは、やっぱり希乃香さんの成長ですね。

    2
    投稿日: 2023.03.29
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    うしろむいたら、自分を見つめ直す事ができるということ。決して後退するとかそういうネガティブではないんだな。

    1
    投稿日: 2023.02.26
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    どのエピソードも最終的にはハッピーエンドでほっこりする本。お腹すいちゃう。 ライオンのおやつ然り、料理って記憶と結びつくし人生においてとても重要な部分を占めてるね。 ちょっと料理に興味湧いた。

    0
    投稿日: 2023.02.19
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    自分がこういう本を好んで読むせいもあるが、内容がよくあるパターンで目新しさは全く無かった。 料理は美味しそう。登場人物も良い人達で、終わり方も申し分ないハッピーエンド。 安心安全人畜無害、といったところ。

    13
    投稿日: 2023.02.16
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    住宅街にある夕食店と、そのお客たちのオムニバス。 出てくる人たちみんな悪い人ではないし真っ直ぐで素敵なんだけど、現実に擦れて捻くれてしまった自分には眩しすぎたな…。 ごちおじさんを探すって言い出した時には、おいおいやめたれよ、と冷めた気持ちになった。 それでも最後はきれいにまとまってて、絵に描いたようなハッピーエンド。 このいかにも物語って雰囲気を出すなら、仕事の厳しさとか悩みとかを盛り込むよりも、店への道案内に現れる不思議な犬のような生き物とかあのあたりのファンタジー要素がもう少し生きた展開の方が合う気がするなあ。

    1
    投稿日: 2023.02.12
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    希乃香ちゃんが食べてた焼き鳥をイノシシに取られて格闘するシーンは、漫画の様な描写で読む熱が下がりそうになったけど、全体的にはほんわかと温かい物語で良かった。迷っている現代人に寄り添ってくれる言葉がたくさんある。 続編がもし出るなら読みたい。

    0
    投稿日: 2023.01.29
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    それぞれの章の主人公がうしろむき夕食店に辿り着き、そこから温かい物語が生まれるのに感動。 登場人物が少しずつ繋がってるのがまた良かった。

    1
    投稿日: 2023.01.21
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    最後まで読んで、また最初の1話を読んだらにんまりした。 おいしそうなご飯に あたたかい場所 人生そう上手くはいかないのかもしれないけど やっぱり私はこういうあったかいお話が大好きだ。 人との繋がりや 誰かを想うあたたかい気持ち そういうものに触れる時に流れる涙で 私の心は癒される。 ただひとつ。 最後に出てきたチキン南蛮は、本物かどうかがとても気になるところ笑 チキン南蛮はザクザクしないんだよなぁ。 どうしてもそこが気になる チキン南蛮大好き人間。

    1
    投稿日: 2023.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心が疲れてるのか、最近こういうほっこり系が好き。 ツヤのある赤茶色を表す表現、言われてみればこんなにあるのかーと純粋にすごいと思った。 まー、ただ 謎の金色の動物、あれいる?解明されないし。 ファンタジー要素若干浮いてない? 選ばれた人しか招かれない店なの? なんか、ずれてない? (キリンビール公式noteに掲載って書いてあったからビールの精なのかな(ビールの精ってなに?)) あと、そんなに料理もお酒も品数多くて凝ってると、安くないんだろうなぁって飲みすけの勘が働く。笑 そんなお店に新人のラジオDJが足繁く通えるのか?とかなんか余計なことが気になってしまった。 うん、多分高いよ。柚子の香りのおしぼりとか。 材料費(野菜)とか家賃とかが安くても、そこそこのお値段とらないとやっていけない。きっと。 あとなー、 あの花屋の嫁!あれヤバいやつじゃんね。 まぁまぁ現実にいたらお近づきになりたくないタイプが登場してくるの嫌… あれれ、感想書いてたら欠点ばっかりあげてしまった… 最初星4にしてたけど3かな。 ちょっと財布に余裕がある時に、希乃香さんのおすすめのお酒飲んでみたいな。

    0
    投稿日: 2022.12.28
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    五つのお話とおまけの小皿。料理のおみくじを引いてみたい。美味しい物を食べて心を解きほぐす。頑なな思いが溶けた時、人生の詰まりが取り除かれ前へ進めるのかな。ごちおじさんの正体も薄々気づいていたけど判明した時はスッキリ。

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    冬森灯さんが書いた本を読んだのは2冊目♡ 1冊目もそうだったけど、本当に心が温まる本! 人は色んなことで悩んでしまうけれど 自分の気持ちを受け止めてもらえるところが あると本当に安心するというか、 希望が見えてくる、、。 志満さんのような人が営むお店があれば 私も立ち寄ってみたいな〜♡ 「ひとの世は、選択と決断の連続だから。 めぐり合うものや選び取るものが連なって、 人生っていう長い長い時間になるのだもの。 それは、そのひとにしかつくれない、 ただひとつの、宝物ですよ」

