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殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―(新潮文庫)
殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―(新潮文庫)
清水潔/新潮社
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総合評価

431件)
4.5
237
126
43
3
0
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    読み始めるまで、このような内容だとは思っていなかったので、衝撃を受けた。 日本でこのようなことが、つい最近まで、そして、もしかして今でも起こっているのだとしたら恐ろしい。 何を信じていいのか、わからなくなった。

    3
    投稿日: 2020.03.21
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    ノンフィクションに目覚めるきっかけとなった本。 読んでる最中は怖すぎてベッドの上で震えておりました。

    2
    投稿日: 2020.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この小説の著者であり、記者である清水潔さんが過去の未解決事件に挑み、死刑判決を「無実」にひっくり返し、絶対的な証拠として信用されていたDNA鑑定の結果を白紙に戻し、真犯人の特定までに迫った一連の闘い。法治国家へ疑問を投げかけ、自らの力で日本全体を動かそうとした活動の記録が記されているノンフィクション作品。 「小さな声を聞く」 命を奪われた子供たち、未だ行方がわからない子や、その遺族。自分の無罪をいつか誰かに証明してもらうために檻の中から送る手紙。もう誰にも届けることができない声や、メディアでは取り上げられない声。報じられなければ、私のような一般市民では存在すら知らない本当に本当にか細い小さな声をしっかりと手繰り寄せて聞き、その人たちの為に立ち上がった清水さん。2020年現在も未だに犯人が捕まっていないことが何よりもショックです。  けれど、事件の真実に誰よりも近付き、それをこの書籍を通じて伝えて頂けたこと、その勇気と努力には、私自身もとても勇気づけられました。本当に大切なことは何か、誰のための報道か、何のための報道か。「報道する」という視点から、改めてメディアとの接し方や受け止め方を学ばせていただにました。 * 日々起こる事件の被害者や加害者は、「〇〇代女性」「〇〇代男性」という言葉だけで報じられます。実際の現場を知らないで、メディアを通して得られる情報が100%であるから、伝え方、受け取り方次第では想像する人物像が実際の人と全く違っていても確認のしようもない。だからこそ情報の扱い方には気を付けないといけないと感じました。その事件がどれだけ残酷か、犯人がどれだけ悪党か、何もお茶の間に衝撃を与えて怖がらせるのが目的ではないはずです。何故その事件が起こってしまったのか、原因は、対策は、これからどうするのか。そういったことを伝えて欲しいし、知りたいと強く感じました。 * 最後になりましたが、 福島万弥さん 長谷部有美さん 大沢朋子さん 松田真実さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。 そして、一刻も早く 横山ゆかりさんがお家に帰ることができますように。

    0
    投稿日: 2020.03.05
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    書店でタイトルを隠したカバーが気になって手にとったクチです。 (実際に購入したのは母で借りて読んだ) 日本の警察が誤りを認めないことは知っていたけれど、想像以上に杜撰な捜査で、あまつさえその延長に行われた死刑執行があった恐怖。 いまだ真の殺人犯がのうのうと生活しているかと思うと、この国はどうかしていると思う。

    2
    投稿日: 2020.02.25
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    二つの恐怖を感じる。「自分が冤罪に巻き込まれる恐怖」と「冤罪の者が服役することによって放置された真犯人が“そこにいる”かもしれない恐怖」だ。 本作は、北関東連続幼女誘拐殺人事件を連続事件であると詳らかにし、冤罪を晴らした著者によるドキュメンタリー。報道被害など気になるポイントは多いが、やはり最たるは警察、検察の捜査の杜撰さ、及び過ちを認めようとしない体質だろう。その硬直性が冤罪を生み、一人の人間を二十年以上不自由な身とし、それが晴れても再捜査に取りかからない。冤罪は他人事ではないし、真犯人は野放しになる。 著者は丹念な取材で、事件現場を調べ、被害者遺族との関係性を構築し、警察の証拠を覆す。キャンペーンを張り、何年にも渡る調査報道の末引き出したのが、冤罪と真犯人の姿だ(前述の通りまだ警察は動いていない)。本書はジャーナリズムのあり方としても、一つの手本になるのではないかと感じる。

    0
    投稿日: 2020.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    栃木県足利市と群馬県太田市を境に起きた連続幼女誘拐殺人事件。5人の幼女が殺され、行方不明になっている事件の冤罪で17年も収監された菅家さん。一方、真犯人は野放しのまま。著者は独自の調査報道で真犯人にたどり着き、事実を検察上層部に伝えるが司法は動かなかった。真犯人を捕まえることで掘り起こされてしまう、不都合な事実があったから。 法治国家なのに過去の自らの過ちを認める事も、検証することもしない。法律って守るのが当たり前と思ってたけど、ないところにはないのだな、と最近の花見政治や上級国民が起こした事故を見て思う。 とにかくジェットコースターのような速さで展開が進む、止まらない。これがフィクションだったらいいのに。 「でっちあげ」でも感じたけど、報道をそのまま受け取ってはいけない。

    0
    投稿日: 2020.02.08
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    2015年の正月図書として『桶川ストーカー殺人事件 ―遺言』の壮絶な内容にショックを受けて以来の、自分にとっては2冊目となる清水潔氏による渾身の事件ノンフィクション。 本書の存在は新書としての出版当初から知っていたのだが、文庫版として発売されたのを機に購入。 読了したのは2016年夏だが、なかなかレビューを書く時間が取れずに年が明けてしまったにも関わらず、時が経っても本書の内容は脳内で薄まることはない。 本書は、1990年5月に栃木県足利市で起こった幼女誘拐殺人事件である「足利事件」をきっかけとしてはいるものの、隣接する群馬県太田市でも発生している他の幼女における誘拐・殺害事件も全て関連付けて事件に切り込んでいったところが、何よりも本書の内容を際立たせているといえる。 警察では単発的に扱われ、かつ迷宮入りしていたこれらの事件を、「北関東連続幼女誘拐殺人事件」として捉えたうえで現場に何度も足を運び、遺族にも会い、テレビ局や国会議員も巻き込んで事件の真相に肉薄している点など、単なるノンフィクション作品を超越しており、驚嘆を禁じ得ない。 特に、本書には具体的な方法が記載されていないものの、著者が事件の真犯人としていた「ルパン」を特定し、かつその人物に自ら接触を図っていることなどは特筆に値する。 他の多くのレビューにも書かれているように、本書の中核は『桶川ストーカー殺人事件 ―遺言』と同様、結果として冤罪事件として認定された「足利事件」にまつわる警察の捜査や科警研によるDNA型鑑定の杜撰さを徹底的に暴き、時効制度の不条理も含めてこれらの問題を社会に問うことであるといえる。 それだけでなく、「連続幼女誘拐殺人事件」という響きは、多くの人々の関心を寄せるのに十分であることに加え、読み物としてのストーリー展開や著者の魂が込められた文体は読者を惹き付けて止まず、エンターテインメントとしての価値も十分であるといえよう。 しかしながら、本書で本当に伝えたいのは、もっと基本的・根源的な「命の尊さ」ではないだろうか。 また、日常生活ではつい忘れがちな「思い込みの恐ろしさ」「多面的・複眼的思考の重要性」といったことも、同時に記憶の奥深くから思い出させてくれる気がしてならない。 というのも、著者は「足利事件」と同様にDNA型判定により一人の人間が逮捕され、冤罪事件の可能性を残したまま死刑執行されてしまった「飯塚事件」の現場である福岡県朝倉市の峠や、韓国のソウルにある刑務所跡の死刑台という、扱っている事件には直接関係のない場所にまで足を運び、一連の事件をとりまく不条理さをこれでもかというほどに、怒りともとれる表現で書き連ねているのである。 事件の直接の被害者となった命だけでなく、冤罪によって死刑執行された命にも想いを馳せているところに、著者の命へのこだわりを感じざるを得ない。 『桶川ストーカー殺人事件 ―遺言』にも書かれていたが、著者自身も幼い娘を亡くしており、犠牲となった5人の幼女と重なっているであろうことは疑いない。 このレビューを書いている10日余り前に、島根県益田市で登校中の小学生の列に軽トラックが突っ込む事故があった。登校中の児童見守りのために付き添っていた男性が不幸にも死亡してしまったが、守ろうとしていた男児は軽傷程度で済んだ。その男性はかつて娘を交通事故で失い、再発防止のため、登校の見守りを続けていたという。 著者である清水潔氏自身にも、これ以上前途ある子供たちが犠牲になるような事件を起こさせたくないという強い想いがあり、様々な立場の人々の心を突き動かしたのだといえる。 どんなにセキュリティシステムが発達しようと、高精度の防犯カメラが張り巡らされようと、死角は必ず存在するし、絶対安全な場所や事件・事故に絶対に遭わない保証などどこにも存在しない。 警察や司法制度の不備を指摘・非難するのは容易いが、子供たちを見守るのはまず地域や近隣社会であるべきだと改めて思い知らされた。 自分にも年端のいかない娘と息子がいるが、他力本願や思い込みに陥ることなく、近隣も含めた子供たちに対する"大人としての責任感"を新たにした一冊であった。 改めて犠牲になった幼女たちの冥福を祈るばかりである。

    0
    投稿日: 2020.01.29
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    警察が憎くなる 最近の、逮捕されない飯塚が思い浮かぶ。 確実に平等ではない。 警察の都合の良いふうにされるだけ 自分が偉いと思うな おごるな

