
総合評価
(567件)| 78 | ||
| 188 | ||
| 193 | ||
| 44 | ||
| 7 |
powered by ブクログ11/18 読了 森見登美彦は、四畳半神話大系や太陽の塔、有頂天家族を読んだ事があり、本書もああいう軽快な話なのかなと思いつつ購入 読みはじめてすぐに、こんな雰囲気の話も書けるんだ!と驚かされた。 普段軽快かつ濃厚な世界観を創り出している森見登美彦が操る言葉遣いや風景描写が、一転してこの物語の暗さや不気味さを引き立てている。 京都という舞台がまた憎く、古都が持つ歴史・伝統が、この物語の骨格をより強固なものとしている。 一方で、登場する人物は皆どこか人間味に溢れており、怖いだけの話ではないあたり、森見登美彦の奥深さを改めて感じた。
1投稿日: 2019.11.20
powered by ブクログ作者が京都に魅せられていることがよく分かる。森見さんの書く文章は、五感に訴えかけてくるものがあり、主人公の身体にすっぽり入り込んで、一緒に物語を辿ることができると感じる。一編を読み終わるごとに、冒頭に戻りたくなる。ややホラー要素が含まれているが、温かみのある文章のおかげで、怖さを感じさせない。怪異をただそこにあるものとして受け止めることができる。
1投稿日: 2019.10.28
powered by ブクログ話としては面白いと思いますが、ホラー系だと思わず買ってしまい、怖いのが苦手な私は楽しめなかったということと、飽きてしまって一話目までしか読めませんでした...森見さんの別の本を買います(夜は短し歩けよ乙女の後に読んだのが悪かったかも笑)
0投稿日: 2019.10.27
powered by ブクログ正気と狂気の狭間で揺れる不思議な物語だった。 ひたひたとした冷気のような恐さが漂い、どこか普通ではないという違和感、世界が段々と不穏な恐ろしいものへと変わっていく体験ができる物語体験だった。 現実検討力、自他の境界や自我同一性がゆっくりと曖昧になものになる。まるで芥川龍之介の『歯車』のように。 人間の自我が現実原則と幻想、正気と狂気の狭間で危うげなバランスが保たれるているのかもしれない、そんな怖さを感じる。 短編小説でありつつも京都と言う土地、不思議な古物商、そしてきつね或いはケモノという緩やかな繋がりがある。 いや、緩やかに繋がっているという知覚自体、ひょっとすると既に妄想的な関係念慮なのか・・ と、言うとさすがに病的に過ぎるかもしれないけども、そんな不思議な怖さがある「怪談」であり、どこかノスタルジックだった。 その他 『ふざけた狐の面がくっついていて、それはどうしても取れない。』(p.59)
1投稿日: 2019.09.23
powered by ブクログ4話収録の短編集。 夏の暑さを感じながら読むのが最適の話ばかり。 どの話も、何とも言えない後味の残る作品ばかりで世界観に引き込まれます。
0投稿日: 2019.08.11
powered by ブクログいつもの京都のいつもの不思議なふわふわした感じの世界観なのにいつもの森見さんの作品とは違うなんだかちょっと暗くて薄ら寒い雰囲気のある作品だった。 森見さんの作品はいつもなんだか夢の中を歩いているみたいな世界観なんだけど今回はちょっと怖い夢だった。 個人的にはもう少し楽しい夢の方が好みかな。
0投稿日: 2019.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
●きつねのはなし 森見登美彦 骨董屋の方連堂に勤めるバイトの「私」とナツミさん。ナツミさんのおつかいで天城さんのところに行った「私」は自分が壊した骨董と引き換えに、ストーブを天城さんに渡すことになる。些細なきっかけから大事なものを奪われていくまでの過程が妖艶でミステリアスで恐ろしい。 心の一番柔らかい部分を毛羽立った刷毛で嫌いな人にさすられたような、ゾッとする読後感。 ナツミさんは何と引き換えに「私」を天野さんに差し出したのか。ナツミさんと天城さんの間で何が起こったのか。天城さんはなんで亡くなったのか。須永さんはなんで亡くなったのか。天城さんは何者なのか。ナツミさんはどうなったのか。謎は謎のまま、語られることなく終わり、それがさらになんとも言えない読後感を醸し出している。 ●「果実の中の龍」
0投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログ蓬蓮堂という骨董屋を中心に(というほどでもないけど)一人でいるときに感じる風景や物の不気味さを捉えた四編です。 「太陽の塔」などで見られた独特の小気味いい古風な文章ではなくいわゆる普通の語り口で、文体こそ森見登美彦さんっぽくないのですが、訥々と語られる感じがいかにも怪談の雰囲気を漂わせています。 読者が宙づりのまま地に足が付かず終わる生粋のサスペンスとして描かれる本作は、いつもの賑やかな森見作品とは一線を画していますが、京都を他とは違う異世界として愛している森見さんの色を感じ、不思議な魅力に包まれた作品だと思いました。
0投稿日: 2019.06.23
powered by ブクログたぶん逆なんだろうけど、恒川光太郎の夜市みたいな雰囲気。流し読みしてると、うん?あれ?ってなる。笑 初・森見登美彦だったけどチョイスが悪かったかもしれない。今すぐ他の著作が読みたい感じではなかった。
0投稿日: 2019.04.15
powered by ブクログ妖しい方のモリミン短編集。『宵闇万華鏡』や『夜行』と比べると怪談色が強いかな?この作品を読むと睡魔に襲われる呪いにでもかかっているのか、これまで何回か読んでは睡魔に襲われ挫折してきたが『熱帯』にナツメさんと芳蓮堂が出てきたこともあって何とか読了。別に怪談は嫌いじゃないし、ところどころ、おっ!と思う好きな表現もあったりするのに、どこが苦手なのかもう自分でも分析不可能。この作品に対して印象に残っていることは、この頃から「夜の底」って表現を好んで使っていたのねってことだけでした。川端康成の雪国好きなのかしら?
