
総合評価
(161件)| 28 | ||
| 67 | ||
| 54 | ||
| 2 | ||
| 1 |
powered by ブクログ大阪北部にある遊園地ほたるいしマジカルランドで働く人達の悩みや日常を描いたお話 曜日毎に主人公がかわった あなたを見てくれている人は必ずいるからね!と思えるやさしくて温かいお話でした
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ大阪の北部にある老舗遊園地「ほたるいしマジカルランド」 そこで繰り広げられる人間模様がいい、とても。 表紙のメリーゴーラウンド、お話の中にも出てきますが、味があっていい、とても。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ隣の芝は青く見える。 他者と自分を比べて自己嫌悪に陥る。はたまた、自分と違うところに目をつけて受け入れられないと拒絶する。 憧れや嫉妬の対象である相手にも悩みや嫉妬心があることを忘れて、「自分だけが」と悲観的になるのは苦しいことだ。しかし、いつもポジティブでいることは難しい。 少し視点を変えるだけで、見える世界は大きく変わる。道端の石ころが宝石に勝る輝きを有するときがあるように。
1投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2023年70冊目『ほたるいしマジカルランド』寺地はるな 読了。 永らく行ってないテーマパークに行ってみたいなあと改めて思う。 おとなになった今だからこそ、 #読書記録2023
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ガーデナーの山田さんの退職日に奥さんが見届けにくる場面と、清掃のおばさんの息子が大きくなって遊園地に来たときに2人だけの合図であるおにぎりのサインをしてくれた場面が良かった。萩原紗英の食べるのが遅いところ、夜更かしできないところ、本が好きなところが同じで共感した。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ普通とか日常の愛おしさを、非日常を求めて行く遊園地で働く人たちの日常を通して書いている、そんな本。 ややこしいわ! 手帳がなくなったとか、社長が入院したとかそれくらいの事件しか起こらない。だから物足りないけど、ほっとする。 暑い毎日のちょっとした息抜きには丁度良い。
12投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ遊園地に行こう もそうだけどやっぱり遊園地って特別、テーマパークじゃない遊園地❗️ やな感じの人物も取り込まれて遊園地の必要な人になって行くのが良かった。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遊園地を舞台にした従業員それぞれの物語で構成されていて面白かったです。 各話の主人公はみんなクセが強く感じましたが、根っこの部分は悪い人じゃなくて、劇的には変わらなくても少しずつ良い方向に向かっていくのが素敵でした。
1投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ大阪北部にある遊園地で働く人々の1週間。持ち場はそれぞれで登場人物は多くメモしていかないとややこしかった。社長がとても尊敬できる女性で、この遊園地で働いてみたいと思った。朝礼では各自、楽しみについてのスピーチをするというアイデアが社長らしい。
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ寺地はるなさん、やっぱりとっても好きだなあ。 何かが劇的に変わるわけではないのだけれど。 日常にある些細で、だけど前向きな心の持ちようの移り変わりを、一つの遊園地を舞台に描いていく。 すごく良かった。
0投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログほたるいしマジカルランドで働く人々それぞれに物語があって人生色々、辛い事があってもみんなマジカルランドで懸命に働いている、みんな良い人。 社長が良いと働く人もいい人なんだな〜 みんな幸せになってほしい
0投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ遊園地「ほたるいしマジカルランド」で働く老若男女を描いた連作短編集。 アトラクションのキャストをはじめ、清掃のスタッフ、園芸スタッフ等、様々な仕事をする人々が主人公となって描かれている。 読む前の時点で遊園地で働く人々を描いた作品だということは知っていたつもりだった。 けれど読み進めるうちに、自分はアトラクションのキャストのみをイメージしていて清掃や園芸のスタッフの物語を想定していなかったことに気づいた。 仕事内容だけでなく、働く人々の背景も様々であることが描かれている。 この作品で特徴的だと思ったのは、それぞれの背景や思いを他の登場人物に吐露するような場面が少なかったこと。 それぞれの思いを他者が知ることはなくても、同じ職場で働く者同士として影響し合ったり助け合いながら仕事をしていくことの、リアリティとエールを感じた。 自分が客という立場で訪れる場所で働く人たちも、自分が職場で顔を合わせる人たちも、それぞれの背景や人生があるのだという当たり前のことを改めて感じさせてくれる一冊だった。
16投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログけしてキラキラしている人の話ではないけれど、いろいろな思いをかかえながら毎日生きている。遊園地という特別な場で、それぞれのもつ悩みや寂しさが、小さな優しさや親切にすくわれていく。「なんのためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することが許されている。それこそが豊かさだ。」のことばに集約されるような、ささやかで美しい作品だと思った。
7投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「何のためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することを許されている。それこそが豊かさだ。」というセリフが、この物語の根幹だなあと思いました。おもしろかった。
0投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ何かしらの悩みを抱える登場人物が、働く中で気づきを得て少しずつだけれど変化していく過程が良かった。人はいきなり変化するのでなく、少しずつ変化していくのだと感じた。そのキッカケはやはり人との関わりの中でしか得られない。仕事も人間関係も目の前にあるものから目を逸らさず、向き合っていこうと思う。結局それが前を向くための一番の近道。パートの八重子さんとバイトの三沢くんの回が特に好き。
