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『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉
『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉
垣谷美雨/中央公論新社
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総合評価

150件)
3.9
31
65
41
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    義理の家族、自分の家族も、よいところがあっても不満に思えばいくらでも不満に思える…姻族終了届というものが知れてよかった 最後がよかった

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    最後まで興味を惹きつけられ読めた。 以下の2点が勉強になった事 ・夫の知り合いだと偽り、線香上げに家に上がり込みお金をせびる詐欺師がいること ・「姻族関係終了届」なるものがあること 配偶者が亡くなったとき、配偶者側の親族と法律上の姻族関係を終了できる届出

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    嫁とは何かと考えさせられる本。本書は夫の急死により未亡人となった女性が、夫の生前以上に親族から嫁の役割を求められるようになり、余計に不自由を感じ、そこから脱したいと願うようになる物語。読んでいて本当に窮屈さを感じ、やり切れない気持ちが募った。仕事をしていても、辞めれば良いだの休めば良いだのと、仕事の重要さを軽んじられる。仕事をしていないと、夫に食べさせてもらっていると軽んじられる。家事育児介護などの都合の悪い無償労働を丸投げされ、その大変さは軽んじられる。女の人生とは何なのだろう。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    40代の夫が急死。 子どももなく、冷え切った夫婦関係だったので悲しさや寂しさよりも開放感に包まれちゃう。  でも夫の死をきっかけに義両親との距離が縮まり、姑に執着されてるようで息苦しくなってきた。夫の秘密も明らかになり、その他にも仏壇・お墓・義両親の介護・引きこもりの義姉の老後と先の問題も見えてきて、、、。  主人公の夏葉子は真面目な長女で、全てを1人で背負い込んじゃう?背追い込まされちゃう。あーしなきゃ、こうでなきゃってがんじがらめになってたけど、きつきつに絡まった糸が解けるように考え方にも変化があらわれて。  垣谷美雨さんの小説は本物の悪人は出てこないし、波乱はあるけど誰かを懲らしめるわけでもなく、みんなにとってストレスのない良い着地点を探す感じが現実的で参考になるし胸も痛まない。  私自身まだ40代なので気楽にフィクションとして楽しめるけど、直面したら大変なんだろな。それに40代だからまだまだ先とも限らないし。

    13
    投稿日: 2025.10.28
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    とても面白かった。 内容的には期待した通りの展開でありましたが、 中盤の内容の深さがとても読み応えがありました。 なんだか最後はポップに終わりましたが。 垣谷さんの作品は2作目ですが、 少し最後は流すような作風なんですかね。 最後はドラマ仕立てな終わり方でしたね。 でもとてもよかったです。おすすめです。

    1
    投稿日: 2025.10.22
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    垣谷美雨さんの13冊目だが、実はこの本、単行本(「嫁をやめる日」)で1回、5年前にも文庫で1回読んでいました。しっかり者で物腰柔らか、優しい。そんな素質が周りから良いように扱われることになるとは主人公は思ってもみなかった。父親に言われて気が付き、死んだ夫の親族と離縁する話です。垣谷さんのいつものパターンであるとんでもない状態から最後はハッピーエンドという話です。やっぱり面白いです。「婚前関係終了届」なるものがあるんですね。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    タイトルに惹かれて手に取りました! #嫁をやめる日 の改題作でしたꉂꉂ 文庫化する時に、タイトルが変わるのは何故? 文庫化の際、解説があるのが良きなんだけど! 垣谷さんのタイトルのセンスが面白いな

    2
    投稿日: 2025.08.24
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    夫婦だから互いのことを当然のように理解できているわけじゃない。親子間もそう。ましてや義理の親族なんてもっとそう。 下手に詮索したり先入観を持ったりせず、わからないことは聞く、自分を理解してもらうために思いを伝える、ということが大切なのかなと改めて感じた。 踏んだり蹴ったりの展開だったけど、最後は希望が持てる終わり方で良かった。自分の人生に責任を持てるのは自分だけ。私もこの先の人生が穏やかに過ごせるように自分に正直でいたい。

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    いろいろなことを旦那さんと話して、 分かりあってお別れしたかっただろうに… 言葉でちゃんと伝えないとわからない。 心にとめて、生活していこう…

    11
    投稿日: 2025.07.30
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    冷静に考えると、結婚って無茶苦茶な行為にも思える。生まれも育ちも同じとは限らない、20、30年、時にはそれ以上、交わる事なく、別々の文化圏を生きていた2人がひとつの括りに入れられる訳だ。 そりゃ上手くいかない事も多いでしょう。幸い自分は今のところ上手くいっているが、この本の怖い所は、夫の死により、嫁姑問題が顕在化したということ。 配偶者と自分の関係は、付き合ってから徐々に近づいて行ったと思う。連続的だし、互いに擦り合わせる余裕もあった。ただ、配偶者の家族との関係は結婚を機に、一気に飛躍して近づいたから、擦り合わせる余裕なんてない。 夫の生存中はそれでも配偶者の存在がある意味関係性の上ではクッションになっていたのだと思う。 このような問題が生じるは、やはり異文化異世代の喧嘩のようなもの。相手を慮る気持ちがもう1割もあれば、未然に解決するんだろうだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2025.07.30
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    身につまされる作品。夫が亡くなってからいろいろと知る妻。夫の事で悩まされるのに、舅姑が兄妹ぐるみで嫁を囲い込もうとする姿に恐怖を感じた。夏葉子のお父さんの対応が大人で学ぶ事多かったな。「決して面と向かって相手を批判するな」は肝に銘じます。前半でいろいろと怒りを感じたが、最後には夫の思いや姑の苦労もわかり、共存していけるそうな関係性ができてよかった。それと千亜希と言う心強い友達の存在は大切。会話ってくだらない事だけど人を知る上では本当に大事だなと思った。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    40代で夫を亡くしたときに、嫁はこんなことを考えるのかと勉強になる本。行く末の介護のことまで見据えて、結婚する人はどれくらいいるのだろうか、自分はあまり考えなかったので、考える機会となった。また、亡くしたときに、線香を上げさせてくれ、だの予期せぬ訪問者がいるかもしれないのは参考になった。

