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罪と罰(下)(新潮文庫)
罪と罰(下)(新潮文庫)
ドストエフスキー、工藤精一郎/新潮社
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総合評価

275件)
4.1
100
82
66
3
0
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    上巻だけでも中々面白かった罪と罰の下巻! 殺人を犯したラスコーリニコフが捕まるか捕まらないか。一体どういう結末に持っていくのか。 事件と直接かかわりがなことから、本筋と関係ないと感じていた様々な登場人物が、序盤では「脇道にそれてばっかりで本筋が薄まるな」と感じていたが、下巻から次々と関わっていって、なるほど、そう絡んでいくか、と話の攪拌の仕方の妙に感心してしまう。ペトルーヴィチ、マルメラードワ夫人、そしてスヴィトリガイロフ。 良い物語は、ひとつのストーリーでも複数の読み方が出来るものであるという。 この各登場人物の絡まり方が、まさ複数の読み方をなさせるコツなのだろう。 最終章まで中々立ち位置が謎だったソーニャが特に味わい深い。 なぜラスコーリニコフがずっとソーニャに絡んでいくのか、そして独白したラスコーリニコフに対するソーニャの対応も中々不可解だった。 最後に一気にラブストーリーのような分かりやすい愛の話でまとまるが、重要なのはソーニャの信仰心なのだと、あとがきを読んで理解した。 ここの部分、おそらく多くの日本人にはピンとこない部分じゃなかろうか。 ロシア正教なりキリスト教に通じている必要があるのだと思う。 宗派によって違って告解だとか痛悔だとか言われるが、懴悔と言えばイメージしやすい。 神との関係が幼少期から染み付いている人は、その罪の意識によって苦しむ。 そこで罪を独白し赦しを乞うことで、その苦しみから解放されるのである。 法によって裁かれるのはその次という精神性がそもそもある。 徹底して神との関係性を重視しているソーニャは、罪を独白し、また自らの過ちについて苦しんでいるラスコーリニコフを見捨てず、信仰心を復活させ、自らの人生で以て導くという使命を感じたのである。 信仰がない私としてはそこに気付くまでにかなり時間がかかった。 が、理解すると、タイトルが罪と罰というのにもより説得力が増してくる。 最近、ドストエフスキーの生涯に関する本を読んだ、 ドストエフスキー自身がギャンブル依存に苦しみ、お金使い尽くし系であり、そこから抜け出した経験を持つ。 この実体験が、どうも一般読者としてはここも共感しがたい、上巻のセミョーン・マルメラードフの自白に繋がっている。 そしてドストエフスキーの最後の妻の一面が、ソーニャに投影されていると想像が容易い。 自らの人生を投射した作品、さすが重厚で、読んで良かったと心から言える作品だった。

    1
    投稿日: 2026.01.18
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    文庫ならではの特徴を。 工藤精一郎氏の解説が良い。 ドストエフスキーの人生の流れと作品の生まれ。 そして罪と罰の構成、要素解説。なるほど、と視点を広げさせるようなものであった。

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    概念が人格化した様な登場人物たち。荒ぶる言葉に立ち上がる手触りのある世界観。ラスコーリニコフの気持ち、完全に自分と違っていた。そして救済はかのように、唐突に、そして静かに、心の中に訪れるのだと思う。

    14
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったあとの解放感が凄かったです。 当時のロシアの情勢を知っていたらもっと楽しめたかも? 私の学がなさすぎて…! ラスコーリニコフ自身、一応罪を認めたということですかね? 本作は「罪と罰」の罪の部分が強いイメージです。 物語が終わった旨で括られていますが、続きがあるとしたら、罰の部分はもっとしんどい気がします。 ラスコーリニコフ程ではなくとも、彼との共通点を見つけては1人焦ってました(笑) 光属性のソーニャといることで、その罰に苦しむか、きちんと更生されるか…。 後者であってほしいですね。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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     自分勝手な考え方により、自分の行いを正当化して犯罪に走ってしまう。これは犯罪を犯す人全般に共通して言える心理だが、その犯罪後の公開により、自分という人間を貶めたり、自分の罪を人に告白することで、罪悪感を軽くしようとする考えや、他人への善行により、人間としての自分の価値を高め様と考え、行動することに非常に共感した。特に、自分の罪に対して自分自身で自らを罰する行動を行うことで、より精神的にも肉体的にも辛い状況に追い込まれること。そこから、自分自身で這い上がる力がない場合には、只、無償なる愛と呼ばれる人との繋がりのみがその人を救う力を授けるだけだと考える。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    ついに、罪と罰を読んだことがある人になったぞ! 思っていたより読みやすくて、後半にいくにしたがってどんどん面白くなっていった。 ただ、心情の変化とか、よくわからない部分もあるから「誰か解説してー」と思いながら読み終えた。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    世界的にも名作とされる19世紀の連載小説後編 名前の呼び掛け方が頻繁に変わるので、人物相関図を手元に必要。おそらくロシア語では呼び掛け方で感情等のニュアンスの違いを表現するのだろう 途中ページをめくるのが作業になりつつも、スヴィドリガイロフのキャラやエピローグ辺りは、のめり込んだ ロシア文学を過度に高尚なものと期待していたが、当時は娯楽としても凄いものだったように思う

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    ようやく読了。 1回目読んだときは、ロシア文学特有の、ファーストネームと、愛称と、ラストネームの表記の違いで、人間関係が今一つ頭に入らず。とりあえず、登場人物の名前だけメモしておいた。しかし、物語も後半になると、俄然面白くなり、あっという間に読み終えた。 2回目、人間関係が頭に入った状態で読み直したら、とても面白く、ミステリー、殺人に至るラスコーリニコフの考えや、ポルフィーリィとのやり取り、友人ラズミーヒンの素朴な友情、妹アヴドーチャとスヴィドリガイロフのやり取り、そしてソーニャの献身的な愛など、なるほど名作と呼ばれるにふさわしいと思った。 今回は、工藤精一郎先生の翻訳を読んだが、次は、岩波文庫の江川卓先生のもので読んでみたい。こちらの本には、前もって主要人物の説明があり、主要な舞台となるペテルブルクの地図や詳しい解説が載っており、さらに深く罪と罰が理解できそうだ。

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    一度は読まなきゃ!と思っていた本を読み切った\(^o^)/でも私好みではないな(-_-;)殺害から自白までの何日間かと、私が読んだ何日間かが同じくらいだからか、常に「でも人、殺したんだよね( ・`д・´)金品盗んでるし」「御託はいいんだよヽ(`Д´#)ノ」という思いが頭をグルグル回る(・_・;)時間をかけて、考えながら読めば違うのかも?(-.-;)

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    まず読み切った自分を褒めたい!相変わらず文字はびっしりですけども、下巻は上巻に比べると文字が大きくなっていて、物語の展開も読み応え抜群すぎてさくさく進みました。面白かったです!

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    一生のうちに読むべき本とよく聞くので約一年かけ、少しずつ読み進めた。少しずつでもストーリー展開を追うことができ、想像したよりも重苦しくなかった。何が難しかったかというと、名前。名前の呼び方がいろいろある文化とは知らずに読んだので、登場人物の関係がしっかりわかるようになったのは下巻に入ってからだった。 ラスコーリニコフの心の動きは読み進めていくうちに、「平凡」そのものだと思うようになった。自分の罪に向き合ったり、逃げたり、考えがコロコロ変わる。ドストエフスキーが何をラスコーリニコフに託したのかはよく分からなかったが、社会的に厳しい時代にあったロシアの生活と、今でも変わらない普遍的な人間の模様が読み取れた。

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    ラスコリーニコフの考える自分が犯した罪はイワノーヴナを殺したことではなく、自分の考える理論を貫けなかった事なのではないかと思った。 解説を読んでドストエフスキーの壮絶な人生があったからこそ書けた作品なんだなと分かった。 自分の中の理論立てることは出来るが実際に貫くことはできないラスコリーニコフの様子が"理性なんてものは情熱の奴隷ですからな"という言葉に合致した。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    金貸しの老女を殺害した主人公(ラスコーリニコフ)がどんどん追い詰められていく描き方は、真に迫るものがありました。登場人物の人格が彷彿とするセリフの数々。どきっとさせられるものが多かったです。主人公以外の人物の描き方も抜群でした。 「罪を犯す権利」があると信じ続けるラスコーリニコフ。しかし、自分のことはさておき、他の人を思う気持ちも合わせ持っている。そんな複雑な精神のせめぎ合いから、永久に解放されないのではないか。ラスコーリニコフのことを思いやる周囲の人物の動揺も感じ取れるので、いたたまれない気持ちになりました。第1部から第6部まで、暗いトンネルの中にいるようでした。 第6部までとは真逆な雰囲気で、たんたんと静かに記されているエピローグ。ラスコーリニコフと娼婦ソーニャの姿に救われました。 推理の部分はテンポよく、場面によってはクレッシェンドがかかっているように進み、エピローグは、デクレッシェンドで静かに余韻を残して終わる。大交響曲のような本作品は、小説という名の芸術でした。 人間の心のうちにある善と悪を描き、読者に真の生き方とは何かを問う内容は、読後も心に深く残っています。 ドストエフスキーは、偉大なる作家だとあらためて思いました。翻訳者の方のおかげで読むことができ、感動です。(★印5つでは足りず、流星群のよう!)他の作品も読んでみようと思います。

    26
    投稿日: 2025.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドストエフスキーの起点となる小説の下巻。物語のリアリズムに引き込まれる。老婆と女殺しをした主人公ラスコーリニコフの心境の変転が感動を与える。愛は善悪を超えることがラストの場面で暗示される。

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    最後の盛り上がり。後半一気読み。 主人公の危うい考えは、差別、貧困、不条理、暴力、病の溢れた社会に放り出されれば、誰しも近しい思いは持つのではないだろうか。たとえ殺人は犯さなくても。 いじめや、差別、宗教二世で起こった、ここ最近の日本の若者が起こした事件。隠れラスコーリニコフは、世間に沢山いるのかもしれない。 でも忘れてはいけないのは、再起できるということ。愛があれば。きっと。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    5/6再読✅ めっちゃ面白かったー!!!キャラクターたちの会話のテンポやロシア文学ならではの表現、熱量がとても話を読みやすくさせてくれており、長いですがグイグイーっと読んでしまいます。 再読を経て、あそこで話を区切り、ラストとした点に感嘆しました。すごくいいです。ラストまで読むとそこまで暗くなく、個人的には人生において希望を持たせてくれる話だったなと感じました。ぜひ若い世代に読んで欲しい本です。

