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秘匿患者
秘匿患者
ジョン・バーレー、坂本あおい/ハーパーコリンズ・ジャパン
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総合評価

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  • 難しいテーマ、不思議な雰囲気・・・でも★5つ。

    こんなに感想の書きづらい小説を読んだのは初めてだ。舞台はアメリカの公立病院。患者は心神喪失により司法の場から移送されてくる。難しい立場の患者と医師の話からスタート。雰囲気はカフカの変身に似ているようでもありロシア文学のようでもあり。妄想は自分の偏見を写す鏡、誰もが陥る危険を秘めている。決して明るくはないが何故か離れられない魅力がある。前半が単調なので挫折する人も多いのではないかと考えていたが、この雰囲気がこの小説の生命線だということが最後にわかる、こんな感じにしか表現できないのだ。

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    投稿日: 2018.04.17