    3
    投稿日: 2025.06.14
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    長崎弁がたくさん出てきましたが、「ばってん」で「しかし」の意味の逆接になるのが可愛くってお気に入り♡夏葉子たちはもう少し歩み寄れたらよかったのにと思う。本音で会話しないなんて、本当に夫婦なのか?そう思ってしまうのは私の両親が夏葉子たち夫婦と正反対だからかな。自分の人生だから、ちゃんと自分のことを話すべきだけれど、親しき仲にも礼儀あり。なんでもほどほどに、だな。節度を持ちながらも大切なことは話し合いたい。仮に同じお墓に入りたいと思える大切な人がいても、その人の両親との相性が合わないこともある。結婚は家族ぐるみだと改めて実感した。同じお墓に入りたいと思えるくらいに大切な人が私の人生に現れるのか?はたまた、すでに出会っているのか?たのしみ

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    姻族関係終了届け初めて聞きました。 夏葉子さんが、良い人すぎるために、その周りで起こることに対して、彼女の気持ちになるたびに、モヤモヤしたり嫌な気持ちになって、スッキリは読めませんでした。 でも、話の最後の持っていき方にはスッキリしました。 夫を先に亡くすっていうのは、こういうことでもあるのかと、初めて考えに及ぶことでした。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「嫁の立場」という断ち切れないかとも思うほど絡みついてくる舅姑からの束縛、しかも夫は脳溢血で死んでしまった。ありがちな、しかも鬱陶しい設定に立たされた四十代の女性。他人の不幸は蜜の味、とまでは言わないにしてもグイグイと引き込まれてたちまち読了。法律のこと、経済のこと、垣谷さんの本は学びが多い。 「つぶしてもいい人」「いい人」の表現がかなり沁みた。自分自身を見直す事が改めて必要かな… それにしてもいつも思うけれど後味よくキレイに決着がつき(男と別れるシーンも!)イイ話にまとまり過ぎてホンワカ話になる。現実はもっと地獄もあるし切れる切れないでドロドロになったりもするのでは。

    9
    投稿日: 2025.05.12
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    今まで実父母以上に信頼していた義父母が、夫の死をきっかけに、典型的な『良い嫁』を求めてくる。 そもそも、夫との夫婦関係は悪くはないが、どこか他人行儀で別に良くもなかった。 実父に話したところ意外と頼りになり、娘のために戦う!かっこよかった。 自分の人生を取り戻していく。 ・夫婦とはいえ他人なので自分の思っていることはちゃんと伝える ・『つぶしてもよい人』と周りに思われないようにする

    1
    投稿日: 2025.05.02
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    主人公は夫が急死した40代の女性(パート勤め) 実家は東京で義実家のある地方で義実家の近くに一軒家を買って暮らしている。 子供もおらず、生前から夫には不信感があったが、夫の死後、夫の色んな謎や義両親との確執、実親、実妹との確執が描かれていてとても面白かった。 最後まで主人公は幸せになれるの?どうなるの?と読ませる力が凄い。 今、一番好きな作家さんです。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    旦那と死別後、姑一族に束縛される話。 一体誰が家族なのか。次第に旦那家族は他人だということに気づいていく。 登場人物が全体的に世間体しか考えておらず、 主人公の父が一番まともで、かっこよかった。 なんでも引き受けるのは良いことでもあるが、時に便利屋で、潰れかねないのだと思った。

    1
    投稿日: 2025.04.20
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    縁の切り方など色々勉強になりました。長く一緒にいようと言わないと何も分からない。わかった振りをしてるだけ。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    縁の切り方など知っていて損はない話しでした。 長崎の食べ物や方言なども良かったです。 同じ状況で困っている人に教えてあげたいと思いました。

    3
    投稿日: 2025.01.11
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    垣谷さんの本はこれで3冊目だったかと思うのですが、いつも『家族とは』とか『家族のあり方』とかについて考えさせられます。 本作は家族、というより嫁と家の関係について考えさせられました。 ちょっと前までは嫁は嫁ぎ先の家の人間になる、という考え方が当たり前でしたが、もはやそうではないと言う考え方が徐々に定着していくんでしょうね。

    8
    投稿日: 2024.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫が40代半ばで脳溢血で死亡。東京に出張していると思ったのに、地元のビジネスホテルに一人で滞在していた。夫への疑心暗鬼、今までの結婚生活、急に距離感が近くなったら義両親。嫁を都合のいい存在として置いておきたい義両親と夫側の親戚たち…。記念日に限って外出する夫、会話がない夫婦生活…その真実は…。 そもそも、嫁のいう言葉がやっぱり嫌い。片田舎の年寄りが考えていることにもイライラ。 人のことを批判せずに、自分の気持ちを話す、というのが相手を過度に不快な思いをさせず、話し合いや交渉時に必要なスキルと感じた。

    0
    投稿日: 2024.11.20
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    タイトルが刺激的なのでおもわず、借りてきた。 一見幸せそうな家族が、何かしら問題を抱えているのを気づかせてくれる。 家系中心の大家族から核家族化して、冠婚葬祭だけで繋がっている時代の墓の持つ意味は大きく変わった。