    6
    投稿日: 2025.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書のタイトルは罪と罰だが、テーマとして「愛と許し」があげられる。 殺人を犯した主人公は、ソーニャの愛に触れることで自首へと至り、互いに愛し合っているこを自覚することで希望を見出す。愛されていると感じたからこそ、川へ身を投げることをやめることができた。 一方、スヴィドリガイロフについてだが、解説の中で、ニヒリズムの行き着く先の暗示として彼の自死が述べられている。彼もソーニャと心を通わす前の主人公と同じく、世の中を悲観的な目で見ているが、彼は主人公とは対照的な最期を迎える。彼はドゥーニャを愛していたが思い届かず、拳銃自殺を選ぶ。ニヒリズムが法的な罪ではないにせよ、悲惨な答えに行き着いてしまうことの表れなのだ。放心と疲れ、虚無が私を定めないように、祈る気持ちを忘れずにいたい。

    0
    投稿日: 2025.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    白状したら罪が軽くなったってラスト 結果だけを見て、一律に罰の重さは計れない。 どんな境遇、状況で実行するに至ったか、精査するために警察・検察・裁判官がいる。罪に対して、然るべき罰を与えることが重要だと言われているようだった。 検察官をやっている親戚がこの本を大事に持っていた理由が少しわかった気がした。 みんな悪いことをして生きている。 罪の意識に苛まれながら、忘れた頃にまた思い出しながら。 私も今までたくさん無邪気に悪いことをしてきた。 主人公のラスコーリニコフは、ある学生のそそのかすような意見に乗っかって、貧困の元・学生を苦しめるクズみたいな人間なんだから殺していいじゃんって、ハエを殺すかのように高利貸しの女を殺した。 悪いことをしないと生きていけないくらい困窮はしていた。 私たちだって、世界中の全員にとって良い行動なんてできない。誰かにとって善良な行動は、他の誰かにとって悪い行動になる。仕事をしていると、そんなことばかり。 ラスコーリニコフみたいに、わたしもとっくに頭がおかしくなってる。自分って悪い人間だ〜って、寝込んだり、人殺してなくてもいくらでもある。 悪いことをしなくて済む世の中だったらいいのに。でもそんなことは無理だから、悪いことと同じかそれ以上いいこともたくさんするように心がけるしかない。それ以上気にしていたら、自分のことを殺してしまう。みんなおあいこ。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    ふぅー(読み切った達成感と感動のため息) 罪の意識に苛まれたラスコーリニコフは、偶然出会ったソーニャという女性の生き方に触れ、罪を告白する。妹ドゥーニャと母とのやり取り。ドゥーニャに思いを寄せるスヴィドリガイロフとの修羅場。まあ皆さん饒舌だこと!笑 数ページにわたる台詞があるから途中で本を閉じられない。 1番のパワーワードは、ソーニャの『十字路へ行って、みんなにお辞儀をして、大地に接吻しなさい。だってあなたは大地に対しても罪を犯したんですもの、それから世間の人々に向かって大声で、〈わたしは人殺しです!〉と言いなさい』だったな。 ただ、結末にたどり着くまでに、ラスコーリニコフは改心したのかしてないのか、なかなか分かりづらかった。 話はそれるけど、キリスト教・改心で思い出すのは『ブライヅヘッドふたたび』。これは主人公と恋仲になったジュリアが割とすんなりカトリックに引き戻されていた。 一方で『罪と罰』のラスコーリニコフは、特に終盤、罪を犯したことではなく、自分の一歩に耐えられずに自首したという一点に、自分の罪を認めていた、ということが書かれている部分を読んだ時は、おいおい、君はまだ改心してなかったのか…!と思った。 二転三転あり、ラスコーリニコフの心が揺れ動きまくっているのがよくわかる。 結果、ソーニャの祈り勝ちで(ソーニャもラスコーリニコフの言動に何回も心揺れ動いただろうけど)、希望の光が差し込む終わり方で良かったな。 解説には同時代に生きた、トルストイとドストエフスキーの作風の比較もされていた。トルストイは現実の客観的描写を重視したのに対し、ドストエフスキーは主観的色彩の濃い、心理的リアリズムを創造したとのこと。 トルストイはまだ『人生論』しか読んでないし、ドストエフスキーも『地下室の手記』と本作しか読んでないから、今後読んでいきたいものがたくさんある。

    22
    投稿日: 2025.04.13
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    ラスコーリニコフは殺人に完璧な理屈を持たせることで、道徳的責任を克服しようとした。しかし、他者を数に還元し、神に成り代わろうとする自分自身の傲慢さには、どれだけ理屈を重ねても倫理的正当性は宿らなかった。その倫理的断絶こそが彼を苦しめ、読者は理屈の中では倫理は完結しないことに気付かされる。 それにしてもラスコーリニコフは頭の良い人物だな。どこまでも理屈の人。理屈っぽいからこそ、直感的な信念だけに完結しない。理性的に自分自身に疑念を持ち問いただせる人格だからこそ、内省が捗って病んでしまう訳で… 自分はラスコーリニコフと同じ行動をしても病まない気がするが、それら自分が決して理屈一辺倒では無く、いつも直感的に都合よく自分を肯定してしまうからと思った笑 自分は罪と罰の主人公にはなり得ない。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    結果、とても良かった。読めるのかな?と不安だったけど、(下)に入ったら俄然読み進めるのが早くなった。 (上)では登場人物の名前が覚えられなくて大変!苦笑 全く内容は知らなくて読み始めた。題名は勿論知ってたけど、ドストエフスキーは何を罪と言い、何を罰と言ってるのか?と気になって読み始めた。 本全体で主人公だけじゃなく、人間の罪深さをあらわされてたと思うし、罰と思われる苦悩が描かれていたと思う。 人殺しの犯罪の前とその時、直後、その後の心理をこんなに鮮明というか寄り添うように描かれている作品があるんだと感じた。 最後は予想外と感じた。 解説で作家の事が書かれていて、この本を書いた時そんな苦境な状況だったのかぁー思った。自業自得みたいな話だったけど、本人も自らの罪と罰をいつも問いてたのか。

    1
    投稿日: 2025.03.25
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    『罪と罰』素晴らしすぎる。 半年以上かけて読み進めていたので、 ずっと頭にあった物語だったのですが、、、 まさかの終わり方でした。 恐ろしいことが起きるんじゃないかとずっと思ってたら、 なんてうつくしい終わり方なんでしょう。 嘘のない信じられるやさしい愛に涙が出ました。

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    困窮は選択肢を減らし狂わせるに充分で 理論は狂った思想に正当さを与えるのに充分で 愛は生きる理由に充分なんだ

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    印象に残った本ベスト5に入る。 特にスヴィドリガイロフがドゥーニャから拒絶されたシーンが印象に残った。スヴィドリガイロフはどんな人物だったんだろうか最後にわからなくなった。 愛を得ることができずに亡くなったスヴィドリガイロフとソーニャの愛によって救われたラスコリニコフを対比させて考えてしまった。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    監獄に入っても変わらなかったラスコーリニコフの思想が、ソーニャとの愛の力によって遂に崩れるという結末が好きだった。「どう終わるんだろう?」という興味で読み進めていたけど、個人的に刺さる終わり方だった。また、1860年代ペテルブルグの社会風刺や、ポルフィーリーとの対決といった、色んなおかずがある小説だと思う。ドストエフスキー自身の「暴力をも辞さない」思想がラスコーリニコフに投影されていることを知ってより好きになった。

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    長年読もう読もう思っていて、なかなか手が出せずにいた「罪と罰」を、ようやく読むことができて、まずは良かったと思います。固く重苦しい話かと思っていましたが、コメディ的な要素も多くあって、それなりに楽しく読めました。 マルメラードフが死にかけているところに、派手派手な格好でやってくるソーニャなんか、哀しいけれど、笑ってしまいます。ラスコーリニコフの母親のおろおろしたところもとてもコミカルで、これを楽しいと言ってしまっていいのかどうかとも思いますが、楽しいです。 文庫本の裏表紙にあるあらすじですが、全然本質をついていないように思いました。罪の意識とか良心の呵責とか、そういうことかなぁ。まぁ、広く言えばそうかもしれませんが、ラスコーリニコフのあれば、過剰な自意識とかプライドとかそういうところなのではないかと思いました。 登場人物の中では、やはりスヴィドリガイロフがいいですね。相当ちゃらんぽらんなことをしてきたのは間違いないでしょう。ですが、噂になっていること全てが本当とも思えません。ドーニャにそこまで嫌われるほどではなかったと思いたい。幼い婚約者(?)にお金をどっさりやって、去っていくところなんか、気持ち悪くも格好いいではありませんか。 スヴィドリガイロフにしても、ラスコーリニコフにしても、やっていることの振れ幅が大きすぎて、どういう目で見たらいいのかよくわからなくなります。人間の本性が合理的ではないってことなんでしょうかね。 なんやかんやで、結末はとても爽やか。めでたしめでたし、と言いたいところですが、本当にそれでいいのか? とも言いたい。夏目漱石の「行人」を読んだ時も感じたことですが、自身は勝手に救われたようになっていますが、周りの人たちは知ったこっちゃないんですよね。特に「罪と罰」では老婆とリザヴェータが亡くなっていますから。 そうはいっても、少なくとも一人の心が救われたわけで、それを喜ばしいと思うべきなのか、そして周りもそれを祝福すべきなのかとも思いました。まぁ、文字がみっちり詰まった上下巻の本をよんで、お腹いっぱいの大満足という感じです。

    0
    投稿日: 2025.02.17
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    展開がドラマチックでハラハラ。 昔なぜ挫折したのかと思うくらい読みやすかった。 前半のマルメラードフ一家の悲惨なほどの貧しさと出口のない不幸さ。死を持ってしてやっと解放される苦しみが延々と続き、本当に哀れで哀れで…。 同じ貧しさでもラスコーリニコフの貧しさとはまたレベルが違うのだが、ラスコーリニコフは一線を超えてしまう。その描写が凄まじくリアリティがあり、何でこんなに殺人者の解像度高いわけ?と本当にしんどくなってしまう。 ラスコーリニコフの魂の救済はいつ訪れるのか、と思う一方で、彼の異様なまでの潔癖さ、信念の強さ、頑固さを見るにつけ、簡単に自白したり心を入れ替えるような奴ならこんな事件起こすわけないもんな、ポルフィーリィとの対決も負けんなよ、みたいな謎な気分になってくる。 なのでラストの場面は涙なくしては読めなかった。 罪と罰は登場人物のキャラ立ちが素晴らしく、全員語りたいのだが、その中でお気に入りだったのはラズミーヒン。 彼が出てくるとほっとする。登場人物で唯一と言っていいほど闇がなく、バカがつくほどまっすぐで心が美しい。女性陣も心は美しいのだが、それぞれに哀しみや苦しみがある中で、ラズミーヒンは何というか妙に明るいんだよね…。