    0
    投稿日: 2020.01.11
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    「殺人犯はそこにいる」。初出は2013年のようです。清水潔。新潮文庫。 # 実は、今生きている日本の作家でいちばん面白い。清水潔さん。 小説では無くノンフィクション。もともとは作家では無く記者でありテレビディレクターさんです。 この本も、ノンフィクションです。 北関東の連続女児殺人事件。未解決。その真犯人を、警察と関係なくジャーナリストの清水さんが突き止めてしまう。 もちろん、その事実は法律にバックアップされる形で証明されてはいない訳ですが。 で、それはそれとして、とにかく本として面白い。横山秀夫さんより伊坂幸太郎さんより奥田英朗さんより、オモシロイんです。 2019年3月に読んだ本。仕事が忙しない時期だったのに、ほぼ徹夜で一気読みしてしまった記憶があります。健康に悪い本です。文章としては無駄なギミックなく、「どうだこんな文章書いちゃったぞ」みたいな自意識過剰さは一切無し。ジャーナリズム、新聞週刊誌の文章体系、「中身で勝負」の読みやすさ。飾り気の無さが、ノッキングを起こさずに読み進める理由の一つです。 そういえば確か去年だか一昨年に、どこかの局(あるいはWOWOWだったか?)が、ほぼこの本と同じ内容でいわゆるサスペンスドラマを制作して、問題になりましたね。原作サイドの許諾も、遺族の許諾も得ずに、ということで。閑話休題。 # 数年前でしょうか、「文庫X」というイベントがあり。文庫本に特殊カバーをかけて、「何の本なのか分からない状態で売る」という趣向がありました。それなりに本屋さん好きでは注目を浴びて、それなりに売れたそうです。 つまり、先入観無しで、売る側が「絶対中身がオモシロイ」と思った文庫本を売ったんですが、この「文庫X」の中身が、この「殺人犯はそこにいる」だったそうです。 # ノンフィクション好き、ミステリー好き、サスペンス好き、犯罪モノ好き、警察モノ好き、あるは「ノンジャンルの本好き」であると自認する方で、もしもこの本が未読な方がいらっしゃったら、大変に羨ましい。 この先の人生で、こんなオモシロイ本を「初めて読む」、という快楽が待っている訳ですから。

    2
    投稿日: 2019.12.31
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    衝撃の作品でした。 日本でこんなことがまかり通っているなんて、信じたくない。。。 これから警察検察など目指す人には必ず読んでほしい本です。 せめて2度と同じ過ちはしないでほしい。

    4
    投稿日: 2019.12.25
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    先に読んだ桶川ストーカー殺人事件と同じ著者、清水潔氏の作品。足利事件について、表面的なことは知ってはいたつもりだったけれど、実は僕は何も知らなかったんだなぁ、と思わされました。内容は、強烈です!ジャーナリズム、事件報道などの好きな方には是非おすすめします…というよりももっとはっきりと。 ジャーナリズムというものを知りたいなら、清水潔氏の「桶川ストーカー殺人事件」と「殺人犯はそこにいる」、この2冊は絶対に読むべきです。マストアイテム、だね。

    4
    投稿日: 2019.12.22
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    北関東連続幼女誘拐殺人事件を追うノンフィクション作品。ジャーナリズムの本質に触れることができる良書。著者の「小さな声」に耳を傾けるルール、行動に感銘を受ける。ただ、この書をもってしても未だに事件は解決していないということが、警察・検察の構造的な欠陥を明示しているようだ。 解説にあるジェイ・ローゼン氏の「スクープの四形態」の定義が快活で面白い。日本にはなんとエゴスクープ(自己満スクープ)が多いことか...。情報過多だし、資源の無駄使いで辟易する。

    4
    投稿日: 2019.12.09
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    殺人犯はそこにいる 清水潔 平成28年6月1日発行 (株)新潮社 平成28年12月5日 12刷 読書部副部長ペコリーヌさんにお借りした 「文庫X」とカバーしてある本書。 そういえばこの不思議で妙に目立つカバーの文庫を当時書店で何度も手にとった事を思い出しました。 日本テレビ報道局社会部記者の肩書を持つ著書の渾身の…まさに渾身のノンフィクション作品です。 なかなかの問題作です。 このカバーを書いたさわや書店フェザン店文庫担当の長江氏のこの行動も頷けます。 ぼく個人は常々 日本の司法制度、警察、検察、裁判所の優秀さは世界一であると思っています。 ただ世界一である事が大切なわけではなく 正義である事が唯一大切で必要なシステムで そのシステムが正しく動いている事が世界一であるべきだと思っています。 世界一の正義を守るため 正義の方を歪めてしまっている事実を本書は鋭く伝えています。 「小さな声を聞く」報道記者としての著者の信念は最後まで正義でした。 そして現在の報道機関には大きな問題があると思っていますが… その情報の受け手であるぼくらにも大きな問題があるとも思っています。 なにが誰に何のために書かれているのか? ぼくらはそれを読み解く力を持っていなければ 誰かの都合の良いように操られてしまうのだろうなぁ… 結局、正義を潰してしまうのは簡単に情報を信じてしまうぼくらにも責任があんだろうなぁ… って気づかせてくれる本書でした。

    4
    投稿日: 2019.11.22
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    さわや書店「文庫X」キャンペーンの新聞記事で知り、後日近所の書店であのブックカバーを見つけ購入しました。なぜこんな少女達がこんな目に遭わなければいけなかったのか、真犯人はのうのうと闊歩している、ふつふつと怒りが沸いてきます。そして冤罪、警察捜査のいい加減さ。犯人を探しているのではなく、自分達が犯人と信じた人間を犯人にするための捜査をしているのではないか。大部分の警察官は真面目に捜査していると思いますが、今回登場したいい加減な警察官のせいで警察検察全部を疑ってしまう。

    1
    投稿日: 2019.10.24
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    この作品に5つ星しかつけられないのか。 事実は小説より奇なりを地でいく、濃厚なノンフィクション。 このディティールはちょっと小説では出せない。 これまでの警察や検察、裁判所などに対する信用がグラリと揺れることは間違いなく、日本の、世界の弱さや忖度、正義の在り方を問答無用で考えさせられる本書。 子供の時に親に教えてもらったような、自分が間違っていたらしたら謝る。 当たり前のようでも、大人や組織になった時に難しいのでしょうね。 そんな時に私たちになにができるのか。 自分の頭で考えること。 柔軟な発想をして決めつけないこと。 両極端なそれぞれの情報に多く触れること。 そのためにも、清水記者のような真のジャーナリズムを持って、情報を発進できる人間が一人でも多く増えることを願います。

    1
    投稿日: 2019.10.19
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    日本を動かすって大きく出たな!と思ったけど全然大げさじゃない、本当に日本を動かす話だった。こんな真摯に報道してるジャーナリストがいるんだ。素直にすごいと思った。これは周りにも勧めたくなる本。広めた書店員さんもグッジョブ。

    3
    投稿日: 2019.10.04
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    2015/1/12あまりの衝撃的な内容で2日間で読んでしまった。自分も娘の親として、我が子を奪われた親の無念さが心に残った。★5

    1
    投稿日: 2019.09.01
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    9割面白い。ただフィクションではないので、未解決だけに最後のまとめ方に苦労したのではないだろうか。取材の進め方などで参考となった一冊。

    1
    投稿日: 2019.09.01
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    文庫本Xカバーを観て購入した。 調査報道・ノンフィクション作品はあまりなじみがなかったが、清水さんの行動力と信念の強さには心を動かされた。しばらくは清水潔さんの著作を追いかけようと思った。 無実と無罪はちがうという話や、筋読みを否定する証拠を「消極証拠」と呼ぶことなど知らないことも多くあった。

    2
    投稿日: 2019.08.18
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    『一体、何を信じればいいのだろう』 先日観た映画『新聞記者』の感想だ。この本を読んで、また同じことを思った。 そんなにもわが身が大切か。 すでに地に落ちている権威など守ってどうしようというのだ。 過去の教訓はなにも活かされていない。 これでは同じことが再び起きる危険性が高い。 そして、なぜ真犯人を捕まえようとしないのだ。 警察とあろう組織が、殺人犯を野放しにして平気なのか。 人として許せるのか。 それで国家権力といえるのか。 はがゆい。情けない。 変えなければならない。 多くの人に読んでほしい。

    4
    投稿日: 2019.08.15
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    本当にあった事件だからこそよりリアルで、残酷で、背筋が凍るような何とも言えない恐怖を感じた。 自分たちの都合の良いように証拠を潰した警察や、その場の状況で簡単に自分の意見を変えてしまう人々。誰が本当のことを言っているのか判断はとても難しいし、どの情報を信じたら良いのか分からなくなる。 日本のどこにでもあるようなその街で、あなたが住んでいるかもしれない普通の街で、あなたは刑に服することもない「殺人犯」と、日々すれ違うことになる。

    1
    投稿日: 2019.07.21
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    1907 実際の事件を追うノンフィクション作品。語り口、話の進行から非常に読ませる一冊。真実は一つのハズが誰かの損得や都合で偏りの出来る状況は怖い。物事の見方を改めて考えさせられる作品でした。

    2
    投稿日: 2019.07.18
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    文庫Xという形である書店さんで売り出されて、題名も作者名も隠されていたのにとても売れて話題になった本。 確かにこのカバー見たら読んでみたくなるよね。 調べたら誘拐事件や冤罪のお話、しかもノンフィクションとのことで。 * 普段、フィクション以外をあんまり読まないので悩んだんだけど。 読み始めたらページを繰る手が止まらなくて、一気読み。 …色んな意味で震えた。 * * 冤罪について。 科学捜査、特にDNA鑑定(DNA型鑑定)って言われたら、もう唯一絶対のものと思ってたのに…。 CSIとかそういうののイメージで。 それが根底から覆されてしまう怖さ。 これって、昭和の初めとかじゃなくて平成の話なんだよね。 怖い…怖すぎる…。 * そして、警察や検察の隠蔽工作。 正義なんて、どこにもないんだなって思った。 保身しかない。 殺されてしまった女の子たちや、遺族のこととか少しは考えたことあるのかな…。 行方不明のままとか、悲しすぎる。 * * 著者の清水潔さんは、雑誌記者とかをやってて、あの「桶川ストーカー事件」を独自に調査して、そこから事件を解決に導いた方らしい! この北関東連続幼女誘拐殺人事件も執念の調査で、どこまでも追っていくのがすごかった。 私、週刊誌とかって芸能人のゴシップとかしか載ってないのかと思ってて…完全に偏見だったわ…。 反省。 * 立ちはだかる警察や検察の壁に、読んでる私でさえイライラと焦燥感が募って、ぐるぐるしたのに、ご本人はさぞ悔しかったろうと思う。 こんな理不尽なことがあって良いのかなって、読みながら思ってたし、読み終わってからもその思いが止まらない。 * * この本の感想は言い尽くせないので、本当に沢山の人に読んでもらいたいと思った。 みんな読んだら震えると思う。