    1
    投稿日: 2024.11.01
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    久しぶりの垣谷美雨さん♪ 垣谷さんお得意の「身近なんだけど結構深刻な人生のあれこれ」がテーマの本作。 今回の主人公は2歳年上の夫が急死して未亡人となった子なし妻 高瀬夏葉子44歳。 団信で住宅ローンからも解放され、 少額ながら生命保険金も入り、 やり甲斐を感じるパート仕事もあり、 晴れて自由の身になる筈だったのだが・・・ 急死した夫には女の影が! 独身時代から愛人への送金が判明し、 更に旧家で封建的な考えの舅姑の思惑や、 引き篭もりの義姉の存在に 墓問題や介護の重圧とがんじがらめになる夏葉子。 あぁ〜このリアルで丁寧な心理描写がたまらん。 夏葉子目線で進む本作は、彼女の生い立ちからその人となりが手に取るように分かる。 しかも44歳ってまた絶妙な年齢設定だなぁ。 周りが何と言おうと再婚もまだまだ有りだろう。 同じ女性として共感ポイントが多いのもまた面白い。 物語の転機となるのが、 夏葉子を窮地から救った『姻族関係終了届』! (えぇ〜っ!そんなのあるの!?これは初耳) と東京の下町で自営業を営む実父の存在。 「相手を批判しない。非難もしない。 自分がどう感じたか、どんなに嫌な思いをしてきたか、何が悲しかったか、そういうのを淡々と正直に言えばいい。相手のテリトリーには入らずに、自分だけの世界の中で話す。」 この実父の教えは確かに大事だなぁ。 夏葉子と急死した夫も、これが出来ていたらもっと違った夫婦関係が築けただろうに・・・ そしたら結末もまた違ったのかも。 亡き夫の本音も聞いてみたかったなぁと思う。 『姻族関係終了届』は、その制度に驚いたと同時に、姻族関係終了の必要性について考えさせられた。 本作では子なし夫婦だったが、子ありだったら更に慎重に判断するべきだろう。必要な方には恩恵の大きな制度だが高齢化社会の余波のようで切なくなった。 誰しも訪れる、近親者の死、お墓やお仏壇、遺品や相続に介護問題など、普段考えないあれこれに思いを巡らせる良いきっかけになる作品だった。 夫婦関係に悩む人にもオススメの一冊。

    33
    投稿日: 2024.10.10
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    いつもながらの身近な、かつ重い家同志の軋轢の問題、家族のつながりの大切さを読みやすい語り口で楽しませてもらった。最後はほのぼのハッピーエンド(だと思う)で良かった。姻族関係終了届、復氏届等も勉強になった。書名は“夫の墓には入りません”だが以前の“嫁をやめる日”の方が内容からして相応しいのではないかと思った。

    2
    投稿日: 2024.08.24
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     夫の墓には入りません。タイトルを見た瞬間に購入確定。夫婦関係のこじれ、舅姑との関係などなんとなくの内容はすぐに察することができる。しかし、「一緒の墓に入らない!」なにがそこまで言わせるのか気になってしまった。  夏葉子の夫が急死したところから物語は始まる。急死した時、夫と関りのあった人たちが押し寄せてくる。夫の死を悲しんでくれているということで夏葉子も温かい気持ちになる。と同時にもともと夫とうまくいっていなかったため1人になった解放感も生まれる。通夜、四十九日が終われば新しい人生と思っていたがまさかのことがどんどん発覚していく。まったく気にしていなかったことまで夏葉子に負担がのっていく。    なかなか壮大な内容ではあるが人が生きていくうえで避けては通れない話。夫婦関係、舅姑問題など僕たち学生からすると全く想像もつかない次元の話ではある。しかしここが作家さんのすごいところ。夏葉子の視点で話が進み夏葉子になりきったようにどっぷりと話に入ることができる。

    2
    投稿日: 2024.07.08
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    終盤まではずっーとモヤモヤ、イライラ! 出てくる人みんなが何だかなぁ〜 結局、お父さんのラストの言葉通り、夫婦だって家族だって相手の考えていることなんてわかるはずない。自分の考えていることや感じた事を正確に伝えることもすごく難しい事、根っからの悪人じゃなければ許容範囲、そんなもんだよな〜 みんな色んな顔を持っているのかもしれない。 それにしても工藤はクズだな…

    9
    投稿日: 2024.06.18
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    しかし垣谷美雨先生の本の序盤から中盤までは基本胸糞悪いなw いや、描写が上手だし話を作るためにもちろん必要なんだけどさ。大体夫がクソ。まともな夫っていないのかねw これもよくあるパターンだけど本人もちょっとどうなんっていう。奥さんのほうね。気が弱いんだか、目が節穴なんだか、遠慮しすぎなんだか。色々むかつく。本人も十二分に悪い。 実際読んでみたら夫はクソではあるにせよ、思っていたようなクソではなかったようで。しかしなんか今回のはそこまでスッキリしなかったです。結局理不尽に理由を付けたみたいな。もうちょっと改心があってもよかった感が残ります。

    0
    投稿日: 2024.05.12
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    子供のいない40代夫婦、夫がある日突然急逝してしまう。 ーーーお線香を上げさせてください。 その優しそうな一言が、まるで他人の家に自由に出入りできるチケットてあるかのようだった。 葬儀が終わって一週間ほど経った頃から、様々な人が家に出入りするようになった。 まるで嫁はその家の従属物であるかのような接し方をしてくる舅姑。 このままでは義両親を始め、引きこもりの義姉の面倒まで見させられるのでは…と思い悩んだ主人公が選んだのは、姻族関係終了届。 そして新たに生まれた人と人との関係。 配偶者の姻族で悩んでる人はすごく参考になるかも。

    3
    投稿日: 2024.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白く、一気に読み終えた。 妻として、嫁として、女として。いつまでやるのか、どこまでやるのか。 男の自分が何を考え言ったところで、所詮他人事でしょ?と思われそうだけど、妻に寄り添える人間になりたいと思った。 父親がとてつもなく頼り甲斐のある男だった。カッコいい。理想だ。 ただ、工藤。俺は最初からお前の事信用してなかったからな。