    0
    投稿日: 2025.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自らが犯した殺人と周囲の人々との狭間で焦燥し激昂し苦悩する青年ラスコーリニコフ。 良心の呵責に苛まれながらも己の思想ともいえる非凡人の殺害の権利に囚われ続け、最終的に愛する者の説得により自首を決意する。 ピョートル・ペトローヴィチの高慢さ、母妹に対する強烈な批難、ソーニャへの下劣な企て等上巻と下巻で人物に対する印象が一変した。 精神に混乱を来たし、好青年であった頃の息子へ執着する母の様がなんとも痛ましい。 再読時に期待。

    0
    投稿日: 2024.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数年前に教養がほしい!と思って上巻のみ購入した『罪と罰』をついに読了。 今年の目標の1つだったので達成感がある。 殺人を犯してしまったラスコーリニコフと彼を取り巻く人々の様々な信条や思想が渦巻く本作。 最終的に帰結するのはそこなんだなぁ、と。 スウィドリガイロフとドゥーニャが彼の部屋で会話するシーンは嫌悪感で胸がむかむかして読み進めるを悩んだ。そのくらい人物の台詞と一挙手一投足の描写が濃い。 個人的な見解で、スウィドリガイロフの自殺の報を聞いて自首するのを取りやめようとしたラスコーリニコフが、絶望の縁に陥った自分を見捨てることなく見守り続けるソーニャの存在を再認識したあの瞬間に結末は決まったも同然だったなと読み終えてから思った。 印象的なシーンは多々あれどあの瞬間が忘れられない。

    2
    投稿日: 2024.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青空文庫で読んだので下のみ登録。 元々海外文学はカタカナの名前が覚えられず苦手だったんだけど、ロシア文学は輪をかけて覚えられない!あだ名もあるので呼称がコロコロ変わるし。長いけど、結構駆け足で読んでしまったので何度か読み直すべきだなあと思った。話の流れをさらったから次はもう少しかみ砕いて読めそう。まあ長いからなかなか手が出しづらいけど……。以下、感想。 ・皆貧しく悲惨な暮らしだけど、みんな発狂していくので、貧しさに伴う不安っていうのは人間を狂わせるものなのかなと思った。自分に置き換えて考えても、お金がない時の焦燥感といったら尋常じゃない。官吏の奥さんとか気の毒過ぎた。 ・罪を犯した後のラスコーリニコフの描写がリアルでよかった。罪の意識に耐えられないものなんだな、人間は。逃げ続けて時効に至った人とかすごすぎると思う。何かが麻痺しているのか。 ・スヴィドリガイロフといいルージンといい、ドゥーニャはカス男に好かれすぎではないか。スヴィドリガイロフの「15歳くらいの嫁を貰おうとしてんだぜ~(ニヤニヤ)」トークは本当にきつかった。ドゥーニャも何もされなくてよかったけど、スヴィドリガイロフの自殺はどれだけショッキングだったろうと思う。 ・最終的にはラスコーニコフもきちんと裁かれ、良い兆しを抱いて終わったことはよかった。お母さんには幸せに死んでほしかったけど。ソーニャの兄弟たちも幸せに暮らしているといいね。

    0
    投稿日: 2024.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

     貧しいエリート学生ラスコーリニコフが、殺人を犯した罪と如何に向き合うかを描いた作品。  彼は、大いなる善行のためには、その過程において一つの悪行も厭わないことが必要であると考える。また、真の英雄であれば、悪行に対して、罪の意識を負わないはずであるとの思想を持つ。  水面下で激動する帝政ロシア末期において、社会主義的思想ばかりが先行し、人間として大切なものが見失われていることを指摘した作品と理解した。

    3
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    つ、つかれたー!!!!! 上下巻読むのに10日も使ってしまった!セリフが7割、色々な主義宗教を持った人物が登場する。ペテルブルクという貧富の差が激しい街が舞台。 ソーニャはお金を貰い父のことを立てて貰っただけでラスコーリニコフを受け入れ続けることになった。スヴィドルガイロフは特に大きな理由もなく、ドゥーニャが美人で教養があるというだけで「愛してくれないなら死んだ方がマシ!」と自害した。 ラスコーリニコフが自分の思想を語り、悩むために用意されたハリボテの登場人物たち とまあ、小説というよりは思想本の傾向が強く、行動原理が支離滅裂だった。 けど!ラズミーヒンに罪を告白したシーン、すごく心に残ってる、良い! 今まで久しぶりに再開した病気の友達に、喧しくお節介ではあるが尽くしてくれて(ラスコーリニコフは嫌がってるが)ラスコーリニコフに期待してる家族に落ちぶれたラスコーリニコフは辟易とし関わりを切ろうとしたが、家族が自分無しだと自分が神経症で起こした問題も相まって気が狂ってしまいそうで心配だ。という、ラスコーリニコフの自己中心的な行動と希望にも添い友達の家族の面倒を見てくれる善良なラズミーヒンがそんな尽くした友の大罪に気づいてしまったあのシーン。 ハッキリというのではなく、「やっと僕の言ってることが分かったかい……?」と、廊下のボヤけた光に照らされながら言い捨て、寒い夜に帰っていったのがより哀愁が漂い良かった。すごく記憶に残ってる!

    2
    投稿日: 2024.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    貧しい学生ラスコーリニコフが、金銭目的で高利貸しを殺害する。彼は罪悪感に苛まれ、精神的に苦悩する。 道徳、自由、救い、愛と友情の描写や、ポリフィーリーとの緊張感のある対峙は、読み応えがある。

    1
    投稿日: 2024.09.08
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    ついに耐えられなくなったラスコーリニコフは、母に別れを告げ、ドゥーニャにも会い、ソーニャの力を借りて自首。 ラスコーリニコフへの罰は、善行や自首したこと、取り調べの態度などを考慮し、シベリア流刑8年という軽い刑に。 ラスコーリニコフを追って、ソーニャもシベリアに移住し、彼を見守ります。 ラスコーリニコフは罰は受けたものの、罪の意識は? 最後の最後に、ソーニャへの愛に気づきますが、その後のラスコーリニコフの一生はどうなるのか。 「罪と罰」の題名が、意味深です。 再読してみて、本作の深さに感銘を受けました。

    1
    投稿日: 2024.08.14
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    世界的にも著名な文学作品。 選民思考が高じて殺人を犯してしまった主人公の葛藤と更生を軸に、様々な人間模様を、多彩な視点から描き出す。 古典翻訳独特の読みにくさもあるが、それに加えて、人名が愛称を含めて複数種登場するところが難しかった。 例えば主人公であれば、ラスコーリニコフ、ロジオン・ロマーヌイチ、ロージャの3種類が登場する。 それが各登場人物ごとに存在するので、最初は人名の把握に苦心した。 ただし、やたらと名前呼びが頻出するので、自然と頭に入ってくることもないことはない。 多様なテーマが包含された作品ではあるが、自分が最も強く感じたのは、「愛」だった。 人間の愛、男女の愛、友情の愛、家族の愛。 とりわけ家族の愛については、印象に残った。 母と息子、兄と妹、それぞれの目には見えない繋がりや相互理解といったものが、とりわけ最終盤にかけて、感動的なレベルで描かれていたように思う。 正直、そのパートに辿り着いたところで、「読んでよかった」と思えた。 作品として、非常にボリューミー(上下巻で1000ページ以上)かつ、ロシア語訳の難解な言い回しや文章密度に苦労されられることもあったが、間に浮気も挟みつつ、約2ヶ月かかって読了できた。 このレベルの作品を、自分なりながらも理解しながら読了できたことは、読書に対する自信に繋がった。

    1
    投稿日: 2024.08.08
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    ドストエフスキー著「罪と罰」 ロシア文学だけでなく世界的にも5指に入るだろうという有名な作品。 一番最初に読んだ時はまだ中学生の時で担任であり部活動の顧問でもある先生に読まされた。自分の人生で一番最初に読んだ外国人作家さんであり、思い出の詰まっている作品でもある。 今にして思えば何故あの先生が自分にこの作品を薦めてきたかが理解できる。多分自分の言動行動への意識付けをさせる為、植え付けさせる為だったのではないだろうか? 当時の自分は学校という集団の中で協調性が著しく乏しく、何事にも反発していた。簡単にいえば荒れていた。度がすぎる事も多々あり、その都度反省と後悔をしていたが繰り返す事によりその行為にも慣れが生じどんどん加速していった。他人や大人から見れば幼い利己的価値観全開の子供でしかなかっただろうと思うし、実際にそれだけだった。 その当時この「罪と罰」を読んだというか読まされた時は何も感じなく、長い作品でダラダラと上下巻合わせて900頁を読むのが苦痛でしかなかった。「なんて罰だ」と冗談交じりに周りにもらし、ただ眺める様に読み飛ばした記憶しかない。 それから数十年経ち30歳位でこの作品をしっかりと読んだ時には当然違う見え方がしていた。 己の過信から招く罪の罪深さとみっともなさ。その罪自身をはぐらかしてみたり、言い訳の様に回りに言いふらしたり、自身の正当性というマウントを取ったり、そのものから逃げたり。そのくだらない自己防衛のような行動の裏で罪の意識は常に残り罪を犯したという意識からは逃げられやしない。 流石に殺人やら窃盗やらの大それた犯罪を犯すことはなかったが、嘘や偽りといったくだらない幾つもがいくらでも罪として犯している様に思えた。その犯した罪に対して罪の意識がついてきてるのか?といえばそもそもそこに罪の意識が無かったといえる。 この作品を読み人間は簡単に罪を犯すという教訓を学ぶと同時にそこに意識を結び付けないといけないと意識する様になった。 そしてもし罪を犯したならば真正面から向き合いある意味で堂々としっかりと自分の非を受け入れないといけない。自分に正直になることで自分の心が閉じて蝕まれる前に認める事で解放せねばならない。タイミングを失って深みにはまる前に、自意識がしっかりとしているうちにしっかりと対処すべき事なのだと思う。 また罪を覆い隠す様に更にまた罪を重ねる罪のループほど非人道的に思えるし格好悪い人間の立ち振舞いにも思える。しっかりと非を認め反省する事こそが人としての道義であるだろうし、自分自身をしっかりと保つ為にも気付いた時には真っ先に非を認めるべきだ。 きっとあの先生はこの事を自分に教えたかったのだろうと、振り返るとそうとしか思えない。 そしてこの奥深く難しい「罪と罰」という作品を先生が中学生の自分に読ませる事で、その時は分からなくてもいずれ大人になった時に気付きを与える為に長い年月をかけた課題としてくれた、今後の人生と時間をかけた宿題を課せたのかな?と今では感じられる。年を重ねてやっと入り口が見えてきたという感覚だが。 この「罪と罰」という作品に関しては一般的には大衆古典文学なのだろうが、自分にとってはある意味で自分の成長の証がつまっている作品でもあり、自己啓発的な哲学書に近い感覚をも持っている。 いつの日か自分も「この本を読んでみろよ」と、あの日の先生みたいにかつての自分のような誰かにこの作品を薦める日が来るかもしれない。 その時がもしきたら自分もまた新たな成長の証をこの作品に新たに重ねる事がきっとできると思う。 もしかしたらあの先生も若い頃誰かにそう薦められた経験があり、巡り巡って自分に巡ってきたのかもしれない。そうであればこの作品は時代も国も超えて、遠く離れた日本で密かに脈々と受け継がれている作品なのかもしれないと思っている。