22投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ遊園地ほたるいしマジカルランドで働く人々の短編ストーリー 少しずつそれぞれのキャラクターが繋がっています。 サクサク読めて、ストーリーもほんわかとして読みやすかったです
0投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログほたるいしマジカルランドという遊園地と関わる人たちの連作。切ない話が多くて、読後感が明るい話が少なかった。何度か読み直すとまた違った感想が生まれるような気がする。
0投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログ社長が入院したこともきっかけの一つだったかもしれないけれど、ここで働く人達が各々自分自身と向き合い、肯定していき、自分を受け入れる。 そして気持ちが自分自身から相手へ、内側から外側に広がる瞬間がどの章でも感じられた。 少し考え方や見方を変えるだけで、印象が180°変わり物事が良い方向へ進むことがある。 遊園地のお話だから楽しく明るい話ばかりかなと読む前は思ったけれど、読んでみたらここで働く人達のリアルな私生活が含んでいてそれも良かった。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ此といった決定打に欠ける作品 それぞれの登場人物に 各々の生活があり、ドラマがあるのだか、 インパクトに欠ける。それはそれなりにリアリティーを感じるが、 心打つ程のものはない。 只、蛍石駅 多分 阪急電鉄 蛍ケ池駅と石橋駅との合作?京阪電鉄 枚方公園駅 枚方パーク そんな事を考えるだけで楽しくはなった。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログどの本屋に行っても店内の2・3箇所で展開されてたから気になってた本 私はサーモンピンクの文庫版よりも、コントラストが綺麗な単行本の表紙が好き! で、読んでみたわけですがああ〜良かった…! 前情報としてひらパーがモデルというのを聞いていたので「ひらパーすごい」「ひらパーそうなんだ」と思いながら読んでた前半(清掃第一とか、従業員が匿名で意見を送れるメールボックスとか) 後半からはもう心が揺れる揺れる 胸を熱くしながら完走 仕事と日常という身近なテーマで分かる分かると思える所も多かった 寺地はるな、どの小説もほんと揺さぶってくる 今作はさらりすらすらと読みやすい本だったけど、読了後の興奮で体温が上がっているのはいつも通り 次は『大人は泣かないと思ってた』が読みたい
3投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ最近時間があっという間に過ぎていって焦りがあったけど、やっぱり本読む時間があると、落ち着ける。いい。 正和堂書店で、月別文庫本ランキングの一位になってたから読んでみた 遊園地で働いてる何人かの人のことが、章ごとにその人目線で書かれているお話。山田の引退ライブのとこじーんときた。 特に水曜日の章の八重子さんと野上さんが出てくるお話が好きだった。何回か会ったことある人のことをちょっと知れて、いい一日にだったって思えるところが好き。 あと、日常の中に気づかない変化があるみたいなこと書いてある部分も好きだった。 何年後かにまた読んだら、共感する相手が変わるかもだし、また読みたいなっ
9投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ誰のもとで働くのかはとても大切だと思った。 ほたるいしマジカルランドの社長のように自分の仕事に誇りを持って強く楽しく働いているような人のもとで働けたら幸せだなと思った。
1投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログほたるいしマジカルランドはひらパー、社長はアパホテルの社長のイメージを頭に浮かべながら読んだ。 1週間日替わりで、主人公となる従業員が変わっていく。寺地さん、ちょっと影がある普通の人を書くのがやっぱり上手いなと思う。 楽しい遊園地が舞台だけど、読んでいる間は遊園地自体に気を取られることなく、「人」に意識が向いていた。働く人の目線で描かれ、あくまでそこは職場という風に映っていたからかな。 こういうバックヤード側からの見せ方が面白いなと思った。 登場人物それぞれの日常や心の内を、ちょっと覗き見したような気分。 そこで働く人のタイプはバラバラなんだけど、気がついたらみんな一生懸命仕事をしているし、同じ方向を見ているところが、やっぱり社長の手腕なんだろうな。
49投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ遊園地ほたるいしマジカルランドで働いている従業員の遊園地に対する思いや私生活、心の中を描いています。 極端な過去の人もいたり話が結構リアルな気がする。こんな私生活もこんな事考えてる人いっぱいいるだろうな。 でも、全体的に前向きな感じでほっこりしました☆ この遊園地の社長も好き。世の中の社長がみんなこんな風におちゃめでちゃんと会社や従業員の事を想う人だったら日本は良くなるのになぁ…と思う。 私は金曜日の話が好きです♪ よし。まぁ明日も仕事頑張るか。 ってなんとなくそんな気持ちにさせてくれる1冊です♪
1投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログふんわりとした終わり方で、あの人やこの人はどうなったんだろうと気になってしまった。大きな事件が起きるわけじゃない、やさしい物語。 やさしい分ちょっぴり退屈に感じる時もあり、私にはあんまり合わなかった。 でも心に残る言葉は散りばめられていた。 ーーー 「仕事って楽しいですか」 楽しいものか。なにが楽しいものか。 金のために働いているだけだ。 今日も明日も生き延びるために、 ほんのすこしでも社会の役に立てるなら、 自分みたいなものでも 生きている意味があるもしれないと、 あると思いたいと苦しい息の下で願いながら、 ただただ毎日必死で働いているだけだ。 ーーー 「あたりまえ」は変わるんや。 変わっていく。 なんとなく自然にかわっていったわけではなくて 「あたりまえ」を変えようと行動してくれた 誰かがおったはず。 ーーー
1投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ非日常の場である遊園地で働く様々な人たち。曜日ごとに登場人物が代わり、全体に話が繋がっていく。 働く人の人生感や悲喜交々。 社長の市子さん、息子の左門、息子のような佑。 どうやって市子さんが社長になったのか、とか、カップルのゆくえとかまだ読みたかった。 清掃パートさんの三角おにぎりがよかった。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ遊園地を舞台にしたお仕事小説です。 微笑ましいエピソードもあれば、ホロリと涙を誘われる話もありました。 思い出の一冊になりました!