    1
    投稿日: 2024.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫を脳溢血でなくした妻が主役の物語。下町で育ち、品のない親に育てられた夏葉子。名家に嫁ぐも、夫ともそんなに仲がよいわけでもなく、そんな折、40代で旦那を亡くしてしまう。義理の父や母は、自分の親と比べると立派で尊敬していたが、夫の死後も嫁として、将来自分達やひきこもりの義理の姉の面倒を見るように期待される。 夫の浮気相手が出現したり、新たな恋人ができるが、ろくでなしだったりと様々なことが続く。  そんなこともあり、嫌になるが、自分の家は気に入っているから、ここは離れたくはない。そんな時に助けてくれたのは、実家の父だった。また、姻戚関係終了届なるものが、役所で提出すれば姻戚関係をリセットできることを知る。 この作者は、身近で起こりそうな事をリアルに書き、最後には一番いい選択肢を選ぶ主人公が多いと思います。とても面白く、小気味よいです。

    6
    投稿日: 2024.04.22
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    読んでて痛々しさを感じた。自分には舅姑はいないから、本当の意味では分かっていないのだろうけど。 「夫の急死=自分の自由」ではなかった。死後自分の知らなかった夫の姿があらわになり、本当の意味で自由になるために奔走する夏葉子。姻族関係終了届を出してもご縁があった人だから。 嫌いにならないうちに距離を置くという考え方は嫌いではない。何より、敬遠していた実家の父が活躍していたのはよかった。

    17
    投稿日: 2024.04.11
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    単に夫が嫌いなのかと思ったら、残された嫁や周りの人達にはいろいろあるって気付かさせる。垣谷美雨さんは、読みやすくて知らない現実を教えてくれるので、お気に入りです。

    21
    投稿日: 2024.04.09
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    昭和?の常識を覆し続けてくれる垣谷美雨さん。さすがです。 旧家に嫁いでしまった方、ご近所の方という監視カメラに縛られている方、是非読んでください。

    1
    投稿日: 2024.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい。どの本も家族のいやな部分を再現しててイライラします笑 お父さんが頼りになるのが主人公にとってとても良かった。 私も経験があるが、どんな良い関係で亡くなると本当に揉める。 主人公のお義母さんは本当に良い人だったからこそこれからもご縁が続けていける流れになれたのだと思う。 義姉も一歩進もうとしてるのが良かった。

    2
    投稿日: 2024.02.14
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    近くに居過ぎると嫌な所がたくさん見えるのに離れてみると良い所が見えてくるのが物凄く同意。ある一定の距離って必要なのだなと感じた。いざって時のお父さんが頼りになって格好良かった!

    11
    投稿日: 2024.01.11
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    一気に読み終わる 主人公の父の言葉が響いた いい人ねと言われながら、実は便利に使われている、軽く見られてんだ 相手を非難せず、自分がどう感じたか、どんなに嫌な思いをしてきたか、何が悲しかったか、そういうのを淡々と正直に言えばいいんだ 夫も他人だけど、義実家はもっと他人 だけど家族なんだなと思うと 自分が選んだ人の家族は自分で選んではいないのになぁと思う そういう感覚にちょっとしっくりきた

    3
    投稿日: 2023.12.16
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    12月-07。3.0点。 長崎に住む44歳の主人公、夫が脳溢血で急逝。近くには夫の実家があり、引き続き「嫁」の役割を期待される。夫には愛人の影もあり。。。 一気読み。読みやすい。ラストは前向きな感じで良かった。

    2
    投稿日: 2023.12.15
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    お父さんの世間知が深いところに共感。頼れる父が素敵。見習いたい。それにしても姻族関係終了届は知っておきたい知識だね。

    1
    投稿日: 2023.12.04
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    垣谷美雨さんの話は他人事とは思えない身近な設定の女性が主人公で自分ごととして読んでしまう。 ハッとしたフレーズ→悪人でなければ許容範囲、捨てても良い人。

    1
    投稿日: 2023.10.13
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    最近ハマっている垣谷さんの小説。今回も面白かった! 実際にどこかでありそうなお話。読みながら主人公と一緒にイライラしたり、モヤモヤしたり…続きが気になって一気に読んだ。

    1
    投稿日: 2023.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    嫁という立場、その他同じだなあというのが色々あって頷きながら読みました。つぶしてもよい人間、と言うセリフには嫁の立場の人にははっとさせられるでしょう。嫁の役割、とかキレイな言葉でうまく言われますが、このセリフは一番的を得ていると思います。気付かされた、と言ってもいいかも。

    0
    投稿日: 2023.10.07
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    いつも通り前半は嫌なやつのオンパレードで見ててイライラするけど後半はスッキリとした展開になる。必ずしも勧善懲悪ではなくみんな分かり合えない中で苦労してる者同士だよねって思える展開がいい。

    0
    投稿日: 2023.10.01
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    垣谷美雨による小説。 文字通り、死んだ夫の墓に入らない未亡人の話。 死んでからも家族との付き合いに縛られるのがリアリティがあった。

    0
    投稿日: 2023.09.24
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    お父さんのアドバイス 「人を批判するな、自分の感じたことを伝えよ」 心に残りました。夫に対して練習しようと思う。 垣谷さんの「老後の資金がありません」 が非常に面白かったので、色々と著書を読んでいる。 当作品は、初めて読んだ直後、すっきりしない読後感だった。お姑さんの豹変ぶり、出来すぎたお父さんの存在がリアルに感じられなかったな、、、もう一回読もうと思う。

    4
    投稿日: 2023.08.27
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    未亡人になってからの身の振り方を考えさせられる本。しかし、夫が死んでから夫のことを知るのは寂しいと思う。

    0
    投稿日: 2023.07.19
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    ある晩、46歳の夫がホテルで急死。東京に出張に行くと言っていたが、亡くなったのは地元のビジネスホテル。 子どもは居ない、自宅は団信保険のおかげでローンは無くなった。これから一人で自由気ままに暮らせると思ったが…自宅の合鍵を持つ姑が勝手に家に入り込んだり、謎の女サオリが現れたりと思い通りにならない。 夏葉子は自由を取り戻せるのか? 早くに夫が亡くなるとこんなにも面倒があるのか… 「姻族関係終了届」覚えておかなくちゃ 解説も勉強になりました!