2投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ具材そのままに青春ものでなくホラー仕立てのいつもの安定手腕 現代日本で無い場合はどうなるかをみてみたい
0投稿日: 2019.01.09
powered by ブクログ森見のホラー。森見の新境地な感じで気に入った。[private]東京オフ旅行で購入。[/private]
0投稿日: 2018.11.20
powered by ブクログ薄暗く湿り気のある空気がずっと漂っているような・・・。今までの作風とは異なる 闇った雰囲気。 生まれ育ったのに知らない京都がそこにはあり、機会があれば触れてみたいけど少し 気味の悪い話。 でも酒粕を焼いて砂糖を塗すのはやってみる。
0投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あの痛快な森見節を期待して読んでみたのだけど、全編不気味な雰囲気の漂うホラーじみた小説でびっくり。でも、読み進めていけばいくほど、中毒性のある不気味さで、怖いもの見たさが止まらない。太陽の塔と四畳半神話大系の流れを汲んだ、漆黒の小話集。
1投稿日: 2018.11.05
powered by ブクログ森見登美彦は太陽の塔や四畳半神話大系から脱しようとしているのである/ オムニバスのホラー/ 笑いなど一切ない/ それでも京都の町を不気味に描き、森見らしい細やかさで生活感を出す/ 酒粕を焼いているくだりなど、なんとも森見らしい/ 四話あるがすべて種明かしをせずに終わっている/ それが良いのだと言うのだろうが、気になることは山ほど残っている/ 最後の水の話しだけきつねが出てこないのもなにか意味があるのだろうか/
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログこの人こんな怖いのかけるんだね。 短編集だけど、どれも少しずつ奇妙な接点があり、それがまた不気味。 全部なんの解説もなく終わるのも不気味。
0投稿日: 2018.08.02
powered by ブクログ胴の長い化け物は、なんだか『ウナギイヌ』のイメージで怖くない。京都にあまり縁もなく、世界に入り込めない。
0投稿日: 2018.05.31
powered by ブクログなんか、結構マジで怖いぞ。 なんか京都ってほんとにこんなことありそ。 怖いもの見たさで再読しよう。
0投稿日: 2018.05.26
powered by ブクログ夜は短し、から、新訳版 走れメロスを辿って この本を読んだのでびっくりした。 森見さんこんな話も書けるの、、、、 京都の町をリアルに描いてて、 湿った空気とか、匂いとか、すごく感じられた。 京都を知ってるだけに なんだかとても怖かった。 いるはずなのにいない。 いないはずなのにいる。 形はないのに、存在を感じるって 曖昧で不確かで こんなにも不気味なんだなって思った。 わたしは、すごくすき。
0投稿日: 2018.02.20
powered by ブクログ期待外れ。悪い小説ではないと思うのだが、僕の好みじゃない。僕はやはり「太陽の塔」的なエキセントリックな登場人物たちの日常が描かれたものなのである。
0投稿日: 2017.12.02
powered by ブクログ京都を舞台とした、魔に魅入られる短編集 他の森見作品と、ガラリと雰囲気が違い 思わず作者名を確認してしまった(笑) じっとりとしたモノにまつわりつかれる そんな感触の作品たち。 これはこれで、すごいと思うけど 個人的には、いつもの底抜けな感じの作品の方が好きかも
0投稿日: 2017.10.12
powered by ブクログ新潮社が「太陽の塔」に続いて本書を出版した理由がわかるような気がする。前作を陽、ポジとするなら、本著は陰、ネガである。本作の4篇は芳蓮堂、果実の中の龍、胴の長い狐に似たケモノという点でつながっている。そして、前作の登場人物を彷彿とさせるような人々が登場する。本作に一貫しているのは、百物語に通ずる「恐怖ではなく怪異」だと思う。各々の作品のエピローグが、読者の想像をかき立てる作風も、前作と同じだ。
0投稿日: 2017.09.07
powered by ブクログ薄暗く、気味が悪く、どこか懐かしいようなお話。ひんやりとした静けさがいい。狐やケモノ、足を踏み入れてはいけない京の話。
0投稿日: 2017.07.28
powered by ブクログ個人的に馴染み深い京都市左京区界隈を舞台に、日常と非日常が混濁する幻想的な世界が繰り広げられており、ヌルリと呑み込まれるように読み耽ってしまった。 文体、展開はもちろんのこと、各小編が何某かの部品で緩くリンクしているところや、天満屋まで登場させて有機的に仕上げられている点は、いかにも森見登美彦氏らしい。 すべての縦糸と横糸がほぐれてカタルシスが得られる、という類の物語ではないが、醸し出される空気も含めて、まさしく耽溺するにふさわしい作品だ。
1投稿日: 2017.07.26
powered by ブクログこの本で森見登美彦さんにはまりました。骨董屋が鍵を握るのかな?いつも薄暗い景色の中で物語は進みます。面白かったです。
0投稿日: 2017.07.18
powered by ブクログこれは... 再読せずにはいられない... ホラーテイスト苦手なのに... 再読せずにはいられない...
0投稿日: 2017.06.16
powered by ブクログ正直たじろいだ。いままでの森見さんの作風と全然違う。薄ら寒い空気がじっとり澱んでいる。狐、得体の知れないケモノ、惑わされる人間たち。骨董屋は全て知っているのか。黒幕はいるのか。わからない。わからない。京都の奥深い闇に吸い込まれていきそうだ。でもそこに一歩でも足を踏み入れたらもう戻ってこれないんだろうなあ。いつものような阿呆全開の京都とこの闇深い京都とふたつの顔、両方に魅せられ心預けてはじめて京都に受け入れられるのだろうな。奥深く恐ろしい小説だ。次の生け贄は一体誰。謎がはっきり解明される時は訪れるのか。。
0投稿日: 2017.06.15
powered by ブクログ森見登美彦といえば「夜は短し歩けよ乙女」のイメージで、コミカルでちょっとファンタジーな京都を舞台にした小説を書く人というイメージだった。本作は得体の知れない存在(きつねや怪物など)に、引きずり込まれるように翻弄される人々の物語になっている。僕たちが薄っすらとその存在を感じる気味の悪いものから、なぜか目を離せず取り憑かれてしまうという話の展開に、怖いもの見たさを刺激されて面白かった。
0投稿日: 2017.06.09
powered by ブクログ京都を舞台にした少し不思議な話という印象から始まり、読み進めるうちに闇の中に絡め取られて行くような感覚を覚えてくる作品集。互いに少しずつ関連しながらも独立した幻想譚が四編。特に初めの二編が好み。 「きつねのはなし」 表題作。ちょっとしたきっかけで境界を超えてしまい後戻りができなくなるような不安感と、もやがかった妖しい雰囲気がとても好みでした。 「果実の中の龍」 主人公と、尊敬する先輩、先輩の彼女の三人の交流。ちょっと不思議で、驚きもあり、不安とほっこり感が同居する見事な作品。先輩の語る魅力的な物語は、いったいどこからもたらされたのか。物語の虚と実の境に意味はあるのか。物語は楽しめればよいのだ。この短編集を貫く要のような作品と思う。
0投稿日: 2017.06.07
powered by ブクログまるで暗闇の中で万華鏡を覗いているような一冊。 美しいカケラが近づいては歪み、離れていく幻想が味わえるが、振り返るのが怖くなるかもしれない。
1投稿日: 2017.04.30
powered by ブクログこの手のホラーで薄気味悪い小説は初めて読んだけれど一気にハマった。 京都が舞台だけあって日本特有のホラーな感じがいい。
1投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログ短編四作品 話というかキーワードが微妙にリンクする京都を舞台とした幻想的な話。全ての話にハッキリしない不気味さが残り、このシックリ来ない感じを良いと言う人たちは少なくないと思う。 ひっそりと這い蹲りながら迫ってくる爬虫類のような気持ち悪さが漂う奇譚集・・・ 読み終わった後に読書仲間と話し合える小説でもある。
5投稿日: 2017.04.21
powered by ブクログ阿呆じゃない方のモリミー第一弾。 綾辻先生はこちらが森見作品との出会いだったそうですが、どれを最初に読むかでその作家さんのイメージって随分違ってきますね。 初めてがこちらだったら、阿呆の方は吃驚すると想像する。
0投稿日: 2017.04.10
powered by ブクログ四作の短編が入っています。どの話も少しづつ連鎖しておりキーワード何度か登場します。 どの話も怖さというか気味の悪さがあり、魔物のような生物を感じました。
0投稿日: 2017.03.08
powered by ブクログホラーが全くもってダメな私が何故か借りてしまった( TДT) 森見ワールドの原点?かもしれませんが、きつねのはなしでその後は怖くて読んでません…というか、読めません((T_T)) でも森見ワールドのブラックな面白さが垣間見れて楽しかったです!