0投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログほたるいしマジカルランドで働く人たちのお話 みんな違った事情や思いを抱えて、仕事をしている。 日常って、大きな変化や劇的なことがあるわけではない。でも、ちょっとした出来事が、これまでの気持ちや行動を変えて、日常を違ったものにしてくれたりする。そんな積み重ねで、毎日をちょっとだけごきげんに過ごせるといいなと思った。
11投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ明滅するような、でも確かなパワーをもらった!「それがわたしなので」ほんとに潔さがまぶしい言葉だ。悩み、僻み、思い込みでモヤモヤした心にストーンと落ちた。 「がんばってるやん」もマジカルワードだわ。
24投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほたるいしマジカルランドに働く 社長、従業員の物語 本人の目線で職場の事 家族との関わり、生い立ち 他の従業員からの目線も加わって ひとりひとりの人物像が 少しずつ見えてくる 一見癖のあるそれぞれの登場人物も 人との関わりの中で角が丸くなる感じが 良い後味 軽く再読するとこの章に この人が既に登場してたのか!伏線回収出来て 2度おいしかった 御座候は御座候 メリーゴーランドの一角獣に乗ってみたい
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ遊園地で働く人たちの、それぞれの生活の一面を切り取ったような物語でした。 他人から見たら大したことのない、しかし本人にとっては結構重要な、あーあるある、という身近に感じられる内容で共感できるところが多いかもしれないなと思います。 個人的には(欲を言えばということではあるのですが)一部登場人物についてもう少し話が広がると良いのにと思ったところはあったものの、全体通じて読めやすく良い内容と感じました。 #美文
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ蛍石市にある遊園地マジカルランドで働く人達の日常、遊園地への思い、一緒に働く人達との事等々。場所が遊園地だけに、優しさが漂ってくる。 最後の最後に出てくる“なんのためにならないものがごく当たり前に存在する” そんな豊かさが大切なんだね。
1投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ誰にでも悩みやコンプレックスはあって、どんな人にでも内に秘めた思いがあって…。この作品に登場する人たちみんなが温かくて、寄り添ったり励まされたり、自分らしく生きていることが素敵だと思った。
8投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ表紙が可愛くて手に取った1冊だ。この遊園地で働く人達はそれぞれに違う背景を持っていて、辛いこともあるが最終的には未来へ進んでいこうとする姿を見て勇気を貰えた。照代が山田の最後の勤務日にメリーゴーランドに乗ってサイリウムを振る場面が好きだ。
2投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログなかなか面白かったです。 特に、清掃スタッフの篠塚八重子、植物管理員の山田勝頼の話が良かったです。切なさや安堵感があって心に染みました。 今回の作品を読んで、寺地さんは登場人物の家族と背景を丁寧に書く人だなと思いました。だからこそ、登場人物の一言一言のセリフがグッときやすいのかと思います。 話の構成は、青山美智子さんの図書室の本と似ている所がありました。それぞれ章の中で他の章の人物を背景に描く、というふうに。 今回、初めて遊園地の物語を読みました。 遊園地は何のためにあるのか?最後の国村市子の言葉も良かったです。何のためには関係ない。その人の人生と共に生き、チョコっと記憶の片隅に寄り添うもの。本も映画も音楽もそう。 本作が読めて良かったです。
1投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ蛍石マジカルランドを舞台に、そこで働く人々の物語が紡がれていく。 社長の人情味が熱く、現場を大事にする感じが某女社長を彷彿とさせる。 すごく熱意を持っているというより、成り行き的にその仕事をしている人が多いけど、その中でも楽しさを見つけたり自分なりの考えがあったり。 自分も仕事、できることを頑張ろうと思った。
0投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログみんな色々な想いを抱えながら仕事を頑張っている。 何だかんだと言いながらもみんな人と人との関わりを大切にしていて、読みながら私も頑張ろうと思えました。
3投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログみんなの日常を描くのがうまい。リアル。 そう。アルバイト、正社員、、生活背景は、石のようにそれぞれ。 ひとくちに働くといっても、それぞれに意味合いが異なる。 エンディングは、 ベートーヴェン ピアノソナタ第8楽章 がしっくりきた。
15投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ【ほたラン】で働く人たちの、 人生に寄り添う物語。 ▶︎こんな人にオススメ ・職場に嫌いな人がいる。 ・後悔した過去がある。 ▶︎きっかけ 装画が、可愛かったから。
1投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログ社長が出てくるシーン、脳内ではアパHOTELのあの社長さんがババーンとイメージされて仕方ない。 働くスタッフたちが自然に少しずつ交流を持っていく光景がなんだかあったかく、最終章で目にしたそれぞれのその後や小さな変化や心の内がほんのりとした気持ちにさせてくれる。 遊園地のイメージはもっと賑やかで騒がしい感じだだったけど、この本に出てきたマジカルランドは少し遠くから眺める柔らかであたたかな楽しいイメージといった読後感。
18投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログ見えないところだと思っていても、見てくれる人は見てくれる。 いいことも悪いことも人には伝わるもんなんだなぁと思った。 遊園地ほたるいしマジカルランドに関わる人のそれぞれのお話で、切なくもなり、嬉しくもなり、日々の生活や大切な人を大切にしようと思える作品。
3投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログ佐賀にて産湯につかり、 現在大阪在住の作者 寺地はるなさん こんなにかわいいお話書いて。 一緒に 飲みたい、話したいと 思いました。
13投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ皆大好き(関西限定?)“ひらパー”こと〈ひらかたパーク〉。 昨今は岡田(准一)園長でお馴染みですが、個人的には数年前のブラマヨ小杉さん扮する“ひらパー兄さん”が好きでした。 と、いうことで、本書はそんな〈ひらかたパーク〉をモデルにしたとされる、大坂北部にある遊園地〈ほたるいしマジカルランド〉を舞台にした群像劇でございます。 遊園地というと、基本的には楽しい場所ではあるのですが、そこで働くスタッフの方々の心の内は必ずしも明るいものではないようで、彼らの抱える鬱々とした心模様を月曜日から日曜日までの連作で綴られる構成です。 個人的には、拗らせ男子・村瀬君のパートが好きでしたね。 ちょっと面倒くさいヤツだけど、色々不憫な彼を応援したくなりました。 対して、そんな村瀬君が愛してやまないメリーゴーラウンドを担当する三沢(呼び捨て)のパートは、彼の薄っぺらい人間性に「な ん や コ イ ツ(怒)」と、最初は嫌悪感を抱きながら読んでいたのですが、そこは寺地さん、このままでは終わらせません。 この章の終盤で、仲間の損得勘定なしの素朴な優しさに触れた彼が、大切なことに気づきそうになるシーンで不覚にもグッときてしまいました。 “まさか三沢君(君づけに昇格)で目頭が熱くなるとは・・”と、彼も根が悪いヤツではなかったってことが解って良かったです。 そして最終章の「日曜日ーーすべての働くひと」では、ガーデナー・山田さんの奥さん・照代さんが最高すぎてウルウルきてしまったり、ずっとしんどい人生だった清掃スタッフの八重子さんに訪れた、小さな奇跡に胸がいっぱいになったりと、“世の中、捨てたもんじゃないかも”と思わせてくれる素敵な内容でした。 そういえば、最近遊園地(テーマパークにあらず)に行っていないなぁ・・この本を読んで、何だか遊園地に行きたくなっちゃいました~。
25投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログこういう、一人づつ繋がっていくオムニバスの本が、とても好き。 すごく簡単な感想だけど、明日から仕事がんばろう、人に誠実であろう、って思えた。 正月から良い本を読めた! 今年もたくさん本を読もう!