    1
    投稿日: 2019.07.15
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     殺人事件が発生した。容疑者が逮捕された。マスコミがそう報道するや否や、われわれはその容疑者が犯人だと断定してしまう。しかしそれはあまりにも短絡的な決め付けではないだろうか。  人が死んだ。殺された。被害者がいる以上は、加害者もいるはずだ。しかし加害者すなわち犯人の可能性がある人物は、それこそ無数にいるはずである。犯人の可能性がない人物を見つける方が、むしろ難しいくらいだろう。しかるにわれわれは、警察が逮捕した人物を犯人と決め付けてしまう。その事件について何も知らないというのに。容疑者はおろか被害者についても何も知らないというのに。なぜか? それしか情報がないからだ。  先入観というのはおそろしいもので、いったん犯人と決め付けられたが最後、その容疑者の無実を証明するのは至難の業である。ましてやDNA鑑定で有罪とされてしまったら、潔白に戻るのはらくだが針の穴を通るよりも難しいのではないか。  警察にとって最も都合が悪いのは、被害者がいるにもかかわらず真犯人がまだつかまっていないという事態である。それを避けるためなら、冤罪でも犯人がいてくれなくては困る。たとえDNA鑑定そのものが怪しいということが判明しても。 「DNA鑑定」というと、絶対的な証拠のようなイメージが浸透していることに、以前から違和感と怖さを抱いていた。その鑑定を実施するのは人間である。間違えることだってあるだろう。事実足利事件の犯人とされていた菅家さんは間違って逮捕された。同じDNA鑑定で捕まった別件の犯人に対しすでに死刑が執行されていたという事実も、この冤罪をひっくり返すことを限りなく困難にしていた。本書の著者が声を上げていなかったら、そのまま死刑になっていたのではないか。 『殺人犯はそこにいる』というタイトルに象徴されるように、本書の著者は「北関東連続幼女誘拐殺人事件」の真犯人がまだ野放しになっていることに警鐘を鳴らしている。しかし個人的には、真犯人が野放しになっていることよりも、無実の人間が無実と分かっていながら死刑にされかけたという事実の方がよほど恐ろしかった。「無実と無罪は違う」という言葉が重い。無実の人間が処刑されるくらいなら、凶悪犯が刑務所で生き延びる方がまだマシではないだろうか。犯人は作られる。死刑制度は廃止した方がいい、とつくづく思う。

    2
    投稿日: 2019.07.09
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    本が売れるかどうか。それは、「売り方」×「内容」だと思う。 この本は、まず、本の「売り方」で注目を集めた。 盛岡のある書店の文庫コーナーの一角に山積みされた、「文庫X」。 文庫Xとは、本来の書籍名ではない。 書店員が、(出版社に断りを入れたうえで)便宜上付けた名前だ。 書店員自ら文庫カバーを作成し、「書籍名、著者名、出版社」をあえて隠して売る。 中身を立ち読みできないよう、ビニール包装する徹底ぶり。 カバーから読み取れることは、 「小説ではない」「500ページを超える」「著者は何やら熱い人らしい」ということ。 この売り方がSNSで話題となり、後に大ベストセラーに。 「普通に売っていたら、買わなかった。ありがとう。」 こんな声が読者から寄せられているそうで、書店員の売り方が見事にハマった。 ただ、過去にもこういう「売り方」はあったらしい。 が、「ここまでベストセラーになった本はない」ということは、 「売り方」だけではなく、本の「内容」も素晴らしかったということだろう。 文庫Xの正体は、  清水潔 著 「殺人犯はそこにいるー隠蔽された北関東連続幼女殺人事件ー」新潮文庫、2016。 著者はジャーナリスト、日本テレビ報道記者。 本書の概要は、以下。  報道特番を任された著者は、ある不可解な事件を取り上げることを決意する。  その事件とは、岐阜と栃木の県境、半径10km内で、幼女が連続して誘拐され、死亡あるいは行方不明、というもの。  こんな狭いエリアで、幼女が連続して誘拐されているなら、同一犯による犯行、と考えるのが自然だ。  だが、犯人逮捕後も、幼女が誘拐されている。なぜだ。  一方、当の犯人は、獄中で無罪を訴えている。  ・・・冤罪なのか?  犯人逮捕の決め手となったのは、「DNA型鑑定」だ。  DNA型鑑定で、冤罪なんて、ありえるか?  しかし、もし冤罪なら、真犯人が今も野放しにされているとしたら、、、 これは、小説ではない。実際にあった事件だ。 著者は、殺害現場、遺族、加害者親族、捜査関係者など、 徹底して現場取材を進め、この連続幼女誘拐事件の真相に迫る。 その行動力は、この事件を隠ぺいしようとしている警察とは比べ物にならない。 これは、一報道マンが警察、司法という権力に挑む物語。 著者を動かすもの。それは、「一番小さな声を聞く」という哲学。 この事件の場合、「一番小さな声」とは幼女5人、その遺族・家族の声。 「この声を聞き、真相を明らかにすることが報道マンの使命」。そういう信念を持っている。 文庫Xの宣伝文句どおり、著者の熱さが心地よい良本。

    1
    投稿日: 2019.06.25
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    足利事件については知っていたつもりでした。でも、この本の書かれた意義はDNA鑑定や作られた冤罪ではなかった。冤罪の影に無理やり隠された連続幼女誘拐事件。ミステリや警察小説により、警察の隠蔽気質や狡さは嫌というほど読んでいましたが、それはフィクションであり、しかもそのフィクションには正義はかざされ軌道修正はされていました。ところが現実はどうなのか。誰が隠蔽されたものを晒せるのでしょう。ごめんなさいが言えないのはなぜなのか。こんなことが現実だとは信じたくないです。ただただ腹立たしく悲しかったです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    この本には明確な著者の意図がひしひしと感じられます。犯人の逮捕。事件を風化させないこと。 北関東連続少女殺人事件を追い続ける事件記者が、足利事件の冤罪を晴らしこの本を執筆してまでして、追いつづける犯人(通称ルパン)は、今もなおどこかでパチンコを打ちながら暮らしている、これが今なお起きている現実であるということ。終わった事件の手記ではないのがこの本、殺人犯はそこにいる。 事件の形跡から遺族、検察、裁判、DNA 鑑定まであらゆる事件の全容が解明されているのにもかかわらず、いまだ、犯人を捕まえられない。 群馬県太田市は以前転勤で居たこともあるのですが、あの辺りで事件があった事は、この本を読むまで私も知りませんでした。 知らなかったから。 連続少女殺人事件が起きている地域だと知らなかったから。 パチンコ屋にそんな危険がはらんでいるとは知らなかったから。 知らないことは悪ではないけど、知らないとはかくも恐ろしいことなのかと、、。 特に冤罪で死刑判決になる、という事もあり得るなんていう事。 日本では現在も死刑制度があり、人を殺めたのだから死刑だ!と思うことや、死刑制度に賛成する気持ちも私はかつて持っていた。けれども、誰が冤罪で死刑判決になる事もあり得るなんて思いながら、死刑制度に賛成!と言えるだろうか。 娘が殺されて犯人を殺したい!その気持ちになった時、その犯人がまさかの誤認逮捕だったなんて誰が思おうか。 (事実を)知らないということは、時に恐ろしい暴力にもなりうる。 逆に、知っておくことは、今でもなお力になるとも思う。例えばこの事件について知っておくこと、頭の片隅に置いておく人が増えれば...来たるべきこの本の本当の結末が迎えられるかもしれない。

    1
    投稿日: 2019.06.06
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    私が遺族だったなら、ただ真実が知りたい。自分の娘が誰になぜ殺されたのか。誰かが捕まればいいのではない。犯人が捕まらなきゃ意味がない。操作の過程で、もし間違った人を逮捕してしまったのであれば、そこを改め軌道修正しなければならない。菅谷さんの事件が、操作の過程で間違いに気づいていたなら、横山ゆかりちゃんの事件は起きなかったのではないかと思うと無念というより憤りさえ感じる。警察や検察はいつだって正義の味方でいなきゃいけないのに、真実を隠されることに遺族は傷ついてる。

    2
    投稿日: 2019.06.04
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    文庫Xの中身だと知り、普段ノンフィクションはあまり読まないので興味本位で購入。 凄いノンフィクションでした。 事件の事は報道番組などで見た覚えがあったけれど、ここまでちゃんと知る事が出来て良かったです。と、同時に心底恐くもなりました。

    1
    投稿日: 2019.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫化されたとき、タイトルを隠し「文庫X」として売るという手法で評判を読んだこの作品、当時は反発心からブームに乗れないでいた。 それから何年かが経ち、ページを開いてみたらその内容にグイグイと引き付けられての500ページを一気読み。あ~、もっと早く読むべきだった

    1
    投稿日: 2019.05.12
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    非常に読みやすく、事件の内容や調査取材のことなどがわかる。 "消費"されてはいけない一冊。 どんな形であれ、一刻も早い事件の解決を望む。

    2
    投稿日: 2019.05.06
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    ノンフィクション小説とは思えない、ミステリー小説の中のお話のよう。 日本の警察がこんなに腐ってるなんて信じたくない。

