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敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法
敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法
アダム・カヘン、小田理一郎、東出顕子/英治出版
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総合評価

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     見直すために、この上なく役に立つ。人とどうあるべきか。何かよりも、どこかの指導者のように安易に敵をこしらえて、本質が全く見逃されるのを防ぐために。

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    投稿日: 2025.10.07
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    ファシリテーションの本だけど、ファシリテーターの特権性や限界を書いてると思った。図書館で見つけて読んでみた。 内戦の当事者同士など、対立する複数の立場の人々が合意することよりも、こんがらがった今の状況を認め合いどういう可能性があり得るのかに気づく、その過程は行動しながら探るしかなくて、コントロールもできないし、ファシリテーター自身もコントロールできない内側の当事者だと自分を位置付け変化する必要がある。 システム開発におけるアジャイルにちょっと似てるかも。 コントロールできないなら試行錯誤するしかない、停滞するよりマシ、てのは私の行動指針なので勇気出た。

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    投稿日: 2025.08.30
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    様々な大きな政策の場面などファシリテーションの実例、内幕的な心境もあげられているので生々しく、参考になるが、とても難しいアクションである。いろんな場面で思い出して試したいと思うが、日頃から意識して考え、トレーニングも必要だと思った。

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    投稿日: 2025.05.18
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    力(主張する)と愛(関わる)の両方を交互に使う必要 話し方は4パターン(ダウンローディング、ディベート、対話、プレゼンシング)

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    投稿日: 2023.11.25
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    独特の文章構成になっていて抵抗感がややありましたが、書いてある内容は興味深く、執筆者の悩みの軌跡というか紆余曲折が描かれている。ストレッチコラボレーション自体は実技としては難しそうだが、概念やねらいはとても参考になる。

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    投稿日: 2023.01.24
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    黒人政権移行の難題を抱えた南アフリカのマンデラ大統領や暴力に揺れるコロンビアのサントス大統領が、のちにノーベル平和賞を受賞するに至る国家作りを支える基礎を支えた著者アダム・カヘンの本。 超難題の解決に助力してきた中で、一貫して対話の重要性を語ってきた著者が 「対話が最善の選択肢ではない」 とさらに踏み込んだ内容になっている。 「ストレッチコラボレーション」と題する、ただのコラボレーションではなく、お互いが柔軟に形を変えながら行うコラボレーション。 どうやってこのストレッチを生み出すかが重要で、要点は3段階あり本文中から引用。 “第一のストレッチ 、対立とつながりの受容では 、力と愛という補完し合う衝動を 、どちらか一方だけ選ぶのではなく 、両方とも使わなければならない 。力は 、自己実現の衝動であり 、断固として主張することで表現される 。愛は 、再統合の衝動であり 、相手と関わることで表現される 。この二つの衝動を同時にではなく交互に使う必要がある 。 第二のストレッチ 、進むべき道の実験では 、現状を強化するダウンロ ーディングやディベ ートに偏るのではなく 、新しい可能性を浮上させる対話 (ダイアログ )とプレゼンシングを用いることが求められる 。つまり 、話すこと 、聞くこと 、特に聞くことを狭めずにオ ープンにしておくということだ 。 第三のストレッチ 、ゲ ームに足を踏み入れるでは 、傍観したまま 、他者を変えようとしかしないのではなく 、活動に飛び込み 、自分が変わろうとすることが求められる 。” 個人的にこの第二のストレッチが目から鱗で、個人の立場と全体の立場だけを意識するだけでは不十分で、「自分の」常識外の内容も受け入れるような、もう一歩心をオープンにしたコミュニケーションが必要なのだそうだ。 全体にとっても、個人にとっても、ついつい自分なりの正解にこだわってしまいがちになるが、相手の意見も正しいのではないかと思うことが大切。 そして、それだけではなく、ある課題に対して議論しているとき、その課題に関心あるのはもしかしたら自分だけかもしれない。そもそも、課題設定自体が人によってバラバラである可能性を忘れてはいけないということなのだろう。 そういう意味では、課題ありきの会話だけでなく、その周辺の思考を探る会話、つまり雑談がとてつもなく重要なのだろう。 言葉で言うのは簡単だか、実践するのはかなり難しい。 それでも意識し続ければいつかはできるようになると信じて頑張っていきたい。

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    投稿日: 2019.10.10
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    コラボレーションは互いに賛同したり、好きになったり、信頼したりすることではなく、たったひとつの答えに合意することでもなく、対立すら受け入れながら困難な状況において道を創ること、と言ってる気がしてハッとさせられた。 それを実現するためのストレッチ・コラボレーションというやり方。 部分や個に重心をおき、自己や内集団の実現を主張するための力、より大きな全体に視座を高め、合意の外で相手を受容し関わり統合するための愛を偏りなく交互に使うこと。 部分と全体、既存の現実とこれからの軸で表現される会話の4つのパターン(ダウンローディング、討論、対話、プレゼンシング)を意識し、ダウンローディングや討論による行き詰まりを、共感を鍵にして、対話やプレゼンシングにシフトさせること。 自分を演出家や観客のように状況の外におかず、演者のひとりとして状況を変えるために自分を変えられるところが何かを見つけ、実践すること。 ひとは厳しい状況になると他者にその原因をつくってしまう。 「ほかの人たちが考えや行動を変えれば問題は解決するのに」は コラボレーション初期にたいていの人が持つ考え。 敵をつくりだしているのは、その状況において自分が変わらない理由を正当化している自分自身。しかし、自分が変わる選択肢に気づけば、敵は自分自身を成長させる機会とも取れる。そうすると、行き詰まりにも道が開けてくるかな。