    0
    投稿日: 2022.12.01
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    読みたいと思ってた本にこういうこと書くの悪いけど… 最近、この手の本が増えたよね。ちょっと食傷気味。 悩んでいる人→食で生きるヒントをもらう→成功する…が何パターンが続く構成。 一つ一つのお話がどこかで少しだけつながってるっていうありがちの展開。 たどり着くまでやお店の様子を、それぞれの人物にあわせて少しずつ変えて描写してるけど、それがかえって「私、何パターンも書けて、描写上手いでしょ」っていう作者のエゴが見え隠れして、鼻に付く。 最後は登場人物が一同に介して、感動エピソードで仲良いアピール。なんか内輪で楽しんでる感が、世界観を狭めてる。(この人とこの人は知り合いで、さらにこの人とも繋がってます!みたいなの、いらない。) 話のパターンが決まってるから、書きやすいのはわかるけど、もはや少年マンガ並みのテンプレ展開になっちゃってて…。 あと「おいしそう」って書いたらおいしいが伝わるわけではない。食べ物の描写が今ひとつだった。

    0
    投稿日: 2022.11.12
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    料理を軸とした本が増えたなと思う昨今。 これまたとても心温まる料理の連続だけれど、読んでいく中で「おいおい…...」って個人的に思うことが多かった、 「うしろ向き夕食店」はきっととても素敵だと思う。 でも、誰かがほかの料理やほかの店のお話をしたときは、まずそれに耳を傾けようよ。 なんだろう、とても自分本位のお話に思えた。

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    温かく優しいごはんを食べたくなります。 大切なもの、人のために頑張っているとより美味しく感じられそうなそんな夕食店。 途中途中の背景説明が冗長。肝心のおみくじもあまり活きていないような…? 終わりもあっさりで物足りない。おじいちゃん見つけがメインでなく、志満さん自体がサバサバしているからでは腑に落ちない。それとも数十年振りに再会して、孫娘までいることにさほど衝撃も受けずに受け入れられるほど度量が大きいと言うことを著しているのだろうか。 お食事小説にしても就活浪人へ送るエールを! ムスマシわわわ

    0
    投稿日: 2022.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    装丁、装画がとても魅力的。 最後の展開がすごかった。若き頃の志満さん、相手の成功を思い、身をひいてしまったが、実はずっと長い間相思相愛であった。これからは二人で穏やかな時間を過ごせるだろうが、若き頃二人で将来を語りあっていたらもっと良かっただろうなと思った。 志満さん 「人生に失敗なんて、あるものですか。そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。〜ひとの未来はすべてしあわせにつながっていると信じていますよ」 変化を受けとめ、しなやかに、したたかに。 胸に響いた。

    0
    投稿日: 2022.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冬森灯の2作目の作品。作中であっさり あかされる「うしろむき夕食店」という店の 名前もなんだか思っていたのとまったく違う 意味での由来だったのですが、読み進めると 訪れるお客さんに対する接客や出てくる 食べ物、そしてお客さんたちが受け取る感じ などですごく納得。料理おみくじって 面白いなと思っていたらそのおみくじが 出来た由来もそうだったんだと・・・ 今まで色んなことがうまくいかず、就職先が 潰れていく希乃香、ただその就職先で得た ものが次の仕事に繋がり、回りまわって 「うしろむき夕食店」にたどり着いたって ところがよかったな~ 今まで歩いてきた道はかなり回り道した 道のりだったかもしれないが、今の自分は その回り道したことによって出来ていて その道のりは全く無駄ではなかったという 所はすごくいいなぁ~と思いました。 志満さんの大恋愛の相手の正体や ごちおじさんの正体等々色々と面白い 仕掛けがいっぱいで楽しく読めました。 わたしが読み落としているのか わかりませんが「うしろむき夕食店」を 探しているときに出てくるタヌキだか 犬なのか猫なのかの正体って出てきました?

    1
    投稿日: 2022.09.08
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    いい〰️‼️前向きに慣れて読みごたえあるし、クスッと笑える場面もあって。特に二の皿。マカロニの空洞のあたりの言葉。グッときますぅ

    0
    投稿日: 2022.08.25
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    悩みは人それぞれだけど、その人にとっては一大事なこと。 完璧な人なんていないし 重ねてきた日々にはきっと光があるし 違う場所から見ていても大事なものは一緒 どうしようもなくて先が見えないなら後ろを振り返ってできたことを観てみる めぐりあうもの、選びとるものが連なって人生になる ずっと思っていることだけど 意味のないことなんて、きっと何一つない。