4投稿日: 2024.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほっこりしながら読んでたのに最後に日曜日のみんなの姿にグッときてしまった。 社長のクセが強くて愛に溢れた人なのに一部の従業員にしかそれが伝わってないものの、その愛が自然と周りに広がっているのが素敵な職場につながってて良い。
2投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログほたるいしマジカルランドで働く6人の話。 スタッフ名が章になっている。 家庭環境や人間関係に少し問題を抱えているが、どの登場人物からも仕事に対する熱意だったり、自身の成長を感じられる。 『みんな違ってておもしろい。得意なことも苦手なこともちょっとずつ違う。いい所を持ち寄って苦手なことはカバーし合って、もっといい職場にしていきたい』 素敵なことを言える社長。 そう思えるようになったのも最後で分かる。 最終章では思わず感動。 山田さんの奥さんの行動にうるっときて、その後の篠塚さんの息子のおにぎりのサインでやられた。
7投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログほたるいしマジカルランドという遊園地で働く人達一人一人のお話。どのお話も読み終わると「また明日ひとつひとつがんばろう」と思えるようなお話でほっこりした
3投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ名物女社長が経営するほたるいしマジカルランド。社長が出てくる度についつい脳内でAPA社長の顔に変換されてしまうのだけれど。 木曜日の山田勝頼さんの話が1番好き。職人ぽい無骨な園芸職員の山田さんと、可愛い(まさにチャーミングってのがぴったり)奥さんの組合わせが最高。家に帰ったらなぜか無断欠勤中の佐竹くんが家でくつろいでて… 『娘も、佐竹も、誰ひとり山田の手におえない。』 だなんて悲しいけど、くすりと笑ってしまった。 読み終えたらほっこり、あたたかくなる。 小説と遊園地は似ているのかもしれない?
2投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ「ほたるいしマジカルランド」は名物社長がいる遊園地。そこで働く人達の視点を変えた一週間。仕事に対する葛藤や日々の奮闘そして少し疲れた生活に、優しい空気がまとっていく。惰性で過ぎていく日々が、ふとしたことで違う景色になって一歩前進する。ふわっと温かい作品でした。
1投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログどこの遊園地がモデルかなぁ、あの女社長さんがモデルかなぁ、と想像しながら読んだ本。「なんのためにもならないことが、あたりまえに存在する」ことの豊かさに感謝したいと思った。
3投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ寺地はるなさん、2冊目。 前に読んだのが普通だったので、ちょっと不安を覚えつつ。 ほんわり系苦手なんで、怪しみながら。 最初はお仕事小説だなぁという感じ。 読み進めていき、これはつまんないかも、この先読めるだろうかと不安になりつつ。 でも中盤からはすっ飛ばすこともなく読めました。 おまけに最後は ウルっときて泣いちゃいました。笑 いろんな人が出てきて、みんな違ってみんないい。 みんな違うから面白い。 そうやなぁと思った。 ちなみにこの本には女優さんが出てくる。 私がずっと好きなのは黒木華ちゃん。 全然関係ない。笑
17投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログ「テーマパークではなく遊園地」、子どもの頃から大好きです。地元では、桑名市の「ナガシマスパーランド」、鈴鹿市の「鈴鹿サーキット(レーシングコースだけでなく遊園地もあるんですよ)」に何回も行きましたね。 そんないつも綺麗で楽しい場所が、色々な仕事、沢山の人々に支えられていることを、温かく語ってくれる小説です。老若男女様々な登場人物にはそれぞれの人生の重みがあって、働き方や気持ちはみんな違っていて、それでいて「ほたるいしマジカルランド」はこともなく回っていくのです。
14投稿日: 2023.10.20
powered by ブクログ遊園地「ほたるいしマジカルランド」が舞台で、そこで働く人たちが章ごとに主人公になった連作小説。 ドラマチックな事件がなくても、些細な出来事がきっかけで、自分の中の何かが変化することもある、というのが、すごく心に響いた。 ただ。一人ひとりの話は良かったんだけど、それが繋がってもっと物語全体で大きな畝りになることを期待して読んでいたので、全体的にはちょっと物足りなかった。 社長の話もだし、佑と佐門、木村幹の話とか、これで終わりですか?と感じてしまった。
2投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ遊園地で働く人々の物語。関西人なら知っている遊園地「ひらパー」がモデルらしい。仕事への向き合い方、生き方が優しく盛り込まれていた。なんにも押し付けがましくなくて、そういう考え方もあるよねって受け入れたくなる本だった。
3投稿日: 2023.10.06
powered by ブクログ自分の目から見えることと、他人の目を通して見える自分。主人公が入れ替わるこの短編からはそのギャップを感じるのが楽しかった。 自分にとってのさえない毎日?行き詰まってること?それも少し客観的にみることで気づけることがある。 どの話も押し付けがましくない明るさがあって、ああ私もこれでいいんだな、前向いていこう、そう思える一冊だった。
3投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログ自分のことは自分では見えにくい 年齢、性別、環境、性格、 いろんな人が働く遊園地 それぞれみんないいことばかりではないけど、 ちょっとのいいことで毎日を生きてる!