0投稿日: 2017.03.08
powered by ブクログいつもの森見登美彦と思ってたけど全然違った。 これはこれで良い。 幻想怪奇譚っていうのかな? 全体的に湿度高めの雰囲気の中で 垂らした墨汁が滲んで広がるような じわじわ来る薄気味悪さがとても好みだった。
0投稿日: 2017.03.04
powered by ブクログ途中まで再読。ちょっと不気味な不思議な短編集。胴体が長く人のような顔を持った狐に似た獣、骨董屋、狐面の男、龍の彫り物…。京都の暗部に潜む影のような存在と古い記憶がさまざまな現象を引き起こし、人の心に影響しています。こんな不思議が京都では当たり前に起こっているのかも知れない。雅な観光地の裏の姿を描いた作品群は、恐ろし気ながらも癖になる魅力が溢れていました。特に『魔』が良かった。彼らはその後どうなったのだろう。夏尾が獣の呪いを打ち破ったのだろうか。暗く幻想的な森見ワールドも好きです。
1投稿日: 2017.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森見登美彦ワールドに突入して読んでいたら、 ガラリと文章が違っていて、これはこれで楽しめました。 関西圏に住んでいるけど小さい頃から京都が怖くて、その薄気味悪さを思い出す作品でした。 宵山万華鏡ではお祭りの影がうまく表現されていましたが、この作品は京都の影が、そうそうこういう感じなんだと思い出します。 未だに京都に行くのには、心の準備がいる。 好きなのは「魔」です。
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログねっとり、じめじめした雰囲気漂う四編。怪しさ満載。しかし答え合わせはされず、読了としてはもやもやしたものが残る。なので余計にねっとりとした読了感が味わえる一冊。ちゃんと時系列とかを考えて読んだらいいのかもしれない。読んでいるうちに、部屋が生臭く感じたり、水の音が聞こえるかもしれない。
1投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログようやく読み始め、読み始めるとあっという間。4つの短編から成る。夜の気配の濃い話ばかり。表題作は読んでいる最中は少しぞっとした。「果実の中の龍」は切ない終わり方。あとは、山月記とか梨木香歩とか連想したり。
0投稿日: 2017.01.21
powered by ブクログそれは、きつねのはなし。 どこかにあるような怪奇譚。 奇妙で不気味で、少し恐ろしい物語。 まとわりつくように広がる怪しい世界は、きつねに騙された結果なのか、真実なのか、それともだれかの妄想話なのか。 わからないまま読み進めるも、真実はわからぬまま。 そのぞっとする感じが、夏の終わりにぴったりで。 いつもの森見調よりもじっとりと肌に染み付くような印象を受ける。 気持ち悪くも面白い作品でした。
0投稿日: 2017.01.15
powered by ブクログ再読。 コミカルでユーモアたっぷりな長編とは対照的に、ダークで薄気味悪い雰囲気漂う短編集。 4作品はゆるく繋がっているものの、どの話も独立しており、はっきりとこれがこう繋がっているとは明記されていない。どの作品も謎はすべて解かれることはなく、謎は謎のまま奇妙な余韻を残して終わる。恐らくこの謎はこうです、と綺麗さっぱり解明されたら艶消しで、煙に巻かれたようなそれこそ狐につままれたような不思議な気分に陥いるのがちょうどいいのかもしれない。 京都という実在する街を舞台に、複雑に入り組んだ路地や薄暗い森の影、怪奇感たっぷりな夜祭り、長い歴史の中に埋もれた品々など、不気味な世界を非常に上手く作り出している。「ケモノ」や「きつねのめん」など京都だからこそ似合う小道具があり、そこかしこに漂う闇の色を一段と濃くしている(ラストの『水神』だけきつねに関係ない気がするが)。京都の地形に詳しいとなお、そのダークな世界観に浸れるだろう。 このダークさで、ぜひ長編が読んでみたい。
1投稿日: 2017.01.02
powered by ブクログ最後の「水神」だけはよく分からなかった。 今の「果実の中の龍」が森見登美彦のイメージに一番近い作品かな
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ買ってはあったけど、少し読みかけたままで止まっていた本。四畳半的怪しく魅力的な京都、同じ京都なのに、この作品で描かれる京都は昏くて気味が悪い。湿気がある。何度も現れる、「胴長のケモノ」のようにゾッとする。 真相が最後まで明かされない怪しげな話の中、「果実の中の龍」だけはお話に終わりがある。もしかして、すべては先輩が作り上げたように、虚構だったのか…とか考えて、そもそもフィクションじゃないか…と自分に呆れた。 誰かの語る「不思議な体験」の魔力的魅力。 そんな小説だった。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログホラー、闇、謎、そういった色彩の森見作品。 きつねのはなし、は京都の日常から不思議な異世界に迷い込むような物語で、個人的に好き。 果実の中の龍、は森見作品らしい、切ない大学生物語。心を飲み込む闇が一番恐ろしい。 魔、水神は淡々と、あまり盛り上がりを感じず読み終えた。個人的には合わなかった。 全体を通して見ると、森見氏は好きな作家だが、この本はそう強く推せるものではない、という感想だ。
1投稿日: 2016.12.09
powered by ブクログ作者の他の作品のような陰鬱な青春とユーモアを期待していたが、ホラー的なミステリー集ですね。短編ではあるがそれぞれ共通する狐のお面や骨董屋、龍の根付け等、共通するものがあるのは読みやすい。 きつねのはなしは好みだが、水神は本筋から外れる話がたくさんあっていらいらした挙句に盛り上がりに欠けるラストで残念だった。 京都の風景描写は好き。散策してみたくなる。
0投稿日: 2016.10.01
powered by ブクログ図書館で。 そう言えば前に借りたことあるかも。ちょっと怖い、不気味なお話。食器の中に閉じ込められちゃう女の子とかそのイメージが怖い。狐のお面とか。 こういう不気味さって京都とか歴史ある土地ならではなのかなぁと思ったり。まあ田舎は田舎で旅人を殺している追剥とか山姥の話とかあるからどっちもどっちか。
