Reader Store
女王はかえらない
女王はかえらない
降田天/宝島社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

117件)
3.4
11
45
32
16
3
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初の章を読み始めた時から、その表現方法の特徴から『ああ、これが後々カギとなるんだな』『使われてるアイテムに違和感が…』と気にしていたので、最後の種明かしはそれほどビックリとはなりませんでしたが、子供の世界の意地悪さ具合が絶妙で、小説とわかっていても読んでるこちらの気分が翻弄されたので作者の勝ち!

    1
    投稿日: 2016.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    髪切りにいくのに本を忘れ間に合わせで購入。 なるほどいろいろ騙された。 メリーバッドエンド(?)でスッキリはしない。

    0
    投稿日: 2016.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2部がちょっとコジツケ気味ではあったけど、色々と騙された。 え?そうだったの?が3回くらい。 全体的には面白かった。

    0
    投稿日: 2016.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015年のこのミス大賞作品。小学四年生のスクールカーストが舞台。元からいる女王と転校で新しく来た新女王との対立を軸に描かれる。お互いのイジメのやり方が陰険さや残酷さをもって描かれている。この小説の見所は第1章。 第2章、第3章でミステリーとしての様相を呈しているが、よくあるトリックで新鮮さはあまりない。というか、どんでん返しの中身がそこじゃないって感じがする。最も気になるところがあっさりしてるというか。 湊かなえっぽく作ってるけど及ばない。今一歩かな。

    0
    投稿日: 2016.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     このミス大賞だけあってテクニックはうまいなぁと思った。  子どもたちが起こした事件を、ある一人の子どもからの一人称で語られる第一章、その事件を教師の目線で語られる第二章、そして事件の顛末が暴かれる第三章の攻勢になっている。  しかし、第二章を読み進めるうちに読者は違和感を覚える。  同じ事件を俯瞰しているはずなのに、子ども目線からと教師目線で物語が一致しない。  何故なのか。  そこが本作の見どころである。だから、テクニックはうまい。物語の構造に騙される。  騙されておいてなんなのだが解決篇の第三章で急に萎える。おいぃ、叙述トリックかよ。  ミステリーで叙述トリックってやつが好きでないのだ。  なんか、叙述トリックって筆者だけが予め情報を持っていて、読者を騙そうとする姿勢が好きになれない。なんつーか、フェアじゃない。  そう思ってしまうのだ。  小説としては第一章だけでも十二分に面白い。というかメインは第一章だ。  小学校のスクールカースト最上位に君臨するマキのクラスに都会からエリカが転校してくる。  そして二人の女王でクラスの女子は半分に割れ、互いのクラス内権力争いが始まる。  それを見てクラスの状況を改善しようとするも失敗して心を病み始める学級委員のメグ、それを近くから見つつ時に助け船を出すオッサンの目線からクラスを描く。  そういえば、小学校の時って友達の名前の漢字は重要ではなかったことを思い出した。  小学生の時は名前の呼び方、カタカナが重要だったし、それよりもあだ名が重要だった。  あだ名は覚えていても名前を思い出せないことはよくあるし。

    0
    投稿日: 2016.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読みやすい内容と文章。 話としては良く出来た作品です。 個人的にはでもそこ止まり。 この視点が変わって、実は、っていうパターンの小説増えたなぁ、という感想ですね。 あと男女誤認のミスリードで僕っ子がどうしても納得出来ません、昔から。 すらすらと読みやすい文章ですし、物語に入り込み易く、感情移入もし易いです。 田舎の小学校という閉鎖された雰囲気も良かったと思います。

    0
    投稿日: 2016.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は学園内のスクールカーストを題材にした作品と思って読んでいました。 それはそれでスリリングで良かったのですが、第1部がまさかあのような結末になるとは… そして第2部。第1部の「後日譚」…なのは間違いないのですが、すっかり騙されてしまいました。 リアルに考えるとそんな都合の良い名前の偶然があるとは思えませんが、自分の想像を超えていた事実にそんなことはどうでもよく感じられてしまいました。 第3部の真相については、薄ら寒い戦慄が背筋を走りました。いろいろ綻びがあるのかもしれませんが、少なくとも関係している同じクラスだった同窓生が、一人も真相を他に漏らさずに居ることに、恐怖を感じました。

    0
    投稿日: 2016.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすい。でも、話の流れからトリックはよくある感じ。読者をミスリードさせるいつものやつ。 ただ、この手のミステリにしては、ラストが怖い。