    1
    投稿日: 2022.08.23
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    マルがもらえるように、懸命に準備したり、勉強したり。 実際、すごく真面目でいい子だとぼくも思ってる。 だけど、仕事って、そういう思いから離れた方がうまくいくこともある。 最短距離で答えを見つけようとしないことも、大切だよ。 正解は無数にあるんだよ。 完璧にととのったものはうつくしいですけど、完璧なひとなんていないでしょう。 ちょっとくらい不格好な方が相手からすると親近感がわくものじゃないでしょうか。 もしかしたら、自分にとっては苦みにしか思えないことも、他の誰かにとっては味わいになったり、香りたつ個性に感じられることもあるのかもしれない。 ひととひとは違うから苦しむこともある。 だけど、違うからこそ、気持ちが重なるときのよろこびは大きいのだと思える。 お金ってありがとう券ですよね。 つくってくれてありがとう。 働いてくれてありがとう。 つい見落としがちですけど、金額の大小にかかわらず、お金のやりとりってありがとうを手渡すことだと思うんです。 お支払いするときも、感謝の気持ちを渡してるって思うと、こちらもうれしくなりますし。 自販機に鍵がなくたって、ありがとうの気持ちを残していくんじゃないでしょうか。 ひととひとの間には、距離がある。 くっつきすぎるのでもなく、離れすぎるのでもなく、ほどよい距離があるからこそ、きっと互いに響き合うことができる。 限られた材料から工夫次第で多様なものが生まれるように、その先に誰かのよろこびを思い描いて、手をつなぎ合えたらいい。 暮らし方には、そのひとのこれまでがにじみ出てくるから、お互いの違いに目が向きやすくなる。 結婚は、その違いとの距離の取り方を学ぶ修行の場だと、グラスを干しながら、香凛ちゃんは力説した。 生きる、っていうことは、無数の選択肢から、常になにかを選び取ることなんだろう。 大事にしたいのは、選ばなかった未来じゃなくて、選んだ道を望む未来につなげるための、一歩だ。 たとえ逢えなくても、そのひとと重ねた時間は、なにも変わらずに残っていますからね。 ちょっと、うしろを振り向けば、いつだって思い出すことができますよ。 それも不思議と、よかったことばかり。 知らないこと、わからないことは怖いから、それを避けようとするのは、自分の身を守るための、本能に近いのかもしれない。 だけどもしかしたら、一歩踏み込んだ先には、思いもよらない景色がある。 煮込み料理の主役は、具材よりもスープ。 いろいろな具から、それぞれの味わいが醸し出されて、おいしいスープができる。 似たような味ばかりでなく、違う味が入るからこそ、深みが生まれて、味わいがゆたかになる。 人も似てるね、と。 あたらしく家族をつくるのも、煮込み料理のようなものなのかもしれない。 これまでまるで違う人生を歩いてきたもの同士が、同じひとつの、家族という鍋に入る。 煮込むうちには、煮崩れたり、灰汁が出たり、吹きこぼれたりもするだろう。 合うも合わないも、経験しないとわからないことも、きっとあるだろう。 でも、できることなら少しずつでも、一緒においしいスープをつくっていきたい。 うまくいかなければ、別の方法を探せばいいだけですよ。 おおらかに、試してみればいいんです。 楽しみを増やすつもりで、きながにね。 ガラクタだと思えば、ガラクタにしか見えなくなる、とプロフェッサーは言った。 だけど、同じものを目にしても、心持ちひとつで、見えるものは変わる。 光は、与えられるものじゃない。 目を凝らして、自分で、見つけるものだ。 どうしようもないことや、志半ばにして膝を折ることも、生きている間には起こります。 そういうときでも、時間は流れて、お腹は空きます。 真っ暗闇に思える夜空でも、見つめるうちに目が慣れて、星の光が見えてくるでしょう。 それでも見えなかったら、うしろを振り向いてみるんです。 これまでやってこられたこと、できたことをね。 忘れてるだけで、たくさんあるはず。 そこには光は必ずありますよ。 生きるのは変化の連続、楽なことばかりではないでしょう。 だからこそ、その一日がどんな一日であっても、生き抜いた自分に、言葉をかけてあげたいじゃないの。 今日も、ゆたかに生きました、って。 そうやってゆたかに生き抜いた日々が積み重なれば、いつかうしろを振り向いたときに、自分にしか歩けなかったゆたかな人生が、必ず見えるものですよ。 人生に失敗なんて、あるものですか。 そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。 仮にうまくいかないのなら、その場所は、うまくいくための経由地なの。 時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。 アタシはね、ひとの未来はすべてしあわせにつながっていると信じていますよ。 わたしが、不運だ、不幸だとほろ苦く感じていたことは、見方を変えれば、わたしに新たな経験を与え、自分を広げて、ゆたかにしてくれることでもあった。 そして、どの経験が欠けても、たぶんわたしはここにいない。 たくさんのめぐりあわせが重なって、今この瞬間につながった。 人の世は、選択と決断の連続だから。 めぐりあうものや選び取るものが連なって、人生っていう長い長い時間になるだもの。 それは、そのひとにしかつくれない、ただひとつの、宝物ですよ。

    0
    投稿日: 2022.07.30
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    なんかどこかで読んだような設定のお話だけど、でもいいこと書いてあってもう一度読んでもいいなぁと思うお話でした。お料理もおいしそうだし。