3投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テーマパークで働く人たちのそれぞれにスポットライトを当てて、それぞれが少しずつ変わっていく様子が爽やかなお仕事小説。 ただ話の縦軸のはずの佑さんや社長、またアイドル並みに可愛いフードコートの子(名前失念)の心境に迫る話が少なくて、少し消化不良。 落とし物が何かキーワードだと思ったのに、特に関係なく。 左門さんも謎多き人かと思いきやただの悩める息子兼悩める社会人で、キャラが魅力的なだけに、もう少し引っ張って欲しかった。 でもそういうところが、ある意味お仕事小説としてはリアルなのかもしれないとも思う。
5投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログお目当ての本が見つからなくってタイトルに抱かれてジャケ借りしてしまった初読みの寺地はるなさんの本。 若い頃は遊園地大好きでしたww まずは観覧車に乗って高いところから園内のアトラクションの位置を確認把握して絶叫系の乗物やら目指して乗りまくって疲れたら食事して、最後に乗るのはメリーゴーラウンドでしたww 大阪の北部にある「ほたるいしマジカルランド」老舗の遊園地で働く人達のお話、名物女社長の入院中1週間が各章になって綴られてました。 仕事に対して、悩みや不満、コンプレックス、ぼんやり過ごしたり、必死に働いたりと人それぞれ。 仕事にどう向き合うか人生の大半を仕事に費やすなか、その人の生きざまが映る。仕事が辛いってゆうことは人生が辛いってことだしやりきれない。 何の役に立たないことが存在を許される豊かさにほんのり暖かいものを感じました。 清掃員のおばさんと、定年間際のガーデナーのおじさんの話がじーんときました。長いこと働いてると深みが違いますね。
61投稿日: 2023.09.01
powered by ブクログ関西にある遊園地。そこで働く人々の話。もっとフワフワとした内容なのかと思っていたが、遊園地なのに、清掃担当や 花の管理者が主役になっている。皆で遊園地を居心地のいいところにできるよう努力をしていきましょう。
3投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ「篠塚八重子」さんの章が好きです。失意から日常生活を重ねて人生を積み上げているところ。 最後のずっと会っていなかった高校生の息子との一瞬の逢瀬の場面には泣けてきました。
5投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログ「遊園地」で働く人たちをえがいた作品。 遊園地ときくと、笑顔があふれる夢の世界、楽しい場所というイメージ。 その場所を提供してくれる、働いてくれる人がいる。 なぜかここでは私は彼らを「スタッフ」とは呼びたくない。 「スタッフ」と呼んでいる人たちも、遊びに来るお客さんとおなじ人間。 それぞれに事情があったり抱えたものがありつつも、生活のため体裁のためだったり、なんとなく働いている。 一週間でひとりずつにスポットがあたる。 個人的には清掃の「篠塚八重子」の話が苦しかった。 自分ではどうしようも回らなくなる不器用な人もいる…。 社長 国村市子の言うように「会社は誰かが欠けてもうまく回るように運営する」のはもっともだ。 でももっと深い意味がある。 ひとりひとりを見て良いところを持ちよって、苦手をサポートしあっていけばいい、そういう温かい場所なのだ。 石が大好きな社長。 石は見る角度がちがったり光の当たり方が変わると、輝きや色がちがってみえる。どんな見方をするか、で変わるのだ。 悪い人は出てこない。でも良い人ばかりではない、クセのある人もいる、特徴のない人も。 それでも読みおわった後、心が温かくなる。 これぞ、寺地はるなワールド。 自分のことにしか目をむけない現代、 多様性とかを言いわけにして他人に無関心な人々、 揚げ足をとったらすかさず攻撃しまくるSNS、 こういう社会に心が疲れてしまった人に読んでもらいたい。 心の遊園地へ。 『ほたるいしマジカルランドまであと529歩』
4投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログ「働くのがつらいです。」 匿名で届いたメッセージ。 それを探るべく、社長から頼まれ、ほたるいしマジカルランドで働く人々を1週間探っていく。 遊園地で働く人にも色々な思いや生活があり、働きながら、今まで気づいていないことに気づかされたり。 ずっと気にしていたことが、ただの思いこみだったり。 そのなかで、土曜日の三沢星哉についてが一番考えさせられた。人って複雑だけど、それがおもしろい。
3投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログ寺地さんの本に根っからの嫌な人はいないということに毎度気付かされる くさくさした時にハッとさせてくれる。 左門と佑だけのスピンオフが読みたいなー
1投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ読み始めてすぐに、これ舞台は大阪府枚方市にある現存する遊園地では最古のひらパーことひらかたパークでは……と思い(ローズガーデン、菊人形)、プレーリードッグやらコツメカワウソがいたり、アトラクションに特殊な名前がついてたりとかでひらパーに間違いないと。そんなひらパーをモデルにしたほたるいしマジカルランドで働く人たちの悲喜こもごも。寺地さん、雰囲気は好きだけどいまいちはまりきれないのはなんなんだろう。
2投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログみんな違ってみんな良いって本当だなーって思わされる話でした。遊園地で働く個性豊かな人たちのことを、それぞれの視点から描かれていました。 特に好きだったのは、退職間際の園芸のおじちゃんの話。この著者は一見無愛想だけど、実は愛情深いおじさんのキャラクターがいつもとても良い味出してる気がする。だいだい好きな登場人物になる。笑 今回も最後の奥さんとのエピソードで心があったかくなってやられた。あの夫婦最高! でも1個気になったのは、清掃のおばちゃんのこと。なんか元旦那に言われてたのむかつくし、もっと幸せになって欲しい。女性のことを見下す男性が大嫌いなんだと改めて分かった。本読んでるだけでむかつく。野上の食堂のおばちゃんと今後もあたたかい交流がありますように… 好きなものを話す時ってたしかに笑顔になるし、幸せな気持ちになるよね。人に接する時にも、その人の好きなものを聞くのって結構良いのかも。
