絵とタイトル見て想像してたのと全然違った キモいし怖い、けど見ちゃう、夜眠れなくなっちゃうやつ お金のためにって最初言ってたけど割りに合わない

マンガ試し読みが面白かったので息子に聞いたら小説を持ってて貸してくれた。 ラノベっぽい異世界ゆる探検かと思いきや、ほのぼのする場面はほぼなく毎回命懸け。ムダがなく、お決まりのキャラややりとりがないから、世界観に引き込まれたまま読める。もっと読みたい。

タイトルの「裏世界」でなろう作品の異世界物だと思われがちだが、転生・召喚・冒険者ギルドといった要素はない。そもそも本作はなろう作品ではない。 本作はかつてネット等で有名だった「都市伝説」を題材にしたストーリーで、ジャンルとしてはホラー・サスペンス物だろうか。 上手く説明できる自信がないので詳しくは述べないが、ストーリーが非常に非常にひじょ～に練られており、完成度がとても高い。雰囲気だけでなく、しっかりと描写と話でもホラーや化け物を描いており、そこらの表面だけのスプラッター漫画とは格の違う完成度に仕上げている。 コマ割り・テンポ・作画・構成・台詞回しといった意味での「漫画としての完成度」も非常に高い。特に作画は折り紙付きで、都市伝説の異形を異形たらしめている。キャラクターも個性的・魅力的で、心理描写が丁寧なので感情移入しやすいのもポイント。 結構猟奇的な描写があるので人を選ぶかもしれないが、オカルトや都市伝説が好きな人にはこの上ない良作ではなかろうか。

雑誌「月刊少年ガンガン」で連載されている水野英多(漫画)、宮澤伊織(原作)による「裏世界ピクニック」の第1巻です。「裏世界」を調査する紙越空魚と仁科鳥子のお話です。ストルガツキー兄弟の「ストーカー」にネット上の都市伝説を加え、混ぜ混ぜして、百合風味をトッピングしたお話です。1巻の都市伝説は「くねくね」と「八尺様」です。ボリュームもあり丁寧な展開と作画です。タイトルとキャラデザから、のほほんとした異世界物だと思ったのですが…。良い意味で裏切られました。