    1
    投稿日: 2019.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごく、面白いですね。面白い、という言いかたは、語弊がある気もします。ものすごく、大切な事を伝えようとしている本、といいましょうか。とりあえず、とても大切な本ですね。素晴らしいです。 なにしろ、これは小説ではなく、ノンフィクションです。普段は、ノンフィクションものは殆ど読まないのですが、これはもう、間違いなく読んで良かったですし、一人でも多くの人に読んで欲しい、手に取って欲しい、としみじみ痛感した本です。トルーマン・カポーティの「冷血」を思い出したのですが、ちょっと的外れな気もしますが、なんといいますか、表現として、「本当に伝えたい」という気持ちとして、似通っている気がしました。見当違いな気もするのですが、、、 著者の清水潔さんは、なんといいますか、「信頼できる」という表現がぴったりですね。なにしろ、信頼できる気がします。ここまで、ちゃんと正しく、憤ることができて、追及することができて、自分の無力さを実感しつつも、でも、出来ることはするぞ、自分のできることは、なにしろするぞ。というその姿勢。尊敬の思いしかないですね。 ここまでもう、色々なことを暴いてしまって、追及しまくってしまって、立場が危うくならないのかなあ?と、そんな心配すらしてしまうのですが、いやもう、凄い。「一番小さな声を聞け」ということに、どこまでも忠実なんだろうなあ。 なにしろ、百聞は一聴に如かず。百聞は一読に如かず。とにかく読んで欲しい。これはもう、本当に大切なことを伝えようとしている本ですから。その思いだけですね。いやもう素晴らしいですよこれは。

    2
    投稿日: 2019.04.30
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    横山ゆかりちゃんの行方不明事件は知っていたが、まさか他4件の幼児殺人事件が関係してるとら知らなかった。 恥ずかしながらそれに絡んだ冤罪事件も知らず(たぶんその当時は見聞きしてるはずだが、記憶として残っていない) 私にも子供がいるが、 パチンコはしたことがないしどこか人事のように思っているのだろう。 だけど、被害者の関係者になることも冤罪事件に巻き込まれることも この本を読んで有り得るのでは?と思った。 最後にルパンが逃げ得にならないようにただ祈るのみだ。 そして横山ゆかりちゃんが早く見つかることを心より祈っています。

    1
    投稿日: 2019.04.29
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    感動した。本書はノンフィクションであり、ドキュメンタリーである。テレビ局の報道記者である著者が、栃木県と群馬県で起きた、5件の幼女殺人および行方不明事件について、徹底的に調べ上げ、当局の捜査に対して疑問をたたきつける。 何に感動したかといえば、著者の真実を探そうとする真摯な姿勢にである。ジャーナリストといってもいろいろいるとは思うが、一人でここまでするのか、と驚いた。著者の正義感には全く頭が上がらない。 同一犯の疑いが消えない5件の事件のうち、4件目の真美ちゃん殺人事件で逮捕され無期懲役判決で17年間服役していた菅家さんは、この記者の調査がきっかけになり、DNAが再鑑定され、無罪となり釈放された。恐るべき冤罪である。これをつかんだだけでも著者の功績といえるが、あくまでも狙いは、真犯人を見つけ出し、司法に裁かせることである。執念ともいえる取材を何年にもわたり繰り返し、情報を発信し、「事件は時効、DNA鑑定は正しい」と動かない司法に対し、働きかけていく。 著者は、取材をしていく中で、真犯人と思われる男を探し出し、捜査機関に情報提供をするが、「ある事情」がある検察は取り上げようとしない。ある事情とは、DNA鑑定が間違っていたと発表された2週間前に執行された死刑に絡む。さらに調査を進めると、その死刑判決で使われた検察側の証拠が故意に切り取られ、ねつ造されていた。 これだけの本が多くの人に読まれながらも、いまだに真犯人を追及しようという動きがない。非常に残念なことだ。新聞や雑誌の記者でもあった著者はさすがに構成も文章もうなるほどうまく、一度手に取ったら、本を置けないほど夢中になって読んだ。まだ読んでいない人には強くお勧めしたい。

    4
    投稿日: 2019.03.25
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    真実を、報道のあり方を考えさせられる一冊。 これ、フィクションじゃないんだ…。 詳しくはブログで。 http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52461034.html

    2
    投稿日: 2019.03.08
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    2019年10冊目。 冤罪事件の記憶に新しい「足利事件」。中学社会の教科書や資料集にも載っている。 この事件の真相に迫ったのが、他でもない著者だったと知り、すぐに本書に引き込まれた。 ただし、著者は警察官や検察官ではない。一記者なのである。報道記者がこれほどの取材や調査をするなんて!と驚いた。 読み進めていくうちに気づいたのだが、著者は、あの「桶川ストーカー事件」の闇を解き明かした人物らしい。 以前、特番か何かで、真実を隠し続ける警察に乗り込み「明日、事件の記事を雑誌に載せます!」と大声で叫んでいた記者を見たことがあるが、あの記者がきっと、この著者なのだ。 一方、遠い記憶になりつつある、群馬県太田市の横山ゆかりちゃん行方不明事件。当時小学生だったわたしは、他県といえど隣接する身近な地域での事件だったので、よく覚えている。下校中、派出所の掲示板にチラシが貼られているのを立ち止まって見た。 まさか、足利事件とゆかりちゃん事件が繋がってくるなんて…。否、「北関東連続連続幼女誘拐殺人事件」が浮かび上がってくるなんて…。 真犯人は割り出されているに等しいのに、なぜ事件は全く動かないのだろう。本当に、司法の闇を感じる。

    3
    投稿日: 2019.03.06
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    ノンフィクションなんだけど、まるでミステリー 小説のように続きが気になって一気に読んだ。 足利事件が冤罪だったって事は当時のニュースで なんとなく知ってた。 正直なところ、疑いがあったから捕まったのに 釈放して大丈夫?って思ってた。 報道を受け取る側が無責任でいることの危険さが 分かった気がする。 それに、日本を動かした著者は仕事人として ものすごく尊敬。カッコよかった。 マジで読んで良かった一冊。★5の中でも別格。

    2
    投稿日: 2019.03.03
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    ジャーナリズムとは何かということを考えさせられた。 真犯人と確証があっても決して実名を明かさない。私刑という言葉がこころに響いた。 マスコミ系に勤めている方には是非読んでいただきたい。

    2
    投稿日: 2019.03.02
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    文庫X ある本屋さんで、どうしてもこの本を手に取ってほしい書店員さんが考えたカバーを通常のカバーの上にかけて売り始めた。ということをある本を読んで知ってはいたが、読んでみようとまでは思っていなかった。 別の本を読んでいてこの本に触れる行があり読んでみようかと思うようになった。が、本そのものに出会えないまま時が過ぎ、もう縁がなかったかなと思い始めた時に出会えた。 ジャーナリストとして調査報道に携わる作者の、事件に対するときの考え方や関係者への取材のあり方には共感を持てる。県警という県ごとに線引きされた地図の中だけで考えることの愚かさに腹が立つ。悪いことをする人にそんな線引きは存在しないのに。 お巡りさんを信じていたいし、悪いことをする人のいない世の中に安心して住んでいたい。

    2
    投稿日: 2019.02.25
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    丁寧な調査報道で真実を暴き出し、足利事件における冤罪を明らかにした名著。「文庫X」としてタイトルなどを伏せた状態で販売されヒットしたことでも有名であるが、わたし自身は話題になる前に購入している。さて、本作の評価であるが、ひとりの人生を変え社会を揺るがした以上、掛値なしに5つ星である。じっさいのところ、星がいくつあっても足りないくらいで、永遠に読み継がれてほしいと思う。それくらい大きな価値がある。しかし、それにつけても腹が立つのは検察の対応である。本来であれば、一介の記者によって冤罪が暴かれるなんてあってはならない。そもそもこのような書籍なぞ、この世に生まれてはならなかったのだ。つまり本作はいち記者の丹念な取材の証であるいっぽうで、この国の検察がいかに腐っていたかを知らせる恰好の証拠でもある。そう思うと、書籍の内容はすばらしいのに、なんだか後ろ暗い気持になってしまう。ちなみにわたしは――というより多くの論客が――袴田事件は冤罪であると考えているが、検察はどうやらそうではないらしく、いまだに再審請求を棄却するなど信じられない対応を続けており、足利事件のころからちっとも進歩が見られない。まったくガッカリしてしまうが、そのような国であるからこそ、本作はより多くの人に読まれるべきであると考える。

    1
    投稿日: 2019.02.11
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    渡良瀬川を挟んで栃木と群馬で起きた5人もの少女が殺害された事件。そのひとつの足利事件で逮捕される決め手となったDNA型判定。しかし、ひとりにの事件記者=著者の執念ともいうべき事件捜査によって、その検査のずさんさが明らかになり、誤認逮捕、十数年に及び投獄、冤罪事件が判明する。しかし、検察・科学警察捜査・警察当局の姿勢は、いまだもって未解決事件の進展操作には結びついていないという。法務大臣、そして総理大臣さえ斬り込み、突き動かすことができない警察・検察の組織とは・・・。

    2
    投稿日: 2019.02.10
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    ノンフィクション物は 正直あまり読まないでした。でも 今回読む機会ができ 読むことができました。 これは 人として 今を生きる人として 読まなくてはいけないものだと感じました。ここに取り上げられた事案は そういえば新聞、テレビで見た知った 知識しかなく なにも 疑問ももたず へぇ~そんなことがくらいの 感想しか持たなかった自分が 恥ずかしいかぎりです。作中で 地位や権力がある大きな声は拾ってもらえるのはあたりまえ、「小さい声」こそ拾わなくてはならない。そう思って行動する人が すべての機関にいてくれることを願います。

    5
    投稿日: 2019.02.05
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    北関東連続幼女殺人事件を扱うジャーナリストによる渾身のドキュメント。根底に流れているのは作者のとめどなき怒り。犯人と、あろうことかそれを擁護する検察を始めとした官への怒り。そして官の担保された事案を鵜呑みにする報道の実態だ。大なり小なり組織とは個々人の集まりだが、個々人の自己防衛が過剰に働く結果、組織防衛につながるし、警察、検察のような組織では顕著になろう。それがよい方向に働くならよいが、誤認逮捕や失敗を認めない方向に傾くなら権力が大きいだけに恐ろしい。栃木県警を始め、到底許せない警察組織や裁判官、法務局。こんな事がまかり通っている日本であるとは。アリバイを常に考えながら生活したくなるし、再犯性のある犯人が野放しの状況に寒からしめられる。 作者の怒り目線で描かれており読みやすく感情移入する。孤高のジャーナリストである作者の行動が真に日本を帰る日が来ることを願ってやまない。 文庫Xという表紙は一人でも多くの人に読んでほしいという熱い思いによるもので功を奏していると思う。自分もこのインパクトある文庫カバーを見て手にとった一人だから。