    1
    投稿日: 2023.06.10
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    二回目読了。 夫婦と言えども全てを知っている訳じゃない。 けど、死んだ後に秘密が次々出てくるのは嫌だなぁ。

    0
    投稿日: 2023.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「嫁を辞める日」として読了 夫が亡くなったことにより、それまで程よい距離感を保っていた義父母が「嫁」という立場のプレッシャーをかけてくる話 夫の生前の秘密も出てきて、ちょっとだけミステリ?風な部分も

    0
    投稿日: 2023.04.21
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    夫婦間の会話ってやっぱり必要なのかな、と考えました。主人公ほどじゃないですが、うちもあまりしゃべらないので、、重ねて見てしまいました。 ひとそれぞれいろいろあって、何歳だから悩みがないなんてことはないんだな、年取ったらとったで悩みができる。未来の自分はどの立場になってもおかしくないんだな、と考えながら読みました。

    3
    投稿日: 2023.04.20
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    会話のない、心を通わせ合えなかった夫が急死。更に女の陰。40過ぎてるからって再婚はないと勝手に思われて義実家にら縛れるなんて恐ろしい!前半私まで息が詰まりそうで中々ページが進まなかった。 後半になって心強い味方ができて、一気に色々解決してスカッとした読後を迎えられたけど…みんな心から悪人じゃない、色んな方向から見つつ、周りの人といい付き合いをしていきたいなー。

    0
    投稿日: 2023.04.16
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    40代なかばで夫に急死された夏葉子。仕事人間だった夫とはまともな夫婦関係を築けていなかったため、亡くなっても悲しいというより自由になった、という感想をいだく。しかし現実は真逆。姑や親戚からの「嫁として夫の親族の世話をしてね。」という圧力がリアルで怖いっ! 夏葉子の感じる閉塞感にこちらまで息が詰まりそうで、一気読みしました。 お父さん、グッジョブ! 「姻族関係終了届」覚えました。

    12
    投稿日: 2023.02.25
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    読書会でお借りした本、その1。 インパクトがあってど直球なタイトルから、関係が拗れた老夫婦が自分たちが入る予定の墓を巡って喧嘩するお話かと思っていたので、自分と同年代の主人公で、しかもいきなり夫のお葬式シーンから始まってびっくりした。 なんでも要領よくソツなくこなして、 周りからはなんとなく余裕があって頼れる人…と思われがちな主人公。 周囲の要求に出来る限り応えようとすると、言いたいことや聞きたいことが伝えられずに心をすり減らしていく。 甘えられない人って確かにいるし、 甘えるのが上手な人もいるね。 たぶんわたしは前者のタイプ。 主人公と違うのは、甘えられるのも苦手なので心をすり減らす前に容赦なく切りがちなところかな。 まあでも、言いたいことが言えて聞きたいことが聞けたとしても、それが完全に相手に伝わる、相手の答えを完全にキャッチする…なんてことはどたいムリなはなし。 そこも踏まえて諦めるのではなく、 伝える、聞く、という努力はしていきたいと思った。 これは夫に限らず、縁あって出会っている周りの人々に対して。 それこそ直接コミュニケーションがとれるうちに。 340ページ超の中編ボリュームのわりに半日かからず読了できるほど読みやすい。なんだかんだと実用性もあり、モヤモヤしながらも後半はわりとスッキリさせてくれるのでストレス解消にもなった。 垣谷美雨さんは初めて読んだけど、年代や境遇が重なるところも多く、肌感的に近しいので他もチェックしてみよう。

    1
    投稿日: 2023.01.27
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    夏葉子は40代という微妙な年齢で突然、夫を脳溢血で亡くす。ずっと夫婦間の会話が少なく不満を抱いていただけに、解放されてひとりの人生・自由を満喫できると思っていたところに、夫が生きていた頃よりも舅姑と引きこもりの義姉との関係にがんじがらめにされ、「つぶしてもいい人間」として扱われる。読み進めるごとにモヤモヤ感、イライラ感がつのり、そこらのホラーよりももっとえも言われぬ怖さを感じた。最終的には丸く収まるんだけど、自分だったらと色々考えさせられた。

    4
    投稿日: 2022.12.30
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    冷めた夫婦の夫が急死。 亡くなってからわかる夫の人間性に愕然とし、夫の墓には入りません!となるフューマンドラマ。 まあ、最後にはその夫がどういう人だったのかわかってくるんだけど、それもほんとかどうか? おもしろい小説ではあるんだけど、感動、感激が今一つだったので星三つ。

    0
    投稿日: 2022.11.16
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    つぶいてもいい存在、便利に使われてるとか怖いなと思いながら読んだ。最後はとても頼りになるお父さんの登場で安心した! 長崎弁や市内の風景を懐かしく感じた

    2
    投稿日: 2022.11.13
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    同じ嫁の立場で読んだ。とても共感した。義父母がいい人達だっただけに封建的な考え方をしていた事が、やっぱりそう思っていたのかと唖然とした。姻族関係終了届なるものを出し、夏葉子は嫁から解放され第三者としてかつての義父母と付き合っていくのだろう。

    1
    投稿日: 2022.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自由になるどころか、真綿で首を締められるような生活が苦しくて読んでるこちらもストレスが溜まる お父さんが頼りになって良かった

    0
    投稿日: 2022.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地方の周りの見る目がこんなにもあるとは、怖くなる 亡くなる順番が年齢順ではないと相続など厄介な問題も出てくる 夏葉子の身に共感し過ぎて辛くなった 姑が家の鍵を持っているなんて考えられない 悪い人じゃないから余計対応が難しい 夫婦で言いたいことを言い合えるような関係の方が絶対にいい 工藤のような人懐っこい男性に引っかかる、人恋しい女性はたくさんいるのだろうなぁ 夏葉子のお父さんがとても頼もしく救いがあった

