
総合評価
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powered by ブクログ戦国時代の2歳の朽木竹若丸(元綱)に転生した現代のサラリーマンが、異彩を放つ策略家として活躍するお話。都を追われるたびに室町将軍が逃げ込む先の足利家臣の朽木家という存在が面白い。この物語では竹若丸は跡継ぎにはなれずに、母方の実家を頼り、公家になってしまうのだが、5歳にして畿内の実力者の三好長慶と渡り合って相手を震撼させる。おいおい。9歳にして、あの近衛前久の懐刀と言われるようになる。危うい存在の朽木家を裏から支える一方で、朝廷と足利幕府と三好長慶や都周辺の武家たちの微妙な関係を差配する存在になってしまっているのだ。桶狭間の戦いの前の織田信長とも会って、適切な助言をする。いったいあんた何者?ばけものだね。本人も頻りに「俺は何者」と言っていて、自分を試したいんだろうけどね。痛快な面白さを満喫した。
55投稿日: 2022.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
淡海乃海の本編の方を10巻まで読んでから、こちらの異伝に来ました。本編を読んでいると、「ああ、公家になるのか。全国統一はできないんだな…。」と最初は少しがっかりしますが、著者が相変わらずのとんでも知識量で駆け引きなどの頭脳戦を上手く書くのと、心理を上手に描写するので、公家バージョンもハラハラドキドキでとても面白かったです。『小説家になろう』で一読しつつも、読み返し&著者への応援も兼ねて、本でも楽しく読ませてもらいました。続きが待ち遠しいです。
2投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スピンオフ作品のようだ。 残念ながら、本編は読んでいない。 が、十分面白かった。 現代の知識を持つ幼児、2歳となって戦国時代に転生した竹若丸。 足利の時代の終焉、織田信長の台頭。 そんな時代に、現代の知識を持った老生した少年が存在したら? そんな物語。 ユーモアもあるが、歴史資料的にも結構な情報量が詰まっている。軽い気持ちで読み始めると、驚くかも。
2投稿日: 2020.11.26
powered by ブクログ異伝の方も面白い。ふて腐れたような表紙イラストもいい。 室町幕府末期の朽木竹若丸に転生したサラリーマン。 本編と違い公家へ養子にでることとなり…。 外伝『知者は惑わず』足利家家臣 朽木成綱視点 竹若丸を朽木に戻したほうがいいのでは?と迷走する幕臣。 外伝『柵』近衛前嗣視点 近衛家の前嗣の妹 毬が足利家正室に嫁ぐ経緯。
2投稿日: 2020.09.13「淡海乃海」を読んだ後にこちらを読むべし
タイトルの通り、「淡海乃海」のif物です。 主人公が朽木家を継げなかった世界、羽林とある様に公家として生きる姿を描いています。 みんな大好き織田信長が「淡海乃海」とは違った形で登場します。 これが、なんともいいんだなぁ! 既存の人気作品の同じ作者が描くif物語。そういう作品がもっとあってもいいと思います。最高に面白い作品です。 なお、冒頭の物語(転生からの序盤)は「淡海乃海」との重複を避けるように描かれていますので、少なくとも「淡海乃海」1巻は読んでからこちらを読むことをお勧めします。
2投稿日: 2020.07.19