21投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログp163「ずーっと幸せでしたよ。わたしはね。お父さんと結婚してからずーっと。 自分を幸せにできるのは自分だけやもん。」 なぜ結婚する時、夫となる人が妻となる人に「必ず幸せにします。」というのだろう。 妻は今は幸せではないかのように言うのだろう。なぜ妻が幸せか幸せじゃないか、他人に決められなきゃならないのだろう。 と、もやもやしていたのが、この本読んで吹っ切れた!! そうだよね。自分を幸せにできるのは自分次第。人なんか関係ない。 人に自分の存在意義を求めない。 とか、カッコイイこと言ってるけど、すぐ寂しくなるタイプです…苦笑 人の考えに振り回されないように自分の考えや知識をつけていきたい。
4投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ遊園地で働く人たちのお話。静かに物語は流れる。何か大きな事が起きるわけではないけれど、読んでいると、頑張って前向きに仕事をしよう、という気持ちになれる。
1投稿日: 2023.03.17
powered by ブクログ安定の1冊。 「ゆう」と呼ぶ会話を聞いて、 「ジャニー喜多川スタイルを採用している可能性もある」 とか、占いに対して 「まあそりゃあそうでしょうねというようなメッセージが表示される」 というくだりは笑えました。 そして 「もし何々だったら、なんてことばかり考えている人間には永遠に無理なのだ。望みを実現することなど。『なにがなんでも』という気持ちが、いつだって欠けている。」 「すべての生きる者は働く。働かねばならない。ただ、『働く』とは金銭を稼ぐことに限定しない。照代のように主として家事をおこなう者も『働く』者に該当する。」 比較的柔軟に、「もし〜たら」を利用して自分の納得できる生き方働き方をしてきたつもりだけれど、ここへ来て壁にぶつかってもやもやしている今の私。 寺地さんの本が好きなのは、自分が考えていること、言いたいことを、言葉にして見せてくれることなのかもしれない、と思いました。
5投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログそこにいる人の人生がやさしく描かれていて、短所も含めてみんながいとおしいと思ってしまう。 自分を幸せにできるのは自分だけ、この言葉を意識しながら他人とも接していきたい、
2投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログ大阪北部にある遊園地『ほたるいしマジカルランド』で働く人々を描いた7話収録の連作短編集。 登場人物は皆どこにでもいそうな人達ばかり。 大きな出来事が起きるわけでもない。 だからこそ、ここで働く人達の日々の悩みや戸惑う姿にリアリティを感じる。 登場人物達の不器用さが自分と重なり胸が苦しくなる。 私の心の中にもずっとしこりがあって、そのつかえが取れず泣きたくなる時がある。 本作で「ひとりひとり違って当たり前、大丈夫」と安心を貰えたよう。 決して派手な作品ではないけれど、人に優しい物語。 心がほんわりした後ジンワリ込み上げる。
1投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログ優しい人たちの優しいい話、嫌な人悪い人は出てこない、本を選ぶようになったのは実生活に疲れているからかもしれません。 このお話は優しいけれど、心の中は妬みや焦りがある普通の人達が沢山出てきます。この人達は心の中を爆発させて出しません。 自分に正直に、ありのままに生きるって素敵!とは思いますが、正直に出された相手はたまったもんじゃありません。 いらんな気持ちをかかえる苦しさに共感しました。
4投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごくすごーく好き。 読んで良かった。 表紙が素敵で手に取っただけだったけど またひとつお気に入りが増えました。 私的にはあおいちゃんが好きだなぁ。 『あたりまえ』は変わるんや。変わっていく。 なんとなく自然にかわっていったわけではなくて 『あたりまえ』を変えようと行動してくれた誰かがおったはず。 彼氏にも、それは知らん。そんなん自分で考えてよ。って笑えるまっすぐさが素敵だ。 そらまぶしいよ、佐門君。 少し毒のある感じも、じんわりあったかい感じも 全部ぜーんぶ好きだった! 生活することにちょっとだけ溜息つきそうな時にまた読み返したい。
4投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大阪の蛍石市の遊園地、「ほたるいしマジカルランド」で働く人達の物語…。社長を筆頭にインフォメーションやアトラクションのスタッフ、清掃作業員やガーデンの植物や花の管理を行うガーデナーなど…様々な立場の登場人物達が描かれている…。 心に残ったのは、清掃作業員の篠塚八重子さん…おにぎりのサイン!あとは、ガーデナーの山田勝頼さん…奥様が素晴らしいっ!!泣けちゃいました!! 『なんのためにもならないものが、ごく当たり前に存在する。存在することが許されている。それこそ豊かさだ。』国村市子社長のモットーのもと、その信念は引き継がれる…。どんなに過去の人生が苦しいものだったとしても、『…それは今日や明日を投げ出す理由にはならない…目の前のことをやるしかない…そうすることでしか自信はつかない…。』 読んで、前向きな気持ちで私も頑張ろうって素直に思えました。
30投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログじんわりと染み込むような 心地のいい作品でした 個人的にお仕事の話は好きなので 遊園地で働く人はなしと聞いて 手に取りました 想像してた感じとは違ったけど とてもよかったです 何か特別なことが起こるわけではないけど 些細なことがきっかけで 見方や考え方が変わっていく そんな姿が 自分の心も少しシャキッと 改めさせてもらいました 作中に出てくる 『たいていの人生は ドラマチックではない でも小さく変化する瞬間は きっといくつもあるのだ』 というのが まさにこの作品のことを言ってるなと思いました あとはちょっと自分も 心がけていきたいなってことが いくつか出てきました 元気がなくなりそうな時は 温かいものを飲む 空腹時に込み入った話をしてはいけない 他人に認めてもらえるのを待つのではなく 自分で自分を肯定してあげる 少しずつ自分が取り入れていけたら ちょっとずつ良くなっていきそうです(^^)
49投稿日: 2023.01.12
powered by ブクログ図書館でジャケ借り。 初めて読む作家さんだったけどとっても読みやすかった~ お仕事小説ってやっぱり好き。 明日からはいつもよりも丁寧に生きようと思える、 背筋がすっと伸びるお話だった。 クセが強いけど魅力的な登場人物が多く、 最後までおもしろく読めたのがよかった。
7投稿日: 2022.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