    3
    投稿日: 2022.07.03
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    並木台駅北口から、徒歩10分弱、目印は珍しい野菜の自動販売機。ウェブにもメディアにも載っていないステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉、二階建てのレトロな洋館。ドアの両側にふたつずつ背の高い格子窓。古きよき時代を思い出すような、なつかしい雰囲気の店という事でうしろむき夕食店と呼ばれている。(本当の名前は夕食店シマ)おみくじで料理をオーダーでき、料理名とともに、ひとことが添えてあるという。それが結構当たると、評判を呼んでいるらしい。おみくじでオーダーした5つの料理からのストーリーそしておまけの小皿。店主の支倉志満さんの作るお料理は、主張しすぎず、隠れすぎず、ほどよい頃合いで、おいしさが引き出されているように感じられ、おいしくなるよう、手と心をかけた味。まあるい味。孫の福浦希乃香さんが選んでくれたお料理に合う飲み物を合わせると、うれしさやよろこびが体と心に満ちるそうです。お料理や飲み物の説明も細かく書かれていて、想像しただけでも美味しい味がフワーっと浮かび、お店に行きたくなってしまいます。こんなに流行っているのに志満さんは、自分がしゃんとしているうちにお店を閉めると言い出します。孫の希乃香さんが店を継ぐには、志満さんのかつての大恋愛のお相手、小島孝一さん(希乃香さんのおじいちゃま)を探し出すという課題がだされ… 訪れるお客さん、一人一人、何かしら悩みを抱えているが、穏やかに笑う志満さんに、現実を一歩ずつ踏みしめてきた強さを、見る。時間は前にしか進まない。だけど、うしろを振り返れば、それまで辿ってきた、そのひとにしか歩めない日々が連なる。そこで得たやさしさや、あたたかさの中に、明日へ踏み出す一歩へのヒントが、詰まっているのかもしれない。志満さんは、“しあわせ、っていうのは、誰かから与えてもらうものではないの。それは、自分でつくり出すもの。生きるのは変化の連続、楽なことばかりではないでしょう。だからこそ、その一日がどんな一日であっても、生き抜いた自分に、言葉をかけてあげたいじゃないの。今日もゆたかに生きました、って。そうやってゆたかに生き抜いた日々が積み重なれば、いつかうしろを振り向いた時に、自分にしか歩けなかったゆたかな人生が、必ず見えるものですよ。人生に失敗なんて。あるものですか。そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。仮にうまくいかないのなら、その場所は、うまくいくための経由地なの。時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。アタシはね、ひとの未来はすべてしあわせにつながっていると信じていますよ。”と話す。この言葉、全部がこのお話の根っこになっているんだなぁーと思いました。モヤモヤっとした時に志満さんのこの言葉を思い出して頑張りたいなぁー!

    1
    投稿日: 2022.06.16
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    『うしろむき…』などと題名がついているのてでどんな暗い話しが待ち受けているのかと思いきや、私の大好きなほんわかできるお話しでした。 出てくる料理の美味しそうなこと…。近所にあれば、すぐにでも行きたい。 お客様が喜ぶ顔を思い描きながらもてなす丁寧な接客。素敵ですね。 次回作が楽しみです!

    7
    投稿日: 2022.05.24
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    路地を少し入ったところにあるノスタルジックでアットホームな食堂のお話。普通のメニューもあるけれど、くじ引きをしてメニューを決める面白い方法も。 仕事の壁にぶつかるラジオDJや人間関係に悩む薬品会社営業の男、古風な姑とうまくいかない働く主婦、独立したいが自信が無い古美術商の青年、そしてお店で働く運の悪い女の子など、様々な人達がこの食堂に集まり、そして明るい気持ちになっていく。 出てくる食べもの達が美味しそう!こんなお店に行ってみたいな。

    0
    投稿日: 2022.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    隠れ家のようなお店を訪れてる人々の短編集。 おみくじと、料理、お店の雰囲気で前向きに変化が訪れる。 人の繋がりが増えて、最後はびっくり大円満。 一作目も読んでみたくなりました。 作中チラッと出てきたカツサンドは一作目のお店なのかな?

    4
    投稿日: 2022.04.24
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    冬森さん二作目。 願いととのうエビフライ、商いよろしマカロニグラタン、縁談きながにビーフシチュー、失せ物いずるメンチカツ、待ちびと来たるハンバーグ。 どれもおいしそうでほっこり。読み終えた後、なんだか少し前向きになれそうなお話。登場人物たちがつながっていくのも楽しい。日常の中にこんなお店があったらなぁ。

    2
    投稿日: 2022.04.09
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    うしろむき夕食店みたいなお店、もしも近くにあったらうれしいなあ。柚の香りがするおしぼりってどんなだろう。 メニューに出てくるごはん全てが美味しそうだった。特に、チーズが入ったメンチカツ、頭と尻尾付きの背中が曲がったエビフライが食べてみたくなった。 希乃香ちゃんのおみくじ定食システムが素敵だった。誰かが引くかもしれないおみくじを考えるのは、楽しそう(^^) この本は、表紙のあまりに美味しそうなエビフライに見惚れて借りた。電車で読む時、誰かが表紙見て同じ気持ちにならないかな〜とひそかに見せつけた

    0
    投稿日: 2022.04.07
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    こんな常連さんの繋がりがあるお店って羨ましい。 人生この本みたいに上手くいくことは少ないけど非現実の世界では「良かったね」って終わりたい。

    0
    投稿日: 2022.04.07
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    「うしろむき夕食店」という店のネーミングにあざとさを感じてしまう私はひねくれもの。 名前の理由は少し前の、古きよき時代を思い出すようなお店だから。だそう。 食べ物が頻出する小説はきらいじゃないのに、今の私はうけつけない。 読み終えて『縁結びカツサンド』の人と同じだと気づいた。あれはそれほどいやじゃなかったのに。 食堂かたつむり あまからカルテット ツバキ文具店

    0
    投稿日: 2022.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館より。 やばい、美味しそう(笑) 連続してる感じは嫌味じゃなく。さらりと読了。 余韻良し。 お店を探して迷っているときに出てくる生き物が気になるよ。