    0
    投稿日: 2022.10.02
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    タイトル変わりすぎだし、元のタイトルで良いのにと思った。話は嫌な感じに始まり、そんなうまくいくなぁと思ったけどまあそっちに転んで。 面白く読みやすかった

    0
    投稿日: 2022.09.03
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    タイトルからして、うんうんと頷いてしまい手にしてしまいました。 姻族関係終了かあ、場合にはあっても良いかと思う、私が思う夫の墓には入らないと、この本で言うのとはズレがあったけどこの先、自分らしく生きて行けたらと思いました。

    3
    投稿日: 2022.08.28
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    凄くありそうでホラーかと思った。つぶしてもいい存在、なるほど確かに会社でもそういう扱われ方をされる人種はいるなと思った。出世街道外れた人間。夫を亡くした妻。借金はないにしても少しの財産に群がるヒモ。 少しの不幸、光を外れるとぶわっと不幸が寄ってくる感じ、勉強になる。 読んだことに気づかず再読。姻族終了届けだっけ、勉強になる

    1
    投稿日: 2022.08.13
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    高瀬夏葉子は、夫を亡くした。四十六歳で脳溢血で急死した。葬儀ホール内に読経の声が響く。しかし、悲しくないし、涙一つこぼれないのだ。夫と自分はどんな夫婦だったのだろうか?子供もいないし、それほど深く話したこともなかったし…。いつも仕事で遅くなった、休日には接待で出かける、と家にいたことがない。これで自分は自由になったのかな?いやいや、それから夏葉子は、嫁の立場とはどういうものかを嫌と言うほど知ることになる。男の立場でも、なんだか読んでいて身につまされる。

    0
    投稿日: 2022.07.22
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    夫を亡くした夏葉子は、次第に義両親との関係に息苦しさを感じ始める。やがて彼女が下した決断は――? 「嫁」の立場に悩む女性たちに贈る、人生大逆転ストーリー。(e-honより)

    0
    投稿日: 2022.07.19
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    嫁をやめる日の改題か! あれ 読んだと思いつつ パラパラと読み返した。なるほど こうだったと思い出しながら 途中まででした

    0
    投稿日: 2022.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。垣谷さん作品は色々よんでいるが、いつもラストにまさかの展開が待っていて、最後まで飽きずに楽しませてくれる。 四十九日までは、お線香をあげにいろんな人が家に訪問してくるとか、婚族関係終了届とか知らないことも多く勉強になりました。 心が通じ合わないまま亡くなった旦那さんの本心を死後に知ることになるけど、生前に教えてほしかったなぁ。 旦那さん側の目線から描いた作品も読んでみたい。 自分も含め命には限りあり、今日は元気でも、事故、病気、災害に巻き込まれて、明日が必ずやってくるとは限らない。人生の中で出会える人は一握りだし、関係が続く人も年々絞られていく一方だし、縁がある周りの人たちを大切にして悔いの残らないように生きたいなぁ。 そんなことを読み終わった後に考えさせられました。

    2
    投稿日: 2022.06.14
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    老後の資金が〜のイメージで読んだが、こちらのほうがずっと面白くてためになると感じた。舅、姑の良い家柄や義理の妹が引きこもりである設定が絶妙だし、実家の父母の設定も読者を不安にさせながらも最後は…となるところも無理なく納得。あと、元夫か振込していたサオリの存在も終盤で謎が溶けるなど、話の話の筋立てや設定画面が絶妙なうえ、読了感がよい。願わくば、最初から怪しい匂いの工藤とサオリの両名にお仕置きシーンを加える事、と、義理の妹が社会に馴染み始めるシーンも読みたかった。また、姻族関係終了届なるものの存在についても勉強になりました。 義理の家族は潰してもいい人間と考える心理のはゾッとするが、しがらみを一度捨ててフラットな関係でもう一度良好な関係を築くこともできると思わせてくれ、暖かな気持ちになった。

    5
    投稿日: 2022.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それにしても生存中に奥さんに配慮した生活を送るべきだったと思うよ。 結果的に手帳の5つ星の意味が分かっても、それはただの星印、過去のその時の感情が記されているだけ。 とても興味深く一気に読みました。

    0
    投稿日: 2022.05.15
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    最後に出てくる父親の真の力と世渡りの上手さ、心の広さ、人を知り尽くしている経験、判断 実行力に嬉しい気持ちになった。そして、未亡人になった時の勉強になった。いい人はだめなんだなあ。私もいい人タイプ。したたかさと知恵と聞く事は大事なんだなあ。

    0
    投稿日: 2022.05.02
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    前半は単調な展開だったが、後半、主人公の父親が話のメインになってきてから、ストーリーに引き込まれました。

    0
    投稿日: 2022.04.07
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    夫婦、親子、姑舅、姉妹、親戚・・・など色んな人間関係がぐちゃぐちゃに絡まった糸が、ある人のサポートにより解け、人間って面白いと思えた。 何か問題が生じた時、相手を批判することなく素直な自分の気持ちを伝えることが大切。

    0
    投稿日: 2022.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「〇〇だから」と社会的役割にしばられることなく「自分らしく」生きていくこと。まだまだ難しいけど、選択肢はある!と思える展開です。断ち切るのではなく、つながりながら自立しあって生きていこうという夏葉子の選択に拍手!