    2
    投稿日: 2019.01.31
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    文庫本Xのカバーが物語っている。衝撃を受けた。まずは手に取って読んでほしい。日本の警察、検察は優秀と言われるが、果たしてそうなのか?彼らにとって都合の悪いことを、人の命と引き換えに、握りつぶしていないか?実際にこの本で詳細に書かれる清水氏が行う調査がTV番組で取り上げられ、国会で追及され、ついには首相の口からこの事件についてのコメントが出たにも関わらず、警察検察は動かなかった。では、我々市民にできることはないのか?大きな権力に立ち向かう術はないのか?この国に失望しそうになる。いや、できることはある。それはより多くの人がこの本を読むことだ。北関東幼女殺人事件、足利事件、そして飯塚事件に関心を持つことだ。 清水氏の洞察力と絶対ぶれない信念、現場力。いつまでも持ち続けてほしいし、清水氏のようなジャーナリストが増えることを切に願う。 ルパンよ、逃げ切れると思うなよ。そうだ、その日が来ると信じる。

    3
    投稿日: 2019.01.13
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    「文庫X」の企画をご存じだろうか? 私も本屋でたまたまこの書名を隠し、書店員さんの熱烈な推薦文を記載したカバーを見かけて買った。 北関東連続少女殺人事件で犯人とされ、17年を獄中で過ごした人物は完全に無実だった。DNA鑑定の再実施でまったくの別人であることが明らかになったこと、裁判官が謝罪するという異例の展開となったことくらいはざっと新聞で知っていた。つもりだった。 「知らないでは済まされない現実が、この作品では描かれます」。 書店員さんの書いているとおり。 読み終えて、ただ、沈黙。そして、心から「一人でも多くの人に読んでほしい」と思う。

    3
    投稿日: 2019.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて調査報道のノンフィクション型の本を読んだ。この本は表紙がとても印象的で、何かホラーな予感がし購入した。 内容は北関東連続幼女誘拐殺人事件を取り扱っており、自分の記憶でも鮮明な菅家利和さんの冤罪をテーマに書かれている。 著者の清水さんは、一貫してこの事件を解決するため日々奔走し続けていて、自分の目で見たことを信じ、大きな組織の情報には騙されないという断固なる決意のもと操作をしていた。そんな姿や、必ずこの事件を解決するという熱意がひしひしと伝わってきた。 なによりも、警察や検察の曖昧な捜査や、誤報道、自分たちの保身のためだけの行動を知った時とてもショックだった。 そんな大きな組織に少数で立ち向かう清水さんだったからこそ事件は解決していないが、菅谷さんは釈放されたのだと思う。 壮絶なストーリーがあり、引き込まれた本だった。

    2
    投稿日: 2018.12.12
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    文庫Xというセンセーショナルな売り出し方をしていて、関心持てずにいたのですがその文庫Xという企画自体が、この本を出来るだけ読んで欲しいという想いで展開した企画だったんですね。もっと早く読めばよかった。 幼女誘拐殺害事件から、冤罪の可能性、20年越しの5人連続殺人事件の可能性へと一介の記者が追及していくど熱い本です。 題名に「隠蔽された」と書いてある通り、最終的に未解決のままです。誰が隠蔽したのか?警察ですよ警察!正義の味方で有るはずの警察が自分たちの体面を守る為に、善良な市民の人生を台無しにし、そして連続殺人犯を野放しにしているのです。 清水記者の執念が詰まった驚異的な名著です。これは皆読まなくてはいけません。 マスコミの弱い所に集中攻撃をしていく姿勢には虫唾が走りますが、清水記者の小さな弱い声に耳を傾けて、それを世の中に問うていく姿勢がかっこよすぎて惚れます。 冤罪で17年間も収監されていた菅家さんは、家族も失い汚名を着せられました。無実を訴える声を踏みにじり続けた警察、司法、その微かな声を拾い上げた清水記者の行動力に脱帽です。 桶川ストーカー殺人の記者も清水さんなんですね。あの事件も警察の怠慢及び犯罪行為で無辜の女性が殺され、しかも警察の印象操作で、殺された女性が悪いような世論まで作り上げました。これもまた人間として信じられない事件でありました。 未だに野放しの真犯人最有力通称「ルパン」。絶対に皆忘れません。

    1
    投稿日: 2018.12.05
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    “これは小説ではない、事実である”からはじまる本書は、新潮ドキュメント賞を始め、さまざまな賞を受賞した事件ノンフィクションです。『調査報道のバイブル』とされ、緻密な調査活動の基本に立ち、人として、疑問に思うこと、納得できなことに、少しずつではあるが、歩み続け、真相究明する、その姿はただただ敬服するしかない。『小さな声』を大事にする、この一言は報道に限らず、重要だ。

    0
    投稿日: 2018.10.15
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    衝撃的でした。 犯人分かっているのに…。 そしてひどい。 こんな事件がなくなるように、警察や国がどうしてちゃんと動いてくれないのかと思います。 その辺でのほほんと生きてる犯人。 絶対許せない。

    1
    投稿日: 2018.10.08
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    書店員Xを、読んでから読みたかった本。 こんなことが実際に起きているのか。 たしかに、菅家さんの冤罪報道の映像は見た記憶がある。 その背景にはこんなことが起きているのか。 そしてまだルパンは捕まっていない。 四年かけた著者の執念と、記者の存在意義を強く思った本。 法治国家だけど、人間が運営しているもの。 そしてそれが良い人ばかりとは限らない。 過ちを自覚しながら、それを隠蔽、改竄して生きている人もいる。 そういう人ばかりでない世界だからこそ、そういう人を糾弾し、問題提起する人が必要。

    1
    投稿日: 2018.10.07
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    殺人犯はそこにいる。清水潔先生の著書。清水潔先生のジャーナリストとしての熱意には胸が打たれる思いです。事件の被害者や被害者家族のためにも、一日も早く真相が解明され、真犯人が逮捕されることを願います。事件に関与した警察関係者や捜査関係者にも読んで欲しい一冊です。

    1
    投稿日: 2018.10.06
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    あるものを見てしまう あるものを聞いたしまう あることを体験してしまう あることを知ってしまう それらの 前と後では ものの見え方とらえ方が がらっと 変わってしまうことがある 本書はまさにそのことを教えてくれる 普段の日常の生活の中で 先ず経験することのない 殺人、検察、冤罪、DNA鑑定… それらの事柄のすぐ隣に 私たちの暮らしがあることを 教えてくれる一冊である

    3
    投稿日: 2018.09.25
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    これ当たりだなハマったわと思いながら読む時はいつも、数時間でああもっと読みたいのにもう半分過ぎちゃった、となるのだが、これはそのテンションでもまだ半分に満たないペースで意外だった。それほどかみしめて読んでいた、何もかもずっしり重かった。後半も飽きないどころか展開は続き、残りページが減っていく寂しさに気づかないふりしてもっと先に進みたくて、同時にいろんな思いが沸き起こってきて止められなかった。 足利事件の裏側を放映していたテレビを見るともなく見ていて、そんなことある?!とググったら、番組で取り上げ続けたことがきっかけで再審とあり、著者の名前のリンクを見て読まないわけにいかないと直感した。右から左へ受け流していたなんとなくの情報、その奥にこんな大闇があったとは。ボキャブラリーなさすぎてイラつくイマドキの若者ばりに「ヤバい!」を連呼をしたっちゅーに。むしろ多くの若者にこれ読んで本来の意味で連呼して欲しいわ。警察どころの話でなく、国家が、日本が、もう闇が深すぎる。人間は愚かだけど、できることもきっとある。

    5
    投稿日: 2018.09.09
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    会社のボスから著者の本のお薦めをいただき、読んでみたらこの本、あの「文庫X」じゃないか!とビックリした次第です。 なるほど、私はボスのお薦めだから読んでいた要素はあるけど、このタイトル、この表紙をふと書店で見かけたからと言って手に取る人はそうそういないだろうなぁ、と思いました。カバーかけちゃうのも納得。でも、本当に読まないのは勿体ない本です。 読み出しさえすれば、後はグイグイと読み進められる本なので、読書になれた諸兄にはぜひ安心して身を任せていただきたいと思う次第です。別に本著に借りは無いのですが。 本著を読んでいて思うのは、社会人としての筋の通し方がしっかりなされているということ。ここまで丁寧にやりますかね、というところはありつつも、その筋を通すからこそ、著者が通す主張に骨が入るような感もあります。 義憤っぽいモノが読んでいるとたくさん生まれてくると思うのですが、大事なのは、じゃあ日常でどうそれを実践するかということなんだと思います。自らどうこうというのはあまり無いと思いますが、見過ごしちゃってるようなことはないか。気をつけていきたい次第です。 しかし、著者のような方が日本のジャーナリズム界にいてくれて良かった。結構限られた一部の人に支えられているような要素はあると思うのです。 自分も、全く業界は違いますが、そう言われるような存在になれれば良いなぁと。

    2
    投稿日: 2018.09.02
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    ちょっと作者の熱さがついていける人と鼻につく人がいるとは思うが、未だ解決していないという事実と提起している問題の重さが、全てを凌駕している。

    2
    投稿日: 2018.08.29
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    これは一度読んだら忘れられない本になる。 テレビで菅家さんのことは知っていたけれど、その裏で何が起こっていたかは全く知らなかったし、この本を読むまで考えもしなかった。 意識を変えられた本でした。

    1
    投稿日: 2018.08.25
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    私たちが普段目にするニュースはどこから来たものなのか。事件は現場で起こっている。現場に行ったこともない霞ヶ関の警視庁や官僚が発する情報を、これまた現場を取材しもしないメディアが活字にし、届けられる。霞ヶ関発という担保があればメディアも安心なのだ。事件の被害者や冤罪で逮捕された無実の人はおきざりなのだ。おきざりにされた人々に寄り添い、真実を求めた清水潔。もう一冊読みたい。 ★4(著者の別の本をぜひ読んでみたい)