    1
    投稿日: 2022.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    住宅街の分かりにくい路地の先にある、夕食の店「うしろむき夕食店」このお店を中心にした連作短編群像劇である。最近よくある系の展開、「マカンマラン」シリーズとかのあれ、である。 ある程度歳を取って、奇抜や刺激や新鮮味だけが良いのではないと分かり、マンネリや定番を普通に受け入れられるようになってきたから、こういうよくある系も好きである。 美味いお店がたくさんあるのは幸せなことと同様に、お手軽かつ面白い小説がたくさんあるのは良いことなのだ。 ところで、お店の道案内をしてくれる謎の動物ってなんなん?と思ってたけど、掲載紙と黄色い尻尾ってことは…カワシマタムラ的なあれやんな?

    0
    投稿日: 2022.03.21
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    着物の似合う女将さんとお孫さんが営む夕食店の短編集。 悩みを抱えたお客様の心もお腹も満たしてくれるお店。 料理の描写も美味しそうですが、こちらは特に人と人の繋がり、悩みの描写がリアルでくすりと笑えるシーンも多く楽しく読めました。 特にグラタンのMR宗生さんの会が好きです。 折り紙のカブトムシで男の子を励ますところ、 資料に付箋を貼るさりげない気配りが相手に通じた喜び、人の繋がりで生まれる仕事の達成感等共感できるシーンが多かった。

    0
    投稿日: 2022.03.21
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    好きなジャンルの本にまた出逢えた。 美味しいご飯が出てきて、 登場人物がみんないい人たちで、 前向きになれる言葉が散りばめられていて、 ほっこりする物語。 うしろむき夕食店のようなお店、近くにあったらなぁ。。 美味しくて仕事が丁寧で、元気の出るお店。

    0
    投稿日: 2022.03.20
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    登場人物たちが繋がっていく様子が良かった。優しい文章で温かく前向きなストーリーだけど、少し物足りない感じもした。

    0
    投稿日: 2022.03.18
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    図書館で借りたもの。 落ち込んだ夜は「うしろむき夕食店」を探してください。“うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。極上の料理と乾杯の声が、あなたの迷いを優しくほどいてくれます…。 洋食店なのにだしの匂いがするの?って思ってたら“夕食店”だった! “「いいえ、うちは洋食店じゃなくて、夕食店。ご家庭の夕食みたいに、肩肘張らないでお食事を楽しんでいただきたいの。ご家庭で楽しむお食事って、ポテトサラダと煮魚とか、ハンバーグと切り干し大根みたいに、洋食も和食も線引きしないで一緒に並ぶ、いろいろな感じが魅力でしょう?」” いいな~こんなお店。自分以外の人の手作りの料理を食べたいです…。 通常の料理の他に、おみくじで料理をオーダーすることもできる。 “願いととのうエビフライ”“縁談きながにビーフシチュー”など…。 ご都合主義に乾杯!(いい意味で) って感じのお話しでした。

    0
    投稿日: 2022.02.28
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    街中にある夕食店で、そこに集まる人々は、どこか悩み、彷徨い、決断を迫られと十人十色。 おみくじのように、料理とアドバイスが書かれた紙が三方に乗せられて出てくる。 登場人物たちはそこから1つおみくじを選んでアドバイスを読み、その後物語は更に発展する…というのが章ごとのスタイルである。 連作短編で、次々と関連性のある人物が一人称となり、 情景はくるくる変わるものの、夕食店のレトロで落ち着いた佇まいや雰囲気は変わらない。 比較的軽めに読める小説で、 人と人とのふれあいや関わり合うことの喜びみたいなのが、スープの温かさのように染み出してくる。 ただ、文章表現の合間合間に、読んでいて飲み込みづらい比喩表現や言葉の並びで、 何度も中断してしまった…。

    0
    投稿日: 2022.02.24
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    お話に出てくるお料理はどれも美味しそうだし、こんなお店に行ってみたいと思いました。エピソードがマニアックすぎて感情移入しにくく、少し読み飛ばしてしまいました。

    1
    投稿日: 2022.02.22
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    登場するメニューがどれも美味しそう! こんなお店があったら私も行きつけにしたい、と思える小説でした。 心が救われる言葉も多かったです。

    0
    投稿日: 2022.02.06
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    もやもやとした気持ちを切り離したいとき読むと良い。 そうでないとしつこく感じてしまうほどにここには幸せな結末しかないから。 「うしろむき夕食店」なんてネガティブな名前だけれどそこには温かくて美味しいごはん、気分が高まる飲み物、気持ちの良い人たちが待っている。 前にも後ろにも動けなくなるほど迷ってしまったときこの店で繰り広げられた日々を思い出したい。

    0
    投稿日: 2022.01.25
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    珍しいタイトルに手を取りました。 うしろむきとは気持ちではなく、店のしつらいから名付けられた。 時代をさかのぼっているような、丁寧に大事に手入れされた調度品。時代物の着物をきりりと着こなし、客をもてなす二人の女性は祖母と孫。 供される食事もさることながら、そのメニューにあう、豊富なお酒類、もうたまりませんね。 こういう食事を通して、人々のいろんな悩みがいつの間にか解決しているという、不思議なレストラン。 こんなお店が近くにあったらなぁ。

    1
    投稿日: 2022.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「あせったり迷ったりしたら、一度うしろを振り返ってごらんなさい。誰かの道をなぞるのじゃなく、あなたは、あなたの道を歩いていると、ちゃんとわかるはずだから」 古きよき時代を思い出すような、なつかしい雰囲気のうしろむき夕食店。 おみくじで引いた料理が問題解決の端を掴む縁になる。 とても美味しそうな料理を見てお腹が空いた。

    0
    投稿日: 2022.01.12
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    出てくる料理が美味しそう。前向きに進むのもいいけど、1度立ち止まって振り返っていい、その言葉が心地よい。前向きになれる!