0投稿日: 2016.08.19
powered by ブクログ同じ単語が散りばめられ、どこか繋がっているような4つの短編が入っています。どれも人ではない何かを感じる、不思議な物語でした。 私は『果実の中の龍』が、好きでした。 『きつねのはなし』 武藤は芳蓮堂のナツメさんに渡された漆塗りの小さな箱を届けに、天城さんの屋敷を訪ねました。この天城さんが何もかも見透かしたような人で、不気味です。 あるとき、天城さんは電気ヒーターを欲しがります。ナツメさんに「どんな些細なものでも決して渡す約束をしないで下さい」と言われていたにも関わらず、武藤は渡してしまいます。そこから、取引が始まりました。天城さんは武藤から彼女奈緒子をも、取り替えにより奪います。 最後はナツメさんが助けてくれるのですが、天城さんとナツメさんの間で何があったのでしょう。 とにかくこわくて背筋が寒くなるけれど、どんどん妖しい物語の世界観に入り込んでいました。 『果実の中の龍』 嘘に取り憑かれてしまった先輩のお話です。彼は「自分の手で何もかもを作り出せると信じ」、「自分の作りだしたものたちに幻惑され、謎めいた世界を垣間見」(p159)ます。 しかし、主人公の「本当でも嘘でも、かまわない。そんなことはどうでもいいことです」(p145)という言葉に共感しました。たとえ先輩の話したとこが嘘でも、こんなおもしろい嘘をつける先輩が、つまらない人間のはずがない、と思います。 『魔』 「魔」とは一体何なのでしょうか。 主人公が、修二という高校一年生の家庭教師を始めたことから、物語は始まります。修二の住む西田酒店は入り組んだ町中にあり、その町にはケモノがうろついています。夏尾も、主人公も、不思議なケモノに魅入られた人からは、ケモノの匂いがするようになるのでしょうか。 考えてもどういうことだかよくわからず、怪異とは本来そういうもので、それがこの物語の魅力だとも思うのですが、モヤモヤした気持ちになりました。 『水神』 鹿ヶ谷にある屋敷の中庭には、小さな社があります。そんな屋敷に暮らす祖父の通夜が行われたあとの、水に関わる謎めいた物語です。 彼ら樋口家の開祖直次郎は、琵琶湖疎水の掘削事業に技師として関わっています。屋敷で世話を焼いてくれた和子さんは、溺れる夢を見て、どこからかする水の音に耳を澄ましていると、水の底から怪しい獣のような何かがじっと自分を見つめている気がすると言います。祖父は、死ぬ前に水ばかり飲んでいました。祖父の二番目の妻花江さんの故郷では、竹林に囲まれた神社が沈んでいる池があり、人魚が泳いでいるそうです。そして花江さんは、風呂で溺れて亡くなっています。祖父の通夜の後には、芳蓮堂の女が家宝として百年前の琵琶湖の水を持ってきます。 彼ら一族に起こっているこれらのことはどう繋がっているのか、想像を掻き立てられました。
0投稿日: 2016.08.06
powered by ブクログ京都を舞台とした、怪異が絡む不思議な短編集。4つの作品は、登場する小道具、怪異にかなり共通点がある。文体が高校の教科書に出てくる昔の小説を思い起こさせる。この文体と京都の地名、行事名が色々出てくるところが相まって、正確に情景をイメージして進むには、かなりの読む力が必要かも知れない。僕が京都に詳しくないだけか?表題作が一番好き。最後の水神は完全にホラーだと思う。
1投稿日: 2016.07.30
powered by ブクログホラーチックな世界観でした 読解力のない私はイマイチ物語のオチたるものをつかめませんでしたが、それはまたおいおい再読して求めようかと思います…
1投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログ年度がわりで忙しく、なかなか本を読む機会がなかった。3月4月の歓送迎会、5月のゴールデンウィーク、そして6月の運動会。6月半ばを過ぎてようやく、落ちついて小説に手を出せるようになった。さて何を読もうかと、ひさびさに本棚の「積読本」を漁ってみた。 梅雨のため曇天がつづき、低気圧の影響か頭が重く、心もどんよりしがちな時期だ。しぜん、選ぶ本もロー・テンションで湿気の高いものになる。結局えらんだのは森見登美彦『きつねのはなし』だ。4つの短編からなる怪奇小説集である。 一、骨董屋の女主人と、狐の面に執着する男の話(きつねのはなし)。 二、物語を語ることに長けた、ある青年の話(果実の中の龍)。 三、ケモノに魅入られた少女と、幼なじみの少年の話(魔)。 四、ある老人の死と、残された「宝」をめぐる話(水神)。 それぞれ独立した話だが、互いの話が微妙に交錯して、おぼろげな一枚の絵を織りなしている。そんな印象の作品集である。ただしどれほど熟読しても、何が描かれているのかは判然としない。あとに残るのは「狐面」「ケモノ」などいくつかの断片的なイメージと、取り残されたような読後感、そして「水」の気配だけである。 4つの作品の中で、『果実の中の龍』だけがやや異色かもしれない。この作品だけは超自然的な怪異ではなく、人間の狂気を描いているからだ。京大生とおぼしき青年が、自分のプロフィールがすべて嘘であることを告白する場面があるのだが、そこで作者は青年にこんな科白を言わせている。 「でもねえ、今でも思うんだけど、嘘だからなんだというんだろうな。僕はつまらない、空っぽの男だ。語られた話以外、いったい、僕そのものに何の価値があるんだろう」 虚構を極めようとする者には常に、「自分が作りあげた虚構に自分が溺れてゆく」というリスクがつきまとうのかもしれない。誰よりもそのリスクを承知しているのは作家自身だろう。そのためか、自身の分身のようなこの青年に対し、作者はささやかな救いも与えている。青年の後輩である語り手の〈私〉は、青年について最後にこう評するのだ。 「先輩は自分が空っぽのつまらない人間だと語った。しかし先輩が姿を消してこの方、私は彼ほど語るにあたいする人間に一人も出会わない」 この短編集のなかでは若干浮いた感じのするこの作品が、私は一番好きだ。私自身もまた「手の込んだ虚構を愛する者」だから。虚構の作り手にはなれないけれども… …読み終えたら、いつの間にか雨がやんでいた。5日ぶりの青空だ。不安定な天気はまだ続きそうだけれど、少しずつ晴れ間が長くなってきているような気がする。もうすぐ夏がくる。
