
幼女とスコップと魔眼王(1)
茅田丸、丁々発止、chibi/講談社
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総合評価
(1件)5.0
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手堅い完成度
転生(召喚?)あり・奴隷あり・ステータスあり・レベルあり・スキルあり・冒険ありという、要はよくある異世界物。 ただし、異世界物によくある独特の「臭さ」はかなり少ない。最強やチートではなく、ハーレム物でもなく、エ口や萌えとも無縁。一応主役キャラの一人が幼女だが、あざとく描かれたりはしていない。 ストーリーはコメディ要素の少ない真面目なシリアスが中心で、若干ダークな要素も入っている。前述の通り舞台設定こそありふれた異世界物なれど、物語の作り・構成が非常に上手く、読んでいてこちらを引き込んでくる。 特に、主人公ともう一人の主役である幼女との関係性の表現が非常に良い。前述したように萌えやあざとさはなく、他異世界物のような安易な恋愛展開にもならず、お互いを「相棒」として信頼し合っている光景がとても見ていて心地良い。 この2人を含む登場人物の心理描写も丁寧で、作画・物語の緩急やテンポ・構図等も上手い。特に2巻の戦闘描写は抜群の完成度で、台詞・絵・解説の3つが効果的に使われた、メチャクチャ上手な戦闘描写に描かれている。 作品全体を総括すると、「ありふれているけど個性的で描き方も上手い」といったところかな。個人的にはとても楽しく読めた、オススメの良作。
0投稿日: 2021.08.27