    2
    投稿日: 2021.12.23
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    この手の本って確実にお腹がすく。 腹ペコのときに読んだら、出てきたメニューのすべてが食べたくなっちゃうよ。 こんなたどり着ける人を選びそうなお店、魅力あるわ〜。料理おみくじ引いてみたい。

    1
    投稿日: 2021.12.18
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    懐かしい雰囲気の「うしろむき夕食店」 こころが疲れた時、そこに行けば ほっとでき、何かしらの元気を与えてもらえる。 「おみくじ」料理からのヒント 食が繋ぐ人々の縁 優しい気持ちにさせてくれる1冊

    0
    投稿日: 2021.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「あなたとならパンとたまねぎ。」 「結婚だけが人生のしあわけってわけじゃないけど、一緒に歩くひとがいるのは心強いものだよ。」

    0
    投稿日: 2021.11.25
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     装画に惹かれて読んでみたら、思いの外良かった。扉絵とご飯の描写にとても食欲をそそられる。ご飯系小説を読むと必ず「こんなお店が近所にあったら」とよだれを垂らすが、きっと私が知らないだけで隠れた名店があるんだろう。  料理おみくじのおかげで運気が上向きになる登場人物たちだが、最終話に書かれているように、苦い経験や嫌な出来事も見方を変えれば良い部分もあり、物事は常に表裏一体だというメッセージが込められている。続編もありそうな終わり方で、また期待できそう。次には金色の生物の謎が解けるかな?

    0
    投稿日: 2021.11.17
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    お腹もココロも満たされる連作短編集 温かいおもてなしの、たどり着くのに運が要る?夕食店 おみくじ料理でゲン担ぎ 悩める人なかなかに当たります 事情とはいえアルコール多目なのが残念ですが ラストは盛り上がって大団円 ポプラ社さんらしい、ほっこりする作品です

    0
    投稿日: 2021.10.29
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    様々な悩みや思いを抱えている登場人物たちが、とても愛おしく感じる作品でした。 彼らがうしろむき夕食店で癒され、そして進んでいく姿にじんわりするものを覚えました。

    0
    投稿日: 2021.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    美味しそうで、元気が出るお話ですね。 乾杯!!がたくさん出てくるのは、キリンビールさんのHP?に掲載されていてからと知り納得。 おじいちゃま、どうなることやらと思ったらいい具合に収まってこちらもよかった。 カツサンド屋さんも出てきましたねー! こういうリンク大好きです。

    0
    投稿日: 2021.10.01
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    私鉄沿線の駅から10分、わかりにくい道の裏に突然現れるレトロな洋館のお店、うしろむき夕食店。元芸姑の志満さんと孫の希乃香が営んでいる。家庭料理に出てきそうな洋食中心のお店を訪れる人々を描く連作。 グルメ小説(?)を、いくつか書いているようだが、初めての作家。気楽に読めました。

    2
    投稿日: 2021.09.28
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    乾杯! 人生いろんな困難ときちんと向きあおうとジタバタする人たちと美味しい料理。 おもしろかったです。 イノシシの意味は?

    0
    投稿日: 2021.09.15
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    「縁結びカツサンド」からの著者2冊目。 ‥途中、サンドイッチを買ってきた場面があって、中身は「エビカツサンド」‥ニンマリとしてしまった。 お客様を、「おかえりなさい」と迎え、 見送る時は「いってらっしゃい。明日もいいお日和になりますように」と見送る「うしろむき夕食店」 名前だけ聞くと陰気な感じがする店名だけど、ところがそうじゃない。 やってくるお客たちは何かしら抱えているものが重く悩み気味であるが、この店を出る頃にはキッチリ前を向いている。 短編集であるが登場人物が繋がり絡まっていくところがまたイイね♪ スッキリ読了!