18投稿日: 2016.06.21
powered by ブクログ読んでいて終始湿度の高いジメッとした雰囲気を感じれる作品。 いつもの森見登美彦さんの作品と同じなようで、毎度おなじみ京都物語からポップさと阿保な大学生を排して、不気味さとヌメッとさと無表情の何かをプラスした。そんなイメージ。 あとはいつもの幻想的な京都。そこはいつも通り。と思いつつ、話の雰囲気が違うだけで同じ場所でもガラッと恐ろしい不気味な夜道を想像してしまう。そこは言葉で表現しにくいので読んで体感じて欲しい…! ホラー作品と呼べる今作だけど、呪いや人の悪や殺意など一般的なホラー描写はなく、闇に潜んで本能に訴えかけてくる不気味さのようなモノを感じる作品。恐怖というより不気味。 4つの短編からなる今作だがそれぞれ全く別の作品というわけでもなく、同じ京都が舞台であるが故に同様の店、物が登場したり、恐らく同様の獣が姿を見せる。しかし、今作品全てに共通して最後まで読んでもハッキリとせずよくわからないまま終わるため何故なのか?という疑問は解決しない。まぁそこが不気味さをさらに際立てているのかも! また、特に最後の「水神」に見て取れたが、段落が変わるごとになんの脈絡もなく話が変わる、もしくわ途切れるため、??となることがしばしばあり、少々読みづらいところがある。 しかし全体を通して何故か引き込まれて、スルッと読み終わってしまう。そんな本でした。
5投稿日: 2016.05.09
powered by ブクログ再読。 すごく好き。闇にひそむケモノ。不思議なモノを扱う骨董品屋。異次元に誘い込む古本屋。とても京都らしい話。 ホラー、ではなくてファンタジーだと思います。はじめて読んだ森見作品だったので、こういう雰囲気の話を書く作家さんだと思っていたら、他の作品とは雰囲気が違いましたね。 他の作品も好きですが、こういうのもまた書いて欲しいな、と思います。
0投稿日: 2016.02.03
powered by ブクログ小学生の頃だったと思う。京都のとある駅から母と二人、宿までの道を歩いていた。 車では何度も通り慣れた道で、そう複雑な道順でもないのだから、迷子になるはずもない。 だが、しばらくすると、見慣れない分かれ道に出た。 ――――こんなところに、分かれ道なんてあったっけ。 そうは思ったものの、生来方向音痴の気がある私は、母にどちらの道に行くかを委ね、母も迷わず一方の道を選んだ。 そうして再び、ぽつぽつと話しながら歩いていく。 すると、段々道が細くなっていることに気が付いた。 お互いに「おかしい」とは思いつつも、「上ればそのうち目的地近くには行きつくはず」と決めて突き進むと、とうとうどこかの敷地に入ってしまった。 何とか塀の外に出ようとするのだが、どこまで行っても出口はなく、かといって建物も見当たらない。 塀に囲まれた砂利道が延々と続くばかりで、人の気配もない。 流石に気味悪くなった私たちは、「狸にでも化かされたかなぁ」なんて冗談を言いあいながら、早足で先へ先へと進むしかなかった。 結局、1時間以上歩き続けてようやくお坊さんらしき人を発見し、いつの間にやら有名なお寺に足を踏み入れていたことを知るのだが、不思議なことに、その後同じ道を選択しても、あの塀に囲まれた謎の細い道には辿り着けなかった。 京都という土地は、そんな不思議な体験に事欠かない(もっとも、私の方向音痴が発揮された可能性もなきにしもあらずだが)。 なんということはないのだけれど、この本を読みながら、そんなことを思い出した。 京都を自分の足で歩いたことのある人は、そんな「ちょっと不気味な思い出」を。 そんな経験のない人は「いずれ出会うかもしれない不思議」を。 この本を通して、見つけられるかもしれない。
0投稿日: 2016.01.04
powered by ブクログホラーは苦手だし、関心もないのですが、森見さんのは「恨み」とか「おぞましさ」じゃないとこがあって好きです。
0投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログ摩訶不思議な短編集。 ともすれば後味の悪い話になりそうだが、読後感は悪くない。 まさに、きつねにつままれたような感じ。 それぞれの話は、つながっているようでつながっていないのか。それすらも分からないが、想像を掻き立てられてよい。
4投稿日: 2015.11.05
powered by ブクログ森見登美彦の真骨頂。 普段の明るく面白い話も好きですが、宵山万華鏡やこの本のように、怪しいホラーも好きです。
0投稿日: 2015.10.30
powered by ブクログ不思議な話が4編。 個人的にはタイトルにもある「きつねのはなし」が一番面白かったです。 それぞれ違う人々と不思議なものたちとの遭遇が描かれていますが、点と点が繋がっている感じ。 短編集ですしさらりと読めました。 読む前はもっとわかりやすい不思議な事件に遭遇するようなお話かなと思ってたんですが、実際はさりげなくじわじわと忍び寄ってくるんだけど、そのまま側を通り過ぎていった後の背中をなんとなく眺めたような気がする…くらいのぼんやりさ。こういうのって日本的なのかな。これぞ狐につままれるっていうのでしょうか。 骨董屋さんの主人も気になりますが、天城さんがいいキャラしてましたね。
0投稿日: 2015.10.20
powered by ブクログ独特の雰囲気を持つ作品で、少し猟奇的な感じも受ける。 短編集だが、それぞれにつながりがあるわけでもなく、芳連堂で薄いつながりがある感じが、謎めいていた印象を与える。
0投稿日: 2015.10.02
powered by ブクログ以前、半分読んで頓挫したままになっていた本を最初から読みなおしました。 読書にはタイミング、読むべき時期というものがあるようで、今回は楽しんで読むことができた。 4話から構成される短編集だが、少しずつ歪んだ形でのリンクの仕方が作風に合っていて興味深い。 狐面の男、胴の長いケモノ(キツネ?)、龍、芳蓮堂、幻燈、、、 かつて平安の世、物の怪どもが跋扈し陰陽師が活躍していた京都には、こういった怪しげなエピソードが実に似合う。 京都にしばらく滞在して路地を散策して回りたい。帰る時には鏡に映る自分がケモノに見えて怯えるようになっていたりして・・・?
