![U理論[第二版]――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術](https://ebookstore.sony.jp/photo/BT00004843/BT000048439500100101_XLARGE.jpg)
総合評価
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powered by ブクログ著者オットー・シャーマーは、変革を「未来の可能性を感じ取り、それに基づいて行動するプロセス」と定義し、その中心にあるのが「プレゼンシング(Presence+Sensing)」という概念で、深い内省と集合的な感受性を通じて、まだ現れていない未来を「感じ取り、共創する」姿勢が求められると述べている。プロトタイピングを通じた実践重視の姿勢が特に印象的で、小さく試しながら学びを深めるフレームは、イノベーションや組織変革に携わるビジネスリーダーに有効であると感じた。 「思考を変える」のではなく「あり方を変える」ことが変化の出発点であることを論理的かつ実践的に教えてくれ、ビジネスの枠を超え個人の成長にも直結する一冊に思える。
0投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログU理論 第2版 著:C・オットー・シャーマー 訳:中土井 僚 訳:由佐 美加子 読むのに時間がかかってしまい、もうへとへとの状態です 読む前まで、ちょっと楽しみにしていたのですが、甘かった。 近頃であったことのない感覚がありました。そういう意味では脳細胞は活性化されてよかったかもしれません。 各章のうしろに、フィールドノートというまとめがついているのですが、わからないものをまとめてもわからないのです。図表がたくさんついているのが幸いでイメージ的に感じられた、ような感覚をもちました。 現在のやり方でも、過去のやり方でも、問題は解決できない そこで、過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出せる技術、がU理論と冒頭でいっています 正直、用語の使い方がビジネスライクでなかったりするところや、論理の飛躍が多々あったりするかと思いますが、方法論のひとつとして、チーム・組織・社会におけるイノベーションを生み出す方法として書かれています 否定する⇒感知しない⇒不在化⇒欺瞞⇒破壊 という道をたどって滅亡するか 観る⇒感じ取る⇒開かれた意思⇒結晶化⇒共創造という道をたどって共に生きるのか どちらのサイクルをたどるのかという,問いかけからはじまっています 個人ではなく、集団を扱っていることが特徴です U理論は、共プロセッシングという道をたどって、問題解決をしましょうというのが主張です 共始動⇒共感知⇒共プレゼンシング⇒共創造⇒共進化 と言う道です おもしろい比喩がいくつかありましたので下に並べさせていただきます 盲点に突き当たる 空白のキャンバス 膜を突き破る 器を満たす 全体にいたるには、部分を通り抜けることによって全体に入り込む 全体をみるためには、下がって眺めるだけではなく、内側へ入り込む 視座の転換と手放す 針の穴を通る 大きなバイオリンを弾く 8つの鍼のツボ 時間の彫刻 真実を知る5つの方法 エピステーメ 才能、能力 プロメーシス 知恵 ソフィア 理論的な知恵 ヌース 直感 テクネー 技術 複雑性には3つある ダイナミックな複雑性 社会的複雑性 出現する複雑性 こういう本には、索引がないと漂う海に一人さまよっている感がありました。 目次 日本語版訳者まえがき 第二版まえがき――10年ののち、立ち現れる地球 序文――ピーター・センゲ はじめに 第1部 盲点に突き当たる 第1章 火事 第2章 Uへの旅 第3章 学習と変化の四つの層 第4章 組織の複雑さ 第5章 社会の変容 第6章 哲学的見地 第7章 敷居 第2部 Uの領域に入る 第8章 ダウンローディング 第9章 観る 第10章 感じ取る 第11章 プレゼンシング 第12章 結晶化する 第13章 プロトタイピング 第14章 実践する 第3部 プレゼンシング 第15章 社会的な場の文法 第16章 個人の行動 第17章 会話の行動 第18章 組織の行動 第19章 グローバルな行動 第20章 現実創造の瞬間をとらえる 第21章 プレゼンシングの原則と実践 エピローグ Uスクール 原注 参考文献 用語解説 ISBN:9784862762474 出版社:英治出版 判型:A5 ページ数:592ページ 定価:3500円(本体) 2017年12月25日第1版第1刷 2021年06月05日第1版第3
12投稿日: 2024.12.24
powered by ブクログ人とのコミュニケーションにおいての適切なプロセスを体系づけている。 もう一人の自分がじっくり観察し、内省し、自分のあり方との対話によって、次の行動に移る。 事実に対して直接的なダウンロードをしないようにすることが大事。