    0
    投稿日: 2021.09.12
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    後ろ向きに思わせておいて最後には全ては前向きに変える。うまくまとまってます。なので読了時、気分良いです♪

    2
    投稿日: 2021.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うしろむきというタイトルだけど、内容はじんわり前向きに頑張ろうと思える本。 連作短編集で少しずつ繋がっているのが読みやすい。 内容としては一話目のエビフライの話が一番惹かれた。

    0
    投稿日: 2021.09.04
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    出てくるお料理がどれも本当に美味しそう(*´꒳`*) うしろむき夕食店、描かれているお店の雰囲気がとても素敵で、おみくじメニューも楽しそうで、ほんとにこんなお店があったら行ってみたいな〜と思いながら読んでいました。 1つ1つのエピソード自体は、ほっこり系ですがそこまで印象に残るような感じではなく、正直若干退屈に思った部分も…。 ただ、ラストにかけておじいさんの意外な正体が明らかになる過程でしっかりと盛り上がりがあって、最後にお店や登場人物たちのその後に触れる「おまけの小皿」も付いていて楽しく読み終わることができました。 「そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ」という志満さんの言葉、しんどくなった時に思い出したいなと思います。

    0
    投稿日: 2021.08.26
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    飯テロ小説。 出てくる料理が美味しそう! 出会いは大切。前向きになれる料理と人との出会い。人生に失敗はない。

    0
    投稿日: 2021.08.02
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    いつもだったら こんなお店行ってみたい‼️て感想になるんだけど、、なんかこういう作品増えたなあって…好きだけど。

    0
    投稿日: 2021.08.01
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    某PCR検査からの自宅待機中で、正直いささか集中力もかけてきつつ読むという大変申し訳ない読書背景ではある。(個人的事情) 連作短編でごはんもの、と、くれば、大好物のはずなのに…! 各章各章にちりばめられた伏線を回収していくさまは見事やし圧巻。 ただ、読んでる最中は 「これが伏線やな」 と、気づけていないので(そこはわたしの読解力の問題)、あとになって 「あれか……。どこらへんで出てきたっけ」 と、ページを繰る、と、いうことを何度も繰り返した。 それはそれで楽しいねんけど、ページを繰ってばかりいるとちょっと集中が切れたりはするんよね(わたしの読解力の問題)。 そのあたりが、このタイトルの面白さにわたしがついていけなかったかな…と、残念に思うところ。わたしの読解力の問題。 でも、若干、伏線薄くない? あ、あとから振り返り伏線でよかったのかな。 イノシシの名前だけが、「どこで登場したっけ?」て探しきれなかった。 希乃香ちゃんがフェンス越しに焼き鳥串で格闘するところが初登場かと思うんやけど、そのときも 「カクさんシマさんって誰? イノシシ??」 てなった。笑 その、希乃香ちゃんの不幸体質(? 言い方が悪くて申し訳ない)は、なかなかアバンギャルドなような気がする。 いや、それをうまく(?)まとめた志満さんの持論のほうがアバンギャルドか? でも、さらりとまとまって読了感はすごくよかった。 ようは、いろいろあるけどそれはそれなりに受け止めてあまり深く考えすぎずに前に進めば、いつかどこかへつながるよ、ってことなのかなと思った。 社長が某ウィルスに感染し、感染予防対策のとられていないオフィスでたまたまわたしが一番近いところに座っていたからというだけでわたしだけが濃厚接触者になり、陰性はいただけたものの二週間も家にずっとおらねばならんこの状況も、いつか振り返ったら「まあ、こんなこともあった」と、わたしの人生を構成するひとつになるんですかね。 (長い) なってほしいけども。笑 こんなふうに、幸せを織っていけるような人間関係にいたいな、とは、思う。 おみくじでメニューを決めるというのも、また、そのシステムを引き継いだ希乃香ちゃんのアレンジもいい。 わたしは、自分がしんどいときこそ占いを読みたくなるんやけど、それはなにかにすがりたいからやろなと思ってる。 これからいいことが起こるよ! と、誰でもいいから第三者に言ってもらいたい。 そんなわたしからすると、このおみくじの注文はすごくいいな。 そして何がいいって、第三者にアドバイスをもらえるけれどもそのアドバイスを選んだのはほかでもない自分ってところやろう。 結局、自分で選んだらあんまり後悔せえへんねん。 でも、迷うときというのは、自分で選ぶということすらできなくなってるねん。たとえそれが、今自分が食べたいものであったり、明日自分が着る服であったり、なんでも。 そう思うと、自分で選ぶことができないっていうのが、一番つらいことなんかもしれへんな。 すてきな本でした。

    0
    投稿日: 2021.07.25
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    「縁結びカツサンド」に続いて二作目。 冬森さんの綴る物語は、美味しそうな料理に加え、優しい読後感でホッとします。 料理おみくじの発想も面白いし、着物での接客や店の佇まいも素敵。 つながるご縁。美味しい料理と迷った時に後押しをしてくれる女将の志満さんの言葉に心が温まり元気をもらえる。 心に響く言葉が沢山ちりばめられた素敵な作品でした! 『時間は前にしか進まない。だけど、うしろを振り返れば、それまで辿ってきた、そのひとにしか歩めない日々が連なる。そこで得たやさしさや、あたたかさの中に、明日へ踏み出す一歩へのヒントが、詰まっているのかもしれない。』 『人生に失敗なんて、あるものですか。そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。仮にうまくいかないのなら、その場所は、うまくいくための経由地なの。時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。アタシはね、ひとの未来はすべて幸せにつながってると信じていますよ』

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    投稿日: 2021.07.24
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    あぁ、こういうお店いいなぁ。 って率直に思います。 美味しいご飯に…合うお酒。 前作も読ませていただいたので 作中のカツサンドには ビビっときました(笑) 冒頭にありましたが 来る人によって、お店の外観ひとつとっても 視点が違って…読み手側の想像が膨らみます。 人や物事も一緒で、ちょっと視点を変えてみたら 新たな発見があるのかな。 次の作品も楽しみにしています。 「乾杯!」