    1
    投稿日: 2018.08.20
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    読んでよかった本。 もし私が助けを求める時、医者や警察は、神様くらい万能であってほしいと思う。でも相手も人間だということをお互いに忘れてはいけない。 この本だけで一方的に物事を決めてはいけないけれど、 目撃証言する人の中には、目撃したシーンが印象深く残ってる人もいれば、言われてみればそんな気がする程度の弱い記憶の人もいる、とか、マスコミから追われる人の気持ちとか、事件の中で地団駄踏んだり、歯ぎしりをする人がいるという、薄くボンヤリしたイメージを、グッと近くに感じて考えさせられる本だった。

    2
    投稿日: 2018.08.16
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    たまたま流れてきたついったのおすすめで読んでみたんだけど、おもしろかった!しかしここに来て初めて知ったが、相当な話題作だったのね(^_^;) いや〜、しかし警察怖いですなあ… ドラマや小説でも散々こういう姿に描かれてるし、実態とそんな乖離してないのかしら… 自分は何ができるのか、て考えちゃうけど、まあ一人一人が良心に基づいて生きる、行動する、て基本に立ち返るしかないなかな…

    1
    投稿日: 2018.08.09
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    小説のようにも思える文章で読みやすかった。そして警察と検察の不都合な真実を隠し通そうとすることに憤りを感じます。それがまた小説でもよく読むような事で、小さき者の声を大事にするという著者の気持ちを強く感じました。

    1
    投稿日: 2018.07.05
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    ふぅ…。 疲れた。 昨年話題になった「文庫X」、ずっと気になっていた1冊をようやく手に取れた。 前半・・・・。 仮にフィクションであったとしても良くできてるなと思える位の臨場感と疾走感とドラマティックな展開。 筆者の執念の取材が、人を動かし、世論を動かし、霞ヶ関までをも動かし…まさしく“日本を動か”していく様は、痛快だった。 それが、フィクションどころか紛れもないノンフィクションなのだから、心に響く。 足利事件の冤罪証明は、文字通り清水さんの存在なくしては成り得なかっただろう。 後半・・・・・。 本を読んでいて気分が悪くなってきた。 筆者の言うところの「当局」の人達のあれやこれやな隠蔽作業、取り返しのつかない事実…。 読んでて気持ち悪くなって来るほどの現実の重さ、社会の抱える闇…。 ★5つ、10ポイント。 20180606新。 ※「文庫X」という売り出し形態を考え出した某書店員のアイディアに感謝。 体調崩しそうになりながらも、読んで良かったと思える一冊。「文庫X」が話題にならなかったら、きっと手に取ることは無かっただろうから。 ※もっともっと、ひとりでも多くの人に読んでもらいたい一冊。

    5
    投稿日: 2018.06.06
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    2018.5.28読了 ☆5 今まで信じて疑わなかったものを根底から覆された。 無実の人を犯人に仕立て上げていく警察に対する怒り、いつか自分や自分の大切な人達も巻き込まれるのではないかという恐怖が読み進めるにつれて高まっていった。 今まで腐敗した警察や国に対して警鐘を鳴らすような小説は読んできたが、所詮はフィクションだと思い危機感を持つことはなかった。 しかしこの本を読んで、小説で描かれていたよりも酷いことが現実に行われていたことを知り、一気に目が覚めた。 たくさんの人にこの話を読んで真実を知ってもらいたい。 そして一刻も早く真犯人が見つかることを願う。

    2
    投稿日: 2018.05.28
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    足利事件の真相を追った記者のノンフィクション。 日本初のDNA鑑定に間違いがあったのならなぜやりなおさない。警察のメンツを保つための隠蔽に怒りを覚える。 そして真犯人はそこにいるのにまだ捕まっていない・・ 衝撃的すぎました。

    2
    投稿日: 2018.05.22
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    ◆著者の社会的・政治的志向と取材目的に疑義を挟まずにはいられないが、それでもなお、本書が、現代日本の刑事司法・刑事警察、そしてこれらの報道に関する問題意識の醸成に有益なのは確実な書である◆ 2016年(底本2013年)刊行。 著者は日本テレビ報道局記者・同解説委員。 ◆DNA鑑定の誤謬という衝撃的な理由で冤罪被害を被った菅家利和氏。北関東で連続して惹起していた幼女誘拐殺人事件への疑問から菅家氏の冤罪立証に深く関わることになった著者の追跡レポートが本書である。  個人的な感想を言えば、著者自身の社会的・政治的志向・取材目的に疑問はある。  しかし、 ① 被害・加害問わず問題がある実名報道。 ② 被害家族への報道=取材抑制の必要性。 ③ 冤罪の発生要因とその蔓延。 ④ 後世の技術向上の結果、過去の客観証拠の客観性が剥ぎ取られる問題。 ⑤ 官憲の隠蔽体質。 ⑥ ④⑤が招来する死刑判決への誤審の危険性と、執行による回復不可能な冤罪被害の問題。 など、刑事司法・刑事政策と、これらに対する報道機関の無思慮な姿勢まで切り込んでいる書は多くはない。  詳細は、是非、手をとって読み進めていただきたいところ。刑事司法の問題点、報道の問題点に何がしかの思いを致すことになるのは必至なはずである。  個人的には、フィクション的、あるいはテレビ的な起伏に富んだ叙述は不要で、問題点と内容にずばり切り込むような圧縮した叙述にして欲しかったが、まぁ仕方ないかな。  刑事司法・刑事警察、そしてこれらの報道に関する問題意識の醸成にはうってつけの一書であることは疑いない。

    2
    投稿日: 2018.05.12
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    この事を良く知らなかった自分に 愕然とした。 一体何を守ろうとしているのか? これが今の日本の現状なのか? まずはこの本を知り合いに薦めることから 始めたい。

    3
    投稿日: 2018.05.12
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    魂が震える作品があるとすれば、まさしくこの本に違いない。タイトルも刺激的だか、内容は更にそれを上回る。 著者の清水氏は、ジャーナリストとして、常に小さい声を聞きながら、調査報道というスキルを活用し、真実に迫る。 本書の中で述べられる北関東連続幼女誘拐殺人事件、そして、その中の足利事件。 菅家容疑者は、17年もの長きにわたり、刑務所に収監されるが、実は冤罪であったとして、釈放される。 人ひとりの人生をどう償うのか、そして未だ逮捕されない真犯人とは? 一日も早く事件が解決する日を待ちつつ、理不尽にも尊い命を奪われた5人の幼女達の冥福を祈る。

    3
    投稿日: 2018.05.07
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    書店員さんが、より多くの人に読んでほしいということで表紙を隠し「文庫X」という形で本屋さんに並んでいた本書。 読み終えて思ったのはやはり、ひとりでも多くの人に読んで、知ってほしいということでした。 TVやネットから日々流れていく情報量が多すぎて、何となく事件というものが軽く感じられるようになってしまった気がします。でもこうして活字で読むことによって、よりリアルに事件を知ることが出来る。 筆者である「清水潔」記者の執念。ここまで調べて追及して書くということがどれほどのことか。 この事件のことは当時ニュースをみて知っていました。同じ年頃の姪がいたので、気にしてみていた事件でした。それでも私の中では「連続女児誘殺人事件・犯人逮捕」で「終わった事件」でした。 しかしそれは、警察やマスコミによる「操作された情報」だったのですね。 ここ数年私はマスコミの情報はすべてが事実ではないと感じ、そのまま信じないことにしています。 TVドラマや映画でも、警察や裁判所の「正義」にたいしての揺らぎを取り上げるものが多くなっています。 それらが真実であるならば、私たち一般人は何を信じ誰を頼り暮せばよいのか・・・。 冤罪で牢獄生活をさせられた人がいる。人生を台無しにされた本人とその家族に誰がどんな償いをしてくれるというのでしょうか? 真犯人がほかにいるのに、捕まえることも牢獄へ送ることもしてくれない警察、裁判所、国に対して被害者の家族は何を信じどう生きてゆけばよいのでしょうか? そして何より被害者の幼い子供たちの未来を奪った犯人が今も普通に生活をしているという事実はどう解釈をすればよいのでしょうか? この事件に本当の意味での結末はあるのでしょうか? せめてこの本が、この国が住みよい平和な国であるための一石になることを願います。

    12
    投稿日: 2018.05.06
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    殺人犯はそこにいる。 清水潔さん。 新潮ドキュメント賞。 日本推理作家協会賞受賞。 推理小説と思いきや。 ノンフィクション作品。 素晴らしい作品。 引き込まれる。 冤罪。 封印された目撃証言。 残記録こそが実は、積極証拠。 警察は都合の悪いことは隠す。 冤罪。 間違ったでは済まないんです。 人生を返してもらいたい。 繰り返される。 あってはならぬ過ち。 無罪と無実の違い。 無罪になっても誰もが、 「無実」を信じるわけではないという現実。 警察による誘導。 世論の思い込み。 ジャーナリスト 報道の使命。 伝えるべき「小さな声」を聞く。 真相を究明する必要がある。 調査報道の大事さ。 ジャーナリスト。 報道記者への見方が変わりました。 おもしろかった。 オススメです。

    2
    投稿日: 2018.05.04
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    一言で言うとこの本は絶対におススメ。僕らの知らないところで、関係者しか知らないところでなにが行われているかと言うことが本当に恐ろしい事実が明白になっている。 許されることのない、真実。これに尽きる