    105
    投稿日: 2024.07.19
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    急激な価値転換の時代に強烈な人間回復への願望を訴えた小説。 解説を読んでも、主人公が最後に改心した理由が理解しにくい。

    2
    投稿日: 2024.06.29
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    初めてロシア文学、歴史的傑作、そして長編文学作品に挑戦。あまりにもストーリーを知りすぎてしまっていたために、途中まで無味な読書になってしまったが、読み切るにつれて物語の構成、論点が見て取れる。愛、信仰、思想、理性、そして狂気。貧困と裕福、理性と感情、罪意識と思想に基づく実行。これらの対決、そして混ざり合う世の中を極々詳細に描いている。詳細すぎて、狂気が狂気であることを感じ取れないほどである。解説では理性による政策が人をの本能をどう抑えるかを説いたと書いてあるが、この理性だけによる政策とは何のことを言っているのかよくわからなかった。1番好きだったストーリーはマルメラードフとその一家の話である。貧困の描写、その狂気は1番伝わったと言える。罪意識やそれによる狂気は途中までよく伝わらなかったので、もう一度読もうと思う。これは小説というよりは道徳や哲学書なのでは?と思われた。

    1
    投稿日: 2024.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    圧巻だった。そこらの本とは一線を画してる。 読んでからいろいろ考えたけど、解説にほぼ書いてあったのであれ読めばここに書かなくていい。自然に考えさせられるってこと自体まで書いてあった。 翻訳は少し古い感じがするけど、そもそも作品自体も古いのであんまり気にならない。今だったら尼さんとは言わない気がする。 エピローグに入る前、本編の最後が本当に凄かった。あのあたりのどこか半ページだけでも星5は決まる。 スヴィドリガイロフが本当に良いキャラクター。あまりに下卑てるけど人間らしい。 覚えておきたいのはラスコーリニコフが後悔していないということで、罪の意識に苛まれて自殺するんだろうなという当初の予想とは全然違ってた。100人殺せば英雄、といった軽い言葉で片付けられるような思想じゃない。 ずっと内容が濃い。日本中の文系の卒論これだけで補えそう。

    1
    投稿日: 2024.06.09
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    自らの信念のもと犯罪行為に手を染めた青年ラスコーリニコフを描く長編小説。 犯行に至るまで・犯行・犯行後の心の動きが巧みに描かれてており、ラスコーリニコフの混乱や不安が強く伝わってきた。ラスコーリニコフ以外の人物たちも個性が豊かで、決して主役の添えものではなく自らの意志をもって行動している人物ばかりであった。個人的にはラズミーヒン推し。 筆者は(日本語訳では分かりにくいが)登場人物名や使用する単語選びにかなりこだわっているよう。『謎解き『罪と罰』』(江川卓)で詳しく解説されているので、こちらも読了したい。 読み通すコツがあるとすれば、登場人物一覧を用意することだろうか。それを見ながら読み進めると名前で混乱しない。(例 : アヴドーチヤ、ドゥーニャ、ドゥーネチカは同一人物) ちなみに、全41章(6部+エピローグ)なので、1日1章ずつ読めば1ヶ月半程度で読み終えられる。

    9
    投稿日: 2024.03.31
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    罪の意識に苦しんでいたラスコリーニコフが家族のために娼婦になったソーニャの精神に打たれ、ついにラスコリーニコフは罪を告白する。

    0
    投稿日: 2024.01.18
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    ラスコーリニコフを取り巻く人物たちが独特で魅力的だった。 ソーニャに出会い、気持ちが変わっていところはよかった。ソーニャのきれいな心に影響されたのか。上巻ではかなり勝手で気ままだったので、立ち直れてよかったと思った。 ピョートルは嫌なひとだったなー。妹別れて正解。 スビィドリガイロフは、話の中心ですらなかったのに下巻でいきなり第二の主人公のような扱いだったのでびっくりした!!

    2
    投稿日: 2023.12.27
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    ようやく読了。角川出版の翻訳がしっくりこず、こちらに。ロシアの人名が全く覚えられず、上巻を何度も挫折。それでもめげずにちびちびと読み進めると、上巻の終わりから怒涛のごとく惹きつけられる展開に。そうくるか‼︎ ドストエフスキー‼︎登場人物のキャラがたっていて、まるで舞台を観ているよう。主人公に全く共感はできないが、様々な立場から色々なことを考えさせられる小説だった。

    1
    投稿日: 2023.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に続き、ラスコーリニコフと予審判事ポルフィーリーの論戦も読み応え抜群ですが、下巻ではスヴィドリガイロフという男の言動から目が離せません。 不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えられないラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、遂に彼女に自らが人殺しであると告白する。しかし、その隣室では、スヴィドリガイロフが聞き耳を立てており、ラスコーリニコフは犯行を彼に知られてしまうのだった…。  ラスコーリニコフが曲者のスヴィドリガイロフに人殺しの事実を知られてしまうという展開がニクい。唸る。しかし、当のスヴィドリガイロフは、弱みを握っているからといって強請ったりせず、意外なほどの純情をドゥーニャにぶつける。その歪んだ精神を見るにつけ、彼はラスコーリニコフの影法師じゃないか?と感じました。  主人公のラスコーリニコフという傲慢な男にむろん共感はできないわけですが、自らの罪に耐えられず、引き裂かれていくさまには、異様な切実さがあります。そしてそんな彼を見捨てず、「大地に接吻しなさい」「私は人殺しです!と言いなさい」と言うソーニャ。彼女がいるからこそ、2人の未来に一縷の望みを見つつ読了。

    1
    投稿日: 2023.10.16
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     罪と罰は下巻が面白いと言うことを改めて認識した。上巻を辛抱して読んだものだけが味わえる。そのためには上巻も大事なのだが、あまり拘らずに読み飛ばす事が大切だ。

    10
    投稿日: 2023.09.19
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    人名が長くて、ミドルネームも多くあるため、なかなかスムーズに話が頭に入ってこなかった。 それでも人物相関図を確認しながら、読み進めた。 複雑だからこそ奥行きの深い、読み応えのあるストーリーだった。ドストエフスキーの、作家として評価された理由が分かる気がした。 農奴解放などで、人々の思想や価値観が混沌としていた時代を背景に、「自分は天才だ」と盲信する青年が罪を犯す。青年は「1の罪は100の善行で償える」という独自の思想を持っていながらも、自ら犯した罪に対して良心が彼の心を蝕む。 愛する家族や、偶然出会った、どうしようもない不幸に苛まれていながらも心の澄んだ女性と出会うことで、少しずつ自分が犯した罪と向き合っていく…

    1
    投稿日: 2023.09.03
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    恐怖で終えた上巻に続き、一体どんな不幸がやってくるのだと恐れていたが、ラズミーヒンの人柄とレベジャートニコフに救われた。レベジャートニコフって誰だっけ、、、?だったけども。 マルメラードフみたいな人はよくいるものなんだろうか?「カラマーゾフ」のドミートリィとか、「白痴」にもこんな自己破壊的人物がいた気がするのだが。なんでやねん、と言いたくなる。程度ってものがあるでしょう!と。 ドストエフスキーは、イワンやラスコールニコフのような思想を支持していたのだろうか。考えてはいたと思うけども(でなきゃ書けない)、それを是非どちらに捉えていたのだろう。 読み終えた後にWikiで時代背景やら名前のロシア語意味とか読んで、少し、何が書きたかったか分かったような気はするものの、本人の考えはどうだろうか。

    1
    投稿日: 2023.08.21
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    長い上にちょっと難解だな〜と思いつつ、なんとか読み終えました。重かった!笑 凡人の私には、一読では理解できなかった部分も多かったかもしれないです。 追い詰められていくラスコーリニコフの苦悩と病的な精神の描写が痛々しく感じた。 偏った主義や思想に囚われると人はどこまでも落ちていけるのかもなぁとも。

    1
    投稿日: 2023.07.04
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    思想をこねくり回したり、国家や人類の大きな目的なんかを考える前に、ぼくらはもっと真摯に日々の生活と向き合うべきだ!