寺地はるな作品で、舞台がヒラパーこと枚方パークをモデルにした遊園地…、これはもう期待十分だろ! で、期待通り面白かった。ほたるいしマジカルランドという遊園地で働く人々の群像劇。1週間の曜日ごとに主人公を変えた短編小説を並べ、最後の「日曜日」の章でそれらを輪っかでつなげる展開。ベタといえばベタやけど、安心して読めるのはさすがの寺地ブランド。 おどろきの展開や大きな謎解きはないので刺激は少な目。でもそれがまた地方遊園地っぽくて、ヒリヒリギラギラしたものだけが娯楽ではないと思い出させてくれる。 とりあえず、俺も目の前のやるべきことをしっかりやって生きていこうと(え、この歳でまだ?)思った次第。
2投稿日: 2022.11.18
powered by ブクログ千差万別。一言で言ってしまうとそれだけれど、280ページないと表現しきれない千差ぐあい、万別ぐあい。
9投稿日: 2022.10.30
powered by ブクログどこで働く人にもそれぞれの人生があるのだなと当然のことを改めて感じるお仕事小説だった。 なぜそんなことを?というもやっとした気持ちもあるのだが、人を大切にしているからなのかな。 おにぎりマークとアイドル好き奥さんにやられました。
1投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログお仕事小説ですが、人生に通じることがたくさん描かれていて、とても良かったです。 寺地さんの本は、表面的なストーリーではなく人の心に一歩入り込むような文章や台詞が多いのでとても好きです。 題名に惑わされず、たくさんの人に手に取ってほしい一冊です。
2投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ大阪の遊園地の一週間を働いている人を各章の主人公にした構成。 各章が曜日になっててラスト章が日曜日のライトアップイルミネーションで大円団(*´꒳`*) 二階建のメリーゴーラウンドの装調も素敵です。 寺地さんやっぱり良いセリフ出て来ますね〜 「自分を幸せにできるのは自分だけやもん。 幸せにするとかなんとか、ちょっと思い上がってる んちゃう?」 私も久しぶりに遊園地に行きたくなりました(〃ω〃)
25投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログすごく好き!読後感がよくあたたかいきもちになれるお仕事小説。遊園地で働く人たちの目線で描かれるお話。わたしは特に清掃員の話で涙うるうるになってしまった。 遊園地はなんのためにあるのか。衣食住に関係なく、一生行かなくても死にゃしない。世の中には効率ばかりを求める人も確かに存在して、例えばゲームとか読書とか自分がしない娯楽全般に対して「なんのためにするの?」とか「何の意味があるの?」と言ってくる人もいる。でもこの本にある通り、「なんのために」なんてくだらないと。わたしもそう思う。 ともに生きていくものに、重要な意味なんてなくていい。価値なんてなくていい。食べて寝て働いて。ただそれだけを繰り返して死んでいくなんてあんまりだから。なんのためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することを許されている。それこそが豊かさだ。 効率、も確かに大事だけど、ロボットじゃないんだから。たまには遠回りしたりとか寄り道したりとか、悩んだり、他人からは無駄だと思われるようなことをしたりしても別に平気なんだよって思う。
9投稿日: 2022.08.17
powered by ブクログほたるいしマジカルランドで働く人々のオムニバス インフォメーションセンターで働く女性、清掃員、庭師、アトラクションスタッフ… 清掃員女性の話が心に刺さった。 いわゆるワンオペ育児とモラハラ夫によって追い詰められ、ママ友にはマルチ商法で陥れられ、アル中になった結果、離婚を突きつけられて最愛の息子の親権も奪われた女性。 まもなく元夫は再婚し、それまで見たこともないような優しい父親の顔をするようになり、息子が笑顔で新しい母親を「お母さん」と呼ぶ姿を目の当たりにする。 辛い。救いがない。もうここまでよめば、これは窪美澄か角田光代か?と思わずにはいられない。 高校生になった息子がたまたま偶然、職場のほたるいしマジカルランドに友達と遊びに来たのを目撃する。 そっと見ていたつもりが、気づかれてしまい、後日元夫から激しく叱責される。もうかかわるなと。 それから更に後日、また友達と一緒に来ていた息子を見つけるが、もう気づかれまいと目を伏せてすれ違ってからそっと振り向くと、息子も黙ってこちらを振り返っていた。そして、彼がまだ幼かった時に「泣きそうになったら、こっちを見るんやで」と彼女自身がが教えた「おにぎりのマーク」をして見せてから、すぐに友達の方へ向き直っていった。 ハッピーエンドと言っていいのか分からないけど、救いともいえないほどの出来事だけど、今後、彼女になにか息子との関係がかわるチャンスが来るといいなあと思った。
2投稿日: 2022.06.17
powered by ブクログ現実にはこんないい人ばかりではないけど、人間捨てたもんじゃないなとあったかい気持ちになれるファンタジー。遊園地が舞台だから余計にそう思うのかも。市子さんがアパホテルの社長に思えてきてしまう…。
9投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログ寺地はるなさんの既読済み「架空の犬と~」に「ほたるいしマジカルランド」が出てきていて、あぁ、あの…と軽い気持ちで読み始めたんだけど、良かった!すごく良かった!! こんな社長の元で働けるなんて幸せだ。 ツラくなって仕事辞めて再開する勇気が出なかったけど、なんだか働きたくなったなぁ。 そろそろ一歩前進してもいいのかな。と個人的に背中を押された。 でも、山田さんが言ってた。 生きていること。生を全うすること。それこそが、すべての人のもっとも重要な仕事だと思っている。それができていれば上等なのだと。 佐門が手帳に記していたのは 生きるために食べよ、食べるために生きるな。 先ずは目の前にある出来事に丁寧に向き合おう。 そして、一歩ずつ前に進んでいこう。 日々を彩ってくれるものを大切にしながら生きてくために。
10投稿日: 2022.05.31
powered by ブクログ自分がおらんくても、仕事は回るもん。 って凹む事だと思ってたけど、 先人の努力によりそのようにさせてくれる組織という事だったのかと、前向きになれた。
8投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログじんわりと心があったか〜くなる。 この本がとても好きになった。 登場人物みんなそれぞれいい。 張り切りすぎず、やるべきことをやる。 仕事ってこのくらいのモチベーションでやるのがちょうどいいと思う。 ありのままの自分を受け止めてくれる存在は心の支えになる。 私も市子さんや照代さんのように懐の深い人でありたいな。
65投稿日: 2022.05.18