    1
    投稿日: 2018.04.27
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    すごいものを読んだ。 ジャーナリズムとは何なのか? マスコミができることは何なのか? もう警察は腐っているのか? そして司法の正義は死んだのか? 「ここにまだジャーナリズムが生きている」という思いと、権力を持った人間の保身への絶望感を同時に感じた作品。 冤罪事件として世間を驚かせた「足利事件」。 犯人とされた菅谷さん。 清水潔さんは1人のジャーナリストとして事件の真相を追うことに。 調べれば調べるほど菅谷さんありきの捜査と証拠集め。そして明らかになった当時の「DNA鑑定」の杜撰さと恐ろしさ。 警察が隠蔽しようとする事実と権力への壁。 遺族ムシの都合の良い逮捕劇。 そのすべてを崩そうと奔走した清水さんの記録がこの本。 「松田真実ちゃん事件」 「福島万弥ちゃん事件」 「長谷川有美ちゃん事件」 「横山ゆかりちゃん事件」 「大沢朋子ちゃん事件」 恐ろしいことに5人の少女を殺害したとされる犯人はまだ捕まっていない。 「権力が報じられたくないことを報じるのがジャーナリズム。それ以外はすべて広報。」 英国人作家でジャーナリストのジョージ・オーウェルが残した名言。 そういえば… 北朝鮮の拉致事件を単なる行方不明ではなく北朝鮮による拉致事件だと訴え続けたのも朝日放送の1人の人物のジャーナリズムから始まったそうだ。 ジャーナリズムは死なない。 そう信じたい。 そして北関東連続幼女誘拐殺人事件の真犯人が早く捕まることを祈っている。 「

    3
    投稿日: 2018.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、DNA鑑定(正しくはDNA“型”鑑定)が絶対ではないことに驚愕。DNA鑑定(DNA型鑑定)さえすれば、ほぼ100%特定の個人を突き止められると信じきっていたので、まさに目からウロコが落ちる思い。 さらに、そのDNA型鑑定の「神話」を守るため、警察で様々な作為的な行為が行われていた事実に驚きと怒りと、そして恐怖を感じました。 凶悪事件の犯人が捕まると私たちは安心しますが、仮にそれが誤りだったとしたらそれは真犯人にとってこの上なく都合が良いことでしょう。特に快楽殺人犯のような人物にとっては、一般人の警戒心が緩むことため犯行をやりやすくなり、さらに犯人はすでに捕まっているということで、警察・検察が都合よくカムフラージュしてくれるでしょうから。 磐石だと思っていた安心感が根底から揺らいでしまうと同時に、本書に書かれているような警察などの対応に不信感がこみ上げて来ます。加えて、野放しになっている犯人に対して何もできない社会のシステム不備に対する不安も合わさって、恐ろしさを感じた次第です。 「日本を動かすプロジェクト」として始まった本作の取材。この国の偉い人たちはくだらないことばかりやってないで、法やシステムの整備をするために動いてほしいものです。

    1
    投稿日: 2018.03.25
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    ジャーナリスト清水氏の珠玉のノンフィクション。 作者は栃木県と群馬県で起こった連続幼女誘拐殺人事件を追求していくうちに、犯人が確定している別の事件も同一の犯人が起こしたもの「冤罪事件」と確信します。警察、被害者家族等、徹底的な取材によってDNAの再鑑定までこぎつけ、結果はシロ。急展開をみせ、ついに再審へ。僕は裁判で無罪確定した部分を読んで思わず泣いてしまった…。 だが、清水氏にとってはこれもあくまで通過点。連続誘拐殺人事件の解決を願って活動を続け、なんと実際の容疑者を割り出すところまで進めています(残念ながら逮捕にはいたっていないが…)。 ジャーナリストの探究心、冤罪をうけた人の苦悩、警察組織の闇など、色々な角度から読むことが出来る作品。「文庫X」として売り出したことも話題となったが、僕もこれほど読んでほしいと思う作品はない。

    3
    投稿日: 2018.03.21
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    タイトル隠して売られていた頃は特に興味無かったが、ついに先日購入。 日本のジャーナリズムの在り方に一石投じる力作。別事件の書籍読んだ時も思ったけど、警察は信じられないかも。

    1
    投稿日: 2018.03.17
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    とにかく多くの人に読んでほしい。そして、この事実を知ってほしい。 こんな事知らずに生きていた方が楽かもしれない。けれど、私たちは知るべきなのだ。 読んでいて身震いがした。あまりの衝撃に二度見してしまった。一つ文章を何度も読んでそれが事実だということを理解するのに時間がかかったこともある。本を読んでいて、そんな経験あるだろうか? ブックカバーにびっしりと書かれた、ある書店員さんの切実な推薦文に魅せられて気まぐれに選んだ本だった。しかし、こんなにも脳の処理能力ギリギリの速さで字を追った本は無かったように思う。

    2
    投稿日: 2018.03.16
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    さわや書店の覆面本としてベストセラーになったと「書店員X」で読んで、興味が湧いて読んでみました。 噂にたがわず、ぐいぐいページをめくってしまう。 ノンフィクションなのに、筆者が主人公の探偵もののようなスリル。 いわゆるノンフィクションはなるべく客観的な記載にしようとすると思うが、ノンフィクションであっても書き手の主観が入っているのだから、この本のように、潔く、作者の一人称語り形式で開きなおるのもアリかもしれない。 読んでいて物語に引き込まれる自分が、主人公の筆者の思い、感情のひっぱられてしまっているのでは、感情をもとに洗脳されてしまっているのではと、おぼろげな危機感を感じてしまう部分はある。 ただし、その部分を差し引いても、この本は様々な重要なメッセージを発している。 警察、検察など、組織、権力を維持するということにおける不条理さ、これは今までの人間の長い歴史において繰り返されてきたことなのだろう。 その中で、筆者の大切にしているジャーナリズムの信条。権力側の大きい声ではなく名もなき弱者の小さい声をひろうということ。犯罪がなぜ起きたのかを報道することは被害者を傷づけることであり、ただ、再発防止をできることが目的であること。非常に重要な意味を持つと思う。 また、様々な観点で聞き込みをする。警察などの情報、ネットなどの情報に惑わされず、おかしい、違和感があると思ったところはとことん自分の足で現場へ行って調べる。その結果として世の中を動かすような報道ができるのだと思う。 また、改めて、死刑が無罪の人を処刑しているかもしれない、社会全体で殺人しているかもしれないということに気付かされた。(映画:ダンサーインザダークで表現されていたが、それよりももっと暗喩としてこの本は記載している。) 筆者によって無実を証明された菅谷さんの存在、DNA鑑定の危うさ、一つ一つが重みのある事実。 ただ、筆者ののぞむ連続殺人犯の真犯人が捕まえられていない。

    9
    投稿日: 2018.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    捜査権限を持たない一記者が捜査と証拠の問題点に気付き、執念と取材で冤罪事件の真相を探ってゆく様子が具体的に描かれていて、非常に興味深い。真犯人が誰なのかが気になる。ただ、個人的には事件のネックである筈のDNA鑑定の説明がいまいち理解しきれなかった。

    1
    投稿日: 2018.03.11
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    ドラマであるように、警察が本当の犯人を捕まえずに体裁のために揉み消すということがあるのだろうか? 怖い!冤罪、しかも死刑が執行されているなんて!

    2
    投稿日: 2018.02.20
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    冤罪はあってはいけない。 どんなに悲しいことがあっても、残された人は生きていかなきゃいかない。そういう人たちが住みやすい世の中であって欲しいと思った。 犯人は、今日もパチンコをうっている。って…

    2
    投稿日: 2018.02.20
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    フィクションであってほしい内容だった。 検察、警察、冤罪…本当にこんな事があるなんて。 早く犯人を捕まえてほしいと願うばかり。

    2
    投稿日: 2018.02.13
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    足利事件・DNA鑑定の未熟さ等等・・・ 数年前にマスコミで話題になっていたのは知っていただ、今回この本を読むきっかけは、Amazonビデオの盗作疑惑が話題になっていたので、どの程度似ているのか興味あったのが一番でした。  読後の感想は「小説みたい!」です。  実際の記者がここまで調べ、(警察発表とは異なる)真実を探し出すなんて言うことが本当にあるなんて驚きでした。 おまけのに同様の事件が数件あるなんて!!著者にただただ脱帽です。 ドキュメントの著作権はどこまであるのか? ドラマ制作側はもう少し慎重にすれば問題はなかったように思う。 桶川事件も読んでみようかな!!

    2
    投稿日: 2018.02.13
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    著者が執念によって調査し書籍化した本。あまりに衝撃的な内容で一気に読み切ってしまった。 日本の警察は肝心な時に仕事をしないだけでなく、保身のために被害者を傷付けることすら厭わないということが明らかにされている。 2016年に「文庫X」として中身がわからない状態で売られ、これまで27万部以上が世に出回ったそうだ。

    3
    投稿日: 2018.02.08
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    ひどい、と思った。警察も検察も、裁判所までもが、日本の司法は一体何を守ろうとしているのか。もう捕まったら終わりじゃないか。三権分立の危うさを感じる昨今の状況に、本来なら疑問を投げかけるべき第4の権力ともいえるマスコミのあり方も。本当に空恐ろしい話だけど、現在進行形。まじでこわい。

    4
    投稿日: 2018.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わって恐くなった。 誘拐された家族が出てくる場面ではかなり辛かった。 どうして冤罪が起きてしまったのだろう。 私たちは何を信じればいいのか。 殺人犯はどうして逮捕されないのだろう。 疑問が残ったまま、 不安が残ったまま本は終わる。 分厚いけど読みやすい、 作者が描き慣れているからだろう。 友人に勧めて良かったとのこと。 たくさんの人に読んで欲しい。

    2
    投稿日: 2018.01.29
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    ノンフィクション。 いてもたってもいられない。現在進行形の本。殺人犯を捕まえるための本。子どもを助けるための本。ひとりでも多くの人が読むことで、子どもを救い出せるかもしれない本。本が売れることが警察を動かす力の一押しにきっとなる本。 こんなに誰彼かまわずすすめてまわりたくなる本は、初めてです。

    6
    投稿日: 2018.01.26
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    冤罪を取り扱ったノンフィクション。正義であるはずの警察や司法が杜撰であっていいはずがない。 そして報道の正しいあり方を知り、少し安心した。

    2
    投稿日: 2018.01.21
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    権力を監視するジャーナリズムを地で行く本作。足利事件を手掛かりに連続殺人事件の真相へ切り込んでいく様は凄まじいです。時効になっているとはいえ、真犯人と思しき人が分かっているなら、なんで逮捕出来ないの!とは思います。 検察、警察には、とにかく情報隠蔽だけはしないで欲しいですね。

    1
    投稿日: 2018.01.16
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    文庫X。 本屋で並んでるのをみたことはあったが,なんだか怖そうで...手がでなかった。 飲みの帰り、ふと手にとって、買って...。 読み始めたら、とまらない。 怖い。 でも、知っておかなければならないこと。 事件はどこで起きてる?権力って?