    2
    投稿日: 2022.02.26
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    見る人見方によってその人となりが変わるし、全ての面が輝いてるわけでも濁ってるわけでもないんよね いかんせん夫はダメすぎん、、、?笑

    0
    投稿日: 2022.02.13
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    結婚後に嫁をやめたいと一度は思った事があるはず!いいお嫁さんって自分たちに都合の良い人の事なのだろうか? お父さんが素敵でした、自分の気持ちを話すんだ、相手を責めるような事を言わない。 これは覚えておきたい。

    1
    投稿日: 2022.01.29
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    お父さん、素敵過ぎです。こんな父親でいたいと心から思いました。夏葉子さんにはまだまだ長い人生を悔いなくいきいきと暮らしてほしいです。

    7
    投稿日: 2022.01.16
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    46歳で急死した夫。東京出張と言っていたはずが、亡くなったのは地元長崎のビジネスホテルだった。 仕事が忙しいと言って毎日帰りが遅かったり、結婚記念日も帰って来なかったり、出張も多い。子供もいなく、会話が少なく、何を考えてるのか分からない夫の葬式で、夏夜子(かよこ)は泣けないばかりか、支払い必要の無くなった住宅ローン、お気に入りの家、生命保険とともに、自由を手に入れた喜びを感じる。 面白いと言ったらいけないのかな、とても興味深いお話でした。父親が頼りになってすごい。 サオリの存在を種明かししてくれたけど、何故それを姉や白川が知ってるのかが分からなかったなぁ。。

    2
    投稿日: 2021.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりの垣谷美雨さん。夫を脳溢血で失った未亡人(46歳)のお話し。葬儀の後に、夫の家族が合鍵を使って自分の家に勝手に入って、夫の家族の介護話しをしたり、夫が毎月知らない清楚な女性に10万円を振り込んでいたことが発覚。いてもたってもいられず、夫の家族との姻族関係終了届を提出。結局は自分の味方になってくれるのは家族、特に父親は重要。このことは身に沁みた~。自分の家族全員集合したのは何年前だっただろうか?10年位経っちゃったかな?そういう機会を大切にしたいと思った。また、妻とのコミュニケーションは大切だね。⑤

    25
    投稿日: 2021.12.23
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    なんだか結婚が嫌になるほどリアルだけど最後には温かくなって、本当垣谷さんの書く小説が好きだなと思った。4冊目は何にしよう。

    1
    投稿日: 2021.12.14
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    40代で夫に先立たれた主人公。 夫の疑惑がうやむやのまま終わっちゃうのかな?と不安に思ったけど、最後まで読んで、もしうやむやだったとしても、信じたいように信じれば良いじゃないか。と私も思えた。 父が言った「つぶしてもいい人」という言葉は、本当にゾッとする言葉である。 でも、現実には密かにそう思われてる人って、いるかも。あの人になら無理言える、みたいな軽い考えなら、多くの人が持った覚えがあるだろう。 兄弟姉妹間の可愛がり方の差、優劣は、どこの家でもあるでしょう。実の親ですら優劣をつけるのだから、我が子とその妻(義理の娘)なら大事な順番は歴然。 この本ではお父さんのファインプレーでなんとかなったけど、義実家との関係を解消できず自分を犠牲にしてる女性がたくさんいるかと思うと、やるせなくなったな。 女性がもっと自由に、自分で選んだ人生を送れたら良いなと思ったのでした。

    8
    投稿日: 2021.12.06
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    困ったオジオバ達が出てくるけど、ちょっと前だったら普通の感覚の日本人だと思う。変化にはついていかないとね。垣谷さんの本は最後に救いがあるから良いです。面白かったー。

    1
    投稿日: 2021.12.06
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    どの事柄についてもそうそうと、相槌を打ちたくなって あっという間にに読み終わりました 嫁って本当に理不尽な立場と痛感しました

    1
    投稿日: 2021.11.25
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    老後の資金が…が面白かったのでこちらも。 すごく、良かった。 嫁という立場に苦しくなる気持ち。 それを手放してもそれもまた違った思いを残してしまう事。 女性にとって結婚というものがいかに色々なことに縛られるのか。男性にもあるのだけれども。 それでも、どんな時もお父さんお母さんは私の本当のところの私を守ってくれる2人だった。 受け入れてくれる存在だったと思う。

    1
    投稿日: 2021.11.20
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    老後の…が面白かったので、同じ作者の違う本を読んでみた。結果、こちらの方が好みでした。 急逝した夫が浮気をしている、と思った妻は義父母の介護を拒むべく「姻族関係終了届」を役所に提出します。この、法律的に親戚関係を終わりにするという申請書がある事を初めて知りました。 これだけだと妻が悪者に見えますが、まぁ読んでみると色々あるわけですよ。お嫁さんには参考になる部分があるようなないような…!

    4
    投稿日: 2021.11.11
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    夫が急死した。これで自由な毎日がやってくる。好きな長崎の街で、好きな自宅で暮らすことが出来る未来を思い浮かべるが、、、 葬儀が終わると、舅姑が仏壇の話をもつてくる。合鍵を使い、まるで自宅のように姑の友達を呼んでいる。当たり前のように家に入り込んでいる姑。 自宅には、線香をあげたいと、全く知らない人間が押し寄せる。中には詐欺まがいの人間までもが。。。 都合よく嫁を使おうとする親族たち。 自由とはほど遠い生活が待っていた。 しかし意外な人間が彼女を救うために立ち上がる(笑) この本には、結婚後の女の理不尽さ等、共感できる部分が随所に散りばめられていた。 全然自分とは違う状況だが、この場面はわかる!という描写がいくつも。 性格的にも、私はこの主人公にそっくりな気がした。何でも頼まれるとやってあげたくなるお人好し。そこにどっぷりと甘える周りの人間。 自分が相手を傷つけないように、しっかり話さないことには、相手にいいように利用されてしまう。全く自分のことじゃないかと(^_^;) 読んでいて色々反省する部分も多かった。 愛人の真相がわからず終いなのが、何となくモヤモヤしたが、ありそう、ありそうって読んでいると、あっという間に読み終わってしまった。 垣谷先生らしく、ほわっとした気持ちで本を閉じることができた(*^^*)

    33
    投稿日: 2021.11.07
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    興味深く読みやすかった。 感情的に言うのではなく、自分が悲しいとか苦しいとか事実を伝えるのが大事だという、夏葉子の父親の言葉が、私にも響いた。 実際、嫁というだけで嫌な思いをすることは未だに多々ある。姻戚関係終了届と復氏届の存在は、既婚者は知っておくべき制度だと思った。

