人生に弱った二人の恋愛小説。 暖かく、とぼけた二人の会話が好ましいです。 物語での小道具の使い方も良いな。印象に残ります。 「マクワ瓜、グレン・グールド、プラモデル」 うん、良い小説です。 主人公(特に女性)の人物設定が結構エキセントリックなので、 「登場人物に感情移入したい!!」という人は、 ちょっと困るかもしれません。 なんとなくですが、人間の不器用さからくるユーモアや、 人が持つ弱み・傷に対する暖かい視点というところから、 山下和美さんの漫画を連想しました。