    0
    投稿日: 2016.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    このミステリがすごい!受賞作。存じ上げなかったけど、2人の女性作家の共同名義らしい。ラノベ作品のほうもちょっと興味あるかも。 以下ネタバレあり 開始3ページほどでメインの叙述トリックのオチが透けて見えてしまったことと、サブの叙述トリックを成立させるために名前を符合させるという作為性があまり好みでなかった。叙述トリックを使う作品では、それを成立させるために極端に作者に都合よく描かれてしまう、あるいは設定されてしまうことがあるので。まあ本作は極端、とまでは言えないかもしれないが、名前(というか渾名)の一致は偶然にしては出来過ぎている感があるので。 (追記:同じ仕掛けがされた「ある館で殺人が起こる」有名シリーズ作品の、自分のレビューを見直してみたら、名前の一致の不自然さにはまったく触れてなかった。なんと一貫性がないことか。追記終了) しかし、エスカレートするクラス内の分裂騒動にどんどん引き込まれて、一気に読んでしまった。面白かった。あとがきで「わかる人にはすぐわかる仕掛け」と評価されていたと書いてあるのを読んで、自分がついに「わかる」側になれたのかというのは正直嬉しくなった。作品とは関係ない話。蛇足。 そして、仕掛けがあらかじめわかっていると、細かいところでフェアというか、ヒントをちりばめてるなってのがわかって(例えば渾名を少し気にする場面や、体育着を取りに戻る理由、また第2部での宿泊学級だかでの出し物など)、それはそれで面白かった。 さらに、そのメインの叙述トリックが最後の真相の場面で、しっかりストーリーに関連付けられている(少しぼかした描写の説明がつけられる点や動機の観点)ところも良かった。 以前、叙述トリックを用いたあるミステリ作品に文句をつけまくったりしたこともあった(いまでもあれはフェアじゃないと思っている)けど、この作品は好意的に捉えることができた。その作品と具体的に何が違ったのか説明できないのが悔しいが、とにかく楽しませていただきました。

    0
    投稿日: 2016.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    単行本の時から表紙に引かれつつ、購入せずにいた本が表紙も同じまま文庫化だなんて嬉しい限り。 可愛らしい絵とは裏腹に怖いよ! 1章目のエリカとマキのいじめに読み進めるのが躊躇われつつも、続きが気になり一気読み! やられたー!どう決着がつくのか?どう続くのかと思いながら読んだけど、そうきたか!ミスリードはちょっとずるい気がするけど、面白かった。

    0
    投稿日: 2016.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白く、はあったんだけど、結末が気に入らず。。 どんでん返しはどんでん返しでも、全部見たことあるパターンでした。 葉桜〜と四季シリーズ合作、みたいな。

    0
    投稿日: 2016.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1部のストーリーに惹きこまれて読む手が止まりませんでした。 2部3部は蛇足で、叙述トリックも流し読みで楽しむくらいのほうが良さそう。 読みやすい文章でしたがスクールカースト制度恐ろしい。でももっと掘り下げて書かれていたら読むのが辛かったと思うので軽めで良かったのかと。

    0
    投稿日: 2016.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TBS「王様のブランチ」でこの本の紹介がされたときに興味をそそられ、文庫化されるのを待っていました。 スクールカーストの新旧女王対決がエスカレートした時に… 「第1部子供たち」では仮面をつけた子供たちにゾクッとさせられ、「第2部教師」でオチがなんとなく見えてきたかと思いきや、「第3部真相」で今までの仕掛けがあちらこちらで爆発! 乾くるみ著『イニシエーションラブ』のような”ドカン”と一発の大爆発ではなく、爆竹が弾けるような凄まじさで驚きましたw

    0
    投稿日: 2016.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学四年生の世界は大人よりおどろおどろしい。加減を知らないからこわい。最後の真相で一つ驚きまた一つ、え〜ってなった。いゃあ、ほんと一気読みだね。面白った。

    0
    投稿日: 2016.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中から先が気になって気になって(帯にラストのどんでん返しを押していたのもあって)止めることができないくらいには面白かった。 二部の結末に、余りにもすごい偶然だなぁと思いつつ、三部の真相にはなるほどなぁと。 とても面白かった。 騙された、とは思うけれど、やっぱりすこし強引かなぁ……。

    0
    投稿日: 2016.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ≪好かれたいんじゃない。嫌われたくなくて必死≫ 第2部の途中で「残りは明日,電車で読もう」と思っていたのに,一気に読んでしまった. 特に第2部終盤,物語が正体を現すためくるりと反転して,第3部にはいってからはいくつもの真相がドドドっと押し寄せてきて,ページをめくる手を止められなかった. やっぱり子供がもつ「純粋な悪」はこわいこわい. 純粋であるが故,顧みることはあっても省みることはない. こわいこわい. みんなと違う 私は正しい だからみんな,私に協力しなさいよ 私といっしょにしなさいよ あなたも私と同じになるのよ 私とあなたはもう離れられないの そうしたらほら みんな,いっしょ

    1
    投稿日: 2016.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいくうちに柚木さんの「王妃の帰還」を思い出した。だがあちらは”帰還”でこちらは”かえらない”。タイトルの違いが物語の大きな分かれ目。全く違う展開と意表の結末に驚いた。僕にはちょっとヘビーな内容だったかな。 あらすじ(背表紙より) 小学三年生のぼくのクラスでは、マキが女王として君臨し、スクール・カーストの頂点に立っていた。しかし、東京からやってきた美しい転校生・エリカの出現で、教室内のパワーバランスは崩れ、クラスメイトたちを巻き込んだ激しい権力闘争が始まった。そして夏祭りの日、ぼくたちにとって忘れられないような事件が起こる―。伏線が張りめぐらされた、少女たちの残酷で切ない学園ミステリー。

    1
    投稿日: 2016.01.10