0投稿日: 2015.09.29
powered by ブクログ京都を舞台にした 不思議でちょっと怖い話し 短編4作品! 怪しい狐が各話しに 出てきます。 本当にある神社の名前が 出てきたりするので 行ってみたくなります(^.^)
0投稿日: 2015.09.17
powered by ブクログ題名から抱いてたイメージとはちょっと違う、ほの怖いお話でした。だんだん登場人物たちの恐怖と狂気が乗り移ってくるよう。 京都の闇はなんでも居る気がする。
0投稿日: 2015.09.14
powered by ブクログ途中流し読んでしまいました。 雰囲気は京極夏彦のようなミステリーだと思いますが、すこし読み手に不親切な気もします。 読む人を選ぶ話なのかもしれません。 わたしは「果実の中の龍」が、すごくすきです。森見さんの小説に良く出てくる、浮世離れした人物でありながら、にんげんらしい優しさを持っている先輩と、それを慕う後輩がとてもいとおしかったです。
0投稿日: 2015.09.06
powered by ブクログ面白かったけれど、いまだにきつねにつままれた気分。 四つの短編が、古道具屋芳蓮堂や、節分や、イタチのような獣などいくつかのモチーフでつながっている。 四つ全部読んだら、一つ一つの物語の謎が解けていくのか…と思ったけれど。 読み方が雑なのか、解けない! これって、京都の土地勘がないと分からないとか? 何か読み解くには予備知識が必要なのか? つれあいは、「京極夏彦がミステリーを一本書いた後で、同じ物語を別の視点から書き直した作品みたい」と言っていた。
0投稿日: 2015.08.10
powered by ブクログ森見さんから、活発で可愛い女の子と大団円を差し引いたらこうなる、という感じ。 全体的に仄暗く、どの話も後味が悪くて、最後の話に一応収束していくけれど決して明るくない、なんとも読後感の悪い本でした。 明るい森見さんを求めて読むと痛い目に遭います。
0投稿日: 2015.05.17
powered by ブクログ四編の中でも『果実の中の龍』が特に好き。 『水神』はまだ頭の中で整理しきれていませんが、このもやもやを残す感じがいいんだろうなあと。
0投稿日: 2015.04.16
powered by ブクログ人に勧める本じゃない。けれど、自分で巡り会うと引っかかる一冊だ。森見作品の中でもかなりの異色となる本作であるが、読後はやはり読み終えた感覚のない掴み所ない有様だった。4本からなるが、きつねのはなしを読み終えた際、結局の所が明るみにならず終わったことに驚いた自分を、ちゃんちゃらおかしく思い返す。あの話が一番親切であった。果実の中の龍は事象がわかりやすいとはいえ、辻褄の合わない複数と、正しくはないが伏線となっている事柄が、どこまでも喉につかえて通らない。私としては魔が一番の謎だった。水神は文学作品の色が濃く感じられた。全部を通じて、なにが本当でなにが嘘かを果実の中の龍により狂わされてしまっているから、脳がグルグルしてしょうがない。さらに、ミステリと違って、私たちの手に負えぬ事象はそのまま不思議としてあり続けるのだから困りものだ。けれど、確かに説明のつかぬのが世の常であるから、それでいいのだと変に納得させられる。一番の不思議は決して読み心地の良い作品でないはずなのに、読中はなんともいえぬひんやりとした心地よさに包まれる事だ。
0投稿日: 2015.04.13
powered by ブクログ密やかで、闇にしっとりと滲むような湿り気を帯びた怪奇譚集。 怪しい或いは妖しい、夜の京都の情景が浮かぶような印象を受けました。静かに背筋がぞっとします。 軽快で快活な森見節はないけれど、文章全体を漂う気だるさが森見さんらしいなと思いました。
0投稿日: 2015.03.18
powered by ブクログこの本はずっと読みたかった本。森見さんはアニメでは知っていたけど、本は初めて。少し読んだだけで、引きずり込まれた。4つの短編だけど、短編同士の物語や小道具の絡め方が秀逸。なんというか、地に足が着きそうになると、足下から揺らされて、恒に不確かな世界に引きずり込まれる感じがする。ほの暗く、妖しく、夢幻的。そんな雰囲気が全体に流れている。表紙も良く雰囲気を表していると思う。ぜひ、あやうい世界に迷い込んで見て下さい。
0投稿日: 2015.03.13
powered by ブクログわかったようでわからない、そしてゾッとするような話でした。 森見さんの作品らしくないけど森見さんらしい そんな感じ。
0投稿日: 2015.02.16
powered by ブクログど、どうした登美彦氏。むしろ自分が間違えて買ってしまったのか?と思って著者名を確認してしまった。 詭弁論部も猫ラーメンも腐れ大学生も出てこない、登美彦氏のなかにあるもうひとつの京都。 ひたひたと忍び寄る。細い路地を少し入ったところから、何かがこちらを見ている気がする。そんな京都らしいしっとり濡れた恐怖を味わえる短編集。 森見作品随一の傑作だとおもうけど、読み終わったあと四畳半神話大系に手を伸ばしたくなる。
1投稿日: 2015.01.30
powered by ブクログいつもの森見さんの作風ではなかったけど 案外こっちが本体だったりして・・・ 作品を書いているうちに、ダークマター森見成が澱のように溜まり作り上げた本作品・・ な〜んて 「水神」が本当に分からなくて・・・再読しないと・・
0投稿日: 2015.01.24
powered by ブクログ登美彦氏。 阿呆な文章を書くお方ではなかったのですか。 油断して読んだらその怖さ、不気味さにやられてしまった。。 たぬきの話はあんなに笑ったのに。 矢四郎かわいかったのに。 いろいろ気になるポイントが多すぎて再読したい気持ちと、再読したところで余計迷い込みそうな予感が入り混じってます。 京都の魔力を感じさせられる一冊。
0投稿日: 2015.01.10
powered by ブクログなんだか不思議なお話 森見さんらしい何時もの文章とはなんとなく違うので、読んでびっくりしました。 ただ京都が舞台で、不思議な人たちがでてくるのはいつも通りでした。 うすぐらーい感じです。 新釈走れメロスの藪の中とかに近い感じです
0投稿日: 2014.12.08
powered by ブクログきつねと京都と、ちょっとした不思議。 軽快な森見ワールドとは違う、『宵山万華鏡』に少し近い、しっとり不思議系の森見。納められている4つの話は、続いているようで、多分続いていない? 表面は普通なのに、ひんやりと怖い、それもまた京都のイメージか。
0投稿日: 2014.11.13
powered by ブクログ何が真実なのか。狐につままれたような、という感じがこれだろうか。つかめそうでつかめない不気味さに心がざわざわしている。一風違った森見登美彦だが作風が意外やマッチしていて魔に魅せられるがままに読んでしまう、そういった一冊でした。
0投稿日: 2014.11.09
powered by ブクログこの京都を舞台にした独特な感じが堪らんです(≧∀≦) 短編ですが、少しづつ何処かが繋がってます。 謎が解けたような解けないような・・・ 少しゾクっとする怖さがまた病み付きになる!