    1
    投稿日: 2017.12.21
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    とりあえずもっと早くに読んでおくべき一冊だと思いました。 ただこののっぺりした表紙のデザインがマイナスに働いている気がします。こういう書物こそ前線のデザインディレクションを施されるべきで、多くの人の目に触れるよう将来新装されれば良いなと思います。

    1
    投稿日: 2017.12.11
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    2017.12.10読了。 「ごめんなさいも言えなくてどうするの?」 これは、本書に登場する被害者家族(母親)の言葉。 結局はこれに尽きると思う。 人間だから、間違いを起こす。勘違いも誤解も嘘も。 それでもごめんなさいをきちんと言ってまず自己の過ちを認めてこそ、初めて次のステージに進めるのだ。 しかし、それはとても難しいことだ。特に大人になってからは。自分を取り巻く環境に重要性が増してくるとかえってごめんなさいがいえなくなる。 北関東連続幼女誘拐殺人事件。この事件については実はあまり記憶がなかった。しかし、誤認逮捕され無期懲役を言い渡され17年間服役した菅家氏の写真を本書で見た時、テレビで放映されたあの釈放場面がまざまざと蘇った。 あの時私は「無実の人間が間違えて17年もの間刑務所にいれられていたなんて、信じられない話だ!あってはいけないことだ!この人の戻ってこない17年は誰がどう補償してあげるんだよ!」と怒りを込めて叫んだはずだ。 もう、切ないとか悲しいレベルじゃない。本当に苦痛を感じる程のニュースだった。 しかし本書を読んで、そんな苦痛がチャンチャラ甘かったことを知らされる。 あの事件の裏に隠されたたくさんの真実。たくさんの不実。 間違いを認められない大人達。そして、未だに野放しにされた真犯人。 清水氏は、本件以外の事件にも触れ、DNA型鑑定の危うさを徹底的に検証している。とても勉強になった。 そして、国家権力として信頼していた警察、検察、裁判所などの恐ろしさを知った。 しかし、清水氏と同様、どうか。。。と願う。 国家国民を守る警察、検察が勧善懲悪の正義の味方であってくれと。本書を読んでそうあるべきと考えを新たにする大人達が増えてくれることを。

    4
    投稿日: 2017.12.10
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    久々に一気に読んだ。まずでサスペンス映画でも観ているかのような、先の展開が読めずハラハラさせられた。 でもこれが本当にあったことと考えると、同じ人間としてなぜここまで残酷なことができるのか。 そして、筆者のこの方は、なぜここまでの行動と勇気があるのかと思い最後まで読んだが、ラストでその想いを理解した。 ぜひたくさんの方に読んでいただきたい。

    1
    投稿日: 2017.11.29
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    これが本物の報道記者か…(というか昔の警察ひどすぎない?) 無実の人が人生の大部分を無駄にさせられたのに、真犯人がまだ捕まってないという不条理さに怒りがこみ上げる。 今はいろんな記録とか、科学捜査とかの技術が上がって昔ほど無茶苦茶な取り調べとか、無茶苦茶な冤罪ってなくなってるのかもしれないけど、昔だからしょうがないじゃ片付けられないよなぁ。人の人生をなんだと思ってるんだ。疑わしきは罰せずじゃないのか。

    0
    投稿日: 2017.11.25
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    久しぶりに本を読んで衝撃を受けた。 こんなに恐ろしい事件が今も未解決のまま、 捜査もされずにただただ時効が通りすぎるのを待たれているなんて。 有力な犯人が浮かんでいるのに。 警察、検察、裁判官の、組織と体裁を守る姿勢はよくわかった。正義よりも立場なんだなと。 冤罪が確定していても当時の捜査の過ちを認められないところなんか、罪に問われるべき事案だと思うのだけど。 一人の人生を踏みにじって。謝って済まないことなのに、ちゃんとした謝罪すらできないとかさ。 ただ、この本には希望もある。 まず、この清水潔さんのようなジャーナリストが、日本に存在するということ。 この本は、ある事件の調査記録だが、 それ以上に「記者の仕事とは何か」を教えてくれる、すばらしい教科書だ。 大学時代とかに読んでいたら、うっかりジャーナリストを目指そうと思ってしまってたかもしれない。それくらい、ジャーナリズムを考える上で欠かせない本になると思う。 そしてこの本に共感する人達が大勢いること。 事実や真相よりも立場を守ることを大事にするようなことは許せない、あってはならない、と考える人が増えることで、世論が動く。 世論が動くことで、警察や司法がもう一度、この恐ろしい事件に過去の過ちも含めてきちんと向き合うようになってほしい。 全ての日本人に読んでもらいたい一冊。

    4
    投稿日: 2017.11.20
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    なんとなく世の中を信用していなかったけれど、やっぱり信じられないんだと確信した。そういう点ではこの本も丸呑みする気はない。が、著者の気持ちが痛い程に伝わる内容だった。 時折髪を逆立てながらも一気に読んでしまった。真犯人が捕まる事を心から願うとともに、自分の子供達を必ず守り通すと硬く誓った。

    2
    投稿日: 2017.11.15
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    菅家さん冤罪事件と、横山ゆかりちゃん事件が同一のものだと初めて知りました。桶川ストーカー殺人事件でも腹立ちまくったけど、警察っていったい何?やっぱり自分が一番かわいいんですね。

    1
    投稿日: 2017.11.05
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    伊藤詩織『Black Box』(文藝春秋)p.193 友人が貸してくれ、「警察や検察のシステムと組織の力学」を学び、「ジャーナリストとしての私が目指すべき指針」を得たという本。

    1
    投稿日: 2017.11.04
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    一読の価値あり。 やはりキチンとしたルポは面白い。 情報としての価値ではなく、事実の断片を整理していくジャーナリストの作業そのものが面白い。 もちろん犯人が野放しになっているのは大変な問題。 作者は取材もそうだが、この本を書くのはとても大変だったはず。この本を売ろうと頑張った書店員さんの気持ちもわかる。 人の命に関わること。 体面ではなく、そこは謙虚に、真摯に。 冤罪のために、犯人が野放しになっていること。 冤罪によって狂わされた人生があるということ。

    3
    投稿日: 2017.11.02
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    佐野眞一著「東電OL殺人事件」を思わせる、読み応えのある作品。 「桶川女子大生殺人事件」を読んだ時と同じく、検察・警察組織の人間味の無さに憤りを覚える。組織の中でその様に作られてしまうのか?それとも日本の教育がその様な人間を育ててしまっているのか? 間違いは誰にでもあるし、間違いを無くす事は出来ない。けれども、間違いを認められない、または、間違いを隠すなどという行為があってはならない。 未解決犯罪を扱っている事からか、胸が圧迫されている様な感じのまま終わりを迎える。 読後には、人間が人間を裁く事の難しさについても考えさせられる。

    1
    投稿日: 2017.11.02
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    こちらも話題の『文庫X』。 これ、もう本屋で書名公開になったからいいよね。 ノンフィクションだけれど小説のような文体で、読みやすい。 あまり身構えずに読み進められる。 逆にそのせいでリアル感にかけるというか、良く作られた話のように感じてしまうのが残念。 この方の他のルポなどを読んだことが無いからなんとも言えないが、幅広い人に読んでもらって知ってもらうためには適しているんだろうな。 書店員さんがなんとか広めるためにした行動力に感動。 ただ、書名も内容も隠して売ることで、こういう話から遠ざかっていたい人も「話題になっているから」と手にとってしまうこともあるだろうから、手放しで素晴らしいとは言えないなぁ…。

    1
    投稿日: 2017.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書に出会えたことへ本当に感謝をしたいです。 清水 潔氏が著者の本書「殺人犯はそこにいる」ですがこれは小説ではありません。 1990年の足利市で発生した殺人事件「足利事件」 その真相を知るために奔走した清水氏の生き様を描いたものです。 「足利事件」についておおまかに説明すると、 1990年の5月に足利市で発生した 幼女誘拐殺人事件です。 1991年に犯人として菅家利和氏が逮捕されたが、2009年に無実であったとして釈放。 逮捕から約17年が経った後のことでした。 その後、「足利事件」は、 同様の事件が付近で発生していたことから、 同一人物による犯行として、 4件の女児誘拐殺人と1件の女児連れ去り事件 計5件の事件として纏め、(足利事件も含まれる) 「北関東連続幼女誘拐殺人事件」 として名称を変更となりました。 清水氏の調査により菅家氏の無実が判明し、 新たな真犯人の存在が浮上したのです。 これを、一人の記者と数名のスタッフによって 判明したというのであるから驚きでした。 それよりも感じたのが、当時の警察は何をしていたのか、という怒りでした。 自白の強要、DNA型鑑定に対する絶対の自信、 証拠の改竄、といった警察・検察・科警研の 捜査・調査の杜撰さ、甘さといったことが 本書では書かれていました。 上記の失態により、無実の人が17年間も自由を奪われたのです。 警察といった組織は、正義の味方であると、真実を突き止め、弱い人達を助けてくれるのだと思っていたものが今回、認識が大きく覆りました。 関係の無い無実の人の人生を17年間奪い続け、 真犯人は今ものうのうと生き続けている。 もしかしたら6人目の被害者が出てしまうかもしれない、なのに警察はロクに動こうとせず、 真犯人は現在も野放しのままです。 許していいはずがありません。 昔の警察と今の警察は違うとは思います。 違っていなければなりません。 「間違っていましたすいません」では済まないのです。その間違いによって17年という時間、尊厳、大切な人を失った人がいるのです。 菅家氏、被害者家族、そういった人達の為に、 一刻も早く真犯人が捕まることを願います。 冒頭でも述べたように、本書に出会えて本当に良かったと思います。清水氏、その他関係者、本書を店頭に並べていた書店、目に止まるような表示にして頂いたさわや書店フェザン店の担当者様 全ての方に感謝を。

    2
    投稿日: 2017.10.25