    9
    投稿日: 2023.06.20
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    一言では言い表すことのできない様々な要素が絡み合った作品だった。 読者の心情を作品に投影し、自分が読み取りたいものを読み取るそんな読書体験もたまには良いものですね。

    2
    投稿日: 2023.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上下巻合わせて1000ページ以上。 読み切った感、ハンパない! 罪と罰、実はずーっと前、まだ若かった頃に読んだ気がするんだけど、難しすぎて理解できず、途中で挫折した記憶があったから、読む前は苦手意識ありまくりだった。 でも私も色々な経験を経て歳を重ねたな、と。 ページ数がある割には、意外とどんどん読めて。 殺人を犯した主人公の気持ちや、取り巻く人の心情が本当に丁寧に細かく描かれていたんだけど、所々で共感できるところもあった。(親の気持ちとかね) 殺人事件が起きて〜っていうくだりは、他の推理小説と設定は同じなんだろうけど、大きな違いは、犯人がもう最初から分かっていて、その犯人の視点で物語が進んでいくところが興味深かったな。しかも状況描写よりも心情描写に重点が置かれていて。犯罪を犯した人の心理や行動がある意味リアルに描かれていて、あまり他では見ない流れだった。 最後に大どんでん返しで真犯人が分かるミステリーももちろん大好きだけど、逆の視点で書かれた本も面白いな。 とりあえず読了、リベンジできて良かった。 ちなみに一章が長めなので、隙間時間には読みにくい小説です。 あと、とにかく登場人物の名前が分かりづらく(本名、愛称など混じっている、かつ似ている)、この人誰だっけ?がたくさんあった。 名前リスト(愛称付きで)、付けて欲しい! 新潮文庫さん、お願いします(笑)

    0
    投稿日: 2023.02.19
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     ロシア文学の最高傑作と言われる「罪と罰」。長編かつ難解なので読むのに時間がかかった。主人公の動機が不純だと感じたので感情移入は出来なかったが、「悪を罰するのに一部の選ばれた者は罪を犯してもよい(それがいずれ正義となる)」という考えは、ドストエフスキーが投げかけた一つのテーマでもあるのだろう。  刑事との心理戦は正直長いと感じたし、罪に苛むまでの時間も悠長だと思ってしまった。とはいえ、ニヒリズム、社会主義思想、キリスト要素など沢山のテーマが散りばめられているのは流石だった。そしてヒューマニズムが失われることへの警鐘も。  最終的に愛の力(と言うと安っぽく聞こえてしまうが)が垣間見えたのは少し気恥ずかしかった。そこで救われるんかい!というのが率直な気持ちだが、教養のためにも読んでみてよかった。

    1
    投稿日: 2023.02.18
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    主人公、ラスコーリニコフは、選ばれた少数の人間は、社会の発展のために、凡人を犠牲にしてもよいという考えを持つ。そしていろんな偶然も重なり、金貸しの老婆とその妹を殺害してしまう。下巻は殺害後のラスコーリニコフが書かれる。ずっと苦悩の描写かなと思ったけど、わりと判事の対決や妹の婚約相手についてなど様々な出来事が書かれる。苦悩といえば苦悩だけど…なんだか読んでいて面白いところもあった。ちゃんと読めてるか心配。

    1
    投稿日: 2023.02.01
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    【読もうと思ったキッカケ】 WEBで『死ぬまでに読むべき小説』でランキング1位だった為。 【読後の感想】 読んでる途中で感じていた、ネガティブな感情はほぼなくなり、思った以上に前向きな気分になれたことが、意外であり嬉しい誤算だった。 初のロシア文学であり、初のドストエフスキー作品であったので、なにせ登場人物の名前を覚えるのが思いのほか手こずった。また会話文で相手の名前を呼ぶとき、基本的に毎回フルネームで呼ぶことも新鮮な驚きだった。 【なぜここまで世界中から評価されてるのか理由考察】 巻末の解説にもあったが、複合的な要素を持つ作品(推理・社会風俗画的・恋愛・思想)が各々のかなり高いレベルの内容であること。また今まで読んできた作品との最も大きな違いは、登場人物の心理描写が、かなり緻密で詳細に描かれていることと、その心情に共感できる部分も多かった。(共感できないところもあったけどね) ただ、私が最も大切にしている、読後感に前向な気持ちになれたのがかなり評価ポイント。 かなりの長編作品のため、一回の読了では、まだまだ作者の伝えたかったことを読み取れていないので、再読必須の作品だなと感じた。 日本人作者で言うと、緻密な心理描写が特徴の恩田陸氏の作品が好きな方は合うかもです。(合わなかったら申し訳ございません。) 次のドストエフスキー作品はカラマーゾフの兄弟を読もうと思う。

    32
    投稿日: 2023.01.30
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    上巻からの勢いで読み進めたものの、本筋のストーリーがなかなか進まず途中で投げ出しそうになりながらやっと読破。重苦しい展開と難解さもあってしんどい大作でした。

    0
    投稿日: 2023.01.22
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    古典文学に挑戦してみようと思い読みはじめたがなんとか読み切ることが出来たって感じです。 少しは時代背景だとかロシアのこととか調べてから読んだら少しは違ったのかも。 とりあえずラスコーリニコフとロジオン.ロマーヌイチはどうやら同一人物らしい事はわかった。

    0
    投稿日: 2023.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星野智幸の『俺俺』みたいな表現を借りれば、「俺」がいた。大仰な詭弁を実践してしどろもどろするロージャも、自分中心の行動の直後に他者へ施しをし自殺をするスヴィドリガイロフも、なぜか自分から苦しみを受けに行こうと自白をしたミコライも、全員「俺」だった。 裁判の最中に、盗った財布の中身も確認しなかったことを不審がる法廷の人々が描かれる。しかし読者にはロージャのその時の気持ちを知っているから、どうして不審がってあるのかが逆に不審にも思えてくる。そういう客観的な論理では説明できない感情を人間は(少なくとも私は)持っているのだと思う。 ドゥーニャにロージャが自分の思想を説明するシーンにも迫力や説得力があった。自分の中の思想を散々述べた挙句、今のは全部嘘なんだと口にするロージャの気持ちは、とてもよくわかる気がする。 「行くよ。いますぐ。ぼくはこの恥辱を逃れるために、川へ身を投げようとしたんだよ。ドゥーニャ、だが橋の上に立って水を見たときに、考えたんだ、いままで自分を強い人間と考えていたのじゃないか、いま恥辱を恐れてどうする」と彼は先まわりをして、言った。「これが誇りというものだろうな、ドゥーニャ?」 この後にドゥーニャは兄に誇りがあることを知って少しではあるが気持ちが和らぐ。恥とか、誇りとか、死への恐怖とか、あるいは自信とか、そういういろんな気持ちが混ざってるロージャの気持ちが分かるようなシーンだからとても好きだ。 何度も自白を躊躇うロージャが醜い。だけど分かる。なぜなら自分も躊躇うことを知っているから。一度心を決めて警察署へ向かったのに階段を降りて帰ろうとするロージャは本当に醜い。だからこそ私も彼を許したいし、私も許されたい。このときソーニャはどんな気持ちで彼を待っていたのだろう。 みんな弱いし、みんな強い。みんな何かに頼っている。そういう複雑な心理のもとに人々の暮らしはなされているし、だからこそ救いを求めてしまうのだと思う。

    0
    投稿日: 2023.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人を殺しても許される人間と許されない人間。 ラスコーリニコフは自分を特別な人間であり、前者だと考え、殺人を犯す。だが、実際は、バレるのではないかと精神的にも状況的にも追い詰められていく。神を信じる慈悲深いソーニャに愛し愛される事により、人間らしさを取り戻し、生きようする力を得る。 スヴィドリガイドフと運命を分けた事は何かを考えさせられた。 登場人物がクセのある人ばかり。貧しいが気位が高く、すぐに気がおかしくなり、なかなか理解が難しかった。

    6
    投稿日: 2022.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めてからきっと酷い終わり方を迎えるのではないかと予想しながら読んでいたのでラストは少し拍子抜けした部分もあったが、救いのある終わり方でよかった。

    0
    投稿日: 2022.08.05
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    犯罪に対して罪の意識は感じないものの、誰にも責められずにいることもできず、とはいえ法律的な罰のもとで与えられる安心感には屈辱を感じ、自分で自分を罰することもできない苦しみを抱えていたが、ソーニャに懺悔し、それでも側にいてもらえたことがラスコーリニコフに安らぎをもたらしたように感じた。 数多くの人の命の上に功績を築いてもてはやされた偉人も存在するかもしれないが、人を対等な存在として考える以上、その命を奪ったり傷つけたりしたことに苦悩する事ができなければ「罪と罰」は存在しないし、今も語り継がれているような古典文学は存在しなかったと思う。

    6
    投稿日: 2022.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重厚な人生賛美作品 そして、信仰への回帰 読む前は、タイトルから勝手に連想して、 もっとドス暗い犯罪小説と思ってた、、(笑) 社会構造の上層も下層も、 もはや「人間性」は欠如しており、皆損得を勘定したり、他者は操作可能といったような思考にまで至ったりしている。 こと主人公においては、 "「合理的」であれば殺人も許される。" と結論づけ、実行する始末。 結果的にソーニャは勿論、ラズミーヒンや母妹などの「愛」によって全ては再生し、浄化されていく。 ………途中書き

    0
    投稿日: 2022.06.09
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    ドストエフスキーの言葉 「苦しむこともまた才能の一つである。」 ラスコーリニコフは非凡人(天才)ではなかったかもしれないが、自らの罪に苦しむという才能はあったのだと思う そしてその果てにソーニャという罰(自首)を選択した 標題の「罪と罰」とは2人の事なのかな

    2
    投稿日: 2022.05.12
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    かなり身構えていたが思ったより読みやすく、面白かった。読んでいる最中はただ夢中で読み進めていたけど、最後の解説により頭の中がかなり整理されありがたい。 警察担当の記者としては、ミコライのようないわゆる「供述弱者」、やっていないことを自ら供述して冤罪をかぶることって普遍的にあるのだなという点を興味深く思った。 近年もそういう裁判あって再審無罪を勝ち取った女性がいたよね。

    0
    投稿日: 2022.03.31
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    第4章 主人公の妹の婚約破断。友人に母と妹を託す。 それぞれに別れを告げ、判事との再対決に向かう。 第5章 主人公の恋人の母親の狂乱。妹の元雇い主の策略。 追い詰められ、自首を考える。 第6章 最後の判事との頭脳戦。未来のため自首をすすめる。で、シベリア流刑となり、恋人の献身により、ようやく罪を償う気持となる。 空想的な非凡人の罪の許容という思想から、殺人を犯すが、偶然居合わせた殺すべきでない人間をも殺したことで、罪に綻びがでる。優秀な判事との対決や自暴自棄の告白から発覚を恐れ、精神を崩していく。彼を信じて支えようとする家族・友人。 遂に、自首をするが、その時点では、主人公は虚栄心も自尊心も捨てきれていない。 シベリア流刑が決まり、恋人は近くに来て、献身的に彼を支える。彼女の信仰心、無償の精神に徐々に、罪と向き合う。 第4章は、半狂乱となった女性を中心に当時の社会風俗の描写が多い。 また、キリスト教の教え「ラザロの復活」が重要なテーマとなり、無償のの愛の在り方を説いている。 メインは主人公の罪と罰。そして、当時の社会風刺。主人公と恋人、妹と友人の恋愛。 何かに、演劇として読むとわかりやすいと書いてあった。なるほどって思う。