0投稿日: 2014.10.14
powered by ブクログ今まで読んだ森見さんの小説、夜は短しや四畳半とは違った雰囲気の物語。 表題作「きつねのはなし」はどツボだったのでさくさく読めたが、残り三編はものすごく時間がかかった。だけどその分なのか一番印象に残っているのは「魔」だったり。 ホラー小説はあまり読まないが、今までの中で最高に怖いと思ったのは貴志祐介さんの「黒い家」だった。だけどこの本は黒い家のような、とにかくページを早くめくりたい、早く終わりを読んで安心したい怖さではなく、後々思い返してゾッとする怖さだった。 不気味ってこういうもの?
0投稿日: 2014.08.27
powered by ブクログ無気味。夜中に読んで「ゾクッ」とした。 話ごとに繋がりがある様で、気になるが、答えはない。 変なケモノが出てくるが想像すると夢に出てきそう。 コワイ。
1投稿日: 2014.08.26
powered by ブクログ妖しい!怖い!良い作品です! 登美彦氏のダークサイドを見ました。 蠱惑的なんですよね。泉鏡花とか谷崎潤一郎の大正ものを思わせるような、美しくも恐ろしい世界が繰り広げられています。一読あれ。
0投稿日: 2014.07.09
powered by ブクログ2014年7月8日読了。 京都には魔物が住んでいる。 漆黒の闇の物語短編集。 森見登美彦にしては真面目っぽい笑 まあまあ面白かった。
0投稿日: 2014.07.09
powered by ブクログ先輩は本棚に隠してある黒革の大判のノートをひっぱり出してきて、それをめくりながら語ってくれた。ノートの各ページには日付がふってあり、訪れた街の地図や、出逢った人、食べた物などが丁寧に書きこまれている。それは克明な旅の記録であった。神戸から上海まで航路をとり、上海からは鉄道で西安へ行く。そこが氏るクロードの出発点である。西安から敦煌、トルファンを経て、ウルムチ、カシュガル。そこから国際バスに乗ってパキスタンに入った。イランを抜けて、トルコを東から西へ移動し、イスタンブールを目指す。 *・*・*・ 本、きつね、骨董屋、京都。 若竹七海さんのバベルと同時期に読んでいたから、ちょっと記憶が混ざってる。似てるとおもう。 しっかりと骨董屋でつながる短編集。この人は(だいたいの作家さんがわたしの場合はそうなんだけれど)長編の方が好きかなー。
0投稿日: 2014.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普段の作品を表とするなら、この作品は裏と言ってよいだろう。 普段の晴れ晴れとした作品とは真逆にじめじめとした雰囲気なのが印象的である。 感想としてはどの物語も問題が根本的には解決しておらず、腑に落ちない終わり方をしていたので、私としてはあまり満足できなかった。 その他の作品で関係する作品があるなら是非読んでみたい。
0投稿日: 2014.06.25
powered by ブクログうわーーーー何だったんやーーーー!!!と,読み終わったときに叫んでしまいました。ただただ不気味。読み進めれば進めるほどに謎が深まっていきます。4つの編がお互いに繋がっているようで,でも繋がりきらずに矛盾している。まるで,「ケモノ」がそれぞれの世界を行き来しているみたいでした。怖かったー。ほんとにホラーでした。駆け抜けるような勢いのあるラストは圧巻です。 そして,夜のシーンが多いのですがその描写がほんとにもう凄い。背中にピタッと張り付くような闇を感じさせられました。ぜひ,夏の夜に読みたい!!