powered by ブクログサクサク読めた。 主役にならない普通の人たちの物語。 他人にはわからない悩みや想いをそれぞれ抱えている。 心の中にある言葉に出来ないモヤモヤは、他人の些細な一言で、気付かされたり、元気になれるもの。
7投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログ良い社長の教科書のようだ。 皆で手と手を取り合って協力し合うには無理がある。 向かう場所は違っても一人一人のやる気が集まって組織が成長していく方が自然だ。 ほたるいしマジカルランドの社長はそのことを分かっている。 従業員たちに目を向けそれぞれの気持ちに気付き見守る姿がお母さんのようでなんて温かい会社何だろうかと羨ましくなった。
9投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログこういった短編の登場人物が主役を変え多方面的に描かれる作品は好き。 だけど、特別に好きになれるキャラがいなかったのが残念。
0投稿日: 2022.03.29
powered by ブクログ大阪にある遊園地で働いている従業員たちの話。しかし、メインテーマは遊園地の仕事ではなく、それぞれが抱えている自己肯定感の低さや生き辛さ、過去のこじれなどを仕事での一場面などから描き出していくことだった。だから、はっきりしたあらすじのある話が好きな人には向かない本。でも、人の心模様を丹念に表現してある本が好きな方には超オススメです。欠点はもう少し登場人物達のその後を書いて欲しかったことかな。 「魔法使いのチョコレートケーキ」私はあまり好きじゃなかった本だけど、もう一度読み直してみようかと思った。エログロないけど、中学生からが向いている。
3投稿日: 2022.03.07
powered by ブクログ大きな変化ではないがちょっとした出来事によって変わっていく姿は優しくでも強かさも有るような雰囲気の作風と合っていて面白かった。
0投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログ大阪北部の遊園地を舞台にした、7編からなる群像劇で、描かれるのは日曜日のイルミネーションイベントに向けた1週間です。 訪れる人が笑顔になるのが遊園地というものだけれど、従業員にはそれぞれ抱える事情があり、性格があり、人生観があります。 彼らのそんな姿が、寺地はるなさんらしい丁寧なタッチで紡がれていました。共感と希望を心に残してくれるストーリー展開も相変わらず見事です。 感心するのは、各話の脇で登場する人物にまで十分な存在感を与えるキャラ設定をしているところです。 佑や「木曜日」の照代さんはともかくとして、「水曜日」の野上さんや「金曜日」のあおいさんにまできちんとした背景を用意してあって、そのことが物語に奥行きを与えています。 さすが寺地はるなさん。読後感がとてもいい。いつもながら感じ入ってしまいました。
11投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログ装丁がステキで目に留まりました。 「もし何々だったら、なんてことばかり考えている人間には永遠に無理なのだ。望みを実現することなど。何がなんでもという気持ちがいつも欠けている。‥なんの努力もせずにただぼんやりと憧れているだけの者はどこにも行けない。」 いいなぁ、憧れるなと思うことに、まず行動してみよう!という気持ちになった。 「好き」を見つけたら、それを大切にしたい。 生きる上で必ずしも必要ではなくても、その「好き」が自分の人生を彩り、豊かになると思う。 前向きになる一冊でした!
9投稿日: 2022.02.18
powered by ブクログお仕事小説かと思ったけど、違ったか。 佐門と佑の話にするなら、 それはそれで良かったと思うけど、 そっち方面にもあんまり行かなかったので、 面白いけど、ちょっと拍子抜け。
0投稿日: 2022.01.31
powered by ブクログ図書館で借りたもの。 大阪の北部にある「ほたるいしマジカルランド」では、名物社長を筆頭にたくさんの人々が働いている。お客様に笑顔になってもらうため、日々奮闘する従業員。そんなある日、社長が入院したという知らせが入り…。 皆が皆、「お客様のために!」って思ってるわけではなくて。 でも、人とのつながりの中で、いろいろ気づくおはなし。
1投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログ遊園地は、すべての人を笑顔にさせる不思議なテーマパークである。 これは、遊園地で働く者たちの日々葛藤している悩みなどを外部からの見守り⁇によって前向きな方向にと導いていく物語。 けっして誰かが助ける…というわけではなくほんのちょっとしたきっかけで気づかせてくれるという、 遊園地という設定ならでは…だと感じた。 月曜日からひとりずつ繋げて1週間で完結する。 特に水曜日の清掃スタッフの篠塚八重子さんの話は胸にくるものがあった。 日曜日の完結で、息子さんの「おにぎりのサイン」には泣いた。 とても温かな気持ちになった。 自分自身を否定するのではなく、これが私なんだと言えるようになりたいと思った。 今さらこの歳で性格を変えようなんて、できるはずもないのだから…。 まずは、前向きな気持ちで。
26投稿日: 2022.01.28
powered by ブクログ想定外の結末ではなく、ゆっくり、ほのぼのの結末?らと言う感じ。 読了後の感想は満足 文中の何気ない言葉が、何故か自分のこころに響いてきます。なぜなのかなぁ。 読んで良かったです。
2投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログ大阪在住のためか、勝手にひらパーに置き換えられて読んでいた。 仕事を選ぶ、続けていく意義は人それぞれ。 悩みは詳しく書けば深いと思うけど、さらっと一週間のなかで、進む一歩を見つけれたかな、とさわやかに読み終えられた気がします。
1投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
清掃員の八重子さんが一番心揺さぶられた。 ただでさえ初めてで自信のない子育てで、「お前のせいだ!」と何度も言われて、周りに誰もいなかったら、そうなるよね…。と。 それでも、苦しいけれど歩き続ける八重子さんが好きだなぁ~。 寺地さんのお話は、 パフェで言えば、コーンフレークだなぁ、と思う。 上にのってるアイスでも生クリームでもない、イチゴとかのフルーツでもない、下にあったりなかったりするコーンフレークを書くのが上手だな、と思う。(私はそのコーンフレーク食べたさに時々パフェが食べる。) 別の作品も探してみよ~っと♪
0投稿日: 2022.01.05
powered by ブクログなんか良いお話だったけど、結局残ったのは「生きるために食べよ、食べるために生きるな。」という全く本筋に関係のない格言だった。さすがだ、ソクラテス。 てか、この設定はやはりひらパーなのだろか。
2投稿日: 2021.12.29