    28
    投稿日: 2022.03.18
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    海外文学って どうしてこうみんなよく喋るんだろう笑 まず主人公の気分の変化が激しすぎて ツッコミどころ多くて面白かった とりあえず人生の中で一度は読んだってことで 意味のあるコメントはできないけど いいにしよ。

    0
    投稿日: 2022.03.14
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    良心という己に内在する規範により断罪され、良心の呵責に苛まされていたラスコーリニコフを救ったのはソーニャという娼婦であった。創世記の4章で、ヤハウェは殺されたアベルの血が大地から叫んでいると人類最初の殺人者カインを糾弾したが、ソーニャにより促された事で、歪んだ自尊心を持ち大地を血で穢したラスコーリニコフは頭を下げて跪く。歪んだ思想から殺人という最も重い罪を犯した男が、他者を思いやれるソーニャという女性に出会い、自身の弱さを認め、罪を告白し、悔い改め、心境が変化し、成長していく姿がそこにはある。

    1
    投稿日: 2022.03.10
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    お正月に実家に帰ったタイミングで何か読むのに気合いが必要なものを気合い入れて読んでみよう!と思って、ロシア文学の名作をついに読了です。 ロシアの歴史的背景の知識が全くなく、貧困の理由や隠喩の意味、罵倒や不快の価値観がわからなかったので、精読するには勉強が必要だなと思い、ロシア史の本や、NHK100分d e名著のドストエフスキーを買ってみたり。 ただ解説書を読んでしまうと、初めに私が感じたことがないことになってしまいそうだから、ざっくりどう思ったか、書き残しておこうと思います。 ラスコーリニコフの「自分が何者でもない」という、静かな、しかし狂おしいほどの果てしない絶望感は、きっと一度は誰でも通るものなのですね。「自分が何者でもない」という、そんな些末なことを考えている、もうその時点で紛れもない「自分が何者でもない」という証拠なのです。己の身の程を知ることなんて日常的にある瞬間ですが、腹の底から思い知らされる自分の平凡さ、むしろそれ以下、自身の無価値の実感が湧く刹那が人にはあるのですよね。本谷さんの「生きてるだけで、愛」なんかを読んでも思いました。生きていれば、絶対に別れることのできないこの自分へ、果てしなく絶望し続けなければならない、その絶望感。青年の絶望は人間の生理なのでしょうか。 その絶望を受け入れることで皆大人になっていくのではないかと私は常々考えているのですが(凡人の場合ですが)、ラスコーリニコフはそれを暴力的な方法で克服してしてしまいます。私は罪を犯した彼が罪悪感に苛まれているというよりは、自分の犯した罪が罪と認められ、公然と「凡人である」ことが明かされることを恐れているように感じました。他者の人生を奪う、他者のこれから先続いていたであろう時間、その空間で得られたはずのあらゆる感情を奪うなんてことが、許されるはずなくて、そこに対してラスコーリニコフの哲学が発展していかなかったところに、とても違和感を感じます。私の読解力がなかったのか・・・ ほか、印象に残ったのは、スヴィドリガイロフの絶望とポルフィーリーがラスコーリニコフに生活が必要と説くシーン。自意識の哲学以外にも、愛の哲学や生きるための哲学など、様々な哲学があって、何度読んでもきっと新しい感銘があるのだろうなと思います。 時代、文化を超えても読み継がれる名作には、名作たる所以があるのですね。もう少し時代背景を学んで、解説書で読み解いていきたいと思いますが、ドストエフスキーにとても興味が湧きました。他の作品もぜひ読みたいです。

    2
    投稿日: 2022.02.01
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    文体が古い上に表現が婉曲で、読みにくかった。 ただし根底のメッセージは理解でき、これが一貫して描かれているという面白さがある。更に心理描写は緻密で読み応えがある。 一握りの非凡な人々は、平凡な大多数の人々を「ふみぬく」ことが許される。そしてその一歩の罪悪感や不安に耐えることが求められる。それは勇気と、自分へのある種の確信によって生まれる。 堂々たるエリーティズムにシンパシーを感じた。

    1
    投稿日: 2021.11.03
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    主人公の一つの理論を軸に物語は進む。 「人類は凡人と日本人に大別され、選ばれた少数の非凡人は、ナポレオンのように人類の進歩のために原則を踏み越える権利を持つ。」 物語に引き込まれる要素としては、大きく2つある。 ①『自分は天才で法に縛られず、シラミのような人間を殺す権利がある人間』であると盲信している主人公が、殺人を犯した後に追い詰められる戦いと苦悩。非常にリアルに殺人者の心理を描写しており、読者も殺人者の擬似体験をすることができる。 ② 犯人である主人公と予審判事ポルフィリーの知的対決と言う推理小説的な要素。ポルフィリンは間が鋭く、冷笑的に相手を散らして心理的に追い込みながら囲い込むと言うタイプで、新鮮なキャラクターだと感じた。 他にも、恋愛小説の要素や、ドフトエフスキーならではの思想小説の要素もある。 特に思想的なところに関しては、理解が及ばず、再読する必要があると感じた。 だが、ラストのソーニャの見せた深い愛に心が温まった。 ストーリーを知っていれば、最初に巻末の解説を読んでから読み始めると、より深い理解が得られると思う。 また読み直したいと思う。

    0
    投稿日: 2021.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいるあいだ中、ずっと、 人間、人間…! と感じていた。 理性と感情にあふれ、振り回され、うちつけられ、 翻弄されつづける、この人間というもの。 以下、各章の簡単なメモとラストシーン。 ・・・ 第一部 1 2酔っ払いのひどい家庭 3妹の幸せな結婚の手紙 4ベンチ酔っ払いの娘 5駄馬が撲殺される夢 6決行しに行く 7決行 第二部 1警察署で督促 2証拠隠滅、苛まれる 3ラズミーヒンの介護 4名推理 5妹の旦那。 6警官を煽り、現場でも煽る 7酔っ払いの事故死、母妹がくる 第三部 1母妹を追い出す 2翌朝、旦那からの手紙 3結婚に対する母兄妹の口論 4ソーニャ(酔っ払いの娘)登場 5ポルフィーリイ、非凡の特権について 6うなされ殺人呼ばわりされ帰宅し新顔が登場 第四部 1妹に言い寄っていたスヴィの無茶な提案 2ピョートルと家族の言い合いと破談 3母妹をラズミーヒンに託し去る 4ソーニャの人生への揺さぶり 5ポルフィーリィ聴取 6殺人呼ばわりしてきたただの男 第五部 1ピョートルと同居人の人間、結婚等の会話 2母カテリーナのひどい法事 3ピョートル、ソーニャに盗人の濡れ衣 4ソーニャへの罪の告白 5母カテリーナの発狂とスヴィへの発覚 第六部 1スヴィ気になる。ラズミーヒンと会う 2ポルフィーリィからの自白勧告 3スヴィとの口論 4スヴィとの口論2 5ドゥーニャとスヴィのやりとり 6スヴィの自殺 7母と妹へのお別れ 8ソーニャとの別れ、大地への接吻、自白 エピローグ 1その後の顛末、母の死、シベリアの様子 2ありふれた罰に対する苦しみ、ソーニャへの和解、愛、別のものがたり ラストは、ソーニャへの愛に目覚め自分をさらけ出す。一人の人間が生まれ変わり、新しい現実を知るものがたり、それは新しい作品のテーマになり得るであろうが、ーこのものがたりはこらで終わった。 で終わり。

    0
    投稿日: 2021.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本を読んでいると、自分の考えと、そして人間としての底の浅さみたいなものを突きつけられることがある。まさに、罪と罰を読んでいる時だった。 どうして人を殺してはいけないのか。あいつは悪い奴だから、自分が気に入らないからと言って、殺してはいけないのか。 言い方が乱暴だが、偉いから人を殺していいとか、自分の善性(自分が正しいこと)を証明するためにとか… そんな深いことが書いてあるとか考えないで、軽い気持ちで手に取った自分を殴りたい。 罪を犯した後の彼の挙動は、鬼気迫るものがあり…私までクラクラしてきてしまった。 2人の命を奪った彼だが…そんな彼を愛してくれる人がいて、それが、元は彼が心の優しい青年であることを証明している。 罪とは何か。そして罰とは何か。 罰とは、身体的なもの(刑務所での7年間)ではなく、罪を犯した後の彼を襲う苦悩や、彼を愛して、心配して、大切にしてくれた人たちを裏切っていること。そしてそれらに悩まされることであり、それこそが(法的な意味を除いて)、人を殺してはいけない理由なのではないかと思った。 文章自体は読みやすく、クズも出てくる訳だが…所々ゲラゲラと笑いながら読んでしまった。 色んな年代の、色んな人に読んで欲しい。

    2
    投稿日: 2021.10.10
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    ちゃんと理解できたかと言われると、はっきりとは言えないが内容が濃密で最後まで読めた。 他の作品も読んでみたいと思えた。

    2
    投稿日: 2021.09.29
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    難解だった。 途中色々と描写はあったが、結局どうしてラスコーリニコフは自首したのか。 どうしてスヴィドリガイロフは自殺したのか。 ロシア人の精神世界は複雑でわからない。

    0
    投稿日: 2021.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的には上巻よりもこちらの方が面白くてサクサク読めた。 一度読んだだけでは罪と罰というものの本質を理解する事が出来たかわからないが、犯行前から自首するまでのラスコーリニコフの心理描写や行動には随分と引き込まれた。 ただ、ラスコーリニコフはかなり恵まれていたと思う。 息子思いの母親、兄思いの妹、世話焼きで親切な友人。 そして愛を与え、受け止めてくれる存在となったソーニャという女性。 それ以外にも、予審判事として最大限の情けをかけてくれたポルフィーリイや、同じような罪と罰を背負いながらも結果としてソーニャやドゥーニャを救う行いを選んだスヴィドリガイロフ(名前難しすぎ笑)も忘れてはならない。 彼らの存在がなければ確実にもっと悲惨な結末になっていたはずである。 その結果、現代の法律や価値観と比べるとまた違うのかもしれないが、2人の人間を殺害した刑事罰としては明らかに軽い判決となり、最後には希望を見出すまでになった。 だからといってラスコーリニコフが全く苦しまなかったわけでもないし、むしろこれでもかというくらい苦しんでいた。 宗教的価値観の違いもあるだろうし、個々人の考えの違いともなれば無数にあるので正解はないのだろうが、罪に対する正当な罰とはなんなのかという事を改めて考えさせられる作品だった。