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    投稿日: 2021.07.10
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    料理が上手な人は憧れる。 やはり美味しい物がある所に人は集まるのだ。 そこがまたなかなか探し出せない場所にあるっていうのも良い。 最後は全て収まる。みんなが幸せ。 っていうお話がやっぱり好きです。

    8
    投稿日: 2021.07.06
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    どうしようもないことや、志半ばにして膝を折ることも、生きている間には起こる。そういう時でも、時は流れて、腹は減る。真っ暗闇に思える夜空でも、見つめるうちに目が慣れて、星の光が見えてくる。それでも見えなかったら、後ろを振り向いてみる、これまでやってこられたこと、出来たことを。 忘れているだけで、沢山あるはず。そこに光は必ずある。

    0
    投稿日: 2021.07.06
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    こんな飲み屋が近くにあったら人生また違ったのかなぁー と思えるようなお店、うしろむき夕食店。 悩みを持った人が訪れて、その訪れた人たちがどこかで繋がっている。 前にもそんな本読んだなぁ〜と思いながら読んだ。 個人的には、ご飯の描写がもっと細かいと嬉しかったなー!読んでたら涎が出るくらい食べたくなるような描写が好み。

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    投稿日: 2021.06.28
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    初読みの作家さんだが、表紙のエビフライに惹かれて手に取った本。路地裏の奥にひっそり佇む「夕食店シマ」を舞台にした連作短編集。来店すると店主の元芸者志満と孫娘希乃香が「おかえりなさい」の声で迎え、心のこもったおいしい料理で人を元気にさせてくれる。登場人物たちの再出発が読む者の心も穏やかに…。

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    投稿日: 2021.06.12
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    どれも美味しそうだったけどビーフシチューが食べたい。 前ばかり見ていないで、壁にぶつかったら振り返ってこれまでのことを振り返ってみたら何か見つかるかも。失敗は成功の素、って言うもんね。 あーお腹空いた〜(笑)

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    投稿日: 2021.05.29
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    食べ物の話は 好き マカロニの穴、おいしい空気が入ってるんですって あー そーいう考え 好きだなぁ、って お酒とおつまみの組み合わせで 甘口ワインとブルーチーズ 苦めのビールと栗モナカ 黒ビールとチョコレートケーキ 合うんだって やってみなきゃ!

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    投稿日: 2021.05.19
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    連作短編集5編+1編 心のこもった夕食を出す隠れ家のようなお店。悩みを抱えた人たちに力をくれる料理おみくじが1編ごとの仕掛けなら、女将の別れた夫と謎のごちおじさんというミステリー風の味付けが全体を包んでいる。 登場人物がまたみんな思いやりのある人達でいい。そして出てくる料理がまた美味しそう。

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    投稿日: 2021.05.11
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    料理がとにかくおいしそうだった。 エビフライ、マカロニグラタン、ビーフシチュー、メンチカツ、ハンバーグ。 すぐ近くで料理が作られているかのように、読みながら、匂いまで感じた。 満腹のときに読んでもなお、お腹が空く作品だった。たべたい…。 5つの章に分かれてて、それぞれ悩みを抱える主人公がお店に辿り着き、最後には満足そうに乾杯して終わる物語。 もともとキリンビールとのタイアップとして書かれた作品だと巻末で紹介されていて、だからなのかと納得した。 「うしろむき夕食店」とは、前向き後ろ向きの後ろ向き、ではなくて、少し前の、古きよき時代を思い出すようなお店だからだという。後ろ向きというからてっきりマイナスなイメージを持っていたけど、明るい読後感だった。 各章の主人公が、ほかの章でも登場したりして、そのつながりもよかった。 前に読んだ、古内一絵さんのマカンマランシリーズと似てる。 どちらも美味しそうでほっとできて、どちらもすき。 マカンマランシリーズとか、あと青山美智子さんの作品が好きな人はこの作品も気に入ると思う。

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    投稿日: 2021.05.09
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    独立した短編集に思われたものが、なるほどこう繋がっていくのか、と。 オルガンや和箪笥などファンタジー的にうまく繋がりすぎ、軽すぎるかなとも感じたけれど、悪い人が出てこないし(和可子マダムには最初ちょっと参ったが)みなさんハッピーになってめでたし、めでたし、でした。 多くの方々が気にしている通り、店に導く金色の何かの正体は知りたかったな。

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    投稿日: 2021.05.08
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    期待して読んだけど。 分かりにくい場所にあるお店。何かの動物に導かれるように辿り着ける。考えが『うしろむき』になった客が店主の美味しい料理を食べると何かが変わるきっかけになる。次のお話で、前のお客さんが繋がっていく。。。。 私の好きなあのシリーズを、少しずつマイナスして書かれたような。どうしても比較してしまい、物足りなさしか感じなかった。残念に思いながら読んで、どこかでオリジナル要素が出てきたらいいなと思ううちに終わってしまった。 結局動物の正体も分からず。 装丁の絵は美味しそうだったけど、文章では美味しさも伝わってこず。このお店に行きたいとは思えなかったな。残念。

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    投稿日: 2021.05.07