冒険者を引退した男性がある日二人の赤子を拾う。8年後、成長した二人の少女はとある事を切っ掛けに自分が魔王・勇者である事に気付くも、「自分らは戦争を引き起こす鍵であり、何もしなければ戦争は起こらない」と考え、現状の平穏な生活を望む。しかし魔王・勇者を求める者らはそれを許さず…。 という、大まかなストーリーだけ見ればかなり面白そうに思える。 しかし肝心の担当編集や作画の人の力量がかなり低く、こんな面白そうなストーリーなのにコミカライズとしては大失敗。 テンポは悪いし、コマ割りは下手くそだし、作画は酷く掻き込みもショボいし、戦闘描写は超雑だし、登場人物同士の会話は殆ど棒立ちという拙さ。 漫画版の表紙とラノベ版の表紙、比較するのも失礼なほどの差がある。正に「上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき愚行」と言わざるを得ない。 原石も腕利きの職人が磨かなければただの石ころになるという典型。ホントもったいないなぁ…。