    0
    投稿日: 2021.08.31
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    (続き、よろしければ上巻の方のレビューもご覧ください) 母親と主人公の関係性ですが、僕は半年前くらいから一人暮らしをはじめたんですね。時々実家に帰っていたのですが、最初の頃は帰り道毎回泣いていました。恥ずかしい話ですが。。。失って知るありがたみというか、大げさにいうと全くの他人であるはずなのに自分にめちゃくちゃ優しくしてくれる母親、というものになんとも言えなくなってしまったのだと思います。それに対して自分はなんと情けないのだろう…と。 こんなレビュー書く人はあんまりいないかと思いますが、まあお許しください(笑)。よろしければ動画もご覧ください https://youtu.be/uc9NRTEcAPY

    0
    投稿日: 2021.06.05
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    濃い内容で読むのにエネルギーを費やすが、それでも読んで良かったと思える作品。 読んだ後も、何度も考えたり思い返したりしてしまうのが好きな人にはかなりお勧めの本。読んでスッキリ完結したい人にはお勧めしません。

    0
    投稿日: 2021.05.09
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    殺人を犯した青年が辿る運命を描いた文豪の代表作。 傲岸不遜なクズ野郎が聖女たる娼婦ソーニャの心に打たれて徐々に変わっていくわけだがソーニャの道の大通りで告解せよという無茶振りもなかなか凄い。しかし罪の意識というものを考えるとやはり感動的なシーンといえる。それ以外にも予審判事ポルフィーリーとの緊迫感のある舌戦や極貧だが気位のあるカテリーナが主催する葬式なども見逃しがたい。 登場人物たちの名前が覚えにくいのは上巻同様だがそこを除けば個性的な登場人物たちである。特に悪党の描写が素晴らしく2人の人物が印象的。1人は妹の婚約者ルージンで結婚する動機はともかく第5部での卑劣さは特筆に価する。もう1人はスヴィドリガイロフというオッサン。この男は妻に苦痛を与えたりドゥーニャに悪さしたり(この2人の関係の異常性も何となく現代的な気がする)、孤児たちに金銭援助をしたりと善悪の彼岸に位置しておりラストも含めて忘れがたい。 ラスコーリニコフは優しい母、気丈で美しい妹、友人ラズミーヒンに加えてソーニャという人がいたわけでそれに比すると殺されたリザヴェータが悲惨すぎる気もする。まあそれも現実ということを言いたかったとするとやはり大文豪であろう。

    4
    投稿日: 2021.05.05
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    下巻末尾の解説が理解を大いに助けてくれた。 この時代、貧しい人々の苦しさが限界に達していた。救いを革命に求める者、神に求める者、現実を見限るニヒリストなど多様な存在を生んでいたのだろう。 ラスコーリニコフはまさに身勝手な革命論者で、自分の信念に従い殺人を犯す。「非凡人足り得なかった」ゆえに苦しみを感じることになる(殺人そのものに罪悪感を持つわけではない)が、ソーニャとの交流を経てやっと自分の罪を自覚し、新しい人生を始める。 とはいえ、このシーンは何を象徴しているのか、なぜこの人はこんな行動をとるのか、正直わからないところが多すぎた。もっと当時の社会背景など理解した上で読んだらまた見え方も変わるのかな。そんなことが楽しみになる1冊。小説なのにめちゃめちゃ書き込みしました。笑

    4
    投稿日: 2021.04.08
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    殺人を犯したラスコーリニコフが罪の意識に苛まれながらどう生きていくのか、重苦しさの漂う小説であった。人は苦しみと向き合いどう乗り越えていくのか、人間とは何かを考えさせられる哲学的な書だと思う。ペトローブナ、ラズミーヒン、イワーノブナ、ドォーニャ、ソーニャ、ミコライ、スヴィドリガイロフ、なかなかの名作だと思う。

    0
    投稿日: 2021.03.21
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    天才は罪を犯しても許される、むしろ1つの罪でもって多くの善を生みだす…という思想。だが自分は天才なのか?そして罪の意識は消えることなく残り続ける。 自殺したスヴィドリガイロフと生きるラスコーリニコフ。その立役者となったソーニャ。様々な人間の生き方に考えさせられた。

    0
    投稿日: 2021.03.08
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    貧困に窮した苦学生があくまで金銭上の必要に駆られて、明日の飯のために質屋の老婆を殺害した。ラスコーリニコフが裁判にかけられた時、判事を含めた世間一般の大衆はラスコーリニコフの行動をそう解釈したであろう。つまり、人々にとってラスコーリニコフの「罪」とは金銭的困難の解決を殺人に求めたその短絡的な思考であって、であるからこそその罪に足しての「罰」はシベリアでの労働八年という比較的軽いものになったのは間違いない。 しかし、ラスコーリニコフ本人にとっては(ポルフィーリなども理解しているかもしれないが)「罪」とは自分の卑小さである。ラスコーリニコフの思想体系からすれば老婆を殺したことに良心の呵責が入り込む余地は全くない。にもかかわらず、老婆を殺した後にやってくる後悔の念やそれに飲み込まれて精神病を発症する自分の弱さ、非凡人たり得なかった自分の弱さこそが「罪」なのだろう。そして「罰」とは警官や予審判事から逃れ続けることの恐怖ではなく、自分が凡人であることからくる自尊心の破壊である。 ラスコーリニコフが天才であれば、非凡人であれば良かったかというとそういうことではないと思う。彼がこの歪んだ思想体系を作り出したのはポルフィーリのいう「空気」がなかったからであり、「空気」こそあればラスコーリニコフはその才能を正しい形で十全に発揮できたに違いない。 村上春樹がドストエフスキーの作品の素晴らしいところは卓越した同時代性だと語っていたがまさしくその通りだと思った一作。

    7
    投稿日: 2021.02.28
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    スヴィドリガイロフの熱量が半端じゃないなと思った。普通、頭狙われて撃たれたらビビるでしょ。なに前進してるんだ。ドゥーニャを閉じ込めた時は、やめてくれよと思ったが尊敬の念すら感じた。スヴィドリガイロフが自殺したのはその反動のためかな。 あとスヴィドリガイロフは別な世界線のラスコな気がする。

    0
    投稿日: 2021.02.27
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    不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。―ロシヤ思想史にインテリゲンチャの出現が特筆された1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品である。

    0
    投稿日: 2021.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻も読了。 ラスコーリニコフがより深く深く自問自答を繰り返す。 ソーニャの思いやりに気が付く“腑に落ちた経験”をしたラスコーリニコフの姿が何とも美しくも痛ましかった。 誰か一人でも自分を理解しようとしてくれる人がいる。 そのことの心強さと尊さを感じ取ることができた。

    0
    投稿日: 2020.12.05
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    主人公は人を殺した、その理由はなぜか? ともしテストに出ていたら 「お金に困っていた」とか 「主人公なりの思想があった」と 答えるのかもしれないけど 主人公の躁と鬱の目まぐるしい心理描写や ペテルブルグの街並み、色合い、臭い 救いようもない登場人物の言葉、行動、それがもたらす結末 いつまでも清廉なままの女性達の思い、、、 などなど この時代や貧しさや空気感をすくいとって 広い意味で解釈してこそかな、と思った。 それだけ深みがある重厚な内容でした。

    1
    投稿日: 2020.11.19
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    読み終わって思ったのは、「スヴィドリガイロフ=自分の欲望を深く理解し忠実になりすぎるあまり生きていけなくなった」と「ラスコーリニコフ=自分が本当は何を欲しているのかがずっと分からなくて犯罪に走ったけどそれも違ってて、ラストでやっとそれがわかって生活が始まる」の対の物語だなーと。スヴィドリガイロフに謎の魅力を感じつつ読んでたんだけど、己の欲をきちんと理解して尚且つそれに素直である所がよかったんだなぁと。それにしてもこれ、フィクションなんですよね??頭の中で映像が出来上がるくらい濃かった。ドストエフスキーすごい。

    1
    投稿日: 2020.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 第四部 スヴィドリガイロフはラスコーリニコフに、ドゥーニャと会いたいと言う。マルファがドゥーニャに3000ルーブル送ると遺言に書き残していた。食事の席でピョートルとラスコーリニコフは仲違いする。その後、ラスコーリニコフはソーニャを訪れ、殺人事件のことを仄めかす。ラスコーリニコフはポルフィーリイのところへ行くが、ニコライが来て自分が老婆を殺したと言う。ラスコーリニコフが家に戻ると、あの男が来てラスコーリニコフが貸間を探しに行ったことを話したようだった。 第五部 ピョートルはソーニャを家に呼んで、カテリーナのために寄付を募るなど話し、10ルーブリあげた。マルメラードフの葬式と食事会には汚らしい人ばかり来た。カテリーナとアマリヤが口論する。そこにピョートルが来てソーニャがお金を盗ったと言う。同居人のレベジャートニコフはそれは嘘だと言った。ピョートルが何故そんなことをしたのかラスコーリニコフが解く。ピョートルは母への手紙でソーニャが娼婦であり、ラスコーリニコフがソーニャにお金を渡したと書いたことで、ラスコーリニコフが下品な目的で母のお金を浪費しているように思い込ませて敵対させようとしていた。その件で喧嘩になったので、ソーニャを盗人にすることで自分が正しかったと証明できるという策略だった。 この一件でソーニャは家に帰り、カテリーナは夫の葬式の日にこんな目に遭うなんてと泣き喚いた。ソーニャが心配になったラスコーリニコフさソーニャのもとを訪れ、自らの罪を告白した。そこへレベジャートニコフが来てカテリーナが発狂していると言う。カテリーナは肺病が悪化して吐血し、死亡。スヴィドリガイロフは葬式などは自分がやると言い、ソーニャへの告白を聞いていたのだった。 第六部 ラスコーリニコフの家にポルフィーリイが来て、事件のことを自白するようにと言う。ラスコーリニコフはスヴィドリガイロフが何か企んでいるに違いないと彼のところへ行く。スヴィドリガイロフはドゥーニャに兄の罪について話し、自分と一緒になるように脅す。ドゥーニャは、スヴィドリガイロフが妻を毒殺したのだと言い、スヴィドリガイロフを銃で撃とうとする。 スヴィドリガイロフはアメリカへ行くかもしれないと言い、ラスコーリニコフがシベリア行きになるとソーニャにお金を渡す。そして許嫁にもお金を渡す。そして宿舎に泊まった後、銃で自殺する。 ラスコーリニコフは母に別れの挨拶をし、自分の部屋に戻るとドゥーニャがいた。ソーニャに会いに行った後、自首した。 エピローグ ラスコーリニコフはシベリア送りになる。ソーニャはシベリアに付いていく。ドゥーニャとラズミーヒンは結婚。ラスコーリニコフとソーニャは愛し合い、彼は更生していくのであった。

