
悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ -と、ポチの大冒険- 1
壱弐参、武藤此史、荒木風羽/アース・スター エンターテイメント
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総合評価
(1件)5.0
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癖はあるがなかなか面白い
「偶然にも不老の薬を完成させてしまった主人公は、余りある時間を使ってひたすら魔法の研究に没頭していたが、使い魔兼友人の薦めもあり、冒険をするために外へ」というあらすじ。他なろう作品にありがちな要素もなくはないが、あまり典型的・ありきたりっぽさはないかと。 戦闘描写は正直微妙で、何をやっているのかイマイチ分かりづらい。画力は低くはないが特に高くもなく、作画もやや癖があるため好みが分かれるかも。 しかし朗らか・和やか・賑やかな雰囲気の演出は非常に上手く、コメディやギャグも多いため楽しく読める。 それでいてシリアスな時はしっかりシリアスで、緩急やメリハリが利いており、読んでいて退屈・冗長な印象は受けない。特に主人公の心理描写はなかなか興味深い。 本作の作画の人はキャラクターの描き方が非常に上手く、いずれのキャラクターも個性的・魅力的に仕上がっている。 個人的にはこの点が本作一番の長所で、明るい雰囲気・癖のある作画も相まって、他なろう作品の差別化がしっかりできているんじゃないかな。 特にこの作者は女の子を可愛らしく描く事と、(からかうという意味での)女の子弄りがとても上手であり、なかなかに笑わせてくれる。 総括すると、作画と画力はやや微妙+癖があるが、雰囲気やノリ、キャラクター等はかなり良いといったところ。 やや好みが分かれるかもしれないが、個人的にはかなり好きな作品。
0投稿日: 2020.11.13