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    投稿日: 2019.10.06
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    主張と関わりを交互に行うこと、進みながら道を創っていくことが参考になった。 実践できそうで、できなさそうで。

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    投稿日: 2019.06.17
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    いや、これはなかなか重要な内容の本でした。「敵とのコラボレーション」という題名が過激ですが、要は「多様な人たち、多様な価値観を持った人たちとのコラボレーション」というテーマです。 従来型コラボレーションの前提は、「チームとして1つとなる」「1つの最適な目指すべき計画を策定する」「1人の最高位のリーダーの指揮に従ってメンバーは行動する」。それに対し、この本が提唱する、多様な価値観、それぞれの利害を持ったメンバーたちと協働するための方法論、「ストレッチ・コラボレーション」では、、、(以下ネタバレとなるので略) いや、このアプローチ、もちろん今までも無意識のうちにかなりの部分実践してきましたが、今後はより意識的に実践していこうと思います。

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    投稿日: 2019.05.28
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    『手ごわい問題は、対話で解決する』の著者が、今度は「対話は必ずしも最善の選択肢ではない」と説きます。 職場から、社会変革まで、意見の合わない人と成し遂げなくてはならないことのある人には、お勧めです。 相手と合意できなくても、協働する方法、共に前に進む方法はあります。 「全体は一つではない、一つであるとの思いが、様々な問題を生んでいる」 全体が一つであるという思い込みが、問題を生み、人を苦しませ、余計な軋轢を生んでしまうことが、どれだけあるでしょう。 示唆に富む本でした。

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    投稿日: 2019.01.20
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    読了。今まで持っていたコラボレーションの概念が覆った。知見が広がるのでオススメです。一方、「進むべき道を実験する」、「ニワトリとブタの話」などアジャイルで出てくる考え方もあり興味深かった。

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    投稿日: 2019.01.14
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    ストレッチとは、多様性を認めること。道はうねうねとつくること。外から見るのではなく自分ごとにすること。

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    投稿日: 2018.12.08
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    紛争解決ファシリテーターのアダム・カヘンによる本。命の奪い合いをしている人たちの間に入る、すごく難しい立場で活躍されている方であり、それらの経験談についても言及されている。 本書籍のメインは「ストレッチ・コラボレーション」だが、そのポイントは簡潔にまとめられているため、説明を理解すること自体は難しくないと思う。ただし、実践するのは自身での反復が多量に必要になるため、身に付ける難易度は高いと感じた。 タイトルにインパクトがあり、著者もそれに足る人物ではあるが、決して銀の弾丸ではない内容だと感じた。しかし、人を尊重した考え方であり、より良い関係を築く上で必要な内容だと思った。

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    投稿日: 2018.11.17
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    構成構造主義、ネガティブ・ケイパビリティ、U理論、オープンダイアローグなどが浮かびました。 「協働」は選択肢の一つ、というのも良いなと思いました。一つの方法にとらわれず、支援者自身がいくつもの手立て、枠組み、引き出しを持つことが大事なのかなと。 最後までおもしろく読みました。

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    投稿日: 2018.11.08
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    タイトルがとっても気になっていたアダム・カヘンの新作の翻訳。 コラボレーションという言葉の持つもともとの両義性を確認しながら、コラボレーションは、いつもよい選択肢ではなく、強制、適応、離脱を加えた4つのうちの1つである、という衝撃の議論から話は始める。 おお、と驚くのだが、話は、従来型のコラボレーションではなく、ストレッチ・コラボレーションが大事ということになって、やっぱりコラボレーションの方法論になっていく。 こうした観点から、アダムのこれまでの本の紹介されていた南アフリカやガテマラ、コロンビアなどの事例が再検討されつつ、タイや麻薬撲滅の新しい事例が紹介される。 まったく新しいコンセプトというより、これまでの本の内容を包含しながら、ストレッチ・コラボレーションという観点を加えてまとめ直したという感じの本かな? ここに、常に自分の失敗から学び続け、成長しつづけるアダムの誠実さが伝わってくる。 具体的な方法論としては、 ・愛と力を両方つかう ・U理論的な4つの話し方・聞き方を使う という従来のものに、新たに、 ・問題の一因として、問題解決のゲームに参加する というものが加わっている。 が、3つ目は、ある意味、システム思考がもともと提唱していた概念なので、そこまで新しい感じはしないな。 もちろん、「信頼できない人」と一緒にゲームに参加しようというのは、勇気のいることだし、自分のメンタルモデルの大きな変革が必要なことはいうまでもないのだが、なんだか、スッキリしない読後感が残った。 タイトルから期待しすぎたのかな? 世の中的には、盛り上がっていそうだけど、みんなどこに反応しているのだろう? モヤモヤは残る。

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    投稿日: 2018.11.03