    1
    投稿日: 2020.10.26
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    10年ぶりに再読。 ラスコーリニコフはマルメラードフをはじめ恵まれない人々に対する慈善の心や母と妹の(というか当時の家系に恵まれない女性全般に対する)人生に対する重い悲しみや共感を抱いており、彼を殺人事件に駆り立てる例の思想もそのへんに根が張っている、しかしその気持ちはラスコーリニコフの台詞ないし思想によって耐えず塗り潰されている、というのを 思いながら読んだ。 カテリーナ・イワーノヴナの死あたりから始まるクライマックス(という概念をこの時代の小説に適用していいのかどうかわからないけど)の終わりがスヴィドリガイロフとドゥーニャの遣り取りあたりに来るのが面白い。ペテルブルグという不潔でモノクロームな都市で進む話が、スヴィドリガイロフの悪夢の中でだけ自然が毒々しく色付き5歳の少女が誘惑をしてくるのは何なのか。改めて読むと『悪霊』のスタヴローギンとキリーロフとフェージカ全て合わせたような人物だった。

    0
    投稿日: 2020.08.31
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    主人公が自分の罪を定義するのだが、彼の罪は老婆を殺したこと自体ではなく、正義を行う際、つまり老婆を殺害する際に迷いやためらいを感じたことだった。これを理解するためには、この作品全てを読む必要があった。 最後主人公はどうするのか、自白するのか自殺するのか逃亡するのか、とハラハラしながら読んだ。 エピローグに希望が見える。

    0
    投稿日: 2020.08.30
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    やっぱり、良い小説とか名作といわれる小説は、いろんな要素が織り込まれていていろんな読み方ができるものなのだな、と実感。 「罪と罰」も、徐々に追い詰められていく殺人犯ラスコーリニコフと予審判事ポルフィーリー・ペトローヴィチの対決という「刑事コロンボ」的要素があり、自分が非凡であると信じていたのに結局はただの凡人に過ぎないことに気づく青年の絶望と葛藤があり、そこにソーニャとの愛、母や妹との家族の物語、そしてキリスト教による赦しと救い、、、のような要素も絡んでくる。 あと、情景描写も細かいので、ちょっとペテルブルグに行ってみたくなる。 読んでる側としては、そんなにいっぱい盛り込まなくても、、、と思うところもあるけど、でもそれがいい小説といわれる所以なのだろうな。

    0
    投稿日: 2020.08.11
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    功名な心理誘導によって自白を行わせようとする予審判事ポルフィーリイとの対決はスリルがあり、読み応え抜群である。 最初は違和感があった説明口調の会話にも下巻ではすっかり慣れてしまって、自分でもびっくりするくらいのスピードで読み終えることができた。 なるほど、こういう小説を名作というんだな。 最後はソーニャとの愛で締めくくられており、感動もある(そして、この大長編を読み切ったことに対する感動も生まれてくる)。 この『罪と罰』を読破できれば、他のどんな海外文学も読めそうな気がする。

    0
    投稿日: 2020.05.27
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    曇ってる…読み終わった…献身的なソーニャに心ご揺れる、主人公…当初脳内にあった、少しづつ傲慢さが無くなり、罰を受ける事を決意する。清々しくエンディングとはいかない物語だけど、読了するたびに寒肥させられる事、気づかされることが多い。

    1
    投稿日: 2020.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初のドストエフスキー。無事に読み切れた。主要人物が分かればこんなに読みやすいのか、と驚いた(文章のしつこささえ乗り越えられれば)。 ソーニャと会話を続ける中で、良心の呵責に苛まれるラスコを見て、これが本当の罰なんだろうなと思った。人を殺してしまった罪、そしてそれに伴う罰は周りの人を苦しめていると知りながらその事実と向き合うこと。 自白へ導いたポルフィーリィの尋問は心にくるものがあった。刑から逃れることはできても、罪を犯した自分自身から逃れることはできない。ただ、ポルフィーリィが約束を守ってくれたことがラスコにとって良い経験となったと思う。 スヴィドリガイロフのこともカテリーナのことも書きたいけど切りがないので、読書録に書き綴ることにする。読み応えがあって、個々で捉え方・考え方が異なるところも、この本が現代まで読み継がれる理由なのだと知った。次はカラマーゾフかな。

    5
    投稿日: 2020.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本棚に15年ほど眠っていた文庫本を改めて取り出してこの度ようやく読み終えた。これまで2度ほど挑んだけれど、いつも序盤で挫折していた。 スヴィドリガイロフが絡んできてからか面白くなってきたなと思った。 読んでよかったが、疲れた。

    0
    投稿日: 2020.04.12
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    「人を殺してはいけません」 改めて考えてみるとなんでやろ? というとこが起点だとすると「やっぱりあかんな」が終点。 罪という意識に苛まれながら、悶え苦しむという罰が与えられる。 もはや彼にとって捕まることが怖いのではなく、自分の卑劣さに恐れる。 今とは違い、犯罪の閾値も明確ではなった時代だと思う。また、戦争も身近であり、犯罪との境目がわかりにくかったんやろと思う。

    0
    投稿日: 2020.04.04
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    色々考えてしまう作品でした。 ラスコーリニコフが殺人をした理由が分かるのですが、(ナポレオンのように)権力のあるものは殺人をおかしても良いという思想、将来行うであろう業績を考えたら、殺人を犯してもそれは罪にならないという考え。 とても自分に自信があったようなのですが、実際殺人を犯すと、ナポレオンとは違うと気付き、自分を嫌悪していく。 事件を巡って予審判事のポリフィーリィ・ペトローヴィチや、妹ドゥーニャのストーカーの、スヴィドリガイロフとの心理戦のやり取りは、バレてるのかバレてないのかモヤモヤしながら夢中になって読んでいました。 ラスコーリニコフは殺人を犯した事を罪と思っていない自分にとても悩み、運命が自分に悔恨を与えてくれたら楽になれるのにと、とてもつらそうで、「生きている意味」を考えさせられました。 色々な登場人物の視点で、それぞれの哲学で苦悩していて、この本、下巻は特に(自分レベルですが)読み返すたびに深い考えに至る事ができそう。

    11
    投稿日: 2020.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こう言ってしまうと俗っぽくなるけど、主人公のラスコーリニコフは現代で言うところの厨二病的な考え方の持ち主なのかなと思った。 罪悪感に苛まれ、おかしくなっていく心理描写は読みごたえがあった。 自白した要因は第一歩に耐えられなかった弱さ、罪悪感を感じてしまったこと。ラスコーリニコフの思想によれば、ナポレオンのように天才として生きるためには精神的なタフさというか、ある種の資質のようなものが必要ということなんだろうか。 最後には更生する姿が描かれ後味の良い幕引き。ラスコーリニコフには何かが欠けていたのか、ラスコーリニコフに起こった変化とは?

    2
    投稿日: 2020.01.30
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    浅野いにをのデデデデに通じるところがあるんだけど、最後にラスコーリニコフが見る夢が今でも残ってる、みんな自分自身の尺度でしか正しさなんて測れないし、だからこそ道徳とか世間体とか抜きで自分はこれでいいんだって思える物差しが欲しいって思うよ

    6
    投稿日: 2020.01.09
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    すっかり楽しくなって下巻へ 時々名前で混乱するので、前に戻ったりして懐かしんだら… 後半はミステリー本のようにドキドキしてきた (親しみを込めて)ロージャはかなり屈折しているのだが、思考能力の深さは半端ないので、自分の曲がった信念を貫こうと足掻きつ続け、違う方へ違う方へと行ってしまう しかし(本書の中でかなりまともで友情深い)良心的なラズミーヒンに助けられたり、ソーニャに出会うことによって影響を受けたり、さまざまな事件に直面して、最後は……… いけすかないんだけど、やはり何故か憎めない ホント屈折してて疲れるんだけど 不思議 (そして何故か「嫌われる勇気」の青年とかぶってくる…????) ペテルブルグ(旧ロシア)って暑いのか!? 夏の暑さが随所に出てきた 川のこともなんか気になる この時代はずいぶん埃っぽいんだ こういう背景も面白い セピア色で情景が見えそうだ 当時の社会情勢、思想、生活環境が垣間見れる そう、描写力が素晴らしいので、景色や温度や匂いまでも感じられる そして人の息遣いも… 一瞬そこに居る錯覚に陥る 登場人物達の感情が目に見えてくる、触れているような気さえする 自分の妄想の中で、(顔だけはモザイクなんだが(笑))各人の雰囲気や人相、着ている服のイメージまでもが出来上がってしまった 自分の妄想に立ちくらみがするような感覚になる やはり凄いんだドストエフスキー ドストエフスキーの正しい読み方ではないかもしれないが… 「罪と罰」の解釈はお偉い方々にお任せすればいいんだし、楽しく読めて良かった 10年後に再読してこの時どう感じるかも楽しみである 次はカラマーゾフに挑戦 一生ドストエフスキーは無理かもと思っていたのだが大丈夫そうなのがとても嬉しい!

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    投稿日: 2019.10.20
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    ずっと読みたいと思っていた罪と罰 が夏のうちに読めてよかった。 読みづらいのかと思いきや、登場人物の名称が色々変わるのが大変なのはあるけど、話的には読みやすかったです。 登場人物ひとりひとりのキャラクターが強くて、色んな人間が出てくるところが面白かったです。 罪を犯し罰を受けその先人はどう変わるのかラスコリーニコフの続きも知りたいです。

    2
    投稿日: 2019.09.05