0投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログ具体的な事実や政策を批判することなく、ただ「トランプ」という名前を引っ張り出して、テロリズムと並べるような真似をする学者の本など、とても読む価値があるとは思えない。 https://sessendo.hatenablog.jp/entry/2022/09/02/091717
0投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログ名著!問題や課題解決におけるプロセス理論として深く考えさせられる。その場しのぎの対応に終始してしまう自分や組織、企業、団体が、これまでのアプローチをどう見直すべきなのか、よくわかる。スピリチュアル要素もあり、理解に苦しむ章もあるかもしれないが、これは欧州の宗教観が影響していると考えればそこまで抵抗がない。その文化が当たり前だと思えばよい。
0投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ経験学習や認知心理学を応用した自己内省、組織学習の実践体系を「U理論」として展開。 要旨自体は実用性・納得感ともに高く、応用可能性が広い理論に思えたものの、全体的に冗長かつ、造語や比喩的な表現があまりに多く、良くも悪くも独自の理論体系感が強い。そして、ちょっぴりスピリチュアル。どっぷり著者に心酔できれば良いけれど、ライトな読者層には少ししんどいかも(ゆえに性質上、理論実践のコーチやエバンジェリストが存在することは大いに納得する)。 とはいえ、エッセンス自体は良く、あらゆることに通底する実践に根ざした理論であることは間違いない。
0投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログ間違いなく、考え方生き方の転換点を与えてくれる希少な名著である。しかしながら、正しいパスでこの本に辿り着かなければ理解は難しいと思われる
0投稿日: 2021.11.28
powered by ブクログコーチングでは、相手と共有する「安全地帯」を醸成するために、まず「傾聴」が重要であるとする。それが第一のステップであると。「7つの習慣」でも、まず相手を理解してからでないと、こちらの言い分は聞いてもらえないと説く。 リーダーの立場の時間が長いとか、常により良い状態を目指して努力、勉強を続けていると自負する人ほど、ステップ1の「ダウンローディング」の情報量が多いのでかえって「自己欺瞞」にハマって次に進めなくなりやすい(進める気持ちが持てなくなる)と痛感した。「傾聴」スキルでも「思い込みをなくそう」と注意喚起はしているが、U理論は「ステップ1」として必ずこの手順を踏むことにした点が良い。これを確かめるには、ちゃんとステップ2「観る」ができているかどうかを意識しようと思った。 また、ここまでは自分の努力や心がけで進められるが、相手(組織)と力を合わせてシナジーを生み出す段階に入ると、メンバー数や親密度、価値観の隔たり具合の変数で途端に難易度が真冬の夜空のように高くなる。 冒頭に書いた「安全地帯」を僕は「多様な生態系を実現している肥沃な土」に重ねてイメージしてきたが、U理論の「ソーシャルフィールド」と一致した。
1投稿日: 2019.12.22
powered by ブクログ第1版より、だいぶ薄くなった印象の第2版。 ページ数では、605ページが、585ページと20ページくらいの減少だが、紙質が変わったせいもあるのか、それ以上にコンパクトになった印象。 あと、30ページくらいの前書きが追加されているので、本文は、50ページほどコンパクトになったことになる。 コンパクトになったのは、第3部のプレゼンシングの部分。第1版を読んだときは、第2部まではなんとか読めるが、第3部になって、だんだん読むのが面倒になったことを思い出した。 ページ数が減ったからといって、内容が薄まるはずもないわけだが、なんだか、第1版に比べると、ずっとわかりやすくなった印象。 それは、第1版から10年を経て、表現がよりシンプルに洗練されたとか、実例が増えたということもあるのかもしれないが、この10年でU理論を踏まえた本やセミナーも増えたし、日本でも、こういうU理論的なことをまさに実践しているリーダーたちが沢山現れてきているということも、関係するのだと思う。 こんな具合で、久しぶりに読んでみて、以前、読んだときより、はるかにわかりやすく、頭に入ってくる。 一方、以前にはない微妙な違和感も感じつつあるかな。 なんだろうか、それは多分、現象学的な哲学的なスタンスと神秘主義、本質主義的なところかな? 「本当の自分」みたいな概念は、やはりなんだか落ち着かない気持ちになってしまうんだよね。 ナラティヴ・アプローチの本とか、ミシェル・フーコーなどを読むことを通じて「本当の自分」という概念への違和感をもってしまう自分の感覚がことさらに否定されるものでもないことがわかりホッとしているところだしね。 その辺が、整理できて、よかった。
0投稿日: 2019.07.09