    1
    投稿日: 2021.11.01
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    嫁ってなんて息苦しい、肩身の狭い立場なんだ、 と結婚した人なら誰でも共感できる場面が多いです。 一方で、主人公の心のつぶやきや潔さは ケラケラ笑えました。 そして最後は「縁あって」という言葉に続く、 主人公の優しさが溢れて 泣けました。 これだから垣谷さんの著書は好きです。

    1
    投稿日: 2021.10.25
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    51歳という若さで親族が亡くなったばかりで、ふと目にとまった本でした。 姻族関係終了届というものがあるのかと、勉強になりました。 夏葉子の父が素敵でした。 夏葉子の父の言葉と、姻族関係を切った後の夏葉子と姑のやり取りには泣けてしまいました。

    10
    投稿日: 2021.09.25
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    楽しく読むことはできたのだが、死んだ夫が東京に行くと言いながら地元のビジネスホテルで死んでいたことの真相がはっきりせず、もやもや。

    4
    投稿日: 2021.08.25
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    垣谷美雨さんの本は内容が面白すぎてスラスラ入ってしまう。自分の身近にもいそうな登場人物ばかりで、どの立場の人の気持ちも分かる。でも自分の気持ちを伝えることはある程度必要だと思う、特に夫婦間では。

    4
    投稿日: 2021.08.19
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    なんと「妻」というのは価値の低いものなのか。 何気なく知っていた言葉「未亡人」は、「主人が死んでしまったというのにノコノコ生き残ってしまってる妻の私です→未だ生きている人→未亡人ってことなんだねー。驚き。 かきやさんの作品は、社会の問題に踏み込んでいたり、訴えてくるものは大きいけれど、最後は丸く収まって気持ちよく終われるものが多いから、読んでて面白いし気持ちが良い。 私も、旦那と結婚はしたけど、旦那家(◯◯家)の一族のひとりになったつもりはない。 私は私。私の人生を生きていくぞー!

    4
    投稿日: 2021.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルにも惹かれる著者の作品は自分の身に置き換えて感情移入をすぐにしてしまう。自分だったら。。。嫁の立場や姉妹の関係、親子関係、なるほどと思うことも沢山あった。夏葉子の周りの人々は本当の悪人はいないかもしれないけれど、煩わしいストレスになる人がいるだけだ、工藤という男はあきれるけれど、悪人かと言われると性分というしかないのか。ラストの感じだと今後も長崎で暮らしていくだろう彼女は自分らしく生きていけることを予感させてくれた。

    1
    投稿日: 2021.07.16
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    タイトルを見てすぐに手にとってしまった。 リアル。私も夫側の墓に入りたくないと思っていた。 いまどきのわがまま嫁と言われるかもしれないが、夫と結婚したからと言って、その一族に飲み込まれたくはない。 少々大胆ではあるが、スカッとするストーリーだった。

    3
    投稿日: 2021.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    嫁目線で読みましたが、、、。 初めはなんて良いお姑さん!!と思っていたが、最愛の息子の死後、拍子抜けするほどの変貌ぶりに、一時は嫁に同情したが、嫁も嫁で(ちょっと冷たすぎない!?お義母さん可哀想!)としだいにお姑さん寄りになりました笑 お義母さんもやりすぎなとこもあったけど、もし主人公の夏葉子さんが自分の息子の嫁だったら、息子が不憫で仕方ないかもって思いました(*´-`) まぁ、最終的に良い関係になって、ほっこりしました(^ν^)

    5
    投稿日: 2021.05.17
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    嫁ってつらーい 終盤までつらい場面が多いし なかなかすっきりしないので 読むのが苦しかったです 最後はスッキリしましたが もう少し早く展開してほしかったかな なんか暗くなってしまうが でも読む手が止まらないのは 面白いってことですよね

    7
    投稿日: 2021.04.28
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    女性として、嫁として、妻として、、を求められる立場に対する憤りの話なの?と思える内容でも、垣谷さんの小説では、ほんのりふんわかとした雰囲気の中、誰もがほっこりするという形でやさしく終わってくれるのが、本当にすばらしいと思います。 こういった内容で毒を出してしまうと、それはそれで読みたくなくなるかもしれないし。

    1
    投稿日: 2021.03.09
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    「姻族関係終了届」の存在はずいぶん前から知っていた。この届けを出す事は世間的には、【冷たい】と思うのだろうか?実際にその立場になってみないとわからない部分もある。この届けを出して、手助け出来るところはする、という夏葉子の判断は個人的には賢明なような気がする。

    1
    投稿日: 2021.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もー。 途中、モヤモヤイライラー。 ラストは前向きな明るい展開なので救われたけど。 主人公の夫が亡くなってからの周りのあれこれエピソードに萎えそうに…。 潰していいと思われてる嫁、いっぱいいると思う!私は‥どうなんだろ(^_^;)。 過激なタイトルだけど、ちょっと勉強になりました。

    1
    投稿日: 2020.12.11
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    一気読み。なかなかリアルで面白かった。当事者は笑えないけど。嫁として、妻として、娘として、そして女としての葛藤、ものすごく共感する部分あり。いろんな立場はあるけど、自分らしくいたいな。何より、理解してくれる人たちが周りにいて良かった。さて、私にいるか?

    1
    投稿日: 2020.12.05
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    旦那の急死、義母の過干渉、義姉の面倒、旦那の愛人疑惑… 想像するだけでもうわーーーーとなる状況。 垣谷さんは嫌な身近の問題を描くのが上手。 最後は前向きになれてよかった。

    2
    投稿日: 2020.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    垣谷さんの小説によくある、「自分の都合よく解釈する」感が時々出てきて、ちょっぴりイラッとしつつ、やっぱり最後はスッキリ明るい気持ちで読了。 イヤだ、絶縁だ!と思っても、人生で関わった人なら多かれ少なかれ良い思い出もあるものなので、最後は主人公が優しい気持ちで義母に接せられるようになってよかったなぁ…。

    3
    投稿日: 2020.11.23