0投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ再読。 森見登美彦の文学的な側面が強く出た連作あやかし譚。嘘か真か妄想か現実か、全てが逢魔の時の中で語られてゆく様は、普段と異なる文体とあいまって、微妙な違和感とともに世界の裏側を覗かせる。 しかし、森見登美彦は文体をいくつ持ってるんだろう?使い分け書き分けつつ、それでもモリミーがそこにいるこの事実が一番の恐怖かもしれない。
0投稿日: 2014.04.30
powered by ブクログ溢れるボキャブラリーとユーモアで、 阿呆達を書き続ける森見登美彦氏が、 それだけの人間ではない事を感じる一冊。
0投稿日: 2014.04.26
powered by ブクログ「夜は短し歩けよ乙女」とおんなじ作者なのにねー。 …やっぱ、すごいわ。このヒト。 貞子さんの映画がメガヒットしてた頃、「これこそが”日本の怪談”の怖さだ」みたいなこと言う人がいて「えー? そうかなぁ?」と思ったりしてたんだけど。 これだよね。”日本の怪談”の怖さ は。 内田百閒先生が気合を込めて書いたらこうなるであろう、怪談連作短編。 日本の「怖さ」はスプラッターからは最も遠い。 迫ってこない。 こっちが”気になる”。 なんか引っかかって、「あれ?もしかして…」とか考えがぐるぐる巡って…。 …あれ? …これはあれだ。 …恋だ。 ^^
3投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログ短編集ですが、どの話もキーワードで少しづつつながっていて情報を集めて推理するのも楽しいです。 ひんやりした怖さに引き込まれます。
0投稿日: 2014.04.10
powered by ブクログきつねのはなし 読み進んでも読み進んでも、見通しがきかない妙な話。結局何が何だったのか。 果実の中の龍 こちらは少しわかりやすい。ノートに取り付かれた先輩の話。 魔 剣道をやる4人の若者と、その一人の家庭教師。 少し脚色すると少年ドラマシリーズのようになるかも。 水神 祖父の通夜に集った私は、父と2人の伯父と共に寝ずの番をつとめるが、やがて祖父存命中の奇妙な話を思い出す。 狂言回しのように芳蓮堂という古道具屋が全作品に登場するが、店の名前以外は共通点は無く、主人も客も違う。最初読んだときは芳蓮堂中心の話だと誤解したので、その時系列とか考えてしまった。 ブックオフで10円で売却。
0投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作家さんの初読本。 この本を読む前の「夜市」と似た様な雰囲気で読む時期をしくじってしまった。 不思議で真夏の宵闇に読みたくなる読後感。 また、時間を置いて必ず読み返す本。
0投稿日: 2014.03.29
powered by ブクログ笑い無しのホラー作品。不気味で澱んだ空気感が出ていた。4話構成で関連してる部分もあるが、謎は最後まですっきりせず不気味さが残った。
0投稿日: 2014.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森見登美彦の短編集。 前作までと違い、落ち着いた語り口で少しホラーチックな内容。読後感は暗め。 けれども、舞台は相変わらず京都の左京〜東山界隈で、四短編も独立しているようで妙に道具立てなどが共通していたり(これは前作の四畳半神話体系に似ている)する。 謎が謎を呼ぶ、というか、謎が必ずしも解決しないで終わるところがその謎の輪郭をぼやけさせ、さらなる謎の存在を示唆しているところがたまらない。 この怖さ、癖になる感じ。
0投稿日: 2014.02.22
powered by ブクログ「もう君は私の欲しいものを持っていない」 行燈に火を点し、天城さんは呟いた。(きつねのはなし) きつねに魅入られた、不思議な先輩の秘密。(果実の中の龍) 連続通り魔の影に潜む、ケモノの正体とは。(魔) 祖父は腹の底の暗がりから響いてくる、何か不気味な水音に耳を澄ましていたのであろうと思う。(水神)
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログ今回初読み。 タイトルにきつねとあるので、有頂天家族みたいなケモノの痛快劇かと思いきや、ガチの怪談。テイストとしては宵山万華鏡から「笑い」の要素を取っ払ったような作品。全編に渡って薄気味悪い空気が漂う。 今回、この作品を読んで確信したことがある。なぜ京都を舞台とした作品なのに登場人物は皆、京言葉を使わないのか。それは四畳半にも夜は短しにも言えることだが、登場人物は皆、京都という異世界に迷い込んだ異邦人として描かれている。きっとそうすることで京都という場所の神秘性、特異性を際立たせているのだと思う。それが結果として痛快劇になったり、悲劇になったり、怪異譚となったり、、、あくまで異世界の中の異邦人の物語として。 本作はとくにその異世界の中にある薄気味悪さを十分に味わえる作品だ。本当に京都を舞台に物語を書かせたら、森見さんの右に出るものはいない。
0投稿日: 2014.02.10
powered by ブクログ300307394 B913.6-モリ 京都を舞台に繰り広げられる幻想的な世界が好きです。使われる言葉の一つ一つが繊細です。
0投稿日: 2014.01.28
powered by ブクログこんなにふんわりとした和ホラーだとは思わなかった。新たな引き出しを見たような。 彼の描く京都は京都であって京都でない気がするような異国感をいつも感じるのだけれど、今作は終始漂う薄気味悪い雰囲気がさらにそれを助長していた。
0投稿日: 2014.01.19
powered by ブクログ「夜は短し~」の極彩色のイメージとは対照的な、モノクロームの世界。 その中で「カッと口を開いたケモノ」の白い歯と紅蓮の口中(私のイメージ)が、 鮮やかに印象に残る。 まるですぐそこにいるかのように、その息遣いや匂いまでも漂ってきそうだ。 初夏のうららかな太陽の下、まだ梅雨入りもしていないのに、 じっとりと肌に纏わり付くような、京都の不思議な空気感を思い出した。
2投稿日: 2014.01.17
powered by ブクログ「夜は短し歩けよ乙女 」でリタイアし、友人に猛プッシュされた「有頂天家族」で激ハマりした後の3冊目 結果、ビミョー やっぱり読みにくい 短編ながらキャラもたってない
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログこの作者の「夜は短し歩けよ乙女」が気に入ったので、 「作者買い」をしてみたのですが... 何ともはや、全然テイストの違う作品で(^ ^; かなり「抑えた」文体ではありますが、 日常生活から路地一本隔てて異界に遭遇するような、 皆が「薄皮一枚」で辛うじて正気を保っているような、 そんな小泉八雲的な「危うさ」に満ちている(^ ^; 舞台が、魔都京都なのも、不気味さに拍車を掛けているか(^ ^; 最後まで読んでも、スパッと解決、なぁんだそうか、 という展開にはなりません(^ ^; もやもやと、言いようのない不安が膨らんだまま ほぅと息をつきつつページを閉じる。 そんな感じです(^ ^; 本気の恐がりさんには、お勧めできません(^ ^;
0投稿日: 2014.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『きつねのはなし』 森見登美彦 祖父によると、先輩の一族は古事記の冒頭に登場する呪われた子の末裔である。(p139) ★もちろんこれは、祖父の妄想である。だが『古事記』自体が天皇家を正当化する為に書かれたものであるとすれば、起源を作るという点で行為は似ている。 夕立が近づいてくる気配を私は好んだ。黒雲が大きな獣のように夏空を走って、乾いた街路がしずんでゆくように翳ると、果実のような甘い匂いがあたりを満たす。( p167) ★何かが起こりそうな予感とは心を動かすものなのだろう。私も心地よく感じる。
0投稿日: 2014.01.13
